JPH085557A - 排気ガス分析計 - Google Patents

排気ガス分析計

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Publication number
JPH085557A
JPH085557A JP14005894A JP14005894A JPH085557A JP H085557 A JPH085557 A JP H085557A JP 14005894 A JP14005894 A JP 14005894A JP 14005894 A JP14005894 A JP 14005894A JP H085557 A JPH085557 A JP H085557A
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JP
Japan
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exhaust gas
concentration
branch line
branch
specific component
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Application number
JP14005894A
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English (en)
Inventor
Kenichi Uchida
謙一 内田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 時間とともに性状が変化する排気ガス中の特
定成分濃度を、干渉成分の影響を排除して正確に検出す
る。 【構成】 サンプリングライン1で採取した排気ガスを
2つの分岐ライン3a、3bに分流し、一方の分岐ライ
ン3bのみに希釈ガス供給源9から希釈ガスを注入し
て、この分岐ライン3bを流れる排気ガスを所定の希釈
率で希釈するとともに、分岐ライン3a、3bを流れる
排気ガス中の特定成分濃度を、濃度検出部7a、7bで
検出する。濃度検出部7a、7bにより、同時に採取さ
れた同一性状の排気ガスが希釈率のみが異なる状態で流
入するため、濃度検出部7a、7bの検出結果に基づい
て、干渉成分の影響を排除した真の特定成分濃度が算出
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の排気ガス中
の特定成分、例えばNOX やHC成分の濃度を検出する
排気ガス分析計に関する。
【0002】
【従来の技術】排気ガス中のNOX 成分濃度を検出可能
な分析計としては、例えばケミルミネッセンス分析計
(CHEMILUMINESCENCE DETECTOR、以下“CLD”と略
す)が、また、全HC成分濃度を検出可能な分析計とし
ては、例えば水素炎イオン化分析計(HYDROGEN FLAME I
ONIZATION DETECTOR、以下“FID”と略す) がそれぞ
れ従来から知られている。
【0003】これらの分析計によれば、排気ガス中のN
X 成分やHC成分濃度をリアルタイムで検出すること
が可能となる利点がある反面、これらの分析計では排気
ガス中に含まれる測定対象以外の特定の成分(干渉成
分)の濃度により検出しようとする成分の測定値が影響
を受け、干渉成分の濃度によっては測定の精度が低下し
てしまう問題がある。
【0004】例えば、CLDは排気ガス中のNOX を一
旦NOに変換し、このNOとオゾンO3 とを反応させ、
この反応により生じる励起状態のNO2 が基底状態のN
2に移行する際に生じる微弱な発光を光電子倍増管等
で増幅して検出し、この光量から排気ガス中のNOX
度を検出するものである。すなわち、 NO+O3 →*NO2 +O2 の反応により励起状態のNO2 (*NO2 )を発生さ
せ、この*NO2 が基底状態に戻る際に *NO2 →NO2 +hν の反応により光の形で放出されるエネルギーhν(ここ
で、hとプランク定数、νは発生する光の振動数)を検
出してNOX 量を演算している。
【0005】しかし、排気ガス中に干渉成分M(例えば
CO2 等)が存在すると上記励起状態のNO2 が干渉成
分分子と衝突して基底状態に移行してしまい、この際に
放出されるエネルギは干渉成分Mの励起に使用されて発
光が生じない。(すなわち、*NO2 +M→NO2 +*
M の反応が生じる) このため、排気中にCO2 等の干渉成分が存在すると、
計測した発光強度は真のNOX 成分濃度に応じた値より
低くなり計測誤差が生じることになる。
【0006】一方、FIDは水素/酸素炎中にHCを入
れたときに高温の炎のエネルギによってHCがイオン化
する性質を利用してHC成分濃度を検出するものであ
る。すなわち、炎を挟んで配置した電極間に高電圧を印
加すると、上記により発生したHCイオンにより電極間
には、ほぼHC濃度に比例する微弱な電流がながれるた
め、この電流値を測定することにより排気中の全HC成
分濃度を検出することができる。
【0007】しかし、排気中に干渉成分(この場合は酸
素O2 等が干渉成分となる)が存在すると、干渉成分の
量に対応して水素炎の燃焼状態に変化が生じてしまいH
Cイオンの発生量が変化するのでCLDの場合と同様に
測定値に誤差が生じることになる。上記CLD、FID
においてはともに、干渉成分Mの存在による測定値の変
化は以下の式で表される。
【0008】C=(1−KM ×〔M〕)×〔C0 〕 ここで、CはCLD、FIDによるNOX 、HC等の濃
度の計測値、〔C0 〕は排気中のNOX 、HC等の真の
濃度を表し、〔M〕は干渉成分Mの濃度、KMは干渉成
分の干渉率を表す。この干渉率は干渉成分濃度〔M〕
や、圧力、温度により変化する係数である。
【0009】特開平2−116738号公報は、上記N
X 濃度測定の際の測定誤差を排除して正確なNOX
度を測定可能なCLD装置を開示している。図6は、上
記特開平2−116738号公報のCLD装置の概略構
成を示している。図6において、101は排気ガスを採
取するサンプリングライン、102はサンプリングライ
ン101に接続されたCLD濃度検出装置、103はO
2 や乾燥空気等の希釈ガスの供給源、104はサンプリ
ングライン101に注入される希釈ガスの流量を調節し
て、採取した排気ガスを任意の希釈率に調節する流量調
節弁、105、106はそれぞれ流量調節用のキャピラ
リである。
【0010】この装置では流量調節弁104により、サ
ンプリングライン101に注入する希釈ガスの量を周期
的に変化させ、排気ガスの希釈率を変えて複数回の測定
を行うことにより干渉成分の影響を排除している。すな
わち、同一の性状の排気ガスを希釈率KとBとで希釈し
たときのCO2 の干渉率をそれぞれA、C、このときの
計測値をそれぞれS1 、S2 、排気ガス中の真のNOX
濃度をS0 、CO2 濃度を〔CO2 〕とすると、測定値
と希釈率との関係は以下のようになる。
【0011】S1 =K×S0 ×(1−A×〔CO2 〕) S2 =B×S0 ×(1−C×〔CO2 〕) これら2つの式から〔CO2 〕を消去することにより、
真のNOX 濃度S0 が、S0 =(B×C×S1 −A×S
2 ×K)/(K×B×C−A×B×K)として求められ
る。
【0012】すなわち、同一の性状の排気ガス(干渉成
分及び特定成分の濃度が同一に維持されている排気ガ
ス)の希釈率を変えて複数回の計測を行うことにより、
排気ガス中の干渉成分の影響を排除して正確にNOX
分濃度を検出することが可能となる。上記公報の装置で
は、単一のCLD検出端を用いて同一の性状の排気ガス
の希釈率を変えて数回の計測を行い、得られた計測結果
から上記の式を用いて排気ガス中の正確なNOX 濃度を
計算するようにしたものである。
【0013】また、上記の方法はCLDに関するもので
あるが、同様にFIDにも適用することが可能である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平2−116
738号公報のCLD装置によれば、排気ガス中の干渉
成分の量にかかわらず、真の特定成分濃度を検出するこ
とが可能となる。しかし、同公報の装置は同一の性状の
排気ガスの希釈率を変えて複数回の測定を行う必要があ
り、排気ガス中の干渉成分や特定成分の濃度が時間とと
もに変化する場合には同公報の装置を使用すると逆に測
定誤差が大きくなる問題がある。
【0015】すなわち、同公報の装置では、希釈率を変
えて数回の測定を行う間、排気ガスの性状(干渉成分や
特定成分の濃度)が同一に維持されることが必要とな
る。一方、CLD装置では一回の計測に3〜5秒程度を
要するため、上記公報のCLD装置で真の特定成分濃度
を算出するためには最低でも10秒程度の時間(すなわ
ち、2回のCLD計測に要する時間と希釈率の調整に要
する時間との合計)排気ガスの性状が同一に維持される
必要がある。
【0016】また、上記公報の方法をFID計測に適用
する場合にも同様に比較的長い時間排気ガスの性状を同
一に維持する必要が生じる。ところが、内燃機関のテス
ト運転等では、運転状態を頻繁に変化させて、計測を行
う必要があり、排気ガスの性状も時間とともに変化する
ため、上記公報のCLD装置を用いて計測を行うと、一
つの希釈率のガスを計測している間に排気ガスの性状が
変化してしまい、次に希釈率を変化させて計測を行うと
きにはすでに排気中の特定成分や干渉成分の濃度が変化
してしまい、同一の性状の排気ガスを希釈率のみを変え
て計測することができなくなる。従って、前述の計算式
を用いて排気中の干渉成分の影響を排除する際に、これ
らの計測結果を使用できない。このため、従来内燃機関
のテスト運転等のように時間とともに排気ガスの性状が
変化する場合に、CLD、FIDなどの計測法を用いて
干渉成分の影響を排除した正確な特定成分濃度を求める
ことは困難であった。
【0017】本発明は、上記問題を解決し、CLD、F
ID等、特定成分の測定値が干渉成分の影響を受ける計
測器を用いて時間とともに性状が変化する排気ガス中の
特定成分の濃度を検出する場合に、排気ガス中の干渉成
分による影響を排除して上記特定成分濃度を正確に検出
することを可能とする手段を提供することを目的として
いる。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、請求項1に記載の本発明によれば、サンプリングラ
インを通じてサンプリングした排気ガス中の特定成分を
検出する排気ガス分析計であって、前記サンプリングラ
インから分岐した第1と第2の2つの分岐ラインと、前
記第1の分岐ラインに接続され、排気ガス中の前記特定
成分の濃度を検出する第1の濃度検出手段と、前記第2
の分岐ラインに接続され、排気ガス中の前記特定成分の
濃度を検出する第2の濃度検出手段と、前記第2の分岐
ラインから前記第2の濃度検出手段に流入する排気ガス
中に所定量の希釈ガスを添加する希釈ガス添加手段と、
前記第1と第2の濃度検出手段により同時に検出した2
つの検出結果に基づいて、排気ガス中の干渉成分の影響
による検出誤差を排除して前記特定成分の正確な濃度を
算出する濃度演算手段とを備えたことを特徴とする排気
ガス分析計が提供される。
【0019】また、請求項2に記載の本発明によれば、
サンプリングラインを通じてサンプリングした排気ガス
中の特定成分を検出する排気ガス分析計であって、前記
サンプリングラインから分岐した第1と第2の2つの分
岐ラインと、排気ガス中の特定成分の濃度を検出する濃
度検出手段と、前記第1の分岐ラインを予め定めた所定
時間だけ前記濃度検出手段に接続し、次いで前記第2の
分岐ラインを前記濃度検出手段に接続する切換手段と、
前記第2の分岐ラインを流れる排気ガスの前記切換手段
への到達を、前記第1の分岐ラインを流れる排気ガスの
前記切換手段への到達より前記所定時間だけ遅らせる遅
延手段と、前記2つの分岐ラインのいずれか一方を流れ
る排気ガスに所定量の希釈ガスを添加する希釈ガス添加
手段と、前記第1の分岐ラインが接続されているときに
前記濃度検出手段が検出した検出結果と、前記第2の分
岐ラインが接続されているときに前記濃度検出手段が検
出した検出結果とに基づいて、排気ガス中の干渉成分の
影響による検出誤差を排除して前記特定成分の正確な濃
度を算出する濃度演算手段とを備えたことを特徴とする
排気ガス分析計が提供される。
【0020】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
サンプリングラインを通じてサンプリングした排気ガス
中の特定成分を検出する排気ガス分析計であって、前記
サンプリングラインから分岐した第1と第2の2つの分
岐ラインと、前記第1の分岐ラインに接続され、排気ガ
ス中の前記特定成分の濃度を検出する第1の濃度検出手
段と、前記第2の分岐ラインに接続され、排気ガス中の
前記特定成分の濃度を検出する第2の濃度検出手段と、
前記2つの分岐ラインを流れる排気ガスにそれぞれ異な
る所定量の希釈ガスを添加する希釈ガス添加手段と、前
記第1と第2の濃度検出手段により同時に検出した2つ
の検出結果に基づいて、排気ガス中の干渉成分の影響に
よる検出誤差を排除して前記特定成分の正確な濃度を算
出する濃度演算手段とを備えたことを特徴とする排気ガ
ス分析計が提供される。
【0021】また、請求項4に記載の発明によれば、サ
ンプリングラインを通じてサンプリングした排気ガス中
の特定成分を検出する排気ガス分析計であって、前記サ
ンプリングラインから分岐した第1と第2の2つの分岐
ラインと、排気ガス中の特定成分の濃度を検出する濃度
検出手段と、前記第1の分岐ラインを予め定めた所定時
間だけ前記濃度検出手段に接続し、次いで前記第2の分
岐ラインを前記濃度検出手段に接続する切換手段と、前
記第2の分岐ラインを流れる排気ガスの前記切換手段へ
の到達を、前記第1の分岐ラインを流れる排気ガスの前
記切換手段への到達より前記所定時間だけ遅らせる遅延
手段と、前記2つの分岐ラインを流れる排気ガスにそれ
ぞれ異なる所定量の希釈ガスを添加する希釈ガス添加手
段と、前記第1の分岐ラインが接続されているときに前
記濃度検出手段が検出した検出結果と、前記第2の分岐
ラインが接続されているときに前記濃度検出手段が検出
した検出結果とに基づいて、排気ガス中の干渉成分の影
響による検出誤差を排除して前記特定成分の正確な濃度
を算出する濃度演算手段とを備えたことを特徴とする排
気ガス分析計が提供される。
【0022】
【作用】請求項1に記載の排気ガス分析計では、1つの
サンプリングラインで採取した排気ガスが第1と第2の
2つの分岐ラインに分流されて第1と第2の2つの濃度
検出手段に並行して供給される。また、このとき第1の
濃度検出手段には希釈しないままの排気ガスが直接供給
されるが、第2の分岐ラインには希釈ガス添加手段によ
り希釈ガスが添加されるため、第2の濃度検出手段には
所定の希釈率に希釈された排気ガスが供給される。従っ
て、第1と第2の濃度検出手段には常に1つのサンプリ
ングラインにより同時刻に採取された同一性状の排気ガ
スが、希釈率のみ異なる状態で同時に供給されることに
なる。従って、時間とともに排気ガスの性状が変化する
ような場合でも、第1と第2の濃度検出手段は希釈率の
みを変えた同一の性状の排気ガスを計測するようにな
り、排気中の干渉成分の影響を排除するためにこれらの
検出結果を用いることが可能となる。濃度演算手段は、
これらの検出結果を用いて干渉成分の影響を排除する前
述の計算を行い、排気中の特定成分の濃度を算出する。
【0023】また、請求項2に記載の排気ガス分析計で
は、1つのサンプリングラインで採取した排気ガスは請
求項1と同様に第1と第2の2つの分岐ラインに分流さ
れ、そのうちの一方には希釈ガス添加手段により希釈ガ
スが添加される。しかし、請求項2の排気ガス分析計で
は、第1と第2の2つの分岐ラインは切換手段を介して
単一の濃度検出手段に接続されており、この濃度検出手
段は切換手段により先ず所定時間第1の分岐ラインに接
続されて第1の分岐ラインから流入する排気ガス中の特
定成分濃度を検出する。次いで、上記所定時間が経過し
た後、濃度検出手段は第2の分岐ラインに接続されて第
2の分岐ラインから流入する排気ガス中の特定成分濃度
を検出する。
【0024】第2の分岐ラインを流れる排気ガスは遅延
手段の作用により、切換手段に到達するまでの時間が第
1の分岐ラインを流れる排気ガスに較べて、上記の所定
時間だけ遅れるようになっている。すなわち、濃度検出
手段には1つのサンプリングラインにより同じ時点で採
取された同一性状の排気ガスが、異なる希釈率で、しか
も時間をずらして第1と第2の分岐ラインから交代に供
給されるようになる。このため、時間とともに排気ガス
の性状が変化するような場合でも、濃度検出手段は希釈
率のみを変えた同一性状の排気ガスを交互に計測するこ
とになり、排気中の干渉成分の影響を排除するためにこ
れらの検出結果を用いることが可能となる。濃度演算手
段は、これらの検出結果を用いて干渉成分の影響を排除
する前述の計算を行い、排気中の特定成分の濃度を算出
する。
【0025】請求項3と請求項4に記載の排気ガス分析
計では、請求項1と2の排気ガス分析計と同様、1つの
サンプリングラインで採取した排気ガスが第1と第2の
2つの分岐ラインに分流されて2つの濃度検出手段に並
行して、または1つの濃度検出手段に交互に供給され
る。しかし、請求項3と請求項4の排気ガス分析計では
第1と第2の分岐ラインに互いに異なる量の希釈ガスを
添加する希釈ガス添加手段が設けられている。請求項1
と請求項2の排気ガス分析計では、一方の分岐ラインか
ら濃度検出手段に供給される排気ガスは、希釈されず、
すなわち希釈率は一定値に固定されていたが、請求項3
と請求項4の排気ガス分析計では両方の分岐ラインに希
釈ガスを添加できるようにしたため、2つの分岐ライン
から供給される排気ガスの希釈率は、両方とも運転条件
に応じて任意に設定される。
【0026】
【実施例】以下、添付図面を用いて本発明の実施例につ
いて説明する。なお、以下の実施例は全てCLDを用い
て内燃機関の排気ガス中のNOX 成分濃度を検出する場
合に例をとって説明しているが、FIDを用いて排気ガ
ス中のHC成分濃度を検出する場合にも同様の構成とな
る。
【0027】図1は、請求項1に対応する本発明の実施
例を示している。図1において、1は図示しない内燃機
関の排気管に接続された、排気ガスサンプリングライ
ン、2はサンプリングライン1に設けられた排気ガス前
処理装置を示す。前処理装置2は、排気ガスを吸引し、
後述する検出部へ排気ガスを所定の圧力で圧送する圧力
調整弁、吸引した排気ガス中の塵埃を除去するフィルタ
等を備えている。また、本実施例では後述のように濃度
検出部7a、7bとしてCLDが使用されているため、
前処理装置2にはNOコンバータが設けられている。
【0028】CLDは排気ガス中のNO成分の濃度しか
検出できないため、排気ガス中のNOX (NO及びNO
2 )の総量をCLDにより検出するためには排気ガス中
のNO2 をNOに変換する必要がある。NOコンバータ
は排気ガス中のNO2 を触媒の作用、加熱等によりNO
に変換するものである。なお、濃度検出部7a、7bと
してFIDを使用する場合には前処理装置2にNOコン
バータを設ける必要はない。
【0029】サンプリングライン1は、前処理装置2の
後流で2つの分岐ライン3aと3bとに分岐され、この
うち第1の分岐ライン3aは流量制御用のキャピラリ5
aを経由してCLDからなる第1の濃度検出部7aに接
続されている。また、第2の分岐ライン3bは同様に流
量制御用のキャピラリ5bを経由してCLDからなる第
2の濃度検出部7bに接続されている。また、第2の分
岐ライン3bには希釈用ガス供給源9が圧力調整器1
0、流量調整用キャピラリ11を介して接続されてお
り、第2の濃度検出部7bに流入する排気ガスに希釈ガ
スを注入して所定の希釈率に希釈できるようになってい
る。
【0030】なお、本実施例では濃度検出部としてCL
Dが使用されているため、希釈ガスとしてはCLDに対
する干渉成分を含まない乾燥空気またはO2 ガスが使用
されるが、FIDを濃度検出部として使用する場合には
干渉成分O2 を含まないN2等の不活性ガスが希釈ガス
として使用される。図1に13a、13bで示すのはそ
れぞれ濃度検出部7a、7bから濃度検出後の排気ガス
を圧力調整弁(図示せず)を介してベントに放出するベ
ントラインである。
【0031】なお、測定時の外気温度の変動の影響を排
除するため、本実施例では、前処理部2より下流側の部
分全体は恒温槽17内に収容されている。濃度検出部7
a、7bの濃度検出結果は電圧信号の形で共通の演算処
理部15に供給され、処理部15により後述の処理が行
われる。本実施例では、上述のようにサンプリングライ
ン1により採取された排気ガスは前処理装置2で処理さ
れた後、第1と第2の分岐ライン3a、3bに分流さ
れ、第1の分岐ライン3aからはそのまま第1の濃度検
出部7aに供給され、第2の分岐ライン3bからは希釈
ガスにより所定の希釈率に希釈されて第2の濃度検出部
に供給される。このため、第1と第2の濃度検出部7
a、7bには希釈率のみが異なる同一性状の排気ガスが
供給されることになり、サンプリングライン1に流入す
る排気の性状が時間とともに変化する場合でも第1と第
2の濃度検出部7a、7bには常に互いに同じ性状で希
釈率のみが異なる排気ガスが流入するようになる。
【0032】次に、本実施例における演算処理部15の
作用について説明する。前述のように、特定成分の真の
濃度〔C0 〕と濃度検出部の検出結果C、及び干渉成分
濃度〔M〕との間には C=(1−KM ×〔M〕)×〔C0 〕 の関係がある。
【0033】ここで、干渉成分Mの干渉率KM は干渉成
分の濃度〔M〕や排気ガスの温度、圧力により変化する
が、温度、圧力が一定の条件下で干渉成分濃度〔M〕の
変動があまり大きくない場合には略一定値とみなすこと
ができる。従って、干渉率KM が大きく変化しない程度
の希釈率Df で排気ガスを希釈した場合、干渉率KM
変化せず干渉成分濃度〔M〕と特定成分濃度〔C0 〕の
みがそれぞれDf 倍になるため、濃度検出部で検出され
る検出結果は、 C=(1−Df ×KM ×〔M〕)×(Df ×〔C0 〕) となる。
【0034】すなわち、本実施例では、第1の濃度検出
部7aの出力C1 (希釈なし)と第2の濃度検出部7b
の出力C2 (希釈あり)は上記の式を用いて、 C1 =(1−KM ×〔M〕)×〔C0 〕 ……(1) C2 =(1−Df ×KM ×〔M〕)×(Df ×〔C0 〕)……(2) となる。
【0035】上記(1)、(2)式から(KM ×
〔M〕)を消去すると次式を得る。 〔C0 〕={C2 −(Df 2 ×C1 }/{Df −(Df 2 }…(3) 演算処理部15では、第1と第2の濃度検出部の出力信
号に基づいて上記演算処理を行い特定成分濃度〔C0
を算出している。本実施例によれば、干渉成分の影響を
排除して時間とともに性状が変化する排気ガス中の特定
成分の濃度を正確に、しかも連続的に検出することが可
能となる利点がある。
【0036】次に、図2を用いて請求項2に対応する本
発明の実施例について説明する。図2は本実施例の排気
ガス分析計の構成を示す図1と同様な図であり、図1と
同一の機能の要素は同一の参照符号を付して示してい
る。図2においても、図1と同様にサンプリングライン
1は前処理装置2の下流側の分岐部30で第1と第2の
分岐ライン3a、3bに分岐している。しかし、本実施
例では、第1と第2の分岐ライン3a、3bは下流側で
再び合流しており、合流部18下流側で圧力調整弁19
を経て図示しないベントに接続されている。
【0037】また、分岐ライン3aと3bとには計測用
流路それぞれ22a、22bが接続されており、流路2
2a、22bは流路切換弁23を介して単一の濃度検出
部7に接続されている。また、図2には示していないが
濃度検出部7には、計測後の排気ガスをベントに放出す
るためのベントラインが設けられている。また、本実施
例では第2の分岐ライン3bには遅延回路25が設けら
れている。遅延回路25は、分岐部30から計測用流路
22bに至る第2の分岐ラインの流路長を増大し、流路
22bへの排気ガスの到達を遅らせる目的で設けられ、
本実施例では、第2の分岐ライン3bの一部をコイル状
に形成して流路長さを増大させている。すなわち、遅延
回路25を設けたことにより、サンプリングライン1か
ら第2の分岐ライン3bを通って計測用流路22bに排
気ガスが到達するまでの時間は、同時に採取され、第1
の分岐ラインを通る排気ガスが計測用流路22aに到達
するまでの時間より、遅延回路25を通過するのに要す
る時間だけ長くなっている。また、本実施例では、第2
の分岐ライン3bには希釈ガス供給源9が圧力調整器1
0、流量調整用キャピラリ11を介して接続されてお
り、第2の分岐ライン3bを通って計測用流路22aに
到達する排気ガスの希釈率を所定値に維持するようにな
っている。
【0038】次に、本実施例の排気ガス分析計の作用に
ついて説明する。本実施例では、サンプリングが開始さ
れると第1の分岐ライン3aと第2の分岐ライン3b内
の排気ガスは合流部18下流側に設けられた圧力調整弁
19によりベントに放出され、それぞれの分岐ライン内
には一定の流量の排気ガスの流れが生じる。この状態で
採取したガスが第1の分岐ライン3aを通って計測用流
路22aに到達すると、先ず切換弁23が流路22aに
接続され、第1の分岐ライン3a内を流れる排気ガス
(未希釈)の一部が濃度検出部7に流入し、濃度検出部
7により特定成分の濃度が計測される。この時点では、
現在計測中の排気ガスと同時に採取され第2の分岐ライ
ン3bを通って流れる排気ガスは、遅延回路25の作用
により未だ流路22bには到達していない。この状態で
所定時間が経過すると、切換弁23は流路22b側に切
換えられ、第2の通路3bを流れる排気ガスの一部が濃
度検出部7に導入されるようになり、第1の分岐ライン
3aを通る排気ガスは、その全量が圧力調整弁19から
ベントに放出される。
【0039】本実施例では、上記切換弁23の切換を行
う所定時間は、遅延回路25を排気ガスが通過するのに
要する時間に略等しく設定されているため、切換弁23
が計測用流路22b側に切換えられた時点では、第1の
分岐ライン3aを通って先に濃度検出部に導入されてい
た排気ガスと同時に採取された排気ガスが既に流路22
bに到達している。このため、切換弁23の切換後は、
切換前の排気ガスと同時に採取された同一の性状の排気
ガスが希釈率のみが異なる状態で濃度検出部7に流入す
ることになる。
【0040】また、本実施例では、第1と第2の合流部
18下流側に共通の圧力調整器19を設けているため、
第1と第2の分岐ライン3a、3b内の圧力は同一にな
り、切換弁23の切換により濃度検出部7に流入する排
気ガス流量が変動することが防止され、正確な検出を行
う事ができる。このため、本実施例によれば、時間とと
もに排気ガス性状が変化する場合にも、単一の濃度検出
部を使用して、希釈率のみが異なる同一の性状の排気ガ
スを計測することが可能となる。
【0041】また、本実施例の演算処理部15は、第1
の分岐ライン3aからの排気ガス計測時の濃度検出部7
出力C1 を記憶しておき、第2の分岐ライン3bからの
排気ガス計測時の濃度検出部出力C2 が入力した時点
で、前述の(3)式を用いて図1の実施例と同様な演算
を行い特定成分の真の濃度を算出する。なお、図2の実
施例では遅延回路25を設けた側の分岐ライン3bに希
釈用ガスを注入しているが、希釈用ガスを遅延回路を設
けない側の分岐ラインに注入するようにしても良い。
【0042】本実施例では、図1の実施例の場合のよう
に濃度検出部を2つ(7a、7b)設ける必要がないた
め、装置が簡素化される利点がある。次に、図3、図4
を用いて本発明の図1、図2とは別の実施例を説明す
る。図1、図2の実施例では同一のサンプリングライン
1から採取した排気ガスを2つに分岐して、一方の排気
ガスのみを希釈して特定成分の濃度を計測することによ
り干渉成分の影響を排除していた。しかし、測定条件に
よっては分岐した排気ガスの両方をことなる希釈率で希
釈して特定成分の濃度を計測した方が測定制度等の上か
ら有利な場合がある。そこで、図3、図4の各実施例で
は、図1、図2において両方の分岐ラインを流れる排気
ガスに希釈ガスを注入できるような構成として、両方の
分岐ラインの排気ガスを任意の希釈率に調整可能として
いる。
【0043】図3、図4の実施例では、それぞれ図1、
図2の実施例の分岐ライン3a側にも分岐ライン3b側
と同様な希釈用ガス供給源9′、圧力調整機10′、流
量調整用キャピラリ11′を設けている。これにより、
分岐ライン3a、3bには、互いに異なる任意の量の希
釈ガスを供給することが可能となるため、両方の分岐ラ
インを通る排気ガスの希釈率を異なる任意の値に調整す
ることが可能となる。
【0044】この場合、分岐ライン3a側の排気ガスの
希釈率をDa 、この時の検出結果をCa 、分岐ライン3
b側の排気ガスの希釈率と検出結果をそれぞれDb 、C
b とすると、前述の(2)式と同様に以下の式が成立す
る。 Ca =(1−Da ×KM ×〔M〕)×(Da ×
〔C0 〕) Cb =(1−Db ×KM ×〔M〕)×(Db ×
〔C0 〕) 従って、図1、図2の実施例と同様に、上記2つの式か
らKM ×〔M〕を消去することにより、真の特定成分濃
度〔C0 〕が、 〔C0 〕={(Da 2 ×Cb −(Db 2 ×Ca }÷
{Da ×Db (Da −Db )} として求められる。
【0045】上述のように、図3、図4の各実施例で
は、分岐ライン3a、3bの両方に希釈ガスを供給可能
としたことにより、同一性状の排気ガスの、任意の異な
る希釈率の組合わせの計測結果を容易に得ることがで
き、計測条件設定の自由度が増大する効果が得られる。
なお、図1から図4の実施例ではサンプリングライン1
を通過する排気ガス流量は従来の2倍の量になるため、
例えば前処理装置のNOコンバータの処理能力を従来の
2倍にする必要がありNOコンバータが大型化する問題
がある。この問題を防止するため、例えばNOコンバー
タを前処理装置に組み込むのではなく、従来と同一の処
理能力のNOコンバータを分岐ライン3a、3bのそれ
ぞれに設けるようにしても良い。これにより、従来と同
一のコンバータを使用することが可能となる。
【0046】また、図2、図4の実施例では、同様にN
Oコンバータを前処理装置に組み込むのではなく、切換
弁23と濃度検出部7との間に従来と同一の処理能力の
NOコンバータを1つだけ配置するようにすれば、NO
コンバータの処理能力や設置個数が増大することを防止
できる。ところで、前述のように分岐ライン毎にNOコ
ンバータを設ける場合、どちらかの分岐ラインのNOコ
ンバータに、例えば図5に示すように、流路抵抗を有す
るバイパス通路31と流路切換弁32、33を設けるこ
とにより、排気ガス中のNO2 とNOの濃度とを個別に
測定することが可能となる利点がある。すなわち、切換
弁32、33を図5のNOコンバータ34側に切り換え
ると、両方の分岐ラインを流れる排気ガス中のNO2
ともにNOに変換されるので、上述の方法により排気ガ
ス中の全NOX 量を正確に検出することが可能となり、
一方、図5の切換弁32、33をバイパス通路31側に
切り換えることにより、一方の分岐ラインに流れる排気
中のNO2 のNOへの変換を停止することができるた
め、この状態で希釈ガスの注入を停止することにより、
両方の分岐ラインの排気ガスのNO濃度の差から排気ガ
ス中のNO2 の量を算出することが可能となる。但し、
この場合、NO2 濃度算出時には、測定値から干渉成分
の影響を排除することはできなくなるのはいうまでもな
い。
【0047】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、上述の
ように構成したことにより、排気ガス中の干渉成分の影
響を排除しながら、時間とともに性状が変化する排気ガ
ス中の特定成分濃度を正確に、しかも連続的に検出する
ことが可能となる効果が得られる。
【0048】また、請求項2に記載の発明によれば、単
一の濃度検出手段を用いて、排気ガス中の干渉成分の影
響を排除しながら、時間とともに性状が変化する排気ガ
ス中の特定成分濃度を正確に検出することが可能となる
効果が得られる。さらに、請求項3に記載の発明によれ
ば、請求項1の効果に加え、同時に採取した排気ガス
の、任意の異なる希釈率の組合わせの計測結果を容易に
得ることができ、計測条件設定の自由度が増大する効果
が得られる。
【0049】また、同様に請求項4に記載の発明によれ
ば、請求項2の効果に加え、同時に採取した排気ガス
の、任意の異なる希釈率の組合わせの計測結果を容易に
得ることができ、計測条件設定の自由度が増大する効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気ガス分析計の一実施例の構成を示
す図である。
【図2】本発明の排気ガス分析計の他の実施例の構成を
示す図である。
【図3】本発明の排気ガス分析計の他の実施例の構成を
示す図である。
【図4】本発明の排気ガス分析計の他の実施例の構成を
示す図である。
【図5】図1、図2の実施例の変形例の構成を示す図で
ある。
【図6】従来の排気ガス分析計の構成の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…サンプリングライン 3a、3b…分岐ライン 7、7a、7b…濃度検出部 9、9′…希釈ガス供給源 15…演算処理部 23…切換弁 25…遅延回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプリングラインを通じてサンプリン
    グした排気ガス中の特定成分を検出する排気ガス分析計
    であって、 前記サンプリングラインから分岐した第1と第2の2つ
    の分岐ラインと、 前記第1の分岐ラインに接続され、排気ガス中の前記特
    定成分の濃度を検出する第1の濃度検出手段と、 前記第2の分岐ラインに接続され、排気ガス中の前記特
    定成分の濃度を検出する第2の濃度検出手段と、 前記第2の分岐ラインから前記第2の濃度検出手段に流
    入する排気ガス中に所定量の希釈ガスを添加する希釈ガ
    ス添加手段と、 前記第1と第2の濃度検出手段により同時に検出した2
    つの検出結果に基づいて、排気ガス中の干渉成分の影響
    による検出誤差を排除して前記特定成分の正確な濃度を
    算出する濃度演算手段とを備えたことを特徴とする排気
    ガス分析計。
  2. 【請求項2】 サンプリングラインを通じてサンプリン
    グした排気ガス中の特定成分を検出する排気ガス分析計
    であって、 前記サンプリングラインから分岐した第1と第2の2つ
    の分岐ラインと、 排気ガス中の特定成分の濃度を検出する濃度検出手段
    と、 前記第1の分岐ラインを予め定めた所定時間だけ前記濃
    度検出手段に接続し、次いで前記第2の分岐ラインを前
    記濃度検出手段に接続する切換手段と、 前記第2の分岐ラインを流れる排気ガスの前記切換手段
    への到達を、前記第1の分岐ラインを流れる排気ガスの
    前記切換手段への到達より前記所定時間だけ遅らせる遅
    延手段と、 前記2つの分岐ラインのいずれか一方を流れる排気ガス
    に所定量の希釈ガスを添加する希釈ガス添加手段と、 前記第1の分岐ラインが接続されているときに前記濃度
    検出手段が検出した検出結果と、前記第2の分岐ライン
    が接続されているときに前記濃度検出手段が検出した検
    出結果とに基づいて、排気ガス中の干渉成分の影響によ
    る検出誤差を排除して前記特定成分の正確な濃度を算出
    する濃度演算手段とを備えたことを特徴とする排気ガス
    分析計。
  3. 【請求項3】 サンプリングラインを通じてサンプリン
    グした排気ガス中の特定成分を検出する排気ガス分析計
    であって、 前記サンプリングラインから分岐した第1と第2の2つ
    の分岐ラインと、 前記第1の分岐ラインに接続され、排気ガス中の前記特
    定成分の濃度を検出する第1の濃度検出手段と、 前記第2の分岐ラインに接続され、排気ガス中の前記特
    定成分の濃度を検出する第2の濃度検出手段と、 前記2つの分岐ラインを流れる排気ガスにそれぞれ異な
    る所定量の希釈ガスを添加する希釈ガス添加手段と、 前記第1と第2の濃度検出手段により同時に検出した2
    つの検出結果に基づいて、排気ガス中の干渉成分の影響
    による検出誤差を排除して前記特定成分の正確な濃度を
    算出する濃度演算手段とを備えたことを特徴とする排気
    ガス分析計。
  4. 【請求項4】 サンプリングラインを通じてサンプリン
    グした排気ガス中の特定成分を検出する排気ガス分析計
    であって、 前記サンプリングラインから分岐した第1と第2の2つ
    の分岐ラインと、 排気ガス中の特定成分の濃度を検出する濃度検出手段
    と、 前記第1の分岐ラインを予め定めた所定時間だけ前記濃
    度検出手段に接続し、次いで前記第2の分岐ラインを前
    記濃度検出手段に接続する切換手段と、 前記第2の分岐ラインを流れる排気ガスの前記切換手段
    への到達を、前記第1の分岐ラインを流れる排気ガスの
    前記切換手段への到達より前記所定時間だけ遅らせる遅
    延手段と、 前記2つの分岐ラインを流れる排気ガスにそれぞれ異な
    る所定量の希釈ガスを添加する希釈ガス添加手段と、 前記第1の分岐ラインが接続されているときに前記濃度
    検出手段が検出した検出結果と、前記第2の分岐ライン
    が接続されているときに前記濃度検出手段が検出した検
    出結果とに基づいて、排気ガス中の干渉成分の影響によ
    る検出誤差を排除して前記特定成分の正確な濃度を算出
    する濃度演算手段とを備えたことを特徴とする排気ガス
    分析計。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102608105A (zh) * 2011-12-08 2012-07-25 河北先河环保科技股份有限公司 一种含活性氮的化合物的转化装置
EP3333564A1 (en) * 2016-12-09 2018-06-13 Horiba, Ltd.g Fluid analysis apparatus and fluid analysis method

Cited By (3)

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