JPH0856479A - 植生体とその製造方法 - Google Patents
植生体とその製造方法Info
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Abstract
上に種子4や肥料5などの植生材6を散布し、この植生
材6の上から水崩壊性又は分解性のホットメルト接着剤
16を綿菓子状にスプレーして植生材6を固定した。 【効果】 スプレーされたホットメルト接着剤16は短
時間で固化するので、大型の乾燥機等を備えた乾燥工程
が不要となり、種子4の枯死や肥料5の変成が防止され
る。
Description
られる植生体と、その製造方法に関するものである。
シートに、種子、肥料等の植生材を水溶性糊材で一体的
に接着し、ウェブあるいはシートを上にして法面等の緑
化地盤に敷設する植生体が知られている。また、この植
生体は、分解性繊維のウェブあるいはシートの上に植生
材を散布し、その上から水溶性糊剤を散布し、乾燥して
作られていた。
糊材は接着力が弱いので、乾燥中に、また運搬及び施工
の最中に、植生材が分解性繊維のウェブあるいはシート
から剥離するという問題があった。
必要とするので、エネルギーを大量消費し、乾燥中に植
生体が焼損する危険があり、高温に長時間曝された種子
が枯死したり肥料が変成したりするという問題があっ
た。
性糊剤を用いることの上記問題点を解消するためになさ
れたもので、請求項1の発明に係る植生体は、分解性繊
維のウェブあるいはシートの上に配置された植生材を、
水崩壊性又は分解性のホットメルト接着剤をスプレーし
て形成した綿菓子状の被覆層で保持したものである。
覆材を有する分解性繊維のウェブあるいはシートの上に
植生材を配置し、この植生材を水崩壊性又は分解性のホ
ットメルト接着剤をスプレーして形成した綿菓子状の被
覆層で保持したものである。
製造方法で、分解性繊維のウェブあるいはシートの上に
植生材を散布し、この植生材の上から水崩壊性又は分解
性のホットメルト接着剤を綿菓子状にスプレーするもの
である。
製造方法で、被覆材の上に分解性繊維のウェブあるいは
シートを固定し、該ウェブあるいはシートの上に植生材
を散布し、この植生材の上から水崩壊性又は分解性のホ
ットメルト接着剤を綿菓子状にスプレーするものであ
る。
時から、水崩壊性あるいは分解性のホットメルト接着剤
をスプレーするまでの間、下方から空気を吸引するのが
望ましい。また、水崩壊性あるいは分解性のホットメル
ト接着剤のスプレー後に、無機質微小粉末を添付しても
よい。
いは分解性のホットメルト接着剤を綿菓子状にスプレー
することにより、分解性繊維のウェブあるいはシートに
植生材を固定している。また、綿菓子状に薄くスプレー
されたホットメルト接着剤は極めて短時間で固まる。し
たがって、ウェブやシートの上にランダムに散布された
植生材が確実に保持される。また、乾燥の必要がないの
で、種子が枯死したり肥料が変成したりすることがな
い。さらに、ホットメルト接着剤としては、分解性又は
水崩壊性のものを使用しているので、植生体を地盤に敷
くと雨水等の影響によって簡単に分解又は崩壊し、植物
の発芽を阻害することもない。
いは分解性のホットメルト接着剤をスプレーするまでの
間、ウェブあるいはシートの下から空気を吸引すると、
スプレーされたホットメルト接着剤による植生材の固定
が瞬時かつ確実に行える。さらに、水崩壊性あるいは分
解性のホットメルト接着剤のスプレー後に無機質微小粉
末を添付すると、ホットメルト接着剤の粘着性が無くな
り、製造された植生体をすぐにロール状に巻回しても、
ホットメルト接着剤がシートや被覆材の表面に付着する
ことがない。
ついて説明する。図1は本発明に係る植生体1の部分断
面図で、この植生体1において、最上部の被覆材2は、
公知の合成樹脂ネット、わらむしろ、天然繊維の網など
である。被覆材2の下には、レーヨン、麻、木綿、ウー
ル、絹など微生物に分解される繊維からなるウェブ3、
又は紙、パルプにピートモスあるいはバークを混抄した
薄層シート、不織布など分解性繊維のシート3’が配置
されている。ここで、ウェブ3とは、カード機によっ
て、繊維塊を櫛けずり、繊維にある程度方向性を持たせ
た薄綿状のものをいう。上記ウェブ3あるいはシート
3’は、レーヨンに、分解速度が遅く、湿潤時の見かけ
体積変化の小さい未脱脂木綿を混合するというように、
微生物に分解される繊維同士を混合して形成してもよ
い。
くとも種子4、肥料5を含む植生材6が、水崩壊性ある
いは分解性のホットメルト接着剤からなる被覆層7によ
って被覆し固定されている。上記植生材6には、植生体
1を敷設する現場の条件に応じて適宜、有機質あるいは
無機質の土壌改良材や、高吸水性樹脂など保水材を加え
てもよい。水崩壊性あるいは分解性のホットメルト接着
剤としては、ゼラチン、水溶性のPVAなどを含み、水
によって形状が崩れるもの、あるいはポリカプロラクト
ン、でんぷんなどを原料とする微生物によって分解され
るものが好ましい。また、被覆層7は、細長い繊維が絡
み合った状態の綿菓子状の薄い層である。従って、植生
体1が現場に施工され、降雨によってホットメルト接着
剤が崩壊するか、もしくは現場土壌の微生物によってホ
ットメルト接着剤が分解され、種子4は、支障なく発芽
生育することができる。
剤には、例えばクレー、タルク、炭酸カルシウム、硫酸
バリウム、カオリン、セピオライト、酸化チタンなど粒
子が細かく粒度分布が適当なものから選ばれた無機質微
小粉末8を添付するのが好ましい。この際、アルカリ性
のものを用いれば、酸性土壌のpH矯正となり、好都合
である。
装置を示し、カード機9はローラーカード、ランダムカ
ードなど公知のカード機で、このカード機9によってシ
ート状に成形された分解性繊維のウェブ3はベルトコン
ベア10によって運ばれる。一方、被覆材2はロール1
1から送り出され、糊材ロール12に片面に糊が塗布さ
れた後、この糊が塗布された面を上にして搬送される。
また、被覆材2の上にはウェブ3が重ね合わされ、非粘
着性加圧ロール13により両者が接着される。なお、被
覆材2と分解性繊維のウェブ3との接着は、糊材ロール
12、非粘着性加圧ロール13を用いた方法に限らず、
ヒートシール、ホットメルトで行ってもよい。
良材を含む植生材6は、ホッパー14から分解性繊維の
ウェブ3に散布され、ガン15からスプレーされる水崩
壊性あるいは分解性のホットメルト接着剤16によって
固定される。スプレーされたホットメルト接着剤16
は、細長い繊維が絡み合った状態の綿菓子状の薄い層を
形成している。したがって、その後コールド・エア・ス
プレー17により冷却されるとすぐに固まる。
いは分解性のホットメルト接着剤16による固定後ま
で、被覆材2側から吸引機18で空気を吸引することに
より、植生材6は散乱することなく分解性繊維のウェブ
3に密着する。また、空気の流れができるのでスプレー
されたホットメルト接着剤16は冷却され固化し、瞬時
の固定が可能になる。
質微小粉末8がホットメルト接着剤16からなる被覆層
7上に添付される。添付方法は、ホッパー19からの重
力落下以外でも、空気による圧送吹付など粉体力学的に
適当なものであれば良い。この無機質微小粉末8は粘着
性を持たないので、製造直後に植生体1をロールに巻き
取っても、植生体1同士がくっつくことはない。なお、
図示するように、吸引機18の吸引領域を、無機質微小
粉末8の添付後まで含めておくと、無機質微小粉末8の
飛散を防止しつつ、これを確実に被覆層7に添付するこ
とができる。なお、工場の換気などで風が影響する場合
には、図2,3のように防風カバー20を周囲に設置す
る。
ート3′を用いる場合の製造装置を示し、シート3’は
ロール21から送り出される点と、ベルトコンベア10
が不要な点で相違する。その他の構成は同一であり、同
一部分には同一の符号を付して、構成及び植生体の製造
工程の説明は省略する。
生体及びその製造方法では、水崩壊性あるいは分解性の
ホットメルト接着剤を綿菓子状にスプレーした被覆層
で、分解性繊維のウェブあるいはシートに植生材を固定
している。したがって、植生体から植生材が簡単に剥離
することがない。また、スプレーされたホットメルト接
着剤は短時間で固化するので、大型の乾燥機等を備えた
乾燥工程が不要となり、種子の枯死や肥料の変成が防止
される。さらに、ホットメルト接着剤は雨水等によって
簡単に崩壊又は分解するので、種子が素早く土壌に接触
して発根すると共に、植物の発芽及び生育が良好に行わ
れる。そして、水溶性糊材を用いて種子等の植生材を固
定するものでは、これらの植生材に高吸水性樹脂を用い
ることはできなかったが、スプレーされたホットメルト
接着剤は即座に固化するので、植生体に上記高吸水性樹
脂を含めることも可能となる。
ルト接着剤による固定後まで、シート側から空気を吸引
すると、瞬時の固定が容易になる。さらに、水崩壊性あ
るいは分解性のホットメルト接着剤による固定後に無機
質微小粉末を添付すると、ホットメルトの粘着性が残ら
ず、製造された植生体をすぐに巻き取っても互いにくっ
つくことがないので、展開したときの破損が防止され
る。
ある。
ある。
3′…分解性繊維のシート、4…種子、5…肥料、6…
植生材、7…水崩壊性あるいは分解性ホットメルト、8
…無機質微小粉末、9…カード機、10…ベルトコンベ
ア、12…糊材ロール、13…非粘着性加圧ロール、1
4…ホッパー、15…ガン、17…コールド・エア・ス
プレー、18…吸引機、19…ホッパー、20…防風カ
バー。
Claims (6)
- 【請求項1】 分解性繊維のウェブあるいはシートの上
に配置された植生材を、水崩壊性又は分解性のホットメ
ルト接着剤をスプレーして形成した綿菓子状の被覆層で
保持したことを特徴とする植生体。 - 【請求項2】 下面に被覆材を有する分解性繊維のウェ
ブあるいはシートの上に植生材を配置し、この植生材を
水崩壊性又は分解性のホットメルト接着剤をスプレーし
て形成した綿菓子状の被覆層で保持したことを特徴とす
る植生体。 - 【請求項3】 分解性繊維のウェブあるいはシートの上
に植生材を散布し、この植生材の上から水崩壊性又は分
解性のホットメルト接着剤を綿菓子状にスプレーするこ
とを特徴とする植生体の製造方法。 - 【請求項4】 被覆材の上に分解性繊維のウェブあるい
はシートを固定し、該ウェブあるいはシートの上に植生
材を散布し、この植生材の上から水崩壊性又は分解性の
ホットメルト接着剤を綿菓子状にスプレーすることを特
徴とする植生体の製造方法。 - 【請求項5】 植生材の散布時から、水崩壊性あるいは
分解性のホットメルト接着剤をスプレーするまでの間、
下方から空気を吸引することを特徴とする請求項3又は
4の植生体の製造方法。 - 【請求項6】 水崩壊性あるいは分解性のホットメルト
接着剤のスプレー後に、無機質微小粉末を添付すること
を特徴とする請求項3から5のいずれかの植生体の製造
方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP20191294A JP3652386B2 (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | 植生体とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP20191294A JP3652386B2 (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | 植生体とその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0856479A true JPH0856479A (ja) | 1996-03-05 |
JP3652386B2 JP3652386B2 (ja) | 2005-05-25 |
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JP (1) | JP3652386B2 (ja) |
-
1994
- 1994-08-26 JP JP20191294A patent/JP3652386B2/ja not_active Expired - Fee Related
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