JPH0869536A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH0869536A
JPH0869536A JP6206360A JP20636094A JPH0869536A JP H0869536 A JPH0869536 A JP H0869536A JP 6206360 A JP6206360 A JP 6206360A JP 20636094 A JP20636094 A JP 20636094A JP H0869536 A JPH0869536 A JP H0869536A
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Shinya Suzuki
信也 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮された画像データを自然なイメージで再
生する。 【構成】 原画像の領域単位に単一色が付された圧縮画
像データから画像を再生する装置で、各領域の境界にお
ける色差を判定する手段18、色差が一定値以内の境界
を選別する手段22、選別された境界の両側の領域の色
差をn分割し、両領域の色の間で徐々に変化するn色を
生成する手段26、選別された境界に沿って領域の境界
付近にn個の新たな帯状領域を生成する手段30、n個
の帯状領域に対し、色が徐々に変化する順序でn色を付
与する処理実行部34を有する。境界において徐々に変
化する色が付与され、より自然なイメージで再生され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理装置、特に色情
報に従った領域分割により圧縮された画像データから画
像を再生する画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭や店舗に情報機器端末や娯楽
機器が普及するにつれ、カラー画像を高速に転送する技
術が必要とされている。しかし画像転送においては、転
送されるべき画像の鮮明度と転送の速度が常に相容れな
い性質のものであるため、画像の鮮明さと転送速度、転
送費用等のいずれかの面である程度の犠牲を払わざるを
得ない。ここでは、自然画ほど鮮明な画像は必要としな
いものの、電話回線等既存の回線を使用して安価にかつ
大量のデータ転送が要求される場合について説明する。
【0003】低速回線を介して画像を転送する場合、デ
ータを圧縮して転送する必要が生じる。データ圧縮には
数々の手法があるが、最近では、画像において近接する
領域が近似色を持つ場合、それらの領域を統合して平均
色を付与し、領域情報と色情報のみを転送することでデ
ータ量の低減を図る手法が見受けられるようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の手法によ
って圧縮された画像データを受信して再生する場合、次
のような課題があった。すなわち、データが圧縮される
段階で画像が本来持っていた無数の色がせいぜい数十〜
数百程度の色に縮退される場合が多く、再生画像が不自
然になることである。この傾向は、空や照明に照らされ
た壁面等、原画像において色が徐々に変化する場合に顕
著である。これは再生画像に使用される色の数に限りが
あるため、本来徐々に変化する画像が段階的に変化し、
場合によっては空が数色の帯で表現され得るためであ
る。かかる問題は、圧縮後においても十分な数の色を保
持することによって理論的には解消されるが、この場合
はデータ圧縮率が低くなり、圧縮して転送を行う趣旨が
没却される。
【0005】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れたもので、一旦少ない数の色に圧縮された画像データ
を再生する際、隣接する領域の色差が一定値以内であれ
ば、それらの領域の境界にグラデーション処理、すなわ
ち徐々に変化する色を付する処理を施し、境目のない滑
らかな画像を得る画像処理装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の画像処理装置は、原画像において位置的に
近接し、かつ色の近似する領域が単一色で表現されるこ
とによって領域単位に圧縮された画像データから画像を
再生する画像処理装置であって、画像データの各領域の
境界における色差を判定する判定手段と、判定手段によ
って判定された色差が一定値以内である境界を選別する
選別手段と、選別手段によって選別された境界を形成す
る両側の領域の色差をn分割(n:2以上の自然数)
し、両側の領域の色の間で徐々に変化するn通りの色を
生成する色生成手段と、選別手段によって選別された境
界に沿って、領域の境界付近にn個の新たな帯状領域を
生成する領域生成手段と、領域生成手段によって生成さ
れたn個の帯状領域に対し、色が徐々に変化する順序
で、色生成手段によって生成されたn通りの色を一対一
に付与する付与手段とを有するものである。
【0007】また本発明の画像処理装置は、さらに、前
記選別手段によって選別された境界であっても、その境
界において前記付与手段による新たな色の付与を禁止す
る禁止手段を有するものである。
【0008】また本発明の画像処理装置は、さらに、前
記選別手段によって選別された境界を形成する両側の領
域の幅を測定する測定手段と、測定手段によって測定さ
れた幅に従い、境界毎に前記nの値を決定する分割数決
定手段とを有するものである。
【0009】
【作用】上記の構成による本発明の画像処理装置によれ
ば、まず判定手段が領域毎に単一色が与えられた原画像
データの各領域の境界における色差を判定する。判定の
結果、選別手段によって色差が一定値以内である境界が
選別される。次に色生成手段が、選別された境界を形成
する両側の領域の色差をn分割(n:2以上の自然数)
し、両側の領域の色の間で徐々に変化するn通りの色を
生成する。一方、領域生成手段は、選別された境界に沿
って、領域の境界付近にn個の新たな帯状領域を生成す
る。こうしてn通りの色、およびn個の帯状領域が得ら
れた後、付与手段によって、色が徐々に変化する順序
で、n通りの色をn個の帯状領域に付与していく。この
結果、領域の境界近辺において、徐々に変化する色が表
現される。
【0010】また本発明の画像処理装置によれば、禁止
手段によって徐々に変化する色の付与を禁止することが
できる。その結果、例えば赤い机に赤いリンゴを置いた
ような場合であっても、リンゴと机の境界で不要なグラ
デーション処理がなされることがない。
【0011】また本発明の画像処理装置によれば、まず
測定手段が選別された境界を形成する両側の領域の幅を
測定する。続いて、この幅に基づき、分割数決定手段が
境界毎に前記nの値を決定する。このため、領域の幅に
応じてnの値が決定され、生成される帯状領域および色
の数が可変となる。
【0012】
【実施例】
実施例1.ここで本発明の画像処理装置の実施例につい
て、図を用いて説明する。まず、図1によって本実施例
の概略構成図を示し、図2以降で実例を用いた具体的な
説明を行う。
【0013】図1において、本装置はまず回線10を介
して送信されてきた画像データを画像データ入力部12
から入力する。この画像データは、送信前に領域単位で
単一色が与えられ、領域情報と領域色情報とに圧縮され
ているものとする。
【0014】境界認識部14は画像データ入力部12に
よって入力された画像データを解析し、領域分割された
画像データの領域の全境界を抽出し、それら境界の位置
情報を境界記憶部16へ格納する。色差判定部18は境
界記憶部16に格納された境界の位置情報を読み出し、
その情報および画像データから、境界両側の領域の色差
を判定する。この判定は全境界について行われ、判定結
果は色差記憶部20へ格納される。境界選別部22は色
差記憶部20から判定結果を読み出し、全境界の中から
予め定められた色差以内の境界を選別し、それら境界の
位置情報を処理対象境界記憶部24へ格納する。ここで
選別された境界が処理対象境界となる。
【0015】次に色生成部26が処理対象境界記憶部2
4から処理対象境界を読み出し、各境界について、両側
の領域の色差をn分割(n:2以上の自然数)し、両側
の領域の間で徐々に変化するn通りの色を生成する。生
成された色は境界と対応づけられて処理準備色記憶部2
8へ格納される。一方、領域生成部30も処理対象境界
記憶部24から処理対象境界を読み出し、各境界に沿っ
て、境界と平行で、かつその境界をほぼ中心線とするn
個の細い帯状領域を生成する。生成された帯状領域は境
界と対応づけられて処理準備領域記憶部32へ格納され
る。
【0016】こうしてn通りの色、およびn個の帯状領
域が得られた後、処理実行部34がこれらの情報をもと
に、境界の両側領域の間で色が徐々に変化する順に、n
通りの色をn個の帯状領域に付与していく。かかる合成
処理がされた画像データは再生画像記憶部36へ格納さ
れ、画像表示部38によってディスプレイ40へ表示さ
れる。この結果、近似色を有する領域の境界近辺におい
て、徐々に変化する色が表示されるのである。
【0017】なお、このようなグラデーション処理がな
された境界であっても、この処理が不要である場合に
は、以下の操作によってその境界を処理前の状態に戻す
ことができる。すなわち、ディスプレイ40に表示され
た画像において、ユーザがマウス42で処理後の境界付
近をクリックすると、画像処理装置は当該境界における
処理を解消すべきものと判断し、処理実行部34へ通知
する。処理実行部34はクリックされた箇所からもとの
処理対象境界を算出し、その境界については処理前の状
態に戻して再生画像記憶部36へ再格納する。この結果
ユーザによる画像修正が可能となるのである。
【0018】ここで、図2に示す圧縮された画像デー
タ、および図2の矩形領域54を拡大した図3、さらに
図3の各領域に新たな色が付与された状態を示す図4に
よって、上記構成による画像再生の様子を説明する。
【0019】図2は、リンゴ50が机52に置かれ、図
の右上方から薄日が当たっている画像である。画像処理
装置はまず回線10を介して送信されてきたこの画像デ
ータを画像データ入力部12から入力する。送信前のデ
ータ圧縮の結果、リンゴ50は4つの領域a、b、c、
dに分割され、領域aに最も明るい赤、領域dに最も暗
い赤が付与され、その中間の色が領域b、cに付与され
ているものとする。つまり、本来ならば無数の色によっ
て徐々に明暗表現のされるべきリンゴ50が、わずか4
色によって塗り分けられており、通常の画像処理装置で
このデータを再生すれば、非常に不自然な画像を得るこ
としかできない。
【0020】ここで境界認識部14がこの画像データを
解析し、 領域aとbの境界−−>境界i 領域bとcの境界−−>境界j 領域cとdの境界−−>境界k 領域dと机の境界−−>境界m というように、すべての境界を抽出し、その位置情報を
境界記憶部16へ格納する。図2の画像には数本の境界
線が存在するが、以降、領域bとcの境界である境界j
に絞って説明する。
【0021】境界が格納された後、色差判定部18が境
界jの位置情報を読み出し、境界j両側の領域、すなわ
ち領域bとcの色差を判定する。判定結果は色差記憶部
20へ格納される。境界選別部22はこの判定結果を読
み出し、予め定められた色差との比較を行うが、境界j
は本来連続的に色の変化する部分であるため、領域bお
よびcの色差は十分に小さく、本発明によるグラデーシ
ョン処理を行うべき箇所であると判断される。この結
果、境界jは処理対象境界として処理対象境界記憶部2
4へ記憶される。
【0022】次に色生成部26が領域bとcの色差を4
分割(本実施例ではn=4)し、両領域間で徐々に変化
する4通りの色を生成する。生成された色は境界jと対
応づけられて処理準備色記憶部28へ格納される。一
方、領域生成部30は境界jに沿って、境界jと平行
で、かつ境界jを中心線とする4個の細い帯状領域を生
成する。図3は、図2の矩形領域54の拡大図で、境界
jを含んでいる。いま領域生成部30によって、境界j
を中心とする4個の帯状領域p、q、r、sが生成され
ている。これら帯状領域の幅は一定値でもよいし、領域
bおよびcに対して一定の率を持つように計算されても
よい。
【0023】こうして4通りの色、および4個の領域が
生成され、最後に処理実行部34が領域bおよびcの間
で色が徐々に変化する順に、4通りの色を4個の帯状領
域p、q、r、sに付与していく。この例の場合、領域
bが最も明るい色であるため、領域b→帯状領域p→帯
状領域q→帯状領域r→帯状領域s→領域cの順に、次
第に暗くなる色が与えられる。こうして色が付され、処
理が終了した時点における図3の各領域の様子を図4に
示す。図4では、付与された色の明暗に従い、各領域の
色を示す実線の間隔を強調して変化させている。
【0024】以上が境界j近辺におけるグラデーション
処理の様子である。境界i、kについても同様の処理が
なされることになるが、ここで考慮すべきは、リンゴ5
0と机52の境界である境界mにおける処理である。こ
の処理に際しては、机52の色によって場合分けが発生
する。
【0025】(1)机52と領域dの色差が大きいとき 例えば机52が青であれば、リンゴ50の領域dとの色
差は大きい。従って境界mは、境界選別部22によって
処理対象境界として選別されることはなく、境界m近辺
におけるグラデーション処理は発生しない。その結果、
最終的に得られる再生画像において、机52の青とリン
ゴ50の赤の中間色である紫色の領域が生成されること
はなく、両者は鮮明に区分けされる。
【0026】(2)机52と領域dの色差が小さいとき 例えば机52もリンゴ50同様赤であれば、その赤の種
類によっては、領域dとの色差が非常に小さくなる。そ
のとき境界mは境界選別部22によって処理対象境界と
して選別されるため、境界m近辺におけるグラデーショ
ン処理が発生する。その結果、最終的に得られる再生画
像において、机52とリンゴ50の境界mにおいて色が
滑らかに変化し、両者の区分けが不鮮明になる。かかる
境界におけるグラデーション処理は本来なされるべきで
はないが、境界毎に色差を判定する構成だけでこの事態
を回避することはできない。
【0027】そこでこの場合には、図1において説明し
た如く、ディスプレイ40に表示された画像について、
ユーザがマウス42によって境界m付近をクリックする
ものとする。この結果、画像処理装置は境界mにおける
処理を解消し、所望の画像を得ることができるのであ
る。
【0028】実施例2.続いて実施例2を説明する。こ
の実施例は、前記の色生成部26による色の生成を具体
的に示すものである。
【0029】図5は、隣接する2つの領域の境界でグラ
デーション処理の様子を示す図で、ここでは色生成部2
6によってn通りの色が生成され、これらが帯状領域に
付与されている。色生成部26の機能を説明するため
に、以下の仮定を行う。
【0030】・n=8とする。すなわち、2つの領域に
はそれぞれ4つの帯状領域が生成されるものとする。
【0031】・処理前の2つの領域の色番号をC1、C
2とする。すなわち、図5において、上の領域の色番号
をC1、下の領域の色番号をC2とする。
【0032】・各帯状領域の幅は1画素とする。
【0033】以上の仮定に基づき、色生成部26による
色の生成を説明する。いま、色番号がC1、C2である
領域をそれぞれ領域C1、領域C2と名付ける。また、
境界から領域C1へ入り込む方向で、4つの帯状領域を
順に、A1、A2、A3、A4と呼び、領域C2の側も
同様に、4つの帯状領域を順に、B1、B2、B3、B
4と呼ぶ。本実施例の場合、各帯状領域の幅が1画素し
かないため、実際には各領域は帯状とならず、階段状と
なる。
【0034】ここでまず、境界の色を考える。境界は領
域C1、C2のちょうど中間であるから、理想的には両
領域の平均色(C1+C2)/2が付与されるべきであ
る。しかし、境界自体は幅を持たないため、現実には帯
状領域A1とB1に対し、この平均色(C12と呼ぶ)に
近い色が付与されるにとどまる。各帯状領域に付与され
る色は、次式によって決定することができる。
【0035】[領域C1側について]帯状領域Ai(i
=1〜4)に対して、 C12+i・(C1−C12)/5 ・・・(1) [領域C2側について]帯状領域Bi(i=1〜4)に
対して、 C12+i・(C2−C12)/5 ・・・(2) この規則に従い、仮にC1=0、C2=100であると
すれば、C12=50であるから、各帯状領域の色番号を
図5の順に並べて示せば、 帯状領域A4−−>10 帯状領域A3−−>20 帯状領域A2−−>30 帯状領域A1−−>40 帯状領域B1−−>60 帯状領域B2−−>70 帯状領域B3−−>80 帯状領域B4−−>90 となり、グラデーション処理が実現される。
【0036】以上が実施例2の色生成部26の動作であ
る。なお、本実施例ではn=8としたが、これを一般に
n=2mたる偶数について考えれば、上式(1)(2)
における除数5を(m+1)に置き換えればよい。この
際、除算に余りが生じる場合も考えられるため、厳密に
は上式(1)(2)をそれぞれ、 C12+mode[i・(C1−C12)/(m+1)] (i
=1〜m) C12+mode[i・(C2−C12)/(m+1)] (i
=1〜m) とすればよい。ここでmode[x]は、xを越えない最大
整数を表すものとする。
【0037】実施例3.続いて実施例3を説明する。実
施例2では隣接する2つの領域を考えたが、本実施例で
は3つの領域が接する場合における色生成部26の動作
を説明する。
【0038】図6は、3つの領域が接する境界における
グラデーション処理の様子を示す図である。ここでも実
施例2同様、3つの領域を色番号に従って領域C1、C
2、C3と呼ぶ。また、この実施例でもn=8、すなわ
ち3つの領域にはそれぞれ4つの帯状領域が生成される
ものとし、各帯状領域の幅は1画素とする。図6では説
明のために、領域C3に含まれる画素をp1〜38と名
付けている。また、 C1、C2の平均色 −−>C12 C1、C3の平均色 −−>C13 C2、C3の平均色 −−>C23 C1、C2、C3の平均色−−>C123 と記述する。
【0039】以上の前提に基づき、色生成部26による
色の生成を説明する。
【0040】まず、境界の色について考察する。実施例
2でも述べた通り、境界自体は色を持ち得ないが、境界
または境界の接する点の上に色を想定することによっ
て、色付与の様子が理解しやすくなる。本実施例では、
3つの領域の接点から境界に沿って色を変えていき、領
域内部は境界上の色を補間することによって色を付与す
るものとし、具体的には以下のステップで各画素の色が
決定される。
【0041】[ステップ1]3つの領域C1、C2、C
3の接点、すなわち図6の点XにC123 を付与し、点X
から4画素分、境界に沿って進んだ点Y、Z、Wに、そ
れぞれC12、C13、C23を付与する。従って、境界に沿
った画素については、以下の色が付与される。
【0042】 画素p1の色 −−>C123 +(C13−C123 )/5 画素p3の色 −−>C123 +2・(C13−C123 )/5 画素p6の色 −−>C123 +3・(C13−C123 )/5 画素p11の色 −−>C123 +4・(C13−C123 )/5 画素p2の色 −−>C123 +(C23−C123 )/5 画素p5の色 −−>C123 +2・(C23−C123 )/5 画素p9の色 −−>C123 +3・(C23−C123 )/5 画素p16の色 −−>C123 +4・(C23−C123 )/5 [ステップ2]ステップ1の各画素間を補間するよう、
関連する画素に色を付与する。ここで、画素pN(N=
1〜38)の色番号を単純にpNと書けば、以下の規則で
色が付与される。
【0043】 画素p4の色 −−>(p3+p5)/2 画素p7の色 −−>p9+(p6−p9)/3 画素p8の色 −−>p9+2・(p6−p9)/3 画素p12の色 −−>p11+(p11−p16)/5 画素p13の色 −−>p11+2・(p11−p16)/5 画素p14の色 −−>p11+3・(p11−p16)/5 画素p15の色 −−>p11+4・(p11−p16)/5 [ステップ3]残りの画素、すなわち、隣接する2つの
領域間におけるグラデーション処理は必要であるが、残
り1つの領域の影響が現れない画素については、実施例
2同様の方法で色が付与される。具体的には、以下の規
則による。
【0044】 画素p10,17,27の色 −−>C13+(C3−C13)/5 画素p18,28 の色 −−>C13+2・(C3−C13)/5 画素p19,29 の色 −−>C13+3・(C3−C13)/5 画素p20,30 の色 −−>C13+4・(C3−C13)/5 画素p25,26,27の色 −−>C23+(C3−C23)/5 画素p24,36,37の色 −−>C23+2・(C3−C23)/5 画素p23,35 の色 −−>C23+3・(C3−C23)/5 画素p22,34 の色 −−>C23+4・(C3−C23)/5 画素p21,31,32,33 の色−−>C3 以上が実施例3における色付与の様子である。
【0045】実施例4.上記各実施例において、nの値
は固定であった。しかし一般的にいって、幅の大きな領
域についてはグラデーションのかかる領域を大きくとる
ことが望ましい。この処理によって、より自然なイメー
ジの画像を再生することができるためである。
【0046】かかる機能を実現するために、本実施例で
は、処理対象境界を形成する両側の領域の幅を予め測定
し、その数値の大小に応じて、境界毎に最適のnを決定
するn値決定手段を有するものとする。このn値決定手
段の機能を図によって説明する。
【0047】図7は、処理対象境界uとその両側の領域
を領域S、Tを示す図である。領域Sは境界uによって
領域Tと接し、境界u上の点Pから見た領域S、Tの幅
をそれぞれs、t(s<t)とする。また生成される各
帯状領域の幅は一定値wと仮定する。この状況における
n値決定手段の動作ステップは以下の通りである。
【0048】1.まずs<tより、グラデーション処理
可能な領域の最大幅がsの値によって制約されることを
判断する。
【0049】2.そこで、sに対して仮に30パーセン
トの幅、すなわち境界uから0.3 sの幅をグラデーショ
ン処理領域と決定する。
【0050】3.続いて、0.3 s/wを計算し、領域S
内において生成される帯状領域の数n( s) を求める。
すなわち、n( s) =mode[0.3 s/w]とする。
【0051】4.領域Tの側にも同数の帯状領域を生成
するものとする。すなわち、領域T内において生成され
る帯状領域の数n( t) はn( s) に等しい。
【0052】5.最終的にnをn=n( t) +n( s)
=2・n( s) から求める。
【0053】以上が本実施例のn値決定手段の動作であ
る。
【0054】なお本実施例では、境界u上に予め点Pを
仮定したが、かかる点は上記sの値を最小にする点とし
て求めることが望ましい。かかる計算は既知の方法によ
って容易に行うことができる。また本実施例では帯状領
域の幅wを定数としたが、逆にn( s) を定数とし、w
をw=mode[0.3s/n( s) ]から求める構成であって
もよい。さらに、本実施例ではn( s) =n( t) とし
たが、これは必須の条件ではなく、例えばs:t=n(
s) :n( t) としてnを求めることもできる。
【0055】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明の画像
処理装置によれば、領域毎に単一色が与えられた原画像
データの各領域の境界における色差を判定し、色差が一
定値以内の境界においてグラデーション処理がなされる
ため、本来連続的に変化する色を当初の自然画像に近い
イメージで再生することができる。この際、一連の処理
はすべて本発明の画像処理装置で行われるため、原画像
を送信する側の装置に負担をかけることはない。また本
発明の画像処理装置によれば、圧縮の際に失われた情報
を相当程度再現することができるため、従来に比べて更
に高いデータ圧縮を施すことが可能となる。これは転送
される色の数よりも再生される画像の色の数の方が多い
という本発明特有の作用に起因するものであり、非常に
簡単な構成にして実用性の高い装置を提供するものであ
る。
【0056】なお、本発明の画像処理装置は、当初より
少ない数の色で描画された漫画等の画像から、より自然
な画像を得るための処理装置として使用することも可能
である。かかる用途にあっては、もはや当初の画像に近
いイメージを再生するのではなく、当初の画像の情報量
を越えて新たな画像を生成するものであり、画像処理装
置として新しい用途を拓くものといってよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の実施例1の概略構成図
を示す図である。
【図2】リンゴ50が机52に置かれ、右上方から光が
当たっている画像である。
【図3】図2の矩形領域54を拡大した図である。
【図4】図3の各領域に色が付された状態を示す図であ
る。
【図5】隣接する2つの領域の境界でグラデーション処
理の様子を示す図である。
【図6】3つの領域が接する境界におけるグラデーショ
ン処理の様子を示す図である。
【図7】処理対象境界uとその両側の領域を領域S、T
を示す図である。
【符号の説明】
12 画像データ入力部 14 境界認識部 18 色差判定部 22 境界選別部 26 色生成部 30 領域生成部 34 処理実行部 42 マウス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/41 B 11/04 Z 9185−5C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像において位置的に近接し、かつ色
    の近似する領域が単一色で表現されることによって領域
    単位に圧縮された画像データから画像を再生する画像処
    理装置であって、 画像データの各領域の境界における色差を判定する判定
    手段と、 判定手段によって判定された色差が一定値以内である境
    界を選別する選別手段と、 選別手段によって選別された境界を形成する両側の領域
    の色差をn分割(n:2以上の自然数)し、両側の領域
    の色の間で徐々に変化するn通りの色を生成する色生成
    手段と、 選別手段によって選別された境界に沿って、領域の境界
    付近にn個の新たな帯状領域を生成する領域生成手段
    と、 領域生成手段によって生成されたn個の帯状領域に対
    し、色が徐々に変化する順序で、色生成手段によって生
    成されたn通りの色を一対一に付与する付与手段とを有
    することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像処理装置であって
    該装置はさらに、 前記選別手段によって選別された境界であっても、その
    境界において前記付与手段による色の付与を禁止する禁
    止手段を有し、 禁止手段によって禁止された境界においては、色を徐々
    に変化させることなく、原画像データの通り画像を再生
    することを可能とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれかに記
    載の画像処理装置であって該装置はさらに、 前記選別手段によって選別された境界を形成する両側の
    領域の幅を測定する測定手段と、 測定手段によって測定された幅に従い、境界毎に前記n
    の値を決定する分割数決定手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006014284A (ja) * 2004-05-26 2006-01-12 Fuji Photo Film Co Ltd 出力装置、色変換方法、及びプログラム

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