JPH0892184A - 4−アシルアミド−3−メチル−シクロヘキサノン及びその製造方法 - Google Patents
4−アシルアミド−3−メチル−シクロヘキサノン及びその製造方法Info
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- JPH0892184A JPH0892184A JP6222889A JP22288994A JPH0892184A JP H0892184 A JPH0892184 A JP H0892184A JP 6222889 A JP6222889 A JP 6222889A JP 22288994 A JP22288994 A JP 22288994A JP H0892184 A JPH0892184 A JP H0892184A
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- JP
- Japan
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- methyl
- cyclohexanone
- acylamido
- cresol
- reaction
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-
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 新規化合物である4−アシルアミド−3−
メチル−シクロヘキサノンを提供する。 【構成】 4−アシルアミド−3−メチル−シクロヘ
キサノン。及び4−アミノ−m−クレゾールのアミノ基
をアシル化した後、得られた4−アシルアミノ−m−ク
レゾールを、水素移動触媒存在下接触還元して4−アシ
ルアミド−3−メチル−シクロヘキサノールを得、更に
これを酸化する4−アシルアミド−3−メチル−シクロ
ヘキサノンの製造方法。
メチル−シクロヘキサノンを提供する。 【構成】 4−アシルアミド−3−メチル−シクロヘ
キサノン。及び4−アミノ−m−クレゾールのアミノ基
をアシル化した後、得られた4−アシルアミノ−m−ク
レゾールを、水素移動触媒存在下接触還元して4−アシ
ルアミド−3−メチル−シクロヘキサノールを得、更に
これを酸化する4−アシルアミド−3−メチル−シクロ
ヘキサノンの製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般式(1)
【化2】 (式中、Rはアシル基を示す)で表される新規な4−ア
シルアミド−3−メチル−シクロヘキサノン及びその製
造法に関する。
シルアミド−3−メチル−シクロヘキサノン及びその製
造法に関する。
【0002】一般式(1)で表される本発明の化合物
は、新規化合物であり、染毛剤である2,5−ジアミノ
トルエンの製造中間体として、または染料中間体等とし
て極めて有用である。
は、新規化合物であり、染毛剤である2,5−ジアミノ
トルエンの製造中間体として、または染料中間体等とし
て極めて有用である。
【0003】
【従来の技術】従来、分子内に一級アミノ基を持つフェ
ノール類から直接還元反応によってシクロヘキサノン類
を合成することは、生成するケトンと原料のアミノ基の
脱水縮合によってシッフ塩基が形成されるために不可能
であった。また、芳香族アミンの還元は非常に高圧の水
素を必要とするために工業的には実施しにくいという問
題点があった。
ノール類から直接還元反応によってシクロヘキサノン類
を合成することは、生成するケトンと原料のアミノ基の
脱水縮合によってシッフ塩基が形成されるために不可能
であった。また、芳香族アミンの還元は非常に高圧の水
素を必要とするために工業的には実施しにくいという問
題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
な2,5−ジアミノトルエンの製造法の中間体となり得
る4−アシルアミド−3−メチル−シクロヘキサノン及
びその製造法を提供することにある。
な2,5−ジアミノトルエンの製造法の中間体となり得
る4−アシルアミド−3−メチル−シクロヘキサノン及
びその製造法を提供することにある。
【0005】
【課題を達成するための手段】本発明者らは、2,5−
ジアミノトルエンの新規な製造法につき検討し、4−ア
シルアミド−3−メチル−シクロヘキサノンがその中間
体となり得る事を見出し、本発明に到達した。すなわち
本発明は、一般式(1)
ジアミノトルエンの新規な製造法につき検討し、4−ア
シルアミド−3−メチル−シクロヘキサノンがその中間
体となり得る事を見出し、本発明に到達した。すなわち
本発明は、一般式(1)
【0006】
【化3】
【0007】(式中、Rはアシル基を示す)で表される
4−アシルアミド−3−メチル−シクロヘキサノン、及
び4−アミノ−m−クレゾールのアミノ基をアシル化し
た後、得られた4−アシルアミノ−m−クレゾールを、
水素移動触媒存在下接触還元して4−アシルアミド−3
−メチル−シクロヘキサノールを得、更にこれを酸化す
る事を特徴とする4−アシルアミド−3−メチル−シク
ロヘキサノンの製造方法である。
4−アシルアミド−3−メチル−シクロヘキサノン、及
び4−アミノ−m−クレゾールのアミノ基をアシル化し
た後、得られた4−アシルアミノ−m−クレゾールを、
水素移動触媒存在下接触還元して4−アシルアミド−3
−メチル−シクロヘキサノールを得、更にこれを酸化す
る事を特徴とする4−アシルアミド−3−メチル−シク
ロヘキサノンの製造方法である。
【0008】本発明に係わる4−アシルアミド−3−メ
チル−シクロヘキサノンは、4−アミノ−m−クレゾー
ルのアミノ基をアシル基で保護した後、得られた4−ア
シルアミノ−m−クレゾールを、水素移動触媒存在下接
触還元して4−アシルアミド−3−メチル−シクロヘキ
サノールを得、更にこれを酸化することによって得られ
る。
チル−シクロヘキサノンは、4−アミノ−m−クレゾー
ルのアミノ基をアシル基で保護した後、得られた4−ア
シルアミノ−m−クレゾールを、水素移動触媒存在下接
触還元して4−アシルアミド−3−メチル−シクロヘキ
サノールを得、更にこれを酸化することによって得られ
る。
【0009】中間体4−アシルアミノ−m−クレゾール
は、4−アミノ−m−クレゾールと適当なアシル化剤を
反応させることによって合成できる。
は、4−アミノ−m−クレゾールと適当なアシル化剤を
反応させることによって合成できる。
【0010】本発明の一般式(1)で表わされる化合物
のアシル基としては、脂肪族モノカルボン酸、炭素環式
カルボン酸からのアシル基であり、具体例としてはホル
ミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリ
ル、バレリル、ベンゾイル、ナフトイル等が挙げられ
る。
のアシル基としては、脂肪族モノカルボン酸、炭素環式
カルボン酸からのアシル基であり、具体例としてはホル
ミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリ
ル、バレリル、ベンゾイル、ナフトイル等が挙げられ
る。
【0011】アシル化剤としては、酸無水物、酸ハロゲ
ン化物、及びエステル等アミノ基と反応するものであれ
ば特に問題はないが、工業的に安価に入手でき取扱いも
容易なことからアセチル化剤としての無水酢酸が最も好
ましい。
ン化物、及びエステル等アミノ基と反応するものであれ
ば特に問題はないが、工業的に安価に入手でき取扱いも
容易なことからアセチル化剤としての無水酢酸が最も好
ましい。
【0012】アシル化剤の使用量は、4−アミノ−m−
クレゾールに対してモル比で1〜2倍量、好ましくは1
〜1.2倍量である。
クレゾールに対してモル比で1〜2倍量、好ましくは1
〜1.2倍量である。
【0013】またアシル化反応は、発熱反応であるため
アシル化剤を連続装入する事が好ましく、温度を適切に
制御するためにはトルエン等の溶媒を用いることが好ま
しい。
アシル化剤を連続装入する事が好ましく、温度を適切に
制御するためにはトルエン等の溶媒を用いることが好ま
しい。
【0014】溶媒の使用量は4−アミノ−m−クレゾー
ルの1〜10重量倍、好ましくは1〜2重量倍である。
アシル化反応の温度は反応が暴走しない程度であれば制
限はないが、通常20〜100℃、好ましくは60〜8
0℃である。
ルの1〜10重量倍、好ましくは1〜2重量倍である。
アシル化反応の温度は反応が暴走しない程度であれば制
限はないが、通常20〜100℃、好ましくは60〜8
0℃である。
【0015】アシル化の反応圧力は、溶媒の種別により
加圧の必要がある場合もあるが特に加圧の反応条件をと
っても意味はなく、常圧で十分である。
加圧の必要がある場合もあるが特に加圧の反応条件をと
っても意味はなく、常圧で十分である。
【0016】次にこうして得られた4−アシルアミノ−
m−クレゾールを還元する。接触還元触媒にはパラジウ
ム等の白金族触媒が用いられる。中でもラネーニッケル
が適しており、次の4−アシルアミド−3−メチル−シ
クロヘキサノールの酸化反応でラネーニッケルを用いる
ため触媒を交換しなくてもよいので有利である。
m−クレゾールを還元する。接触還元触媒にはパラジウ
ム等の白金族触媒が用いられる。中でもラネーニッケル
が適しており、次の4−アシルアミド−3−メチル−シ
クロヘキサノールの酸化反応でラネーニッケルを用いる
ため触媒を交換しなくてもよいので有利である。
【0017】触媒使用量は4−アシルアミド−3−メチ
ル−シクロヘキサノールに対し10〜30重量パーセン
ト用いることが好ましい。
ル−シクロヘキサノールに対し10〜30重量パーセン
ト用いることが好ましい。
【0018】反応溶媒は、メタノール、イソプロピルア
ルコール等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、クメ
ン等の芳香族炭化水素類または水が使用できる。しかし
次に続く4−アシルアミド−3−メチル−シクロヘキサ
ノールの酸化反応ではアルコール類を溶媒に使用できな
い事と、アミドの加水分解を避けるため芳香族炭化水素
が好ましい。
ルコール等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、クメ
ン等の芳香族炭化水素類または水が使用できる。しかし
次に続く4−アシルアミド−3−メチル−シクロヘキサ
ノールの酸化反応ではアルコール類を溶媒に使用できな
い事と、アミドの加水分解を避けるため芳香族炭化水素
が好ましい。
【0019】溶媒の使用量は4−アシルアミノ−m−ク
レゾールに対して2〜5重量倍が好ましい、更に反応速
度の向上のために、炭酸ナトリウムを4−アシルアミノ
−m−クレゾールに対して1重量パーセント程度添加す
ることが好ましい。
レゾールに対して2〜5重量倍が好ましい、更に反応速
度の向上のために、炭酸ナトリウムを4−アシルアミノ
−m−クレゾールに対して1重量パーセント程度添加す
ることが好ましい。
【0020】還元反応の水素分圧は常圧から数10kg
/cm2であるが、ある程度の反応速度と水素化分解を
抑制するため3から15kg/cm2が好ましい。反応
温度は100〜200℃特に140〜180℃が好まし
い。100℃未満では反応速度が遅く、200℃を越え
ると水素化分解が生じ易くなる傾向にある。
/cm2であるが、ある程度の反応速度と水素化分解を
抑制するため3から15kg/cm2が好ましい。反応
温度は100〜200℃特に140〜180℃が好まし
い。100℃未満では反応速度が遅く、200℃を越え
ると水素化分解が生じ易くなる傾向にある。
【0021】続いて、4−アシルアミド−3−メチル−
シクロヘキサノールを触媒の存在下に酸化する。
シクロヘキサノールを触媒の存在下に酸化する。
【0022】触媒は、ラネー触媒が好ましく、例えばラ
ネーニッケルが良い、パラジウム、白金触媒では4−ア
シルアミノ−m−クレゾールにまで酸化されてしまう傾
向にある。
ネーニッケルが良い、パラジウム、白金触媒では4−ア
シルアミノ−m−クレゾールにまで酸化されてしまう傾
向にある。
【0023】触媒の使用量は4−アシルアミド−3−メ
チル−シクロヘキサノールに対して10〜30重量パー
セントが好ましい。
チル−シクロヘキサノールに対して10〜30重量パー
セントが好ましい。
【0024】反応溶媒は、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド等の非プロトン性極性溶媒、ベンゼ
ン、トルエン、クメン、メシチレン等の芳香族炭化水素
が使用できるが、前の還元反応と同一の溶媒を用いて溶
媒交換を省略するためには芳香族炭化水素が好ましい。
チルアセトアミド等の非プロトン性極性溶媒、ベンゼ
ン、トルエン、クメン、メシチレン等の芳香族炭化水素
が使用できるが、前の還元反応と同一の溶媒を用いて溶
媒交換を省略するためには芳香族炭化水素が好ましい。
【0025】溶媒の使用量は、4−アシルアミド−3−
メチル−シクロヘキサノールに対して、2〜20重量
倍、好ましくは2〜10重量倍である。
メチル−シクロヘキサノールに対して、2〜20重量
倍、好ましくは2〜10重量倍である。
【0026】反応温度は100から200℃が好まし
い。200℃を越えると過酸化反応が起こる傾向にあ
る。
い。200℃を越えると過酸化反応が起こる傾向にあ
る。
【0027】反応圧力は常圧から10kg/cm2で発
生する水素を抜き出しながら反応を行う。
生する水素を抜き出しながら反応を行う。
【0028】さらには、スチレン、α−メチルスチレン
等の水素受容体を反応系内に共存させることにより反応
速度及び4−アシルアミド−3−メチル−シクロヘキサ
ノンの選択率の向上がはかられる。
等の水素受容体を反応系内に共存させることにより反応
速度及び4−アシルアミド−3−メチル−シクロヘキサ
ノンの選択率の向上がはかられる。
【0029】水素受容体の使用量は、4−アシルアミド
−3−メチル−シクロヘキサノールに対して1から1.
2当量用いればよい。
−3−メチル−シクロヘキサノールに対して1から1.
2当量用いればよい。
【0030】酸化反応後、触媒を濾別し、溶媒及び水素
受容生成物を留去する事により4−アシルアミド−3−
メチル−シクロヘキサノンを得る事が出来る。
受容生成物を留去する事により4−アシルアミド−3−
メチル−シクロヘキサノンを得る事が出来る。
【0031】また、4−アシルアミド−3−メチル−シ
クロヘキサノンはシス体、トランス体の混合物として粘
度の高い液体で得られるが必要なら、酢酸エチルを溶媒
として晶析させることによりトランス体のみを得ること
ができる。
クロヘキサノンはシス体、トランス体の混合物として粘
度の高い液体で得られるが必要なら、酢酸エチルを溶媒
として晶析させることによりトランス体のみを得ること
ができる。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例1 温度計、撹拌装置及び無水酢酸の連続装入装置を備えた
1lの丸底フラスコに、4−アミノ−m−クレゾール2
46.3g(2mol)、トルエン400gを装入し、
撹拌しながら80℃まで昇温した後、無水酢酸204.
2g(2mol)を1時間で連続装入した。次いで、撹
拌しながら反応液を室温まで冷却した。この時反応液は
スラリー状となっているので、固形分を濾過により取り
出し、更にトルエン85gで4回洗浄した後に、60℃
で4時間乾燥して318.7g(収率96.5%)の4
−アセトアミド−m−クレゾール(融点125℃)を取
り出した。この4−アセトアミド−m−クレゾール8
2.6g(0.5mol)、ラネーニッケル(W−5)
24.8g、炭酸ナトリウム0.8g及びトルエン16
0gを回転撹拌式0.5lオートクレーブに仕込み、気
相を水素で置換した後水素圧10kg/cm2、反応温
度160℃、撹拌速度1000rpmで水素吸収が完全
に停止するまで還元反応を行った。反応に要した時間は
2.7時間であった。続いて室温まで冷却した後、水素
を窒素で置換しα−メチルスチレン70.9g(0.6
mol)を装入した後に、再び160℃に昇温して6時
間酸化反応を行った。冷却した後に、反応液にメチルア
ルコール100mlを加え、ラネーニッケル、炭酸ナト
リウムを窒素下にて濾別した。濾液から低沸点副生物、
メタノール、トルエン、クメン及び未反応α−メチルス
チレンを留去して84.5gの4−アセトアミド−3−
メチル−シクロヘキサノンを得た。4−アセトアミド−
m−クレゾールからの収率は81.1%であった。この
4−アセトアミド−3−メチル−シクロヘキサノンは1
H NMR、13C NMR、IRにより確認した。図
1、図2及び図3に4−アセトアミド−3−メチル−シ
クロヘキサノンの1H NMR(DMSO−d6)13
C NMR(DMSO−d6)、IRチャートを示す。
得られた4−アセトアミド−3−メチル−シクロヘキサ
ノン22.2gを酢酸エチル30mlに60℃にて溶解
した後、0℃まで冷却して結晶を析出させた。結晶を濾
取し、0℃の酢酸エチル50mlで洗浄後、60℃で3
時間乾燥させて純度96.8%の4−アセトアミド−3
−メチル−シクロヘキサノン1.1gを得た。融点は1
05〜107℃であった。
る。 実施例1 温度計、撹拌装置及び無水酢酸の連続装入装置を備えた
1lの丸底フラスコに、4−アミノ−m−クレゾール2
46.3g(2mol)、トルエン400gを装入し、
撹拌しながら80℃まで昇温した後、無水酢酸204.
2g(2mol)を1時間で連続装入した。次いで、撹
拌しながら反応液を室温まで冷却した。この時反応液は
スラリー状となっているので、固形分を濾過により取り
出し、更にトルエン85gで4回洗浄した後に、60℃
で4時間乾燥して318.7g(収率96.5%)の4
−アセトアミド−m−クレゾール(融点125℃)を取
り出した。この4−アセトアミド−m−クレゾール8
2.6g(0.5mol)、ラネーニッケル(W−5)
24.8g、炭酸ナトリウム0.8g及びトルエン16
0gを回転撹拌式0.5lオートクレーブに仕込み、気
相を水素で置換した後水素圧10kg/cm2、反応温
度160℃、撹拌速度1000rpmで水素吸収が完全
に停止するまで還元反応を行った。反応に要した時間は
2.7時間であった。続いて室温まで冷却した後、水素
を窒素で置換しα−メチルスチレン70.9g(0.6
mol)を装入した後に、再び160℃に昇温して6時
間酸化反応を行った。冷却した後に、反応液にメチルア
ルコール100mlを加え、ラネーニッケル、炭酸ナト
リウムを窒素下にて濾別した。濾液から低沸点副生物、
メタノール、トルエン、クメン及び未反応α−メチルス
チレンを留去して84.5gの4−アセトアミド−3−
メチル−シクロヘキサノンを得た。4−アセトアミド−
m−クレゾールからの収率は81.1%であった。この
4−アセトアミド−3−メチル−シクロヘキサノンは1
H NMR、13C NMR、IRにより確認した。図
1、図2及び図3に4−アセトアミド−3−メチル−シ
クロヘキサノンの1H NMR(DMSO−d6)13
C NMR(DMSO−d6)、IRチャートを示す。
得られた4−アセトアミド−3−メチル−シクロヘキサ
ノン22.2gを酢酸エチル30mlに60℃にて溶解
した後、0℃まで冷却して結晶を析出させた。結晶を濾
取し、0℃の酢酸エチル50mlで洗浄後、60℃で3
時間乾燥させて純度96.8%の4−アセトアミド−3
−メチル−シクロヘキサノン1.1gを得た。融点は1
05〜107℃であった。
【0033】
【発明の効果】本発明により、2,5−ジアミノトルエ
ンの中間体、染料中間体として有用な新規化合物である
4−アシルアミド−3−メチル−シクロヘキサノンを提
供することができ本発明の意義は大きい。
ンの中間体、染料中間体として有用な新規化合物である
4−アシルアミド−3−メチル−シクロヘキサノンを提
供することができ本発明の意義は大きい。
【図1】4−アセトアミド−3−メチル−シクロヘキサ
ノンの1H NMRチャートを示す。
ノンの1H NMRチャートを示す。
【図2】4−アセトアミド−3−メチル−シクロヘキサ
ノンの13C NMRチャートを示す。
ノンの13C NMRチャートを示す。
【図3】4−アセトアミド−3−メチル−シクロヘキサ
ノンのIRチャートを示す。
ノンのIRチャートを示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、Rはアシル基を示す)で表される4−アシルア
ミド−3−メチル−シクロヘキサノン。 - 【請求項2】 4−アミノ−m−クレゾールのアミノ
基をアシル化した後、得られた4−アシルアミノ−m−
クレゾールを、水素移動触媒存在下接触還元して4−ア
シルアミド−3−メチル−シクロヘキサノールを得、更
にこれを酸化する事を特徴とする4−アシルアミド−3
−メチル−シクロヘキサノンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6222889A JPH0892184A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 4−アシルアミド−3−メチル−シクロヘキサノン及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6222889A JPH0892184A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 4−アシルアミド−3−メチル−シクロヘキサノン及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0892184A true JPH0892184A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16789465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6222889A Pending JPH0892184A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 4−アシルアミド−3−メチル−シクロヘキサノン及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0892184A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7888854B2 (en) | 2002-10-21 | 2011-02-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Manufacturing method of airtight container, manufacturing method of image display device, and bonding method |
-
1994
- 1994-09-19 JP JP6222889A patent/JPH0892184A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7888854B2 (en) | 2002-10-21 | 2011-02-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Manufacturing method of airtight container, manufacturing method of image display device, and bonding method |
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