JPH0862106A - テストピース用型枠、およびその製造方法、並びにその型枠を使用して形成したテストピース - Google Patents

テストピース用型枠、およびその製造方法、並びにその型枠を使用して形成したテストピース

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JPH0862106A
JPH0862106A JP22560694A JP22560694A JPH0862106A JP H0862106 A JPH0862106 A JP H0862106A JP 22560694 A JP22560694 A JP 22560694A JP 22560694 A JP22560694 A JP 22560694A JP H0862106 A JPH0862106 A JP H0862106A
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cement
test piece
cylindrical
rice husk
ratio
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Seiki Iwayama
山 清 喜 岩
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリートの圧縮強度試験をする際に必要
となるテストピースを製造するための型枠に関し、使い
捨て式で焼却処分を可能とする新規な構造のテストピー
ス用型枠と、それを製造するための新規な製造方法、お
よびこの発明のテストピース用型枠を使用して形成した
テストピースとを提供する。 【構成】 セメントと乾燥籾殻との嵩容積比を、略1:
1から1:3前後の範囲に規制し、水セメント比を略4
0〜60%前後の範囲に押さえてセメントペーストを形
成し、該セメントペーストと適量の乾燥籾殻とを混合、
撹拌してセメント・籾殻混練物Pを形成した上、円筒状
の成形型枠1内において、それらセメント・籾殻混練物
Pが圧縮比1.1〜1.4の範囲内で加圧、養生され、
内部に円柱状中空部が形成されたテストピース用型枠6
とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の目的】
【0001】この発明は、コンクリート構造物用コンク
リートの圧縮強度試験をする際に必要となる試供体、所
謂テストピースを製造するための型枠に関するものであ
り、従前までのようにその都度清掃、後処理を必要とし
ない使い捨て式となり、焼却処分を可能とする新規な構
造のテストピース用型枠と、それを製造するための新規
な製造方法、およびこの発明のテストピース用型枠を使
用して形成したテストピースとを提供しようとするもの
である。
【0002】
【従来技術】貿易収支が大幅黒字を示し続け、世界経済
の中で我が国一国だけがバランスを崩してしまっている
との外圧に対処する政策の一環として、これまでも公共
事業投資を主軸とした内需拡大政策がそれなりに取られ
てきていたが、ここにきて円高傾向に拍車が掛かり、国
内経済にも陰りを生じ始めてしまったことから、改めて
内需拡大政策の必要性が真剣に討議され、未着工地方高
速道路の繰り上げ建設等全国高速道路網の早期実現化
や、第二東海道新幹線を始めとする地方新幹線の整備、
拡大等といった土木事業関連大型プロジェクト、および
それらに関連した公共事業が次々に予算化されて着工段
階に移り、国中至る所で建設工事が進められ、公共用建
造物や道路、橋梁、トンネル、ダム等といった各種コン
クリート構造物が数多く実現もしくは建設中となってい
る。
【0003】このコンクリート構造物の建設工事、特に
公共事業としてのコンクリート施工工事には、発注元で
ある国家機関あるいは地方自治体等による様々な管理、
指導がなされ、完成させるコンクリート構造物の安全性
が事前に正しく評価されて公正さが保たれるよう、数々
の厳しいチェックを受けなければならないようにしたシ
ステムが採用されている。コンクリートの圧縮強度等、
各種強度試験も、このような考えの下で義務付けられて
いる重要なチェック項目の一つである。
【0004】通常、これら公共工事等で要求される』強
度試験は、日本工業規格(JIS)の規定に基づいてな
されたものでなければならず、JIS A 1132で規定された
作り方どおりにテストピースを作り上げた上、JIS A 11
08その他に規定した方法で圧縮強度試験その他の強度試
験を実施し、提出することになる。JIS A 1132で規定す
るテストピースの作り方は、高さが内径の2倍(通常
は、高さ30cm、直径15cm)となるようにしたスチー
ル製円筒形型枠の内側、継ぎ目にグリース等を塗布する
と共に、凹凸の有無等を点検した後、試料を3段に分け
て充填しては所定回数突き立て、最上部にセメントペー
スト塗って平滑に均し、24時間以上48時間以内に脱
型して試験日(1週間目、4週間目、13週間目)まで
20±3℃の水中で養生したものとしなければならな
い。
【0005】しかし、この公共事業用等、所謂公に通用
する試験データーとしては、確かに上記したとおりのJ
IS規定に則って得られた数値でないと通用しないもの
の、一般民間工事の中には、必ずしもそれだけ厳密な過
程を経た数値を常に必要とする訳ではなく、構造物の構
造強度上で必要とされる数値をクリアしているのか、あ
るいはどの程度クリアしているのかを判断できれば足り
るケースも数多くあり、それらについては、JIS規定
に従って時間と精度とを高めてまで厳密な試験をする必
要がなく、大凡ではあるが間違いのないデーターをより
早く入手することの方が重要視される場合も出てくる。
【0006】ところが、現状では、そのようなケースに
おいても、簡便に試験を可能とするようなテストピース
を作りようがなく、止むを得ずJIS規格に従ってのテ
ストピース作りを実施していたため、その型枠の取り扱
いが繁雑でテストピースを作り上げるまでに手間隙を掛
けた上、テストピースを作り上げて脱型した後には、テ
ストピースを養生に回す作業の他に、外した型枠の汚れ
を落として点検、補修をしてから保管、管理するといっ
た後作業を必要とすることになり、そのための専属の要
員を数人確保しなければならないことになり、作業効率
上からだけではなく、経済効率上の観点からも改善が望
まれてきていた。
【0007】この発明では、上記のような情況に鑑みて
開発、研究が進められてきたものであり、特に型枠の取
り扱い、管理について、それまでのJIS規定のような
繁雑さを伴うことがなく、しかし、得られるデーターに
は十分信頼性をおくことができるテストピース作りが可
能となるようにしたテストピース用の型枠を追及してき
た結果、遂に極めて画期的な着想に基づく新規な構造の
テストピース用型枠と、それを効率的に製造可能とする
手段とを併せて実現化することに成功したものであり、
以下では、その構成の詳細を、図面に示す具体的な実施
例の説明を併用して明解に説示していくこととする。
【0008】
【発明の構成】この発明のテストピース用型枠は、基本
的に次のとおりの構成を要旨とするものである。即ち、
セメントと乾燥籾殻との嵩容積比を、略1:1から1:
3前後の範囲に規制した混合割合にすると共に、水セメ
ント比を略40〜60%前後の範囲に押さえることがで
きるようにして、セメントペーストを形成し、該セメン
トペーストと適量の乾燥籾殻とを混合、撹拌してセメン
ト・籾殻混練物を形成した上、所定テストピースとして
必要な高さ寸法以上の長さを有する円筒状の成形型枠内
において、それらセメント・籾殻混練物が圧縮比1.1
〜1.4の範囲内で加圧、養生され、内部にテストピー
ス用のコンクリートを打設可能とする直径の円柱状中空
部が形成されてなる如くしたテストピース用型枠であ
る。
【0009】セメントは、特別な場合を除き、その目
的、用途、経済性からして普通ポルトランドセメントを
採用すればよく、また、籾殻は、脱穀後のものを良く乾
燥させ、できるだけ屑となったものを除いて半球状ある
いは桃割れ状のものが主体となるよう篩に掛けてから採
用するようにするのが望ましく、両者の配合割合は、嵩
容積比で前者1に対し、後者が1〜3前後の範囲内に収
まる割合値の中から、必要となる材質強度、コンクリー
トに対する付着性、透水性、外観等に応じて最適な割合
値を選択、採用することとなる。
【0010】上記のとおりの配合割合で決定された量の
セメントに対し、水セメント比で略40〜60%前後に
収まる量の水を加え、よく混合、攪拌して均質なセメン
トペーストを作り上げ、セメントペーストの中に、決定
された量の籾殻を投入して十分に混練し、セメント・籾
殻混練物を形成する。以上のとおり、この発明では、セ
メントペーストに対して決められた量の籾殻を後から混
入、攪拌するようにする順序が、均質な多孔性を有する
この発明のテストピース用型枠を完成させる上で、必要
不可欠な条件となる。
【0011】これらセメント・籾殻混練物を、所定テス
トピースとして必要な高さ寸法以上の長さを有する円筒
状の成形型枠内に流し込み、所定肉厚で内部にテストピ
ース用のコンクリートを打設可能とする直径の円柱状中
空部を有する如く、全体として成形型枠内に円筒状にセ
メント・籾殻混練物が充填されるようにし、それらを、
1.1〜1.4、最適には1.25辺りの圧縮比で圧
縮、成型したものとする。即ち、所定の混合割合と水セ
メント比とで成形型枠内に流し込まれたセメント・籾殻
混練物の、流し込まれた段階における容積を1とした場
合、成型養生後に得られる製品容積は、適宜圧縮手段で
0.7〜0.9の範囲内、特に有利には0.8辺りに圧
縮されてなるものとしなければならず、その加圧、成型
手段は問わないが、セメント・籾殻混練物が平均に圧縮
され、内側にテストピース用のコンクリートを打設可能
とする直径の円柱状中空部が確保されるものとしなけれ
ばならない。
【0012】
【関連する他の発明1】以上のような基本的な構成から
なるこの発明のテストピース用型枠に関連し、この発明
には、次のような構成からなるテストピース用型枠の製
造方法が包含されている。即ち、所定テストピースとし
て必要な高さ寸法以上の長さを有する円筒状の成形型枠
の下方開口部を適宜閉鎖状として立設し、その内部中心
部に、所定テストピースとして必要な直径に相当する太
さの円筒状または円柱状の内型を立設、固定した後、セ
メントと乾燥籾殻との嵩容積比を、略1:1から1:3
前後の範囲に規制した混合割合にすると共に、水セメン
ト比を略40〜60%前後の範囲に押さえることができ
るようにして、セメントペーストを形成し、該セメント
ペーストと適量の乾燥籾殻とを混合、撹拌して形成した
セメント・籾殻混練物の所定量を、円筒状の成型型枠と
円筒状または円柱状の内型との間の中空部に流し込み、
中空部内セメント・籾殻混練物の充填具合を平均化した
上、内型をガイドとして適宜肉厚の筒状加圧体を強制挿
入して、中空部内セメント・籾殻混練物が、成型型枠内
周面方向に圧縮比1.1〜1.4の範囲で加圧されるよ
うにしたまま所定期間養生し、脱型することによってテ
ストピース用型枠を形成するようにしたことを特徴とす
るテストピース用型枠を製造する方法である。
【0013】円筒状の成形型枠は、形成すべきこの発明
のテストピース用型枠外形に相当する直径で、内側から
の加圧に耐えるだけの強度を有した、例えば給水あるい
は排水用の塩ビパイプや鋼管等で内面が艶やかな仕上げ
がなされたものを、テストピース型枠の高さ寸法より大
きいサイズのものに輪切りにする等して形成されるもの
である。一方、内型は、円筒状または円柱状のもので、
上記した成形型枠よりも長いサイズで、形成すべきテス
トピース用型枠の直径よりも1〜3割以上小さい直径の
ものに形成され、外表面が艶やかな仕上げの施されたも
のとしなければならない。
【0014】一方、筒状加圧体は、同中空部が上記した
内型に丁度被冠する、換言すれば内型が丁度嵌挿できる
形状、サイズのもので、上記した成形型枠と内型との間
に形成される筒状中空部の肉厚の1〜3割以上の肉厚を
有したものであって、少なくとも内型の長さ以上のもの
に形成されていなければならず、しかも先端(下端)が
外表面側から斜めに削られた尖鋭端部に形成され、成形
型枠と内型との間に充填したセメント・籾殻混練物と内
型との間に強制的に圧入され易くしたものとしなければ
ならず、したがって、強制圧入にも耐え得るだけの強度
を有する肉厚鋼管によって形成するのが望ましい。
【0015】こうして用意された円筒状の成形型枠を、
適宜下台上に垂直に立設し、その内部中心部に内型が移
動しないようにして、これまた垂直に立設した後、両者
によって形成される円筒状の中空部に、前記したこの発
明の基本的な構成からなるセメント・籾殻混練物を満遍
なく流し込む。その後、筒状加圧体を、その尖鋭先端部
側から内型に被冠状とし、同上端から力を加えて下方に
押し込むようにすると、該筒状加圧体は、内型を案内と
してその先端が下台に当接するまで下降し、その過程で
該筒状加圧体の肉厚部分でセメント・籾殻混練物が、略
均等に円筒状の成形型枠内面方向に向けて加圧されるか
ら、この筒状加圧体の肉厚を調整することにより、セメ
ント・籾殻混練物を、この発明で規制する圧縮比の範囲
内の所望する値のものに適宜加圧することができるもの
である。
【0016】こうして筒状加圧体が差し込まれ、所定の
圧縮比、即ち、1.1〜1.4、望ましくは1.25辺
りの圧縮比で加圧された状態で適宜期間養生して脱型す
れば、内側にテストピース用のコンクリートを所定のサ
イズの直径の円柱体状に流し込みを可能とする成形体が
完成し、それを所定の長さに輪切り状に切断する、特に
筒状加圧体の尖鋭先端部辺りが当接していて他の部分よ
りも肉厚になっている部分を切断、除去することによ
り、この発明の円筒状の型枠が形成されるものである。
なお、この製造方法において、円筒状の成形型枠と同内
型とを、形成すべきテストピース用型枠の長さの整数倍
以上のものに形成するようにしたものを採用し、脱型し
て成形体した長円筒状のものを、所定サイズに適宜裁断
するようにすれば、一度に複数個のテストピース用型枠
を製造してしまうようにすることも可能となる。
【0017】
【関連する他の発明2】更に、この発明には、前記した
構成から製造されたテストピース用型枠を使用して形成
する、以下に説示するような構成を要旨とするテストピ
ースも包含されている。即ち、既に前記までに示した構
成のとおりに形成したこの発明のテストピース用型枠
を、平滑に仕上げた支承板上に垂直に立設し、その中空
部内に、試供体とすべきコンクリートを、適宜要領、例
えば、JISの規定で示されているように3段に分け、
その都度必要回数突き刺して充填具合を平均化するよう
にしながら流し込み、テストピース用型枠の上端より僅
かに突出状とすると共に、平滑仕上げをした後、所定期
間養生し、そのテストピース用型枠を脱型することな
く、一体化したままで形成して成る請求項1または2記
載のテストピース用型枠を使用して形成したテストピー
スである。以下では、この発明の基本的な構成によって
実現した具体例を、図面に従って詳説することにより、
この発明のテストピース用型枠、およびその製造方法、
並びにその型枠を使用して形成したテストピースを構成
する技術的思想理解の一助とするものである。
【0018】
【実施例1】この発明のテストピース用型枠を製造する
型枠が、図1の一部側面図を含む縦断面図に示されてい
る。即ち、略水平状に保たれている下台4の上に、形成
すべきテストピースよりも長いサイズに形成した円筒状
の成形型枠1を立設すると共に、その中心部に内型2を
立設、固定した後、図2の一部側面図を含む縦断面図に
示されているように、所定の配合割合で、規制した範囲
内の水セメント比としたセメント・籾殻混練物Pを成形
型枠1と内型2との間の筒状中空部に流し込む。
【0019】その後、、図3の縦断面図に示されている
状態にまで筒状加圧体3を差し込むことになるが、その
際、尖鋭先端部31が形成されていることから、同先端
部31を内型2に被冠させ、同上端の押込み部32を直
接か、適宜介添え物を介してハンマー打設するようにす
れば、筒状加圧体3は、内型2の外表面を案内として比
較的容易に刺さり込んでいき、最終的に、セメント・籾
殻混練物Pが、圧縮比(成型型枠内に充填されたままの
セメント・籾殻混練物の容積/加圧後のセメント・籾殻
混練物の容積)で略1.1〜1.4の範囲内、望ましく
は1.25程度となるようにした加圧、換言すれば、成
形型枠1と内型2との空間内に流し込まれたままのセメ
ント・籾殻混練物Pの厚さを1とした場合、その厚さが
0.7〜0.9、望ましくは0.8程度に圧縮されてし
まうようにした加圧がなされることとなる。この圧縮比
の調整は、筒状加圧体3の肉厚を適宜必要な厚さのもの
に形成するようにして実現されるものである。にしてあ
る。
【0020】こうして所定の圧縮比で加圧状としたまま
で、所定期間自然養生あるいは蒸気養生して水和反応を
進行させ、先ず筒状加圧体3を上方に抜き去ってしまう
と、以降簡単に成形型枠1、内型2および下台4が脱型
でき、図4の状態の円筒状の成形体5を得ることがで
き、その後、同図中に二点鎖線で示す切断線51,52
の位置で鋸その他の切断用具を使用して所定の長さに切
断してしまえば、図5に示されているとおり、上下の不
要部分が取り除かれて、所望するこの発明のテストピー
ス用型枠6が完成される。
【0021】
【実施例2】図6には、上記実施例1で形成されたこの
発明のテストピース用型枠を使用して実現するテストピ
ースの製造工程が示されている。即ち、同図(a)のよ
うに、平滑に仕上げたガラス製の支承板7を略水平状に
保持した後、その上にこの発明のテストピース用型枠6
を立設し、その柱状中空部61に、同図(b)の如く、
試供体となるコンクリートCをやや多めに流し込み、型
枠6内のコンクリートCの詰め込み具合が略平均化する
ように適宜細棒でコンクリートCを突き刺してから、該
コンクリートC部分が周囲の型枠6よりも2〜5mm程度
上方に突出状となるようにして略平らに均し、ガラス板
の下に平滑なセルロイド板が積層一体化された仕上げ板
8を押し付けてコンクリートCの上端面を平滑に仕上げ
てから、所定期間、例えば1週間、4週間、13週間等
と水中で養生するようにする。そして、圧縮試験機で、
同図(d)のように加圧して試験データーを得るように
するものである。
【0022】
【作用効果】以上のような構成からなるこの発明は、規
制された混合割合の乾燥籾殻を、規制された水セメント
比のセメントペーストに混練してセメント・籾殻混練物
とした上、所定の範囲内の圧縮比で加圧、養生すれば形
成可能なものであることから、先ず何よりも素材として
殆ど無用な籾殻を活用していて安価であり、しかも、形
成されたテストピース用型枠内に、試供体とするコンク
リートを流し込んで、そりまま所定期間の養生をしてテ
ストピースとするものであることから、何等型枠を取り
外す作業をすることもなく、また、その度毎に型枠を清
掃、補修、管理する必要がなくなり、極めて効率的且つ
安価にコンクリート強度試験を実施することができるも
のである。
【0023】しかも、テストピース用型枠を製造する方
法も、極めて画期的な手段で簡便に実施できるものであ
り、予め大量に生産しておくことができ、必要に応じて
何時でも試供体としてのコンクリートを流し込んでテス
トピートすることが可能であることから、それまでのJ
ISの規定に従った強度試験とは別に、簡便な強度試験
用として、大いにその威力を発揮することができるもの
である。なお、実験結果では、同じ試供体を、この発明
によって実現したテストピースと、JISの規定に従っ
て実現したテストピースとで、所定の圧縮強度試験を実
施した結果では、そのデーターには何等差が生じず、試
験に際して、この発明の型枠が、kgf/平方cm単位で判断
する強度上では、全くテストピースに荷担した結果にな
らないことが確認されている。
【0024】また、この発明のテストピース用型枠は、
不要となった場合にはそのまま焼却処分できると共に、
テストピースとして使用したものは、その試験後に簡単
に破壊して適宜処分、例えばバラス等として地表に撒か
れたり、埋め戻し用の土等に混入されたとしても、型枠
自体は天然の有機物が主体であって、長期間の中に土中
に消滅してしまうものであり、また、必要に応じて消却
処分をすれば、型枠部分だけを簡単に除去することも可
能になる等、後始末が極めて簡単なものになるという秀
れた特徴も併せて有するものとなっている。
【0025】上記したこの発明の特徴は、特に実施例と
して示したものによってより確実に発揮され、また、こ
の発明の所定の範囲の加圧状態に成形する加圧手段とし
て、筒状加圧体3を採用した点は、所期の目的を達成す
る上で極めて画期的で且つ簡便、確実な方法であること
から、コンクリートの簡易な圧縮強度試験を普及させる
上で、特にその威力を発揮するものといえる。
【0026】叙上の如く、この発明は、その素材および
構造上の特徴から、極めて製造が容易で、安価な型枠を
実現でき、従前までのようにその都度清掃、後処理を必
要としない使い捨て式のものとして使用しても何等不経
済にならず、しかも、テストピースとしての強度試験に
何等影響を及ぼすこともないことから、現状、公共用施
設等の建設時に求められるJIS規定の強度試験に代替
することはできないとしても、一般コンクリート構造物
用の簡易な強度試験として十分通用する有用な型枠、お
よびそれを使用して形成したテストピースとして高い評
価が得られると予想され、作業効率の改善に大いに役立
つものといえる。
【図面の簡単な説明】 図面は、この発明を代表する実施例に基づくものであ
る。
【図 1】成形型枠と内型との組合せ構造を示す一部側
面図を含む縦断面図である。
【図 2】セメント・籾殻混練物を充填した段階におけ
る一部側面図を含む縦断面図である。
【図 3】加圧段階を示した一部側面図を含む縦断面図
である。
【図 4】脱型後の成形体を示す斜視図である。
【図 5】成形体からこの発明のテストピース用型枠を
切断、形成したものの斜視図である。
【図 6】テストピースの形成工程を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 成形型枠 2 内 型 3 筒状加圧体 31 同尖鋭先端部 32 同押込み部 4 下 台 5 成形体 51 同下方切断線 52 同上方切断線 6 テストピース用型枠 61 同柱状中空部 7 支承板 8 仕上げ板 C コンクリート P セメント・籾殻混練物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメントと乾燥籾殻との嵩容積比を、略
    1:1から1:3前後の範囲に規制した混合割合にする
    と共に、水セメント比を略40〜60%前後の範囲に押
    さえることができるようにして、セメントペーストを形
    成し、該セメントペーストと適量の乾燥籾殻とを混合、
    撹拌してセメント・籾殻混練物を形成した上、所定テス
    トピースとして必要な高さ寸法以上の長さを有する円筒
    状の成形型枠内において、それらセメント・籾殻混練物
    が圧縮比1.1〜1.4の範囲内で加圧、養生され、内
    部にテストピース用のコンクリートを打設可能とする直
    径の円柱状中空部が形成されてなる如くしたテストピー
    ス用型枠。
  2. 【請求項2】 セメントと乾燥籾殻との嵩容積比を、略
    1:1から1:3前後の範囲に規制した混合割合にする
    と共に、水セメント比を略40〜60%前後の範囲に押
    さえることができるようにして、セメントペーストを形
    成し、該セメントペーストと適量の乾燥籾殻とを混合、
    撹拌してセメント・籾殻混練物を形成した上、所定テス
    トピースとして必要な高さ寸法以上の長さを有する円筒
    状の成形型枠内において、それらセメント・籾殻混練物
    が圧縮比1.1〜1.4の範囲内で成型型枠内周面方向
    に加圧され、所定期間養生して脱型することにより、内
    部にテストピース用のコンクリートを打設可能とする直
    径の円柱状中空部が形成されてなる如くしたテストピー
    ス用型枠。
  3. 【請求項3】 所定テストピースとして必要な高さ寸法
    以上の長さを有する円筒状の成形型枠の下方開口部を適
    宜閉鎖状として立設し、その内部中心部に、所定テスト
    ピースとして必要な直径に相当する太さの円筒状または
    円柱状の内型を立設、固定した後、セメントと乾燥籾殻
    との嵩容積比を、略1:1から1:3前後の範囲に規制
    した混合割合にすると共に、水セメント比を略40〜6
    0%前後の範囲に押さえることができるようにして、セ
    メントペーストを形成し、該セメントペーストと適量の
    乾燥籾殻とを混合、撹拌して形成したセメント・籾殻混
    練物の所定量を、円筒状の成型型枠と円筒状または円柱
    状の内型との間の中空部に流し込み、中空部内セメント
    ・籾殻混練物の充填具合を平均化した上、内型をガイド
    として適宜肉厚の筒状加圧体を強制挿入して、中空部内
    セメント・籾殻混練物が、成型型枠内周面方向に圧縮比
    1.1〜1.4の範囲で加圧されるようにしたまま所定
    期間養生し、脱型することによってテストピース用型枠
    を形成するようにしたことを特徴とする、請求項1また
    は2記載のテストピース用型枠を製造する方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載したテストピー
    ス用型枠を、平滑仕上げをした支承板上に垂直に立設し
    た上、その中空部内に、試供体とすべきコンクリートを
    適宜要領で流し込み、テストピース用型枠の上端より僅
    かに突出状とすると共に、平滑仕上げをした後、所定期
    間養生し、そのテストピース用型枠を脱型することな
    く、一体化したままで形成して成る請求項1または2記
    載のテストピース用型枠を使用して形成したテストピー
    ス。
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