JPH0869625A - 光学的記録,再生方法及び記録,再生装置ならびに光学的記録媒体 - Google Patents

光学的記録,再生方法及び記録,再生装置ならびに光学的記録媒体

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JPH0869625A
JPH0869625A JP6226096A JP22609694A JPH0869625A JP H0869625 A JPH0869625 A JP H0869625A JP 6226096 A JP6226096 A JP 6226096A JP 22609694 A JP22609694 A JP 22609694A JP H0869625 A JPH0869625 A JP H0869625A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来方式との互換性のある光ディスク、記録
再生装置を提供する。 【構成】 第1のデータ語を所定の変調方式で変換した
順次のチャンネル語をマーク長記録法で、光の強度変調
によりマークの有無によるマーク列として光学的に記録
した情報トラックから再生した読出し光量の強度変化と
して光学的に読取られる情報信号に基づいて得られる第
1のデータ語による再生信号を、従来方式で得られる第
1のデータ語による再生信号と同様として、従来方式と
の間で良好な互換性を得る。またマークの有無よりなる
マーク列よりなる情報トラックを構成するときに、前記
の変調方式で規定する最短のマーク長以上のマーク長を
実質的に有するマーク部分の内で、個別のチャンネル語
中に予め定められた同一の個数のマーク部分を、第2の
データ語によって情報トラックの幅方向に予め設定され
た複数の位置の内の選択された特定な位置に変位させた
状態のマークとして、第2のデータ語を記録し再生す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録再生の対象にされ
ている第1のデータ語を所定の変調方式に従って変換し
て得たチャンネルビットで形成される順次のチャンネル
語にマーク長記録法を適用して記録させてある従来の光
学的記録媒体から再生されるべき記録情報と同一の記録
情報が、従来の光学的再生装置によっても完全に再生で
き、かつ、従来の光学的記録媒体における記録情報量よ
りも多くの情報量の記録情報の記録再生ができるように
した従来の光学的記録,再生方法及び記録,再生装置な
らびに光学的記録媒体に対してコンパチブルな光学的記
録,再生方法及び記録,再生装置ならびに光学的記録媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】高い記録密度で各種の情報信号を記録し
たいという要望が高まるのにつれて、近年来、色々な構
成原理や動作原理に基づいて作られた情報記録媒体によ
り、情報信号の高密度記録再生が行なわれるようにな
り、例えば、情報記録媒体における強磁性体製の記録層
に情報信号に応じた磁気記録を行なったり、もしくは光
磁気記録媒体を用いて光学的な手段によって記録再生を
行なったり、あるいは例えば、情報記録媒体の信号面
に、情報信号に応じた凹凸を形成させて情報信号の記録
を行ない、前記の記録された情報信号を光学的な手段に
よって再生することが既に実用されており、また、各種
の技術分野における高密度記録再生の要求に応じるため
に、情報記録媒体の記録層に情報信号により強度変調さ
れたビームを照射して、情報記録媒体における記録層に
情報信号に応じた物理的変化あるいは化学的変化を生じ
させることにより、情報信号の記録が行なわれるように
した情報記録媒体についても実用化されるようになっ
た。
【0003】そして、安定な動作を行なう半導体レーザ
が容易に得られるようになったのに伴い、レーザ光を用
いて高密度記録再生を行なうようにした各種の光学的記
録媒体(以下、光ディスクと記載されることもある)
が、非接触状態での記録再生が可能なことから、傷や塵
埃に強く、また、高密度記録により大きな記憶容量が得
られる等の利点を有するために、既に実用化されたり、
あるいは実用化のための研究開発が行なわれている現状
にあることは周知のとおりであり、幾何学的な凹部ある
いは凸部として形成されているピットにより情報信号が
記録された原盤から大量に複製された記録済み光ディス
ク(再生専用の光ディスク)として、例えばコンパクト・
ディスクが普及している他、書換え可能な光ディスクと
しても、例えば光磁気ディスクその他の光ディスクが、
例えばオフィス用ファイルメモリ、その他の用途で実用
化されている。
【0004】さて、光デイスクにデジタルデータとして
記録情報を記録する場合には、記録系の特性や再生系の
特性と整合して、記録再生効率が高く、良好な記録再生
動作が得られるようにするために、記録再生の対象にさ
れている第1のデータ語を所定の変調方式に従って変換
して得たチャンネルビットで形成される順次のチャンネ
ル語を、マーク長記録法またはマーク間記録法等の記録
法の適用により光ディスクに対して記録することが従来
から広く行なわれて来ていることは周知のとおりであ
る。
【0005】ところで、例えば既述の記録済み光ディス
ク(再生専用の光ディスク)として広く知られているコン
パクト・ディスク(CD)を例にとって説明すると、C
Dでは記録再生の対象にされている第1のデータ語を、
所謂、EFMと呼称されている変調方式に従って変換し
て得たチャンネルビットで形成される順次のチャンネル
語にマーク長記録法を適用して信号面に記録情報の記録
を行なっており、CDからの記録情報の再生に際して
は、半導体レーザから射出された波長が780nmの光
を、NAが0.45相当の対物レンズによって信号面上
に、約1.4ミクロンの径の光のスポットとして集光さ
せ、前記の信号面上に生じさせた光のスポットからの反
射光、すなわち、信号面上に生じさせた光のスポットが
マーク(ピット)の位置にあるか否かによって、回折現
象による光量の違いを有している反射光を、光検出器に
より光電変換して得た電気信号を信号処理することによ
り、記録再生の対象にされていた原信号が再生されるよ
うにしている。
【0006】前記のように、マーク長記録法を適用して
マーク(ピット)の有無よりなるマーク列(ピット列)
を、光ディスクの径方向に予め定められたトラックピッ
チで情報トラックとして順次に記録形成させている前記
のCDを初めとして、従来の一般的な光ディスクではマ
ーク(ピット)の長さ方向に情報が記録されるようにし
ている。そして、前記のような光ディスクにおいては、
記録密度を高くして光ディスクに記録される情報量を多
くした場合でも、例えば光ディスクの傾斜、ディフォー
カス、オフセット、光学系の収差の増加等の光学的な読
取り性能を劣化させる各種の要因によって生じるジッタ
量やエラー量の増加が、システムとして許容できる範囲
内に納まるようにするために、記録再生の対象にされて
いる情報によるデータ語を、それぞれ所定の変調方式に
従ってチャンネルビットに変換することにより、光ディ
スク上に形成される最小マーク長(最小ビット長)が大
きなものとなるようにしていることは周知のとおりであ
る。
【0007】記録再生の対象にされている情報によるデ
ータ語を、変調方式に従ってチャンネルビットに変換し
て、光ディスク上に形成される最小マーク長(最小ビッ
ト長)を大きなものにしている光ディスクの一例として
挙げられるCDでは、前記の変調方式として、所謂EF
Mと呼称されている周知の変調方式を用いて、記録再生
の対象にされている情報による8ビットのデータ語(1
シンボル)を、所定の変換表に従って14チャンネルビ
ットのチャンネル語に変換し、チャンネルビット間隔
(チャンネルクロックの周期)をTとしたときに、光デ
ィスク上に最短反転間隔(最小反転間隔)3Tから最大
反転間隔11Tまでの範囲内でのピット長またはランド
長を有するピットまたはランドによる情報トラックを形
成させるようにしている。
【0008】すなわち、前記のCDでは12シンボル
(1シンボルは8ビット…1バイト)のデータと4シン
ボルの訂正符号との組の2組からなる32シンボル毎
に、1バイトのサブコードを付加した状態のデータ語
(変調前のデータ)を、EFMの変換表(図18に変換
表の一部が例示されている)に従って1シンボルのデー
タ語を14チャンネルビットのチャンネル語に変換し、
順次の14チャンネルビットのチャンネル語に、それぞ
れマージング、及び直流成分抑圧用の3チャンネルビッ
トの結合ビット(あるいは接続用ビット、マージンビッ
ト等のようにも呼称されている)を接続した17チャン
ネルビットよりなるEFM変調符号と、24チャンネル
ビットの同期信号と3チャンネルビットの結合ビットと
による計588チャンネルビットによって1フレームが
構成されていること、及び、マーク長記録法によって情
報トラックが信号面に形成されたときに、低域成分が抑
圧されるようなパワースペクトラムの制御(DSV制
御)が行なわれた状態で記録情報が記録されるように、
結合ビットの符号内容が変更されることは周知のとおり
である。
【0009】ところで例えば、もともと音響情報のデー
タの記録再生に使用される光ディスクとして提供された
CDについても画像データが記録されるようになる等、
近年になって、光ディスクの記憶容量の大容量化が望ま
れるようになったが、光ディスクからの記録情報の読取
り性能と密接に関連している光のスポット径は、周知の
ように光の波長と読取りレンズ(対物レンズ)の開口数
NAとによって一義的に決定されるものであって、読出
し光(再生光)のスポット径を、任意所望に小さくする
ことはできないから、光ディスクの信号面に形成させる
最短ピット長寸法にも限界があり、したがって、光ディ
スクの信号面に形成させる最短ピット長寸法を小さくす
るような方向での光ディスクの記録密度の向上は実現が
困難なのである。
【0010】前記のような問題点を解決する手段とし
て、例えば、特開平4ー74317号公報には記録媒体
の情報トラックに、照射された光に位相変化を与えるマ
ークの有無と、情報トラックの周期よりも十分小さい微
小量に横方向への上記マークの変位との両方に情報を担
わせてデジタル情報を光ディスクに記録する光学的記録
方法、その他、再生方法及び記録再生装置ならびに記録
媒体等が記載されている他に、特開平4ー89639号
公報には、第1の情報信号に基づいたパターンのピット
列(マーク列)を光記録媒体に記録するようにした光学
式記録方式において、上記ピット列(マーク列)を第2
の情報信号に応じて列方向と交叉する方向に振動させ
て、上記光記録媒体に記録するようにした光学式記録方
式が記載されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来技術は、
その何れのものも光ディスクにおけるマーク列による情
報の記録再生と、マークまたはマーク列を記録再生の対
象にされている情報に従ってマーク列の横方向に変位さ
せるようにして、光ディスクの記録情報量を増加させよ
うとしている。ところが、特開平4ー74317号公報
に記載のものは、マーク列におけるマークをマーク列の
横方向に変位させる周期が、マーク列方向の小さなデー
タ量の単位とは無関係であるために、マーク列方向の小
さなデータ量の単位と、マーク列におけるマークをマー
ク列の横方向に変位させる周期とが同期しないことにな
る。それで、前記の点についての解決策としては、ピッ
トポジション(マーク位置変調)方式について、1チャ
ンネル語中におけるピット数が一定になるような4/1
1変調方式を採用した実施例を示している。
【0012】一方、ピットエッジ方式においては、1チ
ャンネル語中のマーク(ピット)の個数が、必らずしも
同一にはならないから、特開平4ー74317号公報に
記載のものでは、セクタ単位でのピツトの個数について
DSV制御が理想的動作を行なえるように、4バイトの
付加的な信号を挿入することを提示している。すなわ
ち、所定の大きさのセクタに分割してセクタ単位で記録
するときには、セクタ内における第1のチャンネルコー
ド信号C1の「H」レベルのビットの数が、常に半分にな
るとは限らないので、そのままでは第1のチャンネルC
1の「H」レベルのビットが不足して第2の情報の最後
の方が記録できなくなる可能性がある。それで、第1の
チャンネルコード信号C1は4バイト毎にDSVを調整
するためのビットを挿入していることにより、「H」レ
ベルのチャンネルビットは、半分より4バイト以上不足
することはないので、第1のチャンネルコード信号の後
に、4バイト相当の長さの「H」レベルのチャンネルビ
ットを付加して、第1の情報の半分の情報量の第2の情
報を記録させるようにしなければならない。
【0013】しかし、前記のような手段は無駄なデータ
の挿入を行なうことであり、情報効率を低下させるだけ
ではなく、前記のように4バイト連続して「H」レベル
の信号を付加したとすると、その部分に形成された信号
の直流成分が片寄り、DSV制御の状態が悪化したり、
また、前記のように「H」レベルの信号によって形成さ
れるピット(マーク)が多いと、読取り光の反射量が少
なくなるために、フォーカスサーボ系の検出ゲインが低
下してフォーカスサーボ信号に悪影響が生じさせたりす
る。また、特開平4ー74317号公報には、記録すべ
き情報を第一と第二の情報に分割し、第一の情報をマー
クの有無で、第二の情報をマークの変移によって記録す
るような構成にすることにより、マークの有無だけを用
いて記録する従来の記録媒体との互換性をとることが容
易になる、との記載もされている。しかし、前記の各記
録方式には、それぞれ最適な条件があり、システム許容
度も異なっていて、それぞれの伝送路に適した符号構成
やエラー訂正があるのに、それらについての具体的な内
容は何も示していない。
【0014】また、特開平4ー89639号公報に記載
のものは、マーク列をマーク列の横方向に記録再生の対
象にされている情報に従って変位させるのに、記録パタ
ーンを示している前記公報中の第1図の記載内容から判
断すると、記録再生の対象にされている情報に従ってア
ナログ的に変位させているものと認められ、これは例え
ば特開昭50ー68413号公報等によって開示されて
いる技術のように情報トラックを低い周波数の情報信号
によって蛇行させるように位置変調しているものと同様
なもので、デジタル情報の記録再生には適しないと考え
られる。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は記録再生の対象
にされている第1のデータ語を所定の変調方式に従って
変換して得たチャンネルビットで形成される順次のチャ
ンネル語にマーク長記録法を適用して記録するときに、
前記の変調方式で定めてある最短のマーク長以上のマー
ク長を実質的に有するマーク部分の内で、前記した個別
のチャンネル語中に最初に現われるマークを含めて少な
くとも予め定められた同一の個数のマーク部分を備えて
いるように、論理1をマークと非マークとの反転位置に
対応させるという通常の規則に制限を加えて構成させた
マークパターンをも含む複数のマークパターンよりなる
予め準備された所定数のマークパターン群から、チャン
ネル語と対応する所望のマークパターンを選択して使用
する手段と、光学的記録媒体の信号面に前記したマーク
長記録法により、順次にマークの有無よりなるマーク列
によって構成される情報トラックを、光学的記録媒体の
径方向に予め定められたトラックピッチで順次に記録形
成させる手段と、前記した個別のチャンネル語中で最初
に現われるマークを含む予め定められた同一の個数のマ
ーク部分については、情報トラックの幅方向について予
め設定された複数の位置の内の選択された特定な位置
に、記録再生の対象にされている第2のデータ語に従っ
て変位させた状態のマークとして記録させる手段とから
なる光学的記録媒体に対する光学的記録方法、及び記録
再生の対象にされている第1のデータ語を所定の変調方
式に従って変換した順次のチャンネル語にマーク長記録
法を適用して記録するときに、前記の変調方式で定めて
ある最短のマーク長以上のマーク長を実質的に有するマ
ーク部分の内で、前記した個別のチャンネル語中に最初
に現われるマークを含めて少なくとも予め定められた同
一の個数のマーク部分を備えているマークパターンによ
る記録が行なわれ得るように、論理1をマークと非マー
クとの反転位置に対応させるという通常の規則に制限を
加えて構成させたマークパターンをも含む複数のマーク
パターンよりなる所定数のマークパターン群を準備して
おく手段と、記録再生の対象にされている順次の第1の
データ語と対応する順次のチャンネル語をマーク長記録
法により光学的記録媒体に記録したときに、個別のチャ
ンネル語中に最初に現われるマークを含めて少なくとも
予め定められた同一の個数のマーク部分を備えている状
態の所望のマークパターンが順次に光学的記録媒体に記
録できるマークパターンを順次に選択する手段と、前記
の選択されたマークパターンを用いてマーク長記録法に
より光学的記録媒体の信号面に順次にマークの有無より
なるマーク列によって構成される情報トラックを光学的
記録媒体の径方向に予め定められたトラックピッチで順
次に記録形成させる手段と、前記した個別のチャンネル
語中で最初に現われるマークを含む予め定められた同一
の個数のマーク部分については、情報トラックの幅方向
について予め設定された複数の位置の内の選択された特
定な位置に、記録再生の対象にされている第2のデータ
語に従って変位させた状態のマークとして記録させる手
段とを備えてなる光学的記録媒体に対する光学的記録装
置、ならびに記録再生の対象にされている第1のデータ
語を所定の変調方式に従って変換して得たチャンネルビ
ットで形成される順次のチャンネル語にマーク長記録法
を適用して記録するときに、前記の変調方式で定めてあ
る最短のマーク長以上のマーク長を実質的に有するマー
ク部分の内で、前記した個別のチャンネル語中に最初に
現われるマークを含めて少なくとも予め定められた同一
の個数のマーク部分を備えているように、論理1をマー
クと非マークとの反転位置に対応させるという通常の規
則に制限を加えて構成させたマークパターンをも含む複
数のマークパターンよりなる予め準備された所定数のマ
ークパターン群から、チャンネル語と対応する所望のマ
ークパターンを選択して光学的記録媒体の信号面に、順
次にマークの有無よりなるマーク列によって光学的記録
媒体の径方向に予め定められたトラックピッチで順次の
情報トラックが記録形成されているとともに、前記した
個別のチャンネル語中で最初に現われるマークを含む予
め定められた同一の個数のマーク部分が、情報トラック
の幅方向について予め設定された複数の位置の内の選択
された特定な位置に、記録再生の対象にされている第2
のデータ語に従って変位させた状態のマークとして記録
されている光学的記録媒体の信号面に、情報読取り用の
微小な径の光点を照射して、第1のデータ語と対応して
いるチャンネルビットによるマークの有無による光量の
変化を検出して、記録再生の対象にされている第1のデ
ータ語を再生する手段と、第2のデータ語に従って情報
トラックの幅方向に変位している個々のマークの位置情
報を、前記した第1のデータ語の再生内容に基づいて得
る手段と、前記の情報トラックの幅方向に変位している
個々のマークの位置情報を用いて、前記の第2のデータ
語に従って情報トラックの幅方向に変位している個々の
マークを標本抽出して第2のデータ語を再生する手段と
からなる光学的再生方法、及び記録再生の対象にされて
いる第1のデータ語を所定の変調方式に従って変換して
得たチャンネルビットで形成される順次のチャンネル語
にマーク長記録法を適用して記録するときに、前記の変
調方式で定めてある最短のマーク長以上のマーク長を実
質的に有するマーク部分の内で、前記した個別のチャン
ネル語中に最初に現われるマークを含めて少なくとも予
め定められた同一の個数のマーク部分を備えているよう
に、論理1をマークと非マークとの反転位置に対応させ
るという通常の規則に制限を加えて構成させたマークパ
ターンをも含む複数のマークパターンよりなる予め準備
された所定数のマークパターン群から、チャンネル語と
対応する所望のマークパターンを選択して光学的記録媒
体の信号面に、順次にマークの有無よりなるマーク列に
よって光学的記録媒体の径方向に予め定められたトラッ
クピッチで順次の情報トラックが記録形成されていると
ともに、前記した個別のチャンネル語中で最初に現われ
るマークを含む予め定められた同一の個数のマーク部分
が、情報トラックの幅方向について予め設定された複数
の位置の内の選択された特定な位置に、記録再生の対象
にされている第2のデータ語に従って変位させた状態の
マークとして記録されている光学的記録媒体の信号面
に、情報読取り用の微小な径の光点を結像させて、光学
的記録媒体の信号面から記録情報を光学的に読取る光学
ヘッドと、前記した光学ヘッドで読取られた記録情報中
から、第1のデータ語と対応しているチャンネルビット
によるマークの有無による光量の変化を検出して、記録
再生の対象にされている第1のデータ語を再生する手段
と、前記した光学ヘッドで読取られた記録情報中から、
第2のデータ語に従って情報トラックの幅方向に変位し
ている個々のマークの位置情報を、前記した第1のデー
タ語の再生内容に基づいて得る手段と、前記の情報トラ
ックの幅方向に変位している個々のマークの位置情報を
用いて、前記の第2のデータ語に従って情報トラックの
幅方向に変位している個々のマークを標本抽出して第2
のデータ語を再生する手段とからなる光学的再生装置、
及び記録再生の対象にされている第1のデータ語を所定
の変調方式に従って変換して得たチャンネルビットで形
成される順次のチャンネル語にマーク長記録法を適用し
て記録するときに、前記の変調方式で定めてある最短の
マーク長以上のマーク長を実質的に有するマーク部分の
内で、前記した個別のチャンネル語中に最初に現われる
マークを含めて少なくとも予め定められた同一の個数の
マーク部分を備えているように、論理1をマークと非マ
ークとの反転位置に対応させるという通常の規則に制限
を加えて構成させたマークパターンをも含む複数のマー
クパターンよりなる予め準備された所定数のマークパタ
ーン群から、チャンネル語と対応する所望のマークパタ
ーンを選択して光学的記録媒体の信号面に、順次にマー
クの有無よりなるマーク列によって光学的記録媒体の径
方向に予め定められたトラックピッチで順次の情報トラ
ックが記録形成されているとともに、前記した個別のチ
ャンネル語中で最初に現われるマークを含む予め定めら
れた同一の個数のマーク部分が、情報トラックの幅方向
について予め設定された複数の位置の内の選択された特
定な位置に、記録再生の対象にされている第2のデータ
語に従って変位させた状態のマークとして記録されてい
ることを特徴とする光学的記録媒体を提供する。
【0016】
【作用】記録再生の対象にされている第1のデータ語を
所定の変調方式に従って変換して得たチャンネルビット
で形成される順次のチャンネル語にマーク長記録法を適
用して、光の強度変調によりマークの有無によるマーク
列として光学的に本発明の光学的記録媒体(光ディス
ク)に記録された情報トラックから、マークの有無に応
じて読出し光量の強度変化として光学的に読取られる情
報信号に基づいて得られる第1のデータ語による再生信
号は、従来の光ディスクにおいて記録再生の対象とされ
た第1のデータ語を所定の変調方式に従って変換して得
たチャンネルビットで形成される順次のチャンネル語に
マーク長記録法を適用してマークの有無よりなるマーク
列として光学的に記録された情報トラックからマークの
有無に応じ、読出し光量の強度変化として光学的に読取
られる情報信号に基づいて得られる第1のデータ語によ
る再生信号と同様に得ることができる。
【0017】それで、従来の光ディスクの再生装置を使
用して、本発明の光ディスクから記録情報の再生を行な
っても、本発明の光ディスクにおけるマークの有無より
なるマーク列として光学的に記録された情報トラックか
らマークの有無に応じて読出し光量の強度変化として光
学的に情報信号の読取りを行なうことができ、また前記
とは逆に、本発明の再生装置を使用して、従来の光ディ
スクにおけるマークの有無よりなるマーク列として光学
的に記録された情報トラックからマークの有無に応じて
読出し光量の強度変化として光学的に情報信号の読取り
を行なうことができる。
【0018】前記のように記録再生の対象にされている
第1のデータ語を所定の変調方式に従って変換して得た
チャンネルビットで形成される順次のチャンネル語にマ
ーク長記録法を適用して、マークの有無よりなるマーク
列として光学的に記録された情報トラックを構成すると
きに、前記の変調方式で定めてある最短のマーク長以上
のマーク長を有するマーク、及び前記の変調方式で定め
てある最短のマーク長の2倍以上のマーク長を有するマ
ークを2つのマーク部分として機能させることができる
ように使用したマーク部分のように、前記の変調方式で
定めてある最短のマーク長以上のマーク長を実質的に有
するマーク部分の内で、前記した個別のチャンネル語中
に最初に現われるマークを含めて少なくとも予め定めら
れた同一の個数のマーク部分を、第2のデータ語によっ
て情報トラックの幅方向について予め設定された複数の
位置の内の選択された特定な位置に、記録再生の対象に
されている第2のデータ語に従って変位させた状態のマ
ークとして位置変調された状態で記録し、前記のマーク
の変位の状態によって第2のデータ語が記録再生される
ようにすることにより、従来の光ディスクよりもデータ
の記録容量を増大させることができる。
【0019】ところで前記のように、第1のデータ語を
所定の変調方式に従って変換して得たチャンネルビット
で形成される順次のチャンネル語にマーク長記録法を適
用して、光の強度変調によりマークの有無よりなるマー
ク列として光学的に記録された情報トラックを構成して
いる順次のチャンネル語には、前記の所定の変調方式で
定めてある最短のマーク長以上のマーク長を実質的に有
するマーク部分の内で記録再生の対象にされている第2
のデータ語によって、情報トラックの幅方向における予
め設定された複数の位置の内の選択された特定な位置に
位置変調されるべきマーク部分、すなわち各個別のチャ
ンネル語中に最初に現われるマークを含めて少なくとも
予め定められた同一の個数のマーク部分が設定された状
態の順次のチャンネル語を、前記したマーク長記録法に
よってマークの有無よりなる情報トラックとして記録し
た場合にも、前記した所定の変調方式で定めてある最短
のマーク長から最長のマーク長までのマーク長を有する
マーク部分と非マーク部分とからなるマークパターンに
よって情報トラックが構成されなければならない。
【0020】すなわち、各個別のチャンネル語中におい
て、前記の変調方式で定めてある最短のマーク長以上の
マーク長を実質的に有するマーク部分の内で、最初に現
われるマークを含めて少なくとも予め定められた同一の
個数のマーク部分が第2のデータ語による位置変調用の
マークとして設定された状態の順次のチャンネル語を、
マーク長記録法によってマークの有無よりなる情報トラ
ックとして記録した状態で、前記した所定の変調方式で
定めてある最短のマーク長から最長のマーク長までのマ
ーク長を有するマーク部分と非マーク部分とからなるマ
ークパターンによって情報トラックを構成させるととも
に、前記した構成の情報トラックを備えた本発明の光デ
ィスクを、従来の光ディスクの再生装置によって再生し
た場合でも、マークの有無よりなるマーク列として光学
的に記録された前記の情報トラックから、マークの有無
に応じて光学的に読出し光量の強度変化として読取るこ
とができるようにするためには、第1のデータ語を所定
の変調方式に従ってチャンネル語に変換する際に使用さ
れる変換表としては、従来の光ディスクに記録するチャ
ンネル語を得る際に、所定の変調方式に従って第1のデ
ータ語をチャンネル語に変換する際に使用される変換表
と同一の変換内容を備えている他に、各個別のチャンネ
ル語毎に前記した第2のデータ語による位置変調のため
のマーク部分が設定されている状態において、前記した
所定の変調方式で定めてある最短のマーク長から最長の
マーク長までのマーク長を有するマーク部分と非マーク
部分とからなるマークパターンによって情報トラックが
構成されるようにするためのマークパターンを選択でき
るようなものが必要とされる。
【0021】それで、前記した第1のデータ語を所定の
変調方式に従ってチャンネル語に変換する際に使用され
る変換表としては、第1のデータ語を所定の変調方式に
従って変換して得たチャンネルビットで形成される順次
のチャンネル語にマーク長記録法を適用して、マークの
有無よりなるマーク列として光学的に記録された情報ト
ラックを構成させる場合に、順次のチャンネル語による
マーク部分と非マーク部分との配列の状態が、所定の変
調方式で定めてある最短のマーク長から最長のマーク長
までのマーク長を有するマーク部分と非マーク部分とか
らなるマークパターンによって形成させることができる
マークパターンを選択できるようなものとなるように、
論理1をマークと非マークとの反転位置に対応させると
いう通常の規則に制限を加えて構成させたマークパター
ンをも含む複数のマークパターンよりなる所定数のマー
クパターン群を備えてあるものを使用する。
【0022】記録再生の対象にされている第1のデータ
語を所定の変調方式に従って変換して得たチャンネルビ
ットで形成される順次のチャンネル語にマーク長記録法
を適用して記録するときに、前記の変調方式で定めてあ
る最短のマーク長以上のマーク長を実質的に有するマー
ク部分の内で、前記した個別のチャンネル語中に最初に
現われるマークを含めて少なくとも予め定められた同一
の個数のマーク部分を備えているように、論理1をマー
クと非マークとの反転位置に対応させるという通常の規
則に制限を加えて構成させたマークパターンをも含む複
数のマークパターンよりなる予め準備された所定数のマ
ークパターン群から、チャンネル語と対応する所望のマ
ークパターンを選択して光ディスクの信号面に、順次に
マークの有無よりなるマーク列によって光ディスクの径
方向に予め定められたトラックピッチで順次の情報トラ
ックが記録形成されており、また、前記した個別のチャ
ンネル語中で最初に現われるマークを含む予め定められ
た同一の個数のマーク部分が、情報トラックの幅方向に
ついて予め設定された複数の位置の内の選択された特定
な位置に、記録再生の対象にされている第2のデータ語
によって位置変調された状態のマークとして記録されて
いる光ディスクを所定の回転数で回転させ、光ディスク
の信号面に、情報読取り用の微小な径の光点を照射し
て、第1のデータ語と対応しているチャンネルビットに
よるマークの有無による光量の変化を検出して、記録再
生の対象にされている第1のデータ語を再生する。前記
した第1のデータ語の再生内容に基づいて、第2のデー
タ語に従って情報トラックの幅方向に位置変調されてい
る個々のマークの位置の情報を得て、前記の位置変調さ
れている個々のマークについて標本抽出を行なって、第
2のデータ語を再生する。
【0023】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の光学的記
録,再生方法及び記録,再生装置ならびに光学的記録媒
体の具体的な内容を詳細に説明する。図1は本発明の光
学的記録方法に従って記録再生の対象にされている情報
(記録データ)を光学的記録媒体に記録する際に使用さ
れる本発明の光学的記録装置の概略構成のブロック図
{図1の(a)}と、図1の(a)に示されている本発
明の光学的記録装置によって記録再生の対象にされてい
る情報(記録データ)が記録された光学的記録媒体から
本発明の光学的再生方法に従って、記録再生の対象にさ
れている情報を再生する本発明の光学的再生装置の概略
構成を示すブロック図{図1の(b)}である。
【0024】図1の(a)に示す本発明の光学的記録装
置において、1は記録再生の対象にされている第1のデ
ータ語の入力端子、11は記録再生の対象にされている
第2のデータ語の入力端子であり、また、2,4,12
はエンコーダ、3,13はインターリーブ処理部、5は
EFM変調部、6は光変調器駆動回路、7は光源、8は
光変調器、9は光偏向器、10は対物レンズ、Drは原
盤ディスク、14はマーク位置変調部(ウォブル変調
部)、15は光偏向器駆動回路である。また、図1の
(b)に示す本発明の光学的再生装置において、Dは記
録済み光学的記録媒体(光ディスク)、16は光学ヘッ
ド、17はEFM復調部、22はマーク位置復調部(ウ
ォブル復調部)、18,20,24はデコーダ、19,
23はディインターリーブ復調部、21は記録再生の対
象にされている第1のデータ語の出力端子、25は記録
再生の対象にされている第2のデータ語の出力端子であ
る。
【0025】本発明の光学的記録媒体(記録済光学的記
録媒体,光ディスク)Dは、例えば図1の(a)に例示
されているような光学的記録装置によって、記録再生の
対象にされている第1のデータ語を所定の変調方式に従
って変換して得たチャンネルビットで形成される順次の
チャンネル語にマーク長記録法を適用して、マークの有
無と対応して強度変調させてある光を、前記の変調方式
で定めてある最短のマーク長以上のマーク長を有するマ
ーク、及び前記の変調方式で定めてある最短のマーク長
の2倍以上のマーク長を有するマークを2つのマーク部
分として機能させることができるように使用したマーク
部分のように、前記の変調方式で定めてある最短のマー
ク長以上のマーク長を実質的に有するマーク部分の内
で、前記した個別のチャンネル語中に最初に現われるマ
ークを含めて少なくとも予め定められた同一の個数のマ
ーク部分を、第2のデータ語によって情報トラックの幅
方向について予め設定された複数の位置の内の選択され
た特定な位置に、光偏向させた状態として原盤ディスク
Drのフォトレジスト層に露光させた後に、原盤ディス
クDrを現像し、次いで、周知の光ディスクの製造プロ
セスによって作られるが、以下の説明においては、第1
のデータ語は8ビット(1バイト)であり、前記のデー
タ語をチャンネル語に変換する変調方式としては、周知
のEFM方式が使用されているとされている。
【0026】前記したEFMと呼称されている周知の変
調方式は、記録再生の対象にされている情報による8ビ
ットのデータ語(1シンボル)を、図18に内容の一部が
示されているような変換表に従って、14チャンネルビ
ットのチャンネル語に変換される。そして、既述したC
Dでは12シンボルのデータと、4シンボルの訂正符号
との組の2組からなる32シンボル毎に、1バイトのサ
ブコードを付加した状態のデータ語(変調前のデータ)
を、前記のEFMの変換表に従って1シンボルのデータ
語を14チャンネルビットのチャンネル語に変換し、順
次の14チャンネルビットのチャンネル語に、それぞれ
マージング及び直流成分抑圧用の3チャンネルビットの
結合ビット(あるいは、接続用ビット、マージンビット
等のようにも呼称されている)を接続した17チャンネ
ルビットよりなるEFM変調符号と、24チャンネルビ
ットの同期信号と3チャンネルビットの結合ビットとに
よる計588チャンネルビットによって1フレームが構
成されていること、及びマーク長記録法によって情報ト
ラックが信号面に形成されたときに、低域成分が抑圧さ
れるようなパワースペクトラムの制御(DSV制御)が
行なわれた状態で記録情報が記録されるように、結合ビ
ットの符号内容が変更されることは周知のとおりであ
り、また、チャンネルビット間隔(チャンネルクロック
の周期)をTとしたときに、光ディスク上に最短反転間
隔(最小反転間隔)3Tから最大反転間隔11Tまでの
範囲内でのピット長またはランド長を有するピットまた
はランドによる情報トラックを形成させるようにしてい
るが、以下の説明では本発明の光ディスクがCDと互換
性のある光ディスクとして実施された場合について述べ
られている。
【0027】まず同一のデータ語を記録させた周知のC
Dと本発明の光ディスクDとが互換性を有することを図
18及び図19等を参照して説明する。図18は既述の
ように8ビットのデータ語を、EFMと呼称されている
周知の変調方式によって14ビットのチャンネル語に変
換する際に用いられる変換表の内容の一部を示してお
り、図19の(a)に示す#0の右側に記載されている
14個の数字の列「01001000100000」
は、前記の図18中に#0で示すデータ語「00000
000」が、変換テーブルによって変換された14チャ
ンネルビットのチャンネル語を示しており、また、前記
の14個の数字の列「01001000100000」
で示すチャンネル語の下方に示してある波形図は、前記
したチャンネル語をNRZI変調したときの波形図であ
り、さらに図19の(b)は図19の(a)に示されて
いるNRZI変調したときの波形によって光ディスクに
マーク(ピット)と非マーク(ランド)とが記録された
状態を示している。
【0028】図19の(c)は、光ディスクにおけるマ
ークに、前記のマークの幅よりは大きな微小な径の光の
スポットを照射して生じた反射光が、光学系を介してフ
ァーフィールド像として与えられる2分割光検出器にお
ける2つの光検出部からの2つの出力信号(光ディスク
におけるマークの中心線に、前記のマークの幅よりは大
きな微小な径の光のスポットの中心が位置している状態
…トラッキング誤差が無い状態のときの出力信号)の加
算出力を示している。前記した2分割光検出器は、それ
の2個の光検出部の境界線が、マーク列の延長方向{図
19の(b)中の点線の延長方向}と一致するような配
置態様にされている。また図19の(d),(e)は、
前記のように光ディスクにおけるマークの中心線に、前
記のマークの幅よりは大きな微小な径の光のスポットの
中心が位置している状態のときに、前記の2分割光検出
器を構成している2個の光検出部から出力された出力信
号を示し、さらに、図19の(f)は前記した2分割光
検出器を構成している2個の光検出部から出力された図
19の(d),(e)に示されている出力信号の差信号
を示しているが、図19の(d),(e)に示されてい
る出力信号は同一の極性及び大きさを有しているから、
図19の(f)に示す差信号は零となる。
【0029】なお、光ディスクからの反射光がファーフ
ィールド像として与えられる光検出器として、前記のよ
うに2分割光検出器を使用する代わりに、周知構成の4
分割光検出器が使用されてもよいのであり、2分割光検
出器の代わりに4分割光検出器が使用された場合には、
それの4個の光検出部における対をなす2組の光検出部
の境界線が、マーク列の延長方向{図19の(b)中の
点線の延長方向}と一致するような配置態様にされ、前
記した図19の(d),(e)は、前記のように光ディ
スクにおけるマークの中心線に、前記のマークの幅より
は大きな微小な径の光のスポットの中心が位置している
状態のときに、前記の4分割光検出器を構成している4
個の光検出部においてそれぞれ対をなす2組の光検出部
から出力された出力信号を示し、さらに、図19の
(f)は前記の4分割光検出器を構成している4個の光
検出部においてそれぞれ対をなす2組の対の光検出部か
ら出力された図19の(d),(e)に示されている出
力信号の差信号を示していることになる。そして、光デ
ィスクからの反射光がファーフィールド像として与えら
れる光検出器として、2分割光検出器と、周知構成の4
分割光検出器とのどちらでも選択使用できることは、後
述されている本発明の光学的再生装置についても同様で
ある。
【0030】前記のように、図19の(b)に例示して
ある光ディスクの信号面に形成されているマーク列P
1,P2…は、図18中に#0で示すデータ語「0000
0000」を記録再生の対象にされているデータ語と
し、前記のデータ語を図18に示す変換テーブルによっ
て14チャンネルビットのチャンネル語、すなわち、図
19の(a)中の#0の右側に記載されている14個の
数字の列「01001000100000」で示される
チャンネル語に変換した後に、それをNRZI変調によ
り光ディスクにマーク(ピット)と非マーク(ランド)と
からなる列により情報トラックを構成させたものであ
り、各マークの延長方向の中心線は、常に情報トラック
の中心線と一致するようにして各マークの位置が定めら
れている。そしてコンパクトディスクCD(及びCD−
ROM)における情報トラックは前記のようなマーク列
によって構成されている。それで図19の(b)に例示
されているようなマーク列P1,P2…によって情報トラ
ックが構成されているCD(及びCD−ROM)では、
光学ヘッドから信号面の情報トラックに照射した読取り
光のスポットによって生じた反射光の光量が、マークの
有無、すなわちピットとランドと対応して変化すること
を用いて記録データを再生するようにしている。
【0031】一方、本発明の光ディスクでは、従来の光
ディスクとの互換性が得られるように、所定の変調方式
(例えばEFM)に従って変換して得たチャンネルビッ
トで形成される順次のチャンネル語にマーク長記録法を
適用して、光の強度変調によりマークの有無によるマー
ク列として、光学的に記録された情報トラックから、マ
ークの有無に応じて読出し光量の強度変化として光学的
に読取られる情報信号に基づいて得られる第1のデータ
語による再生信号を、従来の光ディスクにおいて記録再
生の対象とされたデータ語を所定の変調方式に従って変
換して得たチャンネルビットで形成される順次のチャン
ネル語にマーク長記録法を適用してマークの有無よりな
るマーク列として光学的に記録された情報トラックから
マークの有無に応じ、読出し光量の強度変化として光学
的に読取られる情報信号に基づいて得られる第1のデー
タ語による再生信号と同様にするのであるが、前記の点
を例えば、本発明の光ディスクと互換性のある光ディス
クがCD(及びCDーROM)であったとした場合を例
にして説明する。
【0032】本発明の光ディスクを、CD(及びCDー
ROM)と互換性を有する光ディスクとして構成する場
合に、記録再生の対象にされているデータ語が、例えば
図18中に#0で示されているデータ語「000000
00」であった場合には、前記のデータ語を図18に示
す変換テーブルによって14チャンネルビットのチャン
ネル語、すなわち、図19の(a)中の#0の右側に記
載されている14個の数字の列「0100100010
0000」で示されるチャンネル語に変換した後に、そ
れをNRZI変調により光ディスクにマーク(ピット)
と非マーク(ランド)とからなる列により情報トラック
を構成させ、前記したマーク(ピット)と非マーク(ラ
ンド)との列による順次の情報トラックは、光ディスク
の径方向に所定のトラックピッチで形成される。それ
で、本発明の光ディスクにおける前記したマークの有無
よりなるマーク列として光学的に記録された情報トラッ
クからは、従来のCD(及びCDーROM)からの記録
情報の再生時と同様に、マークの有無に応じて読出し光
量の強度変化として光学的に読取られる情報信号に基づ
いて第1のデータ語による再生信号を得ることができ
る。
【0033】それで、従来のCD(及びCDーROM)
の再生装置によって本発明の光ディスクからの記録情報
の再生を行なっても、本発明の光ディスクにおけるマー
クの有無よりなるマーク列として光学的に記録された情
報トラックからマークの有無に応じて読出し光量の強度
変化として光学的に情報信号の読取りを行なうことがで
き、また前記とは逆に、本発明の再生装置を使用して、
従来のCD(及びCDーROM)に記録された情報トラ
ックからマークの有無に応じて読出し光量の強度変化と
して光学的に情報信号の読取りを行なうことができる。
【0034】また、本発明の光ディスクでは、前記のよ
うに第1のデータ語を所定の変調方式(説明例において
はEFM)に従って変換して得たチャンネルビットで形
成される順次のチャンネル語にマーク長記録法を適用し
て、マークの有無よりなるマーク列として光学的に記録
された情報トラックを構成するときに、前記の変調方式
(EFM)で定めてある最短のマーク長(3T)以上の
マーク長を有するマーク、及び前記の変調方式(EF
M)で定めてある最短のマーク長(3T)の2倍以上の
マーク長を有するマークを2つのマーク部分として機能
させることができるように使用したマーク部分のよう
に、前記の変調方式(EFM)で定めてある最短のマー
ク長(3T)以上のマーク長を実質的に有するマーク部
分の内で、前記した個別のチャンネル語中に最初に現わ
れるマークを含めて少なくとも予め定められた同一の個
数のマーク部分を、第2のデータ語によって情報トラッ
クの幅方向について予め設定された複数の位置の内の選
択された特定な位置に、記録再生の対象にされている第
2のデータ語に従って変位させた状態のマークとして位
置変調された状態で記録し、前記のマークの変位の状態
によって第2のデータ語が記録再生されるようにするこ
とにより、従来の光ディスクよりもデータの記録容量を
増大させることができるようにしている。
【0035】図19の(g),(h)においてP1,P2
…は、既述のように第1のデータ語を所定の変調方式
(説明例においてはEFM)に従って変換して得たチャ
ンネルビットで形成される順次のチャンネル語にマーク
長記録法を適用して光ディスクに記録されたマーク列で
あり、この図19の(g),(h)に示されているマー
ク(ピット)P1,P2…は、図18中に#0で示されて
いるデータ語「00000000」が記録再生の対象に
されているデータ語であり、前記のデータ語を図18に
示す変換テーブルによって14チャンネルビットのチャ
ンネル語、すなわち、図19の(a)中の#0の右側に
記載されている14個の数字の列「010010001
00000」で示されるチャンネル語に変換した後に、
それをNRZI変調により光ディスクにマーク(ピッ
ト)と非マーク(ランド)とからなる列により情報トラ
ックを構成させる場合に、前記した14チャンネルビッ
トのチャンネル語と対応して光ディスクに記録される2
個のマーク(ピット)P1,P2の内で、前記のチャンネ
ル語について最初に現われたマークP1の記録位置が、
第2のデータ語によって情報トラックの幅方向について
予め設定された2つの位置の内の選択された特定な位置
に変位されている状態を例示している。
【0036】すなわち、図19の(g)に示されている
マークP1は、図中で点線で示してある情報トラックの
中心線に対して図中で下側(光ディスクの移動方向を示
す矢印の方に向いて情報トラックの中心線の左側)に第
2のデータ語「0」によって変位して記録されており、
また、図19の(h)に示されているマークP1は、図
中で点線で示してある情報トラックの中心線に対して図
中で上側(光ディスクの移動方向を示す矢印の方に向い
て情報トラックの中心線の右側)に第2のデータ語
「1」によって変位して記録されていることが示されて
いる。この図19の(g),(h)には、第2のデータ
語によって情報トラックの幅方向について予め設定され
た複数の位置の内の選択された特定な位置に変位される
マークは、前記のチャンネル語について最初に現われた
マークP1とされた場合の例を示している。前記の1個
のマークP1が、情報トラックの幅方向について予め設
定された2つの位置の内の選択された方の位置に変位さ
れることにより、1ビットの記録容量の増加が得られる
が、この1ビットの記録容量の増加は、8ビットの第1
のデータ語だけが光ディスクに記録された場合に比べ
て、光ディスクの記憶容量を12.5%だけ増加させる
ことになる。
【0037】図19の(g)あるいは図19の(h)に
例示されているようなマークパターンのマーク列よりな
る情報トラックを備えている光ディスクの信号面に、マ
ークの幅よりは大きな微小な径の光のスポットを照射し
て生じさせた反射光が、光学系を介してファーフィール
ド像として与えられる既述した2分割光検出器における
2個の光検出部からの2つの出力信号(光ディスクにお
けるマークの中心線に、前記のマークの幅よりは大きな
微小な径の光のスポットの中心が位置している状態…ト
ラッキング誤差が無い状態のときの出力信号)の加算出
力は、図19の(c)によって示されるようなものにな
る。
【0038】また、図19の(i){あるいは図19の
(j)}は、図19の(g){あるいは図19の(h)}
に例示されているようなマークパターンのマーク列より
なる情報トラックを備えている光ディスクの信号面にお
けるマークの中心線に、前記のマークの幅よりは大きな
微小な径の光のスポットの中心が位置している状態のと
きに、前記の2分割光検出器を構成している2個の光検
出部のそれぞれの光検出部から出力された出力信号の差
信号を例示している。前記した図19の(i),図19
の(j)に、それぞれ示されている信号は、図19の
(g),図19の(h)に例示されているマークパター
ンにおけるマークP1が、情報トラックの中心線からど
ちら側に多く変位しているのかに応じて極性と大きさと
を異にしている信号、すなわち前記した2分割光検出器
を構成している2個の光検出部のそれぞれの光検出部か
ら出力された出力信号の差信号の極性と大きさとによっ
て、光ディスクの信号面に形成されている情報トラック
中のマークが、情報トラックの中心線からどちら側にど
れだけ変位しているのかを検出できることになる。
【0039】図19の(k)に示されているパルスPs
は、前記した図19の(i),図19の(j)に示され
ている差信号における中央部分付近に位置するような時
間位置に発生されるサンプリングパルスであり、このサ
ンプリングパルスPsは、第2のデータ語によって位置
変調されているマークの位置が予め知られている、とい
うことから、前記した2分割光検出器における2個の光
検出部からの出力信号の和信号を信号処理して得られる
EFM復調信号に基づいて発生される前記した第1のデ
ータ語の再生内容に基づいて、第2のデータ語によって
情報トラックの幅方向に位置変調されている個々のマー
クの位置の情報を得て、前記の位置変調されている個々
のマークについて標本抽出を行なうことができる時間位
置に発生されるのである。図19の(l)に示されている
信号は、前記したサンプリングパルスPsによって図1
9の(j)に示されている正極性の差信号が標本抽出さ
れた場合の信号を例示している。なお、サンプリングパ
ルスPsによって、図19の(i)に示されている負差
信号が標本抽出された場合には、負極性の信号が得られ
ることはいうまでもない。
【0040】図19を参照して既述した本発明の光ディ
スクでは、情報トラックの幅方向について予め設定され
た2個の位置の内の選択された特定な位置に、記録再生
の対象にされている第2のデータ語に従って変位させた
状態のマークを位置変調によって記録するようにしてい
たが、本発明の光ディスクは、マークの有無よりなるマ
ーク列として光学的に記録された情報トラックを構成す
るときに、変調方式(EFM)で定めてある最短のマー
ク長(3T)以上のマーク長を有するマーク、及び変調
方式(EFM)で定めてある最短のマーク長(3T)の
2倍以上のマーク長を有するマークを2つのマーク部分
として機能させることができるように使用したマーク部
分のように、変調方式(EFM)で定めてある最短のマ
ーク長(3T)以上のマーク長を実質的に有するマーク
部分の内で、後述のように、前記した個別のチャンネル
語中に最初に現われるマークを含めて2個のマーク部分
を、情報トラックの幅方向について予め設定された4つ
の位置の内の選択された1つの位置に第2のデータ語に
よって変位させるような構成にしてもよく、その場合に
は個別のチャンネル語毎に2ビットの記録容量の増加が
得られる。それで8ビットの第1のデータ語だけが光デ
ィスクに記録された場合に比べて、個別のチャンネル語
毎の2ビットの記録容量の増加は、光ディスクの記憶容
量を25%だけ増加させうることになる。
【0041】前記のように個別のチャンネル語中に最初
に現われるマークを含めて2個のマーク部分を、第2の
データ語によって情報トラックの幅方向について予め設
定された4つの位置の内の選択された1つの位置に変位
させるようにした場合には、前記のように第2のデータ
語によって情報トラックの幅方向の特定な位置に変位さ
れたマークと対応して発生した差信号におけるそれぞれ
の中央付近で、それぞれサンプリングパルスを発生させ
て、前記のサンプリングパルスを用いて、第2のデータ
語によって位置変調された状態のマークから第2のデー
タ語の情報を標本抽出するのである。この場合に用いら
れるサンプリングパルスも、第2のデータ語によって位
置変調されているマークの位置が予め知られている、と
いうことから、前記した2分割光検出器における2個の
光検出部からの2つの出力信号の和信号を信号処理して
得られるEFM復調信号に基づいて発生される前記した
第1のデータ語の再生内容に基づいて、第2のデータ語
によって情報トラックの幅方向に位置変調されている個
々のマークの位置の情報を得て、前記の位置変調されて
いる個々のマークについて標本抽出を行なうことができ
る時間位置に発生させるのである。
【0042】図4は、第1のデータ語をEFMに従って
変換して得たチャンネルビットで形成される順次のチャ
ンネル語にマーク長記録法を適用して、マークの有無よ
りなるマーク列として光学的に記録された情報トラック
を構成するときに、EFMで定めてある最短のマーク長
(3T)以上のマーク長を有するマーク、及び前記の変
調方式(EFM)で定めてある最短のマーク長(3T)
の2倍以上のマーク長を有するマークを2つのマーク部
分として機能させることができるように使用したマーク
部分のように、前記の変調方式(EFM)で定めてある
最短のマーク長(3T)以上のマーク長を実質的に有す
るマーク部分の内で、前記した個別のチャンネル語中に
最初に現われるマークを、第2のデータ語によって情報
トラックの幅方向について予め設定された複数の位置の
内の選択された特定な位置に、記録再生の対象にされて
いる第2のデータ語に従って変位させた状態のマークと
して位置変調された状態で記録されている光ディスクを
得る際のデータの記録に用いられる記録信号の構成を説
明するための図である。
【0043】図4において図4の(a)は、図1の
(a)に示されている第1のデータ語の入力端子1に供
給される第1のデータ語(図1中のEFM変調部5に、
エンコーダ4から供給されている第1のデータ語として
もよい)であり、図4の(a)に示されている例では、
第1のデータ語が時間軸上で順次に、図18中の#0,
#1に示されている8ビットのデータ語であるとされて
いる。また、図4の(b)は図1の(a)に示されてい
る第2のデータ語の入力端子11に供給される第2のデ
ータ語(図1中のマーク位置変調部14に、インターリ
ーブ処理部13から供給されている第2のデータ語とし
てもよい)であり、図4の(a)に示されている例で
は、第2のデータ語は時間軸上で順次に、「1」,
「0」(ただし、本明細書中では論理値1を「1」、論
理値0を「0」のように表記する)であるような1ビッ
トのデータ語であるとされている。図4の(c)は、図
1の(a)に示されている第1のデータ語の入力端子1
に供給された第1のデータ語が、エンコーダ2、インタ
ーリーブ処理部3、エンコーダ4において、それぞれ周
知の信号処理を受けた状態でEFM変調部5に供給され
た変調前のデータを示しているが、この変調前のデータ
は8ビットのサブコードと、12シンボル(1シンボル
は8ビット…1バイト)のデータと4シンボルの訂正符
号との組の2組からなる32シンボルとから構成されて
いる。
【0044】また、図4の(d)は、図1の(a)に示
されている第2のデータ語の入力端子11に供給された
第2のデータ語が、エンコーダ12、インターリーブ処
理部13において、それぞれ周知の信号処理を受けた状
態でマーク位置変調部(ウォブル変調部)14に供給さ
れた1ビットのデータを示している。図4の(e)は、
図1の(a)に示されているEFM変調部5において行
なわれるEFM変調によって、順次の8ビットの第1の
データ語が、図18に示されているEFM変換表に定め
られている変換態様に基づいて図4の(f)に示されて
いるような順次の14チャンネルビットのチャンネル語
に変換される状態を示している{図18中の#0,#1
の欄の記載内容と、図4の(a),(f)の記載内容と
を対比されるとよい}。また、EFM変調部5において
は、順次の14チャンネルビットのチャンネル語の相互
間に、それぞれのチャンネルビットが特定な論理値に設
定されている3チャンネルビットの結合ビットを設け
て、17チャンネルビットよりなるEFM変調符号とし
て、図1の(a)に示されている光変調器駆動回路6に
与える。
【0045】前記した17チャンネルビットからなるE
FM変調符号は、NRZI変調符号としてマーク長記録
法により光ディスクに記録されるのであるが、図4に示
すような構成の記録信号によって情報の記録が行なわれ
る本発明の光ディスクでは、前記した17チャンネルビ
ットからなるEFM変調符号毎に、光ディスクに最初に
マーク(ピット)として記録されるべきマークは、図4
の(h)に例示されているマーク位置変調データ(第2
のデータ語に基づいて得られる)に従って位置変調され
た状態で光ディスクに記録されなければならないので、
図1の(a)に示されているマーク位置変調部14に
は、EFM変調部5から位置変調が施されるべきマーク
に関する情報が供給されている。そして、前記したEF
M変調部5としては、例えば次のような構成部分、すな
わち8ビットの第1のデータ語を14チャンネルビット
に変換するために用いるROMテーブルを用いた変換部
と、サブコードの単位でデータを区切るサブコードシン
ク付加部と、フレーム単位でデータを構成するために用
いるカウンタを有するとともに、フレーム同期信号を付
加するフレーム同期信号付加部と、DSVに従って結合
ビットの論理値配列を決定するマージンビット発生部
と、並列データを直列データに変換する並直列変換部
と、直列データをマーク,非マーク配列パターンに変調
し、できるだけマーク長の長いマークに位置変調が施さ
れるように変調パターンを制御するNRZI変換部と、
EFM信号のDSVを制御するためにEFM信号の直流
成分を検出するために設けるDSV積分部と、第2のデ
ータ語によって位置変調されるマークのビット位置情報
(パルス)を発生するマーク位置データ出力部、等の各
構成部分を備えているものが使用できる。図4の(i)
は、前記した図4の(h)に例示されているマーク位置
変調データに対応して、図1の(a)中に示されている
マーク位置変調部14で発生されたマーク位置変調駆動
信号(ウォブル変調駆動信号)が、光偏向器駆動回路1
5に供給される。
【0046】光源(レーザ光源)7から射出された記録
光(レーザ光)は、前記した光変調器駆動回路6の出力
信号が供給されている光変調器8により強度変調された
後に、前記した光偏向器駆動回路15から光偏向信号が
供給されている光偏向器9に入射し、前記の光偏向器9
において特定なマークの位置だけが、第2のデータ語に
よって情報トラックの幅方向について予め設定された複
数の位置の内の選択された特定な位置に変位した状態の
マークとして位置変調された状態で記録され、また、前
記した特定なマーク以外のマークは、情報トラックの中
心線とマークの延長方向の中心線とが一致した状態で記
録される。すなわち、前記した光変調器8と光偏向器9
とを経て対物レンズ10で原盤ディスクDrのフォトレ
ジスト層に結像した光によって、前記のフォトレジスト
層がマークパターンと対応して感光される。前記の原盤
ディスクDrを現像した後に、周知の光ディスクプロセ
スによって記録済み光ディスク(光ディスク)Dが作ら
れる。図4の(j)は順次のマークが前記のように光デ
ィスクの信号面に記録された状態を例示した図であり、
また、図4の(k)は光ディスクの記録信号の構成を示
した図であり、24チャンネルビットと3チャンネルビ
ットの結合ビットと複数の17チャンネルビットとによ
って、588チャンネルビットの1フレームの記録信号
(記録データ)が形成されていることを示している。
【0047】前記のようにして図4を参照して説明した
ような記録データが記録されている光ディスクDからの
記録データの再生動作は、図1の(b)に示されている
ような構成態様の再生装置によって行なうことができ
る。すなわち、図示されていない回転駆動装置によって
所定の回転速度で回転されている光ディスクDの信号面
に形成されているマーク列による情報トラックにトラッ
キングしている状態で記録情報を読出している光学ヘッ
ド16(図2を参照して、詳細な構造が後述されてい
る)から出力された、光ディスクにおけるマーク(ピッ
ト)と非マーク(ランド)とに対応して得られた強度変
調信号、すなわち、光学ヘッド16から光ディスクDの
信号面に照射された光のスポットからの反射光が、光学
ヘッド内の光学系によってファーフィールド像として与
えられた2分割光検出器からの出力信号の加算信号{図
5の(b)参照}はEFM復調部17に与えられ、ま
た、マークの位置変調に対応して得られた位置変調信
号、すなわち、前記の2分割光検出器における2個の光
検出部からの2つの出力信号の差信号{図5の(c)参
照}はマーク位置復調部22に与えられる。
【0048】図4を参照して既述したような記録信号を
記録してある光ディスクDにおけるマーク(ピット)と
非マーク(ランド)との配列により構成されている情報
トラックの一部のマークパターンの一例を示している図
5の(a)において、横方向に延長するような状態で図
示してある点線直線は、情報トラックの中心線を示して
いる。そして情報トラックを構成している順次のマーク
の内で、マークの中心線が情報トラックの中心線に一致
している状態で記録されているマークは、第2のデータ
語によって位置変調されていないマークであり、第2の
データ語によって位置変調された状態のマークは、情報
トラックの中心線に対して予め定められた微小な距離
(例えば、順次の情報トラックの中心線間の距離の10
%程度の距離、すなわちトラックピッチの10%程度の
距離)だけマークの中心線がずらされた状態で記録され
ている。そして、前記の第2のデータ語によって位置変
調されているマークの変位の状態と対応して、2分割光
検出器における2個の光検出部からの2つの出力信号の
差信号は、図5の(c)に例示されているようなものと
なる。
【0049】次に、光学ヘッド16による光ディスクD
からの記録データの読取り動作について、図2等も参照
して、より一層具体的に説明すると次のとおりである。
図2の(a)中に一点鎖線図示の枠で包囲して示す光学
ヘッド16において、26は半導体レーザ、27はビー
ムスプリッタ、28はレンズ、29はハーフミラー、3
0は対物レンズ、31はシリンドリカルレンズ、32は
光検出器、33はサーボ系のアクチュエータ、34は集
光レンズ、35は2分割光検出器(または4分割光検出
器)、36,37は増幅器、38は加算器、39は減算
器であり、また51はサーボ系である。
【0050】光学ヘッド16における半導体レーザ26
から射出した光は、ビームスプリッタを透過した後にレ
ンズ28で平行光にされてから、ハーフミラー29を透
過して対物レンズ30に入射する。前記の対物レンズ3
0はサーボ系のアクチュエータ33に取付けられてい
て、サーボ系51からアクチュエータ33に供給される
フォーカス制御信号、トラッキング制御信号によって、
アクチュエータ33は対物レンズ30がフォーカス制御
及びトラッキング制御されるようにする。サーボ系51
では、対物レンズ30→ハーフミラー29を透過→レン
ズ28→ビームスプリッタ27→シリンドリカルレンズ
31→光検出器32という光路によって、光ディスクD
からの反射光が与えられた光検出器32(例えば4分割
光検出器)からの出力信号に基づいて、前記したフォー
カス制御信号やトラッキング制御信号を発生し、それを
アクチュエータ33に供給する。
【0051】さて、前記した光ディスクDからの反射光
の内で、対物レンズ30→ハーフミラー29で反射→集
光レンズ34→2分割光検出器35の光路を経て2分割
光検出器35は、それの2個の光検出部35a,35b
からの出力信号が、それぞれ増幅器36,37によって
増幅された後に、加算器38と減算器39とに与えられ
る。前記の2分割光検出器35は、それの2個の光検出
部35a,35bの境界線が、光デイスクDの情報トラ
ックの延長方向と一致するように設けられている。前記
の加算器38からの出力信号は、図5の(b)のような
信号、すなわち光ディスクDにおける情報トラックにお
けるマークの有無と対応して光強度が変化している反射
光の強度信号であり、これは従来の光ディスクから再生
される再生信号と同じ種類の信号である。
【0052】また、前記した減算器39からの出力信号
は、図5の(c)のような信号、すなわち、光ディスク
Dにおける情報トラック中のマークの内で、第2のデー
タ語によって位置変調された状態のマークについて、前
記のマークの変位の状態と対応して、極性と大きさとが
変化している状態の信号である。前記の加算器38から
の出力信号、すなわち、光学ヘッドから信号面の情報ト
ラックに照射した読取り光のスポットによりマークの有
無と対応して生じた反射光量の変化を示している光の強
度変調信号は、2値化回路40により波形整形されて、
光ディスクの情報トラックにおけるマークと非マークと
の配列に従った3T〜11Tのパルス長の範囲のパルス
列からなる光強度変調信号による2値化信号とされる。
前記の2値化回路40から出力された2値化信号は、フ
ェーズロックドループ42と、EFM復調部17と、ゲ
ート回路41とに供給される。前記のフェーズロックド
ループ42では、前記の2値化回路40から供給された
2値化信号からビットクロック信号を発生して、それを
EFM復調部17に与える。
【0053】なお、図5の(d)は前記の加算器38か
ら出力される強度変調信号のフレーム構成図、図5の
(e)はそれぞれ14チャンネルビットからなる2つの
チャンネル語と、前記2つのチャンネル語の間に介在し
ている3チャンネルビットからなる結合ビットとの論理
値のパターンを示す図、図5の(f)は図2中に示され
ている2値化回路からの出力信号を、図5の(e)に示
してあるデータと対応させて例示したものであり、ハイ
レベルの部分は光ディスクのランド部分、ローレベルの
部分は光ディスクのピット部分と対応している。図5の
(g)は前記したEFM復調器17からの出力データで
あり、図5の(e)に示されている2つのチャンネル語
がEFM変換表で復調されたデータ語が示されている。
図5の(h)は図2中に示されているサンプリングパル
ス発生部45で発生されたサンプリングパルスであり、
図5の(i)は、図5の(c)に示されている信号を前記
のサンプリングパルスによってサンプリングして保持し
た状態のサンプリング回路44の出力信号を示す。図5
の(j)は図2中に示されている位置変調情報復調部46
において、所定の比較レベルを用いて2値化して得た位
置変調情報信号である。図5の(k)は第1のデータ語
によるフレーム構成(32バイト/1フレーム)を上方
に示し、また第2のデータ語によるフレーム構成(24
ビット/1フレーム)を下方に示している。
【0054】前記のEFM復調部17では、前記の2値
化回路40から供給された3T〜11Tのパルス長の範
囲のパルス列からなる光強度変調信号による2値化信号
を、EFM符号によるデータを変換表を用いて強度変調
信号のデータに復調して出力する。また、前記の2値化
回路40から出力された信号が、ピット信号パルスとし
て供給されているゲート回路41では、前記のピット信
号パルスをゲート信号として、前記した減算器39から
出力された信号をゲートして、前記の減算器39の出力
信号中におけるマーク(ピット)と対応している部分の
信号だけを抽出し、その抽出された信号をマーク位置復
調部(マーク位置情報復調部)22に与える。前記のマ
ーク位置復調部22には前記したEFM復調部17から
出力された強度変調信号のデータも供給される。そし
て、図2の(a)中に示されているマーク位置復調部2
2は、EFM方式で定められている最短のマーク長(3
T)以上のマーク長を実質的に有するマーク部分の内
で、個別のチャンネル語中に最初に現われる1個のマー
クを、第2のデータ語によって情報トラックの幅方向に
ついて予め設定された複数の位置の内の選択された特定
な位置に変位させた状態のマークとして位置変調させた
状態で記録するようにした場合の本発明の光ディスクか
ら第2のデータ語を復調する際に使用される構成態様の
ものであり、信号遅延部43と、サンプリング回路44
と、サンプリングパルス発生部45と、位置変調情報復
調回路46とによって構成されている。
【0055】また、図2の(b)に示されているマーク
位置復調部22は、EFM方式で定められている最短の
マーク長(3T)以上のマーク長を実質的に有するマー
ク部分の内で、個別のチャンネル語中に最初に現われる
1個のマークを含む2個のマークを、第2のデータ語に
よって情報トラックの幅方向について予め設定された複
数の位置の内の選択された特定な位置に変位させた状態
のマークとして位置変調させた状態で記録するようにし
た後述されているような構成の本発明の光ディスクから
第2のデータ語を復調する際に使用される構成態様のも
のであり、アナログデジタル変換器47と、メモリ48
と、サンプリングパルス発生部45と、位置変調情報復
調回路50とによって構成されている。
【0056】前記したマーク位置復調部22では、既述
のように個別のチャンネル語中に最初に現われるマーク
を含めて特定なマーク部分を、第2のデータ語によって
情報トラックの幅方向について予め設定された複数の位
置の内の選択された1つの位置に変位させるようにして
記録してある光ディスからの再生信号中から第2のデー
タ語を抽出して復調動作を行なう際に、EFM復調部1
7で復調された強度変調信号のデータに基づいて、第2
のデータ語によって位置変調されているマークと対応し
て発生されたマークの変位量信号{図5の(c)参照}
における中央付近の時間位置に、サンプリングパルス発
生部45からサンプリングパルス{図5の(h)参照}
を発生させ、前記のサンプリングパルスを用いて、第2
のデータ語によって位置変調された状態のマークと対応
していマークの変位量信号から標本抽出{図5の(j)
参照}を行なう。
【0057】図2の(a)中に示してあるマーク位置復
調部22における信号遅延部43、及び図2の(b)に
示されているマーク位置復調部22中のメモリ48など
は、前記のようにEFM復調部17で復調された強度変
調信号のデータと、前記のデータがNRZI変調時にマ
ーク(ピット)で開始しているのか、あるいは非マーク
(ランド)で開始するのか、を区別する情報とに基づ
き、ROMテーブルデータを参照して、サンプリングパ
ルス発生部45において、第2のデータ語で位置変調さ
れているマークと対応して発生された信号の中央付近の
時間位置のサンプリングパルスを発生させるまでの時間
遅れを考慮して、第2のデータ語によって情報トラック
の幅方向に位置変調されているマークと対応して発生さ
れたマークの変位量信号に所定量の時間遅れを与えるた
めのものである。
【0058】ところで、図19を参照して既述したよう
に、第2のデータ語によって位置変調されていて、マー
クの変位量信号を含んでいる状態の減算器39の出力信
号を生じさせるマークの記録位置は、再生時に予め知ら
れているから、前記のマークと対応して発生されている
マークの変位量信号の時間位置は、EFM復調部17か
ら出力される第1のデータ語の再生内容に基づいて知る
ことができるから、前記したマーク位置復調部22中に
設けられているサンプリングパルス発生部45,49で
は、EFM復調部17から出力される第1のデータ語の
再生内容に基づいて、例えば参照テーブル等を用いて光
ディスクの情報トラックの幅方向に位置変調されている
個々のマークの位置の情報を得て、前記の位置変調され
ている個々のマークについて標本抽出を行なうことがで
きる時間位置に発生させることができる。
【0059】そして、図2の(a)中に示されているマ
ーク位置復調部22では、前記した信号遅延部43にお
いて所定量の時間遅延が与えられた状態のマークの変位
量信号が供給されているサンプリング回路44におい
て、第2のデータ語によって位置変調された状態のマー
クと対応しているマークの変位量信号から標本抽出を行
なって、それを位置変調情報復調部46に供給して、前
記の位置変調情報復調部46から第2のデータ語情報を
出力し、また、図2の(b)に示されているマーク位置
復調部22では、図2の(a)中に示されているゲート
回路41からアナログデジタル変換器47に供給された
第2のデータ語によって情報トラックの幅方向に位置変
調されているマークと対応して発生されたマークの変位
量信号をアナログデジタル変換してメモリ48に格納す
る。前記のアナログデジタル変換器47には、図示され
ていない信号源から所定周期のクロック信号CLKが供
給されている。
【0060】図2の(b)に示されているマーク位置復
調部22に設けられているアナログデジタル変換器47
とメモリ48とは、第2のデータ語によって情報トラッ
クの幅方向に位置変調されているマークと対応して発生
されたマークの変位量信号に対して所定の時間遅延を与
えるための遅延手段として機能し、メモリ48から読出
されたマークの変位量信号のデータは、所定のタイミン
グで位置変調情報復調部50に供給される。前記の位置
変調情報復調部50には、サンプリングパルス発生部4
9で発生されたサンプリングパルスが供給されて、前記
の位置変調情報復調部46からは第2のデータ語情報が
出力される。
【0061】前記のようにして、図2中のEFM復調部
17から出力された強度変調信号のデータは、図1の
(b)に示されているデコーダ18に供給され、また、
図2中のマーク位置復調部22から出力された第2のデ
ータ語情報は、図1の(b)に示されているディインタ
ーリーブ処理部23に供給される。前記したデコーダ1
7に供給された強度変調信号のデータは、ディインター
リーブ処理部19においてディインターリーブが施され
た後にデコーダ20に供給されることにより、前記のデ
コーダ20から出力端子21には、第1のデータ語が出
力される。また、前記した第2のデータ語情報は、ディ
インターリーブ処理部23においてディインターリーブ
が施された後にデコーダ24に供給されることにより、
前記のデコーダ24から出力端子25には、第2のデー
タ語が出力される。前記のようにして光ディスクにより
記録再生されるべき第1のデータ語と第2のデータ語と
しては、それぞれ互いに全く独立した情報内容のもので
あっても、あるいは互いに関連した情報内容のものであ
ってもよい。
【0062】次にマークの有無よりなるマーク列として
光学的に記録された情報トラックを構成するときに、特
定な変調方式(例えばEFM)で定めてある最短のマー
ク長(3T)以上のマーク長を有するマーク、及び前記
の特定な変調方式(例えばEFM)で定めてある最短の
マーク長(3T)の2倍以上のマーク長を有するマーク
を2つのマーク部分として機能させることができるよう
に使用したマーク部分のように、特定な変調方式(例え
ばEFM)で定めてある最短のマーク長(3T)以上の
マーク長を実質的に有するマーク部分の内で、個別のチ
ャンネル語毎に、個別のチャンネル語中に最初に現われ
るマークを含めて2個のマーク部分を、第2のデータ語
によって情報トラックの幅方向について予め設定された
4つの位置の内の選択された1つの位置に変位させるよ
うにして、2ビットの記録容量の増加が得られるように
本発明の光ディスクを構成させる場合について説明す
る。
【0063】前記のように個別のチャンネル語毎に、個
別のチャンネル語中に最初に現われるマークを含めて2
個のマーク部分を第2のデータ語によって位置変調させ
るようにする場合の具体例として、前記した特定な変調
方式がEFM方式を挙げて説明する。既述のように、E
FM方式ではデータ語からチャンネル語に変換する場合
には、図18中に変換内容の一部を例示しているような
変換表を使用して、8ビットの順次のデータ語が、14
チャンネルビットからなる順次のチャネル語に変換され
ているから、前記のように本発明において各チャンネル
語毎に必らず2個ずつのマーク(ピット)を第2のデー
タ語によって位置変調させるように定めてみたところ
で、例えば、順次のチャンネル語が、それぞれマーク長
の長いマークが連続しているような場合には、各チャン
ネル語毎に2個ずつのマーク(ピット)を第2のデータ
語によって位置変調させるようにすることはできない。
【0064】すなわち、光ディスクの情報トラックは、
マークの部分と非マークの部分とが順次交互に配列され
て構成されているものであるとともに、前記したマーク
の部分と非マークの部分とは、最短のマーク長と最長の
マーク長との範囲内のマーク長を有するマークしか使用
できないことになっているが、前記のような条件下で
も、1つのチャンネル語中に2つのマーク部が存在して
いるようなチャンネル語としては、「マーク部→非マー
ク部→マーク部」,「非マーク部→マーク部→非マーク
部→マーク部」のような状態で光ディスクに記録される
ような構成のものでなければならないことになる。今、
チャンネル語が14チャンネルビットで構成されると
し、最短のマーク長(または最短の非マーク長)が3T
で、最長のマーク長(または最長の非マーク長が11T
であったとすると、1つのチャンネル語中に2つのマー
ク部が存在しているようなチャンネル語は、定められて
いる最短のマーク長に近いマーク長のマーク(または非
マーク)と、定められている最短のマーク長に近いマー
ク長の非マーク(またはマーク)とが、順次交互に配列
される状態の場合に限られてしまうが、それでは、すべ
てのチャンネル語毎に第2のデータ語によって位置変調
されるべき2個のマークを備えさせるようにはできない
ことになる。
【0065】一方、本発明では既述のように、従来方式
による光ディスクとコンパチブルな光ディスク、再生装
置を構成させるようにするものであるから、従来方式に
よる光ディスクの情報トラックを構成しているマーク列
が、8ビットのデータ語を例えば図18に変換内容の一
部が例示されているようなEFM用変換表を使用して1
4チャンネルビットのチャンネル語に変換した後に、前
記の各チャンネル語間を3ビットの結合ビットによって
結合した状態のものとして、それをマーク長記録法によ
って記録されるものであった場合、すなわち変調方式と
してEFM方式を使用していた場合には、本発明の光デ
ィスクの情報トラックを構成するマーク列についても、
本発明が互換性を保つべき相手の従来方式が採用してい
た変調方式EFMを採用して、8ビットのデータ語を1
4チャンネルビットのチャンネル語に変換する際には、
従来方式の場合と同様に図18に変換内容の一部が例示
されているEFM用変換表を使用して8ビットのデータ
語を14チャンネルビットのチャンネル語に変換した後
に、前記の各チャンネル語間を3ビットの結合ビットに
よって結合した状態のものとし、それをマーク長記録法
によって記録したものとされなければならないことにな
る。
【0066】そこで本発明では、本発明が互換性を保
つべき相手の従来方式が採用していた変調方式で使用し
ていた変換表と同一の変調方式の変換表を用いて、所定
のビット数からなる順次の第1のデータ語を、所定のチ
ャンネルビット数からなる順次のチャンネル語に変換し
て、相手の従来方式との互換性が保証されるようにする
とともに、チャンネル語を構成しているチャンネルビ
ットの論理値の配列パターン中における相隣る論理値1
(論理値1を「1」,論理値を「0」のように表示する)
の間に「0」が特定な個数以上(EFM方式の場合には
「0」が5個以上)存在している部分が、光ディスクの
情報トラック中でマーク(ピット)として記録される場
合には、前記の部分が実質的に2個のマーク部分(実質
的に2個のピット部分)として使用[EFM方式の場合
には、最短のマーク長(3T)の2倍以上のマーク長を
有するマークを、2つのマーク部分として機能させるこ
とができるように使用]できるようにしておき、さら
に、前後のチャンネル語を構成している複数チャンネル
ビットの論理値の配列パターンがNRZI変調時にマー
ク(ピット)で開始するのか、あるいは非マーク(ピッ
ト)で開始するのか、の区別に応じて、順次のチャンネ
ル語間に設ける所定のビット数の結合ビットの論理値の
配列パターンを、予め定められたパターンに選択される
ようにすることにより、第1のデータ語の再生動作は、
従来方式による光ディスクとの間で互換性が保証された
状態で行なわれるとともに、順次のチャンネル語毎に、
2個ずつのマークについて第2のデータによる位置変調
も可能となるようにしているのである。
【0067】図12乃至図16は、本発明が互換性を保
つべき相手の従来方式が採用していた変調方式がEFM
方式の場合に、前述したような,,の各条件を満
足して、各チャンネル語毎に、第2のデータによる位置
変調が行なわれるべき2個ずつのマークとして定められ
たそれぞれのマーク部分を図中の下線によって示した図
であり、図12乃至図16における最上欄に記載の各項
目において、「強度変調データ」の下方の欄中に記載の
#0,#1,#2…#255は、図18中に指示番号#
0,#1,#2…と対応して、図18中のデータ語の欄
にそれぞれ8個の数字の配列として示してあるデータ語
を意味している。すなわち、例えば図12中の[強度変
調データ]の下方の欄中に記載の#0は、図18中の指
示番号#0と対応して図18中のデータ語の欄に記載さ
れているデータ語「00000000」で示される強度
変調データを意味し、また、例えば図12中の[強度変
調データ]の下方の欄中に記載の#3は、図18中の指
示番号#3と対応して図18中のデータ語の欄に記載さ
れているデータ語「00000011」で示される強度
変調データを意味しており、この点は図12乃至図16
について共通である。
【0068】また、図12乃至図16における最上欄に
記載の[14チャンネルビットの論理値の配列パターン
がNRZI変調時にマーク(ピット)で開始する場合]
及び[14チャンネルビットの論理値の配列パターンが
NRZI変調時に非マーク(ランド)で開始する場合]
の下方の欄中に記載の14個ずつの数字の配列は、前記
した[強度変調データ]の下方の欄中に記載の#0〜#
255で示される8ビットの強度変調データ(データ
語)が、図18に変換内容の一部が示されているような
EFM変換表により変換された14チャンネルビットの
チャンネル語を示している。例えば、前記した[強度変
調データ]の下方の欄中に記載の#0が意味している8
ビットの変調データ「00000000」は、14チャ
ンネルビットのチヤンネル語「01001000100
000」に変換され、また、例えば前記した[強度変調
データ]の下方の欄中に記載の#3が意味している8ビ
ットの変調データ「00000011」(図18参照)
は、14チャンネルビットのチャンネル語「10001
000100000」に変換されるのである。
【0069】前記した図12乃至図16における最上欄
に記載の[結合ビットのパターン]の下方に記載の数字
または文字は、既述のように、順次のチャンネル語間に
設ける所定のビット数の結合ビットの論理値の配列パタ
ーンを示している。また、図12中の[強度変調デー
タ]が#0の場合と対応する部分で、かつ図12の最上
欄の[位置変調データ]の項目の下方には、各2桁の数
字「00」「01」「10」「11」が記載されている
が、前記の各2桁の数字「00」「01」「10」「1
1」は、既述のように本発明において個別のチャンネル
語毎に、個別のチャンネル語中に最初に現われるマーク
を含めて2個のマーク部分を、4つの変位状態に変位さ
せる2ビットの第2のデータ語の内容を示している。
【0070】そして、前記した図12中の[強度変調デ
ータ]が#0の場合と対応する部分で、かつ、図12の
最上欄の[14チャンネルビットの論理値の配列パター
ンがNRZI変調時にマーク(ピット)で開始する場
合]の項目の下方、及び[14チャンネルビットの論理
値の配列パターンがNRZI変調時に非マーク(ラン
ド)で開始する場合]の項目の下方には、前記した第2
のデータ語による位置変調データを示す各2桁の数字
「00」「01」「10」「11」のそれぞれと対応し
て、前記した[強度変調データ]が#0と対応する14
チャンネルビットのチャンネル語「010010001
00000」が記載されているが、これは前記した2ビ
ットの第2のデータ語によって、各チャンネル語毎に設
けられている2個のマーク部分が、情報トラックの幅方
向にどのように変位されうるのかを説明するための図2
3の図示内容と対応させるためである。
【0071】図23の(a)は図18中に示されている
EFM変換表における指示番号#0で示す8ビットのデ
ータ語「00000000」と対応する14チャンネル
ビットからなるチャンネル語を表している論理値の配列
「01001000100000」と、前記のチャンネ
ル語における最初の論理値1でマーク(ピット)が開始
し、3チャンネルビット期間の経過後に表れた次の論理
値1で非マーク(ランド)に変化した後に、さらに4チ
ャンネルビット期間の経過後に再びマーク(ピット)を
開始させるような波形の信号と、情報トラックにおける
マーク(ピット)と非マーク(ランド)との配列態様を
示しており、この図23の(a)に示されているピット
には位置変調による変位が行なわれていない。
【0072】図23の(b)〜(e)は、EFM方式で
定められている最短のマーク長(3T)以上のマーク長
を実質的に有するマーク部分の内で、個別のチャンネル
語中に最初に表れる1個のマークを含む2個のマーク
が、2ビットの第2のデータ語の論理値「00」「0
1」「10」「11」に応じて情報トラックの幅方向に
ついて予め設定された4種類の変位態様の内の何れか1
つの状態にされることを示しており、また、図23の
(f),(g)は、図18中に示されているEFM変換
表における指示番号#1で示す8ビットのデータ語「0
0000001」と対応する14チャンネルビットから
なるチャンネル語を表している論理値の配列「1000
0100000000」と、図18中に示されているE
FM変換表における指示番号#7で示す8ビットのデー
タ語「00000111」と対応する14チャンネルビ
ットからなるチャンネル語を表している論理値の配列
「00100100000000」との間に、3チャン
ネルビットの結合ビット「001」{図23の(f)の
場合}または3チャンネルビットの結合ビット「10
0」{図23の(g)の場合}が設けられている場合の
例である。
【0073】前記した図23の(f)では、指示番号#
1で示す8ビットのデータ語「00000001」と対
応する14チャンネルビットからなるチャンネル語を表
している論理値の配列「1000010000000
0」中の論理値100000000の部分を、図中にM
SBとLSBとによって示してある2つの部分に分け
て、1つのチャンネル語中に位置変調が行なわれるべき
2個のマーク(ピット)を設定しており、また指示番号
#7で示す8ビットのデータ語「00000111」と
対応する14チャンネルビットからなるチャンネル語を
表している論理値の配列「0010010000000
0」中の論理値1001の部分で、1つのマークを構成
させ、また後続する3チャンネルビット100によって
他の1つのマークを構成させることにより、図中にMS
BとLSBとによって示してあるように、1つのチャン
ネル語中に位置変調が行なわれるべき2個のマーク(ピ
ット)を設定している。
【0074】前記した図23の(g)では、指示番号#
1で示す8ビットのデータ語「00000001」と対
応する14チャンネルビットからなるチャンネル語を表
している論理値の配列「1000010000000
0」中の論理値100001の部分で1つのマークを構
成させ、また後続する3チャンネルビット100と、後
続するチャンネル語の一部とににより他の1つのマーク
を構成させることにより、図中にMSBとLSBとによ
って示してあるように、1つのチャンネル語中に位置変
調が行なわれるべき2個のマーク(ピット)を設定し、
さらに、指示番号#7で示す8ビットのデータ語「00
000111」と対応する14チャンネルビットからな
るチャンネル語を表している論理値の配列「00100
100000000」中の論理値100000000の
部分を、図中にMSBとLSBとによって示してある2
つの部分に分けて、1つのチャンネル語中に位置変調が
行なわれるべき2個のマーク(ピット)を設定してい
る。
【0075】図23(h)〜(k)は、EFM方式で定
められている最短のマーク長(3T)の2倍以上のマー
ク長を有するマークについては、最短のマーク長3T以
上のマーク長を有する2部分に分割し、前記の2部分に
よって個別のチャンネル語毎に設けるべき2個のマー
ク、すなわち第2のデータ語の論理値「00」「01」
「10」「11」に応じて情報トラックの幅方向につい
て予め設定された4種類の変位態様の内の何れか1つの
状態にされるべき2個のマークが構成されることの説明
を行なうための図であり、図示の例は6チャンネルビッ
ト間隔(6T)のマーク長を有するマークをそれぞれE
FM方式で定められている最短のマーク長(3T)を有
する2つのマーク部分に分割して用いる場合の例を示し
ている。
【0076】図20はピット(マーク)幅が0.279μ
m、ピットの深さが0.175λ(ただし、光の波長λ
は0.68μm)、ピット(マーク)長がnT(ただ
し、Tは0.155μm、nは2,3,4,5の何れか
の値)に形成されているピットを、前記のピット長nT
と同じ長さのランド(非マーク部)を隔てて順次に配列
する際に、前記の順次に配列されるピットが、図20の
(c)に示してあるように、情報トラックの中心線の両
側に順次交互にピット幅だけ変位した状態のピットの配
列態様とされた情報トラックを備えた光ディスクに対し
て、NAが0.6の対物レンズを用いて、波長0.68
μmの光を集光させ、前記の集光点からの反射光を、既
述したような2分割光検出器(例えば、図2中の35)
で受光して光電変換したときに、前記した2分割光検出
器における2つの光検出部から出力される2つの出力信
号の和信号の波形図を図20の(a)に示し、また前記
した2分割光検出器における2つの光検出部から出力さ
れる2つの出力信号の差信号の波形図を図20の(b)
に示したものであり、図の縦軸は信号の相対的な大きさ
であり、横軸は1Tを5目盛りとしたピット列方向のス
ポットの移動距離、または移動時間の軸である。
【0077】図20の(a),(b)中の各信号波形に
付されているパラメータ8T,12T,16T,20T
は、図20の(c)中に示されている4nTにおけるn
の値が2,3,4,5の場合に、それぞれ対応してい
る。情報トラックにおけるピットパターンと対応して発
生された光の強度変調信号を示している図20の(a)
と、情報トラックにおけるピットの位置変調信号を示し
ている図20の(b)とにおいて、ピット長が2Tのピ
ットの配列からなる情報トラックからの光の強度変調信
号を示している図20の(a)中のパラメータ8Tの信
号波形をみると、パラメータ8Tの場合の光の強度変調
信号は、全く再生動作に適しない状態の信号になってい
るのに、前記と同じくピット長が2Tのピットの配列か
らなる情報トラック中のピットの位置変調信号は、図2
0の(b)中のパラメータ8Tの信号波形に示されてい
るように、良好な再生動作が可能であることが判かる。
【0078】次に、図21はピット(マーク)幅が0.2
79μm、ピットの深さが0.175λ(ただし、光の
波長λは0.68μm)、ピット(マーク)長が2nT
(ただし、Tは0.155μm、nは2,3,4,5の
何れかの値)に形成されているピットを、前記のピット
長nTと同じ長さのランド(非マーク部)を隔てて順次
に配列する際に、前記の順次に配列されるピットを2部
分に分け、前記のピットの2つの部分を図21の(c)
に示してあるように、情報トラックの中心線の両側にピ
ット幅だけ変位した状態としたピットを配列してなる情
報トラックを備えた光ディスクに対して、NAが0.6
の対物レンズを用いて、波長0.68μmの光を集光さ
せ、前記の集光点からの反射光を、既述した2分割光検
出器(例えば、図2中の35)で受光して光電変換した
ときに、前記した2分割光検出器における2つの光検出
部から出力される2つの出力信号の和信号の波形図を図
21の(a)に示し、また前記した2分割光検出器にお
ける2つの光検出部から出力される2つの出力信号の差
信号の波形図を図21の(b)に示しており、図の縦軸
には信号の相対的な大きさをし、また横軸は時間(光の
スポットがピット列上を移動する距離)である。そして
図21の(a),(b)中の各信号波形に付されているパ
ラメータ8T,12T,16T,20Tは、図21の
(c)中に示されている4nTにおけるnの値が2,
3,4,5の場合に、それぞれ対応している。
【0079】図22はマーク長(ピット長)と、位置変
調信号の信号レベルとの関係を示した図であって、横軸
にはマーク長をビット間隔Tを単位を用いて示してあ
り、また、縦軸には位置変調信号(既述した2分割光検
出器における2つの光検出部からの出力信号の差信号)
の信号レベルの相対値を正規化して示してある。図22
における曲線Aは図20の(c)に示されているような
マークによって位置変調が行なわれた場合に得られる位
置変調信号の信号レベルを示しており、また図22にお
ける曲線Bは図21の(c)に示されているように1個
のマークの2部分によってそれぞれ位置変調が行なわれ
た場合に得られる位置変調信号の信号レベルを示してい
る。良好な再生動作が行なわれるようにするための位置
変調信号の信号レベルとしては、S/N、その他の要因
を考慮して、信号レベルは最大の信号レベルの60%以
上であることが望ましいが、マーク長が6Tのマークに
ついても、それを2部分に分割して2つのマークとして
使用しなければならない場合には、そのときの位置変調
信号の信号レベルは最大の信号レベルの50%以上が使
用されることになる。
【0080】次に図6は、第1のデータ語をEFMに従
って変換して得たチャンネルビットで形成される順次の
チャンネル語にマーク長記録法を適用して、マークの有
無よりなるマーク列として光学的に記録された情報トラ
ックを構成するときに、特定な変調方式(例えばEF
M)で定めてある最短のマーク長(3T)以上のマーク
長を有するマーク、及び前記の特定な変調方式(例えば
EFM)で定めてある最短のマーク長(3T)の2倍以
上のマーク長を有するマークを2つのマーク部分として
機能させることができるように使用したマーク部分のよ
うに、特定な変調方式(例えばEFM)で定めてある最
短のマーク長(3T)以上のマーク長を実質的に有する
マーク部分の内で、個別のチャンネル語毎に、個別のチ
ャンネル語中に最初に現われるマークを含めて2個のマ
ーク部分を、第2のデータ語によって情報トラックの幅
方向について予め設定された4つの位置の内の選択され
た1つの位置に変位させるようにして、2ビットの記録
容量の増加が得られるように本発明の光ディスクを構成
させる場合のデータの記録に用いられる記録信号の構成
を説明するための図である。
【0081】図6において図6の(a)は、図1の
(a)に示されている第1のデータ語の入力端子1に供
給される第1のデータ語(図1中のEFM変調部5に、
エンコーダ4から供給されている第1のデータ語として
もよい)であり、図6の(a)に示されている例では、
第1のデータ語が時間軸上で順次に、図18に一部が示
されているEFMの変換表における指示番号#152,
#102の8ビットのデータ語(図18中には示されて
いない)であるとされている。また、図6の(b)は図
1の(a)に示されている第2のデータ語の入力端子1
1に供給される第2のデータ語(図1中のマーク位置変
調部14に、インターリーブ処理部13から供給されて
いる第2のデータ語としてもよい)であり、図7の
(a)に示されている例では、第2のデータ語は時間軸
上で順次に、「1」・「0」,「0」・「1」であるよ
うな2ビットのデータ語であるとされている。
【0082】図6の(c)は、図1の(a)に示されて
いる第1のデータ語の入力端子1に供給された第1のデ
ータ語が、エンコーダ2、インターリーブ処理部3、エ
ンコーダ4において、それぞれ周知の信号処理を受けた
状態でEFM変調部5に供給された変調前のデータを示
しているが、この変調前のデータは8ビットのサブコー
ドと、12シンボル(1シンボルは8ビット…1バイ
ト)のデータと4シンボルの訂正符号との組の2組から
なる32シンボルとから構成されている。また、図6の
(d)は、図1の(a)に示されている第2のデータ語
の入力端子11に供給された第2のデータ語が、エンコ
ーダ12、インターリーブ処理部13において、それぞ
れ周知の信号処理を受けた状態でマーク位置変調部(ウ
ォブル変調部)14に供給された2ビットのデータを示
している。
【0083】図6の(e)は、図1の(a)に示されて
いるEFM変調部5において行なわれるEFM変調によ
って、順次の8ビットの第1のデータ語が、図18に示
されているEFM変換表に定められている変換態様に基
づいて図6の(f)に示されているような順次の14チ
ャンネルビットのチャンネル語に変換される状態を示し
ている{図18中には、前記した指示番号#152,#
101と対応する記載はないが、図14における#15
2,#101の強度変調データの欄に示されている)。
また、EFM変調部5においては、順次の14チャン
ネルビットのチャンネル語の相互間に、それぞれのチャ
ンネルビットが特定な論理値に設定されている3チャン
ネルビットの結合ビットを設けて、17チャンネルビッ
トよりなるEFM変調符号として、図1の(a)に示さ
れている光変調器駆動回路6に与える。
【0084】前記した17チャンネルビットからなるE
FM変調符号は、NRZI変調符号としてマーク長記録
法により光ディスクに記録されるのであるが、図6に示
すような構成の記録信号によって情報の記録が行なわれ
る本発明の光ディスクでは、前記した17チャンネルビ
ットからなるEFM変調符号毎に、光ディスクに最初に
マーク(ピット)として記録されるべきマークは、例え
ば図6の(h)に例示されている「1」・「0」,
「0」・「0」,「0」・「1」のような各2ビットの
マーク位置変調データ(第2のデータ語に基づいて得ら
れる)に従って位置変調された状態で光ディスクに記録
されなければならないので、図1の(a)に示されてい
るマーク位置変調部14には、EFM変調部5から位置
変調が施されるべきマークに関する情報が供給されてい
る。図6の(i)は、前記した図6の(h)に例示され
ているマーク位置変調データに対応して、図1の(a)
中に示されているマーク位置変調部14で発生されたマ
ーク位置変調駆動信号(ウォブル変調駆動信号)が、光
偏向器駆動回路15に供給される。
【0085】光源(レーザ光源)7から射出された記録
光(レーザ光)は、前記した光変調器駆動回路6の出力
信号が供給されている光変調器8により強度変調された
後に、前記した光偏向器駆動回路15から光偏向信号が
供給されている光偏向器9に入射し、前記の光偏向器9
において特定なマークの位置だけが、第2のデータ語に
よって情報トラックの幅方向について予め設定された複
数の位置の内の選択された特定な位置に変位した状態の
マークとして位置変調された状態で記録され、また、前
記した特定なマーク以外のマークは、情報トラックの中
心線とマークの延長方向の中心線とが一致した状態で記
録される。すなわち、前記した光変調器8と光偏向器9
とを経て対物レンズ10で原盤ディスクDrのフォトレ
ジスト層に結像した光によって、前記のフォトレジスト
層がマークパターンと対応して感光される。前記の原盤
ディスクDrを現像した後に、周知の光ディスクプロセ
スによって記録済み光ディスク(光ディスク)Dが作ら
れる。図6の(j)は順次のマークが前記のように光デ
ィスクの信号面に記録された状態を例示した図であり、
また、図6の(k)は光ディスクの記録信号の構成を示
した図であり、24チャンネルビットと3チャンネルビ
ットの結合ビットと複数の17チャンネルビットとによ
って、588チャンネルビットの1フレームの記録信号
(記録データ)が形成されていることを示している。
【0086】前記のようにして図6を参照して説明した
ような記録データが、例えば図7の(a)のようなマー
ク列として記録されている光ディスクDからの記録デー
タの再生動作は、図1の(b)に示されているような構
成態様の再生装置によって行なうことができる。すなわ
ち、図示されていない回転駆動装置によって所定の回転
速度で回転されている光ディスクDの信号面に形成され
ているマーク列による情報トラックにトラッキングして
いる状態で記録情報を読出している光学ヘッド16(図
2参照)から出力された、光ディスクにおけるマーク
(ピット)と非マーク(ランド)とに対応して得られた
強度変調信号、すなわち、光学ヘッド16から光ディス
クDの信号面に照射された光のスポットからの反射光
が、光学ヘッド内の光学系によってファーフィールド像
として与えられた2分割光検出器からの出力信号の加算
信号{図7の(b)参照}はEFM復調部17に与えら
れ、また、マークの位置変調に対応して得られた位置変
調信号、すなわち、前記の2分割光検出器における2個
の光検出部からの2つの出力信号の差信号{図7の
(c)参照}はマーク位置復調部22に与えられる。そ
して、前記したEFM変調部5とマーク位置変調部14
との動作の具体的な態様は、図17,図10,図11に
詳細に説明されている。また、前記したEFM変調部5
とマーク位置変調部14とは、例えば次のような構成態
様、すなわち、処理ステップの順番(i)(ただし、i
は1,2,3,4…)を示す処理ステップカウンタと、
前記した17チャンネルビットからなるEFM変調符号
(8ビットの第1のデータ語を、ROMテーブルを用い
て14チャンネルビットのチャンネルビットに変換し、
3チャンネルビットの結合語を付属させたEFM変調符
号)が、NRZI変調時にマーク(ピット)で開始する
場合に対応して参照されるROMテーブルと、前記した
17チャンネルビットからなるEFM変調符号が、NR
ZI変調時に非マーク(ランド)で開始する場合に対応
して参照されるROMテーブル(L開始EFM変換RO
Mテーブル)と、P開始EFM変換ROMテーブルに属
するEFM変調符号における、マーク位置の開始のビッ
ト位置を参照するために用いられるP開始位置変調ビッ
トROMテーブルと、L開始EFM変換ROMテーブル
に属するEFM変調符号における、非マーク位置の開始
のビット位置を参照するために用いられるP開始位置変
調ビットROMテーブルと、EFM変調符号におけるマ
ーク長3T〜11Tに関する規定と結合語の競合の判定
を行なうパターン結合成立判定部と、先行しているチャ
ンネル語とそのチャンネル語に属する結合語と結合処理
の修正を行なうための修正処理部と、修正処理が行なわ
れた位置を示すための修正処理カウンタと、マークパタ
ーンデータを記憶するマークパターンメモリと、スクラ
ンブルされた状態の位置変調データを記憶する位置変調
データメモリと、位置変調を開始するビット位置を示す
ビット位置データを記憶するビット位置データメモリ
と、マークパターンデータ及び位置変調データならびに
ビット位置データを、チャンネル語(シンボル)単位で
取出すためのシンボルカウンタと、EFM変調動作が実
時間で前進しないで修正処理のために前に戻るような状
態が生じたときの時間を吸収し、光変調器駆動回路と光
偏向器駆動回路とが同期して動作できるようにするため
のバッファメモリと、サブコードの単位でデータを区切
るサブコードシンク付加部と、フレーム単位でデータを
構成するために用いるカウンタを有するとともに、フレ
ーム同期信号を付加するフレーム同期信号付加部と、D
SVに従って結合ビットの論理値配列を決定するマージ
ンビット発生部と、並列データを直列データに変換する
並直列変換部と、直列データをマークパターンメモリの
マークパターンデータにしたがって、マーク,非マーク
配列パターンに変調するNRZI変換部と、EFM信号
のDSVを制御するためにEFM信号の直流成分を検出
するために設けるDSV積分部と、第2のデータ語によ
って位置変調されるマークのビット位置情報(パルス)
を発生するマーク位置データ出力部、等の各構成部分を
備えているものが使用できる。
【0087】図6を参照して既述したような記録信号を
記録してある光ディスクDにおけるマーク(ピット)と
非マーク(ランド)との配列により構成されている情報
トラックの一部のマークパターンの一例を示している図
7の(a)において、横方向に延長するような状態で図
示してある点線直線は、情報トラックの中心線を示して
いる。そして情報トラックを構成している順次のマーク
の内で、マークの中心線が情報トラックの中心線に一致
している状態で記録されているマークは、第2のデータ
語によって位置変調されていないマークであり、第2の
データ語によって位置変調された状態のマークは、情報
トラックの中心線に対して予め定められた微小な距離
(例えば、順次の情報トラックの中心線間の距離の10
%程度の距離、すなわちトラックピッチの10%程度の
距離)だけマークの中心線がずらされた状態で記録され
ている。そして、2ビツトの第2のデータ語によって位
置変調されているマークの変位の状態と対応して、2分
割光検出器における2個の光検出部からの2つの出力信
号の差信号は、図7の(c)に例示されているようなも
のとなる。
【0088】前記した光学ヘッド16による光ディスク
Dからの記録データの読取り動作は、図2等も参照して
既述したように行なわれるのであり、光ディスクDから
の反射光の内で、対物レンズ30→ハーフミラー29で
反射→集光レンズ34→2分割光検出器35の光路を経
て2分割光検出器35は、それの2個の光検出部35
a,35bからの出力信号が、それぞれ増幅器36,3
7によって増幅された後に、加算器38と減算器39と
に与えられる。前記の2分割光検出器35は、それの2
個の光検出部35a,35bの境界線が、光デイスクD
の情報トラックの延長方向と一致するように設けられて
いる。前記の加算器38からの出力信号は、図7の
(b)のような信号、すなわち光ディスクDにおける情
報トラックにおけるマークの有無と対応して光強度が変
化している反射光の強度信号であり、これは従来の光デ
ィスクから再生される再生信号と同じ種類の信号であ
る。
【0089】また、前記した減算器39からの出力信号
は、図7の(c)のような信号、すなわち、光ディスク
Dにおける情報トラック中のマークの内で、第2のデー
タ語によって位置変調された状態のマークについて、前
記のマークの変位の状態と対応して、極性と大きさとが
変化している状態の信号である。前記の加算器38から
の出力信号、すなわち、光学ヘッドから信号面の情報ト
ラックに照射した読取り光のスポットによりマークの有
無と対応して生じた反射光量の変化を示している光の強
度変調信号は、2値化回路40により波形整形されて、
光ディスクの情報トラックにおけるマークと非マークと
の配列に従った3T〜11Tのパルス長の範囲のパルス
列からなる光強度変調信号による2値化信号とされる。
【0090】前記の2値化回路40から出力された2値
化信号は、フェーズロックドループ42と、EFM復調
部17と、ゲート回路41とに供給される。前記のフェ
ーズロックドループ42では、前記の2値化回路40か
ら供給された2値化信号からビットクロック信号を発生
して、それをEFM復調部17に与える。そして前記の
EFM復調部17では、前記の2値化回路40から供給
された3T〜11Tのパルス長の範囲のパルス列からな
る光強度変調信号による2値化信号を、EFM符号によ
るデータを変換表を用いて強度変調信号のデータに復調
して出力する。また、前記の2値化回路40から出力さ
れた信号が、ピット信号パルスとして供給されているゲ
ート回路41では、前記のピット信号パルスをゲート信
号として、前記した減算器39から出力された信号をゲ
ートして、前記の減算器39の出力信号中におけるマー
ク(ピット)と対応している部分の信号だけを抽出し、
その抽出された信号を、図2の(b)に示されているマ
ーク位置復調部(マーク位置情報復調部)22に与え
る。前記のマーク位置復調部22には前記したEFM復
調部17から出力された強度変調信号のデータも供給さ
れる。
【0091】図2の(b)に示されているマーク位置復
調部22は、既述のようにEFM方式で定められている
最短のマーク長(3T)以上のマーク長を実質的に有す
るマーク部分の内で、個別のチャンネル語中に最初に現
われる1個のマークを含む2個のマークを、第2のデー
タ語によって情報トラックの幅方向について予め設定さ
れた複数の位置の内の選択された特定な位置に変位させ
た状態のマークとして位置変調させた状態で記録するよ
うにした後述されているような構成の本発明の光ディス
クから第2のデータ語を復調するために、アナログデジ
タル変換器47と、メモリ47と、サンプリングパルス
発生部45と、位置変調情報復調回路50とによって構
成されている。
【0092】前記したマーク位置復調部22では、個別
のチャンネル語中に最初に現われるマークを含む特定な
マーク部分を、第2のデータ語によって情報トラックの
幅方向について予め設定された複数の位置の内で選択さ
れた位置に変位させて情報の記録を行なってある光ディ
スクの再生信号中から、第2のデータ語を抽出して復調
動作を行なう際に、EFM復調部17で復調された強度
変調信号{図7の(a)参照}のデータと、前記のデー
タがNRZI変調時にマーク(ピット)で開始している
のか、あるいは非マーク(ランド)で開始するのか、を
区別する情報とにに基づき、ROMテーブルデータを参
照して、第2のデータ語によって位置変調されているマ
ークと対応して発生されたマークの変位量信号{図7の
(c)に示されている位置変調信号}における中央付近
の時間位置に、サンプリングパルス発生部49からサン
プリングパルスを発生させ、前記のサンプリングパルス
を用いて、第2のデータ語によって位置変調された状態
のマークと対応しているマークの変位量信号から標本抽
出を行なう。図7の(d)中に上向きの矢印で示してあ
る時間位置のサンプリングパルスが、第2のデータ語に
よって位置変調されているマークと対応して発生された
マークの変位量信号の中央付近で標本抽出を行なうため
のサンプリングパルスであり、前記のような標本抽出に
より良好な状態の位置変調情報が得られる。
【0093】なお、図7の(e)は前記の加算器38か
ら出力される強度変調信号のフレーム構成図、図7の
(f)はそれぞれ14チャンネルビットからなる2つの
チャンネル語と、前記2つのチャンネル語の間に介在し
ている3チャンネルビットからなる結合ビットとの論理
値のパターンを示す図、図7の(g)は図2中に示され
ている2値化回路40からの出力信号を、図7の(a)
に示してあるピット列と対応させて例示したものであ
り、ハイレベルの部分は光ディスクのランド部分、ロー
レベルの部分は光ディスクのピット部分と対応してい
る。図7の(h)は前記したEFM復調器17からの出
力データであり、図7の(f)に示されている2つのチ
ャンネル語がEFM変換表で復調された1バイトのデー
タ語が示されている。図7の(i)は位置変調されてい
るマークの中心部と対応する時間位置(図12中に網掛
けを施して示すチャンネルビット位置)に発生されるサ
ンプリングパルスである。図7の(j)は、図7の(c)
に示されている信号を前記のサンプリングパルスによっ
てサンプリングして保持した状態のサンプリング回路4
4の出力信号を示す。図7の(k)は図2中に示されてい
る位置変調情報復調部46において、所定の比較レベル
を用いて2値化して得た位置変調情報信号であり、1つ
のチャンネル語毎に2ビットの情報量がある。図7の
(l)は第1のデータ語によるフレーム構成(32バイ
ト/1フレーム)を上方に示し、また第2のデータ語に
よるフレーム構成(48ビット/1フレーム)を下方に
示している。
【0094】前記のように第2のデータ語によって位置
変調されていて、マークの変位量信号(位置変調信号)
を含んでいる状態の減算器39の出力信号を生じさせる
マークの記録位置は、再生時に予め知られており、前記
のマークと対応して発生されているマークの変位量信号
の時間位置は、EFM復調部17から出力される第1の
データ語の再生内容に基づいて確定できるから、前記し
たマーク位置復調部22中に設けられているサンプリン
グパルス発生部49では、EFM復調部17から出力さ
れる第1のデータ語の再生内容に基づいて、例えば参照
テーブル等を用いて光ディスクの情報トラックの幅方向
に位置変調されている個々のマークの位置の情報を得
て、前記の位置変調されている個々のマークについて標
本抽出を行なうことができる時間位置に発生させること
ができる。図2の(b)に示されているマーク位置復調
部22では、図2の(a)中に示されているゲート回路
41からアナログデジタル変換器47に供給された第2
のデータ語によって情報トラックの幅方向に位置変調さ
れているマークと対応して発生されたマークの変位量信
号をアナログデジタル変換してメモリ48に格納する。
前記のアナログデジタル変換器47には、図示されてい
ない信号源から所定周期のクロック信号CLKが供給さ
れている。
【0095】前記のマーク位置復調部22に設けられて
いるアナログデジタル変換器47とメモリ48とは、第
2のデータ語によって情報トラックの幅方向に位置変調
されているマークと対応して発生されたマークの変位量
信号に対して所定の時間遅延を与えるための遅延手段と
して機能し、メモリ48から読出されたマークの変位量
信号のデータは、所定のタイミングで位置変調情報復調
部50に供給される。前記の位置変調情報復調部50に
は、サンプリングパルス発生部49で発生されたサンプ
リングパルスが供給されて、前記の位置変調情報復調部
50からは第2のデータ語情報が出力される。前記のよ
うにして、図2中のEFM復調部17から出力された強
度変調信号のデータは、図1の(b)に示されているデ
コーダ18に供給され、また、図2中のマーク位置復調
部22から出力された第2のデータ語情報は、図1の
(b)に示されているディインターリーブ処理部23に
供給される。そして、前記したデコーダ17に供給され
た強度変調信号のデータは、ディインターリーブ処理部
19においてディインターリーブが施された後に、デコ
ーダ20に供給されることによって、前記のデコーダ2
0から出力端子21には、第1のデータ語が出力され
る。
【0096】また、前記した第2のデータ語情報は、デ
ィインターリーブ処理部23においてディインターリー
ブが施された後にデコーダ24に供給されることによ
り、前記のデコーダ24から出力端子25には、第2の
データ語が出力される。前記のようにして光ディスクに
より記録再生されるべき第1のデータ語と第2のデータ
語としては、それぞれ互いに全く独立した情報内容のも
のであっても、あるいは互いに関連した情報内容のもの
であってもよい。さて、既述もしたように、マークの部
分と非マークの部分とが順次交互に配列されて構成され
ている光ディスクの情報トラックには、前記のマークの
部分と非マークの部分との長さが、最短のマーク長と最
長のマーク長との範囲内のマーク長しか使用できない、
という制約の下において、順次のチャンネル語がNRZ
I変調方式によって記録されているが、前記のような記
録態様とされるべき光ディスクに、従来方式で使用され
ていたチャンネル語を「マーク部→非マーク部→マーク
部」,「非マーク部→マーク部→非マーク部→マーク
部」のような記録状態、すなわち、各チャンネル語毎に
2個のマークが存在している状態のマーク列により情報
トラックを構成させることはできない。
【0097】それで、本発明では、本発明が互換性を
保つべき相手の従来方式が採用していた変調方式で使用
していた変換表と同一の変調方式の変換表を用いて、所
定のビット数からなる順次の第1のデータ語を、所定の
チャンネルビット数からなる順次のチャンネル語に変換
することにより従来方式との互換性を確保し、チャン
ネル語を構成しているチャンネルビットの論理値の配列
パターン中における相隣る論理値1の間に「0」が特定
な個数以上(EFM方式の場合には「0」が5個以上)
存在している部分が、光ディスクの情報トラック中でマ
ーク(ピット)として記録される場合には、前記の部分
を実質的に2個のマーク部分(実質的に2個のピット部
分)として使用することもあり、順次のチャンネル語
間に設ける所定のビット数の結合ビットの論理値の配列
パターンを、前後のチャンネル語を構成している複数チ
ャンネルビットの論理値の配列パターンがNRZI変調
時にマーク(ピット)で開始するのか、あるいは非マーク
(ピット)で開始するのか、の区別に応じて、それぞれ
予め定められたパターンが選択されるようにする、こと
により、第1のデータ語の再生は、従来方式による光デ
ィスクとの間で互換性が保証された状態で行なわれ、か
つ、順次のチャンネル語毎に、2個ずつのマークについ
て第2のデータによる位置変調が可能となるようにして
いる。
【0098】そして、本発明が互換性を保つべき相手の
従来方式で採用している変調方式がEFM方式であった
とした場合に、前述した,,の各条件を満足した
状態において、第2のデータ語により2ビットの位置変
調が行なわれるべき各チャンネル語毎の2個ずつのマー
ク部分としては、図12乃至図16のそれぞれの図中で
下線を引いて示してある論理値の部分によって構成させ
ることができる。ところで、図12乃至図16におい
て、強度変調データの欄に記載の#0,#1,#2…#
255は、既述した図18における指示番号#0,#
1,#2…と対応して例示してある8ビットのデータ語
による強度変調データであることを意味している。そし
て、前記の強度変調データの欄に記載されている#0,
#1,#2…#255の強度変調データは、EFM変換
によって図12至乃図16中に示されているような14
チャンネルビットのチャンネル語とされる。
【0099】図12乃至図16中に、それぞれ14個の
論理値(数字)の配列によって示されている各14チャ
ンネルビットで構成された256個のチャンネル語につ
いてそれぞれ下線を付して示してある部分は、各チャン
ネル語毎(14チャンネルビットよりなるチャンネル語
自体、あるいは前記のチャンネル語と3ビットの結合ビ
ットとを1体化して考えた17チャンネルビットの構成
部分)に、情報トラックに形成されるべき位置変調用の
2個のマークの位置であるが、前記の下線の位置は、
[14チャンネルビットの論理値の配列パターンがNR
ZI変調時にマーク(ピット)で開始する場合]と、
[14チャンネルビットの論理値の配列パターンがNR
ZI変調時に非マーク(ランド)で開始する場合]との区
別に応じて、それぞれ異なっている。
【0100】ところで、図12乃至図16中に示されて
いる256個のチャンネル語は、次のような各種の構成
形態のものからなっている。 (1)図12乃至図16中の[14チャンネルビットの
論理値の配列パターンがNRZI変調時にマーク(ピッ
ト)で開始する場合]の欄と、[14チャンネルビット
の論理値の配列パターンがNRZI変調時に非マーク
(ランド)で開始する場合]の欄との2つの欄(以下、チ
ャンネル語を表す同一の14個の数字列が記載されてい
る2つの欄、と記載する)の何れの欄についても、前記
の欄の前後(図中では左右)の結合ビットのパターンの
欄中に何の記載事項も無い状態のチャンネル語(例えば
#9,#12,#16,#21,#26,#30,#3
2,#38,他多数←第1の種類のチャンネル語)、
(2)チャンネル語を表す同一の14個の数字列が記載
されている2つの欄の内の何れか一方の欄に後続(図中
では右方)している結合ビットのパターンの欄中に、3
個の論理値の内の1個だけが特定な数字で指定されてい
る状態の数字列(例えば0XX…ただし、本書中ではX
を0でも1でもどちらでもよい、との意味で使用してい
る)が記載されている状態のチャンネル語(例えば#2
8,#31,#96〜#100,#103,#104,#
106,#107,他多数←第2の種類のチャンネル
語)、
【0101】(3)チャンネル語を表す同一の14個の
数字列が記載されている2つの欄の内の何れか一方の欄
に後続(図中では右方)している結合ビットのパターン
の欄中に、3個の論理値の内の2個だけが特定な数字で
指定されている状態の数字列(例えば00X)が記載さ
れている状態のチャンネル語(例えば#57,#60,
#128〜#132,#134,#138他多数←第3の
種類のチャンネル語)、(4)チャンネル語を表す同一
の14個の数字列が記載されている2つの欄の内の何れ
か一方の欄に後続(図中では右方)している結合ビットの
パターンの欄中に、3個の論理値が特定な数字で指定さ
れている状態の数字列(例えば100,000)が記載
されている状態のチャンネル語(例えば#0〜#8,#
10,#11,#14,#15他多数←第4の種類のチ
ャンネル語)、
【0102】(5)チャンネル語を表す同一の14個の
数字列が記載されている2つの欄の内の何れか一方の欄
に先行(図中では左方)している結合ビットのパターン
の欄中に、3個の論理値の内の1個だけが特定な数字で
指定されている状態の数字列(例えばXX0)が記載さ
れている状態のチャンネル語(#108,#166,#
188,#220,#230,#252←第5の種類のチ
ャンネル語)、(6)チャンネル語を表す同一の14個
の数字列が記載されている2つの欄の内の何れか一方の
欄に先行(図中では左方)している結合ビットのパターン
の欄中に、3個の論理値の内の2個だけが特定な数字で
指定されている状態の数字列(例えばX00)が記載さ
れている状態のチャンネル語(#105,#112,#1
44,#153,#185,#217,#249←第6の
種類のチャンネル語)、(7)チャンネル語を表す同一
の14個の数字列が記載されている2つの欄の内の何れ
か一方の欄に先行(図中では左方)している結合ビットの
パターンの欄中の3個の論理値が特定な数字で指定され
ている状態の数字列(例えば001)が記載されている
状態のチャンネル語(#101,#109,#133、←
第7の種類のチャンネル語)、
【0103】(8)チャンネル語を表す同一の14個の
数字列が記載されている2つの欄の内の何れか一方の欄
に先行(図中では左方)している結合ビットのパターンの
欄中の3個の論理値として、任意な数字で指定されても
よい状態の数字列(XXX)が記載されている状態のチ
ャンネル語(#115,#147,#191,#223,#
231,#255←第8の種類のチャンネル語)、
(9)チャンネル語を表す同一の14個の数字列が記載
されている2つの欄の前後(図中では左右の両方)の何
れかの結合ビットのパターンの欄中に記載事項がある状
態のチャンネル語(#111←第9の種類のチャンネル
語) (10)チャンネル語を表す同一の14個の数字列が記
載されている2つの欄の内の一方の欄の前後(図中では
左右の両方)の双方の結合ビットのパターンの欄中に記
載事項がある状態のチャンネル語(#124,#127
←第10の種類のチャンネル語) そして、前記した第1〜第10の各種類のチャンネル語
の内で、第1の種類のチャンネル語同士が、3ビットの
結合ビットを介して配列して用いられる場合には、その
チャンネル語の前後に設けられるべき3ビットの結合ビ
ットは、それぞれ単にDSV制御に有効な論理値に決定
されるようにして使用されてもよく、この場合には、従
来方式における取扱いと変わるところがない。
【0104】また、前記した第2〜第10の各種類のチ
ャンネル語についても、図12乃至図16中でチャンネ
ル語に後続する3ビットの結合ビットの論理値が指定さ
れていない方の欄に示されている14ビットのチャンネ
ル語が選択使用される場合(例を挙げると、[14チャ
ンネルビットの論理値の配列パターンがNRZI変調時
に非マーク(ランド)で開始する場合]の欄に示されてい
る#0,#1,#8,#24,#28,その他多数のチ
ャンネル語や、[14チャンネルビットの論理値の配列
パターンがNRZI変調時にマーク(ピット)で開始す
る場合]の欄に示されている#2〜#7,#10,#1
1,#14,#15,#18,#20,その他多数のチ
ャンネル語の場合には、そのチャンネル語の前後に設け
られるべき3ビットの結合ビットは、それぞれ単にDS
V制御に有効な論理値に決定されるようにして使用され
てもよく、この場合も従来方式における取扱いと変わる
ところがない。
【0105】しかし、前記した第2〜第8の各種類のチ
ャンネル語において、図12乃至図16中でチャンネル
語に接続して使用される結合ビットの論理値が指定され
ている方の欄に示されている14ビットのチャンネル語
が選択使用される場合(例を挙げると、[14チャンネ
ルビットの論理値の配列パターンがNRZI変調時にマ
ーク(ピット)で開始する場合]の欄に示されている#
0,#1,#8,#24,#28,その他多数のチャン
ネル語や、[14チャンネルビットの論理値の配列パタ
ーンがNRZI変調時に非マーク(ランド)で開始する
場合]の欄に示されている#2〜#7,#10,#1
1,#14,#15,#18,#20,その他多数のチ
ャンネル語の場合には、前記のチャンネル語に接続して
設けられるべき3ビットの結合ビットとして、図12乃
至図16中に示されているような論理値を有するものに
されることが必要とされる。それで、前記の各チャンネ
ル語の論理値のパターンとそれに続く3ビットの結合ビ
ットとして特定な論理値のパターンとを有するパターン
を用意しておいて選択使用できるようにされる。なお、
第9,第10の種類の各チャンネル語の場合でも、その
チャンネル語の論理値のパターンとそれに関連して使用
される結合ビットとして特定な論理値のパターンとを有
するパターンを用意しておいて、それが選択使用できる
ようにされるのである。
【0106】ところで、前記した第2〜第4の種類のチ
ャンネル語の場合には、図12乃至図16中に示されて
いるように、各チャンネル語に接続して使用される論理
値が特定な結合ビットは、各チャンネル語に後続する3
ビットの結合ビットであるために、前記したチャンネル
語の論理値のパターンと、それに続く3ビットの結合ビ
ットとして特定な論理値のパターンとを有するパターン
が選択使用されても何の支障も生じない 。しかしなか
ら、前記した第5〜第10の種類のチャンネル語の場合
には、図12乃至図16中に示されているように、各チ
ャンネル語に接続して使用される論理値の配列の状態が
特定な結合ビットは、各チャンネル語に先行している状
態の3ビットの結合ビット、すなわち、そのチャンネル
語に先行しているチャンネル語に後続されている3ビッ
トの結合ビットであることから、第5〜第10の種類の
チャンネル語についてのパターンの選択が行なわれる場
合には、既にパターンの選択が終了した先行のチャンネ
ル語についてのパターンの選択動作をやり直すことが必
要とされることも起こるのであり、場合によっては複数
個の先行するチャンネル語についてのパターンの選択動
作のやり直しが必要とされることも起こるのである。
【0107】図17は#0〜#255の範囲のチャンネ
ル語についの所定のパターンの選択動作が、どのような
手順によって行なわれるのかを説明するためのフローチ
ャート図(同期信号の形成部は省略してある)であり、
この図17において、ステップ(1)でパターンの選択
動作が開始し、ステップ(2)でN番目の第1のデータ
語とN+1番目の第1のデータ語とを入力する。パター
ンの選択動作が開始されたときにおける前記したN番目
の第1のデータ語とN+1番目の第1のデータ語とは、
共に新しいデータであるが、処理が一巡した後に続けて
行なわれる次回の処理のステップ(2)では、前回のN
+1番目の第1のデータ語が、次回の処理のN番目の第
1のデータ語として用いられる。次に、ステップ(3)
で前記のデータ語を所定の変調方式(例えばEFM)に
よってチャンネル語に変換する。
【0108】次いでステップ(4)では、N番目の第1
のデータ語によるチャンネル語(以下、N番目のチャン
ネル語と記載されることもある)を構成している所定数
のチャンネルビットの論理値の配列パターンが、NRZ
I変調時にマーク(ピット)で開始するパターンとしてパ
ターン選択処理を行なうようにする場合(P)と、前記
したN番目のチャンネル語を構成している所定数のチャ
ンネルビットの論理値の配列パターンが、NRZI変調
時に非マーク(ランド)で開始するパターンとしてパター
ン選択処理を行なうようにする場合(L)との判別を行
なう{図17中では、ステップ(4)の内容を「NはP
/L?」のように表示してある。なお、以下の説明でP
開始のチャンネル語、L開始のチャンネル語、のような
表現が使用される場合もある}。
【0109】パターンの選択動作が開始されたときにお
けるステップ(4)では、N番目のチャンネル語をP開
始のチャンネル語であるとしてステップ(5)に進む。
ステップ(5)では、P開始のN番目のチャンネル語に
対して、N+1番目のチャンネル語もP開始のチャンネ
ル語の状態としたときに、前記2つのチャンネル語のチ
ャンネルビットの論理値の配列パターンによって、前記
の各チャンネル語毎に2個のマーク部分を備えている状
態でマーク列を構成させることができるかどうかを判断
して、YESの場合にはステップ(6)に進む。前記の
ステップ(5)における判断基準は、(イ)EFMの符
号規則による最短マーク長3T〜最長マーク長11Tの
範囲内のマーク長によるのマーク、非マークの配列とな
るかどうか、(ロ)2つのチャンネル語間に設けられる
結合語のチャンネルビットの論理値の配列も利用して、
チャンネル語毎に特定な個数のマーク部を構成させ得る
場合に、前記の結合語が、それの前後に位置する2つの
チャンネル語のマーク部として共用されていないかどう
か、である。{なお、ステップ(9),(11),(1
4),(20),(22),(24)などにおける判断
規準についても同様である}
【0110】ステップ(6)では、前記した2つのチャ
ンネル語間に設けられる結合語の論理値の配列パターン
が決定される。前記した結合語の論理値の配列パターン
は、チャンネル語が、既述した第1の種類のチャンネル
語〜第10の種類のチャンネル語のどの種類に属する
か、また、チャンネル語がP開始のチャンネル語の状態
であるのか、L開始のチャンネル語の状態であるのかに
応じて、論理値の配列パターンの決定の自由度が大であ
って、結合語をDSV制御のことだけを考慮するだけで
よかったり、特定なパターンしか許されなかったりする
(図10〜図16参照)。そして前記した2つのチャン
ネル語間に設けられる結合語の論理値の配置パターンが
決定されるとステップ(7)に進む。ステップ(7)で
は、前記のようにして決定されたマークパターンをメモ
リに出力して、それをメモリに格納してステップ(8)に
進み、ステップ(8)では、前記のようにして決定された
マークパターンについて決定される位置変調データと位
置変調開始ビット位置データ(第1のデータ語によるチ
ャンネル語におけるどのビット位置で位置変調が開始さ
れるかを示すデータ)をメモリに出力して、それをメモ
リに格納する。そして、一巡したため、NをN+1に変
更して巡回ループの先頭のステップ(2)に戻る。
【0111】ところで、前記したステップ(5)におけ
る判断の結果がNOであった場合、すなわち、P開始の
N番目のチャンネル語に対して、N+1番目のチャンネ
ル語もP開始のチャンネル語の状態としたときに、前記
2つのチャンネル語のチャンネルビットの論理値の配列
パターンによっては、前記の各チャンネル語毎に2個の
マーク部分を備えている状態でマーク列を構成させるこ
とができない、と判断された場合には、ステップ(9)
に進み、ステップ(9)では、P開始のN番目のチャン
ネル語に対して、N+1番目のチャンネル語をL開始の
チャンネル語の状態としたときに、前記2つのチャンネ
ル語のチャンネルビットの論理値の配列パターンによっ
ては、前記の各チャンネル語毎に2個のマーク部分を備
えている状態でマーク列を構成させることができるか、
どうかを判断して、YESの場合にはステップ(10)
に進み、ステップ(10)では、前記した2つのチャン
ネル語間に設けられる結合語の論理値の配列パターンを
決定してステップ(7)に進む。ステップ(7)〜
(8)の動作は既述したと同様であり、NをN+1に変
更してステップ(2)に戻る。
【0112】ここで、N番目のチャンネル語とN+1番
目のチャンネル語として、図11中で8番目のチャンネ
ル語として示されている#105のチャンネル語が、N
番目のチャンネル語であり、また、図11中で9番目の
チャンネル語として示されている#106のチャンネル
語が、N+1番目のチャンネル語であって、前述したス
テップ(5)における判断の結果がNOとなり、ステッ
プ(5)からステップ(9)に進んた場合を具体例に挙
げて説明する。8番目のチャンネル語とされている#1
05のチャンネル語は、それを構成している14チャン
ネルビット配列における末尾部分の2桁の論理値が「1
0」であり、P開始の#105のチャンネル語では、前
記の末尾の2桁の論理値「10」の部分は、マーク部分
で終了している。
【0113】また、9番目のチャンネル語とされている
#106のチャンネル語は、それを構成している14チ
ャンネルビット配列における先頭部分の論理値配列が
「100」であり、P開始の#106のチャンネル語で
は、前記の先頭部分の論理値配列「100」の部分がマ
ーク部分とされている。それで、前記した8番目のチャ
ンネル語とされている#105のチャンネル語がP開始
のチャンネル語であり、また、9番目のチャンネル語と
されている#106のチャンネル語もP開始のチャンネ
ル語である場合に、前記した2つのチャンネル語の間に
3チャンネルビットからなる結合ビットXXXを介在さ
せて接続される場合における論理値の配列は「…マーク
部状態の10→結合語XXX→マーク部状態の100
…」となるから、前記した結合語XXXの論理値配列を
「100」にしても、あるいは「010」にしても、最
短マーク長(最短非マーク長)が3Tである、という変
調方式(EFM)の規定を満たさない状態しか得られな
いので、ステップ(5)における判断の結果はNOとな
り、ステップ(5)からステップ(9)に進む。
【0114】ステップ(9)では、N+1番目のチャン
ネル語、すなわち、今、説明している具体例における9
番目の#106のチャンネル語をP開始の状態からL開
始の状態に変更して、8番目のP開始の#105のチャ
ンネル語と9番目のL開始の#106のチャンネル語と
の間に、3チャンネルビットからなる結合ビットXXX
を介在させて接続される場合における論理値の配列は
「…マーク部状態の10→結合語XXX→非マーク部状
態の100…」となる。そして前記した結合語XXXの
論理値配列を「000」にすると、前記した2つのチャ
ンネル語のつながりの状態は、「…マーク部状態の10
→結合語000→非マーク部状態の100…」となり、
最短マーク長(最短非マーク長)が3Tで最長マーク長
(最短非マーク長)が11Tである、という変調方式
(EFM)の規定を満たす状態となるから、ステップ
(9)における判断の結果はYESとなり、ステップ
(10)に進む。
【0115】P開始の#105のチャンネル語とL開始
の#106のチャンネル語との間の結合語としては「0
00」以外は許可されないので、ステップ(10)では
結合語の論理値配列を、図10中の8番目のチャンネル
語#105と対応して「後続する結合語」の欄に記載さ
れているような「000」に決定して、ステップ(7)
に進む。ステップ(7)では8番目のチャンネル語はP
開始の#105のチャンネル語であるとしてメモリに格
納され、また9番目のチャンネル語はL開始の#106
のチャンネル語であるとしてメモリに格納される。次い
で、ステップ(8)において、前記した8番目のP開始
の#105のチャンネル語については、図10中の8番
目のチャンネル語#105と対応して「位置変調が行な
われるビット位置」の欄に記載されている「1と4」の
ビット位置のデータをメモリに格納するとともに、前記
した9番目のL開始の#106のチャンネル語について
は、図10中の9番目のチャンネル語#106と対応し
て「位置変調が行なわれるビット位置」の欄に記載され
ている「4と16」のビット位置のデータをメモリに格
納する。
【0116】前述のステップ(9)についての具体例
は、ステップ(9)における判断がYESであった場合
に関するものであったが、次に、N番目のチャンネル語
とN+1番目のチャンネル語として、図11中で3番目
のチャンネル語として示されている#100のチャンネ
ル語をN番目のチャンネル語とされ、また、図11中で
4番目のチャンネル語として示されている#104のチ
ャンネル語が、N+1番目のチャンネル語とされてい
て、前述したステップ(5)における判断の結果がNO
となり、ステップ(5)からステップ(9)に進んた場
合を具体的な例として説明する。まず、3番目のチャン
ネル語とされている#100のチャンネル語は、それを
構成している14チャンネルビット配列における末尾部
分の2桁の論理値配列が「10」であり、P開始の#1
00のチャンネル語では、前記の末尾の2桁の論理値配
列「10」の部分が、マーク部分で終了している。
【0117】また、4番目のチャンネル語とされている
#101のチャンネル語は、それを構成している14チ
ャンネルビット配列における先頭部分の論理値は「00
0」であり、P開始の#101のチャンネル語では、前
記の先頭部分の論理値は「000」はマーク部分で開始
している。それで、前記のように3番目のチャンネル語
とされている#100のチャンネル語と、4番目のチャ
ンネル語とされている#101のチャンネル語との双方
のチャンネル語がP開始のチャンネル語である場合に、
前記した2つのチャンネル語の間に3チャンネルビット
からなる結合ビットXXXを介在させて接続される場合
における論理値の配列は「…マーク部状態の10→結合
語XXX→ピット部状態の000…」となるが、前記し
た結合語XXXの論理値としては「000」以外の配列
態様しか使用できない。すなわち前記の場合に結合語の
論理値の配列態様を「000」以外にした場合のマーク
と非マークとの2度の反転は、変調方式(EFM)で規
定されている最短マーク長3Tの条件からみて行なうこ
とができない。
【0118】ところが、前記のように結合語を「00
0」にすると、#100のチャンネル語の末尾の2桁の
論理値配列「10」から始まったマーク部分が、結合語
の3チャンネルビット「000」と、#101のチャン
ネル語における8チャンネルビット「0000000
0」までの13Tのマーク長となって、変調方式(EF
M)で規定されている最長マーク長13Tの条件を満た
さないことになる。それで、ステップ(5)における判
断はNOとなり、ステップ(5)からステップ(9)に
進む。
【0119】ステップ(9)では、N+1番目のチャン
ネル語、すなわち、今、説明している具体例における4
番目の#101のチャンネル語をP開始の状態からL開
始の状態に変更して、3番目のP開始の#100のチャ
ンネル語と4番目のL開始の#101のチャンネル語と
の間に、3チャンネルビットからなる結合ビットXXX
を介在させて接続される場合における論理値の配列は
「…マーク部状態の10→結合語XXX→非マーク部状
態の100…」となる。そして前記した結合語XXXの
論理値配列としては「010」と「001」とのどちら
でもよいことになる。しかしながら、L開始の状態の#
101のチャンネル語は、既述のように第7の種類のチ
ャンネル語であるために、先行する結合語として論理値
配列が「001」であることが必要とされているため
に、3番目のP開始の#100のチャンネル語と4番目
のL開始の#101のチャンネル語とのつながりでは、
両者間の結合語を共有することになるために、ステップ
(9)の判断はNOとなり、ステップ(11)に進む。
【0120】前記したステップ(9)における判断の結
果がNOであった場合、すなわち、P開始のN番目のチ
ャンネル語に対して、N+1番目のチャンネル語もL開
始のチャンネル語の状態としたときに、前記2つのチャ
ンネル語のチャンネルビットの論理値の配列パターンに
よっては、前記の各チャンネル語毎に2個のマーク部分
を備えている状態でマーク列を構成させることができな
い、と判断された場合にはステップ(11)に進み、ス
テップ(11)で、N番目のチャンネル語をL開始のチ
ャンネル語とし、またN+1番目のチャンネル語をP開
始のチャンネル語の状態として、前記2つのチャンネル
語のチャンネルビットの論理値の配列パターンによっ
て、前記の各チャンネル語毎に2個のマーク部分を備え
ている状態でマーク列を構成させることができるか、ど
うかを判断して、YESの場合にはステップ(13)に
進み、ステップ(13)では、前記した2つのチャンネ
ル語間に設けられる結合語の論理値の配列パターンを決
定してステップ(14)に進む。
【0121】前記したステップ(11)における判断の結
果がNOであった場合、すなわち、L開始のN番目のチ
ャンネル語に対して、N+1番目のチャンネル語がP開
始のチャンネル語の状態としたときに、前記2つのチャ
ンネル語のチャンネルビットの論理値の配列パターンに
よっては、前記の各チャンネル語毎に2個のマーク部分
を備えている状態でマーク列を構成させることができな
い、と判断された場合にはステップ(12)に進み、ス
テップ(12)ではN番目のチャンネル語をL開始のチ
ャンネル語とし、またN+1番目のチャンネル語もL開
始のチャンネル語の状態としてステップ(13)に進
み、ステップ(13)では、前記した2つのチャンネル
語間に設けられる結合語の論理値の配列パターンを決定
して、ステップ(14)〜ステップ(16)からなる修
正処理ステップ(19)におけるステップ(14)に進
む。
【0122】前記の修正処理ステップ(19)における
ステップ(14)では、N−1番目のチャンネル語とN
番目のチャンネル語との論理値の配列パターンのつづき
具合いが適正かどうかをみて、適正な場合にはステップ
(16)に進み、不適正な場合にはステップ(15)に
進む。ここで、時間軸上で連続している2つのチャンネ
ル語の論理値の配列パターンのつづき具合いが不適正で
あるという状態は、既述のように各チャンネル語毎に2
個のマーク部分を備えている状態でマーク列を構成させ
ようとする場合に、14チャンネルビットによるチャン
ネル語と、それに後続して付属している3ビットの結合
語とによる17チャンネルビットからなるEFM変調符
号によって、前記の2個のマーク部分を構成させる場合
も生じるが、前記の場合に、前記した3ビットの結合語
の前後に位置する2つのチャンネル語が、前記した同一
の3ビットの結合語を使用しないと、それぞれのチャン
ネル語毎に2個のマーク部分を備えている状態のマーク
列を構成させ得ない状態をいう。
【0123】前記のステップ(16)では、前記した2
つのチャンネル語間に設けられる結合語の論理値の配列
パターンを決定してステップ(17)に進む。また、ス
テップ(15)ではN−1番目のチャンネル語のマーク
非マークのパターンを反転してステップ(16)に進
み、ステップ(16)で前記した2つのチャンネル語間
に設けられる結合語の論理値の配列パターンを決定して
ステップ(17)に進む。前記のようにステップ(1
4)〜ステップ(16)からなる修正処理ステップ(1
9)では、N番目のチャンネル語と、それの直前のチャ
ンネル語であるN−1番目のチャンネル語とのパターン
が適正か否かを調べて、適正でない場合にN−1番目の
チャンネル語のチャンネル語のマーク非マークのパター
ンを反転して修正動作を行なうが、修正処理ステップ
(19)で修正動作が行なわれた場合には、N−1番目
のチャンネル語のマーク非マークのパターンが変更され
ているから、ステップ(17)での判定結果がYESと
なり、それによりステップ(18)でNを1だけ減じら
れて、N−1−1=N−2番目のチャンネル語がステッ
プ(14)〜ステップ(16)からなる修正処理ステッ
プ(19)で修正処理が行なわれる。
【0124】そして、前記した修正処理ステップ(1
9)→ステップ(17)→ステップ(18)→ステップ
(19)→の一巡のループによる修正処理はステップ
(17)の判定結果がNOの状態になるまで繰返され
る。すなわち、前記したステップ(17)の判定結果が
YESの場合、すなわち、N−i番目のチャンネル語と
N−(i+1)(ただし、iは自然数)番目のチャンネ
ル語との論理値の配列パターンのつづき具合いが不適正
な場合には、順次に遡ったチャンネル語についての修正
処理が続けて行なわれ、前記したステップ(17)の判
定結果がNOになるとステップ(7)に進む。そして、
ステップ(7)では、前記のようにして決定されたマー
クパターンをメモリに出力してメモリに格納してステッ
プ(8)に進み、ステップ(8)では、前記のようにし
て決定されたマークパターンについて決定される位置変
調データとビット位置データをメモリに出力して、それ
をメモリに格納する。そして、NをN+1に変更してス
テップ(2)に戻る。
【0125】これまでは、ステップ(4)において、N
番目のチャンネル語をP開始のチャンネル語とした場合
の説明であったが、ステップ(4)でN番目のチャンネ
ル語をL開始のチャンネル語とした場合には、ステップ
(4)からステップ(20)に進み、ステップ(20)
で、L開始のN番目のチャンネル語に対して、N+1番
目のチャンネル語をP開始のチャンネル語の状態とした
ときに、前記2つのチャンネル語のチャンネルビットの
論理値の配列パターンによっては、前記の各チャンネル
語毎に2個のマーク部分を備えている状態でマーク列を
構成させることができるか、どうかを判断して、YES
の場合にはステップ(21)に進み、ステップ(21)
では、前記した2つのチャンネル語間に設けられる結合
語の論理値の配列パターンが決定してステップ(7)に
進む。ステップ(7)〜(8)の動作は既述したと同様
であり、NをN+1に変更してステップ(2)に戻る。
【0126】また、前記したステップ(20)における
判断の結果がNOであった場合、すなわち、L開始のN
番目のチャンネル語に対して、N+1番目のチャンネル
語がP開始のチャンネル語の状態の場合に、前記2つの
チャンネル語のチャンネルビットの論理値の配列パター
ンによっては、前記の各チャンネル語毎に2個のマーク
部分を備えている状態でマーク列を構成させることがで
きない、と判断された場合にはステップ(22)に進
み、ステップ(22)で、L開始のチャンネル語のN番
目のチャンネル語に対して、N+1番目のチャンネル語
もL開始のチャンネル語の状態として、前記2つのチャ
ンネル語のチャンネルビットの論理値の配列パターンに
よって、前記の各チャンネル語毎に2個のマーク部分を
備えている状態でマーク列を構成させることができる
か、どうかを判断して、YESの場合にはステップ(2
3)に進み、ステップ(23)では、前記した2つのチ
ャンネル語間に設けられる結合語の論理値の配列パター
ンが決定してステップ(7)に進む。ステップ(7)〜
(8)の動作は既述したと同様であり、NをN+1に変
更してステップ(2)に戻る。
【0127】前記したステップ(22)における判断の
結果がNOであった場合、すなわち、L開始のN番目の
チャンネル語に対して、N+1番目のチャンネル語もL
開始のチャンネル語の状態としたときに、前記2つのチ
ャンネル語のチャンネルビットの論理値の配列パターン
によっては、前記の各チャンネル語毎に2個のマーク部
分を備えている状態でマーク列を構成させることができ
ない、と判断された場合にはステップ(24)に進み、
ステップ(24)でN番目のチャンネル語とN+1番目
のチャンネル語との双方をP開始のチャンネル語の状態
として、前記2つのチャンネル語のチャンネルビットの
論理値の配列パターンによって、前記の各チャンネル語
毎に2個のマーク部分を備えている状態でマーク列を構
成させることができるか、どうかを判断して、YESの
場合にはステップ(26)に進み、ステップ(26)で
は、前記した2つのチャンネル語間に設けられる結合語
の論理値の配列パターンを決定して、既述したステップ
(14)〜ステップ(16)からなる修正処理ステップ
(19)におけるステップ(14)に進む。
【0128】前記したステップ(24)における判断の結
果がNOであった場合、すなわち、N番目のチャンネル
語とN+1番目のチャンネル語とが、ともにP開始のチ
ャンネル語の場合に、前記2つのチャンネル語のチャン
ネルビットの論理値の配列パターンによっては、前記の
各チャンネル語毎に2個のマーク部分を備えている状態
でマーク列を構成させることができない、と判断された
場合にはステップ(25)に進み、ステップ(25)で
はN番目のチャンネル語をP開始のチャンネル語とし、
またN+1番目のチャンネル語もL開始のチャンネル語
の状態としてステップ(26)に進み、ステップ(26)
では、前記した2つのチャンネル語間に設けられる結合
語の論理値の配列パターンを決定して、既述したステッ
プ(14)〜ステップ(16)からなる修正処理ステッ
プ(19)におけるステップ(14)に進む。修正処理
ステップ(19)→ステップ(17)→ステップ(1
8)→ステップ(19)→の一巡のループによる修正処理
はステップ(17)の判定結果がNOの状態になるまで
繰返されること、及びステップ(7)〜(8)の動作等
は既述したと同様であり、ステップ(8)を終了したら
NをN+1に変更してステップ(2)に戻る。
【0129】#0〜#255の範囲のチャンネル語につ
いの所定のパターンの選択動作は、図17を参照して述
べたようなな手順によって行なわれるのであるが、既述
した第1の種類〜第10の種類のチャンネル語を含んで
構成されている256個のチャンネル語の内から代表的
な種類のチャンネル語を組合わせた場合のパターンの選
択動作について、幾つかの具体例を挙げて図6乃至図1
6を参照しながら説明すると次のとおりである。まず、
図6において時間軸上で連続しているものとして示され
ている2つのチャンネル語は、図6の(e)に示されてい
るように#152のチャンネル語(図14参照)と、#
101のチャンネル語(図14参照)とである。前記し
た#152のチャンネル語は第3の種類のチャンネル語
に属しており、また前記した#101のチャンネル語
は、第7の種類のチャンネル語に属している。
【0130】第3の種類に属する前記した#152のチ
ャンネル語は、図6の場合のようにそれが[14チャン
ネルビットの論理値の配列パターンがNRZI変調時に
非マーク(ランド)で開始する場合]として使用される際
には、図14中の結合ビットの欄の記載から、結合ビッ
トの論理値についての制限が無い。また、第7の種類に
属する前記した#101のチャンネル語は、図6の場合
のように、[14チャンネルビットの論理値の配列パタ
ーンがNRZI変調時にマーク(ピット)で開始する場
合]として使用される際には、図14中の結合ビットの
欄の記載から、結合ビットの論理値についての制限が無
い。それで、図6に示してある例においては、#152
のチャンネル語を構成している14チャンネルビットの
配列における「100000000」の部分と対応して
形成される1つのマークを「3T」以上のマーク長を有
している状態の2つのマーク部分に分けて、前記の2つ
のマーク部分が、例えば図6の(j)に示されているよ
うに「1」・「0」の2つの位置変調用データによって
変調された状態の2つのマーク部分とされる。
【0131】また、図6に示してある例においては、#
101のチャンネル語を構成している14チャンネルビ
ットの配列における「00000000」の部分と、前
記した#152のチャンネル語と、#101のチャンネ
ル語との間の結合ビットの論理値を例えば「001」と
し、前記した結合ビットにおける論理値「1」と、#1
01のチャンネル語中の論理値の配列における「000
00000」の部分とによる「100000000」の
部分と対応して形成される1つのマークを「3T」以上
のマーク長を有している状態の2つのマーク部分に分け
て、前記の2つのマーク部分が、例えば図6の(j)に
示されているように「0」・「1」の2つの位置変調用
データによって変調された状態の2つのマーク部分とさ
れる。
【0132】図7中に例示されていた第3の種類のチャ
ンネル語に属している#152のチャンネル語と、第7
の種類のチャンネル語に属している#101のチャンネ
ル語との2つのチャンネル語により、前記の各チャンネ
ル語毎に2個のマーク部分を備えている状態でマーク列
を構成させた場合のマークの構成態様例は、前記した2
つのチャンネル語が、たまたま両者共に、第1の種類の
チャンネル語の場合と同様に、チャンネル語に後続され
る結合ビットの論理値の配列については、何等の制限も
加えられない状態の下で使用された場合のものであった
が、次に、順次のチャンネル語の相互間に設けられる結
合ビットの論理値の配列について、制限が設けられてい
る状態でマーク列が構成される場合のマークの構成態様
例も含めて図8乃至図10を参照して説明する。
【0133】まず、図8の(a)には、第1の種類のチ
ャンネル語に属する#9のチャンネル語「100000
01000000」と、第1の種類のチャンネル語に属
する#9のチャンネル語「1000000100000
0」と、第10の種類に属する#127のチャンネル語
「00100000000010」と、第6の種類のチ
ャンネル語に属する#105のチャンネル語「1000
0001000010」とが、前記の各チャンネル語間
に結合ビットを設けた状態でマーク列を構成させる場合
の例を示している。この図8の(a)に示されている具
体例中に使用されている第1の種類のチャンネル語に属
する#9のチャンネル語「1000000100000
0」は、本来、それが[14チャンネルビットの論理値
の配列パターンがNRZI変調時にマーク(ピット)で
開始する場合]のパターンとされても、あるいは[14
チャンネルビットの論理値の配列パターンがNRZI変
調時に非マーク(ランド)で開始する場合]のパターン
とされても、そのチャンネル語の前後の結合ビットの論
理値は任意に選定できる種類のチャンネル語である。
【0134】ところが、前記した#9のチャンネル語
「10000001000000」に対し、結合ビット
を介して後続している#127のチャンネル語「001
00000000010」は、第10の種類のチャンネ
ル語に属するチャンネル語であるから、それが[14チ
ャンネルビットの論理値の配列パターンがNRZI変調
時に非マーク(ランド)で開始する場合]のパターンとし
て使用される場合には問題はないが、前記の#127の
チャンネル語が[14チャンネルビットの論理値の配列
パターンがNRZI変調時にマーク(ピット)で開始す
る場合]のパターンとして使用される場合には、この#
127のチャンネル語に先行配置されるべき結合ビット
は、少なくともその最後のビットがマークの状態である
ことが必要(図14参照)とされているとともに、この
#127のチャンネル語に後続して配置されている結合
ビットの論理値の配列が「0XX」とされることが必要
であるという制約がある。
【0135】また、前記した#127のチャンネル語
「00100000000010」に対し、結合ビット
を介して後続している#105のチャンネル語「100
00001000010」は、第6の種類のチャンネル
語に属するチャンネル語であるから、それが[14チャ
ンネルビットの論理値の配列パターンがNRZI変調時
にマーク(ピット)で開始する場合]のパターンとして
使用される場合には問題がないが、前記の#105のチ
ャンネル語が[14チャンネルビットの論理値の配列パ
ターンがNRZI変調時に非マーク(ランド)で開始する
場合]のパターンで使用される場合には、そのチャンネ
ル語に先行して配置されている結合ビットの論理値が
「X00」でなければならない、という制約がある。
【0136】そのため、例えば図8の(a)のように第
1の種類のチャンネル語と、第10の種類のチャンネル
語と、第6の種類のチャンルネル語とが順次に表われた
場合には、第10の種類のチャンネル語が必らず[14
チャンネルビットの論理値の配列パターンがNRZI変
調時に非マーク(ランド)で開始する場合]のパターンで
使用される状態となるように、第10の種類のチャンネ
ル語に先行している結合ビットは、少なくともその最後
のビットがマークの状態となるように、その結合ビット
が付属しているチャンネル語{図8の(a)に例示して
ある具体例では#127のチャンネル語の直前のチャン
ネル語として使用されている#9のチャンネル語「10
000001000000」}が、[14チャンネルビ
ットの論理値の配列パターンがNRZI変調時にマーク
(ピット)で開始する場合]のパターンとして使用され
るようにするか、あるいは[14チャンネルビットの論
理値の配列パターンがNRZI変調時に非マーク(ラン
ド)で開始する場合]のパターンで使用されるようにす
るかが決定されなければならないことになる。
【0137】このことは、前記のように第10の種類の
チャンネル語が表れた場合には、その第10の種類のチ
ャンネル語に先行しているチャンネル語についても、そ
れが[14チャンネルビットの論理値の配列パターンが
NRZI変調時にマーク(ピット)で開始する場合]の
パターンとして使用されるようにするか、あるいは[1
4チャンネルビットの論理値の配列パターンがNRZI
変調時に非マーク(ランド)で開始する場合]のパターン
で使用されるようにするかが、あらためて再検討されな
ければならないことを意味している。前記の点は第10
の種類のチャンネル語の他に、第5〜第9のチャンネル
語についても同様である。
【0138】すなわち第5の種類のチャンネル語〜第1
0の種類のチャンネル語のように、そのチャンネル語が
表れた場合には、そのチャンネル語に先行して配置され
ている14チャンネルビットによるチャンネル語と、そ
れに後続して付属している3ビットの結合語とによる1
7チャンネルビットからなるEFM変調符号によるマー
ク列のパターンも再検討し直すことが必要とされる、と
いうような種類のチャンネル語は特殊なチャンネル語と
もいえるものである。図8の(a)に示したチャンネル
語の配列の具体例は、本来、何の制約も無い状態で使用
できる第1の種類のチャンネル語の後に、第5の種類の
チャンネル語〜第10の種類のチャンネル語のような特
殊なチャンネル語が続いている場合には、後に表れた特
殊なチャンネル語によって、第1の種類のチャンネル語
の使用時にも制約が加わることが生じ得るということを
表している。
【0139】すなわち、図8の(a)に示したチャンネ
ル語の配列の具体例においては、本来、何の制約も無い
状態で使用できる第1の種類のチャンネル語の後に、第
10の種類のチャンネル語のような特殊なチャンネル語
が続いているので、第10の種類のチャンネル語に属す
る#127のチャンネル語の直前に先行して配置されて
いる第1の種類のチャンネル語に属する#9のチャンネ
ル語の14チャンネルビットによるチャンネル語と、そ
れに後続して付属している3ビットの結合語とによる1
7チャンネルビットからなるEFM変調符号は、それの
14チャンネルビットによるチャンネル語が、必らず
[14チャンネルビットの論理値の配列パターンがNR
ZI変調時に非マーク(ランド)で開始する場合]のパタ
ーンで使用されるように、また、前記の第1の種類のチ
ャンネル語に属する#9チャンネル語に後続して付属し
ている3ビットの結合語の論理値が「100」とされる
ような制約が加えられることになる。
【0140】しかし、前記した第10の種類のチャンネ
ル語に属する#127のチャンネル語の直前に先行して
配置されている第1の種類のチャンネル語に属する#9
のチャンネル語の14チャンネルビットによるチャンネ
ル語と、それに後続して付属している3ビットの結合語
とによる17チャンネルビットからなるEFM変調符号
に対して、さらに先行して配置されている第1の種類の
チャンネル語に属する#9のチャンネル語の14チャン
ネルビットによるチャンネル語と、それに後続して付属
している3ビットの結合語とによる17チャンネルビッ
トからなるEFM変調符号を構成する#9のチャンネル
語については、それが[14チャンネルビットの論理値
の配列パターンがNRZI変調時にマーク(ピット)で
開始する場合]のパターンとして使用されても、あるい
は[14チャンネルビットの論理値の配列パターンがN
RZI変調時に非マーク(ランド)で開始する場合]のパ
ターンで使用されてもよいのであり、前記した何れの使
用態様の下で使用された場合でも、前記した#9のチャ
ンネル語に先行している#9のチャンネル語に付属して
後続する結合語の論理値は図8の(a)中に示されてい
るように「100」とされる。
【0141】前記の図8の(a)に示したチャンネル語
の配列の具体例において、特殊なチャンネル語である第
10の種類の#127のチャンネル語の後に続けて特殊
なチャンネル語である第6の種類の#105のチャンネ
ル語が表れているが、この図8の(a)に示したチャン
ネル語の配列の具体例では、第10の種類の#127の
チャンネル語が、[14チャンネルビットの論理値の配
列パターンがNRZI変調時に非マーク(ランド)で開始
する場合]のパターンで使用されており、前記の#12
7のチャンネル語に後続して付属している3ビットの結
合語の部分が非マーク部分とされていて、第6の種類の
#105のチャンネル語が[14チャンネルビットの論
理値の配列パターンがNRZI変調時にマーク(ピッ
ト)で開始する場合]のパターンとして使用されている
ために問題は起こらない。
【0142】次に、図8の(b)には、第1の種類のチ
ャンネル語に属する#16のチャンネル語「10000
000100000」と、第10の種類に属する#12
7のチャンネル語「00100000000010」
と、第6の種類のチャンネル語に属する#105のチャ
ンネル語「10000001000010」とが、前記
の各チャンネル語間に結合ビットを設けた状態でマーク
列を構成させる場合の例を示している。この図8の
(b)に示されている具体例中に使用されている第1の
種類のチャンネル語に属する#16のチャンネル語「1
0000000100000」は、第1の種類のチャン
ネル語であるから、本来は、それが[14チャンネルビ
ットの論理値の配列パターンがNRZI変調時にマーク
(ピット)で開始する場合]のパターンとされても、あ
るいは[14チャンネルビットの論理値の配列パターン
がNRZI変調時に非マーク(ランド)で開始する場
合]のパターンとされても、そのチャンネル語の前後の
結合ビットの論理値は任意に選定できる筈のチャンネル
語である。
【0143】しかし、前記のように第1種類のチャンネ
ル語に属する#16のチャンネル語「10000000
100000」に対し、結合ビットを介して後続してい
る#127のチャンネル語「001000000000
10」は、第10の種類のチャンネル語に属するチャン
ネル語であるから、それが[14チャンネルビットの論
理値の配列パターンがNRZI変調時に非マーク(ラン
ド)で開始する場合]のパターンとして使用される場合
には問題はないが、前記の#127のチャンネル語が
[14チャンネルビットの論理値の配列パターンがNR
ZI変調時にマーク(ピット)で開始する場合]のパタ
ーンとして使用される場合には、この#127のチャン
ネル語に先行配置されるべき結合ビットは、少なくとも
その最後のビットがマークの状態であることが必要(図
14参照)とされているとともに、この#127のチャ
ンネル語に後続して配置されている結合ビットの論理値
の配列が「0XX」とされることが必要であるという制
約がある。
【0144】また、前記した#127のチャンネル語
「00100000000010」に対し、結合ビット
を介して後続している#105のチャンネル語「100
00001000010」は、第6の種類のチャンネル
語に属するチャンネル語であるから、それが[14チャ
ンネルビットの論理値の配列パターンがNRZI変調時
にマーク(ピット)で開始する場合]のパターンとして
使用される場合には問題がないが、前記の#105のチ
ャンネル語が[14チャンネルビットの論理値の配列パ
ターンがNRZI変調時に非マーク(ランド)で開始する
場合]のパターンで使用される場合には、そのチャンネ
ル語に先行して配置されている結合ビットの論理値が
「X00」でなければならない、という制約がある。
【0145】そして図8の(b)に示したチャンネル語
の配列の具体例においては、本来、何の制約も無い状態
で使用できる第1の種類の#16のチャンネル語の後
に、第10の種類のチャンネル語のような特殊なチャン
ネル語が続いているが、前記の第10の種類のチャンネ
ル語に属する#127のチャンネル語を[14チャンネ
ルビットの論理値の配列パターンがNRZI変調時に非
マーク(ランド)で開始する場合]のパターンとして使用
するために、前記の#127のチャンネル語の直前に先
行して配置されている第1の種類のチャンネル語に属す
る#16のチャンネル語の14チャンネルビットによる
チャンネル語と、それに後続して付属している3ビット
の結合語とによる17チャンネルビットからなるEFM
変調符号が、非マークの状態で第10の種類のチャンネ
ル語に属する#127のチャンネル語につながるように
している。
【0146】そして、図8の(b)に示したチャンネル
語の配列の具体例においては、第1の種類のチャンネル
語に属する#16のチャンネル語の14チャンネルビッ
トによるチャンネル語と、それに後続して付属している
3ビットの結合語とによる17チャンネルビットからな
るEFM変調符号を構成する#16のチャンネル語につ
いては、それが[14チャンネルビットの論理値の配列
パターンがNRZI変調時にマーク(ピット)で開始す
る場合]のパターンとして使用されても、あるいは[1
4チャンネルビットの論理値の配列パターンがNRZI
変調時に非マーク(ランド)で開始する場合]のパターン
で使用されてもよい。ただし、前記の#16のチャンネ
ル語が[14チャンネルビットの論理値の配列パターン
がNRZI変調時にマーク(ピット)で開始する場合]
のパターンとして使用された場合に、その#16のチャ
ンネル語に後続して付属している3ビットの結合語は
「000」の論理値配列とされ、また前記の#16のチ
ャンネル語が[14チャンネルビットの論理値の配列パ
ターンがNRZI変調時に非マーク(ランド)で開始す
る場合]のパターンとして使用された場合に、その#1
6のチャンネル語に後続して付属している3ビットの結
合語は「100」の論理値配列とされる{図8の(b)
参照}。
【0147】次に図8の(c)に示したチャンネル語の
配列の具体例は、本来、何の制約も無い状態で使用でき
る第1の種類のチャンネル語に属する#16のチャンネ
ル語「10000000100000」と、第6の種類
の特殊なチャンネル語に属する#105のチャンネル語
「10000001000010」とが、前記の各チャ
ンネル語間に結合ビットを設けた状態でマーク列を配列
させる場合を示している。そして、第1の種類のチャン
ネル語に属する#16のチャンネル語「1000000
0100000」に対して、結合ビットを介して後続し
ている#105のチャンネル語「1000000100
0010」は、第6の種類のチャンネル語に属するチャ
ンネル語であるから、それが[14チャンネルビットの
論理値の配列パターンがNRZI変調時にマーク(ピッ
ト)で開始する場合]のパターンとして使用される場合
には問題がないが、前記の#105のチャンネル語が
[14チャンネルビットの論理値の配列パターンがNR
ZI変調時に非マーク(ランド)で開始する場合]のパタ
ーンで使用される場合には、そのチャンネル語に先行し
て配置されている結合ビットの論理値が「X00」でな
ければならない、という制約がある。
【0148】それで、図8の(c)に示す具体例におい
ては、第6の種類のチャンネル語に属するチャンネル語
である#105のチャンネル語「1000000100
0010」が[14チャンネルビットの論理値の配列パ
ターンがNRZI変調時にマーク(ピット)で開始する
場合]のパターンとして使用されるようにするために、
前記の#105のチャンネル語の直前に先行して配置さ
れている第1の種類のチャンネル語に属する#16のチ
ャンネル語の14チャンネルビットによるチャンネル語
と、それに後続して付属している3ビットの結合語とに
よる17チャンネルビットからなるEFM変調符号が、
非マークの状態で第6の種類のチャンネル語に属する#
105のチャンネル語につながるようにしている。
【0149】そして、図8の(c)に示したチャンネル
語の配列の具体例においては、第1の種類のチャンネル
語に属する#16のチャンネル語の14チャンネルビッ
トによるチャンネル語と、それに後続して付属している
3ビットの結合語とによる17チャンネルビットからな
るEFM変調符号を構成する#16のチャンネル語につ
いては、それが[14チャンネルビットの論理値の配列
パターンがNRZI変調時にマーク(ピット)で開始す
る場合]のパターンとして使用されても、あるいは[1
4チャンネルビットの論理値の配列パターンがNRZI
変調時に非マーク(ランド)で開始する場合]のパターン
で使用されてもよいのであり、前記した何れの使用態様
の下で使用された場合でも、前記した#16のチャンネ
ル語に付属して後続する結合語の論理値は図8の(c)
中に示されているように「000」とされる。
【0150】次に、図9の(a)には、第4の種類のチ
ャンネル語に属する#39のチャンネル語「00100
100001000」と、第1の種類のチャンネル語に
属する#39のチャンネル語「00100100001
000」と、第4の種類に属する#8のチャンネル語
「01001001000000」と、第6の種類のチ
ャンネル語に属する#105のチャンネル語「1000
0001000010」とが、前記の各チャンネル語間
に結合ビットを設けた状態でマーク列を構成させる場合
の例を示している。この図9の(a)に示されている具
体例中に使用されている第4の種類のチャンネル語に属
する#39のチャンネル語と#8のチャンネル語とは、
ともにそれが[14チャンネルビットの論理値の配列パ
ターンがNRZI変調時に非マーク(ランド)で開始する
場合]のパターンとして使用される場合には問題はない
が、前記の#8のチャンネル語が[14チャンネルビッ
トの論理値の配列パターンがNRZI変調時にマーク
(ピット)で開始する場合]のパターンとして使用され
る場合には、この#8のチャンネル語に後続配置される
べき結合ビットは、論理値の配置態様が「100」であ
ることが必要(図12参照)とされる。
【0151】また、前記した#8のチャンネル語「01
001001000000」に対し、結合ビットを介し
て後続している#105のチャンネル語「100000
01000010」は、第6の種類のチャンネル語に属
するチャンネル語であるから、それが[14チャンネル
ビットの論理値の配列パターンがNRZI変調時にマー
ク(ピット)で開始する場合]のパターンとして使用さ
れる場合には問題がないが、前記の#105のチャンネ
ル語が[14チャンネルビットの論理値の配列パターン
がNRZI変調時に非マーク(ランド)で開始する場合]
のパターンで使用される場合には、そのチャンネル語に
先行して配置されている結合ビットの論理値が「X0
0」でなければならない、という制約がある。そのため
に、前記のように第4の種類のチャンネル語が連続して
3個と、第6の種類のチャンルネル語とが順次に表われ
た場合には、図9の(a)のように第4の種類のチャン
ネル語は、すべてが必らず[14チャンネルビットの論
理値の配列パターンがNRZI変調時に非マーク(ラン
ド)で開始する場合]のパターンで使用される状態とな
るようにして使用される。
【0152】すなわち図9の(a)において前記の状態
は、図9中の左端下方に矢印Bで示されているマーク列
のように、第4の種類のチャンネル語に属する最初の#
39のチャンネル語が、[14チャンネルビットの論理
値の配列パターンがNRZI変調時に非マーク(ランド)
で開始する場合]のパターンとなるように使用された後
に、論理値が「000」とされた結合ビットを介して、
[14チャンネルビットの論理値の配列パターンがNR
ZI変調時に非マーク(ランド)で開始する場合]のパタ
ーンで使用される第4の種類のチャンネル語に属する2
番目の#39のチャンネル語に接続され、次いで2番目
の#39のチャンネル語に後続されている結合ビットに
設けた論理値「1」の部分で反転されて、図中の上方矢
印Aで示されているマーク列における[14チャンネル
ビットの論理値の配列パターンがNRZI変調時に非マ
ーク(ランド)で開始する場合]のパターンとなるように
使用される第4の種類のチャンネル語に属する#8のチ
ャンネル語につながれる。そして、前記した第4の種類
のチャンネル語に属する#8のチャンネル語には論理値
配列が「100」とされた結合語を介して、第6の種類
のチャンネル語に属する#105のチャンネル語「10
000001000010」が[14チャンネルビット
の論理値の配列パターンがNRZI変調時にマーク(ピ
ット)で開始する場合]のパターンとして使用される。
【0153】図9の(b),(c)には、第3の種類の
チャンネル語に属する#152のチャンネル語「010
01000000001」と、第7の種類に属する#1
01のチャンネル語「00000000100010」
と、第6の種類のチャンネル語に属する#105のチャ
ンネル語「10000001000010」とが、前記
の各チャンネル語間に結合ビットを設けた状態でマーク
列を構成させる場合の例を示している。この図9の
(b),(c)に示されている具体例中に使用されてい
る第3の種類のチャンネル語に属する#152のチャン
ネル語と、第7の種類に属する#101のチャンネル語
と、第6の種類のチャンネル語に属する#105のチャ
ンネル語とは、何れのものも、それが[14チャンネル
ビットの論理値の配列パターンがNRZI変調時にマー
ク(ピット)で開始する場合]のパターンとして使用さ
れる場合には問題はない。
【0154】ところが、前記した第3の種類のチャンネ
ル語に属する#152のチャンネル語は、それを[14
チャンネルビットの論理値の配列パターンがNRZI変
調時に非マーク(ランド)で開始する場合]のパターンと
して使用した場合には、図14中に示されているよう
に、このチャンネル語に後続されるべき結合語として
「00X」のような論理値列を有するものが必要である
という制約があり、また、前記した第7の種類に属する
#101のチャンネル語は、それを[14チャンネルビ
ットの論理値の配列パターンがNRZI変調時に非マー
ク(ランド)で開始する場合]のパターンとして使用した
場合には、図14中に示されているように、このチャン
ネル語に先行している結合語として「001」のような
論理値列を有するものが必要であるという制約がある。
さらに、前記した第6の種類のチャンネル語に属する#
105のチャンネル語は、それを[14チャンネルビッ
トの論理値の配列パターンがNRZI変調時に非マーク
(ランド)で開始する場合]のパターンとして使用した場
合には、図14中に示されているように、そのチャンネ
ル語に先行して配置されている結合ビットの論理値が
「X00」でなければならない、という制約がある。
【0155】さて、図9の(b),(c)に示されてい
る具体例において、時間軸上に順次に配列されたチャン
ネル語は、#152のチャンネル語→#101のチャン
ネル語→#105のチャンネル語であり、この例では#
101のチャンネル語,#105のチャンネル語のよう
に、そのチャンネル語に先行している結合ビットの論理
値の配列状態にも影響を及ぼすことがある特殊なチャン
ネル語が連続した状態で配列されている。そして、前記
の例のように複数の特殊なチャンネル語が連続して配列
されていた場合には、連続して配列されている複数の特
殊なチャンネル語の内で、まず、配列の最後に位置して
いる特殊なチャンネル語と、その特殊なチャンネル語の
直前に位置している特殊なチャンネル語との2つのチャ
ンネル語について、各チャンネル語毎に2個のマーク部
分を備えている状態として、前記2つのチャンネル語の
論理値の配列パターンのつづき具合いが適正な状態にな
るようにマークパターンを決定し、その後に順次に先行
配置されているチャンネル語についてのマークパターン
の決定を行なうようにする。
【0156】#101のチャンネル語と#105のチャ
ンネル語という2つの特殊なチャンネル語が連続して配
列されている状態を図示している図9の(b),(c)
の具体例の内の図9の(b)では、まず、2つの特殊な
チャンネル語の連続配列中の最後に位置している特殊な
チャンネル語#105について、[14チャンネルビッ
トの論理値の配列パターンがNRZI変調時にマーク
(ピット)で開始する場合]のパターンとして使用でき
るようにした場合を示している。図9の(b)のよう
に、2つの特殊なチャンネル語の連続配列中の最後に位
置している特殊なチャンネル語#105について、[1
4チャンネルビットの論理値の配列パターンがNRZI
変調時にマーク(ピット)で開始する場合]のパターン
として使用するようにしたときには、前記のチャンネル
語#105に先行して配置されているチャンネル語#1
01に後続している結合語は、非マーク(ランド)の状
態となる。
【0157】そして図9の(b)では、前記のチャンネ
ル語#105に先行して配置されているチャンネル語#
101を[14チャンネルビットの論理値の配列パター
ンがNRZI変調時に非マーク(ランド)で開始する場
合]のパターンとして使用しているが、この第7の種類
に属する#101のチャンネル語は、それが[14チャ
ンネルビットの論理値の配列パターンがNRZI変調時
に非マーク(ランド)で開始する場合]のパターンとして
使用された場合には、図14中に示されているように、
このチャンネル語に先行している結合語は「001」の
ような論理値列を有するものにされる。
【0158】それで、前記した#101のチャンネル語
に先行して配置されてい#152のチャンネル語は、必
然的に[14チャンネルビットの論理値の配列パターン
がNRZI変調時に非マーク(ランド)で開始する場合]
のパターンとして使用されることになるが、この図9の
(b)に示されている順次のチャンネル語のマークパタ
ーンを見ると、#101のチャンネル語と、#152の
チャンネル語との間の結合語の部分で構成されるピット
を、#101のチャンネル語と、#152のチャンネル
語との双方で使用しないと、各チャンネル語毎に2個の
マーク部分を備えている状態のマークパターンにはなら
ないが、前記の部分のマーク長は3T以上の2個のマー
ク部分として使用できるようなマーク長を備えてはいな
いから、この図9の(b)のようなマークパターンは採
用できないことになる。
【0159】図9の(c)は、前記のように#101の
チャンネル語と#105のチャンネル語という2つの特
殊なチャンネル語が連続して配列されている場合でも、
各チャンネル語毎に2個のマーク部分を備えている状態
のマークパターンが得られるようにしたマークパターン
の配列を示したものであり、この図9の(c)では2つ
の特殊なチャンネル語の連続配列中の最後に位置してい
る特殊なチャンネル語#105を[14チャンネルビッ
トの論理値の配列パターンがNRZI変調時に非マーク
(ランド)で開始する場合]のパターンとして使用して
いる。図9の(c)のように、2つの特殊なチャンネル
語の連続配列中の最後に位置している特殊なチャンネル
語#105について、[14チャンネルビットの論理値
の配列パターンがNRZI変調時に非マーク(ランド)
で開始する場合]のパターンとして使用するようにした
ときには、前記のチャンネル語#105に先行して配置
されているチャンネル語#101に後続している結合語
の論理値は、図14中に示されているように「X00」
でなければならない。
【0160】そして図9の(c)では、前記のチャンネ
ル語#105に先行して配置されているチャンネル語#
101を[14チャンネルビットの論理値の配列パター
ンがNRZI変調時にマーク(ピット)で開始する場
合]のパターンとして使用しており、前記した#101
のチャンネル語に先行して配置されてい#152のチャ
ンネル語についても[14チャンネルビットの論理値の
配列パターンがNRZI変調時にマーク(ピット)で開始
する場合]のパターンとして使用する。図9の(c)に
示されている順次のチャンネル語のマークパターンを見
ると、#152のチャンネル語と、#101のチャンネ
ル語と、#105のチャンネル語とは、それぞれ各チャ
ンネル語毎に2個のマーク部分を備えている状態のマー
クパターンになっている。
【0161】図10及び図11は、図中の左端の「時間
軸上で並ぶ順序」の欄中に記載されている番号順に、チ
ャンネル語#98→#99→#100→#101…が配
列されていたとしたときに、順次のチャンネル語がどの
ようなマークパターンとされるのかについて説明するた
めの図であり、図10及び図11において、14チャン
ネルビットのチャンネル語と、各チャンネル語間に設け
られる3チャンネルビットの結合ビットとについて、前
記の順次のチャンネル語毎に構成されるべき2個のマー
ク部分が構成されるべき位置の論理値配列の部分に下線
を引いて示すとともに、前記したチャンネル語間に設け
られるべき結合ビットの論理値の配列として特定な論理
値配列が必要とされる場合には、先行する結合語と後続
する結合語の欄中に論理値を示し、また、チャンネル語
が[14チャンネルビットの論理値の配列パターンがN
RZI変調時にマーク(ピット)で開始する場合]のパタ
ーンとして使用されている場合には、P,Lの区別の欄
中にPの文字を記載し、さらにチャンネル語が[14チ
ャンネルビットの論理値の配列パターンがNRZI変調
時に非マーク(ランド)で開始する場合]のパターンとし
て使用されている場合には、P,Lの区別の欄中にLの
文字を記載している。
【0162】図11は、図10に記載されているような
最終的な結果が得られるまでの途中の経過の一部を例示
した図であり、図11中の左端の「時間軸上で並ぶ順
序」の欄中に記載の星印は、図11中の右端の「採用,
不採用の別」の記入欄において、不採用とされたデータ
が記入された欄であることを示している。また、図10
における右端の欄「位置変調が行なわれるビットの位
置」中の数字は、図10の最下欄に示してあるビットの
位置番号と対応して定められているビット位置であり、
この欄中に示されている2つのビット位置は、2つのマ
ーク部分の始端位置をそれぞれ示している。図10に例
示されている順次のチャンネル語の配列態様は、既述し
た特殊なチャンネル語が連続した状態で多く含まれてい
るために、マーク列のパターンの決定に際し、先行のチ
ャンネル語について既に決定されていたマークパターン
についての変更も伴なう場合であったが、このような処
理の複雑なチャンネル語の配列態様の場合であっても、
図17のフローチャートについて既述したような処理に
よって、容易にマークパターンの決定が行なわれるので
ある。
【0163】さて、図12乃至図16に例示されている
EFM変換表に記載の256個のチャンネル語をみる
と、例えば#0のチャンネル語における[14チャンネ
ルビットの論理値の配列パターンがNRZI変調時にマ
ーク(ピット)で開始する場合]のパターンには、マー
クが1個だけしかなく、また、前記の#0のチャンネル
語における[14チャンネルビットの論理値の配列パタ
ーンがNRZI変調時に非マーク(ランド)で開始する
場合]のパターンでは、そのチャンネルビットに付属す
る後続の3チャンネルビットの結合ビットも利用すれば
3個のマークが構成できる。すなわち、前記のマークを
位置変調用に使用することにより、1ビットまたは3ビ
ットの情報量の増加が得られることになる。
【0164】図12乃至図16に例示されているEFM
変換表に記載の256個のチャンネル語の一部につい
て、前記のような観点から情報量の増加の状態をみた結
果を示した図が図24であり、この図24によると、各
チャンネル語について3T以上のマーク長のマーク部分
によって、位置変調用に使用できる可能性のあるマーク
の個数は同じではないが、1つのチャンネル語当りの平
均的なマークの個数は略々2個になっていることが判か
る。なお、チャンネル語だけではなく結合語もマークの
形成に用いるようにすれば、1つのチャンネル語当りの
マークの個数を確実に2個にすることもできることはい
うまでもない。ところで、既述した各実施例の場合に
は、各チャンネル語毎に必らず予め定められた個数のマ
ークを第2のデータ語による位置変調用のマークとして
設けるために、順次のチャンネル語の配列態様に応じ
て、結合語の論理値の配列も含めて、適正なマークパタ
ーンの選択が行なわれるようにしていたので、第2のデ
ータ語による位置変調信号は、第1のデータ語による強
度変調信号と同期した状態にあるために、位置変調信号
のための特別な同期信号は不要であった。しかしなが
ら、チャンネル語に比べて長い期間を設定し、前記の期
間毎に平均的な略々一定ビット数の増加を目指す場合に
は、復調動作のために前記の設定期間についての同期信
号が必要とされる。
【0165】図3はチャンネル語に比べて長い期間とし
て設定する期間をフレーム期間として、第1のデータ語
に対応するチャンネル語によるマーク列を第2のデータ
語によって位置変調した状態で記録した記録済み光ディ
スクDを再生できるような構成とされている光ディスク
の再生装置の概略構成を示すブロック図である。光ディ
スクDは、回転制御系56の制御の下に駆動されるディ
スク駆動用モータ52によって所定の回転速度で駆動回
転される。前記の回転制御系56はフレーム同期信号検
出部57から供給されるフレーム同期信号FCKを基準
として回転制御動作を行なう。
【0166】図3中に一点鎖線枠16で包囲して示して
ある光学ヘッド16は、図2を参照して既述した光学ヘ
ッド16と同様な構成態のものである。ただし、図3中
に示されている光学ヘッド16には、それを光ディスク
Dの径方向に移動させるための移動機構の一部をなす粗
動モータ53も記載されており、また、サーボ系51に
ついては、フォーカスサーボ系68と、トラッキングサ
ーボ系54と、粗動モータ系55とから構成されてもの
として示している。前記の各サーボ系の構成や動作は周
知であるから、ここでの説明は省略する。光学ヘッド1
6中に設けられている光検出器32からは、サーボ系5
1の動作に必要とされる周波数範囲内の出力信号が得ら
れれば良いが、2分割光検出器(または4分割光検出
器)35としては、高い分解能を有する高品質な出力信
号を出力させることができるものが使用される。
【0167】光学ヘッド16における加算器38からの
出力信号は、光ディスクDにおける情報トラックにおけ
るマークの有無と対応して光強度が変化している反射光
の強度信号であり、これは従来の光ディスクから再生さ
れる再生信号と同じ種類の信号であり、それは2値化回
路40によって波形整形された後に、光ディスクの情報
トラックにおけるマークと非マークとの配列に従った3
T〜11Tのパルス長の範囲のパルス列からなる光強度
変調信号による2値化信号とされる。そして、前記の2
値化回路40から出力された2値化信号は、フェーズロ
ックドループ42と、フレーム同期信号検出部57とに
与えられる。前記のフェーズロックドループ42では、
2値化回路40から供給された2値化信号からビットク
ロック信号CLKを発生して、それをフレーム同期信号
検出部57と、マーク位置復調部59とに供給する。
【0168】前記したフレーム同期信号検出部57から
は、光強度変調信号による2値化信号も出力されてお
り、前記の光強度変調信号による2値化信号は、EFM
復調部17と、サブコード復調部58とに供給される。
そして、前記のEFM復調部17では、前記の2値化回
路40から供給された3T〜11Tのパルス長の範囲の
パルス列からなる光強度変調信号による2値化信号を、
EFM符号によるデータを変換表を用いて強度変調信号
のデータに復調して、強度変調情報信号処理部61に与
えるとともに、マーク位置復調部59にも供給する。そ
して、前記の強度変調情報信号処理部61では、ランダ
ムアクセスメモリ60との間でデータのやりとりを行な
いながら、CIRC復調動作、誤り訂正動作、ディイン
ターリーブ動作、デコーダによる復号動作等の各動作を
行なって、再生信号を出力端子69に送出する。
【0169】また、前記した減算器39からの出力信号
は、光ディスクDにおける情報トラック中のマークの内
で、第2のデータ語によって位置変調された状態のマー
クについて、前記のマークの変位の状態と対応して、極
性と大きさとが変化している状態の信号である。前記の
減算器39からの出力信号が供給されているゲート回路
41には、前記の2値化回路40から出力されたピット
信号パルスPpが供給されているから、前記のゲート回
路41では、ピット(マーク)と対応して発生されてい
る前記のピット信号パルスPpをゲート信号として、前
記した減算器39から出力された信号をゲートし、前記
の減算器39の出力信号中におけるマーク(ピット)と
対応している部分の信号だけを抽出し、その抽出された
信号をマーク位置復調部(マーク位置情報復調部)59
に与える。
【0170】マーク位置復調部59としては、図2の
(b)を参照して説明したような構成態様のマーク位置
復調部が用いられてもよく、マーク位置復調部59では
EFM方式で定められている最短のマーク長(3T)以
上のマーク長を実質的に有するマーク部分の内で、第2
のデータ語によって情報トラックの幅方向について予め
設定された複数の位置の内の選択された1つの位置に変
位させるようにして記録してある光ディスからの再生信
号中から第2のデータ語を抽出して復調動作を行なう際
に、EFM復調部17で復調された強度変調信号のデー
タに基づいて、第2のデータ語によって位置変調されて
いるマークと対応して発生されたマークの変位量信号に
おける中央付近の時間位置で、第2のデータ語によって
位置変調された状態のマークと対応しているマークの変
位量信号から標本抽出を行なう。そして、前記のマーク
位置復調部59からは第2のデータ語情報が出力され
る。
【0171】マーク位置復調部59から出力された第2
のデータ語情報は、位置変調情報信号処理部62に供給
される。位置変調情報変調処理部62では、前記のマー
ク位置復調部59から出力された1フレーム期間毎の第
2のデータ語情報を先入れ先出しメモリ63に記憶させ
て、フレーム期間単位で第2のデータ語情報についての
同期がとれるようにする。前記したフレーム期間単位で
の同期は、前記した先入れ先出しメモリ63と、フレー
ム同期信号検出部57から出力されたフレーム同期信号
と、同期情報検出部65から出力された同期情報とが供
給されているメモリ64との動作によって行なわれる。
先入れ先出しメモリ63が、フレーム同期信号でデータ
の入力を開始し、データ量を基本単位で管理(入力デー
タ量をカウントして管理)している場合には、前記のメ
モリ64は不要であるが、入力データを予め定められた
データ量にまとめたブロックの単位(フレームあるいは
セクタ)で扱い、先入れ先出しメモリ63と切離してデ
ィインターリーブ処理を行なうようにする場合には必要
とされる。この場合は例えば、次のブロックの先頭で高
速にメモリ64への書込み動作が行なわれる。前記の同
期情報検出部65では先入れ先出しメモリFiFoから
の出力信号中から同期情報を取出してメモリ64に与え
る。メモリ64から読出された第2のデータ語情報は、
ディインターリーブ処理部66においてディインターリ
ーブされた後に、デコーダ67で復調されて第2のデー
タ語とされて出力端子70に送出される。なお第2のデ
ータ語についての同期の期間がセクター単位で行なわれ
る場合には、前記の同期情報としてはセクタ周期を有す
る信号が用いられる。
【0172】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように、本発明の光学的記録,再生方法及び記録,再
生装置ならびに光学的記録媒体は、記録再生の対象にさ
れている第1のデータ語を所定の変調方式に従って変換
して得たチャンネルビットで形成される順次のチャンネ
ル語にマーク長記録法を適用して、光の強度変調により
マークの有無によるマーク列として光学的に本発明の光
学的記録媒体に記録された情報トラックから、マークの
有無に応じて読出し光量の強度変化として光学的に読取
られる情報信号に基づいて得られる第1のデータ語によ
る再生信号は、従来の光ディスクにおいて記録再生の対
象とされた第1のデータ語を所定の変調方式に従って変
換して得たチャンネルビットで形成される順次のチャン
ネル語にマーク長記録法を適用してマークの有無よりな
るマーク列として光学的に記録された情報トラックから
マークの有無に応じ、読出し光量の強度変化として光学
的に読取られる情報信号に基づいて得られる第1のデー
タ語による再生信号と同様に得ることができるので、従
来の光ディスクの再生装置を使用して、本発明の光ディ
スクから記録情報の再生を行なっても、本発明の光ディ
スクにおけるマークの有無よりなるマーク列として光学
的に記録された情報トラックからマークの有無に応じて
読出し光量の強度変化として光学的に情報信号の読取り
を行なうことができ、また前記とは逆に、本発明の再生
装置を使用して、従来の光ディスクにおけるマークの有
無よりなるマーク列として光学的に記録された情報トラ
ックからマークの有無に応じて読出し光量の強度変化と
して光学的に情報信号の読取りを行なうことができるの
で、従来方式との間で良好な互換性が得られる。また、
前記のように記録再生の対象にされている第1のデータ
語を所定の変調方式に従って変換して得たチャンネルビ
ットで形成される順次のチャンネル語にマーク長記録法
を適用して、マークの有無よりなるマーク列として光学
的に記録された情報トラックを構成するときに、前記の
変調方式で定めてある最短のマーク長以上のマーク長を
有するマーク、及び前記の変調方式で定めてある最短の
マーク長の2倍以上のマーク長を有するマークを2つの
マーク部分として機能させることができるように使用し
たマーク部分のように、前記の変調方式で定めてある最
短のマーク長以上のマーク長を実質的に有するマーク部
分の内で、前記した個別のチャンネル語中に最初に現わ
れるマークを含めて少なくとも予め定められた同一の個
数のマーク部分を、第2のデータ語によって情報トラッ
クの幅方向について予め設定された複数の位置の内の選
択された特定な位置に、記録再生の対象にされている第
2のデータ語に従って変位させた状態のマークとして位
置変調された状態で記録し、前記のマークの変位の状態
によって第2のデータ語が記録再生されるようにするこ
とにより、従来の光ディスクよりもデータの記録容量を
増大させることができ、また、前記のように第2のデー
タ語の記録再生を行なうのに、特別な同期信号が必要と
されないという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的記録方法に従って記録再生の対
象にされている情報(記録データ)を光学的記録媒体に
記録する際に使用される本発明の光学的記録装置と光学
的記録媒体からの記録情報の再生に用いられる光学的再
生装置の概略構成のブロック図である。
【図2】本発明の光学的再生装置のブロック図である。
【図3】本発明の光学的再生装置のブロック図である。
【図4】記録信号の構成例を説明するため図である。
【図5】再生信号の構成例を説明するため図である。
【図6】記録信号の構成例を説明するため図である。
【図7】再生信号の構成例を説明するため図である。
【図8】チャンネル語の配列を説明するため図である。
【図9】チャンネル語の配列を説明するため図である。
【図10】チャンネル語と結合語との配列を説明するた
め図である。
【図11】チャンネル語と結合語との配列を説明するた
め図である。
【図12】チャンネル語と結合語との配列を説明するた
め図である。
【図13】チャンネル語と結合語との配列を説明するた
め図である。
【図14】チャンネル語と結合語との配列を説明するた
め図である。
【図15】チャンネル語と結合語との配列を説明するた
め図である。
【図16】チャンネル語と結合語との配列を説明するた
め図である。
【図17】チャンネル語と結合語との配列を決定するた
めの動作の流れ図である。
【図18】データ語とチャンネル語との変換表の一部を
説明するため図である。
【図19】チャンネル語とマーク列を説明するため図で
ある。
【図20】マーク長と信号レベルとの関係を説明するた
め図である。
【図21】マーク長と信号レベルとの関係を説明するた
め図である。
【図22】マーク長と信号レベルとの関係を説明するた
め図である。
【図23】チャンネル語とマーク列を説明するため図で
ある。
【図24】チャンネル語と増加ビット数との関係を説明
するため図である。
【符号の説明】
1…第1のデータ語の入力端子、2,4,12…エンコ
ーダ、3,13…インターリーブ処理部、5…EFM変
調部、6…光変調器駆動回路、7…光源、8…光変調
器、9…光偏向器、10…対物レンズ、11…記録再生
の対象にされている第2のデータ語の入力端子、14…
マーク位置変調部(ウォブル変調部)、15…光偏向器
駆動回路、16…光学ヘッド、17…EFM復調部、1
8,20,24,67…デコーダ、19,23…ディイ
ンターリーブ復調部、21…第1のデータ語の出力端
子、22,59…マーク位置復調部(ウォブル復調
部)、25…記録再生の対象にされている第2のデータ
語の出力端子、26…半導体レーザ、27…ビームスプ
リッタ、28…レンズ、29…ハーフミラー、30…対
物レンズ、31…シリンドリカルレンズ、32…光検出
器、33…サーボ系のアクチュエータ、34…集光レン
ズ、35…2分割光検出器(または4分割光検出器)、
36,37…増幅器、38…加算器、39…減算器、4
0…2値化回路、41…ゲート回路、42…フェーズロ
ックドループ、43…信号遅延部、44…サンプリング
回路、45,49…サンプリングパルス発生部、46,
47…アナログデジタル変換器、48…メモリ、50…
位置変調情報復調回路、51…サーボ系、52…ディス
ク駆動用モータ、53…粗動モータ、54…トラッキン
グサーボ系、55…粗動モータ系、56…回転制御系、
57…フレーム同期信号検出部、58…サブコード復調
器、60…RAM、61…強度変調情報信号処理部、6
2…位置変調情報信号処理部、63…FiFo、64…
メモリ、65…同期情報処理部、66…ディインターリ
ーブ処理部、Dr…原盤ディスク、

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録再生の対象にされている第1のデー
    タ語を所定の変調方式に従って変換して得たチャンネル
    ビットで形成される順次のチャンネル語にマーク長記録
    法を適用して記録するときに、前記の変調方式で定めて
    ある最短のマーク長以上のマーク長を実質的に有するマ
    ーク部分の内で、前記した個別のチャンネル語中に最初
    に現われるマークを含めて少なくとも予め定められた同
    一の個数のマーク部分を備えているように、論理1をマ
    ークと非マークとの反転位置に対応させるという通常の
    規則に制限を加えて構成させたマークパターンをも含む
    複数のマークパターンよりなる予め準備された所定数の
    マークパターン群から、チャンネル語と対応する所望の
    マークパターンを選択して使用する手段と、光学的記録
    媒体の信号面に前記したマーク長記録法により、順次に
    マークの有無よりなるマーク列によって構成される情報
    トラックを、光学的記録媒体の径方向に予め定められた
    トラックピッチで順次に記録形成させる手段と、前記し
    た個別のチャンネル語中に最初に現われるマークを含む
    予め定められた同一の個数のマーク部分については、情
    報トラックの幅方向について予め設定された複数の位置
    の内の選択された特定な位置に、記録再生の対象にされ
    ている第2のデータ語に従って変位させた状態のマーク
    として記録させる手段とからなる光学的記録媒体に対す
    る光学的記録方法。
  2. 【請求項2】 再生の対象にされている第1のデータ語
    を所定の変調方式に従って変換して得たチャンネルビッ
    トにより形成された順次のチャンネル語毎に、前記した
    個別のチャンネル語中に最初に現われるマークを、情報
    トラックの幅方向について予め設定された複数の位置の
    内の選択された特定な位置に、記録再生の対象にされて
    いる第2のデータ語に従って変位させた状態のマークと
    して記録させるようにした請求項1の光学的記録媒体に
    対する光学的記録方法。
  3. 【請求項3】 記録再生の対象にされている第1のデー
    タ語を所定の変調方式に従って変換して得たチャンネル
    ビットにより形成された順次のチャンネル語毎に、前記
    した個別のチャンネル語中に最初に現われるマークを含
    む2個のマーク部分を、情報トラックの幅方向について
    予め設定された複数の位置の内の選択された特定な位置
    に、記録再生の対象にされている第2のデータ語に従っ
    て変位させた状態のマークとして記録させるようにした
    請求項1の光学的記録媒体に対する光学的記録方法。
  4. 【請求項4】 記録再生の対象にされている第1のデー
    タ語を所定の変調方式に従って変換した順次のチャンネ
    ル語にマーク長記録法を適用して記録するときに、前記
    の変調方式で定めてある最短のマーク長以上のマーク長
    を実質的に有するマーク部分の内で、前記した個別のチ
    ャンネル語中に最初に現われるマークを含めて少なくと
    も予め定められた同一の個数のマーク部分を備えている
    マークパターンによる記録が行なわれ得るように、論理
    1をマークと非マークとの反転位置に対応させるという
    通常の規則に制限を加えて構成させたマークパターンを
    も含む複数のマークパターンよりなる所定数のマークパ
    ターン群を準備しておく手段と、記録再生の対象にされ
    ている順次の第1のデータ語と対応する順次のチャンネ
    ル語をマーク長記録法により光学的記録媒体に記録した
    ときに、個別のチャンネル語中に最初に現われるマーク
    を含めて少なくとも予め定められた同一の個数のマーク
    部分を備えている状態の所望のマークパターンが順次に
    光学的記録媒体に記録できるマークパターンを順次に選
    択する手段と、前記の選択されたマークパターンを用い
    てマーク長記録法により光学的記録媒体の信号面に順次
    にマークの有無よりなるマーク列によって構成される情
    報トラックを光学的記録媒体の径方向に予め定められた
    トラックピッチで順次に記録形成させる手段と、前記し
    た個別のチャンネル語中に最初に現われるマークを含む
    予め定められた同一の個数のマーク部分については、情
    報トラックの幅方向について予め設定された複数の位置
    の内の選択された特定な位置に、記録再生の対象にされ
    ている第2のデータ語に従って変位させた状態のマーク
    として記録させる手段とを備えてなる光学的記録媒体に
    対する光学的記録装置。
  5. 【請求項5】 記録再生の対象にされている第1のデー
    タ語を所定の変調方式に従って変換して得たチャンネル
    ビットで形成される順次のチャンネル語にマーク長記録
    法を適用して記録するときに、前記の変調方式で定めて
    ある最短のマーク長以上のマーク長を実質的に有するマ
    ーク部分の内で、前記した個別のチャンネル語中に最初
    に現われるマークを含めて少なくとも予め定められた同
    一の個数のマーク部分を備えているように、論理1をマ
    ークと非マークとの反転位置に対応させるという通常の
    規則に制限を加えて構成させたマークパターンをも含む
    複数のマークパターンよりなる予め準備された所定数の
    マークパターン群から、チャンネル語と対応する所望の
    マークパターンを選択して光学的記録媒体の信号面に、
    順次にマークの有無よりなるマーク列によって光学的記
    録媒体の径方向に予め定められたトラックピッチで順次
    の情報トラックが記録形成されているとともに、前記し
    た個別のチャンネル語中に最初に現われるマークを含む
    予め定められた同一の個数のマーク部分が、情報トラッ
    クの幅方向について予め設定された複数の位置の内の選
    択された特定な位置に、記録再生の対象にされている第
    2のデータ語に従って変位させた状態のマークとして記
    録されている光学的記録媒体の信号面に、情報読取り用
    の微小な径の光点を照射して、第1のデータ語と対応し
    ているチャンネルビットによるマークの有無による光量
    の変化を検出して、記録再生の対象にされている第1の
    データ語を再生する手段と、第2のデータ語に従って情
    報トラックの幅方向に変位している個々のマークの位置
    情報を、前記した第1のデータ語の再生内容に基づいて
    得る手段と、前記の情報トラックの幅方向に変位してい
    る個々のマークの位置情報を用いて、前記の第2のデー
    タ語に従って情報トラックの幅方向に変位している個々
    のマークを標本抽出して第2のデータ語を再生する手段
    とからなる光学的再生方法。
  6. 【請求項6】 記録再生の対象にされている第1のデー
    タ語を所定の変調方式に従って変換して得たチャンネル
    ビットで形成される順次のチャンネル語にマーク長記録
    法を適用して記録するときに、前記の変調方式で定めて
    ある最短のマーク長以上のマーク長を実質的に有するマ
    ーク部分の内で、前記した個別のチャンネル語中に最初
    に現われるマークを含めて少なくとも予め定められた同
    一の個数のマーク部分を備えているように、論理1をマ
    ークと非マークとの反転位置に対応させるという通常の
    規則に制限を加えて構成させたマークパターンをも含む
    複数のマークパターンよりなる予め準備された所定数の
    マークパターン群から、チャンネル語と対応する所望の
    マークパターンを選択して光学的記録媒体の信号面に、
    順次にマークの有無よりなるマーク列によって光学的記
    録媒体の径方向に予め定められたトラックピッチで順次
    の情報トラックが記録形成されているとともに、前記し
    た個別のチャンネル語中に最初に現われるマークを含む
    予め定められた同一の個数のマーク部分が、情報トラッ
    クの幅方向について予め設定された複数の位置の内の選
    択された特定な位置に、記録再生の対象にされている第
    2のデータ語に従って変位させた状態のマークとして記
    録されている光学的記録媒体の信号面に、情報読取り用
    の微小な径の光点を結像させて、光学的記録媒体の信号
    面から記録情報を光学的に読取る光学ヘッドと、前記し
    た光学ヘッドで読取られた記録情報中から、第1のデー
    タ語と対応しているチャンネルビットによるマークの有
    無による光量の変化を検出して、記録再生の対象にされ
    ている第1のデータ語を再生する手段と、前記した光学
    ヘッドで読取られた記録情報中から、第2のデータ語に
    従って情報トラックの幅方向に変位している個々のマー
    クの位置情報を、前記した第1のデータ語の再生内容に
    基づいて得る手段と、前記の情報トラックの幅方向に変
    位している個々のマークの位置情報を用いて、前記の第
    2のデータ語に従って情報トラックの幅方向に変位して
    いる個々のマークを標本抽出して第2のデータ語を再生
    する手段とからなる光学的再生装置。
  7. 【請求項7】 記録再生の対象にされている第1のデー
    タ語を所定の変調方式に従って変換して得たチャンネル
    ビットで形成される順次のチャンネル語にマーク長記録
    法を適用して記録するときに、前記の変調方式で定めて
    ある最短のマーク長以上のマーク長を実質的に有するマ
    ーク部分の内で、前記した個別のチャンネル語中に最初
    に現われるマークを含めて少なくとも予め定められた同
    一の個数のマーク部分を備えているように、論理1をマ
    ークと非マークとの反転位置に対応させるという通常の
    規則に制限を加えて構成させたマークパターンをも含む
    複数のマークパターンよりなる予め準備された所定数の
    マークパターン群から、チャンネル語と対応する所望の
    マークパターンを選択して光学的記録媒体の信号面に、
    順次にマークの有無よりなるマーク列によって光学的記
    録媒体の径方向に予め定められたトラックピッチで順次
    の情報トラックが記録形成されているとともに、前記し
    た個別のチャンネル語中に最初に現われるマークを含む
    予め定められた同一の個数のマーク部分が、情報トラッ
    クの幅方向について予め設定された複数の位置の内の選
    択された特定な位置に、記録再生の対象にされている第
    2のデータ語に従って変位させた状態のマークとして記
    録されていることを特徴とする光学的記録媒体。
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EP1128369A2 (en) * 2000-02-28 2001-08-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disk device, optical disk, data recording method, and data reproducing method
EP1128369A3 (en) * 2000-02-28 2006-09-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disk device, optical disk, data recording method, and data reproducing method

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