JPH086646A - ブレンダー最適制御システム - Google Patents

ブレンダー最適制御システム

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Publication number
JPH086646A
JPH086646A JP19870894A JP19870894A JPH086646A JP H086646 A JPH086646 A JP H086646A JP 19870894 A JP19870894 A JP 19870894A JP 19870894 A JP19870894 A JP 19870894A JP H086646 A JPH086646 A JP H086646A
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JP
Japan
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quality
blender
mixing ratio
optimum
quality estimation
Prior art date
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Pending
Application number
JP19870894A
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English (en)
Inventor
Norio Imamoto
典夫 今元
Gosuke Matsuo
剛介 松尾
Hidetsugu Furuichi
英嗣 古市
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Idemitsu Engineering Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Engineering Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH086646A publication Critical patent/JPH086646A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取り扱いが簡単であると共に、品質推定及び
制御を合理的且つ最適・最速に運用し得る安価なブレン
ダー最適制御システムを提供すること。 【構成】 ブレンダー最適制御システム100では、混
合品質推定部1が各種基材A,B,Cに関する性状品質
及び混合比率を入力してニューラルネットワークで所定
の製品の仮品質を推定し、最安価混合比率探索部2が予
め定めた所定の制約事項に従って遺伝的アルゴリズムに
より最安価混合比率を探索する。製品品質推定部3で
は、分析部6からの分析データに応じて所定の製品に関
する実品質をニューラルネットワークで推定し、品質制
御部4では、実品質の推定結果と最安価混合比率とにお
ける差分を修正制御する。品質推定システム構築部5
は、各種基材A,B,Cに関する性状品質及び混合比率
と実品質の推定結果とを入力し,実品質の推定結果を教
師データとして学習し、この結果に基づいて混合品質推
定部1を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、数種類の基材を混合し
て所定の製品を製造する生産ラインにおいて、基材の混
合状態を制御するブレンダー最適制御システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のブレンダー最適制御シス
テムにおいて、生産ラインで混合される基材の品質を推
定する場合には回帰分析等が用いられている。この回帰
分析は、例えばオペレータがパソコン等を用いてビーカ
テストを数多く行った結果のデータに基づいて、経験的
判断や試行錯誤的に得たパラメータをモデル式に導入す
ることによって、統計的処理が行われるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したブレンダー最
適制御システムのように品質推定を回帰分析によって行
うと、新しい基材が追加されたり、或いは品質の変更が
ある度、モデル式を構築し直さなければならないが、こ
のモデル式の構築が熟練したオペレータでなければ対処
に難しく、容易に取り扱うことができないという管理運
用面での問題がある。
【0004】又、モデル式のパラメータを修正する場合
には平均値や前回の結果を参照する必要があるが、混合
される基材の品質推定は本質的に論理性が無いため、パ
ラメータの修正に多大な労力と時間がかかるという問題
がある。
【0005】更に、このようなブレンダー最適制御シス
テムの場合、モデル式の精度が優れず、特に生産計画時
の推定処理には無駄が多い上、生産時にも最適計算の精
度が悪くなって制御の制定時間が長くなり、実運転が困
難になり易いという問題がある。
【0006】要するに、従来のブレンダー最適制御シス
テムは、無駄が多くて不合理であり、コスト的にも割高
であるという欠点がある。本発明は、かかる問題点を解
消すべくなされたもので、その技術的課題は、取り扱い
が簡単であると共に、品質推定を合理的且つ安定的に運
用し得る安価なブレンダー最適制御システムを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、数種類の基材を混合して所定の製品を製造す
る生産ラインにおける該数種類の基材の混合状態を制御
するブレンダー最適制御システムにおいて、以下の手段
を採用した。
【0008】(1) すなわち、前記数種類の基材に関
する性状品質及び混合比率を入力し、前記所定の製品に
関する仮品質をニューラルネットワークを用いて推定す
る混合品質推定手段と、予め定めた所定の制約事項に従
って、遺伝的アルゴリズムにより最も安価な製品を製造
可能にする最適混合比率を探索し、該最適混合比率を前
記混合品質推定手段へと伝送する最適混合比率探索手段
と、を備えてブレンダー最適制御システムとした。
【0009】(2) この(1)において、更に、イン
ラインで前記生産ラインにおける前記所定の製品に関す
る実品質を分析計測して実品質の分析データを出力する
分析手段と、前記分析データに応じて前記実品質をニュ
ーラルネットワークを用いて推定する製品品質推定手段
と、備えることが可能である。
【0010】(3) さらに、(2)において、前記製
品品質推定手段で得た実品質の推定結果と、前記混合品
質推定手段により推定した仮品質の推定結果との差分を
修正制御する品質制御手段を備えたことも可能である。
【0011】(4) (2)または(3)のいずれかに
おいて、前記数種類の基材に関する性状品質及び混合比
率を入力するとともに、製品品質推定手段で得た実品質
の推定結果を教師データとし、教師データに従ってネッ
トワーク係数の重みを更新して学習するニューラルネッ
トワーク学習機能を有し、該ニューラルネットワーク学
習機能におけるニューラルネットワーク係数を前記混合
品質推定手段へ伝送する品質推定システム構築手段を備
えるようにしてもよい。
【0012】(5) そして、(4)において、前記混
合品質推定手段、前記最適混合比率探索手段、前記製品
品質推定手段、前記品質制御手段、及び前記品質推定シ
ステム構築手段は、生産時には前記分析手段を介してオ
ンラインで連動するようにすることが可能である。
【0013】
【作用】本発明では、混合品質推定手段により、数種類
の基材に関する性状品質及び混合比率を入力し、所定の
製品に関する仮品質をニューラルネットワークを用いて
あらかじめ推定しておく。また、最適混合比率探索手段
により、予め定めた所定の制約事項に従って、遺伝的ア
ルゴリズムにより最も安価な製品を製造可能にする最適
混合比率を探索する。結果は、該最適混合比率を混合品
質推定手段及び生産ラインへ伝送するとよい。
【0014】このブレンダー最適制御システムにおい
て、混合品質推定手段及び最適混合比率探索手段は、生
産計画時にはオフラインで連動する。更に、製品品質推
定手段では、分析手段による分析データに応じて実品質
をニューラルネットワークを用いて推定することが可能
である。
【0015】さらに、実品質の推定結果を参照して仮品
質の推定結果との差分を修正制御する品質制御手段によ
れば、より確実な製品の製造に寄与する。また、数種類
の基材に関する性状品質及び混合比率を入力し、実品質
の推定結果を教師データとして学習するニューラルネッ
トワーク学習機能によれば、より実品質に近い製品のブ
レンドを得ることができる。
【0016】このようなニューラルネットワークで予め
推定した運転条件に従って、システムを運転することと
なるが、その際は、混合品質推定手段、最適混合比率探
索手段、製品品質推定手段、品質制御手段、及び品質推
定システム構築手段は、生産時には分析手段を介してオ
ンラインで連動して運転する。
【0017】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明のブレンダー最
適制御システムについて、図面を参照して詳細に説明す
る。
【0018】図1は、本発明の一実施例に係るブレンダ
ー最適制御システムの基本構成をブロック図により示し
たものである。このブレンダー最適制御システム100
は、各種基材A、B、Cに関する性状品質及び混合比率
を入力し、所定の製品の仮品質をニューラルネットワー
クを用いて推定する混合品質推定部1と、予め定めた所
定の制約事項に従って、すなわち、混合品質推定部1で
得られた解の内、ある制約条件に合致する混合比率の中
から、遺伝的アルゴリズムにより最も安価な製品を製造
可能にする最適混合比率を探索する最適混合比率探索部
2とを備えている。
【0019】最適混合比率探索部2は、最適混合比率を
混合品質推定部1へと伝送するとともに各生産ラインL
1、L2、L3の流量制御部へと伝送する。生産ライン
の流量制御部では最適混合比率に従って、基材の流量を
変更する。
【0020】又、このブレンダー最適制御システム10
0は、(1) インラインで各生産ラインL1、L2、L3
における所定の製品に関する実品質を分析計測して実品
質の分析データを出力する分析部6と、(2) 分析データ
に応じて実品質をニューラルネットワークを用いて推定
する製品品質推定部3と、(3) 製品品質推定部3による
実品質の推定結果を参照して前記混合品質推定部1によ
る仮品質の推定結果との差分を修正制御する品質制御部
4と、(4) 各種基材A、B、Cに関する性状品質及び混
合比率を入力し、製品品質推定部3による実品質の推定
結果を教師データとして学習するニューラルネットワー
ク学習機能を有すると共に、ニューラルネットワーク学
習機能におけるニューラルネットワーク係数を混合品質
推定部1へ伝送する品質推定システム構築部5とを備え
ている。
【0021】更に、ブレンダー最適制御システム100
における各部、即ち、混合品質推定部1、最適混合比率
探索部2、製品品質推定部3、品質制御部4、品質推定
システム構築部5及び分析部6は、何れも生産時にはオ
ンラインで連動するが、混合品質推定部1及び最適混合
比率探索部2に関しては生産計画時にはオフラインで単
独に連動する。
【0022】このうち、混合品質推定部1は、初期的に
は各種基材A、B、Cに関する性状品質及び混合比率に
基づいて仮品質をニューラルネットワークを用いて推定
するが、運転時には最適混合比率探索部2から最適混合
比率が伝送されるため、最適混合比率に基づく仮品質を
推定する。
【0023】又、混合品質推定部1は、最適混合比率に
基づく仮品質(但し、後述する比重DEN、リード蒸気
圧RVP、リサーチ法オクタン価RONを除く)を最適
混合比率探索部2へ伝送すると共に、最適混合比率に基
づく仮品質(DEN、RVP、RON)を品質制御部4
へ伝送(但し、オフライン時には最適混合比率探索部2
へ伝送)する。比重DEN、リード蒸気圧RVP、リサ
ーチ法オクタン価RONの扱いを他の扱いと異なるよう
にしたのは、これらについては、分析計があるので、品
質推定システムと分析部との間の誤差をバイアスとし、
このバイアスを加えたもので最適ブレンド比の探索を行
うからである。
【0024】又、最適混合比率探索部2は、混合品質推
定部1で得られた解の内、ある制約条件に合致する混合
比率の中から、遺伝的アルゴリズム(Genetic−
Algorithm:以下、GAと呼ぶ)の淘汰及び遺
伝子操作により最も安価な製品の混合比率を探索する。
そして、混合品質推定部1に対して制約条件内の最適混
合比率を指示する。さらに、このとき品質制御部4から
の修正品質及び混合品質推定部1から受けた仮品質の推
定結果が所定の制約事項の条件下にあるか否かを判定す
ると共に、条件下にあれば製品価格を計算することによ
ってGAの評価を行う。このような手順を繰り返すこと
で最適混合比率を探索して決定し、又、最適混合比率探
索部2は、最適混合比率に基づく仮品質(DEN、RV
P、RON)を品質制御部4へ伝送する。
【0025】更に、製品品質推定部3は、ガスクロマト
グラフィ分析計等の分析部6で分析計測された分析デー
タに応じてニューラルネットワークを用いて実品質を推
定し、その結果を品質制御部4及び品質推定システム構
築部5へ伝送する。
【0026】品質制御部4は、製品品質推定部3から受
けた実品質の推定値の平均値と最適混合比率探索部2か
ら受けた最適混合比率に基づく仮品質の推定値との差値
を算出し、混合品質推定部1から受けた仮品質の推定値
にここでの差値を加算することで差分の修正制御を行っ
た上で最適混合比率探索部2へ伝送する。これを受けた
最適混合比率探索部2は、その最適混合比率を各生産ラ
インL1、L2、L3の流量制御部へ伝送する。
【0027】品質推定システム構築部5は、製品品質推
定部3による実品質の推定結果を教師データとして学習
すると共に、ニューラルネットワーク学習機能における
ニューラルネットワーク係数の重みを更新し、その結果
を混合品質推定部1へ伝送する。
【0028】以下には、このブレンダー最適制御システ
ムにおける各部の機能を具体的に説明する。混合品質推
定部1は、例えば図2に示すように、入力値が正規化さ
れたデータ(符号SEIで示す)として与えられる81
個の入力ニューロンSEIX1 〜SEIX81(入力層)
と、15個の中間値を示す中間ニューロンY1 〜Y
15(中間層)と、正規化されたデータ(符号SEIで示
す)を出力する11個の出力ニューロンZ1 〜Z11(出
力層)とから成っている。
【0029】ニューラルネットワークは、入力層に与え
られた信号が各層間の結合の重みによって変換されなが
ら出力層のユニットの値として出力される。しかし、こ
れだけでは、ある入力パターンに対し特定の出力パター
ンが出るのみであるから、入力パターンに対し望ましい
出力が出るように重み付けを調整する。この調整方法の
代表的なものがバックプロパゲーション法である。ここ
では望ましい出力パターンを教師信号とし、実際の出力
パターンとの誤差を入力層へ向かって伝搬して各層間の
重み付けを変え、前記誤差を小さくする方向に学習させ
るのである。
【0030】学習段階では、ある入力パターンに対し、
ネットワークを動かして得られる出力パターンをまず計
算する。その出力パターンと望ましい出力パターン(教
師信号)との誤差を計算し、それを学習信号として入力
層側へと伝搬させ結合の重みを改善していく。学習信号
が計算されると、結合の重みの修正量が決定され、その
修正量に従って結合の重みを修正する。以上を繰り返す
ことで、出力層からの出力値と教師信号との誤差が小さ
くなる。
【0031】以下に述べる処理は、このようなニューラ
ルネットワークの原理に従うものである。
【0032】ここで、hを入力層のノード番号、iを中
間層のノード番号、jを出力層のノード番号、W1hi
入力層及び中間層間の結合係数(重み)、W2ijを中間
層及び出力層間の結合係数(重み)、D1をシグモイド
関数における中間層のしきい値、D2をシグモイド関数
における出力層のしきい値とすると、中間層のノード出
力値Yi は、Yi =1/{1+exp(−ΣW1hih
+D1i )}、出力層のノード出力値Zj は、Zj =1
/{1+exp(−ΣW2iji +D2j )}として表
わされる。
【0033】この混合品質推定部1の動作処理に先立っ
て、表1に示すような構成内容で各入力ニューロンSE
IX1 〜SEIX81を正規化する。
【0034】
【表1】
【0035】但し、ここでは正規化のために、シグモイ
ド関数と同じ式 SEI(n)=1/(1+e-K{x(n)-M})を用いた。 ここで、K=k(MAXXh−MINXh) kは定数 M=(MAXXh+MINXh)/2 但しM≠0
【0036】図3は、この正規化を行うためのサブルー
チンをフローチャートにより示したものである。このサ
ブルーチンでは、最初にX[h]、SEIX[h]、M
AXX[h]、MINX[h]、81として配列の宣言
を行い(ステップS1)、この後に初期値hをh=1と
する(ステップS2)。次に、M=(MAXX[h]+
MINX[h])/2を算出(ステップS3)した後、
K=k(MAXX[h]−MINX[h])を算出(ス
テップS4)する。更に、SEIX[h]=1/(1+
-K(X-M))を算出(ステップS5)し、この後に初期
値hをh=h+1に変更(ステップS6)する。引き続
き、i≦81であるか否かを判定(ステップS7)し、
i≦81であればステップS3の前へリターンするが、
i≦81でなければ処理を終了する。つまり、入力層ノ
ードの数だけ(n=81になるまで)くり返す。
【0037】図4は、混合品質推定部1の動作処理をフ
ローチャートにより示したものである。この動作処理で
は、先ずK[h][i]、SEIX[h]、Y[i]、
SEIZ[j]、C[i][j]、D1[i]、D2
[j]として配列の宣言を行う(ステップS1)。次
に、入力ニューロン及び中間ニューロンにおける、上記
したシグモノイドの演算であるサブルーチン・シグモイ
ド(K、SEIX、Y、D1、81、15)を実行(ス
テップS2)した後、中間ニューロン及び出力ニューロ
ンにおけるサブルーチン・シグモイド(C、Y、SEI
Z、D2、15、11)を実行(ステップS3)するこ
とによって、処理を終了する。因みに、この動作処理は
例えばNEURO1(81、15、11、K、SEI
X、Y、SEIZ、C、D1、D2)として表わされ
る。この動作処理の後には出力ニューロンZに関し、後
述するように工業単位化のためのサブルーチンを行う。
【0038】図5は、上述したサブルーチン・シグモイ
ドの合成動作処理をフローチャートにより示したもので
ある。サブルーチン・シグモイドでは、先ずWEIGT
HT[n1][n2]、INPUT[n1]、OUTP
UT[n2]、SHIKI[n2]、M、Nとして配列
の宣言を行い(ステップS1)、この後に初期値n1、
n2をそれぞれi=0、j=0に設定(ステップS2)
し、更に初期値SIGMA=0を設定(ステップS3)
する。次に、初期値n2をj=j+1に変更(ステップ
S4)した後、初期値n1をi=i+1に変更(ステッ
プS5)する。引き続き、SIGMAをSIGMA=S
IGMA+WEIGHT[i][j]×INPUT
[i]で算出(ステップS6)する。総和をとるため
に、プログラムとしてはi≧Nであるか否かを判定(ス
テップS7)し、この結果、i≧Nでなければi=i+
1の処理(ステップS5)の前にリターンするが、i≧
NであればOUTPUT[j]をOUTPUT[j]=
1/1+exp(−SIGMA+SHIKI[j])で
算出(ステップS8)する。最後に、j≧Mであるか否
かを判定(ステップS))し、この結果、j≧Mでなけ
れば初期値SIGMA=0の設定処理(ステップS3)
の前にリターンするが、j≧Mであれば配列の宣言の処
理(ステップS1)の前にリターンする。
【0039】サブルーチン・シグモイドの後には、表2
に示すような構成内容で各出力ニューロンSEIZ1
SEIZ11を工業単位化する。
【0040】
【表2】
【0041】但し、ここではZj =MINZj +(MA
XZj −MINZj )×SEIZjなる関係が成立す
る。
【0042】図6は、この出力ニューロンZに関して行
う工業単位化のためのサブルーチンをフローチャートに
より示したものである。このサブルーチンでは、最初に
Z[j]、SEIZ[j]、MAXZ[j]、MINZ
[j]、11として配列の宣言を行い(ステップS
1)、この後に初期値jをj=1とする(ステップS
2)。次に、Z[j]=MINZ[j]+(MAXZ
[j]−MINZ[j])×SEIZ[j]を算出(ス
テップS3)し、この後に初期値jをj=j+1に変更
(ステップS4)する。引き続き、j≦11であるか否
かを判定(ステップS5)し、j≦11であればZ
[j]=MINZ[j]+(MAXZ[j]−MINZ
[j])×SEIZ[j]の算出処理(ステップS3)
の前へリターンするが、j≦11でなければ処理を終了
する。
【0043】混合品質推定部1では、以上のような処理
を行うと、81個の入力ニューロンSEIX1 〜SEI
81に関しては例えば表3に示すような正規化データの
入力を行わせ、出力ニューロンZ1 〜Z11に関しては例
えば表4に示すような正規化データの出力を行わせるこ
とができる。
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】一方、最適混合比率探索部2は、例えば表
5に示すような基材分類と表6に示すような製品分類と
に従って最適混合比率を探索する。
【0047】
【表5】
【0048】
【表6】
【0049】但し、表5及び表6においてIBPは蒸留
性状としての初留点を示し、EPは終点を示す。又、価
格Cpは%a×Ca+%b×Cb+%c×Cc+%d×
Cd+%e×Ce+%f×Cf+%g×Cg+%bs×
Cbsを最小にすることによって得られ、最安混合価格
MI%pはMI%a×Ca+MI%b×Cb+MI%c
×Cc+MI%d×Cd+MI%e×Ce+MI%f×
Cf+MI%g×Cg+MI%bs×Cbsで得られ
る。
【0050】ここで、Cはコスト、アルファベットの小
文字はtag、%はレシオ(rasio)、MIは最適という意
味を示す。
【0051】更に、制約事項としては、DENmin≦
DENp≦DENmax(ニューロンが出したDENの
値pが所定の最小値と最大値の間にあることを意味す
る、以下同様の意味)、ROMmin≦ROMp≦RO
Mmax、RVPmin≦RVPp≦RVPmax、I
BPmin≦IBPp≦IBPmax、D10min≦
D10p≦D10max、D30min≦D30p≦D
30max、D50min≦D50p≦D50max、
D70min≦D70p≦D70max、D90min
≦D90p≦D90max、D97min≦D97p≦
D97max、EPmin≦EPp≦EPmax、%a
min≦%a≦%amax、%bmin≦%b≦%cm
ax、%cmin≦%c≦%cmax、%dmin≦%
d≦%dmax、%emin≦%e≦%emax、%f
min≦%f≦%fmax、%gmin≦%g≦%gm
ax、%bsmin≦%bs≦%bsmax等が挙げら
れる。
【0052】即ち、この最適混合比率探索部2では、ニ
ューロンを用いて各基材の混合比を遺伝子モデルとし、
価格及び性状を評価関数としてGAにより最適混合比率
を探索する。
【0053】このGAを用いることで、パターン数が多
く時間のかかる問題や、局所解が多い問題に対しても、
短時間で最適解に近づく解を求めることが可能になる。
図7は、GAを用いたブレンド最適化システムをフロー
チャートにより示したものである。この動作処理では、
最初に人口の生成を行う(ステップ1)。
【0054】ここでは、コード化という操作を行う。コ
ード化は、求める解候補のデータセットをGAで処理し
やすいような遺伝子モデルに変換することである。今回
は、各基材のブレンド比(ratio)をならべたものを遺
伝子とする固体を、1世代10個用意する。初期値は、
乱数で与える。このコード化状態の例を図8に示す。
【0055】さらにデータの前処理として合わせこみ操
作と正規化処理を行う(ステップ2、3)。合わせこみ
操作は、使用しない基材や、在庫の関係で少ししか使え
ない、あるいはたくさん使いたいといった、ブレンド比
上の制限をかける操作である。ブレンド比の最大値MA
Xや最小値MINを越えたときに、指定された範囲に入
るように、かつ、総和が100になるように正規化を
し、合わせこみを行う。
【0056】例えば、任意の個体において、使用しない
基材が存在する場合にその分率を強制的に0とする。図
9では、基材Dを使用しないためこの分率を16.2か
ら00.0にする。また各基材の分率が上限値や下限値
を越えた遺伝子は、範囲内におさまるように合わせこみ
操作を行う。また、Eが下限値を下回ったため08.8
から5.00に変換している。
【0057】因みにこの操作は、ratio(tag)=〔(ratio
(tag)-min(tag))×(100-Σmin(tag))+min(tag)〕/Σ
(ratio(tag)-min(tag))で与えられる。[但しmax(tag),
min(tag)は、tag=A,B,C,D,E,F,G,BSにおける上限値およ
び下限値であり、使用しない基材の場合、max(tag)=min
(tag)=0となる。]
【0058】次に、10個の各固体(データセット)に
対して環境に対する適応度評価を行う(ステップ4)。
ここでは、性状評価と価格評価を行う。性状評価は、ニ
ューラルネットワークによって、性状推定を行う。ニュ
ーラルネットワークの入力は、各基材の性状及びブレン
ド比であり、出力はブレンド後の製品の製品性状とな
る。そしてこの性状がスペックにあうかどうかを調べ
る。スペックにあわない場合は、最低の適応度を与える
ようにする。一方コスト評価は、価格が安いものほど適
応度が高いものとする。因みに価格は、cost(i)=Σ〔pr
ice(tag)×ratio(tag)〕[但しΣは、tag=AからBSまで
とする。]で得る。
【0059】引き続き、選択淘汰の処理を行う(ステッ
プ5)。この選択淘汰の処理は、先の適応度に応じて、
保存する個体と、交叉や突然変異の遺伝子操作をする個
体を決定する。本システムでは、図10のように、適応
度の高い個体、つまりニューラルネットワークで推定し
た製品性状がスペックを満たし、価格が最安価なもの
は、優先的に保存し、やや適応度の優れた個体は、交叉
と呼ばれる遺伝子操作の対象とする。また、適応度の低
い個体は、突然変異と呼ばれる遺伝子操作の対象とす
る。
【0060】さらに遺伝子操作と呼ばれる操作によって
新たな個体を生成する。遺伝子操作には、交叉と呼ばれ
る処理(ステップ6)と突然変異と呼ばれる操作(ステ
ップ7)がある。
【0061】交叉は、2つの個体間で任意の場所の遺伝
子を交換して新たな個体を生成する操作である。これ
は、良い個体同士をかけ合わせてより良い個体を作りだ
すという操作をしている。これは、近傍探索にあたる。
本システムでは、適応度の高い遺伝子の一部を適応度の
やや低い個体に移植する操作(エリート戦略)を用いて
いる。交叉を示す図12では、適応度に高低がある2個
体(親)において、乱数によって選ばれた基材C,D,Eの
遺伝子を交換または移植して新たな個体(子)を生成し
ている。適応度の低いほうの個体のC,D,Eの遺伝子(17.
6,00.0,11.1)が、高いほうの個体のC,D,Eの遺伝子(1
1.3,00.0,08.8)に置き換えられている。
【0062】突然変異は、1つの個体の中で遺伝子操作
を行うものである。これにより、ランダムな遺伝子を持
つ個体を作りだすことが可能なため、局所解からの脱出
が可能となる。本システムでは、乱数によって選ばれた
基材の遺伝子の100の補数をとる処理をしている。因
みに図13では、B,C,D,Eが乱数によって選ばれ、その
遺伝子(03.6,11.3,00.0,08.8)の各々に対し100の
補数をとり(96.4,88.7,100.0,91.2)に置き換えてい
る。
【0063】これらの、データの前処理、評価、選択淘
汰、遺伝子操作という一連の操作を予定世代数を達成す
るまで繰り返し(ステップ8)、最適解を探索していく
システムである。
【0064】更に、製品品質推定部3は、例えば図14
に示すように、入力値が正規化されたデータ(符号SE
Iで示す)として与えられる23個の入力ニューロンS
EIX1 〜SEIX23と、10個の中間値を示す中間ニ
ューロンY1 〜Y10と、正規化されたデータ(符号SE
Iで示す)を出力する3個の出力ニューロンZ1 〜Z 3
とから成っている。ここでも、中間値Yi 、推定出力値
j はYi =1/{1+exp(−ΣKhih +D1
i )}、Zj =1/{1+exp(−ΣCiji+D2j
)}として表わされる。
【0065】この製品品質推定部3の動作処理は、図1
4に示すようなシステムで行うが、まず、各入力ニュー
ロンSEIX1 〜SEIX23を正規化する。
【0066】ここではSEIXh =Xh −MINXh
MAXXh −MINXh なる関係が成立する。
【0067】図15は、この正規化を行うためのサブル
ーチンをフローチャートにより示したものである。この
サブルーチンでは、最初にX[h]、SEIX[h]、
MAXX[h]、MINX[h]、23として配列の宣
言を行う(ステップS1)。この後の処理、即ち、初期
値hをh=1とする処理(ステップS2)、DIFF=
MAXX[h]−MINX[h]の算出処理(ステップ
S3)、ALT=X[h]−MINX[h]の算出処理
(ステップS4)、SEIX[h]=ALT/DIFF
の算出処理(ステップS5)、及び初期値hをh=h+
1に変更する処理(ステップS6)は、図3に示した混
合品質推定部1の動作処理と同様に行われる。最後に、
i≦23であるか否かを判定(ステップS7)し、i≦
23であればDIFF=MAXX[h]−MINX
[h]の算出処理(ステップS3)の前へリターンする
が、i≦23でなければ処理を終了する。
【0068】図16は、製品品質推定部3の動作処理を
フローチャートにより示したものである。この動作処理
では、先ずK[h][i]、SEIX[h]、Y
[i]、SEIZ[j]、C[i][j]、D1
[i]、D2[j]として配列の宣言を行う(ステップ
S1)。次に、入力ニューロン及び中間ニューロンにお
けるサブルーチン・シグモイド(K、SEIX、Y、D
1、23、10)を実行(ステップS2)した後、中間
ニューロン及び出力ニューロンにおけるサブルーチン・
シグモイド(C、Y、SEIZ、D2、10、3)を実
行(ステップS3)することによって、処理を終了す
る。因みに、この動作処理は例えばNEURO1(2
3、10、3、K、SEIX、Y、SEIZ、C、D
1、D2)として表わされる。この動作処理の後には出
力ニューロンZに関し、工業単位化のためのサブルーチ
ンを行う。
【0069】図17は、上述したサブルーチン・シグモ
イドの合成動作処理をフローチャートにより示したもの
であるが、このサブルーチン・シグモイドも図5に示し
た混合品質推定部1の場合と全く同様に行われるので、
説明は省略する。
【0070】サブルーチン・シグモイドの後には、図1
1に示すような構成内容で各出力ニューロンSEIZ1
〜SEIZ3 を工業単位化する。
【0071】但し、ここでもZj =MINZj +(MA
XZj −MINZj )×SEIZjなる関係が成立す
る。
【0072】図18は、この出力ニューロンZに関して
行う工業単位化のためのサブルーチンをフローチャート
により示したものである。このサブルーチンでは、最初
にZ[j]、SEIZ[j]、MAXZ[j]、MIN
Z[j]、3として配列の宣言を行い(ステップS
1)、この後に初期値jをj=1とする(ステップS
2)。次に、Z[j]=MINZ[j]+(MAXZ
[j]−MINZ[j])×SEIZ[j]を算出(ス
テップS3)し、この後に初期値jをj=j+1に変更
(ステップS4)する。引き続き、j≦3であるか否か
を判定(ステップS5)し、j≦3であればZ[j]=
MINZ[j]+(MAXZ[j]−MINZ[j])
×SEIZ[j]の算出処理(ステップS3)の前へリ
ターンするが、j≦3でなければ処理を終了する。
【0073】このように、製品品質推定部3では、ガス
クロマトグラフィで得た、各成分の量(波形のピークの
高さ)からニューラルネットワークを用いて製品の実品
質を推定する。例えば、23個の入力ニューロンSEI
1 〜SEIX23に関しては例えば表7、具体的には表
8に示すような正規化データの入力を行わせ、出力ニュ
ーロンZ1 〜Z3 に関しては例えば表9に示すような正
規化データの出力を行わせることができる。
【0074】
【表7】
【0075】
【表8】
【0076】
【表9】
【0077】又、品質制御部4は、図19に示すよう
に、製品品質推定部3から受けた実品質(DEN、RV
P、RON)を平均化し、この平均化されたDEN、R
VP、RONをそれぞれ最適混合比率探索部2から受け
た仮品質に関する最安価DEN、RVP、RONとの間
で比較した結果と、混合品質推定部1から受けた推定D
EN、RVP、RONとに基づいて差値△DEN、△R
VP、△RONを算出し、これらの△DEN、△RV
P、△RONを最適混合比率探索部2に伝送してそれぞ
れ探索用DEN、RVP、RONとする。
【0078】更に、品質推定システム構築部5は、図2
0に示すように、各種基材を貯蔵したタンクT1、T
2、T3からの性状品質と生産ライン(流量制御部)L
1、L2、L3からの混合比率とを格納するための入力
データ格納エリア5aと、製品品質推定部3からの実品
質の推定結果を平均化する平均化エリア5dと、この平
均化データを教師データとして格納(学習)する教師デ
ータ格納エリア5cと、これら入力データ格納エリア5
a及び教師データ格納エリア5cで学習されたニューラ
ルネットワーク学習機能におけるニューラルネットワー
ク係数である重みやしきい値を混合品質推定部1へ伝送
するバックプロパゲーション法学習エリア5bとを含ん
でいる。
【0079】入力データ格納エリア5aでは、基材やそ
の混合比率が変更される都度、その時点の性状品質及び
混合比率が読み込まれて設定される。平均化エリア5d
には製品品質推定部3から分析部6の測定周期に従って
実品質の推定結果が読み込まれるが、平均化の処理は入
力データ格納エリア5aで各データを読み込むタイミン
グに同期して行われる。又、平均化エリア5dでは平均
化データを送出した時点でその一時記憶機能がリセット
される。教師データ格納エリア5cからは、入力データ
格納エリア5aが平均化エリア5dから平均化データを
読み出すタイミングに同期して教師データが読み出され
る。バックプロパゲーション法学習エリア5bにおける
学習データの範囲はマニュアルで設定される。
【0080】なお、本発明は、上述したガソリンブレン
ダーだけでなく、他の石油製品のブレンダーにも適用で
きる。たとえば、灯油ブレンダーの引火点・95%蒸留
点・煙点制御、軽油ブレンダーの引火点・流動点・90
%蒸留点・硫黄分制御、A重油ブレンダーの引火点・動
粘度・流動点制御、B・C重油ブレンダーの引火点・動
粘度・硫黄分制御、潤滑油ブレンダーの動粘度・引火点
・流動点制御にも適用できる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のブレンダ
ー最適制御システムによれば、混合品質推定手段及び最
適混合比率探索手段を設けて生産計画時にはオフライン
で連動するようにしているので、推定式作成の負担が顕
著に軽減化され、基材の混合比率の決定を安価な構成で
容易にして精度良く迅速に行い得るようになる。又、こ
れらの各手段の他、製品品質推定手段、品質制御手段、
及び品質推定システム構築手段を設け、生産時には分析
手段を介してオンラインで連動させているので、製品品
質推定や最適計算の精度が向上し、インライン分析手段
の分析精度も向上され、しかも混合制御が安定して円滑
に行われるため、合理的にシステムを運用できるように
なる。更に、最適混合比率探索手段では遺伝的アルゴリ
ズムを使用するため、極安価に落ち込まず、かつ速く最
安価を決定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るブレンダー最適制御シ
ステムの基本構成を示したブロック図である。
【図2】図1に示すブレンダー最適制御システムに備え
られる混合品質推定部の構成を示したニューロのブロッ
ク図である。
【図3】図2に示す混合品質推定部の動作処理に先立っ
て行う正規化のためのサブルーチンを示したフローチャ
ートである。
【図4】図2に示す混合品質推定部の動作処理を示した
フローチャートである。
【図5】図4に示す混合品質推定部の動作処理に含まれ
るサブルーチン・シグモイドの合成動作処理を示したフ
ローチャートである。
【図6】図2に示す混合品質推定部の動作処理の事後に
行う工業単位化のためのサブルーチンを示したフローチ
ャートである。
【図7】図1に示すブレンダー最適制御システムに備え
られる最適混合比率探索部におけるGAの動作処理を示
したフローチャートである。
【図8】図7における人口の生成のためのコード化例を
示した図である。
【図9】図7における合わせ込み操作の例を示した図で
ある。
【図10】図7における適応度の評価例を示した図であ
る。
【図11】図7における選択淘汰の例を示した図であ
る。
【図12】図7における交叉(近傍探索)の例を示した
図である。
【図13】図7における突然変異(広域探索)の例を示
した図である。
【図14】図1に示すブレンダー最適制御システムに備
えられる製品品質推定部の構成を示したニューロのブロ
ック図である。
【図15】図14に示す製品品質推定部の動作処理に先
立って行う正規化のためのサブルーチンを示したフロー
チャートである。
【図16】図14に示す製品品質推定部の動作処理を示
したフローチャートである。
【図17】図16に示す製品品質推定部の動作処理に含
まれるサブルーチン・シグモイドの合成動作処理を示し
たフローチャートである。
【図18】図14に示す製品品質推定部の動作処理の事
後に行う工業単位化のためのサブルーチンを示したフロ
ーチャートである。
【図19】図1に示すブレンダー最適制御システムに備
えられる品質制御部の動作処理を示したブロック図であ
る。
【図20】図1に示す生産管理システムに備えられる品
質推定システム構築部の動作処理を示したブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 混合品質推定部 2 最適混合比率探索部 3 製品品質推定部 4 品質制御部 5 品質推定システム構築部 6 分析部 100 ブレンダー最適制御システム A、B、C 基材 L1、L2、L3 生産ライン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年7月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】図3は、この正規化を行うためのサブルー
チンをフローチャートにより示したものである。このサ
ブルーチンでは、最初にX[h]、SEIX[h]、M
AXX[h]、MINX[h]、81として配列の宣言
を行い(ステップS1)、この後に初期値hをh=1と
する(ステップS2)。次に、M=(MAXX[h]+
MINX[h])/2を算出(ステップS3)した後、
K=k(MAXX[h]−MINX[h])を算出(ス
テップS4)する。更に、SEIX[h]=1/(1+
-K(X-M))を算出(ステップS5)し、この後に初期
値hをh=h+1に変更(ステップS6)する。引き続
き、≦81であるか否かを判定(ステップS7)し、
≦81であればステップS3の前へリターンするが、
≦81でなければ処理を終了する。つまり、入力層ノ
ードの数だけ(=81になるまで)くり返す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】図5は、上述したサブルーチン・シグモイ
ドの合成動作処理をフローチャートにより示したもので
ある。サブルーチン・シグモイドでは、先ずWEIGT
HT[n1][n2]、INPUT[n1]、OUTP
UT[n2]、SHIKI[n2]、M、Nとして配列
の宣言を行い(ステップS1)、この後に初期値n1、
n2をそれぞれi=0、j=0に設定(ステップS2)
し、更に初期値SIGMA=0を設定(ステップS3)
する。次に、初期値n2をj=j+1に変更(ステップ
S4)した後、初期値n1をi=i+1に変更(ステッ
プS5)する。引き続き、SIGMAをSIGMA=S
IGMA+WEIGHT[i][j]×INPUT
[i]で算出(ステップS6)する。総和をとるため
に、プログラムとしてはi≧Nであるか否かを判定(ス
テップS7)し、この結果、i≧Nでなければi=i+
1の処理(ステップS5)の前にリターンするが、i≧
NであればOUTPUT[j]をOUTPUT[j]=
1/1+exp(−SIGMA+SHIKI[j])で
算出(ステップS8)する。最後に、j≧Mであるか否
かを判定(ステップS)し、この結果、j≧Mでなけ
れば初期値SIGMA=0の設定処理(ステップS3)
の前にリターンするが、j≧Mであれば配列の宣言の処
理(ステップS1)の前にリターンする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】更に、制約事項としては、DENmin≦
DENp≦DENmax(ニューロンが出したDENの
値pが所定の最小値と最大値の間にあることを意味す
る、以下同様の意味)、ROMmin≦ROMp≦RO
Mmax、RVPmin≦RVPp≦RVPmax、I
BPmin≦IBPp≦IBPmax、D10min≦
D10p≦D10max、D30min≦D30p≦D
30max、D50min≦D50p≦D50max、
D70min≦D70p≦D70max、D90min
≦D90p≦D90max、D97min≦D97p≦
D97max、EPmin≦EPp≦EPmax、%a
min≦%a≦%amax、%bmin≦%b≦%
ax、%cmin≦%c≦%cmax、%dmin≦%
d≦%dmax、%emin≦%e≦%emax、%f
min≦%f≦%fmax、%gmin≦%g≦%gm
ax、%bsmin≦%bs≦%bsmax等が挙げら
れる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】更に、製品品質推定部3は、例えば図14
に示すように、入力値が正規化されたデータ(符号SE
Iで示す)として与えられる23個の入力ニューロンS
EIX1 〜SEIX23と、10個の中間値を示す中間ニ
ューロンY1 〜Y10と、正規化されたデータ(符号SE
Iで示す)を出力する3個の出力ニューロンZ1 〜Z 3
とから成っている。ここでも、中間値Yi 、推定出力値
j はYi =1/{1+exp(−ΣW1 hih +D1
i )}、Zj =1/{1+exp(−ΣW2 iji +D
j )}として表わされる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】図15は、この正規化を行うためのサブル
ーチンをフローチャートにより示したものである。この
サブルーチンでは、最初にX[h]、SEIX[h]、
MAXX[h]、MINX[h]、23として配列の宣
言を行う(ステップS1)。この後の処理、即ち、初期
値hをh=1とする処理(ステップS2)、DIFF=
MAXX[h]−MINX[h]の算出処理(ステップ
S3)、ALT=X[h]−MINX[h]の算出処理
(ステップS4)、SEIX[h]=ALT/DIFF
の算出処理(ステップS5)、及び初期値hをh=h+
1に変更する処理(ステップS6)は、図3に示した混
合品質推定部1の動作処理と同様に行われる。最後に、
≦23であるか否かを判定(ステップS7)し、
23であればDIFF=MAXX[h]−MINX
[h]の算出処理(ステップS3)の前へリターンする
が、≦23でなければ処理を終了する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数種類の基材を混合して所定の製品を製
    造する生産ラインにおける該数種類の基材の混合状態を
    制御するブレンダー最適制御システムにおいて、 前記数種類の基材に関する性状品質及び混合比率を入力
    し、前記所定の製品に関する仮品質をニューラルネット
    ワークを用いて推定する混合品質推定手段と、 予め定めた所定の制約事項に従って、遺伝的アルゴリズ
    ムにより最も安価な製品を製造可能にする最適混合比率
    を探索し、該最適混合比率を前記混合品質推定手段へと
    伝送する最適混合比率探索手段と、 を備えたことを特徴とするブレンダー最適制御システ
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、更に、インラインで
    前記生産ラインにおける前記所定の製品に関する実品質
    を分析計測して実品質の分析データを出力する分析手段
    と、 前記分析データに応じて前記実品質をニューラルネット
    ワークを用いて推定する製品品質推定手段と、 を含むことを特徴とするブレンダー最適制御システム。
  3. 【請求項3】 前記請求項2において、前記製品品質推
    定手段で得た実品質の推定結果と、前記混合品質推定手
    段により推定した仮品質の推定結果との差分を修正制御
    する品質制御手段を備えたことを特徴とするブレンダー
    最適制御システム。
  4. 【請求項4】 前記請求項2または3のいずれかにおい
    て、前記数種類の基材に関する性状品質及び混合比率を
    入力するとともに、製品品質推定手段で得た実品質の推
    定結果を教師データとし、教師データに従ってネットワ
    ーク係数の重みを更新して学習するニューラルネットワ
    ーク学習機能を有し、該ニューラルネットワーク学習機
    能におけるニューラルネットワーク係数を前記混合品質
    推定手段へ伝送する品質推定システム構築手段を含むこ
    とを特徴とするブレンダー最適制御システム。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記混合品質推定手
    段、前記最適混合比率探索手段、前記製品品質推定手
    段、前記品質制御手段、及び前記品質推定システム構築
    手段は、生産時には前記分析手段を介してオンラインで
    連動することを特徴とするブレンダー最適制御システ
    ム。
JP19870894A 1994-04-18 1994-08-23 ブレンダー最適制御システム Pending JPH086646A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10154002A (ja) * 1996-09-26 1998-06-09 Yamaha Motor Co Ltd 総合制御方式
JP2009503697A (ja) * 2005-07-29 2009-01-29 エクソンモービル リサーチ アンド エンジニアリング カンパニー 潤滑油処方に適用する予測試験の決定方法および装置
WO2021166634A1 (ja) * 2020-02-18 2021-08-26 昭和電工マテリアルズ株式会社 情報処理システム、情報処理方法、および情報処理プログラム

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