JPH0856203A - 無線測定方法および装置とこれを用いた無線中継装置 - Google Patents

無線測定方法および装置とこれを用いた無線中継装置

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JPH0856203A
JPH0856203A JP6190298A JP19029894A JPH0856203A JP H0856203 A JPH0856203 A JP H0856203A JP 6190298 A JP6190298 A JP 6190298A JP 19029894 A JP19029894 A JP 19029894A JP H0856203 A JPH0856203 A JP H0856203A
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signal
circuit
base station
antenna
amplitude modulation
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JP6190298A
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Shinichi Ishikawa
伸一 石河
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中継無線通信の不感地対策を効果的かつ安
価、簡単に行えるようにすること。 【構成】 基地局からの電波を受信する基地局側アンテ
ナ11で受信した信号に振幅変調を施す変調手段と、振
幅変調後の信号を移動局に電波を送信する移動局側アン
テナ12に供給する手段と、移動局側アンテナ12から
送信された振幅変調後の信号電波を基地局側アンテナ1
1で再度受信した後の受信信号の帯域内の所定のチャネ
ルの信号を取り出す手段と、取り出した信号から振幅変
調成分を検出する周期検波回路23と、検出した振幅変
調成分と送信以前の振幅変調にかかる振幅変調成分とを
比較して基地局側アンテナ11と移動局側アンテナ12
との間の結合度を測定する結合度計測回路24とを具え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、受信アンテナで受信し
た無線周波数の信号を増幅し、この受信信号と同一の無
線チャネルの信号で送信アンテナから再送信する無線中
継装置の送受アンテナ間結合減衰量を測定する無線測定
方法および装置とこれを用いた無線中継装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話および自動車電話等の移動通信
では、サービス地域内であっても周囲の地形(山かげ)
や建物の影響(ビル陰)で無線基地局と移動局との間の
電波の伝搬損失が大きく通信が困難な弱電界領域(不感
地)と呼ばれる場所が存在する。
【0003】このような不感地対策として、無線中継装
置が用いられる。この場合、無線中継装置の利得をG、
同装置の対基地局アンテナ・対移動局アンテナ間、すな
わち、送受アンテナ間の結合減衰量をLとしたとき、無
線中継装置の利得が送受アンテナ間の結合減衰量よりも
大きい場合(L<G)、系は不安定となり発振を起こ
す。すなわち、無線中継装置において、移動局側アンテ
ナから送信された電波の一部が再度基地局側アンテナに
入り、再度増幅される。これが繰り返されて不要な大出
力の電波が中継装置から送信されてしまい問題となる。
従って、中継装置の送受アンテナ間の結合減衰量が中継
装置の利得よりも十分大きくなるように調整する必要が
ある。
【0004】また、図5に示すように、山1の頂点にあ
る無線中継装置2における送受アンテナ間減衰量を定期
的に測定することによって、送受アンテナの周辺の変化
(草木3、雨,雪の環境変化、経年経時変化)による送
受アンテナ間の結合減衰量の低下を監視し、無線中継装
置を保守する必要がある。図5中、4は基地局、5は移
動局、6は不感地を示す。
【0005】以上を考慮した従来技術として、例えば、
特開昭64−65941号に記載された無線測定装置が
知られている。この無線測定装置は、無線中継装置の受
信アンテナで受信した受信信号の周波数をシフトせしめ
て送信信号として同一の無線チャネルで送信アンテナか
ら送信し、これを受信アンテナで受信して、その信号成
分から該無線中継装置の送受アンテナ間の伝搬減衰量を
測定する測定装置であって全中継周波数帯域を分割し、
分割した帯域ごとに該帯域内で中継しているチャネルを
用いて前記シフトせしめた周波数成分を検出する検出部
と、分割した帯域内に中継チャネルが無い場合に該帯域
内に擬似的にチャネルに相当する信号を生成して入力す
る信号部とを具備し、前記検出部で受信信号に含まれる
周波数シフトされた送信信号成分を検出することにより
全中継帯域における送受アンテナ間伝搬減衰量を測定す
る構成であることを特徴とするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の装置
は、前述したように構成されているので、周波数をシフ
トさせる周波数変換器および送受アンテナ間減衰量を検
出する検出部(リップル検出・レベル検出器と制御器)
を具えなければならず、かなり複雑であり、またこのよ
うな複雑な回路が付随するため、かなりのコスト高にな
る。
【0007】そこで本発明の目的は、以上のような問題
を解消し、簡単で安価に送受アンテナ間の結合度を測定
する無線測定方法および装置を提供することにある。
【0008】さらに本発明の他の目的は、上記測定装置
を用いて送受アンテナ間の結合度を最小にするようにし
た無線中継装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1にかかる発明は、基地局からの電波を受信する
基地局側アンテナで受信した電波信号に振幅変調を施し
たのち、同一の周波数で、移動局に電波を送信する移動
局側アンテナから送信し、前記送信された電波を前記基
地局側アンテナで再度受信し、前記再度受信された電波
信号の振幅変調成分と、前記送信以前の振幅変調成分と
の比較を行うことにより、前記基地局側アンテナと前記
移動局側アンテナとの間の結合度を測定することを特徴
とする。
【0010】さらに請求項2にかかる発明は、基地局か
らの電波を受信する基地局側アンテナで受信した信号に
振幅変調を施す変調手段と、前記振幅変調後の信号を、
移動局に電波を送信する移動局側アンテナに供給する手
段と、前記移動局側アンテナから送信された前記振幅変
調後の信号電波を前記基地局側アンテナで再度受信した
後の受信信号の帯域内の所定のチャネルの信号を取り出
す手段と、前記取り出した信号から振幅変調成分を検出
する検出回路と、前記検出した振幅変調成分と前記送信
以前の前記振幅変調にかかる振幅変調成分とを比較して
前記基地局側アンテナと前記移動局側アンテナとの間の
結合度を測定する計測回路とを具えたことを特徴とす
る。
【0011】さらに請求項3にかかる発明は、前記変調
手段は周波数100Hz未満の周波数で振幅変調を施
し、前記検出回路は同期検波方式で振幅変調成分を検出
することを特徴とする。
【0012】さらに請求項4にかかる発明は、請求項2
または3の無線測定装置と、可変移相回路と可変減衰回
路をもつキャンセル回路と、前記移動局側アンテナから
送信する信号の一部を前記キャンセル回路に入力する手
段と、前記キャンセル回路の出力を前記基地局側アンテ
ナで受信された電波信号と合成する手段と、前記計測回
路の測定結果に基づいて前記結合度が最小になるように
前記可変移相回路と前記可変減衰回路を調整する手段と
を具えたことを特徴とする。
【0013】
【作用】
(1)本発明の無線測定方法および装置は、基地局側ア
ンテナで受信した電波信号に振幅変調を加えて測定を行
うものである(請求項1,2)。
【0014】従って、無線中継装置が動作中でも測定可
能であり、測定のために中継装置を止める必要がない。
不感地で通信不能時間が発生することがない。
【0015】従来技術のように、微小な周波数シフトを
行う必要がないので、周波数コンバータや精密な検出装
置が不要になる。本発明では、かわりに構成の簡単な振
幅変調手段を使うので低価格になるし、検出回路も簡単
になる。
【0016】(2)請求項3においては、振幅変調は1
00Hz未満で行う。通常フェージング現象は100H
z以内で生じる。このため移動局受信機では100Hz
程度までの電波強度変動をキャンセルする回路をもって
いる。本発明のように送信電波に振幅変調を加えても1
00Hz以内であれば、通信内容には全く影響が生じな
い。
【0017】また、検出回路としては、振幅変調に使う
信号を参照信号として同期検波方式を用いる。これによ
って感度が高くかつ比較的安価な検出器が実現できる。
【0018】(3)請求項4においては、結合波を常時
キャンセルすることによって、従来のような保守作業は
不要になる。従来は、測定結果に基づいて中継装置の利
得を下げたりアンテナの設置場所、高さ、方向等を修正
したりしていた。中継装置の利得を下げることは、本来
の中継装置の要求仕様と矛盾する。不感地へ電波を送る
ために、わざわざ中継装置をおいて電波を増幅して送信
しているのに、「利得を下げる」ことは不感地へ送る電
波を弱くすることになってしまう。本発明によれば、不
要な結合波は装置内部で電子的に消去するので、利得を
下げる必要がなく十分に強い電波を送信できる。また、
利得調整に伴うアンテナや装置の保守作業で送信電波を
止めることも不要となる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0020】図1に本発明の1実施例にかかる無線中継
装置のブロック図を示す。図1における下り回線を増幅
回路を中心に詳細に示したものが図2である。図3は図
1の測定とキャンセルを行う部分をさらに詳細に示した
ものである。
【0021】本実施例としては周波数帯は1491〜1
501MHzを使う場合を想定する。さらに、この周波
数帯は図6のようにいくつかに分割されており、Q地点
(の無線中継装置)では2ケの部分が割当てられて中継
を行っているとする。分割された周波数帯の各部分はさ
らにいくつかの通信チャネルをもっている。また、基地
局からの下り回線には制御チャンネルと呼ぶチャンネル
が設けられており、周波数帯を分割するときには分割さ
れたどの部分にも、少なくとも一つの制御チャンネルが
入るように構成されている。制御チャンネルの役割は、
常時電波を出して、通信管理等に使われることである。
本発明はこの制御チャンネルを使用する。各地点P,
Q,Rで使用しているそれぞれの周波帯に含まれる制御
チャンネルをC1 〜C4 で示した。
【0022】本実施例ではQ地点に無線中継装置を設置
する場合を例にとる。Q地点では、制御チャンネルC1
の付近の周波数を多く使用しているので、一般的にはC
1 を用いて本発明を実行すればよい(Q地点における地
形の影響などによる特別の理由があればC3 を用いても
よい)。
【0023】図1において、11は基地局側アンテナで
あって、下り信号電波に対しては受信アンテナとなり、
上り信号に対しては送信アンテナとなる。12は移動局
側アンテナであって、下り信号に対しては送信アンテナ
となり、上り信号電波に対しては受信アンテナとなる。
基地局側アンテナ11で受信された信号はサーキュレー
タ(方向性のある伝送回路であって、信号の入出力方向
は以下の説明の通りである)13を通って下り増幅回路
14に入力され、後述(図2)するように増幅され、別
のサーキュレータ15を通して移動局側アンテナ12か
ら放射される。同様にして、移動局側アンテナ12で受
信された信号は、サーキュレータ15、上り増幅回路1
6、サーキュレータ13を経て基地局側アンテナ13か
ら放射される。17は2つの増幅回路14,16に周波
数変換のための信号を供給するローカルオシレータであ
る。18,19は2つのアンテナ11,12に対する伝
送線路に所定の結合度をもたせて各々配置された一方向
にのみ信号を通過させる方向性結合器であって、18は
アンテナ11への伝送路にキャンセル回路20からの信
号を結合度に応じて入力し、19はアンテナ12からの
伝送路から結合度に応じて信号を取り出しキャンセル回
路20に供給する。
【0024】下り増幅回路14から分配され取り出され
た中間周波数(IF)の信号は、前処理回路21に入力
され、変調回路22からの信号は下り増幅回路14に供
給される。前処理回路21からの信号は同期検波回路2
3に入力され、同期検波回路23からの信号および変調
回路22からの信号に基づいて結合度計測回路24は2
つのアンテナ11,12の間の結合度を計測し、その結
果を表示記録回路25に供給し、表示装置26に表示す
る。また、結合度計測回路24の計測結果に基づいてキ
ャンセル回路20を制御し、前記2つのアンテナ11,
12の間の結合をキャンセルするための信号をキャンセ
ル回路20から方向性結合器18に供給する。
【0025】図2に示すように、基地局側アンテナ11
で受信された(すなわち、基地局から放射された電波)
信号は、サーキュレータ13を通してローノイズアンプ
部分に入力される。このローノイズアンプ部分では、ま
ず、入力信号を帯域(1491〜1501MHz)通過
フィルタ(以下SAWフィルタという。SAWは表面弾
性波の略であり、小型にできる等のメリットがある)2
7に通し、増幅器28で増幅し、別のSAWフィルタ2
9に通して出力する。
【0026】ローノイズアンプ部分の出力信号は、中間
周波増幅部に入力され、まずミキサ30においてローカ
ルオシレータ31(発振周波数1305.6MHz)か
らの発振出力信号と混合し、190MHz付近の中間周
波数(すなわち、1491〜1501−1305.6M
Hz)に変換する。ミキサ30からの中間周波数に変換
された信号は、この中間周波数を通過帯域とするバンド
パスフィルタからなるIF(中間周波数)フィルタ32
を通して分配器33に入力されて2つに分配される。す
なわち、一方はA、すなわち前処理回路21に入力さ
れ、他方は増幅器34で増幅し、IFフィルタ35を通
し、ミキサ36においてローカルオシレータ31からの
発振出力と混合して元の帯域(1491〜1501MH
z)の信号に変換して出力する。
【0027】ミキサ36からの出力信号は、変調部に入
力される。すなわち、1491〜1501MHzの帯域
のSAWフィルタ37を通し、アッテネータ38で次段
の変調器39の動作範囲に入るレベルに調節し、変調器
39で変調回路22からの変調信号によって振幅変調
し、出力する。
【0028】変調器39からの出力信号は電力増幅部に
入力され、まず、中電力増幅器(利得は例えば30d
B)40において増幅される。この増幅器40は変調器
39のバッファともなる。ついでアイソレータ41を介
して大電力増幅器(利得は例えば10dB)42に入力
され、そこで増幅されて低歪大出力が得られ、これがバ
ンドパスフィルタからなるSAWフィルタ43を通して
サーキュレータ15に供給される。アイソレータ41
は、サーキュレータと終端抵抗とからなり、中電力増幅
器40の出力信号が大電力増幅器42の入力端で反射し
て中電力増幅器40の方に戻ることを防止する。なお、
上り増幅回路16の構成は上記下り増幅回路の構成と同
様であるので、説明は省略する。また、ローカルオシレ
ータ31からの発振出力が上り増幅回路16の相当部分
に供給される。
【0029】図3に示すように、変調回路22において
は、変調信号源44からの例えば40Hzの周波数(た
とえば矩形波または正弦波)の出力信号は、この40H
zの周波数の信号を通すローパスフィルタを通った後、
ドライバ46で増幅され、下り増幅器14の変調器39
に供給される。変調器39では、アッテネータ38から
の信号に対して例えば40Hzの周波数の変調信号によ
って変調度が例えば約10%の振幅変調が施される(な
お、変調度10%であれば電波法による送信電波の出力
変動率の制限以内に抑えることができる)。このように
して変調された信号は、増幅後、移動局側アンテナ12
から放射され、アンテナ結合がある場合はその一部が基
地局側アンテナ11に受信され、結合波信号となる。こ
の結合波信号は、ローノイズアンプに入力され、基地局
側アンテナ11で受信された基地局から放射された電波
信号とともに増幅され、移動局側アンテナ12から再度
放射されるが、その一部は中間周波増幅部の分配部33
から取り出されて前処理回路21に供給される。
【0030】下り増幅回路14の分配器33から前処理
回路21に供給された信号は、前記中間周波数の通過帯
域のバンドパスフィルタ47を通った後、増幅器48で
増幅され、検波器49で+側の電圧信号のみが取り出さ
れ(すなわち、検波される)、同期検波回路23に供給
される。なお、下り増幅器14の分配器33と前処理回
路21との間に、図6で説明したような検波すべき周波
数として使用する各制御チャンネルに対応する周波数の
みを通過させるような狭帯域フィルタ(帯域:25kH
z)62を設ける。
【0031】同期検波回路23に供給された信号は、増
幅器50で増幅され、アナログスイッチ51に入力され
る。アナログスイッチ51は、変調回路22のローパス
フィルタ45から出力された変調信号を参照信号として
入力したゼロクロスコンパレータ52からの出力信号電
圧が入力されたときのみ閉じて増幅器50からの出力信
号を変調信号の周波数を通過させるローパスフィルタ5
3に供給する。すなわち、変調信号波形の発生している
期間の信号のみをローパスフィルタ53に供給する。ロ
ーパスフィルタ53からは中間周波数の成分が取り除か
れた、すなわち、変調信号成分のみが取り出され、増幅
器54で増幅され出力される。すなわち、変調信号のみ
が同期検波され出力される。
【0032】結合度計測回路24は、同期検波回路23
からの出力信号のレベルと、基準信号として用いる変調
回路22のローパスフィルタ45からの出力信号のレベ
ルとを比較し、その比較結果に基づいて2つのアンテナ
11,12の間の結合度を演算し、この演算結果を表示
記録回路25に供給する。表示記録回路25は演算結果
を例えば記録紙、磁気テープ、磁気ディスク等の磁気記
録媒体等に記録し、さらに、演算結果を表示装置(例え
ばCRT)26上に表示する。
【0033】キャンセル回路20においては、方向性結
合器19から取り出され、キャンセル回路20に供給さ
れた信号の経路に当該信号のレベルおよび位相を各々変
更する可変減衰器55および可変移相回路56が直列に
挿入され、これら可変減衰器55および可変移相回路5
6を経た信号が方向性結合器18に供給される。また、
キャンセル制御回路57が結合度計測回路24からの結
合度演算結果に基づいて可変減衰器55の減衰量および
可変移相回路56の位相変化量を次のように調整する。
すなわち、方向性結合器19から取り出された信号(送
信電波の一部)は、キャンセル回路20を通して、キャ
ンセル信号として方向性結合器18からサーキュレータ
13に供給され、基地局側アンテナ11が受信した信号
と合成される。アンテナ11が受信した信号波には基地
局から放射された電波と移動局側アンテナ12から放射
された結合波信号とが混在しており、この結合波と同振
幅かつ逆位相の信号をキャンセル信号としてキャンセル
回路20から出力し、方向性結合器18を介して結合波
信号と混合することによって、結合波信号はキャンセル
され、基地局側アンテナ11と移動局側アンテナ12と
の間の結合を電子的に解消することができる。したがっ
て、キャンセル制御回路57は、結合度計測回路24の
結合度演算結果に基づいて、結合度が最小になるように
可変減衰器55の減衰量および可変移相回路56の位相
変化量を調整する。
【0034】なお、結合波をキャンセルせず、単なる結
合波の測定手段とするならば、表示記録回路25および
表示装置26の少なくとも1つがあればよく、キャンセ
ル回路20は不要である。
【0035】図4は本発明の他の実施例を示す。前記実
施例では、結合度計測回路24における基準信号とし
て、変調回路22からの信号を用いたが、この代りに、
図4に示すように、方向性結合器19から、移動局側ア
ンテナ12から放射される信号波を取り出し、これを分
配器58、ローカルオシレータ17からの発振出力と混
合して中間周波数帯の信号に変換するミキサ59、IF
フィルタ60、切替器61、キャンセルすべき周波数に
対応する狭帯域フィルタ62を介して前処理回路21に
供給し、同期検波回路23で同期検波して、基準信号と
して用いる。前処理回路21には、結合度計測回路24
からの切替タイミング信号に基づいて例えば1秒毎に切
替える切替器61を介して、下り増幅回路14からの中
間周波数帯の信号およびIFフィルタ60からの中間周
波数帯の信号が交互に供給され、その出力が同期検波回
路23に供給され、同期検波後、結合度計測回路24に
供給され、そこで上述の実施例と同様に2つのアンテナ
11,12の間の結合度計測のための情報として用いら
れ処理される。
【0036】なお、本発明の装置は、言うまでもないが
他の周波帯でも使用できる。たとえば、携帯電話の例で
は1477MHZ 〜1491MHZ の帯域や810〜8
26MHZ の帯域で使用する事も可能である。このとき
には、図1〜図4の回路で各々の部分に使用したフィル
タ回路等の周波数は所定の変更を加えて使用する事にな
る。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により無線
通信の不感地対策が効果的かつ安価、簡単に行えるよう
になる。さらに本発明によれば次のような効果が得られ
る。
【0038】(1)無線中継装置の価格が安くなる。
【0039】(2)無線中継装置の保守測定作業中も電
波を中断する必要がなく通信不能時間を生じない。
【0040】(3)無線中継装置の保守(ゲイン調整や
アンテナの再配置等)が不要になる。
【0041】(4)無線中継装置のゲインを下げる必要
がなくなり、不感地へ十分な強度の電波をいつでも送り
込める。
【0042】(5)無線中継装置の状態を基地局や管理
センタからリモートセンシング、リモートコントロール
するのに非常に好都合である。
【0043】(6)周波帯を分割して計測しているの
で、各無線中継局に最適の周波数を用いて適切な結合度
測定ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図である。
【図2】同実施例の一部の細部のブロック図である。
【図3】同実施例の他の一部の細部のブロック図であ
る。
【図4】本発明の他の実施例のブロック図である。
【図5】無線中継装置の説明図である。
【図6】周波数帯の説明図である。
【符号の説明】
11 基地局側アンテナ 12 移動局側アンテナ 14 下り増幅回路 23 同期検波回路 24 結合度計測回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局からの電波を受信する基地局側ア
    ンテナで受信した電波信号に振幅変調を施したのち、同
    一の周波数で、移動局に電波を送信する移動局側アンテ
    ナから送信し、 前記送信された電波を前記基地局側アンテナで再度受信
    し、 前記再度受信された電波信号の振幅変調成分と、前記送
    信以前の振幅変調成分との比較を行うことにより、前記
    基地局側アンテナと前記移動局側アンテナとの間の結合
    度を測定することを特徴とする無線測定方法。
  2. 【請求項2】 基地局からの電波を受信する基地局側ア
    ンテナで受信した信号に振幅変調を施す変調手段と、 前記振幅変調後の信号を、移動局に電波を送信する移動
    局側アンテナに供給する手段と、 前記移動局側アンテナから送信された前記振幅変調後の
    信号電波を前記基地局側アンテナで再度受信した後の受
    信信号の帯域内の所定のチャネルの信号を取り出す手段
    と、 前記取り出した信号から振幅変調成分を検出する検出回
    路と、 前記検出した振幅変調成分と前記送信以前の前記振幅変
    調にかかる振幅変調成分とを比較して前記基地局側アン
    テナと前記移動局側アンテナとの間の結合度を測定する
    計測回路とを具えたことを特徴とする無線測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記変調手段は周波数100Hz未満の周波数で振幅変
    調を施し、前記検出回路は同期検波方式で振幅変調成分
    を検出することを特徴とする無線測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3の無線測定装置と、 可変移相回路と可変減衰回路をもつキャンセル回路と、 前記移動局側アンテナから送信する信号の一部を前記キ
    ャンセル回路に入力する手段と、 前記キャンセル回路の出力を前記基地局側アンテナで受
    信された電波信号と合成する手段と、 前記計測回路の測定結果に基づいて前記結合度が最小に
    なるように前記可変移相回路と前記可変減衰回路を調整
    する手段とを具えたことを特徴とする無線中継装置。
JP6190298A 1994-08-12 1994-08-12 無線測定方法および装置とこれを用いた無線中継装置 Pending JPH0856203A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6900466B2 (en) 1999-01-25 2005-05-31 Osram Gmbh Semiconductor component for generating polychromatic electromagnetic radiation

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