JPH0875926A - 光ファイバプローブとその製法 - Google Patents

光ファイバプローブとその製法

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JPH0875926A
JPH0875926A JP6210230A JP21023094A JPH0875926A JP H0875926 A JPH0875926 A JP H0875926A JP 6210230 A JP6210230 A JP 6210230A JP 21023094 A JP21023094 A JP 21023094A JP H0875926 A JPH0875926 A JP H0875926A
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JP
Japan
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face
output end
optical fiber
probe
discharge
Prior art date
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Pending
Application number
JP6210230A
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English (en)
Inventor
Shuichi Toko
秀一 都甲
Kouji Tsumanuma
孝司 妻沼
Kenichi Nakatate
健一 中楯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ファイバ4の出力端面6のヒビ割れや微細
凹部に由来する障害を防ぎ、かつ挿入時に挿入孔周辺を
傷つける惧れがない光ファイバプローブを得る。 【構成】 光ファイバ4の出力端面6の角部7が溶融に
より丸められている。この光ファイバプローブは、光フ
ァイバ4の被覆3を除去した露出部5を切断して出力端
面6を形成し、この出力端面6の角部7を溶融して丸め
ることによって製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医療、工業分野などで特
にレーザ導光用として好適な光ファイバプローブとその
製法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近では、レーザが医療、工業分野など
で、例えば微細部分の切断や融着などに盛んに用いられ
ている。このレーザ光を対象部位に照射するための導光
用として、細くて屈曲性のある光ファイバプローブが便
利に用いられる。この光ファイバプローブ(以下、単に
「プローブ」という)の出力側先端部は、使用中に汚れ
が付着したり破損したりして出力が低下するので、しば
しば使用現場でカッティングして再生する必要がある。
このカッティングには、超硬鋼カッタ、ルビーカッタな
どのカッティングツールが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記カッティン
グツールはいずれも応力破断型であるため、プローブの
切断部に微細なヒビ割れや凹部が生じ易い。プローブの
出力端面にヒビ割れや微細凹部があると、例えばこの出
力端面が対象物に当たったとき欠け落ちる惧れもあり、
また体液などがヒビ割れや微細凹部に侵入して熱せられ
ると、先端部の破損や焦げ付きにより出力低下が加速さ
れる場合もある。また破断された光ファイバの断面の角
部は鋭いナイフエッジを形成しているので、このプロー
ブを細孔に挿入するときは、その挿入孔の周辺を傷つけ
ないよう細心の注意が必要であった。
【0004】挿入中にプローブの出力端面が体液などで
汚されないように、または挿入孔周辺を傷つけないよう
に、プローブの出力端部を覆う保護ケースが提案されて
いる。一つの提案は、例えば特公平6−36083号公
報に記載されているように、保護ケースがプローブの出
力端部を収容する筒体からなり、この筒体の先端部が透
光性のウインドウを形成しているものである。他の提案
は、この筒体の先端部が開閉自由の蓋部を形成してい
て、プローブの挿入中は蓋部を閉じ、レーザ光を照射す
る部位でこの蓋を開き、プローブ出力端面をこの保護ケ
ースから突出させるというものである。しかしこれらに
よれば必然的にプローブの出力端部の外径が大きくなる
ので細孔への挿入が困難になり、しかも出力端部の構造
が複雑になるので故障が起き易い。本発明は上記の問題
を解決するためになされたものであり、従ってその目的
は、保護ケースなどを用いずに、出力端面のヒビ割れや
微細凹部に由来する障害を防ぎ、かつ挿入時に挿入孔周
辺を傷つける惧れもないプローブを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、光ファイ
バの出力端面の角部が溶融により丸められたプローブを
提供することによって解決できる。このプローブは、光
ファイバの被覆を除去して得られた露出部を切断して出
力端面を形成し、この出力端面の角部を溶融して丸める
ことによって製造できる。この溶融は放電加熱によって
行うことが好ましい。
【0006】
【作用】プローブの出力端面の角部とその近傍が溶融に
より丸められていれば、ヒビ割れや微細凹部は消去さ
れ、表面が平滑となって汚れが付き難くなる。またプロ
ーブ挿入中に挿入孔の周辺を傷つける惧れもなくなる。
この溶融を放電加熱によって行えば、角部とその近傍の
みが適度に溶融され、光ファイバのコアを侵すことがな
い。
【0007】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳しく
説明する。図1はレーザ光照射の導光用として用いられ
る本発明のプローブの一実施例を示している。このプロ
ーブは、透光性のコア1と反射性のクラッド2とからな
るガラス部と被覆3とで形成された光ファイバ4の先端
のガラス部が露出され、この露出部5の末端が光の出力
端面6を形成している。この出力端面6は、その角部7
が溶融により丸められている。
【0008】このプローブは、出力端部の外径が付属の
保護ケースなどで増大していないので、口径が光ファイ
バ4と同程度の細孔にも容易に挿入することができる。
この出力端面6の角部7は溶融により丸められているの
で、挿入する細孔の周辺を傷つけることなく円滑に挿入
することができる。出力端面6の形成時にヒビ割れや微
細凹部が生じたとしても、これらは溶融により消去され
ている。従って体液などの汚れが付着し難く、また欠け
落ちも起こり難くなる。
【0009】このプローブは図2に示す方法により製造
した。まず光ファイバ4から被覆3を一部除去して露出
部5を形成し、この露出部5の被覆端部から10mmな
いし20mmの範囲内の部位をカッティングツール(フ
ジクラ社製CT−03、図示せず)で切断して出力端面
6を形成した。この光ファイバの露出部5および出力端
面6をアルコールなどで洗浄した後、放電装置10に取
付けた。この放電装置10は、取付けた光ファイバの出
力端面6を離間して挟む1対のタングステン製放電棒1
1−11と、この各放電棒11−11間に放電を発生さ
せる放電発生回路12と、これを制御するコントロール
ユニット13とからなっている。放電棒11−11に放
電電圧を印加してグロー放電を発生させ、出力端面6と
この出力端面から約5mmの範囲内の露出部5とをこの
放電界に曝露し、1回当りの放電時間を2秒以下とし、
放電電流値を100mA以下として、光ファイバ4を数
回に分けて回転させながら出力端面6の周囲を均等に放
電加熱した。
【0010】放電加熱終了後に露出部5の全体をアルコ
ールで洗浄し、出力端面6の部分を顕微鏡検査すると、
角部7が全周にわたって溶融して丸められ、出力端面6
にヒビ割れや微細凹部が認められず、露出部5の周面と
一体に連続した滑面が形成されていた。コア1の端面は
溶融されていなかった。
【0011】上記実施例のプローブはレーザ光照射用の
ものであって、例えば炭酸ガスレーザなどからの強力な
赤外線が照射され、医療分野では手術用のレーザメスと
して、また工業分野では各種材料の切断や溶接などに広
く用いられる。もちろん本発明のプローブはこれに限定
されるものではなく、ファイバスコープ用のものであっ
てもよく、または光通信用のものであってもよい。いず
れの用途においても、光を細孔を通して導入して内部の
対象物に照射したい場合に有利に使用できる。
【0012】プローブとして用いる光ファイバ4は一般
に被覆3が施されているので、出力端面6の形成にはま
ずこれを除去して露出部5を形成する。この被覆3の除
去は公知の被覆除去用ツールを用いて行うことができ
る。露出部の切断には公知のカッティングツール、例え
ば超硬鋼カッタやルビーカッタなどが使用できる。切断
後の露出部5の長さは被覆端部から10mmないし20
mmとすることが好ましい。10mm未満では放電加熱
に際して被覆5が加熱されて変形や分解を起こす可能性
がある。20mmを越えると、この露出部5が外部応力
を受けて折れたりヒビ割れたりする可能性が高まる。
【0013】出力端面6の角部7の溶融は、例えば酸水
素炎、赤外線照射、電子ビームなどによって行うことも
できる。しかし、作業現場で簡単に行うには放電加熱が
好適である。この放電はグロー放電、アーク放電、10
4〜107Hz程度の高周波放電、マイクロ波放電など、
いずれでもよい。小型、軽量、安価な放電装置を望む場
合はグロー放電かアーク放電が好ましい。一方、量産
性、環境の清浄性を求める場合は高周波放電、マイクロ
波放電などが好適である。
【0014】いずれの溶融方法を採用するにせよ、その
溶融条件は、溶融を起こす程度の高温がコア1にまで及
ばないように調節することが望ましい。コア1が加熱溶
融されると内部に歪が生じ、強度の低下、光吸収の増
加、光の散乱などを起こす可能性がある。従って放電に
よって加熱溶融する場合も、光ファイバを回転させなが
ら1回当り大電流の放電を短時間与えるようにして、出
力端面6の周縁に沿ってできるだけ均等に、かつ角部7
の近傍だけを加熱溶融することが好ましい。
【0015】本発明のプローブは出力端面6およびその
角部7が平滑な溶融面で形成されているので衝撃に対し
て破損し難く、汚れも付き難い。また汚れが付着しても
容易に払拭できる。しかし、強い衝撃を受ければ破損す
ることもあるし汚れが焦げ付いて払拭できない場合もあ
る。このような場合には、そのプローブの先端部につい
て上記の本発明の製法を繰り返すことによって、現場で
容易に出力端面6を再生することができ、長期にわたっ
て同一のプローブを使用することができる。
【0016】
【発明の効果】本発明の光ファイバプローブは、その出
力端面の角部が溶融により丸められたものであるので、
口径がこの光ファイバと同程度の細孔へも容易に挿入す
ることができ、挿入に際して周辺を傷つける惧れがな
い。またこの出力端面は光ファイバを切断したときにヒ
ビ割れや微細凹部が生じたとしても、その後に溶融され
丸められるので、これらが消去され均一な平滑面が形成
されている。従って使用中に出力端面が欠けたりせず、
汚れも付き難く、長時間の使用に耐えるようになる。
【0017】この光ファイバプローブは、光ファイバの
露出部を切断して出力端面を形成し、この出力端面の角
部を溶融して丸めることによって製造できるので、簡単
かつ安価に製造でき、またその出力端面が破損したり汚
染した場合でも、同じ光ファイバにこの製法を繰り返す
ことによって容易に再生することができる。この溶融を
放電加熱により行えば、簡単、安価な装置を用い、使用
現場で容易にこのものの製造または再生を行うことがで
きる。
【0018】本発明の光ファイバプローブは、先端部に
保護ケースなど外径の大きい付属物がないので、例えば
手術現場でこれをレーザメスの導光用として用い、ファ
イバスコープなどと併用して細孔の内部を観察しながら
手術するような場合に特に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバプローブの一実施例を示
す側面図。
【図2】 本発明の光ファイバプローブの製法の一実施
態様を示す側面図。
【符号の説明】
3…被覆、4…光ファイバ、5…露出部、6…出力端
面、7…角部、10…放電装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバの出力端面の角部が溶融によ
    り丸められた光ファイバプローブ。
  2. 【請求項2】 光ファイバの被覆を除去して得られた露
    出部を切断して出力端面を形成し、この出力端面の角部
    を溶融して丸める光ファイバプローブの製法。
  3. 【請求項3】 溶融を放電加熱により行う請求項2に記
    載の光ファイバプローブの製法。
JP6210230A 1994-09-02 1994-09-02 光ファイバプローブとその製法 Pending JPH0875926A (ja)

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JPH0875926A true JPH0875926A (ja) 1996-03-22

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JP6210230A Pending JPH0875926A (ja) 1994-09-02 1994-09-02 光ファイバプローブとその製法

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