JPH0862098A - 伝送特性測定用光源 - Google Patents

伝送特性測定用光源

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JPH0862098A
JPH0862098A JP6199176A JP19917694A JPH0862098A JP H0862098 A JPH0862098 A JP H0862098A JP 6199176 A JP6199176 A JP 6199176A JP 19917694 A JP19917694 A JP 19917694A JP H0862098 A JPH0862098 A JP H0862098A
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Hideya Okazaki
秀哉 岡崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光出力の安定性に優れた、偏光状態のない、
サイドモード抑圧比の高い伝送特性測定用光源を提供す
る。 【構成】 励起レーザダイオード24から出力される励
起光によってエルビウム添加光ファイバ21の内部に発
生した無偏光の自然放出光は、光アイソレータ25と光
カプラ27を介して所望の波長の光を抽出する光フィル
タ28に入力される。所望の波長となった自然放出光は
エルビウム添加光ファイバ31で光直接増幅される。増
幅された光は反射器34によって反射され、再度エルビ
ウム添加光ファイバ31を通過し、もう1度光フィルタ
28を通過する。これにより、サイドモード抑圧比の高
い、無偏光の光が光カプラ27を介して、伝送特性測定
用の光信号30として光部品へ送出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は伝送特性測定用光源に係
わり、詳細には希土類添加光ファイバを励起したときに
放出される自然放出光から特定波長の光を抽出して増幅
し、これを伝送特性測定用の光信号とする伝送特性測定
用光源に関する。
【0002】
【従来の技術】伝送特性測定用光源は光ファイバ等の光
部品について光損失や偏光依存性等の伝送特性を測定す
る目的で使用される。この種の伝送特性測定用光源は、
例えば、特開昭59−75134号公報に記載されてい
る。
【0003】図4はこの公報に記載されている伝送特性
測定用光源の構成の一例を表わしたものである。この伝
送特性測定用光源は発光ダイオード11を発光源に用い
ている。レンズ12は発光ダイオード11から出射され
た光を平行光にして光フィルタ13に入射させる。光フ
ィルタ13は入射される光のうち所定の波長の光のみを
通過させるためのものである。レンズ14は光フィルタ
13を通過した光を集束し、伝送特性測定のための光信
号15として光ファイバ等の光部品(図示せず)に入射
させるようになっている。
【0004】光フィルタ13は、発光ダイオード11か
ら出射される光が波長帯域の広い光であるため、出射さ
れた光をそのまま使用して伝送特性を測定すると問題が
生じることがあるから設けられている。例えば、光ファ
イバの光損失を測定する場合、光損失の原因には光ファ
イバ中の水酸基の不純物吸収による損失や光ファイバの
曲がりによる損失等、様々な光損失原因がある。したが
って、光ファイバの曲がり条件による光損失を測定する
場合は、発光ダイオードから放出される光の波長帯域か
ら水酸基の吸収波長帯域を排除しなければ、見かけ上光
損失が大きく測定されてしまうこととなる。そこで、光
フィルタ13によって、各伝送特性の測定に応じてそれ
に適した中心波長と波長帯域の光を得るようにしてい
る。
【0005】発光源としては発光ダイオードの代わりに
レーザダイオードを用いる場合もある。レーザダイオー
ドから出射される光は、発光ダイオードと異なり、波長
帯域が狭いので、測定に適した波長の光を出射するレー
ザダイオードを適宜選択して測定に用いることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の伝送
特性測定用光源では発光源として発光ダイオードやレー
ザダイオードを用いている。しかし、これらの発光源か
ら出射される光は偏光面を持っているため、伝送特性を
測定するに際して、光部品の持つ偏光依存性によって、
伝送後の光出力が変動するという問題がある。また、レ
ーザダイオードを発光源に用いる場合には、別の問題も
ある。
【0007】図5はレーザダイオードの発光スペクトル
の一例を表わしたものである。レーザダイオードから出
射される光には発振モードの違いから、図のように特定
の波長の光16以外に短波長側と長波長側に波長の異な
る光171 、172 、……、181 、182 、……が含
まれている。特定の波長の光の相対強度とその両脇の波
長の光の相対強度の差rはサイドモード抑圧比と呼ばれ
るものである。レーザダイオードから出射される光はこ
のサイドモード抑圧比が低いために伝送後の光出力の信
号対雑音比を悪化させている。
【0008】そこで本発明の目的は、無偏光で光出力の
安定性に優れ、かつ、サイドモード抑圧比の高い伝送特
性測定用光源を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)励起光によって励起され自然放出光を放出す
る第1の希土類添加光ファイバと、(ロ)第1の希土類
添加光ファイバに励起光を供給する第1の励起光源と、
(ハ)第1の希土類添加光ファイバから放出された自然
放出光を1方向にのみ通過させる光アイソレータと、
(ニ)光アイソレータを通過した自然放出光から所定の
波長の光を抽出する光フィルタと、(ホ)光フィルタに
よって抽出された所定の波長の光を入力してこれを光直
接増幅する第2の希土類添加光ファイバと、(ヘ)第2
の希土類添加光ファイバに励起光を供給する第2の励起
光源と、(ト)第2の希土類添加光ファイバによって増
幅された自然放出光を反射させて再び第2の希土類添加
光ファイバに逆方向から入力する反射手段と、(チ)反
射手段によって反射され第2の希土類添加光ファイバと
光フィルタを逆方向から通過した自然放出光を送出する
ために分岐する光分岐手段とを伝送特性測定用光源に具
備させる。
【0010】すなわち請求項1記載の発明では、第1の
励起光源から出力される励起光を第1の希土類添加光フ
ァイバに入力して無偏光の自然放出光を放出させ、光ア
イソレータを通過させる。通過した自然放出光は光分岐
手段を介して所定の波長の光を抽出する光フィルタに入
力させる。この光フィルタによって抽出された光は第2
の励起光源によって励起された第2の希土類添加光ファ
イバに入力され無偏光の状態で光直接増幅される。増幅
された光は反射手段によって反射され再度第2の希土類
添加光ファイバに入力されて増幅され、さらに、もう1
度光フィルタを通過して所定の波長の光を抽出された
後、分岐手段によって伝送特性測定用光源から送出され
る。したがって、送出される光は無偏光であるので光出
力の安定性に優れた光を得ることができる。また、同一
の光フィルタを2回通過させて送出しているので、サイ
ドモード抑圧比の高い光を得ることができる。
【0011】請求項2記載の発明では、(イ)励起光に
よって励起され自然放出光を放出する一端が無反射終端
された第1の希土類添加光ファイバと、(ロ)第1の希
土類添加光ファイバに他端から励起光を供給する第1の
励起光源と、(ハ)第1の希土類添加光ファイバから放
出された自然放出光を1方向にのみ通過させる光アイソ
レータと、(ニ)光アイソレータを通過した自然放出光
から所定の波長の光を抽出する光フィルタと、(ホ)光
フィルタによって抽出された所定の波長の光を入力して
これを光直接増幅する第2の希土類添加光ファイバと、
(ヘ)第2の希土類添加光ファイバに励起光を供給する
第2の励起光源と、(ト)第2の希土類添加光ファイバ
によって増幅された自然放出光を反射させて再び第2の
希土類添加光ファイバに逆方向から入力する反射手段
と、(チ)反射手段によって反射され第2の希土類添加
光ファイバと光フィルタを逆方向から通過した自然放出
光を送出するために分岐する光分岐手段とを伝送特性測
定用光源に具備させる。
【0012】すなわち請求項2記載の発明では、第1の
希土類添加光ファイバの一端を無反射終端とし、他端か
ら第1の励起光源によって自然放出光を放出させる励起
光を入力する。第1の希土類添加光ファイバに発生した
自然放出光は励起光を入力した端部から出力されるよう
になっている。したがって、先に放出された自然放出光
の一部と残留した励起光からなる反射戻り光によって、
新たな自然放出光の放出が乱されることがなくなるの
で、安定に自然放出光の放出がなされる。これにより、
第2の希土類添加光ファイバにおいて増幅され、光源か
ら送出される光はより安定性に優れたものとなる。
【0013】請求項3記載の発明では、(イ)励起光に
よって励起され自然放出光を放出する第1の希土類添加
光ファイバと、(ロ)第1の希土類添加光ファイバに両
端から励起光を供給する第1の励起光源と、(ハ)第1
の希土類添加光ファイバから放出された自然放出光を1
方向にのみ通過させる光アイソレータと、(ニ)光アイ
ソレータを通過した自然放出光から所定の波長の光を抽
出する光フィルタと、(ホ)光フィルタによって抽出さ
れた所定の波長の光を入力してこれを光直接増幅する第
2の希土類添加光ファイバと、(ヘ)第2の希土類添加
光ファイバに励起光を供給する第2の励起光源と、
(ト)第2の希土類添加光ファイバによって増幅された
自然放出光を反射させて再び第2の希土類添加光ファイ
バに逆方向から入力する反射手段と、(チ)反射手段に
よって反射され第2の希土類添加光ファイバと光フィル
タを逆方向から通過した自然放出光を送出するために分
岐する光分岐手段とを伝送特性測定用光源に具備させ
る。
【0014】すなわち請求項3記載の発明では、第1の
希土類添加光ファイバの両端から励起光を入力すること
で放出される自然放出光の光量を高めている。これによ
り、第2の希土類添加光ファイバにおける光増幅の際の
雑音の混入が軽減され、光源から送出される光はより安
定性に優れたものとなる。
【0015】請求項4記載の発明では、光直接増幅を行
う第2の希土類添加光ファイバへ励起光を供給する際
に、増幅される光の入射方向とは逆向きに励起光を入力
する。したがって、増幅される光は第2の希土類添加光
ファイバを進行するにつれて強く励起された領域を通過
することとなるので増幅効果が高い。これにより、高出
力の安定性に優れた光を送出することができる。
【0016】請求項5記載の発明では、第2の希土類添
加光ファイバを励起する際、増幅される光の入力端と同
じ一端から励起光を入力して励起するとともに、第2の
希土類添加光ファイバの他端に設けた反射器による反射
光によっても励起される。したがって、励起光が入力さ
れる一端から離れた第2の希土類添加光ファイバの領域
でも反射励起光によって励起されるので、希土類添加光
ファイバ全体に渡って増幅効率が高まり、安定性に優れ
た光を高出力で送出することができる。
【0017】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0018】図1は本発明の一実施例における伝送特性
測定用光源の構成を表わしたものである。希土類として
エルビウムが添加された第1のエルビウム添加光ファイ
バ21は一端が無反射終端22となっており、他端は第
1の波長分割多重方式カプラ(以下WDMカプラとい
う。)23に接続されている。このWDMカプラ23は
4つの入出力ポートを備え、第1のエルビウム添加光フ
ァイバ21の他、これに励起光を供給する励起レーザダ
イオード24と、光アイソレータ25が接続されてい
る。もう1つのポートは無反射終端26とされている。
光アイソレータ25は第1のエルビウム添加光ファイバ
21から放出される自然放出光を図で矢印で示した順方
向にのみ通過させるためのものである。光アイソレータ
25は光カプラ27に接続されている。
【0019】光カプラ27は4つの入出力ポートを備え
ている。光アイソレータ25が接続されたポートから入
力される光を、光フィルタ28が接続されたポートと無
反射終端29とされたポートに分岐するようになってい
る。また、残りのポートからは伝送特性を測定するため
の光信号30が図示しない光部品へ送出されるようにな
っている。光フィルタ28は入力された自然放出光から
伝送特性を測定するために適した所望の波長を抽出する
ためのものである。
【0020】光フィルタ28によって抽出された所望の
波長の光は第2のエルビウム添加光ファイバ31へその
一端から入力されるようになっている。第2のエルビウ
ム添加光ファイバ31の他端部は第2のWDMカプラ3
2に接続されている。第2のWDMカプラ32も4つの
入出力ポートを備え、第2のエルビウム添加光ファイバ
31の他、励起光を供給する第2の励起レーザダイオー
ド33と、ミラー等の反射器34が接続されている。も
う1つのポートは第1のWDMカプラと同様に無反射終
端35となっている。反射器34は第2のエルビウム添
加光ファイバ31で増幅された光を反射し、再度、第2
のエルビウム添加光ファイバ31を通過させて光フィル
タ28に入力させるためのものである。したがって、光
フィルタ28は光カプラ27側と第2のエルビウム添加
光ファイバ31側の双方向からの光の入力に対して所望
の波長の光のみを他方に通過させる。光フィルタ28か
ら出力される増幅された自然放出光は光カプラ27を介
して伝送特性測定用の光信号30として図示しない光部
品へ送出されるようになっている。
【0021】このような構成の伝送特性測定用光源の動
作を説明する。第1の励起レーザダイオード24から出
射される励起光は第1のWDMカプラ23を介して第1
のエルビウム添加光ファイバ21に入力され、これを励
起する。これによって、第1のエルビウム添加光ファイ
バ21の内部に偏光面を持たない自然放出光が発生す
る。自然放出光は光ファイバの軸線方向にそって、WD
Mカプラ23側と無反射終端22側の両側に放出され
る。無反射終端22側に放出された自然放出光は入力さ
れた励起光とともに無反射終端22にて反射されること
なく、第1のエルビウム添加光ファイバ内から消滅す
る。これに対し、WDMカプラ23側に放出された自然
放出光は、励起光と自然放出光の波長の違いにより光ア
イソレータ25へ分岐させられる。光アイソレータ25
から出力された自然放出光は光カプラ27に入力され、
主として光フィルタ28へ導かれる。そして、光フィル
タ28によって所望の波長の光が抽出され、第2のエル
ビウム添加光ファイバ31に入力される。
【0022】第2のエルビウム添加光ファイバ31では
入力された光を直接増幅する。第2の励起レーザダイオ
ード33から供給される励起光によって第2のエルビウ
ム添加光ファイバ31が反転分布状態に励起される。こ
の状態の第2のエルビウム添加光ファイバ31に先の抽
出された光が入力されると、誘導放出現象が起こり増幅
される。増幅された自然放出光は反射器34によって全
反射し、再度第2のエルビウム添加光ファイバ31を通
過して再び増幅される。その後、光フィルタ28を今度
は逆方向から通過し、光カプラ27を介して伝送特性測
定用の光信号30として、図示しない光部品へ送出され
る。第2の励起レーザダイオード33から第2のエルビ
ウム添加光ファイバ31に入力される励起光は光フィル
タ28に到達し、消滅しているので、光信号30に含ま
れることはない。また、光フィルタ28を通過して光カ
プラ27に入力される光は光アイソレータ25側にも分
岐され得るが、分岐された光は光アイソレータ25の光
通過方向とは逆方向の光であるため、通過できずに消滅
する。
【0023】なお、本実施例では第1のWDMカプラ2
1と第2のWDMカプラ31に4つの入出力ポートを備
えたものを使用し、1つのポートを無反射終端とした。
無反射終端としたのはこのポートに入力される微量の励
起光が反射して再びエルビウム添加光ファイバ21、3
1に入力することを防ぐためである。したがって、反射
波の発生しないものであれば、WDMカプラの内部構造
としてこの部分が無反射終端化され、3つの入出力ポー
トしか用意されていないWDMカプラを使用してもよ
い。
【0024】同様に、光カプラ27においても無反射終
端されたポートは反射波の発生がないものであれば、3
つの入出力ポートを備えたものでもよい。本来、光アイ
ソレータ25から出力される光は全て光フィルタ28へ
導き、光フィルタ28から出力される光は全て光部品へ
分岐されることが光損失の点では望ましい。したがっ
て、このような分岐手段として光カプラに代えて光サー
キュレータの使用も可能である。
【0025】また、光アイソレータ25は通過させる自
然放出光が無偏光であるので偏光依存形の光アイソレー
タであってもよいが、通過損失の少ない偏光無依存形の
光アイソレータである方がより好ましい。
【0026】第1の変形例
【0027】図2は本発明の第1の変形例における伝送
特性測定用光源の構成を表わしたものである。図1と同
一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適
宜省略する。この第1の変形例では自然放出光を放出さ
せる第1のエルビウム添加光ファイバ21の一端にさら
に第3の励起レーザダイオード41と第3のWDMカプ
ラ42を設けている。したがって、第1のエルビウム添
加光ファイバ21は両端から励起光の供給を受け、励起
させられるようになっている。
【0028】このような構成によって、第1のエルビウ
ム添加光ファイバ21には両端の双方向から励起光が入
力される。このため、第1のエルビウム添加光ファイバ
21では自然放出光が多数発生する。多数発生した自然
放出光は光アイソレータ25を通過して取り出され、光
フィルタ28を介して第2のエルビウム添加光ファイバ
31へ入力される。入力される光の強度が高まったこと
により、第2のエルビウム添加光ファイバ31における
光直接増幅では雑音の混入が相対的に下がるとともに、
高出力の光を得ることができる。この雑音の少なく高出
力の光は光カプラ27を介して図示していない光部品へ
送出される。
【0029】この第1の変形例では、励起レーザダイオ
ード24から入力される励起光は第1のエルビウム添加
光ファイバ21を通過するに従い減衰するが、第3のW
DMカプラ42に到達しても残留している場合がある。
この残留した励起光は第3のWDMカプラ42によって
励起レーザダイオード41側に分岐させられる。同様
に、励起レーザダイオード41から入力されて残留した
励起光は第1のWDMカプラ26によって励起レーザダ
イオード27へ分岐させられる。したがって、それぞれ
の励起レーザダイオードに到達した残留した励起光の強
度がまだ大きいときは、励起レーザダイオードの発振が
不安定になる。そこで、このような場合は励起レーザダ
イオードの前方に光アイソレータを配置し、残留した励
起光が励起レーザダイオードに入力されないようにする
必要がある。
【0030】第2の変形例
【0031】図3は本発明の第2の変形例における伝送
特性測定用光源の構成を表わしたものである。図1と同
一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適
宜省略する。第2のエルビウム添加光ファイバ31に供
給する励起光の入力位置が先に説明した実施例(図1)
および第1の変形例(図2)の場合と異なり、光フィル
タ28側に励起レーザダイオード51とWDMカプラ5
2が配置されている。また、第2のエルビウム添加光フ
ァイバ31の一端は反射器34に接続されている。
【0032】第1のエルビウム添加光ファイバ21にお
いて発生し、光フィルタ28を通過してきた光はWDM
カプラ52を介して第2のエルビウム添加光ファイバ3
1に入力され、光直接増幅される。一方、第2のエルビ
ウム添加光ファイバ31を励起する励起光もWDMカプ
ラ52を介して入力される。
【0033】希土類添加光ファイバを用いた光直接増幅
器は、増幅される光と励起光の進行方向が一致する前方
向励起によるものと、その逆の後方向励起によるものが
ある。一般に後方向励起では増幅される光が希土類添加
光ファイバを進行するに連れて、励起光源に近づき励起
状態が強まるので、利得特性がよい。そこで、先の実施
例と第1の変形例では入力された光をまず大きく増幅す
るために後方向励起を行なった。しかしながら、反射器
34を有しているので前方向励起によっても大きな増幅
効果を得ることができる。すなわち、反射器34で反射
される励起光も希土類添加光ファイバの励起に寄与する
こととなるので、励起光の入力端から離れた領域の励起
効率が高まる。したがって、後方向励起よりもさらに高
い利得特性を得ることができる。
【0034】したがって、第2の変形例の第2のエルビ
ウム添加光ファイバ31に入力された光は大きく増幅さ
れ、さらに高出力の光が光カプラ27を介して図示しな
い光部品へ送出される。
【0035】第2の変形例でも、反射器34によって反
射された励起光がWDMカプラ52においても残留して
いる場合がある。このような場合は残留した励起光が励
起レーザダイオード51に入力されて発振が乱されるこ
とのないように、励起レーザダイオード51の前方に光
アイソレータを配置する必要がある。
【0036】なお以上説明した実施例および変形例で
は、希土類添加光ファイバとして、エルビウム添加光フ
ァイバを使用したが、これに限られるものではなく測定
する伝送特性に適した波長の光が得られるように選択さ
れる。放出される自然放出光の波長は光ファイバに添加
される希土類によって異なるからである。主な波長帯域
を列挙すると、エルビウムでは1.5μm帯、ネオジム
では1.0μmおよび1.3μm帯、プラセオジムでは
1.3μm帯である。したがって、例えば、波長1.5
5μmの光を用いる長距離伝送用の光ファイバの光損失
を測定する場合は本実施例で説明したエルビウム添加光
ファイバを選択すればよい。
【0037】また、光フィルタとして所望の中心波長と
半値幅をもつ光を自由に選択して抽出できるように光通
過帯域を変更できる可変光フィルタを用いれば、複数の
伝送特性の測定に容易に対応することができ、より好ま
しい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、希土類添加光ファイバから放出される自然
放出光を利用しているので、偏光面のない、安定性に優
れた光を得ることができる。また、得られる自然放出光
を1つの光フィルタを往復して通過させて出力する構成
を取っているので、少ない光部品でサイドモード抑圧比
の高い光出力が得られる。
【0039】また、請求項2記載の発明によれば、第1
の希土類添加光ファイバの一端を無反射終端としたので
自然放出光の発生が安定に行われる。したがって、より
安定性に優れた光を得ることができる。
【0040】更に、請求項3記載の発明によれば、自然
放出光が発生する第1の希土類添加光ファイバへの励起
パワーレベルを高めたので、高い光出力を得ることがで
きる。
【0041】また、請求項4記載の発明によれば、第1
の希土類添加光ファイバから放出された自然放出光を後
方向励起によって光直接増幅しているので、増幅の利得
が高く、高出力を得やすい利点がある。
【0042】更に、請求項5記載の発明によれば、自然
放出光の増幅を反射形励起によって行っているので、第
2の希土類添加光ファイバの励起効率が増し、高い増幅
効果が得られるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における伝送特性測定用光源
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の変形例における伝送特性測定用
光源の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2の変形例における伝送特性測定用
光源の構成を示すブロック図である。
【図4】従来の伝送特性測定用光源の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】レーザダイオードの発光スペクトルの一例を表
わした説明図である。
【符号の説明】
21、31 エルビウム添加光ファイバ 22、26、29、35、43、53 無反射終端 23、32、42、52 波長分割多重方式(WDM)
カプラ 24、33、41、51 励起レーザダイオード 25 光アイソレータ 27 光カプラ 28 光フィルタ 30 伝送特性測定用光信号 34 反射器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起光によって励起され自然放出光を放
    出する第1の希土類添加光ファイバと、 この第1の希土類添加光ファイバに励起光を供給する第
    1の励起光源と、 前記第1の希土類添加光ファイバから放出される自然放
    出光を1方向にのみ通過させる光アイソレータと、 この光アイソレータを通過した自然放出光から所定の波
    長の光を抽出する光フィルタと、 この光フィルタによって抽出された所定の波長の光を入
    力してこれを光直接増幅する第2の希土類添加光ファイ
    バと、 この第2の希土類添加光ファイバに励起光を供給する第
    2の励起光源と、 前記第2の希土類添加光ファイバによって増幅された自
    然放出光を反射させて再び前記第2の希土類添加光ファ
    イバに逆方向から入力する反射手段と、 この反射手段によって反射され前記第2の希土類添加光
    ファイバおよび前記光フィルタを逆方向から通過した自
    然放出光を送出するために分岐する光分岐手段とを具備
    することを特徴とする伝送特性測定用光源。
  2. 【請求項2】 励起光によって励起され自然放出光を放
    出する一端が無反射終端された第1の希土類添加光ファ
    イバと、 この第1の希土類添加光ファイバに他端から励起光を供
    給する第1の励起光源と、 前記第1の希土類添加光ファイバから放出された自然放
    出光を1方向にのみ通過させる光アイソレータと、 この光アイソレータを通過した自然放出光から所定の波
    長の光を抽出する光フィルタと、 この光フィルタによって抽出された所定の波長の光を入
    力してこれを光直接増幅する第2の希土類添加光ファイ
    バと、 この第2の希土類添加光ファイバに励起光を供給する第
    2の励起光源と、 前記第2の希土類添加光ファイバによって増幅された自
    然放出光を反射させて再び前記第2の希土類添加光ファ
    イバに逆方向から入力する反射手段と、 この反射手段によって反射され前記第2の希土類添加光
    ファイバおよび前記光フィルタを逆方向から通過した自
    然放出光を送出するために分岐する光分岐手段とを具備
    することを特徴とする伝送特性測定用光源。
  3. 【請求項3】 励起光によって励起され自然放出光を放
    出する第1の希土類添加光ファイバと、 この第1の希土類添加光ファイバの両端から励起光を供
    給する第1の励起光源と、 前記第1の希土類添加光ファイバから放出された自然放
    出光を1方向にのみ通過させる光アイソレータと、 この光アイソレータを通過した自然放出光から所定の波
    長の光を抽出する光フィルタと、 この光フィルタによって抽出された所定の波長の光を入
    力してこれを光直接増幅する第2の希土類添加光ファイ
    バと、 この第2の希土類添加光ファイバに励起光を供給する第
    2の励起光源と、 前記第2の希土類添加光ファイバによって増幅された自
    然放出光を反射させて再び前記第2の希土類添加光ファ
    イバに逆方向から入力する反射手段と、 この反射手段によって反射され前記第2の希土類添加光
    ファイバおよび前記光フィルタを逆方向から通過した自
    然放出光を送出するために分岐する光分岐手段とを具備
    することを特徴とする伝送特性測定用光源。
  4. 【請求項4】 前記第2の励起光源から前記第2の希土
    類添加光ファイバに励起光を供給する際、前記光フィル
    タによって抽出された光が入力される一端以外の他端か
    ら励起光を供給することを特徴とする請求項1〜請求項
    3記載の伝送特性測定用光源。
  5. 【請求項5】 前記第2の励起光源から前記第2の希土
    類添加光ファイバに励起光を供給する際、前記光フィル
    タによって抽出された光が入力される一端から励起光も
    供給することを特徴とする請求項1〜請求項3記載の伝
    送特性測定用光源。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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