JPH0870270A - 構内無線通信方式 - Google Patents

構内無線通信方式

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JPH0870270A
JPH0870270A JP20397694A JP20397694A JPH0870270A JP H0870270 A JPH0870270 A JP H0870270A JP 20397694 A JP20397694 A JP 20397694A JP 20397694 A JP20397694 A JP 20397694A JP H0870270 A JPH0870270 A JP H0870270A
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JP
Japan
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premises
antenna
communication
stations
master station
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Application number
JP20397694A
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Inventor
Akio Sato
明雄 佐藤
Akiteru Yoshida
彰顕 吉田
Toshihiro Manabe
利裕 眞部
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二重床構造を有する事業所等の構内における
無線通信に用いる構内無線通信方式において、人の動き
による通信品質の劣化、人又は什器類による伝搬路の遮
蔽による通信の不能等の問題のない、安定な構内無線通
信方式を提供することを目的とする。 【構成】 構内における通信線、電力線等の収容を目的
として設置された二重床構造における上下の床(102,10
3)及び壁面104で囲まれる閉空間(二重床空間111)に空中
線107,108を設置して、二重床空間111を無線伝送路とし
て使用したので、人の動き等による伝搬環境の変動がな
い安定した伝搬環境を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、二重床構造を有する
事業所等の構内における無線通信に用いて好適な構内無
線通信方式に関する。
【0002】
【従来の技術】構内に設置されたコンピュータ、オフィ
スオートメーション(OA)機器等を相互に接続するロ
ーカルエリアネットワーク(LAN)においては、伝送
媒体としてケーブを用いる有線通信方式と、空間伝搬
(無線)を用いる無線通信方式とがある。これらのうち
空間伝搬を用いる無線通信方式においては、従来、床、
天井及び壁面で囲まれる居住空間が無線伝送路として使
用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、居住区間を
無線伝送路として使用する場合、人の動きにより電波伝
搬環境が変動し、通信品質が劣化するという問題があっ
た。さらに、マイクロ波帯以上の周波数の電波を用い、
居住区間を無線伝送路として、親局、子局間の見通しを
利用して通信を行う場合には、人及び什器による伝搬路
の遮蔽によって通信が不能になるという問題があった。
【0004】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、人の動きによる通信品質の劣化、人又は什器
類による伝搬路の遮蔽による通信の不能等の問題のな
い、安定した構内無線通信方式を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
構内に設置された少なくとも2局の無線局と、前記構内
の二重床構造における上下の床及び壁面で囲まれる閉空
間に設置された前記無線局各々の空中線とからなり、前
記閉空間を無線伝送路として、前記無線局間で相互に通
信を行うことを特徴としている。
【0006】また、請求項2記載の発明は、構内に設置
された単一の親局と、前記構内に設置されていて、前記
親局に対し信号を送信し、また、前記親局からの信号を
受信する複数の子局と、前記構内の二重床構造における
上下の床及び壁面で囲まれる閉空間に設置された前記親
局及び前記子局各々の空中線とからなり、前記閉空間を
無線伝送路として、前記親局、前記複数の子局間で多元
接続によって相互に通信を行うことを特徴としている。
【0007】また、請求項3記載の発明は、前記空中線
は、水平偏波の電波を送受信することを特徴とする請求
項1又は請求項2記載の構内無線通信方式である。
【0008】また、請求項4記載の発明は、前記空中線
は、垂直偏波の電波を送受信することを特徴とする請求
項1又は請求項2記載の構内無線通信方式である。
【0009】また、請求項5記載の発明は、構内に設置
された複数の親局と、前記構内に設置されていて、前記
複数の親局のいずれかに収容され、該親局との間で信号
を送受信する複数の子局と、第1の偏波及び前記第1の
偏波と直交する第2の偏波を送受信する機能を有し、前
記構内の二重床構造における上下の床及び壁面で囲まれ
る閉空間に設置された前記複数の親局各々の空中線と、
前記第1の偏波を送受信する機能を有し、前記閉空間に
設置された前記複数の子局各々の空中線とからなり、前
記閉空間を無線伝送路として、前記親局と該親局が収容
する前記子局との間の通信を前記第1の偏波によって行
い、前記親局間相互の通信を前記第2の偏波によって行
うことを特徴としている。
【0010】また、請求項6記載の発明は、前記第1の
偏波は垂直偏波であることを特徴とする請求項5記載の
構内無線通信方式である。
【0011】
【作用】上記構成によれば、電波環境が人の動き等に影
響されない二重床構造における上下の床及び壁面で囲ま
れる閉空間を無線伝送路として通信が行われるので、品
質の安定した通信を確保することができる。また、構内
に複数の子局を設ける場合は、多元接続によって複数の
回線を利用して通信を行うので、上記閉空間を無線伝送
路として有効に活用して、親局と複数の子局との間で安
定した通信を行うことができる。また、水平偏波を用い
た場合、偏波面が二重床構造における上下の床と平行に
なるので、上記閉空間を広く使って通信を行うことがで
き、通信の伝送距離を長くすることができる。また、特
に空中線を壁面等の近傍に配置する場合には、垂直偏波
を用いることによって、壁面から受ける影響を少なくで
き、通信の伝送距離を長くすることができる。
【0012】また、構内に複数の親局と複数の子局とを
設ける場合には、親局とその親局に収容される複数の子
局との間の通信は、第1の偏波を用いて行われる。ま
た、各親局間の通信は、第1の偏波と直交する第2の偏
波を用いて行われる。したがって、直交する2つの偏波
の共用によって無線伝送路の有効活用を図ることができ
る。また、第1の偏波を垂直偏波とすることによって、
第2の偏波すなわち水平偏波を用いて親局間相互の通信
を行えるので、親局間相互の通信伝送距離を長くするこ
とができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
について説明する。図1は、この発明の一実施例による
構内無線通信方式の説明図であり、建物の1つの階に2
つの無線局を設置して通信を行う場合の例を示してい
る。この図において、101は、天井であり、壁面104で囲
まれた空間の上に張り渡してある石膏、木材、鉄鋼等か
らなる多数の板、コンクリートの柱等からなっている。
102は、二重床構造におけるの二重床の上床であり、鉄
枠等にはめあわせて、取り外し及び取り付け自在な状態
で設置してある1辺が500mm程度の正方形の多数の鉄板
と、その上に接着剤等で取り外し及び取り付け可能な状
態で敷き詰めてある鉄板と同様な形状の多数の絨毯片と
から構成されている。また、二重床の上床102の上に
は、図示していない事務机、椅子、オフィスオートメー
ション機器等が設置されており、これら二重床の上床10
2、天井101及び壁面104で囲まれた空間が人の居住空間
となっている。
【0014】103は、二重床構造の二重床の下床であ
り、コンクリート等からなり、上記二重床の上床102を
設置するための枠が設置されている。壁面104は、天井1
01、二重床の上床102及び二重床の下床103に共通な壁表
面であり、コンクリート等からなり、天井101及び二重
床の上床102で囲まれた空間部には窓が設けられてい
る。これら二重床の上床102、二重床の下床103及び壁面
104によって囲まれた閉空間111は、上述の居住空間に設
けられている各機器に接続される通信線、電力線等を敷
設するために設けられている二重床空間である。
【0015】105は、図示していないコンピュータ等と
所定のインターフェースを介して接続されている第1の
無線装置である。この場合、第1の無線装置105は、例
えば、周波数2.45GHzの準マイクロ波帯の電波、19GHzの
準ミリ波帯の電波等を使用して信号の送受信を行うよう
構成されている。107は、二重床空間111に設置されてい
るアンテナであり、導波管106によって第1の無線装置1
05と接続されている。この場合、アンテナ107は、鋭い
指向性を有するアンテナによって構成されており、二重
床の上床102及び二重床の下床103によって生じる送受信
電波の反射波の影響を無視できるように、二重床の上床
102及び二重床の下床103の両方から充分離れた位置に設
置され、また、後述するアンテナ108と対面するように
設置されている。なお、通信に使用する電波の伝送距離
を数m〜数十m確保するためには、二重床の上床102及
び二重床の下床103間の高さは、使用する電波の波長に
対して5〜6倍程度あることが望ましい。
【0016】110は、第2の無線装置であり、第1の無
線装置106と同様にして構成されている。108はアンテナ
であり、第2の無線装置110と導波管109によって接続さ
れていて、アンテナ107と対向して二重床空間111内に設
置されている。
【0017】このような構成において、第2の無線装置
110からマイクロ波信号が出力されたとすると、この信
号は、導波管109を通してアンテナ108から二重床空間11
1内に放射される。放射された電波は、二重床空間111内
を伝搬してアンテナ107に到達する。このアンテナ107で
受信されたマイクロ波信号は、導波管106を通して第1
の無線装置105へ到達し、ここで、第2の無線装置110〜
第1の無線装置105間の通信が成立する。この場合、第
1の無線装置105を子局、また、第2の無線装置110を親
局とする通信例に該当している。
【0018】一方、上記とは逆に、第1の無線装置105
からマイクロ波信号が出力されたとすると、この信号
は、導波管106を通してアンテナ107から二重床空間111
内に放射される。放射された電波は、二重床空間111内
を伝搬してアンテナ108に到達する。このアンテナ108で
受信されたマイクロ波信号は、導波管109を通して第2
の無線装置110へ到達し、ここで、第1の無線装置105〜
第2の無線装置110間の通信が成立する。この場合は、
第1の無線装置105を親局、また、第2の無線装置110を
子局とする通信例に該当している。
【0019】この実施例によれば、二重床空間111を無
線通信の伝搬路として使用したので、人の動きによる通
信品質の劣化、人又は什器類による伝搬路の遮蔽による
通信の不能等の問題のない、安定な構内無線通信方式を
提供することができる。
【0020】なお、上記実施例では、第1の無線装置10
5とアンテナ107間及び第2の無線装置110とアンテナ108
間をそれぞれ導波管106及び導波管109によって接続して
いるが、使用する電波の周波数に応じて適宜同軸ケーブ
ル等の給電線を使用することが可能である。
【0021】また、上記実施例において、アンテナ107
及びアンテナ108を水平偏波用のアンテナとすることに
よって、電波の偏波面を水平偏波に合わせて通信を行う
ことができる。この場合、水平偏波における偏波面、す
なわち、電界の振動する面が、二重床の上床102及び二
重床の下床103と平行する面となるため、電界の振動を
妨げるそれと直角の面(例えば壁面104)までの間隔を
確保しやすく、その間隔を十分確保することによって電
波の減衰を低減して、伝送距離を伸ばすことができる。
これに対して、垂直偏波を用いる場合、電界の振動する
面が、二重床の上床102及び二重床の下床103と垂直な面
となるため、電界の自由な振動が二重床の上床102及び
二重床の下床103とによって妨げられ、水平偏波を用い
る場合と比較して伝送距離を確保することが困難であ
る。ただし、例えば、壁面104の近傍を伝送空間として
通信を行わなければならないような場合(例えば、壁面
−空中線間の距離が二重床の上床102−二重床の下床103
間の高さ又はその半分より小さくなってしまうような場
合)には、垂直偏波を用いることによって伝送距離を相
対的に伸ばすことが可能である。
【0022】次に、この発明の他の実施例について図2
を参照して説明する。図2は、この発明の一実施例によ
る構内無線通信方式の説明図であり、建物の1つの階に
単一の親局と複数の子局(この場合は子局数=2)を設
置して通信を行う場合の例を示している。この図におい
て、201は天井であり、202は二重床構造における二重床
の上床であり、203は二重床構造の二重床の下床であ
り、204は壁面であり、図1に示す天井101、二重床の上
床102、二重床の下床103及び壁面104とそれぞれ同様に
構成されている。
【0023】205は、親局の無線装置であり、周波数、
時間又はその両者の違いによって送信信号の多重化及び
受信信号の分離を行う手段を内部に備え、周波数分割、
時分割、符号分割等によって通信回線の多元接続を行う
機能を有している。207は、図1に示すアンテナ107と同
様な、二重床空間211に設置されているアンテナであ
り、導波管206によって親局の無線装置205と接続されて
いる。210及び214は、子局1の無線装置及び子局2の無
線装置であり、受信時に親局の無線装置205から送信さ
れた信号のうち必要な信号を分離して抽出する機能及び
送信時に指定された周波数、時間軸上の点等で信号を送
出する機能を有している。208及び212は二重床空間211
に設置されているアンテナであり、子局1の無線装置21
0及び子局2の無線装置214にそれぞれ導波管209及び導
波管213によって接続されている。この場合、アンテナ2
08及びアンテナ212は、アンテナ207と対向して設置され
ている。
【0024】このような構成において、周波数分割多元
接続を用いた場合の動作例を以下説明する。いま、親局
の無線装置205から、子局1の無線装置210向けの信号A
と子局2の無線装置214向けの信号Bとが、予め各子局
に対して割り当てられている異なる周波数のマイクロ波
信号として多重化されて出力されたとすると、信号A及
び信号Bは、導波管206を通してアンテナ207から二重床
空間211内に放射される。放射された電波(マイクロ波
信号A及びマイクロ波信号B)は、二重床空間211内を
伝搬してアンテナ208及びアンテナ212に到達する。この
アンテナ208及びアンテナ212で受信された電波は、導波
管209を通して子局1の無線装置210へ、また、導波管21
3を通して子局2の無線装置214へそれぞれ到達する。こ
こで、子局1の無線装置210は、自局に割り当てられて
いる周波数の信号Aを受信し、また、子局2の無線装置
214は、自局に割り当てられている周波数の信号Bを受
信する。
【0025】一方、子局1の無線装置210から予め割り
当てられている周波数のマイクロ波信号Aが出力され、
また、子局2の無線装置214から予め割り当てられてい
る周波数のマイクロ波信号Bが出力されとすると、これ
らの信号は、導波管209を通してアンテナ208から、ま
た、導波管213を通してアンテナ212から、二重床空間21
1内へ放射される。放射された電波は、二重床空間211内
を伝搬してアンテナ207に到達する。このアンテナ207で
受信されたマイクロ波信号A及びマイクロ波信号Bは、
導波管206を通して親局の無線装置205へ到達し、受信さ
れたマイクロ波信号A及びマイクロ波信号Bは、各周波
数に対応して復調されて信号Aと信号Bとに分離され
る。このようにして、二重床空間211を伝搬空間とし
て、親局、各子局間を多元接続することによって、親局
と複数の子局間の通信を安定に行うことができる。
【0026】なお、上記実施例では、親局から各子局又
は各子局から親局への信号の伝送を行う場合を示した
が、親局の無線装置に受信した信号を一旦メモリに蓄え
た後、所定のタイミングで送信する機能を持たせること
によって、複数の子局を親局を介して相互に接続するこ
とが可能になる。また、上記実施例では、1個のアンテ
ナ207が二重床空間211内に設置されている例を示した
が、各子局と親局との位置関係が親局の一つのアンテナ
で通信を行うのに適していない場合、例えば、親局側
に、そのアンテナの性能に応じて、複数のアンテナをそ
れぞれビーム方向を変えて設置し、各アンテナの給電点
に接続された導波管を方向性結合器等で結合して無線装
置に接続することによって、位置関係によらず上述と同
様の親局−各子局間の通信を行うことができる。
【0027】次に、この発明の第3の実施例について図
3を参照して説明する。図3は、この発明の一実施例に
よる構内無線通信方式の説明図であり、建物の1つの階
に複数の親局と複数の子局(この場合、親局数=2、各
親局に対する子局数=2)を設置して通信を行う場合の
例を示している。この図において、301は天井、302は二
重床構造におけるの二重床の上床、303は二重床構造の
二重床の下床、304は壁面であり、それぞれ、図2に示
す天井201、二重床の上床202、二重床の下床203、壁面2
04と同様に構成されている。
【0028】305は、親局1の無線装置であり、多元接
続の機能、水平偏波及び垂直偏波の2系統の独立したマ
イクロ波信号の送受信を行う機能及びそれに用いる各偏
波用に独立した2系統の入出力端子を備えている。307
は、二重床空間311内に設置された水平及び垂直の2系
統の独立した偏波によって送受信を行うことができるア
ンテナである。306は、2系統の伝送路を有し、アンテ
ナ307の各偏波用の2系統の給電点と、親局1の無線装
置305の2系統の入出力端子とをそれぞれ接続する導波
管である。310及び314は、図2に示す子局1の無線装置
210及び子局2の無線装置215と同様な、子局1の無線装
置及び子局2の無線装置である。308及び312は、垂直偏
波の電波を放射及び受信するアンテナであり、導波管30
9及び導波管313によって、子局1の無線装置310及び子
局2の無線装置314に接続されており、それぞれ親局1
の無線装置305のアンテナ307と対向して二重床空間311
内に設置されている。
【0029】315は、親局1の無線装置305と同様な親局
2の無線装置であり、その水平偏波及び垂直偏波用の独
立した2系統の入出力端子は、導波管316によって、ア
ンテナ317の各偏波用の2系統の給電点に接続されてい
る。320及び323は、子局1の無線装置310及び子局2の
無線装置314と同様な、子局3の無線装置及び子局4の
無線装置である。318及び321は、垂直偏波の電波を放射
及び受信するアンテナであり、導波管319及び導波管322
によって、子局3の無線装置320及び子局4の無線装置3
23に接続されており、それぞれ親局2の無線装置315の
アンテナ317と対向して二重床空間311内に設置されてい
る。なお、上記の構成において、各親局のアンテナとし
て、水平偏波、垂直偏波用に独立した2個のアンテナを
それぞれ設けることもできる。
【0030】以上の構成において、親局1の無線装置30
5と、子局1の無線装置310及び子局2の無線装置314と
の間で、図2に示す実施例と同様の周波数分割多元接
続、又は時分割多元接続、符号分割多元接続等によっ
て、二重床空間311を伝搬空間として垂直偏波のマイク
ロ波信号を用いた通信が行われる。また、同様にして、
親局2の無線装置315と、子局3の無線装置320及び子局
4の無線装置323との間で、二重床空間311を伝搬空間と
して垂直偏波のマイクロ波信号を用いた通信が行われ
る。また、親局1の無線装置305と親局2の無線装置315
間の通信は、水平偏波を用いて行われる。
【0031】したがって、水平偏波と垂直偏波とを利用
して、二重床空間311を共用することができる。このた
め、例えば、各親局は各子局から垂直偏波を用いて送ら
れてきた信号を受信し、一旦メモリ等に蓄えた後又は受
信と同時に、水平偏波に変換して、他の親局に向けて送
信し、そして、他の親局はこの信号を受信して、一旦メ
モリ等に蓄えた後又は受信と同時に、信号のあて先であ
る自局の収容する子局に割り当てられている回線の垂直
偏波の電波に変換して、出力するようにすることによっ
て、異なる親局に接続されている子局間を、それぞれの
親局を介して接続することができる。また、上述したよ
うに、子局1の無線装置310と子局2の無線装置314との
間は、親局1の無線装置305を介して、一方、子局3の
無線装置320及び子局4の無線装置323との間は、親局2
の無線装置315を介して、各子局間で相互に通信を行う
ことができるので、構内のすべての子局間の通信が可能
である。このように、2種類の直交する偏波を利用して
通信を行うことによって、伝搬空間として二重床空間31
1を有効に活用することができる。
【0032】上記実施例では、上述したように、実用上
伝送距離を伸ばし易い水平偏波の電波を比較的距離の離
れている各親局間の通信に用い、他方、比較的接近して
いる各親局とそれに収容される子局(例えば、親局1の
無線装置305と子局1の無線装置310及び子局2の無線装
置314)間の通信に垂直偏波を利用しているので、偏波
の組み合わせが最適であるという特徴を有している。た
だし、これとは逆に各親局と各子局間の通信に水平偏波
を用い、また、各親局間の通信に垂直偏波を用いること
も可能である。
【0033】また、上記実施例によれば、水平偏波及び
垂直偏波を用い、親局相互間及び親局−子局間の通信の
伝送路を共用し、さらに、親局−子局間の通信用の無線
装置と、親局相互間の無線装置とを個別に設けずに、1
台の親局に両方の偏波の送受信を行う機能を持たせてい
るので、親局のシステムの簡略化、小型化等が図り易い
とういう効果がある。
【0034】なお、上記図1〜図3に示す実施例おい
て、二重床空間111、211及び311に敷設されている通信
線及び電力線には、二重床空間内を伝搬する電波からの
影響を受けにくいシールド付きより線対ケーブル、同軸
ケーブル又は光ファイバケーブルを用いることが望まし
い。また、上記図1〜図3に示す実施例おいては、マイ
クロ波帯の周波数の電波を用いて通信を行っているが、
使用する周波数をマイクロ波に特定する必要はなく、他
の異なる周波数を使用することも可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、構内の二重床構造における上下の床及び壁
面で囲まれる閉空間に空中線を設置し、その閉空間を無
線伝送路として使用したので、人の動き等による伝搬環
境の変動がない安定した伝搬環境を提供することができ
るという効果がある。
【0036】また、請求項2記載の発明によれば、構内
の二重床構造における上下の床及び壁面で囲まれる閉空
間を無線伝送路として使用し、さらに、多元接続によっ
て複数の回線を使用して通信を行うようにしたので、親
局と複数の子局間で相互に安定した通信を行うことがで
きるという効果がある。
【0037】また、請求項3記載の発明によれば、構内
の二重床構造における上下の床及び壁面で囲まれる閉空
間を無線伝送路として、水平偏波によって通信を行うよ
うにしたので、他の偏波よって通信を行う場合より通信
の伝送距離を長くすることができるという効果がある。
【0038】また、請求項4記載の発明によれば、構内
の二重床構造における上下の床及び壁面で囲まれる閉空
間を無線伝送路として、垂直偏波によって通信を行うよ
うにしたので、空中線の設置場所が壁面に近いような場
合、他の偏波よって通信を行う場合より通信の伝送距離
を長くすることができるという効果がある。
【0039】また、請求項5記載の発明によれば、二重
床構造における上下の床及び壁面で囲まれる閉空間を無
線伝送路として使用し、さらに、各親局と収容される複
数の子局との間の通信を第1の偏波を用いて行い、親局
相互間の通信を第1の偏波と直交する第2の偏波を用い
て行うようにしたので、偏波共用によって周波数の有効
活用が図れると共に、無線装置等のシステムの小型化を
図ることができるという効果がある。
【0040】また、請求項6記載の発明によれば、各親
局と収容される複数の子局との間の通信が垂直偏波によ
って行われ、また、親局相互間の通信が水平偏波によっ
て行われるので、親局相互間の通信距離を長くすること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による構内無線通信方式の
構成を示す説明図である。
【図2】この発明の他の実施例による構内無線通信方式
の構成を示す説明図である。
【図3】この発明の第3の実施例による構内無線通信方
式の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
101,201,301 天井 102,202,302 二重床構造の上床 103,203,303 二重床構造の下床 104,204,304 壁面 111,211,311 二重床空間 105 第1の無線装置 110 第2の無線装置 205 親局の無線装置 305 親局1の無線装置 315 親局2の無線装置 210,310 子局1の無線装置 214,314 子局2の無線装置 320 子局3の無線装置 323 子局4の無線装置 106,109,206,209,213,306,309,313,316,319,322 導波
管 107,108,207,208,212,307,308,312,317,318,321 アン
テナ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構内に設置された少なくとも2局の無線
    局と、 前記構内の二重床構造における上下の床及び壁面で囲ま
    れる閉空間に設置された前記無線局各々の空中線とから
    なり、 前記閉空間を無線伝送路として、前記無線局間で相互に
    通信を行うことを特徴とする構内無線通信方式。
  2. 【請求項2】 構内に設置された単一の親局と、 前記構内に設置されていて、前記親局に対し信号を送信
    し、また、前記親局からの信号を受信する複数の子局
    と、 前記構内の二重床構造における上下の床及び壁面で囲ま
    れる閉空間に設置された前記親局及び前記子局各々の空
    中線とからなり、 前記閉空間を無線伝送路として、前記親局、前記複数の
    子局間で多元接続によって相互に通信を行うことを特徴
    とする構内無線通信方式。
  3. 【請求項3】 前記空中線は、水平偏波の電波を送受信
    することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の構内
    無線通信方式。
  4. 【請求項4】 前記空中線は、垂直偏波の電波を送受信
    することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の構内
    無線通信方式。
  5. 【請求項5】 構内に設置された複数の親局と、 前記構内に設置されていて、前記複数の親局のいずれか
    に収容され、該親局との間で信号を送受信する複数の子
    局と、 第1の偏波及び前記第1の偏波と直交する第2の偏波を
    送受信する機能を有し、前記構内の二重床構造における
    上下の床及び壁面で囲まれる閉空間に設置された前記複
    数の親局各々の空中線と、 前記第1の偏波を送受信する機能を有し、前記閉空間に
    設置された前記複数の子局各々の空中線とからなり、 前記閉空間を無線伝送路として、前記親局と該親局が収
    容する前記子局との間の通信を前記第1の偏波によって
    行い、前記親局間相互の通信を前記第2の偏波によって
    行うことを特徴とする構内無線通信方式。
  6. 【請求項6】 前記第1の偏波が垂直偏波であることを
    特徴とする請求項5記載の構内無線通信方式。
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