JPH087271B2 - 発電用原子炉 - Google Patents
発電用原子炉Info
- Publication number
- JPH087271B2 JPH087271B2 JP4101491A JP10149192A JPH087271B2 JP H087271 B2 JPH087271 B2 JP H087271B2 JP 4101491 A JP4101491 A JP 4101491A JP 10149192 A JP10149192 A JP 10149192A JP H087271 B2 JPH087271 B2 JP H087271B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control rod
- core
- reactor
- reactor vessel
- rod guide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G21—NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
- G21C—NUCLEAR REACTORS
- G21C1/00—Reactor types
- G21C1/04—Thermal reactors ; Epithermal reactors
- G21C1/06—Heterogeneous reactors, i.e. in which fuel and moderator are separated
- G21C1/08—Heterogeneous reactors, i.e. in which fuel and moderator are separated moderator being highly pressurised, e.g. boiling water reactor, integral super-heat reactor, pressurised water reactor
- G21C1/084—Boiling water reactors
-
- G—PHYSICS
- G21—NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
- G21C—NUCLEAR REACTORS
- G21C7/00—Control of nuclear reaction
- G21C7/06—Control of nuclear reaction by application of neutron-absorbing material, i.e. material with absorption cross-section very much in excess of reflection cross-section
- G21C7/08—Control of nuclear reaction by application of neutron-absorbing material, i.e. material with absorption cross-section very much in excess of reflection cross-section by displacement of solid control elements, e.g. control rods
- G21C7/10—Construction of control elements
- G21C7/113—Control elements made of flat elements; Control elements having cruciform cross-section
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Plasma & Fusion (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- High Energy & Nuclear Physics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Description
【0001】
【発明の背景】本発明は、拡大された炉心直径を有する
沸騰水型原子炉に関するものである。
沸騰水型原子炉に関するものである。
【0002】1970年代の10年間においては、原子
力発電施設に関する基準が様々な組織や団体による再評
価の対象となった。その期間中において、電力需要の増
加が減退し、スリーマイル島の事故が発生し、かつ当時
の設計基準を用いた原子力発電施設の開発がそれに対応
して減少した。そのため、発電業界は設備資本および運
転経費を低減させかつ設備の利用可能性および信頼性を
向上させるような簡単で安全な原子力発電所の必要性を
痛感した。この10年間の終りまでに国際的な先端技術
研究チーム(AET)が組織され、そして世界的な規模
で沸騰水型原子炉(BWR)技術を評価すると共に、全
世界にわたる設計事例および技術のうちで最良のものを
組合わせて成るBWRに関する設計の要点を明らかにす
ることが該チームに要請された。かかる努力の結果、今
日の基本的な改良沸騰水型原子炉(ABWR)に関する
設計パラメータが確立されたのである。
力発電施設に関する基準が様々な組織や団体による再評
価の対象となった。その期間中において、電力需要の増
加が減退し、スリーマイル島の事故が発生し、かつ当時
の設計基準を用いた原子力発電施設の開発がそれに対応
して減少した。そのため、発電業界は設備資本および運
転経費を低減させかつ設備の利用可能性および信頼性を
向上させるような簡単で安全な原子力発電所の必要性を
痛感した。この10年間の終りまでに国際的な先端技術
研究チーム(AET)が組織され、そして世界的な規模
で沸騰水型原子炉(BWR)技術を評価すると共に、全
世界にわたる設計事例および技術のうちで最良のものを
組合わせて成るBWRに関する設計の要点を明らかにす
ることが該チームに要請された。かかる努力の結果、今
日の基本的な改良沸騰水型原子炉(ABWR)に関する
設計パラメータが確立されたのである。
【0003】1990年代の10年間における標準的な
原子炉になる予想されるABWRにおいては、7.1メ
ートルの内径および21メートルの高さを有する原子炉
圧力容器(RPV)が使用されている。上記のごときR
PVの直径は、現在のところ、製造可能性という点から
見れば最大値であると考えられている。また、現在稼働
中の多くの原子炉において使用されている外部ポンプの
代りに内部ポンプを使用することにより、ABWRにお
いては保守および運転の改善が達成される。すなわち、
内部ポンプの使用によれば配管が排除され、建造期間が
短縮され、かつ運転中の検査が低減されることになる。
かかる内部ポンプはまた、炉心の上端よりも下方に設け
られる大きな原子炉圧力容器ノズルおよび配管を排除す
ることによって安全性を向上させるためにも役立つ。そ
の結果、冷却材喪失事故が起こった場合にも燃料は水で
覆われた状態に保たれるのである。炉心シュラウドとR
PVとの間の環状空間の寸法は、周辺に配置される内部
ポンプの着脱および保守を可能にするように決定されて
いる。これはまた炉心構造をも決定する。すなわち、炉
心は3.81メートル(約12フィート)の有効燃料長
(AFL)を有すると共に、872本の燃料集合体およ
び205本の十字形制御棒を含み、そしてこれらの全部
が5.486メートルの内径を有する炉心シュラウドに
よって包囲されている。上記のごとき十字形制御棒は、
制御棒駆動装置により、下部プレナム内に配置された円
筒形の制御棒案内管から出し入れすることができる。こ
のような構成に基づき、ABWRは3926MWthの総
熱出力および1356MWe の正味電気出力を生み出す
ように設計されていて、電力業界からは高く評価されて
いる。
原子炉になる予想されるABWRにおいては、7.1メ
ートルの内径および21メートルの高さを有する原子炉
圧力容器(RPV)が使用されている。上記のごときR
PVの直径は、現在のところ、製造可能性という点から
見れば最大値であると考えられている。また、現在稼働
中の多くの原子炉において使用されている外部ポンプの
代りに内部ポンプを使用することにより、ABWRにお
いては保守および運転の改善が達成される。すなわち、
内部ポンプの使用によれば配管が排除され、建造期間が
短縮され、かつ運転中の検査が低減されることになる。
かかる内部ポンプはまた、炉心の上端よりも下方に設け
られる大きな原子炉圧力容器ノズルおよび配管を排除す
ることによって安全性を向上させるためにも役立つ。そ
の結果、冷却材喪失事故が起こった場合にも燃料は水で
覆われた状態に保たれるのである。炉心シュラウドとR
PVとの間の環状空間の寸法は、周辺に配置される内部
ポンプの着脱および保守を可能にするように決定されて
いる。これはまた炉心構造をも決定する。すなわち、炉
心は3.81メートル(約12フィート)の有効燃料長
(AFL)を有すると共に、872本の燃料集合体およ
び205本の十字形制御棒を含み、そしてこれらの全部
が5.486メートルの内径を有する炉心シュラウドに
よって包囲されている。上記のごとき十字形制御棒は、
制御棒駆動装置により、下部プレナム内に配置された円
筒形の制御棒案内管から出し入れすることができる。こ
のような構成に基づき、ABWRは3926MWthの総
熱出力および1356MWe の正味電気出力を生み出す
ように設計されていて、電力業界からは高く評価されて
いる。
【0004】初期のABWRプラントが現在建造中であ
るが、この分野の研究者達は次の10年間のためにAB
WRの改良と取組んでいる。次世代のABWRに関する
設計基準は、1キロワット当りの原価および出力性能を
向上させることに向けられているばかりでなく、操作員
に要求される応答時間を(たとえば、30分から3日
に)に延ばす受動機構を用いて安全性を向上させること
にも向けられている。かかる安全基準は炉心の出力密度
の低下を要求するが、所望の出力密度を維持するために
はより大きな炉心容積が必要となる。しかしながら、原
価および製造上の制約のために原子炉圧力容器の直径は
制限を受けている。
るが、この分野の研究者達は次の10年間のためにAB
WRの改良と取組んでいる。次世代のABWRに関する
設計基準は、1キロワット当りの原価および出力性能を
向上させることに向けられているばかりでなく、操作員
に要求される応答時間を(たとえば、30分から3日
に)に延ばす受動機構を用いて安全性を向上させること
にも向けられている。かかる安全基準は炉心の出力密度
の低下を要求するが、所望の出力密度を維持するために
はより大きな炉心容積が必要となる。しかしながら、原
価および製造上の制約のために原子炉圧力容器の直径は
制限を受けている。
【0005】また、プラント性能の安全面からも安定性
能の向上が要望されている。安全性に関する1つの事例
として、炉心を通って強制的に循環させられる水流が急
激に減少した場合に起こる全ポンプトリップ現象(すな
わち、全ポンプの回転速度が急速に低下して停止する現
象)を考察してみよう。炉心流量が減少すると、原子炉
系の出力/流量比が実際に増大し、そして炉心が熱的、
水力学的および反応度由来の不安定性を示す可能性が生
じる。かかる条件下では、個々の燃料バンドル内におい
て流量の振動が起こることがある。それはまた、燃料バ
ンドル内における気泡率または蒸気含量の振動をもたら
すと共に、中性子束の振動、それに伴う出力の振動、お
よび減衰した熱束の振動をもたらすことがある。最後の
場合における減衰は、燃料中における出力の発生と被覆
管における温度の上昇との間に必然的に存在する時定数
に原因するものである。ABWRにおいては、このよう
な不安定状態が起こり得る出力−流量マップ中の領域は
「不安定性除外領域」と呼ばれることもある。現行の手
続きによれば、それの位置においては制御棒を自動的に
挿入することが要求されている。このような現象を排除
するのが望ましいことは勿論であって、それは出力密度
の低下および有効燃料長(AFL)の減少によって達成
することができる。有効燃料長の減少を使用する方法
は、熱的および水力学的不安定性が燃料の沸騰長さおよ
び二相圧力降下に関係するという観察結果に基づいてい
る。この場合、有効燃料長の減少に伴って安定性が得ら
れることになる。上記のごとき解決策が提唱されている
とは言え、それらの全ては原子炉圧力容器(RPV)の
確立された直径を維持するという厳しい制約の下で実施
されなければならないのである。
能の向上が要望されている。安全性に関する1つの事例
として、炉心を通って強制的に循環させられる水流が急
激に減少した場合に起こる全ポンプトリップ現象(すな
わち、全ポンプの回転速度が急速に低下して停止する現
象)を考察してみよう。炉心流量が減少すると、原子炉
系の出力/流量比が実際に増大し、そして炉心が熱的、
水力学的および反応度由来の不安定性を示す可能性が生
じる。かかる条件下では、個々の燃料バンドル内におい
て流量の振動が起こることがある。それはまた、燃料バ
ンドル内における気泡率または蒸気含量の振動をもたら
すと共に、中性子束の振動、それに伴う出力の振動、お
よび減衰した熱束の振動をもたらすことがある。最後の
場合における減衰は、燃料中における出力の発生と被覆
管における温度の上昇との間に必然的に存在する時定数
に原因するものである。ABWRにおいては、このよう
な不安定状態が起こり得る出力−流量マップ中の領域は
「不安定性除外領域」と呼ばれることもある。現行の手
続きによれば、それの位置においては制御棒を自動的に
挿入することが要求されている。このような現象を排除
するのが望ましいことは勿論であって、それは出力密度
の低下および有効燃料長(AFL)の減少によって達成
することができる。有効燃料長の減少を使用する方法
は、熱的および水力学的不安定性が燃料の沸騰長さおよ
び二相圧力降下に関係するという観察結果に基づいてい
る。この場合、有効燃料長の減少に伴って安定性が得ら
れることになる。上記のごとき解決策が提唱されている
とは言え、それらの全ては原子炉圧力容器(RPV)の
確立された直径を維持するという厳しい制約の下で実施
されなければならないのである。
【0006】
【発明の概要】本発明は、現行のABWRにおける原子
炉容器の直径条件および内部再循環機構を維持しながら
拡大された寸法を有する炉心を組込んで成る発電用原子
炉に関する。その結果として、総合出力を維持しながら
炉心の出力密度を低下させることが可能となる。更にま
た、有効燃料長を減少させることも可能となる。このよ
うな選択条件に基づけば、出力を維持しながら安定性能
を向上させるような原子炉設計が可能となるのである。
逆に、炉心容量の増加を利用して出力性能を向上させる
こともできる。
炉容器の直径条件および内部再循環機構を維持しながら
拡大された寸法を有する炉心を組込んで成る発電用原子
炉に関する。その結果として、総合出力を維持しながら
炉心の出力密度を低下させることが可能となる。更にま
た、有効燃料長を減少させることも可能となる。このよ
うな選択条件に基づけば、出力を維持しながら安定性能
を向上させるような原子炉設計が可能となるのである。
逆に、炉心容量の増加を利用して出力性能を向上させる
こともできる。
【0007】本発明の改良された設計アプローチによれ
ば、拡大された炉心の周辺領域における制御が冷却材再
循環ポンプの(原子炉容器内に配置される)羽根車およ
びディフューザによって制約を受けるという問題は、改
変された羽根構造を有する制御棒の使用によって解決さ
れる。すなわち、通常の十字型制御棒とは異なるT字形
またはL字形の制御棒を使用することにより、炉心内に
含まれる周辺配置燃料集合体に関して所要の運転停止機
能を得ることができるのである。
ば、拡大された炉心の周辺領域における制御が冷却材再
循環ポンプの(原子炉容器内に配置される)羽根車およ
びディフューザによって制約を受けるという問題は、改
変された羽根構造を有する制御棒の使用によって解決さ
れる。すなわち、通常の十字型制御棒とは異なるT字形
またはL字形の制御棒を使用することにより、炉心内に
含まれる周辺配置燃料集合体に関して所要の運転停止機
能を得ることができるのである。
【0008】本発明の一側面に従えば、所定の内径を持
った概して円筒形の内面を有する直立した原子炉容器を
含む発電用原子炉が提供される。原子炉容器の概して上
部区域内には、気水分離を行うために役立つ蒸気処理手
段が設けられており、また原子炉容器の下部には、原子
炉容器の内面に隣接した環状区域内に取付けられた羽根
車を有する複数の冷却材再循環ポンプが設けられてい
る。また、所定の外径を有する炉心が原子炉容器内に配
置されていて、かかる炉心は所定の有効燃料長および出
力密度を有する燃料棒を組込んだ所定数の内部配置燃料
集合体および周辺配置燃料集合体を含んでいる。原子炉
容器内にはまた、炉心に隣接しかつ環状区域の内側に配
置された複数の制御棒案内管を含む制御棒案内機構が設
けられている。更にまた、かかる制御棒案内管の内部か
ら互いに隣接した燃料集合体間の特定位置にまで移動さ
せ得る複数の制御棒が設けられていると共に、環状区域
に沿って配置されかつ炉心を包囲する円筒形炉心部分を
有するシュラウドが原子炉容器内に設けられている。か
かるシュラウドの円筒形炉心部分は、中性子フルエンス
によって誘起される原子炉容器の脆化を回避し得ると共
に炉心領域内における冷却材の帰路を与え得る実質的に
最小の距離だけ原子炉容器の内面から離隔している。最
後に、制御棒に連結されてそれらの移動を行うための駆
動手段が設けられている。
った概して円筒形の内面を有する直立した原子炉容器を
含む発電用原子炉が提供される。原子炉容器の概して上
部区域内には、気水分離を行うために役立つ蒸気処理手
段が設けられており、また原子炉容器の下部には、原子
炉容器の内面に隣接した環状区域内に取付けられた羽根
車を有する複数の冷却材再循環ポンプが設けられてい
る。また、所定の外径を有する炉心が原子炉容器内に配
置されていて、かかる炉心は所定の有効燃料長および出
力密度を有する燃料棒を組込んだ所定数の内部配置燃料
集合体および周辺配置燃料集合体を含んでいる。原子炉
容器内にはまた、炉心に隣接しかつ環状区域の内側に配
置された複数の制御棒案内管を含む制御棒案内機構が設
けられている。更にまた、かかる制御棒案内管の内部か
ら互いに隣接した燃料集合体間の特定位置にまで移動さ
せ得る複数の制御棒が設けられていると共に、環状区域
に沿って配置されかつ炉心を包囲する円筒形炉心部分を
有するシュラウドが原子炉容器内に設けられている。か
かるシュラウドの円筒形炉心部分は、中性子フルエンス
によって誘起される原子炉容器の脆化を回避し得ると共
に炉心領域内における冷却材の帰路を与え得る実質的に
最小の距離だけ原子炉容器の内面から離隔している。最
後に、制御棒に連結されてそれらの移動を行うための駆
動手段が設けられている。
【0009】本発明の別の側面に従えば、所定の内径を
持った概して円筒形の内面を有する直立した原子炉容器
を含む発電用原子炉が提供される。原子炉容器の概して
上部区域内には、気水分離を行うために役立つ蒸気処理
手段が設けられている。原子炉容器内にはまた、蒸気処
理手段の下方に配置され、上端と下端との間において所
定の距離にわたり存在し、かつ互いに離隔しながら直立
状態で配列された所定数の燃料集合体を含む炉心が設け
られている。かかる燃料集合体中には、所定の直径を有
する概して円筒形の炉心外周面内において炉心の外側に
配置された周辺配置燃料集合体が含まれており、また炉
心外周面は原子炉容器の内面から第1の距離だけ離隔し
て環状の炉心領域冷却材帰路を規定している。原子炉容
器内にはまた、炉心の下方に配置されかつ原子炉容器の
内面に隣接しながら円形パターンを成して配列された頭
部を有する複数の冷却材再循環ポンプが設けられてい
る。原子炉容器内にはまた、炉心の下端に隣接して配置
された複数の制御棒案内管を含む制御棒案内機構が設け
られていて、かかる制御棒案内機構の実質的に外側に配
置された周辺配置制御棒案内管が冷却材再循環ポンプの
円形パターンの内側に概して円柱状の制御棒案内区域を
規定すると共に、周辺配置制御棒案内管が原子炉容器の
内面から第1の距離より大きい第2の距離だけ離隔して
環状のポンプ領域冷却材帰路を規定している。更にま
た、かかる制御棒案内管の内部から互いに隣接した燃料
集合体間の特定位置にまで移動させ得る複数の制御棒が
設けられている。最後に、制御棒に連結されてそれらの
移動を行うための駆動手段が設けられている。
持った概して円筒形の内面を有する直立した原子炉容器
を含む発電用原子炉が提供される。原子炉容器の概して
上部区域内には、気水分離を行うために役立つ蒸気処理
手段が設けられている。原子炉容器内にはまた、蒸気処
理手段の下方に配置され、上端と下端との間において所
定の距離にわたり存在し、かつ互いに離隔しながら直立
状態で配列された所定数の燃料集合体を含む炉心が設け
られている。かかる燃料集合体中には、所定の直径を有
する概して円筒形の炉心外周面内において炉心の外側に
配置された周辺配置燃料集合体が含まれており、また炉
心外周面は原子炉容器の内面から第1の距離だけ離隔し
て環状の炉心領域冷却材帰路を規定している。原子炉容
器内にはまた、炉心の下方に配置されかつ原子炉容器の
内面に隣接しながら円形パターンを成して配列された頭
部を有する複数の冷却材再循環ポンプが設けられてい
る。原子炉容器内にはまた、炉心の下端に隣接して配置
された複数の制御棒案内管を含む制御棒案内機構が設け
られていて、かかる制御棒案内機構の実質的に外側に配
置された周辺配置制御棒案内管が冷却材再循環ポンプの
円形パターンの内側に概して円柱状の制御棒案内区域を
規定すると共に、周辺配置制御棒案内管が原子炉容器の
内面から第1の距離より大きい第2の距離だけ離隔して
環状のポンプ領域冷却材帰路を規定している。更にま
た、かかる制御棒案内管の内部から互いに隣接した燃料
集合体間の特定位置にまで移動させ得る複数の制御棒が
設けられている。最後に、制御棒に連結されてそれらの
移動を行うための駆動手段が設けられている。
【0010】本発明の更に別の側面に従えば、約7.1
メートルの内径を持った概して円筒形の内面を有する直
立した原子炉容器を含む発電用原子炉が提供される。原
子炉容器の概して上部区域内には、気水分離を行うため
に役立つ蒸気処理手段が設けられている。原子炉容器の
下部には、原子炉容器の内径に対応した半径方向寸法を
有しかつ原子炉容器の内面に隣接した環状区域内に取付
けられた所定直径の羽根車を有する複数の冷却材再循環
ポンプが設けられている。また、約6.1メートルの外
径を有する炉心が原子炉容器内に配置されていて、かか
る炉心は所定数の内部配置燃料集合体および周辺配置燃
料集合体を含んでいる。更にまた、炉心に隣接しかつ環
状区域の内側に配置された複数の制御棒案内管を含む制
御棒案内機構が原子炉容器内に設けられていると共に、
かかる制御棒案内管の内部から互いに隣接した燃料集合
体間の特定位置にまで移動させ得る複数の制御棒が設け
られている。最後に、制御棒に連結されてそれらの移動
を行うための駆動手段が設けられている。
メートルの内径を持った概して円筒形の内面を有する直
立した原子炉容器を含む発電用原子炉が提供される。原
子炉容器の概して上部区域内には、気水分離を行うため
に役立つ蒸気処理手段が設けられている。原子炉容器の
下部には、原子炉容器の内径に対応した半径方向寸法を
有しかつ原子炉容器の内面に隣接した環状区域内に取付
けられた所定直径の羽根車を有する複数の冷却材再循環
ポンプが設けられている。また、約6.1メートルの外
径を有する炉心が原子炉容器内に配置されていて、かか
る炉心は所定数の内部配置燃料集合体および周辺配置燃
料集合体を含んでいる。更にまた、炉心に隣接しかつ環
状区域の内側に配置された複数の制御棒案内管を含む制
御棒案内機構が原子炉容器内に設けられていると共に、
かかる制御棒案内管の内部から互いに隣接した燃料集合
体間の特定位置にまで移動させ得る複数の制御棒が設け
られている。最後に、制御棒に連結されてそれらの移動
を行うための駆動手段が設けられている。
【0011】本発明のその他の目的は、以下の説明を読
むことによって自ずから明らかとなろう。要するに本発
明は、以下の説明中に例示されるような構造、要素の組
合せおよび部品の配列を有する装置から成っている。
むことによって自ずから明らかとなろう。要するに本発
明は、以下の説明中に例示されるような構造、要素の組
合せおよび部品の配列を有する装置から成っている。
【0012】本発明の特徴および目的は、添付の図面を
参照しながら以下の詳細な説明を読むことによって一層
良く理解されよう。
参照しながら以下の詳細な説明を読むことによって一層
良く理解されよう。
【0013】
【発明の実施例の説明】本発明の発電用原子炉は、現在
確立されている構造の改良沸騰水型原子炉(ABWR)
に対して容積の向上をもたらすものである。なお、現行
のABWR自体は次のような構造上および機能上の改良
点を有している。かかる改良点としては、(1) 外部の再
循環管路が排除されること、(2) 現在稼働中のプラント
に比べて格納容器内の放射線レベルが1/2 以上低減する
こと、(3) 定格出力時において10%以上の過剰流量が
得られること、(4) 再循環水流をポンプ輸送するために
必要な電力が低減すること、(5) 炉心の上端よりも下方
に大きな原子炉圧力容器ノズルを設ける必要がなくなる
こと、(6) 制御棒駆動装置の保守のための要求条件が緩
和されること、(7) 電気的に連結された制御棒駆動装置
が使用されること、並びに(8) 制御棒駆動装置が迅速な
挿入能力を有することが挙げられる。
確立されている構造の改良沸騰水型原子炉(ABWR)
に対して容積の向上をもたらすものである。なお、現行
のABWR自体は次のような構造上および機能上の改良
点を有している。かかる改良点としては、(1) 外部の再
循環管路が排除されること、(2) 現在稼働中のプラント
に比べて格納容器内の放射線レベルが1/2 以上低減する
こと、(3) 定格出力時において10%以上の過剰流量が
得られること、(4) 再循環水流をポンプ輸送するために
必要な電力が低減すること、(5) 炉心の上端よりも下方
に大きな原子炉圧力容器ノズルを設ける必要がなくなる
こと、(6) 制御棒駆動装置の保守のための要求条件が緩
和されること、(7) 電気的に連結された制御棒駆動装置
が使用されること、並びに(8) 制御棒駆動装置が迅速な
挿入能力を有することが挙げられる。
【0014】本発明の改良に当っては、製造上の制約に
対処するため、原子炉圧力容器が有する7.1メートル
の内径はそのままに保持される。しかるに、通常21メ
ートルである原子炉の高さは燃料構造物における有効燃
料長の減少に応じて変更することができる。標準的なA
BWRは、再循環水流を生起させるために使用される1
0個の内部ポンプの配置を可能にするために炉心のシュ
ラウドと原子炉圧力容器の側壁との間の環状空間が拡大
されている点を除けば、通常のBWRと同様な構造を有
している。
対処するため、原子炉圧力容器が有する7.1メートル
の内径はそのままに保持される。しかるに、通常21メ
ートルである原子炉の高さは燃料構造物における有効燃
料長の減少に応じて変更することができる。標準的なA
BWRは、再循環水流を生起させるために使用される1
0個の内部ポンプの配置を可能にするために炉心のシュ
ラウドと原子炉圧力容器の側壁との間の環状空間が拡大
されている点を除けば、通常のBWRと同様な構造を有
している。
【0015】先ず図1を見ると、本発明に従って改造さ
れた改良沸騰水型原子炉(ABWR)アセンブリが10
として示されている。かかるアセンブリ10は、内面1
4において前記のごとき7.1メートルの内径を有する
標準化された原子炉圧力容器(以後は「原子炉容器」と
呼ぶ)12を含んでいる。原子炉容器12の円筒形部分
の上面には半球状のドームまたは上蓋16がボルト留め
されていて、それの頂部にはベントノズルおよびスプレ
ーノズル18が設けられている。アセンブリ10の上方
に位置する蒸気処理区域22から蒸気ノズル20が伸び
ている。蒸気処理区域22は気水分離を行うための部分
であって、それの内部には特に気水分離器24および蒸
気乾燥器26が含まれている。気水分離器24の直下に
はプレナム28が配置されていて、それの上部には気水
分離器24の個々の構成単位と協働する開口を持った有
孔ドーム30が設けられている。プレナム28の直下に
は、互いに離隔しながら直立状態で配置された所定数の
細長い燃料集合体を一定の配列状態で支持する炉心32
が存在している。炉心32内の燃料集合体は、円形の上
部案内板34およびそれに対応して下方に配置された円
形の炉心支持板36を含む支持機構によって直立状態に
保持されている。炉心32の直下には、複数の制御棒案
内管から成る制御棒案内機構38が配置されている。か
かる制御棒案内管のうち、概して外側に配置されたもの
は周辺配置制御棒案内管と呼ばれるが、それらによって
円柱状の制御棒案内区域が規定される。かかる制御棒案
内機構38は、各々の制御棒案内管の内部において制御
棒(図示せず)を移動させ、そして炉心32内の燃料集
合体の間に挿入するために役立つ。これらの制御棒用の
駆動装置が40として示されているが、その実例として
は制御棒の鉛直移動に際して微動調節を可能にする電気
式かつ油圧式の駆動装置が挙げられる。従来のABWR
構造においては、複数の羽根を有する十字形の制御棒が
使用され、そして細長い管から成る制御棒案内管の内部
においてそれらを移動させ得るようになっていた。概し
て円柱状の制御棒案内区域は、円形パターンを成して配
列された一連の冷却材再循環ポンプまたは原子炉内部ポ
ンプ(RIP)の内側に配置されている。なお、図中に
は10個のポンプのうちの2個が50および55として
示されている。それらのポンプ50および55は、原子
炉容器12の内部に配置された頭部または羽根車50a
および55aをそれぞれ具備している。羽根車50aお
よび55aの下方にはそれぞれ駆動電動機50bおよび
55bが存在しているが、それらは原子炉容器12の外
部に配置されている。
れた改良沸騰水型原子炉(ABWR)アセンブリが10
として示されている。かかるアセンブリ10は、内面1
4において前記のごとき7.1メートルの内径を有する
標準化された原子炉圧力容器(以後は「原子炉容器」と
呼ぶ)12を含んでいる。原子炉容器12の円筒形部分
の上面には半球状のドームまたは上蓋16がボルト留め
されていて、それの頂部にはベントノズルおよびスプレ
ーノズル18が設けられている。アセンブリ10の上方
に位置する蒸気処理区域22から蒸気ノズル20が伸び
ている。蒸気処理区域22は気水分離を行うための部分
であって、それの内部には特に気水分離器24および蒸
気乾燥器26が含まれている。気水分離器24の直下に
はプレナム28が配置されていて、それの上部には気水
分離器24の個々の構成単位と協働する開口を持った有
孔ドーム30が設けられている。プレナム28の直下に
は、互いに離隔しながら直立状態で配置された所定数の
細長い燃料集合体を一定の配列状態で支持する炉心32
が存在している。炉心32内の燃料集合体は、円形の上
部案内板34およびそれに対応して下方に配置された円
形の炉心支持板36を含む支持機構によって直立状態に
保持されている。炉心32の直下には、複数の制御棒案
内管から成る制御棒案内機構38が配置されている。か
かる制御棒案内管のうち、概して外側に配置されたもの
は周辺配置制御棒案内管と呼ばれるが、それらによって
円柱状の制御棒案内区域が規定される。かかる制御棒案
内機構38は、各々の制御棒案内管の内部において制御
棒(図示せず)を移動させ、そして炉心32内の燃料集
合体の間に挿入するために役立つ。これらの制御棒用の
駆動装置が40として示されているが、その実例として
は制御棒の鉛直移動に際して微動調節を可能にする電気
式かつ油圧式の駆動装置が挙げられる。従来のABWR
構造においては、複数の羽根を有する十字形の制御棒が
使用され、そして細長い管から成る制御棒案内管の内部
においてそれらを移動させ得るようになっていた。概し
て円柱状の制御棒案内区域は、円形パターンを成して配
列された一連の冷却材再循環ポンプまたは原子炉内部ポ
ンプ(RIP)の内側に配置されている。なお、図中に
は10個のポンプのうちの2個が50および55として
示されている。それらのポンプ50および55は、原子
炉容器12の内部に配置された頭部または羽根車50a
および55aをそれぞれ具備している。羽根車50aお
よび55aの下方にはそれぞれ駆動電動機50bおよび
55bが存在しているが、それらは原子炉容器12の外
部に配置されている。
【0016】ここで一時的に図2を見ると、一連のポン
プ50〜59の羽根車が50a〜59aとして示されて
いる。かかるポンプ50〜59は円形パターンを成しな
がら原子炉容器12の内面14に隣接して配列されてい
ることが認められよう。
プ50〜59の羽根車が50a〜59aとして示されて
いる。かかるポンプ50〜59は円形パターンを成しな
がら原子炉容器12の内面14に隣接して配列されてい
ることが認められよう。
【0017】再び図1を見ると、炉心32および制御棒
案内機構38の回りにシュラウド62が配置されている
ことがわかる。従来のABWR構造においては、シュラ
ウドはそれの全長を通じて一定の直径を有していた。し
かるに、本発明に従えば、シュラウド62は炉心32を
包囲する円筒形炉心部分64および制御棒案内機構38
を実質的に包囲する円筒形下方部分68を含んでいて、
それらは朝顔状の移行連結部材66によって連結されて
いる。上記のごとき構造においては、炉心32の直径は
拡大されていることがわかる。すなわち、シュラウド6
2の円筒形炉心部分64は原子炉容器12の内面14か
ら距離r1 だけ離隔していて、それらの間には従来のご
とくに環状の炉心領域冷却材帰路が規定されている。か
かる冷却材帰路は下方に伸び、移行連結部材66の傍を
通過し、そしてシュラウド62の円筒形下方部分68に
よって規定されるより広い帰路に通じている。この部位
においては、制御棒案内機構38を包囲するシュラウド
62の円筒形下方部分68は内面14からr2 だけ離隔
している。このような広い間隔は、ポンプ50〜59の
羽根車50a〜59aを収容するために役立つ。このよ
うにすれば、前述のごとく、大きい容積を有する環状の
ポンプ領域冷却材帰路が得られることになる。最後に、
アセンブリ10を従来のBWRから区別する点として、
ポンプ50〜59の使用を可能にするために円錐形のス
カート70が設けられている。
案内機構38の回りにシュラウド62が配置されている
ことがわかる。従来のABWR構造においては、シュラ
ウドはそれの全長を通じて一定の直径を有していた。し
かるに、本発明に従えば、シュラウド62は炉心32を
包囲する円筒形炉心部分64および制御棒案内機構38
を実質的に包囲する円筒形下方部分68を含んでいて、
それらは朝顔状の移行連結部材66によって連結されて
いる。上記のごとき構造においては、炉心32の直径は
拡大されていることがわかる。すなわち、シュラウド6
2の円筒形炉心部分64は原子炉容器12の内面14か
ら距離r1 だけ離隔していて、それらの間には従来のご
とくに環状の炉心領域冷却材帰路が規定されている。か
かる冷却材帰路は下方に伸び、移行連結部材66の傍を
通過し、そしてシュラウド62の円筒形下方部分68に
よって規定されるより広い帰路に通じている。この部位
においては、制御棒案内機構38を包囲するシュラウド
62の円筒形下方部分68は内面14からr2 だけ離隔
している。このような広い間隔は、ポンプ50〜59の
羽根車50a〜59aを収容するために役立つ。このよ
うにすれば、前述のごとく、大きい容積を有する環状の
ポンプ領域冷却材帰路が得られることになる。最後に、
アセンブリ10を従来のBWRから区別する点として、
ポンプ50〜59の使用を可能にするために円錐形のス
カート70が設けられている。
【0018】次に図2について説明すれば、内面14に
対するシュラウド62の円筒形炉心部分64の距離r1
が対応する距離r2 よりも小さくなるように炉心32を
拡大することは、炉心の外周面における中性子フルエン
スまたは積算中性子線量の評価に基づいて行われる。一
般に、周辺領域における中性子は冷却水の水素成分によ
って減速される結果、原子炉容器の側壁が受ける中性子
線量は脆性破壊現象を回避するのに十分な程度に小さい
ものである。それ故、環状区域の半径方向寸法(r1 )
を中性子フルエンスによって誘起される原子炉容器の脆
化が回避されるような最小値に設定することにより、炉
心32内に追加の燃料集合体を使用することが可能とな
る。その結果、たとえば、出力密度を低下させることに
よって原子炉の総合出力を維持もしくは増加させながら
望ましい受動的な安全特性を確保し、それによって安定
性能を向上させることができるのである。
対するシュラウド62の円筒形炉心部分64の距離r1
が対応する距離r2 よりも小さくなるように炉心32を
拡大することは、炉心の外周面における中性子フルエン
スまたは積算中性子線量の評価に基づいて行われる。一
般に、周辺領域における中性子は冷却水の水素成分によ
って減速される結果、原子炉容器の側壁が受ける中性子
線量は脆性破壊現象を回避するのに十分な程度に小さい
ものである。それ故、環状区域の半径方向寸法(r1 )
を中性子フルエンスによって誘起される原子炉容器の脆
化が回避されるような最小値に設定することにより、炉
心32内に追加の燃料集合体を使用することが可能とな
る。その結果、たとえば、出力密度を低下させることに
よって原子炉の総合出力を維持もしくは増加させながら
望ましい受動的な安全特性を確保し、それによって安定
性能を向上させることができるのである。
【0019】図2中に72として示されているような現
行の燃料集合体は、たとえば、複数の燃料棒を8×8の
配列状態で組合わせることによって形成された燃料バン
ドルから成っている。かかる燃料バンドルは、たとえば
ジルカロイ材料で作られた正方形横断面の燃料チャネル
によって包囲されている。かかる燃料チャネルはそれぞ
れの燃料バンドルを通って流れる冷却材を導くと共に、
制御棒を案内するためにも役立つ。現行のABWRの炉
心内においては、制御棒案内機構38内に含まれる管状
構造の制御棒案内管内に引込んで保持することのできる
十字形の制御棒が使用されている。本発明の原子炉アセ
ンブリ10においても十字形の制御棒は使用されている
が、それは炉心32の内部領域のみに限られている。か
かる十字形の制御棒は図2中に74として示されてい
る。かかる制御棒74は、従来通り、制御棒案内管との
協力下で動作する。
行の燃料集合体は、たとえば、複数の燃料棒を8×8の
配列状態で組合わせることによって形成された燃料バン
ドルから成っている。かかる燃料バンドルは、たとえば
ジルカロイ材料で作られた正方形横断面の燃料チャネル
によって包囲されている。かかる燃料チャネルはそれぞ
れの燃料バンドルを通って流れる冷却材を導くと共に、
制御棒を案内するためにも役立つ。現行のABWRの炉
心内においては、制御棒案内機構38内に含まれる管状
構造の制御棒案内管内に引込んで保持することのできる
十字形の制御棒が使用されている。本発明の原子炉アセ
ンブリ10においても十字形の制御棒は使用されている
が、それは炉心32の内部領域のみに限られている。か
かる十字形の制御棒は図2中に74として示されてい
る。かかる制御棒74は、従来通り、制御棒案内管との
協力下で動作する。
【0020】炉心32内にはまた、正方形の中に斜線を
引いて成る記号によって表わされた周辺配置燃料集合体
も含まれる。76として示された一部の周辺配置燃料集
合体は、各々の周辺配置燃料集合体の2つの対向面が別
の周辺配置燃料集合体の2つの対向面と平行になるよう
に配列されている。また、78として示された別の周辺
配置燃料集合体は対角面同士が互いに整列するように配
列されている。一般に、炉心32の境界を越えて中性子
が拡散するという理由から周辺領域ではより低い中性子
束が必要とされるので、周辺配置燃料集合体76および
78はあまり高い反応度を示さない。多くの場合、燃料
集合体は燃料サイクルの過程において炉心の中心領域か
ら周辺領域に段階的に移動させられる。その結果、炉心
32の周辺領域に存在する燃料集合体はやや消耗した燃
料状態を示すのであって、このことも中性子束または反
応度の低下をもたらすことになる。とは言え、炉心32
の周辺領域においてもある程度の制御棒による制御は必
要である。制御棒案内機構38およびそれを包囲するシ
ュラウド62の円筒形下方部分68が炉心32に比べて
小さい直径を有することを考えると、周辺領域における
制御棒の運動は干渉の問題を引起こす。本発明の原子炉
アセンブリ10においては、制御棒およびそれに対応し
た制御棒案内管をシュラウド62の円筒形下方部分68
の内面にかなり近接して取付けることのできるような制
御棒構造を使用することによって上記のごとき問題が解
決されるのである。
引いて成る記号によって表わされた周辺配置燃料集合体
も含まれる。76として示された一部の周辺配置燃料集
合体は、各々の周辺配置燃料集合体の2つの対向面が別
の周辺配置燃料集合体の2つの対向面と平行になるよう
に配列されている。また、78として示された別の周辺
配置燃料集合体は対角面同士が互いに整列するように配
列されている。一般に、炉心32の境界を越えて中性子
が拡散するという理由から周辺領域ではより低い中性子
束が必要とされるので、周辺配置燃料集合体76および
78はあまり高い反応度を示さない。多くの場合、燃料
集合体は燃料サイクルの過程において炉心の中心領域か
ら周辺領域に段階的に移動させられる。その結果、炉心
32の周辺領域に存在する燃料集合体はやや消耗した燃
料状態を示すのであって、このことも中性子束または反
応度の低下をもたらすことになる。とは言え、炉心32
の周辺領域においてもある程度の制御棒による制御は必
要である。制御棒案内機構38およびそれを包囲するシ
ュラウド62の円筒形下方部分68が炉心32に比べて
小さい直径を有することを考えると、周辺領域における
制御棒の運動は干渉の問題を引起こす。本発明の原子炉
アセンブリ10においては、制御棒およびそれに対応し
た制御棒案内管をシュラウド62の円筒形下方部分68
の内面にかなり近接して取付けることのできるような制
御棒構造を使用することによって上記のごとき問題が解
決されるのである。
【0021】次に図3を見ると、前記に74として記載
された十字形の制御棒が詳細に示されている。かかる制
御棒74は同じ形状を有する4枚の羽根80〜83から
構成されていて、それらの各々は圧縮された炭化ホウ素
粉末を充填した複数のステンレス鋼管84〜87を含ん
でいる。制御棒74はまた、鉛直方向の移動を容易にす
るため、直線的に配列されたステンレス鋼製ローラ88
〜91を有することもある。最後に、取っ手92が設け
られているのが通例である。次に図4を見ると、十字形
の制御棒74の変形例として、3枚の羽根をから成るT
字形の制御棒96が示されている。かかるT字形の制御
棒96は、図2に示されるごとく、対向面同士が直線的
に整列するように配列された周辺配置燃料集合体76と
共に使用される。T字形の制御棒96は、十字形の制御
棒74の羽根と同様に構成された3枚の羽根98〜10
0を有している。詳しく述べれば、これらの羽根は圧縮
された炭化ホウ素粉末を充填した複数のステンレス鋼管
101〜103をステンレス鋼製の外被で包囲したもの
から成っている。更にまた、前記の場合と同じく、直線
的に整列したローラ104〜106が羽根98〜100
上に配置されており、またT字形の制御棒96の上端に
は取っ手112が設けられている。ここで図5を見る
と、制御棒案内機構38内における十字形の制御棒は破
線で示された制御棒案内管108の内部に収容されてい
ることが認められよう。このような制御棒支持方法は従
来通りのものである。しかるに、制限された直径を有す
る制御棒案内機構38と共に直径の大きい炉心を使用し
ながら所要の原子炉制御を達成するため、T字形の制御
棒96は破線で示されたT字形の制御棒案内管110に
よって支持されている。このようにすれば、T字形の制
御棒96を炉心32の周辺領域内に挿入することができ
るのである。
された十字形の制御棒が詳細に示されている。かかる制
御棒74は同じ形状を有する4枚の羽根80〜83から
構成されていて、それらの各々は圧縮された炭化ホウ素
粉末を充填した複数のステンレス鋼管84〜87を含ん
でいる。制御棒74はまた、鉛直方向の移動を容易にす
るため、直線的に配列されたステンレス鋼製ローラ88
〜91を有することもある。最後に、取っ手92が設け
られているのが通例である。次に図4を見ると、十字形
の制御棒74の変形例として、3枚の羽根をから成るT
字形の制御棒96が示されている。かかるT字形の制御
棒96は、図2に示されるごとく、対向面同士が直線的
に整列するように配列された周辺配置燃料集合体76と
共に使用される。T字形の制御棒96は、十字形の制御
棒74の羽根と同様に構成された3枚の羽根98〜10
0を有している。詳しく述べれば、これらの羽根は圧縮
された炭化ホウ素粉末を充填した複数のステンレス鋼管
101〜103をステンレス鋼製の外被で包囲したもの
から成っている。更にまた、前記の場合と同じく、直線
的に整列したローラ104〜106が羽根98〜100
上に配置されており、またT字形の制御棒96の上端に
は取っ手112が設けられている。ここで図5を見る
と、制御棒案内機構38内における十字形の制御棒は破
線で示された制御棒案内管108の内部に収容されてい
ることが認められよう。このような制御棒支持方法は従
来通りのものである。しかるに、制限された直径を有す
る制御棒案内機構38と共に直径の大きい炉心を使用し
ながら所要の原子炉制御を達成するため、T字形の制御
棒96は破線で示されたT字形の制御棒案内管110に
よって支持されている。このようにすれば、T字形の制
御棒96を炉心32の周辺領域内に挿入することができ
るのである。
【0022】再び図2を見ると、互いに対角面同士が整
列するようにして配列された周辺配置燃料集合体78に
対してはL字形の制御棒116を使用し得ることが認め
られよう。
列するようにして配列された周辺配置燃料集合体78に
対してはL字形の制御棒116を使用し得ることが認め
られよう。
【0023】次に図6を見ると、L字形の制御棒116
が詳細に示されている。すなわち、L字形の制御棒11
6は十字形の制御棒74の場合と同様にして形成された
2枚の羽根118および119を有している。これらの
羽根は、前記の場合と同じく、圧縮された炭化ホウ素粉
末を充填した複数のステンレス鋼管120および121
をステンレス鋼製の外被で包囲したものから成ってい
る。更にまた、直線的に整列したローラ122および1
23が羽根118および119上に配置されており、ま
たL字形の制御棒116の上端には取っ手124が設け
られている。
が詳細に示されている。すなわち、L字形の制御棒11
6は十字形の制御棒74の場合と同様にして形成された
2枚の羽根118および119を有している。これらの
羽根は、前記の場合と同じく、圧縮された炭化ホウ素粉
末を充填した複数のステンレス鋼管120および121
をステンレス鋼製の外被で包囲したものから成ってい
る。更にまた、直線的に整列したローラ122および1
23が羽根118および119上に配置されており、ま
たL字形の制御棒116の上端には取っ手124が設け
られている。
【0024】ここで図5Bを見ると、制御棒案内機構3
8内に含まれるL字形の制御棒116が示されている。
かかるL字形の制御棒116を安定化させるため、破線
で示されたL字形の制御棒案内管128が使用されてい
る。
8内に含まれるL字形の制御棒116が示されている。
かかるL字形の制御棒116を安定化させるため、破線
で示されたL字形の制御棒案内管128が使用されてい
る。
【0025】再び図1および2を見ると、シュラウド6
2の円筒形炉心部分64は冷却材再循環ポンプの羽根車
50a〜59aの上面よりも実質的に上方に位置してい
る。かかる羽根車は原子炉アセンブリ10の上部から着
脱されるから、それらに上方から接近することが可能で
なければならない。このような接近を可能にするため、
図2から明らかなごとく、シュラウド62の円筒形炉心
部分64には半円形の細長いノッチ130が設けられて
いる。更にまた、現行のABWRにおいて使用されてい
るものよりも僅かに小さい(たとえば、約10%だけ小
さい)頭部または羽根車50a〜59aを使用すること
もできる。
2の円筒形炉心部分64は冷却材再循環ポンプの羽根車
50a〜59aの上面よりも実質的に上方に位置してい
る。かかる羽根車は原子炉アセンブリ10の上部から着
脱されるから、それらに上方から接近することが可能で
なければならない。このような接近を可能にするため、
図2から明らかなごとく、シュラウド62の円筒形炉心
部分64には半円形の細長いノッチ130が設けられて
いる。更にまた、現行のABWRにおいて使用されてい
るものよりも僅かに小さい(たとえば、約10%だけ小
さい)頭部または羽根車50a〜59aを使用すること
もできる。
【0026】原子炉アセンブリ10に関して提示された
炉心直径の拡大(たとえば、5.3メートルから約6.
1メートルへの拡大)の可能性を考察し、かつ中性子フ
ルエンスおよびそれに関連した原子炉容器の脆化に関す
る要求条件を考察しながら、有効燃料長(AFL)およ
び出力密度として表わされる追加の選択設計条件につい
ても観察を行うことができる。このような観察結果は下
記の表1中に要約して示されていると共に、図7中にグ
ラフ表示されている。なお、炉心の外径とは個々の燃料
集合体を包囲する円の外側限界を表わす値として定義さ
れたものである。
炉心直径の拡大(たとえば、5.3メートルから約6.
1メートルへの拡大)の可能性を考察し、かつ中性子フ
ルエンスおよびそれに関連した原子炉容器の脆化に関す
る要求条件を考察しながら、有効燃料長(AFL)およ
び出力密度として表わされる追加の選択設計条件につい
ても観察を行うことができる。このような観察結果は下
記の表1中に要約して示されていると共に、図7中にグ
ラフ表示されている。なお、炉心の外径とは個々の燃料
集合体を包囲する円の外側限界を表わす値として定義さ
れたものである。
【0027】現行のABWRにおいては、図7中の破線
132によって表わされた1356MWe の出力を達成
するために50.5KW/Lの出力密度が要求される。
出力密度がより低い場合(たとえば、42KW/Lであ
る場合)には、有効燃料長(AFL)に対する出力(M
We )は曲線134によって表わすことができる。曲線
134は、約9フィートのAFL値に対して1000M
We を僅かに越える出力が得られることを示している。
燃料棒を(たとえば10.5フィートのAFL値にま
で)長くすれば、出力は1200MWeを僅かに越える
レベルにまで増加する。このような低い出力密度の下で
も、現行のABWRにおいて得られる出力より高い13
92MWe の出力が得られることが認められよう。出力
密度を46KW/Lに増加させた場合には、曲線136
によって表わされるような関係が得られる。現行の出力
(すなわち、1356MWe )は10.5フィートのA
FL値においてほとんど達成されることに注意された
い。次に、現在想定されている出力密度にほぼ等しい5
0KW/Lの出力密度に関する観察結果が曲線138に
よって示されている。曲線138は、現行のABWRの
出力が9フィートと10.5フィートとの間のAFL値
において得られることを示している。更にまた、AFL
値を増加させれば、出力の実質的な増加が得られること
になる。表1および曲線136によって表わされるデー
タに関して特に興味深い点は、本発明に従えば、46K
W/Lという低い出力密度および約10.5フィートと
いう小さい有効燃料長(AFL)においてほぼ同等の出
力を達成し得ることである。その結果、本発明のABW
Rにおいては安定性能の向上が得られると共に、全ポン
プトリップ現象を低減させることができるのである。
132によって表わされた1356MWe の出力を達成
するために50.5KW/Lの出力密度が要求される。
出力密度がより低い場合(たとえば、42KW/Lであ
る場合)には、有効燃料長(AFL)に対する出力(M
We )は曲線134によって表わすことができる。曲線
134は、約9フィートのAFL値に対して1000M
We を僅かに越える出力が得られることを示している。
燃料棒を(たとえば10.5フィートのAFL値にま
で)長くすれば、出力は1200MWeを僅かに越える
レベルにまで増加する。このような低い出力密度の下で
も、現行のABWRにおいて得られる出力より高い13
92MWe の出力が得られることが認められよう。出力
密度を46KW/Lに増加させた場合には、曲線136
によって表わされるような関係が得られる。現行の出力
(すなわち、1356MWe )は10.5フィートのA
FL値においてほとんど達成されることに注意された
い。次に、現在想定されている出力密度にほぼ等しい5
0KW/Lの出力密度に関する観察結果が曲線138に
よって示されている。曲線138は、現行のABWRの
出力が9フィートと10.5フィートとの間のAFL値
において得られることを示している。更にまた、AFL
値を増加させれば、出力の実質的な増加が得られること
になる。表1および曲線136によって表わされるデー
タに関して特に興味深い点は、本発明に従えば、46K
W/Lという低い出力密度および約10.5フィートと
いう小さい有効燃料長(AFL)においてほぼ同等の出
力を達成し得ることである。その結果、本発明のABW
Rにおいては安定性能の向上が得られると共に、全ポン
プトリップ現象を低減させることができるのである。
【0028】
【表1】 表 1 KW/L AFL MWth MWe 42 9´ 3131 1043 42 10.5´ 3653 1218 42 12´ 4175 1392 46 9´ 3429 1143 46 10.5´ 4001 1334 46 12´ 4572 1524 50 9´ 3727 1242 50 10.5´ 4349 1450 50 12´ 4970 1657 原子炉容器の内径:7.1メートル 炉心の外径:6.1メートル 上記のごとき装置には、本発明の範囲から逸脱すること
なしに様々な変更を加えることができる。それ故、本明
細書中に記載されもしくは添付の図面中に示された全て
の事項は制限的でなく例示的なものと解釈すべきであ
る。
なしに様々な変更を加えることができる。それ故、本明
細書中に記載されもしくは添付の図面中に示された全て
の事項は制限的でなく例示的なものと解釈すべきであ
る。
【図1】本発明に基づく改良沸騰水型原子炉アセンブリ
の部分断面図であって、内部構造を示すために一部が切
取られている。
の部分断面図であって、内部構造を示すために一部が切
取られている。
【図2】図1に示された原子炉アセンブリの線2−2に
関する断面図である。
関する断面図である。
【図3】図1の原子炉アセンブリにおいて使用し得る十
字形の制御棒の部分斜視図であって、内部構造を示すた
めに一部が切取られている。
字形の制御棒の部分斜視図であって、内部構造を示すた
めに一部が切取られている。
【図4】図1の原子炉アセンブリにおいて使用し得るT
字形の制御棒の部分斜視図であって、内部構造を示すた
めに一部が切取られている。
字形の制御棒の部分斜視図であって、内部構造を示すた
めに一部が切取られている。
【図5】Aは図1中の線5−5に関する部分断面図であ
って、十字形およびT字形の制御棒並びにそれらに対応
した制御棒案内装置を示しており、またBも図1中の線
5−5に関する部分断面図であって、十字形およびL字
形の制御棒並びにそれらに対応した制御棒案内装置を示
している。
って、十字形およびT字形の制御棒並びにそれらに対応
した制御棒案内装置を示しており、またBも図1中の線
5−5に関する部分断面図であって、十字形およびL字
形の制御棒並びにそれらに対応した制御棒案内装置を示
している。
【図6】図1の原子炉アセンブリにおいて使用し得るL
字形の制御棒の部分斜視図であって、内部構造を示すた
めに一部が切取られている。
字形の制御棒の部分斜視図であって、内部構造を示すた
めに一部が切取られている。
【図7】図1の原子炉アセンブリにおいて使用し得る3
種の出力密度に関し、出力を有効燃料長に対してプロッ
トしたグラフである。
種の出力密度に関し、出力を有効燃料長に対してプロッ
トしたグラフである。
10 改良沸騰水型原子炉アセンブリ 12 原子炉圧力容器または原子炉容器 14 内面 16 ドームまたは上蓋 20 蒸気ノズル 22 蒸気処理区域 24 気水分離器 26 蒸気乾燥器 28 プレナム 32 炉心 38 制御棒案内機構 40 駆動装置 50 冷却材再循環ポンプ 50a 頭部または羽根車 50b 駆動電動機 55 冷却材再循環ポンプ 55a 頭部または羽根車 55b 駆動電動機 62 シュラウド 64 円筒形炉心部分 66 移行連結部材 68 円筒形下方部分 72 燃料集合体 74 十字形の制御棒 76 周辺配置燃料集合体 78 周辺配置燃料集合体 96 T字形の制御棒 116 L字形の制御棒
Claims (12)
- 【請求項1】 全体的に円筒形状の内面を有していると
共に所定の内径を有している直立した原子炉容器と、 該原子炉容器の概して上部区域内に設けられており、気
水分離を行う蒸気処理手段と、 前記原子炉容器の下部において前記原子炉容器の内面に
隣接した環状区域内に装着された羽根車を有している複
数の冷却材再循環ポンプと、 前記原子炉容器内に配置されており、所定の外径を有し
ている炉心であって、該炉心は、所定の数の内部及び周
辺に設けられた燃料集合体を含んでおり、該燃料集合体
は、所定の有効燃料長及び出力密度を有する燃料棒を組
み込んでいる、炉心と、 前記原子炉容器内において前記炉心に隣接していると共
に前記環状区域の内側に配置された複数の制御棒案内部
を含んでいる制御棒案内機構と、 それぞれが前記制御棒案内部の内部から互いに隣接した
前記燃料集合体の間の特定位置にまで移動可能な複数の
制御棒と、 前記原子炉容器内に配置されているシュラウドであっ
て、該シュラウドは、前記環状区域に沿って配置されて
いる円筒形の炉心領域部を有しており、該炉心領域部
は、前記炉心を包囲しており、中性子フルエンスにより
誘起される前記原子炉容器の脆化を回避すると共に炉心
領域内における冷却材の帰路を形成する実質的に最小の
距離だけ前記原子炉容器の内面から離隔している、シュ
ラウドと、 前記制御棒に連結されており、該制御棒の移動を行わせ
る駆動手段とを備えた発電用原子炉。 - 【請求項2】 前記複数の制御棒は、第1群の制御棒を
含んでおり、該第1群の制御棒は前記駆動手段により、
前記周辺に設けられた燃料集合体に隣接して移動可能で
あると共に、T字形を成した3つの羽根部を有するよう
に形成されており、該羽根部のうちの2つの羽根部は、
互いに平行に整列している請求項1に記載の発電用原子
炉。 - 【請求項3】 前記複数の制御棒は、第2群の制御棒を
含んでおり、該第2群の制御棒は前記駆動手段により、
前記周辺に設けられた燃料集合体に隣接して移動可能で
あると共に、L字形を成した2つの羽根部を有するよう
に形成されている請求項1に記載の発電用原子炉。 - 【請求項4】 前記シュラウドの円筒形の炉心領域部
は、前記制御棒案内機構を実質的に包囲していると共に
前記環状区域の内側に配置されている円筒形の下方部に
向かって変化しており、 前記原子炉容器の所定の内径は、7.1メートルであ
り、 前記炉心の外径は、6.1メートルであり、 前記燃料棒の所定の有効燃料長は、3.81メートル未
満である請求項1に記載の発電用原子炉。 - 【請求項5】 全体的に円筒形の内面を有していると共
に所定の内径を有している直立した原子炉容器と、 該原子炉容器の概して上部区域内に配置されており、気
水分離を行う蒸気処理手段と、 前記原子炉容器内において前記蒸気処理手段の下方に配
置されている炉心であって、該炉心は、上端と下端との
間において所定の距離にわたり延在していると共に、互
いに離隔して直立状態で配列された所定の数の燃料集合
体を含んでおり、該燃料集合体は、所定の直径を有する
全体的に円筒形の炉心外周面内において該炉心内の外方
に配置された周辺燃料集合体を含んでおり、前記炉心外
周面は、環状の炉心領域冷却材帰路を形成するように前
記原子炉容器の内面から第1の距離だけ離隔している、
炉心と、 前記原子炉容器内において前記炉心の下方に装着されて
いる頭部を有していると共に、前記原子炉容器の内面に
隣接し円形パターンを成して設けられている複数の冷却
材再循環ポンプと、 前記原子炉容器内において前記炉心の下端に隣接して配
置されている複数の制御棒案内部を含んでいる制御棒案
内機構であって、実質的に周辺に設けられた制御棒案内
部が、全体的に円筒形の制御棒案内区域を形成してお
り、該制御棒案内区域は、前記円形パターンの再循環ポ
ンプから内側に延在していると共に、環状のポンプ領域
冷却材帰路を形成するように前記第1の距離よりも大き
い第2の距離だけ前記原子炉容器の内面から離隔してい
る、制御棒案内機構と、 それぞれが前記制御棒案内部の内部から互いに隣接した
前記燃料集合体の間の特定位置にまで移動可能な複数の
制御棒と、 該制御棒に連結されており、該制御棒の移動を行わせる
駆動手段とを備えた発電用原子炉。 - 【請求項6】 前記周辺に設けられた制御棒案内部は、
関連する前記制御棒を前記周辺燃料集合体に隣接してい
ると共に該周辺燃料集合体より内側に設けられている位
置にまで移動させるように配置されている請求項5に記
載の発電用原子炉。 - 【請求項7】 前記周辺に設けられた制御棒案内部の内
部の特定の前記制御棒は、T字形の断面を有するように
形成されている請求項5に記載の発電用原子炉。 - 【請求項8】 前記T字形の断面を有する特定の制御棒
が内部で移動する前記周辺に設けられた制御棒案内部
は、T字形の断面を有するように形成されている請求項
7に記載の発電用原子炉。 - 【請求項9】 前記周辺に設けられた制御棒案内部の内
部の特定の前記制御棒は、L字形の断面を有するように
形成されている請求項5に記載の発電用原子炉。 - 【請求項10】 前記L字形の断面を有する特定の制御
棒が内部で移動する前記周辺に設けられた制御棒案内部
は、L字形の断面を有するように形成されている請求項
9に記載の発電用原子炉。 - 【請求項11】 前記原子炉容器内に配置されているシ
ュラウドを含んでおり、該シュラウドは、前記円筒形の
炉心外周面の位置において前記炉心を包囲していると共
に前記第1の距離を実質的に画定するように前記原子炉
容器の内面から離隔している円筒形の炉心領域部を有し
ており、該炉心領域部は、前記制御棒案内機構を実質的
に包囲している円筒形の下方部に向かって変化してお
り、該下方部は、前記再循環ポンプの内側に配置されて
いると共に、前記第2の距離を実質的に画定するように
前記原子炉容器の内面から離隔している請求項5に記載
の発電用原子炉。 - 【請求項12】 前記シュラウドの円筒形の炉心領域部
は、前記原子炉容器の上部区域から前記冷却材再循環ポ
ンプの頭部に接近するために垂直方向に設けられている
と共に内方に陥入したノッチを含んでいる請求項11に
記載の発電用原子炉。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/694,526 US5213756A (en) | 1991-05-01 | 1991-05-01 | Boiling water reactor with expanded core diameter |
US694526 | 1991-05-01 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05134072A JPH05134072A (ja) | 1993-05-28 |
JPH087271B2 true JPH087271B2 (ja) | 1996-01-29 |
Family
ID=24789192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4101491A Expired - Fee Related JPH087271B2 (ja) | 1991-05-01 | 1992-04-22 | 発電用原子炉 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5213756A (ja) |
EP (1) | EP0511873A1 (ja) |
JP (1) | JPH087271B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5283809A (en) * | 1993-05-03 | 1994-02-01 | General Electric Company | Steam separator latch assembly |
US20060062345A1 (en) * | 2004-09-23 | 2006-03-23 | Farawila Yousef M | Method and device to stabilize boiling water reactors against regional mode oscillations |
SE534584C2 (sv) * | 2010-04-19 | 2011-10-11 | Westinghouse Electric Sweden | Styrstav |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE1514174C3 (de) * | 1965-07-23 | 1974-08-29 | Licentia Patent-Verwaltungs-Gmbh, 6000 Frankfurt | Siedewasserreaktor mit Zwangsumlauf des Kühlmittels |
SE320739B (ja) * | 1968-09-24 | 1970-02-16 | Asea Ab | |
SE384593B (sv) * | 1974-08-29 | 1976-05-10 | Asea Atom Ab | Kokvattenreaktor |
DE2549423C2 (de) * | 1975-11-04 | 1977-10-13 | Kraftwerk Union AG, 4330 Mulheim | Kerntragstruktur für Kernkraftwerke, vorzugsweise fur Leichtwasserreaktoren |
EP0325230B1 (en) * | 1988-01-18 | 1994-10-12 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Internal pump for nuclear reactor |
US5082620A (en) * | 1991-05-13 | 1992-01-21 | General Electric Company | BWR parallel flow recirculation system |
-
1991
- 1991-05-01 US US07/694,526 patent/US5213756A/en not_active Expired - Fee Related
-
1992
- 1992-04-22 JP JP4101491A patent/JPH087271B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1992-04-30 EP EP92303953A patent/EP0511873A1/en not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05134072A (ja) | 1993-05-28 |
EP0511873A1 (en) | 1992-11-04 |
US5213756A (en) | 1993-05-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4828791A (en) | Nuclear fuel assembly debris resistant bottom nozzle | |
KR101532441B1 (ko) | 노심 부품 지지 집합체 | |
EP2194534B1 (en) | Nuclear reactor | |
EP3127122B1 (en) | Low pressure drop nuclear fuel assembly | |
US2994657A (en) | Chimney for boiling water reactor | |
KR20110044267A (ko) | 혼합 산화물 연료조립체 | |
US3219535A (en) | Nuclear reactor control means | |
US3385758A (en) | Rod worth minimizer | |
US3244597A (en) | Fast breeder neutronic reactor | |
JP2019163945A (ja) | 燃料集合体及びそれを装荷する軽水炉の炉心 | |
SE506820C2 (sv) | Bränslepatron innefattande ett flertal på varandra staplade bränsleenheter, där bränsleenheterna innefattar bränslestavar med skilda diametrar | |
JPH087271B2 (ja) | 発電用原子炉 | |
EP3010025B1 (en) | Fuel assembly for a nuclear power boiling water reactor | |
EP0480702B1 (en) | Nuclear fuel assembly comprising a water-by-pass tube | |
US3218237A (en) | Fuel element for a steam superheat boiling water nuclear reactor | |
US20190115113A1 (en) | Magneto-Rheological Nuclear Reactivity Distribution Control Elements | |
EP0526777B1 (en) | Boiling water reactor fuel assembly comprising water rods | |
JP2866520B2 (ja) | 沸騰水型原子炉 | |
JPS6318152B2 (ja) | ||
JP7570297B2 (ja) | 燃料集合体 | |
JP4028088B2 (ja) | 燃料集合体 | |
JP2006184174A (ja) | 沸騰水型原子炉の燃料集合体 | |
JP7365297B2 (ja) | 燃料集合体及び沸騰水型原子炉 | |
Oriani et al. | Thermal hydraulic tradeoffs in the design of IRIS primary circuit | |
JP2022177385A (ja) | 燃料装荷方法および炉心 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960820 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |