JPH0887803A - ディスクチェンジャー - Google Patents

ディスクチェンジャー

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Publication number
JPH0887803A
JPH0887803A JP24696294A JP24696294A JPH0887803A JP H0887803 A JPH0887803 A JP H0887803A JP 24696294 A JP24696294 A JP 24696294A JP 24696294 A JP24696294 A JP 24696294A JP H0887803 A JPH0887803 A JP H0887803A
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JP
Japan
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disc
disk
carrier
hand
shelf
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP24696294A
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English (en)
Inventor
Motofumi Itawaki
基文 板脇
Takahisa Hakoishi
隆久 箱石
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャリアと上下複数段のディスク棚との間隔
を高精度に設定しなくても運用できるようにすること。 【構成】 裸のディスク3を用いるディスクチェンジャ
ーにおいて、ハンド8の水平方向の位置を検出する2つ
のセンサー182と189をキャリア9側とディスク棚
4側とに取り付けて、これら2つのセンサー182と1
89間でのハンド8の水平方向の実際の移動量をエンコ
ーダ181で計測し、そのエンコーダ181の計測値を
メモリ回路196に記憶することにより、キャリア9と
ディスク棚4との間でのハンド8の移動量を設定して運
用することを特徴とする、

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、CD−ROM
等の光ディスクやMO等の光磁気ディスク等の記録及び
/又は再生用の裸のディスクを用いて、ディスクドライ
ブに対するディスクの自動交換を行うようにしたディス
クチェンジャーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、殆んどのディスクチェンジャ
ーは、ディスクをカートリッジ内に収納したディスクカ
ートリッジを用いて、ディスクドライブに対するディス
クカートリッジの自動交換を行っている。
【0003】そこで、従来から、ディスクカートリッジ
を使用することなく、裸のディスクを上下複数段のディ
スク棚上に水平に載置しておき、垂直方向に移動される
キャリアに水平方向に移動されるハンドを設けて、この
ハンドによってキャリアとディスク棚及びディスクドラ
イブとの間でのディスクの水平方向の受け渡しを行うよ
うにしたディスクチェンジャーが考えられている。
【0004】そして、この種ディスクカートリッジは、
キャリアとディスク棚との間で水平方向に移動されるハ
ンドによって、キャリアとディスク棚との間でのディス
クの水平方向の受け渡しを行う関係で、常識的には、キ
ャリアと上下複数段のディスク棚との間隔を高精度に設
定する方式を採る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、キャリアと上
下複数段のディスク棚との間隔を、部品の製造及び組立
て精度によって高精度に設定しようとすると、著しくコ
スト高につく。また、組立て時にも高精度の間隔調整作
業を行う必要がある。
【0006】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、裸のディスクを用いることがで
き、しかも、キャリアと上下複数段のディスク棚との間
隔を高精度に設定しなくても運用可能なディスクチェン
ジャーを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のディスクチェンジャーは、記録及び/又は
再生用の裸のディスクを水平に載置する上下複数段のデ
ィスク棚と、上記裸のディスクを記録及び/又は再生す
る1個又は上下複数段のディスクドライブと、上記ディ
スク棚及び上記ディスクドライブに沿って垂直方向に移
動されるキャリアと、上記キャリアに取り付けられて、
そのキャリアの移動方向に対して直交する水平方向に移
動され、上記ディスク棚と上記キャリアとの間及び上記
ディスクドライブと上記キャリアとの間で上記裸のディ
スクの水平方向の受け渡しを行うハンドとを備え、上記
ハンドのキャリア内の原点を検出するハンド原点センサ
ーと、上記ハンドの水平方向への移動によって上記ディ
スク棚の位置を検出するディスク棚位置センサーと、上
記2つのセンサー間での上記ハンドの水平方向の移動距
離を計測するエンコーダと、上記エンコーダの計測値を
記憶することにより、上記キャリアと上記ディスク棚と
の間での上記ハンドの移動量を設定して、運用するメモ
リ回路とを備えたものである。
【0008】
【作用】上記のように構成された本発明のディスクチェ
ンジャーは、カートリッジを使用することなく、記録及
び/又は再生用の裸のディスクを上下複数段のディスク
棚上に水平に載置しておき、これらのディスク棚と1個
又は複数段のディスクドライブに沿って垂直方向に移動
されるキャリアに、そのキャリアの移動方向対して直交
する水平方向に移動されるハンドを設け、このハンドに
よってキャリアとディスク棚及びディスクドライブとの
間でのディスクの水平方向の受け渡しを行うようにした
ディスクチェンジャーであり、ハンドの水平方向の位置
を検出する2つのセンサーをキャリア側とディスク側と
に取り付けて、これら2つのセンサー間でのハンドの水
平方向の移動距離をエンコーダで計測し、そのエンコー
ダの計測値をメモリ回路に記憶することにより、キャリ
アとディスク棚との間でのハンドの移動距離を設定して
運用するようにしたものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明を適用したディスクチェンジャ
ーの実施例を図を参照して説明する。なお、この実施例
では、記録媒体として、CD−ROM等の光ディスクや
MO等の光磁気ディスクである記録及び/又は再生用の
ディスクを裸で使用している。従って、このディスクを
記録及び/又は再生するドライブはディスクドライブで
ある。
【0010】[ディスクチェンジャーの概要説明]ま
ず、図13〜図16によって、このディスクチェンジャ
ーの概要を説明する。
【0011】まず、チェンジャー本体1は、オペレータ
側である正面1aと、その反対側である背面1bと、左
右両側面1cとを有する垂直な直方体形状の筐形に構成
されている。そして、このチェンジャー本体1の内部が
ほぼ中央部に沿って垂直に配置された隔壁2によって左
右に分割されている。
【0012】そして、チェンジャー本体1の内部に、裸
のディスク3を上下複数段に水平に載置するための棚で
ある上下複数段のディスク棚4と、ディスク3を記録及
び/又は再生するための記録及び/又は再生部5が内部
に設けられている上下複数段のディスクドライブ6と、
これらのディスクドライブ6と同位相で配置された1台
のディスク・イン・アウトポート7と、ディスク受け渡
し用のハンド8を有するキャリア9とが収納されてい
る。
【0013】この際、上下複数段の水平なディスク棚4
と上下複数段の水平なディスクドライブ6及びディスク
・イン・アウトポート7とが水平な左右方向であるX方
向において互いに相対向する状態で配置され、これらの
間にキャリア9の垂直な移動経路10が配置されてい
る。
【0014】そして、上下複数段のディスク棚4とキャ
リア9の移動経路10とがチェンジャー本体1の内部で
隔壁2の一側方に配置され、上下複数段のディスクドラ
イブ6及び1台のディスク・イン・アウトポート7とが
チェンジャー本体1の内部で隔壁2の他側方に配置され
ている。
【0015】そして、このディスクチェンジャーでは、
100枚のディスク3を収納できるように100段のデ
ィスク棚4が用いられているが、この100段のディス
ク棚4は25段ずつにブロック化されて上下4段の垂直
な棚ベース11に片持ち支持構造によって一定間隔で水
平に取り付けられている。また、8台のディスクドライ
ブ6と、これらの間の所定高さ位置に同位相で配置され
た1台のディスク・イン・アウトポート7とが合計9段
のドライブ載置台12上に水平に載置されている。
【0016】そして、移動経路10内にはキャリア9を
片持ち支持構造によって支持して、垂直方向であるY方
向に直線的に移動する直線運動機構であるキャリア移動
機構13が垂直に配置されている。そして、このキャリ
ア9にはハンド8を水平な左右方向であるX方向に直線
的に移動する直線運動機構であるハンド移動機構14が
取り付けられている。
【0017】そして、8台のディスクドライブ6と1台
のディスク・イン・アウトポート7のキャリア9側の側
面に開口された横長の開口であるディスク出入口15が
隔壁2に形成された横長の開口である上下9段の連通口
16にそれぞれ接続されている。そして、ディスク・イ
ン・アウトポート7のトレー出入口17がチェンジャー
本体1の正面1aに開口されている。
【0018】そして、チェンジャー本体1の正面1aで
100段のディスク棚4の前面側に水平断面形状がほぼ
コ字状で垂直な隔壁18によって仕切られたアンプブロ
ック19が垂直状に組み込まれていて、チェンジャー本
体1の内部でディスクドライブ6の収納部位置の下部に
ディスクドライブ6のインターフェースブロック20が
配置されている。そして、アンプブロック19内には、
キャリア移動機構13及びハンド移動機構14を各セン
サーやエンコーダからの信号に基づいて制御し、また、
各ディスクドライブ6の記録及び/又は再生部5を制御
するマイクロコンピュータであるCPUや電源回路その
他の必要なアンプ回路が配置されている。
【0019】[ディスクチェンジャーの動作の概要説
明]図13〜図16に示すように、このディスクチェン
ジャーでは、ディスク投入時には、オペレータがチェン
ジャー本体1の外部からディスク・イン・アウトポート
7に裸のディスク3を1枚ずつ順次投入する。そして、
その投入されたディスク3はキャリア9及びハンド8に
よってディスク・イン・アウトポート7から順次取り出
され、Y方向及びX方向に搬送されて100段のディス
ク棚4のそれぞれ指定された位置に順次自動的に供給さ
れて、これらのディスク棚4上に水平に載置(搭載され
ること)される。
【0020】そして、ディスク3の自動交換時には、C
PUからの指令に基づき、キャリア9及びハンド8をY
方向及びX方向に移動制御して、ハンド8によって指定
されたディスク棚4からディスク3をキャリア9内まで
X方向に水平に自動的に取り出す。そして、その取り出
したディスク3をキャリア9によって指定されたディス
クドライブ6までY方向に自動的に搬送する。そして、
キャリア9内のディスク3をハンド8によって指定され
たディスクドライブ6内の記録及び/又は再生部5まで
連通穴16及びディスク出入口15を通して矢印X方向
から直接的に、かつ、自動的にローディングする。
【0021】そして、このディスクローディング後に、
ハンド8がディスクドライブ6内からキャリア9内に自
動的に引き戻されて、ディスクドライブ6内の記録及び
/又は再生部5によってディスク3の記録及び/又は再
生動作が自動的に行われる。
【0022】そして、或るディスクドライブ6でディス
ク3を記録及び/又は再生している間に、上記同様の動
作によって他の指定されたディスク棚4からディスク3
を取り出して搬送し、他の指定されたディスクドライブ
6に自動的にローディングする動作が繰り返し行われ
る。なお、記録及び/又は再生動作が終了したディスク
3をディスクドライブ6から取り出して指定された元の
ディスク棚4上に戻す動作は上述した動作の逆動作とな
る。
【0023】[ディスク棚上でのディスク載置方法の説
明]次に、図1〜図12によって、各ディスク棚4上で
のディスク3の載置方法を説明する。
【0024】まず、各ディスク棚4はほぼ方形状の金属
板によって形成されていて、ハンド8の移動方向である
1 、X2 方向に対して直交する方向であるZ1 、X2
方向における各ディスク棚4の両側に一対の切欠き22
が形成されている。そして、この一対の切欠き22によ
って各ディスク棚4の左右方向の幅Aがディスク3の直
径Bより十分に小さく構成されている。
【0025】そして、合成樹脂で成形された合計4つの
ディスク載置部23が各ディスク棚4上で、X1 、X2
方向における両端の左右両側位置に取り付けられてい
る。なお、これら合計4つのディスク載置部23は各デ
ィスク棚4の中心に対してほぼ点対称となるように放射
状に配置されている。
【0026】そして、ディスク3の外周3bで、X1
2 方向における両側がその下面によって各一対のディ
スク載置部23上に水平に載置されて、このディスク3
が各ディスク棚4の中心位置O1 に多少の遊びを有する
状態に位置決めされるように構成されている。なお、各
ディスク棚4の中心位置O1 にはディスク3のセンター
コア3aが遊びを有する状態に挿入される円形穴24が
形成されている。
【0027】[ハンドによるディスク保持方法の説明]
次に、図1〜図12によって、ハンド8によるディスク
3の保持方法を説明する。
【0028】まず、ハンド8は、Z1 、Z2 方向におい
て互いに対向されて配置され、後述するハンド移動機構
14によって互いに同期されてX1 、X2 方向に水平に
移動される水平な金属板で対称形状に形成された一対の
ハンド主部26と、合成樹脂によって成形され、一対の
ハンド主部26の内側に、X1 、X2 方向に間隔を隔て
て取り付けられたハンド副部である各一対、合計4つの
ディスク保持部27とによって構成されている。なお、
これら合計4つのディスク保持部27は、一対のハンド
主部26間の中心O2 に対してほぼ点対称となるように
配置されている。
【0029】そして、ディスク3の外周3bで、Z1
2 方向の両側を各一対のディスク保持部27によって
下方から水平に保持して、このディスク3を一対のスラ
イド板26間の中心O2 に遊びのないように保持するよ
うに構成されている。
【0030】[ハンドによるディスク受け渡し動作の説
明]次に、図1〜図12によって、キャリア9上のハン
ド8によるディスク棚4とキャリア9との間及びキャリ
ア9とディスクドライブ6との間でのディスク3の受け
渡し動作を説明する。
【0031】まず、図1及び図8に示すように、各ディ
スク棚4上では、ディスク3の外周3bのX1 、X2
向の両側が合計4つのディスク載置部23上に水平に載
置されている。
【0032】次に、図1及び図8に示すように、ハンド
8がキャリア9内の原点P1 に収容された状態で、キャ
リア9がキャリア移動機構13によって垂直方向である
1、Y2 方向に移動されて指定されたディスク棚4の
前で停止される。
【0033】次に、図2及び図9に示すように、ハンド
移動機構14によってハンド8がディスク棚4側の引出
し位置P2 までX1 方向に水平に移動されて、そのハン
ド8の合計4つのディスク保持部27が指定されたディ
スク棚4上に水平に載置されているディスク3の外周3
bのZ12 方向の両側の下部位置(ディスク棚4の一
対の切欠き22の下部位置)へX1 方向から水平に挿入
される。
【0034】次に、図3に示すように、キャリア9がキ
ャリア移動機構13によってY1 方向に一定距離だけ垂
直に上昇されて、キャリア9と一体にハンド8が一対の
切欠き22を通ってディスク棚4の下部位置から上部位
置までY1 方向に垂直に上昇される。すると、ハンド8
の合計4つのディスク保持部27によってディスク3の
外周3bでZ1 、Z2 方向の両側が下方から保持され
て、ディスク3がディスク棚4の合計4つのディスク載
置部23からY1 方向に垂直に持ち上げられる。
【0035】次に、図4及び図10に示すように、ハン
ド8がハンド移動機構14によって、キャリア9内の原
点P1 までX2 方向に移動されて、ディスク3がディス
ク棚4からキャリア9内まで矢印X1 方向に水平に取り
出される。
【0036】次に、キャリア9がキャリア移動機構13
によってY1 、Y2 方向に垂直に移動されて、ディスク
3がキャリア9によって指定されたディスクドライブ6
の前までY1 、Y2 方向に垂直に搬送され、キャリア9
はその指定されたディスクドライブ6の前で停止され
る。
【0037】次に、図5及び図11に示すように、ハン
ド8がハンド移動機構14によってディスクドライブ6
内の記録及び/又は再生位置P3 までX2 方向に水平に
移動されて、そのハンド8によってディスク3が指定さ
れたディスクドライブ6内の記録及び/又は再生部5に
おけるスピンドル29及びディスクテーブル30の真上
位置であるディスクドライブ6側の引出し位置P3 まで
水平に引き出される。
【0038】次に、図6に示すように、キャリア9がキ
ャリア移動機構13によってY2 方向に一定距離だけ垂
直に下降されて、キャリア9と一体にハンド8及びディ
スク3がY2 方向に垂直に下降される。すると、ディス
ク3がそのセンターコア3aによってスピンドル29及
びディスクテーブル30に上方から垂直にローディング
されて、ディスク3がスピンドル29及びディスクテー
ブル30に水平にチャッキングされる。そして、ハンド
8の合計4つのディスク保持部27がディスク3から下
方に離間される。
【0039】次に、図27及び図12に示すように、ハ
ンド8がハンド移動機構14によってキャリア9内の原
点P1 までX1 方向に水平に引き戻されて、ディスク棚
4からディスクドライブ6への一連のディスク受け渡し
動作が終了する。
【0040】そして、このディスクローディング後に、
図7及び図12に示すように、ディスクドライブ5内の
記録及び/又は再生部5では、スピンドルモータ31に
よってスピンドル29及びディスクテーブル30と一体
にディスク3が回転駆動され光学ピックアップ及び必要
に応じて使用される外部磁界ヘッド(何れも図示せず)
によって、ディスク3の記録及び/又は再生動作が行わ
れる。
【0041】なお、記録及び/又は再生動作が終了した
ディスク3をディスクドライブ6内から指定された元の
ディスク棚4に戻す動作は上述の動作の逆動作となる。
また、ディスク・イン・アウトポート7とディスク棚4
との間でのディスク3の受け渡し動作も同様に行われ
る。
【0042】そして、このように、ハンド8の合計4つ
のディスク保持部27によってディスク3の外周の両側
を下方から保持して、ディスク棚4とキャリア9との間
及びキャリア9とディスクドライブ6及びディスク・イ
ン・アウトポート7との間でのディスク3の受け渡しを
行うディスクチェンジャーによれば、ディスク3の記録
面を汚したり、傷つけることが殆んどない。
【0043】また、ディスク棚4のディスク載置部23
と、ハンド8の4つのディスク保持部27とによって、
ディスク3の外周3bの互いに直角なX1 、X2 方向の
両側と、Z1 、Z2 方向の両側とを交互に保持するよう
にして、ディスク棚4とハンド8との間でディスク3の
受け渡しを行うので、そのディスク3の受け渡し動作を
スムーズに行える。
【0044】また、ハンド8が、そのハンド8の移動方
向(X1 、X2 方向)に対して直交する方向(Z1 、Z
2 方向)の両側からディスク3の外周3bを保持して、
キャリア9とディスク棚4及びディスクドライブ6等と
の間でのX1 、X2 方向のディスク3の受け渡しを行う
ので、ハンド8をディスク棚4及びディスクドライブ6
にX1 方向及びX2 方向に奥深くまで引き出さなくて
も、キャリア9上の原点P1 とディスク棚4及びディス
クドライブ6等内の引出し位置P2 、P3 との間でのデ
ィスク3の受け渡しを容易に行える。従って、キャリア
9からディスク棚4側及びディスクドライブ6等側への
ハンド8の引出し量S1 、S2 を十分に小さくして、キ
ヤリア9とディスク棚4及びディスクドライブ6等との
間でのディスク3の受け渡し動作を安定良く、かつ、素
早く行える。
【0045】また、ハンド8が、そのハンド8の移動方
向(X1 、X2 方向)に対して直交する方向(Z1 、Z
2 方向)の両側からディスク3の外周3bを保持して、
キャリア9とディスク棚4及びディスクドライブ6等と
の間でのX1 、X2 方向のディスク3の受け渡しを行う
ので、キャリア9の一方の側でディスク棚4からX2
向に取り出したディスク3をキャリア9の反対の側から
ディスクドライブ6等へX2 方向に引き渡す際に、キャ
リア9上でディスク3をいちいち持ち替えなくても良
く、ディスク棚4からX2 方向に取り出したディスク3
をそのままキャリア9からディスクドライブ6等へX2
方向に素早く引き渡すことができる。従って、ディスク
棚4とディスクドライブ6等との間でのキャリア9を中
継してのディスク3の受け渡し動作時間を大幅に短縮で
きる。
【0046】[チェンジャー本体内の密閉領域の説明]
次に、図17及び図18によって、チェンジャー本体1
内に形成された密閉領域と非密閉領域とについて説明す
る。
【0047】このディスクチェンジャーは、裸のディス
ク3を使用する関係で、ディスク3に塵埃等が容易に付
着され易い。従って、ディスク3に対する十分な防塵対
策が望まれる。
【0048】そこで、このディスクチェンジャーでは、
チェンジャー本体1の内部で、図17及び図18に斜線
領域で示した部分を完全な密閉領域33に形成し、チェ
ンジャー本体1の内部で、斜線領域で示した部分以外の
領域を非密閉領域34に形成している。
【0049】即ち、チェンジャー本体1の内部を隔壁2
及び18によって密閉領域33と非密閉領域34とに分
割している。そして、密閉領域33内に、100段のデ
ィスク棚4、キャリア9及びキャリア移動機構13を配
置し、非密閉領域34内に8段のディスクドライブ6と
1台のディスク・イン・アウトポート7とを配置してい
る。また、非密閉領域34内には、アンプブロック19
やインターフェースブロック20等の主な熱発生源を配
置している。
【0050】但し、後述するように、8段のディスクド
ライブ6の内部にそれぞれ配置された記録及び/又は再
生部5の内部と、ディスク・イン・アウトポート7の内
部を全て密閉構造に構成して、これらのディスク出入口
15を隔壁2の各連通口16に防塵部材を介して気密状
に接続している。また、ディスク・イン・アウトポート
7のトレー出入口15も同様の防塵部材によって気密状
に閉塞できるように構成して、密閉領域33内への外部
からの塵埃の侵入を確実に防止している。
【0051】従って、このディスクチェンジャーでは、
ディスク・イン・アウトポート7からチェンジャー本体
1の内部に投入された全てのディスク3が密閉領域33
内に収容されることになり、その密閉領域33内におい
て前述したディスク3の自動交換動作及び記録及び/又
は再生動作が行われることになる。
【0052】このために、ディスク3の記録面への塵埃
の付着は皆無となり、スペーシングロスによる出力低下
等の不都合を未然に防止することができて、ディスク3
の記録及び/又は再生の高い特性が得られる高品位のデ
ィスクチェンジャーを構成できる。
【0053】なおこの際、チェンジャー本体1の内部の
密閉領域33内に、アンプブロック19やインターフェ
ースブロック20等の主な熱発生源を配置してしまう
と、密閉領域33内に熱がこもってしまう。
【0054】そこで、この主な熱発生源をチェンジャー
本体1の内部の非密閉領域34内に配置して、密閉領域
33内に熱がこもることを未然に防止すると共に、その
非密閉領域34内の主な熱発生源をファンを用いて空冷
しても、密閉領域33内での塵埃の拡散等が全く発生し
ないので、ディスク3の防塵と、主な熱発生源の空冷と
を共に効果的に行える。
【0055】[ディスク棚とディスクドライブとの配置
方法の第1変形例の説明]次に、このディスクチェンジ
ャーによれば、図19及び図20に示すように、ディス
クドライブ6の一部を削除して、上下複数段のディスク
ドライブ6側の上部(又は下部)に上下複数段のディス
ク棚4を、先の100段のディスク棚4と互いに対向す
るように配置して、ディスク3の搭載枚数をより一層増
大できるようにすることが可能である。
【0056】[ディスク棚とディスクドライブとの配置
方法の第2変形例の説明]
【0057】次に、このディスクチェンジャーによれ
ば、図21及び図22に示すように、上下複数段のディ
スク棚4と、上下複数段のディスクドライブ6と、1台
のディスク・イン・アウトポート7とをキャリア9の移
動経路10の片側に上下に積み重ねて配置して、ディス
クチェンジャーをより一層小型化できるようにすること
が可能である。
【0058】[キャリア移送機構の説明]次に、図23
及び図24によって、キャリア9を垂直な移動経路10
に沿ってY方向に移動するキャリア移動機構13につい
て説明する。
【0059】このキャリア移動機構13は、垂直で平行
な一対のガイドレール36、37の上下両端間を上下一
対のブラケット38、39によって一体に連結して、こ
れらをチェンジャー本体1内に垂直に設置している。そ
して、上下一対のブラケット38、39にそれぞれプー
リ軸40、41を介して回転自在に取り付けた上下一対
のタイミングプーリ42、43間に1本のタイミングベ
ルト44を巻き掛け、一対のガイドレール36、37に
沿ってY1 、Y2 方向にスライド自在に取り付けられた
一対のスライダー45、46を1本のタイミングベルト
44の両側の2箇所に連結している。
【0060】そして、一方のスライダー45にキャリア
9を片持ち支持構造によって固着し、他方のスライダー
46にカウンター47を固着している。そして、上部の
ブラケット38の側面に取り付けたモータ49で、タイ
ミングベルトを用いたベルト機構50を介して上部のタ
イミングプーリ40を図24で時計方向と反時計方向と
に減速して正逆回転駆動することによって、1本のタイ
ミングベルト44をY1 、Y2 方向に正逆回転駆動す
る。そして、1本のタイミングベルト44で一対のスラ
イダー45、46を一対のガイドレール36、37に沿
ってY1 方向とY2 方向とに可逆的にスライドさせるよ
うにして、キャリア9をカウンターウエイト47によっ
てバランスしながら、一方のガイドレール36に沿って
1 、Y2方向に高速で直線運動によって移動させるよ
うに構成したものである。
【0061】[ハンド移動機構の説明]次に、図25〜
図27によって、ハンド8をキャリア9の上部でX方向
に移動するハンド移動機構14について説明する。
【0062】このハンド移動機構14は、一対のハンド
主部26をX1 、X2 方向に互いに同期させてスライド
する直線運動機構である一対のスライドユニット52を
有しており、このスライドユニット52がキャリア9の
上部でZ1 、Z2 方向の両端に、ディスク3の直径Bよ
り大きな間隔Cを隔てた状態で、X1 、X2 方向と平行
で、水平に取り付けられている。
【0063】そして、これら一対のスライドユニット5
2は対称形状に構成されていて、これら一対のスライド
ユニット52は、キャリア9上に水平に固着されたスラ
イドベース53と、そのスライドベース53上でX1
2 方向に水平にスライドされるスライドレール54
と、そのスライドレール54上でX1 、X2 方向に水平
にスライドされるスライドガイド55とを有している。
そして、これらのスライドガイド55上にハンド主部2
6が対称状で水平に固着されている。
【0064】また、これら一対のスライドユニット52
は、スライドレール54と一体で水平なスライド板56
と、そのスライド板56のX1 、X2 方向の両端の上部
に回転自在に取り付けられた垂直で、一対のタイミング
プーリ57、58と、これら一対のタイミングプーリ5
7、58間に水平に巻き掛けられたタイミングベルト5
9とを有している。そして、これらのタイミングベルト
59の外側と内側の2箇所の一部が一対の止め具60、
61によってキャリア9とハンド主部26とにそれぞれ
固着されている。
【0065】また、これら一対のスライドユニット52
は、スライド板56の下部に垂直に取り付けられて、X
1 、X2 方向と平行に形成されたラック62を有してい
る。
【0066】そして、このハンド移動機構14には、キ
ャリア9上に取り付けられて、一対のスライドユニット
52の一対のラック62を互いに同期して、X1 、X2
方向に駆動する駆動ユニット63を有している。この駆
動ユニット63は、モータ64によってタイミングベル
トを用いたベルト駆動機構65を介して減速して正逆回
転駆動される一対のラック62に対して直角で、水平な
1本の駆動軸66と、その駆動軸66の両端に固着され
て、一対のラック62をX1 、X2 方向に駆動する一対
のピニオン66とを有している。
【0067】このハンド移動機構14によれば、駆動ユ
ニット63のモータ64によってベルト機構65を介し
て駆動軸66を図26で反時計方向と時計方向とに減速
して正逆回転駆動すると、一対のピニオン67が駆動軸
66と一体に正逆回転駆動されて、一対のスライドユニ
ット52の一対のラック62をX1 方向とX2 方向とに
互いに同期して駆動する。
【0068】すると、一対のラック62と一体に一対の
スライドレール54が一対のスライドベース53上でX
1 方向とX2 方向に互いに同期してスライドされ、外側
の一部が止め具60によってキャリア9上に固着されて
いる一対のタイミングベルト59が一対のスライドレー
ル54と一緒にX1 方向とX2 方向に互いに同期してス
ライドされながら、これら一対のタイミングベルト59
がそれぞれ一対のタイミングプーリ57、58間で互い
に逆方向に回転駆動される。
【0069】すると、これら一対のタイミングベルト5
9の内側の止め具61によって固着されている一対のハ
ンド主部26が一対のスライドガイド55によって一対
のスライドレール54上でX1 方向とY1 方向とに互い
に同期してスライドされる。
【0070】そして、この時、一対のハンド主部26
は、一対のスライドレール54と同一方向に、かつ、そ
の一対のスライドレール54の移動速度の倍の速度で移
動されることになり、一対のスライドレール54の移動
量をSとした時、一対のハンド主部26の移動量は2S
となる。
【0071】従って、このハンド移動機構14によれ
ば、一対のハンド主部26を有するハンド8をキャリア
9に対してX1 方向とX2 方向とに高速で水平に直線運
動によって移動させることができる。そして、一対のハ
ンド主部26を一対のスライドレール54の倍の移動量
でスライドさせることができることから、ハンド8のX
1 方向とX2 方向との移動ストロークを自由に大きくと
ることができる。
【0072】従って、ハンド8によるキャリア9とディ
スク棚4、ディスクドライブ6及びディスク・イン・ア
ウトポート7との間でのディスク3のX1 、X2 方向の
高速受け渡しが可能になる上に、キャリア9の移動経路
10に対するX1 、X2 方向の間隔が異なる機器にも適
用可能である。
【0073】しかも、ハンド移動機構14は、ハンド8
の移動ストロークを大きくとれるにも拘らず、構造が簡
単で、小型、軽量に構成できる。従って、キャリア9全
体の重量を大幅に軽減することができて、キャリア移動
機構13によるキャリア9のY1 、Y2 方向の高速移動
が可能となる。
【0074】[ディスク棚上のディスク載置部の詳細説
明]次に、図25、図28〜図30の(A)によって、
ディスク棚4上に取り付けられている合計4つのディス
ク載置部23の詳細な構造を説明する。
【0075】まず、合成樹脂によって成形された合計4
つのディスク載置部23は、ディスク3の下面3bの外
周エッジ3cが上方から水平に載置されるディスク載置
用のテーパ面70と、そのテーパ面70の外周から上方
に垂直に立ち上げられた垂直壁71と、必要に応じて、
垂直壁71の上端の外周に形成されたディスク呼び込み
用のテーパ面72とが一体成形されている。
【0076】そして、これら合計4つのディスク載置部
23の下面には凸部73、係止爪74、位置決めピン
(図示せず)等が一体成形されていて、これら合計4つ
のディスク載置部23は、図1〜図12によって既に説
明したディスク棚4上の4箇所に上方から取り付けられ
ている。
【0077】この際、各ディスク載置部23の凸部73
をディスク棚4の嵌合穴76に嵌合し、係止爪74をデ
ィスク棚4の係止穴77に係止し、位置決めピンをディ
スク棚4の位置決め穴(何れも図示せず)に嵌合させる
ようにして、これら各ディスク載置部23をディスク棚
4上に上方からワンタッチで嵌合させるようにして取り
付けることができる。
【0078】そして、これら合計4つのディスク載置部
23のディスク載置用のテーパ面70は中心位置P10
向って次第に下方に緩やかに傾斜されるテーパ面に形成
されている。なお、必要に応じて形成される外周のディ
スク呼び込み用のテーパ面72は、中心位置P10に向っ
て次第に下方に急角度で傾斜されるテーパ面に形成され
ている。
【0079】そして、これら合計4つのディスク載置部
23の垂直壁71の内側の最小内径Dがディスク3の直
径Bより十分に大きく構成されていて、これら最小内径
Dと直径Bとの間には2Eの遊びが形成されている。
【0080】そして、ハンド8によってディスク棚4上
に上方からY2 方向に水平に載置されるディスク3は、
合計4つのディスク載置部23の垂直壁71の内側に挿
入されて、ディスク載置用のテーパ面70上に水平に載
置される。そして、ディスク3の下面3bとディスク棚
4の上面4aとの間には僅かな隙間79が形成される。
【0081】この際、ディスク3の下面3bの外周エッ
ジ3cがその4つのテーパ面70上に載置されるので、
ディスク3の下面3bに形成されている記録面3dが傷
つけられることが全くない。
【0082】そして、その4つのテーパ面70は、ディ
スク3の自重により、そのディスク3を合計4つのディ
スク載置部23の中心位置O1 に自動的にセンターリン
グすることになる。
【0083】しかも、この際、合計4つのディスク載置
部23の垂直壁71の最小内径Dとディスク3の直径B
との間に2Eの遊びがあるので、ハンド8によってディ
スク3を合計4つのディスク載置部23の垂直壁71の
内側にY2 方向から水平に挿入する際、その2Eの遊び
分だけ余裕を持って挿入することができるので、ディス
ク3の外周の一部を垂直壁71に不測に衝突させたりす
ることなく、ディスク3を合計4つのディスク載置部2
3上にスムーズに、しかも、安全に載置することができ
る。
【0084】なお、合計4つの載置部23の外周のディ
スク呼び込み用のテーパ面72は、特に必要ではなく、
このテーパ面72を削除すれば、ディスク棚4の上下間
隔を小さくできる。
【0085】[ハンドのディスク保持部の詳細説明]次
に、図25、図28〜図30の(B)によって、ハンド
8のハンド主部26の内側に取り付けられている合計4
つのディスク保持部27の詳細な構造を説明する。
【0086】まず、合成樹脂によって成形された合計4
つのディスク保持部27は、ディスク3の下面3bの外
周エッジ3cを下方から水平に保持するディスク保持用
のテーパ面81と、そのテーパ面81の外周から上方に
立ち上げられた垂直壁82と、その垂直壁82の上端の
外周に形成されたディスク呼び込み用のテーパ面83と
が一体成形されている。
【0087】そして、これら合計4つのディスク保持部
27は、これらの外周に一体成形されたフランジ84に
よって水平な金属板で構成されているハンド主部26の
内側に止ネジ85によるネジ止め等にて固着されてい
る。
【0088】そして、これら合計4つのディスク保持部
23のディスク保持用のテーパ面81は、中心位置O2
に向って次第に下方に緩やかに傾斜されるテーパ面(デ
ィスク載置用テーパ面70とほぼ同角度のテーパ面)に
形成されている。また、ディスク呼び込み用のテーパ面
83は、中心位置O2 に向って次第に下方に急角度に傾
斜されるテーパ面に形成されている。
【0089】そして、これら合計4つのディスク保持部
27の垂直壁82の内側の最小内径Fがディスク3の直
径Bとほぼ等しく構成されていて、これら最小内径Fと
直径Bとの間には遊びが殆んど形成されていない。な
お、合計4つのディスク保持部27の外周の4つのディ
スク呼び込み用のテーパ面83の半径方向の幅2Gは、
合計4つのディスク載置部23のディスク3の直径Bに
対する2Eの遊び分より大きく構成されている。
【0090】そして、ハンド8によってディスク棚4上
のディスク3を下方からY1 方向に水平に持ち上げて保
持する際に、ディスク3は合計4つのディスク保持部2
7のディスク呼び込み用のテーパ面83によって呼び込
まれて、垂直壁82の内側に水平に挿入されて、ディス
ク保持用のテーパ面81上に載置される。
【0091】この際、ディスク3の下面3bの外周エッ
ジ3cがその4つのテーパ面81上に載置されるので、
ディスク3の下面3bに形成されている記録面3dが傷
つけられることが全くない。
【0092】そして、その4つの垂直壁82によってデ
ィスク3が合計4つのディスク保持部26の中心位置O
2 に自動的にセンターリングされる。
【0093】従って、ハンド8の合計4つのディスク保
持部27は、ディスク3を中心位置O2 にセンターリン
グして、ディスク3を水平面内で殆んど位置ずれしない
ように安定良く保持して搬送することができる。
【0094】ところで、ディスク棚4上の合計4つのデ
ィスク載置部23では、ディスク3をその直径Bに対し
て2Eの遊びを有するように余裕を持って水平に載置す
ることができる一方、ハンド8の合計4つのディスク保
持部27は、ディスク3をその直径Bに対して遊びがな
いようにして、ディスク3を水平面内で殆んど位置ずれ
しないように保持する。
【0095】従って、ディスク棚4の合計4つのディス
ク載置部23上へのディスク3の載置位置が、ハンド8
の合計4つのディスク保持部26によって規制されるこ
とになって、ディスク3をディスク棚4の合計4つのデ
ィスク載置部23上で、ハンド8の合計4つのディスク
保持部26に対する水平面内でのセンター(図2及び図
9で示したように、ハンド8がディスク棚4の引出し位
置P2 に来た時のハンド8の合計4つのディスク保持部
26の中心位置O2 を言う)上に常に安定して載置する
ことができる。
【0096】この結果、図1〜図12で述べたように、
ハンド8によってディスク棚4に対するディスク3の受
け渡しを行う際に、ディスク棚4上のディスク載置部2
3及びハンド8上のディスク保持部26に対するディス
ク3の水平面内での位置ずれがなくなり、ディスク3や
ディスク載置部23及びディスク保持部26の一定位置
での片減りを未然に防止することができる。
【0097】つまり、図30の(A)に示すように、デ
ィスク棚4上では、2Eの遊びの範囲内で、ディスク3
が合計4つのディスク載置部23の中心位置O1 に対し
て水平方向にずれる可能性がある。しかし、図30の
(B)に示すように、ハンド8の合計4つのディスク保
持部27のテーパ面83は2Eより大きい2Gの幅を有
しているので、ディスク棚4上でディスク3が水平方向
にずれていたとしても、ハンド8がディスク棚4上のデ
ィスク3をY1 方向から受け取る際に、テーパ面83は
垂直壁82の内側にディスク3を確実に呼び込むことが
できる。従って、ハンド8によるディスク棚4上のディ
スク3の受け取りが可能である。
【0098】次に、図30の(A)に示すように、ハン
ド8がディスク3をディスク棚4上の合計4つのディス
ク載置部23へY2 方向から戻す時に、ハンド8の合計
4つのディスク保持部27の中心位置O2 がディスク載
置部23の中心位置O1 に対して2Eの遊びの範囲内で
水平方向にずれたとしても、ディスク3をディスク載置
部23の垂直壁71の内側に確実に載置することができ
る。
【0099】この際、ディスク棚4の合計4つのディス
ク載置部23の中心位置O1 に対するハンド8の合計4
つのディスク保持部27の中心位置O2 のずれに関する
一般的な繰り返し精度は、絶対位置精度よりはるかに精
度が高い。従って、ハンド8がディスク棚4上への1回
目のディスク戻し動作時に中心位置O1 に対して中心位
置O2 がずれた場合には、2回目以降も同じ精度でずれ
ることになる。従って、ハンド8がディスク棚4上のデ
ィスク3を2回目以降にY2 方向から受け取る時には、
ハンド8の合計4つのディスク保持部27はテーパ面8
3を用いなくても垂直壁82の内側にディスク8を確実
に呼び込むことができる。
【0100】また、ハンド8の合計4つのディスク保持
部26は、ディスク3を水平面内で殆んど位置ずれしな
いように保持することができるので、図5、図6及び図
11で述べたように、ハンド8によってディスク3をデ
ィスクドライブ6内の記録及び/又は再生部5における
スピンドル29及びディスクテーブル30に対してY2
方向から装着する動作を常に正確に行えて、ミスローデ
ィングを未然に防止することができ、信頼性が高い。
【0101】なお、図25に示すように、ハンド8の合
計4つのディスク保持部26の合計4つの垂直壁82の
うち、X1 方向側に配置されている一対の垂直壁82の
1方向側のエッジ82aと、X2 方向側に配置されて
いる一対の垂直壁82のX2方向側のエッジ82bと
で、前述した最小内径Fを規制している。
【0102】この結果、これら各一対の垂直壁82の反
対側のエッジ82c、82dとディスク3の外周との間
にそのディスク呼び込み用のほぼ三角形状の隙間86を
形成することができて、ディスク呼び込み用のテーパ面
81と、これらの隙間86との共働作用によって、ディ
スク3を4つの垂直壁82の内側にスムーズに呼び込む
ことができる。
【0103】[ディスク棚上のディスク載置部の第1変
形例の説明]次に、このディスクチェンジャーによれ
ば、図31に示すように、ディスク棚4上のディスク載
置部23をディスク3の外周に沿って3つに分割したも
のであっても良い。
【0104】[ディスク棚上のディスク載置部の第2変
形例の説明]次に、このディスクチェンジャーによれ
ば、図32に示すように、ディスク棚4上のディスク載
置部23をディスク3の外周に沿って2つに分割したも
のであっても良い。
【0105】[ディスクドライブ内の密閉構造の詳細説
明]次に、図33〜図35によって、ディスクドライブ
6内に設けられている記録及び/又は再生部5の密閉構
造について説明する。
【0106】まず、ディスクドライブ6は、本体外装8
8と、その内部に配置された密閉構造の防塵筐89とを
有しており、その防塵筐89内に記録及び/又は再生部
5が収容されている。
【0107】この際、防塵筐89はメカシャーシ90の
上部に気密状に水平に取り付けられていて、そのメカシ
ャーシ90の下部の四隅が4個のゴム等で成形された防
振用のダンパー91を介して本体外装88の底部シャー
シ92上に弾性的に支持されている。そして、防塵筐8
9内でメカシャーシ90上に記録及び/又は再生部5を
構成するスピンドル29、ディスクテーブル30及びス
ピンドルモータ31と、光学ピックアップ及び必要に応
じて使用される外部磁界ヘッド(何れも図示せず)が設
けられている。
【0108】なお、これら4つのダンパー91は、例え
ば、ほぼ半球状のダンパー主部91aと、下部フランジ
91bとをゴム等の弾性部材によって一体成形した形状
に構成されている。そして、下部フランジ91bを底部
シャーシ92上にスナップピン等の一対の止め具93に
よって水平に取り付け、メカシャーシ90の下部の四隅
に形成したダンパー当接部90aをダンパー主部91a
上に載置している。そして、ダンパー当接部90aに上
方から垂直に挿通した止ネジ94をダンパー主部91a
の頂部に一体にインサート成形しているナット95にネ
ジ込んで止めている。
【0109】従って、本体外装88に加えられる外部振
動等によって、その本体外装88が水平方向及び垂直方
向に振動しても、その外部振動が4つのダンパー91に
よって吸収されるので、防塵筐89全体の防振機能が得
られる。なお、ダンパー91には各種形状のものを採用
できる。
【0110】一方、防塵筐89内の気密性を保つため
に、各ディスクドライブ6のディスク出入口15が防塵
筐89の隔壁2側の側面89aに開口されていて、この
ディスク出入口15が隔壁2のそれぞれ対向する連通穴
16に防塵部材96によって気密状に接続されている。
【0111】即ち、防塵筐89の側面89に形成された
ディスク出入口15が、本体外装88の隔壁2側の側面
に形成された開口97を通して隔壁2の各連通穴16に
連通されている。
【0112】そして、開口97の内側で、ディスク出入
口15と連通口16との間の外周が角型でリング状の防
塵部材96によって気密状に接続されている。なお、こ
の防塵部材96は、ネオプレンスポンジ、モルトプレン
スポンジ、ゴム、フィルター紙等の柔軟性、弾力性を有
する部材で構成されている。
【0113】従って、このディスクドライブ6によれ
ば、防塵筐89の内部に収容されて、4つのダンパー9
1によって弾性的に支持された記録及び/又は再生部5
の防振性を確保しながら、防塵筐89と隔壁2とのディ
スク出入口14と連通穴16との間の外周を気密状に接
続した柔軟性及び弾力性を有する防塵部材96によっ
て、防塵筐89の内部である記録及び/又は再生部5
を、図17及び図18に示したチェンジャー本体1の内
部の密閉領域33に気密状に接続することができて、こ
の記録及び/又は再生部5の気密性及び防塵性を確保す
ることができる。
【0114】[棚ベースへのディスク棚の取付け装置の
説明]次に、図36〜図42によって、棚ベース11へ
のディスク棚4の取付け装置について説明する。
【0115】まず、図14で述べたように、垂直な棚ベ
ース11には25段のディスク棚4が片持ち支持構造に
よって一定間隔で水平に取り付けられるように構成され
ている。そして、この棚ベース11は、中央板部11a
と、その中央板部11aに対して直角で、互いに平行な
左右一対の側板部11bとによって水平断面形状がほぼ
コ字状に形成されて、垂直方向に一定長さに構成されて
いる。
【0116】そして、各ディスク棚4の前述したキャリ
ア9側とは反対側である基部4bがこのほぼコ字状の棚
ベース11の左右一対の側板部11b間に矢印X1 方向
から水平に差し込まれて、ワンタッチで取り付けられる
ように構成されている。
【0117】この際、まず、棚ベース11の中央板部1
1aの中央部と、左右両側板部11bのキャリア9側で
あるX2 方向側の端面11cとに沿って、3つの基準溝
100、101、102が同一水平面内において水平状
で、かつ、上下25段に一定間隔に形成されている。な
お、左右各一対の基準溝101、102は左右両側板部
11bの端面11cに開放されている。
【0118】そして、各ディスク棚4の基部4bのX1
方向側の端面4dの中央部と、左右両端面4eとに、上
記3つの基準溝100、101、102にX1 方向から
水平に差し込まれる突起である3つの差込み部103、
104、105が左右対称形状で一体に形成されてい
る。なお、左右一対の差込み部104、105の外側に
は、棚ベース11の左右両側板部11bの外側にX1
向から挿入される一対の小突起104a、104bが形
成されている。
【0119】そして、棚ベース11の左右両側板部11
bの内側で、中央板部11a側に偏位された位置に、合
成樹脂で成形された左右各一対の差込みガイド106が
3つの基準溝100、101、102と同一水平面内
で、かつ、上下25段に取り付けられている。
【0120】なお、図41及び図40に示すように、こ
れらの差込みガイド106は、これらの両端部の外側に
一体成形された一対の係止爪107を左右両側板部11
bに形成された一対の係止穴108にZ1 、Z2 方向か
ら差し込むことによって左右両側板部11bの内側にワ
ンタッチで取りつけることができる。そして、これら左
右各一対の差込みガイド106の内側対向面には水平な
左右各一対の差込みガイド溝108が形成されている。
【0121】そして、これら左右各一対の差込みガイド
106に一体成形されたロック部材である左右一対の板
バネ110と、各ディスク棚4の基部4bの左右両端面
4eに形成された左右一対の係合用切欠き111とによ
って、左右一対のロック機構112が構成されている。
なお、これら左右一対の板バネ110はほぼL型で対称
状に形成されていて、これらの遊端部110aが左右両
側板部11bに形成された左右各一対の溝穴113から
これら左右両側板部11bの外側に向けてZ1、Z2
向に突出されている。そして、左右各一対の差込みガイ
ド106のX1方向の端部に押圧部材である左右一対の
板バネ114が一体成形されている。これらの板バネ1
13はほぼ小型に形成されていて、棚ベース11の中央
板部11aの内側に当接されている。
【0122】以上のように構成された棚ベース11への
ディスク棚4の取付け装置によれば、図36〜図40に
示すように、各ディスク棚4の基部4bを棚ベース11
の左右両側板部11b間にX1 方向から水平に差し込ん
で、3つの差込み部103、104、105を3つの基
準溝100、101、102にX1 方向から水平に差し
込むだけで、各ディスク棚4を棚ベース11にワンタッ
チで取り付けることができる。
【0123】即ち、この際、図41及び図42に示すよ
うに、ディスク棚4の基部4bの左右両端面4eが左右
一対の差込みガイド106の差込みガイド溝109内に
1方向から差し込まれて、ロック機構112の左右一
対の板バネ110を図41に1点鎖線で示すように一度
弾性に抗してZ1 方向に逃がす。
【0124】そして、3つの差込み部103、104、
105が3つの基準溝100、101、102内にX1
方向に完全に差し込まれた時に、図41に実線で示すよ
うに、左右一対の板バネ110がZ2 方向に弾性復帰し
て、ディスク棚4の左右一対の係合用切欠き111内に
自動的に係合されて、ディスク棚4が棚ベース11にロ
ックされ、棚ベース11からのディスク棚4のX2 方向
への脱落が防止される。また、この時、図38に示すよ
うに、左右一対の小突起104a、105aが棚ベース
11の左右両側板部11bの外側にX1 方向から同時に
挿入されて、左右両側板部11bが図38で外側である
1 、Z2 方向に押し広げられることがないようにロッ
クする。
【0125】しかもこの時、ディスク棚4の基部4bの
端面4dが左右一対の板バネ114を棚ベース11の中
央板部11aに弾性に抗してX1 方向から押しつける。
すると、これら左右一対の板バネ114の押圧反力によ
ってディスク棚4が差し込み方向とは反対方向であるX
2 方向に押圧されて、左右一対の板バネ110と係合用
切欠き111とのガタが取り除かれる。
【0126】従って、ディスク棚4は3つの基準溝10
0、101、102によって、上下、左右及び前後であ
るY1 、Y2 方向、Z1 、Z2 方向及びX1 、X2 方向
の取付け基準位置に正確に位置決めされ、かつ、ガタツ
キの全くない状態に安定して強固に取り付けられる。
【0127】なお、各ディスク棚4を棚ベース11から
取り外す際には、図41に1点鎖線で示すように、左右
一対の板バネ110の遊端部110aを棚ベース11の
左右両側板部11bの外側に向けて図38でZ1 、Z2
方向に引っ張って、これら左右一対の板バネ110をデ
ィスク棚4の左右一対の係合用切欠き111から外側に
外すと、左右一対の板バネ114によるディスク棚4の
2 方向への押圧力によって、ディスク棚4が棚ベース
11からX2 方向に自動的に押し出される。従って、棚
ベース11からのディスク棚4の取り外しもワンタッチ
で簡単に行える。
【0128】なお、図14、図13、図19、図20、
図21、図22に示すように、垂直な棚ベース11はチ
ェンジャー本体1内の垂直な棚ベース取付用フレーム1
15にネジ止め等にて取り付けられる。
【0129】[キャリア上でのディスク浮上り防止構造
の説明]次に、図43及び図44によって、ハンド8に
よりキャリア9内に水平に保持されたディスク3の上方
への浮上り防止構造について説明する。
【0130】キャリア9上には、例えば2本の水平で平
行な天井フレーム117がハンド8の上部をZ1 、Z2
方向に水平に横切るように配置されていて、これらの天
井フレーム117の長さ方向の両端が前述したハンド移
動機構14の左右一対のスライドユニット52の両側を
跨ぐようにしてキャリア9上に複数の止ネジ118によ
ってネジ止めされている。
【0131】そして、これらの天井フレーム117の下
部には合計4つのディスク押え119が接着や止ネジ1
20によるネジ止め等にて水平に取り付けられている。
なお、これらのディスク押え119はゴム等の弾性部材
で形成して、ハンド8によって水平に保持されているデ
ィスク3の上面3fに対して一定高さHに配置させるの
が好ましいが、これらのディスク押え119を弾性を有
するブラシ等で構成して、ディスク3の上面3fに常時
接触させるようにしても良い。
【0132】従って、キャリア9によるディスク3のY
1 方向への高速搬送中における緊急停止時に、加速度が
ディスク3の重力を越えた時や、キャリア9によるディ
スク3のY1 、Y2 方向への搬送中に異常振動が発生し
た時等において、ディスク3がハンド8の合計4つのデ
ィスク保持部27からY1 方向に浮き上ろうとすると、
そのディスク3が合計4つのディスク押え119によっ
てY2 方向から相対的に押えつけられる。これにより、
ディスク3がハンド8の合計4つのディスク保持部27
からY1 方向に大きく浮き上って不測に脱落してしまう
ことを未然に防止することができる。
【0133】[ドライブ載置台上へのドライブ搭載機構
の説明]次に、図45〜図50によって、図14に示し
たドライブ載置台12上のディスクドライブ6を搭載す
るためのドライブ搭載機構について説明する。
【0134】まず、図45はこのドライブ搭載機構のほ
ぼL型の搭載方法を示している。即ち、チェンジャー本
体1の正面1a側から、ディスクドライブ6をドライブ
載置台12上に、前後方向の後方に向けてZ1 方向に挿
入して水平に載置し、次に、ディスクドライブ6をドラ
イブ載置台12上で左右方向の一側方である隔壁2側に
向けてX1 方向に直角にスライドさせて、そのディスク
ドライブ6を隔壁2に設けた位置決めピンで位置決めす
るようにしたものである。
【0135】次に、図46〜図50によって、ドライブ
載置台12上に設けられて、ディスクドライブ6を前後
方向であるZ1 、Z2 方向及び左右方向であるX1 、X
2 方向の2軸方向にスライドさせるドライブスライド機
構122を説明する。
【0136】このドライブスライド機構122は、ドラ
イブ載置台12上のほぼ四隅に取り付けられた4個のボ
ールキャスター123と、ドライブ載置台12上のZ2
方向側の端部12aに間隔を隔てて取り付けられた合成
樹脂製の一対の固定ガイド125と、これら一対の固定
ガイド125と同間隔でディスクドライブ6の下面6a
に水平で平行に取り付けられた曲げ板金である垂直断面
がほぼコ字状の一対のガイドレール125と、ドライブ
載置台12上のX2 方向側の端部12bのほぼ中央部に
配置されたガイドローラ126と、ドライブ載置台12
上のX1 方向の端部12cのほぼ中央部に配置されたガ
イドローラ127と、ドライブ載置台12下に取り付け
られてそれぞれ支点軸128、129を中心に一対のガ
イドローラ126、127を穴141、142を通して
1 、X2 方向に移動する一対のレバー130、131
と、これら一対のレバー130、131を共にX2 方向
に回転付勢する付勢手段である一対の引張コイルバネ1
32、133と、ドライブ載置台12上のZ1 方向の端
部12dから上方に立ち上げられた隔壁2に対して直角
なガイド壁134とによって構成されている。
【0137】そして、一対の固定ガイド124、一対の
ガイドレール125及び一対のガイドローラ126、1
27とによってディスクドライブ6をZ1 、Z2 方向に
案内するガイド機構135が構成され、ガイド壁134
によってディスクドライブ6をX1 、X2 方向に案内す
るガイド機構136が構成されている。
【0138】次に、隔壁2のZ1 方向の端部で、ドライ
ブ載置台12側の側面には、チェンジャー本体1の正面
1aと平行な横向きであるX2 方向に水平に突出された
位置決めピン137が取り付けられている。そして、デ
ィスクドライブ6のX1 方向の側面6bで、Z1 、Z2
方向の両端には一対の位置決め板138が取り付けられ
ていて、Z1 方向側の位置決め板138には位置決めピ
ン137に挿入される位置決め穴139が形成されてい
る。また、ドライブ載置台12のZ2 方向の端部12a
の外側には、レバー131の先端131aを引っ掛けて
ロックする掛金方式のロック機構140が取り付けられ
ている。
【0139】次に、ドライブ載置台12上へのディスク
ドライブ6の搭載動作を説明する。
【0140】まず、図47及び図50の(B)に示すよ
うに、ディスクドライブ6をドライブ載置台12の端部
12a側にZ1 方向から載置して、一対のガイドレール
125を一対の固定ガイド124に上方から挿入すると
共に、その端部12a側の一対のボールキャスター12
3上に一対のガイドレール125を載置する。
【0141】次に、図48に示すように、一対のガイド
レール125を一対のボールキャスター123上で、こ
れらのボールキャスター123のコロガリ摩擦作用によ
って軽快にスライドさせるようにして、ディスクドライ
ブ6をドライブ載置台12上にZ1 方向に水平に挿入す
る。
【0142】なおこの時、一対のガイドレール125が
一対の固定ガイド124によって案内されると共に、一
対の引張コイルバネ132、133によってX2 方向に
移動付勢されている一対のガイドローラ126、127
によって、X2 方向側のガイドレール125のX1 方向
側の側面125aとX1 方向側のガイドレール125の
2 方向側の側面125bとが案内されることになっ
て、ディスクドライブ6をドライブ載置台12上にZ1
方向に平行に挿入することができる。
【0143】そして、図48に示すように、ディスクド
ライブ6がドライブ載置台12上にZ1 方向から完全に
挿入された時には、一対のガイドレール125のZ1
2方向の両端が4個のボールキャスター123上に完
全に載置されると共に、一対のガイドレール125のZ
2 方向の端部から一対の固定ガイド124がZ2 方向に
相対的に抜け出され、かつ、ディスクドライブ6のZ1
方向の側面6cがガイド壁134に平行に当接される。
【0144】この図48に示す状態が搭載ポジションで
あり、この搭載ポジションでは、一対のガイドレール1
25が4個のボールキャスター123上に載置されてい
て、これらのボールキャスター123のコロガリ摩擦作
用によって、ディスクドライブ6をドライブ載置台12
上で、Z2 方向とX1 、X2 方向との2軸方向に軽快に
スライドできるようになる。
【0145】そこで、次に、図49及び図50の(C)
に示すように、レバー131の先端131aを握って、
このレバー131を引張コイルバネ133に抗して支点
軸129を中心にX1 方向に回転操作する。
【0146】すると、ガイドローラ127がX1 方向側
のガイドレール125のX2 方向側の側面125bのZ
1 、Z2 方向のほぼ中央部をX1 方向に押圧し、ディス
クドライブ6がガイド壁134と平行にX1 方向に軽快
にスライドされて、一対の位置決め板138が隔壁2に
1 方向から当接されると共に、一方の位置決め板13
8の位置決め穴139が位置決めピン137にX1 方向
から挿入されて、ディスクドライブ6がドライブ載置台
12上の基準位置に正確に位置決めされる。なおこの
時、ガイドローラ126は引張コイルバネ132に抗し
てX1 方向に逃げる。
【0147】そこで、レバー131の先端131aをロ
ック機構140によってロック(施錠すること)すれ
ば、ディスクドライブ6をドライブ載置台12上に完全
固定することができて、ドライブ載置台12へのディス
クドライブ6の搭載動作が完了する。
【0148】この図49及び図50の(C)に示す状態
が位置決めポジションであり、ディスクドライブ6をド
ライブ載置台12上から取り外す際には、ロック機構1
40によるレバー131のロックを解除して、押圧ロー
ラ127をX2 方向に引張コイルバネ133によって戻
す。そして、ディスクドライブ6を4個のボールキャス
ター123上で、ガイド壁134に沿って図48に示し
た搭載ポジションまでX2 方向にスライドさせる。この
時、ガイドローラ127がストッパーとなって、ディス
クドライブ6の搭載ポジションが設定されて、一対のガ
イドレール125が一対の固定ガイド124と同位相に
なる。そこで、ディスクドライブ6をドライブ載置台1
2上からZ2 方向に自由に抜き出すことができる。
【0149】以上のように構成されたドライブ搭載機構
によれば、重量の重いディスクドライブ6をドライブ載
置台12上のドライブスライド機構122上に単に載せ
るだけで、後は、このドライブスライド機構122によ
ってディスクドライブ6をZ1 、Z2 方向とX1 、X2
方向との2軸方向に極めて容易にスライドさせることが
できる。
【0150】従って、ディスクドライブ6のドライブ載
置台12上への搭載作業と、位置決めピン137による
ディスクドライブ6の位置決め作業とを極めて容易に行
える。しかも、この際、ディスクドライブ6をドライブ
載置台12上にチェンジャー本体1の正面1a側からZ
1 方向に挿入した後、一側方であるX1 方向に直角にス
ライドさせて、横向きの位置決めピン137にX1 方向
から挿入するようにして、ディスクドライブ6をほぼL
型にスライドさせるようにしたので、複数台のチェンジ
ャー本体1を、これらの左右両側面1cどうしで互いに
隣り合せとなるように横方向に並べて配置した場合で
も、ディスクドライブ6をチェンジャー本体1の正面1
a側から容易に搭載及び離脱することができる。従っ
て、ディスクドライブ6のメンテナンスを容易に行え
る。
【0151】なお、この実施例では、隔壁2に取り付け
た位置決めピン137にディスクドライブ6の位置決め
穴139をX1 方向から挿入して位置決めするようにし
たが、その逆に、ディスクドライブ6に取り付けた位置
決めピン137を隔壁2に形成した位置決め穴139に
1 方向から挿入して位置決めするようにしても良い。
また、このドライブ搭載機構は、ディスク・イン・アウ
トポート7のドライブ載置台12上への搭載装置にも適
用することができる。
【0152】[ディスク・イン・アウトポートの説明]
次に、図51〜図56によって、ディスク・イン・アウ
トポート7について説明する。
【0153】まず、図51〜図53に示すように、この
ディスク・イン・アウトポート7は密閉構造に構成され
た防塵筐144の内部に収容されている。そして、この
防塵筐144の正面144aがチェンジャー本体1の正
面に向けられていて、この正面144aにトレー出入口
17が開口されている。そして、この防塵筐144の隔
壁2側の側面144bに設けられたディスク出入口15
が隔壁2の連通穴16に防塵部材96によって、図33
及び図34で説明したディスクドライブ6の場合と同様
に気密状に接続されている。
【0154】そして、このディスク・イン・アウトポー
ト7には、後述するトレースライド機構155によっ
て、トレー出入口17から前後方向であるZ1 、Z2
向に水平に出し入れされるスライド式のディスクトレー
145が使用されている。そして、図51及び図53の
(A)に示すように、オペレータがディスクトレー14
5をトレー出入口17を通してディスク・イン・アウト
ポート7内からZ2 方向に引き出して、そのディスクト
レー145上のディスク載置台146上にディスク3を
水平に載置した後、図52及び図53の(B)に示すよ
うに、オペレータがディスクトレー145をディスク・
イン・アウトポート7内にZ1 方向に挿入して、ディス
ク3をディスク・イン・アウトポート7内に水平にセッ
トする。
【0155】この時、一対の位置決めピン147によっ
て後述するリミッター機構161を介してディスクトレ
ー145上のディスク載置台146がディスク・イン・
アウトポート7内の所定位置に位置決めされて、ディス
ク3がキャリア9上のハンド8のセンターP12上にセン
ターリングされると共に、ディスクトレー145がプラ
ンジャーソレノイドを用いた電磁式ロック機構148に
よってロックされる。
【0156】そして、この後、キャリア9上のハンド8
が連通穴16及びディスク出入口15を通して、ディス
ク・イン・アウトポート7内にX1 方向から水平に挿入
されて、図1〜図12で説明したディスク棚4からのキ
ャリア9上へのディスク3の取り出し動作と同様の動作
によって、ディスクトレー145のディスク載置台14
6上のディスク3がハンド8によってキャリア9内にX
2 方向に取り出されるように構成されている。
【0157】そして、図52及び図53の(A)に示す
ように、ディスクトレー145を防塵筐144の内部に
1 方向に挿入して電磁式ロック機構148によってロ
ックした時に、防塵筐144の正面144aで、トレー
出入口17の外周に沿って取り付けられている角型でリ
ング状の防塵部材149(図33及び図34で示した防
塵部材96と同じ材質のものが使用されている。)に、
ディスクトレー145のフロントパネル145aがZ1
方向から圧着されて、トレー出入口17が気密状に密閉
されるように構成されている。
【0158】従って、ディスクトレー145によってデ
ィスク3をディスク・イン・アウトポート7内にセット
した時点で、そのディスク・イン・アウトポート7の内
部が完全に密閉されて、図17及び図18で述べたチェ
ンジャー本体1の内部の密閉領域33に気密状に接続さ
れた状態になるように構成されている。
【0159】なお、チェンジャー本体1内のディスク棚
4上のディスク3をチェンジャー本体1の外部へ排出す
る時には、キャリア9及びハンド8によってディスク棚
4から取り出したディスク3をディスク・イン・アウト
ポート7内のディスクトレー145上にX1 方向から排
出し、そのディスク3をディスクトレー145によって
ディスク・イン・アウトポート7の外部へZ2 方向に排
出することになる。
【0160】従って、このディスク・イン・アウトポー
ト7によれば、ディスクチェンジャーの運用中において
も、チェンジャー本体1の外部からチェンジャー本体1
の内部のディスク棚4上へのディスク3の投入及び排出
を安全、かつ、自由に行うことができる。
【0161】なお、電磁式ロック機構148は、ディス
クトレー145のZ1 方向の端部に取り付けられた被ロ
ックピン150にバネ仕掛けで自動的に係合されるロッ
クレバー151と、このロックレバー151を被ロック
ピン150に係合させた状態にロックするプランジャー
ソレノイド152を有している。
【0162】そして、この電磁式ロック機構148によ
って、ディスクトレー145が外力によってディスク・
イン・アウトポート7の外部へZX2 方向に不用意に飛
び出したり、ハンド8がディスク・イン・アウトポート
7とキャリア9との間でディスク3をX1 、X2 方向に
受け渡ししている最中に、ディスクトレー145がZ
1 、Z2 方向に不用意にスライドすることを未然に防止
している。
【0163】また、トレー出入口17は、ディスク3の
外径寸法より若干大きい程度に構成されていて、人間が
手等をそのトレー出入口17からディスク・イン・アウ
トポート7内に無理に差し込むことができないように構
成されている。これは、キャリア9やハンド8等のサー
ボ系に人間の手が触れられないようにするためである。
【0164】次に、図54〜図56によって、ディスク
トレー145の詳細を説明する。
【0165】まず、図54〜図56に示すように、ディ
スク載置台146は、図8で説明したディスク棚4の幅
Aとほぼ同寸法の幅Iのほぼ長方形状の水平板で形成さ
れている。そして、このディスク載置台146上の四隅
には、円板状のディスク支持部153が取り付けられ、
これらのディスク支持部153上の中心に上端が円錐形
状に尖ったセンターリングガイド154が取り付けられ
ている。そして、ディスク3の外周3bが4つのセンタ
ーリングガイド154の内側に挿入されてセンターリン
グされ、4つのディスク支持部153上に水平に載置さ
れるように構成されている。
【0166】なお、図示を省略したが、ディスク支持部
153はディスク3の中心に向って次第に下方に傾斜さ
れるようなテーパ面に形成されていて、ディスク3のセ
ンターリング効果と、ディスク3の下面3cの記録面3
eの傷つき防止効果が得られるように構成されている。
【0167】次に、図55に示すように、ディスクトレ
ー145をディスク・イン・アウトポート7の内外にZ
1 、Z2 方向に大きなストロークでスライドさせるスラ
イド機構155は、防塵筐144内の底部144c上に
1 、X2 方向に間隔を隔てて固着されたZ1 、Z2
向と平行な左右一対の垂直ガイドレール156と、これ
らの左右一対のガイドレール156の外側にZ1 、Z2
方向に一定間隔に取り付けられた上下2段の水平ガイド
ローラ157と、ディスクトレー145のX1、X2
向の両側面145bの下端から内側に水平に折り返され
て、上下2段の水平ガイドローラ157間で水平に案内
される水平ガイドレール158と、ディスクトレー14
5のX1 、X2 方向のほぼ中央部の下面に固着されたZ
1 、Z2方向と平行な垂直ガイド160と、底部144
cで垂直ガイドレール160の左右両側にZ1 、Z2
向に一定間隔に取り付けられて、垂直ガイドレール16
0を案内する左右2段の垂直ガイドローラ159aと、
左右一対の垂直ガイドレール156の内側で、かつ、デ
ィスクトレー145の下面にZ1 、Z2 方向に一定間隔
に取り付けられて、左右一対の垂直ガイドレール156
の内側で案内される左右2段の垂直ガイドローラ159
bとによって構成されている。
【0168】このトレースライド機構155によれば、
ディスクトレー154を振動等によるガタツキが全く発
生せず、しかも、ディスクトレー145をZ1 、Z2
向に大きなストロークで安定良くスライドさせることが
できる。
【0169】次に、図54〜図56に示すように、リミ
ッター機構161は、ディスク載置台146を垂直断面
形状がほぼコ字状のスライド台163上に水平に固着
し、そのスライド台163の垂直な左右両側板162a
の内側にZ1 、Z2 方向に間隔を隔てた合計4つのガイ
ドローラ163を取り付け、ディスクトレー145の左
右両側面145bにZ1 、Z2 方向に間隔を隔てて合計
4つのガイド溝164を形成し、合計4つのガイドロー
ラ163を合計4つのガイド溝164内にそれぞれZ
1 、Z2 方向に移動自在に挿入している。そして、ディ
スクトレー145に対してディスク載置台146をスラ
イド台162によって所定の高さに水平に支持し、ディ
スクトレー145に対してディスク載置台162をスラ
イド台162と一体に一定範囲内(ガイド溝164の長
さの範囲)でZ1 、Z2 方向にスライド自在に組み立て
ている。そして、ディスクトレー145の上部とスライ
ド台162の下部とに一体に形成した一対のバネ係止部
165、166間に引張コイルバネで構成されたリミッ
ターバネ167を取り付けて、ディスクトレー145に
対してディスク載置台146をZ1 方向にスライド付勢
して、合計4つのガイドローラ163を合計4つのガイ
ド溝164のZ1 方向の端部164aで位置決めするよ
うに構成している。
【0170】そして、一対の位置決めピン147をディ
スクトレー145のX1 、X2 方向の両側で防塵筐14
4の底部144c上に垂直に植設し、これら一対の位置
決めピン147の上端にテーパ付溝168を形成してい
る。そして、ディスク載置台146のX1 、X2 方向の
両端で、Z1 方向側の端面に一対のテーパ付溝168に
1 方向から係合及び当接されるV字溝169と段部1
70とを形成したものである。
【0171】このリミッター機構161によれば、図5
2及び図53で説明したように、ディスクトレー145
がディスク・イン・アウトポート7内にZ1 方向から挿
入されて、被ロックピン150が電磁式ロック機構14
8によってロックされる直前に、図54及び図53で示
すように、ディスク載置台146のV字溝169と段部
170が一対の位置決めピン147のテーパ付溝168
内にZ1 方向からリミッターバネ167に抗して圧着係
合される。そして、ディスク載置台146がX1 、X2
方向、Y1 、Y2 方向及びZ1 、Z2 方向の3軸方向に
ついて高精度に位置決めされて、ディスク3がハンド8
のセンターP12上に極めて高精度に位置決めされること
になる。
【0172】そして、この直後に、ディスク載置台14
6に対してディスクトレー145がリミッターバネ16
7に抗してZ1 方向に少しスライドされて、その被ロッ
クピン150が電磁式ロック機構148によってロック
される。そして、一対の位置決めピン148に対するデ
ィスク載置台146のZ1 方向からの圧着状態がそのま
ま保持されることになる。
【0173】従って、このディスク・イン・アウトポー
ト7によれば、トレースライド機構155によるディス
クトレー145の大きなスライドストロークによって、
ディスク3の投入及び排出を容易に行える上に、一対の
位置決めピン147とリミッター機構168とによっ
て、ディスク3をハンド8のセンターP12上に極めて高
精度に位置決めすることができるので、このディスク・
イン・アウトポート7とキャリア9との間でのハンド8
によるディスク3のX1 、X2 方向の受け渡しをスムー
ズに行える。
【0174】[チェンジャー本体内の隔壁のケーブル挿
通部の密閉構造の説明]次に、図70及び図71によっ
て、チェンジャー本体1内の隔壁2のケーブル挿通部の
密閉構造について説明する。
【0175】図17及び図18に示したように、このデ
ィスクチェンジャーのチェンジャー本体1の内部は隔壁
2、18によって密閉領域33と被密閉領域34に分割
されている。そこで、密閉領域33と被密閉領域34と
の間を隔壁2、18を挿通するケーブル178によって
電気的に接続しようとした時、密閉領域33におけるそ
のコネクター挿通部の防塵性に問題を生じる。
【0176】そこで、図70及び図71に示すように、
隔壁2、18のケーブル挿通部172に開口173を形
成し、この開口173をコネクター基板174と防塵部
材175とによって密閉するように、これらコネクター
基板174と防塵部材175とを複数の止ネジ176に
よって共締めするようにして隔壁2、18に取り付け
る。そして、コネクター基板174の密閉領域33側と
非密閉領域34側との両側からコネクター基板174の
複数のコネクター177に複数のケーブル178を接続
することにより、密閉領域33におけるコネクター挿通
部172の防塵性を簡単に確保することができる。な
お、このコネクター基板174は、例えば図16に示す
ような位置に取り付けられる。
【0177】[ディスクチェンジャーのキャリア及びビ
ハンドの制御回路の説明]次に、図72によって、ディ
スクチェンジャーのキャリア9及びハンド8の制御回路
について説明する。
【0178】まず、キャリア9をY方向に駆動するモー
タ48及びハンド8をX方向に駆動するモータ64のド
ライブ回路192は集中制御回路であるCPU195で
制御される。そして、キャリア9のY方向の移動量を計
測するエンコーダ180及びハンド8のX方向の移動量
を計測するエンコーダ181のそれぞれの出力パルスは
それぞれカウンター191、193によってカウントさ
れてCPU195に入力される。そして、キャリア9内
には、ハンド8の原点を検出するハンド原点センサー1
82、ハンド8のキャリア9内からディスク棚4側、デ
ィスクドライブ6側及びディスク・イン・アウトポート
7側へのはみ出しを検出するハンドはみ出しセンサー1
83、キャリア9の原点を検出するキャリア原点センサ
ー184、ディスク棚4のY方向位置を検出する上下一
対のイニシャルセンサー185、186、ディスクドラ
イブ6及びディスク・イン・アウトポート7のY方向位
置を検出するイニシャルセンサー187、ディスク棚4
上のディスク3の有無を検出するディスク有無センサー
188、ディスク棚4のX方向の位置を検出するディス
ク棚検出センサー189等が設けられている。そして、
これらのセンサー182〜189の出力はインターフェ
ース194を介してCPU195に入力される。
【0179】そして、CPU195は、エンコーダ18
0及び181によって計測されたキャリア9のY方向の
移動量やハンド8のX方向の移動量をメモリ回路196
に記憶させる。また、CPU195は各センサー182
〜189の検出情報に基づきドライブ回路192を制御
すると共に、各センサー182〜189の検出情報を任
意にメモリ回路196に記憶させるようになされてい
る。
【0180】そして、キャリア9のY方向の移動量を計
測するエンコーダ180は、図23に示すようにモータ
48と一体型のエンコーダで構成されている。
【0181】次に、ハンド8のX方向の移動量を計測す
るエンコーダ181は、図25に示すように、モータ6
4と一体型のエンコーダで構成されている。
【0182】次に、ハンド8の原点を検出するハンド原
点センサー182は、図25及び図27に示すように、
キャリア9に取り付けられていて、被検出部であるスラ
イドユニット52のスライド板56と一体のシャッター
板198によって光が遮断及び透過される光透過型のセ
ンサーによって構成されている。
【0183】次に、ハンドはみ出しセンサー183は、
図25及び図27に示すように、キャリア9に取り付け
られていて、被検出部である上記シャッター板198の
1、X2 方向の両端を上記ハンド原点センサー182
と共働して検出する光透過型のセンサーによって構成さ
れている。
【0184】次に、キャリア9のY方向の原点を検出す
るキャリア原点センサー184は、図14及び図25に
示すように、キャリア9に取り付けられていて、被検出
部である隔壁に取り付けられたシャッター板199によ
って光が遮断及び透過される光透過型のセンサーによっ
て構成されている。
【0185】次に、ディスク棚4のY方向位置を検出す
る上下一対のイニシャルセンサー185、186は、図
25及び図57に示すように、キャリア9に取り付けら
れていて、全ディスク棚4の先端部4cの側面にY方向
に一列状に取り付けられた被検出部であるシャッター板
200によって光が遮断及び透過される光透過型のセン
サーによって構成されている。
【0186】次に、ディスクドライブ6及びディスク・
イン・アウトポート7のY方向位置を検出するイニシャ
ルセンサー187は、図25に示すように、キャリア9
に取り付けられていて、被検出部である穴201a付の
反射板201によって反射された光を受光する光反射型
センサーによって構成されている。
【0187】次に、ディスク棚4上のディスク3の有無
を検出するディスク有無センサー188は、図25に示
すように、キャリア9に取り付けられていて、発光素子
188aと受光素子188bとからなる光透過型のセン
サーによって構成されている。
【0188】次に、ディスク棚4のX方向位置を検出す
るディスク棚位置検出センサー189は、図14、図5
8〜図60に示すように、棚ベース11に取り付けられ
ていて、ハンド8のハンド主部26の一端側に取り付け
られたシャッター板203によって光が遮断及び透過さ
れる光透過型のセンサーによって構成されている。
【0189】[ディスク棚上のディスク有無検出装置の
説明]次に、図25、図28、図29及び図75によっ
て、ディスク棚4上に水平に載置されるディスク3の有
無を検出する有無検出装置について説明する。
【0190】まず、ディスク棚4の先端4c側の中央部
にZ1 、Z2 方向と平行な長穴で構成された光透過穴2
02が形成されている。そして、この光透過穴202
は、図28に示すように、ディスク棚4上にディスク3
が無い時には開放されていて、図29に示すように、デ
ィスク棚4上に水平に載置されるディスク3によって閉
塞されるように構成されている。
【0191】そして、キャリア9に取り付けられた発光
素子188aと受光素子188bとによって構成された
ディスク有無センサー188は、光f1 を、上下のディ
スク棚4間で光透過穴202に上下斜め方向から通すよ
うに、発光素子188aと受光素子188bとをディス
ク棚4のZ1 、Z2 方向の両側で、Z1 、Z2 方向に平
行で、かつ、Y1 、Y2 方向に対して所定角度に傾斜さ
せて対向させるように配置している。
【0192】そして、このディスク有無検出装置によれ
ば、図72の制御回路及び図75のフローチャートで示
すように、モータ48によってキャリア9をY1 方向又
はY2 方向に移動させて、モータ48のエンコーダ18
0によってキャリア9の移動量を計測し、そのエンコー
ダパルスをカウンター191でカウントしてCPU19
5に入力して、各ディスク棚4の位置を順次検出して行
く。
【0193】そして、各ディスク棚4について、ディス
ク有無センサー188によってディスク3の有無を順次
検出して行く。そして、その各ディスク棚4における
「ディスク有り」又は「ディスク無し」の情報はCPU
195によりメモリ回路196に順次記憶される。そし
て、100段全部のディスク棚4についてのディスク3
の有無検出が行われると、動作が終了する。
【0194】この際、図28に示すように、ディスク棚
4上にディスク3が無ければ、発光素子188aから照
射された光f1 が光透過穴202を通って受光素子18
8bに受光されるので、ディスク有無センサー188が
オンとなり、「ディスク無し」が検出される。
【0195】また、図29に示すように、ディスク棚4
上にディスク3が水平に載置されていれば、発光素子1
88aから照射された光f1 がディスク3で遮断され
て、受光素子188bに受光されず、ディスク有無セン
サー188がオフとなり、「ディスク有り」が検出され
る。
【0196】ところで、このディスク有無検出装置によ
れば、ディスク棚4上の裸のディスク3の多少の位置ず
れがあっても、その裸のディスク3の有無検出を常に高
精度に行える。
【0197】[ディスク棚のY方向位置検出装置の説
明]次に、図25、図28、図29、図57、図72及
び図73によって、ディスク棚4のY方向の位置を検出
する装置について説明する。
【0198】まず、棚ベース11に片持ち支持構造によ
って取り付けられた各ディスク棚4の自由端である先端
部4cの一側面に沿ってそれぞれ被検出部であるシャッ
ター板200がY方向に一列状に取り付けられている。
なお、これらのシャッター板200は、各ディスク棚4
上に取り付けられている合成樹脂製のディスク載置部2
3の一側部に一体成形されていて、これらのシャッター
板200のY方向の幅は各ディスク棚4の板厚より若干
大きい程度の小幅に形成されている。
【0199】ディスク棚4のY方向位置検出時には、図
72の制御回路及び図73のフローチャートで示すよう
に、まず、モータ48によってキャリア9をY1 方向又
はY2 方向に移動させて、キャリア原点センサー184
によってキャリア9のY方向の原点を検出する。
【0200】次に、モータ48によって、キャリア9を
その原点からY1 方向又はY2 方向に移動させて、モー
タ48のエンコーダ18によってキャリア9の移動量を
計測し、そのエンコーダパルスをカウンター191でカ
ウントして行く。
【0201】そして、イニシャルセンサー185、18
6の何れか一方、又は両方で各ディスク棚4の各シャッ
ター板200のY方向位置を順次検出するが、この際、
イニシャルセンサー185、186が各シャッター板2
00のY方向位置を順次検出した時のエンコーダパルス
の値によって、各ディスク棚4のY方向位置を計測し、
その時のエンコーダパルスの値をCPU195によって
メモリ回路196に順次記憶する。
【0202】そして、100段全部のディスク棚4につ
いてY方向位置を検出し終って、エンコーダパルスが所
定値に達したら、キャリア9を原点へ移動させて、動作
を終了する。
【0203】そして、実際に、運用時(ディスク3の自
動交換時)には、メモリ回路196に記憶されている1
00段全部のディスク棚4のY方向位置情報に基づい
て、各ディスク棚4に対するハンド8の位置決めを行う
ように制御する。
【0204】従って、このディスク棚4のY方向位置検
出装置によれば、各ディスク棚4の先端部4cに取り付
けられたシャッター板200のY方向位置をイニシャル
センサー185、186によって検出することによっ
て、各ディスク棚4の先端部4cのY方向の絶対位置を
直接的に正確に検出することができる。
【0205】従って、各ディスク棚4の先端部4cのY
方向位置を誤差なく、正確に検出することができて、そ
の検出情報に基づいて各ディスク棚4とキャリア9との
間でのハンド8によるディスク3のX1 、X2 方向の受
け渡し動作を安全、かつ、正確に行える。
【0206】特に、100段全部のディスク棚4がこれ
らの基部4bで棚ベース11に片持ち支持されていて、
これらの自由端である先端部4cがY方向に変化し易い
構造であることから、各ディスク棚4の先端部4cのY
方向位置を誤差なく正確に検出できることに重要な意味
がある。
【0207】そして、イニシャルセンサー185、18
6をキャリア9に取り付け、100段全部のディスク棚
4にシャッター板200を取り付けたので、イニシャル
センサー185、186の数を削減できて、低コスト化
を図ることができる。また、各シャッター板200をデ
ィスク載置部23に合成樹脂で一体成形したので、部品
点数及び組立工数の削減を図って、低コスト化を促進で
きる効果もある。
【0208】なお、イニシャルセンサーを光反射型のセ
ンサーに構成し、ディスク棚4に設ける被検出部を光の
反射板で構成しても良い。
【0209】[キャリアとディスク棚のX方向位置検出
装置の説明]次に、図25、図27、図58〜図60、
図72及び図74によって、キャリア9とディスク棚4
とのX方向の位置検出装置について説明する。
【0210】まず、キャリア9内のハンド8の原点P1
は、ハンド原点センサー182と、被検出部であるシャ
ッター板198とによって検出される。そして、上下4
段の棚ベース11のY方向のほぼ中央部の一側面に光透
過型のディスク棚位置検出センサー189が取り付けら
れていて、その被検出部であるシャッター板203がハ
ンド8の一方のハンド主部26のX1 方向側の端部に取
り付けられている。
【0211】キャリア9とディスク棚4とのX方向位置
を検出する時には、図27の制御回路と、図74のフロ
ーチャートで示すように、キャリア9をY1 方向又はY
2 方向に移動して、上下4段のディスク棚位置検出セン
サー189のうちの1つ目の位置へキャリア9を移動し
て停止する。
【0212】そして、図58に示すように、ハンド8を
キャリア9上に原点P1 へ移動して、ハンド原点センサ
ー182によって検出する。この時、シャッター板20
3が原点P100 へ移動する。
【0213】次に、モータ64によってハンド8をX1
方向に移動して、そのハンド8の原点P1 からX1 方向
への移動量をエンコーダ181で計測し、そのエンコー
ダパルスをカウンター193でカウントして、CPU1
95に入力する。
【0214】そして、図59に示すように、シャッター
板203がディスク位置検出センサー189によって検
出されたディスク棚検出位置P101 までの原点P100
らのハンド8の実際の移動量L1 をエンコーダパルスの
値によって計測して、CPU195によってメモリ回路
196に記憶する。
【0215】そして、このハンド8の実際の移動量L1
によって、ハンド8のキャリア9内原点P1 とディスク
棚4の中心位置P2 との間隔L2 が計測される。
【0216】そして、このキャリア9とディスク棚4と
の位置検出動作は上下4段のディスク棚位置検出センサ
ー189について順次行い、動作を終了する。
【0217】そして、実際の運用時(ディスク3の自動
交換時)には、メモリ回路196に記憶された情報に基
づいて、上下4段の棚ベース11について、ブロック別
に、それぞれキャリア9とディスク棚4との間のハンド
8のX1 、X2 方向の移動量L1 を設定して、ディスク
棚4とキャリア9との間でのディスク3のX1 、X2
向の受け渡しを行う。
【0218】従って、キャリア9とディスク棚4とのX
方向位置検出装置によれば、ハンド原点センサー182
とディスク棚位置検出センサー189との間でのハンド
8の実際の移動量L1 の計測によって、キャリア9とデ
ィスク棚4との間隔L2 を計測して記憶し、その記憶し
た情報に基づいて、ハンド8のキャリア9とディスク棚
4との間の移動量L1 を設定して運用するようにしたの
で、キャリア9とディスク棚4との間隔にバラツキがあ
っても、そのバラツキに応じたハンド8の移動量L1
正確に設定して運用できる。
【0219】これにより、キャリア9とディスク棚4と
の間の間隔のバラツキに全く左右されることなく、キャ
リア9とディスク棚4との間でのハンド8によるディス
ク3の受け渡しを常に安全、かつ、正確に行える。
【0220】そして、キャリア9とディスク棚4との間
隔を、特に、高精度に設定する必要がなくなり、部品の
製造及び組立て精度を緩和でき、組立て時の高精度の間
隔調整作業も削減できて、大幅なコストダウンを図るこ
とができる。
【0221】従って、ディスク棚位置検出センサー18
9を100段全部のディスク棚4に設ける必要がなくな
り、ブロック化された上下4段にそれぞれ1つずつ設け
るようにして、ディスク棚位置検出センサー189の数
を大幅に削減することができる。
【0222】なお、ハンド原点センサー182やディス
ク棚位置検出センサー189を光反射型のセンサーに置
換しても良い。
【0223】[ハンドのはみ出し検出の説明]図25、
図27及び図72に示すように、ハンド8のキャリア9
内からディスク棚4側やディスクドライブ6及びディス
ク・イン・アウトポート7側へのはみ出し状況は、ハン
ド8と同期してX1 、X2 方向に移動される被検出部で
あるシャッター板198と、そのシャッター板198に
よって、オン、オフされるハンドはみ出しセンサー18
3とハンド原点センサー182とによって、そのハンド
8のはみ出し方向と共に検出されて、CPU195によ
りメモリ回路196に記憶されるように構成されてい
る。
【0224】[ディスクドライブのY方向位置検出装置
の説明]次に、図25、図66、図67、図72及び図
76によって、キャリア9によるディスクドライブ6及
びディスク・イン・アウトポート7のY方向位置検出装
置を説明する。
【0225】キャリア9に取り付けられた光反射型のセ
ンサーであるイニシャルセンサー187によって検出さ
れる被検出部である反射板201が合計8段のディスク
ドライブ6と1台のディスク・イン・アウトポート7に
取り付けられている。
【0226】そして、ディスクドライブ6及びディスク
・イン・アウトポート7のY方向位置を検出する時に
は、図72の制御回路及び図76のフローチャートで示
すように、キャリア9を原点からY1 方向又はY2 方向
に移動させて、その移動量をモータ48のエンコーダ1
80によって計測し、そのエンコーダパルスをカウンタ
ー191でカウントしてCPU195に入力する。
【0227】そして、イニシャルセンサー187で各デ
ィスクドライブ6及びディスク・イン・アウトポート7
の各反射板201を順次検出して、その時のエンコーダ
パルスの値をCPU195によってメモリ回路196に
順次記憶する。そして、合計9段の反射板201を検出
し終って、エンコーダパルスが所定値に達したらキャリ
ア9を原点へ移動させて、動作を終了する。
【0228】この際、ディスクドライブ6については、
図33及び図34で示したように、記録及び/又は再生
部5を防塵筐89内に収容し、防塵筐89を4つのダン
パー91によって本体外装88の底部シャーシ92上に
弾性的に支持、即ちフローティングしている。
【0229】そこで、図66及び図67に示すように、
反射板201をブラケット204によって防塵筐89内
の基準位置であるメカシャーシ90等に直接取り付け
て、その反射板201をディスク出入口15内の一部に
配置し、イニシャルセンサー187によって、その反射
板201を検出するようにしていた。
【0230】この結果、各ディスクドライブ6の本体外
装88の内部で、記録及び/又は再生部5のY方向位置
がダンパー91の経年変化等によって変動しても、その
記録及び/又は再生部5のY方向位置を直接的に、しか
も、正確に検出することができる。従って、記録及び/
又は再生部5に対してキャリア9を高精度に位置決めす
ることができて、記録及び/又は再生部5とキャリア9
との間でのハンド8によるディスク3の受け渡し動作を
常に安定して行える。なお、防塵筐89のメカシャーシ
90は精度が高いので、そのメカシャーシ90に反射板
201を直接取り付けるようにすれば、安価な部品で反
射板90を構成しても、その反射板90の基準位置に対
する位置関係を高精度に出すことができる。
【0231】[電源立ち上げ時の制御装置の説明]次
に、図23、図24、図25、図26、図27、図61
〜図65、図72及び図77によって、ディスクチェン
ジャーの電源立ち上げ時におけるキャリア9及びハンド
8の制御装置について説明する。
【0232】この制御装置は、キャリア移動機構13、
ハンド移動機構14、キャリア9に対するハンド8の位
置を検出する第1センサーであるハンド原点センサー1
8及びハンドはみ出しセンサー183、ディスク棚4に
対するハンド8の位置を検出する第2センサーである上
下一対のイニシャルセンサー185、186と、ディス
クドライブ6に対するハンド8の位置を検出する第3セ
ンサーであるイニシャルセンサー187と、CPU19
5を用いた制御回路等を有している。
【0233】そして、ディスクチェンジャーの電源立ち
上げ時には、図72の制御回路及び図77のフローチャ
ートで示したように、電源オンの瞬間に、ハンド8がデ
ィスク棚4側からディスクドライブ6側の何れの側には
み出しているか否かをハンド原点センサー182とハン
ドはみ出しセンサー184によって検出する。
【0234】そして、ハンド8がディスク棚4側にはみ
出していた時には、図61及び図62に示すように、上
下一対のイニシャルセンサー185、186のシャッタ
ー板200によるオープン、クローズの状態を検出す
る。
【0235】この際、図61の(A)に示すように、イ
ニシャルセンサー185、186が共にオープンの時、
或いは、図61の(B)に示すように、上イニシャルセ
ンサー185がクローズで、下イニシャルセンサー18
6がオープンの時には、ディスク棚4に対してハンド8
が上方に上り過ぎていて、ハンド8の上側のディスク棚
4との干渉を避けるべく、ハンド8を一度下方へ移動さ
せてからキャリア9内のX方向原点へ引き込む。
【0236】また、図62の(A)に示すように、上下
イニシャルセンサー185、186が共にクローズの時
には、ハンド8が上下ディスク棚4間の中間の安全位置
にあるので、ハンド8をそのままキャリア9内のX方向
原点へ引き込む。
【0237】また、図26の(B)に示すように、上イ
ニシャルセンサー185がオープンで、下イニシャルセ
ンサー186がクローズの時には、ハンド8が下方に下
がり過ぎていて、ハンド8の下側のディスク棚4との干
渉を避けるべく、ハンド8を一度上方へ移動させてから
キャリア9内のX方向原点へ引き込むようにする。
【0238】また、ハンド8がディスクドライブ6やデ
ィスク・イン・アウトポート7側にはみ出している時に
は、図63及び図64に示すように、イニシャルセンサ
ー187によって照射されて、反射板201によって反
射される光f2 の有無の状態を検出する。
【0239】この際、図63の(A)や図64の(B)
に示すように、イニシャルセンサー187の反射光f2
がない時には、ハンド8を一度下方へ下げて、図63の
(B)や図64の(A)に示すようにイニシャルセンサ
ー187の反射光f2 が反射板201の上側エッジ20
1bや穴201aの下側エッジ201cで反射光f2
得られてから、ハンド8をキャリア9内のX方向原点へ
引き込む。
【0240】また、図64の(A)や図65の(B)に
示すように、イニシャルセンサー187の反射光f2
有る場合には、ハンド8を一度上方に上げて、図63の
(B)や図65の(A)に示すように、反射光f2 が反
射板201の上側エッジ201bや穴201aの下側エ
ッジ201cで切れてから、ハンド8をキャリア9内の
X方向原点へ引き込む。
【0241】これにより、反射板201の上側エッジ2
01bと、穴201aの下側エッジ201cとの間の安
全な一定高さhの範囲内で、ハンド8をキャリア9内に
安全に引き戻すことができる。そして、このようにし
て、ハンド8をキャリア9内に安全に戻してから、キャ
リア9をY方向の原点へ移動させる。
【0242】従って、ハンド8をディスク棚4側やディ
スクドライブ6やディスク・イン・アウトポート7側に
はみ出したまま、キャリア9をいきなりY方向原点へ移
動させようとして、ディスク3や装置を破損してしまう
ことが未然防止される。これにより、ディスク3の交換
途中で停電等にて停止してしまった場合でも、次の電源
立ち上げ時に、ハンド8を必ずキャリア9内の原点へ復
帰させてから、キャリア9をY方向の原点へ安全に復帰
させるように初期化することができる。
【0243】電源立ち上げ時に、ハンド8がディスク棚
4側やディスクドライブ6側の何れにもはみ出していな
い時には、勿論、キャリア9をY方向原点へ直ちに移動
させることになる。
【0244】[センサーの誤差を補正する装置の説明]
次に、図68、図69、図72及び図78によって、セ
ンサーの光軸のバラツキによる誤差を補正する装置につ
いて説明する。
【0245】まず、図69の(A)(B)(C)に示す
ように、キャリア9に取り付けた光反射型のセンサーで
あるイニシャルセンサー187によって被検出部である
反射板201を検出して、ディスクドライブ6等に対す
るキャリア9の位置決めを行う場合、基準位置P104
対するイニシャルセンサー187の光軸f2 自体にバラ
ツキがあると、基準位置P104 に対するキャリア9の停
止位置にΔLのバラツキが発生してしまう。
【0246】そこで、図68に示すように、キャリア9
の移動経路10上の基準位置P103にストッパー206
を設け、その基準位置P103 から移動経路10に沿った
一定距離L3 の位置に被基準検出部である基準反射板2
07を設置し、その一定距離L3 をメモリ回路196に
記憶しておく。
【0247】そして、動作開始時には、図72の制御回
路及び図78のフローチャートで示すように、図68に
おいて、キャリア9をY2 方向に移動させてストッパー
206に当接し、キャリア9を基準位置P103 に位置決
めする。
【0248】次に、キャリア9をY1 方向に反転して移
動開始して、同時にエンコーダ180によってキャリア
9の移動距離を計測し、そのエンコーダパルスをカウン
ター191でカウントして、CPU195に入力する。
【0249】そして、イニシャルセンサー187が基準
反射板207を検出した時のエンコーダパルスの値を検
出して、基準位置P103 から基準反射板207までのキ
ャリア9の実際の移動距離L2 を計測する。
【0250】そして、この実際の移動距離L2 と、メモ
リに予め記憶されている一定距離L3 とをCPU195
によって比較して、その一定距離L3 と実際の移動距離
2との差分ΔLを検出する。すると、その差分ΔLが
イニシャルセンサー187の光軸f2 のバラツキ(誤
差)となる。
【0251】そこで、その差分ΔLをイニシャルセンサ
ー187の光軸f2 のバラツキとしてメモリ回路196
に記憶させておき、イニシャルセンサー187でディス
クドライブ6やディスク・イン・アウトポート7の被検
出部である反射板201を検出してキャリア9を停止さ
せる際に、上記差分ΔLだけキャリア9の停止位置を常
に補正するように運用する。
【0252】この結果、イニシャルセンサー187自体
の光軸f2 にバラツキがあっても、キャリア9を指定さ
れた位置に常に正確に停止させることができて、ディス
ク3の自動交換動作を正確に行える。
【0253】これにより、キャリア9に対するイニシャ
ルセンサー187の取付け位置やイニシャルセンサー1
87の取付け位置の調整を緩和することができて、イニ
シャルセンサー187の製造及び組立てが容易となる。
【0254】以上、本発明の実施例に付き述べたが、本
発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の技
術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
【0255】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のディス
クチェンジャーは、次のような効果を奏する。
【0256】請求項1は、カートリッジを使用すること
なく、記録及び/又は再生用の裸のディスクをそのまま
上下複数段のディスク棚上に水平に載置しておき、これ
らディスク棚と1個又は上下複数段のディスクドライブ
に沿って垂直方向に移動されるキャリアに、そのキャリ
アの移動方向に対して直交する水平方向に移動されるハ
ンドを設け、このハンドによってディスク棚とキャリア
との間及びディスクドライブとキャリアとの間での裸の
ディスクの水平方向の受け渡しを行うようにしたので、
ディスクカートリッジに比べて裸のディスクは体積が非
常に小さいことから、ディスクチェンジャーのディスク
の搭載枚数を大幅に増大することができる。
【0257】請求項1は、キャリアの移動方向が垂直方
向のみであり、キャリアに対するハンドの移動方向も水
平方向のみであるから、これらキャリア及びハンドの駆
動が簡単であり、構造の簡素化による低コスト化を図る
ことができる上に、キャリアの移動スペースを小さくす
ることができて、ディスクチェンジャーの大幅な小型化
を図ることができる。
【0258】請求項1は、ハンド原点センサーとディス
ク棚位置センサー間でのハンドの実際の移動量をエンコ
ーダで計測し、そのエンコーダの計測値をメモリ回路に
記憶することにより、キャリアとディスク棚との間での
ハンドの移動量をそれぞれ設定して運用するようにした
ので、キャリアと上下複数段のディスク棚との間隔にバ
ラツキがあっても、そのバラツキに応じたハンドの移動
量を正確に設定して運用できる。従って、キャリアと上
下複数段のディスク棚との間隔のバラツキに全く左右さ
れることなく、キャリアと上下複数段のディスク棚との
間でのハンドによるディスクの受け渡しを常に安全、か
つ、正確に行える。
【0259】請求項1は、キャリアと上下複数段のディ
スク棚との間隔を、特に、高精度に設定する必要がない
ことから、部品の製造及び組立て精度を緩和することが
でき、組立て時の高精度の間隔調整作業も削減可能とな
る等、大幅なコストダウンが可能になる。
【0260】請求項2は、上記2つのセンサーを上記ハ
ンドと同期して水平方向に移動される一対のシャッター
板と、これら一対のシャッター板によって光が遮断及び
透過される一対の光透過型のセンサーで構成したので、
センサーの構造が簡単で、動作が確実である。
【0261】請求項3は、上記上下複数段のディスク棚
を上下複数個ずつにブロック化して上下複数個の棚ベー
スに取り付け、これら上下複数個の棚ベースの上下方向
のほぼ中央部に上記ディスク棚位置検出センサーを1個
ずつ取り付けたので、センサーの数を大幅に削減でき、
大幅なコストダウンが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したディスクチェンジャーの実施
例におけるキャリアのハンドによるディスク棚からのデ
ィスク取出し動作の開始を説明する概略斜視図である。
【図2】図1に引き続くキャリアのハンドによるディス
ク棚からのディスク取り出し動作を説明する概略斜視図
である。
【図3】図2に引き続くキャリアのハンドによるディス
ク棚からのディスク取り出し動作を説明する概略斜視図
である。
【図4】図3に引き続くキャリアのハンドによるディス
ク棚からキャリア上へのディスクの取り出し動作の終了
を説明する概略斜視図である。
【図5】図4に引き続くキャリアのハンドによるディス
クドライブ内へのディスク装着動作を説明する概略斜視
図である。
【図6】図5に引き続くキャリアのハンドによるディス
クドライブ内へのディスク装着動作を説明する概略斜視
図である。
【図7】図6に引き続くキャリアのハンドによるディス
クドライブ内へのディスク装着動作の終了を説明する概
略斜視図である。
【図8】図1の平面図である。
【図9】図2及び図3の平面図である。
【図10】図4の平面図である。
【図11】図5及び図6の平面図である。
【図12】図7の平面図である。
【図13】ディスクチェンジャー全体の一部切欠き平面
図である。
【図14】図13のA1−A1矢視でのディスクチェン
ジャー全体の一部切欠き背面図である。
【図15】図13のA2−A2矢視でのディスクチェン
ジャー全体の正面図である。
【図16】ディスクチェンジャー内の隔壁を説明する図
14のA3−A3矢視での一部切欠き側面図である。
【図17】ディスクチェンジャー内の密閉領域と非密閉
領域とを説明する図13と同様の一部切欠き背面図であ
る。
【図18】ディスクチェンジャー内の密閉領域と非密閉
領域とを説明する図17のA4−A4矢視での平面図で
ある。
【図19】ディスクチェンジャーのディスク棚とディス
クドライブとの配置方法の第1変形例を示した一部切欠
き背面図である。
【図20】図19の一部切欠き平面図である。
【図21】ディスクチェンジャーのディスク棚とディス
クドライブとの配置方法の第2変形例を示した一部切欠
き背面図である。
【図22】図21の一部切欠き平面図である。
【図23】キャリア移動機構を説明する背面図である。
【図24】図23のA5−A5矢視での側面図である。
【図25】キャリア上のハンド移動機構を説明する平面
図である。
【図26】図25のB1−B1矢視での一部切欠き側面
図である。
【図27】図26のB2−B2矢視での断面図である。
【図28】図28の(A)はディスク棚上のディスク有
無検出機構におけるディスク無しの検出時の平面図であ
り、図28の(B)は図28の(A)のC1−C1矢視
での断面図である。
【図29】図29の(A)はディスク棚上のディスク有
無検出機構におけるディスク有りの検出時の平面図であ
り、図29の(B)は図29の(A)のC2−C2矢視
での断面図である。
【図30】図30の(A)はディスク棚のディスク載置
部を説明する図29のC3−C3矢視での断面図であ
り、図30の(B)はハンドのディスク保持部を説明す
る図25のB3−B3矢視での断面図である。
【図31】ディスク棚のディスク載置部の第1変形例を
説明する平面図である。
【図32】ディスク棚のディスク載置部の第2変形例を
説明する平面図である。
【図33】ディスクドライブの記録及び/又は再生部の
密閉構造を説明する一部切欠き平面図である。
【図34】図34の(A)は図33のD1−D1矢視で
の一部切欠き側面図であり、図34の(B)は図33の
D2−D2矢視での一部切欠き側面図である。
【図35】図35の(A)はディスクドライブのダンパ
ーを説明する図33のD3−D3矢視での拡大断面図で
あり、図35の(B)は図35の(A)のD4−D4矢
視での一部切欠き平面図である。
【図36】棚ベースへのディスク棚の取付け機構を説明
する斜視図である。
【図37】図36の棚ベースの斜視図である。
【図38】図36の平面図である。
【図39】図38のE1−E1矢視での正面図である。
【図40】図38のE2−E2矢視での一部切欠き側面
図である。
【図41】図38のディスク棚の差込みガイドを説明す
る拡大一部切欠き平面図である。
【図42】図41のE3−E3矢視での側面図である。
【図43】キャリア上部のディスク浮き上り防止構造を
説明する平面図である。
【図44】図43のF1−F1矢視での一部切欠き側面
図である。
【図45】ドライブ載置台上へのディスクドライブの搭
載方法を説明するディスクチェンジャー全体の一部切欠
き平面図である。
【図46】ドライブ載置台上へのディスクドライブの搭
載機構を説明する一部切欠き平面図である。
【図47】ドライブ載置台上へのディスクドライブの搭
載動作の開始を説明する一部切欠き平面図である。
【図48】図47に引き続くドライブ載置台上へのディ
スクドライブの搭載動作途中を説明する一部切欠き平面
図である。
【図49】図48に引き続くドライブ載置台上へのディ
スクドライブの搭載動作の終了を説明する一部切欠き平
面図である。
【図50】図50の(A)は図46のF2−F2矢視で
の正面図であり、図50の(B)は図48のF3−F3
での正面図であり、図50の(C)は図49のF4−F
4矢視での正面図である。
【図51】ディスク・イン・アウトポートのディスクト
レー引き出し状態を説明する一部切欠き平面図であ
る。、
【図52】図52の(A)はディスク・イン・アウトポ
ートのディスクトレー挿入状態を説明する一部切欠き平
面図であり、図52の(B)は図52の(A)のG1−
G1矢視での側面図である。
【図53】図53の(A)は図51のG2−G2矢視で
の側面図であり、図53の(B)は図52のG3−G3
矢視での側面図である。
【図54】ディスク・イン・アウトポートのディスクト
レーのリミッター機構を説明する平面図である。
【図55】図54のG4−G4矢視での一部切欠き側面
図である。
【図56】図54のG5−G5矢視での一部切欠き側面
図である。
【図57】キャリアによるディスク棚のY方向位置検出
装置を説明する斜視図である。
【図58】キャリアとディスク棚とのX方向位置検出装
置を説明する平面図である。
【図59】図58のX方向位置検出装置の動作を説明す
る平面図である。
【図60】図58のX方向位置検出装置の棚ベースのデ
ィスク棚位置検出センサーを示した側面図である。
【図61】電源立ち上げ時におけるディスク棚からのハ
ンドの抜き取り動作を説明する概略側面図である。
【図62】図62に引き続くハンドの抜き取り動作を説
明する概略側面図である。
【図63】電源立ち上げ時におけるディスクドライブか
らのハンドの抜き取り動作を説明する概略側面図であ
る。
【図64】図63に引き続くディスクドライブからのハ
ンドの抜き取り動作を説明する概略側面図である。
【図65】図64に引き続くディスクドライブからのハ
ンドの抜き取り動作を説明する概略側面図である。
【図66】ディスクドライブ内の記録及び/又は再生部
に取り付けられた反射板とキャリアに取付けられた光反
射型センサーとを説明する一部切欠き平面図である。
【図67】図66のH1−H1矢視での一部切欠き側面
図である。
【図68】キャリアのセンサーの誤差を補正する装置を
説明する概略側面図である。
【図69】キャリアのセンサーの誤差によるキャリアの
位置ずれ状況を説明する概略側面図である。
【図70】ディスクチェンジャーの隔壁のケーブル挿通
部の密閉構造を説明する一部切欠き平面図である。
【図71】図70のI1−I1矢視での側面図である。
【図72】ディスクチェンジャーのキャリア及びハンド
の制御回路を説明するブロック図である。
【図73】キャリアによるディスク棚のY方向位置検出
動作を説明するフローチャート図である。
【図74】キャリアに対するディスク棚のX方向位置の
検出動作を説明するフローチャート図である。
【図75】ディスク棚上のディスクの有無検出動作を説
明するフローチャート図である。
【図76】キャリアによるディスクドライブのY方向位
置検出動作を説明するフローチャート図である。
【図77】電源立ち上げ時に、ハンドのディスク棚側及
びディスクドライブ側へのはみ出しを検出して、ハンド
をキャリア側に引き込む動作を説明するフローチャート
図である。
【図78】キャリアのセンサーの誤差を検出する動作を
説明するフローチャート図である。
【符号の説明】
3 ディスク 4 ディスク棚 5 記録及び/又は再生部 6 ディスクドライブ 8 ハンド 9 キャリア 10 移動経路 11 棚ベース 13 キャリア移動機構 14 ハンド移動機構 64 ハンド移動機構のモータ 181 エンコーダ 182 ハンド原点センサー 189 ディスク棚位置検出センサー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録及び/又は再生用の裸のディスクを水
    平に載置する上下複数段のディスク棚と、 上記裸のディスクを記録及び/又は再生する1個又は上
    下複数段のディスクドライブと、 上記ディスク棚及び上記ディスクドライブに沿って垂直
    方向に移動されるキャリアと、 上記キャリアに取り付けられて、そのキャリアの移動方
    向に対して直交する水平方向に移動され、上記ディスク
    棚と上記キャリアとの間及び上記ディスクドライブと上
    記キャリアとの間で上記裸のディスクの水平方向の受け
    渡しを行うハンドとを備え、 上記ハンドのキャリア内の原点を検出するハンド原点セ
    ンサーと、 上記ハンドの水平方向への移動によって上記ディスク棚
    の位置を検出するディスク棚位置センサーと、 上記2つのセンサー間での上記ハンドの水平方向の移動
    距離を計測するエンコーダと、 上記エンコーダの計測値を記憶することにより、上記キ
    ャリアと上記ディスク棚との間での上記ハンドの移動量
    を設定して、運用するメモリ回路とを備えたことを特徴
    とするディスクチェンジャー。
  2. 【請求項2】上記2つのセンサーを上記ハンドと同期し
    て水平方向に移動される一対のシャッター板と、これら
    一対のシャッター板によって光が遮断及び透過される一
    対の光透過型のセンサーで構成したことを特徴とする請
    求項1記載のディスクチェンジャー。
  3. 【請求項3】上記上下複数段のディスク棚を複数個ずつ
    にブロック化して上下複数個の棚ベースに取り付け、こ
    れら上下複数個の棚ベースの上下方向のほぼ中央部に上
    記ディスク棚位置検出センサーを1個ずつ取り付けたこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載のディスクチ
    ェンジャー。
JP24696294A 1994-09-15 1994-09-15 ディスクチェンジャー Withdrawn JPH0887803A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6735164B1 (en) 1999-03-11 2004-05-11 Koninklijke Philips Electronics N.V. Electronic device
US9433205B2 (en) 2012-02-29 2016-09-06 Sumitomo Chemical Company, Limited Suspoemulsion

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6735164B1 (en) 1999-03-11 2004-05-11 Koninklijke Philips Electronics N.V. Electronic device
US9433205B2 (en) 2012-02-29 2016-09-06 Sumitomo Chemical Company, Limited Suspoemulsion

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Effective date: 20011120