JPH0854696A - 鋼管溶接部のx線撮影方法及び同装置 - Google Patents
鋼管溶接部のx線撮影方法及び同装置Info
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- JPH0854696A JPH0854696A JP7098983A JP9898395A JPH0854696A JP H0854696 A JPH0854696 A JP H0854696A JP 7098983 A JP7098983 A JP 7098983A JP 9898395 A JP9898395 A JP 9898395A JP H0854696 A JPH0854696 A JP H0854696A
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- film
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- Investigating And Analyzing Materials By Characteristic Methods (AREA)
- Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋼管溶接部のX線撮影作業を、十分に自動化
して作業者の労力を少なくすること、中間部撮影と管端
部撮影とを同時に実施して所要時間を短くすること、及
び識別記号の付与を自動化して信頼性を維持すること。 【構成】 自動現像機2,オープナ・ローダ3,センタ
ロボット4の置かれたセンタ5と、このセンタ5を起点
に各撮影場まで放射状に配置され、カセット(フィルム
カセット)を往復移動するカセット移動手段10と、セ
ンタから撮影場へ送られるカセット上に識別のためのI
D情報を付与するID情報付与手段40,45と、撮影
場からセンタへ戻されるX線撮影済フィルムカセットの
ID情報を読取るID情報読取り手段50と、カセット
から取り出されたフィルムの所定箇所に識別記号を書込
むIDプリンタ60とその他、X線撮影に必要なX線源
等の必要設備とからなる。
して作業者の労力を少なくすること、中間部撮影と管端
部撮影とを同時に実施して所要時間を短くすること、及
び識別記号の付与を自動化して信頼性を維持すること。 【構成】 自動現像機2,オープナ・ローダ3,センタ
ロボット4の置かれたセンタ5と、このセンタ5を起点
に各撮影場まで放射状に配置され、カセット(フィルム
カセット)を往復移動するカセット移動手段10と、セ
ンタから撮影場へ送られるカセット上に識別のためのI
D情報を付与するID情報付与手段40,45と、撮影
場からセンタへ戻されるX線撮影済フィルムカセットの
ID情報を読取るID情報読取り手段50と、カセット
から取り出されたフィルムの所定箇所に識別記号を書込
むIDプリンタ60とその他、X線撮影に必要なX線源
等の必要設備とからなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋼管溶接部のX線撮影技
術の改良に関する。
術の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼管の溶接部に係る非破壊試験は、JI
S Z3104「鋼溶接部の放射線透過試験方法」等の
規格に準拠して実施している。大径鋼管溶接部の撮影
は、一般に、鋼管の中央部と、鋼管の管端部とに、
分けて実施する。鋼管の管端部は全数検査(API規格
品など)するが、鋼管の中央部は前工程の超音波探傷で
溶接ビード部に欠陥が検出された場合や特に指定された
場合にのみ検査する。そして、鋼管の中央部は長いブー
ムを鋼管内に差込み、このブーム上にフィルム移動台車
を走行させる必要があるため検査の能率が悪い。上記
,のように区分して検査が実施される場合は、検査
設備はそれに対応したレイアウトになっている。
S Z3104「鋼溶接部の放射線透過試験方法」等の
規格に準拠して実施している。大径鋼管溶接部の撮影
は、一般に、鋼管の中央部と、鋼管の管端部とに、
分けて実施する。鋼管の管端部は全数検査(API規格
品など)するが、鋼管の中央部は前工程の超音波探傷で
溶接ビード部に欠陥が検出された場合や特に指定された
場合にのみ検査する。そして、鋼管の中央部は長いブー
ムを鋼管内に差込み、このブーム上にフィルム移動台車
を走行させる必要があるため検査の能率が悪い。上記
,のように区分して検査が実施される場合は、検査
設備はそれに対応したレイアウトになっている。
【0003】例えば特開平4−78844号「大径鋼管
の溶接部X線作業方法」でも、中間部撮影工程と管端撮
影工程を区分して実施している。同公報の第1図の要部
を次図で再掲(符号は100番台に変更。)し、従来技
術を説明する。図13は従来のX線作業工程の詳細配置
図であり、中間部撮影工程101と管端部撮影工程10
2を(Oループ)カセットコンベア108にて連結し、
X線フィルム準備工程103とX線フィルム判定室10
4を中間部撮影工程101に隣接して配置したものであ
る。
の溶接部X線作業方法」でも、中間部撮影工程と管端撮
影工程を区分して実施している。同公報の第1図の要部
を次図で再掲(符号は100番台に変更。)し、従来技
術を説明する。図13は従来のX線作業工程の詳細配置
図であり、中間部撮影工程101と管端部撮影工程10
2を(Oループ)カセットコンベア108にて連結し、
X線フィルム準備工程103とX線フィルム判定室10
4を中間部撮影工程101に隣接して配置したものであ
る。
【0004】上記中間部撮影工程101のフローは、撮
影済みのフィルムカセットをオペレータ115が傾斜テ
ーブル112に落とし込むと、ロボット110がそれを
把持してオープナー113に渡す。オープナー113
は、フィルムカセットからX線フィルムだけを取り出
し、自身に直結された自動現像機114に搬送してX線
フィルムが現像される。現像されたX線フィルムはオペ
レータ116によって合否の判定がなされる。空のフィ
ルムカセットにはロボット110によってX線フィルム
が詰められ、傾斜テーブル112を介してオペレータ1
15に戻される。次に管端部撮影工程102のフロー
は、オペレータ115がカセットコンベア108に未使
用フィルムカセットを載せ、カセットコンベア108を
発進させ、管端撮影装置109に至らせる。撮影後のフ
ィルムカセットはまたカセットコンベア108にてオペ
レータ115に戻され、以降、傾斜テーブル112、オ
ープナー113、自動現像機114の順路を介してフィ
ルムの現像までなされ、オペラータ116の判定を待
つ。上記構成及び作用によってオペレータの数を2名
(それ以前は4名)に削減できたというものである。
影済みのフィルムカセットをオペレータ115が傾斜テ
ーブル112に落とし込むと、ロボット110がそれを
把持してオープナー113に渡す。オープナー113
は、フィルムカセットからX線フィルムだけを取り出
し、自身に直結された自動現像機114に搬送してX線
フィルムが現像される。現像されたX線フィルムはオペ
レータ116によって合否の判定がなされる。空のフィ
ルムカセットにはロボット110によってX線フィルム
が詰められ、傾斜テーブル112を介してオペレータ1
15に戻される。次に管端部撮影工程102のフロー
は、オペレータ115がカセットコンベア108に未使
用フィルムカセットを載せ、カセットコンベア108を
発進させ、管端撮影装置109に至らせる。撮影後のフ
ィルムカセットはまたカセットコンベア108にてオペ
レータ115に戻され、以降、傾斜テーブル112、オ
ープナー113、自動現像機114の順路を介してフィ
ルムの現像までなされ、オペラータ116の判定を待
つ。上記構成及び作用によってオペレータの数を2名
(それ以前は4名)に削減できたというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記技術にお
いては、フィルムカセットの移載(傾斜テーブル112
との受け渡しやカセットコンベア108への移載、ピッ
クアップ)作業が、全てオペレータ115に委ねられて
いるので、オペレータ115の負担が大きく、作業の自
動化効果は十分でない。
いては、フィルムカセットの移載(傾斜テーブル112
との受け渡しやカセットコンベア108への移載、ピッ
クアップ)作業が、全てオペレータ115に委ねられて
いるので、オペレータ115の負担が大きく、作業の自
動化効果は十分でない。
【0006】更に、上記技術には撮影前のマーカーセッ
ト(識別記号の付与)については一切説明されていない
が、前記JIS規格では「撮影された透過写真が記録と
照合できるように記号を同時に撮影する。」と規定され
ており、管の番号、ワーク番号、日付け、撮影場所等の
識別記号を正しく付けることが義務付けられている。仮
に、連続的に撮影の現像を行なう工程を自動化したとし
ても、上記識別記号の付与を正確になさなければ、検査
の信頼性が失われる。
ト(識別記号の付与)については一切説明されていない
が、前記JIS規格では「撮影された透過写真が記録と
照合できるように記号を同時に撮影する。」と規定され
ており、管の番号、ワーク番号、日付け、撮影場所等の
識別記号を正しく付けることが義務付けられている。仮
に、連続的に撮影の現像を行なう工程を自動化したとし
ても、上記識別記号の付与を正確になさなければ、検査
の信頼性が失われる。
【0007】撮影を人手で1枚づつ実施(非自動化)す
るのであれば、手書き又は文字ピースを組合せてなる識
別票を被写体溶接部とともに撮影すれば済む。しかし、
この手法では自動化は図れない。すなわち、この識別記
号の自動付与が溶接部のX線撮影検査作業の自動化を難
しくしていることになる。従って、本発明の目的は、鋼
管溶接部のX線撮影作業を、十分に自動化して作業者の
労力を少なくすること、撮影部位が多くても自動で作業
を行なうことにより能率を上げること、及び識別記号の
付与を自動化して信頼性を維持することにある。
るのであれば、手書き又は文字ピースを組合せてなる識
別票を被写体溶接部とともに撮影すれば済む。しかし、
この手法では自動化は図れない。すなわち、この識別記
号の自動付与が溶接部のX線撮影検査作業の自動化を難
しくしていることになる。従って、本発明の目的は、鋼
管溶接部のX線撮影作業を、十分に自動化して作業者の
労力を少なくすること、撮影部位が多くても自動で作業
を行なうことにより能率を上げること、及び識別記号の
付与を自動化して信頼性を維持することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、現像機の置かれたセンタを起点に各撮影場
まで放射状に配置され、フィルムカセットを往復移動す
るカセット移動手段と、センタから撮影場へ送られるフ
ィルムカセットに識別のためのID情報を付与するID
情報書込み手段と、撮影場からセンタへ戻されるX線撮
影済フィルムカセットのID情報を読取るID情報読取
り手段と、前記フィルムカセットから取り出されたフィ
ルムの所定箇所に、前記フィルムカセットに付与したI
D情報からの読取り手段の情報に基づいて所定の識別記
号を書込むIDプリンタと、その他X線源等とから鋼管
溶接部のX線撮影装置を構成する。
に本発明は、現像機の置かれたセンタを起点に各撮影場
まで放射状に配置され、フィルムカセットを往復移動す
るカセット移動手段と、センタから撮影場へ送られるフ
ィルムカセットに識別のためのID情報を付与するID
情報書込み手段と、撮影場からセンタへ戻されるX線撮
影済フィルムカセットのID情報を読取るID情報読取
り手段と、前記フィルムカセットから取り出されたフィ
ルムの所定箇所に、前記フィルムカセットに付与したI
D情報からの読取り手段の情報に基づいて所定の識別記
号を書込むIDプリンタと、その他X線源等とから鋼管
溶接部のX線撮影装置を構成する。
【0009】前記フィルムカセットには、X線を遮断し
て識別記号の書込み箇所を形成する鉛板を付設する。
て識別記号の書込み箇所を形成する鉛板を付設する。
【0010】前記フィルムカセットは、ID情報を記録
するためのデータキャリアをX線撮影エリアから外れた
位置に、樹脂などの透磁性ホルダを介して備えることが
好ましい。
するためのデータキャリアをX線撮影エリアから外れた
位置に、樹脂などの透磁性ホルダを介して備えることが
好ましい。
【0011】
【作用】生産管理情報に基づいてフィルムカセットに識
別のためのID情報を書込み、ID情報の書込まれた多
数のフィルムカセットを複数の撮影場へ送り込みそこで
鋼管溶接部のX線撮影を実施し、撮影済みの多数のフィ
ルムカセットを順不同で回収し、これらフィルムカセッ
トに付与したID情報を回収順に読取り、フィルムカセ
ットからフィルムを取り出し、このフィルムの所定箇所
に前記フィルムカセットに付与したID情報からの読取
り情報に基づいて識別記号を書込んだ後、現像する。
別のためのID情報を書込み、ID情報の書込まれた多
数のフィルムカセットを複数の撮影場へ送り込みそこで
鋼管溶接部のX線撮影を実施し、撮影済みの多数のフィ
ルムカセットを順不同で回収し、これらフィルムカセッ
トに付与したID情報を回収順に読取り、フィルムカセ
ットからフィルムを取り出し、このフィルムの所定箇所
に前記フィルムカセットに付与したID情報からの読取
り情報に基づいて識別記号を書込んだ後、現像する。
【0012】透磁性ホルダを介してデータキャリアをX
線撮影エリアから外れた位置に備えた場合には、X線撮
影時にデータキャリアを鉛板で保護することができる。
線撮影エリアから外れた位置に備えた場合には、X線撮
影時にデータキャリアを鉛板で保護することができる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を添付図に基づいて以下に説
明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。以
下の説明中、ID(Identification)は
識別記号を意味する。図1は本発明に係る鋼管溶接部の
X線撮影装置平面図であり、鋼管溶接部のX線撮影装置
1は、自動現像機2,オープナ・ローダ3,センタロボ
ット4の置かれたセンタ5と、このセンタ5を起点に各
撮影場まで放射状に配置され、フィルムカセット(以下
「カセット」と略記する)を往復移動するカセット移動
手段10と、センタから撮影場へ送られるカセットに識
別のためのID情報を付与するID情報付与手段40,
45と、撮影場からセンタへ戻されるX線撮影済フィル
ムカセットのID情報を読取るID情報読取り手段50
と、前記カセットから取り出されたフィルムの所定箇所
に、前記フィルムカセットに付与したID情報からの読
取り手段50の情報に基づいて所定の識別記号を書込む
IDプリンタ60とその他、X線撮影に必要なX線源等
の必要設備とからなる。
明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。以
下の説明中、ID(Identification)は
識別記号を意味する。図1は本発明に係る鋼管溶接部の
X線撮影装置平面図であり、鋼管溶接部のX線撮影装置
1は、自動現像機2,オープナ・ローダ3,センタロボ
ット4の置かれたセンタ5と、このセンタ5を起点に各
撮影場まで放射状に配置され、フィルムカセット(以下
「カセット」と略記する)を往復移動するカセット移動
手段10と、センタから撮影場へ送られるカセットに識
別のためのID情報を付与するID情報付与手段40,
45と、撮影場からセンタへ戻されるX線撮影済フィル
ムカセットのID情報を読取るID情報読取り手段50
と、前記カセットから取り出されたフィルムの所定箇所
に、前記フィルムカセットに付与したID情報からの読
取り手段50の情報に基づいて所定の識別記号を書込む
IDプリンタ60とその他、X線撮影に必要なX線源等
の必要設備とからなる。
【0014】前記オープナ・ローダ3は、カセットから
フィルムを取出す若しくは空のカセットに生フィルムを
装填する自動機である。前記カセット移動手段10は、
センタと撮影場との間、カセットを移動する手段であ
り、本例ではロボットとコンベアとからなる。即ち、一
端がセンタ5に、詳しくはセンタロボット4の旋回範囲
にあり、センタルーム6の壁を貫通して室外に放射状に
伸びる#1行きコンベア11,#1戻りコンベア12,
#2行きコンベア13,#2戻りコンベア14と、前記
#1行きコンベア11及び#1戻りコンベア12と#1
撮影場15(本例では鋼管16の中央部を撮影する場)
とを結ぶ#1サイトロボット17と、前記#2行きコン
ベア13及び#2戻りコンベア14と#2撮影場18
(本例では鋼管16の管端部を撮影する場)とを結ぶ#
2サイトロボット19とからなる。
フィルムを取出す若しくは空のカセットに生フィルムを
装填する自動機である。前記カセット移動手段10は、
センタと撮影場との間、カセットを移動する手段であ
り、本例ではロボットとコンベアとからなる。即ち、一
端がセンタ5に、詳しくはセンタロボット4の旋回範囲
にあり、センタルーム6の壁を貫通して室外に放射状に
伸びる#1行きコンベア11,#1戻りコンベア12,
#2行きコンベア13,#2戻りコンベア14と、前記
#1行きコンベア11及び#1戻りコンベア12と#1
撮影場15(本例では鋼管16の中央部を撮影する場)
とを結ぶ#1サイトロボット17と、前記#2行きコン
ベア13及び#2戻りコンベア14と#2撮影場18
(本例では鋼管16の管端部を撮影する場)とを結ぶ#
2サイトロボット19とからなる。
【0015】21は管内フィルム移動台車走行用ブー
ム、22,23,24はX線源、25,25はペネトラ
メータハンドリング用ロボットである。このロボット2
5は管端部のみを迅速に検査する専用ロボットである。
ム、22,23,24はX線源、25,25はペネトラ
メータハンドリング用ロボットである。このロボット2
5は管端部のみを迅速に検査する専用ロボットである。
【0016】図2は本発明で使用するフィルムを収納す
るカセット(第1実施例)の斜視図であり、カセット3
0は箱体31と、ロック爪32を備えた蓋33と、この
蓋33に組込まれた鉛板34と、撮影するべき鋼管に関
する識別のためのID情報を記録するデータキャリア3
6とからなり、フィルム35を収納するいわゆる暗箱で
ある。前記鉛板34は、フィルム35に識別記号を写し
込むエリアだけ、遮蔽してX線が当らぬようにするもの
である。
るカセット(第1実施例)の斜視図であり、カセット3
0は箱体31と、ロック爪32を備えた蓋33と、この
蓋33に組込まれた鉛板34と、撮影するべき鋼管に関
する識別のためのID情報を記録するデータキャリア3
6とからなり、フィルム35を収納するいわゆる暗箱で
ある。前記鉛板34は、フィルム35に識別記号を写し
込むエリアだけ、遮蔽してX線が当らぬようにするもの
である。
【0017】図3は本発明に係るID情報付与手段を示
す図であり、前記ID情報付与手段40には、生産管理
情報のインプットされたトラッキング用コンピュータ4
1から撮影するべき鋼管に関する情報がデータ伝送線4
2及びコントローラ43を介してデータキャリア36に
インプットされる。他方のID情報付与手段45も同一
構成なので説明は省略する。この際に、ID情報付与手
段40,45には撮影するべき鋼管の情報がインプット
されるので、ID情報付与手段40,45はコンベア1
1,13で運ばれてきたカセット30A(カセット30
を時間経過毎に30A,30B…と記する。)のデータ
キャリア36に識別のためのID情報を付与する。30
Bは識別記号がデータキャリア36に付与されたカセッ
トである。
す図であり、前記ID情報付与手段40には、生産管理
情報のインプットされたトラッキング用コンピュータ4
1から撮影するべき鋼管に関する情報がデータ伝送線4
2及びコントローラ43を介してデータキャリア36に
インプットされる。他方のID情報付与手段45も同一
構成なので説明は省略する。この際に、ID情報付与手
段40,45には撮影するべき鋼管の情報がインプット
されるので、ID情報付与手段40,45はコンベア1
1,13で運ばれてきたカセット30A(カセット30
を時間経過毎に30A,30B…と記する。)のデータ
キャリア36に識別のためのID情報を付与する。30
Bは識別記号がデータキャリア36に付与されたカセッ
トである。
【0018】IDシステムとしては、非接触形式で磁気
情報を書き込み可能なもの、例えば「日本アイディーシ
ステム(株)製Dシリーズ リードライトIDシステ
ム」が適当である。この磁気情報は、30,000回の
X線照射のもとでもデータが消えることのないことを確
認したので、上記磁気情報システムは本発明に十分に使
用可能である。なお、内部のフィルムは未使用状態であ
る。ID情報を付与する(記録を書込む)に要する時間
は、14ms/バイト程度である。
情報を書き込み可能なもの、例えば「日本アイディーシ
ステム(株)製Dシリーズ リードライトIDシステ
ム」が適当である。この磁気情報は、30,000回の
X線照射のもとでもデータが消えることのないことを確
認したので、上記磁気情報システムは本発明に十分に使
用可能である。なお、内部のフィルムは未使用状態であ
る。ID情報を付与する(記録を書込む)に要する時間
は、14ms/バイト程度である。
【0019】図4は本発明に係るID情報読取り手段及
びオープナ・ローダの関係を示す図であり、X線撮影済
みのフィルムを収納したカセット30CはID情報読取
りスキャナと称するID情報読取り手段50にて、デー
タキャリア36に入力された撮影するべき鋼管に関する
識別情報を読取る。読取りに要する時間は11ms/バ
イト程度である。この読取り情報は、コントローラ5
1、データ伝送線52を介してオープナ・ローダ3に内
蔵のIDプリンタ60へ送られる。IDプリンタ60
は、カメラの日付け写し込み機構と同様の原理で、オー
プナ・ローダ3内でカセット30Cから取出されたフィ
ルムの所定箇所(図2の鉛板34で遮蔽された箇所)
に、前記データキャリア36から取り出した識別記号を
書込む作用をなす。書込みに要する時間は1sec程度
である。その後に、隣接した現像機2で現像される。
びオープナ・ローダの関係を示す図であり、X線撮影済
みのフィルムを収納したカセット30CはID情報読取
りスキャナと称するID情報読取り手段50にて、デー
タキャリア36に入力された撮影するべき鋼管に関する
識別情報を読取る。読取りに要する時間は11ms/バ
イト程度である。この読取り情報は、コントローラ5
1、データ伝送線52を介してオープナ・ローダ3に内
蔵のIDプリンタ60へ送られる。IDプリンタ60
は、カメラの日付け写し込み機構と同様の原理で、オー
プナ・ローダ3内でカセット30Cから取出されたフィ
ルムの所定箇所(図2の鉛板34で遮蔽された箇所)
に、前記データキャリア36から取り出した識別記号を
書込む作用をなす。書込みに要する時間は1sec程度
である。その後に、隣接した現像機2で現像される。
【0020】図5は本発明に係る現像済フィルムの一例
を示す図であり、フィルム35には帯状の溶接ビード像
38がほぼ中央に写っているとともに、向って左上の所
定箇所(鉛板34で遮蔽された箇所であって、後にID
プリンタ60で書込みされた箇所)に鋼管番号39a、
作業番号39b、日付39c、撮影箇所39dなどの識
別記号39が写っている。
を示す図であり、フィルム35には帯状の溶接ビード像
38がほぼ中央に写っているとともに、向って左上の所
定箇所(鉛板34で遮蔽された箇所であって、後にID
プリンタ60で書込みされた箇所)に鋼管番号39a、
作業番号39b、日付39c、撮影箇所39dなどの識
別記号39が写っている。
【0021】このようなフィルム35の作成手順を次の
作業フローで総合的に説明する。図6は本発明による鋼
管溶接部のX線撮影の作業フロー図であり、図1等の構
成図を併せて参照ねがいたい。また、フロー中、「ST
××」はステップ番号を示す。 ST01…オープナ・ローダ3にて、空のカセット30
に生フィルムを装填する。 ST02…センタロボット4にて、上記カセット30を
#1行きコンベア11又は#2行きコンベア13に移載
する。生産管理コンピュータからセンタロボット4に管
理指令がインプットされるので、センタロボット4は必
要な個数のカセット30Aを各撮影場に振り分ける。
作業フローで総合的に説明する。図6は本発明による鋼
管溶接部のX線撮影の作業フロー図であり、図1等の構
成図を併せて参照ねがいたい。また、フロー中、「ST
××」はステップ番号を示す。 ST01…オープナ・ローダ3にて、空のカセット30
に生フィルムを装填する。 ST02…センタロボット4にて、上記カセット30を
#1行きコンベア11又は#2行きコンベア13に移載
する。生産管理コンピュータからセンタロボット4に管
理指令がインプットされるので、センタロボット4は必
要な個数のカセット30Aを各撮影場に振り分ける。
【0022】ST03…行きコンベア11又は13でカ
セット30Aを撮影場に移送する。 ST04…途中、図3のID情報付与手段40又は45
にてカセット30Aの蓋部のデータキャリア36に識別
のためのID情報を付与する。 ST05…サイトロボット17又は19で、カセット3
0B(未使用フィルム入、蓋部のデータキャリア36に
識別番号あり)を行きコンベア11又は13からピック
アップして、被写体側へ移載する。
セット30Aを撮影場に移送する。 ST04…途中、図3のID情報付与手段40又は45
にてカセット30Aの蓋部のデータキャリア36に識別
のためのID情報を付与する。 ST05…サイトロボット17又は19で、カセット3
0B(未使用フィルム入、蓋部のデータキャリア36に
識別番号あり)を行きコンベア11又は13からピック
アップして、被写体側へ移載する。
【0023】ST06…図1に示す通り、#1撮影場1
5ではカセット30Bは管内フィルム移動台車走行用ブ
ーム21上のフィルム移動台車により溶接ビードの下
方、すなわちX線源22…の直下に溶接ビードを挟んだ
位置にセットされる。また、#2撮影場18では管端所
定位置にセットされたカセット30Bの下部に、溶接ビ
ードを挟んでペネトラメータがロボット25,25によ
りセットされる。セット後は、X線源22〜24からX
線を照射する。X線は鋼管の溶接ビード部及びカセット
の蓋33を透過してフィルム35に至るが、溶接ビード
に亀裂や気泡や異物の混入等の欠陥がある場合には、そ
の欠陥が陰となってフィルムに写される。なお、鉛板3
4で保護された箇所のみは、X線が照射されない。
5ではカセット30Bは管内フィルム移動台車走行用ブ
ーム21上のフィルム移動台車により溶接ビードの下
方、すなわちX線源22…の直下に溶接ビードを挟んだ
位置にセットされる。また、#2撮影場18では管端所
定位置にセットされたカセット30Bの下部に、溶接ビ
ードを挟んでペネトラメータがロボット25,25によ
りセットされる。セット後は、X線源22〜24からX
線を照射する。X線は鋼管の溶接ビード部及びカセット
の蓋33を透過してフィルム35に至るが、溶接ビード
に亀裂や気泡や異物の混入等の欠陥がある場合には、そ
の欠陥が陰となってフィルムに写される。なお、鉛板3
4で保護された箇所のみは、X線が照射されない。
【0024】ST07…サイトロボット17又は19
で、カセット30C(撮影済みフィルム入)を被写体側
からピックアップして戻りコンベア12又は14へ移載
する。 ST08…戻りコンベア12又は14で、カセット30
Cをセンタ5へ移送する。 ST09…センタロボット4でカセット30Cを把持
し、先ずID情報読取り手段50へ移載する。 ST10…図4のID情報スキャナ50でカセットの蓋
の上のデータキャリア36を読取り、この情報をIDプ
リンタ60に送る。
で、カセット30C(撮影済みフィルム入)を被写体側
からピックアップして戻りコンベア12又は14へ移載
する。 ST08…戻りコンベア12又は14で、カセット30
Cをセンタ5へ移送する。 ST09…センタロボット4でカセット30Cを把持
し、先ずID情報読取り手段50へ移載する。 ST10…図4のID情報スキャナ50でカセットの蓋
の上のデータキャリア36を読取り、この情報をIDプ
リンタ60に送る。
【0025】ST11…センタロボット4でカセット3
0Cを、更に移動してオープナ・ローダ3に投入する。 ST12…オープナ・ローダ3でカセット30Cから撮
影済みフィルムを取出す。 ST13…そして、IDプリンタ60で同フィルムの所
定箇所に識別記号を書込む。 ST14…隣接の現像機2でフィルムを現像する。 ST15…作業者によるフィルム(即ち溶接部)の合否
判定を実施する。
0Cを、更に移動してオープナ・ローダ3に投入する。 ST12…オープナ・ローダ3でカセット30Cから撮
影済みフィルムを取出す。 ST13…そして、IDプリンタ60で同フィルムの所
定箇所に識別記号を書込む。 ST14…隣接の現像機2でフィルムを現像する。 ST15…作業者によるフィルム(即ち溶接部)の合否
判定を実施する。
【0026】以上のST01からST14までが完全自
動であることを特徴とする。そして、ST09〜ST1
4は1ラインであることを特徴とする。即ち、本発明に
よれば、撮影工程(撮影場)が2又はそれ以上になって
も1セットのオープナ・ローダ及び現像機で、しかも
「順不同」にカセット及びフィルムを処理できる。順不
同でありながら、フィルムに識別記号が自動的に正しく
書込まれているので、撮影箇所を取り違える恐れはな
い。
動であることを特徴とする。そして、ST09〜ST1
4は1ラインであることを特徴とする。即ち、本発明に
よれば、撮影工程(撮影場)が2又はそれ以上になって
も1セットのオープナ・ローダ及び現像機で、しかも
「順不同」にカセット及びフィルムを処理できる。順不
同でありながら、フィルムに識別記号が自動的に正しく
書込まれているので、撮影箇所を取り違える恐れはな
い。
【0027】図7は本発明撮影装置の別実施例に係る原
理図であり、戻りコンベア12,14の出側にポータブ
ルID情報読取り手段71、簡易型IDプリンタ72、
サブコンベア73、現像機74を配置し、ID情報読取
り手段71で読み込んだ情報をIDプリンタ72に与
え、その後、現像機74で現像するが、図1の実施例に
対して、高価なオープナ・ローダを必要としないことを
特徴とする。なお、図中、破線,はロボットでのカ
セット移動を示し、破線はカセットからのフィルムの
取出し及びフィルムの現像機への投入を人手で実施する
ことを示す。しかし、ID情報読取り手段71、簡易型
IDプリンタ72、サブコンベア73及び現像機74は
市販品又は標準品を使えるので、装置全体が安価とな
る。
理図であり、戻りコンベア12,14の出側にポータブ
ルID情報読取り手段71、簡易型IDプリンタ72、
サブコンベア73、現像機74を配置し、ID情報読取
り手段71で読み込んだ情報をIDプリンタ72に与
え、その後、現像機74で現像するが、図1の実施例に
対して、高価なオープナ・ローダを必要としないことを
特徴とする。なお、図中、破線,はロボットでのカ
セット移動を示し、破線はカセットからのフィルムの
取出し及びフィルムの現像機への投入を人手で実施する
ことを示す。しかし、ID情報読取り手段71、簡易型
IDプリンタ72、サブコンベア73及び現像機74は
市販品又は標準品を使えるので、装置全体が安価とな
る。
【0028】図8は本発明で使用するフィルムを収納す
るカセット(第2実施例)の斜視図であり、このカセッ
ト76は蓋77の長辺がヒンジ止めされており、図7の
装置の様に人手でカセット76からフィルムを取出す場
合に便利である。
るカセット(第2実施例)の斜視図であり、このカセッ
ト76は蓋77の長辺がヒンジ止めされており、図7の
装置の様に人手でカセット76からフィルムを取出す場
合に便利である。
【0029】尚、前記カセット移動手段10は、コンベ
ア、ロボットの数や配置や形式は任意であり、要はカセ
ットをセンタと撮影場の間、移動できるものであればよ
い。また、本実施例では撮影場を2ヶ所としたが3ヶ所
以上であってもよい。
ア、ロボットの数や配置や形式は任意であり、要はカセ
ットをセンタと撮影場の間、移動できるものであればよ
い。また、本実施例では撮影場を2ヶ所としたが3ヶ所
以上であってもよい。
【0030】以上の実施例は、X線の出力が比較的小さ
い場合に好適である。しかし、鋼管16の肉厚が増大し
た場合にはX線の出力を増加する必要があり、大出力に
なると前記データキャリア36の記録が破壊し、消失す
る恐れがある。そこで、大出力のX線にも対応できるフ
ィルムカセットが必要となる。図9は本発明で使用する
フィルムを収納するカセット(第3実施例)の斜視図で
あり、フィルムカセット80は、図2で述べたフィルム
カセット30と同様に、箱体31と、ロック爪32を備
えた蓋33と、この蓋33に組込まれた鉛板34とから
なり、フィルム35を収納するいわゆる暗箱であり、こ
の暗箱に透磁性ホルダ82を介してデータキャリア81
を取付けたことを特徴とする。即ち、データキャリア8
1は、透磁性ホルダ82に取付けられ、この形態の透磁
性ホルダ82を箱体31の一辺に接合することで、取付
けられる。
い場合に好適である。しかし、鋼管16の肉厚が増大し
た場合にはX線の出力を増加する必要があり、大出力に
なると前記データキャリア36の記録が破壊し、消失す
る恐れがある。そこで、大出力のX線にも対応できるフ
ィルムカセットが必要となる。図9は本発明で使用する
フィルムを収納するカセット(第3実施例)の斜視図で
あり、フィルムカセット80は、図2で述べたフィルム
カセット30と同様に、箱体31と、ロック爪32を備
えた蓋33と、この蓋33に組込まれた鉛板34とから
なり、フィルム35を収納するいわゆる暗箱であり、こ
の暗箱に透磁性ホルダ82を介してデータキャリア81
を取付けたことを特徴とする。即ち、データキャリア8
1は、透磁性ホルダ82に取付けられ、この形態の透磁
性ホルダ82を箱体31の一辺に接合することで、取付
けられる。
【0031】図10(a),(b)は10−10線断面
拡大図であり、(a)に示す通り、データキャリア81
は同じ厚さの透磁性ホルダ82に一体的に取付けられ
る。又は、(b)に示す通り、データキャリア81はよ
り厚い透磁性ホルダ82に埋設される。データキャリア
81は撮影するべき鋼管に関する識別のためのID情報
を磁気記録するものであるから、フェライトなどの磁性
体であり、記録を確実にするために正方形板より円板が
好適である。また、透磁性ホルダ82は磁束線を容易に
通過させるところの樹脂が好適である。(b)の形態に
すればデータキャリア81は樹脂等で保護されることに
なるので、傷つきの心配がないので好ましい。
拡大図であり、(a)に示す通り、データキャリア81
は同じ厚さの透磁性ホルダ82に一体的に取付けられ
る。又は、(b)に示す通り、データキャリア81はよ
り厚い透磁性ホルダ82に埋設される。データキャリア
81は撮影するべき鋼管に関する識別のためのID情報
を磁気記録するものであるから、フェライトなどの磁性
体であり、記録を確実にするために正方形板より円板が
好適である。また、透磁性ホルダ82は磁束線を容易に
通過させるところの樹脂が好適である。(b)の形態に
すればデータキャリア81は樹脂等で保護されることに
なるので、傷つきの心配がないので好ましい。
【0032】図11は本発明の第3実施例のフィルムカ
セットの作用図であり、#2撮影場18での実施例を示
す。鋼管84の外周面下部にペネトラメータ85及び鉛
板86を配置し、鋼管84の内周面にフィルムカセット
80を図示する通りに配置する。即ち、鋼管84を、ペ
ネトラメータ85とフィルムカセット80とで上下に挟
み、また、透磁性ホルダ82で支えられたデータキャリ
ア81と鉛板86とが上下に重なるように配置する。そ
して、下方に配置したX線源87からX線88を発射す
る。X線88がある程度広がってX線89となると、そ
れの一部がデータキャリア81に向う。しかしこのX線
89は鉛板86でカットされるので、データキャリア8
1へは至らない。従って、鋼管84の肉厚が大きいため
に、強力なX線89を使用したとしても、この強いX線
89でデータキャリア81の記録が破壊される恐れはな
い。即ち、本例によれば、X線を強めることができる。
前記鉛板86をペネトラメータ85に一体的に取り付け
ておけば、ペネトラメータ85とともにペネトラメータ
ロボットでハンドリングされるので好都合である。ま
た、このときに、カセットの蓋に組込まれた鉛板34も
ペネトラメータ85に一体的に取付けておけば、カセッ
トに細工を施す必要が無いので好都合である。
セットの作用図であり、#2撮影場18での実施例を示
す。鋼管84の外周面下部にペネトラメータ85及び鉛
板86を配置し、鋼管84の内周面にフィルムカセット
80を図示する通りに配置する。即ち、鋼管84を、ペ
ネトラメータ85とフィルムカセット80とで上下に挟
み、また、透磁性ホルダ82で支えられたデータキャリ
ア81と鉛板86とが上下に重なるように配置する。そ
して、下方に配置したX線源87からX線88を発射す
る。X線88がある程度広がってX線89となると、そ
れの一部がデータキャリア81に向う。しかしこのX線
89は鉛板86でカットされるので、データキャリア8
1へは至らない。従って、鋼管84の肉厚が大きいため
に、強力なX線89を使用したとしても、この強いX線
89でデータキャリア81の記録が破壊される恐れはな
い。即ち、本例によれば、X線を強めることができる。
前記鉛板86をペネトラメータ85に一体的に取り付け
ておけば、ペネトラメータ85とともにペネトラメータ
ロボットでハンドリングされるので好都合である。ま
た、このときに、カセットの蓋に組込まれた鉛板34も
ペネトラメータ85に一体的に取付けておけば、カセッ
トに細工を施す必要が無いので好都合である。
【0033】図12は本発明で使用するフィルムを収納
するカセット(第4実施例)の斜視図であり、図8で説
明したフィルムカセット76の箱体の短辺に樹脂製透磁
性ホルダ82を介してデータキャリア81を取付けたも
のである。他の符号は説明済みであるから説明を省略す
る。
するカセット(第4実施例)の斜視図であり、図8で説
明したフィルムカセット76の箱体の短辺に樹脂製透磁
性ホルダ82を介してデータキャリア81を取付けたも
のである。他の符号は説明済みであるから説明を省略す
る。
【0034】なお、本実施例のオープナ・ローダ3は、
オープナとローダとを分離し、互いに独立した形式のも
のでも差支えない。又、本実施例ではID情報の記録媒
体を磁気記録型データキャリアとしたが、これに限るも
のではなく、ID情報はバーコードや文字情報であって
もよい。ただし、これらバーコードや文字情報はラベル
や紐付きタグの形態を取らざるを得ず、本発明のように
フィルムカセットを循環して使用するものと比較する
と、情報の信頼性や取扱性がやや落ちる。
オープナとローダとを分離し、互いに独立した形式のも
のでも差支えない。又、本実施例ではID情報の記録媒
体を磁気記録型データキャリアとしたが、これに限るも
のではなく、ID情報はバーコードや文字情報であって
もよい。ただし、これらバーコードや文字情報はラベル
や紐付きタグの形態を取らざるを得ず、本発明のように
フィルムカセットを循環して使用するものと比較する
と、情報の信頼性や取扱性がやや落ちる。
【0035】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1のX線撮影方法によれば、撮影済みカセ
ットを順不同で現像することができ、現像順が撮影順に
左右されないので、現像機を連続的に運転できて作業時
間が短縮できる。また、カセットにID情報を付与し、
このID情報に基づいてフィルムに識別記号を書込むよ
うにしたので、撮影、現像の一連の工程の自動化が図
れ、作業員の数を大幅に減らすことができる。
する。請求項1のX線撮影方法によれば、撮影済みカセ
ットを順不同で現像することができ、現像順が撮影順に
左右されないので、現像機を連続的に運転できて作業時
間が短縮できる。また、カセットにID情報を付与し、
このID情報に基づいてフィルムに識別記号を書込むよ
うにしたので、撮影、現像の一連の工程の自動化が図
れ、作業員の数を大幅に減らすことができる。
【0036】請求項2のX線撮影装置は、カセット移動
手段と、ID情報付与手段と、ID情報読取り手段と、
IDプリンタとを備えたので、カセットをセンタと撮影
場との間を往復させる間に、カセットにID情報を付与
し、このID情報を読取り、この情報に基づいてフィル
ムに識別記号を書込める。従って、撮影済みカセットを
順不同で現像することができ、現像順が撮影順に左右さ
れないので、現像機を連続的に運転できて作業時間が短
縮できる。また、撮影、現像の一連の工程の自動化が図
れ、作業員の数を大幅に減らすことができる。
手段と、ID情報付与手段と、ID情報読取り手段と、
IDプリンタとを備えたので、カセットをセンタと撮影
場との間を往復させる間に、カセットにID情報を付与
し、このID情報を読取り、この情報に基づいてフィル
ムに識別記号を書込める。従って、撮影済みカセットを
順不同で現像することができ、現像順が撮影順に左右さ
れないので、現像機を連続的に運転できて作業時間が短
縮できる。また、撮影、現像の一連の工程の自動化が図
れ、作業員の数を大幅に減らすことができる。
【0037】請求項3では、カセットにX線を遮断する
鉛板を備えたので、X線撮影の際に未照射部分をフィル
ム上に形成でき、この未照射部分に、識別記号を容易に
書込ませることができる。
鉛板を備えたので、X線撮影の際に未照射部分をフィル
ム上に形成でき、この未照射部分に、識別記号を容易に
書込ませることができる。
【0038】請求項4では、ID情報を記録するための
データキャリアをX線撮影エリアから外れた位置に、樹
脂などの透磁性ホルダを介してフィルムカセットに取付
けたので、X線でデータキャリアの記録が破壊される心
配がなく、X線のレベルを高めることができる。X線の
照射が心配されるときには、鉛板で簡単に対策が打て
る。
データキャリアをX線撮影エリアから外れた位置に、樹
脂などの透磁性ホルダを介してフィルムカセットに取付
けたので、X線でデータキャリアの記録が破壊される心
配がなく、X線のレベルを高めることができる。X線の
照射が心配されるときには、鉛板で簡単に対策が打て
る。
【図1】本発明に係る鋼管溶接部のX線撮影装置平面図
【図2】本発明で使用するフィルムを収納するカセット
(第1実施例)の斜視図
(第1実施例)の斜視図
【図3】本発明に係るID情報付与手段を示す図
【図4】本発明に係るID情報読取り手段及びオープナ
・ローダの関係を示す図
・ローダの関係を示す図
【図5】本発明に係る現像済フィルムの一例を示す図
【図6】本発明による鋼管溶接部のX線撮影の作業フロ
ー図
ー図
【図7】本発明撮影装置の別実施例に係る原理図
【図8】本発明で使用するフィルムを収納するカセット
(第2実施例)の斜視図
(第2実施例)の斜視図
【図9】本発明で使用するフィルムを収納するカセット
(第3実施例)の斜視図
(第3実施例)の斜視図
【図10】図9の10−10線断面図
【図11】本発明の第3実施例のフィルムカセットの作
用図
用図
【図12】本発明で使用するフィルムを収納するカセッ
ト(第4実施例)の斜視図
ト(第4実施例)の斜視図
【図13】従来のX線作業工程の詳細配置図
1…鋼管溶接部のX線撮影装置、2…現像機(自動現像
機)、3…オープナ・ローダ、4…センタロボット、5
…センタ、6…センタルーム、10…カセット移動手
段、11…#1行きコンベア、12…#1戻りコンベ
ア、13…#2行きコンベア、14…#2戻りコンベ
ア、15…#1撮影場、16…鋼管、18…#2撮影
場、22,23,24…X線源、30,30A,30
B,30C,76,80…カセット(フィルムカセッ
ト)、33…蓋、34…鉛板、35…フィルム、36…
データキャリア、38…溶接ビード、39…識別記号、
40,45…ID情報付与手段、50…ID情報読取り
手段、60…IDプリンタ、81…データキャリア、8
2…透磁性ホルダ、86…鉛板。
機)、3…オープナ・ローダ、4…センタロボット、5
…センタ、6…センタルーム、10…カセット移動手
段、11…#1行きコンベア、12…#1戻りコンベ
ア、13…#2行きコンベア、14…#2戻りコンベ
ア、15…#1撮影場、16…鋼管、18…#2撮影
場、22,23,24…X線源、30,30A,30
B,30C,76,80…カセット(フィルムカセッ
ト)、33…蓋、34…鉛板、35…フィルム、36…
データキャリア、38…溶接ビード、39…識別記号、
40,45…ID情報付与手段、50…ID情報読取り
手段、60…IDプリンタ、81…データキャリア、8
2…透磁性ホルダ、86…鉛板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 常喜 茨城県鹿島郡鹿島町大字光3番地 住友金 属工業株式会社鹿島製鉄所内
Claims (4)
- 【請求項1】 生産管理情報に基づいてフィルムカセッ
トに識別のためのID情報を付与し、ID情報の付与さ
れた多数のフィルムカセットを複数の撮影場へ送り込み
そこで鋼管溶接部のX線撮影を実施し、撮影済みの多数
のフィルムカセットを順不同で回収し、これらフィルム
カセットに付与したID情報を回収順に読取り、フィル
ムカセットからフィルムを取り出し、このフィルムの所
定箇所に前記フィルムカセットに付与したID情報から
の読取り情報に基づいて識別記号を書込んだ後、現像す
ることを特徴とした鋼管溶接部のX線撮影方法。 - 【請求項2】 鋼管の中間部撮影工程と管端部撮影工程
などのように複数の撮影工程を処理する鋼管溶接部のX
線撮影装置であって、このX線撮影装置は、現像機の置
かれたセンタを起点に各撮影場まで放射状に配置され、
フィルムカセットを往復移動するカセット移動手段と、
センタから撮影場へ送られるフィルムカセットに識別の
ためのID情報を付与するID情報書込み手段と、撮影
場からセンタへ戻されるX線撮影済フィルムカセットの
ID情報を読取るID情報読取り手段と、前記フィルム
カセットから取り出されたフィルムの所定箇所に、前記
フィルムカセットに付与したID情報からの読取り手段
の情報に基づいて所定の識別記号を書込むIDプリンタ
とを備えたことを特徴とする鋼管溶接部のX線撮影装
置。 - 【請求項3】 前記フィルムカセットは、X線を遮断し
て識別記号の書込み箇所を形成する鉛板を備えているこ
とを特徴とする請求項2記載の鋼管溶接部のX線撮影装
置。 - 【請求項4】 前記フィルムカセットは、ID情報を記
録するためのデータキャリアをX線撮影エリアから外れ
た位置に、樹脂などの透磁性ホルダを介して備えたこと
を特徴とする請求項2記載の鋼管溶接部のX線撮影装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7098983A JPH0854696A (ja) | 1994-06-09 | 1995-04-24 | 鋼管溶接部のx線撮影方法及び同装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-127775 | 1994-06-09 | ||
JP12777594 | 1994-06-09 | ||
JP7098983A JPH0854696A (ja) | 1994-06-09 | 1995-04-24 | 鋼管溶接部のx線撮影方法及び同装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0854696A true JPH0854696A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=26440062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7098983A Pending JPH0854696A (ja) | 1994-06-09 | 1995-04-24 | 鋼管溶接部のx線撮影方法及び同装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0854696A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101247533B1 (ko) * | 2012-12-07 | 2013-03-26 | 세명검사기술(주) | 불연속 조사에 의한 x선 비파괴 검사방법 |
CN108152306A (zh) * | 2018-03-07 | 2018-06-12 | 武汉理工大学 | 一种检测轮类零件的数字射线自动检测系统及检测方法 |
-
1995
- 1995-04-24 JP JP7098983A patent/JPH0854696A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101247533B1 (ko) * | 2012-12-07 | 2013-03-26 | 세명검사기술(주) | 불연속 조사에 의한 x선 비파괴 검사방법 |
CN108152306A (zh) * | 2018-03-07 | 2018-06-12 | 武汉理工大学 | 一种检测轮类零件的数字射线自动检测系统及检测方法 |
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