JPH0851547A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH0851547A
JPH0851547A JP6245088A JP24508894A JPH0851547A JP H0851547 A JPH0851547 A JP H0851547A JP 6245088 A JP6245088 A JP 6245088A JP 24508894 A JP24508894 A JP 24508894A JP H0851547 A JPH0851547 A JP H0851547A
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Yoshimichi Kanda
好道 神田
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像データを形成する多階調の画素データの
濃度データを算定して画素毎の符号と平均データと階調
幅指標とからなる圧縮データに符号化し、画像データが
網点画像であるかないかの二値の領域判定信号を圧縮デ
ータに付加する画像処理装置において、データ量の増大
を防止する。 【構成】 領域判定信号を圧縮データの平均データと階
調幅指標との一方の最下位に挿入するデータ挿入手段を
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、画像データを入力する画像処理装
置がスキャナ装置などとして実現されており、圧縮デー
タを出力する画像処理装置がプリンタ装置などとして実
現されており、画像データを入力して出力する画像処理
装置がデジタル複写機などとして実現されている。
【0003】このような画像処理装置には、画像データ
を形成する画素データの各々を多階調として取り扱うこ
とにより、高品質な符号化や復号を実行するものもあ
る。この時、画像データを形成する画素データの個数は
多大であるため、この画素データを単純に多階調の濃度
データに変換するとデータ量が膨大となり、メモリ容量
や通信時間の増大が必要となる。このような画像処理装
置において、画像データを圧縮データに符号化すること
や、圧縮データを画像データに復号することが実行され
ている。
【0004】画像データを圧縮データに符号化する場
合、画像データを形成する多階調の画素データの各々を
“4×4”に分解してブロックデータを生成し、このブ
ロックデータの黒白の個数などで濃度データLij(16バ
イト)を算出する。この濃度データLij の最大値Lmax
と最小値Lmin とから平均データLa と階調幅指標Ld
とを算出し、これらの平均データLa と階調幅指標Ld
とから量子化の閾値P1,P2を算出する。この閾値P
1,P2により画素毎の符号φij(16×2ビット=4バ
イト)を平均データLa(1バイト)と階調幅指標Ld(1
バイト)とに割り当てることにより、濃度データLij(1
6バイト)を圧縮データ(6バイト)に符号化する。
【0005】このような符号化により、16バイトの濃度
データが6バイトの圧縮データとなるので、データ量を
“3/8”にすることができる。
【0006】また、この圧縮データを画像データに復号
する場合は、圧縮データの平均データLa と階調幅指標
Ld とから量子化代表値Q1〜Q4を算出し、この量子
化代表値Q1〜Q4を画素毎の符号φijに割り当てるこ
とにより、圧縮データをブロックデータに復号し、この
濃度データに対応した画素データを配列して画像データ
を再生する。
【0007】なお、前述した“Pi”は符号化時の量子
化の閾値であり、“Qj”は復号時の量子化代表値であ
る。この量子化の閾値Piや、量子化代表値Qjは、一
般的には、 P1=La+1/2Ld P2=La−1/2Ld Q1=La+3/4Ld Q2=La+1/4Ld Q3=La−1/4Ld Q4=La−3/4Ld として算出される。
【0008】画像データを再生するレーザプリンタに
は、一画素に対するレーザ光の出力時間を変調すること
により、一画素の横幅を調節して画素単位で多階調の画
像データを形成する機種がある。この時、低濃度の画像
データを形成するために横幅を短縮した画素を連続配置
すると、画像のエッジや副走査方向の細線などにおいて
側方に離反した幅狭の画素データが画像品質を劣化させ
ることになる。
【0009】このような課題を解決するため、画像デー
タのエッジにおいて画素データの位相を制御することに
より、幅狭の画素を内側に配置して隣接する画素に一体
化させることが実行されている。しかし、このような位
相制御を網点画像の画像データでも実行すると、網点の
配列が乱れて画像品質が劣化する。
【0010】このような課題を解決するため、画像デー
タを圧縮データに符号化する画像処理装置は、一般的に
画像データが網点画像であるかないかをパターンマッチ
ングなどで判定し、この判定結果に基づいて二値の領域
判定信号を出力し、この領域判定信号を圧縮データに付
加する。圧縮データを画像データに復号する画像処理装
置においては、一般的に領域判定信号に従って画像デー
タが網点画像であるかないかを判定し、この判定結果に
基づいて圧縮データから復号した濃度データの位相制御
を切り替える。
【0011】網点画像でない画像データは、そのエッジ
において幅狭の画素データが位相制御で内方に配置され
ることにより画像品質が向上し、網点画像である画像デ
ータは、全部の画素データが一定の位相で配列されるの
で画像品質の劣化が防止される。
【0012】しかし、一般的な画像処理装置では、網点
画像を良好に階調表現するため、多値誤差拡散法や多値
ディザ法などの階調処理が行なわれている。このような
階調処理を網点画像に対して行なう場合に、前述のよう
な画素データの位相制御も行なうと、階調処理における
画素の配列が位相制御で乱されて画像品質が劣化する。
このような課題を解決するため、階調処理を実行する網
点画像の領域では、画素データの位相は固定して幅を制
御し、階調処理を実行しない文字画像の領域では、画素
データの位相と幅とを制御する画像処理装置もある。こ
のような画像処理装置では、画像が文字であるかないか
をパターンマッチングなどで判定し、この判定結果に基
づいて二値の領域判定信号を出力し、この領域判定信号
を圧縮データに付加する。圧縮データを画像データに復
号する画像処理装置においては、一般的に領域判定信号
に従って画像データが文字画像であるかないかを判定
し、この判定結果に基づいて圧縮データから復号した濃
度データの階調処理や位相制御を切り替える。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のような画像処理
装置では、再生する画像データの画像品質を向上させる
ため、網点画像や文字画像の領域判定信号を圧縮データ
に付加する。
【0014】しかし、このように圧縮データに領域判定
信号を付加することは、全体のデータ量が増大するの
で、圧縮データを記憶するメモリの容量の拡大や、圧縮
データを伝送する通信時間の延長などが必要となり、好
ましくない。
【0015】特に、画像データを圧縮データに符号化し
てから画像データに復号するデジタル複写機などの画像
処理装置は、画像データを形成する圧縮データの全部を
一時記憶して編集処理する機能を具備した機種もあり、
このような機種では圧縮データの増大はメモリの拡大と
なるので好ましくない。
【0016】このような課題を解決する手段としては、
画素データを圧縮データに符号化してメモリに格納して
から画素データに復号するデジタル複写機などにおい
て、圧縮データの復号を完了してから網点画像や文字画
像を判定することが想定できる。しかし、このようなデ
ジタル複写機では、画素データを符号化や復号すること
なく直接的に印刷出力することもあるので、上述のよう
に網点画像であるかないかを最終段階で判定すると、直
接伝送された画素データと、符号化と復号とを実行した
画素データとでは、判定処理のパラメータを制御する必
要があり、データ精度も低下することになる。
【0017】また、前述のように画像データを符号化し
て復号する画像処理装置では、画像データの復号におけ
る量子化のため、文字画像のエッジがボケることがあ
る。このようなことは網点画像では問題とならないが、
白地に黒色の線分により表現される文字画像のエッジに
は顕著である。
【0018】このような課題を解決する手段としては、
文字画像の領域では復号における量子化のパラメータを
変換することが考えられるが、この場合も文字画像の領
域判定信号を圧縮データに付加する必要があるので、全
体のデータ量が増大することになる。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
画像データを形成する多階調の画素データの各々を所定
数に分解してブロックデータを生成するデータ分解手段
を設け、このデータ分解手段が分解したブロックデータ
の濃度データを算定する濃度算定手段を設け、この濃度
算定手段が算定した濃度データを画素毎の符号と平均デ
ータと階調幅指標とからなる圧縮データに符号化するデ
ータ符号化手段を設け、画像データが網点画像であるか
ないかを判定する画像判定手段を設け、この画像判定手
段の判定結果に基づいて二値の領域判定信号を出力する
データ出力手段を設け、このデータ出力手段が出力した
領域判定信号を前記データ符号化手段が出力する圧縮デ
ータの平均データと階調幅指標との一方の最下位に挿入
するデータ挿入手段を設けた。
【0020】請求項2記載の発明は、画素毎の符号と平
均データと階調幅指標とからなる圧縮データを濃度デー
タに復号するデータ復号手段を設け、圧縮データの平均
データと階調幅指標との一方の最下位に位置する二値の
領域判定信号を読み出すデータ読出手段を設け、このデ
ータ読出手段が読み出した領域判定信号に従って画像デ
ータが網点画像であるかないかを判定するデータ判定手
段を設け、このデータ判定手段の判定結果に基づいて前
記データ復号手段が復号した濃度データの位相制御を切
り替える制御切替手段を設け、この制御切替手段が切り
替えた位相制御で濃度データに対応した画素データを配
列して画像データを再生する画像再生手段を設けた。
【0021】請求項3記載の発明は、画像データを形成
する多階調の画素データの各々を所定数に分解してブロ
ックデータを生成するデータ分解手段を設け、このデー
タ分解手段が分解したブロックデータの濃度データを算
定する濃度算定手段を設け、この濃度算定手段が算定し
た濃度データを画素毎の符号と平均データと階調幅指標
とからなる圧縮データに符号化するデータ符号化手段を
設け、画像データが網点画像であるかないかを判定する
画像判定手段を設け、この画像判定手段の判定結果に基
づいて二値の領域判定信号を出力するデータ出力手段を
設け、このデータ出力手段が出力した領域判定信号を前
記データ符号化手段が出力する圧縮データの平均データ
と階調幅指標との一方の最下位に挿入するデータ挿入手
段を設け、このデータ挿入手段が領域判定信号を挿入し
た圧縮データを濃度データに復号するデータ復号手段を
設け、圧縮データの平均データと階調幅指標との一方の
最下位に位置する二値の領域判定信号を読み出すデータ
読出手段を設け、このデータ読出手段が読み出した領域
判定信号に従って画像データが網点画像であるかないか
を判定するデータ判定手段を設け、このデータ判定手段
の判定結果に基づいて前記データ復号手段が復号した濃
度データの位相制御を切り替える制御切替手段を設け、
この制御切替手段が切り替えた位相制御で濃度データに
対応した画素データを配列して画像データを再生する画
像再生手段を設けた。
【0022】請求項4記載の発明は、画像データを形成
する多階調の画素データの各々を所定数に分解してブロ
ックデータを生成するデータ分解手段を設け、このデー
タ分解手段が分解したブロックデータの濃度データを算
定する濃度算定手段を設け、この濃度算定手段が算定し
た濃度データを画素毎の符号と平均データと階調幅指標
とからなる圧縮データに符号化するデータ符号化手段を
設け、画像データが文字画像であるかないかを判定する
画像判定手段を設け、この画像判定手段の判定結果に基
づいて二値の領域判定信号を出力するデータ出力手段を
設け、このデータ出力手段が出力した領域判定信号を前
記データ符号化手段が出力する圧縮データの平均データ
と階調幅指標との一方の最下位に挿入するデータ挿入手
段を設けた。
【0023】請求項5記載の発明は、画素毎の符号と平
均データと階調幅指標とからなる圧縮データを濃度デー
タに復号するデータ復号手段を設け、圧縮データの平均
データと階調幅指標との一方の最下位に位置する二値の
領域判定信号を読み出すデータ読出手段を設け、このデ
ータ読出手段が読み出した領域判定信号に従って画像デ
ータが文字画像であるかないかを判定するデータ判定手
段を設け、このデータ判定手段の判定結果に基づいて前
記データ復号手段が復号した濃度データの位相制御を切
り替える制御切替手段を設け、この制御切替手段が切り
替えた位相制御で濃度データに対応した画素データを配
列して画像データを再生する画像再生手段を設けた。
【0024】請求項6記載の発明は、画像データを形成
する多階調の画素データの各々を所定数に分解してブロ
ックデータを生成するデータ分解手段を設け、このデー
タ分解手段が分解したブロックデータの濃度データを算
定する濃度算定手段を設け、この濃度算定手段が算定し
た濃度データを画素毎の符号と平均データと階調幅指標
とからなる圧縮データに符号化するデータ符号化手段を
設け、画像データが文字画像であるかないかを判定する
画像判定手段を設け、この画像判定手段の判定結果に基
づいて二値の領域判定信号を出力するデータ出力手段を
設け、このデータ出力手段が出力した領域判定信号を前
記データ符号化手段が出力する圧縮データの平均データ
と階調幅指標との一方の最下位に挿入するデータ挿入手
段を設け、このデータ挿入手段が領域判定信号を挿入し
た圧縮データを濃度データに復号するデータ復号手段を
設け、圧縮データの平均データと階調幅指標との一方の
最下位に位置する二値の領域判定信号を読み出すデータ
読出手段を設け、このデータ読出手段が読み出した領域
判定信号に従って画像データが文字画像であるかないか
を判定するデータ判定手段を設け、このデータ判定手段
の判定結果に基づいて前記データ復号手段が復号した濃
度データの位相制御を切り替える制御切替手段を設け、
この制御切替手段が切り替えた位相制御で濃度データに
対応した画素データを配列して画像データを再生する画
像再生手段を設けた。
【0025】請求項7記載の発明は、画素毎の符号と平
均データと階調幅指標とからなる圧縮データを濃度デー
タに復号するデータ復号手段を設け、圧縮データの平均
データと階調幅指標との一方の最下位に位置する二値の
領域判定信号を読み出すデータ読出手段を設け、このデ
ータ読出手段が読み出した領域判定信号に従って画像デ
ータが文字画像であるかないかを判定するデータ判定手
段を設け、このデータ判定手段の判定結果に基づいて前
記データ復号手段の量子化代表値を切り替える代表値切
替手段を設けた。
【0026】請求項8記載の発明は、画像データを形成
する多階調の画素データの各々を所定数に分解してブロ
ックデータを生成するデータ分解手段を設け、このデー
タ分解手段が分解したブロックデータの濃度データを算
定する濃度算定手段を設け、この濃度算定手段が算定し
た濃度データを画素毎の符号と平均データと階調幅指標
とからなる圧縮データに符号化するデータ符号化手段を
設け、画像データが文字画像であるかないかを判定する
画像判定手段を設け、この画像判定手段の判定結果に基
づいて二値の領域判定信号を出力するデータ出力手段を
設け、このデータ出力手段が出力した領域判定信号を前
記データ符号化手段が出力する圧縮データの平均データ
と階調幅指標との一方の最下位に挿入するデータ挿入手
段を設け、このデータ挿入手段が領域判定信号を挿入し
た圧縮データを濃度データに復号するデータ復号手段を
設け、圧縮データの平均データと階調幅指標との一方の
最下位に位置する二値の領域判定信号を読み出すデータ
読出手段を設け、このデータ読出手段が読み出した領域
判定信号に従って画像データが文字画像であるかないか
を判定するデータ判定手段を設け、このデータ判定手段
の判定結果に基づいて前記データ復号手段の量子化代表
値を切り替える代表値切替手段を設けた。
【0027】
【作用】請求項1記載の発明は、画像データを形成する
多階調の画素データの各々をデータ分解手段により所定
数に分解してブロックデータを生成し、この分解された
ブロックデータの濃度データを濃度算定手段により算定
し、この算定された濃度データを画素毎の符号と平均デ
ータと階調幅指標とからなる圧縮データにデータ符号化
手段により符号化し、画像データが網点画像であるかな
いかを画像判定手段により判定し、この判定結果に基づ
いてデータ出力手段により二値の領域判定信号を出力
し、この領域判定信号をデータ符号化手段が出力する圧
縮データの平均データと階調幅指標との一方の最下位に
データ挿入手段により挿入することにより、圧縮データ
と領域判定信号とを別個に取り扱う必要をなくしてデー
タ量の増大を防止する。
【0028】請求項2記載の発明は、画素毎の符号と平
均データと階調幅指標とからなる圧縮データをデータ復
号手段により濃度データに復号し、圧縮データの平均デ
ータと階調幅指標との一方の最下位に位置する二値の領
域判定信号をデータ読出手段により読み出し、この読み
出された領域判定信号に従って画像データが網点画像で
あるかないかをデータ判定手段により判定し、この判定
結果に基づいてデータ復号手段が復号した濃度データの
位相制御を制御切替手段により切り替え、この切り替え
られた位相制御で濃度データに対応した画素データを画
像再生手段により配列して画像データを再生することに
より、圧縮データと領域判定信号とを別個に取り扱う必
要をなくしてデータ量の増大を防止する。
【0029】請求項3記載の発明は、画像データを形成
する多階調の画素データの各々をデータ分解手段により
所定数に分解してブロックデータを生成し、この分解さ
れたブロックデータの濃度データを濃度算定手段により
算定し、この算定された濃度データを画素毎の符号と平
均データと階調幅指標とからなる圧縮データにデータ符
号化手段により符号化し、画像データが網点画像である
かないかを画像判定手段により判定し、この判定結果に
基づいてデータ出力手段により二値の領域判定信号を出
力し、この領域判定信号をデータ符号化手段が出力する
圧縮データの平均データと階調幅指標との一方の最下位
にデータ挿入手段により挿入し、この領域判定信号が挿
入された圧縮データをデータ復号手段により濃度データ
に復号し、圧縮データの平均データと階調幅指標との一
方の最下位に位置する二値の領域判定信号をデータ読出
手段により読み出し、この読み出された領域判定信号に
従って画像データが網点画像であるかないかをデータ判
定手段により判定し、この判定結果に基づいてデータ復
号手段が復号した濃度データの位相制御を制御切替手段
により切り替え、この切り替えられた位相制御で濃度デ
ータに対応した画素データを画像再生手段により配列し
て画像データを再生することにより、圧縮データと領域
判定信号とを別個に取り扱う必要をなくしてデータ量の
増大を防止する。
【0030】請求項4記載の発明は、画像データを形成
する多階調の画素データの各々をデータ分解手段により
所定数に分解してブロックデータを生成し、この分解さ
れたブロックデータの濃度データを濃度算定手段により
算定し、この算定された濃度データを画素毎の符号と平
均データと階調幅指標とからなる圧縮データにデータ符
号化手段により符号化し、画像データが文字画像である
かないかを画像判定手段により判定し、この判定結果に
基づいてデータ出力手段により二値の領域判定信号を出
力する、この領域判定信号をデータ符号化手段が出力す
る圧縮データの平均データと階調幅指標との一方の最下
位にデータ挿入手段により挿入することにより、圧縮デ
ータと領域判定信号とを別個に取り扱う必要をなくして
データ量の増大を防止する。
【0031】請求項5記載の発明は、画素毎の符号と平
均データと階調幅指標とからなる圧縮データをデータ復
号手段により濃度データに復号し、圧縮データの平均デ
ータと階調幅指標との一方の最下位に位置する二値の領
域判定信号をデータ読出手段により読み出し、この読み
出された領域判定信号に従って画像データが文字画像で
あるかないかをデータ判定手段により判定し、この判定
結果に基づいてデータ復号手段が復号した濃度データの
位相制御を制御切替手段により切り替え、この切り替え
られた位相制御で濃度データに対応した画素データを画
像再生手段により配列して画像データを再生することに
より、圧縮データと領域判定信号とを別個に取り扱う必
要をなくしてデータ量の増大を防止する。
【0032】請求項6記載の発明は、画像データを形成
する多階調の画素データの各々をデータ分解手段により
所定数に分解してブロックデータを生成し、この分解さ
れたブロックデータの濃度データを濃度算定手段により
算定し、この算定された濃度データを画素毎の符号と平
均データと階調幅指標とからなる圧縮データにデータ符
号化手段により符号化し、画像データが文字画像である
かないかを画像判定手段により判定し、この判定結果に
基づいてデータ出力手段により二値の領域判定信号を出
力し、この領域判定信号をデータ符号化手段が出力する
圧縮データの平均データと階調幅指標との一方の最下位
にデータ挿入手段により挿入し、この領域判定信号が挿
入された圧縮データをデータ復号手段により濃度データ
に復号し、圧縮データの平均データと階調幅指標との一
方の最下位に位置する二値の領域判定信号をデータ読出
手段により読み出し、この読み出された領域判定信号に
従って画像データが文字画像であるかないかをデータ判
定手段により判定し、この判定結果に基づいてデータ復
号手段が復号した濃度データの位相制御を制御切替手段
により切り替え、この切り替えられた位相制御で濃度デ
ータに対応した画素データを画像再生手段により配列し
て画像データを再生することにより、圧縮データと領域
判定信号とを別個に取り扱う必要をなくしてデータ量の
増大を防止する。
【0033】請求項7記載の発明は、画素毎の符号と平
均データと階調幅指標とからなる圧縮データをデータ復
号手段により濃度データに復号し、圧縮データの平均デ
ータと階調幅指標との一方の最下位に位置する二値の領
域判定信号をデータ読出手段により読み出し、この読み
出された領域判定信号に従って画像データが文字画像で
あるかないかをデータ判定手段により判定し、この判定
結果に基づいてデータ復号手段の量子化代表値を代表値
切替手段により切り替えることにより、圧縮データと領
域判定信号とを別個に取り扱う必要をなくしてデータ量
の増大を防止する。
【0034】請求項8記載の発明は、画像データを形成
する多階調の画素データの各々をデータ分解手段により
所定数に分解してブロックデータを生成し、この分解さ
れたブロックデータの濃度データを濃度算定手段により
算定し、この算定された濃度データを画素毎の符号と平
均データと階調幅指標とからなる圧縮データにデータ符
号化手段により符号化し、画像データが文字画像である
かないかを画像判定手段により判定し、この判定結果に
基づいてデータ出力手段により二値の領域判定信号を出
力する、この領域判定信号をデータ符号化手段が出力す
る圧縮データの平均データと階調幅指標との一方の最下
位にデータ挿入手段により挿入し、この領域判定信号が
挿入された圧縮データをデータ復号手段により濃度デー
タに復号し、圧縮データの平均データと階調幅指標との
一方の最下位に位置する二値の領域判定信号をデータ読
出手段により読み出し、この読み出された領域判定信号
に従って画像データが文字画像であるかないかをデータ
判定手段により判定し、この判定結果に基づいてデータ
復号手段の量子化代表値を代表値切替手段により切り替
えることにより、圧縮データと領域判定信号とを別個に
取り扱う必要をなくしてデータ量の増大を防止する。
【0035】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1ないし図10に
基づいて以下に順次説明する。まず、本実施例の画像処
理装置であるデジタル複写機1は、図1に示すように、
イメージスキャナ2にA/DC(Analog/Digital Conv
ertor)3を介して画像処理部4が接続されており、この
画像処理部4には、相互にも接続された画像格納部5と
画像判定手段である領域判定部6とが接続されている。
前記画像処理部4と前記画像格納部5との一方を選択す
る切替スイッチ7には、相互にも接続された画像再生手
段である画像出力部8と制御切替手段である位相出力部
9とが接続されており、この位相出力部9には、前記画
像格納部5と前記領域判定部6との一方を選択する切替
スイッチ10が接続されている。
【0036】前記画像出力部8は、図2に示すように、
レーザ光源11の出射光路に結像光学系12を介して主
走査方向に回転自在なポリゴンミラー13を配置し、こ
のポリゴンミラー13の走査光路に結像光学系14を介
して副走査方向に回転自在な感光ドラム15を配置した
構造となっている。
【0037】また、前記画像格納部5は、図3に示すよ
うに、前記画像処理部4に、データ分解手段である4ラ
インFIFO(First In First Out)16が接続されてお
り、この4ラインFIFO16に、濃度算定手段であり
データ符号化手段でもある符号化部17が接続されてい
る。前記領域判定部6に、二値の4ラインFIFO18
が接続されており、この4ラインFIFO18に、デー
タ出力手段である信号決定部19が接続されている。
【0038】この信号決定部19と前記符号化部17と
に、RAM(Random Access Memory)等のメモリ20が接
続されており、このメモリ20には、データ復号手段で
ある復号部21と二値の4ラインFIFO22とが接続
されている。この4ラインFIFO22は、前記切替ス
イッチ10に接続されており、前記復号部21は、4ラ
インFIFO23を介して前記切替スイッチ7に接続さ
れている。
【0039】そして、前記イメージスキャナ2は、図4
(a)に示すように、原稿24に混在して形成された網
点画像である画像データ25や文字画像である画像デー
タ26などを読み取る。図5に示すように、前記4ライ
ンFIFO16は、前記画像データ25,26を形成す
る多階調の画素データ27の各々を“4×4”に分解し
てブロックデータ28を生成する。前記符号化部17
は、ブロックデータ28の濃度データLij(16バイト)
を算定し、この濃度データLijを、図6に示すように、
所定のアルゴリズムで画素毎の符号φij(16×2ビッ
ト)と平均データLa(1バイト)と階調幅指標Ld
(1バイト)とからなる圧縮データ(6バイト)に符号
化する。
【0040】また、前記領域判定部6は、図4(b)に
示すように、画像データ25,26が網点画像であるか
ないかを判定して二値の領域判定信号を前記画像格納部
5に出力するので、この画像格納部5では、4ラインF
IFO18が領域判定信号をブロックデータ28毎に蓄
積して前記信号決定部19に出力する。この信号決定部
19は、図7に示すように、ブロックデータ28の領域
判定信号を多数決で判定し、この判定結果に基づいて二
値の領域判定信号を出力する。この信号決定部19が出
力する領域判定信号と前記符号化部17が出力する圧縮
データとを前記メモリ20に所定のアドレスで格納する
ことにより、図8に示すように、データ挿入手段(図示
せず)が領域判定信号を平均データLaの最下位に挿入
する。
【0041】また、前記復号部21は、領域判定信号が
挿入されて前記メモリ20に格納された圧縮データを濃
度データLijに復号する。前記4ラインFIFO22
は、前記メモリ20に格納された圧縮データの平均デー
タLaの最下位に位置する二値の領域判定信号を読み出
し、この読み出した領域判定信号に従って画像データ2
5,26が網点画像であるかないかを判定し、図9及び
図10に示すように、この判定結果に基づいて、網点画
像の画像データ25では位相制御を行なわず、文字画像
の画像データ26では位相制御を行なうように、前記復
号部21が復号した濃度データLijの位相制御を前記位
相出力部9が切り替える。
【0042】前記画像出力部8は、切り替えられた位相
制御により前記レーザ光源11の駆動時間を調節するこ
とにより、濃度データLijに対応した画素データ27を
配列して画像データ25,26を再生する。
【0043】このような構成において、デジタル複写機
1は、イメージスキャナ2で原稿24から読み取った画
像データ25,26を符号化して画像格納部5に格納
し、ここで編集処理するなどしてから復号して画像出力
部8により印刷用紙(図示せず)に再生する。しかし、
イメージスキャナ2で原稿24から読み取った画像デー
タ25,26を直接的に画像出力部8により印刷用紙
(図示せず)に複写することもできる。
【0044】上述のように直接的に画像データ25,2
6を複写する場合には、切替スイッチ7で画像処理部4
が画像出力部8に直結され、切替スイッチ10で領域判
定部6が位相出力部9に直結される。この状態でイメー
ジスキャナ2により原稿24から読み取られるアナログ
の画像データ25,26がA/DC3でデジタルに変換
され、このデジタルの画像データ25,26に画像処理
部4でガンマ変換や画質補正などの画像処理が実行され
る。
【0045】領域判定部6は、図4に示したように、画
像処理部4が出力する画像データ25,26が網点画像
であるかないかをパターンマッチングで判定し、この判
定結果に基づいて画像データ25,26の画素データ2
7の各々に二値の領域判定信号を設定する。位相出力部
9は領域判定部6が出力する領域判定信号に従って位相
データを画像出力部8に出力するので、この画像出力部
8は、その濃度データに対応してレーザ光源11の駆動
時間を調節することにより印刷出力する画素データ27
の横幅を可変し、その位相データに従った位相制御でレ
ーザ光源11の駆動タイミングを調節することにより印
刷出力する画素データ27の位置を調節する。
【0046】従って、図9及び図10に示したように、
濃度に対応した横幅の画素データ27が網点画像である
かないかに対応した配列で印刷出力されるので、画像デ
ータ25,26が高品質に再生されることになる。
【0047】また、上述のように画像データ25,26
を符号化して画像格納部5に格納してから復号する場合
には、切替スイッチ7で画像処理部4が画像格納部5を
介して画像出力部8に接続され、切替スイッチ10で領
域判定部6が画像格納部5を介して位相出力部9に接続
される。この状態でイメージスキャナ2により原稿24
から読み取られるアナログの画像データ25,26がA
/DC3でデジタルに変換され、このデジタルの画像デ
ータ25,26に画像処理部4でガンマ変換や画質補正
などの画像処理が実行される。
【0048】領域判定部6は、図4に示したように、画
像処理部4が出力する画像データ25,26が網点画像
であるかないかをパターンマッチングで判定し、この判
定結果に基づいて画像データ25,26の画素データ2
7の各々に二値の領域判定信号を設定する。画像格納部
5では、画像処理部4が実際には一つの画素データ27
に対して出力するラインデータを4ラインFIFO16
が4ラインずつ蓄積することにより、図5に示したよう
に、多階調の画素データ27の各々を“4×4”に分解
してブロックデータ28を生成する。
【0049】そこで、符号化部17は、4ラインFIF
O16が出力するブロックデータ28の各々に対し、白
黒の個数をカウントするなどして濃度データLijを算定
し、図6に示したように、この濃度データLijを所定の
アルゴリズムで画素毎の符号φijと平均データLaと階
調幅指標Ldとからなる圧縮データに符号化する。信号
決定部19は、領域判定部6が出力する領域判定信号が
4ラインFIFO18にブロックデータ28と同様に蓄
積されると、図7に示したように、このブロックデータ
28が網点画像であるかないかを多数決で判定して二値
の領域判定信号を出力する。
【0050】そして、図8に示すように、上述のように
して信号決定部19が出力した領域判定信号を、符号化
部17が出力する圧縮データの平均データLaの最下位
に挿入してメモリ20に格納することにより、このメモ
リ20には、領域判定信号が平均データLaの最下位に
挿入された圧縮データが順次格納される。
【0051】つぎに、復号部21は、上述のように領域
判定信号が挿入されてメモリ20に格納された圧縮デー
タを読み出し、この圧縮データを濃度データLijに復号
する。より詳細には、圧縮データの平均データLa と階
調幅指標Ld とを読み出し、 φij=11 → Q1=La+3/4Ld φij=10 → Q2=La+1/4Ld φij=00 → Q3=La−1/4Ld φij=01 → Q4=La−3/4Ld として符号φij毎に量子化代表値Q1〜Q4を算出する
ことにより、圧縮データを濃度データに復号する。
【0052】4ラインFIFO23は、復号された“4
×4”の濃度データLijを蓄積して4ラインの画像デー
タとして画像出力部8に出力する。一方、4ラインFI
FO22は、圧縮データの平均データLaの最下位から
二値の領域判定信号を読み出し、この領域判定信号を蓄
積して位相出力部9に出力するので、この位相出力部9
は、領域判定信号に従って位相データを画像出力部8に
出力する。
【0053】この画像出力部8は、濃度データLijに対
応してレーザ光源11の駆動時間を調節することによ
り、印刷出力する画素データ27の横幅を可変し、同時
に、位相データに従った位相制御でレーザ光源11の駆
動タイミングを調節することにより、印刷出力する画素
データ27の位置を調節する。従って、図9及び図10
に示したように、濃度に対応した横幅の画素データ27
を網点画像であるかないかに対応した配列で印刷出力す
るので、印刷用紙上に画像データ25,26が再生され
る。この時、網点画像の画像データ25では、画素デー
タ27の位相制御が行なわれず、文字画像の画像データ
26では、画素データ27の位相制御が行なわれるの
で、画像データ25,26が高品質に再生される。
【0054】そして、上述のように網点画像である画像
データ25や文字画像である画像データ26の画素デー
タ27を圧縮データに符号化する場合は、その領域判定
信号が平均データLaの最下位に挿入されるため、全体
のデータ量が増大することがなく、圧縮データを記憶す
るメモリ20の小型化や、圧縮データの伝送等の処理時
間の短縮などに寄与することができる。なお、二値の領
域判定信号の挿入位置が、平均データLaの最下位なの
で、符号化におけるデータ精度の低下は極めて微少で実
用上は問題がない。
【0055】しかも、本実施例のデジタル複写機1で
は、圧縮データを画素データ27に復号する場合に、そ
の平均データLaの最下位から領域判定信号を読み出す
ので、領域判定信号を別個に読み出すことなく圧縮デー
タから復号する画素データ27が文字画像であるかない
かを判定することができる。このため、全体のデータ量
が増大することがなく、圧縮データを記憶するメモリ2
0の小型化だけでなく、圧縮データの伝送等の処理時間
の短縮にも寄与することができる。なお、二値の領域判
定信号の挿入位置が、平均データLaの最下位なので、
復号におけるデータ精度の低下は極めて微少で実用上は
問題がない。
【0056】また、本実施例のデジタル複写機1では、
領域判定信号を圧縮データの平均データLaの最下位に
挿入することを示したが、本発明は上記実施例に限定さ
れるものではなく、領域判定信号を階調幅指標Ldの最
下位に挿入することも可能である。
【0057】さらに、本実施例のデジタル複写機1で
は、前述のように切替スイッチ7,10の切り替えによ
り、画像データ25,26を符号化や復号することなく
直接的に印刷出力することもできるが、画像データ2
5,26が文字画像であるかないかを判定してから符号
化や復号を実行しているので、画素データの符号化や復
号の有無で判定処理のパラメータを制御するような処理
が必要でなく、データ精度も良好である。
【0058】つぎに、本発明の第二の実施例を図11に
基づいて以下に説明する。なお、本実施例で示す画像処
理装置であるデジタル複写機29に関し、第一の実施例
として上述したデジタル複写機1と同一の部分は、同一
の名称及び符号を利用して詳細な説明は省略する。
【0059】まず、本実施例の画像処理装置であるデジ
タル複写機29は、画像処理部4と切替スイッチ7との
間に階調処理部30が設けられ、この階調処理部30に
も領域判定部6が接続されている。この領域判定部6
は、画像データ25,26が文字画像であるかないかを
判定し、この判定結果に基づいて二値の領域判定信号を
画像格納部5と前記階調処理部30とに出力する。この
階調処理部30は、領域判定信号に従って、多値誤差拡
散法や多値ディザ法などの階調処理を、文字画像の画像
データ26には行なうことなく網点画像の画像データ2
5のみに行なう。画像格納部5は、選択的に階調処理が
行なわれた画像データ25の濃度データを圧縮データに
符号化し、この圧縮データの平均データLaの最下位に
領域判定信号を挿入する。
【0060】また、復号部21は、領域判定信号が挿入
されてメモリ20に格納された圧縮データを濃度データ
Lijに復号する。この時、圧縮データの平均データLa
の最下位に位置する二値の領域判定信号を読み出し、こ
の読み出した領域判定信号に従って画像データ25,2
6が文字画像であるかないかを判定する。この判定結果
に基づいて、階調処理が行なわれた網点画像の画像デー
タ25では位相制御を実行せず、階調処理が行なわれな
い文字画像の画像データ26では位相制御を実行するよ
うに、復号した濃度データLijの位相制御を切り替え
る。
【0061】このような構成において、画像データ2
5,26を符号化して画像格納部5に格納してから復号
する場合には、イメージスキャナ2により原稿24から
読み取られるアナログの画像データ25,26がA/D
C3でデジタルに変換され、このデジタルの画像データ
25,26に画像処理部4でガンマ変換や画質補正など
の画像処理が実行される。
【0062】領域判定部6は、画像処理部4が出力する
画像データ25,26が文字画像であるかないかをパタ
ーンマッチングで判定し、この判定結果に基づいて画像
データ25,26の画素データ27の各々に二値の領域
判定信号を設定する。階調処理部30は、領域判定信号
に従って網点画像の画像データ25に対してのみ多値誤
差拡散法や多値ディザ法などの階調処理を行なう。
【0063】画像格納部5では、階調処理が行なわれた
画像データ25と行なわれない画像データ26との画素
データ27からブロックデータ28が生成され、このブ
ロックデータ28から濃度データLijが算定され、この
濃度データLijが画素毎の符号φijと平均データLaと
階調幅指標Ldとからなる圧縮データに符号化される。
さらに、ブロックデータ28が文字画像であるかないか
が多数決で判定されて二値の領域判定信号が出力され、
圧縮データは平均データLaの最下位に領域判定信号が
挿入されてからメモリ20に格納される。
【0064】つぎに、上述のように領域判定信号が挿入
された圧縮データがメモリ20から読み出され、この圧
縮データの平均データLa と階調幅指標Ld とから量子
化代表値Q1〜Q4が算出され、この量子化代表値Q1
〜Q4が画素毎の符号φijに割り当てられることで、圧
縮データが濃度データに復号される。この時、圧縮デー
タの平均データLaの最下位から二値の領域判定信号が
読み出され、この領域判定信号が位相出力部9に出力さ
れるので、この位相出力部9は、領域判定信号に従って
位相データを画像出力部8に出力する。
【0065】また、復号された“4×4”の濃度データ
Lijも、4ラインの画像データとして画像出力部8に出
力されるので、この画像出力部8は、濃度データLijに
対応してレーザ光源11の駆動時間を調節することによ
り、印刷出力する画素データ27の横幅を可変し、同時
に、位相データに従った位相制御でレーザ光源11の駆
動タイミングを調節することにより、印刷出力する画素
データ27の位置を調節する。
【0066】この時、階調処理が行なわれた網点画像の
画像データ25では、画素データ27の位相制御が行な
われず、階調処理が行なわれない文字画像の画像データ
26では、画素データ27の位相制御が行なわれるの
で、画像データ25,26が高品質に再生される。
【0067】そして、上述のように網点画像である画像
データ25や文字画像である画像データ26の画素デー
タ27を圧縮データに符号化する場合は、その領域判定
信号が平均データLaの最下位に挿入されるため、全体
のデータ量が増大することがなく、圧縮データを記憶す
るメモリ20の小型化や、圧縮データの伝送等の処理時
間の短縮などに寄与することができる。なお、二値の領
域判定信号の挿入位置が、平均データLaの最下位なの
で、符号化におけるデータ精度の低下は極めて微少で実
用上は問題がない。
【0068】しかも、本実施例のデジタル複写機29で
は、圧縮データを画素データ27に復号する場合に、そ
の平均データLaの最下位から領域判定信号を読み出す
ので、領域判定信号を別個に読み出すことなく圧縮デー
タから復号する画素データ27が文字画像であるかない
かを判定することができる。このため、全体のデータ量
が増大することがなく、圧縮データを記憶するメモリ2
0の小型化だけでなく、圧縮データの伝送等の処理時間
の短縮にも寄与することができる。なお、二値の領域判
定信号の挿入位置が、平均データLaの最下位なので、
復号におけるデータ精度の低下は極めて微少で実用上は
問題がない。
【0069】また、本実施例のデジタル複写機29で
は、領域判定信号を圧縮データの平均データLaの最下
位に挿入することを示したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、領域判定信号を階調幅指標Ld
の最下位に挿入することも可能である。
【0070】さらに、本実施例のデジタル複写機29で
は、切替スイッチ7,10の切り替えにより、画像デー
タ25,26を符号化や復号することなく直接的に印刷
出力することもできるが、画像データ25,26が文字
画像であるかないかを判定してから符号化や復号を実行
しているので、画素データの符号化や復号の有無で判定
処理のパラメータを制御するような処理が必要でなく、
データ精度も良好である。
【0071】つぎに、本発明の第三の実施例を図12な
いし図14に基づいて以下に説明する。なお、本実施例
で示す画像処理装置であるデジタル複写機31に関し、
第一の実施例として上述したデジタル複写機1と同一の
部分は、同一の名称及び符号を利用して詳細な説明は省
略する。
【0072】まず、本実施例の画像処理装置であるデジ
タル複写機31は、図12に示すように、イメージスキ
ャナ2にA/DC3を介して接続された画像処理部4
に、相互にも接続された画像格納部32と画像判定手段
である領域判定部6とが接続されており、画像処理部4
と前記画像格納部32との一方を選択する切替スイッチ
7に画像再生手段である画像出力部8が接続されてい
る。位相出力部9と切替スイッチ10とは設けられてい
ない。
【0073】前記画像格納部32は、図13に示すよう
に、画像処理部4に、データ分解手段である4ラインF
IFO16が接続されており、この4ラインFIFO1
6に、濃度算定手段でありデータ符号化手段でもある符
号化部17が接続されている。領域判定部6に、二値の
4ラインFIFO18が接続されており、この4ライン
FIFO18に、データ出力手段である信号決定部19
が接続されている。
【0074】この信号決定部19と符号化部17とに、
RAM等のメモリ20が接続されており、このメモリ2
0には、データ復号手段である復号部33のみが接続さ
れ、この復号部33は、4ラインFIFO23を介して
切替スイッチ7に接続されている。二値の4ラインFI
FO22は設けられていない。
【0075】また、前記復号部33は、領域判定信号が
挿入されてメモリ20に格納された圧縮データを濃度デ
ータLijに復号するが、この復号における量子化代表値
Q1〜Q4を、図14に示すように、圧縮データの平均
データLaの最下位に位置する二値の領域判定信号に従
って切り替える。
【0076】このような構成において、画像データ2
5,26を符号化して画像格納部32に格納してから復
号する場合には、イメージスキャナ2により原稿24か
ら読み取られるアナログの画像データ25,26がA/
DC3でデジタルに変換され、このデジタルの画像デー
タ25,26に画像処理部4でガンマ変換や画質補正な
どの画像処理が実行される。
【0077】領域判定部6は、画像処理部4が出力する
画像データ25,26が文字画像であるかないかをパタ
ーンマッチングで判定し、この判定結果に基づいて画像
データ25,26の画素データ27の各々に二値の領域
判定信号を設定する。
【0078】画像格納部32では、画素データ27から
ブロックデータ28が生成され、このブロックデータ2
8から濃度データLijが算定され、この濃度データLij
が画素毎の符号φijと平均データLaと階調幅指標Ld
とからなる圧縮データに符号化される。さらに、ブロッ
クデータ28が文字画像であるかないかが多数決で判定
されて二値の領域判定信号が出力され、この領域判定信
号が圧縮データの平均データLaの最下位に挿入されて
からメモリ20に格納される。
【0079】つぎに、復号部33は、上述のように領域
判定信号が挿入されてメモリ20に格納された圧縮デー
タを読み出し、この圧縮データを濃度データLijに復号
するが、この復号における量子化代表値Q1〜Q4が、
圧縮データの平均データLaの最下位に位置する二値の
領域判定信号に従って切り替えられる。
【0080】より詳細には、領域判定信号が網点画像の
画像データ25を示す場合には、 Q1=La+3/4Ld Q2=La+1/4Ld Q3=La−1/4Ld Q4=La−3/4Ld として、従来と同様に圧縮データの平均データLa と階
調幅指標Ld とから量子化代表値Q1〜Q4が算出され
る。しかし、領域判定信号が文字画像の画像データ26
を示す場合には、 Q1=La+5/6Ld Q2=La+1/4Ld Q3=La−1/4Ld Q4=La−5/6Ld として、平均データLa と階調幅指標Ld とから量子化
代表値Q1〜Q4が算出される。
【0081】つまり、網点画像の画像データ25に対し
ては、量子化代表値Q1〜Q4が等間隔とされるが、文
字画像の画像データ26に対しては、量子化代表値Q1
が最大値に近くされ、量子化代表値Q4が最小値に近く
される。このような量子化代表値Q1〜Q4が画素毎の
符号φijに割り当てられることにより、圧縮データが濃
度データLijに復号されるので、文字画像の画像データ
26においては、線分のエッジのコントラストが強調さ
れる。
【0082】画像出力部8は、濃度データLijに対応し
てレーザ光源11の駆動時間を調節することにより、印
刷出力する画素データ27の横幅を可変することによ
り、画素データ27を濃度に対応した横幅で印刷出力す
るので、印刷用紙上に画像データ25,26が多階調に
再生される。この時、網点画像の画像データ25は従来
と同様に再生されるが、文字画像の画像データ26は、
線分のエッジのコントラストが強調されて高品質に再生
される。
【0083】そして、上述のように網点画像である画像
データ25や文字画像である画像データ26の画素デー
タ27を圧縮データに符号化する場合は、その領域判定
信号が平均データLaの最下位に挿入されるため、全体
のデータ量が増大することがなく、圧縮データを記憶す
るメモリ20の小型化や、圧縮データの伝送等の処理時
間の短縮などに寄与することができる。なお、二値の領
域判定信号の挿入位置が、平均データLaの最下位なの
で、符号化におけるデータ精度の低下は極めて微少で実
用上は問題がない。
【0084】しかも、本実施例のデジタル複写機31で
は、圧縮データを画素データ27に復号する場合に、そ
の平均データLaの最下位から領域判定信号を読み出す
ので、領域判定信号を別個に読み出すことなく圧縮デー
タから復号する画素データ27が文字画像であるかない
かを判定することができる。このため、全体のデータ量
が増大することがなく、圧縮データを記憶するメモリ2
0の小型化だけでなく、圧縮データの伝送等の処理時間
の短縮にも寄与することができる。なお、二値の領域判
定信号の挿入位置が、平均データLaの最下位なので、
復号におけるデータ精度の低下は極めて微少で実用上は
問題がない。
【0085】また、本実施例のデジタル複写機31で
は、領域判定信号を圧縮データの平均データLaの最下
位に挿入することを示したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、領域判定信号を階調幅指標Ld
の最下位に挿入することも可能である。
【0086】さらに、本実施例のデジタル複写機31で
は、前述のように切替スイッチ7,10の切り替えによ
り、画像データ25,26を符号化や復号することなく
直接的に印刷出力することもできるが、画像データ2
5,26が文字画像であるかないかを判定してから符号
化や復号を実行しているので、画素データの符号化や復
号の有無で判定処理のパラメータを制御するような処理
が必要でなく、データ精度も良好である。
【0087】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、画像データを形
成する多階調の画素データの各々を所定数に分解してブ
ロックデータを生成するデータ分解手段を設け、このデ
ータ分解手段が分解したブロックデータの濃度データを
算定する濃度算定手段を設け、この濃度算定手段が算定
した濃度データを画素毎の符号と平均データと階調幅指
標とからなる圧縮データに符号化するデータ符号化手段
を設け、画像データが網点画像であるかないかを判定す
る画像判定手段を設け、この画像判定手段の判定結果に
基づいて二値の領域判定信号を出力するデータ出力手段
を設け、このデータ出力手段が出力した領域判定信号を
データ符号化手段が出力する圧縮データの平均データと
階調幅指標との一方の最下位に挿入するデータ挿入手段
を設けたことにより、圧縮データと領域判定信号とを別
個に記憶したり伝送したりする必要がないので、全体の
データ量が増大することがなく、圧縮データを記憶する
メモリの小型化や、圧縮データの伝送時間の短縮などに
寄与することができる。
【0088】請求項2記載の発明は、画素毎の符号と平
均データと階調幅指標とからなる圧縮データを濃度デー
タに復号するデータ復号手段を設け、圧縮データの平均
データと階調幅指標との一方の最下位に位置する二値の
領域判定信号を読み出すデータ読出手段を設け、このデ
ータ読出手段が読み出した領域判定信号に従って画像デ
ータが網点画像であるかないかを判定するデータ判定手
段を設け、このデータ判定手段の判定結果に基づいてデ
ータ復号手段が復号した濃度データの位相制御を切り替
える制御切替手段を設け、この制御切替手段が切り替え
た位相制御で濃度データに対応した画素データを配列し
て画像データを再生する画像再生手段を設けたことによ
り、圧縮データと領域判定信号とを別個に記憶したり伝
送したりする必要がないので、全体のデータ量が増大す
ることがなく、圧縮データを記憶するメモリの小型化
や、圧縮データの伝送時間の短縮などに寄与することが
できる。
【0089】請求項3記載の発明は、画像データを形成
する多階調の画素データの各々を所定数に分解してブロ
ックデータを生成するデータ分解手段を設け、このデー
タ分解手段が分解したブロックデータの濃度データを算
定する濃度算定手段を設け、この濃度算定手段が算定し
た濃度データを画素毎の符号と平均データと階調幅指標
とからなる圧縮データに符号化するデータ符号化手段を
設け、画像データが網点画像であるかないかを判定する
画像判定手段を設け、この画像判定手段の判定結果に基
づいて二値の領域判定信号を出力するデータ出力手段を
設け、このデータ出力手段が出力した領域判定信号をデ
ータ符号化手段が出力する圧縮データの平均データと階
調幅指標との一方の最下位に挿入するデータ挿入手段を
設け、このデータ挿入手段が領域判定信号を挿入した圧
縮データを濃度データに復号するデータ復号手段を設
け、圧縮データの平均データと階調幅指標との一方の最
下位に位置する二値の領域判定信号を読み出すデータ読
出手段を設け、このデータ読出手段が読み出した領域判
定信号に従って画像データが網点画像であるかないかを
判定するデータ判定手段を設け、このデータ判定手段の
判定結果に基づいてデータ復号手段が復号した濃度デー
タの位相制御を切り替える制御切替手段を設け、この制
御切替手段が切り替えた位相制御で濃度データに対応し
た画素データを配列して画像データを再生する画像再生
手段を設けたことにより、圧縮データと領域判定信号と
を別個に記憶したり伝送したりする必要がないので、全
体のデータ量が増大することがなく、圧縮データを記憶
するメモリの小型化や、圧縮データの伝送時間の短縮な
どに寄与することができる。
【0090】請求項4記載の発明は、画像データを形成
する多階調の画素データの各々を所定数に分解してブロ
ックデータを生成するデータ分解手段を設け、このデー
タ分解手段が分解したブロックデータの濃度データを算
定する濃度算定手段を設け、この濃度算定手段が算定し
た濃度データを画素毎の符号と平均データと階調幅指標
とからなる圧縮データに符号化するデータ符号化手段を
設け、画像データが文字画像であるかないかを判定する
画像判定手段を設け、この画像判定手段の判定結果に基
づいて二値の領域判定信号を出力するデータ出力手段を
設け、このデータ出力手段が出力した領域判定信号をデ
ータ符号化手段が出力する圧縮データの平均データと階
調幅指標との一方の最下位に挿入するデータ挿入手段を
設けたことにより、圧縮データと領域判定信号とを別個
に記憶したり伝送したりする必要がないので、全体のデ
ータ量が増大することがなく、圧縮データを記憶するメ
モリの小型化や、圧縮データの伝送時間の短縮などに寄
与することができる。
【0091】請求項5記載の発明は、画素毎の符号と平
均データと階調幅指標とからなる圧縮データを濃度デー
タに復号するデータ復号手段を設け、圧縮データの平均
データと階調幅指標との一方の最下位に位置する二値の
領域判定信号を読み出すデータ読出手段を設け、このデ
ータ読出手段が読み出した領域判定信号に従って画像デ
ータが文字画像であるかないかを判定するデータ判定手
段を設け、このデータ判定手段の判定結果に基づいてデ
ータ復号手段が復号した濃度データの位相制御を切り替
える制御切替手段を設け、この制御切替手段が切り替え
た位相制御で濃度データに対応した画素データを配列し
て画像データを再生する画像再生手段を設けたことによ
り、圧縮データと領域判定信号とを別個に記憶したり伝
送したりする必要がないので、全体のデータ量が増大す
ることがなく、圧縮データを記憶するメモリの小型化
や、圧縮データの伝送時間の短縮などに寄与することが
できる。
【0092】請求項6記載の発明は、画像データを形成
する多階調の画素データの各々を所定数に分解してブロ
ックデータを生成するデータ分解手段を設け、このデー
タ分解手段が分解したブロックデータの濃度データを算
定する濃度算定手段を設け、この濃度算定手段が算定し
た濃度データを画素毎の符号と平均データと階調幅指標
とからなる圧縮データに符号化するデータ符号化手段を
設け、画像データが文字画像であるかないかを判定する
画像判定手段を設け、この画像判定手段の判定結果に基
づいて二値の領域判定信号を出力するデータ出力手段を
設け、このデータ出力手段が出力した領域判定信号をデ
ータ符号化手段が出力する圧縮データの平均データと階
調幅指標との一方の最下位に挿入するデータ挿入手段を
設け、このデータ挿入手段が領域判定信号を挿入した圧
縮データを濃度データに復号するデータ復号手段を設
け、圧縮データの平均データと階調幅指標との一方の最
下位に位置する二値の領域判定信号を読み出すデータ読
出手段を設け、このデータ読出手段が読み出した領域判
定信号に従って画像データが文字画像であるかないかを
判定するデータ判定手段を設け、このデータ判定手段の
判定結果に基づいてデータ復号手段が復号した濃度デー
タの位相制御を切り替える制御切替手段を設け、この制
御切替手段が切り替えた位相制御で濃度データに対応し
た画素データを配列して画像データを再生する画像再生
手段を設けたことにより、圧縮データと領域判定信号と
を別個に記憶したり伝送したりする必要がないので、全
体のデータ量が増大することがなく、圧縮データを記憶
するメモリの小型化や、圧縮データの伝送時間の短縮な
どに寄与することができる。
【0093】請求項7記載の発明は、画素毎の符号と平
均データと階調幅指標とからなる圧縮データを濃度デー
タに復号するデータ復号手段を設け、圧縮データの平均
データと階調幅指標との一方の最下位に位置する二値の
領域判定信号を読み出すデータ読出手段を設け、このデ
ータ読出手段が読み出した領域判定信号に従って画像デ
ータが文字画像であるかないかを判定するデータ判定手
段を設け、このデータ判定手段の判定結果に基づいてデ
ータ復号手段の量子化代表値を切り替える代表値切替手
段を設けたことにより、復号した濃度データで画像デー
タを再生する場合に、文字画像のみエッジのコントラス
トを強調するようなことができるので、高品質な画像を
得ることができ、しかも、圧縮データと領域判定信号と
を別個に記憶したり伝送したりする必要がないので、全
体のデータ量が増大することがなく、圧縮データを記憶
するメモリの小型化や、圧縮データの伝送時間の短縮な
どに寄与することができる。
【0094】請求項8記載の発明は、画像データを形成
する多階調の画素データの各々を所定数に分解してブロ
ックデータを生成するデータ分解手段を設け、このデー
タ分解手段が分解したブロックデータの濃度データを算
定する濃度算定手段を設け、この濃度算定手段が算定し
た濃度データを画素毎の符号と平均データと階調幅指標
とからなる圧縮データに符号化するデータ符号化手段を
設け、画像データが文字画像であるかないかを判定する
画像判定手段を設け、この画像判定手段の判定結果に基
づいて二値の領域判定信号を出力するデータ出力手段を
設け、このデータ出力手段が出力した領域判定信号をデ
ータ符号化手段が出力する圧縮データの平均データと階
調幅指標との一方の最下位に挿入するデータ挿入手段を
設け、このデータ挿入手段が領域判定信号を挿入した圧
縮データを濃度データに復号するデータ復号手段を設
け、圧縮データの平均データと階調幅指標との一方の最
下位に位置する二値の領域判定信号を読み出すデータ読
出手段を設け、このデータ読出手段が読み出した領域判
定信号に従って画像データが文字画像であるかないかを
判定するデータ判定手段を設け、このデータ判定手段の
判定結果に基づいてデータ復号手段の量子化代表値を切
り替える代表値切替手段を設けたことにより、復号した
濃度データで画像データを再生する場合に、文字画像の
みエッジのコントラストを強調するようなことができる
ので、高品質な画像を得ることができ、しかも、圧縮デ
ータと領域判定信号とを別個に記憶したり伝送したりす
る必要がないので、全体のデータ量が増大することがな
く、圧縮データを記憶するメモリの小型化や、圧縮デー
タの伝送時間の短縮などに寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の第一の実施例であるデ
ジタル複写機の回路構造を示すブロック図である。
【図2】画像再生手段に相当する画像出力部の部品関係
を示す模式図である。
【図3】画像格納部の回路構造を示すブロック図であ
る。
【図4】(a)はデジタル複写機が画像データを読み取
る原稿を示す平面図、(b)は網点画像を認識した状態
を示す模式図である。
【図5】(a)は画像データを画素データに分解した状
態を示す模式図、(b)は画素データをブロックデータ
に分解した状態を示す模式図である。
【図6】データ符号化手段が濃度データを圧縮データに
符号化するアルゴリズムを示すプログラムリストであ
る。
【図7】データ出力手段に相当する信号決定部が領域判
定信号を出力する方法を示す模式図である。
【図8】平均データと階調幅指標との一方の最下位に領
域判定信号を挿入した状態を示す模式図である。
【図9】復号した濃度データに基づいて網点画像である
画像データを再生する場合の画素データの位相制御を示
す模式図である。
【図10】復号した濃度データに基づいて網点画像でな
い画像データを再生する場合の画素データの位相制御を
示す模式図である。
【図11】第二の実施例のデジタル複写機の回路構造を
示すブロック図である。
【図12】第三の実施例のデジタル複写機の回路構造を
示すブロック図である。
【図13】画像格納部の回路構造を示すブロック図であ
る。
【図14】量子化代表値の計算方法を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1,29,31 画像処理装置 6 画像判定手段 8 画像再生手段 9 制御切替手段 16 データ分解手段 17 濃度算定手段、データ符号化手段 19 データ出力手段 21,33 データ復号手段 25,26 画像データ 27 画素データ 28 ブロックデータ La 平均データ Ld 階調幅指標 Lij 濃度データ φij 符号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/40

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを形成する多階調の画素デー
    タの各々を所定数に分解してブロックデータを生成する
    データ分解手段と、このデータ分解手段が分解したブロ
    ックデータの濃度データを算定する濃度算定手段と、こ
    の濃度算定手段が算定した濃度データを画素毎の符号と
    平均データと階調幅指標とからなる圧縮データに符号化
    するデータ符号化手段と、画像データが網点画像である
    かないかを判定する画像判定手段と、この画像判定手段
    の判定結果に基づいて二値の領域判定信号を出力するデ
    ータ出力手段と、このデータ出力手段が出力した領域判
    定信号を前記データ符号化手段が出力する圧縮データの
    平均データと階調幅指標との一方の最下位に挿入するデ
    ータ挿入手段とからなることを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 画素毎の符号と平均データと階調幅指標
    とからなる圧縮データを濃度データに復号するデータ復
    号手段と、圧縮データの平均データと階調幅指標との一
    方の最下位に位置する二値の領域判定信号を読み出すデ
    ータ読出手段と、このデータ読出手段が読み出した領域
    判定信号に従って画像データが網点画像であるかないか
    を判定するデータ判定手段と、このデータ判定手段の判
    定結果に基づいて前記データ復号手段が復号した濃度デ
    ータの位相制御を切り替える制御切替手段と、この制御
    切替手段が切り替えた位相制御で濃度データに対応した
    画素データを配列して画像データを再生する画像再生手
    段とからなることを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 画像データを形成する多階調の画素デー
    タの各々を所定数に分解してブロックデータを生成する
    データ分解手段と、このデータ分解手段が分解したブロ
    ックデータの濃度データを算定する濃度算定手段と、こ
    の濃度算定手段が算定した濃度データを画素毎の符号と
    平均データと階調幅指標とからなる圧縮データに符号化
    するデータ符号化手段と、画像データが網点画像である
    かないかを判定する画像判定手段と、この画像判定手段
    の判定結果に基づいて二値の領域判定信号を出力するデ
    ータ出力手段と、このデータ出力手段が出力した領域判
    定信号を前記データ符号化手段が出力する圧縮データの
    平均データと階調幅指標との一方の最下位に挿入するデ
    ータ挿入手段と、このデータ挿入手段が領域判定信号を
    挿入した圧縮データを濃度データに復号するデータ復号
    手段と、圧縮データの平均データと階調幅指標との一方
    の最下位に位置する二値の領域判定信号を読み出すデー
    タ読出手段と、このデータ読出手段が読み出した領域判
    定信号に従って画像データが網点画像であるかないかを
    判定するデータ判定手段と、このデータ判定手段の判定
    結果に基づいて前記データ復号手段が復号した濃度デー
    タの位相制御を切り替える制御切替手段と、この制御切
    替手段が切り替えた位相制御で濃度データに対応した画
    素データを配列して画像データを再生する画像再生手段
    とからなることを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 画像データを形成する多階調の画素デー
    タの各々を所定数に分解してブロックデータを生成する
    データ分解手段と、このデータ分解手段が分解したブロ
    ックデータの濃度データを算定する濃度算定手段と、こ
    の濃度算定手段が算定した濃度データを画素毎の符号と
    平均データと階調幅指標とからなる圧縮データに符号化
    するデータ符号化手段と、画像データが文字画像である
    かないかを判定する画像判定手段と、この画像判定手段
    の判定結果に基づいて二値の領域判定信号を出力するデ
    ータ出力手段と、このデータ出力手段が出力した領域判
    定信号を前記データ符号化手段が出力する圧縮データの
    平均データと階調幅指標との一方の最下位に挿入するデ
    ータ挿入手段とからなることを特徴とする画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 画素毎の符号と平均データと階調幅指標
    とからなる圧縮データを濃度データに復号するデータ復
    号手段と、圧縮データの平均データと階調幅指標との一
    方の最下位に位置する二値の領域判定信号を読み出すデ
    ータ読出手段と、このデータ読出手段が読み出した領域
    判定信号に従って画像データが文字画像であるかないか
    を判定するデータ判定手段と、このデータ判定手段の判
    定結果に基づいて前記データ復号手段が復号した濃度デ
    ータの位相制御を切り替える制御切替手段と、この制御
    切替手段が切り替えた位相制御で濃度データに対応した
    画素データを配列して画像データを再生する画像再生手
    段とからなることを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 画像データを形成する多階調の画素デー
    タの各々を所定数に分解してブロックデータを生成する
    データ分解手段と、このデータ分解手段が分解したブロ
    ックデータの濃度データを算定する濃度算定手段と、こ
    の濃度算定手段が算定した濃度データを画素毎の符号と
    平均データと階調幅指標とからなる圧縮データに符号化
    するデータ符号化手段と、画像データが文字画像である
    かないかを判定する画像判定手段と、この画像判定手段
    の判定結果に基づいて二値の領域判定信号を出力するデ
    ータ出力手段と、このデータ出力手段が出力した領域判
    定信号を前記データ符号化手段が出力する圧縮データの
    平均データと階調幅指標との一方の最下位に挿入するデ
    ータ挿入手段と、このデータ挿入手段が領域判定信号を
    挿入した圧縮データを濃度データに復号するデータ復号
    手段と、圧縮データの平均データと階調幅指標との一方
    の最下位に位置する二値の領域判定信号を読み出すデー
    タ読出手段と、このデータ読出手段が読み出した領域判
    定信号に従って画像データが文字画像であるかないかを
    判定するデータ判定手段と、このデータ判定手段の判定
    結果に基づいて前記データ復号手段が復号した濃度デー
    タの位相制御を切り替える制御切替手段と、この制御切
    替手段が切り替えた位相制御で濃度データに対応した画
    素データを配列して画像データを再生する画像再生手段
    とからなることを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 画素毎の符号と平均データと階調幅指標
    とからなる圧縮データを濃度データに復号するデータ復
    号手段と、圧縮データの平均データと階調幅指標との一
    方の最下位に位置する二値の領域判定信号を読み出すデ
    ータ読出手段と、このデータ読出手段が読み出した領域
    判定信号に従って画像データが文字画像であるかないか
    を判定するデータ判定手段と、このデータ判定手段の判
    定結果に基づいて前記データ復号手段の量子化代表値を
    切り替える代表値切替手段とからなることを特徴とする
    画像処理装置。
  8. 【請求項8】 画像データを形成する多階調の画素デー
    タの各々を所定数に分解してブロックデータを生成する
    データ分解手段と、このデータ分解手段が分解したブロ
    ックデータの濃度データを算定する濃度算定手段と、こ
    の濃度算定手段が算定した濃度データを画素毎の符号と
    平均データと階調幅指標とからなる圧縮データに符号化
    するデータ符号化手段と、画像データが文字画像である
    かないかを判定する画像判定手段と、この画像判定手段
    の判定結果に基づいて二値の領域判定信号を出力するデ
    ータ出力手段と、このデータ出力手段が出力した領域判
    定信号を前記データ符号化手段が出力する圧縮データの
    平均データと階調幅指標との一方の最下位に挿入するデ
    ータ挿入手段と、このデータ挿入手段が領域判定信号を
    挿入した圧縮データを濃度データに復号するデータ復号
    手段と、圧縮データの平均データと階調幅指標との一方
    の最下位に位置する二値の領域判定信号を読み出すデー
    タ読出手段と、このデータ読出手段が読み出した領域判
    定信号に従って画像データが文字画像であるかないかを
    判定するデータ判定手段と、このデータ判定手段の判定
    結果に基づいて前記データ復号手段の量子化代表値を切
    り替える代表値切替手段とからなることを特徴とする画
    像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10215380A (ja) * 1997-01-29 1998-08-11 Ricoh Co Ltd 画像復号装置及び画像復号方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01112882A (ja) * 1987-10-26 1989-05-01 Kokusai Denshin Denwa Co Ltd <Kdd> ブロック分割順次再生符号化方式
JPH05110869A (ja) * 1991-10-11 1993-04-30 Fuji Xerox Co Ltd 画像蓄積方法及びその装置

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