JPH0875772A - 衝突検出センサ - Google Patents

衝突検出センサ

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JPH0875772A
JPH0875772A JP6212633A JP21263394A JPH0875772A JP H0875772 A JPH0875772 A JP H0875772A JP 6212633 A JP6212633 A JP 6212633A JP 21263394 A JP21263394 A JP 21263394A JP H0875772 A JPH0875772 A JP H0875772A
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pressure
detection sensor
collision detection
displacement
collision
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Ikuyasu Katou
育康 加藤
Yoriaki Ando
順明 安藤
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Nippon Soken Inc
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    • H01H3/00Mechanisms for operating contacts
    • H01H3/22Power arrangements internal to the switch for operating the driving mechanism
    • H01H3/24Power arrangements internal to the switch for operating the driving mechanism using pneumatic or hydraulic actuator

Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤差動を防止できる衝突検出センサを提供す
る。 【構成】 パイプ2と圧力スイッチ3と空間部11とか
ら構成される。パイプ2はオリフィス14を、空間部1
1はオリフィス13を有する。オリフィス13と14と
が重なるように、パイプ2と空間部11を配置する。空
間部11の一部とパイプ2の内部に液体6を封入し、空
間部11の残りの部分には気体12を封入する。側面か
らの衝撃によって、パイプ2は変形する。この際、車両
などの衝突の場合、衝撃力の衝突速度が速く、液体6の
圧力は上昇し、圧力スイッチ3はオンとなり、エアバッ
グを展開させる信号を発する。一方、いたずらなどの場
合、衝撃力の衝突速度が遅く、液体6の圧力は上昇せ
ず、圧力スイッチ3はオンとならず、エアバッグを展開
させる信号を発しない。このようにして、側面からの衝
突に対して、誤作動のない衝突検出センサとすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衝突を検出するセンサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両衝突時の乗員保護装置とし
て、衝突を検知し、車両内に装着されたエアバッグを、
瞬時に膨らませることによって乗員を保護する装置であ
るエアバッグ装置が、広く用いられるようになった。車
体の側面は、正面に比べ、衝撃吸収量が少なく、車両に
おける側面衝突では、正面衝突に比べて衝突の素早い検
出が必要であり、感度の高いセンサが必要とされる。
【0003】従来、側面衝突を検出するセンサに関する
ものとしては、例えば特開平5−330401号公報が
開示されている。従来、車両において側面衝突を検出す
るセンサとしては、ドアパネル内に配置され、これに沿
った長尺状のものが知られている。前記特開平5−33
0401号公報では、ドアパネルの基板厚み方向への変
形変位量を、長尺状の変位変換手段に封入された液体
の、圧力の変動量に変換して検出するため、検出手段を
一箇所に設ければよく、より簡潔な構造とすることが可
能である。また、同時に衝突の素早い検出が可能であ
り、高い感度を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平5−330401号公報にあるように、感度が高い
センサでは、軽度の衝撃を受ける場合、例えばドアパネ
ルを押すようないたずらや、ドア開閉の際の不注意によ
る街路灯などへの接触などといった場合に、誤作動が起
こりやすいという問題が生じる。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、簡潔な構造でありながら、誤作動を防止できる衝突
検出センサの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1は、衝突によって自身に加わる変形変位量
を、少なくともその内部に封入された圧力変換媒体の圧
力の変化量に変換する変位変換手段と、衝突によっても
たらされる前記変位変換手段の変形変位による容積変化
率に応じて、前記変位変換手段の内部に封入された前記
圧力変換媒体の圧力を調節する圧力調節手段と、前記変
位変換手段の内部に封入された前記圧力変換媒体の圧力
の変化を検知する検出手段とから構成される技術的手段
を採用するものである。
【0007】また、請求項2は、請求項1において、衝
突による前記変位変換手段の容積変化率に応じて、前記
圧力変換媒体の圧力を調節する圧力調節手段として、前
記変位変換手段の内部から外部への前記圧力変換媒体の
流出量を調節する流出量調節手段を採用するものであ
る。さらに、請求項3は、請求項2において、前記流出
量調節手段としてオリフィスを採用するものである。
【0008】さらに、請求項4は、請求項1ないし3の
いずれか一つにおいて、前記圧力調節手段を介して、前
記変位変換手段と空間的に連結した空間部を有し、前記
圧力調節手段によって前記液体の圧力の調節を行った後
に、さらに前記圧力変換媒体の圧力の調整を行う補助的
圧力調整手段を、前記空間部内に有する技術的手段を採
用するものである。
【0009】さらに、請求項5では、請求項1ないし4
のいずれか一つにおいて、前記検出手段として圧力スイ
ッチを採用するものである。さらに請求項6では、請求
項1ないし4のいずれか一つにおいて、前記検出手段と
して、接点と、該接点と対向して配置され、ばねによっ
て前記接点とは逆方向に付勢された、前記圧力変換媒体
の圧力によって摺動するピストンレバーとから構成され
る接点スイッチを採用するものである。
【0010】さらに請求項7では、請求項4において、
前記圧力変換媒体の圧力の調整を行う前記補助的圧力調
整手段として、前記空間部に封入した気体を採用するも
のである。さらに、請求項8では、請求項4において、
前記圧力変換媒体の圧力の調整を行う前記補助的圧力調
整手段として、前記空間部内の前記圧力調節手段と対向
する面に配置されたばねによって、前記圧力調節手段の
存在する方向に付勢されたピストンを採用するものであ
る。
【0011】さらに、請求項9では、請求項4におい
て、前記空間部を、前記衝突検出センサを設置部位に固
定させるために用いた固定部材の内部に配置し、前記固
定部材と一体化させた構造をもつ技術的手段を採用する
ものである。さらに、請求項10では、請求項1ないし
9のいずれか一つにおいて、前記変位変換手段を管状と
したことを特徴とする技術的手段を採用するものであ
る。さらに、請求項11では、請求項10において、前
記検出手段と、前記圧力調節手段とを前記変位変換手段
の同じ側に配置することを特徴とする技術的手段を採用
するものである。
【0012】さらに、請求項12では、請求項11にお
いて、前記検出手段と、前記圧力調節手段と、前記空間
部内に存在する前記補助的圧力調整手段とを前記変位変
換手段の同じ側に配置することを特徴とする技術的手段
を採用するものである。さらに、請求項13では、請求
項11または12において、前記接点スイッチとして、
前記ピストンレバーに前記圧力調節手段を有することを
特徴とする技術的手段を採用するものである。
【0013】さらに、請求項14では、請求項13にお
いて、前記空間部の内部に、前記変位変換手段から前記
空間部への前記圧力変換媒体の逆流を防止するととも
に、前記変位変換手段への異物の混入を防止する逆流防
止弁を配置するという技術的手段を採用するものであ
る。さらに請求項15では、請求項1ないし14のいず
れか一つにおいて、前記圧力変換媒体として液体を用い
たことを特徴とする技術的手段を採用するものである。
【0014】さらに、請求項16では、請求項1ないし
15のいずれか一つにおいて、前記衝突検出センサを、
車両のドアパネルの内部にあるサイドドアビームに取り
付けて設置するという技術的手段を採用するものであ
る。
【0015】
【作用及び発明の効果】請求項1、2、3に示したよう
に、衝撃力により変位変換手段は変形し、圧力変換媒体
の圧力を検知する。この際、衝突検出センサは、変位変
換手段の内容積変化率に応じて、変位変換手段の内部に
封入された圧力変換媒体の圧力は圧力調節手段によって
調節され、衝撃が軽度であるのか、重度であるのかを判
断する。その結果、軽度の衝撃による誤作動を防止しつ
つ、衝突を検出することができる。
【0016】さらに請求項4では、請求項1ないし3の
いずれか一つと同様の作用と効果が得られるとともに、
補助的圧力調整手段によって、圧力変換媒体の圧力をさ
らに調整する。このように、圧力変換媒体の圧力を二段
階で調節することによって、さらに誤作動を防止するこ
とができるとともに、圧力変換媒体の流出による変位変
換手段外部の汚染を防止することができる。
【0017】さらに請求項5、6では、請求項1ないし
4のいずれか一つと同様の作用と効果が得られる。さら
に請求項7では、請求項1ないし4のいずれか一つと同
様の作用と効果が得られるとともに、圧力変換媒体の圧
力の調整を行う補助的圧力調整手段として、気体を用い
ることで、構造を簡単なものとすることができる。
【0018】さらに請求項8では、請求項4と同様の作
用と効果が得られる。さらに請求項9では、請求項4と
同様の作用と効果が得られるとともに、さらに簡潔な外
形とすることができ、コンパクトな製品とすることがで
きる。さらに請求項10では、請求項1ないし9のいず
れか一つと同様の作用と効果が得られるとともに、衝突
検出センサの形状を管状とすることによって、長手方向
の連続的な範囲での衝突を検出することができる。
【0019】さらに請求項11、12では、請求項10
と同様の作用と効果が得られるとともに、検出手段、圧
力調節手段、補助的圧力調整手段が配置されない側の部
品を簡単な構造とすることができ、製造工程を簡略化す
ることができる。さらに、請求項13では、請求項11
または12と同様の作用と効果が得られる。
【0020】さらに、請求項14では、請求項13と同
様の作用と効果が得られるとともに、逆流防止弁を配置
することによって圧力変換媒体の、空間部から変位変換
手段への逆流を防止することができ、製造工程において
つねに製品を水平に保つ必要がなく、製造過程における
製品の取扱を容易にすることができる。また、圧力変換
媒体の、空間部から変位変換手段への逆流にともなう、
変位変換手段への異物の混入を防ぐことができ、製品の
品質を高めることもできる。
【0021】さらに請求項15では、請求項1ないし1
4のいずれか一つと同様の作用が得られるとともに、変
位変換手段の変形による圧力変換媒体の圧力の変動を、
均等に伝えることができ、衝撃力の向きにかかわらず、
検出することができる。さらに請求項16では、請求項
1ないし15のいずれか一つと同様の作用が得られると
ともに、車両の側面衝突を検出することができる。ま
た、サイドドアビームに取り付けることによって、衝撃
による変位変換手段の変形をより確実に起こすことがで
きる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 〔実施例1〕図2は実施例1における車両ドアの一部破
断正面図であり、図3は図2のI−I線断面図である。
図2において、ドア17の内部には、前後方向に延びた
衝突検出センサ1が配置されている。図3において、ド
アの補強部材であり、前後方向に延びた金属パイプから
なるサイドドアビーム(以下、SDBと略す)19に、
該衝突検出センサ1は固定されている。
【0023】図4は該衝突センサ1の前記SDB19へ
の取り付け状態を示す部分破断斜視図である。図5は図
4のII−II線断面図である。図1は前記衝突検出センサ
1の断面図であり、図5のIII −III 線断面図である。
図1において、前記衝突検出センサ1は、圧力変換媒体
である液体6を封入した変位変換手段である管状のパイ
プ2と、前記液体6の補助的圧力調整手段である気体1
2と、前記液体6の圧力により作動する検出手段である
圧力スイッチ3と、固定部材7および空間部11を有す
る固定部材8とから構成されている。なお、前記パイプ
2と前記固定部材7、8の材質としては、ステンレスを
用いた。前記液体6は気体を含みにくい性質をもち、ト
ヨタ自動車株式会社製のキャッスル オートフルードD
−2を用いた。また、前記気体12としては空気をもち
いた。
【0024】前記パイプ2は円筒状のパイプで、一端は
閉口しており、他端は開口している。また、閉口した端
側の円周面に、一つのオリフィス14を有している。前
記圧力スイッチ3は、一体となった検出部4とねじ部5
とから構成される。前記検出部4として、ダイヤフラム
式の圧力スイッチを用いた。図には示していないが、前
記ねじ部5の軸中心に配置される管を通じて、前記検出
部4は前記液体6の圧力を検出する。
【0025】前記固定部材7、8の外観形状は同じであ
り、その基本形状は直方体であるが、下端の前面にはテ
パードされた面22を有している。また、前記固定部材
7、8は、前記衝突センサ1を前記SDB19に取り付
けた際に、互いに対向する側面から他の側面に向かっ
て、前記パイプ2をはめ込むための挿通部15を有す
る。ただし、該挿通部15は貫通していない。また、前
記固定部材7、8は背面に前記SDB19に固定するた
めに、ボルト23をねじ込むためのねじ穴(図示なし)
を有する。
【0026】前記固定部材7は、前記挿通部15が配置
された側面と逆側の側面に、前記圧力スイッチ3の前記
ねじ部5をねじ込むためのねじ穴16を有する。なお、
該ねじ穴16は、前記挿通部15と貫通している。前記
固定部材8は、固定部材本体9と、蓋部10とから構成
されている。前記固定部材本体9は前記挿通部15より
も上部に、周囲を壁で囲まれ、上部が開口した空間部1
1を有している。また、前記固定部材本体9は、前記空
間部11の底部から前記挿通部15にむかう、オリフィ
ス13を有している。前記蓋部10は前記空間部11を
覆うように、前記固定部材本体9の上部に配置され、該
固定部材本体9に溶接されている。
【0027】前記圧力スイッチ3は、前記ねじ部5を前
記固定部材7の前記ねじ穴16にねじ込み、固定する。
この際、前記ねじ部5の先端が前記液体6中に露出する
位置までねじ込む。前記パイプ2の、開口した端を前記
固定部材7の前記挿通部15に、閉口した端を前記固定
部材8の前記挿通部15に、それぞれはめこみ、外面を
溶接する。この際、前記オリフィス13と前記オリフィ
ス14とが、重ね合うように前記固定部材8と前記パイ
プ2を配置する。
【0028】該パイプ2内部と、該パイプ2内部とオリ
フィス13、14を介して空間的に連結している前記空
間部11の一部とに、前記液体6が封入されている。前
記空間部11の残りの部分には、気体12として空気が
封入されている。背板20はステンレスからなる長尺状
の板であり、その幅はほぼ前記パイプ2の直径に等し
い。一方、前記背板20の長さは、前記パイプ2を前記
固定部材7、8に取りつけた際の、前記固定部材7、8
の前記挿通部15を有する側面どうしの間隔とほぼ等し
い。前記衝突検出センサ1を前記SDB19に固定する
前に、前記背板20を前記パイプ2の長手方向に沿っ
て、前記固定部材7、8の背面に溶接する。前記背板2
0をこのように配置することによって、前記パイプ2と
前記SDB19との間にできる間隙をなくすことができ
る。
【0029】図4、5に示したように、前記衝突検出セ
ンサ1は、ステー21と、ボルト23と、ナット24と
で、固定部材7、8を前記SDB19に固定することに
よって、取り付けられる。前記ステー21は板状の金属
であり、図4、5に示したように、その長手方向の一端
は爪状に、他端は前記ボルト23を前記固定部材7、8
に取り付けるように、中間部はC型に、それぞれ成形さ
れている。なお、前記固定部材7、8を取り付けるよう
成形された箇所には前記ボルト23を通すための穴(図
示なし)があいている。また、前記ステー21のC型に
成形された部分は、前記SDB19に溶接されている。
前記ボルト23は前記固定部材7、8の前記ねじ穴(図
示なし)の深さと同じ長さだけ左ねじであり、残りの部
分は右ねじという構造になっている。
【0030】図5に示すように、該ボルト23の左ねじ
部分を、前記固定部材7の前記ねじ穴(図示なし)にね
じ込み、固定する。続いて、前記衝突検出センサ1を、
前記背板20が、前記ステー21に溶接された前記SD
B19と前記パイプ2との間に配置される向きに、前記
固定部材7のテパードされた面22を、前記ステー21
の一端であるツメの部分にはめこませるようにして配置
する。この際、前記ステー21の他端にある穴(図示な
し)に、前記固定部材7に締めつけ固定した前記ボルト
23の右ねじ部分を通し、前記ナット24を締める。そ
の結果、前記ステー21は前記固定部材7に締めつけ固
定される。前記ステー21は前記SDB19に溶接され
ているため、前記衝突検出センサ1は前記SDB19に
固定される。なお、前記固定部材8も前記固定部材7と
同様に、前記SDB19に取り付ける。
【0031】次に本発明による衝突センサの作動につい
て説明する。電柱や車両などが衝突した場合は衝撃力L
の衝突速度は速く、ドアが手で押されたり、ドア開閉時
の不注意による街路等への接触といった場合は衝撃力L
の衝突速度は遅い。本発明では、この衝撃力の速度の違
いを利用して、エアバッグを展開させるべきかどうかを
判断する。以下、その作動について詳細に説明する。
【0032】図6は、車両の側面から衝撃を受けた場合
の前記ドア17の断面図である。衝撃力Lが作用する
と、前記ドア外板18が内方へ変形する。これに伴い、
前記ドア外板18と前記SDB19との間に配置された
前記パイプ2も変形し、その内容積は減少する。図7
は、電柱などに車両が側面衝突した場合のように、衝突
速度が速い場合の、前記衝突検出センサ1の断面図であ
る。前記パイプ2は、衝突速度の速い衝撃力L1が作用
すると急激に変形し、その内容積は急激に減少する。し
かし、その変動が急激であるので、前記パイプ2の内部
に封入された液体6は、前記オリフィス13、14を通
過することができず、前記空間部11へと移動すること
ができない。その結果、前記パイプ2の内部に封入され
た液体6の圧力は、急激に上昇する。この圧力の上昇を
検知して、前記圧力スイッチ3はオンとなり、エアバッ
グを展開させる信号を発する。
【0033】一方、図8は、手などによってドアが押さ
れるなどのいたずらをされた場合のように、衝突速度が
遅い場合の、前記衝突検出センサ1の断面図である。前
記パイプ2は、衝突速度の遅い衝撃力L2が作用すると
変形し、その内容積はゆっくりと減少する。そのため、
前記パイプ2の内部に封入された前記液体6は、前記オ
リフィス13、14を介して前記空間部11へと移動す
ることができ、前記パイプ2の内部に封入された前記液
体6の圧力は、上昇しない。そのため、前記圧力スイッ
チ3はオンとならず、エアバッグを展開させる信号を発
しない。
【0034】上記のように、衝突が起きた直後の前記パ
イプ2の内容積の減少の速さ、つまり、単位時間あたり
の前記パイプ2の内容積変化量である前記パイプ2の内
容積変化率により、前記パイプ2内部から前記オリフィ
ス13、14を介した空間部11への前記液体6の流出
量は決定され、その結果前記液体6の圧力が決まる。前
記衝突検出センサ1は、前記液体6の圧力を検知し、あ
らかじめ設定した圧力の閾値を超えるか否かによって、
エアバッグを作動させるかどうか判断する。
【0035】つまり、電柱や他の車両などが、車両の側
面に衝突してドアが変形した場合、該パイプ2の内容積
変化率は大きく、エアバッグは作動する。しかし、ドア
を手などで押すといったいたずらなどにより、ドアが変
形した場合には該パイプ2の内容積変化率は小さく、エ
アバッグは作動しない。また、速度の遅い他の車両が側
面衝突した場合であっても、衝突によって前記パイプ2
が変形する部分が広範囲であり、前記パイプ2の内容積
変化率は大きく、エアバッグは作動する。
【0036】以上のような作動により車両のドアが衝撃
を受けた場合、衝突などによるものなのか、いたずらな
どによるものなのかを判断することができ、軽度の衝撃
によるエアバッグの誤作動を防止できるセンサとするこ
とができる。また、衝突検出センサの構造が、ドアパネ
ルの前後方向に沿った長尺状であることから、衝突部位
がドアパネルのどの部位であっても、衝突を検出するこ
とが可能である。
【0037】また、前記パイプ2と前記SDB19との
間にできる間隙に、前記背板20を配置することによっ
て、前記衝撃力Lが作用した際の、前記パイプ2のたわ
みを防ぐことができる。その結果、前記パイプ2のたわ
みによる衝突の検出の遅れを防ぐことができる。また、
変位変換手段として、円柱形のパイプ2を用いることに
よって、圧力の変動を均等に伝えることができるという
効果がある。
【0038】また、空間部11を固定部材7、8内に配
置したことによって、外形を簡潔にすることができる。
また、圧力変換媒体である液体6が移動する空間とし
て、空間部11を配置することによって、パイプ2内部
から流出した液体による衝突検出センサ1外部の汚染を
防止することができる。
【0039】〔実施例2〕次に、圧力変換媒体である液
体の圧力調整を行う補助的圧力調整手段として、ばねと
ピストンを用い、変位変換手段であるパイプと直列に配
置した実施例について述べる。図9は、本実施例の衝突
検出センサの模式的な断面図である。
【0040】前記パイプ25は、実施例1とほぼ同様の
構造をもつが、底面にオリフィス27を有する。空間部
26は前記オリフィス27を介して、前記パイプ25と
連結しており、前記パイプ25の長手方向に直列に配置
される。前記空間部26内に配置される、前記液体6の
補助的圧力調整手段は、前記ピストン28と前記ばね2
9とから構成される。前記ピストン28は円板状で、ス
テンレスからなる。なお、該ピストン28の径の大きさ
は、前記空間部26内に配置した際に、摺動自在となる
ような大きさとする。前記ばね29の圧縮抵抗力は、前
記オリフィス27の径の大きさによって決定される。
【0041】前記ピストン28を前記パイプ25の軸方
向に、つまり図9において左方に付勢するために、前記
ばね29の一端は、前記空間部26を閉鎖する端部壁面
30に、他端は前記ピストン28の円板面に、それぞれ
溶接されている。前記パイプ25の内部全域および、前
記空間部26のうち、前記オリフィス27の配置された
壁面から、前記ピストン28の、前記ばね29が溶接さ
れたのとは異なる側の円板面までの空間には、液体6が
封入されている。なお、前記液体6が前記ばね29が配
置された空間に漏出しないように、シール材として、フ
ィルムゴムなどからなるOリング31を用いた。該Oリ
ング31の内径は前記ピストン28の円周部に固定され
ており、該ピストン28は摺動自在となっている。
【0042】なお、圧力スイッチ3の構成は実施例1と
同様であるので説明を省略する。続いて、作動について
説明する。図10は、車両などが側面衝突した場合のよ
うに、衝突速度が速い場合の、前記衝突検出センサ1の
断面図である。その際の作動については、実施例1と同
様であるので説明を省略する。一方、図11は、手など
によってドアが押されるなどのいたずらをされた場合の
ように、衝突速度が遅い場合の、前記衝突検出センサ1
の断面図である。実施例1と同様にして、前記液体6は
前記オリフィス27を介して、ゆっくりと前記パイプ2
5内部から前記空間部26へと移動する。該空間部26
へと移動した前記液体6は、図11において、前記ピス
トン28を右方に付勢するため、前記パイプ25の内部
に封入された液体6の圧力は上昇しない。そのため、前
記圧力スイッチ3はオンとならず、エアバッグを展開さ
せる信号を発しない。
【0043】以上のような構成と作動により、実施例1
と同様の効果を得ることができる。 〔実施例3〕次に、圧力変換媒体である液体の圧力によ
り作動する検出手段として、接点スイッチを用いた実施
例について述べる。図12は、本実施例の衝突検出セン
サの断面図である。接点スイッチ32は、ピストンレバ
ー33と、抗力付加のためのばね36と、接点部37と
から構成される。
【0044】前記ピストンレバー33の材質として、ス
テンレスを用いた。前記ピストンレバー33は、パイプ
2に隙間なくはまるような径の円板状の頭部34と、該
頭部34の円板面上に立設された軸部35とが一体とな
っている。前記接点部37としては、マイクロスイッチ
を用いた。前記パイプ2の、空間部11が配置されてい
るのとは異なる側の端に、前記接点スイッチ32は配置
されている。実施例1と同様に、衝突検出センサ1は固
定部材8、39によってSDB19に固定される。した
がって、前記固定部材39は実施例1と同様に挿通部1
5を有している。また、該挿通部15を有する側面とは
異なる側面に、前記接点部37を配置させるための挿通
部40を有する。該挿通部40は、前記ピストンレバー
33の前記軸部35を貫通させるための貫通部41を介
して、前記挿通部15と貫通している。なお、前記貫通
部41はシール材であるOリング38を固定するための
溝を有する。
【0045】前記ピストンレバー33の前記軸部35
は、前記ばね36の軸中心に通してある。該ばね36の
一端は前記ピストンレバー33の前記頭部34の円板面
に、他端は、固定部材39の、前記パイプ2の開口部が
接する壁面に、それぞれ接するように配置する。前記ば
ね36を配置した前記ピストンレバー33は、前記頭部
34が前記パイプ2の内部に配置されるような向きに配
置する。前記軸部35は、前記固定部材39の貫通部4
1を貫通し、前記軸部35の先端が前記接点部37に対
向するように配置する。このとき、前記頭部34は前記
パイプ2に、前記軸部35は前記貫通部41に、それぞ
れ摺動自在となるようにはめこむ。この際、該貫通部4
1の溝に、前記Oリング38が固定されている。なお、
他の構成については実施例1と同様であるので、説明を
省略する。
【0046】続いて、作動について説明する。図13
は、電柱や車両などが側面衝突した場合の、前記衝突検
出センサ1の断面図である。実施例1と同様にして、前
記パイプ2の内部に封入された前記液体6の圧力は上昇
する。前記液体6の圧力が上昇することによって、前記
ピストンレバー33は、前記接点部37が配置された方
向に、図13においては左方向に付勢される。したがっ
て、前記ピストンレバー33の前記軸部35は前記接点
部37に接触し、前記接点スイッチ32はオンとなり、
エアバッグを展開させる信号を発する。
【0047】一方、図14は、手などによってドアが押
されるなどのいたずらをされた場合の、前記衝突検出セ
ンサ1の断面図である。実施例1と同様に前記パイプ2
の内部に封入された液体6の圧力は上昇しないので、前
記ピストンレバー33は付勢されず、該ピストンレバー
33の前記軸部35は前記接点37に接触しない。その
結果、前記接点スイッチ32はオンとならず、エアバッ
グを展開させる信号を発しない。
【0048】以上のような構成と作動により、実施例1
と同様の効果を得ることができる。 〔実施例4〕次に、圧力変換媒体である液体の圧力調整
を行う補助的圧力調整として、ばねとピストンを用い、
かつ、圧力変換媒体である液体の圧力により作動する検
出手段として、接点スイッチを用いた実施例について述
べる。
【0049】図15は本実施例の模式的な断面図であ
る。ピストンの構成は実施例2と同様であり、前記接点
スイッチの構成は実施例3と同様であるので、説明は省
略する。なお、作動については、以下の理由により説明
を省略する。まず、衝撃力の速さの違いによる、液体6
の圧力の変化の違いについては、実施例2と同様である
ので説明を省略する。また、該液体6の圧力の上昇によ
る前記接点スイッチの作動法についても、実施例3と同
様であるので説明を省略する。
【0050】以上のような構成と作動により、実施例1
と同様の効果を得ることができる。 〔実施例5〕次に、オリフィスを介して変位変換手段で
あるパイプと連結した空間部内に、逆流防止弁を配置
し、接点スイッチの一部にオリフィスを設けるととも
に、空間部と接点スイッチとを、変位変換手段であるパ
イプの一端に配置した実施例について述べる。
【0051】図16は本実施例の変位変換手段の一部の
模式的な断面図である。本実施例においては、空間部4
3と接点スイッチ44はパイプ42の同じ側の端に配置
される。変位変換手段であるパイプ42は、実施例3と
ほぼ同様な構造であるが、接点スイッチ44が配置され
る側の円周面に、前記パイプ42の内部に封入された液
体6を前記空間部43へ通すための穴45を有してい
る。
【0052】該空間部43は、周囲を壁で囲まれており
上部が開口している。該空間部43の下部はすり鉢状に
なっており、最も下部となっている部分には、前記液体
6を前記パイプ42から前記空間部43へと通すための
穴46と、逆流防止弁47とが配置されている。該逆流
防止弁47は、ばね48とボール49と、ストッパー部
材50とから構成される。なお、該ストッパー部材50
は、蓋部51と、凸部52とストッパー部53とが一体
となった構造である。
【0053】前記ばね48の一端は前記凸部52に、他
端は前記ボール49に接するように、前記ばね48の軸
中心にストッパー部53を通す。この際、前記ボール4
9を前記穴45を塞ぐように配置する。なお、前記凸部
52の周囲には、シール材としてOリング57が配置さ
れている。また、前記蓋部51は、前記空間部43の上
部を覆うように配置し、溶接する。
【0054】前記穴45と前記穴46とが重なるよう
に、前記パイプ42と前記空間部43とを配置する。な
お、前記パイプ42と前記空間部43とは実施例1、3
のようなオリフィスを有していない。そこで、前記接点
スイッチ44のピストンレバー54の頭部55にオリフ
ィス56が配置される。なお、その他の前記接点スイッ
チ44の構成は、実施例3とほぼ同様であるので、説明
を省略する。
【0055】また、その他の構成については実施例1と
同様であるので、説明を省略する。次に、作動について
説明する。電柱や車両などが側面衝突した場合、他の実
施例と同様に、前記パイプ42の内容積は急激に減少
し、前記オリフィス56を通過することができない。そ
の結果、前記液体6の圧力が上昇し、前記接点スイッチ
44はオンとなり、エアバッグを展開させる信号を発す
る。
【0056】一方、手などによってドアが押されるなど
のいたずらなどをされた場合、他の実施例と同様に、前
記パイプ42内部に封入された前記液体6は、前記オリ
フィス56を通過し、前記ばね48により下方へ付勢さ
れた前記ボール49を上方に押し上げながら、前記穴4
5、46を介して、前記空間部43へと流入する。その
結果、前記液体6の圧力は上昇せず、前記ピストンレバ
ー54は付勢されないので、前記接点スイッチ44はオ
ンとならず、エアバッグを展開させる信号は発しない。
【0057】以上のような構成と作動により、実施例1
と同様の効果を得ることができる。また、空間部43と
接点スイッチ44とをパイプ42の同じ側に配置するこ
とによって、空間部43と接点スイッチ44とを配置し
ない側の、パイプ42や衝突検出センサ1をSDB19
に固定させる固定部材7の構造を簡単にすることがで
き、工程を簡略にすることができる。
【0058】ところで、変位変換手段であるパイプ42
に、空間部43からの液体6の逆流に伴い、気体12が
流入すると、気体は液体に比べて圧縮されやすいことか
ら衝突の検出が遅れたり、不可能となる場合がある。し
かし、空間部43に逆流防止弁47を配置することによ
って、組付けなどの工程において衝突検出センサ1を傾
けたとしても、空間部43からパイプ42への液体6の
逆流を防ぐとともに、空間部内43にある気体12のパ
イプ42への流入を防ぐことができる。そのため、工程
の途中で製品を常に水平に保つことが必要ではないの
で、製造過程における取扱をより容易にすることができ
る。
【0059】以上の実施例では変位変換手段として、円
柱形のパイプを用いたが、角柱状とすることもでき、変
位変換手段の形状をこれに限定するものではない。ま
た、以上の実施例では、変位変換手段の材質としてステ
ンレスを用いたが、黄銅や銅を用いることも可能であ
り、比較的強度が弱く、ある程度柔軟性がある材質であ
れば、その材質はステンレスに限定されない。さらに、
変位変換手段の材質としてステンレスや銅といった金属
を用いるのではなく、樹脂などの、さらに弾性の大き
く、衝撃に対して復元力のある材質を用いることも可能
であり、その材質は金属に限定されない。
【0060】また、変位変換手段の材質として、樹脂な
どを用いた場合、変位変換手段の形状を管状であるチュ
ーブ状とすることも可能であり、以上の実施例で述べた
ように、その形状はパイプ状と限定されるものではな
い。また、圧力変換手段の補助的圧力調整手段としてば
ねとピストンを用いた場合、ピストンの付勢される方向
は、パイプの軸方向に限定されない。
【0061】また、エアバッグを展開させる信号を発す
るスイッチを接点式スイッチとした場合、ピストンレバ
ーの頭部の径の大きさを変位交換手段であるパイプの内
径よりも小さくすることにより、受圧性を高めることが
できる。つまり、ピストンレバーの頭部の径をより小さ
くすることによって、パイプの内部に封入された圧力変
換媒体の圧力が変化した際に、ピストンレバーのストロ
ーク長を長くとることができるため、検出誤差を小さく
することができる。このように、接点スイッチの形状
を、以上の実施例で示した形状に限定するものではな
い。
【0062】また、以上の実施例では、圧力変換媒体で
ある液体の圧力により作動する検出手段として、圧力ス
イッチと接点スイッチを用いたが、変位変換手段である
パイプの内部に封入された液体の圧力の変動によって作
動する方式であればよく、その方式の種類をこれに限定
するものではない。また、以上の実施例では、オリフィ
スの数が一つである実施例について述べたが、複数のオ
リフィスを用いても同様の効果が得られるため、オリフ
ィスの数をこれに限定するものではない。
【0063】また、以上の実施例では、本発明である衝
突検出センサをドアパネル内部に配置し、車両の側面衝
突に対する衝突検出センサとしたが、車両の正面や後面
といった他の部位にも設置可能であり、衝突検出センサ
の設置部位をこれに限定するものではない。また、以上
の実施例では、空間部の一部と変位変換手段であるパイ
プの内部に液体を封入したが、少なくともパイプの内部
に液体が封入されていれば、同様の効果がえられるの
で、液体の量をこれに限定するものではない。
【0064】また、以上の実施例では、変位変換手段で
あるパイプの内部に封入された液体の、パイプから空間
部への流入量を調節する手段として、オリフィスを用い
たが、これに限定されるものではない。また、以上の実
施例では、圧力変換媒体として液体を用いたが、圧力変
換媒体の種類としてはこれに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の断面図であり、図5のIII
−III 線断面図である。
【図2】本発明の実施例における車両ドアの一部破断正
面図である。
【図3】図2のI−I線断面図である。
【図4】本発明の実施例1における衝突検出センサのS
DBへの取り付け状態を示す部分破断斜視図である。
【図5】図4のII−II線断面図である。
【図6】実施例1の作動説明に供する模式的断面図であ
る。
【図7】実施例1の作動説明に供する模式的断面図であ
る。
【図8】実施例1の作動説明に供する模式的断面図であ
る。
【図9】本発明の実施例2の模式的断面図である。
【図10】実施例2の作動説明に供する模式的断面図で
ある。
【図11】実施例2の作動説明に供する模式的断面図で
ある。
【図12】本発明の実施例3の模式的断面図である。
【図13】実施例3の作動説明に供する模式的断面図で
ある。
【図14】実施例3の作動説明に供する模式的断面図で
ある。
【図15】本発明の実施例4の模式的断面図である。
【図16】本発明の実施例5の一部の模式的断面図であ
る。
【符号の説明】
1 衝突検出センサ 2 変位変換手段であるパイプ 3 検出手段である圧力スイッチ 6 圧力変換媒体である液体 11 空間部 12 補助的圧力調整手段である気体 13 圧力調節手段であるオリフィス 14 圧力調節手段であるオリフィス

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衝突によって自身に加わる変形変位量
    を、少なくともその内部に封入された圧力変換媒体の圧
    力の変化量に変換する変位変換手段と、衝突によっても
    たらされる前記変位変換手段の変形変位による容積変化
    率に応じて、前記変位変換手段の内部に封入された前記
    圧力変換媒体の圧力を調節する圧力調節手段と、前記変
    位変換手段の内部に封入された前記圧力変換媒体の圧力
    の変化を検知する検出手段とから構成される衝突検出セ
    ンサ。
  2. 【請求項2】 衝突による前記変位変換手段の容積変化
    率に応じて、前記圧力変換媒体の圧力を調節する圧力調
    節手段として、前記変位変換手段の内部から外部への前
    記圧力変換媒体の流出量を調節する流出量調節手段を用
    いたことを特徴とする請求項1記載の衝突検出センサ。
  3. 【請求項3】 前記流出量調節手段としてオリフィスを
    用いたことを特徴とする請求項2記載の衝突検出セン
    サ。
  4. 【請求項4】 前記圧力調節手段を介して、前記変位変
    換手段と空間的に連結した空間部を有し、前記圧力調節
    手段によって前記液体の圧力の調節を行った後に、さら
    に前記圧力変換媒体の圧力の調整を行う補助的圧力調整
    手段を、前記空間部内に有することを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれか一つに記載の衝突検出センサ。
  5. 【請求項5】 前記検出手段として圧力スイッチを用い
    たことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに
    記載の衝突検出センサ。
  6. 【請求項6】 前記検出手段として、接点と、該接点と
    対向して配置され、ばねによって前記接点とは逆方向に
    付勢された、前記圧力変換媒体の圧力によって摺動する
    ピストンレバーとから構成される接点スイッチを用いた
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記
    載の衝突検出センサ。
  7. 【請求項7】 前記圧力変換媒体の圧力の調整を行う前
    記補助的圧力調整手段として、前記空間部に封入した気
    体を用いたことを特徴とする請求項4記載の衝突検出セ
    ンサ。
  8. 【請求項8】 前記圧力変換媒体の圧力の調整を行う前
    記補助的圧力調整手段として、前記空間部内の前記圧力
    調節手段と対向する面に配置されたばねによって、前記
    圧力調節手段の存在する方向に付勢されたピストンを用
    いたことを特徴とする請求項4記載の衝突検出センサ。
  9. 【請求項9】 前記空間部を、前記衝突検出センサを設
    置部位に固定させるために用いた固定部材の内部に配置
    し、前記固定部材と一体化させた構造をもつことを特徴
    とする請求項4記載の衝突検出センサ。
  10. 【請求項10】 前記変位変換手段を管状としたことを
    特徴とする請求項1ないし9のいずれか一つに記載の衝
    突検出センサ。
  11. 【請求項11】 前記検出手段と、前記圧力調節手段と
    を前記変位変換手段の同じ側に配置することを特徴とす
    る請求項10記載の衝突検出センサ。
  12. 【請求項12】 前記検出手段と、前記圧力調節手段
    と、前記空間部内に存在する前記補助的圧力調整手段と
    を前記変位変換手段の同じ側に配置することを特徴とす
    る請求項11記載の衝突検出センサ。
  13. 【請求項13】 前記接点スイッチとして、前記ピスト
    ンレバーに前記圧力調節手段を有することを特徴とする
    請求項11または12記載の衝突検出センサ。
  14. 【請求項14】 前記空間部の内部に、前記空間部か
    ら前記変位変換手段への前記圧力変換媒体の逆流を防止
    するとともに、前記変位変換手段への異物の混入を防止
    する逆流防止弁を配置することを特徴とする請求項13
    記載の衝突検出センサ。
  15. 【請求項15】 前記圧力変換媒体として液体を用い
    たことを特徴とする請求項1ないし14のいずれか一つ
    に記載の衝突検出センサ。
  16. 【請求項16】 前記衝突検出センサを、車両のドアパ
    ネルの内部にあるサイドドアビームに取り付けて設置し
    たことを特徴とする請求項1ないし15のいずれか一つ
    に記載の衝突検出センサ。
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