JPH0857054A - 人工呼吸用フェイスマスク - Google Patents

人工呼吸用フェイスマスク

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JPH0857054A
JPH0857054A JP6195062A JP19506294A JPH0857054A JP H0857054 A JPH0857054 A JP H0857054A JP 6195062 A JP6195062 A JP 6195062A JP 19506294 A JP19506294 A JP 19506294A JP H0857054 A JPH0857054 A JP H0857054A
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稔 柴田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 患者の顔面に確実にフィットして隙間を生ぜ
ず、マスク内に送入した空気や酸素ガスの漏れが防止さ
れ、また、取り扱いが容易で、ずれることなく患者の顔
面に確実に装着、固定できる人工呼吸用フェイスマスク
を提供する。 【構成】 卵形の外形をなし長軸方向に丘背部11が延
びその前方側近傍に丘頂部12を有し、丘頂部にバッグ
接続口3を設け、丘頂部の後方側丘背部にチューブ接続
口5を設けたマスク本体1と、ドーナツ型形状をなしマ
スク本体の裾部周縁に接合される膨張収縮自在のバルー
ン2とで構成され、マスク本体は丘頂部の先端側に第1
のテラス13、丘背部の後方側両脇にそれぞれ第2のテ
ラス14、両脇裾部にそれぞれストラップ取付部8を設
け、一方、バルーンはマスク本体の大きさに比べて、外
形の最大幅が35〜45%大きく、内周開口部の最大幅
が35〜40%小さくなっており、これによってバルー
ンの投影面積をより大きくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、病気や事故等により意
識を失い、呼吸の停止した患者の呼吸を補助するため
の、食道閉鎖式エアウエイのフェイスマスクに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】人は呼吸が停止しても、直ちに死亡する
わけではなく、多くの場合、心臓はしばらくの間動き続
ける。しかし、呼吸が停止すれば肺からの酸素供給がな
くなるため、体内の酸素は急速に減少し、酸素が絶える
と、例えば、脳や神経系の細胞では4〜6分で死に至
る。このため、呼吸が停止して5分以上たつと人工呼吸
をしても蘇生率は極めて悪くなり、5〜10分で心臓停
止を来すことが多い。
【0003】従って、呼吸が停止した患者に対しては、
直ちに人工呼吸を施し、肺に強制的に空気または酸素を
送り込んで換気をしなければならない。特別な器具を必
要とせず直ちに行える人工呼吸法としては、呼気吹込み
による人工呼吸(マウスツーマウス/口対口)法や、人
の手で行う用手的人工呼吸法があるが、気道が確実に開
いていなければ、肺に空気を送り込むことは出来ない。
【0004】また、救急車等で病院や救命救急センター
に搬送する場合でも、長時間、例えば30分以上かかる
場合も少なくなく、この間確実に気道(エアウエイ)を
確保できる人工呼吸法が必要となる。このような目的に
適した機械的な人工呼吸法としては、気管内挿管(経
口、または経鼻)、ツーウェイチューブ(食道、気管合
体チューブ)、ラリンゲアルマスク、食道閉鎖式エアウ
エイ、食道胃チューブエアウエイ(食道閉鎖式エアウエ
イの改良型)などにより気道を確保し、これにバッグバ
ルブを接続して空気または酸素を送り込んで換気を行う
方法がある。
【0005】気管内挿管は、気管内に挿入、留置したチ
ューブを通じて空気または酸素を直接送り込むもので、
バッグアンドチューブ法として最も確実で理想的な気道
確保の方法であるが、気管内へのチューブの挿入はかな
り難しく、高度の熟練を必要とする。このため、わが国
では気管内挿管の施行には医師の資格が必要とされる問
題がある。
【0006】わが国では、平成3年4月に救急救命士法
が制定され、翌年5月に初めて救急救命士が誕生し、同
7月から高度処置救急隊が本格的に活動を開始したが、
前記のような事情から、呼吸停止した患者の気道確保の
ために、救急救命士が医師の指導のもとで施行すること
のできる救急資器材は、ラリンゲアルマスクと食道閉鎖
式エアウエイの2つと定められている。ラリンゲアルマ
スクは、主に麻酔科領域で麻酔をかける際に使用され、
周囲部にカフの付いたスプーン状のマスクを傷病者の口
から喉頭部に挿入し、スプーン状のマスクを気管の入口
に位置させて気道を確保するもので、気道確保、酸素の
供給、換気に関しては食道閉鎖式エアウエイと同等であ
るが、マスクの挿入操作が若干難しく、嘔吐した場合に
誤嚥を防止できない、送気できる圧力が10cmHg程
度のため肺の硬い患者には効率の良い換気ができない、
車中の振動や押手法による操作の際にマスクがずれるこ
とがある、などの欠点を有している。
【0007】これに対して食道閉鎖式エアウエイは、図
4(a)及び図5に示すように、フェイスマスク(5
0)に接続されたチューブ(51)を食道(60)内に
挿入し、先端部のバルーン(52)を膨張させることに
よって食道を閉鎖し、ここでチューブ(51)の開口端
(54)にバッグバルブ(55)を接続して空気を送入
する。空気は、チューブ(51)の喉頭部から気管(6
1)の入口部にかけての位置に設けられた側孔(53)
から、チューブ外に出て気管(61)に入り、肺(6
3)の換気を行う。このとき、食道(60)はバルーン
(52)によって閉鎖されているので、空気が胃(6
2)に入って胃が膨満することはないが、チューブ(5
1)を抜去する際に胃の内容物が若干逆流する場合があ
る。
【0008】図4(b)に示した食道胃チューブエアウ
エイも、食道閉鎖式エアウエイとほぼ同様に用いるが、
食道(60)に挿入されるチューブ(56)には側孔が
なく、先端が開口していて、その内腔を通して胃内に胃
チューブ(57)が挿入される。そして、フェイスマス
ク(58)に設けられたバッグ接続口(59)にバッグ
バルブを接続して空気を送入するが、空気はフェイスマ
スク(58)から喉頭部を通って気管(61)に入る。
胃の膨満が防止されるだけでなく、胃内の減圧が図れる
ので、胃内容物の逆流も防ぐことが出来るのが特徴であ
る。
【0009】食道閉鎖式エアウエイは、約20年前にア
メリカで開発され(アメリカ特許第3,683,908号、第3,8
41,319号、及び第3,905,361号)、使用されているが、
開発以来改善されていないのが現状である。一方、我が
国では、これまで医療現場では殆ど使用されたことがな
かったが、前述のように救急救命士の活動開始に伴って
使用されるようになった。
【0010】このような状況の中で、食道閉鎖式エアウ
エイ(以下、特にことわならない限り食道胃チューブエ
アウエイも含むものとする)のいくつかの問題点が表面
化して来た。即ち、従来の食道閉鎖式エアウエイは、患
者の顔面を正中位にした状態では比較的良好であるが、
顔面を横向きにしたり、首を屈曲位にした状態では、バ
ッグバルブ等によって送入した空気や酸素が漏れ易い問
題がある。特に救急車等による搬送時には、場所が狭
く、自動車の走行による振動もあり制約が多いため漏れ
が生じ易く、漏れが生じないようにフェイスマスクを長
時間確実に保持することは、施術者にとって大変な苦痛
となる。
【0011】この他、フェイスマスクを患者の顔面に装
着し固定するための紐あるいはベルトの固定がし難く、
装着が不安定でずれ易い、また、フェイスマスクを片手
で把持したとき、手の平になじまず不安定で取扱いし難
い等の問題があり、医療の現場ではこれらの改善の要求
が強まっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、人工呼吸用
フェイスマスクのこのような現状に鑑みてなされたもの
で、その目的とする所は、クッションとなるバルーンの
下面が患者の顔面に対して隙間を生ずることなく確実に
フィットし、また、装着、固定が容易で、取扱いし易い
フェイスマスクを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、卵形の外
形をなし長軸方向に丘背部が延在しその前方側近傍に丘
頂部を有すると共に、該丘頂部にバック接続口を設け、
丘頂部の後方側丘背部にはチューブ接続口を設けたマス
ク本体と、ドーナツ型形状をなし該マスク本体の裾部周
縁に接合されると共に、後端部に空気の出入口となる一
方弁を設けた膨張収縮自在のバルーンからなるクッショ
ンとで構成されたフェイスマスクであって、該マスク本
体は、上面の丘頂部先端側に第1のテラスを設け、丘背
部の後方側両脇にはそれぞれ第1のテラスからつながっ
た低位置の第2のテラスを設けると共に、両脇裾部にそ
れぞれストラップ取付部を付設したことを特徴とする人
工呼吸用フェイスマスクである。
【0014】また更には、クッションとなるバルーンの
下面側ドーナツ型形状の内周開口部を、マスク本体のバ
ッグ接続口及びチューブ接続口に対応する部位を取り囲
み、さらに先端側に舌部を付加した靴型形状をなすよう
に形成させると共に、マスク本体の裾部周縁の大きさに
対するバルーンの大きさを、外形の全長が20〜30
%、最大幅が35〜45%それぞれ大きく、内周開口部
の全長が10〜20%、最大幅が35〜45%それぞれ
小さくすることによって、マスク本体裾部の投影面積に
対するバルーンの投影面積(外形と内周の差)の比率を
40〜65%大きくしたことを特徴とする。
【0015】以下、図面により本発明を詳しく説明す
る。図1は本発明の一実施例となる人工呼吸用フェイス
マスクを示す図で、(a)は上面図、(b)は側面図、
(c)は底面図である。
【0016】本発明によるフェイスマスクは、卵形の外
形をなすマスク本体(1)と、ドーナツ型形状をなしマ
スク本体(1)の裾部周縁に接合させる膨張収縮自在の
バルーン(2)からなるクッションとで構成されてい
る。そして、マスク本体(1)は上面に盛り上った丘背
部(11)が長軸方向に延びている。その前方側近傍に
一段高くなった丘頂部(12)を有し、丘頂部(12)
にバッグバルブを接続するためのバッグ接続口(3)を
設け、丘頂部(12)の後方側丘背部(11)にはチュ
ーブコネクター(6)を有するチューブ接続口(5)が
設けられている。さらに、マスク本体(1)上面の丘頂
部(12)先端側に第1のテラス(13)を設け、丘背
部(11)の後方側両脇にはそれぞれ第1のテラス(1
3)からつながった低い位置にある第2のテラス(1
4)を設けると共に、両脇裾部にそれぞれストラップ取
付部(8)が設けられている。ストラップ取付部(8)
は、図1(a)のように2個の突起を設け、あるいは平
らな翼部にスリットを設けたものでもよく、特に限定は
されない。一方、クッションとなるバルーン(2)の後
端部には空気の出入口となる一方弁(9)が設けられて
いる。
【0017】マスク本体(1)は、塩化ビニール樹脂、
スチロール樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート、
ポリスルホン等の透明な硬質プラスチックによる成形品
で、外形が卵形をなし、その長軸方向の中央部に馬の背
状に盛り上った丘背部(11)が設けられている。丘頂
部(12)の先端側に設けられた第1のテラス(13)
は丘背部(11)を更に前方側に延長した形で形成して
もよく、また、丘背部(11)の側方側両脇に設けた第
2のテラス(14)とほぼ同じ高さに形成してもよい。
第1及び第2のテラス(13,14)を設けたことによ
って、マスクの先端側から、親指と人差指の間に丘頂部
(12)を挟み込むようにして、マスクをしっかりと把
持できる構造になっている。
【0018】バルーン(2)は、軟質塩化ビニール樹
脂、低密度ポリエチレン、シリコーンゴム等による成形
品で、その上面は、マスク本体(1)の裾部と接合する
と共に、マスク本体裾部からの荷重をバルーン全体に分
散させるため、肉厚に作られ、またマスク本体裾部を嵌
め合わせるためのひだ部(17)が設けられている。バ
ルーン(2)はフェイスマスクを患者の顔面に装着する
際のクッションになると共に、バッグ接続口(3)に接
続したバッグバルブ等から送入した空気や酸素ガスが漏
れるのを防ぐ役目をする。従って、バルーン(2)の下
面は、患者の顔面に密着して隙間を生じないことが重要
である。人間の顔面の形状(凹凸の分布)は、厳密に見
ると個人差が大きく千差万別と言ってよいが、バルーン
にはこれらの全てに対応できることが要求される。
【0019】このような要求に応えるため、本発明のフ
ェイスマスクで用いるバルーン(2)は、図1(c)に
示したように、下面側ドーナツ型形状の内周開口部(1
5)が、上面側のマスク本体のバッグ接続口(3)及び
チューブ接続口(5)に対応する部位を取り囲み、さら
に先端側に舌部(16)を付加した、靴型の形状に作ら
れいてる。バルーン下面側の開口部(15)をこのよう
な形状にすることによって、患者の口と鼻を塞ぐことな
く装着できて、バルーン(2)と患者の顔面との間の隙
間をなくすのに有効である。
【0020】さらに、バルーン(2)の内周開口部(1
5)の面積を上記のようにして必要最小限に抑え、一
方、バルーン(2)の外形を相対的に大きくすることに
よって、ドーナツ型形状のバルーン(2)の幅をより大
きく形成している。これによって、バルーン(2)の患
者の顔面への接触面積が大きくなり、フェイスマスクの
顔面への密着、装着操作が容易になり、フェイスマスク
内へ送入した空気や酸素ガスの漏れ防止が一層優れたも
のになっている。
【0021】
【実施例】フェイスマスクの各部の諸寸法(全長×最大
幅)と面積を実施例によって示すと表1にまとめた通り
である。尚、本発明によるフェイスマスクの実施例とし
ては、成人用(図3a参照)、小児用及び乳幼児用の3
種を挙げ、また比較例として、従来から使用されて来た
ブランズウィックバイオメディカルテクノロジー社(ア
メリカ)製の胃チューブ付食道閉鎖式エアウエイ(EG
TA型)(図3b参照)の実測値を示した。
【0022】
【表1】
【0023】この表から分かるように、本発明によるフ
ェイスマスクは、成人用(実施例1)でも従来のフェイ
スマスクに比較して全体的に小型に作られている。しか
し、マスク本体(1)の裾部周縁の大きさ(長さL0
幅W0)に対するバルーン(2)の大きさは、バルーン
の外形は全長L1が20〜30%、最大幅W1が35〜4
5%それぞれ大きく、内周開口部(15)の全長L2
10〜20%、最大幅W2が35〜45%それぞれ小さ
くなっている。この結果、従来品に比較して、特にバル
ーン(2)の幅が大きくなっており、これによってマス
ク本体(1)裾部の投影面積に対するバルーン(2)の
投影面積(外形と内周の差)の比率を40〜65%大き
くしている。
【0024】また、バルーン(2)の内周開口部(1
5)の大きさに対して、マスク本体(1)の大きさ(面
積)の比率は実施例と比較例でほぼ同程度であるが、バ
ルーン全体(外形)の大きさ及びバルーンの投影面積の
比率は、本発明のフェイスマスクでは従来品に比べて大
幅に大きくなっており、これらが、バルーンの外形やバ
ルーンの投影面積、即ち顔面に対する接触面積の絶対値
では従来品より小さいにも拘わらず、送入された空気や
酸素ガスの漏れ防止に優れた効果を奏する要因になって
いる。
【0025】マスク本体(1)の第2のテラス(14)
の位置に、必要に応じて小孔を開けキャップを付設した
サクションポート(7)を設けてもよい。これは患者の
口にチューブを挿入して、口腔内に溜まった唾液や異物
を吸引除去するためのもので、使用しないときはキャッ
プで密封し、マスク内に送入された空気や酸素ガスが漏
れないようにしておく。キャップの代わりにスライド式
のシャッターを付ければ操作は簡便であるが、密封性の
点でやや問題があり、キャップの方が好ましい。
【0026】また、チューブ接続口(5)には、食道内
に挿入されたチューブを接続、固定するためのチューブ
コネクター(6)を取付けてある。さらに、バッグ接続
口(3)には、バッグバルブを接続するためのゴムコネ
クター(4)を取付けるのが望ましい。バッグバルブは
円筒状の接続部を挿入するだげではずれ易いが、ゴムコ
ネクターを取付けることにより、ゴムの弾力性でしっか
りと保持され、使用中にはずれる心配がなくなり好まし
い。
【0027】次に本発明によるフェイスマスクの使用方
法について説明する。先ず、フェイスマスクのバルーン
(2)に、シリンジを用いて一方弁(9)より所定量の
空気を注入し、バルーン(2)を膨張させる。次いで、
図4(b)に示したのと同様にして、先端部にバルーン
(52)の付いたチューブ(56)(チューブの先端は
開口、閉鎖いずれのタイプであっても良い)を患者の食
道内に挿入し、その後端部をマスク本体(1)の下面側
からチューブ接続口(5)に挿入し、固定する。そこ
で、フェイスマスクを一方弁(9)を下側(患者の顎
側)にして、患者の顔面に装着し、ずれないように固定
する。
【0028】マスク本体(1)の両脇裾部に設けられた
ストラップ取付部(8)には、図2(a)に示すように
予めストラップ取付け具(20)が取付けられており、
図2(d)に示すようにしてフェイスマスク(22)を
患者の顔面に装着すると共に、図2(b,c)に示すよ
うな形状のストラップ(21)を、患者の頭部(23)
を後側から包み込むようにして当て、その両端部をスト
ラップ取付け具(20)に緊結して、しっかりと固定す
る。その後、食道内に挿入したチューブ(56)先端の
バルーン(52)を膨張させて、食道を閉鎖し、次いで
バッグ接続口(3)にバッグバルブを接続し、人工呼吸
を開始する。
【0029】ストラップ取付け具(20)とストラップ
(21)との緊結方法としては、スナップボタン、鉤ホ
ック、マジックテープ(登録商標)などが使用でき、特
に限定されるものではないが、マジックテープやマジッ
ククロス等の、鉤形、キノコ状等の多数の突起を表面に
露出させた係合片(テープ)と、多数のループを表面に
露出させた係合片とからなるベルベット式ファスナーを
使用すれば、緊結する位置を自由に調節することが出来
使用し易い。
【0030】
【発明の効果】本発明の人工呼吸用フェイスマスクを使
用すれば、患者の顔面に確実にフィットして、クッショ
ンとなるバルーンの下面との間に隙間を生ずることがな
いので、マスク内に送入した空気や酸素ガスの漏れが防
止され、また、術者が片手で確実に把持できて取り扱い
易く、患者の顔面に確実に装着、固定できてずれる恐れ
がなく、迅速、且つ確実を要求される救急救命用の器材
として極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となる人工呼吸用フェイスマ
スクを示す図で、(a)は上面図、(b)は側面図、
(c)は底面図である。
【図2】本発明によるフェイスマスクの使用方法を説明
するための図である。
【図3】クッションとなるバルーンの形状を説明するた
めの図で、(a)は本発明によるフェイスマスク、
(b)は従来のフェイスマスクのそれぞれ底面図であ
る。
【図4】従来の技術を説明するための図で、(a)は食
道閉鎖式エアウエイ、(b)は食道胃チューブエアウエ
イの概略図である。
【図5】図4(a)の食道閉鎖式エアウエイの使用方法
を説明するための図である。
【符号の説明】
1 マスク本体 2 バルーン 3 バッグ接続口 4 ゴムコネクター 5 チューブ接続口 6 チューブコネクター 7 サクションポート 8 ストラップ取付部 9 一方弁 11 丘背部 12 丘頂部 13 第1のテラス 14 第2のテラス 15 開口部 16 舌部 17 ひだ部 20 ストラップ取付け具 21 ストラップ 23 頭部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 卵形の外形をなし長軸方向に丘背部が延
    在しその前方側近傍に丘頂部を有すると共に、該丘頂部
    にバッグ接続口を設け、丘頂部の後方側丘背部にはチュ
    ーブ接続口を設けたマスク本体と、ドーナツ型形状をな
    し該マスク本体の裾部周縁に接合されると共に、後端部
    に空気の出入口となる一方弁を設けた膨張収縮自在のバ
    ルーンからなるクッションとで構成されたフェイスマス
    クであって、該マスク本体は、上面の丘頂部先端側に第
    1のテラスを設け、丘背部の後方側両脇にはそれぞれ第
    1のテラスからつながった低位置の第2のテラスを設け
    ると共に、両脇裾部にそれぞれストラップ取付部を付設
    したことを特徴とする人工呼吸用フェイスマスク。
  2. 【請求項2】 マスク本体の第2のテラスに、キャップ
    を有するサクションポートを設けたことを特徴とする、
    請求項(1)記載の人工呼吸用フェイスマスク。
  3. 【請求項3】 バッグ接続口に、バッグバルブを接続す
    るためのゴムコネクターを付設したことを特徴とする、
    請求項(1)記載の人工呼吸用フェイスマスク。
  4. 【請求項4】 クッションとなるバルーンの下面側ドー
    ナツ型形状の内周開口部が、マスク本体のバッグ接続口
    及びチューブ接続口に対応する部位を取り囲み、さらに
    先端側に舌部を付加した靴型形状をなすことを特徴とす
    る、請求項(1)記載の人工呼吸用フェイスマスク。
  5. 【請求項5】 マスク本体の裾部周縁の大きさに対する
    バルーンの大きさを、外形の全長が20〜30%、最大
    幅が35〜45%それぞれ大きく、内周開口部の全長が
    10〜20%、最大幅が35〜45%それぞれ小さくす
    ることによって、マスク本体裾部の投影面積に対するバ
    ルーンの投影面積(外形と内周の差)の比率を40〜6
    5%大きくしたことを特徴とする、請求項(1)記載の
    人工呼吸用フェイスマスク。
  6. 【請求項6】 請求項(1)に記載されたストラップ取
    付部に、フェイスマスク固定用のストラップを緊結する
    ためのストラップ取付け具を付設したことを特徴とする
    人工呼吸用フェイスマスク。
  7. 【請求項7】 ストラップ取付け具がベルベット式ファ
    スナーの係合片よりなることを特徴とする、請求項
    (6)記載の人工呼吸用フェイスマスク。
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