JPH0884036A - 対数増幅回路 - Google Patents

対数増幅回路

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JPH0884036A
JPH0884036A JP6216431A JP21643194A JPH0884036A JP H0884036 A JPH0884036 A JP H0884036A JP 6216431 A JP6216431 A JP 6216431A JP 21643194 A JP21643194 A JP 21643194A JP H0884036 A JPH0884036 A JP H0884036A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広いダイナミックレンジの対数増幅回路を少
ない整流器によって実現する。 【構成】 多段に縦続接続されたリミティング特性を備
えた増幅器によって入力電圧を増幅する。各段の入力信
号または出力信号を指数特性あるいは2乗特性をもった
整流器によって検波し、それぞれの検波出力を加算器に
よって加算したのち、ダイオード接続されたトランジス
タを介して出力することによって対数圧縮あるいはルー
ト圧縮を行う。また、整流器自体をその差動対を構成す
る一方のトランジスタのコレクタまたはドレイン電流に
等しい電流と定電流との和の電流で駆動される差動回路
で構成する。これにより、対数精度や温度安定性の優
れ、かつダイナミックレンジの広い整流器を得ることが
でき、対数増幅回路を少ない整流器で構成することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は対数増幅回路に係わり、
特に半導体集積回路上に形成される低電圧動作可能な対
数増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】対数増幅回路は、入力信号のダイナミッ
クレンジを圧縮することを行う回路である。対数増幅回
路の1つとして、リミッタ特性を有する複数の増幅器
と、飽和しないその利得が1の複数の増幅器とをそれぞ
れ縦続接続し、各段のリミッタ特性を備えた増幅器の出
力を減衰器で減衰させてた後、対応する段の利得が1の
増幅器の出力と合成させたものが特開平3−12750
4号公報に開示されている。
【0003】また、複数の増幅器を使用するこによって
対数特性の折れ線近似で行う場合に、入力電圧に応じて
利得の異なる増幅器を切り換えて使用した対数増幅回路
が特開平2−141012号公報に開示されている。
【0004】さらに、縦続された増幅器の各段の出力信
号を整流器で検波し、それぞれの検波電流の総和をベー
ス接地されたトランジスタのエミッタに入力することに
よって検波電流の加算を行った対数増幅回路が特開昭6
2−100010号公報に開示されている。
【0005】また、対数増幅回路の整流器で使用される
トランジスタのエミッタサイズとMOSトランジスタの
ゲート幅およびゲート長を特定の関係に設定することに
よってダイナミックレンジを広げた対数増幅回路が特開
平3−228412号公報に開示されている。このほか
にも、特開昭62−293807号公報、特開昭62−
292010号公報、特開平4−165805号公報に
類似した対数増幅回路は開示されている。これらは、エ
ミッタの面積比あるいはゲート幅とゲート長の比を異な
らせた2対の不平衡差動対の入力を交叉接続し、その出
力を並列接続することによって両波整流器を構成してい
る。このような整流器の構成手法は、IEEE Tra
nsaction on Circuits and
Systems−I、VOL.39、NO.9 の第7
71ページから第777ページ(1992年9月発行)
にも詳しく開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−12750
4号公報に開示されている対数増幅器は、多段に縦続さ
れた増幅器を、入力電圧の増加に伴って後段から飽和さ
せることによって、増幅利得を対数特性にしている。こ
の対数増幅器では対数特性を折れ線近似することはでき
るが、増幅器の段数を多くしなければ、実際の対数特性
との近似誤差が大きくなってしまう。このため、精度の
よい対数増幅器を得るには、回路が大型化してしまうと
いう問題があった。これは、利得の異なる増幅器を切り
換えて使用する特開平2−141012号公報に開示さ
れた対数増幅回路にも同様に発生する問題である。
【0007】一方、特開昭62−100010号公報に
開示されている対数増幅回路のように、各段の増幅器の
出力を対数特性を近似させるような特性を持った整流器
で検波することによって、折れ線近似による誤差を少な
くすることができる。しかしながら、整流器のダイナミ
ックレンジは狭いので、広いダイナミックレンジの対数
増幅回路を得るには、カスケードされる差動増幅器の段
数を多くし、ダイナミックレンジを細かく分割しなけれ
ばならず、これに応じて整流器や差動増幅器が多数必要
になってしまうという問題があった。特開平3−228
412号公報では、トランジスタのエミッタ面積比ある
いはゲート幅とゲート長の比を異ならせた不平衡差動対
を用いた半波整流器や、2対の不平衡差動対の入力を交
叉接続しその出力を並列接続した両波整流器を用いて整
流器の動作範囲を広げている。しかし、整流器のダイナ
ミックレンジは差動増幅器のダイナミックレンジに比べ
れば未だ充分ではないため、広いダイナミックレンジの
対数増幅回路を得るには、整流器が多数必要になってし
まうという問題があった。
【0008】そこで本発明の目的は、対数精度や温度安
定性に優れ、かつ少ない整流器で広いダイナミックレン
ジを得ることができる低電圧動作可能な対数増幅回路を
得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、リミティング特性を有する多段に縦続接続された複
数の差動増幅器と、これら差動増幅器の入力信号または
出力信号をそれぞれ検波する整流器であって、その差動
対を構成する一方のトランジスタのコレクタ電流または
ドレイン電流に等しい電流と所定の定電流の和の電流で
駆動される差動回路で構成された複数の整流器と、これ
ら整流器から出力される全ての検波整流電流を加算する
加算器と、この加算器の出力を入力するダイオード接続
されたトランジスタとを対数増幅回路に具備させてい
る。
【0010】すなわち請求項1記載の発明では、ダイナ
ミックバイアス技術を適用した差動対を使用することに
よって整流器に指数特性、あるいは2乗特性を持たせ、
これを整流器の出力電流をダイオード接続されたトラン
ジスタによって対数圧縮あるいはルート圧縮している。
これにより、整流器のダイナミックレンジを広げること
ができる。
【0011】請求項2記載の発明では、リミティング特
性を有する多段に縦続接続された複数の差動増幅器と、
これら差動増幅器の入力信号または出力信号をそれぞれ
両波整流する整流器であって、その差動対を構成する一
方のトランジスタのコレクタまたはドレイン電流に等し
い電流と所定の定電流の和の電流で駆動される差動回路
で構成された2つの半波整流器の入力が互いに交叉接続
された複数の整流器と、これら整流器から出力される全
ての検波整流電流を加算する加算器と、この加算器の出
力を入力するダイオード接続されたトランジスタとを対
数増幅回路に具備させている。
【0012】すなわち請求項2記載の発明では、ダイナ
ミックバイアス技術を適用した2つの半波整流器の入力
を互いに交叉接続することによって、両波整流器を構成
している。これにより、入力電圧を両波整流できるダイ
ナミックレンジの広い対数増幅回路を少ない整流器によ
って実現している。
【0013】請求項3記載の発明では、整流器および加
算器の出力にダイオード接続されるトランジスタをバイ
ポーラトランジスタにしている。これにより、整流器は
指数特性を備え、その出力をダイオード接続されたトラ
ンジスタによって対数圧縮している。指数と対数は逆の
関数関係になっているので、指数特性の傾きをなだらか
にすることができ、整流器のダイナミックレンジを広げ
ることができる。
【0014】請求項4記載の発明では、整流器および加
算器の出力にダイオード接続されるトランジスタをMO
Sトランジスタにしている。これにより、整流器は2乗
特性を備え、その出力をダイオード接続されたトランジ
スタによってルート圧縮している。2乗と平方根は逆の
関数関係にあるので、2乗特性の傾きをなだらかにする
ことができ、整流器のダイナミックレンジを広げること
ができる。
【0015】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施例における対数増
幅回路の回路構成の概要を表わしたものである。この対
数増幅回路は、カスケード接続された複数の差動増幅器
11 1 〜11N と、これら差動増幅器の入力端および最
終段の出力端にそれぞれ接続された整流器121 〜12
N +1と、これら整流器の出力電流を加算する加算器13
と、加算器の出力電流を入力するダイオード接続された
トランジスタ14とから構成されている。差動増幅器1
1 〜11N はそれぞれリミティング特性を備えてお
り、対数増幅回路の入力電圧にが大きくなるに従って、
後段の差動増幅器から順に飽和するようになっている。
各整流器は差動増幅器の入力電圧範囲のうち、互いに異
なる範囲をそれぞれ受け持ち、指数特性あるいは2乗特
性を得るようになっている。加算器はこれら整流器の出
力電流を加算し、ダイオード接続されたトランジスタ1
4は加算器の出力を対数圧縮、あるいはルート圧縮する
ようになっている。
【0017】図2は図1に示した整流器の回路構成の概
要を表わしたものである。この整流器は、トランジスタ
21とトランジスタ22によって差動対を構成してい
る。そし、定電流源23によって得られる定電流IO
差動対を構成する一方のトランジスタ21のコレクタ電
流との和の電流で駆動される差動回路になっている。ま
ず、バイポーラトランジスタを使用した整流器の特性に
ついて説明する。
【0018】バイポーラトランジスタのコレクタ電流と
ベース−エミッタ間電圧の関係は指数則に従うものとす
れば、次式で表わされる。
【数1】 ここで、IS は飽和電流、VT は熱電圧であり、VT
q/kTと表わされる。ただし、qは単位電子電荷、k
はボルツマン定数、Tは絶対温度である。ベース−エミ
ッタ間電圧VBEi が600mV前後のトランジスタで
は、通常動作時には、指数部exp(VBEi /VT )は
10乗程度の値になり、(1)式の、−1は無視でき
る。このとき、図2に示したテール電流IEEで駆動され
るバイポーラ差動対の差動出力電流は、素子間の整合性
が良いと仮定すると、次式で表わされる。
【数2】 ただし、αF はトランジスタの直流電流増幅率であり、
通常のプロセスでは0.98〜0.99の値であるが、
ここでは、αF =1とする。
【0019】また、
【数3】 のように表わされるので、(1)式にこれらを代入して
C1を求めると、
【数4】 となる。これは、(1)式と対比すると、ベース−エミ
ッタ間電圧VBEi がV i に、飽和電流IS をI0 に置き
換えたものとなっている。飽和電流IS はトランジスタ
のバラツキにより変動するが、I0 は定電流源により任
意に設定することができる。したがって、IC1は、電気
的にプログラム可能なパラメータによって表わされてお
り、差動入力電圧に対して精度のよい指数回路を実現す
ることができる。
【0020】図3は図2に示した整流器における入力電
圧とコレクタ電流の関係を表わしたものである。縦軸は
コレクタ電流IC1を、横軸は入力電圧(Vi /VT )を
表わしている。このように、ダイナミックバイアス電流
技術を適用した差動対の一方のコレクタ電流は指数特性
になっている。
【0021】図4は、図3に示した整流器の入力電圧に
対する出力電流の関係を対数表示したものである。ダイ
ナミックバイアス電流技術を適用した差動対を用いたバ
イポーラ整流器の動作入力電圧範囲は非常に広く、回路
中のトランジスタが内部抵抗等で飽和するまでである。
しかし、もともと、指数特性と対数特性は互いに逆の関
数関係であるので、このままでは対数入力ダイナミック
レンジとしては図4に示したように10dB(デシベ
ル)以下でしか利用できない。トランジスタにエミッタ
抵抗を挿入してエミッタデジェネレーションを施せば整
流器の指数特性をなまらせ傾きをなだらかにでき、対数
入力ダイナミックレンジを広げることができる。しかし
ながら、エミッタ抵抗を挿入するとそれだけ、電源電圧
を高くしなければならず、低電圧動作に不向きとなる。
一方、整流器の出力電流をダイオードを介して対数圧縮
すれば、対数入力ダイナミックレンジとしては差動増幅
器の利得に相当するところまで利用することができる。
整流器の出力電流をダイオード接続したトランジスタを
介して出力した場合の出力電圧は、(1)式の関係から
対数圧縮される。したがって、差動増幅器が飽和してリ
ミッタとなるまでは、およそ線型な整流器とみなすこと
ができる。このため、図1に示した回路の整流器として
図2に示した整流器を使用することにより、対数増幅回
路を構成することができる。
【0022】また、差動増幅器111 〜11N はそれぞ
れリミティング特性を持っているので、すべての整流器
121 〜12N +1の出力電流を加算器13によって加算
した後の電流を、ダイオード14を介して対数圧縮して
も同様の結果を得ることができる。図1に示した対数増
幅回路では、加算後に対数圧縮を行っている。
【0023】図5は、図1に示した対数増幅器の入力電
圧とそれぞれの整流器および加算器の出力電流との関係
を表わしたものである。図1に示した差動増幅器111
〜11N はカスケード接続されているので、入力電圧の
増加に伴って最終段の差動増幅器11N から順に飽和す
る。たとえば、80dBの入力電圧範囲を10に区分し
たとすると、最初の10dBについては、最終段の差動
増幅器11N の出力端に接続された整流器12N +1を利
用して対数特性を得るようになっている。最終段の差動
増幅器11N は入力電圧が10dB以上になると飽和す
るようにそのリミティング特性が設定されている。これ
により、特性曲線41で表わしたように、それ以上入力
電圧が上昇しても、整流器12N +1の出力電流は一定値
以上に増えない。10dB〜20dBの入力電圧範囲に
ついては、最終段から2個目の整流器12N を利用して
対数特性を得ている。そして、入力電圧が20dB以上
になると最終段から2段目の差動増幅器11N -1が飽和
し、整流器の出力電流はそれ以上入力電圧が高くなって
も増えない。特性曲線42は整流器12N の出力電流特
性を表わしている。このようにして10dBごとにそれ
ぞれの整流器の受け持つ入力電圧範囲を区分しておき、
これらの出力電流の和をとると、特性曲線45の示すよ
うに広いダイナミックレンジを備えた対数増幅回路を実
現することができる。
【0024】次に、MOSトランジスタを用いた整流器
について説明する。
【0025】図6は図1に示した対数増幅回路の整流器
をMOSトランジスタを用いて構成したときの回路構成
を表わしたものである。これは図2に示した整流器の各
トランジスタをバイポーラ型からMOS型に変更したも
のである。この整流器の入出力特性について説明する。
【0026】飽和領域で動作しているMOSトランジス
タのドレイン電流は、チャネル長変調と基板効果を無視
すれば、次式で表わすことができる。
【数5】 ここで、β=μ(COX/2)(W/L)で表わされるト
ランスコンダクタンス・パラメータである。μはキャリ
アの実行モビリティを、COXは単位面積当たりのゲート
酸化膜容量を、W、Lはそれぞれゲート幅、ゲート長を
表わしている。また、VTHはスレッショルド電圧を、V
GSi はゲート・ソース間電圧をそれぞれ表わしている。
【0027】テール電流ISSで駆動されるMOS差動対
の差動出力電流は、素子間の整合性が良いものと仮定
し、基板効果を無視し、飽和領域で動作するMOSトラ
ンジスタのドレイン電流とゲート・ソース間電圧の関係
が(6)式に示した2乗則に従うものとすれば、次式で
表わされる。
【数6】 ここで、各電流の関係は次式で表わされる。
【数7】 従って、(6)式、(7)式に代入してID1を求めると
以下のようになる。
【数8】
【0028】図 7は、図6に示した整流器の入力電圧と
ドレイン電流の関係を表わしたものである。この図から
も、ダイナミックバイアス電流技術を適用した差動対の
一方のドレイン電流が2乗特性になっていることが分か
る。(6)式、(7)式に表わしたMOSトランジスタ
のゲート電圧とドレイン電圧の関係と、(11)式およ
び(12)式とを対比してみると、ゲート・ソース間電
圧VGSi は差動入力電圧Vi に、またシュレショルド電
圧VTHはSQR(I0 /β)にそれぞれ対応している。
ここでSQRはルートを示している。このように、ドレ
イン電流は、全て電気的にプログラムできるパラメータ
のみによって表わされている。
【0029】図8は、MOSトランジスタを用いた整流
器の出力電流特性を対数表示したものである。ダイナミ
ックバイアス電流技術を適用した差動対を用いた整流器
の動作入力電圧範囲は非常に広い。それは、回路中のト
ランジスタが内部抵抗等によって飽和するまでのレンジ
がある。しかしながら、もともと、2乗特性と対数特性
はむしろ逆の関数関係にあるので、このままで整流器を
使用したのでは、対数入力として利用できるダイナミッ
クレンジはたかだか10dB程度にすぎない。そこで、
整流器の出力電流をルート圧縮することによってそのダ
イナミックレンジを広くすることができる。つまり、整
流器の出力電流をMOSトランジスタをダイオード接続
してルート圧縮ことによって、対数入力としてのダイナ
ミックレンジを差動増幅器の利得に相当する範囲まで広
げることができる。ダイオード接続されたトランジスタ
を介して出力される出力電圧は、(6)式によってルー
ト圧縮されるので、差動増幅器が飽和してリミッタとな
るまではおよそ線形な整流器とみなすことができる。し
たがって、図1に示した対数増幅回路の整流器に図6に
示したものを使用することによって、少ない整流器でダ
イナミックレンジの広い対数増幅回路を実現することが
できる。
【0030】これまで、説明した整流器の整流特性は半
波整流器になっている。この半波整流器を2つ用い、互
いの入力を交叉させて接続しその出力を加算することに
よって両波整流器を得ることができる。
【0031】図9は、バイポーラトランジスタを使用し
た両波整流器の回路構成を表わしたものである。トラン
ジスタ51と52によって、一方の半波整流器が構成さ
れている。またトランジスタ53、54によって他方の
半波整流器が構成されている。入力電圧Vi はその正負
が逆になってそれぞれの半波整流器のトランジスタ51
〜54のベースに供給されている。そして、トランジス
タ52と53のコレクタを共通接続することによってそ
れぞれの半波整流器の出力電流は加算されている。
【0032】図10はCMOSトランジスタを使用した
両波整流器の回路構成を表わしたものである。トランジ
スタ61と62によって、一方の半波整流回路が、トラ
ンジスタ63、64によって他方の半波整流回路がそれ
ぞれ構成されている。入力電圧Vi はその正負が逆にな
るようにそれぞれの半波整流器に入力されている。トラ
ンジスタ62とトランジスタ63のドレインは共通接続
されており、これにより半波整流器の出力電流が加算さ
れるようになっている。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、広い動作入力電圧を持つ整流器を用いている
ので、対数増幅回路を少ない数の整流器で構成すること
ができる。また、ダイナミックバイアス電流技術を適用
した差動対を用いた整流器を使用することによって、対
数精度や温度特性の安定性に優れ、かつエミッタ抵抗を
挿入していないので、低電圧で動作させることができ
る。したがって、低電圧駆動させる半導体集積回路にお
いて対数増幅回路を容易に形成することができる。
【0034】また請求項2記載の発明によれば、ダイナ
ミックバイアス電流技術を利用した半波整流器を2個使
用することによって、動作入力電圧範囲の広い両波整流
器を得ることができる。これにより、少ない整流器の数
で両波整流した出力電圧を得ることができる対数増幅回
路を構成することができる。
【0035】さらに請求項3記載の発明によれば、バイ
ポーラトランジスタを使用して整流器を構成するととも
に、ダイオード接続されるトランジスタとしてバイポー
ラトランジスタを使用している。これにより、整流器の
指数特性をダイオード接続したトランジスタによって対
数圧縮することができるので、ダイナミックレンジの広
い整流器を得ることができる。
【0036】また請求項4記載の発明によれば、MOS
トランジスタを使用して整流器を構成するとともに、ダ
イオード接続されるトランジスタとしてMOSトランジ
スタを使用している。これにより、整流器の2乗特性を
ダイオード接続したトランジスタによってルート圧縮す
ることができるので、ダイナミックレンジの広い整流器
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における対数増幅回路の回路
構成の概要を表わしたブロック図である。
【図2】バイポーラトランジスタを用いた整流器の回路
構成の概要を表わした回路図である
【図3】図2に示したバイポーラトランジスタを用いた
整流器の入出力特性を表わした特性図である。
【図4】図3に示した整流器の入出力特性を対数表示し
た特性図である。
【図5】図1に示した対数増幅回路の入出力特性を表わ
した特性図である。
【図6】CMOSトランジスタを用いた整流器の回路構
成を表わした回路図である。
【図7】図6に示したCMOSトランジスタを用いた整
流器の入出力特性を表わした特性図である。
【図8】図6に示した整流器の入出力特性を対数表示し
た特性図である。
【図9】バイポーラトランジスタを用いた2つの半波整
流器を用いて構成された両波整流器の回路構成を表わし
た回路図である。
【図10】CMOSトランジスタを用いた2つの半波整
流器を用いて構成された両波整流器の回路構成を表わし
た回路図である。
【符号の説明】
111 〜11N 差動増幅回路 121 〜12N +1 整流器 13 加算器 14 ダイオード接続されたトランジスタ 21、22、51〜54 バイポーラトランジスタ 23 定電流源 61〜64 MOSトランジスタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リミティング特性を有する多段に縦続接
    続された複数の差動増幅器と、 これら差動増幅器の入力信号または出力信号をそれぞれ
    検波する整流器であって、その差動対を構成する一方の
    トランジスタのコレクタ電流またはドレイン電流に等し
    い電流と所定の定電流の和の電流で駆動される差動回路
    で構成された複数の整流器と、 これら整流器から出力される全ての検波整流電流を加算
    する加算器と、 この加算器の出力を入力するダイオード接続されたトラ
    ンジスタとを具備することを特徴とする対数増幅回路
  2. 【請求項2】 リミティング特性を有する多段に縦続接
    続された複数の差動増幅器と、 これら差動増幅器の入力信号または出力信号をそれぞれ
    両波整流する整流器であって、その差動対を構成する一
    方のトランジスタのコレクタまたはドレイン電流に等し
    い電流と所定の定電流の和の電流で駆動される差動回路
    で構成された2つの半波整流器の入力が互いに交叉接続
    された複数の整流器と、 これら整流器から出力される全ての検波整流電流を加算
    する加算器と、 この加算器の出力を入力するダイオード接続されたトラ
    ンジスタとを具備することを特徴とする具備することを
    特徴とする対数増幅回路
  3. 【請求項3】 前記整流器のトランジスタおよび前記ダ
    イオード接続されたトランジスタはバイポーラトランジ
    スタであることを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の対数増幅回路。
  4. 【請求項4】 前記整流器のトランジスタおよび前記ダ
    イオード接続されたトランジスタはMOSトランジスタ
    であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    対数増幅回路。
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