JPH086822B2 - ラビリンス装置 - Google Patents

ラビリンス装置

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JPH086822B2
JPH086822B2 JP1278007A JP27800789A JPH086822B2 JP H086822 B2 JPH086822 B2 JP H086822B2 JP 1278007 A JP1278007 A JP 1278007A JP 27800789 A JP27800789 A JP 27800789A JP H086822 B2 JPH086822 B2 JP H086822B2
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JP
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labyrinth
seal
linear
linear elements
brush
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JP1278007A
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JPH03140673A (ja
Inventor
圀博 三宅
Original Assignee
圀博 三宅
菅原 英祐
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は非接触せる二面間を流れる流体をシールする
ラビリンス シールに関する。
(従来の技術) 相対せる二面間を流れる流体をシールする流体シール
に関しては、従来多くの文献及び実用例がある。これ等
は大別して接触型シールと非接触型シールに分類され
る。接触型シールはそのシール性能が良い反面特に二面
が相対的に運動する動的シールにあっては、シールの摩
耗という大きな問題点があり、またシールコストも高く
なる欠点を有している。
また、非接触型シールにあっては、通常ラビリンス
シールに代表されるシール方式が有名である。このラビ
リンス シールにはその構造から軸方向形、半径方向形
及び結合形などがあるが、いずれも流体に絞りを与える
ための精度の高いエッジを構成する必要がある。特に流
体が気体の場合は二面間の相対的なクリアランスを小さ
くすることが必要であり、このことは二面間の精度を上
げることを必要としコスト的に不利であるばかりでな
く、この二面間の精度を長期間保つための努力を必要と
する。
(発明が解決しようとする課題) 上述のごとく、従来シール特にラビリンス シールに
あっては非接触とはいうもののラビリンス シール部分
における相対的クリアランスは出来るだけ小さくするこ
とが要求されており、これが為各部の高精度が必要とな
るばかりか、相対する両者の変形等に十分な配慮をする
ことが求められる。従って、これ等はコスト高をもたら
す欠陥を有している。
(課題を解決するための手段) 上述のごとき課題を解決するため本発明は、二面間を
流れる流体をシールするラビリンス シールにおいて、
該二面の少なくとも片側の面に設けられた絞り片を、そ
の線径dに比し長さhが十分長い線状エレメントを、前
記流体の流れ方向に直交する直線層状に多数併植せしめ
たことを特徴とするラビリンス装置により解決せんとす
るものであり、また少なくとも前記線状エレメントの先
端部分の断面2次モーメントがその先端部分が流体の流
れ抵抗により十分にたわむものであることを特徴とし、
更に線状エレメントの中心配列を千鳥状とし、また線状
エレメントを併植された層を溝幅sを介して1層または
2層以上配列し、更にまた前記二面が相関的に往復運動
をしている場合、前記二面が相関的に回転運動をしてい
る場合などに適用し、又、特に、前記線状エレメントの
長さhと線径dとの比率h/dが少なくとも5程度の条
件、線状エレメントの長さhと溝幅sとの比h/sを1/5程
度とし、前記線状エレメントの材質がセラミックス繊
維、カーボン繊維とせるものであることを特徴とするこ
とにより解決しようとするものである。
(作用) 本発明は流体の流れ方向に直交する1層又はそれ以上
の直線層状にブラッシ状線状エレメントを多数併植しそ
の多数のブラッシ状の線状エレメントの先端により構成
される面(以下ラビリンス面という)を相対面と対向さ
せ、ラビリンス面と対向面との間を流れる流体(特にガ
ス体)をラビリンス面における微細な絞り効果の集積に
より極めて効率のよいラビリンス効果を得んとするもの
である。
このラビリンス効果は数式的には未だ解明されていな
いが、多数の柱状絞りによる流体の流量抵抗及び線状エ
レメントが流体の流れ速度抵抗に対して自からたわむこ
とによる減速効果の相乗的作用、さらに吹き抜け作用が
減少することによるものと考えることが出来る。従っ
て、本発明の効果を左右するものとして線状エレメント
の併植条件例えば線状部材の密集状態、線状エレメント
の種類溝幅s、層の数等であり、これ等の条件により従
来のラビリンスに対し比較的流体条件に鈍感でありしか
も効率のよいシール作用を得ることが出来る。
(実施例) 以下図面を参照し本発明の詳細につき説明する。第1
図は本発明の1実施例を模式的に示したものであり、多
数の併植された線状エレメント1が相対する2面の少な
くとも片方側に配設されている。第2図は本発明の他の
実施例を模式図であり、前記線状エレメントにより構成
された表面が平らでなく、流体の流れ方向に対して適当
な凹凸を形成する場合を示し、この凹凸が規則的に配列
されるばかりでなく、その凹凸の深さ、配列、分布は流
れる流体の条件によって適宜選択することが出来る。第
3図は更に他の実施例を線状エレメントの断面にて示し
たものである。第4図a.b.c.dは本発明に使用される線
状エレメントの断面の例を示している。また、第5図a.
bは併植された線状エレメントが併植面に対し垂直でな
く、流れ方向に対しある角度Aをもって配設された実施
例を示す。
これを要するに、本発明のブラッシ形ラビリンスであ
る基本的な多数の併植された線状エレメントによるラビ
リンス シールが多数の実施態様により各種の流れ条件
に対応することが出来ることを示している。第6図は従
来のラビリンス シールの基本的形状を示す。また第7
図は圧力0,1Kg/cm2、回転速度v=0〜40m/secにて本発
明と通常のラビリンス シールの場合の性能を比較した
実験結果を示す。縦軸はシールの無い場合の値に対する
各性能値(流量値)の割合であり、横軸はローターの周
速である。第7図の場合は各種条件としてブラシ線直径
d=0.1mm、ブラシ高さh=8mm、溝幅S1=13mm、ブラシ
幅S2=6mm、ランド幅S3=2mm、ブラシ先端におけるクリ
アランスε=0.5mm、ロータ外周面におけるクリアラン
スεB=1.0mmの条件で実験した結果を示す。
これより明らかなように正規の流れ(即ち第1図の左
側より右側への空気流れ)に対して、そのシール効果は
顕著であって約v=50m/secではその漏れ量は殆ど0と
なっている。なお逆の流れ(第1図の右側より左側への
空気流れ)に対しては逆に通常の流れより流量が増加す
る現象が生じている。これは正規の流れでは極めて良好
なシール効果があり逆の流れでは流量が増加する効果が
あることを示している。
特に非定常流に対するシール効果は通常のラビリンス
シールに比して幅広い流体条件で極めて安定したシー
ル効果を示している。
また相対面が相対的な運動をしている場合においては
通常のラビリンス シールに比して回転時のもれ量Gと
静止時のもれ量Goとの比の値が高くとれることが分っ
た。
本発明の特徴はその線状エレメントがたわみ性に富む
ことから例え線状エレメントが相手方に接触したとして
もその接触圧及び接触面積が小さくこのためしゅう動発
熱が少ないところにある。これは取りもなおさず相対面
間のクリアランスを極端に小さく強いていえば線状エレ
メントを相手面に殆ど接触させることが可能となる。こ
の場合、長期間の寿命を考慮して線状エレメントの材質
が選択されなければならない。本出願人の実験によれば
カーボン繊維又はセラミクス繊維の使用が好ましい。
尚、非しゅう動用に使用する場合にはナイロン、アクリ
ル、ポリエステル等の合成樹脂材料、ブロンズ、スチー
ル等の金属材料、ガラス等の無機材料により線状エレメ
ントを構成することが出来る。
線状エレメントの線径を0.05−5.0mm程度好ましくは
0.1−1.0mmがよくシール面の条件により選択される。ま
た、長さは流体によるたわみが十分とれることが必要で
あり少なくも直径の2倍以上であることが必要であり、
線状エレメント間のピッチは線径d以上であり、線状エ
レメントの長さhと溝幅sとの比h/sが1/5程度とするこ
とが好ましい。更に併植する幅はその流体条件により選
択される。
第1図においてブラシ幅S2が溝幅S1の一部になるよう
に配設するが、実験によれば好ましくは併植された線状
エレメントによるブラシシールの軸方向の幅S2が、該ブ
ラシシールと隣接する前記ラビリスシール溝の溝幅(S1
−S2)の0.5〜2倍の範囲であることが望ましい。
又併植された直線層状体を溝幅sの間隔をあけ流れ方
向に対し2層以上配列すること、更に線状エレメントの
先端部における断面2次モーメントを流体抵抗に対し十
分たわむごとくすることにより、より効果を期待するこ
とが出来る。
併植の方法は併植される部材に直接線状エレメントを
埋め込む又は接着する直接法とシートやメッシュに予め
併植し、そのシートやメッシュを併植される部材にセッ
トする間接法がある。間接法は必要により交換が容易で
あり好ましい。
上述せるものは相対面の少なくとも一方に併植せる場
合を示したが当然その両面に施してもよいし、また単一
平面内のみに配列せる場合ばかりでなく従来のラビリン
スシールの場合と同様にステップ形食違い形等の配列す
ることによりその効果を増すことが出来る。
(発明の効果) 上記のごとく本発明は従来の非接触形のクリアランス
の問題を解決しシール効果が勝れた、しかも寿命が長く
経済的な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例の模式的断面図 第2図は本発明の他の実施例の模式的断面図 第3図は本発明の1実施例の1部上面図 第4a、b、c及びdの各図は本発明に使用される線状エ
レメントの断面図例 第5a、b図は流体の流れ方向に傾斜配列された場合を示
す模式的断面図 第6図は従来のラビリンス シールの基本断面図 第7図は本発明と従来のラビリンス シールとによる実
験比較グラフを示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二面間を流れる流体をシールするための溝
    形ラビリンスシールとブラシシールを組合わせたシール
    であって、該二面の少なくとも片側の面に、流体の流れ
    の方向と直交する直線層状に、その線径dと線長hの比
    率h/dが少なくとも5程度である線状エレメントを多数
    併植せしめたブラシシールと、該ブラシシールと隣接す
    るラビリンスシール溝及び該ラビリンスシール溝に続く
    絞り部分を1セットとして、少なくともその2セットを
    連続的に配設したことを特徴とするラビリンス装置。
  2. 【請求項2】前記線状エレメントの少なくとも先端部分
    に於ける断面2次モーメントが、その線状エレメントの
    先端部分が流体の流れ抵抗により十分たわむものである
    ことを特徴とする請求項1記載のラビリンス装置。
  3. 【請求項3】前記併植された線状エレメントの各線状エ
    レメントの中心配置が少なくとも千鳥状に配列されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のラビリンス装置。
  4. 【請求項4】前記併植された線状エレメントによるブラ
    シシールの軸方向の幅S2が、該ブラシシールと隣接する
    前記ラビリンスシール溝の幅(S1−S2)の0.5〜2倍の
    範囲であることを特徴とする請求項1記載のラビリンス
    装置。
  5. 【請求項5】上記二面が相関的に往復運動をしているこ
    とを特徴とする請求項1記載のラビリンス装置。
  6. 【請求項6】上記二面が相関的に回転運動をしているこ
    とを特徴とする請求項1記載のラビリンス装置。
JP1278007A 1989-10-25 1989-10-25 ラビリンス装置 Expired - Lifetime JPH086822B2 (ja)

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JPH03140673A JPH03140673A (ja) 1991-06-14
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