JPH0865448A - 画像読み取り装置 - Google Patents
画像読み取り装置Info
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- JPH0865448A JPH0865448A JP6192993A JP19299394A JPH0865448A JP H0865448 A JPH0865448 A JP H0865448A JP 6192993 A JP6192993 A JP 6192993A JP 19299394 A JP19299394 A JP 19299394A JP H0865448 A JPH0865448 A JP H0865448A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】駆動ゲートを減少させ、効率の良い安価な画像
読み取り装置を提供することを目的とする。 【構成】一次元方向に配列した所定個数(X×Y個)の
光電変換素子を含む光電変換素子ユニット列において、
適宜選択された複数個(X個)の光電変換素子ユニット
を一単位として複数個(Y個)の光電変換素子ユニット
群を構成し、それぞれの光電変換素子ユニット群に対し
ては一つの第1駆動電圧印加手段(Y個)を、各光電変
換素子ユニット群における光電変換素子ユニットに対応
した計X個の電圧印加手段に対しては、それぞれマトリ
クスを構成して電気的に接続されたX個の第2駆動電圧
印加手段を設け、一つの電圧印加手段と一つの第2駆動
電圧印加手段を入力とする一方、光電変換素子ユニット
の他方の出力側個別極を出力として論理積回路を構成し
たことを特徴的構成とする。
読み取り装置を提供することを目的とする。 【構成】一次元方向に配列した所定個数(X×Y個)の
光電変換素子を含む光電変換素子ユニット列において、
適宜選択された複数個(X個)の光電変換素子ユニット
を一単位として複数個(Y個)の光電変換素子ユニット
群を構成し、それぞれの光電変換素子ユニット群に対し
ては一つの第1駆動電圧印加手段(Y個)を、各光電変
換素子ユニット群における光電変換素子ユニットに対応
した計X個の電圧印加手段に対しては、それぞれマトリ
クスを構成して電気的に接続されたX個の第2駆動電圧
印加手段を設け、一つの電圧印加手段と一つの第2駆動
電圧印加手段を入力とする一方、光電変換素子ユニット
の他方の出力側個別極を出力として論理積回路を構成し
たことを特徴的構成とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ等の画像
入力装置に用いる画像読み取り装置に関するものであ
る。
入力装置に用いる画像読み取り装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリなどの原稿読み取り部に
は、電荷結合素子(charge coupled device;CCD)を
用いた縮小光学系の画像読み取り装置に代わって、一般
に密着型イメージセンサと呼ばれる画像読み取り装置が
使用され始めている。この画像読み取り装置は、ガラス
基板上にアモルファスシリコン(a-Si)などの薄膜半導
体から成る光電変換素子が一次元状に複数形成されたも
ので、原稿上の画像を等倍で読み取ることができる。光
電変換素子には通常フォトダイオードが用いられるが、
フォトダイオードに生じる光電流は極めて微弱であるた
め、この光電流をフォトダイオードの接合容量に一旦蓄
積させてから検出する電荷蓄積法が広く採用されてい
る。さらに光電変換素子の数が非常に多くなるため、通
常はスイッチング素子の数が少なくて済むマトリックス
駆動方式が採用されている。
は、電荷結合素子(charge coupled device;CCD)を
用いた縮小光学系の画像読み取り装置に代わって、一般
に密着型イメージセンサと呼ばれる画像読み取り装置が
使用され始めている。この画像読み取り装置は、ガラス
基板上にアモルファスシリコン(a-Si)などの薄膜半導
体から成る光電変換素子が一次元状に複数形成されたも
ので、原稿上の画像を等倍で読み取ることができる。光
電変換素子には通常フォトダイオードが用いられるが、
フォトダイオードに生じる光電流は極めて微弱であるた
め、この光電流をフォトダイオードの接合容量に一旦蓄
積させてから検出する電荷蓄積法が広く採用されてい
る。さらに光電変換素子の数が非常に多くなるため、通
常はスイッチング素子の数が少なくて済むマトリックス
駆動方式が採用されている。
【0003】ここで、電荷蓄積法によるマトリックス駆
動方式の画像読み取り装置の一例を図面に基づき簡単に
説明する。
動方式の画像読み取り装置の一例を図面に基づき簡単に
説明する。
【0004】図8に示すように、従来の画像読み取り装
置には光電変換素子としてのフォトダイオード50がm
×n個配列され、これらフォトダイオード50にブロッ
キングダイオード52が逆極性で直列に接続されてい
る。これらフォトダイオード50やブロッキングダイオ
ード52は、m個毎にn個のブロックB1.B2.…Bn に
区分されている。これらブロッキングダイオード52の
アノード端子は、各ブロックB1.B2.…Bn 毎に共通す
るバッファゲート54を介してシフトレジスタ56の各
出力端子に接続されている。
置には光電変換素子としてのフォトダイオード50がm
×n個配列され、これらフォトダイオード50にブロッ
キングダイオード52が逆極性で直列に接続されてい
る。これらフォトダイオード50やブロッキングダイオ
ード52は、m個毎にn個のブロックB1.B2.…Bn に
区分されている。これらブロッキングダイオード52の
アノード端子は、各ブロックB1.B2.…Bn 毎に共通す
るバッファゲート54を介してシフトレジスタ56の各
出力端子に接続されている。
【0005】一方、フォトダイオード50のアノード端
子は各ブロックB1.B2.…Bn 間で相対的に同一位置に
あるもの同士が、共通する電流増幅回路IV1.IV2.…
IVm を介して積分回路IN1.IN2.… INm に接
続されている。さらに、積分回路IN1.IN2.… IN
m にはサンプルホールド回路SH1.SH2.… SHmと
マルチプレクサ回路MPXと増幅回路58とが接続され
ていて、これら電流増幅回路IV1.IV2.… IV
m と、積分回路IN1.IN2.… INm と、サンプルホ
ールド回路SH1.SH2.… SHm と、マルチプレクサ
回路MPXと、増幅回路58とにより、フォトダイオー
ドPDから流れ出す電流I1.I2.… Im を時間積分等
するための信号処理回路が構成されている。
子は各ブロックB1.B2.…Bn 間で相対的に同一位置に
あるもの同士が、共通する電流増幅回路IV1.IV2.…
IVm を介して積分回路IN1.IN2.… INm に接
続されている。さらに、積分回路IN1.IN2.… IN
m にはサンプルホールド回路SH1.SH2.… SHmと
マルチプレクサ回路MPXと増幅回路58とが接続され
ていて、これら電流増幅回路IV1.IV2.… IV
m と、積分回路IN1.IN2.… INm と、サンプルホ
ールド回路SH1.SH2.… SHm と、マルチプレクサ
回路MPXと、増幅回路58とにより、フォトダイオー
ドPDから流れ出す電流I1.I2.… Im を時間積分等
するための信号処理回路が構成されている。
【0006】この画像読み取り装置によれば、図9のタ
イムチャートに示すように、シフトレジスタ56に入力
されたデータ入力パルスDinは、クロックパルスCLK
にしたがってシフトレジスタ56内を順にシフトしてい
き、その各出力端子から順番に出力される。これによ
り、各フォトダイオード50にブロックB1.B2.… B
n 単位で順番に駆動電圧Vd が印加されることになる。
駆動電圧Vd が印加されたフォトダイオード50には、
その接合容量に蓄積させられている光信号に相当する電
流I1.I2.… Im が流れ、各電流増幅回路IV1.IV
2.… IVm により増幅され、さらに積分回路IN1.I
N2.… INm と、サンプルホールド回路SH1.SH2.
… SHm と、マルチプレクサ回路MPXと、増幅回路
58から成る信号処理回路により、フォトダイオードP
Dから流れ出す電流I1.I2.… I m が信号処理されて
出力電力Vout が得られる。このようにして、各フォト
ダイオード50の電気信号は、シフトレジスタ56等に
よりブロックB1.B2.… B n 単位で順次走査され、1
つのブロック内のチャンネル分が同時に読み出されるの
である。
イムチャートに示すように、シフトレジスタ56に入力
されたデータ入力パルスDinは、クロックパルスCLK
にしたがってシフトレジスタ56内を順にシフトしてい
き、その各出力端子から順番に出力される。これによ
り、各フォトダイオード50にブロックB1.B2.… B
n 単位で順番に駆動電圧Vd が印加されることになる。
駆動電圧Vd が印加されたフォトダイオード50には、
その接合容量に蓄積させられている光信号に相当する電
流I1.I2.… Im が流れ、各電流増幅回路IV1.IV
2.… IVm により増幅され、さらに積分回路IN1.I
N2.… INm と、サンプルホールド回路SH1.SH2.
… SHm と、マルチプレクサ回路MPXと、増幅回路
58から成る信号処理回路により、フォトダイオードP
Dから流れ出す電流I1.I2.… I m が信号処理されて
出力電力Vout が得られる。このようにして、各フォト
ダイオード50の電気信号は、シフトレジスタ56等に
よりブロックB1.B2.… B n 単位で順次走査され、1
つのブロック内のチャンネル分が同時に読み出されるの
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
電荷蓄積法によるマトリックス駆動方式の駆動電圧Vd
は、前記タイムチャートに示すように、シフトレジスタ
出力となっている。このため、たとえばA4版サイズの
8素子/mmの画像読み取り装置においては素子数が17
28個になり、32チャンネル×54ブロック、16チ
ャンネル×108ブロックあるいは8チャンネル×21
6ブロックのいずれかで構成され、通常は16チャンネ
ル×108ブロックで構成されている。しかし、いずれ
の構成であっても多数のシフトレジスタを必要とすると
いう問題があった。また、IC化した場合、アナログ回
路部は高価であるため、安価なデジタル回路を多く用い
て構成する必要があった。
電荷蓄積法によるマトリックス駆動方式の駆動電圧Vd
は、前記タイムチャートに示すように、シフトレジスタ
出力となっている。このため、たとえばA4版サイズの
8素子/mmの画像読み取り装置においては素子数が17
28個になり、32チャンネル×54ブロック、16チ
ャンネル×108ブロックあるいは8チャンネル×21
6ブロックのいずれかで構成され、通常は16チャンネ
ル×108ブロックで構成されている。しかし、いずれ
の構成であっても多数のシフトレジスタを必要とすると
いう問題があった。また、IC化した場合、アナログ回
路部は高価であるため、安価なデジタル回路を多く用い
て構成する必要があった。
【0008】また、本来例えば4素子/mm程度の疎な読
み取り密度で充分な画像に対してでも、上記従来技術で
は、一走査動作として1728個の素子データを取り込
まなければならず、疎な画像を対象とする高速読み取り
が不可能であった。そこで、本発明者らは駆動ゲートを
減少させ、効率の良い安価な画像読み取り装置を提供す
るため鋭意研究を重ねた結果、本発明に至った。
み取り密度で充分な画像に対してでも、上記従来技術で
は、一走査動作として1728個の素子データを取り込
まなければならず、疎な画像を対象とする高速読み取り
が不可能であった。そこで、本発明者らは駆動ゲートを
減少させ、効率の良い安価な画像読み取り装置を提供す
るため鋭意研究を重ねた結果、本発明に至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、並列に接続さ
れた複数個の光電変換素子を少なくとも備え、並列接続
した一方を入力側共通極とした光電変換素子ユニット
を、複数個一次元方向に配列した光電変換素子ユニット
列と、光電変換素子ユニット列を、複数個の光電変換素
子ユニットを含む複数個の光電変換素子ユニット群に分
割し、分割したそれぞれの光電変換素子ユニット群にお
ける複数個の光電変換素子ユニットの入力側共通極それ
ぞれに対応して設けた電圧印加手段に対して、一つの光
電変換素子ユニット群を一単位として第1の駆動電圧を
与える複数個の第1駆動電圧印加手段と、異なる複数個
の光電変換素子ユニット群のそれぞれから選択された複
数個の光電変換素子ユニットの入力側共通極に第2の駆
動電圧を与える、複数個の第2駆動電圧印加手段とを備
え、第1駆動電圧印加手段における一つの電圧印加手段
からの出力と、一つの第2駆動電圧印加手段からの出力
を入力とする一方、当該第1駆動電圧印加手段における
一つの電圧印加手段と、当該一つの第2駆動電圧印加手
段に対応する光電変換素子ユニットの他方の出力側個別
極を出力として論理積回路を構成した画像読み取り装置
により、上記駆動ゲートの減少という課題を解決する。
れた複数個の光電変換素子を少なくとも備え、並列接続
した一方を入力側共通極とした光電変換素子ユニット
を、複数個一次元方向に配列した光電変換素子ユニット
列と、光電変換素子ユニット列を、複数個の光電変換素
子ユニットを含む複数個の光電変換素子ユニット群に分
割し、分割したそれぞれの光電変換素子ユニット群にお
ける複数個の光電変換素子ユニットの入力側共通極それ
ぞれに対応して設けた電圧印加手段に対して、一つの光
電変換素子ユニット群を一単位として第1の駆動電圧を
与える複数個の第1駆動電圧印加手段と、異なる複数個
の光電変換素子ユニット群のそれぞれから選択された複
数個の光電変換素子ユニットの入力側共通極に第2の駆
動電圧を与える、複数個の第2駆動電圧印加手段とを備
え、第1駆動電圧印加手段における一つの電圧印加手段
からの出力と、一つの第2駆動電圧印加手段からの出力
を入力とする一方、当該第1駆動電圧印加手段における
一つの電圧印加手段と、当該一つの第2駆動電圧印加手
段に対応する光電変換素子ユニットの他方の出力側個別
極を出力として論理積回路を構成した画像読み取り装置
により、上記駆動ゲートの減少という課題を解決する。
【0010】また、少なくとも光電変換素子を含む光電
変換素子列を複数個一次元方向に配列し、隣接する光電
変換素子列の一方の極が交互に異なる共通極に並列接続
されるとともに当該共通極を入力側共通極とした、複数
個の光電変換素子列からなる光電変換素子ユニットを、
複数個一次元方向に配列した光電変換素子ユニット列
と、光電変換素子ユニット列を、複数個の光電変換素子
ユニットを含む複数個の光電変換素子ユニット群に分割
し、分割したそれぞれの光電変換素子ユニット群におけ
る複数個の光電変換素子ユニットの入力側共通極それぞ
れに対応して設けた電圧印加手段に対して、一つの光電
変換素子ユニット群を一単位として第1の駆動電圧を与
える複数個の第1駆動電圧印加手段と、異なる複数個の
光電変換素子ユニット群のそれぞれから選択された複数
個の光電変換素子ユニットの入力側共通極に第2の駆動
電圧を与える、複数個の第2駆動電圧印加手段とを備
え、第1駆動電圧印加手段における一つの電圧印加手段
からの出力と、一つの第2駆動電圧印加手段からの出力
を入力とする一方、当該第1駆動電圧印加手段における
一つの電圧印加手段と、当該一つの第2駆動電圧印加手
段に対応する光電変換素子ユニットの他方の出力側個別
極を出力として論理積回路を構成した画像読み取り装置
により、上記駆動ゲートの減少並びに読み取り速度の向
上という課題を解決する。
変換素子列を複数個一次元方向に配列し、隣接する光電
変換素子列の一方の極が交互に異なる共通極に並列接続
されるとともに当該共通極を入力側共通極とした、複数
個の光電変換素子列からなる光電変換素子ユニットを、
複数個一次元方向に配列した光電変換素子ユニット列
と、光電変換素子ユニット列を、複数個の光電変換素子
ユニットを含む複数個の光電変換素子ユニット群に分割
し、分割したそれぞれの光電変換素子ユニット群におけ
る複数個の光電変換素子ユニットの入力側共通極それぞ
れに対応して設けた電圧印加手段に対して、一つの光電
変換素子ユニット群を一単位として第1の駆動電圧を与
える複数個の第1駆動電圧印加手段と、異なる複数個の
光電変換素子ユニット群のそれぞれから選択された複数
個の光電変換素子ユニットの入力側共通極に第2の駆動
電圧を与える、複数個の第2駆動電圧印加手段とを備
え、第1駆動電圧印加手段における一つの電圧印加手段
からの出力と、一つの第2駆動電圧印加手段からの出力
を入力とする一方、当該第1駆動電圧印加手段における
一つの電圧印加手段と、当該一つの第2駆動電圧印加手
段に対応する光電変換素子ユニットの他方の出力側個別
極を出力として論理積回路を構成した画像読み取り装置
により、上記駆動ゲートの減少並びに読み取り速度の向
上という課題を解決する。
【0011】
【作用】本発明の画像読み取り装置は、以下の作用によ
って画像情報を読み取る。請求項1については、一次元
方向に配列した所定個数の光電変換素子を含む光電変換
素子ユニット列において、並列に接続された複数個の光
電変換素子を含んで適宜選択された複数個(X個)の光
電変換素子ユニットを一単位として複数個(Y個)の光
電変換素子ユニット群を構成し、それぞれの光電変換素
子ユニット群に対して、一つの第1駆動電圧印加手段を
設けている。従って第1駆動電圧印加手段は、全体でY
個となる。そしてこのうちの一つの第1駆動電圧印加手
段からは、それぞれの光電変換素子ユニットに対応した
電圧印加手段が設けられている。従って、1個の第1駆
動電圧印加手段には、X個の電圧印加手段が設けられて
いることになる。一方、各光電変換素子ユニット群にお
ける一つの光電変換素子ユニットに対応した計X×Y個
からなる全ての電圧印加手段に対して、各光電変換素子
ユニット群からの1個の電圧印加手段、すなわち計Y個
の電圧印加手段を1個の第2電圧印加手段と電気的に接
続しつつ、この第2電圧印加手段を各光電変換素子ユニ
ット群内の計X個の電圧印加手段のそれぞれに対してマ
トリクスを構成して電気的に接続している。このような
構成によって、第1駆動電圧印加手段から電圧印加手段
を介した第1の駆動電圧と、第2駆動電圧印加手段から
の第2の駆動電圧が、同時に光電変換素子ユニットの入
力側共通極に印加され得る構成となる。そして本発明で
は、一つの電圧印加手段と一つの第2駆動電圧印加手段
を入力とする一方、光電変換素子ユニットの他方の出力
側個別極を出力として論理積回路を構成しているので、
読み取り動作に際しては、第1の駆動電圧と第2の駆動
電圧が同時に入力された光電変換素子ユニットのみから
画像信号が得られることになる。従って、読み取りの為
の電圧印加がマトリクス駆動となり、必要とする駆動ゲ
ートの数は、X+Y個となる。
って画像情報を読み取る。請求項1については、一次元
方向に配列した所定個数の光電変換素子を含む光電変換
素子ユニット列において、並列に接続された複数個の光
電変換素子を含んで適宜選択された複数個(X個)の光
電変換素子ユニットを一単位として複数個(Y個)の光
電変換素子ユニット群を構成し、それぞれの光電変換素
子ユニット群に対して、一つの第1駆動電圧印加手段を
設けている。従って第1駆動電圧印加手段は、全体でY
個となる。そしてこのうちの一つの第1駆動電圧印加手
段からは、それぞれの光電変換素子ユニットに対応した
電圧印加手段が設けられている。従って、1個の第1駆
動電圧印加手段には、X個の電圧印加手段が設けられて
いることになる。一方、各光電変換素子ユニット群にお
ける一つの光電変換素子ユニットに対応した計X×Y個
からなる全ての電圧印加手段に対して、各光電変換素子
ユニット群からの1個の電圧印加手段、すなわち計Y個
の電圧印加手段を1個の第2電圧印加手段と電気的に接
続しつつ、この第2電圧印加手段を各光電変換素子ユニ
ット群内の計X個の電圧印加手段のそれぞれに対してマ
トリクスを構成して電気的に接続している。このような
構成によって、第1駆動電圧印加手段から電圧印加手段
を介した第1の駆動電圧と、第2駆動電圧印加手段から
の第2の駆動電圧が、同時に光電変換素子ユニットの入
力側共通極に印加され得る構成となる。そして本発明で
は、一つの電圧印加手段と一つの第2駆動電圧印加手段
を入力とする一方、光電変換素子ユニットの他方の出力
側個別極を出力として論理積回路を構成しているので、
読み取り動作に際しては、第1の駆動電圧と第2の駆動
電圧が同時に入力された光電変換素子ユニットのみから
画像信号が得られることになる。従って、読み取りの為
の電圧印加がマトリクス駆動となり、必要とする駆動ゲ
ートの数は、X+Y個となる。
【0012】また請求項2について、第1駆動電圧印加
手段から電圧印加手段を介した第1の駆動電圧と、第2
駆動電圧印加手段からの第2の駆動電圧が、同時に光電
変換素子ユニットの入力側共通極に印加されうる構成の
もと、一つの電圧印加手段と一つの第2駆動電圧印加手
段を入力とする一方、光電変換素子ユニットの他方の出
力側個別極を出力として、論理積回路を構成し、読み取
り動作に際して第1の駆動電圧と第2の駆動電圧が、同
時に入力された光電変換素子ユニットから画像信号を得
ることにより、読み取りの為の電圧印加をマトリクス駆
動として、必要とする駆動ゲートの数をX+Y個とする
点は上記と同一であるが、以下の点で駆動ゲートの減少
に加えて読み取り速度を向上させるという作用が得られ
る。すなわち、光電変換素子ユニットを構成するに際
し、少なくとも光電変換素子を含む光電変換素子列を複
数個一次元方向に配列し、隣接する各光電変換素子列の
一方の極が、交互に異なる共通極に並列接続される。す
なわち、互いに隣接する個々の光電変換素子列が別々の
共通極を有する並列接続となって複数個の光電変換素子
ユニットが構成されている。例えば、一つの光電変換素
子ユニット群を構成する一次元配列した所定数の光電変
換素子列で説明すると、奇数番目の光電変換素子列によ
って一つの光電変換素子ユニットを構成し、偶数番目の
光電変換素子列によって別の光電変換素子ユニットを構
成する。さらにこれら2つの光電変換素子ユニットへの
電圧印加手段に対して、上記同様それぞれマトリクスを
構成して電気的に接続された第2駆動電圧印加手段を設
ける。そして全光電変換素子列をこの構成としておき、
一つ飛ばしの光電変換素子列に対応する第2駆動電圧印
加手段を選択的に駆動させることで、一つ飛ばしで画像
データを読み込めることになる。
手段から電圧印加手段を介した第1の駆動電圧と、第2
駆動電圧印加手段からの第2の駆動電圧が、同時に光電
変換素子ユニットの入力側共通極に印加されうる構成の
もと、一つの電圧印加手段と一つの第2駆動電圧印加手
段を入力とする一方、光電変換素子ユニットの他方の出
力側個別極を出力として、論理積回路を構成し、読み取
り動作に際して第1の駆動電圧と第2の駆動電圧が、同
時に入力された光電変換素子ユニットから画像信号を得
ることにより、読み取りの為の電圧印加をマトリクス駆
動として、必要とする駆動ゲートの数をX+Y個とする
点は上記と同一であるが、以下の点で駆動ゲートの減少
に加えて読み取り速度を向上させるという作用が得られ
る。すなわち、光電変換素子ユニットを構成するに際
し、少なくとも光電変換素子を含む光電変換素子列を複
数個一次元方向に配列し、隣接する各光電変換素子列の
一方の極が、交互に異なる共通極に並列接続される。す
なわち、互いに隣接する個々の光電変換素子列が別々の
共通極を有する並列接続となって複数個の光電変換素子
ユニットが構成されている。例えば、一つの光電変換素
子ユニット群を構成する一次元配列した所定数の光電変
換素子列で説明すると、奇数番目の光電変換素子列によ
って一つの光電変換素子ユニットを構成し、偶数番目の
光電変換素子列によって別の光電変換素子ユニットを構
成する。さらにこれら2つの光電変換素子ユニットへの
電圧印加手段に対して、上記同様それぞれマトリクスを
構成して電気的に接続された第2駆動電圧印加手段を設
ける。そして全光電変換素子列をこの構成としておき、
一つ飛ばしの光電変換素子列に対応する第2駆動電圧印
加手段を選択的に駆動させることで、一つ飛ばしで画像
データを読み込めることになる。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係る画像読み取り方法及びそ
の装置の実施例を図面に基づき詳しく説明する。図1に
示すように、本発明の画像読み取り装置1は、複数個の
光電変換素子としてのフォトダイオード3・・とブロッ
キングダイオード5を直列に接続した光電変換素子列7
を並列に接続し、並列接続した光電変換素子列7の一方
を入力側共通極9・・とした光電変換素子ユニットB1.
B2.・・Bn を、画像読み取り幅に亙って複数個一次元
方向に配列した光電変換素子ユニット列11と、光電変
換素子ユニット列11を、複数個(X個)の光電変換素
子ユニットB1.B2.・・を含む複数個(Y個)の光電変
換素子ユニット群C1 C2 … Cy に分割し、分割した
それぞれの光電変換素子ユニット群C1 C2 … Cy に
おける複数個の光電変換素子ユニットB1.B2.・・の入
力側共通極9・・それぞれに対応して設けた電圧印加手
段15に対して、一つの光電変換素子ユニット群C1 C
2… Cy を一単位として第1の駆動電圧を与える複数
個(Y個)の第1駆動電圧印加手段D1 D2 … D
y と、異なる複数個(Y個)の光電変換素子ユニット群
C1 C2 … Cy のそれぞれから選択された複数個(Y
個)の光電変換素子ユニットB1.B2.・・Bn の入力側
共通極9に第2の駆動電圧を与える、複数個(X個)の
第2駆動電圧印加手段E1.E2.… Ex と、を備え、第
1駆動電圧印加手段D1 D2 … Dy における一つの電
圧印加手段15からの出力と、一つの第2駆動電圧印加
手段E1.E2.… Ex からの出力を入力とする一方、当
該第1駆動電圧印加手段D1 D2 … Dy における一つ
の電圧印加手段15と、当該一つの第2駆動電圧印加手
段E1.E2.… Ex に対応する光電変換素子ユニットB
1.B2.・・の他方の出力側個別極21を出力とする、第
1抵抗Rdと第2抵抗Reと光電変換素子列7からなる
論理積回路23を構成したものである。従って、読み取
りの為の電圧印加がマトリクス駆動となり、必要とする
駆動ゲートの数は、第1駆動電圧印加手段D1 D2 …
Dy と、第2駆動電圧印加手段E1.E2.… Ex とを加
えた数、すなわちX+Y個となる。
の装置の実施例を図面に基づき詳しく説明する。図1に
示すように、本発明の画像読み取り装置1は、複数個の
光電変換素子としてのフォトダイオード3・・とブロッ
キングダイオード5を直列に接続した光電変換素子列7
を並列に接続し、並列接続した光電変換素子列7の一方
を入力側共通極9・・とした光電変換素子ユニットB1.
B2.・・Bn を、画像読み取り幅に亙って複数個一次元
方向に配列した光電変換素子ユニット列11と、光電変
換素子ユニット列11を、複数個(X個)の光電変換素
子ユニットB1.B2.・・を含む複数個(Y個)の光電変
換素子ユニット群C1 C2 … Cy に分割し、分割した
それぞれの光電変換素子ユニット群C1 C2 … Cy に
おける複数個の光電変換素子ユニットB1.B2.・・の入
力側共通極9・・それぞれに対応して設けた電圧印加手
段15に対して、一つの光電変換素子ユニット群C1 C
2… Cy を一単位として第1の駆動電圧を与える複数
個(Y個)の第1駆動電圧印加手段D1 D2 … D
y と、異なる複数個(Y個)の光電変換素子ユニット群
C1 C2 … Cy のそれぞれから選択された複数個(Y
個)の光電変換素子ユニットB1.B2.・・Bn の入力側
共通極9に第2の駆動電圧を与える、複数個(X個)の
第2駆動電圧印加手段E1.E2.… Ex と、を備え、第
1駆動電圧印加手段D1 D2 … Dy における一つの電
圧印加手段15からの出力と、一つの第2駆動電圧印加
手段E1.E2.… Ex からの出力を入力とする一方、当
該第1駆動電圧印加手段D1 D2 … Dy における一つ
の電圧印加手段15と、当該一つの第2駆動電圧印加手
段E1.E2.… Ex に対応する光電変換素子ユニットB
1.B2.・・の他方の出力側個別極21を出力とする、第
1抵抗Rdと第2抵抗Reと光電変換素子列7からなる
論理積回路23を構成したものである。従って、読み取
りの為の電圧印加がマトリクス駆動となり、必要とする
駆動ゲートの数は、第1駆動電圧印加手段D1 D2 …
Dy と、第2駆動電圧印加手段E1.E2.… Ex とを加
えた数、すなわちX+Y個となる。
【0014】すなわち、光電変換素子ユニット群C1 C
2 … Cy に含まれる光電変換素子数×Y個のフォトダ
イオード3と、これらに逆極性で直列に接続されたブロ
ッキングダイオード5とが一次元に配列され、所定数の
フォトダイオード3とブロッキングダイオード5とを一
単位として光電変換素子ユニットB1.B2.… Bn に区
分されている。これらフォトダイオード3及びブロッキ
ングダイオード5は、アモルファスシリコン(a-Si)な
どの薄膜半導体が、pin構造などで積層されて形成さ
れたものが適用され、両者は同一構造で構成されていて
も良く、あるいは異なる構造で構成されていても良い。
2 … Cy に含まれる光電変換素子数×Y個のフォトダ
イオード3と、これらに逆極性で直列に接続されたブロ
ッキングダイオード5とが一次元に配列され、所定数の
フォトダイオード3とブロッキングダイオード5とを一
単位として光電変換素子ユニットB1.B2.… Bn に区
分されている。これらフォトダイオード3及びブロッキ
ングダイオード5は、アモルファスシリコン(a-Si)な
どの薄膜半導体が、pin構造などで積層されて形成さ
れたものが適用され、両者は同一構造で構成されていて
も良く、あるいは異なる構造で構成されていても良い。
【0015】これらフォトダイオード3の各アノード端
子は、図例では各光電変換素子ユニットB1.B2.… B
n 間で相対的に同一位置にあるもの同士が、共通する出
力線側マトリックス配線25に接続されている。なお、
これら出力線側マトリックス配線25の出力端子には、
図示しないが、通常は電流増幅回路、積分回路、サンプ
ルホールド回路、マルチプレクサ回路などが接続され、
各フォトダイオード3に流れる電流I1 I2 …Im を時
間積分してシリアルに出力するようにされている。
子は、図例では各光電変換素子ユニットB1.B2.… B
n 間で相対的に同一位置にあるもの同士が、共通する出
力線側マトリックス配線25に接続されている。なお、
これら出力線側マトリックス配線25の出力端子には、
図示しないが、通常は電流増幅回路、積分回路、サンプ
ルホールド回路、マルチプレクサ回路などが接続され、
各フォトダイオード3に流れる電流I1 I2 …Im を時
間積分してシリアルに出力するようにされている。
【0016】一方、ブロッキングダイオード5の各アノ
ード端子は、各光電変換素子ユニットB1.B2.… Bn
毎に共通する入力側共通極9に接続されていて、さらに
複数個に区分された光電変換素子ユニットB1.B2.…
Bn はX個毎にY個の光電変換素子ユニット群C1 C2
… Cy に区分されている。そして、各光電変換素子ユ
ニット群C1 C2 … Cy 内のX個の光電変換素子ユニ
ットB1.B2.… Bnそれぞれを単位に順番に第1の駆
動電圧を印加し得るように、光電変換素子ユニットB1.
B2.… Bn の入力側共通極9はそれぞれ抵抗Rdを接
続した電圧印加手段15を介して、共通する第1駆動電
圧印加手段D1 D2 … Dy に接続されている。さら
に、光電変換素子ユニット群C1 C2 … Cy 間で相対
的に同一位置にあるY個 光電変換素子ユニットB1.B
2.…BY の入力側共通極9は、それぞれ抵抗Reを介し
て共通する第2電圧印加手段E1.E2.… Ex に接続さ
れ、第2の駆動電圧を光電変換素子ユニット群C1 C2
… Cy 内の光電変換素子ユニットB1.B2.…Bx を個
別にかつ順番に印加し得るように構成されている。
ード端子は、各光電変換素子ユニットB1.B2.… Bn
毎に共通する入力側共通極9に接続されていて、さらに
複数個に区分された光電変換素子ユニットB1.B2.…
Bn はX個毎にY個の光電変換素子ユニット群C1 C2
… Cy に区分されている。そして、各光電変換素子ユ
ニット群C1 C2 … Cy 内のX個の光電変換素子ユニ
ットB1.B2.… Bnそれぞれを単位に順番に第1の駆
動電圧を印加し得るように、光電変換素子ユニットB1.
B2.… Bn の入力側共通極9はそれぞれ抵抗Rdを接
続した電圧印加手段15を介して、共通する第1駆動電
圧印加手段D1 D2 … Dy に接続されている。さら
に、光電変換素子ユニット群C1 C2 … Cy 間で相対
的に同一位置にあるY個 光電変換素子ユニットB1.B
2.…BY の入力側共通極9は、それぞれ抵抗Reを介し
て共通する第2電圧印加手段E1.E2.… Ex に接続さ
れ、第2の駆動電圧を光電変換素子ユニット群C1 C2
… Cy 内の光電変換素子ユニットB1.B2.…Bx を個
別にかつ順番に印加し得るように構成されている。
【0017】ここで、任意の光電変換素子ユニットB1.
B2.… Bn における任意の一つの光電変換素子列7の
フォトダイオード3とブロッキングダイオード5、およ
び第1抵抗Rdと第2抵抗Reとによって、図2(a)
に示すように論理積回路23が構成されている。したが
って、入力D(y) 、E(x) からそれぞれ第1の駆動電圧
D=5V、第2の駆動電圧E=5Vが入力された時、B
点の電位Vdは5Vであり、読出し状態となる。次に、
第1の駆動電圧D=0V、第2の駆動電圧E=0Vであ
る時は、B点の電位Vdは0Vであり、またD=0V、
E=5V、又はD=5V、E=0Vが入力された時は、
B点の電位Vdは2.5Vであり、いずれも蓄積状態と
なり、読み出されることはない。このように、D(y) と
E(x) の両方が5V、すなわちON状態となったときに
のみ読出し状態となる論理積回路となっている。このよ
うな動作態様を同図(b)のタイムチャートによって示
している。
B2.… Bn における任意の一つの光電変換素子列7の
フォトダイオード3とブロッキングダイオード5、およ
び第1抵抗Rdと第2抵抗Reとによって、図2(a)
に示すように論理積回路23が構成されている。したが
って、入力D(y) 、E(x) からそれぞれ第1の駆動電圧
D=5V、第2の駆動電圧E=5Vが入力された時、B
点の電位Vdは5Vであり、読出し状態となる。次に、
第1の駆動電圧D=0V、第2の駆動電圧E=0Vであ
る時は、B点の電位Vdは0Vであり、またD=0V、
E=5V、又はD=5V、E=0Vが入力された時は、
B点の電位Vdは2.5Vであり、いずれも蓄積状態と
なり、読み出されることはない。このように、D(y) と
E(x) の両方が5V、すなわちON状態となったときに
のみ読出し状態となる論理積回路となっている。このよ
うな動作態様を同図(b)のタイムチャートによって示
している。
【0018】ところで、B点の電位Vdが2.5Vであ
る時、フォトダイオード3とブロッキングダイオード5
との間の電位VPDが2.5V以下に下がっていなけれ
ば、何ら問題が生ずることはない。また、フォトダイオ
ード3に入射する光が強すぎる場合、電位VPDが2.5
Vであっても読み出されてしまうことになる。しかし、
この場合であっても、蓄積時間を短くすれば、すなわち
高スピード化すれば、読出しを避けることができる。
る時、フォトダイオード3とブロッキングダイオード5
との間の電位VPDが2.5V以下に下がっていなけれ
ば、何ら問題が生ずることはない。また、フォトダイオ
ード3に入射する光が強すぎる場合、電位VPDが2.5
Vであっても読み出されてしまうことになる。しかし、
この場合であっても、蓄積時間を短くすれば、すなわち
高スピード化すれば、読出しを避けることができる。
【0019】これら第1駆動電圧印加手段(マトリクス
の一方の入力端子に相当)D1 D2…Dy および第2駆
動電圧印加手段(マトリクスの他方の入力端子に相当)
E1.E2.…Ex にはそれぞれ図示しないバッファーゲー
トを介してシフトレジスタの各出力端子が接続されてい
て、これらによって第1駆動電圧印加手段および第2の
印加手段がそれぞれ機能する。従って、用いられるシフ
トレジスタには合計(X+Y)段のフリップフロップが
備えられていて、図8のように(X×Y)段のフリップ
フロップが備えられていた従来のシフトレジスタと比較
して、大幅にゲート数を少なく構成することができる。
の一方の入力端子に相当)D1 D2…Dy および第2駆
動電圧印加手段(マトリクスの他方の入力端子に相当)
E1.E2.…Ex にはそれぞれ図示しないバッファーゲー
トを介してシフトレジスタの各出力端子が接続されてい
て、これらによって第1駆動電圧印加手段および第2の
印加手段がそれぞれ機能する。従って、用いられるシフ
トレジスタには合計(X+Y)段のフリップフロップが
備えられていて、図8のように(X×Y)段のフリップ
フロップが備えられていた従来のシフトレジスタと比較
して、大幅にゲート数を少なく構成することができる。
【0020】このような実施例において、使用される抵
抗Rd、Reは第1駆動電圧印加手段D1 D2 … Dy
及び第2駆動電圧印加手段E1.E2.… Ex の数に対応
して、抵抗RdはY本、抵抗ReはX本であり、抵抗を
Rd=Re=R、第1又は第2の駆動電圧をVとする
と、消費電流は第1駆動電圧印加手段D(y) 側は(Y−
1)/2R×Vであり、第2駆動電圧印加手段E(x) 側
は(X−1)/2R×Vである。従って、例えば8ch
アナログ(220ブロック)をY=10、X=22のマ
トリックスで構成し、抵抗をRd=Re=R=10k
Ω、第1または第2の駆動電圧をV=5Vとすると、第
2電圧印加手段E(x) 側の消費電流は5.25mA、入
力端子D(y) 側の消費電流は2.25mAとなる。故に
使用される抵抗RdとReの抵抗値はこれから逆に決め
られ、数kΩ〜数100kΩが好ましく、50kΩ程度
がより好適である。
抗Rd、Reは第1駆動電圧印加手段D1 D2 … Dy
及び第2駆動電圧印加手段E1.E2.… Ex の数に対応
して、抵抗RdはY本、抵抗ReはX本であり、抵抗を
Rd=Re=R、第1又は第2の駆動電圧をVとする
と、消費電流は第1駆動電圧印加手段D(y) 側は(Y−
1)/2R×Vであり、第2駆動電圧印加手段E(x) 側
は(X−1)/2R×Vである。従って、例えば8ch
アナログ(220ブロック)をY=10、X=22のマ
トリックスで構成し、抵抗をRd=Re=R=10k
Ω、第1または第2の駆動電圧をV=5Vとすると、第
2電圧印加手段E(x) 側の消費電流は5.25mA、入
力端子D(y) 側の消費電流は2.25mAとなる。故に
使用される抵抗RdとReの抵抗値はこれから逆に決め
られ、数kΩ〜数100kΩが好ましく、50kΩ程度
がより好適である。
【0021】次に、この画像読み取り装置1の動作を、
図3(a)に示す駆動側を3×3にマトリックス化した
画像読み取り装置27を例にして、同図(b)に示すタ
イムチャートに基づき説明する。なお、この画像読み取
り装置27は前述の図1に示す画像読み取り装置1を簡
略化したものであり、その構成は同様であるため、説明
を省略する。
図3(a)に示す駆動側を3×3にマトリックス化した
画像読み取り装置27を例にして、同図(b)に示すタ
イムチャートに基づき説明する。なお、この画像読み取
り装置27は前述の図1に示す画像読み取り装置1を簡
略化したものであり、その構成は同様であるため、説明
を省略する。
【0022】画像読み取り装置27の第1駆動電圧印加
手段および第2駆動電圧印加手段を構成する入力端子D
1、D2、D3および入力端子E1、E2、E3にはそ
れぞれバッファーゲートを介してシフトレジスタの出力
端子が接続されていて、このシフトレジスタに入力され
たデータ入力パルスはクロックパルスCLKにしたがっ
てシフトレジスタ内を順にシフトしていき、シフトレジ
スタの各出力端子から順番に出力される。
手段および第2駆動電圧印加手段を構成する入力端子D
1、D2、D3および入力端子E1、E2、E3にはそ
れぞれバッファーゲートを介してシフトレジスタの出力
端子が接続されていて、このシフトレジスタに入力され
たデータ入力パルスはクロックパルスCLKにしたがっ
てシフトレジスタ内を順にシフトしていき、シフトレジ
スタの各出力端子から順番に出力される。
【0023】すなわち第1駆動電圧印加手段D1、D
2、D3の各電圧印加手段15から順番に入力された第
1の駆動電圧は、抵抗Rdを接続した電圧印加手段15
を介して、それぞれ光電変換素子ユニットB1、B2、
B3と、光電変換素子ユニットB4、B5、B6および
光電変換素子ユニットB7、B8、B9の光電変換素子
列(図中省略)に印加される。ここで、第1の駆動電圧
を順番に入力させるタイミングは立上りと立下りとを一
致させている。一方、第2駆動電圧印加手段E1、E
2、E3から順番に入力された第2の駆動電圧は抵抗R
eを介して、それぞれ光電変換素子ユニットB1、B
4、B7と、光電変換素子ユニットB2、B5、B8お
よび光電変換素子ユニットB3、B6、B9の光電変換
素子列(図中省略)に印加される。ここで、第2の駆動
電圧を順番に入力させるタイミングは立上りと立下りと
を一致させている。
2、D3の各電圧印加手段15から順番に入力された第
1の駆動電圧は、抵抗Rdを接続した電圧印加手段15
を介して、それぞれ光電変換素子ユニットB1、B2、
B3と、光電変換素子ユニットB4、B5、B6および
光電変換素子ユニットB7、B8、B9の光電変換素子
列(図中省略)に印加される。ここで、第1の駆動電圧
を順番に入力させるタイミングは立上りと立下りとを一
致させている。一方、第2駆動電圧印加手段E1、E
2、E3から順番に入力された第2の駆動電圧は抵抗R
eを介して、それぞれ光電変換素子ユニットB1、B
4、B7と、光電変換素子ユニットB2、B5、B8お
よび光電変換素子ユニットB3、B6、B9の光電変換
素子列(図中省略)に印加される。ここで、第2の駆動
電圧を順番に入力させるタイミングは立上りと立下りと
を一致させている。
【0024】その結果、第1駆動電圧印加手段D1、D
2、D3から順番に入力された第1の駆動電圧と、第2
駆動電圧印加手段E1、E2、E3から順番に入力され
た第2の駆動電圧とが、それぞれ抵抗RdとReおよび
前述した光電変換素子列7とから成る論理積回路23に
入力されてON状態となり、その光電変換素子ユニット
B1、B1……B9の光電変換素子が駆動されるのであ
る。従って、たとえば第1駆動電圧印加手段D1から第
1の駆動電圧が入力されているときに、第2駆動電圧印
加手段E1、E2、E3から順番に第2の駆動電圧をシ
フトさせて印加することにより、論理積回路23がON
となったことになって、光電変換素子ユニットB1、B
2、B3内の光電変換素子3は順番に駆動されたこと
に、すなわち蓄積電荷を放電しうる状態になる。また同
様に、第1駆動電圧印加手段D2から第1の駆動電圧が
入力されているときに、第2駆動電圧印加手段E1、E
2、E3から順番に第2の駆動電圧をシフトさせて印加
することにより、光電変換素子ユニットB4、B5、B
6内の光電変換素子3は順番に駆動されることになる。
2、D3から順番に入力された第1の駆動電圧と、第2
駆動電圧印加手段E1、E2、E3から順番に入力され
た第2の駆動電圧とが、それぞれ抵抗RdとReおよび
前述した光電変換素子列7とから成る論理積回路23に
入力されてON状態となり、その光電変換素子ユニット
B1、B1……B9の光電変換素子が駆動されるのであ
る。従って、たとえば第1駆動電圧印加手段D1から第
1の駆動電圧が入力されているときに、第2駆動電圧印
加手段E1、E2、E3から順番に第2の駆動電圧をシ
フトさせて印加することにより、論理積回路23がON
となったことになって、光電変換素子ユニットB1、B
2、B3内の光電変換素子3は順番に駆動されたこと
に、すなわち蓄積電荷を放電しうる状態になる。また同
様に、第1駆動電圧印加手段D2から第1の駆動電圧が
入力されているときに、第2駆動電圧印加手段E1、E
2、E3から順番に第2の駆動電圧をシフトさせて印加
することにより、光電変換素子ユニットB4、B5、B
6内の光電変換素子3は順番に駆動されることになる。
【0025】このようにして画像読み取り装置27が駆
動されるのであるが、上述したように第1及び第2の駆
動電圧のタイミングにおいてその立上りと立下りとを一
致させるとともに、抵抗RdとReの値を一致させるこ
とにより、T1からT2へ、T2からT3へと順番に移
行させる時、光電変換素子ユニットB1とB2、B2と
B3等との間の印加電圧の変化分はそれぞれ表1中の下
段に示す通りとなる。その結果、第1ブロックB1、B
1……B9毎の印加電圧の変化分の合計は0、すなわち
ブロック間で打ち消され、ノイズが出力されることはな
い。
動されるのであるが、上述したように第1及び第2の駆
動電圧のタイミングにおいてその立上りと立下りとを一
致させるとともに、抵抗RdとReの値を一致させるこ
とにより、T1からT2へ、T2からT3へと順番に移
行させる時、光電変換素子ユニットB1とB2、B2と
B3等との間の印加電圧の変化分はそれぞれ表1中の下
段に示す通りとなる。その結果、第1ブロックB1、B
1……B9毎の印加電圧の変化分の合計は0、すなわち
ブロック間で打ち消され、ノイズが出力されることはな
い。
【0026】
【表1】
【0027】以上、本発明の画像読み取り装置の一実施
例を詳述したが、本発明は上述の実施例に限定されるこ
となく、その他の態様でも実施し得るものである。
例を詳述したが、本発明は上述の実施例に限定されるこ
となく、その他の態様でも実施し得るものである。
【0028】たとえば図4に示すように、画像読み取り
装置29は前述の実施例と同様、光電変換素子としての
フォトダイオード3と、これらに逆極性で直列に接続さ
れたブロッキングダイオード5とが一次元に配列されて
いる。そして、これらフォトダイオード3の各アノード
端子は各光電変換素子ユニットB1.B2.…Bn 間で相対
的に同一位置にあるもの同士が、共通する出力側マトリ
ックス配線25に接続されて、同様に構成されている。
装置29は前述の実施例と同様、光電変換素子としての
フォトダイオード3と、これらに逆極性で直列に接続さ
れたブロッキングダイオード5とが一次元に配列されて
いる。そして、これらフォトダイオード3の各アノード
端子は各光電変換素子ユニットB1.B2.…Bn 間で相対
的に同一位置にあるもの同士が、共通する出力側マトリ
ックス配線25に接続されて、同様に構成されている。
【0029】一方、ブロッキングダイオード5の各アノ
ード端子は前述と同様に、各光電変換素子ユニットB1.
B2.…Bn 毎に共通する入力側共通極9に接続されてい
て、さらにこの光電変換素子ユニットB1.B2.…Bn は
X個毎にY個の光電変換素子ユニット群C1 C2 …Cy
に区分されている。そして、各光電変換素子ユニット群
C1 C2 …Cy 内のそれぞれX個の光電変換素子ユニッ
トB1.B2.…Bx を単位に順番に第1の駆動電圧を印加
し得るよう、光電変換素子ユニットB1.B2.…Bx の入
力側共通極9はそれぞれダイオードDidを介して共通す
る第1駆動電圧印加手段D1 D2 …Dy に接続されてい
る。さらに、各光電変換素子ユニット群C1 C2 …Cy
間で相対的に同一位置にある光電変換素子ユニットB1.
B2.…B x の入力側共通極9はそれぞれダイオードDie
を介して共通する第2駆動電圧印加手段E1.E2.…Ex
に接続され、第2の駆動電圧を光電変換素子ユニット群
C 1 C2 …Cy 内の光電変換素子ユニットB1.B2.…B
x を個別にかつ順番に印加し得るように構成されてい
る。そして、これらダイオードDid及びDieのアノード
端子はそれぞれブロッキングダイオード5のアノード端
子に直列に接続されていて、このアノード端子側に抵抗
Rを介してバイアス電圧Vaが印加される。図において
は、ダイオードDid、Dieと光電変換素子列7によって
論理積回路23を構成している。
ード端子は前述と同様に、各光電変換素子ユニットB1.
B2.…Bn 毎に共通する入力側共通極9に接続されてい
て、さらにこの光電変換素子ユニットB1.B2.…Bn は
X個毎にY個の光電変換素子ユニット群C1 C2 …Cy
に区分されている。そして、各光電変換素子ユニット群
C1 C2 …Cy 内のそれぞれX個の光電変換素子ユニッ
トB1.B2.…Bx を単位に順番に第1の駆動電圧を印加
し得るよう、光電変換素子ユニットB1.B2.…Bx の入
力側共通極9はそれぞれダイオードDidを介して共通す
る第1駆動電圧印加手段D1 D2 …Dy に接続されてい
る。さらに、各光電変換素子ユニット群C1 C2 …Cy
間で相対的に同一位置にある光電変換素子ユニットB1.
B2.…B x の入力側共通極9はそれぞれダイオードDie
を介して共通する第2駆動電圧印加手段E1.E2.…Ex
に接続され、第2の駆動電圧を光電変換素子ユニット群
C 1 C2 …Cy 内の光電変換素子ユニットB1.B2.…B
x を個別にかつ順番に印加し得るように構成されてい
る。そして、これらダイオードDid及びDieのアノード
端子はそれぞれブロッキングダイオード5のアノード端
子に直列に接続されていて、このアノード端子側に抵抗
Rを介してバイアス電圧Vaが印加される。図において
は、ダイオードDid、Dieと光電変換素子列7によって
論理積回路23を構成している。
【0030】すなわち、任意の光電変換素子ユニットB
1.B2.…Bn における任意の一対のフォトダイオード3
とブロッキングダイオード5(光電変換素子列7)に対
し、図5に示すように、ダイオードDidとダイオードD
ieが接続されるとともに、抵抗Rを介してバイアス電圧
Va=5Vが印加されていて、ダイオードを用いた論理
積回路23が構成されている。従って、順電圧VF ≒0
Vであるとき、理想的な出力がなされ、第1および第2
駆動電圧印加手段D(y) 、E(x) からそれぞれ第1の駆
動電圧D=5V、第2の駆動電圧E=5Vが入力された
時、B点の電位Vdは5Vであり、読出し状態となる。
次に、第1の駆動電圧D=0V、第2の駆動電圧E=0
Vである時は、B点の電位Vdは0Vであり、またD=
0V、E=5V、またはD=5V、E=0Vが入力され
た時は、B点の電位Vdは0Vであり、いずれも蓄積状
態となり、読み出されることはない。
1.B2.…Bn における任意の一対のフォトダイオード3
とブロッキングダイオード5(光電変換素子列7)に対
し、図5に示すように、ダイオードDidとダイオードD
ieが接続されるとともに、抵抗Rを介してバイアス電圧
Va=5Vが印加されていて、ダイオードを用いた論理
積回路23が構成されている。従って、順電圧VF ≒0
Vであるとき、理想的な出力がなされ、第1および第2
駆動電圧印加手段D(y) 、E(x) からそれぞれ第1の駆
動電圧D=5V、第2の駆動電圧E=5Vが入力された
時、B点の電位Vdは5Vであり、読出し状態となる。
次に、第1の駆動電圧D=0V、第2の駆動電圧E=0
Vである時は、B点の電位Vdは0Vであり、またD=
0V、E=5V、またはD=5V、E=0Vが入力され
た時は、B点の電位Vdは0Vであり、いずれも蓄積状
態となり、読み出されることはない。
【0031】また順電圧VF ≒1Vであるときは、第1
および第2駆動電圧印加手段D(y)、E(x) からそれぞ
れ第1の駆動電圧D=5V、第2の駆動電圧E=5Vが
入力された時、B点の電位Vdは5Vであり、読出し状
態となる。次に、第1の駆動電圧D=0V、第2の駆動
電圧E=0Vである時は、B点の電位Vdは0.5Vと
なり、またD=0V、E=5V、又はD=5V、E=0
Vが入力された時は、B点の電位Vdは1Vとなる。従
って、この場合はフォトダイオード3とブロッキングダ
イオード5との間の電位VPDが1V以下に下がらなけれ
ば、蓄積状態が保たれ、読出しが行われることはない。
および第2駆動電圧印加手段D(y)、E(x) からそれぞ
れ第1の駆動電圧D=5V、第2の駆動電圧E=5Vが
入力された時、B点の電位Vdは5Vであり、読出し状
態となる。次に、第1の駆動電圧D=0V、第2の駆動
電圧E=0Vである時は、B点の電位Vdは0.5Vと
なり、またD=0V、E=5V、又はD=5V、E=0
Vが入力された時は、B点の電位Vdは1Vとなる。従
って、この場合はフォトダイオード3とブロッキングダ
イオード5との間の電位VPDが1V以下に下がらなけれ
ば、蓄積状態が保たれ、読出しが行われることはない。
【0032】次に、この画像読み取り装置の動作を、図
6(a)に示す駆動側を3×3にマトリックス化した画
像読み取り装置31を例にして、同図(b)に示すタイ
ムチャートに基づき説明する。なお、この画像読み取り
装置31は前述の図1に示す画像読み取り装置1を簡略
化したものであり、その構成は同様であるため、説明を
省略する。
6(a)に示す駆動側を3×3にマトリックス化した画
像読み取り装置31を例にして、同図(b)に示すタイ
ムチャートに基づき説明する。なお、この画像読み取り
装置31は前述の図1に示す画像読み取り装置1を簡略
化したものであり、その構成は同様であるため、説明を
省略する。
【0033】画像読み取り装置31の、第1および第2
の駆動電圧印加手段D1、D2、D3およびE1、E
2、E3には、それぞれバッファーゲートを介してシフ
トレジスタの出力端子が接続されていて、このシフトレ
ジスタに入力されたデータ入力パルスはクロックパルス
CLKにしたがってシフトレジスタ内を順にシフトして
いき、シフトレジスタの各出力端子から順番に出力され
る。すなわち第1駆動電圧印加手段D1、D2、D3か
ら順番に入力された第1の駆動電圧は、それぞれ光電変
換素子ユニットB1、B2、B3と、光電変換素子ユニ
ットB4、B5、B6及び光電変換素子ユニットB7、
B8、B9のダイオードDidを印加する。ここで、第1
の駆動電圧を順番に入力させるタイミングは立上りと立
下りとを一致させている。一方、第2駆動電圧印加手段
E1、E2、E3から順番に入力された第2の駆動電圧
は、それぞれ光電変換素子ユニットB1、B4、B7
と、光電変換素子ユニットB2、B5、B8及び光電変
換素子ユニットB3、B6、B9のダイオードDieを印
加する。ここで、第2の駆動電圧を順番に入力させるタ
イミングは立上りと立下りとを一致させている。
の駆動電圧印加手段D1、D2、D3およびE1、E
2、E3には、それぞれバッファーゲートを介してシフ
トレジスタの出力端子が接続されていて、このシフトレ
ジスタに入力されたデータ入力パルスはクロックパルス
CLKにしたがってシフトレジスタ内を順にシフトして
いき、シフトレジスタの各出力端子から順番に出力され
る。すなわち第1駆動電圧印加手段D1、D2、D3か
ら順番に入力された第1の駆動電圧は、それぞれ光電変
換素子ユニットB1、B2、B3と、光電変換素子ユニ
ットB4、B5、B6及び光電変換素子ユニットB7、
B8、B9のダイオードDidを印加する。ここで、第1
の駆動電圧を順番に入力させるタイミングは立上りと立
下りとを一致させている。一方、第2駆動電圧印加手段
E1、E2、E3から順番に入力された第2の駆動電圧
は、それぞれ光電変換素子ユニットB1、B4、B7
と、光電変換素子ユニットB2、B5、B8及び光電変
換素子ユニットB3、B6、B9のダイオードDieを印
加する。ここで、第2の駆動電圧を順番に入力させるタ
イミングは立上りと立下りとを一致させている。
【0034】その結果、第1駆動電圧印加手段D1、D
2、D3から順番に入力された第1の駆動電圧と、第2
駆動電圧印加手段E1、E2、E3から順番に入力され
た第2の駆動電圧とがそれぞれダイオードDieとダイオ
ードDidとを用いた論理積回路の入力側において一致し
た(ONレベルとなった)時、印加電圧が出力され、そ
の光電変換素子ユニットB1、B1……B9の光電変換
素子が駆動させられるのである。したがって、例えば第
1駆動電圧印加手段D1から第1の駆動電圧が入力させ
られているときに、第2駆動電圧印加手段E1、E2、
E3から順番に第2の駆動電圧をシフトさせて印加する
ことにより、光電変換素子ユニットB1、B2、B3内
の光電変換素子は順番に駆動させられることになる。ま
た同様に、第1駆動電圧印加手段D2から第1の駆動電
圧が入力させられているときに、第2駆動電圧印加手段
E1、E2、E3から順番に第2の駆動電圧をシフトさ
せて印加することにより、光電変換素子ユニットB4、
B5、B6内の光電変換素子は順番に駆動させられるこ
とになる。
2、D3から順番に入力された第1の駆動電圧と、第2
駆動電圧印加手段E1、E2、E3から順番に入力され
た第2の駆動電圧とがそれぞれダイオードDieとダイオ
ードDidとを用いた論理積回路の入力側において一致し
た(ONレベルとなった)時、印加電圧が出力され、そ
の光電変換素子ユニットB1、B1……B9の光電変換
素子が駆動させられるのである。したがって、例えば第
1駆動電圧印加手段D1から第1の駆動電圧が入力させ
られているときに、第2駆動電圧印加手段E1、E2、
E3から順番に第2の駆動電圧をシフトさせて印加する
ことにより、光電変換素子ユニットB1、B2、B3内
の光電変換素子は順番に駆動させられることになる。ま
た同様に、第1駆動電圧印加手段D2から第1の駆動電
圧が入力させられているときに、第2駆動電圧印加手段
E1、E2、E3から順番に第2の駆動電圧をシフトさ
せて印加することにより、光電変換素子ユニットB4、
B5、B6内の光電変換素子は順番に駆動させられるこ
とになる。
【0035】このようにして画像読み取り装置31は駆
動させられるのであるが、上述したように第1及び第2
の駆動電圧のタイミングにおいてその立上りと立下りと
を一致させるとともに、各ダイオードDid、Dieにおけ
る順電圧VF の値を一致させることにより、T1からT
2へ、T2からT3へと順番に移行させる時、光電変換
素子ユニットB1とB2、B2とB3等との間の印加電
圧の変化分はそれぞれ表2中の下段に示す通りとなる。
その結果、光電変換素子ユニットB1、B1……B9毎
の印加電圧の変化分の合計は0、すなわちブロック間で
打ち消され、ノイズが出力されることはない。
動させられるのであるが、上述したように第1及び第2
の駆動電圧のタイミングにおいてその立上りと立下りと
を一致させるとともに、各ダイオードDid、Dieにおけ
る順電圧VF の値を一致させることにより、T1からT
2へ、T2からT3へと順番に移行させる時、光電変換
素子ユニットB1とB2、B2とB3等との間の印加電
圧の変化分はそれぞれ表2中の下段に示す通りとなる。
その結果、光電変換素子ユニットB1、B1……B9毎
の印加電圧の変化分の合計は0、すなわちブロック間で
打ち消され、ノイズが出力されることはない。
【0036】
【表2】
【0037】次に、本発明に係る画像読み取り方法及び
その装置は上述の実施例に示すように、フォトダイオー
ド3とブロッキングダイオード5から成る光電変換素子
列7を、一定個数毎に複数の光電変換素子ユニットに区
分して多チャンネル化する際には、光電変換素子や画像
読み取り装置の応答性に応じて、適宜チャンネルを設定
することができる。
その装置は上述の実施例に示すように、フォトダイオー
ド3とブロッキングダイオード5から成る光電変換素子
列7を、一定個数毎に複数の光電変換素子ユニットに区
分して多チャンネル化する際には、光電変換素子や画像
読み取り装置の応答性に応じて、適宜チャンネルを設定
することができる。
【0038】次に、上述の実施例はフォトダイオード3
とブロッキングダイオード5のカソード端子同士を接続
していたが、逆にフォトダイオード3とブロッキングダ
イオード5のアノード端子同士を接続してもよい。また
ブロッキングダイオード5でなく、TFT(薄膜トラン
ジスタ)などによって選択駆動されるタイプのものにも
適用でき、さらには密着型だけでなく、いわゆる完全密
着型の画像読み取り装置にも適用し得ることは当然であ
る。
とブロッキングダイオード5のカソード端子同士を接続
していたが、逆にフォトダイオード3とブロッキングダ
イオード5のアノード端子同士を接続してもよい。また
ブロッキングダイオード5でなく、TFT(薄膜トラン
ジスタ)などによって選択駆動されるタイプのものにも
適用でき、さらには密着型だけでなく、いわゆる完全密
着型の画像読み取り装置にも適用し得ることは当然であ
る。
【0039】また、マトリックス駆動部である、上述
(図5)のダイオードを用いた論理積回路23は正論理
方式の論理積回路で構成したが、ダイオードとバイアス
電源の極性を逆にした負論理方式の論理積回路で構成す
ることも可能である。さらに前述の抵抗やダイオードを
用いる以外にも、その他の構成に係る論理積回路を用い
ても良いのは当然である。
(図5)のダイオードを用いた論理積回路23は正論理
方式の論理積回路で構成したが、ダイオードとバイアス
電源の極性を逆にした負論理方式の論理積回路で構成す
ることも可能である。さらに前述の抵抗やダイオードを
用いる以外にも、その他の構成に係る論理積回路を用い
ても良いのは当然である。
【0040】ここで、論理積回路23を構成するダイオ
ードDid、Dieは、フォトダイオード3及びブロッキン
グダイオード5を構成するアモルファス半導体や結晶質
半導体を利用して形成するのが最も好ましい。また、論
理積回路23を構成する抵抗Rは別途、抵抗体を蒸着さ
せたり、ワイヤーボンディング等によって形成しても良
く、あるいは半導体層のうち比較的良導体である部分を
利用して形成することも可能である。
ードDid、Dieは、フォトダイオード3及びブロッキン
グダイオード5を構成するアモルファス半導体や結晶質
半導体を利用して形成するのが最も好ましい。また、論
理積回路23を構成する抵抗Rは別途、抵抗体を蒸着さ
せたり、ワイヤーボンディング等によって形成しても良
く、あるいは半導体層のうち比較的良導体である部分を
利用して形成することも可能である。
【0041】次に、本発明の画像読み取り装置は前述し
たように、光電変換素子3の駆動側をマトリックス化し
て駆動させることにあり、このような装置に各種の構成
を付加して実施することが可能である。
たように、光電変換素子3の駆動側をマトリックス化し
て駆動させることにあり、このような装置に各種の構成
を付加して実施することが可能である。
【0042】例えば、本発明と同様の構成に係る一次元
に配列された複数の光電変換素子に駆動電圧を順番に印
加し、この光電変換素子の電気信号を読み出す画像読み
取り装置において、前記光電変換素子に駆動電圧を印加
する前に、光電変換素子とほぼ同一特性を有する複数の
疑似光電変換素子に駆動電圧を順番に印加することを繰
り返し2回以上行なうように構成しても良い。
に配列された複数の光電変換素子に駆動電圧を順番に印
加し、この光電変換素子の電気信号を読み出す画像読み
取り装置において、前記光電変換素子に駆動電圧を印加
する前に、光電変換素子とほぼ同一特性を有する複数の
疑似光電変換素子に駆動電圧を順番に印加することを繰
り返し2回以上行なうように構成しても良い。
【0043】このような構成による画像読み取り動作に
よれば、正規の光電変換素子に駆動電圧が印加されるに
先立って、複数の疑似光電変換素子に駆動電圧が順番に
印加され、さらにもう1回以上これらの疑似光電変換素
子に駆動電圧が順番に印加される。つまり、最初の疑似
光電変換素子に駆動電圧が印加されてから最初の光電変
換素子に駆動電圧が印加されるまでの間に、疑似光電変
換素子に駆動電圧が数回印加されることになる。従っ
て、最初の疑似光電変換素子に駆動電圧が印加されたと
きに生じたキャパシタンスキックは、この間に充分に消
失させられる。これにより、光電変換素子からは信号成
分だけを含む電気信号が読み出されることになる。ま
た、複数の同じ疑似光電変換素子に繰り返し駆動電圧が
印加されるので、最初に生じたキャパシタンスキックを
消失させるのに必要な疑似光電変換素子の数は、比較的
少なくて済むことになる。
よれば、正規の光電変換素子に駆動電圧が印加されるに
先立って、複数の疑似光電変換素子に駆動電圧が順番に
印加され、さらにもう1回以上これらの疑似光電変換素
子に駆動電圧が順番に印加される。つまり、最初の疑似
光電変換素子に駆動電圧が印加されてから最初の光電変
換素子に駆動電圧が印加されるまでの間に、疑似光電変
換素子に駆動電圧が数回印加されることになる。従っ
て、最初の疑似光電変換素子に駆動電圧が印加されたと
きに生じたキャパシタンスキックは、この間に充分に消
失させられる。これにより、光電変換素子からは信号成
分だけを含む電気信号が読み出されることになる。ま
た、複数の同じ疑似光電変換素子に繰り返し駆動電圧が
印加されるので、最初に生じたキャパシタンスキックを
消失させるのに必要な疑似光電変換素子の数は、比較的
少なくて済むことになる。
【0044】また、本発明と同様の構成による、一次元
に配列された複数の光電変換素子に駆動電圧が順番に印
加されて該光電変換素子の電気信号が読み出される画像
読み取り装置において、前記光電変換素子とほぼ同一特
性を有する疑似光電変換素子を複数設けるとともに、前
記光電変換素子に駆動電圧が印加される前に該疑似光電
変換素子に駆動電圧を順番に印加することを繰り返し2
回以上行なう初期化手段を設けて構成しても良い。
に配列された複数の光電変換素子に駆動電圧が順番に印
加されて該光電変換素子の電気信号が読み出される画像
読み取り装置において、前記光電変換素子とほぼ同一特
性を有する疑似光電変換素子を複数設けるとともに、前
記光電変換素子に駆動電圧が印加される前に該疑似光電
変換素子に駆動電圧を順番に印加することを繰り返し2
回以上行なう初期化手段を設けて構成しても良い。
【0045】このような例の画像読み取り装置でも、初
期化手段によって疑似光電変換素子に駆動電圧が順番に
印加されることが繰り返し行なわれ、最初に生じたキャ
パシタンスキックは充分に消失させられることになる。
また、複数の同じ疑似光電変換素子に繰り返し駆動電圧
が印加されるので、疑似光電変換素子の数が比較的少な
いものになる。
期化手段によって疑似光電変換素子に駆動電圧が順番に
印加されることが繰り返し行なわれ、最初に生じたキャ
パシタンスキックは充分に消失させられることになる。
また、複数の同じ疑似光電変換素子に繰り返し駆動電圧
が印加されるので、疑似光電変換素子の数が比較的少な
いものになる。
【0046】さらに、本発明に適用される画像読み取り
方法は、フォトダイオードに一定時間おきに駆動パルス
を印加し、この駆動パルスが印加されている間にフォト
ダイオードから流れ出す電流を時間積分することによっ
て、当該一定時間内にフォトダイオードに入射した光量
を電気信号として読み出す画像読み取り方法であり、前
記フォトダイオードと出力ラインを共通にする疑似フォ
トダイオードに、前記駆動パルスが立ち上がる時に立ち
下がり、かつ立ち下がる時に立ち上がる疑似駆動パルス
を印加し、前記駆動パルスが立ち下がった後まで時間積
分するようにした画像読み取り方法や、あるいは出力ラ
インを共通にする複数のフォトダイオードに、一定時間
おきに駆動パルスをそれぞれ順番に印加し、駆動パルス
が印加されている間にフォトダイオードから流れ出す電
流を時間積分することによって、当該一定時間内にフォ
トダイオードに入射した光量を電気信号として読み出す
画像読み取り方法において、前記駆動パルスが印加され
終わったフォトダイオードに、当該次のフォトダイオー
ドに印加される駆動パルスが立ち下がる時に立ち上がる
とともに、当該更に次のフォトダイオードに印加される
駆動パルスが立ち上がる時に立ち下がる補助駆動パルス
を印加し、前記駆動パルスから立ち下がった後まで時間
積分するようにした画像読み取り方法に適用することも
可能である。
方法は、フォトダイオードに一定時間おきに駆動パルス
を印加し、この駆動パルスが印加されている間にフォト
ダイオードから流れ出す電流を時間積分することによっ
て、当該一定時間内にフォトダイオードに入射した光量
を電気信号として読み出す画像読み取り方法であり、前
記フォトダイオードと出力ラインを共通にする疑似フォ
トダイオードに、前記駆動パルスが立ち上がる時に立ち
下がり、かつ立ち下がる時に立ち上がる疑似駆動パルス
を印加し、前記駆動パルスが立ち下がった後まで時間積
分するようにした画像読み取り方法や、あるいは出力ラ
インを共通にする複数のフォトダイオードに、一定時間
おきに駆動パルスをそれぞれ順番に印加し、駆動パルス
が印加されている間にフォトダイオードから流れ出す電
流を時間積分することによって、当該一定時間内にフォ
トダイオードに入射した光量を電気信号として読み出す
画像読み取り方法において、前記駆動パルスが印加され
終わったフォトダイオードに、当該次のフォトダイオー
ドに印加される駆動パルスが立ち下がる時に立ち上がる
とともに、当該更に次のフォトダイオードに印加される
駆動パルスが立ち上がる時に立ち下がる補助駆動パルス
を印加し、前記駆動パルスから立ち下がった後まで時間
積分するようにした画像読み取り方法に適用することも
可能である。
【0047】また、本発明の画像読み取り装置は、フォ
トダイオードと、フォトダイオードに一定時間おきに駆
動パルス電圧を印加する駆動回路、と駆動パルス電圧が
印加されている間にフォトダイオードから流れ出す電流
を時間積分する信号処理回路とを備えた画像読み取り装
置において、前記フォトダイオードと出力ラインを共通
にする疑似フォトダイオードと、疑似フォトダイオード
に前記駆動パルス電圧が立ち上がる時に立ち下がるとと
もに、立ち下がる時に立ち上がる疑似駆動パルスを印加
する疑似駆動回路とを設け、かつ、前記信号処理回路を
前記駆動パルスが立ち下がった後まで時間積分するよう
に構成した画像読み取り装置や、あるいは出力ラインを
共通にする複数のフォトダイオードと、フォトダイオー
ドに一定時間おきに駆動パルスをそれぞれ順番に印加す
る駆動回路と、駆動パルスが印加されている間にフォト
ダイオードから流れ出す電流を時間積分する信号処理回
路とを備えた画像読み取り装置において、前記駆動パル
スが印加され終わったフォトダイオードに、当該次のフ
ォトダイオードに印加される駆動パルスが立ち下がる時
に立ち上がるとともに当該更に次のフォトダイオードに
印加される駆動パルスが立ち上がる時に立ち下がる補助
駆動パルスを印加する補助駆動回路を設け、かつ、前記
信号処理回路を前記駆動パルスが立ち下がった後まで時
間積分するように構成した画像読み取り装置に適用する
ことも可能である。
トダイオードと、フォトダイオードに一定時間おきに駆
動パルス電圧を印加する駆動回路、と駆動パルス電圧が
印加されている間にフォトダイオードから流れ出す電流
を時間積分する信号処理回路とを備えた画像読み取り装
置において、前記フォトダイオードと出力ラインを共通
にする疑似フォトダイオードと、疑似フォトダイオード
に前記駆動パルス電圧が立ち上がる時に立ち下がるとと
もに、立ち下がる時に立ち上がる疑似駆動パルスを印加
する疑似駆動回路とを設け、かつ、前記信号処理回路を
前記駆動パルスが立ち下がった後まで時間積分するよう
に構成した画像読み取り装置や、あるいは出力ラインを
共通にする複数のフォトダイオードと、フォトダイオー
ドに一定時間おきに駆動パルスをそれぞれ順番に印加す
る駆動回路と、駆動パルスが印加されている間にフォト
ダイオードから流れ出す電流を時間積分する信号処理回
路とを備えた画像読み取り装置において、前記駆動パル
スが印加され終わったフォトダイオードに、当該次のフ
ォトダイオードに印加される駆動パルスが立ち下がる時
に立ち上がるとともに当該更に次のフォトダイオードに
印加される駆動パルスが立ち上がる時に立ち下がる補助
駆動パルスを印加する補助駆動回路を設け、かつ、前記
信号処理回路を前記駆動パルスが立ち下がった後まで時
間積分するように構成した画像読み取り装置に適用する
ことも可能である。
【0048】かかる画像読み取り方法又はその装置によ
れば、駆動回路などによってフォトダイオードに一定時
間おきに駆動パルスが印加され、疑似駆動回路などによ
り疑似フォトダイオードに疑似駆動パルスが印加され
る。この疑似駆動パルスは駆動パルスが立ち上がる時に
立ち下がるとともに立ち下がる時に立ち上がるようにさ
れているので、フォトダイオードの容量に起因して生じ
るキャパシタンスキックと疑似フォトダイオードの容量
に起因して生じるキャパシタンスキックとは互いに逆極
性になって、これらのほとんどは相殺されてなくなる。
れば、駆動回路などによってフォトダイオードに一定時
間おきに駆動パルスが印加され、疑似駆動回路などによ
り疑似フォトダイオードに疑似駆動パルスが印加され
る。この疑似駆動パルスは駆動パルスが立ち上がる時に
立ち下がるとともに立ち下がる時に立ち上がるようにさ
れているので、フォトダイオードの容量に起因して生じ
るキャパシタンスキックと疑似フォトダイオードの容量
に起因して生じるキャパシタンスキックとは互いに逆極
性になって、これらのほとんどは相殺されてなくなる。
【0049】しかしながら、これらの容量には差がある
のでキャパシタンスキックに完全には相殺されずに少し
だけ残留する。すなわち、フォトダイオードの容量の方
が大きい場合には、駆動パルスが立ち上がる時にキャパ
シタンスキックの残留成分は正のノイズとして現れ、駆
動パルスが立ち下がる時に負のノイズとして現れる。逆
に疑似フォトダイオードの容量の方が大きい場合には、
駆動パルスが立ち上がる時にキャパシタンスキックの残
留成分は負のノイズとして現れ、駆動パルスが立ち下が
る時に正のノイズとして現れる。これらキャパシタンス
キックの残留成分は極性が逆になるだけでなく、或る特
定のフォトダイオードと疑似フォトダイオードとの間の
容量差に起因して残留するものであるから、それらの大
きさは全く同じになる。したがって、信号処理回路など
により駆動パルスが印加されている間だけでなく駆動パ
ルスが立ち下がった後までフォトダイオードから流れ出
す電流が時間積分されることによって、これらキャパシ
タンスキックの残留成分は完全に相殺され、その一定時
間内にフォトダイオードに入射した光量だけが電気信号
として読み出されることになる。
のでキャパシタンスキックに完全には相殺されずに少し
だけ残留する。すなわち、フォトダイオードの容量の方
が大きい場合には、駆動パルスが立ち上がる時にキャパ
シタンスキックの残留成分は正のノイズとして現れ、駆
動パルスが立ち下がる時に負のノイズとして現れる。逆
に疑似フォトダイオードの容量の方が大きい場合には、
駆動パルスが立ち上がる時にキャパシタンスキックの残
留成分は負のノイズとして現れ、駆動パルスが立ち下が
る時に正のノイズとして現れる。これらキャパシタンス
キックの残留成分は極性が逆になるだけでなく、或る特
定のフォトダイオードと疑似フォトダイオードとの間の
容量差に起因して残留するものであるから、それらの大
きさは全く同じになる。したがって、信号処理回路など
により駆動パルスが印加されている間だけでなく駆動パ
ルスが立ち下がった後までフォトダイオードから流れ出
す電流が時間積分されることによって、これらキャパシ
タンスキックの残留成分は完全に相殺され、その一定時
間内にフォトダイオードに入射した光量だけが電気信号
として読み出されることになる。
【0050】また、駆動回路などにより複数のフォトダ
イオードに一定時間おきに駆動パルスがそれぞれ順番に
印加され、これらの駆動パルスが印加され終わったフォ
トダイオードに補助駆動回路などにより補助駆動パルス
が印加される。この補助駆動パルスはその次のフォトダ
イオードに印加される駆動パルスが立ち下がる時に立ち
上がるとともにその更に次のフォトダイオードに印加さ
れる駆動パルスが立ち上がる時に立ち下がるようにされ
ているので、駆動パルスが立ち上がる時に生じるキャパ
シタンスキックはその2つ前のフォトダイオードに印加
される補助駆動パルスが立ち下がる時に生じるキャパシ
タンスキックによって相殺され、駆動パルスが立ち下が
る時に生じるキャパシタンスキックはその1つ前のフォ
トダイオードに印加される補助駆動パルスが立ち上がる
時に生じるキャパシタンスキックによって相殺される。
イオードに一定時間おきに駆動パルスがそれぞれ順番に
印加され、これらの駆動パルスが印加され終わったフォ
トダイオードに補助駆動回路などにより補助駆動パルス
が印加される。この補助駆動パルスはその次のフォトダ
イオードに印加される駆動パルスが立ち下がる時に立ち
上がるとともにその更に次のフォトダイオードに印加さ
れる駆動パルスが立ち上がる時に立ち下がるようにされ
ているので、駆動パルスが立ち上がる時に生じるキャパ
シタンスキックはその2つ前のフォトダイオードに印加
される補助駆動パルスが立ち下がる時に生じるキャパシ
タンスキックによって相殺され、駆動パルスが立ち下が
る時に生じるキャパシタンスキックはその1つ前のフォ
トダイオードに印加される補助駆動パルスが立ち上がる
時に生じるキャパシタンスキックによって相殺される。
【0051】このようにキャパシタンスキックのほとん
どは相殺されてなくなるが、これら3つのフォトダイオ
ードの容量には差があるのでキャパシタンスキックは完
全には相殺されずに少しだけ残留する。これらキャパシ
タンスキックの残留成分は極性が逆になるだけでなく、
或る特定のフォトダイオードと1つ前又は2つ前のフォ
トダイオードとの間の容量差に起因して残留するもので
あるから、それらの大きさはほとんど同じになる。した
がって、信号処理回路などにより駆動パルスが印加され
ている間だけでなく駆動パルスが立ち下がった後までフ
ォトダイオードから流れ出す電流が時間積分されること
によって、これらキャパシタンスキックの残留成分はほ
ぼ完全に相殺され、その一定時間内にフォトダイオード
に入射した光量だけが電気信号として読み出されること
になる。
どは相殺されてなくなるが、これら3つのフォトダイオ
ードの容量には差があるのでキャパシタンスキックは完
全には相殺されずに少しだけ残留する。これらキャパシ
タンスキックの残留成分は極性が逆になるだけでなく、
或る特定のフォトダイオードと1つ前又は2つ前のフォ
トダイオードとの間の容量差に起因して残留するもので
あるから、それらの大きさはほとんど同じになる。した
がって、信号処理回路などにより駆動パルスが印加され
ている間だけでなく駆動パルスが立ち下がった後までフ
ォトダイオードから流れ出す電流が時間積分されること
によって、これらキャパシタンスキックの残留成分はほ
ぼ完全に相殺され、その一定時間内にフォトダイオード
に入射した光量だけが電気信号として読み出されること
になる。
【0052】このように、本発明に係る画像読み取り方
法及びその装置に上述の構成を付加することによって駆
動電圧に伴うノイズを容易に軽減することができる。
法及びその装置に上述の構成を付加することによって駆
動電圧に伴うノイズを容易に軽減することができる。
【0053】その他、本発明はキャパシタンスキックが
生じ易い電荷蓄積型のものの他、光電変換素子にCdS
−CdSe、CdS−CdTeなどを用いた光導電型の
ものにも適用し得るなど、その趣旨を逸脱しない範囲内
で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加
えた態様で実施し得るものである。
生じ易い電荷蓄積型のものの他、光電変換素子にCdS
−CdSe、CdS−CdTeなどを用いた光導電型の
ものにも適用し得るなど、その趣旨を逸脱しない範囲内
で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加
えた態様で実施し得るものである。
【0054】続いて、請求項2の実施例について説明す
る。請求項2の構成は、光電変換素子ユニットを構成す
るに際し、少なくとも光電変換素子を含む光電変換素子
列を複数個一次元方向に配列し、隣接する各光電変換素
子列の一方の極が、交互に異なる共通極に並列接続され
る、すなわち、互いに隣接する個々の光電変換素子列が
別々の共通極を有する並列接続となって複数個の光電変
換素子ユニットが構成されているものであり、その他の
構成は上述した実施例と同一であるためここでは省略
し、以下光電変換素子ユニットと第1および第2の駆動
電圧印加手段との関係について説明する。図7には、当
該実施例の画像読み取り装置の要部を表している。図例
のものは光電変換素子となるフォトダイオード3とブロ
ッキングダイオード5よりなる光電変換素子列P1.P2
…P(n) を複数個一次元方向に配列し、隣接する光電変
換素子列P1.P2 …P(n) の一方の極が交互に異なる共
通極に並列接続されるとともに、当該共通極を入力側共
通極9(9a、9b)とした、複数個の光電変換素子列
P1.P2 …P(n) からなる光電変換素子ユニットB1.B
2 …B(n) を、複数個一次元方向に配列した光電変換素
子ユニット列11と、光電変換素子ユニット列11を、
複数個(X個)の光電変換素子ユニットB1.B2 …B
(X) を含む複数個(Y個)の光電変換素子ユニット群C
1.C2 …C(Y)に分割し、分割したそれぞれの光電変換
素子ユニット群C1.C2 …C(Y) における複数個(X
個)の光電変換素子ユニットB1.B2 …B(X) の入力側
共通極9(9a、9b)それぞれに対応して設けた電圧
印加手段15に対して、一つの光電変換素子ユニット群
C1.C2 …C(Y) を一単位として第1の駆動電圧を与え
る複数個の第1駆動電圧印加手段D1.D2 …D(Y) と、
異なる複数個(Y個)の光電変換素子ユニット群C1.C
2 …C(Y) のそれぞれから選択された複数個(Y個)の
光電変換素子ユニットの入力側共通極に第2の駆動電圧
を与える、複数個(X個)の第2駆動電圧印加手段E1.
E2 …E(X) とを備え、第1駆動電圧印加手段D1.D2
…D(Y) における一つの電圧印加手段15からの出力
と、一つの第2駆動電圧印加手段E1.E2 …E(X) から
の出力を入力とする一方、当該第1駆動電圧印加手段D
1.D2 …D(Y) における一つの電圧印加手段15と、当
該一つの第2駆動電圧印加手段E1.E2 …E(X) に対応
する光電変換素子ユニットB1.B2 …B(X) の他方の出
力側個別極21を出力として論理積回路23を構成した
画像読み取り装置33である。なお図は、一つの第1駆
動電圧印加手段D1 の部分のみを表したものである。
る。請求項2の構成は、光電変換素子ユニットを構成す
るに際し、少なくとも光電変換素子を含む光電変換素子
列を複数個一次元方向に配列し、隣接する各光電変換素
子列の一方の極が、交互に異なる共通極に並列接続され
る、すなわち、互いに隣接する個々の光電変換素子列が
別々の共通極を有する並列接続となって複数個の光電変
換素子ユニットが構成されているものであり、その他の
構成は上述した実施例と同一であるためここでは省略
し、以下光電変換素子ユニットと第1および第2の駆動
電圧印加手段との関係について説明する。図7には、当
該実施例の画像読み取り装置の要部を表している。図例
のものは光電変換素子となるフォトダイオード3とブロ
ッキングダイオード5よりなる光電変換素子列P1.P2
…P(n) を複数個一次元方向に配列し、隣接する光電変
換素子列P1.P2 …P(n) の一方の極が交互に異なる共
通極に並列接続されるとともに、当該共通極を入力側共
通極9(9a、9b)とした、複数個の光電変換素子列
P1.P2 …P(n) からなる光電変換素子ユニットB1.B
2 …B(n) を、複数個一次元方向に配列した光電変換素
子ユニット列11と、光電変換素子ユニット列11を、
複数個(X個)の光電変換素子ユニットB1.B2 …B
(X) を含む複数個(Y個)の光電変換素子ユニット群C
1.C2 …C(Y)に分割し、分割したそれぞれの光電変換
素子ユニット群C1.C2 …C(Y) における複数個(X
個)の光電変換素子ユニットB1.B2 …B(X) の入力側
共通極9(9a、9b)それぞれに対応して設けた電圧
印加手段15に対して、一つの光電変換素子ユニット群
C1.C2 …C(Y) を一単位として第1の駆動電圧を与え
る複数個の第1駆動電圧印加手段D1.D2 …D(Y) と、
異なる複数個(Y個)の光電変換素子ユニット群C1.C
2 …C(Y) のそれぞれから選択された複数個(Y個)の
光電変換素子ユニットの入力側共通極に第2の駆動電圧
を与える、複数個(X個)の第2駆動電圧印加手段E1.
E2 …E(X) とを備え、第1駆動電圧印加手段D1.D2
…D(Y) における一つの電圧印加手段15からの出力
と、一つの第2駆動電圧印加手段E1.E2 …E(X) から
の出力を入力とする一方、当該第1駆動電圧印加手段D
1.D2 …D(Y) における一つの電圧印加手段15と、当
該一つの第2駆動電圧印加手段E1.E2 …E(X) に対応
する光電変換素子ユニットB1.B2 …B(X) の他方の出
力側個別極21を出力として論理積回路23を構成した
画像読み取り装置33である。なお図は、一つの第1駆
動電圧印加手段D1 の部分のみを表したものである。
【0055】すなわち、奇数番目の光電変換素子列P1.
P3 …が、それぞれ同じ入力側共通極9aに並列接続さ
れる一方、偶数番目の光電変換素子列P2.P4 …が上記
と異なる入力側共通極9bにそれぞれ並列接続され、奇
数番目の光電変換素子列P1.P3 …と、偶数番目の光電
変換素子列P2.P4 …それぞれによって異なる光電変換
素子ユニットB1.B2.… B(X) を構成し、光電変換素
子ユニット群C1.C2…C(X) からの電圧印加手段15
のそれぞれが一つの光電変換素子ユニットB1.B2.…B
(X) の入力側共通極9(9aまたは9b)に接続されて
いる。そして上記同様、光電変換素子ユニット群C1.C
2 …C(X) における光電変換素子ユニットB1.B2.…
B(X) のそれぞれに対して第2の駆動電圧を与える第2
駆動電圧印加手段E1.E2 …E(X) が、光電変換素子ユ
ニットB1.B2.… B (X) への各電圧印加手段15に対
して、それぞれマトリクスを構成して電気的に接続され
ている。このような本図例の構成においては、一つ飛ば
しの光電変換素子列P1.P3 …またはP2.P4 …、すな
わち第2駆動電圧印加手段のうちE1.E3 …またはE2.
E4 …のいずれかを選択的に駆動させることで、一つ飛
ばしで画像データを読み込めることになる。従って、フ
ァクシミリ等において、本来例えば4素子/mm程度の疎
な読み取り密度で充分な画像に対しては、従来の半分の
読み取り速度で原稿を読み取ることができる。
P3 …が、それぞれ同じ入力側共通極9aに並列接続さ
れる一方、偶数番目の光電変換素子列P2.P4 …が上記
と異なる入力側共通極9bにそれぞれ並列接続され、奇
数番目の光電変換素子列P1.P3 …と、偶数番目の光電
変換素子列P2.P4 …それぞれによって異なる光電変換
素子ユニットB1.B2.… B(X) を構成し、光電変換素
子ユニット群C1.C2…C(X) からの電圧印加手段15
のそれぞれが一つの光電変換素子ユニットB1.B2.…B
(X) の入力側共通極9(9aまたは9b)に接続されて
いる。そして上記同様、光電変換素子ユニット群C1.C
2 …C(X) における光電変換素子ユニットB1.B2.…
B(X) のそれぞれに対して第2の駆動電圧を与える第2
駆動電圧印加手段E1.E2 …E(X) が、光電変換素子ユ
ニットB1.B2.… B (X) への各電圧印加手段15に対
して、それぞれマトリクスを構成して電気的に接続され
ている。このような本図例の構成においては、一つ飛ば
しの光電変換素子列P1.P3 …またはP2.P4 …、すな
わち第2駆動電圧印加手段のうちE1.E3 …またはE2.
E4 …のいずれかを選択的に駆動させることで、一つ飛
ばしで画像データを読み込めることになる。従って、フ
ァクシミリ等において、本来例えば4素子/mm程度の疎
な読み取り密度で充分な画像に対しては、従来の半分の
読み取り速度で原稿を読み取ることができる。
【0056】本実施例は、画像を読み取る際、光電変換
素子列P1.P2 …P(n) を一つ飛ばしに駆動する以外
は、上記詳説した実施例と同様の動作態様となるもので
あり、他の構成、実施例についての詳細な説明は省略す
る。
素子列P1.P2 …P(n) を一つ飛ばしに駆動する以外
は、上記詳説した実施例と同様の動作態様となるもので
あり、他の構成、実施例についての詳細な説明は省略す
る。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、一次元方向に配列した
所定個数の光電変換素子を含む光電変換素子ユニット列
のうち、適宜選択された複数個の光電変換素子ユニット
を一単位として複数個の光電変換素子ユニット群を構成
し、それぞれの光電変換素子ユニット群に対して、一つ
の第1駆動電圧印加手段を設け、一つの第1駆動電圧印
加手段からは、それぞれの光電変換素子ユニットに対応
した電圧印加手段が設けられる一方、各光電変換素子ユ
ニット群における一つの光電変換素子ユニットに対応し
た電圧印加手段に対して、それぞれマトリクスを構成し
て電気的に接続された第2駆動電圧印加手段を設け、第
1駆動電圧印加手段から電圧印加手段を介した第1の駆
動電圧と、第2駆動電圧印加手段からの第2の駆動電圧
が、同時に光電変換素子ユニットの入力側共通極に印加
されたときに、各光電変換素子ユニットから画像信号を
読み取る構成となっているので、読み取りの為の電圧印
加がマトリクス駆動となり、必要とする駆動ゲートの数
は「光電変換素子ユニット群の数+一つの光電変換素子
ユニット群を構成する光電変換素子ユニットの数」とな
り、従来に比べて大幅に駆動ゲートの数を減少させるこ
とができる。さらに本発明では、一つの電圧印加手段と
一つの第2駆動電圧印加手段を入力とする一方、光電変
換素子ユニットの他方の出力側個別極を出力として論理
積回路を構成しているので、読み取り動作に際しては、
第1の駆動電圧と第2の駆動電圧が同時に入力された光
電変換素子ユニットのみから、確実に画像信号が得られ
ることになる。
所定個数の光電変換素子を含む光電変換素子ユニット列
のうち、適宜選択された複数個の光電変換素子ユニット
を一単位として複数個の光電変換素子ユニット群を構成
し、それぞれの光電変換素子ユニット群に対して、一つ
の第1駆動電圧印加手段を設け、一つの第1駆動電圧印
加手段からは、それぞれの光電変換素子ユニットに対応
した電圧印加手段が設けられる一方、各光電変換素子ユ
ニット群における一つの光電変換素子ユニットに対応し
た電圧印加手段に対して、それぞれマトリクスを構成し
て電気的に接続された第2駆動電圧印加手段を設け、第
1駆動電圧印加手段から電圧印加手段を介した第1の駆
動電圧と、第2駆動電圧印加手段からの第2の駆動電圧
が、同時に光電変換素子ユニットの入力側共通極に印加
されたときに、各光電変換素子ユニットから画像信号を
読み取る構成となっているので、読み取りの為の電圧印
加がマトリクス駆動となり、必要とする駆動ゲートの数
は「光電変換素子ユニット群の数+一つの光電変換素子
ユニット群を構成する光電変換素子ユニットの数」とな
り、従来に比べて大幅に駆動ゲートの数を減少させるこ
とができる。さらに本発明では、一つの電圧印加手段と
一つの第2駆動電圧印加手段を入力とする一方、光電変
換素子ユニットの他方の出力側個別極を出力として論理
積回路を構成しているので、読み取り動作に際しては、
第1の駆動電圧と第2の駆動電圧が同時に入力された光
電変換素子ユニットのみから、確実に画像信号が得られ
ることになる。
【0058】また、光電変換素子ユニットを構成するに
際し、少なくとも光電変換素子を含む光電変換素子列を
複数個一次元方向に配列し、隣接する各光電変換素子列
の一方の極が、交互に異なる共通極に並列接続、すなわ
ち、互いに隣接する個々の光電変換素子列が別々の共通
極を有する並列接続となって複数個の光電変換素子ユニ
ットを構成すると、光電変換素子列を一つ飛ばしで読み
取ることができる。これは一つの光電変換素子ユニット
群を構成する一次元配列した所定数の光電変換素子列に
おいて、例えば奇数番目の光電変換素子列によって一つ
の光電変換素子ユニットを構成し、偶数番目の光電変換
素子列によって別の光電変換素子ユニットを構成し、さ
らにこれら2つの光電変換素子ユニットへの電圧印加手
段に対して、上記同様それぞれマトリクスを構成して電
気的に接続された第2駆動電圧印加手段を設け、全光電
変換素子列をこの構成としておいて、一つ飛ばしの光電
変換素子列に対応する第2駆動電圧印加手段を選択的に
駆動させることで実現することができる。このようにす
ると、本来例えば4素子/mm程度の疎な読み取り密度で
充分な画像に対してでも、上記従来技術では、一走査動
作として例として1728個の素子データを取り込まな
ければならなかったところ、半分の864個の素子デー
タの取り込みで読み取りができる。従って、読み取り速
度を大幅に向上させることができる。さらに、駆動電圧
はノイズマージンが高いため、画像読み取り装置の設計
が簡便なものとなる。また、画像読み取り装置の読み取
り速度は駆動側のシフトレジスタの性能によって大きく
影響されるが、マトリックス化することによって、シフ
トレジスタの性能にかかわらず読み取り速度を向上させ
ることが可能となる。このように本発明によれば、駆動
ゲート数の大幅な低減と、読み取り速度の大幅な向上が
実現できる。
際し、少なくとも光電変換素子を含む光電変換素子列を
複数個一次元方向に配列し、隣接する各光電変換素子列
の一方の極が、交互に異なる共通極に並列接続、すなわ
ち、互いに隣接する個々の光電変換素子列が別々の共通
極を有する並列接続となって複数個の光電変換素子ユニ
ットを構成すると、光電変換素子列を一つ飛ばしで読み
取ることができる。これは一つの光電変換素子ユニット
群を構成する一次元配列した所定数の光電変換素子列に
おいて、例えば奇数番目の光電変換素子列によって一つ
の光電変換素子ユニットを構成し、偶数番目の光電変換
素子列によって別の光電変換素子ユニットを構成し、さ
らにこれら2つの光電変換素子ユニットへの電圧印加手
段に対して、上記同様それぞれマトリクスを構成して電
気的に接続された第2駆動電圧印加手段を設け、全光電
変換素子列をこの構成としておいて、一つ飛ばしの光電
変換素子列に対応する第2駆動電圧印加手段を選択的に
駆動させることで実現することができる。このようにす
ると、本来例えば4素子/mm程度の疎な読み取り密度で
充分な画像に対してでも、上記従来技術では、一走査動
作として例として1728個の素子データを取り込まな
ければならなかったところ、半分の864個の素子デー
タの取り込みで読み取りができる。従って、読み取り速
度を大幅に向上させることができる。さらに、駆動電圧
はノイズマージンが高いため、画像読み取り装置の設計
が簡便なものとなる。また、画像読み取り装置の読み取
り速度は駆動側のシフトレジスタの性能によって大きく
影響されるが、マトリックス化することによって、シフ
トレジスタの性能にかかわらず読み取り速度を向上させ
ることが可能となる。このように本発明によれば、駆動
ゲート数の大幅な低減と、読み取り速度の大幅な向上が
実現できる。
【図1】本発明の画像読み取り装置の一実施例を表す説
明用回路図
明用回路図
【図2】図1の画像読み取り装置の基本的構成を表す説
明図で、(a)は論理積回路部を、(b)は基本動作を
表す説明図
明図で、(a)は論理積回路部を、(b)は基本動作を
表す説明図
【図3】本発明の画像読み取り装置の動作態様を表す説
明図で、(a)は図1に示した実施例を簡略化したも
の、(b)はその基本動作を表す説明用タイムチャート
明図で、(a)は図1に示した実施例を簡略化したも
の、(b)はその基本動作を表す説明用タイムチャート
【図4】本発明の画像読み取り装置の一実施例を表す説
明用回路図
明用回路図
【図5】図4の画像読み取り装置の論理積回路部と動作
電圧を表す説明図
電圧を表す説明図
【図6】本発明の画像読み取り装置の動作態様を表す説
明図で、(a)は図4に示した実施例を簡略化したも
の、(b)はその基本動作を表す説明用タイムチャート
明図で、(a)は図4に示した実施例を簡略化したも
の、(b)はその基本動作を表す説明用タイムチャート
【図7】本発明の画像読み取り装置の一実施例を表す説
明用回路図
明用回路図
【図8】従来の画像読み取り装置の一例を表す説明用回
路図
路図
【図9】図8に示した従来の画像読み取り装置の動作を
表す説明用タイムチャート
表す説明用タイムチャート
1、27、29、31、33 画像読み取り装置 5
6 シフトレジスタ 3、50 フォトダイオード 5
8 増幅回路 5、52 ブロッキングダイオード 7 光電変換素子列 9、9a、9b 入力側共通極 11 光電変換素子ユニット列 15 電圧印加手段 21 出力側個別極 23 論理積回路 25 マトリックス配線 54 バッファゲート
6 シフトレジスタ 3、50 フォトダイオード 5
8 増幅回路 5、52 ブロッキングダイオード 7 光電変換素子列 9、9a、9b 入力側共通極 11 光電変換素子ユニット列 15 電圧印加手段 21 出力側個別極 23 論理積回路 25 マトリックス配線 54 バッファゲート
Claims (2)
- 【請求項1】並列に接続された複数個の光電変換素子を
少なくとも備え、並列接続した一方を入力側共通極とし
た光電変換素子ユニットを、複数個一次元方向に配列し
た光電変換素子ユニット列と、 光電変換素子ユニット列を、複数個の光電変換素子ユニ
ットを含む複数個の光電変換素子ユニット群に分割し、
分割したそれぞれの光電変換素子ユニット群における複
数個の光電変換素子ユニットの入力側共通極それぞれに
対応して設けた電圧印加手段に対して、一つの光電変換
素子ユニット群を一単位として第1の駆動電圧を与える
複数個の第1駆動電圧印加手段と、 異なる複数個の光電変換素子ユニット群のそれぞれから
選択された複数個の光電変換素子ユニットの入力側共通
極に第2の駆動電圧を与える、複数個の第2駆動電圧印
加手段と、を備え、 第1駆動電圧印加手段における一つの電圧印加手段から
の出力と、一つの第2駆動電圧印加手段からの出力を入
力とする一方、当該第1駆動電圧印加手段における一つ
の電圧印加手段と、当該一つの第2駆動電圧印加手段に
対応する光電変換素子ユニットの他方の出力側個別極を
出力として論理積回路を構成した画像読み取り装置。 - 【請求項2】少なくとも光電変換素子を含む光電変換素
子列を複数個一次元方向に配列し、隣接する光電変換素
子列の一方の極が交互に異なる共通極に並列接続される
とともに当該共通極を入力側共通極とした、複数個の光
電変換素子列からなる光電変換素子ユニットを、複数個
一次元方向に配列した光電変換素子ユニット列と、 光電変換素子ユニット列を、複数個の光電変換素子ユニ
ットを含む複数個の光電変換素子ユニット群に分割し、
分割したそれぞれの光電変換素子ユニット群における複
数個の光電変換素子ユニットの入力側共通極それぞれに
対応して設けた電圧印加手段に対して、一つの光電変換
素子ユニット群を一単位として第1の駆動電圧を与える
複数個の第1駆動電圧印加手段と、 異なる複数個の光電変換素子ユニット群のそれぞれから
選択された複数個の光電変換素子ユニットの入力側共通
極に第2の駆動電圧を与える、複数個の第2駆動電圧印
加手段と、を備え、 第1駆動電圧印加手段における一つの電圧印加手段から
の出力と、一つの第2駆動電圧印加手段からの出力を入
力とする一方、当該第1駆動電圧印加手段における一つ
の電圧印加手段と、当該一つの第2駆動電圧印加手段に
対応する光電変換素子ユニットの他方の出力側個別極を
出力として論理積回路を構成した画像読み取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6192993A JPH0865448A (ja) | 1994-08-17 | 1994-08-17 | 画像読み取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6192993A JPH0865448A (ja) | 1994-08-17 | 1994-08-17 | 画像読み取り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0865448A true JPH0865448A (ja) | 1996-03-08 |
Family
ID=16300444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6192993A Pending JPH0865448A (ja) | 1994-08-17 | 1994-08-17 | 画像読み取り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0865448A (ja) |
-
1994
- 1994-08-17 JP JP6192993A patent/JPH0865448A/ja active Pending
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