JPH08511749A - 水中翼船 - Google Patents

水中翼船

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JPH08511749A
JPH08511749A JP7500558A JP50055895A JPH08511749A JP H08511749 A JPH08511749 A JP H08511749A JP 7500558 A JP7500558 A JP 7500558A JP 50055895 A JP50055895 A JP 50055895A JP H08511749 A JPH08511749 A JP H08511749A
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ペイン,ピーター・アール
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ペイン,ピーター・アール
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    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B1/00Hydrodynamic or hydrostatic features of hulls or of hydrofoils
    • B63B1/16Hydrodynamic or hydrostatic features of hulls or of hydrofoils deriving additional lift from hydrodynamic forces
    • B63B1/24Hydrodynamic or hydrostatic features of hulls or of hydrofoils deriving additional lift from hydrodynamic forces of hydrofoil type
    • B63B1/28Hydrodynamic or hydrostatic features of hulls or of hydrofoils deriving additional lift from hydrodynamic forces of hydrofoil type with movable hydrofoils
    • B63B1/285Hydrodynamic or hydrostatic features of hulls or of hydrofoils deriving additional lift from hydrodynamic forces of hydrofoil type with movable hydrofoils changing the angle of attack or the lift of the foil

Abstract

(57)【要約】 水中翼船(10)の船体(12)は、支持アーム(16)によって船体(12)に連結された翼(20)によって水面上に支持されている。本発明の一態様によれば、支持アーム(16)により、船体(12)をほぼ一定の高さに維持するように、翼(20)の周りの水の上下方向への強く且つ突然の流れに従って翼(20)を船体(12)に関して上下に動かすことができる。本発明の別の態様によれば、支持アーム(161)は、実質的に船体の前後方向に延びる長手方向軸線(114)を中心として枢動するように船体(110)によって支持されている。ローリング力が翼(160)に作用したとき、支持アームはローリング力に応じて垂直位置から前記軸線を中心として枢動でき、船体(110)をほぼ一定の高さに保持できる。

Description

【発明の詳細な説明】 水中翼船発明の属する技術分野 本発明は、高性能海洋ビークル(AMV)に関し、特に、荒れた水上を高速で 航行可能な水中翼船に関する。発明の背景 力学的に支持されたAMVは、荒れた水上を高速で快適に航行することができ ない。このようなAMVの例には、空気クッション艇、水上用ホバークラフト、 地上効果翼(WIG)航空機、及び水中翼船が含まれる。 水中翼船は、典型的には一つ又はそれ以上の従来の方舟船体を持ち、一つ又は それ以上の垂直支柱が船体の下から水中に延びるボートである。各垂直支柱は、 典型的には、少なくとも一つの翼を支持する。水中翼船が水上で所定の十分な速 度まで加速されると、翼が発生した揚力によって船体が水面上に持ち上げられ、 かくして、船体の抵抗をなくすのである。 水中翼船は、多くの場合、種々の状態の海を渡って乗員や貨物を輸送するのに 使用される。しかしながら、水中翼船は、代表的には、荒れた水上では低速でし か使用できない。 どのようにしたら水中翼船を荒れた水の上で高速で乗り心地を損なうことなく 航行させることができるのかを判断するため、私は、船に作用する実際の力を連 続的な時間間隔で計算する「時間−領域分析(time-domain analysis)」を行っ た。これらの計算から、空間における船の運動を決定することができた。 私は、コンピュータを用いた時間−領域分析を行ってランダムな海の波(即ち 、ランダムな波のパターン)の詳細な形状を時間及び空間の両方の関数として再 構成した。実際に経験する現実のランダムな海は、個々の波成分が各々それ自体 の軌道速度を有する多くのシヌソイダル成分波の和(the sum of many sinusoid al component waves)と考えることができる。このようなランダムな海の再構成 は、造船−海洋エンジニア協会の、1990年に刊行された「造船の原則」の第 8章 (Principles of Naval Architecture,Society of Naval and Marine Engineer s, Chp.8)に記載された方法における等振動数の波成分を使用するのでなく、 等エネルギの波成分を使用することによって得られる。結果的に得られたランダ ムな航路は、1956年に刊行された王立協会会報Aシリーズ第237巻の第2 12頁乃至第232頁に記載された「確率関数の最大値の統計学的分布」(The statistical Distribution of the Maxima of a Random Function,Proc.Roy. Soc. ,Ser.A,Vol.237,pp.212-232(1956))でD.E.カートライト及びM .S.ロングエットーヒギンズが仮定した統計学的理論にのっとることがわかっ ている。 一度、実際のランダムな海を計算することができれば、水の運動及び水面下の 速度を研究できる。この研究中、私は、ある航路での水の速度は、同じ平均波高 及び波長のシヌソイダル波列の期待値に典型的に近似することを発見した。しか しながら、個々の波成分が重なると、構成要素が集合することによって、垂直方 向速度が、単一のシヌソイダル波の場合よりも非常に大きくなったり若しくは非 常に小さくなったりする。 これらの非常に偶発的な水の垂直変化は、特に偶発的な水の垂直速度が下方向 への突然の変化である場合には、荒海で水中翼船が経験する不快な航行、又、時 には損傷するかもしれない航行の原因になる。これは、特に、偶発的な水の速度 の極端な変化が下方への強く且つ突然の流れ(downgust)である場合にいえる。 翼が水上を水平方向に移動しており、このような下方への強く且つ突然の流れに 遭遇した場合、この流れの効果は、翼からみると、翼がいきなり上方に持ち上げ られたのと同じである。いずれの場合も、翼の近くでの水の「付加質量(added mass)」が下方に作用する大きな荷重を翼に加える。 「付加質量」という概念は、流体力学の研究者には、少なくともこの2世紀に 亘り周知であるが、これは、多くのエンジニアには十分に理解されていない。こ の現象は、21401、メリーランド州、アナポリス、リバロード 2521の フィッシャーゲート社(Fishergate,Inc.)が刊行した私の本である「高速ボー トの設計 第1巻、滑水」の第1章及び第2章に幾分詳細に説明してある。 簡単に説明すると、水中を移動する水沈体(翼体等の)がその通過により水を 局部的に変位させる。水は、翼によって押されることによって側方に移動し、次 いで、翼の通過後、多かれ少なかれ元あった場所に戻る。翼が一定の速度で移動 している場合には、翼の近くでの水のこの移動は翼の運動にいかなる抵抗をも及 ぼさない。存在する抵抗は、水の粘性による抵抗である。 しかしながら、翼が加速されて高速になると、水のこの側方への移動が加速に 対する追加の抵抗をなす。そのため、我々はこの効果を「付加質量」と呼ぶ。所 定の推進力による翼の加速度は、水の密度が空気よりも高いために「付加質量」 が空気中におけるよりも3桁大きいため、水中では空気中よりも遅い。逆に、翼 に及ぼされる流体力学的力は、水が加速している場合、一定の速度で移動してい る場合の抵抗よりも大きい。 非常に大まかにいうと、翼体のような高アスペクト比の物体の「付加質量」は 、長さが翼のスパンに等しく、かつ、直径が翼の厚さ即ち翼の移動方向に対して 直角方向に計測した幅に等しい、円筒体内の水の質量と等しい。かくして、翼の スパンが3.048m(10フィート)で、弦が1.219m(4フィート)で、 厚さが0.091m(0.3フィート)である場合には、その弦と平行な移動に ついての付加質量は、約、 [(0.3/2)2π・10]・2=1.41s1ugs(20.638kg(45.5ポン ド))=(円筒体の容積)×(水の質量密度)である。 他方、その移動が弦と直角である場合には、付加質量は、約、 [(4/2)2π・10」・2=251.3slugs(3668.655kg(8088 ポンド)) である。 かくして、「付加質量」は、その弦とほぼ平行な翼の通常の移動については重 要でないが、このほぼ水平方向移動と重なる垂直方向移動には強力な効果を及ぼ す。付加的質量は、翼の上下方向への加速に抵抗する。逆に、水が約3.048 m/s2(毎秒10フィート毎秒)で垂直方向に加速した場合、「付加的質量」 のみが翼に及ぼす垂直方向力は、約、 251.3×10=1139.878kg(2513ポンド) (質量)×(加速度)=(力) である。 この効果は、相対的水流に対する翼の迎え角には関係ないので、流れに対する 翼の角度の変化の影響を受け難い。 従って、水中翼船が下方への強く且つ突然の流れと遭遇し、翼の迎え角を揚力 を増大させるように変化させることによってこの下方への強く且つ突然の流れを 補償しようとする場合、この補償自体は、水の突然の質量による下方への大きな インパルスを解消するのには不十分である。換言すると、翼の迎え角を変化させ るだけでは、翼が、水の下方への強く且つ突然の流れによって、こうした流れと 遭遇する前よりも大きく水面下に強制的に沈められることを防ぐことはできない 。翼が従来の剛性の垂直支柱に取り付けられている場合には、水の下方への強く 且つ突然の流れは、水中翼船の船体並びに翼を必然的に下げる。水の下方への強 く且つ突然の流れが十分に大きい場合には、水中翼船の船体が大きく下がり、そ の結果、船体が水面を打つ(plough-in)。これは、快適でなく、場合によって は危険である。 米国特許第3,417,722号(オニール)、米国特許第2,771,05 1号(フォン シェルテル)、及び米国特許第3,141,437号(ブッシュ 等)は、荒れた水上を高速で作動できる水中翼船を製作する試みで従来行われた 努力の例である。しかしながら、これらの三つの特許は、翼の角度を変えるだけ でこの問題点を解決し、波の軌道速度の変化を補償しようとした。上述のように 、これらの試みは、垂直方向に移動する水の「付加的質量」の効果を考慮しなか ったため、成功しなかった。更に、A1AA/SNAME高性能海洋ビークル会 議のW.エリスワースの論文第74−306号(1974年)「水中翼の開発− その問題点及び回答」によれば、「向かってくる波の角度を本質的に一定に維持 しようとする試みにおいて(翼の迎え角)を変化させることは、システム全体に おける固有のラグにより実際上不可能であるため、自滅的プロセスである」。 更に、米国特許第3,456,611号(ジョンソン)及び米国特許第2,9 30,338号(フロメンホフト)では、水中翼の垂直支柱にばねやシリンダを 取り付けることによって波の上を滑らかに移動する水中翼船を提供する試みがな されている。しかしながら、これらの特許のいずれも、付加的質量の問題点によ り引き起こされる問題点を解決していない。ジョンソンは、この垂直支柱を「平 衡装置」(水中翼船を安定化させる)及び緩衝装置として使用しているのに対し 、フロメンホフトはこの支柱を「良好な緩衝」に使用している。かくして、水中 翼船が荒れた水上を高速で作動できるように水の「付加的質量」効果を補償する ことができる水中翼船を発明することは極めて困難であることがわかった。 従って、当該技術分野には、翼の周りの水の速度の上下方向への強く且つ突然 のランダムな変化を補償でき且つ揚力をほぼ一定に維持でき、そのため、翼の上 の船体が荒れた水上を高速で滑らかに移動することのできる水中翼船に対する必 要性がある。発明の概要 本発明は、翼の周りの水の上下方向への強く且つ突然のランダムな流れを補償 でき、荒れた水上を高速で作動でき、揚力をほぼ一定に維持できる水中翼船を提 供する。 更に、本発明は、ローリング運動を減衰できる水中翼を提供する。本発明の一 態様によれば、水中翼船は、船体及び船体の中心線平面に関して横方向に延びる 軸線を中心として枢動できるように船体によって支持された支持アームを有する 。翼は、船体を水面上に支持するため、船体の下に配置されており、支持アーム が軸線を中心として枢動するにつれて翼の迎え角が変化するように支持アームに 連結されている。支持アームが船体から枢動して遠ざかるように支持アームを押 圧するための押圧手段が設けられている。この構成では、翼は、翼を取り囲む水 の上下方向への強く且つ突然の流れに従って船体に関して移動でき、これによっ て上下方向への強く且つ突然の流れが船体に加える加速度を減少する。好ましく は、翼は、押圧手段により、船が作動するように設計された波のほぼ最大波高だ け移動できる。 本発明の別の特徴によれば、水中翼船は、船体と、船体を水面上に支持するた めの翼と、全体に船体の前後方向に延びる第1軸線を中心として中央位置から枢 動するように翼及び船体に連結された支持アームとを有する。この構成により、 翼及び支持アームは、翼に作用するローリング力に応じて移動でき、船体をロー リング運動を加えることなく、実質的に一定の高さに保持でき、これによって、 乗り心地を高める。図面の簡単な説明 第1図は、翼の周りの水の速度の、上下方向への強く且つ突然の変化に従って 翼を動かすための手段を備えた、本発明の独特の水中翼船を示す概略側面図であ る。 第2図は、本発明の独特の水中翼船を示す底面図である。 第3図は、水中翼船の船体から角度をなして下方に延びる支持アームを、翼の 周りの水の速度の上下方向への強く且つ突然の変化に従って動かすための方法を 示す概略図である。 第4図は、垂直方向下方に延びる支持アームを翼の周りの水の速度の変化に従 って動かすための方法を示す概略図である。 第5図は、可撓性支持アームを翼の周りの水の速度の変化に従って動かすため の方法を示す概略図である。 第6図は、ヒンジフラップを持つ翼を示す側面図である。 第7図は、前翼によって安定化を図ったカナードタンデム翼装置を示す斜視図 である。 第8図は、後翼によって安定化を図ることを意図したタンデム翼装置を示す斜 視図である。 第9図は、両方が下位置にある場合に高速での翼抵抗を減少するのに使用でき る双翼システムの両翼を示す斜視図である。 第10図は、一方の翼を水中から持ち上げることによって水中での翼の抵抗を 減少するのに使用できる双翼システムを示す斜視図である。 第11図は、水中翼船の船体から垂直方向下方に延びる支持アームに取り付け られた翼が水の流れと出会う迎え角を緩衝支柱を使用することによって調節でき る方法を示す側面図である。 第12図は、本発明による水中翼船の別の実施例の、船尾から見た斜視図であ る。 第13図は、第12図の実施例の概略側面図である。 第14図は、第12図の実施例の船首から見た斜視図である。 第15図は、第12図の実施例のプロペラの後方から見た正面図である。 第16a図ないし第16c図は、第12図の実施例で使用できる主翼の図であ る。 第17図は、湾曲した支持アームを持つ第12図の実施例の変形例を示す概略 側面図である。 第18図は、実質的に水平方向に延びる支持アームを持つ実施例の概略側面図 である。 第19図は、横方向に枢動する支持アームを持つ本発明の別の実施例の概略側 面図である。 第20図は、第19図の実施例の横断面図である。好ましい実施例の記載 第1図及び第2図は、荒れた水上を高速で作動できる、本発明による独特の水 中翼船10を概略に示す。水中翼船10は、所望の形体の少なくとも一つの船体 12を有する。好ましくは、船体12は、大きな加速度を被ることなく荒れた海 の高い波を切り進むことができる形体を有する。このような船体形体の一例が、 本発明者の米国特許第3,763,810号に開示されている。同特許について 触れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたも のとする。船体は、細長い形体を有するため、水と接触した時に船体12に加わ る揚力が小さい。従って、船体12の前区分の投影面積が小さいため、波との衝 突中の揚力が小さくなり、かくして、抵抗及び垂直方向加速度の両方が小さくな る。トランソム14は、船首12に組み込むことができる。船首トランソム14 は、本発明者の前の特許に教示してあるように、波に激しく洗われているときに 船首が完全には沈まないようにするのを助ける。 本発明では、少なくとも一つの支持アーム16が、船体12に、好ましくは底 部に又は底部の近くに取り付けられている。支持アーム16は、船体12の底部 の平面から水中に下方に延びるように取り付けられている。好ましくは、支持ア ーム16は、第3図に示すように、船体12から水中に下方に角度をなして延び ている。しかしながら、支持アーム16は、第4図に示すように、船体12から 水中に垂直方向下方に延びていてもよく、垂直方向移動は入れ子機構によって行 われる。好ましくは、少なくとも二つの支持アーム16が船体12に取り付けら れており、これらの支持アームのうちの一方は、船体12の後方に配置され、他 方の支持アーム16は船体12の前方に配置されている。 各支持アーム16は、取り付け部即ち連結部18のところで船体12の底部に 又は底部の近くに取り付けられている。船体12の底部又は底部の近くの各支持 アーム16の取り付け部は、枢動式であってもよいし、固定式であってもよい。 取り付け部即ち連結部18が固定式である場合には、各支持アーム16は少なく とも部分的に可撓性である。即ち、各支持アーム16は、その全長に亘って曲が るように均等に可撓性であるか、或いは、第5図に示すように一部だけが可撓性 である(例えば、支持アーム16が薄くなっている取り付け部即ち連結部18の 近くを除いて支持アーム16が剛性であり、そのため、支持アーム16をこの薄 い区分だけで曲げることができる)のがよい。これらの可撓性支持アームは、ガ ラス繊維や鋼といった任意の可撓性材料で製造できる。 更に、取り付け部即ち連結部18が固定式であり且つ各支持アーム16に可撓 性が全くない場合には、各支持アーム16は、第6図及び第11図に示すように 、水中翼船10の船体12から垂直方向下方に延びており且つ入れ子式であるの がよい。これらの入れ子式の支持アーム16は、翼20の周りの水の局部的な速 度変化に応じて上下に移動するシリンダである。これらのシリンダアーム16は 入れ子式であるため、翼20を水の速度の局部的変化に合わせて移動させること ができ、水中翼船10の船体12が水上ほぼ一定の高さの行路に沿って移動でき るようにする。 これとは異なり、取り付け部即ち連結部18が枢動式である場合には、各支持 アーム16は、好ましくは剛性であるが、各支持アーム16は、上文中に説明し たように少なくとも部分的に可撓性であるのがよい。更に、枢動式の取り付け部 は、当該技術分野で周知の任意の手段であるのがよい。 各支持アーム16は、翼20にも取り付けられている。船体12に二つの支持 アーム16が取り付けられた実施例では、翼で浮いているときに船体の大部分を 支持する主翼20aが、船体12の長手方向重心の近くに配置された支持アーム 16に取り付けられており、小さな翼20bが船体12の前部分又は後部に配置 された支持アーム16に取り付けられている。 第3図に示すように、水中翼船10の作動中、翼20は水面の近くに配置され る。翼20は、船の船体12を水面上に持ち上げるのに必要な揚力を発生する。 当該技術分野で周知のように、翼は、水流に対する翼の迎え角によって、必要な 揚力を発生する。 本発明によれば、翼20は、ヒンジフラップを持つ翼30、又は双翼即ちタン デム翼40又は50を用いる方法を含むがこれに限定されない多くの方法で水流 に対する翼の迎え角を調節することによって、水中翼船10の船体12を水面上 に持ち上げるのに必要な揚力を発生することができる。第6図は、ヒンジフラッ プを持つ翼30を示す。翼30の主部32は、支持アーム16に固定されている 。翼30の主部32には、枢着部即ち連結場所36のところで後フラップ34が 当該技術分野で周知の任意の手段で、好ましくはヒンジで枢着されている。 垂直方向上方又は下方に向う水流が翼30に加わったとき、後フラップ34が 枢動してその方向を変え、水流に対する翼30の迎え角を効果的に調節する。 第7図は、タンデム翼装置40を示す。この装置では、前翼46により安定化 が図られる。タンデム翼装置40は、後翼42及び前翼46を有し、これらは、 両方とも連結構造44に取り付けられている。タンデム翼装置40は、当該技術 分野で周知の任意の手段、好ましくはピッチヒンジによって、枢着場所即ち連結 場所48で支持アーム16に枢着されている。タンデム翼装置40が、垂直方向 での水の速度の変化に遭遇したとき、水流に対する前翼46の角度が後翼42よ りも大きくなり、その結果、前翼46が発生した揚力により、タンデム翼装置4 0は新たな相対的水流方向に対して元の迎え角に戻る。 第8図は、タンデム翼装置50を示す。この装置では、後翼56により安定化 が図られる。タンデム翼装置50は、当該技術分野で周知の任意の手段、好まし くはピッチヒンジによって、枢着場所即ち連結場所58で支持アーム16に枢着 された前翼52を有する。前翼52は連結構造54に連結されており、この連結 構造は後翼56に取り付けられている。この後翼56は、タンデム翼装置40の 前翼46と同じ方法で作用する。即ち、タンデム翼装置50が垂直方向での水の 速度の変化に遭遇したとき、後翼56が発生した揚力によってタンデム翼装置5 0が新たな相対的水流方向に対して元の迎え角を回復する。 船体12の形体が非常に細長い場合には、翼20は、好ましくは、従来の水中 翼船の代表的な翼よりも小型である。これらの小型の翼は、従来の船体で可能で あるよりも高い「離水」前速度まで、水と公称接触状態を保持できるため、細長 い船体と組み合わせて使用できる。この現象は、翼を小型にできるため、巡航効 率を高める。 本発明の一つの特徴によれば、船体12から水中に角度をなして下方に延びる 、部分的にも可撓性でない支持アーム16は、枢着部26によって支持アーム1 6に連結された緩衝支柱22によって下方に角度をなした位置に保持され、枢着 部即ち連結部24によって、第1図に示すような当該技術分野で周知の任意の手 段で、船体12の底部に又は底部の近くに連結されている。これらの緩衝支柱2 2は、翼20の周りの水の速度の変化に従ってて支持アーム16及び翼20が移 動できるようにする手段を提供する。適当な緩衝支柱22には、機械式圧縮ばね 、油圧シリンダ、及び空気圧シリンダが含まれるが、これらに限定されない。シ リンダを緩衝支柱22として使用する場合、ばね比を小さくする、即ちばねの特 性を変化させるため、代表的には、当該技術分野で周知のように、アキュムレー タをシリンダと関連して使用する。 第3図に示すように、緩衝支柱22は、支持アーム16及びかくして翼20を 、翼の周りにある波における水の垂直方向速度変化(上下方向への強く且つ突然 の流れ)に従って移動できる。翼20の周りの水の速度が局部的に下方に向かう (下方への強く且つ突然の流れ)場合には、翼の揚力が減少し、緩衝支柱22が 翼20を水と協調して強制的に移動し、破線で示す下位置まで翼とともにほぼ瞬 間的に下方へ移動する。他方、水の速度が局部的に上方に向かう(上方への強く 且つ突然の流れ)場合には、翼の揚力が増大し、緩衝支柱22は、翼20を、破 線で示す上位置までこの揚力の増大に合わせてほぼ瞬間的に上方へ移動できる。 かくして、緩衝支柱22は、これらの水の速度の上下方向への強く且つ突然の変 化に応じて翼20をほぼ瞬間的に移動できる。支持アーム16が船体12に枢動 自在に連結されており、固定されていないため、翼のこの瞬間的な移動は船体1 2の移動に影響を及ぼさず、翼20は船体12とは独立して移動する。従って、 支持アーム16/緩衝支柱22/翼20からなるこの構造により、船体12は、 水面上ほぼ一定の行路に沿って移動し、翼20は水の速度の上下方向への局部的 な強く且つ突然の変化に従って移動し、かくして、船体12は荒れた水上を滑ら かに載ることができる。 更に、支持アーム16/緩衝支柱22/翼20からなるシステムは、主翼20 aの大きさを素早く小型化でき、かくして水中翼船10の高速での抵抗を減少す る別の方法を可能にする。第9図に示すように、二つの「主翼」、即ち、低速作 動用の一つの大型翼20及び高速作動用の小型翼20(c)は、低速では、水中 にある。低速では、これらの翼は、互いに組み合っているか或いはタンデムをな している。小型の翼20(c)が水中翼船10の重量をそれ自体で支持できるの に十分高速に達したとき、大型の翼20を下方に保持していた緩衝支柱22を引 っ込めることによって、第10図に示すように大型の翼20を持ち上げて水から 出す。大型の翼は船体12の底部に当たるか或いは底部の近くにある。好ましく は、大型の翼20は、引っ込められたときに相対水流内に向いているようにその 前縁の近くがその支持アームに関してヒンジ止めされている。このとき、船体1 2の全重量は、小型翼20(c)に取り付けられた支持アーム16を下方に保持 する緩衝支柱22によって支持されている。 水中翼船10の高速時の抵抗を大きく減少させることに加え、この方法では、 低速及び高速で使用される種々の翼を使用できる。低速翼の断面形状は、代表的 には、航空機の翼と類似しており、高い揚力係数を効率的に発生できる。「サブ キャビテーション翼」として周知の丸みのある前縁を持有する。他方、高速用の 小型翼20(c)は、空気で満たされたキャビティがその上面上に形成された状 態で作動するように設計された「超キャビテーション」型が代表的である。 大型の翼20に取り付けられた支持アーム16は、好ましくは、従来の流線型 断面を有し、例えば支持アーム16の前縁及び後縁は支持アーム16の中央より も狭幅であり、そのため、支持アーム16に沿って周囲空気が流れ、翼20の上 面を通気し、かくして、その揚力を減じることがない。他方、小型翼20(c) に取り付けられた支持アーム16の前縁は、好ましくは、丸味を帯びており、周 囲空気が支持アーム16の周りを通って下方に流し、小型翼20(c)の上面を 通気する。 本発明によれば、翼20が水流と接触する迎え角は、翼20が下方への強く且 つ突然の流れと遭遇したときの揚力の減少を最小にするように、又は翼20が上 方への強く且つ突然の流れと遭遇したときの揚力の増大を最小にするように、自 動的に調節される。この自動調節は、当該技術分野で周知の任意の手段によって 、又は本明細書中上文中に論じた任意の手段によって行うことができる。 好ましくは、翼20が水流と接触する迎え角は、翼20の動きを調節するのと 同じ手段によって調節される。即ち、迎え角は、支持アーム16/緩衝支柱22 /翼20からなるシステムによって調節される。水流に対する翼20の迎え角及 び翼20の水中での位置の両方を、翼20の周りにある波における水の速度の垂 直方向での変化に従って支持アーム16を移動することによって同時に調節する ことは、支持アーム16に固定された翼20によって行われる。かくして、水中 翼船10が下方への強く且つ突然の流れと遭遇したとき、翼20は水とともに下 方に移動し、翼が支持アームに固定されているため、翼20が水流と接触する迎 え角は、揚力の減少を最初にするように必然的に調節される。逆に、水中翼船1 0が上方への強く且つ突然の流れと遭遇したとき、翼は水とともに上方に移動し 、翼20が水流と接触する迎え角は、揚力の増大を最小にするように自動的に調 節される。このシステムは、水中での翼の位置ばかりでなく水流と接触する翼の 迎え角も瞬間的に調節でき、かくして、船体12は荒れた水上を滑らかに移動で きる。従って、好ましい実施例では、制御機構を翼に取り付けられる必要がない 。 本発明の一つの特徴によれば、支持アーム16/緩衝支柱22/翼20からな るシステムの翼20は、ヒンジフラップを持つ翼30であるのがよい。好ましく は、ヒンジ線は、翼30の前縁の近くにある。ヒンジフラップをこの位置に有す る翼30を使用すると、ヒンジフラップは、水の速度の垂直方向下方への強く且 つ突然の変化に遭遇したとき、相対水流中で抵抗を減らす角度になり、水の速度 の垂直方向上方への強く且つ突然の変化に遭遇したとき、停止しないように保持 され、かくして、引っ込み位置にあるとき、翼20の抵抗を最小にする。本発明 の別の特徴によれば、船体12から水中に下方に角度をなして延び且つ少なくと も部分的に可撓性の支持アーム16は、剛性の取り付け部即ち連結部18によっ て、下方に角度をなした状態に保持される。支持アーム16は、可撓性であるた め、翼20の周りの水の速度の変化に応じてほぼ瞬間的に曲がることができ、及 びかくして水の速度の局部的な上下方向への強く且つ突然の変化に従って移動で きる。可撓性支持アームが翼20の周りの水の速度の垂直方向での変化に応じて 曲がるため、瞬間的な移動は水中翼船の船体の移動に影響を及ぼさず、かくして 、水中翼船の船体12は、滑らかに移動できる。更に、好ましくは、水中での翼 20の位置を調節するのに用いられる機構と同じ機構が水流に対する翼20の迎 え角を調節する。上文中に論じたように、水流に対する翼20の迎え角は、好ま しくは、翼20の動きを調節する手段と同じ手段によって、水流に対する翼20 の迎え角が調節されるように翼20を可撓性支持アームに固定することによって 調節される。上文中に論じた、或いは当該技術分野で周知の任意の迎え角調節手 段を使用できる。 本発明の更に別の特徴によれば、船体12の底部の平面から水中に垂直方向下 方に延びる、部分的にも可撓性でない入れ子式の支持アーム16を使用できる。 これらの支持アーム16は入れ子式であるため、翼20は、第11図に示すよう に、翼の周りの水の速度の垂直方向での変化に従って移動でき、及びかくして水 中翼船10の船体12は滑らかに移動できる。この場合も、翼20の水中での位 置を調節する機構と同じ機構で水流に対する翼20の迎え角を調節できる。上文 中に論じた、或いは当該技術分野で周知の任意の迎え角調節手段を使用できるが 、好ましくは、水流に対する翼20の迎え角は、ヒンジリンク60を翼20及び 支持アーム16に枢着部即ち連結部62及び64で夫々枢着することによって調 節される。翼20が水の速度の垂直方向での変化に遭遇したとき、翼20は、支 持アーム16が入れ子式であるため、水に従って移動し、水流に対する翼の迎え 角は、支持アーム16の移動時に第11図に示すように翼20の位置を変えるヒ ン ジリンク60により、自動的に調節される。 本発明の水中翼船10が持つ別の利点は、水中翼船10が超キャビテーション 翼を使用できるということである。これは、本発明の水中翼船10が、翼20の 周りの水又は空気の速度の垂直方向での変化に従って翼20を上下に移動させる ことができるためである。超キャビテーション翼は、高速では、翼の上面と接触 する水流がなく、かくして翼の上方にキャビティを形成する翼である。静水上を 高速で移動する際、このキャビティには非常に低圧の水蒸気だけが入っている。 効率的な(低抗が低い)作動のため、超キャビテーション翼の迎え角が十分小さ い場合には、蒸気で満たされたキャビティが不安定であり、翼に作用する力は非 常にランダムであり且つ激しい。このような翼が水面に近付き過ぎると、蒸気キ ャビティの低圧により周囲空気が吸い込まれ、翼の揚力がその超キャビテーショ ン値の約三分の一に低下する。1975年に発行された「海洋技術」の第12巻 第4号の第367頁乃至377頁の「非常に高速の水中翼についての考察」コノ リー、アラン、を参照されたい。超キャビテーション翼が水面に近付き過ぎると 、揚力がこのように突然減少するため、このような超キャビテーション翼は今日 では実際に使用されていないと考えられている。しかしながら、このような超キ ャビテーション翼は、本発明の水中翼船10では使用できる。これは、キャビテ ィの不安定性により生じる揚力の急速な変化が、揚力が維持されるように翼20 の迎え角を減少させるように又は増大させるように水中翼船10に取り付けられ た支持アーム16を上下に移動させるだけであるためであり、これにより水中翼 船10の船体12は滑らかに移動できる。 更に、支持アーム16が水中翼船10の船体12から水中に下方に角度をなし て延びている場合には、所与の揚力に対するこのような超キャビテーション翼の 抵抗は、支持アーム16の傾斜角度のため、周囲空気が翼の上方のキャビティに 連続的に吸い込まれるため、小さくなる。支持アーム16を第3図に示すように 垂直方向に対して所定角度に傾斜させると、抵抗がかなり減少し、従って、支持 アーム16と接触する水の動的圧力による抵抗がかなり減少する。例えば、支持 アーム16を垂直方向に関して60°の所定角度(これは代表的な値である)に 配置した場合には、cos 30°=0.5であり、従って、 傾斜した支持アームの抵抗 垂直な支持アームの抵抗 の比(これは垂直方向に対する角度のcos2とほぼ等しい)は、約0.25である 。かくして、水が下方に角度をなして延びる支持アーム16と接触することによ る圧力抵抗は、垂直な支持アームが水と接触することによる圧力抵抗の0.25 即ち25%に過ぎない。従って、船012から下方に角度をなして延びる支持ア ーム16は、その幅を垂直な支持アームの四倍にしても受ける抵抗の量は同じで あり、下方に角度をなして延びる支持アーム16の後方のキャビティの断面積は 、垂直な支持アームの後方のキャビティの16倍であり、かくして16倍の空気 を傾斜した支持アームの後方に流すことができる。 更に、本発明では、翼20をその前縁で又はその前縁の近くで傾斜した支持ア ーム16に取り付けることができる。従って、下方に移動する周囲空気を傾斜し た支持アーム16の後部に水流に抗して圧送する必要がない。これは、周囲空気 が、この周囲空気が供給されなければならないキャビティの上流に既にあるため である。更に、翼の上方にキャビティが存在しない場合には、支持アームの後方 を下方に移動するこの周囲空気は、翼の前縁に至るとすぐにキャビティを形成す る。 好ましい実施例では、水中翼船10の操舵室でスイッチを操作することによっ て、緩衝支柱22/支持アーム16/翼20からなるシステムの弾性及び緩衝特 性を瞬間的に変化させることができる。これらの特性を変化させることによって 、種々の状態の海での水中翼船の船体12の乗り心地を最適にできる。緩衝支柱 22/支持アーム16/翼20からなるシステムの特性を変化させることができ る方法は、このシステムの特定の実施例で決まる。 例えば、緩衝支柱22が油圧シリンダである場合には、油圧シリンダに連結さ れたアキュムレータ内のガスの圧力を海の状態に応じて増減して乗り心地を剛く したり柔らかくしたりすることができる。この調節は、水中翼船10の操舵室か ら容易に制御できる。 更に、好ましい実施例では、緩衝支柱22/支持アーム16/翼20からなる システムは、スイッチの操作時に、このシステムが水中翼船の船体12の近くに 収容されて翼20が船体12の底部に対してぴったりと合うように操舵室から容 易に制御できる。翼20を船体12に対してぴったりと収容したとき、水中翼船 10は、低い喫水で低速で作動できる。 本発明によれば、プロペラアッセンブリ28は、水中翼船10のどこに取り付 けられていてもよい 好ましくは、プロペラアッセンブリ28は、少なくとも一 つの翼のところに又はこの翼の後方に取り付けられ、更に好ましくは、プロペラ アッセンブリ28は、主翼20aに取り付けられる。これは、主翼20aが、ほ ぼ全ての時間において水と間違いなく接触している水中翼船の唯一の部品である ためである。しかしながら、これには、プロペラの従来の設置よりも費用がかか り、及び従って必ずしも経済的に望ましいものではない。 プロペラアッセンブリ28は、翼20上に又は翼20の後方に配置されたパッ ドに取り付けられた水力モータの出力部材に取り付けられた少なくとも一つのプ ロペラを含む。水力モータ及びかくしてプロペラは、水中翼船10のエンジンに 取り付けられた水圧ポンプからの加圧流体によって駆動される。一端が水力モー タに取り付けられており且つ他端が水圧ポンプに取り付けられた二つの水圧管路 が、加圧流体を水力モータと水圧ポンプとの間で搬送する。水圧管路は、パッド 及び水力モータが取り付けられた翼が翼の周りの水の速度の変化に従って移動で きるように、可撓性であるか或いは機械式ヒンジ継手を備えている。 好ましくは、水中翼船10のエンジンに取り付けられた水圧ポンプは、可変行 程容積ポンプである。可変行程容積ポンプは、一定の出力レベルで水圧流体を加 圧する。そのため、プロペラに作用する大きなトルク荷重によりモータの回転が 下がったために流れが小さくなると、流体圧力が増大する。かくして、プロペラ のトルクが高く、モータが低回転数で回転しているために船が低速である場合に は、流体圧力が高く、モータが利用できるトルクを最大にする。全体としての効 果は、エンジンとプロペラとの間の可変歯車比の効果と同じである。 別の実施例では、プロペラアッセンブリ28は、翼20に配置されたパッドに 取り付けられた電動モータの出力部材に取り付けられた少なくとも一つのプロペ ラを含む。水中翼船10のエンジンに取り付けられた発電機が発生した電流を電 動モータに置くって電動モータを駆動し、及びかくしてプロペラを駆動するのに 、回転接合体を通して電流を搬送するための当該技術分野で周知の任意の装置を 使用できる。好ましくは、パッドを取り付けることができる翼20がその周りの 水の速度の変化に従って移動できるように可撓性の電線又はヒンジ整流子のいず れかが電流を搬送する。 最後に、プロペラアッセンブリ28は、機械式伝動手段に取り付けられた少な くとも一つのプロペラを含む。プロペラが翼20に取り付けられている場合には 、プロペラの駆動に必要な機械的トルクはエンジンからプロペラに(エンジンか らの)入力シャフト及び(翼への)出力シャフトによって伝えられる。入力シャ フト及び出力シャフトは、翼20の周りの水の速度の垂直方向への変化に従って 翼20が動くことができるように翼20の上下への移動に適合できる継手又はリ ンクによって連結されている。例えば、入力シャフトと出力シャフトとを連結す るのに、翼20/支持アーム16ヒンジのヒンジ軸線中心線と一致するフック継 手、定速度継手、又は可撓性ゴムカップリングを使用できる。好ましくは、翼2 0/支持アーム16ヒンジ中心線と一致する水平方向軸線を中心として出力シャ フトが旋回できるギアボックスを使用する。一例は、互いに向き合った二つのか さ歯車を持ち、水面と直交したギアボックスである。駆動ピニオンがかさ歯車と 相互作用し、これらのかさ歯車と係合する。シャフトに一つの駆動ピニオンが取 り付けられており、このシャフトは水中翼船のエンジンに取り付けられる。この 駆動ピニオンにより、水中翼船のエンジンからギアボックスまでエネルギを機械 的に伝達できる。かさ歯車のギアボックスからプロペラの近くに配置された下ギ アボックスまで延びるシャフトに他の駆動ピニオンが取り付けられる。このシャ フトにより、かさ歯車のギアボックスから下ギアボックスまでエネルギを機械的 に伝達できる。上ギアボックスからのシャフトが、水面に対して30°の所定角 度をなしており、そのため下ギアボックスにこの角度で進入する場合、下ギアボ ックスの出力シャフトは、大まかに言って長手方向に延びており、即ち、水面と ほぼ平行である。かくして、この例では、下ギアボックスの入力シャフトと出力 シャフトとの間の角度もまた30°である。下ギアボックスからの出力シャフト は、翼 20に配置された少なくとも一つのプロペラに取り付けられている。 第12図乃至第17図は、本発明による水中翼船の別の実施例を示す。この実 施例では、船体110は、主翼120及び船体110の船尾に配置された小型の 副翼130によって水上に支持される。作動速度では、船体110は、主として 、主翼120が発生する揚力によって支持され、副翼130によってピッチにお ける安定化が図られる。主翼120は、船体110の中心線平面とほぼ垂直方向 に延びる横方向軸線122を中心として枢動するように上端近くが船体110に 枢着された一対の剛性支持アーム121に固定されている。主翼120は、船体 110の中心線平面に対してほぼ垂直方向に延びた状態で示してあるが、上方に 傾斜しているといった別の角度をとることができる。更に、主翼を船体110に 連結する支持アーム121の数は異なってもよい。少なくとも一つの支持アーム 121の上端が船体110内に延びており、支持アーム121に下方への押圧力 を及ぼす緩衝支柱123又はこれと同様の部材に連結されている。これは、支持 アームが船体110の重量によって船体110に向かって潰れないようにすると 同時に、主翼120がその周りの水の上下方向への強く且つ突然の流れに従って 上下に移動できるように支持アーム121が横方向軸線122を中心として枢動 できるようにするためである。緩衝支柱123は、上述の実施例で使用されたの と同様の、例えば機械式緩衝支柱、空気圧式緩衝支柱、又は油圧式緩衝支柱であ る。緩衝支柱123が油圧式である場合には、支持アーム121を上下方向への 強く且つ突然の流れに応じて横方向軸線122を中心として枢動させることがで きるばかりでなく、支持アーム121を格納位置と下げた位置との間で移動する のにも使用できる。緩衝支柱123は、好ましくは、上下方向への強く且つ突然 の流れに応じて、船が作動しようとする最も大きな波の高さ(波の間の谷から波 頭まで計測した)だけ、翼120を垂直方向に移動させることができる。例えば 、船が91.44cm(3フィート)の波の上で作動するようになっている場合に は、緩衝支柱123は、好ましくは、翼120を上下に約91.44cm(3フィ ート)(静水におけるその平均位置から約45.72cm(1.5フィート)上方 に及び約45.72cm(1.5フィート)下方に)移動させることができる。緩 衝支柱123は必ずしも船体110の内部に配置されていなくてもよいが、船体 の内部 に配置した構成には、緩衝支柱123が水中に延びている場合と比べて抵抗が小 さいという利点がある。本実施例では、緩衝支柱123が支持アーム121に及 ぼす力は、船体110に取り付けられており且つ緩衝支柱123に連結された制 御ユニット125(第13図参照)によって調節することができる。 理想的には、緩衝支柱123が支持アーム121に及ぼす押圧力は、主翼12 0が上下方向への強く且つ突然の流れに従って移動する際の支持アーム121の 枢動範囲に亘ってほぼ一定である。これは、船体110に加わる加速度を最小に するためである。しかしながら、実際の緩衝支柱123について述べると、拘束 力は支持アーム121がそれらの静水における平均位置から枢動する際に変化し 、支持アーム121が上方に枢動する際には増大し、下方に枢動する際には減少 する。 支持アーム121がそれらの静水における平均位置から変位する際に緩衝支柱 123が及ぼす押圧力の変動範囲には厳密な制限はない。主翼120の船体11 0からの距離が静水上にある場合のその平均距離にある場合の押圧力を1.0の 任意の値とすると、押圧力の適当な変動範囲の一例は、翼120が下方への強く 且つ突然の流れに応じたその下方への移動の下限に到達した場合の少なくとも約 0.5の値、及び翼120が上方への強く且つ突然の流れに応じたその上方への 移動の上限に到達した場合の最大約2.0の値である。更に好ましい範囲の一例 は、翼120が下方への移動の下限に到達したときの少なくとも約0.8の値、 及び翼120が上方への移動の上限に到達したときの最大約1.4の値である。 かくして、この更に好ましい範囲では、押圧力が、主翼120が静水でのその平 均深さにある場合に支持アーム121が船体の重量を支持できるのに丁度十分で ある場合、押圧力は、翼120が下方への移動の下限に到達したとき、支持アー ム121が船体の重量の少なくとも0.8倍の重量を支持できるのに十分となり 、翼120がその上方への移動の上限に到達したとき、支持アーム121が船体 の重量の最大1.4倍の重量を支持できるのに十分となる。 緩衝支柱が及ぼす押圧力についての上文中に説明した好ましい範囲及び更に好 ましい範囲は、上述の実施例でも使用できる。更に、支持アームが可撓性部材で あり、翼に作用する上方への力にその弾性で抗する場合には、翼が上下方向への 強く且つ突然の流れに応じて船体に関してその最も下の位置と最も上の位置との 間を移動するときに可撓性支持アームが及ぼす下方への押圧力は、好ましくは、 船体の重量の少なくとも約0.5倍乃至最大約2倍であり、更に好ましくは、船 体の重量の少なくとも約0.8倍乃至最大約1.4倍である。 水中翼船は、ほぼ垂直な軸線を中心として枢動するように船体110の船尾に 取り付けられた一対の舵131によって操舵される。副翼130は、舵131の 下端に固定されている。船体110の中心線に関する各舵131の角度は、舵1 31に連結されており且つ制御ユニット125によって制御される油圧ピストン 又は電動モータのような適当なアクチュエータ132によって調節できる。本実 施例では、舵131は、船体110の中心線に対してほぼ垂直方向に延びる水平 方向軸線を中心として枢動できるように上端が船体110の船尾にヒンジ134 で連結された支持プレート133に各々枢着されている。各支持プレート133 は、船体110によって支持されており且つ制御ユニット125によって制御さ れるアクチュエータ135によって、そのヒンジ134を中心として枢動できる 。アクチュエータ135の作動により、舵131の長手方向軸線の角度を垂直方 向に関して調節し、従って、副翼130の迎え角を調節する。例えば、舵131 がアクチュエータ135の作動により後方に5°だけ傾斜している場合には、副 翼130の迎え角が5°小さくなり、下方に作用する大きな力を副翼上に発生す る。これにより、船首が持ち上げられる。逆に、シリンダ135を引っ込めると 舵131が前方に傾斜し、副翼130の迎え角が大きくなり、船尾が持ち上がる 。 好ましくは、アクチュエータ132及び135は別々に制御できる。舵131 の傾斜角度が異なる場合には、即ち、一方が前方に傾斜し、他方が後方に傾斜し た場合には、前方に傾斜した舵に作用する揚力が増大し、後方に傾斜した舵に作 用する揚力が減少し、かくして、副翼の揚力が減少した方の側部に向かって船を ローリングさせるローリング移動を加える。アクチュエータ132を使用して舵 131を操舵するのと同時にこれを行うと、船がターンし、ターンした方向に傾 く。 水中翼船は、船体110内に取り付けられたエンジン(図示せず)が船体11 0から斜め方向下方に延びるプロペラシャフト141を通して駆動するプロペラ 140のような任意の適当な推進装置によって推進させることができる。プロペ ラの推力は、ベアリングハウジング内のスラストベアリングによって反作用を受 け、プロペラ支持支柱を介して船体110に伝達される。この実施例では、プロ ペラ140は、上端が水面上に配置されたボア144を持つ中空通気チューブ1 43を通して大気と連通した流線型カウリング142によって少なくとも部分的 に取り囲まれている。ボア144の下端144aは、プロペラ140の吸引側で カウリング142の内側に開放している。水中翼船の作動中に浸漬される通気チ ューブ143の部分は、好ましくは、抵抗を小さくするように流線型断面を有す る。第15図に示すように、本実施例では、カウリング142は、プロペラ14 0の上部分の周りを180°以上に亘って延びているが、カウリング142の正 確な寸法は重要でない。 カウリング142及び通気チューブ143は、波中での作動中、プロペラ14 0の推力を安定化させるのを助ける。プロペラ140の水面下の深さは、波の上 下に従って変動し、場合によっては、プロペラ140の部分が水面上にある。カ ウリング142及び通気チューブ143がないと、プロペラ140が水面上に周 期的に現れ、そのため、プロペラ140の全体が浸漬している場合とプロペラ1 40の一部だけが水面下にある場合とでプロペラ140のトルク及び回転数が大 きく変動する。 しかしながら、第12図の実施例では、プロペラ140の回転により発生する 吸引力によって周囲空気が通気チューブ143の上端で通気チューブ143を通 してカウリング142に吸い込まれ、これによって、カウリング142内の局部 的な水面を押圧し、プロペラ140の上部分を空気に露呈し、これによってプロ ペラ140は部分的に浸漬される。例えば、カウリング142内の水面高さは、 プロペラシャフト141の高さよりも低くでき、そのため、プロペラ140の下 半部だけが推力を発生する。従って、プロペラ140に関するカウリング142 内の水面の高さを、カウリング142の外側の水面の変動と無関係にほぼ一定に 維持できる。プロペラ140の駆動に必要な動力が、プロペラ140が水面に近 い場合と、比較沈んでいる場合とでほぼ同じであるという効果が得られる。カウ リング142は、プロペラ140が発生する吸引力を強め、更に、通気チューブ 143を通して吸い込まれた空気がプロペラのディスクを通って流れるようにす る。 カウリング142及び通気チューブ143の別の利点は、プロペラのブレード の吸引面が大気圧で通気されているためにプロペラのブレードの表面上でキャビ テーションが決して起こらないということである。これは、キャビテーションに よる損傷を防ぐことによってプロペラ140の寿命を延ばす。 好ましくは、通気チューブ143には、通気チューブ143を通る空気の流量 を変化させるための手段が設けられている。例えば、第13図に示すように、バ タフライ弁150のような遠隔制御可能な流れ弁をボア144の任意の便利な位 置に設置できる。バタフライ弁150の開閉は、制御ユニット125によって制 御できる適当なアクチュエータ151によって行われる。バタフライ弁150を 閉鎖位置に向かって移動させると、プロペラ140への空気の供給が減少し、プ ロペラ140に加わる荷重が大きくなる。 通気チューブ143のボア144の大きさは、好ましくは、バタフライ弁15 0が全開で水中翼船がその設計速度で走行している場合、カウリング142内の 水の高さが所望の高さまで下がるような大きさである。通気チューブ143のボ ア144の寸法は、大まかに以下のように計算される。船の設計速度がVであり 、プロペラディスクのスウェプト面積(swept area)がApである場合、プロペ ラ140の上半部を通気するのに必要なボア144を通る空気の流量は、 0.5VAp(ft3/second)である。 ボア144内の空気の速度を空気中の音速の四分の一(約85.34m/s(毎 秒約280フィート))以下に保つのが望ましく、そのため、プロペラ140の 上半部を通気するためのボア144の所望の最小面積は、 VAp/560(ft3)である。 プロペラ140は、船体110に関して所定の位置に支持できる。しかしなが ら、水中翼船の作動中、水面下のプロペラ140の最適の作動深さは水中翼船の 速度に従って変化する。従って、本実施例では、プロペラ140は、水中翼船の 移動中に所望に応じて上下できるように支持される。通気チューブ143は、船 体110船尾に連結された支持ベース147から上方に延びる案内ロッド145 に一つ又はそれ以上のコネクタ146で摺動自在に連結されている。通気チュー ブ143は、通気チューブ143と支持ベース147との間に連結されており且 つ制御ユニット125で制御される油圧アクチュエータ148のような任意の適 当なアクチュエータで上下させることができる。通気チューブ143の垂直方向 移動範囲は、通気チューブ143の外側に固定されたピン143aと支持ベース 147に取り付けられた下ストッパーアーム147a又はトランソムに固定され た上ストッパーアーム149との間の係合によって制限される。添付図面では、 ピン143aが下ストッパーアーム147aと接触した下位置で通気チューブ1 43を示す。プロペラシャフト141は、船体110に関して枢動自在であり、 カウリング142は、アクチュエータ148の作動により、プロペラ140、プ ロペラシャフト141、カウリング142、及び通気チューブ143が単一のユ ニットとして上下に移動するようにプロペラ140に連結されている。プロペラ シャフト141は、船体110に関して枢動できるように、カードン継手(card on joint)(又はフック継手)によって船体110に連結できる。 通気チューブ143を上下させることができるように形成することによって、 船がゆっくりと動いているき又は静止しているときの船の喫水を小さくすること ができる。舵131もまた、アクチュエータ135を延ばして支持プレート13 3をヒンジ134を中心として回転させることによって、格納位置まで持ち上げ ることができる。 第12図には、支持アーム121に固定された主翼120が示してある。しか しながら、第16a図及び第16b図に示してあるように、主翼120を支持ア ーム121に枢着してもよい。夫々底面図、部分断面側面図、及び上面図である これらの図では、主翼120は、枢動点120aを中心として枢動するように支 持アーム121に連結されている。主翼120は、「抵抗を減らす角度」、即ち 支持アーム121の軸線とほぼ整合した少なくとも所定の角度まで枢動点120 aを中心として下方に自由に枢動できる。しかしながら、主翼の上方への枢動運 動は、各支持アーム121に固定されたストッパー部材によって制限される。こ の実施例では、ストッパー部材は、各支持アーム121の後端から主翼120の 前縁上を延びるストッパーアーム121aである。水中翼船が上下方向への強く 且つ突然の流れのない静水で作動する場合には、主翼120に作用する揚力によ り、主翼は、その上面がストッパーアーム121aに押し付けられた第16b図 に実線で示す位置に押圧される。同様に、主翼120に上方への強く且つ突然の 流れが作用すると、主翼はストッパーアーム121aに押し付けられる。主翼1 20に十分な大きさの下方への強く且つ突然の流れが作用すると、主翼は枢動点 120aを中心として第16b図で時計廻り方向に破線で示す位置まで下方に枢 動する。主翼120を支持アーム121にこのように枢着すると、主翼120が 格納位置にあるとき、主翼120が最小抵抗の角度に合わせて枢動できるため、 主翼120の流体抵抗が小さくなる。 主翼120が固定されている場合には、主翼120に上方への強く且つ突然の 流れが作用すると、主翼120に作用する流体力学上の力のベクトルの方向が主 翼の方向に関してずれる。主翼120を上方への強く且つ突然の流れに対して安 定させるため、流体力学上の力のベクトルは、横方向軸線122の後方の所定の 点で船体と関連した所定の線に沿って延びていなければならない。横方向軸線1 22を中心として支持アーム121が枢動する。この線は、通常は、主翼120 のほぼ四分の一弦のところで主翼120と交差する。この線が横方向軸線122 の後方を通る場合には、上方への強く且つ突然の流れにより、所望のように、支 持アーム121が横方向軸線122を中心として後方に枢動する。しかしながら 、流体力学上の力のベクトルが横方向軸線122の前方を通る線に沿っている場 合には、支持アーム121は、上方への強く且つ突然の流れにより、後方でなく 前方に枢動される。支持アーム121が前方に枢動すると、主翼120の迎え角 が増大し、主翼120に作用する揚力を更に増大し、支持アーム121が機械的 なストップに強くぶつかるまで前方に枢動し続ける不安定な状況をつくりだす。 その結果、大きくて望ましくない上方への加速度が船体110に加えられる。 力のベクトルの方向は、主翼120に作用する上方への強く且つ突然の流れの 速度で決まる。この速度は蓋然論的性質を持つ。支持アーム121が垂直方向に 近ければ近い程、支持アーム121を後方でなく前方に枢動させる上方への強く 且つ突然の流れが生じる蓋然性が高くなる。支持アーム121が前方に枢動する 蓋然性を所定の低いレベルにまで下げるため、及び安全な作動を保証するため、 船体110が翼によって浮いており且つ主翼120が船体110に関して実質的 に静止している場合の横方向軸線122と主翼120の四分の一弦との間の線の 水平方向に対する角度θは、好ましくは、約60°以下であり、更に好ましくは 約40°以下である。これらの好ましい範囲内の例示の値には0°乃至60°の 整数値及び分数値を含み、これらの好ましい範囲内の適当な範囲の例には、10 °乃至40°、0°乃至30°、及び30°乃至60°が含まれる。これらの好 ましい角度範囲は、支持アームが垂直方向に対して所定角度にある第1図乃至第 11図に示す実施例にも適用できる。船体110は静水上で翼によって浮いてい る第12図に示す例では、角度θは、約30°である。 第12図では、支持アーム121は実質的に真っ直ぐな部材であるが、第17 図に示すように、支持アーム121は横方向軸線122と主翼120との間で湾 曲していてもよい。支持アームが湾曲した場合でも、翼に適当な安定性を与える ため、角度θは、好ましくは、支持アーム121が直線状である場合と同じ範囲 内にある。 水平方向に関する支持アームの平均角度が小さければ小さい程、船体に伝達さ れる力の垂直方向変動が小さくなり、従って、滑らかに移動できる。かくして、 支持アームの水平方向に対する角度がゼロの場合に最も滑らかに移動できる。第 18図は、静水での水平方向に対する平均角度が約ゼロであるように支持アーム 121が支持された、第12図の実施例の変形例を示す。支持アーム121を船 体110自体で枢動自在に支持するのでなく、船体110の底部から下方に延び る剛性支柱124によって横方向軸線122を中心として枢動するように支持す る。緩衝支柱124は、船体110が静水上で翼によって浮いている場合に支持 アーム121がほぼ水平であるように、及び支持アーム121が横方向軸線12 2を中心として枢動し、主翼120の周りの上下方向への強く且つ突然の流れに 従って移動できるように、一方の又は両方の支持アーム121に連結されている 。この実施例では、緩衝支柱123は、横方向軸線122から船体110内に延 びる支持アーム121の剛性の延長部に連結されている。しかしながら、緩衝支 柱123の支持アーム121への連結方法は重要でない。例えば、緩衝支柱12 3は、横方向軸線122と主翼120との間の所定の点で支持アーム121に連 結 できる。上述の実施例と同様に、支持アーム121の数は重要でない。 水中翼船の作動中、翼に作用する力は、翼にローリング運動を加える。自動制 御システムを持つ水中翼船の場合には、船のローリングが検出されると、翼に設 けられたフラップが自動的に調節され、翼に作用する揚力を調節し、船体を自動 的に水平位置に戻す。しかしながら、自動制御システム及び調節自在のフラップ を持つ翼は複雑であり、製造に費用がかかる。 第19図及び第20図は、水中翼船に作用するローリング力の作用を簡単で安 価な構造を用いて小さくできる、本発明による水中翼の一実施例を概略に示す。 第19図は、この実施例の一部の概略側面図であり、第20図は、概略横断面図 である。この実施例では、翼160及び支持アーム161がほぼ長手方向に延び る軸線114を中心として、即ち船体110の前後方向に一緒に枢動できるよう に、船体110を主翼160の上方に支持するための一つ又はそれ以上の支持ア ーム161が船体110に連結されている。この長手方向軸線114は、好まし くは、船体110の中心線平面に沿って延びており、船体110が翼で浮いてお り且つその通常のトリムで作動している場合には、好ましくは水面とほぼ平行で ある。 支持アーム161は、長手方向軸線114を中心として枢動するように船体1 10に枢着された支持フレーム170に連結されている。支持フレーム170は 、船体110のキャビティ111内に配置されており、支持アーム161は、船 体110の底面の対応する開口部112を通って延びている。双胴式のカタマラ ン船体の場合には、支持フレーム170を胴間に配置できる。船が翼で浮いて作 動している際に水が開口部112を通ってキャビティ111に進入しないように することが所望である場合には、開口部112には、船体110と支持フレーム 170との間に可撓性シール113が設けられる。 支持アーム161は、支持フレーム170に固定できるが、好ましくは、翼1 60は、翼160を取り囲む上下方向への強く且つ突然の流れに従って上下に移 動できるように支持されており、これによって、船が翼で浮いて作動している際 に船体110を平均水面高さの上方にほぼ一定の高さに維持できる。例えば、支 持アーム161は、船体110の中心線即ち長手方向軸線114に対してほぼ垂 直方向に延びる横方向軸線115を中心として枢動できるように支持フレーム1 70に連結できる。第12図の実施例と同様に、緩衝支柱162は、支持フレー ム170と一方又は両方の支持アーム161の上端との間に連結されている。変 形例では、緩衝支柱162は、第1図の実施例と同様に、横方向軸線115と翼 160との間の所定点で支持アーム161に連結できる。更に、翼を上下に動か すことのできる上述の実施例に開示されている任意の他の構成を使用できる。 第20図に示すように、支持フレーム170及び支持アーム161は、翼16 0が水平であり且つ船体110の中心線平面に関して中央にある、図中に実線で 示す中央位置から破線で示す位置のいずれかまで所定の最大角度φまで長手方向 軸線114を中心として枢動できる。角度φの値は重要でなく、船体の作動状態 に応じて変化する。約15°のローリング角度がランダムな波と遭遇する場合の 最大の角度であり、そのため、本実施例では、支持アーム161は、長手方向軸 線114を中心として中央位置の各方向に最大15°枢動できる。中央位置から いずれかの方向への枢動角度は、船体110に取り付けられたストップ又は船体 110の開口部112の縁部等の任意の適当な手段で制限できる。 船体110の重心は、長手方向軸線114の上下いずれかに配置できる。重心 が長手方向軸線114の下に配置されている場合には、船体110は、支持フレ ーム170と船体110との間に連結された何らかの拘束部材を必要とすること なく、安定して支持される。しかしながら、一般的には、フレーム170を船体 110に関して中央位置に押圧し、長手方向軸線114を中心とした船体110 の固有振動数が船に作用する波の振動数と一致した場合の共振を阻止するのに十 分な緩衝を提供するため、何らかの弾性押圧手段を設けるのが望ましい。適当な 押圧手段の一例は、支持フレーム170と船体110との間に連結された一つ又 はそれ以上の緩衝支柱116である。緩衝支柱116は、必ずしも任意の特定の 種類のものでなくてよく、支持アーム162に連結された緩衝支柱162と同様 のものであるのがよい。好ましくは、緩衝支柱116は、水中翼船の作動状態に 従ってばね定数を変えることができるように調節自在である。 支持フレームの位置を船体110に関して係止するのが望ましい場合がある。 緩衝支柱116は、船体110と支持フレーム170との間に剛性の連結体を形 成するように緩衝支柱162を係止できるように設計でき、船体110と支持フ レーム170との間に別の係止機構を設けることができる。 第19図及び第20図は、船体110を支持するための単一の翼160を示す 。しかしながら、船体110には複数の翼を設けることができ、これらの翼の各 々は、各翼の支持アームが長手方向軸線を中心として枢動できるように支持され ているのがよい。 理解されたように、本発明は、水中翼船が荒れた水上を高速で作動できるよう にするための独特の方法を提供する。更に、本発明の水中翼船は、船体から延び た支持アームに取り付けられた翼が、翼の周りの水の速度の垂直方向での変化に 従って移動できるようにする独特のシステムを備えている。
【手続補正書】特許法第184条の7第1項 【提出日】1993年11月22日 【補正内容】 請求の範囲 1.船体と、 前記船体を水面上に支持するための翼と、 全体に前記船体の前後方向に延びる第1軸線を中心として中央位置から、ロー リング力に応じて、前記船体に関して枢動できるように前記翼及び前記船体に連 結された支持アームとを有する、水中翼船。 2.前記船体が水面上にあるとき、前記第1軸線はほぼ水平である、請求項1 に記載の水中翼船。 3.前記支持アームは、前記第1軸線を中心として前記中央位置から第1方向 及び第2方向に少なくとも15°枢動できる、請求項1に記載の水中翼船。 4.前記翼は、前記支持アームがその中央位置にあるとき、前記船体の中心線 平面に関して対称に配置される、請求項3に記載の水中翼船。 5.前記第1軸線は、前記船体の中心線平面内にある、請求項1に記載の水中 翼船。 6.前記支持アームをその中央位置に押圧するための押圧手段を有する、請求 項1に記載の水中翼船。 7.前記押圧手段は、前記船体と前記支持アームとの間に連結された緩衝支柱 からなる、請求項6に記載の水中翼船。 8.前記第1軸線を中心として枢動するように前記船体によって枢動自在に支 持されたフレームを有し、前記支持アームは、前記第1軸線に対してほぼ垂直方 向に延びる第2軸線を中心として枢動するように前記フレームによって枢動自在 に支持されており、これによって、翼は、翼の周りの水の上下方向への強く且つ 突然の流れに従って移動できる、請求項1に記載の水中翼船。 9.前記翼は、翼の周りの水の上下方向への強く且つ突然の流れに従って上下 に移動できるように前記支持アームによって支持されている、請求項1に記載の 水中翼船。 10.船体と、 前記船体の中心線平面に関して横方向に延びる軸線を中心として枢動するよう に前記船体によって支持された支持アームと、 前記船体を水面上に支持するため、前記船体の下に配置されており、前記支持 アームが前記軸線を中心として枢動する際に迎え角を変えるように前記支持アー ムに連結された翼と、 前記支持アームを前記船体から遠ざかる方向に枢動するように押圧するための 押圧手段とを有し、 前記船体が静水上で翼によって浮いている場合の、水平方向線から前記軸線を 前記翼の四分の一弦とを結ぶ線まで下方に計測した角度が、最大約60°である 、水中翼船。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,CA, CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,HU,J P,KP,KR,LK,LU,MG,MN,MW,NL ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SK,UA,US

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.船体と、 前記船体を水面上に支持するための翼と、 全体に前記船体の前後方向に延びる第1軸線を中心として中央位置から枢動す るように前記翼及び前記船体に連結された支持アームとを有する、水中翼船。 2.前記船体が水面上にあるとき、前記第1軸線はほぼ水平である、請求項1 に記載の水中翼船。 3.前記支持アームは、前記第1軸線を中心として前記中央位置から第1方向 及び第2方向に少なくとも15°枢動できる、請求項1に記載の水中翼船。 4.前記翼は、前記支持アームがその中央位置にあるとき、前記船体の中心線 平面に関して対称に配置される、請求項3に記載の水中翼船。 5.前記第1軸線は、前記船体の中心線平面内にある、請求項1に記載の水中 翼船。 6.前記支持アームをその中央位置に押圧するための押圧手段を有する、請求 項1に記載の水中翼船。 7.前記押圧手段は、前記船体と前記支持アームとの間に連結された緩衝支柱 からなる、請求項6に記載の水中翼船。 8.前記第1軸線を中心として枢動するように前記船体によって枢動自在に支 持されたフレームを有し、前記支持アームは、前記第1軸線に対してほぼ垂直方 向に延びる第2軸線を中心として枢動するように前記フレームによって枢動自在 に支持されており、これによって、翼は、翼の周りの水の上下方向への強く且つ 突然の流れに従って移動できる、請求項1に記載の水中翼船。 9.前記翼は、翼の周りの水の上下方向への強く且つ突然の流れに従って上下 に移動できるように前記支持アームによって支持されている、請求項1に記載の 水中翼船。 10.船体と、 前記船体の中心線平面に関して横方向に延びる軸線を中心として枢動するよう に前記船体によって支持された支持アームと、 前記船体を水面上に支持するため、前記船体の下に配置されており、前記支持 アームが前記軸線を中心として枢動する際に迎え角を変えるように前記支持アー ムに連結された翼と、 前記支持アームを前記船体から遠ざかる方向に枢動するように押圧するための 押圧手段とを有し、 前記船体が静水上で翼によって浮いている場合の、水平方向と前記軸線を翼の 四分の一弦に結ぶ線とのなす角が、最大約60°である、水中翼船。 11.前記角度は、最大約40°である、請求項10に記載の水中翼船。 12.前記押圧手段により、前記翼は、前記翼の周りの水の上下方向への強く且 つ突然の流れに従って、前記船が作動するように設計された最大波高によって分 けられた上位置と下位置との間で、前記船体に関して移動できる、請求項10に 記載の水中翼船。 13.前記押圧手段は、前記翼が前記上位置にある場合には前記船体の重量の最 大約2倍に等しい所定の力を及ぼし、前記翼が前記下位置にある場合には前記船 体の重量の少なくとも約0.5倍に等しい所定の力を及ぼす、請求項12に記載 の水中翼船。 14.前記押圧手段は、前記翼が前記上位置にある場合には前記船体の重量の最 大約1.4倍に等しい所定の力を及ぼし、前記翼が前記下位置にある場合には前 記船体の重量の少なくとも約0.8倍に等しい所定の力を及ぼす、請求項12に 記載の水中翼船。 15.前記押圧手段は、前記船体と前記支持アームとの間に連結された油圧式緩 衝支柱からなる、請求項10に記載の水中翼船。 16.前記翼は前記支持アームに枢着されており、前記翼が前記支持アームの軸 線と整合した所定位置まで枢動できる、請求項10に記載の水中翼船。 17.前記船体に連結されたプロペラと、 大気と連通するため水面上に配置された第1端及び前記プロペラの吸引側で前 記プロペラの近くに配置された第2端を持つボアを有する、前記船体によって支 持された通気チューブとを更に有する、請求項10に記載の水中翼船。 18.前記プロペラを少なくとも部分的に取り囲むカウリングを更に有し、前記 ボアの前記第2端は、前記カウリングの内側と連通している、請求項17に記載 の水中翼船。 19.前記ボアを通る気体の流量を制御するための流れ制御手段を更に有する、 請求項18に記載の水中翼船。 20.前記流れ制御手段は、前記ボア内に配置された弁からなる、請求項19に 記載の水中翼船。 21.前記プロペラの作動中に前記通気チューブ及び前記プロペラを前記船体に 関して上下させるための手段を更に有する、請求項17に記載の水中翼船。 22.船体と、 前記船体の中心線平面に関して横方向に延びる軸線を中心として枢動するよう に前記船体によって支持された支持アームと、 前記船体の下で前記支持アームに連結された揚力発生翼と、 前記支持アームが実質的に水平である場合に前記支持アームを前記船体の重量 とほぼ等しい所定の力で下方に押圧し、前記翼の周りの水の上下方向への強く且 つ突然の流れに従って翼が船体に関して上下に移動できるようにするため、前記 支持アームが前記軸線を中心として枢動できるようにするための押圧手段とを有 する、水中翼船。 23.前記船体によって支持された上端及び前記船体から下方に延びる下端を持 つ剛性支柱を有し、前記支持アームは、前記軸線を中心として枢動するように前 記支柱の下端によって支持されている、請求項22に記載の水中翼船。 24.船体と、 前記船体を水面上に支持するため、前記船体に連結された翼と、 前記船体によって支持されたプロペラと、 前記プロペラを少なくとも部分的に取り囲むカウリングと、 大気に連通するため水面上に配置された第1端と、前記カウリングの内部に連 通した第2端とを持つボアが、内部に形成された通気チューブとを有する、水中 翼船。 25.船体と、 前記船体を水面上に支持するための翼と、 前記翼の周りの水の上下方向への強く且つ突然の流れに従って、前記翼が作動 している波の高さによって分けられた上位置と下位置との間で前記翼が船体に関 して上下に移動できるように前記翼を前記船体に移動自在に連結するための支持 手段と、 前記翼が前記上位置にある場合には、前記船体の重量の最大約2倍に等しい力 で、前記翼が前記下位置にある場合には、船体の重量の少なくとも約0.5倍に 等しい力で前記支持アームを前記船体から遠ざかる方向に押圧するための押圧手 段とを有する、水中翼船。
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