JPH08512212A - 治療用湿熱パツク - Google Patents
治療用湿熱パツクInfo
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- JPH08512212A JPH08512212A JP6521193A JP52119394A JPH08512212A JP H08512212 A JPH08512212 A JP H08512212A JP 6521193 A JP6521193 A JP 6521193A JP 52119394 A JP52119394 A JP 52119394A JP H08512212 A JPH08512212 A JP H08512212A
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- A61F7/00—Heating or cooling appliances for medical or therapeutic treatment of the human body
- A61F7/02—Compresses or poultices for effecting heating or cooling
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Abstract
(57)【要約】
再調整可能な水分吸収充填材(17)を有する治療用湿潤パック(10)が提供される。治療用湿潤パック(10)は内部区画(22)を規定する水透過性エンベロープ(11)を有する。本発明はまた治療用湿潤パック(10)の製造方法およびその使用方法も提供する。
Description
【発明の詳細な説明】
治療用湿熱パック
発明の背景
本発明は一般的に治療用パックに関するものである。さらに詳しくは、本発明
は再調整可能な水分吸収充填材を利用した治療用加熱または冷却パックに関する
。
患者に温熱および冷熱圧迫を適用することは炎症および痛みを軽減するための
標準的な医療処置である。さらに、温熱および冷熱圧迫は種々の人体部位への血
流を増加させるのに頻繁に使用されている。傷害例えば捻挫の最初の24時間か
ら48時間後に、膨化を軽減し炎症を遅延させるために、冷熱圧迫が一般的に推
奨される。その後に、加熱がその望ましい治療効果のために推奨される。特に、
加熱は次の治療効果を生み出す。1)コラーゲン組織の伸長性を向上させる。2
)関節硬直を軽減する。3)痛みの軽減を生み出す。4)筋肉痙縮を軽減する。
5)炎症性浸潤物、浮腫および滲出物の消散を助ける。6)血行を増加させる。
7)さらに最近では、癌治療の一部として使用されてきた。レーマン(Lehm
ann)著、「治療としての加熱と冷却」(Therapeutic Heat
and Cold)、第404頁(第3版、1987年)参照。
好適には、湿熱は血行を増加させる−充血−能力が証明されているので推奨さ
れる。さらに、湿熱は関節炎と滑液包炎の痛みと炎症、リウマチ症、頭痛、およ
び多くの普通の疾患例えば筋肉痛、痙攣、背中と首の痛みを軽減するのに推奨さ
れる。
百年近くの間、温水ボトルが家庭の健康管理に効果的に使用されてきた。しか
し、ボトルでは湿熱のもつ追加の利益が与えられない。さらに、温水ボトルはそ
のデザインのために手足には不適切である。
医療専門家が35年間に亙って一般的に使用してきた湿熱パックはカンバス布
中にベントナイトクレーを充填したものである。例えば、ヤンセン(Jense
n)の米国特許第2,710,008号公報はベントナイトクレーで充填したこ
の種の湿熱パックを開示している。湿熱パックを水中に浸すと、ベントベイト充
填材は容易に大量の水分を吸収する。数年に亙って、これらベントナイト型の湿
熱パックは湿熱治療に使用されてきた主要な用具であった。
しかし、ベントナイト型湿熱パックは多くの欠点を持っている。例えば、ベン
トナイトクレーのパックは水和すると実質的に堅くなり、患者の身体の部位に容
易に適合しない。ベントナイトクレーを十分に水和した場合、歯磨ペーストと同
様の軟度を持つ。ベントナイトは柔らかくもまた柔軟でもないので、身体に当て
たとき快適ではない。008特許に記載のように、水和ベントナイトは堅練ペー
スト様の軟度を有し、湿潤パックを実質的に堅いものにする。さらに、ベントナ
イト型加熱パックは実質的に高い熱保持性が欠けている。ベントナイトクレーは
水和した場合、約80%の水分からなる。それは乾燥容量の14倍に膨脹し、乾
燥重量の等量から4倍の水分を保持するが、25分から30分間熱を保持するだ
けである。
ベントナイトクレーは、一度水和されたと、水和状態に保持する即ち水中に浸
す必要があるという他の重要な問題点がある。水和の後、ベントナイトは布カバ
ーを透過する。乾燥されると、布カバーは脆くなり破裂し易くなる。ベントナイ
トは岩石様の固いれんがになり、再水和するために水中に数日間浸す必要がある
。この欠点は専門家の道具立てでは重大な問題点にはならないが、湿潤パックは
一般的に約165°Fの恒温水槽中で保管するので、家庭で時たま使用する場合
には重大な問題になる。事実、この欠点によって、これらのパックは水和状態で
保持するのが困難であるため家庭用には適しないものとなる。
ベントナイトクレーはまたカビ増殖を受け、製造工程で殺カビ剤が必要になる
。同様に、日時がたつと、悪臭がして、それ故殺菌剤および脱臭剤で頻繁に保守
することが必要になる。
発明の要旨
本発明は改良された治療用湿潤パックを提供する。さらに詳しくは、本発明は
再調整可能な水分吸収充填材および内部区画を規定する水透過性エンベロープか
らなる治療用湿潤パックを提供する。
実施態様では、治療用湿潤パックは内部内張り層を含む。
実施態様では、治療用湿潤パックはパック内に縫い込まれた水分昇進物質を含
む。
実施態様では、治療用湿潤パックはエンベロープの周囲に沿って位置するバン
ディングを含む。
他の実施態様では、治療用湿潤パックの内部区画は複数のキャビティに分割さ
れる。
本発明はさらに、内部区画を規定する水透過性エンベロープを用意する工程、
内部区画を再調整可能な水分吸収充填材で充填する工程、水分吸収充填材を内部
区画中に閉込める工程の諸工程からなる治療用湿潤パックを製造する方法を提供
する。
さらに、本発明は患者内の血流を増加させる方法を提供する。最初に、内部区
画を規定する水透過性エンベロープおよび再調整可能な水分吸収物質を含む治療
用パックが提供される。次いで、パックは水和され、パックを治療温度に加熱ま
たは冷却することによって温度調節される。次に、パックは患者に当てられる。
次いで、十分な治療処理の後パックは患者から取り外される。その後、患者治療
の必要に応じて上記の工程を反復することができる。
本発明の利点は改良された治療用湿潤パックを提供する点にある。
さらに、本発明の利点は手首および足首を含むすべての身体部位に適合する再
調整可能な水分吸収充填材を提供する点にある。
本発明のさらなる利点は熱の保持を増加する点にある。
本発明の他の利点は職業用並びに家庭用に極めて適する点にある。例えば、本
発明のパックは悪影響なしで無限回数水和および脱水することができる。さらに
、本発明のパックは初期水和の後電子レンジで加熱することができ、これは家庭
および職業での使用に極めて便利である。
本発明のさらに他の利点はカビの増殖を受けず、そのことによって殺カビ剤の
必要が除かれる点にある。
本発明のなおさらに他の利点は脱水状態で軽量であり、その結果運送および流
通費用が低減する点にある。
本発明の他の利点は湿潤加熱パックに加えて冷却パックとして作用することが
できる点にある。
さらに、本発明の他の利点はその熱または冷熱の保持が増加したので各利用の
間に再加熱または再冷却する必要なしに二人の患者に治療用パックを利用するこ
とができる点である。
本発明のさらに他の利点は良好に再加熱することができるだけではなく、各利
用間の熱回復時間は伝統的なベントナイト型パックで要した時間の約半分である
点である。
本発明の追加の特徴および利点は好適な実施態様の詳細な説明および図面に記
載され明白になる。
図面の簡単な説明
第1図は本発明の特徴を具体的に表す治療用湿潤パックの側面図を示す。
第2図は水分吸収物質を含有するパックの各個キャビティを一般的に第1図の
線II−IIについて切断した断面図を示す。
第3図は本発明によって製造された治療用パックについて温度対時間のグラフ
を示す。
第4図はパック内に縫い込まれた水分昇進物質を一般的に第1図の線IV−I
Vについて切断した断面図を示す。
第5図はエンベロープの側壁上に内部内張り層を持つパックの2つのキャビテ
ィの断面図を示す。
好適な実施態様の詳細な説明
本発明は再調整可能な水分吸収充填材を有する改良された治療用湿潤パックを
提供する。水分吸収充填材は職業および家庭の両方の使用者に独特の利点を提供
する。特に、水分吸収充填材は再調整可能であり、このことによって治療用湿潤
パックを反復使用することが容易になる。
第1図は本発明によって製造された治療用湿潤パック10を示す。第1図は長
方形の形状を示しているが、本発明の精神と範囲から逸脱することなく種々の形
状を使用することができる。例えば、治療用パック10は患者の身体の周りにう
まく生成する頸部輪郭の形状に製造することができる。
治療用湿潤パック10は柔軟な水透過性物質よりなるエンベロープ11を有す
る。エンベロープ11は種々の物質から製造することができる。例えば、エンベ
ロープ11は織物とすることができる。好適には、エンベロープ11に密織布を
使用することができる。本発明によって使用することができる適切な織物は例え
ば2.2オンスのタフタをもつナイロン布135×66スレッドカウントである
。または綿−ポリエステル配合物(平方ヤード当り3から8オンス)である。エ
ンベロープ11は内部区画22を生成する。
内部区画22は複数のキャビティ16に分割される。いずれの既知方法もキャ
ビティ16を形成するのに使用することができる。例えば、エンベロープ11は
12でのように規定の間隔で縫い合わせキャビティ16を形成することができる
。当業者はパック10の初期の利用法に依存していずれの数のキャビティ16も
存在することができることを理解している。多数のキャビティ16の結果、小さ
い表面積の患者身体に良好に適合するパック10が得られる。
縫合によってエンベロープ11は規定の間隔に分割されるが、そのほか水分が
内部区画22中に貫通することもできる。勿論、縫合によって生ずる針穴は水分
吸収充填材17が漏出するほど大きいもの出会ってはならない。同時に、水分が
進入するのを防止するほど小さいものであってはならない。実施態様では、縫合
はインチ当り約7網目から15網目を含む。
第2図は一般的に第1図の線II−IIについて切断した断面図を示し、複数
のキャビティ16を示す。キャビティ16は水分吸収充填材17を有する。勿論
、この種のキャビティ中に使用される水分吸収充填材17の量は特定の治療用熱
パックの形状と形態に直接に依存する。
さらに、水分吸収充填材17の必要量も使用する水分吸収充填材17の特定の
種類に依存する。実施態様では、再調整可能な水分吸収充填材は次の群から選択
される。ポリアクリルアミドとイソブチレンマレイン酸無水物。カリウム塩基ポ
リアクリルアミドはナトリウム塩基ポリアクリルアミドと比較して約2倍量が必
要である。実施態様では、各キャビティ16は約3/8から1/2ティースプー
ンの水分吸収充填材17を保有することができる。
適切な水分吸収充填材であるポリアクリルアミドとイソブチレンマレイン酸無
水物は本発明によって利用することができる。実施態様では、水分吸収充填材は
脱イオン水でその密度の少なくとも300倍吸収することができる架橋性ポリア
クリルアミドである。架橋性ポリアクリルアミドはナトリウム塩基またはカリウ
ム塩基ポリアクリルアミドのいずれかとすることができる。適切なポリアクリル
アミドはコロラド州、キャスルロックのウエスタン・ポリアクリルアミド社から
得ることができる。
他の実施態様では、水分吸収充填材は脱イオン水でその密度の少なくとも15
0倍吸収することができる架橋性イソブチレンマレイン酸無水物である。実施態
様では、イソブチレンマレイン酸無水物は繊維形態かフェルトに織られるかのい
ずれかである。本発明によって利用することができる適切なイソブチレンマレイ
ン酸無水物は商標Fibersorbで販売され、ノースカロライナ州シャルロ
ットのカメロット・テクノロジー社から得ることができる。
優れた水和性の外に、本発明の水分吸収充填材によって治療用熱パック10の
熱保持性は向上する。例えば、ポリアクリルアミドは水の約3倍の比率で熱を保
持し、それ故優れた熱および冷熱保持特性を持つ治療用パック10を生み出す。
ポリアクリルアミドまたはイソブチレンマレイン酸無水物のいずれかを含有す
る再調整可能な水分吸収充填材17は職業用および家庭用の利用者の両方に多く
の独特の利点を提供する。先ず、水和したとき、水分吸収充填材17はゼラチン
と同じ軟度を有する。したがって、本発明のパック10は柔らかく、柔軟で、手
首および足首を含むすべての身体部位に適合する。
さらに、全部水和した場合、水分吸収充填材17は約99%の水分からなる。
従来のベントナイトクレー・パックより水分が20%増加しているので、本発明
の治療用パック10は熱容量が増加している。
第3図は本発明のパック10についての熱対時間のグラフを示す。第3図のグ
ラフは本発明によって製造したパック10が2時間まで高い温度を保持すること
を示している。それ故、本発明のパック10は有効性即ち熱保持性を従来のパッ
クで報告された25から30分から本パック10の2時間まで延長する。患者に
対する平均熱治療は20分であるから、本パック10によって少なくとも2人の
患者を中間に再加熱しないで処理することができる。
ベントナイトパックと異なって、本発明のパック10はカビ増殖を受けず、製
造工程で殺カビ剤の必要が無い。さらに、本パック10は長期に亙って悪臭を出
すことなく、殺菌剤および脱臭剤で頻繁に保守する必要がなくなる。
さらになお、本発明のパック10は軽量である。完全脱水した場合、パック1
0はテーブルナプキンと同様であり、それと同じ重量を持つ、本発明のパック1
0の軽量である性質は市場の他のパックとはかなり異なる。特に、ポリアクリル
アミドまたはイソブチレンマレイン酸無水物を充填した10×12インチの標準
パックは包装形態で約3オンスである。一方、伝統的なベントナイトクレーを充
填した他の10×12インチの標準パックは約1 1/2ポンドである。
同様に、ベントナイトクレーを充填した特大(15×24インチ)パックは約
4ボンドである。反対に、本発明のポリアクリルアミドまたはイソブチレンマレ
イン酸無水物を充填した特大パックは包装形態で約5オンスである。勿論、本発
明のパック10の軽量である性質は運送および流通費の両方を実質的に低減する
。さらに、パック10の水和および脱水能力によって、本発明のパック10の運
送および貯蔵がさらに便利になる。
好適には、エンベロープ11も内部内張り層18を含む。第5図は内部内張り
層18を持つキャビティ16の断面図を示す。実施態様では、内部内張り層18
は重合体の内部コーティングである。エンベロープ11に結び付いた重合体の内
部内張り層18によって、水和した水分吸収充填材が数か月の使用後にエンベロ
ープ11から漏出するのが防止される。適切量の重合体コーティングは、水分お
よび水蒸気は透過するが水和水分吸収充填材が脱出しないように、エンベロープ
11に塗布される。実施態様では、重合体コーティングはポリウレタンである。
好適には、軽い(1/4から1/2オンス)ポリウレタンがエンベロープ11に
塗布される。
重合体コーティングの代替物として、重合体シートが内部内張り層18として
使用することができる。実施態様では、内部内張り層18は2ml重合体シート
である。実施態様では、重合体シートはポリウレタンまたはポリエチレンのいず
れかとすることができる。当業者ならば理解できるように、多重外部/内部内張
り層を本発明の精神と範囲から逸脱することなく本発明で利用することができる
。
図示された実施態様では、治療用パック10はさらにパック10内に縫い込ま
れた水分昇進物質13を含む。第4図は一般的に第1図の線IV−IVで切断し
た断面図を示し、水分昇進物質13を示す。実施態様では、水分昇進物質は綿灯
心である。約1−1/4から1−1/2インチの綿灯心13をパック10内に縫
い込むことができる。実施態様では、約1−1/2インチの綿灯心13がパック
10内に縫い込まれる。
他の実施態様では、水分昇進物質13は治療用パック10の全内部区画22の
すみずみまで拡がる。例えば、この実施態様(示されていない)では、一面の綿
灯心13が内部区画22に沿って並ぶ。
水分昇進物質13は本発明で2つの目的に役立つている。第一に、水分昇進物
質13は水和の時間を減少する。水分昇進物質13はエンベロープの外部から内
部区画中の水分吸収充填材への所定の様式での水分の進入を促進する。第二に、
水分昇進物質13は水和の後、治療用パック10中の縫合によって生じた針穴を
ふさぎ、そのことによって水和した水分吸収充填材17の漏出を防止する。
さらに、図示された実施態様では、治療用パック10はエンベロープ11の周
囲に沿って位置するバンディング14を含む。好適には、バンディング14は綿
/ポリバンドである。エンベロープ11の周囲にそった二重縫合によってパック
10中のバンディング14は確保される。
水分昇進物質13と結び付いたバンディング14は治療用パック10の水和時
間を減少させる。エンベロープ11の密織り布のために、バンディング14また
は水分昇進物質13が存在しない場合、初期水和時間は16から24時間に亙る
。しかし、水分昇進物質13とバンディング14を使用した場合、水和時間は約
1時間に減少する。
他の実施態様では、内部内張り層18はポリエステル−レーヨン布の不織心地
とすることができる。心地布は漏出を防止しかつヴィキングを促進するに十分な
重さのものとしなければならない。利用しうる適切なポリエステル−レーヨン布
は商標Pellon201Aで販売され、ミゾリー州カンサスシティーのフロイ
デンバーク・ノンウォーベン社のような、いずれのPellon流通業者からも
得ることができる。
この不織心地布で水分昇進物質13およびバンディング14の必要が無くなる
ので、この不織心地布は有利である。心地材料は、治療用パック10が水分昇進
物質13を取り込んでいる場合とほぼ同一の時間で治療用パック10を水和する
。この心地布は、織られたものとは反対に紡ぎ合されているから、水分昇進物質
17の漏出を効果的に防止する。
この心地布に効果的に漏出を止める性能があるので、実施態様では、エンベロ
ープ11はポリエステル−レーヨン布の不織心地で製造することができる。この
実施態様では、このエンベロープ11のみが水分吸収充填材17を囲って、内部
内張り層18の使用を無くする。
この実施態様は長期の職業用の利用には十分な耐久性を持たないが、理想的な
使い捨て障害用パックを提供する。この種の使い捨て障害用パックであれば、療
養士は捻挫と挫傷の患者に事務所中でパックを使用し、次いで患者と共にパック
を家庭まで持って行かせることができる。同様に、救急室では患者に初めパック
を使用して冷却治療を行う。次いで、患者と共にそれを持って行かせ、24時間
後同パックを加熱パックとして使用する。
本発明のパック10はまた取扱い易くするためのストラップ21を含むことも
できる。ストラップ21はパック10を水中へ浸しかつ患者の人体に当てる間、
パック10の取扱いを容易にする。さらに、パック10を患者の人体の一部に当
てる場合、安全手段として追加のストラップを加えることができる。例えば、ヴ
ェルクロ・ストラップを安全手段としてパック10に縫い付けることができる。
本発明のパック10は使用する際、従来のパックよりも高効率である。先ず、
本発明のパック10は逆効果なく無限回数に水和および脱水することができる。
パック10を数週間または数カ月間使用しない場合、使用者は保存を容易にする
ためにパックを完全に乾燥することができる。次いで、必要になったとき、使用
者はパック10を簡単に再水和することができる。
従来のパックと同様に、パック10は通常の方法で水和および加熱することが
できる。先ず、パック10を水で覆える程度の大きさの容器中に浸す。次いで、
容器をストーブまたは他の同様の通常の加熱器上で加熱する。
しかし、従来のパックと異なって、パック10の次の加熱は電子レンジを使用
して行うことができる。この方法では、先ずパック10を水中に入れて水和する
。次いで、使用者はパック10を電子レンジ中で簡単に加熱することができる。
勿論、最初およびその後の加熱に電子レンジを使用できるので、職業用および家
庭用の使用者の両方にとって便利である。
本発明の治療用パック10は種々の治療用途に使用することができる。例えば
、本発明の治療用湿潤パック10は患者の血流を増加させて充血させるのに使用
することができる。さらに、本発明は患者の身体の炎症および痛みを軽減するの
に使用することができる。
パック10を以前の湿潤パックと同一の方法で哺乳動物の身体の処理すべき部
位に当てる。パック10を患者の身体のいずれの表面に当てる前に、パック10
はタオルまたは特製のテリー織布または断熱カバーで包まねばならない。勿論、
パック10と処理部位との間のトオルの数を増加または減少させて、熱の強度を
変えることができる。
上記のように、本発明のパック10は無限回数に水和および再水和することが
できる。パック10は規則正しく使用している場合、数日間密止プラスチック袋
中に保管することができる。しかし、長期の保存には、パック10は乾燥場所に
干すして脱水することができる。次いで、必要な場合、パック10は水中に入れ
て簡単に再水和することができる。
パック10は本来湿潤加熱用パックとしてデザインされているが、冷却用パッ
クとしても使用することができる。この目的のために、水和されたパック10を
使用2から3時間前に冷蔵庫に入れる。その他、パック10をバール中に入れ、
氷と水で15から20分間覆うことができる。好適には、パック10は布の破裂
が起こるので硬化および凍結させてはならない。パック10は軽微な打撲傷およ
び擦過傷への緊急手当に使用するまで冷蔵庫に保管することができる。
当然のことながら、ここに記載した好適な実施態様に対する変化および修正は
当業者には明らかなものである。この種の変化および修正は本発明の精神および
範囲から逸脱することなくかつ所期の利点を減少することなく作成することがで
きる。それ故、添付の請求の範囲はこの種の変化および修正を包含するものと考
えられる。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年5月31日
【補正内容】
(補正後)請求の範囲
1.内部区画を規定する水透過性エンベロープからなり、内部区画中の再調整
可能な水分吸収粒子充填材は治療上有用な時間熱または冷熱を保持することが出
来き、治療用湿潤パックは反復使用のために良好に水和、脱水および再水和する
ことができるように構成および配置されていることを特徴とする反復使用のため
に改造された再調整可能な治療用湿潤パック。
15.内部区画を規定する水透過性エンベロープを用意する工程、
内部区画を再調整可能な水分吸収粒子充填材で充填する工程、
水分吸収粒子充填材を内部区画中に閉込め、治療用パックが反復使用のために良
好に水和、脱水および再水和することができるように構成および配置される工程
、
の諸工程からなることを特徴とする治療用パックの製造方法。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY,
CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G
B,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV
,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,
RO,RU,SD,SE,SK,UA,US,UZ,V
N
(72)発明者 ダグラス,テツド
アメリカ合衆国 アーカンソー州 71913
ホツトスプリングス プラム ホロー
941
(72)発明者 ナハス,マジード
アメリカ合衆国 アーカンソー州 71913
ホツトスプリングス セントラルアベニ
ユー 7100
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.内部区画を規定する水透過性エンベロープからなり、内部区画中の再調整 可能な水分吸収充填材は治療上有用な時間熱または冷熱を保持することができ、 治療用湿潤パックは反復使用のために良好に水和、脱水および再水和することが できるように構成および配置されていることを特徴とする反復使用のために改造 された再調整可能な治療用湿潤パック。 2.水分吸収充填材はポリアクリルアミドおよびイソブチレンマレイン酸無水 物よりなる群から選択される請求の範囲第1項に記載のパック。 3.さらに内部内張り層からなる請求の範囲第1項に記載のパック。 4.内部内張り層はエンベロープ中の内部区画を規定する内部表面に塗布され た重合体コーティングである請求の範囲第2項に記載のパック。 5.内部内張り層はポリエステル−レーヨン布の不織心地である請求の範囲第 2項に記載のパック。 6.エンベロープは密織ナイロン布である請求の範囲第1項に記載のパック。 7.エンベロープはポリエステル−レーヨン布の不織心地である請求の範囲第 1項に記載のパック。 8.エンベロープは綿−ポリエステル配合物である請求の範囲第1項に記載の パック。 9.さらにパック内に縫い込まれた水分昇進物質を含む請求の範囲第1項に記 載のパック。 10.水分昇進物質は綿灯心である請求の範囲第9項に記載のパック。 11.さらにエンベロープの周囲に沿って位置するバンディングを含む請求の 範囲第1項に記載のパック。 12.内部区画は複数のキャビティに分割される請求の範囲第1項に記載のパ ック。 13.さらにインチ当り約7縫目から15縫目の縫合を含む請求の範囲第1項 に記載のパック。 14.再調整可能な水分吸収充填材は脱イオン水中でその密度の少なくとも1 50倍吸収することができる請求の範囲第1項に記載のパック。 15.内部区画を規定する水透過性エンベロープを用意する工程、 内部区画を再調整可能な水分吸収充填材で充填する工程、 水分吸収充填材を内部区画中に閉込める工程、 の諸工程からなることを特徴とする治療用パックの製造方法。 16.さらにエンベロープの内部側壁に重合体内部コーティングを塗布する工 程を含む請求の範囲第15項に記載の方法。 17.さらに内部区画を複数のキャビティに分割する工程を含む請求の範囲第 15項に記載の方法。 18.さらに、エンベロープの外部から内部区画中の水分吸収充填材への所定 の様式での水分の進入を促進する水分昇進物質で、内部区画を内張りする工程を 含む請求の範囲第15項に記載の方法。 19.さらにエンベロープの周囲にバンディングを配置する工程を含む請求の 範囲第15項に記載の方法。 20.(a)内部区画を規定する水透過性エンベロープおよび再調整可能な水 分吸収物質を含む治療用パックを用意する工程、 (b)治療用パックを水和する工程、 (c)水和した治療用パックを所望の治療温度に加熱または冷却することによっ て治療用パックを温度調整する工程、 (d)調整した治療用パックを患者に治療上有効な時間当てる工程、 (e)治療用パックを患者から取り外す工程、および その後患者治療の必要に応じて工程(b)−(e)を反復する工程、 の諸工程からなることを特徴とする患者内の血流を増加させる方法。
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