JPH0866416A - 頸椎装具 - Google Patents

頸椎装具

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JPH0866416A
JPH0866416A JP20745294A JP20745294A JPH0866416A JP H0866416 A JPH0866416 A JP H0866416A JP 20745294 A JP20745294 A JP 20745294A JP 20745294 A JP20745294 A JP 20745294A JP H0866416 A JPH0866416 A JP H0866416A
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belt
forehead
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Hiroto Nagata
裕人 永田
Toru Nagano
徹 永野
Hidenori Kanezaki
秀徳 金崎
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Kawamura Gishi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 会話や食事等における下顎動作を拘束せず、
しかも装着感に優れ、拘束感の少ない頸椎装具を提供す
る。 【構成】 (a) 両肩から胸に至る部位に当接される胸当
て部と、その胸当て部から前頸部両側及び頭部両側に沿
って形成される2本の前側支柱部を有する頸椎前側固定
部材と、(b) 両肩から背中に至る部位に当接される背当
て部と、その背当て部から後頸部両側に沿って形成され
る2本の後側支柱部と、各後側支柱部の上端から上方へ
延設されて後頭部を固定する後頭固定部とを有する頸椎
後側固定部材と、(c) 額に当接されるとともに、着脱自
在に前頭部を固定し得る額固定部材と、(d) 前側支柱部
内面における頬部から下顎部に至る部位に着脱自在に設
けられ、下顎骨の運動を妨げずに頬部を固定する頬部固
定部材と、を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外傷あるいは手術後等
における頸椎や頭頸部領域の固定や安静を目的として使
用される頸椎装具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】頸椎部は脊柱の中でも最も運動範囲が広
く、解剖学的にも複雑な構造と機能を有している。従っ
て、頸椎部の固定を確実に行うためには、頭頸部から躯
幹にかけて広範囲に固定する必要がある。こうした目的
の下で従来から用いられている頸椎装具は、例えば図1
2に示すように、頸部に巻き付けられ下顎部を下方から
支持して頸椎を固定する構成のものが一般的であり、こ
の様な構造を基本として様々の改善が加えられてはいる
ものの、いずれも会話したり食事を取ることが不自由で
あり不快感を伴うものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような頸椎装具の
欠点を根本的に改良する試みとして、図13に示すよう
に、頭部を環状に固定するとともに頬骨周辺を支持して
下顎部を開放させた構造の頸椎装具が提案された。しか
しながら、この種の頸椎装具では、会話したり食事を取
ることに関しては大幅に改善されたものの、頭部を環状
に固定する構造に融通性がないために使用者の頭部にフ
ィットさせることが不十分であるという問題があった。
加えて、頬部を覆った状態で頬骨を支持する構造のた
め、頬骨固定部が口の近傍まで張り出して使用者に圧迫
感を与えるという問題があった。
【0004】本発明は、こうした従来の頸椎装具におけ
る問題に着目してなされたものであって、その目的は、
会話や食事等の日常動作に支障を来すことがなく、しか
も装着感に優れ、拘束感の少ない頸椎装具を提供しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a) 両肩から
胸に至る部位に当接される胸当て部と、その胸当て部か
ら前頸部両側及び頭部両側に沿って形成される2本の前
側支柱部を有する頸椎前側固定部材と、(b) 両肩から背
中に至る部位に当接される背当て部と、その背当て部か
ら後頸部両側に沿って形成される2本の後側支柱部と、
各後側支柱部の上端から上方へ延設されて後頭部を固定
する後頭固定部とを有する頸椎後側固定部材と、(c) 額
に当接されるとともに、着脱自在に前頭部を固定し得る
額固定部材と、(d) 前記前側支柱部内面における頬部か
ら下顎部に至る部位に着脱自在に設けられ、下顎骨の運
動を妨げずに頬部を固定する頬部固定部材と、を備えた
頸椎装具である。
【0006】上記頸椎前側固定部材及び頸椎後側固定部
材の内面には、緩衝部材(軟質ウレタンフォームや布製
マット等を基材とする)を装着することが好ましい。な
お、その緩衝部材は、マジックテープ、またはホック等
を用いて着脱可能であることが好ましい。
【0007】本発明において、頬部固定部材は取り付け
位置の調整ができるように、着脱自在テープとしてのマ
ジックテープによって前側支柱内面に固定することが好
ましい。本発明において、後頭固定部の前側各端部に
は、一対の突出部材を上下方向の角度調節ができるよう
にして備えることが好ましい。本発明において、額固定
部材の一例としては、帯状ベルトとその帯状ベルトに着
脱自在に取り付けられるパッドが示される。
【0008】本発明において、胸当て部及び/または背
当て部の下端に、胸当て長さ及び/または背当て長さを
延長できる延長部を有することができる。本発明におい
て、前側支柱部及び/または後側支柱部に、支柱長さを
調節できる伸縮部を有することができる。本発明におい
て、各前側支柱部における下顎に対応する部位を、長さ
調節自在な連結部材で連結することが好ましい。
【0009】本発明において、後頭固定部の前端部外面
にピンを突設し、前側支柱部の上端部にピンと係合する
係合孔を形成し、後頭固定部材と前側支柱部を、係合孔
にピンを挿入することによって組み合わせ、ピン位置を
支点として前後方向に開閉するように構成することが好
ましい。なお上記ピンと係合孔の取り付け関係は、逆で
あってもよい。本発明において、頸椎前側固定部材と頸
椎後側固定部材とを連結する帯状ベルトを備えることが
好ましい。
【0010】
【作用】本発明によれば、胸当て部から前頸部両側及び
側頭に沿って2本の前側支柱部が分岐して形成され、拘
束感が極めて少なく、且つ下顎部分が開放されているた
め、会話や食事等における下顎動作を拘束しない。着脱
自在の額固定部材は使用者の頭の大きさに応じて調節す
ることができるため、装着感に優れる。頸椎前側固定部
材及び頸椎後側固定部において、手術の際に切開される
部位としての前頸部と後頸部がそれぞれ開放されている
ため、頸椎装具を着用したままで処置することができ、
手術後の治療も容易にさせ、しかも創部を圧迫しない。
頸椎前側固定部材と頸椎後側固定部材は係合孔に挿入さ
れたピンによって連結され、前後方向に開けることがで
きるため、頸椎装具の着脱が容易である。また、係合孔
を長孔に形成したものは、使用者の頭の大きさに合わせ
て調節するための調節部として作用する。
【0011】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいて本発明
を詳細に説明する。図1は、本発明の頸椎装具の一実施
例を示す斜視図である。同図において、頸椎装具は、ポ
リエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエチレンや
ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、アクリル系
樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂等の熱可塑性
樹脂、あるいは尿素樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系
樹脂等の熱硬化性樹脂等によって一体成形された頸椎前
側固定部材1及び頸椎後側固定部材2と、これらを連結
する帯状ベルト3a,3bとから基本的に構成されてい
る。
【0012】頸椎前側固定部材1には、両肩から胸に至
る部位に当接される略V字状の胸当て部1aと、その胸
当て部1aの上端から、それぞれ前頸部両側及び側頭に
沿って立設される2本の前側支柱部1b,1bが形成さ
れている。
【0013】一方、頸椎後側固定部材2には、両肩から
背中に至る部位に当接される略V字状の背当て部2a
と、その背当て部2aの上端からそれぞれ頸部横側及び
後頭脇部に沿って立設される2本の後側支柱部2b,2
bが形成されている。その後側支柱部2b,2bのさら
に上端部には、後頭部を覆うようにして後頭骨を固定す
るための後頭固定部材2cが略半円状に形成されてい
る。また、頸椎後側固定部材2から額に向けて一対の突
出部材2d,2dが延設されている。そして、これら一
対の突出部材2d,2d及び前側支柱部1bと連結され
るようにして額固定部材4が設けられている。
【0014】額固定部材4は、額に当接されるととも
に、一対の突出部材2d,2d及び前側支柱1bの上端
と連絡されることにより、頭部を環状に固定できるよう
になっている。この額固定部材4は、マジックテープが
植設された帯状ベルト4aとその帯状ベルト4aに着脱
自在に取り付けられたパッドPとによって構成されてい
る。
【0015】上記頸椎前側固定部材1及び頸椎後側固定
部材2の内面にも、緩衝機能を有するパッドP(軟質ウ
レタンフォームや布製マット等を基材とする)が取り付
けられている。このパッドPは、マジックテープまたは
ホック等を用いて各固定部材1,2の内面に着脱できる
ようになっている。
【0016】また、前側支柱部1b内面における頬部か
ら下顎部に至る部位については、頬部を固定して下顎骨
の運動を自由にする頬部固定部材としての頬部固定パッ
ド5,5が取り付けられている。この頬部固定パッド
5,5は、図2に示すように、使用者の傷害のレベルに
応じてその形状、取り付け位置を選択することができる
ようになっている。
【0017】同図の(a)は頸椎傷害が重度である場合
を示し、この場合の頬部固定パッドは面積が広いものを
使用し、頬骨を固定することができるよう前側支柱1b
から前方に突出した状態で取り付けられる。
【0018】同図の(b)は頸椎傷害が中程度の場合を
示し、この場合の頬部固定パッドは前側支柱1bの幅に
収まる程度の大きさで十分であり、頬部を下斜め方向か
ら支持するようにして取り付けられる。
【0019】同図の(c)は頸椎傷害が低い場合を示
し、この場合の頬部固定パッドは、パッドPと、そのパ
ッドPが下顎の形状に沿うことができるよう下端をL字
形状に保持する樹脂製の支持板と、その支持板の裏面に
貼着されたマジックテープとから構成され、下顎と接触
する位置に取り付けられる。この頬部固定パッドの下端
は下顎部に接触するものではあるが、決して下顎部の運
動を拘束するものではなく、スロートモールド(のどパ
ッド)から体を離そうとする、いわゆる能動矯正力を促
すためのものである。なお、頬部固定パッド5,5の取
り付け位置を調整することができるよう、マジックテー
プを用いて前側支柱1b内面に固定することが好まし
い。
【0020】頸椎後側固定部材2の後頭固定部材2cの
前端部には、図3に示すように、突出部2eが形成され
ており、その突出部2eの外面には、断面が略T字状の
ピン6が横向きに突設されており、一方、頸椎前側固定
部材1の上端部には、長孔7aおよびその後端と連なが
っている半円状の切欠き7bからなる係合孔7が形成さ
れており、この半円状の切欠き7bに上記ピン6を挿入
し次いでそのピン6を長孔7aの前端側に導けば、頸椎
前側固定部材1と頸椎後側固定部材2とを組み合わすこ
とができ、組み合わされた頸椎装具は、ピン6を支点と
して前後方向に開閉することができるようになる。また
上記長孔7aは、使用者の頭の大きさに応じて円周長さ
を調節することができるように機能する。
【0021】また、前述した突出部材2dの後端は、連
結ピン2fを介して突出部2eに軸支されており、矢印
A方向またはB方向に傾けることができる。しかも、突
出部材2dの外面と突出部2eの内面にはそれぞれマジ
ックテープMが貼着されているため、所望の角度で突出
部材2dを固定することもできる。なお、突出部材2d
の前端側に貼着されたマジックテープMは、額固定部材
4の帯状ベルト4aを取り付けるためにある。なお、上
記連結ピン2fとピン6は1つの部品で構成しても良
い。
【0022】図4に示すように、本実施例の頸椎装具
は、頸椎前側固定部材1の長孔7aに頸椎後側固定部材
2のピン6を挿入した状態において矢印C、D方向に開
くことができ、従って開いた状態で使用者Hの頭上から
かぶせ、頭の大きさに応じて長孔5の位置をずらして固
定することにより、使用者の頭部から頸椎部にかけて頸
椎装具を無理なくフィットさせることができるようにな
っている。
【0023】また、帯状ベルト3a,3bは、これら頸
椎前側固定部材1と頸椎後側固定部材2とを装着状態で
連結固定するために用いられるものである。帯状ベルト
3aは、頸椎前側固定部材1の肩部と頸椎後側固定部材
2の肩部とを固定するのに用いられ、一方、帯状ベルト
3bは、頸椎前側固定部材1の下端部と頸椎後側固定部
材2の下端部とを連絡して頸椎装具を胸部に固定するの
に用いられる。なお、上記肩部及び下端部にはそれぞれ
マジックテープが島状に貼着され、帯状ベルト3a,3
bにはその全長にわたりマジックテープが貼着されてお
り、それらの接合により、使用者の胸囲に応じ任意の位
置で頸椎前側固定部材1及び頸椎後側固定部材2を連結
固定できるようになっている。
【0024】上記構成を有する本実施例の頸椎装具を使
用者が装着した状態では、図4に示したように、背当て
部2aが両肩から背中にかけて当接され、後側支柱部2
bが後頸部両側にそれぞれ当接され、頸椎後側固定部材
2の後頭固定部2cが後頭部に当接されることになる。
一方、胸当て部1aは両肩から胸側にかけて当接され、
前側支柱部1bは前頸部両側及び側頭に当接される。こ
のとき、胸当て部1aの上端部と背当て部2aの上端部
は、重ね代“d”が設けられる。
【0025】そして、図5に示すように、額固定部材4
は額に当接され、さらに頬骨固定部材5,5はそれぞれ
頬骨を斜め下方向から支持するようにして当接される。
これら各部材の当接によって頸椎部はその周りから確実
且つ安定して固定されることになる。
【0026】図6は額固定部材の第一の変形例である。
同図に示す額固定部材40は、表面にマジックテープM
を貼着した帯状ベルト40aと、その帯状ベルト40a
の裏面に貼着されたパッドPとから構成され、突出部材
2gにはその先端部に三角状の切欠き2hが形成されて
いる。この構成によれば、帯状ベルト40aの一方端を
切欠き2iに通して固定し、他方端を切欠き2hに通し
て折り返しマジックテープMで固定することにより、頬
部をより強固に固定することができる。なお、帯状ベル
ト40aを切欠き2h,2i内に通す作業は、隙間2j
に沿って帯状ベルト40aを押し込むだけで簡単に行え
る。また、同じ形状の切欠き2h,2iにしている理由
は、使用者が右ききであっても左ききであっても使用で
きるようにするためである。
【0027】図7は額固定部材の第二の変形例である。
同図において、帯状ベルト40aは図6のものと同じで
ある。この場合、三角状部品50に形成されている鍵孔
状切欠き51と前側支柱部1bに突設されたピン52と
を嵌合させ、次に三角状部品50のスリットに帯状ベル
ト40aの一方端を通し、長さを調節して固定すること
ができるようになっている。なお、帯状ベルト40aの
他方端は別の三角状部品50に固定されており、三角状
部品50の左右取り替えることにより、使用者が右きき
であれ左ききであれ容易に額固定部材を取り付けること
ができるようになっている。図8は上述した頸椎装具の
装着状態を背面から眺めた図である。
【0028】本発明は、基本構成を示した上記実施例
に、さらに以下の態様を付加することができる。第一の
態様は、胸当て部及び/または背当て部の下端に、胸当
て長さ及び/または背当てを延長できる延長部を備えた
ものである。第二の態様は、前側支柱部1b及び/また
は後側支柱部2bに、支柱長さを調節できる伸縮部を備
えたものである。第三の態様は、前側支柱部1bにおけ
る下顎に対応する部位を、長さを調節することのできる
連結部材で連結したものである。
【0029】図9は第一の態様を示したものである。同
図において胸当て部1aの下端部に取り付けられる延長
部8は、貫通孔8a,8aを有する舌片状部材から構成
される。貫通孔8a,8aに対応して胸当て部1aにも
貫通孔が設けられている。貫通孔同士を位置合わせし、
雌ねじを持つビス8b,8bをその貫通孔に挿入し、雄
ねじ8c,8cを上記雌ねじに螺合すれば、胸当て部1
aの長さを延長することができ、より安定した固定が得
られる。この構成は背当て部2aの長さを延長する場合
にも適用することができる。
【0030】また、第二の態様において、前側支柱部1
bかまたは後側支柱部2b、またはその両方に、支柱長
さを調節できる伸縮部を備えるよう構成することができ
る。その伸縮部の構成は、支柱の強度を保持しつつその
長さを変更することができるものであれば任意の伸縮機
構を利用することができる。ただし、金属製部材は含ま
ないこととする。前側支柱部または後側支柱部の長さを
変えれば、頸の長さに対応できるだけでなく、実質的に
頭部に対してチルト機構を有することになる。図10は
第三の態様を示したものである。同図において、伸縮部
材9は、一方の前側支柱部1bから突出して形成された
左側帯状部材9aと、他方の前側支柱部1bから突出し
て形成された右側帯状部材9bと、それら帯状部材9
a,9bとを任意の重ね代で固定するためにボルト9
c,9cとから構成されている。詳しくは、左側帯状部
材9bには定間隔で複数の雌ねじ部が形成されており、
右側帯状部材9aにはボルト9cの頭より狭い幅の長孔
が形成されている。この構成によれば、使用者の顔の大
きさに合わせて左右の帯状部材9a,9bの重ね代を調
節し、2本のボルト9c,9cをそれぞれ2箇所の雌ね
じ部に螺合すれば、前側支柱部1bを使用者にフィット
させた状態で確実に固定することができる。
【0031】図11は図10に示す伸縮部材の変形例で
ある。この場合、前側支柱部1bにおける顎下部位にピ
ン60,60を突設し、ピン60,60に三角状部品6
1,61をそれぞれ嵌着し、三角状部品61,61のス
リットに帯状ベルト62を通し、長さを調節した後、マ
ジックテープで固定するようになっている。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、本発明に
よれば、下顎部が拘束されないため、頸椎装着状態にお
いても、会話や食事等の日常動作を不自由なく行なうこ
とができる。使用者に応じて各部の調節が可能であるた
め装着感に優れ、正しい頸椎の固定が得られる。しかも
圧迫感や不快感を与えることが少ない。また、手術で切
開される部位となることが多い前頸部や後頸部が開放さ
れているため、手術後の処置も簡単に行える。しかも術
後の傷部が圧迫される恐れがない利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の頸椎装具の実施例の基本構成を示す斜
視図である。
【図2】実施例に係る頬部固定パッドの取り付け状態を
示す斜視図である。
【図3】図1の前側支柱部及び後側支柱部の上端部の構
成を示す拡大斜視図である。
【図4】図1の側面図である。
【図5】図1の正面図である。
【図6】実施例に係る額固定部材の第一の変形例を示す
斜視図である。
【図7】額固定部材の第二の変形例を示す斜視図であ
る。
【図8】図1の背面図である。
【図9】基本構成に付加される胸当ての拡張部の構成を
示す斜視図である。
【図10】基本構成に付加される前側連結構造例を示す
斜視図である。
【図11】前側連結構造の他の例を示す斜視図である。
【図12】従来例の頸椎装具の構成を示す側面図であ
る。
【図13】本発明に至る途中の頸椎装具の構成を示す側
面図である。
【符号の説明】
1 頸椎前側固定部材 1a 胸当て部 1b 前側支柱部 2 頸椎後側固定部材 2a 背当て部 2b 後側支柱部 2c 後頭固定部 2d 突出部材 3a,3b 帯状ベルト 4 額固定部材 5 頬部固定部材 P パッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 裕人 大阪府高槻市大学町2番7号 大阪医科大 学整形外科学教室内 (72)発明者 永野 徹 大阪市北区天神橋1丁目18番18号 川村義 肢株式会社内 (72)発明者 金崎 秀徳 大阪市北区天神橋1丁目18番18号 川村義 肢株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 両肩から胸に至る部位に当接される
    胸当て部と、その胸当て部から前頸部両側及び頭部両側
    に沿って形成される2本の前側支柱部を有する頸椎前側
    固定部材と、 (b) 両肩から背中に至る部位に当接される背当て部と、
    その背当て部から後頸部両側に沿って形成される2本の
    後側支柱部と、各後側支柱部の上端から上方へ延設され
    て後頭部を固定する後頭固定部を有する頸椎後側固定部
    材と、 (c) 額に当接されるとともに、着脱自在に前頭部を固定
    し得る額固定部材と、 (d) 前記前側支柱部内面における頬部から下顎部に至る
    部位に着脱自在に設けられ、下顎骨の運動を妨げずに頬
    部を固定する頬部固定部材と、を備えたことを特徴とす
    る頸椎装具。
  2. 【請求項2】 前記頬部固定部材は、取り付け位置の調
    整ができるように、着脱自在テープによって前記前側支
    柱内面に固定される請求項1記載の頸椎装具。
  3. 【請求項3】 前記後頭固定部の前側各端部に、一対の
    突出部材が上下方向の角度調節自在に備えられている請
    求項1記載の頸椎装具。
  4. 【請求項4】 前記額固定部材は、帯状ベルトとその帯
    状ベルトに着脱自在に取り付けられるパッドとからなる
    請求項1記載の頸椎装具。
  5. 【請求項5】 前記胸当て部及び/または前記背当て部
    の下端に、胸当て長さ及び/または背当て長さを延長で
    きる延長部を有する請求項1記載の頸椎装具。
  6. 【請求項6】 前記前側支柱部及び/または前記後側支
    柱部に、支柱長さを調節できる伸縮部を有する請求項1
    記載の頸椎装具。
  7. 【請求項7】 前記各前側支柱部における下顎に対応す
    る部位が、長さ調節自在な連結部材で連結されている請
    求項1記載の頸椎装具。
  8. 【請求項8】 前記後頭固定部の前端部外面にピンまた
    は係合孔が形成され、前記前側支柱部の上端部に前記ピ
    ンまたは前記係合孔と係合する係合孔またはピンが形成
    され、前記後頭固定部材と前記前側支柱部は、前記係合
    孔に前記ピンを挿入することによって組み合わされ、且
    つ前記ピン位置を支点として前後方向に開閉するように
    構成されている請求項1記載の頸椎装具。
  9. 【請求項9】 前記頸椎前側固定部材と前記頸椎後側固
    定部材とを連結する帯状ベルトが備えられている請求項
    1記載の頸椎装具。
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