JPH08851U - 三相交流同期電動機の8極ロータ - Google Patents

三相交流同期電動機の8極ロータ

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JPH08851U
JPH08851U JP1244195U JP1244195U JPH08851U JP H08851 U JPH08851 U JP H08851U JP 1244195 U JP1244195 U JP 1244195U JP 1244195 U JP1244195 U JP 1244195U JP H08851 U JPH08851 U JP H08851U
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JP
Japan
Prior art keywords
rotor
phase
synchronous motor
outer peripheral
rotor core
Prior art date
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Pending
Application number
JP1244195U
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English (en)
Inventor
登 岩松
美行 林
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FANUC Corp
Original Assignee
FANUC Corp
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Publication date
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  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーボモータに適用可能な程度までロータ回
転時のトルクリップルを低減できる三相交流同期電動機
の8極ロータを提供する。 【解決手段】 ロータ12は、放射状に配置した8個の
永久磁石10に挟持されてそれぞれが磁極を形成する8
個のロータコア14を有する。ロータ12は、36個の
スロット22を有するステータ20と組合わされて、サ
ーボモータに適用可能な三相交流同期電動機を構成す
る。ロータコア14の外周面16の周方向幅Hは、中心
角34°〜39°の範囲で画成される。このとき、逆起
電力ピーク値の低下を許容範囲に抑えつつ、ロータ回転
時のトルクリップルをサーボモータに適用可能な程度ま
で低減することが可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、三相交流同期電動機の8極ロータに関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
一般に電動機による対象物の駆動においては、滑らかな回転が要求される。す なわち、負荷時の回転むら(トルクリップル)を可及的に低減させることが望ま れる。例えば電動機を、工作機械のスピンドルモータとして使用する場合、電動 機作動時のトルクリップルにより被加工物の加工面に不要な加工ラインが形成さ れ、製品品質が低下する傾向がある。また、サーボモータとして産業用ロボット 等の駆動源に使用する場合にも、対象物を滑らかに移動させるためにトルクリッ プルは望ましくない。
【0003】 三相交流同期電動機では、放射状に配置される複数の永久磁石に挟持された8 個のロータコアがそれぞれ磁極を形成する形式の8極ロータが知られている。こ の種の8極ロータにおいては、各ロータコアの外周面の周方向幅は中心角45° より小さい範囲で設定される。ここで、この8極ロータを36個の巻線設置用ス ロットを有するステータに組合せる場合、中心角30°の外周幅を有するロータ コアを使用したときに起電力のピーク値が最大になることが確認されている。し かしながらその場合、空隙変化に起因して生じるトルクリップルは、このロータ を有する同期電動機を例えばサーボモータに適用したときに円滑な動作制御を困 難にするほど大きくなる。
【0004】 本考案の目的は、上記種類の三相交流同期電動機の8極ロータにおいて、サー ボモータに適用可能な程度までロータ回転時のトルクリップルを低減できる新規 な構造を有した8極ロータを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案は、放射状に配置した複数の永久磁石に挟 持される8個のロータコアが磁極を形成し、36個の巻線設置用スロットを有す るステータに空隙を介して囲繞されるべく構成された三相交流同期電動機の8極 ロータにおいて、各ロータコアの外周面の周方向幅が中心角34°〜39°の範 囲で画成されることを特徴とする三相交流同期電動機の8極ロータを提供する。
【0006】 各ロータコアの外周面の周方向幅が中心角34°より小さい場合、隣合うロー タコア間の配置間隔が大きくなってロータ作動時のトルクリップルが増加し、電 動機の動作精度が劣化する。また、周方向幅が中心角39°より大きい場合、隣 合うロータコア間での磁気漏洩により起電力ピーク値が減少し、電動機の性能が 低下する。ロータコアの外周面の周方向幅を中心角34°〜39°の範囲で画成 すると、ロータ回転時のトルクリップルをサーボモータに適用可能な程度まで低 減でき、しかも起電力ピーク値の低下による電動機の性能低下は許容できるもの である。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本考案をその好適な実施の形態に基づき詳細に説 明する。 図1は、放射状に配置した8個の永久磁石10に挟持される8個のロータコア 14がそれぞれ磁極を形成する形式のロータ12を、部分的に拡大して示す。ロ ータ12は、36個のスロット22を有するステータ20と組合わされて、サー ボモータに適用可能な三相交流同期電動機を構成する。
【0008】 ロータ12における磁極ピッチは、ステータ20のスロット22の4.5ピッ チに相当する。また図示電動機は、ステータ20に対向するロータコア14の外 周面16の周方向幅H(以下、単に外周幅Hと記載する)が、スロット22の3 ピッチ分の寸法に相当する形式のものである。この場合、スロット22内のコイ ル(図示省略)に正弦波交流を通電して電動機を駆動(すなわちロータ12を回 転)させると、各相当たりロータ12が90°回転する毎に図4に実線波形で示 すような逆起電力が発生する。
【0009】 図4から明らかなように、上記の逆起電力波形はA部及びB部において理想正 弦波(破線)からのずれを生じており、このずれがトルクリップルの原因となる 。このようなずれの大部分は、図1の構成の場合、基本正弦波に対して5次の成 分波によるものであり、8極型三相交流同期電動機の場合には1回転当たり24 回のトルクリップルが発生する(すなわち各相当たり8回発生する)。
【0010】 本考案は、上記のトルクリップルを低減するために、ロータコア14の外周幅 Hを中心角34°〜39°の範囲で画成する構成とした。以下、このような数値 範囲に限定する根拠、及びその作用効果を説明する。 図2及び図3は、図1に示すような8極36スロットの三相交流同期電動機に おいて、作動時のトルクリップルの発生要因となる逆起電力の5次成分の理想正 弦波からのずれ量ΔE(V)、及び逆起電力ピーク値(振幅)E0 (V)の低下 率(%)を、ロータコア14の外周幅Hとの関係でそれぞれ示す。なお図3に示 すように、磁極間ピッチに対応する中心角は最大で45°である。
【0011】 図3から分かるように、ロータコアの外周幅Hが中心角30°のとき、逆起電 力ピーク値E0 は最大値51.94Vを示す。このとき、図2に示すように、逆 起電力のずれ量ΔEは約0.13Vである。これに対し、本考案の中心角34° 〜39°の範囲では、図2に示すように逆起電力のずれ量が約0.05V以下に 低減され、しかも図3に示すように逆起電力ピーク値E0 の低下率が約99〜9 4%に抑えられている。
【0012】 すなわち、ロータコア14の外周幅Hに対応する中心角が34°より小さい場 合は、隣合うロータコア間の配置間隔が大きくなってロータ作動時のトルクリッ プルが増加し、電動機の動作精度が劣化する。また、外周幅Hに対応する中心角 が39°より大きい場合は、隣合うロータコア間での磁気漏洩により逆起電力ピ ーク値E0 が減少し、電動機の性能が低下する。これに対し本考案は、ロータコ ア14の外周幅Hを中心角34°〜39°の範囲で画成することにより、逆起電 力ピーク値E0 の低下を許容範囲に抑えつつ、ロータ回転時のトルクリップルを サーボモータに適用可能な程度まで低減できるという、格別な作用効果を奏する のである。
【0013】 一般に、ロータコア14の外周面16の形状が、次式から算出されたr(外周 面16の半径)に従って形成されるときに、逆起電力の波形は理想正弦波に近似 される。 r=R−δ/cos4θ ここで図1に示すように、θ…ロータコア14の中心線CLに対して半径rの 線分が成す角度、R…ステータ20の内周面の半径、及びδ:中心線CL上での ロータコア14の外周面16とステータ20の内周面との距離である。
【0014】 このような外周面形状を保持しつつ、外周幅Hを上記のように中心角34°〜 39°の範囲で画成することが肝要である。なお、外周幅Hをこの範囲で画成し たときに、ロータコアの寸法によっては上記の外周面形状を保持することが、特 にロータコアの周方向端縁付近で困難となる場合がある。このような場合には、 例えば図1に示す点P1や点P2から周方向端縁までの外周面を平面状に形成し てもよい。
【0015】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、サーボモータに適用可能な 程度までロータ回転時のトルクリップルを低減できる三相交流同期電動機の8極 ロータが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用可能な8極ロータを組み込んだ三
相交流同期電動機の部分図である。
【図2】図1の同期電動機において、作動時の逆起電力
の理想正弦波からのずれ量をロータコアの外周幅との関
係で示すグラフ図である。
【図3】図1の同期電動機において、逆起電力ピーク値
の低下率をロータコアの外周幅との関係で示すグラフ図
である。
【図4】トルクリップルの原因となる理想正弦波からの
ずれを有した一相分の逆起電力波形図である。
【符号の説明】
10…永久磁石 12…ロータ 14…ロータコア 16…ロータコア外周面 20…ステータ 22…スロット H…ロータコア外周幅

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射状に配置した複数の永久磁石に挟持
    される8個のロータコアが磁極を形成し、36個の巻線
    設置用スロットを有するステータに空隙を介して囲繞さ
    れるべく構成された三相交流同期電動機の8極ロータに
    おいて、 各ロータコアの外周面の周方向幅が中心角34°〜39
    °の範囲で画成されることを特徴とする三相交流同期電
    動機の8極ロータ。
JP1244195U 1995-11-24 1995-11-24 三相交流同期電動機の8極ロータ Pending JPH08851U (ja)

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JPH08851U true JPH08851U (ja) 1996-05-21

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ID=11805405

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