JPH0887U - 解凍機 - Google Patents

解凍機

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JPH0887U
JPH0887U JP7486293U JP7486293U JPH0887U JP H0887 U JPH0887 U JP H0887U JP 7486293 U JP7486293 U JP 7486293U JP 7486293 U JP7486293 U JP 7486293U JP H0887 U JPH0887 U JP H0887U
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JP
Japan
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heating element
carbon fiber
sheet
thawing
electrode
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JP7486293U
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Inventor
優身 原田
Original Assignee
株式会社ダイリン商事
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 箱体内の解凍品を均一にかつ急速に加熱する
ことができ、解凍品の変質を生じることなく、発生する
水蒸気に対する耐久性が良く、かつ軽量で取り扱いが容
易で安価な解凍機を提供する。 【構成】 炭素繊維と靱皮繊維と粘剤を混合して抄造さ
れ、炭素繊維の少なくとも一部が粘剤固形分によって被
覆されている炭素繊維混抄シートを樹脂内に埋設し、電
極を付設した発熱体を箱体4内壁の少なくとも四周に配
設することによって解凍機1を構成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、冷凍食品等を電気発熱体で解凍する解凍機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年冷凍技術の発達により食品あるいは各種生体を、その組織を変化させるな く長時間維持する手段として冷凍保存し、その使用に際しては解凍を行っている 。その解凍手段としては、室内中への放置による方法、冷凍食品等を収納した袋 や容器の外周からシャワー等により水をかけることによる方法、温水中に付ける 方法、電子レンジによる解凍、あるいは伝熱グリルのように、シーズヒータや赤 熱球を内装した箱体内での加熱解凍等の解凍手段が行われている。
【0003】 しかしながら、室内中への放置による方法では、解凍時間に余裕のある時は良 いが、速やかに解凍したい時には間に合わない。また冷凍食品等を収納した袋や 容器の外周からシャワー等により水をかける方法では、水と冷凍食品等との温度 差があまりないので解凍する冷凍食品に与える単位時間の熱量が少なく、解凍に 多くの時間を要し、速やかに解凍したい時にはこれも間に合わない。また、水の 供給及び排出の設備を必要とするほか、解凍すべき冷凍食品等にはビニール袋等 が必ず掛けられていなければならず、また、解凍後は袋外表面の水切りや袋外し 等の作業も必要であった。更に、温水中に浸漬する方法では、上記水によるもの よりも速やかに解凍できるものの、容器中の温水に浸漬する場合は、次第に温水 温度が低下し解凍能力がなくなる一方、温水の流水中に漬ける場合は温水の無駄 が多くなつて不経済となる。また、上記水による解凍と同様に、ビニール袋掛け や解凍後の水切り及び袋外し等の作業を必要とする欠点もあった。
【0004】 一方、電子レンジによる解凍も多用されているが、電子レンジでは、生体の細 胞内水分に振動を与えて加熱するため、生体の組織を破壊することがあり、一部 の冷凍食品、あるいは医療用冷凍品の中には、この加熱手段は不適切なものであ る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の各種の解凍手段において、電熱グリルのように、シーズヒータや赤 熱球を内装した箱体内で加熱する方法においては、急速に加熱し解凍することは できるものの、これら電熱体の赤熱による加熱であるので、放射される赤外線は 波長の短い赤外線であるため、解凍品の表面組織のみの加熱となり、内部の温度 上昇は単に伝熱のみによるため、表面温度の上昇の割には内部の温度上昇が遅く 、解凍品の内外が不均一な解凍となり、特に表面部分の組織変化を生じることが 多い。
【0006】 また、箱体内の冷凍品を外周からできるだけ均一に加熱するため、箱体の全周 に電熱体を取付けようとすると、箱体が大型化し、重量も大きくなり、高価なも のとなる。更に、解凍時に発生する水蒸気により電熱体自体や電極近傍が腐触し 、耐久性が悪くなる。
【0007】 したがって、本考案は、箱体内の解凍品を均一にかつ急速に加熱することがで き、解凍品の変質を生じることなく、発生する水蒸気に対する耐久性が良く、か つ軽量で取り扱いが容易で安価な解凍機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するため、炭素繊維と靱皮繊維と粘剤を混合して抄 造され、炭素繊維の少なくとも一部が粘剤固形分によって被覆されている炭素繊 維混抄シートを樹脂内に埋設し、電極を付設した発熱体を箱体内壁の少なくとも 四周に配設することによって解凍機を構成したものである。
【0009】
【作 用】
本考案は、上記のように構成したので、炭素繊維の表面を被覆している粘性固 形分が炭素繊維に通電した時炭素繊維相互の直接的な接触が妨げられ、炭素繊維 相互の接触部での温度上昇に伴う接触抵抗変化がなくなり、安定した発熱を行い 、周囲の樹脂の熱変動による劣化も防止され、低温維持用の発熱体として実用性 のあるものとし、この発熱体を解凍機の箱体内壁に付設して通電発熱させると、 40℃乃至50℃の低温発熱状態で持続的な冷凍品の加熱が行われ、発熱体の表 面から解凍品に遠赤外線を放射する。この遠赤外線は、解凍品の表面がりでなく 、その長波長によって解凍品の生体組織の内部まで入って加熱することができ、 生体の組織を変質させることなく加熱解凍を行う。また、発熱体はシート状であ り解凍機を軽量化させ、発熱シートが電極を含めて樹脂に埋設されているので、 格別の防水あるいは絶縁手段を用いることなく腐食を防止することができる。
【0010】
【実施例】
本考案の実施例を図面に沿って説明する。図1は、本考案の解凍機1のドア2 を解放した状態を示し、内部に解凍品を収容する解凍室3は、前面が、ドア2で 開閉される箱体4内に形成されている。箱体4は、その一部断面を図2に示すよ うに、外ケース5と内ケース6間にグラスウール等の断熱材7を充填しており、 内ケース6の内面には、ハニカム材8を介して以下に詳述する発熱体9を内装し ている。なお、内ケース6と発熱体9との間は、ハニカム材8を介さず、単に空 間にしておいてもよい。
【0011】 発熱体2はレーヨン、ポリアクリルニトリルを原料とする炭素繊維を細断した ものと和紙用パルプ等の靱皮繊維と、合成粘剤等の粘剤とを混合し、これを抄造 して炭素繊維混抄シートとした発熱体を用いている。このようにして抄造された 発熱シートは、内部の炭素繊維の少なくとも一部が粘剤固形分によって被覆され 、炭素繊維相互の接触部分にこの粘剤固形分が介在する部分が生じ、それにより 炭素繊維相互の接触部での温度上昇に伴う接触抵抗変化がなくなり、安定した発 熱を行うことが可能となる。
【0012】 この発熱体の製造に際してはその一実施例として、レーヨンを出発原料とする 炭素繊維(6mm長、6μ径)0.5重量%とミツマタから得られたパルプ99 .5重量%とに水を加えて良く撹拌し、炭素繊維をパルプ中によく分散させる。 次いでポリアクリルアミド630ccを添加し、さらに撹拌した上、紙料を幅約 1mの抄網上に流し、坪量40g/m2 に抄造する。乾燥ドラム通過後の成紙の 厚みは80μmであった。この混抄紙の電気抵抗は50Ω/□で、引張り強さは 縦(紙料流送方向)4.0kg/15mm、横(流送方向と直角)3.5kg/ 15mmと測定された。乾燥成紙中、炭素繊維は成紙総重量の3%である。
【0013】 以上の処方において、ミツマタを同量のマニラ麻に代えて得られた混抄紙もほ ぼ同等の性状を有した。また、ミツマタをコウゾに代えた場合は、紙力がやや増 強された以外、同等の性状が得られた。
【0014】 炭素繊維を3mm以下の定寸にカットしたものは、混抄シートとして導電性が 不足し、所要の発熱量に達しなかった。逆に、15mm以上例えば20mmに定 寸カットした炭素繊維はパルプ中への分散が悪く、混抄紙中に炭素繊維ムラを生 じると共に、温度特性が不安定になり、加熱しすぎる傾向が見られた。また、例 えば10mmの炭素繊維をシート重量の15%になるよう混入した場合でも、坪 量80g/m2 、200μm厚に抄造すると、温度曲線が設定値を越え、制御が 困難になると認められた。
【0015】 次に、図4は上記のようにして作られた炭素繊維混抄シートから製造される本 考案の実用的な面発熱体の一実施例を示す平面図である。この面発熱体10は、 混抄シート(40g/m2 、80μ厚)11を横W=900mm、縦L=180 0mmの大きさに裁断し、その長辺(L)に沿って幅約10mmの電極12を一 対に設け、各電極12からリード線13及びプラグ14を介し適宜電源(直流又 は交流)に接続し得るようにしたものである。この面発熱体10は、電極間に1 00Vの電圧をかけ、約4A(又はそれ以下)の電流を流し、50℃未満の表面 温度を長時間安定に維持するように設定されたものである。
【0016】 電極12は、種々の方法で形成し得るが、好適には混抄シート11の辺沿いに 銀ペーストをスクリーン印刷によって付着させるのが実際的である。図5はこの ようにして形成した電極部分を拡大して示す部分断面図であり、電極12を構成 している銀ペースト15は、紙厚T(80μm)の半分くらいまで浸透している 。好適に、この銀ペースト電極12の要所の表面に銅箔16を粘着し、そこにリ ード線13を容着する。
【0017】 以上ような面発熱体10についての通電発熱試験の結果を図6のグラフに示す 。図6のグラフAは面発熱体10の表面の中央の点A(図4)において30分間 隔で測定した温度(C)を表すものである。電極12、12間に100Vの電圧 をかけ、室温20℃において14時間測定した。グラフAから認められるように 、通電後約10分間で40℃まで急速に立ち上がり、30分を過ぎると温度上昇 はゆるやかとなり、1時間でほぼ安定し、数時間経過も50℃を越えることがな い。面発熱体10の端の点A′(図4)上で測定した温度値のグラフもほぼグラ フAと重なり、大差がない。その他の試験も含め、面発熱体10はその表面各点 においてほぼ均等な温度分布であることが認められた。
【0018】 図6のグラフBで示すのは、パネルヒータとしての製品の表面の中央の前記点 A(図4)において30分間隔で同じ条件で測定した温度(℃)を表すものであ る。グラフBもグラフAと同じような挙動を示している。
【0019】 図6に破線グラフCで示すのは、電極12上のC点(図4)で測定した温度の グラフである。電極の反対端及び中央で測定した温度グラフもグラフCほぼ重な る。電極の温度は約35℃のレベルで安定しており、これは電極自体の発熱とい うより面発熱混抄シート11からの伝熱によるものと思われる。
【0020】 図6にグラフDは、電極12、12間を流れる電流の実測値であり、3.8乃 至4Aの線にほぼ安定しており、従来の技術常識に反し、炭素繊維混抄紙の電気 抵抗が温度及び時間と共に変化しないことを実証している。このように畳1帖分 に相当する大型の炭素繊維混抄シートが10時間を越える長い時間、暴走もせず 、安定な発熱を維持するということは、従来の技術常識では全く予想もされなか ったことである。
【0021】 比較のため、粘剤を用いず、通常の亜硫酸パルプと炭素繊維の配合比で抄造し た混抄紙を同一条件(100V、20℃室温)で試験した。図6の鎖線グラフX は、この結果を示すものであるが、通電後30分程度で50℃を越え、以後、温 度は上昇を続け、安定する傾向を見せなかった。このような発熱シートは、サー モスタットなどによるオンオフ制御をしたとしても、面発熱体として実用になら ない。
【0022】 上記のような炭素繊維混抄シートは、パネルヒータとして立設可能とするため 、更に次のような下降を施す。即ち、図7に示すように、真空室20の素材搬入 端21から、その中央部に上記のようにして得られた炭素繊維混抄シート22を 導入し、その上面側及び下面側から、ガラス繊維織物に低温状態で半硬化のエポ キシ樹脂が含浸されている樹脂プリプレグ23を連続的に導入する。
【0023】 真空室20内には180℃程度に加熱されたローラ24、24が適宜の押圧力 を維持する状態で相対向して回転自在に設けられている。したがって、前記真空 室20の素材搬入端21から導入された素材は一体的に加熱状態で押圧され、半 硬化状態であったエポキシ樹脂は、炭素繊維混抄シート22の両面から入り込み 、かつ熱硬化して全体が一体化した発熱体2が成形される。成形された発熱体2 は真空室20から搬出され、室外で放冷すると図8にその断面を示すように、中 心部に炭素繊維混抄シート22が存在し、その両面にエポキシ樹脂層が存在する 発熱体2が形成される。更に必要に応じ、同図に示すように、適宜の色、柄、風 合いを備えた植毛布24′を貼り、意匠的効果を高め、肌ざわりを向上し、輻射 熱を拡散し更に柔らかな暖房効果を得るようにしても良い。
【0024】 また、この発熱シートに対する通電に際しては、図9に示すように、発熱シー ト22に前記のようにして設けた2つの電極12と電源コード25と接続する時 、発熱シート22の略中央部に設けたサーモスタット26を介して接続すること により、発熱シートが万が一昇温する場合に一時的に通電を遮断することができ る。なお、このサーモスタット26は、前記のように、従来用いられていたサー モスタットのように、炭素繊維混抄シートの従来のものが温度暴走する対策とし て一定温度になるようオン・オフ制御を行うためのものではない。
【0025】 上記のようにして得られる発熱体は、図3に示すように、合成樹脂材等からな る基板30上に接着固定される。基板30は、中央に箱体の背面に位置する背部 基板31と、その両側縁に連結した側部基板32,33と、背部基板31の図中 上側縁に連結した上部基板34と、背部基板31の図中下側縁に連結した底部基 板35が一体的に設けられ、背部基板31の四周縁を折曲することにより一端が 開口した六面体を形成する。
【0026】 背部基板31に固定された背部発熱体36の片側に設けた第1電極37は、リ ード線38により底部基板35に固定された底部発熱体40の第1電極41のリ ード線42と第1接続部43で接続している。また、背部発熱体36の他側に設 けた第2電極44は、リード線45により、第1側部基板32に固定された第1 側部発熱体46の第1電極47のリード線48て第2接続部50で接続している 。底部発熱体40の第2電極51のリード線52は、第1側部発熱体46の第2 電極53と連結している。上部基板34に固定された上部発熱体54の第1電極 55のリード線56は前記第2接続部50に接続しており、第2側部基板33に 固定された第2側部基板57の第1電極58のリード線50は前記第1接続部4 3に接続している。上部発熱体54の第2電極61のリード線62は、第2側部 発熱体57の第2電極63と接続している。更に、前記第1接続部43と第2接 続部には器内電源コード64、65により、オンオフスイッチ、電流調整スイッ チ、タイマースイッチ等の適宜のスイッチを備えたコントローラ66に接続され 、このコントローラ66には器外電源コード67が接続されている。
【0027】 したがって、器外電源コード67のプラグ68をコンセントにさし込み、コン トローラ66のオンオフスイッチ等のスイッチを操作して発熱体9に通電すると 、各発熱体は各リード線及び電極、炭素繊維混抄発熱体シートを各々介して通電 され、発熱する。なお、この通電に際しては、第1接続部43と第2接続部50 間には、底部発熱体40と第1側部発熱体46を通る第1電流路と、第2側部発 熱体57と上部発熱体54を通る第2電流路と、底部発熱体36のみを通る第3 電流路が各々並列接続されることとなるが、このうち第3電流路は他の電流路の 半分の抵抗値となり2倍の電流が流れるので、リード線45等に1枚の発熱体と 同程度の抵抗を付けて電流調整することが好ましい。
【0028】 上記5枚の発熱体を備えた基板は前記のように折曲され、箱体4内面に固定し たハニカム材8の内面に接着等の手段で固定する。箱体4の前面側開口の片側に 蝶番70により回動自在に回転されるドア2には把手71が固定され、その一部 には窓72を設けている。
【0029】 上記箱体4を構成する外ケース5は、ステンレス銅板を折曲してモノコックボ ディとすることが好ましく、その構造は従来の電子レンジ、皿洗い器、乾燥器、 オーブン等の機器の周知の構造を採用し得る。外ケース5の上面部73にはスリ ット74を形成しており、このスリット74は上部基板34に設けた多数の通孔 75及び内ケース6とグラスウール7の前記通孔75と連通する部分に設けた通 気路と連通しており、解凍室3内の解凍品が解凍される時発生する水蒸気を外部 に放散する。なお、上記スリット74は、ルーバーとしても良い。
【0030】 解凍室3内に内壁にはステンレス線材等で形成した枠体を設けるとともに棚支 持部76を設け、この棚支持部76にステンレス製の多孔板からなる棚板77を 支持させ、解凍室3内を多数に使用可能とする。なお、この段数は解凍機の大き さ、解凍品の大きさ及び量によって任意に設定及び選択可能とする。なお、棚を 支持する枠体は板金製とすることもでき、また棚板77は網状のものとしても良 い。
【0031】 上記箱体1は基台78上に固定され、基台78の正面には前記コントローラ6 6のオンオフスイッチ、電流調整スイッチ、タイマースイッチ等を設けるととも に、その作動状況を表示するランプを適宜配設した操作部79を設けている。ま た、基台78内にはコントローラを配置している。また、箱体4の側部には取手 80を設けている。
【0032】 上記構成からなる解凍機の使用に際し、解凍品を棚板77上に載せ、ドア2を 閉め、操作部79のスイッチを操作して発熱体に通電すると、解凍品は上下両側 及び背面側から炭素繊維混抄ヒータから発する40℃乃至50℃の低温の安定し た遠赤外線の輻射熱を受け、解凍品の表面ばかりでなく内部まで熱を及ぼし、理 想的な解凍特性を維持しつつ急速に解凍することができる。また、発熱シート及 び電極等の腐食に比較的弱い部分は全て樹脂中に埋め込まれているので、特に防 融手段を施すことなく、安全でありかつ耐久性が良い。
【0033】 なお、上記実施例において、発熱体を基板上に固定し基板を折曲した例を示し たが、発熱体の周縁に適宜直接部を設けて各々接続し、接続部で折り曲げ、箱体 のハニカム材の内側に配設しても良く、また、各発熱体を各々ハニカム材に直接 固定しても良い。更に、例えば背部発熱体と両側部発熱体とを1個の発熱体とし 、あるいは背部発熱体と上面及び底部発熱体とを1個の発熱体とし、これを折り 曲げて各部発熱体とすることもできる。なお、上記解凍機は、低温で箱内を維持 できるので、食器乾燥機等の一般の物品乾燥機としても使用できるものである。
【0034】
【考案の効果】
本考案は、上記のように構成し、作用するので、解凍機の発熱体は温度暴走す ることなく安定した発熱を行うことができ、発熱体からは遠赤外線が輻射熱とし て解凍品に放射されるので、解凍品は表面ばかりでなく内部まで加熱され、均一 な加熱解凍を行うことができ、解凍品の変質を防ぐことができる。また、発熱体 は極めて軽量であるので、解凍機は軽量化し、発熱シートは電極を含めて樹脂中 に埋設されているので、格別の防水あるいは電気絶縁手段を用いることなく腐食 を防止することができ、耐久性が向上するとともに安価な解凍機とすることがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の斜視図である。
【図2】同一部断面図の斜視図である。
【図3】同発熱体を基板上に固定した状態の展開図であ
る。
【図4】同発熱体部分の平面図である。
【図5】同発熱体とリード線接続部分の断面図である。
【図6】同発熱体の使用時間と電流及び温度の特性を示
すグラフである。
【図7】同発熱解体の製造工程図である。
【図8】同発熱体の断面図である。
【図9】同発熱体内の配線実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 解凍機 2 ドア 3 解凍室 4 箱体 5 外ケース 6 内ケース 7 断熱材 8 ハニカム材 9 発熱体 10 発熱体 11 混抄シート 12 電極 13 リード線 14 ブラグ 15 銀ペースト 16 銅箔 20 真空室 21 素材搬入端 22 炭素繊維混抄発熱シート 23 樹脂プリプレグ 24 ローラ 25 電源コード 26 サーモスタット 30 基板 31 背部基板 32 側部基板 33 側部基板 34 上部基板 35 底部基板 36 背部発熱体 40 底部発熱体 43 第1接続部 46 第1側部発熱体 50 第2接続部 54 上部発熱体 57 第2側部発熱体 66 コントローラ 67 器外電源コード 71 把手 74 スリット 77 棚板 78 基台 79 操作部 80 取手

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素繊維と靱皮繊維と粘剤を混合して抄
    造され、炭素繊維の少なくとも一部が粘剤固形分によっ
    て被覆されている炭素繊維混抄シートを樹脂内に埋設
    し、電極を付設した発熱体を箱体内壁の少なくとも四周
    に配設したことを特徴とする解凍機。
  2. 【請求項2】 炭素繊維混抄シートは、炭素繊維0.5
    重量%とミツマタから得られたパルプ99.5重量%と
    からなることを特徴とする請求項1記載のパネルヒー
    タ。
  3. 【請求項3】 炭素繊維混抄シートは、ガラス繊維織物
    にエポキシ樹脂を含浸した樹脂プリプレグを積層したこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載のパネルヒー
    タ。
JP7486293U 1993-12-31 1993-12-31 解凍機 Pending JPH0887U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011040393A (ja) * 2009-08-14 2011-02-24 Qinghua Univ 電気オーブン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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