JPH0879129A - スペクトル拡散変調を用いたcdma方式の通信方法及び通信装置 - Google Patents

スペクトル拡散変調を用いたcdma方式の通信方法及び通信装置

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JPH0879129A
JPH0879129A JP6215041A JP21504194A JPH0879129A JP H0879129 A JPH0879129 A JP H0879129A JP 6215041 A JP6215041 A JP 6215041A JP 21504194 A JP21504194 A JP 21504194A JP H0879129 A JPH0879129 A JP H0879129A
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JP6215041A
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Satoru Ikeda
哲 池田
Hitoshi Ooshima
等志 大島
Kazuhiro Miyatsu
和弘 宮津
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Motorola Solutions Japan Ltd
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Nippon Motorola Ltd
Motorola Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 拡散帯域の更なる拡大又はデータ伝送速度の
低下を招くことなく単位帯域内のユーザ数を増やすこと
ができるスペクトル拡散変調を用いたCDMA方式の通
信方法及び通信装置を提供する。 【構成】 第1拡散符号信号に応じて送信すべきデータ
信号に対しスペクトル拡散変調を施し、そのスペクトル
拡散変調を施した信号を所定の周波数にてサンプリング
し、サンプリングした信号から第1周波数偏差を中心周
波数とする所定帯域幅の信号を抽出し、その抽出した信
号に基づいて送信信号を生成し、受信局では受信して得
た受信信号を所定の周波数にてサンプリングし、そのサ
ンプリングした信号の中から所望の送信局の第1周波数
偏差と等しい第2周波数偏差を中心周波数とする所定帯
域幅の信号を抽出した後、第1拡散符号と同一符号列の
第2拡散符号信号に応じてスペクトル拡散復調を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スペクトル拡散変調を
用いたCDMA(Code Division Multiple Access:符
号分割多元接続)方式の通信方法及び通信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】無線通信局の増加に伴い、雑音や干渉に
強いスペクトル拡散変調方式が注目されている。スペク
トル拡散変調方式は、PSK,QAM等の通常のデータ
変調を施した信号に、更に拡散符号と呼ばれる高速な符
号列で変調をかけてスペクトルの帯域を故意に広げる方
式であり、大きく分類すると直接拡散(DS:Direct s
equence)方式と周波数ホッピング(FH:Frequency H
opping)方式とに分けられる。ここではDS方式の通信
システムにおける送信系及び受信系について図1〜図5
を参照しつつ説明する。
【0003】送信系においては図1に示すように、音声
信号等の入力データ信号はデータ変調器1にてデータ変
調を施した後、拡散変調器2に供給され、そこで既にシ
ステムによって割り当てられた複数ビットからなる拡散
符号列を示す拡散符号信号P1により拡散変調される。
拡散符号信号P1は拡散符号発生器3から発生され、拡
散符号信号P1のビット単位の発生タイミングを定める
クロック信号はクロック発生器4おいて発生される。そ
の拡散符号信号P1の発生速度、すなわちクロック信号
のタイミングはデータ速度よりもはるかに高速であり、
これによって変調された信号の帯域は広がる。拡散符号
信号の発生速度はチップレートと呼ばれ、その2倍が拡
散帯域になっている。拡散帯域はデータ帯域の数10〜
100倍程度に選ばれるのが普通である。この拡散され
た信号は局部発振器5からの搬送波信号により周波数変
換器6にて周波数変換されることにより無線周波数の送
信信号となり、アンテナ7から送出される。
【0004】図2及び図3は上記の送信系の各部の信号
の波形及びスペクトルを示している。図2においては、
(a)がデータ変調後の入力データ信号波形であり、
(b)が拡散符号発生器3から発せられた拡散符号信号
波形であり、(c)が拡散変調後の信号であり、(d)
が搬送波信号波形である。また、図3においては、
(a)が入力データ信号のスペクトルであり、(b)が
拡散符号信号のスペクトルであり、(c)が拡散変調後
の信号のスペクトルであり、(d)が搬送波信号のスペ
クトルであり、(e)が送信信号のスペクトルである。
【0005】データ帯域と拡散帯域の比、すなわちデー
タ速度とチップレートとの比は処理利得と呼ばれ、受信
系の動作説明で後述するように、これが大きいほど干渉
除去能力が大きい。受信系において受信する受信信号に
は図4(a)のスペクトルに示すように、受信しようと
する送信局の送信信号A以外に他局からの送信信号B,
C及び広帯域干渉信号D、更に狭帯域干渉信号Eが含ま
れているとする。受信信号は図5に示すようにアンテナ
10から受け入れられた後、局部発振器12からの搬送
波信号により周波数変換器11にてこれらをまとめて基
底帯域に周波数変換される。周波数変換された受信信号
(図4(b))は次段の拡散復調器15において拡散変
調信号の復調処理が行なわれる。この復調処理は逆拡散
と呼ばれる。受信系では通信する可能性のあるすべての
相手局の拡散符号をデータとしてメモリ13aに内部に
備えた拡散符号選択発生器13が設けられている。拡散
符号選択発生器13ではメモリ13aに記憶された複数
の拡散符号の中から受信しようとする送信局と同一の拡
散符号、例えば図2(d)及び図3(d)で示した拡散
符号と同一のP1を選択してクロック信号に同期して拡
散符号信号として出力する。クロック信号はクロック発
生器14から発生され、その周波数はクロック発生器1
4のクロック信号の周波数と同一である。選択出力され
た拡散符号信号は拡散復調器15に供給されて周波数変
換された受信信号に対して逆拡散させる。
【0006】逆拡散により図4(c)に示すように信号
Aは元の狭帯域信号に戻るが、他の局からの広帯域信号
B,Cは拡散変調時とは異なる拡散符号信号で再び拡散
変調されたことになりほとんど広帯域のままである。広
帯域干渉信号Dも拡散変調されたことになり広帯域のま
まである。狭帯域干渉信号Eは新たに拡散変調されたこ
とになり、拡散符号の帯域まで広がってしまう。このよ
うに逆拡散に用いた拡散符号信号と同じ符号信号で拡散
された信号のみを狭帯域信号に戻らせることができる。
これらの拡散復調器15から出力された信号を、データ
帯域のみを通過させるフィルタ16に供給することによ
り、図4(d)に示すように狭帯域信号に戻った所望信
号を取り出すことができる。これをデータ復調器17に
おいて復調すれば元のデータ信号が得られる。他局から
の送信信号及び干渉信号についての受信信号は、フィル
タ16の通過帯域外のスペクトルが失われるため拡散帯
域との比の分だけ小さくなる。従ってS/Nは、処理利
得分だけ改善される。
【0007】拡散変調方式としては、2値位相シフトキ
ーイング(BPSK)がよく用いられる。更にデータ変
調方式にもBPSKを用いた場合には、データ信号及び
拡散符号信号中の"0"は"−1"に変換される。データ変
調では、この変換以外の処理はない。拡散変調器2は拡
散符号信号とデータ信号とを乗算する乗算器からなり、
拡散復調器15は拡散符号信号と受信信号とを乗算する
乗算器から構成される。拡散変調がBPSKの場合に
は、受信局で再び送信局と同一の拡散符号信号を用いて
拡散変調を行なうことにより拡散復調が行なわれる。な
ぜなら同一の拡散符号信号を用いてBPSKを2回行な
うことは何もしないことと同じなので、BPSK変調は
同時にBPSK復調にもなっているからである。
【0008】拡散符号信号には自己相関関数のピークが
鋭く、相互相関係数が小さいというランダムな性質が要
求される。この性質を持つ理想的な符号信号は無限大の
長さを持つ雑音符号信号であるが、実用上からは有限長
の繰り返しであるM系列、ゴールド符号等に代表される
疑似雑音(PN)符号信号が用いられる。図6及び図7
にこれらの符号信号の自己相関関数及び相互相関関数の
例を示す。一定の長さの符号信号のうちこのような性質
を持つものは有限個であり、このような拡散符号信号が
図8に示すように各ユーザ(各局)に各々割り当てられ
る。図8においてfcは搬送波信号の中心周波数、P
1,P2,……,Pnは互いに異なる拡散符号信号、Rは
そのチップレートである。
【0009】以上は周波数的観点からの信号の流れであ
るが、逆拡散とそれに続くフィルタの処理は、実際には
乗算と積分(又は加算)の処理であり、時間的観点から
は拡散符号信号の周期で相関係数を計算していることに
なる。これらはまとめてマッチドフィルタと呼ばれ、そ
の実現方法はコンボルバを利用したアナログ方式やデジ
タル方式で数値的に計算するものなど様々である。受信
信号中で、受信局の拡散符号信号と同一符号信号によっ
て拡散変調された信号は、自己相関関数のピークが大き
いので出力が大きく、異なる符号によって拡散変調され
た信号については相互相関係数が小さいのでその出力は
小さくなる。すなわち、拡散符号信号の相関特性が所望
信号と不要信号を識別する能力をもたらしている。逆に
言えば、拡散符号信号の相関特性によって所望信号と不
要信号の識別能力が左右されるのである。このように拡
散符号信号は、ユーザIDの役割もしている。
【0010】以上の動作説明からも分かるとおり、スペ
クトル拡散変調方式は次のような利点を有する。 (1) 異なる拡散符号信号を用いることにより、複数
の送信局が同一の周波数帯を同一の時間に用いることが
可能である。 (2) 干渉(混信や、マルチパスフェージング、故意
の妨害など)に対する耐性が強い。
【0011】(3) スペクトル密度が小さいので、既
存の狭帯域通信へ与える妨害の程度が小さい。 (4) 雑音よりスペクトル密度が小さい状況でも通信
が可能であり、通信の秘匿性がある。 (5) 送信局で使用した拡散符号信号が未知の場合に
は秘話性がある。
【0012】通信システムにおいて、上記の(1)の利
点を用いた多元接続方式は符号分割多元接続(CDM
A)方式と呼ばれ、周波数分割多元接続(FDMA)方
式、時間分割多元接続(TDMA)方式に次ぐ第3の多
重化方式である。FDMA方式は図9に示すように所定
の周波数帯内をいくつもに分割し、複数のユーザを互い
に異なる周波数軸に分配することで共存させている。T
DMA方式では図10に示すように同一の周波数帯域内
でユーザ毎に使用する時間を区切って、複数のユーザを
時間軸上に分散させることで共存させている。CDMA
方式では図11に示すように第3の軸として符号軸を設
け、所定の同一周波数帯域を同一時間でも複数のユーザ
が通信することを可能にしている。
【0013】通信システムとしてセルラ電話システムに
おいてFDMA方式を適用した場合の互いに隣接する複
数のセル内の配置を図12に示し、CDMA方式を適用
した場合の互いに隣接する複数のセル内の配置を図13
に示す。FDMA方式では、隣接するセル間の干渉を避
けるためこれらに異なる周波数を割り当てるので、少な
くとも7つの周波数帯(中心周波数f1〜f7)が必要で
ある。これを更にチャネルCH1,CH2,……に分割
しユーザに割り当てることが行なわれる。CDMA方式
では周波数で分割する必要がないので、全てのセルで同
一の周波数帯(中心周波数f)を用いることができる。
ユーザには互いに異なるPN符号P1,P2……,P23を
割り当てて、互いに干渉しないようにしている。CDM
A方式のセルラ電話システムでは、従来のFDMA方式
又はTDMA方式を利用したセルラ電話システムに比べ
て周波数利用効率の改善が図られる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のCD
MA方式の通信システムの受信局においては、通信相手
局以外の局の送信信号及び干渉信号についての受信信号
は逆拡散によっても広帯域信号のままであるので、フィ
ルタによって通過帯域外のこれら不要信号のスペクトル
を除去することによって、狭帯域所望信号を取り出して
いるが、実際には通過帯域内にも不要信号のスペクトル
は含まれており、これによりS/Nの劣化が生じてい
る。ユーザ数が増えるほどのS/Nの劣化は大きくな
り。このS/Nの許容最低値によってユーザ数は制限さ
れる。周波数を有効に利用するためには、単位帯域内の
ユーサ数をできるだけ多く取る必要がある。許容ユーザ
数を増やすためには、従来のCDMA方式では拡散帯域
を更に拡大(チップレートを更に大きく)し、通信相手
局以外の局の送信信号のスペクトル密度を小さくするこ
とが考えられるが、そうすると更に広い帯域が必要とな
るので、ユーザ数が増えても周波数の有効利用にはなら
ないという欠点がある。また、データの変調及び復調に
生ずる所要S/Nの小さい変調方式を用いることも考え
られるが、所要S/Nの小さい変調方式は一般的にデー
タ伝送速度が小さいので、ユーザ数が増えてもデータ伝
送量は減少するという欠点がある。
【0015】そこで、本発明の目的は、拡散帯域の更な
る拡大又はデータ伝送速度の低下を招くことなくユーザ
数を増やすことができるスペクトル拡散変調を用いたC
DMA方式の通信方法及び通信装置を提供することであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の通信方法は、複
数の送信局では複数ビットの符号列からなる第1拡散符
号信号を発生し、第1拡散符号信号に応じて送信すべき
データ信号に対しスペクトル拡散変調を施し、そのスペ
クトル拡散変調を施した信号を所定の周波数にてサンプ
リングし、複数の送信局各々について互いに異なる第1
周波数偏差を中心周波数とする所定帯域幅の信号をサン
プリングした信号から抽出し、その抽出した信号に基づ
いて送信信号を生成し、受信局では第1拡散符号信号と
同一の符号列からなる第2拡散符号信号を発生し、送信
信号を受信して得た受信信号を所定の周波数にてサンプ
リングし、複数の送信局のうちの所望の送信局の第1周
波数偏差と等しい第2周波数偏差を中心周波数とする所
定帯域幅の信号をサンプリングした受信信号から抽出
し、抽出した信号に対し第2拡散符号信号に応じてスペ
クトル拡散復調を施して所望の送信局のデータ信号を復
元することを特徴としている。
【0017】本発明の通信装置は、送信時に複数ビット
の符号列からなる第1拡散符号信号を発生する第1拡散
符号発生手段と、第1拡散符号信号に応じて送信すべき
データ信号に対しスペクトル拡散変調を施す拡散変調手
段と、拡散変調手段の出力信号を所定の周波数にてサン
プリングする第1サンプリング手段と、第1サンプリン
グ手段の出力信号から第1周波数偏差を中心周波数とす
る所定帯域幅の信号を抽出する第1抽出手段と、第1抽
出手段の出力信号を送信信号として無線送信する手段
と、第1拡散符号信号と同一の符号列からなる第2拡散
符号信号を発生する第2拡散符号発生手段と、受信時に
送信信号を受信して得た受信信号を所定の周波数にてサ
ンプリングする第2サンプリング手段と、第2サンプリ
ング手段の出力信号から第2周波数偏差を中心周波数と
する所定帯域幅の信号を抽出する第2抽出手段と、第2
抽出手段の出力信号に対し第2拡散符号信号に応じてス
ペクトル拡散復調を施してデータ信号を復元する拡散復
調手段とを備えたことを特徴としている。
【0018】
【作用】本発明によれば、第1拡散符号信号に応じて送
信すべきデータ信号に対しスペクトル拡散変調を施し、
そのスペクトル拡散変調を施した信号を所定の周波数に
てサンプリングし、サンプリングした信号から第1周波
数偏差を中心周波数とする所定帯域幅の信号を抽出し、
その抽出した信号に基づいて送信信号を生成し、受信局
では受信して得た受信信号を所定の周波数にてサンプリ
ングし、そのサンプリングした信号の中から所望の送信
局の第1周波数偏差と等しい第2周波数偏差を中心周波
数とする所定帯域幅の信号を抽出した後、第1拡散符号
と同一符号列の第2拡散符号信号に応じてスペクトル拡
散復調を施すので、複数の送信局各々で同一の符号列の
第1拡散符号信号が発生されても複数の送信局各々につ
いて互いに異なる第1周波数偏差が設定されていれば受
信信号の中から所望の送信局からのデータ信号を抽出す
ることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳
細に説明する。図14に示した本発明によるCDMA方
式の通信システムの送信系は、拡散変調方式としてBP
SKを用いている。この送信系において、入力データ信
号はA/D変換器21でサンプリングされる。A/D変
換器21のサンプリング周波数fsはエリアシングを避
けるために拡散帯域B以上であれば良いが、スペクトル
が拡散帯域Bで互いに隣接するように拡散帯域Bに等し
くされている。
【0020】A/D変換器21にはデータ信号に対して
データ変調を施すデータ変調器22が接続され、データ
変調器22の出力信号は乗算器からなる拡散変調器23
に供給される。拡散変調器23には、拡散符号発生器2
4から拡散符号信号が図示しないクロック発生器からの
クロック信号に同期して供給され、データ変調されたデ
ータ信号が拡散符号信号に乗算されることにより拡散変
調が行なわれる。拡散変調された信号は局部発振器25
からの周波数Δfの搬送波信号により周波数変換器26
にて周波数変換される。周波数Δfは入力データ信号の
帯域幅bより大きく設定されている。
【0021】周波数変換器26の出力には2つのD/A
変換器27,28が接続されている。D/A変換器27
は周波数変換器26の出力信号中の実数成分をアナログ
信号に変換し、D/A変換器28は周波数変換器26の
出力信号中の虚数成分をアナログ信号に変換する。D/
A変換器27にはバンドパスフィルタ29が接続され、
D/A変換器28にはバンドパスフィルタ30が接続さ
れている。バンドパスフィルタ29,30は中心周波数
0にて帯域幅fs(=B)を有する。バンドパスフィル
タ29,30各々には周波数変換器31,32が個別に
接続されている。周波数変換器31には局部発振器33
から発生された周波数fcの搬送波信号が供給され、バ
ンドパスフィルタ29の出力信号が周波数変換される。
また、局部発振器33には搬送波信号の位相を90゜だ
け移相する90゜移相器34が接続されている。90゜
移相器34で90゜だけ移相された搬送波信号が周波数
変換器32に供給され、バンドパスフィルタ29の出力
信号が周波数変換される。周波数変換器31,32の各
出力には加算器35が接続され、加算器35の加算出力
がアンテナ36に供給されるようになっている。
【0022】かかる送信系においては、入力データ信号
は図15(a)に示すようにスペクトルを有しており、
この入力データ信号をA/D変換器21においてサンプ
リングすることにより、図15(b)に示すように原信
号のスペクトルと同一形状のスペクトル(レプリカと称
す)が周波数軸上に無限に生じる。ディジタルデータ信
号はデータ変調器22にてデータ変調が施された後、拡
散変調器23に供給される。拡散変調器23においてデ
ータ変調が施された信号に拡散符号信号を乗算すること
により拡散変調が行なわれて図15(c)に示すように
基底帯域において広帯域化される。上記したようにA/
D変換器21のサンプリング周波数fsが拡散帯域Bに
等しくされていることにより、広帯域化スペクトルが拡
散帯域Bで互いに隣接するようになる。拡散変調された
信号は局部発振器25からの搬送波信号により周波数変
換されて図15(d)に示すようにスペクトル特性が全
体的に周波数Δfだけ移動する。
【0023】このように変換されたディジタル信号の実
数成分がD/A変換器27でアナログ信号に変換され、
また虚数成分がD/A変換器28でアナログ信号に変換
される。その実数及び虚数成分の各アナログ信号中から
バンドパスフィルタ29,30により周波数0を中心と
して帯域幅Bだけの成分が個別に抽出される。抽出され
た成分は図15(e)に示すように成分幅B−Δfの原
スペクトルとそれに隣合う成分幅Δfのレプリカとから
なる。その各抽出された成分は周波数変換器31,32
において無線周波数fcの搬送波信号によって周波数変
換されて図15(f)に示すように中心周波数fcで帯
域幅Bの送信信号となり加算器35で互いに加算された
後、アンテナ36から送出される。
【0024】ユーザ1〜mに互いに異なる周波数偏差Δ
f1〜Δfmが上記の周波数Δfとして割り当てられてい
る場合、拡散変調後の広帯域化データ信号が周波数変換
器26により基底帯域において周波数偏差Δf1〜Δfm
だけ周波数軸上を変位される。よって、ユーザ1〜m各
々の入力データ信号が図16(a)に示すようなスペク
トルを有している場合には、ユーザ1では図16(b)
に示すように拡散変調後のスペクトルが周波数偏差Δf
1だけ送信中心周波数fcからずれるので、図16
(c)に示すように帯域幅Bからはみ出す部分のレプリ
カが送信される帯域幅B内の空いた部分に位置して折り
返した状態で送信されることになる。ユーザ2では図1
6(b)に示すように拡散変調後のスペクトルの周波数
偏差Δf2が0であり、送信中心周波数fcからのずれ
がないので、図16(c)に示すように送信される帯域
幅B内にはレプリカは存在しない。ユーザmでは図16
(b)に示すように拡散変調後のスペクトルが周波数偏
差Δfmだけ送信中心周波数fcからずれるので、図1
6(c)に示すように帯域幅Bからはみ出す部分のレプ
リカが送信される帯域幅B内の空いた部分に位置して折
り返した状態で送信されることになる。
【0025】図17に示した本発明によるCDMA方式
の通信システムの受信系は、図14に示した送信系で送
信された信号を受信して受信信号中からデータ信号を復
調するものである。この受信系においては、アンテナ4
1で受信された受信信号は周波数変換器42,43に供
給される。周波数変換器42には局部発振器44から発
生された周波数fcの搬送波信号が供給され、周波数変
換器43には局部発振器44から発生された周波数fc
の搬送波信号が90゜移相器45を介して供給される。
周波数変換器42は受信信号中から実数成分を抽出し、
周波数変換器43は受信信号中から虚数成分を抽出す
る。
【0026】周波数変換器42,43の各出力にはA/
D変換器46,47が個別に接続されている。A/D変
換器46は周波数変換器42の出力信号をディジタル信
号に変換し、A/D変換器47は周波数変換器43の出
力信号をディジタル信号に変換する。A/D変換器4
6,47の出力ディジタル信号は実数成分と虚数成分と
で合成されて複素数化される。A/D変換器46,47
の出力には周波数変換器48が接続されている。周波数
変換器48には局部発振器49から周波数偏差信号とし
ての搬送波信号が供給されるようになっている。また、
局部発振器49には周波数偏差選択発生器50が接続さ
れている。周波数偏差選択発生器50は複数(m個)の
周波数偏差データΔf1,Δf2,……Δfmを記憶した
メモリ50aを有し、そのメモリ50aに記憶された周
波数偏差データΔf1,Δf2,……Δfmの中から1の
周波数偏差データを選択的に局部発振器49に対し出力
する。局部発振器49は1の周波数偏差データに応じた
搬送波信号を発生する。
【0027】周波数変換器48の出力には乗算器からな
る拡散復調器51が接続されている。拡散復調器51に
は、拡散符号選択発生器52から拡散符号信号が図示し
ないクロック発生器からのクロック信号に同期して供給
される。拡散復調器51の出力にはバンドパスフィルタ
54を介してデータ復調器55が接続されている。デー
タ復調器55はバンドパスフィルタ54の出力信号から
元のディジタルデータ信号を復調する。
【0028】なお、周波数偏差選択発生器50及び拡散
符号選択発生器52の選択動作は図示しない制御回路か
らの例えばキー操作に従った選択指令に応じて行なわれ
る。かかる受信系においては、アンテナ41で受信され
た信号(図18(a))は周波数変換器42,43に供
給され、図18(b)に示すように基底帯域に周波数変
換される。周波数変換器42からは受信信号の実数成分
が抽出され、周波数変換器42からは受信信号の虚数成
分が抽出される。実数成分はA/D変換器46でディジ
タル化され、虚数成分はA/D変換器47でディジタル
化される。このディジタル化により図18(c)に示す
ように受信信号のスペクトルのレプリカが周波数軸上に
無限に生じてカットされた部分が戻り、広域化された原
信号のスペクトルが隣接して形成された状態となる。
【0029】A/D変換器46,47から出力された各
成分は複素数として周波数変換器48に供給される。周
波数変換器48は局部発振器49からの搬送波信号に応
じて複素数を周波数変換する。搬送波信号は所望の送信
局の送信信号についての周波数偏差Δfに相当する信号
である。よって、所望の送信局の送信信号を受信した信
号に対しては図18(d)に示すように中心周波数が0
となる。すなわち、搬送波信号は周波数偏差データΔf
1,Δf2,……Δfmのうちのいずれか1の周波数偏差
データに応じた信号であり、その1の周波数偏差データ
は受信すべき所望の送信局の送信信号の周波数偏差に等
しくされなければならない。
【0030】周波数変換器48で周波数変換された信号
は拡散復調器51に供給され、その周波数変換された信
号に対しては拡散符号選択発生器52から選択的に発生
された拡散符号信号が乗算されることにり拡散復調が行
なわれる。よって、受信信号のうちの拡散符号が拡散符
号選択発生器52の選択拡散符号と同一の成分だけが図
18(e)に示すように狭帯域化されて複数のデータ変
調信号となる。複数のデータ変調信号の中心周波数の差
は周波数偏差である。受信信号のうちの選択拡散符号と
は異なる拡散符号の成分は相互相関が小さいので、拡散
復調後も広帯域の信号のままとなる。バンドパスフィル
タ54は図18(f)に示すように周波数0を中心とす
る所定帯域幅bの信号だけを抽出するので、所望の送信
局からの送信信号を受信して得られたデータ変調信号だ
けをデータ復調器55に供給することができる。データ
復調器55においては供給されたデータ変調信号からデ
ータ信号が復調される。
【0031】受信信号が図16に示したユーザ1〜mの
送信信号を受信したものであるならば、受信系でA/D
変換することにより図19(a)に示すようにレプリカ
が発生することにより、周波数偏差Δf1,Δf2,……
Δfmを有した状態で隣接して連続する元の広帯域のス
ペクトルが各々得られる。このようなスペクトルを有す
る信号を拡散復調することにより、図19(b)に示す
ようにユーザ1〜m毎に周波数偏差だけずれて狭帯域信
号が各々得られる。図19(c)に示すように同一帯域
内に狭帯域干渉信号及び広帯域干渉信号が含まれていた
場合でもそれらは拡散復調後には図19(b)に示すよ
うに広帯域信号となる。よって、ユーザ1〜m毎の周波
数偏差Δf1,Δf2,……Δfmで中心周波数を変化さ
せることにより、同一帯域内からユーザ1〜m各々のデ
ータ信号を図19(d)に示すように個別に抽出するこ
とができる。
【0032】以上の説明のように本発明によれば、受信
局は拡散符号の種類のみならず周波数偏差によっても受
信すべき局からの送信信号を受信した信号の中から分離
抽出することができるので、拡散符号が同一であっても
周波数偏差の設定数だけのユーザが同一の周波数帯域内
で通信を行なうことが可能となる。よって、図20に示
すように、拡散変調を行うために所定のビット長で互い
に異なるn種類の拡散符号のうちの1の拡散符号を示す
拡散符号信号を発生し、その拡散符号信号をm個の周波
数偏差Δf1,Δf2,…,Δfmのうちの1の周波数偏
差にて定めた通信システムにおいては、n×mのユーザ
を同時に使用可能であり、従来のシステムが同一の周波
数帯域内でnユーザのみしか同時に使用できないもので
あったことに対し、周波数利用効率はm倍に改善され
る。例えば、10種類の拡散符号を用いる通信システム
では、3種類の周波数偏差を許すことにより、同一の周
波数帯域の同時使用可能なユーザ数は10から30に拡
大される。
【0033】従来、画像等に代表される高速で広帯域な
データは、実用的な処理利得を得るためには極めて広帯
域な周波数幅が必要となるためスペクトル拡散変調方式
で伝送することは積極的には考えられていなかった。し
かしながら、本発明によれば、比較的広くない帯域を用
いて十分な処理利得を得ることができる。この場合、送
信系では図21に示すように、高速なデータ変調信号は
シリアルパラレル変換器にて低速又は狭帯域の複数の信
号に分割され、これらは互いに異なった周波数偏差Δf
1〜Δfmを用いて同期した同一の拡散符号で拡散変調さ
れる。この図21において本発明による送信系は図14
に示した構成のものである。また、受信系では図22に
示すように、個別に得られたこれらを再び統合すること
により元の高速データを復調することが行なわれる。処
理利得は元の広帯域信号の帯域ではなく、分割した狭帯
域信号の帯域幅と拡散帯域との比となるため、必要なだ
け分割数を増やせば十分な処理利得が得られる。この図
22において本発明による受信系は図17に示した構成
のものである。
【0034】また、逆に、分割した複数の狭帯域信号に
異なった拡散符号と同一の周波数偏差を割り当てること
も可能であるが、この場合には分割した狭帯域信号に割
り当てられた拡散符号の相互相関が完全に0でないので
これらの間で干渉が生ずる。本発明はセルラ電話システ
ムのようなセル構造を用いた移動通信システムに適用す
ることが可能である。そのセル間の構造を図23に示
す。ここでは7つの六角状のセル各々には互いに異なる
拡散符号P1〜P7が1つずつ割り当てられ、セル内のユ
ーザには互いに異なる周波数偏差Δf1,Δf2,……が
割り当てられる。隣接するセル間では拡散符号が互いに
異なるので干渉は発生しないことになる。この場合、1
つのセルを取り囲む複数のセル間では互いに異なる拡散
符号がそのセル数だけ必要となり、セル内ではユーザの
数だけ周波数偏差が必要となる。
【0035】一方、図23における拡散符号と周波数偏
差の割当を逆にして、図24に示すようにセル各々には
互いに異なる周波数偏差Δf1〜Δf7を1つずつ割り当
て、セル内のユーザには互いに異なる拡散符号P1,P
2,……を割り当てることも可能である。隣接するセル
同志では周波数偏差が異なるため干渉は発生しない。こ
の場合、1つのセルを取り囲む複数のセル間では互いに
異なる周波数偏差がそのセル数だけ必要となり、セル内
ではユーザの数だけ拡散符号が必要となる。
【0036】図25は本発明の他の実施例を示してい
る。図25はアナログ構成の送信系の構成を示してお
り、この送信系においては、入力データ信号は図示しな
いデータ変調器にてデータ変調を施した後、図26
(a)の如き信号波形で乗算器からなる拡散変調器62
に供給される。拡散変調器62には、拡散符号発生器6
3から拡散符号信号が供給され、データ変調されたデー
タ信号が拡散符号信号に乗算されることにより拡散変調
が行なわれる。拡散変調された信号は図26(b)に示
すように広帯域化されており、サンプリング回路64で
周波数fsでサンプリングされる。このサンプリングに
より基底帯域において広帯域信号のスペクトルのレプリ
カが生成する(図26(c))。サンプリングされた信
号はバンドパスフィルタ65に供給される。バンドパス
フィルタ65は通過帯域幅fsで中心周波数がfs−Δ
fである。よって、図26(d)に示すようにサンプリ
ングされた信号波形のうちの周波数fs−Δfを中心に
して帯域幅fsだけが抽出され、それが周波数変換器6
6に供給される。周波数変換器66では局部発振器67
からの搬送波信号により周波数変換されて図26(e)
に示すように中心周波数fcの送信信号となり、アンテ
ナ68から送出される。
【0037】なお、受信信号を周波数fsでサンプリン
グによりレプリカを得て中心周波数fs−Δfのバンド
パスフィルタを用いることにより所望の送信局のデータ
信号を取り出すアナログ構成で受信系をアナログ構成の
送信系と同様に形成することもできる。また、上記した
各実施例においては、BPSKを用いた直接拡散(D
S)方式について述べたが、本発明の適用範囲はこれに
限るものではなく、QPSKをはじめとする他の変調方
式を用いたDS方式はもちろんのこと、周波数ホッピン
グ(FH)方式にも適用可能である。
【0038】なお、各局がいずれの拡散符号及び周波数
偏差であるかは共通の拡散符号及び周波数偏差を用いて
制御チャンネルで相互に通知することにより制御回路が
相手局のそれらのデータを得るならば、その後の通話チ
ャンネルにおいては通話相手局の拡散符号及び周波数偏
差を用いて受話することができる。
【0039】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、第1拡散
符号信号に応じて送信すべきデータ信号に対しスペクト
ル拡散変調を施し、そのスペクトル拡散変調を施した信
号を所定の周波数にてサンプリングし、サンプリングし
た信号から第1周波数偏差を中心周波数とする所定帯域
幅の信号を抽出し、その抽出した信号に基づいて送信信
号を生成し、受信局では受信して得た受信信号を所定の
周波数にてサンプリングし、そのサンプリングした信号
の中から所望の送信局の第1周波数偏差と等しい第2周
波数偏差を中心周波数とする所定帯域幅の信号を抽出し
た後、第1拡散符号と同一符号列の第2拡散符号信号に
応じてスペクトル拡散復調を施すことが行なわれる。よ
って、複数の送信局各々で同一の符号列の第1拡散符号
信号が発生されても複数の送信局各々について互いに異
なる第1周波数偏差が設定されていれば受信信号の中か
ら所望の送信局からのデータ信号を抽出することができ
るので、拡散帯域の更なる拡大又はデータ伝送速度の低
下を招くことなくセルの如き単位帯域内のユーザ数を増
やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のCDMA方式の通信装置の送信系を示す
ブロック図である。
【図2】図1の送信系の各部の信号波形を示す図であ
る。
【図3】図1の送信系の各部のスペクトルを示す図であ
る。
【図4】図5の受信系の各部のスペクトルを示す図であ
る。
【図5】従来のCDMA方式の通信装置の受信系を示す
ブロック図である。
【図6】拡散符号信号の自己相関関数を示す図である。
【図7】拡散符号信号の相互相関関数を示す図である。
【図8】ユーザ毎の拡散符号の割り当てを示す図であ
る。
【図9】FDMA方式の多重化構造を示す図である。
【図10】TDMA方式の多重化構造を示す図である。
【図11】CDMA方式の多重化構造を示す図である。
【図12】セルラ電話システムにFDMA方式を適用し
た場合の各セルにおける周波数の割り当てを示す図であ
る。
【図13】セルラ電話システムにCDMA方式を適用し
た場合の各セルにおける周波数の割り当てを示す図であ
る。
【図14】本発明による通信装置の送信系の構成を示す
ブロック図である。
【図15】図14の送信系の各部の動作を示す波形図で
ある。
【図16】ユーザ毎に割り当てられた周波数偏差に対す
る送信系の動作を示す波形図である。
【図17】本発明による通信装置の受信系の構成を示す
ブロック図である。
【図18】図17の受信系の各部の動作を示す波形図で
ある。
【図19】ユーザ毎に割り当てられた周波数偏差に対す
る受信系の動作を示す波形図である。
【図20】ユーザ毎の拡散符号及び周波数偏差の割り当
てを示す図である。
【図21】本発明の応用例として送信系を示すブロック
図である。
【図22】本発明の応用例として受信系を示すブロック
図である。
【図23】セルラ電話システムに本発明を適用した場合
の各セルにおける拡散符号及び周波数偏差の割り当てを
示す図である。
【図24】セルラ電話システムに本発明を適用した場合
の各セルにおける拡散符号及び周波数偏差の割り当てを
示す図である。
【図25】本発明の他の実施例として送信系の構成を示
すブロック図である。
【図26】図25の送信系の各部の動作を示す波形図で
ある。
【主要部分の符号の説明】
1,22 データ変調器 2,23,62 拡散変調器 13,52 拡散符号選択発生器 15,51 拡散復調器 17,55 データ復調器 24,63 拡散符号発生器 50 周波数偏差選択発生器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の送信局では複数ビットの符号列か
    らなる第1拡散符号信号を発生し、前記第1拡散符号信
    号に応じて送信すべきデータ信号に対しスペクトル拡散
    変調を施し、そのスペクトル拡散変調を施した信号を所
    定の周波数にてサンプリングし、前記複数の送信局各々
    について互いに異なる第1周波数偏差を中心周波数とす
    る所定帯域幅の信号をサンプリングした信号から抽出
    し、その抽出した信号に基づいて送信信号を生成し、 受信局では前記第1拡散符号信号と同一の符号列からな
    る第2拡散符号信号を発生し、前記送信信号を受信して
    得た受信信号を前記所定の周波数にてサンプリングし、
    前記複数の送信局のうちの所望の送信局の前記第1周波
    数偏差と等しい第2周波数偏差を中心周波数とする前記
    所定帯域幅の信号をサンプリングした受信信号から抽出
    し、抽出した信号に対し前記第2拡散符号信号に応じて
    スペクトル拡散復調を施して前記所望の送信局のデータ
    信号を復元することを特徴とするスペクトル拡散変調を
    用いたCDMA(符号分割多元接続)方式の通信方法。
  2. 【請求項2】 前記第1周波数偏差は前記複数の送信局
    各々で予め割り当てられていることを特徴とする請求項
    1記載の通信方法。
  3. 【請求項3】 前記送信局では前記第1周波数偏差に応
    じた搬送波信号を発生し、スペクトル拡散変調を施した
    信号を前記搬送波信号に応じて周波数変換した後、前記
    所定の周波数にてサンプリングすることを特徴とする請
    求項1記載の通信方法。
  4. 【請求項4】 前記受信局では前記第2周波数を複数の
    互いに異なる周波数偏差データとして予め記憶し、その
    記憶した周波数偏差データの中から選択的に1の周波数
    偏差データを読み出してその読み出した前記1の周波数
    偏差データに応じて前記サンプリングした受信信号を周
    波数変換した後、前記スペクトル拡散復調を施すことを
    特徴とする請求項1記載の通信方法。
  5. 【請求項5】 セルを用いた通信システムにおいて互い
    に隣接するセル間の送信局では互いに異なる符号列の前
    記第1拡散符号信号を発生し、同一セル内の前記複数の
    送信局では互いに同一の符号列の前記第1拡散符号信号
    を発生しかつ互いに異なる前記第1周波数偏差に設定さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の通信方法。
  6. 【請求項6】 セルを用いた通信システムにおいて互い
    に隣接するセル間の前記複数の送信局では互いに異なる
    前記第1周波数偏差に設定され、同一セル内の送信局で
    は同一の前記第1周波数偏差に設定されかつ互いに異な
    る符号列の前記第1拡散符号信号を発生することを特徴
    とする請求項1記載の通信方法。
  7. 【請求項7】 広帯域のデータ信号を複数に分割し、分
    割したデータ信号を互いに異なる第1周波数偏差を用い
    て個別に送信することを特徴とする請求項1記載の通信
    方法。
  8. 【請求項8】 送信時に複数ビットの符号列からなる第
    1拡散符号信号を発生する第1拡散符号発生手段と、前
    記第1拡散符号信号に応じて送信すべきデータ信号に対
    しスペクトル拡散変調を施す拡散変調手段と、前記拡散
    変調手段の出力信号を所定の周波数にてサンプリングす
    る第1サンプリング手段と、前記第1サンプリング手段
    の出力信号から第1周波数偏差を中心周波数とする所定
    帯域幅の信号を抽出する第1抽出手段と、前記第1抽出
    手段の出力信号を送信信号として無線送信する手段と、
    前記第1拡散符号信号と同一の符号列からなる第2拡散
    符号信号を発生する第2拡散符号発生手段と、受信時に
    送信信号を受信して得た受信信号を所定の周波数にてサ
    ンプリングする第2サンプリング手段と、前記第2サン
    プリング手段の出力信号から第2周波数偏差を中心周波
    数とする前記所定帯域幅の信号を抽出する第2抽出手段
    と、前記第2抽出手段の出力信号に対し前記第2拡散符
    号信号に応じてスペクトル拡散復調を施してデータ信号
    を復元する拡散復調手段とを備えたことを特徴とするス
    ペクトル拡散変調を用いたCDMA方式の通信装置。
  9. 【請求項9】 前記第1サンプリング手段は前記拡散変
    調手段の出力信号を前記第1周波数偏差だけ周波数変換
    する第1周波数変換手段を有し、前記第1周波数変換手
    段の出力信号をサンプリングし、前記第2サンプリング
    手段は前記受信信号のサンプリングした信号を前記第2
    周波数偏差だけ周波数変換する第2周波数変換手段を有
    し、前記第2周波数変換手段の出力信号をサンプリング
    出力とすることを特徴とする請求項8記載の通信装置。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2サンプリング手段は
    アナログ/ディジタル変換器を有することを特徴とする
    請求項8記載の通信装置。
JP6215041A 1994-09-08 1994-09-08 スペクトル拡散変調を用いたcdma方式の通信方法及び通信装置 Pending JPH0879129A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000057118A (ko) * 1999-01-04 2000-09-15 카네코 히사시 유저의 수에 제한을 받지 않는 전송 제어 방법
JP2002118537A (ja) * 2000-10-11 2002-04-19 Clarion Co Ltd Cdmを用いた伝送システムの符号多重化方法

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