JPH08511498A - 切欠かれた横梁および切欠かれたブレースを有するパレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 パレット（１０）は、定められた断面、好ましくは台形断面のコルゲート構造の厚紙材の単一シートから折畳まれた縦方向に延びる相対的に長い少なくとも一つの横梁（１６）と、同様な断面、好ましくは逆向きの断面のコルゲート構造の厚紙材の単一シートから折畳まれた横方向に延びる相対的に短い二つのブレース（２２）とを備えている。横梁（１６）はブレースの一部を受ける切欠き（２６）を有している。各ブレース（２２）は横梁の一部を受ける切欠き（３２）を有している。切欠き（２６,３２）は、互いに嵌り合うと共に、横梁（１６）とブレース（２２）とがそれらの上下の縁部で共面をなすように寸法決めされている。横梁（１６）とブレース（２２）とは、係合し合った切欠きにて互いに接着剤により固定されている。意図された一実施例では、複数のデッキ部材（７２，７４）が使用されている。意図された他の実施例では、上部シート（４４）と下部シートとが使用されている。幾つかの意図された実施例では、ブレースを備えた横梁は、二つの外側の横梁の間の中間の横梁である。

Description

【発明の詳細な説明】 切欠かれた横梁および切欠かれたブレースを有するパレット発明の技術分野 本発明は、好ましくは主に厚紙（paperboard）、例えばコルゲート構造の厚紙 （corrugated paperboard）からなるパレットに関するものである。本発明によ れば、縦方向に延びる少なくとも一つの横梁（stringer）と、横方向に延びる少 なくとも一つのブレース（brace）が、折畳まれた幾つかの厚紙材からなり、新 規な組合わせの下で用いられており、そこでは、横梁とブレースがその上下の縁 部が実質的に共面をなすように寸法決めされた切欠きについて、横梁の切欠きと ブレースの切欠きが互いに係合している。発明の背景 主にコルゲート構造の厚紙材からなる荷積みパレットの使用は、主として低コ スト、再生利用性、および清潔さのために広範囲に及んでいる。典型的なものと しては、そのようなパレットは、折畳まれたコルゲート構造の幾つかの厚紙から なる縦方向に延び、横方向に間隔をあけて配置された横梁を使用している。その ようなパレットはまた、折畳まれたコルゲート構造の幾つかの厚紙からなる横方 向に延び、縦方向に間隔をあけて配置されたデッキ部材を使用していることもあ る。さらに、そのようなパレットに、横梁の上下の縁部に接着剤により固定され る上部および下部シートを設けることが知られている。 上述したように、主に厚紙材、例えばコルゲート構造の厚紙からなる荷積みパ レットは、Schmidtkeの米国特許第４,７９２,３２５号、Quasnickの米国特許第 ４,８６７,０７４号、およびSmithの米国特許第５,００１,９９１号に例示され ている。主にコルゲート構造の厚紙からなる同様のパレットは、ＰＡＹＬＯＡＤ の商標のもとで、インディアナのクラウンポイント（Crown Point）のゲイトパ レット システムズ インコーポレイテッド（Gate Pallet Systems,Inc．） により商業的に利用可能となっている。 関連する興味ある他のパレットは、Hermitageの米国特許第２,７２８,５４５ 号、Houleの米国特許第３,１３１,６５６号、Giffordの米国特許第３,４６４, ３７１号、Childsの米国特許第３,６５９,５３４号、Robertsの米国特許第３， ６８３,８２２号、Melliの米国特許第４,５６３,３７７号、英国特許明細書第９ ９６,５１６号、独国特許第１,２５０,３５２号、およびスイス特許第５１２， ３６７号に開示されている。 Smithの米国特許第５,００１,９９１号に開示されているように、横梁の溝と 係合する溝を有する管状の補強片によって、そのようなパレットの横方向の安定 性および耐負荷能力が増大することが知られている。例えばペーパーロールの芯 に用いられるようなきつく巻かれた紙の管が、補強片の材料として好ましいこと がそこに開示されている。 本発明は、そのようなパレットの横方向の安定性および耐負荷能力をさらに増 大させるための努力の結果としてなされたものである。発明の概要 本発明は、好ましくは主に厚紙材、例えばコルゲート構造の厚紙からなる改良 されたパレットを提供している。この改良されたパレットは、優れた横方向の安 定性および耐負荷能力を達成するのに管状補強片を必要としていない。 改良されたパレットは、所定の断面、好ましくはテーパを付けた断面、さらに 好ましくは台形断面の厚紙材の単一シートから折畳まれた縦方向に延びる少なく とも一つの横梁を備えている。この改良されたパレットはまた、同様の断面の厚 紙材の単一シートから折畳まれた横方向に延びる少なくとも一つのブレースも備 えている。好ましくは、横梁は相対的に長く、そしてブレースは相対的に短くす るのがよい。 横梁は、ブレースの一部を受ける切欠きを有している。このブレースは、上記 切欠きの一部を受ける切欠きを有している。上記切欠きは、互いに係合し合い、 横梁とブレースとがそれらの上下の縁部で実質的に共面をなすように寸法決めさ れている。横梁とブレースとは、互いに係合し合っている切欠きにて互いに接着 剤により固定されてもよい。 上記ブレースは、横梁に沿って互いに間隔をあけて配置された、横梁の対向す る端部の近傍に配置されてもよい二つの同様なブレースのうちの一つであっても よい。このブレースを備えた横梁は、各々が縦方向に延び、同様の断面の厚紙材 の単一シートから折畳まれた縦方向に延びる二つの外側の横梁の間の中間の横梁 であってもよい。好ましくは、二つの外側の横梁が使用されるならば、上記ブレ ースの対向する端部は、外側の横梁から間隔をあけて配置されるのがよい。 意図された一実施例では、パレットは、さらにそのような外側および中間の横 梁の開口部を貫いて横方向に延びる複数のデッキ部材を備えている。意図された 他の実施例では、上部シートが外側および中間の横梁の上縁部に接着剤により固 定されており、そして下部シートが外側および中間の横梁の下縁部に接着剤によ り固定されている。 意図された他の実施例では、外側の横梁を必要とせず、横梁の上縁部に接着剤 により固定された上部シートは、下方に折畳まれた二つの側部たれ縁（flap）を 有しており、また横梁の下縁部に接着剤により固定された下部シートは、上方に 折畳まれた二つの側部たれ縁を有している。上部および下部シートの側部たれ縁 は、パレットの各側面で重なり合っている。上部シートおよび下部シートは、側 部たれ縁が重なり合った位置で互いに接着剤により固定されている。ブレースの 対向する端部は、重なり合った側部たれ縁とは間隔をあけるのが好ましい。 本発明のこれらおよび他の目的、特徴、および利点は、添付の図面を参照して 本発明の幾つかの実施例の以下の記載から明らかである。図面の簡単な説明 図１は本発明の第１実施例を構成するパレットの斜視図である。 図２は本発明の第２実施例を構成するパレットの斜視図である。 図３は本発明の第３実施例を構成するパレットの斜視図である。 図４は図示する各実施例において横梁の切欠きとブレースの切欠きとが互いに いかに係合しているかを例示する部分分解組立図である。図示する実施例の詳細な説明 図１に示すように、主に厚紙材からなるパレット１０は、本発明の第１実施例 を構成している。このパレット１０は、相対的に長い縦方向に延びる３本の横梁 、即ち１本の中間の横梁１２と２本の外側の横梁１４とを備えている。さらに、 パレット１０は、相対的に短い横方向に延びる二つのブレース１６を備えている 。中間の横梁１２は、二つの切欠きを有しており、その各々は、中間の横梁１２ とブレース１６とを組立てるようにブレース１６のそれぞれの切欠きと互いに係 合し合っている。中間の横梁１２およびブレース１６の切欠きは、中間の横梁１ ２とブレース１６とがそれらの上下の縁部で実質的に共面をなすように寸法決め されている。 各横梁１２、１４は、台形断面の厚紙材の単一シートから折畳まれている。横 梁１２、１４の台形断面は実質的に同一である。各ブレース１６は、横梁１２、 １４の断面と実質的に同一であるが逆向きの台形断面の厚紙材の単一シートから 折畳まれている。 好ましくは、図示するように、各横梁１２、１４および各ブレース１６におい て、１１枚のパネルは、１９９３年３月２９日付けで出願され、普通にここに譲 渡された同時係属特許出願である米国特許出願番号０８／０３８,００１号に示 され、記述された改良された横梁の台形断面と同じ台形断面を形成するのがよい 。同時係属特許出願、米国特許出願番号０８／０３８,００１号の開示は、引用 することによってここに組入れられている。同時係属特許出願、米国特許出願番 号０８／０３８,００１号に開示されているように、折畳まれたパネルのうちの 幾つかは、他のパネルに接着剤により固定されている。これに代って、各横梁１ ２、１４および各ブレース１６は、それらの断面において、Quasnickの米国特許 第４,８６７,０７４号に開示されているパレットと一致するようにしてもよく、 その開示も引用することによってここに組入れられている。 台形断面のため、各横梁１２、１４は、相対的に広く、実質的に平らな上縁部 １８と、相対的に狭く、実質的に平らな下縁部２０とを有している。逆向きの台 形断面のため、各ブレース１６は、相対的に狭く、実質的に平らな上縁部２２と 、相対的に広く実質的に平らな下縁部２４とを有している。横梁１２、１４の上 縁部１８とブレース１６の上縁部２２とは、実質的に共面をなしている。横梁１ ２、１４の下縁部２０とブレース１６の下縁部２４とは、実質的に共面をなして いる。 中間の横梁１２の一つの切欠き２６および一つのブレース１６の切欠き２８は 、図４に示されている。下方に開いた切欠き２６は、切欠き２８を有するブレー ス１６の下部３０に一致し、下部３０を受けている。上方に開いた切欠き２８は 、中間の横梁１２の上部３２に一致し、上部３２を受けている。中間の横梁１２ の他の切欠きは、上記切欠き２６と同様であり、他のブレース１６の下部に一致 し、下部を受けている。他のブレース１６の切欠きは、上記切欠き２８と同様で あり、中間の横梁１２の上部に一致し、上部を受けている。各ブレース１６の各 々と互いに係合し合う切欠きは、中間の横梁１２とブレース１６とが、それらの 上縁部１８、２２とそれらの下縁部２０、２４で実質的に共面をなすように寸法 決めされている。中間の横梁１２は、互いに係合し合った切欠きにてブレース１ ６に接着剤により固定されている。 図１に示されているように、さらに、パレット１０は、厚紙材からなる実質的 に平らな２枚のシート、即ち下方に折畳まれた二つの側部たれ縁４２を有する上 部シート４０と、上方に折畳まれた二つの側部たれ縁４６を有する下部シート４ ４とを備えている。側部たれ縁４２は、側部たれ縁４２、４６が外側の横梁１４ の外側のパネルの上に折畳まれている位置で、側部たれ縁４６と当接している。 上部シート４０は、横梁１２、１４の上縁部１８およびブレース１６の上縁部２ ２に接着剤により固定されている。さらに、側部たれ縁４２にて、上部シート４ ０は外側の横梁１４の外側のパネルの上部に接着剤により固定されている。下部 シート４４は、横梁１２、１４の下縁部２０およびブレース１６の下縁部２４に 接着剤により固定されている。さらに、側部たれ縁４６にて、下部シート４４は 外側の横梁１４の外側のパネルの下部に接着剤により固定されている。 パレット１０において、ブレースは、どちらかの縦方向からパレット１０に入 り込むフォークリフトの刃（図示せず）と干渉しないように、それらの対向する 端部４８に、実質的に外側の横梁１４から間隔をあけて配置されている。 好ましくは、各横梁１２、１４は、２重壁,コルゲート構造の厚紙の単一シー トから折畳まれてなるのがよく、それらはテープ補強または繊維補強されてもよ い。単一の壁、コルゲート構造の厚紙または多層紙が代わりに用いられてもよい 。好ましくは、各横梁１２、１４は、コルゲート構造の厚紙の単一シートの溝を 横断する方向に延びる平行な折曲げ線に沿って折畳まれるのがよい。 好ましくは、各シート４０、４４は、２重壁，コルゲート構造の厚紙の２重シ ートから折畳まれてなるのがよく、それらはテープ補強または繊維補強されても よい。その単一シートまたは１枚の多層紙が代わりに用いられてもよい。 パレット１０では、シート４０、４４は、１９９２年６月３０日付けで出願さ れ、普通にここに譲渡されたた同時係属特許出願である米国特許出願番号０７／ ９０６,３５６号に開示されている一つのパレットの実施例の上部および下部シ ートと同様である。同時係属特許出願、米国特許出願番号０７／９０６,３５６ 号の開示は、引用することにによってここに組入れられている。これに代って、 横梁１２、１４に固定された上部および下部シートは、同時係属特許出願、米国 特許出願番号０７／９０６,３５６号に開示された他の実施例のうちの一の上部 および下部シートと同様であってもよい。 図２に示されるように、主に厚紙材からなるパレット５０は、本発明の第２実 施例を構成している。パレット５０は、相対的に長い縦方向に延びる単一の横梁 ５２と、相対的に短い横方向に延びる二つのブレース５６とを備えている。単一 の横梁５２は、二つの切欠きを有しており、その各々は、単一の横梁５２とブレ ース５６とを組立てるようにブレース５６のそれぞれの切欠きと互いに係合し合 っている。単一の横梁５２およびブレース５６の切欠きは、単一の横梁５２とブ レース５６とがそれらの上下の縁部で実質的に共面をなすように寸法決めされて いる。 単一の横梁５２は、台形断面の厚紙材の単一シートから折畳まれている。各ブ レース５６は、実質的に同一で、逆向きの台形断面の厚紙材の単一シートから折 畳まれている。 好ましくは、単一の横梁５２およびブレース５６は、上述したパレット１０の 中間の横梁１２およびブレース１６と実質的に同一である。それ故に、図示する ように、単一の横梁５２および各ブレース５６において、１１枚の折畳まれたパ ネルは、上述の同時係属特許出願、米国特許出願番号０８／０３８,００１号に 示され、記述された改良された横梁の台形断面と同じ台形断面を形成しており、 他のパネルに接着剤により固定されている幾つかのパネルを備えている。 台形断面のために、横梁５２は、相対的に広く、実質的に平らな上縁部５８と 、相対的に狭く、実質的に平らな下縁部６０とを有している。逆向きの台形断面 のため、各ブレース５６は、相対的に狭く、実質的に平らな上縁部６２と、相対 的に広く、実質的に平らな下縁部６４とを有している。横梁５２の上縁部５８と ブレース５６の上縁部６２とは、実質的に共面をなしている。横梁５２の下縁部 ６０とブレース５６の下縁部６４とは、実質的に共面をなしている。 単一の横梁５２の各切欠きは、上述した中間の横梁１２の切欠き２６と同様で あり、下方に開き、ブレース５６の一つの下部に一致し、下部を受けている。各 ブレース５６の切欠きは、上記のーブレース１６の切欠き２８と同様であり、上 方に開き、単一の横梁５２の上部に一致し、上部を受けている。各ブレース５６ にて互いに係合する切欠きは、単一の横梁５２とブレース５６とがそれらの上縁 部５８、６２およびそれらの下縁部６０、６４で実質的に共面をなすように寸法 決めされている。単一の横梁５２は、係合し合った切欠きにてブレース５６に接 着剤により固定されている。 図２に示すように、さらに、パレット５０は、厚紙材からなる実質的に平らな ２枚のシート、即ち下方に折畳まれた二つの側部たれ縁７２を有する上部シート ７０と、上方に折畳まれた二つの側部たれ縁７６を有する下部シート７４とを備 えている。側部たれ縁７２と側部たれ縁７６とは、パレットの二つの対向する各 側面で重なり合っている。上部シート７０は、横梁５２の上縁部５８およびブレ ース５６の上縁部７２に接着剤により固定されている。上部シート７０の側部た れ縁７２が下部シート７４の側部たれ縁７６に接着剤により固定されており、そ れにより、上部シート７０と下部シート７４とが、側部たれ縁７２、７６が重な り合った位置で互いに接着剤により固定されている。 パレット５０では、ブレース５６は、どちらかの縦方向からパレット５０に入 り込むフォークリフトの刃（図示せず）と干渉しないように、それらの対向する 端部７８に、実質的に下部シート７４の側部たれ縁７６から間隔をあけて配置さ れている。 上述したパレット１０の横梁１２、１４およびブレース１６に用いられる材料 は、単一の横梁５２およびブレース５６に用いられてもよい。上述したパレット １０のシート４０、４４に用いられる材料は、シート７４、７６に用いられても よい。 図３に示すように、主に厚紙材からなるパレット１００は、本発明の第３実施 例を構成している。このパレット１００は、相対的に長い縦方向に延びる３本の 横梁、即ち１本の中間の横梁１０２と２本の外側の横梁１０４とを備えている。 さらに、パレット１００は、相対的に短い横方向に延びる二つのブレース１０６ を備えている。中間の横梁１０２は、二つの切欠きを有しており、その各々は、 中間の横梁１０２とブレース１０６とを組立てるようにブレース１０６のそれぞ れの切欠きと互いに係合し合っている。中間の横梁１０２およびブレース１０６ の切欠きは、中間の横梁１０２とブレース１０６とがそれらの上下の縁部で実質 的に共面をなすように寸法決めされている。 各横梁１０２、１０４は、台形断面のコルゲート構造の厚紙の一折畳み片から なっている。各ブレース１０６は、各横梁１０２、１０４の台形断面と実質的に 同一であるが逆向きの台形断面のコルゲート構造の厚紙の一折畳み片からなって いる。 好ましくは、中間の横梁１０２、外側の横梁１０４、およびブレース１０６は 、上述したパレット１０の中間の横梁１２、外側の横梁１４、およびブレース１ ６と実質的に同一であるのがよい。それ故に、図示するように、各横梁１０２、 １０４および各ブレース１０６では、１１枚のパネルは、上述した同時係属特許 出願、米国特許出願番号０８／０３８,００１号に示され、記述された改良され た横梁の台形断面と同じ台形断面を形成しており、他のパネルに接着剤により固 定されている幾つかパネルを備えている。 台形断面のため、各横梁１０２、１０４は、相対的に広く、実質的に平らな上 縁部１０８と、相対的に狭く、実質的に平らな下縁部１１０とを有している。逆 向きの台形断面のため、各ブレース１０６は、相対的に狭く、実質的に平らな上 縁部１１２と、相対的に広く、実質的に平らな下縁部１１４とを有している。横 梁１０２、１０４の上縁部１０８とブレース１０６の上縁部１１２とは、実質的 に共面をなしている。横梁１０２、１０４の下縁部１１０とブレース１０６の下 縁部１１４とは、実質的に共面をなしている。 中間の横梁１０２の各切欠きは、上述した中間の横梁１２の切欠き２６と同様 であり、下方に開き、ブレース１０６の一つの下部に一致し、下部を受けている 。各ブレース１０６の切欠きは、上述したーブレース１６の切欠き２８と同様で あり、上方に開き、中間の横梁１０２の上部に一致し、上部を受けている。各ブ レース１０６にて互いに係合する切欠きは、中間の横梁１０２とブレース１０６ とがそれらの上縁部１０８、１１２およびそれらの下縁部１１０、１１４で実質 的に共面をなすように寸法決めされている。中間の横梁１０２は、互いに係合し 合った切欠きにてブレース１０６に接着剤により固定されている。 さらに、パレット１００は、横梁１０２、１０４の開口部１２２を貫いて横方 向に延びる６本のデッキ部材１２０を備えている。このデッキ部材１２０は、開 口部１２２の縁部にて横梁１０２、１０４に接着剤により固定されている。各デ ッキ部材１２０は、多種多様なパネルを有するように、横梁１０２、１０４用に 使用される材料のような厚紙材から折畳まれており、上記パネルの幾つかはその ようなデッキ部材１２０の他のパネルに接着剤により固定されている。各デッキ 部材１２０は、Schmidtkeの米国特許第４,７９２,３２５号に開示されているデ ッキ部材と同様であり、この開示は引用することによってここに組入れられてい る。 図３に示すように、各ブレース１０６は、中間の１対のデッキ部材１２０と外 側の１対のデッキ部材１２０との間に配置されている。これに代って、各ブレー ス１０６は、デッキ部材１２０の外側の一つと四つのデッキ部材１２０の中間の グループとの間に配置されていてもよい。別の配置は、上記デッキ部材１２０と 同様な異なる数のデッキ部材を使用している。 横梁１０２、１０４の開口部１２２を貫通して、デッキ部材１２０は、横梁１ ０２、１０４の上部パネルの下方を必然的に通過している。それ故に、デッキ部 材１２０の上縁部は、パレット１００が図示された向きにあるとき、横梁１０２ 、１０４の上縁部１０８およびブレース１０６の上縁部１１２から下方に階段状 に下がっており、これらと共面をなすとはみなされない。 パレット１００において、ブレース１０６は、パレット１００が図示される向 きにあるとき、デッキ部材１２０のすぐ下で外側の横梁１０４の間を、どちらか の縦方向から通るフォークリフトの刃（図示せず）と干渉しないように、それら の対向する端部１２８に、実質的に外側の横梁１０４から間隔をあけて配置され ている。 パレット１００は、横梁１０２、１０４に平行なローラを有するローラコンベ ヤー（図示せず）の上にパレット１００が置かれたときに表れる著しい利点を提 供する。ブレース１０６はローラを横切って延在しているので、たとえパレット １００によって重い積荷（図示せず）が支えられていても、横梁１０２、１０４ のいずれかがローラーの間に落ちる危険性はごく小さくなっている。 上述した幾つかの各実施例では、中間または単一の横梁と結合されたブレース は、パレットに優れた横方向の安定性と耐負荷能力をもたらしている。上述した ブレースのようなブレースは、デッキ部材用の開口部のない上述した外側の横梁 の一つのような横梁を、適当な長さの数片に切断することによって、都合よく形 成されることが意図されている。Smithの米国特許第５,００１,９９１号に開示 されているような管状の補強部材を使用する必要がないので、本発明によって材 料コストの有意義な節約が達成されよう。 上述した幾つかの実施例において接着剤による固定が用いられているところで は、いわゆる「コールドメルト(cold melt)」または「常温硬化(cold set)」 の接着剤が適当であり、例えばコード番号３７１５またはコード番号３７１５Ｂ が、そのいずれもイリノイのパラティン（Pa1atine）のエッチビーフラーカンパ ニー（Ｈ．Ｂ．Fu11er Co．）により商業的に利用可能となっている。 ここで、「上」および「下」を含む方向の用語は、好ましい向きにおける上述 した幾つかの実施例に言及しており、実施例ではそれらが示されている。上述し た少なくとも第１および第２実施例は、逆向きの場合でも有効であろう。上述し た第３実施例は、もしもデッキ部材が積荷の下方の支持を設ける必用がないので あれば、逆向きの場合でも使用できるであろう。そのような方向の用語の使用は 、本発明を好ましい向きに限定することを意図しない。 本発明によって意図される他の実施例（図示せず）では、パレットは、パレッ トが四つの横梁、即ち二つの外側の横梁および二つの中間の横梁を有している点 を除いて、上述した第１、第２および第３実施例のいずれとも同様である。中間 の横梁は、中間の横梁に沿って互いに間隔があけられた二つの共通のブレースを 有している。各共通のブレースは、二つの切欠きを有しており、その各々は、そ れぞれの中間の横梁の一つの切欠きと互いに嵌り合っている。 本発明によって意図されるさらに別の実施例（図示せず）では、中間の横梁が 、間隔をあけられた上述したブレースを備えておらず、且つ各外側の横梁が、間 隔をあけられた二つのブレースを備えている点を除いて、パレットは、上述した 第１および第３実施例のいずれとも同様である。その間隔をあけられたブレース は、上述した第１および第３実施例において間隔をあけられたブレースが中間の 横梁に組立てられるよう、外側の横梁に組立てられている。好ましくは、間隔を あ けられたブレースは、外側の横梁の外側の壁部を越えて少しの長さでも延在しな いように、ブレースの外側の端部が短くされるのがよい。 種々の他の変形例が、本発明の範囲および精神から外れることなく、上述した 幾つかの実施例においてなされてもよい。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．一つの長さと一つの幅を有する全体的に矩形のパレットであって、定めら れた断面の厚紙材の単一シートから折畳まれた縦方向に延びる少なくとも一つの 横梁と、同様な断面の厚紙材の単一シートから折畳まれた横方向に延びる少なく とも一つのブレースとを備え、上記横梁が、パレットの長さと概して一致した長 さを有し、上記横梁が、上縁部および下縁部を有し、上記ブレースが、上縁部お よび下縁部を有し、上記横梁が、上記ブレースの一部を受ける切欠きを有し、上 記ブレースが、上記横梁の一部を受ける切欠きを有し、上記切欠きが、互いに係 合し合い、横梁とブレースとがそれらの上下の縁部で実質的に共面をなすように 寸法決めされ、上記横梁が、上記ブレースと比較して相対的に長く、また上記ブ レースが、パレットの幅と比較して相対的に短くなっているパレット。 ２．上記横梁および上記ブレースが、係合し合った切欠きにて互いに接着剤に より固定された請求項１に記載のパレット。 ３．上記横梁および上記ブレースが、テーパを付けた断面を有する請求項１に 記載のパレット。 ４．上記横梁の上縁部に接着剤により固定された上部シートと、上記横梁の下 縁部に接着剤により固定された下部シートとをさらに備えた請求項１に記載のパ レット。 ５．上記上部シートが、上記ブレースの上縁部を覆うと共に下方に折畳まれた 二つの側部たれ縁を有し、上記下部シートが、上記ブレースの下縁部を覆うと共 に上方に折畳まれた二つの側部たれ縁を有し、上記上部および下部シートの上記 側部たれ縁が、パレットの各側面で重なり合い、上記上部シートおよび上記下部 シートが、上記側部たれ縁が重なり合っている位置で互いに接着剤により固定さ れ、上記ブレースが、上記重なり合っている側部たれ縁から間隔をあけて配置さ れた対向する端部を有する請求項５に記載のパレット。 ６．上記ブレースが、中間の横梁の対向する端部の近傍に配置された二つの同 様なブレースのうちの一つである請求項５に記載のパレット。 ７．上記ブレースが、上記横梁に沿って互いに間隔をあけて配置された二つの 同様なブレースのうちの一つである請求項１に記載のパレット。 ８．上記ブレースが、上記横梁の対向する端部の近傍に配置された二つの同様 なブレースのうちの一つである請求項１に記載のパレット。 ９．上記ブレースの一部を受ける切欠きを有する上記横梁が、二つの外側の横 梁の間の中間の横梁であり、各外側の横梁が、縦方向に延び、同様な断面の厚紙 材の単一シートから折畳まれ、かつ上縁部および下縁部を有し、上記ブレースが 、上記外側の横梁から間隔をあけて配置された対向する端部を有する請求項１に 記載のパレット。 １０．定められた断面の厚紙材の単一シートから折畳まれた縦方向に延びる少 なくとも一つの横梁と、同様な断面の厚紙材の単一シートから折畳まれた横方向 に延びる少なくとも一つのブレースとを備え、上記横梁が、パレットの長さと概 して一致した長さを有し、上記横梁が、上縁部および下縁部を有し、上記ブレー スが、上縁部および下縁部を有し、上記横梁が、上記ブレースの一部を受ける切 欠きを有し、上記ブレースが、上記横梁の一部を受ける切欠きを有し、上記切欠 きが、互いに係合し合い、横梁とブレースとがそれらの上下の縁部で実質的に共 面をなすように寸法決めされ、上記ブレースの一部を受ける切欠きを有する上記 横梁が、二つの外側の横梁の間の中間の横梁であり、各外側の横梁が、縦方向に 延び、同様な断面の厚紙材の単一シートから折畳まれ、かつ上縁部および下縁部 を有し、上記ブレースが、上記外側の横梁から間隔をあけて配置された対向する 端部を有し、上記外側および中間の横梁の開口部を貫いて横方向に延びる複数の デッキ部材を備えたパレット。 １１．定められた断面の厚紙材の単一シートから折畳まれた縦方向に延びる少 なくとも一つの横梁と、同様な断面の厚紙材の単一シートから折畳まれた横方向 に延びる少なくとも一つのブレースとを備え、上記横梁が、パレットの長さと概 して一致した長さを有し、上記横梁が、上縁部および下縁部を有し、上記ブレー スが、上縁部および下縁部を有し、上記横梁が、上記ブレースの一部を受ける切 欠きを有し、上記ブレースが、上記横梁の一部を受ける切欠きを有し、上記切欠 きが、互いに係合し合い、横梁とブレースとがそれらの上下の縁部で実質的に共 面をなすように寸法決めされ、上記ブレースの一部を受ける切欠きを有する上記 横梁が、二つの外側の横梁の間の中間の横梁であり、各外側の横梁が、縦方向に 延び、同様な断面の厚紙材の単一シートから折畳まれ、かつ上縁部および下縁部 を有し、上記ブレースが、上記外側の横梁から間隔をあけて配置された対向する 端部を有し、上記外側および中間の横梁の上記上縁部に接着剤により固定された 上部シートと、上記外側および中間の横梁の上記下縁部に接着剤により固定され た下部シートとを備えたパレット。 １２．上記上部シートが、上記ブレースの上縁部に接着剤により固定され、上 記下部シートが、上記ブレースの下縁部に接着剤により固定され請求項１１に記 載のパレット。 １３．上記中間の横梁と上記ブレースとが、互いに係合し合った上記切欠きに て互いに接着剤により固定た請求項１２に記載のパレット。 １４．上記ブレースが、上記中間の横梁の対向する端部の近傍に配置された二 つの同様なブレースのうちの一つである請求項１３に記載のパレット。 １５．上記中間と外側の横梁とが、実質的に同一の台形断面を有し、上記ブレ ースが、上記中間および外側横梁の断面と実質的に同一であるが逆むきの台形断 面を有する請求項１４に記載のパレット。 １６．ちょうど３本の横梁、即ち１本の中間の上記横梁および２本の外側の上 記横梁を備えた請求項１０に記載のパレット。 １７．定められた断面の厚紙材の単一シートから折畳まれた縦方向に延びる少 なくとも一つの横梁と、同様な断面の厚紙材の単一シートから折畳まれた横方向 に延びる少なくとも一つのブレースとを備え、上記横梁が、パレットの長さと概 して一致した長さを有し、上記横梁が、上縁部および下縁部を有し、上記ブレー スが、上縁部および下縁部を有し、上記横梁が、上記ブレースの一部を受ける切 欠きを有し、上記ブレースが、上記横梁の一部を受ける切欠きを有し、上記切欠 きが、互いに係合し合い、横梁とブレースとがそれらの上下の縁部で実質的に共 面をなすように寸法決めされており、上記横梁の上記上縁部に接着剤により固定 された上部シートと、上記横梁の上記下縁部に接着剤により固定された下部シー トとを備え、上記上部シートが、上記ブレースの上記上縁部を覆うと共に下方に 折畳まれた二つの側部たれ縁を有し、かつ上記下部シートが、上記ブレースの上 記下縁部を覆うと共に上方に折畳まれた二つの側部たれ縁を有し、上記上部およ び下部シートの上記側部たれ縁が、パレットの各側面で重なり合い、上記上部シ ートと上記下部シートとが、上記側部たれ縁が重なり合った位置で互いに接着剤 により固定され、上記ブレースが、上記重なり合っている側部たれ縁から間隔を あけて配置された対向する端部を有し、上記ブレースが、上記中間の横梁の対向 する端部の近傍に配置された二つの同様なブレースのうちの一つで、上記中間お よび外側の横梁が、実質的に同一の台形断面を有し、上記ブレースが、上記中間 および外側の横梁の断面と実質的に同一であるが逆向きの台形断面を有するパレ ット。 １８．定められた断面の厚紙材の単一シートから折畳まれた縦方向に延びる少 なくとも一つの横梁と、同様な断面の厚紙材の単一シートから折畳まれた横方向 に延びる少なくとも一つのブレースとを備え、上記横梁が、上縁部および下縁部 を有し、上記ブレースが、上縁部および下縁部を有し、上記横梁が、上記ブレー スの一部を受ける切欠きを有し、上記ブレースが、上記横梁の一部を受ける切欠 きを有し、上記切欠きが、互いに係合し合い、横梁とブレースとがそれらの上下 の縁部で実質的に共面をなすように寸法決めされ、上記横梁が、台形断面を有し 、上記ブレースが、実質的に同一であるが逆向きの台形断面を有するパレット。