JPH0861220A - アークジェットスラスタ - Google Patents

アークジェットスラスタ

Info

Publication number
JPH0861220A
JPH0861220A JP19026094A JP19026094A JPH0861220A JP H0861220 A JPH0861220 A JP H0861220A JP 19026094 A JP19026094 A JP 19026094A JP 19026094 A JP19026094 A JP 19026094A JP H0861220 A JPH0861220 A JP H0861220A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
propellant
nozzle
cathode
supply pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19026094A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Yoshikawa
孝雄 吉川
Masahiro Ishii
雅博 石井
Keiichi Sato
恵一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP19026094A priority Critical patent/JPH0861220A/ja
Publication of JPH0861220A publication Critical patent/JPH0861220A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plasma Technology (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 推進薬供給管を本体に設けることにより推進
薬供給設備を本体と同一の電位にして推進薬供給設備の
絶縁を不要とし、本体内面に螺旋状に推進薬供給流路を
もうけることにより本体の温度分布を均一にして熱歪み
を少なくし、さらに本体の熱により推進薬の温度を上昇
させて推力を増加させる。 【構成】 中空円筒状の本体1と、本体1の一端に取付
けられ推進ガスの噴射口2aを有し陽極を構成するノズ
ル2と、本体内に設けられ先端が噴射口2a近傍まで伸
びた陰極ロッド3と、陰極ロッド3を一端で固定し他端
は本体1外まで伸びた陰極支持材4と、陰極支持材4と
本体内面の間に介在し両者を絶縁するとともに陰極支持
材4を固定する絶縁材5と、本体1に取付けられ推進薬
を供給する推進薬供給管7と、推進薬供給管7に連通
し、本体内面と絶縁材5との間に螺旋状に設けられ、次
いで絶縁材内を経て陰極ロッド3まで伸びた推進薬流路
6と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人工衛星等の軌道制御
用に用いられ、アーク放電により推進薬をプラズマ状に
してノズルから噴射するアークジェットスラスタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】アークジェット推進機は、例えば、ヒド
ラジン等のガス状の推進薬をアーク放電で加熱し高温に
した後噴出する電気ロケットの一種である。図3はこの
ようなアークジェットスラスタの一例を示す断面図であ
る。中空円筒状の本体1の先端には噴射口2aを有する
ノズル2が設けられ、本体1内には先端がノズル2の噴
射口2a近傍まで伸びた陰極ロッド3が設けられ、陰極
ロッド3は本体1の中心軸上に設けられた陰極支持材4
で支持されている。本体1の内部には絶縁材5が充填さ
れ、陰極支持材4と陰極ロッド3を本体1から絶縁する
とともに陰極支持材4を固定している。陰極支持材4の
中心には推進薬流路6が設けられ、陰極ロッド3取付け
位置より陰極支持材4の表面に移り、次に陰極ロッド3
の表面に沿った流路となっている。
【0003】本体1を正電位、陰極支持材4を負電位に
電圧を印加し、推進薬流路6より推進薬を供給すると、
陰極ロッド3の先端とノズル2の噴射口2a近傍の空間
でアーク放電が発生し、推進薬を高温に加熱し噴射口2
aより推進ガスとして噴射する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】高温に加熱された推進
ガスによりノズル2も1100℃程度まで加熱され、こ
れにより本体1も加熱される。この場合円周方向に不均
一な温度分布となることが多く、本体1が歪み、熱応力
が発生していた。また、推進薬流路6に接続する図示し
ていない推進薬管や推進薬供給装置が設けられている
が、これらは陰極支持材4に接続されているため負電位
となる。しかるに、これらは構造的には正電位となる本
体1または本体1と電気的に接続されている構造物に取
付けられているため、推進薬管や推進薬供給装置を絶縁
しなければならないという問題点もあった。
【0005】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、推進薬供給管を本体に設けることにより推進薬供
給設備を本体と同一の電位にして推進薬供給設備の絶縁
を不要とし、本体内面に螺旋状に推進薬供給流路をもう
けることにより本体の温度分布を均一にして熱歪みを少
なくし、さらに本体の熱により推進薬の温度を上昇させ
て推力を増加させるようにしたアークジェットスラスタ
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、中空円筒状で導電性の本体と、該本体の一端に取付
けられ推進ガスの噴射口を有し陽極を構成するノズル
と、前記本体内に設けられ先端が前記ノズルの噴射口近
傍まで伸びた陰極ロッドと、該陰極ロッドを一端で固定
し他端は本体外まで伸びた陰極支持材と、該陰極支持材
と本体内面の間に介在し両者を絶縁するとともに陰極支
持材を固定する絶縁材と、本体に取付けられ推進薬を供
給する推進薬供給管と、該推進薬供給管に連通し、本体
内面と前記絶縁材との間に螺旋状に設けられ、次いで絶
縁材内を経て前記陰極ロッドまで伸びた推進薬流路と、
を備えたものである。
【0007】
【作用】ノズルの噴射口近傍の陰極ロッドと陽極を構成
するノズルとの間でアーク放電が行われ、陰極ロッドに
沿って供給される推進薬は昇温し陽イオンと電子が混在
するプラズマ状態となり、ノズル噴射口より噴射され、
この運動エネルギーにより推力が発生する。このプラズ
マによりノズルとノズルに接続された本体も加熱される
が、加熱は円周方向に一様ではない。一方、本体より低
温で供給される推進薬は本体内面と螺旋状に接して本体
を円周方向に均一に冷却するので、本体の温度分布も円
周方向均一になり熱歪みが少なくなる。この際、推進薬
は本体との熱交換により温度が上昇してノズル噴射口近
傍に供給され、アーク放電によりプラズマとなるのでプ
ラズマ化される効率が良くなり推力が増加する。また、
推進薬供給管は本体に設けられているので本体と同電位
となり、推進薬供給管およびこれに接続する推進薬供給
装置を絶縁する必要はない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照
して説明する。図1は実施例の断面図を示す。本体1は
中空円筒でモリブデンで構成され、先端にノズル2が接
合されている。ノズル2は中心に噴射口2aを有しタン
グステンで構成されている。陰極ロッド3は本体1の中
心線と同一軸心を有し、先端がノズル2の噴射口2a近
傍まで伸び酸化トリウムを2%含むタングステンで構成
されている。陰極支持材4は本体1の中心線と同一軸心
を有し、一端で陰極ロッド3を固定し他端は本体1より
外側まで伸びており、モリブデンで構成されている。本
体内面と陰極支持材4の間、ノズル2内面と陰極ロッド
3の間には絶縁材5が設けられ、温度が高くなるノズル
2側は窒化ほう素絶縁材5aが用いられ、温度の低い反
対側はセラミックス絶縁材5bが用いられている。
【0009】推進薬供給管7は本体1の外面に先端に取
付けられたフランジ8で取付けられ、取り合い面には炭
素ガスケット9が用いられている。推進薬供給管7に連
通して本体内面に沿って絶縁材5aに螺旋状流路6aが
形成されている。螺旋状流路6aは陰極ロッド3の後端
近傍で陰極支持材4に近寄り、これと平行な流路6bと
なり、さらに陰極ロッド3の周囲の流路6cとなり、推
進薬流路6を形成する。
【0010】このように構成された装置に対し本体1が
正電位、陰極支持材4が負電位となるよう電圧を印加す
ると、ノズル2は陽極となり、陰極ロッド3が陰極とな
ってアーク放電が発生する。これとともに推進薬供給管
7より推進薬としてヒドラジンを供給する。推進薬はア
ークの中でプラズマ状になり体積が膨張して噴射口2a
より噴射され運動エネルギとなり推力を発生する。ノズ
ル2はアーク放電により加熱され1100℃程度までに
なり、本体1もノズル2からの伝熱により加熱され、A
点近傍で900℃程度となる。この加熱は本体1の円周
方向に必ずしも均一ではない。
【0011】一方、推進薬供給管7からは600℃程度
の推進薬が供給され、螺旋状流路6aを通って本体内面
を円周方向均一に冷却し、流路6b,6cを通り、陰極
ロッド3の先端に供給され、アーク放電中でプラズマ状
になる。これにより本体1は円周方向に均一な温度分布
となり熱歪みや熱応力の発生が少なくなる。また推進薬
は本体1との螺旋状流路6aでの熱交換により温度が上
昇してアーク放電中に供給されるのでプラズマ化が促進
され推力が増加する。なお、推進薬供給管7およびこれ
に接続する図示しない推進薬供給装置は本体1に接続し
ているので、図3の装置のように本体1に対し絶縁をす
る必要はない。
【0012】図2は本実施例と図3に示した従来例との
推進効率を比較した図である。本実施例が螺旋状流路6
aを採用して本体1と推進薬とで熱交換をする構造にし
た点以外は、寸法、構造、材質等は同じとしている。横
軸は比入力で、ノズル2と陰極ロッド3に供給する電力
を推進薬の単位時間当たりの重量で割った値である。縦
軸は推進効率で推力となった電力を供給した電力で割っ
た値である。推進薬はヒドラジンを用い流量を変えてテ
ストしている。丸は25mg/s、三角は22.5mg
/s、四角は20mg/sで白抜きが本実施例、黒塗り
が従来例を示す。推進効率はいずれの流量の場合も本実
施例の方が大きくなっており、螺旋状流路6aにより本
体1と推進薬とで熱交換して推力を大きくした効果が現
れている。
【0013】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は本体の内面に沿って螺旋状に推進薬を通して本体と熱
交換することにより、本体を円周方向に均一な温度分布
として熱歪みや熱応力を少なくするとともに推力を増加
することが出来る。また、推進薬供給管を本体に接続し
ているので、推進薬供給管およびこれに接続する推進薬
供給装置を、本体から絶縁する必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本実施例の断面図である。
【図 2】本実施例と従来例との推進効率を示す図であ
る。
【図 3】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 ノズル 2a 噴射口 3 陰極ロッド 4 陰極支持材 5 絶縁材 5a 窒化ほう素絶縁材 5b セラミック絶縁材 6 推進薬流路 6a 螺旋状流路 6b,6c 流路 7 推進薬供給管 8 フランジ 9 ガスケット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空円筒状で導電性の本体と、該本体の
    一端に取付けられ推進ガスの噴射口を有し陽極を構成す
    るノズルと、前記本体内に設けられ先端が前記ノズルの
    噴射口近傍まで伸びた陰極ロッドと、該陰極ロッドを一
    端で固定し他端は本体外まで伸びた陰極支持材と、該陰
    極支持材と本体内面の間に介在し両者を絶縁するととも
    に陰極支持材を固定する絶縁材と、本体に取付けられ推
    進薬を供給する推進薬供給管と、該推進薬供給管に連通
    し、本体内面と前記絶縁材との間に螺旋状に設けられ、
    次いで絶縁材内を経て前記陰極ロッドまで伸びた推進薬
    流路と、を備えたことを特徴とするアークジェットスラ
    スタ。
JP19026094A 1994-08-12 1994-08-12 アークジェットスラスタ Pending JPH0861220A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19026094A JPH0861220A (ja) 1994-08-12 1994-08-12 アークジェットスラスタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19026094A JPH0861220A (ja) 1994-08-12 1994-08-12 アークジェットスラスタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0861220A true JPH0861220A (ja) 1996-03-08

Family

ID=16255191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19026094A Pending JPH0861220A (ja) 1994-08-12 1994-08-12 アークジェットスラスタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0861220A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107218187A (zh) * 2017-06-12 2017-09-29 北京航空航天大学 一种磁等离子体推力器的阳极水冷结构

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107218187A (zh) * 2017-06-12 2017-09-29 北京航空航天大学 一种磁等离子体推力器的阳极水冷结构
CN107218187B (zh) * 2017-06-12 2019-07-09 北京航空航天大学 一种磁等离子体推力器的阳极水冷结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4882465A (en) Arcjet thruster with improved arc attachment for enhancement of efficiency
US4800716A (en) Efficiency arcjet thruster with controlled arc startup and steady state attachment
EP0244774B1 (en) Improved plasma flame spray gun method and apparatus with adjustable ratio of radial and tangential plasma gas flow
US4821509A (en) Pulsed electrothermal thruster
JP4908628B2 (ja) 液体推進薬を用いるロケットエンジン用の電解式点火器
US7665292B2 (en) Thruster with electro-thermal thrust augmentation
JP4908629B2 (ja) 単元推進薬を用いるロケットエンジン用の電解式点火器
US3016693A (en) Electro-thermal rocket
JPH0219600B2 (ja)
KR0137957B1 (ko) 아아크 토치용 개스 냉각 캐소드
US5319926A (en) Thruster for spacecraft
JPH02142098A (ja) プラズマガン
CA1167114A (en) Ionized gas generator with supersonic homogeneous flow
US11585331B2 (en) Pierced waveguide thruster
ITMI941331A1 (it) Propulsori per veicoli spaziali
US5357747A (en) Pulsed mode cathode
CN106531591A (zh) 大电流多通道金属阴极
CN105895473A (zh) 一种可使得空间电推进快速启动的冷阴极结构
CN209925157U (zh) 一种扩张型自磁场磁等离子体推力器
WO1988001126A1 (en) Electrode structure of a non-transfer-type plasma torch
JPH0861220A (ja) アークジェットスラスタ
US3149459A (en) Electric arc type propulsion motor
US3480805A (en) Magnetohydrodynamic apparatus
US3472995A (en) Electric arc torches
CN112523984B (zh) 一种用于微型会切场推力器的微波电离式阴极