JPH0856698A - トリ結核菌群の同定法 - Google Patents

トリ結核菌群の同定法

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JPH0856698A JP6215248A JP21524894A JPH0856698A JP H0856698 A JPH0856698 A JP H0856698A JP 6215248 A JP6215248 A JP 6215248A JP 21524894 A JP21524894 A JP 21524894A JP H0856698 A JPH0856698 A JP H0856698A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 遺伝子挿入配列IS901の挿入部位を含む
300bpのDNA塩基配列を増幅する1対のプライマ
ーを用いて、被検菌株の染色体DNAをポリメレースチ
ェインリアクション法(PCR法)により増幅し、その
増幅産物を常法により分析することを特徴とするトリ結
核菌群 (Mycobacterium avium complex)の同定法。 【効果】 これまでトリ結核菌群の同定には、それぞれ
の菌種に特異的な試薬セットが必要であり、操作が煩雑
であったが、本発明によれば簡単に、しかも正確かつ迅
速にトリ結核菌群の群別、同定が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トリ結核菌群の同定法
に関し、詳しくは遺伝子挿入配列IS901の挿入部位
のDNA塩基配列を増幅する1対のプライマーを用いて
トリ結核菌群の染色体DNAを増幅させ、得られた増幅
産物の分析からトリ結核菌群を同定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、トリ結核菌群は血清凝集反応により、血清型1〜3
のトリ結核菌と4〜28のイントラセルラーレ菌に型別
されているが、これらは生化学的性状が非常に類似して
いるため、医学・獣医学分野においてはトリ結核菌群と
して同一群にまとめて扱われてきた。しかし、トリ結核
菌群がトリの結核のみならず、動物及びヒトの抗酸菌
症,反芻獣のヨーネ病もしくはヒトのクローン病の原因
菌として重要視されるに伴い、その疫学的調査,病原因
子解明及び公衆衛生において、簡単で正確かつ迅速な同
定法の開発が要望されるようになってきた。
【0003】そこで、これまでに多くの研究者らによっ
て様々なトリ結核菌群の同定法が提案されてきた。例え
ば、Schaeferら及びTsang らは血清凝集反応及び血清型
特異抗原の薄層クロマトグラフィーによる血清型別法を
確立し、血清型1〜3をトリ結核菌、4〜28をイント
ラセルラーレ菌と型別した(Schaefer,W.B., MethodsMi
crobiol.,13:324-344.1980; Tsang,A.Y. ら, Int.J.Sys
t.Bacteriol.,33:285-292.1983)。一方、トリに対する
病原性やモルモットに対する皮内反応抗原(sensitine)
の型によって、Anz らはイントラセルラーレ菌を血清型
4〜6と8〜11の中間型及び血清型7と12〜20の
イントラセルラーレ型に分類している(Anz.W.ら,Zbl.B
akt.,I.Abt.Orig. 215:536-549.1970)
【0004】その後、16S rRNAの塩基配列やこ
れに対するプローブ及びDNA−DNAハイブリダイゼ
ーションの実験で、斎藤ら,Baess ら, Boedinghaus ら
及びWayne らによって、血清型1〜6,8〜11及び2
1はトリ結核菌であり、血清型7と12〜20はイント
ラセルラーレ菌であり、さらにどちらにも属さない群が
あることが提案され、現在ではこれが定説となりつつあ
る(Saito,H.ら, J.Clin.Microbiol.,28:1694-1697.199
0; Baess,I., Acta Pathol.Microbiol.Scand.,91:201-2
03.1983; Boedinghaus,B. ら, FEMS Microbiol.Lett.,7
0:197-204.1990; Wayne,L.G.ら, Int.J.Syst.Bacterio
l.,43:482-489.1993)。また、両菌種を同定するため
に、各菌種に特異的なrRNAに対するプローブ法や抽
出された染色体DNAを用いたDNA−DNAハイブリ
ダイゼーション法が確立されている。なお、第3のどち
らにも属さない群の同定法は、従来の生化学的方法と血
清型別による方法のみである(Dranke T.A.ら, J.Clin.M
icrobiol.,25:1442-1445.1987; Kusunoki,S.ら, J.Cli
n.Microbiol.,29:1596-1603,1991)。
【0005】本発明は、トリ結核菌とイントラセルラー
レ菌の染色体DNAを対象としてこれら2菌種の群別,
同定を簡便で正確かつ迅速に実施する方法を確立するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は遺伝
子挿入配列IS901の挿入部位を含む300bpのD
NA塩基配列を増幅する1対のプライマーを用いて、被
検菌株の染色体DNAをポリメレースチェインリアクシ
ョン法(PCR法)により増幅し、その増幅産物を常法
により分析することを特徴とするトリ結核菌群の同定法
に関する。
【0007】本発明では、遺伝子挿入配列IS901
挿入部位を含む300bpのDNA塩基配列を増幅する
1対のプライマーとして、Kunze らが報告した遺伝子挿
入配列IS901の挿入部位の前後300bpを特異的
に増幅するプライマーB(Kunze, Z.Mら,J.Clin.Microb
iol.,30:2366-2372(1992))を使用する。このプライマー
は下記の塩基配列で特定される。 CAGCCAGCCGAATGTCATCC CAACTCGCGACACGTTCACC 上記1対のプライマーを用いて被検菌株であるトリ結核
菌群の菌株から抽出した染色体DNAをPCR法により
増幅し、得られたPCR増幅産物を常法に従って分析す
ることによって、トリ結核菌とイントラセルラーレ菌を
簡単に正確かつ迅速に群別,同定することができる。
【0008】プライマーBによるPCR増幅産物は、1
776bp,1070bp及び300bpの3種類の鎖
長を有する。このうち1776bpのPCR増幅産物が
得られた菌株は、遺伝子挿入配列IS901が存在する
ことを示し、300bpのPCR増幅産物が得られた菌
株は、遺伝子挿入配列IS901が挿入される部位の配
列が存在することを示す。また、1070bpのPCR
増幅産物が得られた菌株は、イントラセルラーレ菌特異
的な未報告の遺伝子が存在することを暗示する。なお、
上記の3種類のPCR増幅産物の鎖長については、実際
の挿入認識配列部位に数bpの長短がある場合もある。
【0009】以下に、本発明によるトリ結核菌群の同定
法の具体的手法を示すが、本発明はこれに限定されるも
のではない。 (1)DNA抽出 まず、常法により被検菌株を酵素処理した後、SDSで
溶菌し、DNAをフェノールクロロホルム抽出とエタノ
ール沈澱で分離精製するか、あるいはバイオ・ラッド社
のインスタジーンDNA精製マトリックスを用いて、被
検菌株からDNAを抽出する。 (2)DNA増幅 遺伝子挿入配列IS901の挿入部位の前後300bp
を特異的に増幅するプライマーBを用いて、上記の方法
で抽出したDNAからPCR法により、目的とするDN
Aを増幅し、特定のPCR増幅産物を得、そのサイズを
検討する。なお、プライマーの終濃度は1μMとし、Ge
neAmp (商品名、PCR Reagent Kit 、宝酒造(株)製)
を用い、通常94℃,1分、68℃,1分、72℃,1
分を1サイクルとする36サイクルで標的DNAの増幅
を実行する。
【0010】(3)DNA検出 PCR増幅産物の2%アガロースゲル電気泳動を行い、
エチジウムブロマイド染色によりDNAバンドの存在の
有無によりPCR増幅産物を検出する。なお、この際に
分子量マーカーも同時に電気泳動し、PCR増幅産物の
サイズの同定も行う。 (4)トリ結核菌群の同定 上記の電気泳動により判明したPCR増幅産物のサイズ
から、被検トリ結核菌群の同定を行う。すなわち、被検
菌株のPCR増幅産物が300bpまたは1776bp
の鎖長を有するものはトリ結核菌、PCR増幅産物が1
070bpの鎖長を有するものはイントラセルラーレ菌
と同定する。
【0011】本発明の方法による同定の対象は実用上、
トリの結核,動物及びヒトの抗酸菌症,反芻獣のヨーネ
病もしくはヒトのクローン病のいずれかの原因菌である
が、その他のトリ結核菌やイントラセルラーレ菌に対し
ても適用することができる。
【0012】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳しく説明す
る。 試験例1 この例では各種抗酸菌参照株について、プライマーBを
用いて上記した方法により処理してPCR増幅産物を得
た後、該PCR増幅産物の電気泳動法による分析からト
リ結核菌群の同定を行った。なお、比較のため、プライ
マーBの代わりに遺伝子挿入配列IS901の1108
bpを特異的に増幅するプライマーA(Kunze ら, J.Cl
in.Microbiol.,30:2366-2372(1992)) またはトリ結核菌
の亜種であるヨーネ菌(Mycobacterium avium subsp. p
aratuberculosis)に特異的な遺伝子挿入配列IS900
の229bpを特異的に増幅するプライマーC(Vary
ら,J.Clin.Microbiol.,28:933-937(1990))を用いて同
様にしてトリ結核菌群の同定を行った。
【0013】結果を第1表に示した。表から明らかなよ
うに、血清型1〜3の菌株(5株中4株)由来のDNA
をプライマーBを用いて増幅して得たPCR増幅産物に
は遺伝子挿入配列IS901の保有を示す1776bp
の鎖長のものの存在が確認された。また、血清型1の残
りの1株と血清型4〜6,8〜11および21の菌株由
来のDNAをプライマーBを用いて増幅して得たPCR
増幅産物には遺伝子挿入配列IS901の挿入部位の存
在を示す300bpのPCR増幅産物が確認された。
【0014】さらに、その他の血清型7,12〜17,
19および20の菌株由来のDNAからはプライマー
A,CではPCR増幅産物が得られなかったが、プライ
マーBにより約1070bpのPCR増幅産物が得られ
た。以上の結果から、これらの菌株をトリ結核菌あるい
はイントラセルラーレ菌と同定することは、前述した斎
藤ら,Baess ら, Boedinghaus ら及びWayne らの報告と
矛盾はなかった。さらに、トリ結核菌の亜種であるヨー
ネ菌の参照株(ATCC19698)からはプライマーCにより遺
伝子挿入配列IS900の保有を示す229bp及びプ
ライマーBにより300bpの増幅産物が得られた。ま
た、かってはヨーネ病とされていたが、最近の知見から
トリ結核菌とされるべきP−18,Teps及びP−1
0株はプライマーBにより遺伝子挿入配列IS901
保有を示す1776bpの鎖長のPCR増幅産物が得ら
れた。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】図1は、血清型別の菌株由来DNAをプラ
イマーBを用いて増幅して得たPCR増幅産物のサイズ
を検討したアガロース電気泳動の写真である。1776
bpのバンドはIS901のDNA塩基配列由来のバン
ドであり、300bpのバンドはIS901が挿入する
部位の上流と下流それぞれ150bpのDNA塩基配列
由来のバンドである。また、1776bpと300bp
の間のバンドはイントラセルラーレ菌に特異的なバンド
である。図1の各レーンは以下の菌株由来のPCR増幅
産物を示す。なお、( )内の数値は血清型を示す。 レーン1:ATCC 15769(1),レーン2:11907-300(1),レー
ン3:14141-1395(2),レーン4:6195(3), レーン5:128
-Germany(3),レーン6:13528-1079(4), レーン7:4443-
1237(5),レーン8:34540(6),レーン9:Manten 157(7),
レーン10:14658-1686(8), レーン11:6450-204(9), レー
ン12:1602-1965(10), レーン13:14186-1424(11),レーン
14:P42(12), レーン15:Chance(13),レーン16:P39(14)
【0018】図2は、プライマーBによるPCR増幅産
物について分子量測定用マーカーの各バンドと比較した
電気泳動写真である。レーン1はトリ結核菌群 ATCC 15
769(1) 由来の、レーン2はトリ結核菌群 11907-300
(1)由来の、レーン3はトリ結核菌群 P39 (14) 由来の
PCR増幅産物を示す。なお、( )内の数値は血清型
を示す。レーン4は分子量マーカー pHYである。
【0019】図3は、上記のプライマーBによる300
bp,1070bp及び1776bpのPCR増幅産物
を制限酵素BclI,HinfI及びKplIで切断
し、切断の有無と切断断片の長さを測定するためアガロ
ース電気泳動した写真である。1070bpのPCR増
幅産物の制限酵素切断パターンは300bp及び177
6bpのPCR増幅産物のパターンとは異なり、107
0bpのPCR増幅産物がイントラセルラーレ菌に特異
的な産物であることが判明した。なお、図3の各レーン
は以下のように各PCR増幅産物をそれぞれの制限酵素
で切断したことを示す。 1:pHY 分子量マーカー,2:1070bp BclI消化,3:
1070bp HinfI消化,4:1070bp KplI消化,5:1070bp
無処理,6:1776bp BclI消化,7:1776bpHinfI消
化,8:1776bp KplI消化,9:1776bp 無処理,10:
300bp BclI消化,11: 300bp HinfI消化,12: 300bp
KplI消化,13: 300bp 無処理,14:pHY 分子量マー
カー
【0020】図4は、プライマーBによるPCR増幅産
物1776bpの制限酵素切断地図である。なお、17
76bpは遺伝子挿入配列IS901とその挿入認識配
列の上流150bpと下流150bpよりなる。
【0021】実施例1 豚抗酸菌症が発生した豚及び飼養環境から抗酸菌120
株を分離した。これらの菌株は使用するまで−80℃に
保存され、使用前にミドルプルーク7H11寒天培地
(OADCエンリッチメント添加)で継代してコロニー
を確認した。分離菌株は、斎藤らの方法(斎藤ら,臨床
検査,26:1539-1544(1982))に従って生化学的性状検査
を行い、モノクローナル抗体を使った菌体凝集反応と血
清型特異的糖脂質の薄層クロマトグラムにより血清型を
決定し、菌株を同定した。
【0022】(1)DNA抽出 200μlのバイオ・ラッド社のインスタジーンDNA
精製マトリックスに1〜10個の被検菌株コロニーを浮
遊し、56℃で30分処理した。10秒間ボルテックス
でミックスし、100℃で8分処理した後、再度10秒
間ボルテックスでミックスし、17,000×gで5分
遠心分離後、得られた上清をDNA抽出溶液とした。 (2)PCRの実施 プライマーBを用いて、上記の方法で抽出したDNAか
らPCR法により、目的とするDNAを増幅し、特定の
PCR増幅産物を得た。なお、PCRの条件は試験例1
と同様に行った。 (3)DNA検出 PCR増幅産物の2%アガロースゲル電気泳動を行い、
エチジウムブロマイド染色によりDNAバンドを検出し
た。PCR増幅産物の分布の結果を第2表に示した。表
から明らかなように、豚抗酸菌症由来抗酸菌120株中
トリ結核菌群107株と未同定3株から300bpのP
CR増幅産物が確認された。
【0023】
【表3】
【0024】実施例2 神戸環境衛生研究所より分与されたヒト由来のトリ結核
菌群の15菌株を用いて実施例1と同様に行った。PC
R増幅産物の分布の結果を第3表に示した。表から明ら
かなように、ヒト由来トリ結核菌群15株中の血清型
1,2,8の7株及び未同定3株から300bpあるい
は1776bpのPCR増幅産物が確認され、血清型1
5の2株から1070bpのPCR増幅産物が確かめら
れた。
【0025】
【表4】
【0026】実施例3 ヨーネ病汚染牛群の糞便を常法に従いHPCで処理し、
マイコバクチン加ハロルドの卵黄培地で37℃にて6〜
12週間培養し、検出されたコロニーをヨーネ病汚染牛
群由来野外分離抗酸菌株として27株用い、実施例1と
同様に行った。PCR増幅産物の分布の結果を第4表に
示した。表から明らかなように、27株中22株はトリ
結核菌の亜種であるヨーネ菌と同定された。この22株
の全てにプライマーBにより300bpのPCR増幅産
物が確認された。このことにより、ヨーネ菌を種レベル
で同定できることが確認された。羊や山羊のヨーネ病へ
の関与が疑われているシリバチカム菌(Mycobacterium
avium subsp. silvaticum)は遺伝子挿入配列IS901
を保有しているとの報告もあり、この亜種の同定に威力
を発揮する可能性がある。
【0027】
【表5】
【0028】
【発明の効果】これまでトリ結核菌群の同定には、それ
ぞれの菌種に特異的な試薬セットが必要であり、操作が
煩雑であったが、本発明によれば簡単に、しかも正確か
つ迅速にトリ結核菌群の群別、同定が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 トリ結核菌群の各血清型参照株から抽出され
たDNAをプライマーBで増幅し、そのPCR増幅産物
をアガロースゲル電気泳動した結果の写真である。
【図2】 プライマーBによるPCR増幅産物をアガロ
ースゲル電気泳動し、その分子量を測定した結果の写真
である。
【図3】 プライマーBによるPCR増幅産物の制限酵
素切断パターンのアガロースゲル電気泳動写真である。
【図4】 プライマーBによるPCR増幅産物1776
bpの制限酵素切断地図である。
【符号の説明】
B:BclI H:HinfI K:KplI □:遺伝子挿入配列IS901 ■:上記挿入配列の挿入認識配列の上流150bpと下
流150bp 矢印(→と←):一対のプライマーB

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遺伝子挿入配列IS901の挿入部位を
    含む300bpのDNA塩基配列を増幅する1対のプラ
    イマーを用いて、被検菌株の染色体DNAをポリメレー
    スチェインリアクション法(PCR法)により増幅し、
    その増幅産物を常法により分析することを特徴とするト
    リ結核菌群 (Mycobacterium avium complex)の同定法。
  2. 【請求項2】 トリ結核菌群が、トリ結核菌(Mycobact
    erium avium)及びイントラセルラーレ菌 (Mycobacteriu
    m intracellulare) である請求項1記載の同定法。
  3. 【請求項3】 トリ結核菌由来のPCR増幅産物が、遺
    伝子挿入配列IS901の挿入部位を含む300bpま
    たは遺伝子挿入配列IS901の挿入部位及び遺伝子挿
    入配列IS901を含む1776bpの鎖長を有するも
    のであり、イントラセルラーレ菌由来のPCR増幅産物
    が遺伝子挿入配列IS901とは異なる制限酵素切断パ
    ターンをもつ1070bpの鎖長を有するものである請
    求項1記載のトリ結核菌群の同定法。
  4. 【請求項4】 被検菌株がトリの結核,動物及びヒトの
    抗酸菌症,反芻獣のヨーネ病もしくはヒトのクローン病
    のいずれかの原因菌である請求項1記載のトリ結核菌群
    の同定法。
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