JPH0860874A - 自己診断部材並びに自己修復部材及びこれらの機能を 備えた構造鋼材並びに構造体の損傷検知システム - Google Patents

自己診断部材並びに自己修復部材及びこれらの機能を 備えた構造鋼材並びに構造体の損傷検知システム

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JPH0860874A
JPH0860874A JP14661395A JP14661395A JPH0860874A JP H0860874 A JPH0860874 A JP H0860874A JP 14661395 A JP14661395 A JP 14661395A JP 14661395 A JP14661395 A JP 14661395A JP H0860874 A JPH0860874 A JP H0860874A
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忠弘 柿沢
Sadatoshi Ono
定俊 大野
Toshio Saito
俊夫 斉藤
Takatoshi Ogawa
孝寿 小川
Shunsuke Sugano
俊介 菅野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 最適な態様で形状記憶合金を活用して、構造
体の変形を自己診断し、適正な変形値に構造体を自己修
復させる。 【構成】 0.1mm〜1.0mmの細径のNiTi合
金製ワイヤ30及び超弾性合金性ワイヤ32が直線結束
状に集束され、4mm〜10mmの太径とされている。
また、この構造鋼材28を構成する細径のNiTi合金
製ワイヤ30及び超弾性合金性ワイヤ32の少なくとも
一つが歪み量を検出するセンサとされ、構造体に埋め込
まれている。構造体が変形すると、構造鋼材28が歪
み、NiTi合金製ワイヤ30及び超弾性合金性ワイヤ
32の電気抵抗の変化を検出することで、構造体の変形
量が判断でき、また、構造鋼材28全体を通電等によっ
て加熱することにより、形状を変形前に復元する復元力
を発揮させ、構造鋼材の変形値を適正に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造体の変形量を検出
して適正な変形値に修復するインテリジェント・マテリ
アルに適用される自己診断部材並びに自己修復部材及び
これらの機能を備えた構造鋼材並びに構造体の損傷検知
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】建築、土木の分野では、構造体の崩壊を
引き起こす変形を早期に自己診断して、タイムリーに自
己修復するインテリジェント・マテリアルと呼ばれる新
しい材料の概念が提案されている。
【0003】このインテリジェント・マテリアルは、複
雑な電気・機械システムによらず、材料自体が診断と修
復を行う点に大きな特徴がある。
【0004】土木または建築の構造物の機能を30〜5
0年の長期に渡って維持し続けていくためには、適切な
手法によるモニタリングと修復が必要である。また、地
震等の被害を受けた部材の補修・補強・解体等のために
は、部材に作用した応力−歪みの状態だけでなく、過去
に作用した応力−歪み履歴を正しく把握することが必要
である。部材に作用した歪みを継続する技術としては、
従来は歪みゲージを用いる方法がある。しかし、この方
法は計測場所に応じた必要な点数だけゲージを貼らねば
ならず、システムとしては、非常に煩雑である上、現時
点での歪みしか測定できない。過去に発生した最大歪み
を測定するためには、常時計測する必要がある。
【0005】近年、光ファイバーを用いたモニタリング
が一部で行われている。この技術は部材の歪みによって
光ファイバーに歪みが発生し、発信する光の光路差の変
化を測定することで歪みを推定する方法である。この方
法では光路差の変化を測定するシステムが非常に複雑と
なるので、計測機器は極めて高価ものとなる。更に光路
差の変化を測定する手法では部材の過去の最大歪み履歴
を検知することができない。従って、この手法が一般的
な技術として展開していくには問題がある。
【0006】また、最近では、破断伸びが小さな導電繊
維(炭素繊維)と、破断伸びが大きな絶縁繊維(ガラス
繊維)を含むハイブリット複合材料において、破断伸び
が小さな導電繊維が部材の歪みに応じて順次破断するこ
とによる複合材料全体の電気抵抗を測定することで、部
材の最大歪みの推定を行う試みがなされている。しか
し、この複合材料は製造時の繊維張力などの条件により
特性が変化するので、一定の品質の複合材料を製造する
ことは困難である。また、用いている導電性繊維の最大
歪みは小さく、計測できる最大歪みには限界があるとい
った問題がある。
【0007】インテリジェント・マテリアルにおいて
は、変形量を検知し、しかも自己修復するという2つの
機能を同時に活用している例は殆ど見られないが、候補
として形状記憶合金の使用が考えられる。
【0008】しかし、形状記憶合金の基礎的な特性は知
られているものの、どのように、センサーあるいはアク
チュエータとして実際の構造体に適用すればよいのか、
解決しなければならない問題点が山積している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は係る事実を考
慮して、最適な態様で形状記憶合金を活用して、構造体
の変形を自己診断し、適正な変形値に構造体を自己修復
させることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の自己診
断部材は、土木または建築の構造体の変形領域に配置さ
れ前記構造体の使用状態から終局状態に至るまでの変形
量を検出する超弾性合金製ワイヤと、構造体の変形領域
に配置され前記構造体の終局状態の変形量を検出するN
iTi合金製ワイヤと、で構成されたことを特徴として
いる。
【0011】請求項2に記載の自己診断部材は、前記超
弾性合金製ワイヤ及び前記NiTi合金製ワイヤの径が
0.1mm〜1.0mmとされたことを特徴としてい
る。
【0012】請求項3に記載の自己修復部材は、細径の
超弾性合金製ワイヤとNiTi合金製ワイヤをより線状
または直線結束状として集束し、あるいは前記超弾性合
金製ワイヤと前記NiTi合金製ワイヤのどちらか一方
をより線状または直線結束状として集束して構成され、
構造体の変形領域に配置されて回復力を発現し適正な構
造体の変形値に制御することを特徴としている。
【0013】請求項4に記載の自己修復部材は、直線形
状を記憶させて曲線加工し構造体の変形領域に配置され
たことを特徴としている。
【0014】請求項5に記載の自己修復部材は、前記超
弾性合金製ワイヤと前記NiTi合金製ワイヤとの径が
0.1mm〜1.0mmとされたことを特徴とすること
を特徴としている。
【0015】請求項6に記載の構造鋼材は、太径のNi
Ti合金製ワイヤの周囲へ、細径のNiTi合金製ワイ
ヤ及び/又は超弾性合金製ワイヤを変形量を検出するセ
ンサとして巻付けて構成され、構造体の変形領域に配置
されて変形量を検出し、この変形量に応じて回復力を発
現し適正な構造体の変形値に制御することを特徴として
いる。
【0016】請求項7に記載の構造鋼材は、細径のNi
Ti合金製ワイヤをより線状または直線結束状に集束
し、少なくとも一つの細径のNiTi合金製ワイヤが歪
み量を検出するセンサとして構成され、構造体の変形領
域に配置されて変形量を検出し、この変形量に応じて力
を発現し適正な構造体の変形値に制御することを特徴と
している。
【0017】請求項8に記載の構造体の損傷検知システ
ムは、土木または建築の構造体の変形領域に配置された
超弾性合金製ワイヤと、構造体の変形領域に配置された
NiTi合金製ワイヤと、を備え、前記超弾性合金製ワ
イヤの電気抵抗を測定して構造体の現時点での歪みを検
知し、前記NiTi合金製ワイヤの電気抵抗を測定して
構造体の過去に作用した最大歪みを検知することを特徴
とする。
【0018】
【作用】請求項1に記載の自己診断部材は、超弾性合金
製ワイヤとNiTi合金製ワイヤで構成され、構造体の
変形領域に配置されるようになっている。この構造体は
通常の使用状態(設計応力レベル)で応力が作用すると
変形し、また、地震のダメージ等で終局状態に至る。
【0019】このような構造体の変形に追従して超弾性
合金製ワイヤとNiTi合金製ワイヤには、歪みが生じ
る。
【0020】ここで、超弾性合金製ワイヤは、歪みに対
する電気抵抗変化の割合が、構造体の通常の使用状態
(超弾性合金製ワイヤがマルテンサイト変態領域に至る
まで)では、NiTi合金製ワイヤより大きく、換言す
ればセンサとしての感度がよい。また、構造体の使用状
態において、繰り返して応力を作用させても、応力と歪
みがほぼ比例し、応力を解除すると、残留歪みが発生せ
ずに、電気抵抗が残留しない。
【0021】この超弾性合金製ワイヤの電気抵抗値を検
出することによって、構造体の使用状態におけるひび割
れ等を繰り返して正確に検知できる。また、小さな歪み
であっても、電気抵抗の変化として明瞭に現れるので、
初期のひび割れの発見に極めて有利である。
【0022】一方、NiTi合金製ワイヤは、歪みに対
する電気抵抗変化の割合が、構造体の終局状態(NiT
i合金製ワイヤがマルテンサイト変態領域にある状態)
で、最も顕著であり、構造体の大変形や損傷の程度が、
NiTi合金製ワイヤの電気抵抗値を検出することによ
って知ることができる。
【0023】また、NiTi合金製ワイヤは、構造体の
終局状態において、繰り返して作用させた応力を取り除
いても、残留歪みが発生するため、電気抵抗が残留す
る。この性質を利用して、過去の最大応力や構造体の歪
みの履歴を推定することが可能となる。
【0024】請求項2に記載の自己診断部材では、超弾
性合金製ワイヤ及びNiTi合金製ワイヤの径が0.1
mm〜1.0mmとされ、この範囲では電気抵抗の変化
の割合が大きく、センサとしての感度が向上されてい
る。
【0025】請求項3に記載の自己修復部材は、細径の
超弾性合金製ワイヤとNiTi合金製ワイヤをより線状
または直線結束状として集束して構成され、あるいは超
弾性合金製ワイヤかNiTi合金製ワイヤのどちらか一
方をより線状または直線結束状として集束して構成され
ている。この自己修復部材を通電等によって加熱し形状
を変形前に復元する復元力を発現させ、構造体の変形値
を適正に制御する。
【0026】また、細径のワイヤの集束度合いを変える
ことで、構造体の復元に必要な回復力を容易に調整でき
る。
【0027】請求項4に記載の自己修復部材は、直線形
状が記憶され曲線加工されて構造体の変形領域に配置さ
れている。このため、曲線加工の際、予想される変形量
より修復するストロークを大きく設定することで、構造
体の修復効率を向上させることができる。
【0028】請求項5に記載の自己修復部材では、集束
される超弾性合金製ワイヤとNiTi合金製ワイヤの径
が0.1mm以上とされている。現状では形状記憶合金
を0.1mm未満に加工製造することは技術的に困難で
ある。また、用いるワイヤの径を余り細くすると分担す
る力に対して必要なワイヤの本数が多くなり、非経済的
になることが予想される。
【0029】請求項6に記載の構造鋼材は、構造体の変
形領域に配置されている。この構造鋼材は、太径のNi
Ti合金製ワイヤの周囲へ、細径のNiTi合金製ワイ
ヤ及び/又は超弾性合金製ワイヤが変形量を検出するセ
ンサとして巻付けられている。
【0030】このように、構造鋼材は、自己診断力と自
己修復力をもつ単体の部材として構成されているので、
建築構造物の中に埋め込んで利用する方法に限定され
ず、吊り橋の吊材、制振装置など、付加価値の高い物の
メンテナンス手法として利用することができる。
【0031】請求項7に記載の構造鋼材は、構造体の変
形領域に配置されている。この構造鋼材は、細径のNi
Ti合金製ワイヤがより線状または直線結束状に集束さ
れ、少なくとも一つの細径のNiTi合金製ワイヤが変
形量を検出するセンサとされている。
【0032】従って、センサとしての感度を確保しつ
つ、また、構造体の要求性能に応じて集束度合いを変え
構造鋼材を太径化することによって、必要な回復力を得
ることができる。
【0033】上記のように、細径の超弾性合金製ワイヤ
とNiTi合金製ワイヤをより線状または直線結束状と
して集束し、あるいは超弾性合金製ワイヤとNiTi合
金製ワイヤのどちらか一方をより線状または直線結束状
として集束して構成された構造鋼材を、例えば、コンク
リート梁部材に埋め込んだ場合、以下のような利点が期
待できる。
【0034】すなわち、集束するワイヤの本数によって
梁部材に作用させる回復力を目的に応じて調整でき、ま
た、太径ワイヤで必要な回復力を発現させ、かつ細径ワ
イヤでセンシングが可能で、さらに、集束したワイヤの
表面積が大きくなるので、コンクリートとの間に十分な
付着強度が確保できる。
【0035】しかも、その構造鋼材はより線状または直
線結束状の集束という合理的な製造方法で製造されるこ
とから、単に、NiTi合金製ワイヤあるいは丸型のN
iTi合金製棒材をコンクリート中に埋め込む場合と比
較して、センサー及びアクチュエータとしての機能を格
段に向上させることができる。
【0036】請求項8に記載のシステムにおいては、超
弾性合金製ワイヤの電気抵抗を測定して構造体の現時点
での歪みを検知し、NiTi合金製ワイヤの電気抵抗を
測定して構造体の過去に作用した最大歪みを検知する。
超弾性合金製ワイヤとNiTi合金製のワイヤとで構成
された自己診断部材において、超弾性合金製ワイヤとN
iTi合金製のワイヤにおける電気抵抗は構造体の歪み
に応じた変化を示し、電気抵抗を計測することによって
現時点での歪みと過去における最大の歪み履歴を検知す
ることができる。
【0037】すなわち、NiTi合金製のワイヤの電気
抵抗は、歪みに応じて変化するが、荷重を除荷しても電
気抵抗は初期値に戻らず、作用した歪みに対応して電気
抵抗が残留する。すなわち、最大歪み時の電気抵抗と同
レベルの電気抵抗が記憶されると考えられる。これは、
生成したマルテンサイト相(M相)のほとんどが除荷後
もオーステナイト相(A相)に逆変態せずに材料中に残
存するためである。加工硬化域からの除荷に対しては、
塑性歪みによる高い電気抵抗が保持されている。従っ
て、歪み−電気抵抗の関係を予め把握しておけば、Ni
Ti合金製のワイヤにおいては、その電気抵抗を測定す
ることで構造体に作用した最大歪みを検知することがで
きる。
【0038】一方、超弾性合金製ワイヤにおいては、そ
の電気抵抗も歪みに対応した変化を示すが、荷重を除荷
すると電気抵抗は初期値に戻る。すなわち、繰り返し載
荷時においても除荷によってはマルテンサイト相(M
相)に逆変態するため、電気抵抗は残留しない。従っ
て、超弾性合金製ワイヤはNiTi合金製ワイヤのよう
に最大歪みを電気抵抗によって記憶する現象がないが、
電気抵抗の測定により現時点の歪みは検知できる。
【0039】従って、NiTi合金製のワイヤと超弾性
合金製ワイヤからなる自己診断部材により構造体の現時
点での歪みと過去に作用した最大歪みを同時に検知可能
となる。特にNiTi合金と超弾性合金の電気抵抗は8
0×10-8オームm程度であり、鉄の電気抵抗の1〜2
×10-8オームm程度に比較すると、40〜80倍の大
きさであり、しかも歪みに対する電気抵抗の変化率を大
きい。自己診断部材による検知の性能は高い。
【0040】
【実施例】図1には、第1実施例に係る自己診断部材と
しての超弾性合金製ワイヤ10及びNiTi合金製ワイ
ヤ12、さらに、自己修復部材14が、コンクリート製
の梁部材16に配置された断面が示されている。
【0041】この自己修復部材14は、図2に示すよう
に、径が0.1mm〜1.0mmのNiTi合金製ワイ
ヤ12をより線状として集束して構成され、径が4mm
〜10mmの太径とされている。
【0042】このNiTi合金製ワイヤ12及び超弾性
合金製ワイヤ10は、いずれも形状記憶効果を有するワ
イヤで、形状記憶効果とは、ある形状に拘束して臨界温
度以上で加熱して形状記憶処理を行った後、急冷して低
温安定相(マルテンサイト相)を形成し、変形を加えた
後、再加熱すると、その変態温度を越えて結晶逆変態が
起こり、高温安定相(オーステナイト相)となって、元
の形状に回復する現象をいう。
【0043】従って、この自己修復部材14を通電等に
よって変態温度まで加熱し、形状を変形前に復元する復
元力を利用することで、梁部材16の変形値を適正に制
御できる。また、細径のNiTi合金製ワイヤ12を集
束することで、梁部材16の復元に必要な回復力を容易
に調整することができる。
【0044】なお、本実施例では、梁部材16の断面積
に対して、0.01〜0.05%の割合で、NiTi合
金製ワイヤ12と超弾性合金製ワイヤ10が埋め込ま
れ、また、自己修復部材14は、0.8%〜3.0%の
割合で埋め込まれている。
【0045】次に、梁部材16の自己診断方法と自己修
復方法を説明する。使用状態(設計応力レベル)におい
て、梁部材16に荷重が載荷されると、梁部材16が撓
むのに伴に、超弾性合金製ワイヤ10、NiTi合金製
ワイヤ12、及び自己修復部材14に歪みが生じる。
【0046】ここで、超弾性合金製ワイヤ10は、マル
テンサイト変態開始点(Ms)がNiTi合金製ワイヤ
12より高く、マルテンサイト変態開始点(Ms)以下
の弾性領域での繰り返し載荷では、応力と歪みがほぼ比
例し、電気抵抗は載荷前のレベルまで回復する。
【0047】また、マルテンサイト変態開始点(Ms)
から変態終了点(Mf)に相当する領域(マルテンサイ
ト変態領域:Ms〜Mf)においても、除荷によってマ
ルテンサイトからオーステナイトへ逆変態するため、歪
みが回復して電気抵抗も載荷前の値に回復する。さら
に、歪みによる電気抵抗変化の割合が、マルテンサイト
変態領域(Ms〜Mf)以下のレベルでは、超弾性合金
製ワイヤ10の方がNiTi合金製ワイヤ12より大き
い。
【0048】従って、梁部材16の使用状態(設計応力
レベルでのひび割れ等)のセンシングでは、歪みによる
超弾性合金製ワイヤ10の顕著な電気抵抗変化を検出す
ることによって、梁部材16の初期の微細なひび割れも
検知することもできる。なお、電気抵抗変化の割合は、
鉄筋等の鋼材と比較すると数十倍と大きい。
【0049】一方、NiTi合金製ワイヤ12の応力と
歪みの関係は、当初は応力に比例して歪みも増加してい
くが、マルテンサイト変態領域(Ms〜Mf)になる
と、歪みのみが増加し、電気抵抗の変化の割合が大きく
なる。すなわち、マルテンサイト変態開始点(Ms)以
下の応力では、電気抵抗の変化の割合はNiTi合金製
ワイヤ12の断面変化に起因し、マルテンサイト変態領
域(Ms〜Mf)では、断面変化による電気抵抗の増加
分より電気抵抗の変化が明瞭となる。
【0050】これは、マルテンサイト変態開始点(M
s)以下の応力では(設計応力レベルの使用状態)、N
iTi合金製ワイヤ12の中に、マルテンサイトとオー
ステナイトがある割合で存在するのみで、電気抵抗の変
化はNiTi合金製ワイヤ12の断面変化に起因するた
めであるが、マルテンサイト変態領域(Ms〜Mf)で
の歪みの増加は、主にオーステナイトからマルテンサイ
トへの変態による体積膨張によるためである。
【0051】従って、梁部材16に作用する終局状態の
応力による、NiTi合金製ワイヤ12におけるマルテ
ンサイト変態領域(Ms〜Mf)での顕著な電気抵抗の
変化を検出することにより、梁部材16の大変形や損傷
の程度を正確にセンシングすることができる。
【0052】また、マルテンサイト変態領域(Ms〜M
f)では、NiTi合金製ワイヤ12に繰り返し載荷し
た荷重を取り除いても、一般の鋼材と同様に残留歪みが
発生するため、電気抵抗が荷重載荷前の状態に戻らな
い。この電気抵抗が残留する性質を利用して、梁部材1
6の最大応力と歪みの履歴を推定することができる。
【0053】以上のように、超弾性合金製ワイヤ10と
NiTi合金製ワイヤ12を併用しすることによって、
高感度で梁部材16の挙動を検知できる。
【0054】ここで、図6に示すように、細径のNiT
i合金製ワイヤ12の電気抵抗を計測すると、梁部材1
6のひび割れが発生した以降、梁部材16の変形が進む
に従って、NiTi合金製ワイヤ12の電気抵抗は増加
し、梁部材16が終局状態に達するにつれてNiTi合
金製ワイヤ12がマルテンサイト変態すると電気抵抗が
急激に変化し、梁部材の終局状態がモニタリングできる
ことが判る。
【0055】次に、上記のように超弾性合金製ワイヤ1
0あるいはNiTi合金製ワイヤ12の電気抵抗の変化
を検出して、梁部材16の変形量を検知した後、自己修
復部材14を通電等によって加熱変形させ、梁部材16
の変形値を適正に制御する。
【0056】ここで、自己修復部材14を構成するNi
Ti合金製ワイヤ12は、予め存在するマルテンサイト
の量にもよるが、使用状態から終局状態に至るまでに誘
起された応力の2〜3倍の回復力を得ることができる。
しかし、形状回復できる限界の歪みレベルがあり、仮に
それを上回る歪みが発生することもある。このため、マ
ルテンサイト変態領域(Ms〜Mf)で、回復力を発揮
できるように、梁部材16の断面積に対して0.8〜
3.0%の割合で、自己修復部材14を埋め込むことが
望ましい。
【0057】また、自己修復部材14は、修復効率が向
上するように、修復するストロークを予想される実際の
変形量よりも大きくするため、直線形状を記憶させた
後、曲線に加工されて埋め込まれている。
【0058】なお、本実施例の自己修復部材14は、N
iTi合金製ワイヤ12をより線状に集束したが、直線
状に集束してもよく、また、超弾性合金製ワイヤを集束
して自己修復部材として使用してもよく、さらに、Ni
Ti合金製ワイヤと超弾性合金製ワイヤを混ぜて集束し
てもよい。
【0059】ここで、自己修復部材14を梁部材16の
断面に対して、3.0%の割合で埋め込んだ場合の梁部
材16の曲げモーメントと曲率の関係を、図7に示す。
【0060】梁部材16は、途中で荷重を除荷すると残
留歪みが発生し、変形は完全には初期の状態に戻らな
い。しかし、除荷後に通電等により加熱すると、自己修
復部材14の変形に伴う回復力が発生し、梁部材16の
変形はほぼ載荷前の状態に回復することができる。
【0061】なお、本実施例では、梁部材16を例に採
って説明したが、自己診断と自己修復を必要とする、例
えば、ダム、橋梁、原発等の重要な構造体に適用できる
ことは無論である。
【0062】次に、第2実施例に係る構造鋼材22を説
明する。この構造鋼材22は、図3に示すように、4m
m〜6mmの太径のNiTi合金製ワイヤ24の周囲
へ、センサとして機能する0.1mm〜1.0mmの細
径のNiTi合金製ワイヤ26が巻付けられている。
【0063】この構造鋼材22は、単体の部材として、
梁部材16の断面積に対して0.8〜3.0%の割合
で、コンクリートの中に埋め込まれるようになってい
る。また、センサとして利用されるNiTi合金製ワイ
ヤ26は、梁部材16の断面積の0.01〜0.05%
を占めている。
【0064】この構造鋼材22では、梁部材16の使用
状態から終局状態に至る状態を、NiTi合金製ワイヤ
26で検出し、太径のNiTi合金製ワイヤ24を通電
等によって加熱変形させ、設置部位の変形値を適正に制
御するようになっている。
【0065】このように、構造鋼材22を自己診断力と
自己修復力をもつ単体の部材とすることで、梁部材のよ
うな建築構造物に限らず、吊り橋の吊材、橋桁の振動防
止、免震装置、制振装置の制振部材など、付加価値の高
い物のメンテナンス手法として利用することができる。
【0066】図4には、第3実施例に係る構造鋼材28
が示されており、0.1mm〜1.0mmの細径のNi
Ti合金製ワイヤ30及び超弾性合金製ワイヤ32が直
線結束状に集束され、4mm〜10mmの太径とされて
いる。また、この構造鋼材28を構成する細径のNiT
i合金製ワイヤ30及び超弾性合金製ワイヤ32の少な
くとも一つが歪み量を検出するセンサとされている。
【0067】従って、本実施例の構造鋼材28では、セ
ンサとしての感度を確保しつつ、要求性能に応じて太径
化でき、図5に示すような免震装置34に配置された場
合、震度に応じた震動制御も可能となる。
【0068】図8〜図14は各々本発明の損傷検知シス
テムが適用される態様を示す説明図である。図8は自己
診断部材としてのセンサ81が、一般建築の柱内に埋め
込まれ、または一般建築の柱に貼り合わせられており、
あるいは自己診断部材としてのセンサ82が、一般建築
の壁内に埋め込まれ、または一般建築の壁に貼り合わせ
られている。
【0069】図9はトラス構造物に対して自己診断部材
としてのセンサ83が設置されており、図10において
は、S、RC橋に自己診断部材としてのセンサ84が設
置されている。図11においては、斜張橋、吊橋、その
他の吊り構造物に自己診断部材としてのセンサ85が設
置されている。
【0070】図12は、は鉄骨溶接部に自己診断部材と
してのセンサ86が接合されており、図13において
は、膜構造物に対して自己診断部材としてのセンサ87
が膜面に貼り合わせ、または膜内に埋め込まれている。
また、図14においては、橋脚のコンクリート内に自己
診断部材としてのセンサ88が埋め込まれている。
【0071】これらの態様では、特に構造体の現時点で
の歪みと過去に作用した最大歪みを同時に検知可能とな
る。従って、構造体の補修・補強、解体等の対応が容易
となる。
【0072】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、構造体の
変形を自己診断し、適正な変形値に自己修復することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は第1実施例に係る自己診断部材と自己
修復部材が配置された梁部材を示した縦断面であり、
(B)は横断面である。
【図2】第1実施例に係る自己修復部材の拡大断面図で
ある。
【図3】第2実施例に係る構造鋼材の拡大断面図であ
る。
【図4】第3実施例に係る構造鋼材の拡大断面図であ
る。
【図5】第3実施例に係る構造鋼材を免震装置に適用し
た状態を示す側面図である。
【図6】NiTi合金製ワイヤの電気抵抗と梁部材の曲
率の関係を示したグラフである。
【図7】梁部材の曲げモーメントと曲率の関係を示した
グラフである。
【図8】本発明の構造体の損傷検知システムを一般建築
物に適用した例を示すための説明図である。
【図9】本発明の構造体の損傷検知システムをトラス構
造物に適用した例を示すための説明図である。
【図10】本発明の構造体の損傷検知システムをR、R
C橋に適用した例を示すための説明図である。
【図11】本発明の構造体の損傷検知システムを吊構造
物に適用した例を示すための説明図である。
【図12】本発明の構造体の損傷検知システムを鉄骨溶
接部に適用した例を示すための説明図である。
【図13】本発明の構造体の損傷検知システムを膜構造
物に適用した例を示すための説明図である。
【図14】本発明の構造体の損傷検知システムを橋脚に
適用した例を示すための説明図である。
【符号の説明】
10 超弾性合金製ワイヤ(自己診断部材) 12 NiTi合金製ワイヤ(自己診断部材) 14 自己修復部材 22 構造鋼材 28 構造鋼材 81〜88 自己診断部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 孝寿 千葉県印旛郡印西町大塚1−5 株式会社 竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 菅野 俊介 千葉県印旛郡印西町大塚1−5 株式会社 竹中工務店技術研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土木または建築の構造体の変形領域に配
    置され前記構造体の使用状態から終局状態に至るまでの
    変形量を検出する超弾性合金製ワイヤと、構造体の変形
    領域に配置され前記構造体の終局状態の変形量を検出す
    るNiTi合金製ワイヤと、で構成されたことを特徴と
    する自己診断部材。
  2. 【請求項2】 前記超弾性合金製ワイヤ及び前記NiT
    i合金製ワイヤの径が0.1mm〜1.0mmとされた
    ことを特徴とする請求項1に記載の自己診断部材。
  3. 【請求項3】 細径の超弾性合金製ワイヤとNiTi合
    金製ワイヤをより線状または直線結束状として集束し、
    あるいは前記超弾性合金製ワイヤと前記NiTi合金製
    ワイヤのどちらか一方をより線状または直線結束状とし
    て集束して構成され、構造体の変形領域に配置されて回
    復力を発現し適正な構造体の変形値に制御することを特
    徴とする自己修復部材。
  4. 【請求項4】 直線形状を記憶させて曲線加工し構造体
    の変形領域に配置されたことを特徴とする請求項3に記
    載の自己修復部材。
  5. 【請求項5】 前記超弾性合金製ワイヤと前記NiTi
    合金製ワイヤとの径が0.1mm以上とされたことを特
    徴とすることを特徴とする請求項3または請求項3又は
    請求項4に記載の自己修復部材。
  6. 【請求項6】 太径のNiTi合金製ワイヤの周囲へ、
    細径のNiTi合金製ワイヤ及び/又は超弾性合金製ワ
    イヤを変形量を検出するセンサとして巻付けて構成さ
    れ、構造体の変形領域に配置されて変形量を検出し、こ
    の変形量に応じて回復力を発現し適正な構造体の変形値
    に制御することを特徴とする構造鋼材。
  7. 【請求項7】 細径のNiTi合金製ワイヤをより線状
    または直線結束状に集束し、少なくとも一つの細径のN
    iTi合金製ワイヤを変形量を検出するセンサとして構
    成され、構造体の変形領域に配置されて変形量を検出
    し、この変形量に応じて力を発現し適正な構造体の変形
    値に制御することを特徴とする構造鋼材。
  8. 【請求項8】 土木または建築の構造体の変形領域に配
    置された超弾性合金製ワイヤと、構造体の変形領域に配
    置されたNiTi合金製ワイヤと、を備え、前記超弾性
    合金製ワイヤの電気抵抗を測定して構造体の現時点での
    歪みを検知し、前記NiTi合金製ワイヤの電気抵抗を
    測定して構造体の過去に作用した最大歪みを検知するこ
    とを特徴とする構造体の損傷検知システム。
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