JPH0857693A - ダスト固形体、その製造方法及び装置 - Google Patents
ダスト固形体、その製造方法及び装置Info
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- JPH0857693A JPH0857693A JP6225579A JP22557994A JPH0857693A JP H0857693 A JPH0857693 A JP H0857693A JP 6225579 A JP6225579 A JP 6225579A JP 22557994 A JP22557994 A JP 22557994A JP H0857693 A JPH0857693 A JP H0857693A
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Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製本ラインで生じる切削屑等を主体とするダ
ストを、廃棄のために圧縮して押し固めるのではなく、
再利用できる製品としてダスト固形体に転化する。 【構成】 紙の切削屑等のダストが供給される集塵部
2、これを搬送するスクリューコンベア7、その搬送さ
れたダストをプレスして押し固めるためのプレス用ケー
シング11等に、ダストDに対し所定の固形促進剤や付
加剤を供給する供給部を設ける。それにより最終的に得
られるダスト固形体は耐久性が高く、かつ加えられる付
加剤、例えば防虫剤、着色剤、植物の栄養素、微生物、
きのこ菌、その他適宜の付加剤により、そのダスト固形
体に特有の特徴が与えられる。それにより、廃棄するた
めの便宜的な固形体ではなく、各種用途に用いることが
できる製品として資源の再利用を図る。
ストを、廃棄のために圧縮して押し固めるのではなく、
再利用できる製品としてダスト固形体に転化する。 【構成】 紙の切削屑等のダストが供給される集塵部
2、これを搬送するスクリューコンベア7、その搬送さ
れたダストをプレスして押し固めるためのプレス用ケー
シング11等に、ダストDに対し所定の固形促進剤や付
加剤を供給する供給部を設ける。それにより最終的に得
られるダスト固形体は耐久性が高く、かつ加えられる付
加剤、例えば防虫剤、着色剤、植物の栄養素、微生物、
きのこ菌、その他適宜の付加剤により、そのダスト固形
体に特有の特徴が与えられる。それにより、廃棄するた
めの便宜的な固形体ではなく、各種用途に用いることが
できる製品として資源の再利用を図る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば製本ラインで
生じる切削屑を主体とするダストを押し固めたダスト固
形体、並びにその製造方法及び装置に関する。
生じる切削屑を主体とするダストを押し固めたダスト固
形体、並びにその製造方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工場等において生じるダストをプレスで
押し固めて廃棄することが行われている。例えば、製本
ラインにおいて、折丁の背面を厚さ方向に複数の溝状に
切削し、後の糊のまわりをよくすることが、いわゆるア
ジロ本等で行われている。その場合、折丁を削るカッタ
ーの切削屑が生じる。これを廃棄するに際して袋詰め等
にした場合は、ダスト(切削屑)が飛散したり、保管す
るのに嵩張ったりする等の欠点がある。そこで、このよ
うなダストをプレスで押し固めることにより、飛散しな
いようにするとともに、体積を圧縮することが行われて
いる。
押し固めて廃棄することが行われている。例えば、製本
ラインにおいて、折丁の背面を厚さ方向に複数の溝状に
切削し、後の糊のまわりをよくすることが、いわゆるア
ジロ本等で行われている。その場合、折丁を削るカッタ
ーの切削屑が生じる。これを廃棄するに際して袋詰め等
にした場合は、ダスト(切削屑)が飛散したり、保管す
るのに嵩張ったりする等の欠点がある。そこで、このよ
うなダストをプレスで押し固めることにより、飛散しな
いようにするとともに、体積を圧縮することが行われて
いる。
【0003】しかしながら、このようにダストを押し固
めるのは、そのダストを焼却も含め廃棄する上での取扱
性をよくするということで、廃棄するまでの間に飛散し
たり、嵩張ったりすることを解消しようとするものであ
る。
めるのは、そのダストを焼却も含め廃棄する上での取扱
性をよくするということで、廃棄するまでの間に飛散し
たり、嵩張ったりすることを解消しようとするものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、廃棄のため
のステップというのではなく、ダストの成形体を再生、
利用できるようにすること、言い換えれば、本来廃棄さ
れるものを製品に転化することにある。
のステップというのではなく、ダストの成形体を再生、
利用できるようにすること、言い換えれば、本来廃棄さ
れるものを製品に転化することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の骨子
は、捨てるためのものから使用するためのものへの転換
にあり、提供されるものは、製本ラインで生じる切削屑
等を主体とするダストのプレス成形品であって、固形促
進剤を含むダスト固形体である。さらに、固形促進剤の
みならず、付加剤が添加されているダスト固形体、ある
いは、固形促進剤を含み、表面にプレス模様が形成され
たダスト固形体である。
は、捨てるためのものから使用するためのものへの転換
にあり、提供されるものは、製本ラインで生じる切削屑
等を主体とするダストのプレス成形品であって、固形促
進剤を含むダスト固形体である。さらに、固形促進剤の
みならず、付加剤が添加されているダスト固形体、ある
いは、固形促進剤を含み、表面にプレス模様が形成され
たダスト固形体である。
【0006】ここで、固形促進剤としては、ダストのプ
レス成形品を固形化するのに役立つものであって、例え
ば水、接着剤、樹脂バインダ等を例示することができ
る。樹脂バインダの場合、ダストをプレス成形した後、
加熱することにより樹脂バインダが溶解して固形化を促
進するものでもよい。また、付加剤としては、例えば防
虫剤、防錆剤等の薬剤、あるいは植物の育成に有効な栄
養分、さらには着色剤、塗料、さらには微生物やきのこ
菌、あるいは混合物的なものとして、コルクの粉砕物や
土壌成分等、ダスト固形体の使用目的に応じて、種々の
ものを例示することができる。
レス成形品を固形化するのに役立つものであって、例え
ば水、接着剤、樹脂バインダ等を例示することができ
る。樹脂バインダの場合、ダストをプレス成形した後、
加熱することにより樹脂バインダが溶解して固形化を促
進するものでもよい。また、付加剤としては、例えば防
虫剤、防錆剤等の薬剤、あるいは植物の育成に有効な栄
養分、さらには着色剤、塗料、さらには微生物やきのこ
菌、あるいは混合物的なものとして、コルクの粉砕物や
土壌成分等、ダスト固形体の使用目的に応じて、種々の
ものを例示することができる。
【0007】また、そのようなダスト固形体の製造方法
としては、製本ラインで生じる切削屑等を主体とするダ
ストを集塵し、その集塵したダストをプレス成形する
が、そのプレス成形に先立ち、またはそのプレス成形の
後に、ダストに固形促進剤を加えるものである。固形促
進剤を加える場所としては、ダストを集塵する工程でも
よいし、それをプレス空間まで搬送する工程でもよい
し、そのプレス空間においてでもよい。また、そのよう
に固定促進剤を加えるのみならず、前述のような付加剤
を付加することができる。
としては、製本ラインで生じる切削屑等を主体とするダ
ストを集塵し、その集塵したダストをプレス成形する
が、そのプレス成形に先立ち、またはそのプレス成形の
後に、ダストに固形促進剤を加えるものである。固形促
進剤を加える場所としては、ダストを集塵する工程でも
よいし、それをプレス空間まで搬送する工程でもよい
し、そのプレス空間においてでもよい。また、そのよう
に固定促進剤を加えるのみならず、前述のような付加剤
を付加することができる。
【0008】また、上述のようなダスト固形体を製造す
るのに好適な装置としては、製本ラインで生じる切削
屑等を主体とするダストが空気の送風を伴って集められ
る集塵部、その集塵部に隣接して設けられ、ダストを
入口部から受け入れてプレスのために収容するプレス用
ケーシング、集塵部の下部からプレス用ケーシングの
入口部まで延び、その集塵部内のダストをプレス用ケー
シングに搬送してその内部に供給する搬送部、それら
集塵部、搬送部及びプレス用ケーシングの少なくともい
ずれかに設けられ、プレス成形前のダストに対し固形促
進剤又はこれと付加剤を供給する供給装置、そのプレ
ス用ケーシングに収容されたダストをプレスするプレス
機構、そのプレス後のダストをプレス用ケーシングか
ら排出する排出部を有するものである。
るのに好適な装置としては、製本ラインで生じる切削
屑等を主体とするダストが空気の送風を伴って集められ
る集塵部、その集塵部に隣接して設けられ、ダストを
入口部から受け入れてプレスのために収容するプレス用
ケーシング、集塵部の下部からプレス用ケーシングの
入口部まで延び、その集塵部内のダストをプレス用ケー
シングに搬送してその内部に供給する搬送部、それら
集塵部、搬送部及びプレス用ケーシングの少なくともい
ずれかに設けられ、プレス成形前のダストに対し固形促
進剤又はこれと付加剤を供給する供給装置、そのプレ
ス用ケーシングに収容されたダストをプレスするプレス
機構、そのプレス後のダストをプレス用ケーシングか
ら排出する排出部を有するものである。
【0009】固形促進剤又はこれと付加剤を供給する供
給装置は、プレス用ケーシングの排出部のさらに下流に
設けることもできる。この場合はプレス後のダスト成形
品にそのような固形促進剤等が供給されることとなる。
給装置は、プレス用ケーシングの排出部のさらに下流に
設けることもできる。この場合はプレス後のダスト成形
品にそのような固形促進剤等が供給されることとなる。
【0010】また、上述の方法並びに装置において、固
形促進剤だけ加えてもよいが、固形促進剤と付加剤を共
に加えることができる。その場合、固形促進剤と付加剤
を一緒に加えることもできるし、その加える時期又は場
所を代えて、固形促進剤と付加剤を別に加えることもで
きる。
形促進剤だけ加えてもよいが、固形促進剤と付加剤を共
に加えることができる。その場合、固形促進剤と付加剤
を一緒に加えることもできるし、その加える時期又は場
所を代えて、固形促進剤と付加剤を別に加えることもで
きる。
【0011】
【作用及び効果】本発明によれば、ダストのプレス成形
品が廃棄のための便宜的な処理品としてではなく、資源
の再利用、言い換えれば再資源化製品として機能し、本
来捨てられるものが有効に利用されることで、省資源化
とゴミ対策との双方のメリットがある。
品が廃棄のための便宜的な処理品としてではなく、資源
の再利用、言い換えれば再資源化製品として機能し、本
来捨てられるものが有効に利用されることで、省資源化
とゴミ対策との双方のメリットがある。
【0012】固定促進剤により硬く固まったダスト固形
体は、容易には壊れにくく、したがって、例えば道路や
建物の床等における敷設部材、あるいは建築資材、例え
ば壁構成部材等に利用することができるし、玩具や、置
物としても成り立つ。また、各種の付加剤の添加によ
り、その利用可能な用途は大きく拡がる。例えば防蝕剤
や防虫剤を加えることにより、建築資材に使用した場合
に耐久性が増し、また着色剤や塗料等を加えれば、例え
ば玩具や置物、建築資材等に供した場合の意匠効果が一
層高まる。さらに、例えばコルク粉砕物を付加剤として
ダストに加え、これを固形化すれば、いわば疑似コルク
材として使うことができる。また、植物にとっての栄養
素(例えば窒素、リン酸等の肥料成分)を付加すれば、
これを植物の育成に利用できる。その場合、培養土の代
わりに使ってもよいし、液中に浸漬することにより、栄
養成分を徐々に拡散させることもできる。さらに、付加
剤として土壌粉体そのものを混ぜて固形体としてもよ
く、その場合でも植物の育成に利用できる他、例えば路
面の敷設材等にも利用可能である。
体は、容易には壊れにくく、したがって、例えば道路や
建物の床等における敷設部材、あるいは建築資材、例え
ば壁構成部材等に利用することができるし、玩具や、置
物としても成り立つ。また、各種の付加剤の添加によ
り、その利用可能な用途は大きく拡がる。例えば防蝕剤
や防虫剤を加えることにより、建築資材に使用した場合
に耐久性が増し、また着色剤や塗料等を加えれば、例え
ば玩具や置物、建築資材等に供した場合の意匠効果が一
層高まる。さらに、例えばコルク粉砕物を付加剤として
ダストに加え、これを固形化すれば、いわば疑似コルク
材として使うことができる。また、植物にとっての栄養
素(例えば窒素、リン酸等の肥料成分)を付加すれば、
これを植物の育成に利用できる。その場合、培養土の代
わりに使ってもよいし、液中に浸漬することにより、栄
養成分を徐々に拡散させることもできる。さらに、付加
剤として土壌粉体そのものを混ぜて固形体としてもよ
く、その場合でも植物の育成に利用できる他、例えば路
面の敷設材等にも利用可能である。
【0013】また、微生物やきのこ菌を付加剤として添
加すれば、ダスト成形体を微生物の培養のために用いる
ことができ、またきのこ菌の移植により、きのこ等の発
生体としても利用可能である。
加すれば、ダスト成形体を微生物の培養のために用いる
ことができ、またきのこ菌の移植により、きのこ等の発
生体としても利用可能である。
【0014】
【実施例】以下、本発明のいくつかの実施例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明のダスト固形体を製造す
るのに好適な方法並びに装置を示すものである。まず、
装置の概略を説明すれば、製本工程で生じる切削屑等を
主体とするダストは、ブロワ1の送風作用で空気の流れ
とともに集塵部2に吹き込まれる。集塵部2には、隔壁
3に支持された形態で上部にフィルタ4があり、さらに
その上にブロワ5及びフィルタ6がある。集塵部2内に
吹き込まれた空気並びにダストDのうち、空気はフィル
タ4を通過し、ブロワ5を経てフィルタ6から外部に放
出される。ダストDはフィルタ4を通過せず、集塵部2
の下部に堆積する。集塵部2の下部には、スクリューコ
ンベア7が斜め上方に向って配置されている。スクリュ
ーコンベア7は搬送筒8、この内部で回転するスクリュ
ー軸9を備え、これがモータ10で回転することによ
り、集塵機2の下部のダストDを斜め上方へ押し上げる
ようになっている。このように搬送されるダストは、プ
レス用ケーシング11の上部に設けられた入口部12か
らその内部に落とし込まれる。
づいて説明する。図1は本発明のダスト固形体を製造す
るのに好適な方法並びに装置を示すものである。まず、
装置の概略を説明すれば、製本工程で生じる切削屑等を
主体とするダストは、ブロワ1の送風作用で空気の流れ
とともに集塵部2に吹き込まれる。集塵部2には、隔壁
3に支持された形態で上部にフィルタ4があり、さらに
その上にブロワ5及びフィルタ6がある。集塵部2内に
吹き込まれた空気並びにダストDのうち、空気はフィル
タ4を通過し、ブロワ5を経てフィルタ6から外部に放
出される。ダストDはフィルタ4を通過せず、集塵部2
の下部に堆積する。集塵部2の下部には、スクリューコ
ンベア7が斜め上方に向って配置されている。スクリュ
ーコンベア7は搬送筒8、この内部で回転するスクリュ
ー軸9を備え、これがモータ10で回転することによ
り、集塵機2の下部のダストDを斜め上方へ押し上げる
ようになっている。このように搬送されるダストは、プ
レス用ケーシング11の上部に設けられた入口部12か
らその内部に落とし込まれる。
【0015】プレス用ケーシング11内には加圧用のピ
ストン13が上下方向に摺動可能に設けられ、これが油
圧シリンダ14により下降することで、ケーシング11
内のダストDが圧縮される。ケーシング11の下部には
可動底板15が、シリンダ16によりスライドして排出
部17を開閉するように設けられている。ダストDがピ
ストン13により圧縮成形された後、可動底板15が開
き、ダスト成形体は排出部17から排出される。
ストン13が上下方向に摺動可能に設けられ、これが油
圧シリンダ14により下降することで、ケーシング11
内のダストDが圧縮される。ケーシング11の下部には
可動底板15が、シリンダ16によりスライドして排出
部17を開閉するように設けられている。ダストDがピ
ストン13により圧縮成形された後、可動底板15が開
き、ダスト成形体は排出部17から排出される。
【0016】上記のような集塵機2は製本用バインダ2
0の切削装置21と、ダスト搬送チューブ22等により
つなぐことができる。バインダ20では、予め丁合され
た折丁Sをクランプ駒23がクランプし、これら複数の
クランプ駒23が無限駆動により巡回するが、図2に示
すように折丁Sの背面(下面)に複数の溝を切削加工し
て、後の糊付けにおける糊のまわりをよくすることが行
われる(いわゆるアジロ本)。これを切削装置21が行
い、その後糊槽24でその背面に糊が付けられ、さらに
表紙Saが圧着されることとなる。
0の切削装置21と、ダスト搬送チューブ22等により
つなぐことができる。バインダ20では、予め丁合され
た折丁Sをクランプ駒23がクランプし、これら複数の
クランプ駒23が無限駆動により巡回するが、図2に示
すように折丁Sの背面(下面)に複数の溝を切削加工し
て、後の糊付けにおける糊のまわりをよくすることが行
われる(いわゆるアジロ本)。これを切削装置21が行
い、その後糊槽24でその背面に糊が付けられ、さらに
表紙Saが圧着されることとなる。
【0017】このような切削装置21では、一般に細か
い粉体状のダスト(切削屑)が生じるが、これがブロワ
1の送風作用により、ダスト搬送チューブ22を経て前
述の集塵部22に送られる。
い粉体状のダスト(切削屑)が生じるが、これがブロワ
1の送風作用により、ダスト搬送チューブ22を経て前
述の集塵部22に送られる。
【0018】そして、前述のような固形促進剤や付加剤
を加えることとなるが、その加える場所としては、集塵
部2内、搬送コンベア7、プレス用ケーシング11内
等、適宜設定することができる。
を加えることとなるが、その加える場所としては、集塵
部2内、搬送コンベア7、プレス用ケーシング11内
等、適宜設定することができる。
【0019】図3の例では、集塵部2内の、例えば隔壁
3に複数のノズル25が設けられ、これらのノズルに供
給源26から例えばポンプ27により、水、所定の薬
剤、もしくは栄養液等がダストDに対し散布される。
3に複数のノズル25が設けられ、これらのノズルに供
給源26から例えばポンプ27により、水、所定の薬
剤、もしくは栄養液等がダストDに対し散布される。
【0020】そのような固定的なノズル25に代えて、
図4のようないわゆるスプリンクラー28を設け、その
回転ノズル28から広範囲に所定の液又は粉体等を散布
することができる。ここで、熱により硬化する樹脂バイ
ンダを散布する場合、図5に示すように、プレス用ケー
シング11内での圧縮成形の際に、加熱装置30で加熱
して樹脂バインダを硬化させることができる。あるいは
プレス後のダスト成形体を排出部17から取り出した
後、加熱ドーム31で加熱してもよい。
図4のようないわゆるスプリンクラー28を設け、その
回転ノズル28から広範囲に所定の液又は粉体等を散布
することができる。ここで、熱により硬化する樹脂バイ
ンダを散布する場合、図5に示すように、プレス用ケー
シング11内での圧縮成形の際に、加熱装置30で加熱
して樹脂バインダを硬化させることができる。あるいは
プレス後のダスト成形体を排出部17から取り出した
後、加熱ドーム31で加熱してもよい。
【0021】図6はスクリューコンベアの搬送筒8に、
固形促進剤又は付加剤の供給口32を設けたもので、例
えば液状のものであれば、その供給源33からポンプ3
4により所定の液体が、スクリューコンベア7内を搬送
されるダストDに圧力注入される。
固形促進剤又は付加剤の供給口32を設けたもので、例
えば液状のものであれば、その供給源33からポンプ3
4により所定の液体が、スクリューコンベア7内を搬送
されるダストDに圧力注入される。
【0022】図7に示す例では、スクリューコンベア7
の搬送筒8にホッパ35が取り付けられ、このホッパか
ら粒状もしくは粉状、あるいは破砕状の付加材が供給さ
れる。この場合、その供給をスムーズに行うために、回
転駆動される攪拌装置36を設けることもできる。スク
リューコンベア7に図6又は図7のように供給口を設け
れば、その供給物がスクリューコンベア7によって攪拌
されつつ、ダストDに混合されるため、成分を均一化で
きる利点がある。つまり、この場合のスクリューコンベ
ア7は、ダストDを搬送する本来の機能と、固形促進剤
や付加剤をダスト中に均一に混入させるという2つの機
能を果たすことになる。
の搬送筒8にホッパ35が取り付けられ、このホッパか
ら粒状もしくは粉状、あるいは破砕状の付加材が供給さ
れる。この場合、その供給をスムーズに行うために、回
転駆動される攪拌装置36を設けることもできる。スク
リューコンベア7に図6又は図7のように供給口を設け
れば、その供給物がスクリューコンベア7によって攪拌
されつつ、ダストDに混合されるため、成分を均一化で
きる利点がある。つまり、この場合のスクリューコンベ
ア7は、ダストDを搬送する本来の機能と、固形促進剤
や付加剤をダスト中に均一に混入させるという2つの機
能を果たすことになる。
【0023】図8はプレス用ケーシング11の上部に、
その内壁に開口する複数の供給口31を設けたもので、
供給源30からポンプ14等により所定の液体、あるい
は粉体その他のものがダストDに加えられる。
その内壁に開口する複数の供給口31を設けたもので、
供給源30からポンプ14等により所定の液体、あるい
は粉体その他のものがダストDに加えられる。
【0024】図9の例は、プレス用ケーシング11でプ
レスされたダスト成形体Dpが、コンベア38によりそ
のケーシング11から供給ドーム39に搬送されて、こ
こで所定の固形促進剤や付加剤がプレス後の成形体Dp
に加えられることとなる。この供給方式は、適宜選択で
きるが、液体や粉体等の場合は適数のノズル40を設け
ればよい。
レスされたダスト成形体Dpが、コンベア38によりそ
のケーシング11から供給ドーム39に搬送されて、こ
こで所定の固形促進剤や付加剤がプレス後の成形体Dp
に加えられることとなる。この供給方式は、適宜選択で
きるが、液体や粉体等の場合は適数のノズル40を設け
ればよい。
【0025】図10に示す例では、プレス後のダスト成
形体Dpが、固形促進剤の単独、又は固形促進剤と付加
剤が混合された槽41内に浸漬され、さらに送り装置4
2で取出位置へ送られ、ここの取出装置43により槽4
1から取り出される。
形体Dpが、固形促進剤の単独、又は固形促進剤と付加
剤が混合された槽41内に浸漬され、さらに送り装置4
2で取出位置へ送られ、ここの取出装置43により槽4
1から取り出される。
【0026】なお、以上例示したような各種の方法で得
られるダスト固形体は、単純な円柱状のもの、あるいは
角型のものであってもよいが、図11あるいは図12に
示すように、その表面の少なくとも一部に、プレス模様
45を付与することができる。このような模様の付与に
より、ダスト固形体50の用途に応じ、製品としての意
匠的効果が高められる。
られるダスト固形体は、単純な円柱状のもの、あるいは
角型のものであってもよいが、図11あるいは図12に
示すように、その表面の少なくとも一部に、プレス模様
45を付与することができる。このような模様の付与に
より、ダスト固形体50の用途に応じ、製品としての意
匠的効果が高められる。
【図1】本発明に係るダスト固形体のための製造装置の
一例を示す概念図。
一例を示す概念図。
【図2】折丁の切削の一例を示す斜視図。
【図3】集塵部に固形促進剤等の供給部を設けた例を示
す摸式図。
す摸式図。
【図4】ノズルをスプリンクラーとした場合の説明図。
【図5】プレス時又はプレス後にダスト成形体を加熱す
る場合の説明図。
る場合の説明図。
【図6】スクリューコンベアに供給部を設けた例を示す
説明図。
説明図。
【図7】スクリューコンベアにホッパを設けた例を示す
説明図。
説明図。
【図8】プレス用ケーシングに供給部を設けた例を示す
説明図。
説明図。
【図9】プレス後にダスト成形体に対し固定促進剤等を
加える場合の説明図。
加える場合の説明図。
【図10】プレス後のダスト成形体を所定の槽に浸漬す
る場合の説明図。
る場合の説明図。
【図11】プレス模様を付与したダスト固形体の一例を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図12】同じく別の例を示す斜視図。
1 ブロワ 2 集塵部 7 スクリューコンベア(搬送部) 11 プレス用ケーシング 13 ピストン 14 油圧シリンダ 15 可動底板 17 排出部 21 切削装置 25、29、40 ノズル 31 供給口 35 ホッパ 39 供給ドーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B09B 3/00
Claims (7)
- 【請求項1】 製本ラインで生じる切削屑を主体とする
ダストのプレス成形品であって、固形促進剤を含むダス
ト固形体。 - 【請求項2】 製本ラインで生じる切削屑を主体とする
ダストのプレス成形品であって、固形促進剤を含み、か
つ付加剤が添加されているダスト固形体。 - 【請求項3】 製本ラインで生じる切削屑を主体とする
ダストのプレス成形品であって、固形促進剤を含み、か
つ表面にプレス模様が形成されているダスト固形体。 - 【請求項4】 製本ラインで生じる切削屑を主体とする
ダストを集塵する工程と、 その集塵したダストをプレス成形する工程と、 そのプレス成形に先立ち、又はそのプレス成形の後に、
前記ダストに固形促進剤又はこれと付加剤を加える工程
とを含むことを特徴とするダスト固形体の製造方法。 - 【請求項5】 製本ラインで生じる切削屑を主体とする
ダストを集塵する工程と、 その集塵されたダストをプレス空間まで搬送する工程
と、 前記集塵、搬送の工程又は前記プレス空間において、プ
レス成形前のダストに固形促進剤又はこれと付加剤を加
える工程と、 その少なくとも固形促進剤が加えられたダストをプレス
成形する工程と、 を含むことを特徴とするダスト固形体の製造方法。 - 【請求項6】 製本ラインで生じる切削屑を主体とする
ダストが空気の送風を伴って集められる集塵部と、 その集塵部に隣接して設けられ、前記ダストを入口部か
ら受け入れてプレスのために収容するプレス用ケーシン
グと、 前記集塵部の下部から前記プレス用ケーシングの入口部
まで延び、その集塵部内のダストを前記プレス用ケーシ
ングに搬送してその内部に供給する搬送部と、 前記集塵部、搬送部及びプレス用ケーシングの少なくと
も何れか設けられ、プレス成形前のダストに対し、固形
促進剤又はこれと付加剤を供給する供給装置と、 その
プレス用ケーシングに収容されたダストをプレスするプ
レス機構と、 そのプレス後のダストを前記プレス用ケーシングから排
出する排出部と、 を有することを特徴とするダスト固形体の製造装置。 - 【請求項7】 製本ラインで生じる切削屑を主体とする
ダストが空気の送風を伴って集められる集塵部と、 その集塵部に隣接して設けられ、前記ダストを入口部か
ら受け入れてプレスのために収容するプレス用ケーシン
グと、 前記集塵部の下部から前記プレス用ケーシングの入口部
まで延び、その集塵部内のダストを前記プレス用ケーシ
ングに搬送してその内部に供給する搬送部と、 そのプレス用ケーシングに収容されたダストをプレスす
るプレス機構と、 そのプレス後のダスト成形体を前記プレス用ケーシング
から排出する排出部と、 そのダスト成形体に固形促進
剤又はこれと付加剤を供給する供給装置と、 を有することを特徴とするダスト固形体の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6225579A JPH0857693A (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | ダスト固形体、その製造方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6225579A JPH0857693A (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | ダスト固形体、その製造方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0857693A true JPH0857693A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16831527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6225579A Pending JPH0857693A (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | ダスト固形体、その製造方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0857693A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100756342B1 (ko) * | 2006-08-04 | 2007-09-07 | 주식회사 광진이엔지 | 제본 잔재 압축시스템 |
JP2010069536A (ja) * | 2005-10-28 | 2010-04-02 | Komatsu Sanki Kk | ペレット、ペレットの製造方法、及びヒューム処理装置 |
-
1994
- 1994-08-26 JP JP6225579A patent/JPH0857693A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010069536A (ja) * | 2005-10-28 | 2010-04-02 | Komatsu Sanki Kk | ペレット、ペレットの製造方法、及びヒューム処理装置 |
US8281714B2 (en) | 2005-10-28 | 2012-10-09 | Komatsu Industries Corporation | Fume disposal process and fume disposal system |
KR100756342B1 (ko) * | 2006-08-04 | 2007-09-07 | 주식회사 광진이엔지 | 제본 잔재 압축시스템 |
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