JPH086952A - 文章処理装置及びその方法 - Google Patents

文章処理装置及びその方法

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JPH086952A
JPH086952A JP6138887A JP13888794A JPH086952A JP H086952 A JPH086952 A JP H086952A JP 6138887 A JP6138887 A JP 6138887A JP 13888794 A JP13888794 A JP 13888794A JP H086952 A JPH086952 A JP H086952A
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JP6138887A
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Aruna Roora Suda
アルナ・ローラ 須田
Chiyandoran Suretsushiyu Jieya
チャンドラン・スレッシュ ジェヤ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力された情報およびそれに関する知識か
ら、個々の文章に適した内容・構成を持つ文章を生成で
きるようにする。 【構成】 文章処理装置に、情報を入力する自然言語入
力部1と、知識を記憶する知識ベース23と、入力され
た情報に関連する知識を知識ベース23から検索する知
識ベース管理部24と、前記入力された情報及び入力さ
れた情報に関連する検索された知識から、生成すべき文
章の要素とすべき情報を選択し、選択された情報の記述
の順序を決定する文章作成部と、選択され、記述の順序
が決定された情報から、出力すべき文章を生成する生成
部とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力された情報に基づ
いて、文章を生成する文章処理装置及びその方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、入力されるデータや命令に基づい
て、文章を読み出し、あるいは生成して出力する装置が
考案されている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来の文章処理装置では、入力されるデータや命令に
対して、一様な文章が出力されていた。従って、出力さ
れる文章の読者の理解力、読者と作者の社会的な立場の
相違・上下関係、文書タイプなどに応じて、個々の文章
に求められる要求にきめ細かく対応した内容・構成をも
つ文章を出力することはできなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、文章処
理装置に、情報を入力する入力手段と、知識を記憶する
知識ベースと、該知識ベースから、前記入力手段より入
力された情報に関連する知識を検索する検索手段と、前
記入力手段より入力された情報及び前記検索手段により
検索された知識から、生成すべき文章の要素とすべき情
報を選択する選択手段と、該選択手段により選択された
情報の記述の順序を決定する順序決定手段と、前記選択
手段により選択され、前記順序決定手段により記述の順
序が決定された情報から、出力すべき文章を生成する生
成手段とを具える。
【0005】また、本発明の他の態様によれば、文章処
理方法に、情報を入力する入力工程と、知識を記憶する
知識ベースから、前記入力工程により入力された情報に
関連する知識を検索する検索工程と、前記入力工程によ
り入力された情報及び前記検索工程により検索された知
識から、生成すべき文章の要素とすべき情報を選択する
選択工程と、該選択工程により選択された情報の記述の
順序を決定する順序決定工程と、前記選択工程により選
択され、前記順序決定工程により記述の順序が決定され
た情報から、出力すべき文章を生成する生成工程とを具
える。
【0006】
【作用】本発明の文章処理装置では、入力手段より入力
された情報に関連する知識を、検索手段により知識ベー
スから検索し、前記入力された情報及び前記検索手段に
より検索された知識から、生成すべき文章の要素とすべ
き情報を選択手段により選択し、該選択された情報の記
述の順序を順序決定手段により決定し、前記選択手段に
より選択され、前記順序決定手段により記述の順序が決
定された情報から、出力すべき文章を生成手段により生
成する。
【0007】本発明の文章処理方法では、入力工程によ
り入力された情報に関連する知識を、検索工程により知
識ベースから検索し、前記入力された情報及び前記検索
工程により検索された知識から、生成すべき文章の要素
とすべき情報を選択工程により選択し、該選択された情
報の記述の順序を順序決定工程により決定し、前記選択
工程により選択され、前記順序決定工程により記述の順
序が決定された情報から、出力すべき文章を生成工程に
より生成する。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明に係
る好適な一実施例を詳細に説明する。
【0009】図1は本発明に係る文章処理装置の1実施
例のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0010】同図において、1は、自然言語により情報
を入力するための入力部であり、例えば、文字をキー入
力するためのキーボードであるが、それに限らず、音声
認識装置を含む音声入力装置や、文字認識装置を含む画
像入力装置、他の装置より情報を受信する受信装置など
であってもよいし、これらのうちの2以上を併設して、
選択的に利用してもよい。更に、本装置内の他の処理に
より生成された情報をここでの入力としてもよい。
【0011】2は、CPUであり、各種処理のための演
算、論理判断等を行ない、バス6に接続された各構成要
素を制御する。
【0012】3は、出力部であり、例えば、CRTや液
晶表示器などの表示装置とするが、それ以外に、出力情
報を音声合成して出力する音声出力装置や、印刷出力す
るためのプリンタ、他の装置へ情報を送信する送信装置
であってもよく、これらのうちの2以上を具え、選択的
に利用するようにしてもよい。更に、ここでの出力を本
装置内の他の処理への入力としてもよい。
【0013】4は、プログラムメモリであり、フローチ
ャートにつき後述する処理手順を含むCPU2による制
御のためのプログラムを格納するメモリである。プログ
ラムメモリ4は、ROMであってもよいし、外部記憶装
置などからプログラムがロードされるRAMであっても
よい。
【0014】5は、データメモリであり、各種処理で生
じたデータを格納するほか、後述する知識ベースの知識
を格納する。データメモリ5は、例えばRAMとする
が、知識ベースの知識は、不揮発な外部記憶媒体から、
処理に先立ってロードしておく、あるいは、必要がある
ごとに参照するものとする。
【0015】6は、CPU1の制御の対象とする構成要
素を指示するアドレス信号、各構成要素を制御するため
のコントロール信号、各構成機器相互間でやりとりされ
るデータの転送を行なうためのバスである。
【0016】図2は、本発明の実施例に係る文章処理装
置の基本構成を示す機能ブロック図である。
【0017】21は、内容把握部であり、後述するCA
31、理解部32を備え、入力部1から入力された自然
言語情報の内容を、知識ベース23の知識を利用して把
握する。
【0018】22は、文書構成部であり、後述する文章
作成部33、生成部34を含み、内容把握部21で把握
された内容に基づいて、知識ベース23の知識を利用し
て文書を作成して出力部3に出力する。
【0019】23は、知識ベースであり、知識ベース管
理部24を介して内容把握部21、文書構成部22に必
要な知識を供与するとともに、内容把握部21、文書構
成部22における処理の過程で生じた新たな知識を記憶
する。24は、知識ベース管理部であり、知識ベース2
3からの知識の読み出し、知識ベース23への知識の書
き込みを制御する。
【0020】図3は、本発明に係る装置の更に詳細な構
成を表すブロック図である。
【0021】31は、概念解析部(Conceptual Analyze
r 以下CAと表す)であり、ユーザの入力した自然言語
情報を解析して、その内容の意味を表現する概念の属性
(Conceptual Dependency 以下CDと表す)に変換す
る。
【0022】CA31は、従来の文解析部のように、ま
ず入力された自然言語情報の構文解析を行って、解析さ
れた文構造に意味を付与するのではなく、その代わり
に、入力情報からそれと等価な意味概念を得て、それを
元に処理するものである。また、CA31は、前の情報
から後の情報が何になるかを、文脈的に、意味的に、さ
らには文法的に予測しながら処理する。
【0023】32は、理解部であり、CA31より出力
された概念の有効性を確認し、必要があれば、追加する
などの補完を行う。また、領域知識ベースのゴール・プ
ラン・モデルを利用して、上記概念中のユーザの行動の
裏にあるユーザの意図を推論する。また、プランの中
で、ユーザが言及し忘れていると思われる部分を、対話
的な処理によりユーザに指摘する。
【0024】33は文章作成部であり、ユーザのゴール
・プランから関係するものだけを含むCD形式の文章を
形成する。文章作成部33は、文書のレイアウトを含む
文章構成のルールに基づいて、CD形式の完全な文章を
作成する。例えば、手紙を作成する場合には、相手との
親密さのレベルや相手との関係に応じた手紙作成のルー
ルを有する。
【0025】34は、生成部であり、文章作成部33で
形成されたCD形式の文章から、自然言語の文章を生成
する。ここでは、ユーザの要求や文体、文書のタイプな
どに応じて、適切な基調の文章が生成される。
【0026】例えば、手紙を作成する場合には、出力さ
れる手紙文は、文体、相手との親密さ、上下関係やその
他の要因に基づいて生成される。
【0027】知識ベース23は、主に、物質界の知識ベ
ース(WKB)37、領域知識ベース(DKB)38、
文章作成知識ベース(TKB)39、言語知識ベース
(LKB)40の4つの知識ベースを備えている。
【0028】WKB37は、一般的な物事についての知
識を有する。DKB38は、ゴール・プランモデルなど
の知識を有する。TKB39は、上述した文章構成のル
ールなど、文章を構成するための知識を有する。LKB
40は、通常の辞書に相当する言語の知識を有し、CA
31による自然言語の解析と、生成部34による自然言
語の生成とに共通に用いられる。
【0029】35は、フィードバック処理部であり、こ
こでは、出力結果において、ユーザがシステムに変更も
しくは再検討させたいさまざまな要因について、ユーザ
から入力を受けて、フィードバック処理を行う。例え
ば、置き換え可能な他の語句(同義の語句)の選択、動
詞の形式(不定詞、動名詞など)、文の態(能動態か受
動態か)、文書全体の基調、文体や丁寧さのレベル、概
念の表現、文書作成の規則、語句または文の追加・削除
などについて行う。
【0030】36は、文書整形部であり、自然言語の最
終出力文の生成後に、出力文を適切なレイアウトの文書
形式に整形するものである。例えば、手紙文の作成にお
いては、アメリカン・スタイル(フルブロック)にする
かブリティッシュ・スタイルにするか、レターヘッドの
出力、日付けの付加、パラグラフに分ける、といった手
紙の形式の決定が行われる。
【0031】図4は、CA31の詳細構成を示すブロッ
ク図である。CA31は、R・E・カリンフォードの開
発したものをベースにしている。概念解析とは、自然言
語から意味表現への写像であり、その役割は、自然言語
の文もしくは文の断片よりなる表面上の形式を、取り扱
いやすい形式の知識構造に変換することである。この単
語から知識構造への変換は、形態的、構文的、意味的、
あるいは文脈的な糸口により行われる。
【0032】CA31では、入力の処理に当って、構文
解析による構文構造を生成せずに、その意味に重点を置
く。これにより、文法的に誤りであったり、文として不
完全である文の断片のような入力も取り扱うことができ
る。CA31では、各単語の処理の過程において、後続
の単語を予測することで、以後の処理に役立てている。
【0033】概念解析によるアプローチでは、語義の辞
書を処理の中心としている。このため、CA31では、
明確な文法というものを利用していない。しかしなが
ら、構文上の特徴をまったく用いないわけではなく、語
順と名詞のグループの層を、複数の単語によって1つの
意味を形成する時に利用している。
【0034】図4において、42は、概念解析前処理部
(プレCA)であり、図5につき後述する前処理を行
う。43は、概念解析主処理部(メインCA)で、図6
につき詳述する主処理を、入力された各単語について行
う。そして、44は、概念解析後処理部(ポストCA)
であり、図7につき詳述する後処理を行う。
【0035】図5は、プレCA42の前処理を示すフロ
ーチャートである。ステップS101で、先行する入力
から、次に入力されるべき、あるいは入力されそうな情
報を文脈的に予測する前処理を行う。
【0036】図6は、メインCA43による主処理の詳
細なフローチャートである。
【0037】入力された各単語について、最初の単語か
ら順次処理するために、先ず、ステップS109で、ま
だ処理していないうちの先頭の語を取り出す。次に、ス
テップS110で、LKB39を検索して、同一の単語
があれば、ステップS114に進む。一方、LKB39
に同一の単語が無ければ、ステップS111に進み、ワ
ードコレクタ(不図示)により単語のスペルをチェック
して、ユーザのスペルミスを訂正する。訂正により得ら
れた単語について、再度LKB39を検索する。それで
も同一の単語が見つからない、あるいはスペルを訂正す
べき単語がない場合は、ステップS113に進む。
【0038】ステップS113では、WKB37に同一
の単語がないか検索し、あれば、ステップS114に進
み、ない場合はステップS115に進む。
【0039】ステップS114では、与えられた単語の
ルールから、対応するドラフト・インスタンスを作成
し、後続の単語について更に予測を行い、ステップS1
16に進む。
【0040】ステップS115では、入力単語が知識ベ
ースに存在しないので、「未知概念」を作成し、ステッ
プS116に進む。
【0041】ステップS116では、作成された概念
に、以前に作成された概念のいずれかが付加するか、例
えば、作成された概念が以前に作成された動作主の概念
に対する動作の概念といったものであるかをチェック
し、そうであれば、ステップS117で、その以前の概
念を作成された概念に付加する。いずれの概念にも付加
しない場合には、ステップS118に進む。
【0042】ステップS118では、作成された概念が
以前に作成された概念のいずれかに付加するか、例え
ば、作成された概念が以前に作成された動作の概念に対
する目的物の概念といったものであるかをチェックし、
そうであれば、ステップS119で、その以前の概念に
作成された概念を付加する。
【0043】続いて、ステップS120で、未処理の単
語があるかを調べ、全ての単語の処理が終了していれ
ば、本処理を終了する。未処理の単語があれば、ステッ
プS109に戻り、次の単語を対象に、同様のステップ
S110〜S119の処理を行う。こうして、全ての単
語を処理すると、ポストCA44による後処理に移る。
【0044】図7は、ポストCAの処理の詳細なフロー
チャートである。図8は、ポストCAの処理対象、処理
結果の例を示す図である。
【0045】まず、ステップS121で、修飾的な主要
でない概念を同定する。例えば、入力が、“I would li
ke to meet you”であった場合、メインCAの処理の処
理結果は図8の(a)のようになっている。この場合、
ステップS121では、外側のWANTというCDだけが、
修飾的な概念として識別される。
【0046】次に、ステップS122では、関係する文
同士を結合する。例えば、図8の(b)のような文
(1)、(2)が入力された場合、ステップS110の
主処理の処理結果は図8の(b)図示のように2つのC
Dになっている。このとき、本ステップでは、第1のC
D(PTRANS)は第2のCD(WANT(MEET))の理由を示し
ているとして、2つのCDを図示のように結合する。
【0047】更に、ステップS123で、意味的に結合
すべきでないのに、結合しているものの結合を解く。例
えば、入力が、“reserve accommodation and pick up
”であった場合に、ステップS110の主処理の処理
結果は図8の(c)のようになっている。この場合、ME
ETという概念(pick up に対応する)はAND 関係(and
を意味する)でスロットに結合している。この時、本ス
テップでは、上記の結果を2つのCDに分割する。
【0048】図9は、理解部の詳細構成を示すブロック
図である。
【0049】図9において、理解前処理部(プレ・アン
ダスタンダ)91は、図10につき後述する前処理を行
ない、理解主処理部(メイン・アンダスタンダ)92
は、図11につき後述する主処理を行ない、理解後処理
部(ポスト・アンダスタンダ)93は、図12について
後述する後処理を行なう。
【0050】図10は、プレ・アンダスタンダ91の処
理の詳細を示すフローチャートである。殆どのCAは、
自然言語の入力を、多義の部分を残さずに解析すること
はできない。このため、メイン・アンダスタンダ92の
実行に先立って、曖昧さの解消及び概念の有効性の確認
の要求が生じる。従って、CA31が入力を解析した
後、解析結果である概念のリストがプレ・アンダスタン
ダ91へ送られる。
【0051】図10において、まずステップS201で
は、システムにとって初めて登場した名称の概念を判定
する未知概念の処理を行う。ここで、入力より推論でき
ない場合には、ユーザに補助的な入力を求める。
【0052】次に、ステップS202では、他の概念と
繋がりのない概念を処理し、ステップS203では、曖
昧な表現を解消する。
【0053】ステップS204で、プレ・アンダスタン
ダ91は、知識ベース23により、ドラフト・インスタ
ンスの有効性の確認、更新及び補完を行なわなければな
らない。また、これとは別に、WKB37の一般知識に
基づいて、日付やユーザの誤ったモデル(例えば、年の
初めでは、多くの人がまだ去年の年号を使用する傾向が
ある)や文の時制を確認する。
【0054】次に、ステップS205では、WKB37
及びDKB38を用いて、概念の不足を補う。
【0055】図11は、メイン・アンダスタンダ92の
処理の詳細を示すフローチャートである。メイン・アン
ダスタンダ92は、前もって与えられたユーザのゴール
・プランモデルを利用して、ユーザの行動に隠された意
図の推論を試みる。
【0056】図11において、ステップS211では、
シーンを設定する。すなわち、受け取った情報中に含ま
れるアクター(動作の主体・客体となる人物)を見つけ
出し、更に、アクターのテーマや、その他の一般の文脈
を見つけ出す。例えば、手紙作成の場合であれば、この
処理は、差出人と受取人の判定、両者の関係の確立、両
者の間のこれまでの経緯を含むものとなる。手紙作成に
関する詳細は、後述する。
【0057】次に、ステップS212において、ゴール
を検出する。ここでは、プレ・アンダスタンダ91より
得られたCDは、メインプランとメインゴールを決定す
るために処理される。例えば、手紙作成の例で、入力に
おいて、MEETだけが与えられた場合、システムは、差出
人と受取人の仕事の分野が一致したことにより、両者が
会うことの理由を、話し合いをするためと推論する。
【0058】この推論の結果はユーザに提示され、ユー
ザはこれを承認してもよいし、代わりに、全く新たな理
由(最初に入力し忘れていたもの)をここで入力しても
よい。プレ・アンダスタンダ91から入力される概念は
行動の内部表現であるので、それらの行動の裏に隠され
た意図を判別することが、メイン・アンダスタンダ92
の主なタスクとなる。
【0059】ひとたび、隠された意図が得られたなら、
ステップS213で、推論を実行する。ここでは、行動
に隠された意味を構築し、様々な入力を結びつけるため
に、要求された、ゴール及びプランの推論が行なわれ
る。理解部の処理中に、理解処理の間のこれらの構造の
取扱及び処理を容易とするために、ゴール・プランのタ
スク・ネットワークが作成される。
【0060】ステップS214では、理解のための計画
の策定が行なわれる。ステップS213で推論が実行さ
れた後で、入力情報のうちで、説明がつかないものが残
るかもしれない。その場合に、その残った情報を結びつ
けるために、全ての入力が説明がつくまで、最上位のゴ
ールから入力レベルのゴールまでプランの策定が行なわ
れる。これにより、理解処理は終了する。
【0061】図12は、ポスト・アンダスタンダ93の
処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS2
21で、補完及び実行のための計画を作成する理解後処
理を行なう。すなわち、満足すべき前提条件や他の保持
されているゴールを検出するために、全てのシナリオの
完全なシミュレーションを実行する。ユーザには、その
ようなゴールが報知され、必要な行動が得られる。
【0062】図13は、文章作成部33の詳細な構造を
示す図である。同図において、131は導入部作成部、
132は主要部作成部、133は末尾部作成部である。
文章作成部33は、情報をまとめ上げ、出力文を作成す
るルールを有している。このルールとして、一般的な文
書作成のルールと、目的に応じた特定のルールとが存在
する。
【0063】理解部32による処理が終了すると、文章
作成部33は、出力文書中に記述された重要なプランを
取り出すために、ユーザのゴール・プランのネットワー
クを走査する。また、文章作成部33は、出力文書の内
容を順に並べることも行なう。ここで留意すべき点は、
文章作成部33の出力文は、内部表現すなわちCD形式
であり、自然言語文とはなっていないことである。
【0064】前述の、目的に応じて異なるルールとし
て、文書のタイプとこれまでの経緯に依存して、異なる
ルールを有している。例えば、手紙作成の例では、文章
の作成に影響を及ぼす要素としては、差出人と受取人の
間の親密さ(知り合い、知り合いでない、よく知ってい
る等)、社会的な地位の差、手紙のやり取りの頻度、最
新の交信内容などが挙げられる。
【0065】図14は、導入部作成部131の処理手順
を表わすフローチャートである。まず、ステップS30
1で文書の導入部を作成する。導入部は、文書のタイプ
ばかりでなく、その背景、その文書が関係するそれ以前
の文書にも依存する。
【0066】手紙の作成を例に取ると、導入部の文章
は、その手紙が相手からの手紙に対する返事か、そのよ
うな経緯のない初めての便りかに依るところが大きい。
次にステップS302で、手紙のメインゴール、すなわ
ち目的が述べられる。
【0067】図15は、主要部作成部302の処理手順
を表わすフローチャートである。
【0068】まず、ステップS311でメインプランを
述べ、ステップS312でそのメインプランの前提条件
を記し、ステップS313で、更に、他に行なうこと
(サブゴール)を記述する。次に、ステップS314
で、メインプランの他の部分を記述する。
【0069】手紙の作成の場合、手紙の主要部として
は、メインプランと他のサブゴール、発信者の要求など
を記載する。
【0070】図16は、末尾部作成部303の処理手順
を表わすフローチャートである。ステップS321で、
文章の終わりの部分を記述し、結語を付加する。
【0071】手紙の作成においては、結語の部分は、文
章作成部が、発信者と受信者との関係に基づいて付加す
る。
【0072】図17は、生成部の詳細構成を示す図であ
る。同図に示すように生成部は3つの部分からなり、4
00は前処理部、410は文生成部、420は後処理部
である。
【0073】生成部による生成の処理は、解析の逆の処
理に相当する。生成とは、知識構造から一連の自然言語
文への写像である。前処理部400は、文章作成部から
出力されたCDのリストを前処理して、文生成部410
へ送る。文生成部410は、概念から自然言語への変換
を実行する。
【0074】図18は、前処理部400の処理手順を表
わすフローチャートである。前処理部400の主な特徴
の1つは、ステップS401の修飾的な概念の付加であ
る。また、他の特徴は、ステップS402において、種
々のユーザの要件と生成中の文書のタイプとに従って、
要望や問いの表現形式(提案調、質問調等)を決定する
ことである。
【0075】例えば、手紙作成システムにおいては、送
り手と受け手の社会的地位の違いや知り合いであるかな
どに従って、表現形式が決定される。
【0076】前処理部400は、ステップS404で複
数のCDを結合するためのルールを具えている。また、
入力されたCDを、役割、性、格といった付加的な言語
情報を具えた言語的なCDに変換する。また、代名詞を
生成するために、参照回数を点けておくようにする。更
に、CDの結合しているスロットにより、並列、因果関
係といった特別な言語構造を生成する。
【0077】文生成部410は、表現すべき全ての概念
が掲載された「GLIST」と呼ばれるリストを作成す
る。文生成部410は、自然言語への変換のために、前
処理部400より受け取ったCDを、順次GLISTに
載せていく。また、文生成部410は、例えば、所有格
形、不定詞形といった様々な文法表現のそれぞれについ
ての「鬼」を具えていて、それらが、生成部の通常のフ
ローに介入して、概念の表現をもっと簡単にするように
指示する。
【0078】図19は、文生成部410の処理手順を表
わすフローチャートである。
【0079】まず、ステップS411で、概念を全てG
LISTに掲載する。ステップS412で、GLIST
が空かをチェックする。空であれば、GLISTの処理
を終了して文の処理へ移行する。空でなければ、ステッ
プS413へ進み、GLISTの先頭が単語であるかを
調べる。単語の場合は、ステップS414で、その単語
をGLISTから取り出して文へ追加し、ステップS4
12へ戻り、以降の情報を処理する。
【0080】ステップS413で、単語でない場合は、
ステップS415で、GLISTの先頭の概念を「鬼」
が訂正処理するかを見て、訂正した場合は、ステップS
412に戻り、訂正後の概念を処理する。訂正のない場
合、ステップS416へ進み、言語の知識ベースLKB
を参照して単語を補い、ステップS417で、位置情報
を利用して、残りのサブとなる概念をGLISTに載せ
る。
【0081】図20は、後処理部420の処理手順を表
わすフローチャートである。
【0082】後処理部420は、文生成部410が、自
然言語の出力文を生成した後で、ステップS421で文
頭の文字の大文字化、句読点の付与等の後編集を行な
う。後処理部420は、これ以外の大きな機能として、
ステップS422で、システム内部のフィードバックに
より、与えられた入力とシステムの理解において、生成
された文章の整合性のチェックを行なう。以上により、
整合の取れた結果は、フィードバック処理部35へ出力
される。
【0083】次に、以上の処理で利用した知識ベースの
構造を以下に説明する。本実施例で利用した知識ベース
23を図21に示す。前述したように、知識ベース23
は、物質界の知識ベース(WKB)37、領域知識ベー
ス(DKB)38、文章作成知識ベース(TKB)3
9、言語知識ベース(LKB)40の4つの知識ベース
に大別される。
【0084】図22は、WKB37の主要なタイプを示
した図である。同図に示すように、Physical Objects<
物体>、Abstract Entities <抽象存在>、Space(Plac
e)<空間(場所)>、Time(Events)<時間(事件)>、
Driving Forces<力>、Results of Driving Forces or
Actions or CD<力の行使の結果或は行動、CD>、St
ate Descriptors<状態の記述>がある。
【0085】図23は、Physical Objects<物体>の下
に存在する知識構造の主要なタイプを示している。
【0086】図24は、Person<人間>の知識構造のス
ロットとその例を示している。
【0087】図25は、Abstract Entities <抽象存在
>の下に存在する知識構造の主要なタイプを示してい
る。
【0088】図26は、Organization<組織>の知識構
造のスロットとその例を示している。
【0089】図27は、Space <空間>の下に存在する
知識構造の主要なタイプを示している。
【0090】図28は、Place<場所>の知識構造のスロ
ットとその例を示している。
【0091】図29は、Time<時間>の下に存在する知
識構造の主要なタイプを示している。
【0092】図30は、Unit Time <単位時間>とTime
<時間>の知識構造のスロットを示している。
【0093】図31は、Driving Forces<力>の下に存
在する知識構造の主要なタイプを示している。
【0094】図32は、Goal-Plan <ゴールとプラン>
の知識構造のスロットとその例を示している。
【0095】図33は、MOPS(Memory Organization Pac
kets) の知識構造のスロットとその例を示している。
【0096】図34は、Scene <光景>の知識構造のス
ロットとその例を示している。
【0097】図35は、一般化されたゴールとプランの
構造を示している。
【0098】図36は、領域に依存するゴールとプラン
の構造の例を示している。
【0099】図37は、一般化された領域に依存しない
基本的なゴールの例を示している。
【0100】図38は、手紙作成におけるゴールとプラ
ン、MOPS、光景の主要なタイプを示している。
【0101】図39は、Results of Driving Forces or
Actions or CD<力の行使の結果或は行動、CD>の一
部を示している。
【0102】図40は、CDの構造とその例を示してい
る。
【0103】図41は、Results of Action/State Desc
riptors <行動の結果/状態の記述>の一部を示してい
る。
【0104】図42は、TKBの例を示している。
【0105】図43〜45は、手紙作成のためのTKB
の詳細なルールを示している。図43は、図14のステ
ップS301の導入部作成部131による導入部作成の
ためのものである。図44は、図14のステップS30
2の導入部作成部131によるメインゴールの記述及び
図15のステップS311〜S314の主要部作成部1
32の処理のためのものである。図45は、図16のス
テップS321〜322の末尾部作成部133の処理の
ためのものである。
【0106】図46は、LKBの例を示している。
【0107】図47は、手紙作成における、図11のス
テップS211のシーンの設定の詳細な手順を示すフロ
ーチャートである。
【0108】最初に、ステップS501で、情報中に含
まれるアクターである発信者、受信者を捜し出す。次
に、ステップS502で、両者の関係の確立を試みる。
そのために、データベースもしくは入力内容から、両者
の間のこれまでの交信内容を捜す。これまでの交信内容
が見つからない場合、この入力は、初めての手紙とされ
て、ステップS510に進む。見つかった場合は、ステ
ップS503に進み、現在、受信者、発信者のどちらか
ら応答が期待されているかを判断する。
【0109】受信者である場合、ステップS504で、
以前の手紙をデータベースより検索し、ステップS50
5で、受信者の手紙が推論できるかを判断する。推論可
能でなければ、ステップS506で、ユーザより入力を
得てステップS505に戻る。推論できれば、ステップ
S510に進む。
【0110】一方、発信者から応答が期待されている場
合は、ステップS507で、以前の手紙があれば、それ
を検索し、ステップS508で、受信者の手紙が推論可
能かを判断し、推論できればステップS510に進む。
推論できなければ、ステップS509でユーザの入力を
得手ステップS508に戻る。
【0111】ステップS510では、入力内容、及び検
索され、あるいは推論された受信者の手紙の内容に基づ
いて、発信者の返事を作成する。ステップS511で
は、入力された情報が完全であるかを判断し、完全であ
れば、この処理を終了する。完全でなければ、ステップ
S512で不足の情報をユーザから得て、ステップS5
11に戻る。
【0112】一方、発信者と受信者の関係が見つからな
かった場合も、ステップS513で、入力された情報が
完全であるかを判断し、完全であれば、この処理を終了
する。完全でなければ、ステップS514で不足の情報
をユーザから得て、ステップS513に戻る。
【0113】以下、手紙の作成の場合について、具体例
を用いて本実施例の処理を説明する。
【0114】図48に示すように、「meet John at Duk
e on 7th after IJCAI conferenceto discuss on LWS.
reserve accommodation. 」を入力した場合、CA31
は、この入力の解析結果として、同図のC1〜C5の概
念を、理解部32へ出力する。これらの概念に対する理
解前処理部91の処理を、図10のフローチャートに従
って説明する。
【0115】まず、ステップS201で、理解前処理部
91は各概念を調べ、C2とC4の2つを未知の概念と
する。このうちC2(IJCAI )については、理解前処理
部91は、C2の次の概念C3が conference であり、
この概念が他の概念とつながっていないので、C2は会
議の名称であると推論する。更にここで、会議の開催
地、開催期間、議題等をユーザから入力してもらうよう
にしてもよい。
【0116】一方、C4(LWS )については、これが「d
iscuss」 で表される概念C11の後に現れる概念であ
り、C11が、「目的」のスロットを満足するために図
49の5つのタイプの名詞群を待っているので、これを
踏まえ、理解前処理部91は、LWS は図49のいずれか
の名称ではないかとユーザに尋ねる。ここでは、LWS は
名前であり、大文字であるから、3〜5が選ばれること
は殆どありえない。
【0117】この例では、ステップS202、203の
処理対象に該当するものはないので、ステップS204
に進む。ここで、図49のSDBには2人のJohnが存在
するので、システムは、図50のフローチャートに示す
確認処理を行なう。
【0118】まず、ステップS521で、ユーザに対し
てどのJohnであるのか訊く。
【0119】ステップS522でユーザがJohn Smithを
選択すると、SDBではJohn SmithはRochester 大学に
所属していることになっているのに対し、ここではJohn
とともにDukeが入力されているので、ステップS523
で、システムは、JohnがDuke大学へ移ったのかをユーザ
に確認する。
【0120】ユーザの回答がyes であった場合、ステッ
プS524に進み、SDBのJohn Smithの所属をDuke大
学へ変更する。また、ユーザの回答が、ユーザの間違い
であった場合には、ステップS525で概念の方を補正
する。ユーザの回答が、一時的な、ある時期までの移動
である、というものであれば、ステップS526で、そ
の旨をSDBに記載する。
【0121】なお、上記において、SDBに、Duke大学
に所属するJohnが1名だけ存在していれば、図50の処
理を省略し、その人物に確定するようにしてもよい。
【0122】次に、ステップS205で、入力情報の補
充を行う。例えば、時間について、WKBを用いて推論
を行い、システムの現在日時が1993年の3月15日
であり、時制が未来であって、IJCAIの会議の開催
期間(ステップS201にて入力されているものとす
る。このステップで入力してもよい)が1993年4月
24日〜28日であるとすると、システムは、ユーザは
この会議の後でJohnに会いたいというのだから、4月の
翌月であろうと推論し、入力された7th を7th May 1993
と補う。
【0123】また、ここで、C5のIobj Reason のスロ
ットの情報が欠けているが、DKB38より、図51に
示すように、ここはUSE RESOURCEという行動であろうと
推論する。
【0124】次に、図11を参照して、理解主処理部9
2による処理を説明する。
【0125】最初に、ステップS211で、まず、情報
中に含まれるアクターを捜し出す。ここでは、発信者が
Aruna Rohra であり、受信者が、John Smithである。次
に、両者の関係の確立を試みる。また、データベースか
ら、両者の間のこれまでの交信内容を捜す。データベー
スにこれまでの交信内容が存在しない場合、この入力
は、約束の取り決めのための初めての手紙に分類され
る。
【0126】続いて、ステップS212では、図52
(a)に示すように、ゴールを推定する。ステップS2
13では、図52(b)に示すような過程により、図5
3のような連鎖構造の推論を行なう。
【0127】ステップS214では、理解するための計
画を立てる。すなわち、図54のような構造のタスク・
ネットワークが構築される。この過程で、ASK に対する
プランとして、M VISIT をプランに持つPB INTERACT が
得られ、全ての入力が説明付けられたことになる。
【0128】次に、理解後処理部93における処理を説
明する。ステップS221で、プランにおいて、ユーザ
が忘れているかもしれない部分や前提条件と成るものを
見つけ出すために、タスク・ネットワーク全体のシミュ
レーションを実行する。その結果、図55が得られる。
例えば、この例で、M VISIT やDPOSSESS(time またはfi
x appointment )は、ユーザによって明示的に述べられ
ていない。また、システムは、宿泊先の予約には、予約
金が必要かもしれないことを、ユーザに対して指摘す
る。
【0129】続いて、図14〜16を参照して、文章作
成部33の処理を説明する。
【0130】まず、ステップS301で、書き出し部分
を作成する。ここでは、受信者は未知の人物で、仕事上
の関係もないので、発信者自身の紹介を行なう。よっ
て、「I am working on Letter writing system.」とな
る。この部分のために必要な情報は、自身に関するデー
タベースより得られる。
【0131】次に、ステップS302で、メイン・ゴー
ルを記述する。ここでは、ASK(discuss)が記述される。
そして、ステップS311で、メイン・プランを述べ
る。ここでは、ASk のプランとして、M VISIT が、同じ
くこれをプランとするATTEND CONF にも言及しながら述
べられる。
【0132】ステップS312で、メイン・プランの前
提条件として、DPOSSESSの下にあるAGREEMENT(fix appo
intment)のCDが述べられる。ステップS313は、こ
の例の場合、適用されない。ステップS314で、メイ
ン・プランの他の部分を記述する。これにより、RESERV
E LODGE の下のAGREEMENT のCDが記述され、またDKNO
W の下の前提条件であるATRANSのCDが、ユーザが選択
すれば、記述される。
【0133】ステップS321では、結びの文章とし
て、相手が未知の人物なので、「Looking forward to h
earing from you,」が選択される。ステップS322で
は、「yours sincerely 」が選択される。
【0134】以下、生成部34以降の処理を経て、図5
6に示す手紙が作成される。
【0135】次に、手紙の作成の他の例を説明する。
【0136】図57に示すように、「Reply to John's
letter accepting to meet on 10thMay at 3 pm to dis
cuss on PDA systems. 」を入力した場合、CA31
は、この入力の解析結果として、同図のC1の概念を、
理解部32へ出力する。
【0137】ここでは、理解前処理部91の処理の対象
はないものとして、図11を参照して、理解主処理部9
2による処理を説明する。
【0138】最初に、ステップS211で、まず、情報
中に含まれるアクターを捜し出す。図58のa)のよう
に、ここでは、発信者がAruna Rohra であり、受信者
が、John Smithである。また、手紙の種類は、返事であ
る。また、データベースには、これまでには、これに関
連する内容がないものとする。しかしながら、入力より
その内容を得ることができる。また、差出人は、返事を
期待しており、受信者の手紙を入力から得られたC3か
ら推測することができる。
【0139】そこで、理解主処理部92により、図11
の手順でC3を処理すると、図58のd)に示すよう
に、ステップS212で、ゴールが推定され、ステップ
S213で、図59のような連鎖構造の推論を行なう。
次に、ステップS214で、理解するための計画を立て
る。すなわち、図60のような構造のタスク・ネットワ
ークが構築される。更に、理解後処理部93により、ス
テップS221で、図60のプランにおいて、ユーザの
不足を補い、図61が得られる。
【0140】ステップS300、400で、上述のプラ
ンから、確認のために手紙を再構築する。
【0141】次に、入力(から得られたC2)より、差
出人の返事を作成する。上述のようにして得られた前回
のレターのCDに対して、図58のe)に示すように、
PDAシステムについて議論するというS MAINGOALを受
け入れられる要求とし、会うというS MAINPLANを受け入
れ、S PLAN(例えば、5月8日以降)に対して、より具
体的な日時である5月10日の午後3時を指定する。
【0142】以下、前記実施例と同様に処理し、図62
の手紙が作成される。
【0143】更に、他の手紙の例を説明する。この例
は、データベースより、前回の内容が得られる例であ
る。以下、上記実施例との相違点を中心に説明する。
【0144】図63に示すように、「Reply to John's
letter confirming the meeting time, 19th May at 3p
m. Also, request him to arrange for pickup. 」を入
力した場合、C1、C4の概念がCA31より出力され
る。
【0145】理解主処理部92において、データベース
より以前の関連する内容が得られ、5月10日以降に訪
問すること、Johnの手紙には応答すべきことが分かる。
また、図64のd)に示すように、前回の手紙をデータ
ベースから検索する。図64のe)に示すように、議論
するというS MAINGOALを受け入れられる要求とし、会う
というS MAINPLANを受け入れる。これらのことは、「・・・
confirming the meeting time, 19th May at 3pm.」とい
う入力より推論される。S PLANに対して、より具体的な
日時である5月19日の午後3時を指定する。また、差
出人の手紙として、上述のように作成された返事に加え
て、他の要求を付加する(乗せて行ってほしいという要
求が、「request him to arrange for pickup」 より得ら
れる。)。
【0146】以下、前記実施例と同様に処理し、図65
の手紙が作成される。
【0147】更に、他の手紙の例を説明する。この例
は、システムが現在の入力などからでは、受取人の手紙
を推測することができず、ユーザに入力を要求する例で
ある。以下、これまでの実施例との相違点を中心に説明
する。
【0148】図66に示すように、「Reply to John's
letter. 」を入力した場合、C1の概念がCA31より
出力される。
【0149】理解主処理部92において、データベース
より以前の関連する内容が得られ、5月10日以降に訪
問することが分かり、Johnの手紙には応答すべきことが
ユーザにより確認される。また、図66のd)に示すよ
うに、前回の手紙をデータベースから検索する。図66
のe)において、現在の入力では、何も特定されていな
いので、システムは受取人の手紙を推測することができ
ず、ユーザにこの手紙の内容を、例えばOCRにより入
力するよう要求する。そこで、図66のe)に示すよう
な手紙の内容が入力される。以下、図67の処理を、前
記実施例と同様に実行し、図68の手紙が作成される。
【0150】以上の実施例においては、ユーザからの入
力を受けて、システムのアンダスタンダがユーザの意図
を理解し、その意図に応じた文章を作成するようにして
いたが、このようなアンダスタンダの出力に相当するよ
うな情報を入力するようにすれば、アンダスタンダなし
で、文章を作成することも可能である。
【0151】次に、研究論文タイプの文章の例について
説明する。
【0152】この例は、研究論文や、特許の明細書のよ
うに、専門的な用語を用いて、目的や結論等の定められ
た要素を含む文章である。この場合、技術的に多くの知
識を要求される。
【0153】例えば、テーマや名称の詳細を、データベ
ースより引き出し、入力からデータやトピック、キーワ
ードの詳細を得て、なされたこと、あるいは成果を得
る。
【0154】図42(a)は、このタイプの文章の作成
ルールの例である。これらのルールは、この順番で適用
することで、文章が作成されるものである。同図に示す
ように、まず、その内容の背景を、これまでのレポート
や、業績から導く。次に、目的として、結果から主な点
を列挙する。更に、成果として、ユーザから得た入力
を、洗練され、筋の通った文章とする。続いて、結論あ
るいは要約として、以上のことのポイントを述べる。最
後に、関係する添付資料を、成果の中で触れられていれ
ばその内容から、またはユーザから得て、記載する。
【0155】以上のように、ユーザが、個々の論文に特
有の、あるいはユーザに特有の情報をユーザ自身で入力
するようにすれば、システムは、それぞれのユーザの要
求する論文に対応する知識を持たなくて済み、知識ベー
スに用意すべき知識の量を削減できる。
【0156】次に、マニュアル作成の例について説明す
る。
【0157】まず、複写機やワードプロセッサのような
単一製品の場合、システムは、製品についての広範な知
識を備えている。そのため、入力内容は少なくて済み、
マニュアルの作成・更新、他言語への翻訳等に用いられ
る。
【0158】また、例えば、ソフトウェアやオフィス機
器といった、ある分野の複数の製品の場合、システム
は、複数の製品を扱う分、個々の製品について技術的な
深い理解がないので、細かい点についての入力が必要と
なる。また、マニュアルを作成するというよりは、まと
めて編集する程度の機能となる。表面的に他の言語へ翻
訳できる。
【0159】この方法は、アンダスタンダを持たない場
合にも、製品の物理的構造、操作の方法、メンテナンス
等の知識が、詳細に、決められたフォーマットで知識ベ
ース化されていて、かつ、文章作成のルールが、このよ
うな知識を記述できるようになっていれば、マニュアル
の文章作成も可能である。更に、このような知識ベース
があれば、マニュアルの作成を、様々な言語で、簡単に
行なうことができる。
【0160】以上の2つの手法は、一定のサイズの知識
ベースにおいて、ある品目について深い知識を持たせた
いか、それとも多くの品目を対象とした知識を持たせた
いかに応じて、選択することができる。
【0161】図69に、ソフトウェアのマニュアル作成
のための、文章作成ルールの例を示す。
【0162】次に、アンダスタンダを要さずに、文章を
作成する例について説明する。 1.天気予報の作成 天気予報は、様々な機器や感知器などの情報源から集め
られたデータや、以前の分析結果等をもとに、自動的に
作成される。以下に、このような予報を作成するシステ
ムにおける文章作成ルールの例を示す。
【0163】a)一般的な傾向や、前日との比較におい
て、様々な要素(例えば、最低気温、最高気温、降水
量、風速等)の特徴的なふるまいを説明する。その際、
例えば、地域ごとに説明する。
【0164】例 北部地方は、暖かくなるでしょう。
【0165】東部地方は、高気圧の中心となるので、晴
れるでしょう。
【0166】丘陵地帯の高部では、雪が降るでしょう。
【0167】b)時間帯における予測される挙動や、そ
の起こり得る変化が説明される。
【0168】例 朝は晴れますが、午後になると曇るで
しょう。
【0169】c)挙動の変化についてのルール 例 今日より気温が4度以上高ければ、今日より暖かく
なる旨を述べる。
【0170】今日より気温が4度以上低ければ、今日よ
り寒くなる旨を述べる。
【0171】上記以外の場合、すなわち温度差が4度未
満の場合、気温が10度未満ならば、今日と同様に寒く
なる旨を述べる。
【0172】気温が10度以上20度未満ならば、今日
と同様に涼しくなる旨を述べる。
【0173】気温が20度以上30度未満ならば、今日
と同様に暖かくなる旨を述べる。
【0174】気温が30度以上ならば、今日と同様に暑
くなる旨を述べる。
【0175】d)予報に含めるべきその他の要素 1)雲の様子、2)気圧配置、3)最高、最低気温、
4)降水確率、5)波の高さ、風速、6)豪雨、霜、乾
燥、台風等の注意報、警報、7)桜の開花、花粉などの
ような特別な予報、8)来週等の全般に亙っての予測
【0176】以上のように作成される天気予報によれ
ば、大量のデータを調べて、以前に起こった同様の傾向
などを探し出し、「2月12日の最大積雪量は、23セ
ンチであり、1969年の記録を更新した。」といった
情報を簡単に素早く作成することができる。
【0177】また、文章作成システムの他の例は、大量
の処理データを持ち、その処理結果がレポート形式に要
約され、提示されるものである。
【0178】A.消費者動向 消費者動向を決定付ける文章作成システムは、消費者の
ニーズによって、企画し、生産し、製品を変更するのに
役立つように開発される。
【0179】スーパーやデパートからの商品の売り上げ
データが、消費者動向を含んだレポートを作成するため
の文章作成システムに利用される。
【0180】利用できるデータから適切なレポートを作
成するために、経済の動きを比較するためのルールが提
供される。
【0181】例えば、今夏におけるクーラーの売れ行き
は、前年と比較すると、消費者に購買欲があることを示
しており、よって、景気は回復しつつある。
【0182】このシステムによれば、企業の今後の製品
計画や活動指針に用いられるレポートが簡単に素早く作
成できる。また、このようなシステムは、企業に損失を
もたらす過剰生産を避けるためのフィードバックとして
活用される。
【0183】B.売り上げ/支出報告 企業の大小によらず、通常、売り上げと支出をモニタす
る必要がある。これは、今後の方針に多大な影響を及ぼ
すものとなる。
【0184】小売店等、様々な情報源から集められたデ
ータを、文章作成ルールを用いて要約し、大衆により好
まれる製品や消費者の動向を記述する、種々の要素を反
映させて提示できる形式のグラフを含む、レポートを作
成する。
【0185】このようなシステムにより、従来、多数の
人員と時間を要していた、種々の要素を反映させて提示
できる形式のグラフを含む、レポートが簡単に作成でき
る。
【0186】C.証券市場レポート 一日の相場の動きに関するレポートは、投資家や投機家
の一般的な動向に基づいて、作成される。
【0187】証券の取り引き高に関する参照可能なデー
タが、証券市場の動きに関するレポートの作成に利用で
きる。文章作成ルールは、そのような動きの理由、例え
ば、新政権の樹立や、「景気は改善され、ここ数カ月の
不景気より完全に回復する」という政府からのレポート
によるによる巨額の取り引きや投資、を含む。また、ル
ールは、終値及び終値と前日の終値との違いを含む。
【0188】以上の情報は素早く簡単に生成されるの
で、TVネットワークや新聞、雑誌等特に、投資家や公
衆に、そのような情報を供給する財務・ビジネス雑誌に
供給しうる。
【0189】また、政府機関や中央銀行が、市場の動向
を逆方向へ操作したい場合、上記の情報を用いて即座に
行なうことができる。例えば、金融市場において、円買
いが進んで、円が高くなった場合に、日銀が介入するこ
とができる。
【0190】D.調査結果 調査は、関係する人物や団体からデータを収集するため
に、様々な機関によって行なわれる。例えば、組織の従
業員の労働環境に対する意識調査や、TVネットワーク
による政治的な立場の調査、製造業の企業による市場調
査等がある。調査の主たる目的は、関連する人々の現状
の傾向や意見を要約することである。
【0191】文書作成システムは、調査対象者から得ら
れたデータを用いて、調査結果を作成するための文書作
成ルールに基づき、適切なレポートを作成する。例え
ば、現在の動向、意見、(データ選択規則による)重要
な調査データは、グラフ形式で出力するようにしてもよ
い。
【0192】従来、大量データの分析、及び現状と以前
の結果との比較は、時間がかかり、手間が大変だった
が、本システムによれば、リアルタイムに処理すること
が重要なレポート/結果を素早く作成できる。
【0193】なお、本発明の機能が実行されるのであれ
ば、単体の装置であっても、複数の装置からなるシステ
ムであっても、装置またはシステムにプログラムを供給
することにより処理が行なわれる場合であっても、本発
明が適用されることは言うまでもない。
【0194】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力情報に基づいて、出力すべき文章に要求される内容
・構成を備えた質の高い文章を生成することができると
いう効果がある。
【0195】特に、文章の読者や文書タイプに関する知
識を有する態様によれば、読者や文書タイプに応じて、
それぞれに適した内容が盛り込まれた文章が、それぞれ
にふさわしい構成の文章として生成できるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の自然言語処理装置のハードウェア構成
を示すブロック図である。
【図2】実施例の自然言語処理装置の基本構成を示す機
能ブロック図である。
【図3】実施例の自然言語処理装置の詳細構成を示す機
能ブロック図である。
【図4】CAの構成を示す図である。
【図5】プレCAの処理のフローチャートである。
【図6】メインCAの処理のフローチャートである。
【図7】ポストCAの処理のフローチャートである。
【図8】ポストCAの処理対象、処理結果を示す図であ
る。
【図9】理解部の詳細構成を示すブロック図である。
【図10】プレ・アンダスタンダの処理の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図11】メイン・アンダスタンダの処理の詳細を示す
フローチャートである。
【図12】ポスト・アンダスタンダの処理の詳細を示す
フローチャートである。
【図13】文章作成部の詳細な構造を示す図である。
【図14】導入部作成部の処理手順を表わすフローチャ
ートである。
【図15】主要部作成部の処理手順を表わすフローチャ
ートである。
【図16】末尾部作成部の処理手順を表わすフローチャ
ートである。
【図17】生成部の詳細構成を示す図である。
【図18】前処理部の処理手順を表わすフローチャート
である。
【図19】文生成部の処理手順を表わすフローチャート
である。
【図20】後処理部の処理手順を表わすフローチャート
である。
【図21】知識ベースの構造を示す図である。
【図22】WKBの主要なタイプを示した図である。
【図23】Physical Object <物体>の下に存在する知
識構造の主要なタイプを示す図である。
【図24】Person<人間>の知識構造のスロットとその
例を示す図である。
【図25】Abstract Entities <抽象存在>の下に存在
する知識構造の主要なタイプを示す図である。
【図26】Organization<組織>の知識構造のスロット
とその例を示す図である。
【図27】Space <空間>の下に存在する知識構造の主
要なタイプを示す図である。
【図28】Place<場所>の知識構造のスロットとその例
を示す図である。
【図29】Time<時間>の下に存在する知識構造の主要
なタイプを示す図である。
【図30】Unit Time <単位時間>とTime<時間>の知
識構造のスロットを示す図である。
【図31】Driving Forces<力>の下に存在する知識構
造の主要なタイプを示す図である。
【図32】Goal-Plan <ゴールとプラン>の知識構造の
スロットとその例を示す図である。
【図33】MOPS(Memory Organization Packets) の知識
構造のスロットとその例を示す図である。
【図34】Scene <光景>の知識構造のスロットとその
例を示す図である。
【図35】一般化されたゴールとプランの構造を示す図
である。
【図36】領域に依存するゴールとプランの構造の例を
示す図である。
【図37】一般化された領域に依存しない基本的なゴー
ルの例を示す図である。
【図38】手紙作成におけるゴールとプラン、MOP
S、光景の主要なタイプを示す図である。
【図39】Results of Driving Forces or Actions or
CD<力の行使の結果或は行動、CD>の一部を示す図で
ある。
【図40】CDの構造とその例を示す図である。
【図41】Results of Action/State Descriptors <行
動の結果/状態の記述>の一部を示す図である。
【図42】TKBの例を示す図である。
【図43】手紙の導入部作成のためのTKBの詳細なル
ールを示す図である。
【図44】手紙のメインゴールの記述及び主要部作成部
の処理のためのTKBの詳細なルールを示す図である。
【図45】末尾部作成部の手紙作成のためのTKBの詳
細なルールを示す図である。
【図46】LKBの例を示す図である。
【図47】手紙作成における、シーンの設定の詳細な手
順を示すフローチャートである。
【図48】手紙作成におけるCAの処理例を示す図であ
る。
【図49】SDBの例を示す図である。
【図50】確認処理のフローチャートである。
【図51】推論過程の例を示す図である。
【図52】推論過程の例を示す図である。
【図53】連鎖構造の推論の例を示す図である。
【図54】タスク・ネットワークの例を示す図である。
【図55】シミュレーション後のタスク・ネットワーク
の例を示す図である。
【図56】手紙の出力例を示す図である。
【図57】手紙作成におけるCAの処理例を示す図であ
る。
【図58】手紙の作成過程を示す図である。
【図59】連鎖構造の推論の例を示す図である。
【図60】タスク・ネットワークの例を示す図である。
【図61】不足を補ったタスク・ネットワークの例を示
す図である。
【図62】手紙の出力例を示す図である。
【図63】手紙作成におけるCAの処理例を示す図であ
る。
【図64】手紙の作成過程を示す図である。
【図65】手紙の出力例を示す図である。
【図66】手紙作成におけるCAの処理例を示す図であ
る。
【図67】手紙の再構成過程を示す図である。
【図68】手紙の出力例を示す図である。
【図69】ソフトウエアのユーザ・マニュアルの文章作
成ルールの例を示す図である。
【符号の説明】
1 入力部 2 CPU 3 出力部 4 プログラムメモリ 5 データメモリ 6 バス 21 内容把握部 22 文書構成部 23 知識ベース 24 知識ベース管理部 31 概念解析部 32 理解部 33 文書作成部 34 生成部 35 フィードバック処理部 36 文書整形部 37 物質界の知識ベース 38 領域知識ベース 39 文章作成知識ベース 40 言語知識ベース 42 プレCA 43 メインCA 44 ポストCA

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を入力する入力手段と、 知識を記憶する知識ベースと、 該知識ベースから、前記入力手段より入力された情報に
    関連する知識を検索する検索手段と、 前記入力手段より入力された情報及び前記検索手段によ
    り検索された知識から、生成すべき文章の要素とすべき
    情報を選択する選択手段と、 該選択手段により選択された情報の記述の順序を決定す
    る順序決定手段と、 前記選択手段により選択され、前記順序決定手段により
    記述の順序が決定された情報から、出力すべき文章を生
    成する生成手段とを具えたことを特徴とする文章処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記知識ベースは、前記生成手段により
    生成される文章の読者に関する知識を有し、前記選択手
    段は、該知識に基づいて、生成すべき文章の要素とすべ
    き情報を選択することを特徴とする請求項1記載の文章
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記知識ベースは、前記生成手段により
    生成される文章の読者に関する知識を有し、前記順序決
    定手段は、該知識に基づいて、前記選択手段により選択
    された情報の記述の順序を決定することを特徴とする請
    求項1記載の文章処理装置。
  4. 【請求項4】 前記知識ベースは、文章の読者の理解の
    レベルを記憶することを特徴とする請求項2または3記
    載の文章処理装置。
  5. 【請求項5】 前記知識ベースは、前記生成手段により
    生成される文章の読者に関する知識として、当該文章の
    作者と読者との関係を記憶していることを特徴とする請
    求項2または3記載の文章処理装置。
  6. 【請求項6】 前記関係は、該操作者と読者との社会的
    な立場の相違を含むことを特徴とする請求項5記載の文
    章処理装置。
  7. 【請求項7】 前記知識ベースは、前記生成手段により
    生成されるべき文章の文書タイプに関する知識を有し、
    前記選択手段は、該知識に基づいて、生成すべき文章の
    要素とすべき情報を選択することを特徴とする請求項1
    記載の文章処理装置。
  8. 【請求項8】 前記知識ベースは、前記生成手段により
    生成されるべき文章の文書タイプに関する知識を有し、
    前記順序決定手段は、該知識に基づいて、前記選択手段
    により選択された情報の記述の順序を決定することを特
    徴とする請求項1記載の文章処理装置。
  9. 【請求項9】 情報を入力する入力工程と、 知識を記憶する知識ベースから、前記入力工程により入
    力された情報に関連する知識を検索する検索工程と、 前記入力工程により入力された情報及び前記検索工程に
    より検索された知識から、生成すべき文章の要素とすべ
    き情報を選択する選択工程と、 該選択工程により選択された情報の記述の順序を決定す
    る順序決定工程と、 前記選択工程により選択され、前記順序決定工程により
    記述の順序が決定された情報から、出力すべき文章を生
    成する生成工程とを具えたことを特徴とする文章処理方
    法。
  10. 【請求項10】 前記知識ベースは、前記生成工程によ
    り生成される文章の読者に関する知識を有し、前記選択
    工程は、該知識に基づいて、生成すべき文章の要素とす
    べき情報を選択することを特徴とする請求項9記載の文
    章処理方法。
  11. 【請求項11】 前記知識ベースは、前記生成工程によ
    り生成される文章の読者に関する知識を有し、前記順序
    決定工程は、該知識に基づいて、前記選択工程により選
    択された情報の記述の順序を決定することを特徴とする
    請求項9記載の文章処理方法。
  12. 【請求項12】 前記知識ベースは、文章の読者の理解
    のレベルを記憶することを特徴とする請求項10または
    11記載の文章処理方法。
  13. 【請求項13】 前記知識ベースは、前記生成工程によ
    り生成される文章の読者に関する知識として、当該文章
    の作者と読者との関係を記憶していることを特徴とする
    請求項10または11記載の文章処理方法。
  14. 【請求項14】 前記関係は、該操作者と読者との社会
    的な立場の相違を含むことを特徴とする請求項13記載
    の文章処理方法。
  15. 【請求項15】 前記知識ベースは、前記生成工程によ
    り生成されるべき文章の文書タイプに関する知識を有
    し、前記選択工程は、該知識に基づいて、生成すべき文
    章の要素とすべき情報を選択することを特徴とする請求
    項9記載の文章処理方法。
  16. 【請求項16】 前記知識ベースは、前記生成工程によ
    り生成されるべき文章の文書タイプに関する知識を有
    し、前記順序決定工程は、該知識に基づいて、前記選択
    工程により選択された情報の記述の順序を決定すること
    を特徴とする請求項9記載の文章処理方法。
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