JPH085681Y2 - トラカール - Google Patents

トラカール

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JPH085681Y2
JPH085681Y2 JP1990043081U JP4308190U JPH085681Y2 JP H085681 Y2 JPH085681 Y2 JP H085681Y2 JP 1990043081 U JP1990043081 U JP 1990043081U JP 4308190 U JP4308190 U JP 4308190U JP H085681 Y2 JPH085681 Y2 JP H085681Y2
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outer tube
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bobbin
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征迅 岸
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富士写真光機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、腹腔鏡や胸腔鏡等のように、経皮的に体内
に挿入される内視鏡の挿入経路を確保するためのガイド
装置となるトラカールに関するものである。
[従来の技術] 内視鏡を経皮的に挿入する経路を確保するためのガイ
ド装置としてのトラカールは、一般に外套管と内針とか
ら構成され、この外套管内に内針を挿入して組み付けた
状態で、内針を直接体壁に刺入するか、または予めメス
等で切開した部分を介して体内に進入させて、内針を抜
き取ることによって、外套管の内部に内視鏡を挿入する
ための挿入経路を確保するものである。
ここで、体腔の内部の観察や治療等を円滑に行い、か
つ体腔壁を傷付けないようにするために、予め体腔内に
気腹ガスを充填するようにしている。そして、トラカー
ルを体内の所定位置まで刺入した後、内針を抜き取ると
きに、気腹ガスが外部に漏洩しないように保持するため
に、外套管には弁部材が設けられており、内針が抜き取
られたときに、この弁部材が自動的に作動して、外套管
内の挿入経路を閉鎖するようにしている。
ここで、内視鏡の操作中においては、外套管は体壁に
密着しており、しかも体腔内には気腹ガスが充填されて
いること等から、外套管は常に体内から抜け出す方向に
力が作用している。この状態で、弁部材を開閉操作した
り、また内視鏡を操作したりすると、外套管は体壁から
容易に抜け出してしまうという不都合を生じることにな
る。
以上のように、トラカールの外套管が体内から抜け出
すのを防止するために、この外套管を糸で体壁に縫い付
けるようにすることが、例えば実開昭63−195803号公報
において提案されている。これによって、外套管は安定
した状態に保持できるようになる。
[考案が解決しようとする課題] ところで、前述した従来技術による外套管の固定方式
は、外套管にストッパ部材を連設し、このストッパ部材
に透孔を設けて、透孔から糸を差し込んで、体壁に縫い
付けるようになし、この糸の端部を結ぶことにより固定
している。このために、糸の縫い付け時における端部の
固定作業が著しく面倒であり、かつ作業に長い時間を必
要とする等といった問題点がある。
本考案は以上の点に鑑みてなされたものであって、内
視鏡の操作中において、外套管が体壁から抜け出さない
ように体壁に糸で縫い付けるに当って、この縫い付け作
業を極めて容易に、しかも迅速に行えるようにすること
を目的としている。
[課題を解決するための手段] 前述した目的を達成するために、本考案は、外套管内
に形成される挿入通路を閉鎖する弁部材を設け、該弁部
材の弁ケーシングには、体壁に縫い付けた糸が巻回され
るボビン部と、該ボビン部の端部に連設され、前記糸の
抜け出しを防止するための端板とから構成し、かつ前記
ボビン部に切り欠き部を設けて、該切り欠き部におい
て、前記糸を部分的に前記ボビン部の表面に対して隙間
を持たせる構成としたことをその特徴とするものであ
る。
[作用] このように、外套管を糸で体壁に固定することによっ
て、内視鏡の操作中に該外套管が体壁から抜け出すのを
確実に防止することができる。また、外套管に設けられ
る弁部材の弁ケーシングに形成した糸掛け部の弁ケーシ
ングと端板との間におけるボビン部に外套管固定用の糸
を複数回巻回すれば、この糸は弁ケーシングと端板との
間に挟み込まれるようにしてその端部を固定できる。従
って、糸の端部を結んだりする作業を必要としないか
ら、極めて迅速に外套管の固定を行うことができる。
外套管を体壁から分離するには、その間の糸を切断す
れば良い。ただし、ボビン部内には糸が巻き付いたまま
残ることがある。これを除去するには、弁ケーシングと
端板との間において、ボビン部に切り欠きが設けられて
いる部位に鋏等の治具を挿入して切断することによっ
て、残存する糸を容易に除去できる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
まず第1図にトラカール10の全体構成を示す。同図か
ら明らかなように、トラカール10は、外套管11と内針12
とを有し、内針12はロッド部12aと把持部12bとから構成
され、ロッド部12aの先端部分は丸味を持たせている。
外套管11は、内部に挿入経路11aを有する筒状本体11bの
先端部分を薄肉化することによって、内針12のロッド部
12aとの間に段差ができないようになっている。また、
該外套管11の基端部には弁部材13が設けられている。
弁部材13は、外套管11の軸線と直交する方向に設けた
弁ケーシング14内に弁体15を摺動自在に設けるようにし
たもので、この弁体15は外套管11における挿入経路11a
を閉鎖するシール部15aと、該シール部15aに連設され
て、挿入経路11aと同径の通路形成部15bとからなる。従
って、この弁体15におけるシール部15aが挿入経路11aの
位置に臨むと、該挿入経路11aが遮断した通路遮断状態
となり、また通路形成部15bが挿入経路11aに位置する
と、この挿入経路11aが開放され通路開放状態に変位せ
しめられるようになっている。そして、常時において
は、弁ケーシング14の一方側の端部カバー14aと弁体15
との間に弾装したばね16によって、該弁体15は通路遮断
状態に保持するように構成されている。また、弁体15に
は弁操作部材15cが連結されており、該弁操作部材15cは
弁ケーシング14の他方側の端部カバー14bを貫通して外
部に延在せしめられて、該弁操作部材15cを操作して、
弁体15をばね16に抗する方向に押動することによって、
通路開放状態に変位させることができるようになってい
る。
ここで、このトラカール10は、その内針12のロッド部12
aの先端部分が丸味を持ったものであるから、該内針12
を直接体内に刺入するのではなく、予めメス等によって
体壁を切開して、この切開部分を介して体内にトラカー
ル10の挿入を行うように構成されている。従って、体壁
の切開した部分と外套管11との間に隙間ができないよう
にするために、該外套管11にはキャップ17が装着される
ようになっている。このキャップ17は、キャップ本体17
aと、その先端に該キャップ17と外套管11との間の隙間
をシールするシール部材17bとから構成され、ビス18に
よって両者を連結した状態に固定することができるよう
になっている。
而して、外套管11を挿入した状態で、該外套管11が体
壁から抜け出さないように保持するために、第2図に示
したように、外套管11はその左右の両側部位において手
術用の糸19を用いて固定されるようになされている。こ
の糸19は、体壁に抜い付けられて、その端部を端部カバ
ー14a,14bに設けた糸掛け部20に巻回することにより固
定するようにしている。ここで、糸掛け部20は、第3図
及び第4図に示したように、糸19が巻回されるボビン部
20aと、該ボビン部20aの端部に連設した糸19の抜け出し
を防止するための端板20bとを有し、このボビン部20aに
糸19が巻き付けられる。しかも、このボビン部20aの左
右両側の部分には切り欠き20cが形成されており、この
切り欠き20cによって、ボビン部20aに糸19を巻き付けた
ときに切り欠き20aの位置には間隙ができる。従って、
鋏等の治具を用いてボビン部20aに巻回した糸19を容易
に切断除去できるように構成されている。
本実施例は前述のように構成されるもので、トラカー
ル10を体内に挿入するには、まず体壁をメス等によって
所定の範囲分を切開すると共に、診断,治療等を行うべ
き体腔の内部に気腹ガスを充填する。
この状態で、外套管11に連設した弁部材13における弁
体15を通路開放状態に変位させて内針12を挿通させるこ
とによってトラカール10の組み付けを行い、内針12を切
開部分から体内に進入させ、外套管11の先端部分が当該
の体腔内に臨ませる。この状態で、内針12を外套管11か
ら抜き出す。これによって、弁部材13における弁体15は
ばね16の作用により自動的に通路遮断状態に切り換わ
り、体腔内の気腹ガスが外部に漏れ出すのが防止され
る。
第5図に示したように、この状態で、または内針12を
外套管11から抜き出す前の段階で、該外套管11の両側位
置に手術用の糸19を体壁に縫い込んで、この糸19の端部
を糸掛け部20のボビン部20aに巻回する。これによっ
て、この糸19によって外套管11が体壁からみだりに抜け
出さないように固定される。ここで、ボビン部20aは、
弁ケーシング14と端板20bとに挟まれたかなり狭い空間
であるから、糸19を複数回巻回すれば、その端部を格別
結んだりすることなく、固定できる。従って、糸19の体
壁に対する縫い付け作業は極めて容易に、しかも迅速に
行える。
そこで、内視鏡Sの挿入部を内針12を除去した外套管
11内に挿入する。このときには、弁部材13における弁操
作部材15cを操作して、弁体15を通路開放状態に変位さ
せなければならないが、外套管11を固定するための糸19
は弁ケーシング14の両端部カバー14a,14bに取り付けた
糸掛け部20に固定されているから、弁操作部材15cを押
動するときに外套管11が体壁から抜け出すおそれはな
い。また、外套管11の挿入経路11aに沿って内視鏡Sを
挿入した状態で、該内視鏡Sを操作する間においては、
この内視鏡Sに外套管11から引き抜く方向に力が作用す
ることがあるが、該外套管11はみだりに体壁から抜け出
すおそれはない。
特に、外套管11にキャップ17を装着して体壁との間に
隙間ができないように保持しているが、このキャップ17
は、図面から明らかなように逆円錐状となっているの
で、体腔内における気腹ガスの圧力の作用及び体壁の切
開部分における収縮力によって外套管11は体外に押し出
す力が作用する。しかしながら、この外套管11は、その
固定用の糸19により極めて安定した状態に保持される。
しかも、この糸19は弁ケーシング14の両端部カバー14
a,14bに取り付けた糸掛け部20において、それらと端板2
0bとの間に固定されているから、弁部材13の操作中にお
いて、この糸19に対して余分な張力が作用するおそれは
なく、従って外套管11は極めて安定した状態に保持され
る。
また、内視鏡Sによる診断,治療等が終了すると、該
内視鏡Sを外套管11から抜き取ると共に、該外套管11を
固定する糸19を切断することによって、この外套管11を
体壁から分離して回収する。ところが、糸掛け部20のボ
ビン部20aに複数回糸19が巻回されていると、外套管11
を回収した後に、該ボビン部20aには糸10の一部が巻回
されたまま残ることがある。然るに、このボビン部20a
には切り欠き20cが形成されており、この部位には糸と
の間に間隙が形成されているから、鋏等の治具によって
容易に糸を切断して除去することができる。
なお、前述した実施例においては、外套管11に挿入さ
れる内針12は、そのロッド部12aの先端部分が丸味を持
ったものを示したが、この内針のロッド部の先端部分を
鋭利に形成し、体壁に切開等を行わず、先端部分を直接
体壁に刺入するように構成してもよい。そして、この場
合には、外套管にキャップを装着する必要はない。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案は、弁部材の弁ケーシン
グに糸掛け部を形成するようになし、この糸掛け部は、
体壁に縫い付けた糸が巻回されるボビン部と、該ボビン
部の端部に連設され、糸の抜け出しを防止するための端
板とを備える構成としたので、外套管に内視鏡を挿入し
て、診断,治療等を行う際において、外套管がみだりに
体壁から抜け出すことがなく、また弁部材を操作すると
きに、糸に余分な張力が作用して外套管の位置がずれる
等の不都合を生じることがなくなり、該外套管を極めて
安定した状態に保持することができ、しかも糸をボビン
部に複数回巻き付けるだけで、極めて容易に、かつ迅速
に糸の端部を固定できるようになり、さらに外套管を体
壁から分離させた後に、糸掛け部のボビン部に巻き付い
たまま残存する糸を容易に除去できる等の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであって、第1図は
トラカールの全体構成図、第2図は外套管の断面図、第
3図は第2図のIII−III断面図、第4図は糸掛け部材の
外観図、第5図は作動説明図である。 10:トラカール、11:外套管、12:内針、13:弁部材、14:
弁ケーシング、15:弁体、19:糸、20:糸掛け部、20a:ボ
ビン部、20b:端板、20c:切り欠き。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外套管と、該外套管内に挿入される内針と
    からなり、該外套管に内針を挿入した状態で経皮的に体
    内に挿入して、内視鏡の挿入通路を確保するために、前
    記外套管に装着され、前記内針を外套管から取り外した
    状態で、外套管を糸で体壁に縫い付けて固定する構成と
    したものにおいて、前記外套管内に形成される挿入通路
    を閉鎖する弁部材を設け、該弁部材の弁ケーシングに
    は、前記体壁に縫い付けた糸が巻回されるボビン部と、
    該ボビン部の端部に連設され、前記糸の抜け出しを防止
    するための端板とから構成し、かつ前記ボビン部に切り
    欠き部を設けて、該切り欠き部では、前記糸を部分的に
    前記ボビン部の表面に対して隙間を持たせる構成とした
    ことを特徴とするトラカール。
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