JPH08511313A - 非ダブテール型かみ合いクサビ状ネジ山を有する管連結部 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 図示の管状連結部（１０、１２）はクサビ状ネジ山（２４、２６）を有し、これらのネジ山はそれぞれの基部よりも幅広い頂部サイズを有する事によって相互にかみ合うが、各ネジ山は連結部の長手方軸線に対して同一方向に傾斜したスタブ側面（３０）と荷重側面（３２）とを有する。すなわち、スタブ側面が正である場合、このスタブ側面は荷重側面が負であるよりも少なく正である。逆に、スタブ側面が負である場合、このスタブ側面は荷重側面が正である以上に負である。好ましくは完全メイク・アップの前に、ネジ山の谷底と頂部が相互に締まりばめする。この連結部は、ねじりメイク・アップに抵抗する支持応力、トルク荷重支持応力、および密封支持応力をネジ山全長にそって分布する。それぞれの実施態様に応じて、連結部の組立て中または分解中にネジ山の側面がピン部材をボックス部材に対して定心させる。

Description

【発明の詳細な説明】 非ダブテール型かみ合いクサビ状ネジ山を有する管連結部 発明の分野 本発明はネジ山を有する管連結部に関するものであり、さらに詳しくは油井お よびガス井戸の掘削に使用される管または継手を相互に接合するために使用され るこの種の管連結部に関するものである。 発明の背景 油田では、パイプ類を非常に悪い条件のもとに組立てて使用しなければならな い場合が多い。これは特に掘削管（掘り管）に使用されるツール・ジョイントの 場合である。これは、通常の油井掘削作業においては、油井が掘削されるに従っ て、ドリル・ストリングを成す複数の管または継手が組立てられて掘削作業の種 々の荷重と振動を受け、またドリル・ストリングの下端のツールを交換するため または途中で掘削された井戸をテストするためまたはその他の目的からドリル・ ストリングを一時的に引き上げる際にこのドリル・ストリングが分解され、また 再びドリル・ストリングを油井内に降下する際にドリル・ストリングが組立てら れるからである。 ツール・ジョイントは、その最適性能を達成しまた油 井中での作業中の追加的回転メイク・アップに抵抗するように、所定レベルに適 当に締め付けられなければならない。ドリル・ストリングに加えられる高作動ト ルクの故に、ツール・ジョイントの組立てに際してはさらに高いメイク・アップ トルクを必要とする。先行技術のツール・ジョイントは、高いメイク・アップト ルクによって生じる荷重に抵抗しまた圧力シールを形成するため、ネジ山に隣接 して大きなショルダを使用する。このような大きなショルダはツール・ジョイン トの大きな外径を必要とする。 本特願と共に共通譲渡された米国特許ＲＥ第３０，６４７号および第４、９１ ７、４０９号において例示されたクサビ状ネジ山は、連結されたピン部材とボッ クス部材の中の応力と歪を許容レベルの範囲内に保持するように制御する異常に 強い連結である事が知られ、従ってこのクサビ状ネジ山は多くのヘビーデューテ ィ用途において使用される。しかし、クサビ状ネジ山に組合わされていたネジ山 の形状はダブテール型であって、ネジ山の側面が反対方向に傾斜されてネジ山の 隣接基部よりはるかに広い頂部を成す。このような形状がかみ合いネジ山の形状 を成す。これらのクサビ状ネジ山は、ねじりメイク・アップの生じる荷重に抵抗 するためにショルダ上に正確に当接できない。先行技術のツール・ジョイントに おいては、ねじりメイク・アップ、トルク荷重および密封 面に抵抗する支持応力がネジ山そのものと隣接の非ネジ山面との間に分有される ように、ネジ山と隣接ショルダとから成る形状が使用されていた。 ダブテール型ネジ山は、連結部を組立てるためにピン部材とボックス部材とを 組合わせる際に、ピン部材上のダブテール型ネジ山パタンのスタブ側面の傾斜面 がボックス部材中のネジ山の同様形状の鋭い縁に対して鋭い縁を呈示するという 問題点がある。従って継目が正確に整列されていない限り、縁が相互に衝突し、 縁が損傷し、またピン部材がボックス部材の中に最大限進入できない。同様にド リル・ストリングの分解に際して、連結部の一方の継手、通常はピン部材の継手 を保持し操作する掘削装置がピン部材をボックス部材に対して軸方向に完全に整 列させ保持できない限り、継手が引き離される際にピン部材とボックス部材の負 の荷重側面の鋭い縁が相互に寄りかかる傾向がある。ドリル・ストリングの挿入 にせよ引き出しにせよ、完全な軸方向整列がなければ、ネジ山相互の顕著な接触 を生じ、これはいずれにせよスタッビングまたは引き出し操作中にネジ山を損傷 させる。 また前記４９，９１７，４０９特許には、これらのネジ山が半ダブテール型と し、一方のネジ山側面の角度を連結部の軸線に対して９０°とする事が開示され ている。また米国特許第４，６００，２２４号および第４，６００，２２５号に は、ネジ山の１つの側面を山形紋状とし またはＶ切欠きを備える事が記載されている。前記の’２２４特許においては、 ピン部材上のネジ山基部に最も近い山形紋状の荷重側面部分がスタブ側面に対し てダブテール形を成し、また前記の’２２５特許においては、前記のピン部材上 のネジ山基部に最も近い山形紋状の荷重側面部分がスタブ側面に対して平行であ る。これらの特許はいずれも本発明によるネジ山と類似のネジ山を開示していな い。また先行技術において使用されたクサビ状ネジ山はいずれも本発明によるネ ジ山のすべての特徴または利点を示していない。 従って本発明のフィーチャは、クサビ状ネジ山を使用するがこれらのネジ山の 側面がメイク・アップ中または取り出し中のネジ山損傷を最小限にするように傾 斜された掘削管用の改良型ネジ山付き管状連結部を提供するにある。 本発明の他のフィーチャは、新規なかみ合いネジ山を使用し、ネジ山がねじり メイク・アップ、トルク荷重および密封に抵抗する支持応力全部をその全長にわ たって分布するように全体的に係合するように成された特に掘削管用の改良型ネ ジ山付き管状連結部を提供するにある。 発明の概要 本発明のネジ山付き管状連結部は単数または複数のクサビ状ネジ山セットを有 するテーパネジ山に適用される。ピン部材上のネジ山セットは、ネジ山がピン部 材のノー ズに最も近いネジ山の末端から出発して螺旋状に巻くに従ってネジ山のスタブ側 面（前側側面）と荷重側面（後側側面）が相互に離間する時に「クサビ状ネジ山 」を有し、またこれに対してボックス部材上のネジ山セットは、ネジ山がボック ス部材の入口に最も近いネジ山の末端から出発して螺旋状に巻くに従ってネジ山 のスタブ側面（前側側面）と荷重側面（後側側面）が相互に離間する時に「クサ ビ状ネジ山」を有する。従ってネジ山の両方の側面がネジ山の隣接側面と接触す る点までネジ山付き管状連結部が回転メイク・アップされた時に、回転が終止す る。 本発明は、ネジ山を有するピン部材がネジ山を有するボックス部材に係合し、 前記部材の前記ネジ山が螺旋状に巻かれるに従って前記クサビ状ネジ山の荷重側 面とスタブ側面が相互に離間してクサビ状ネジ山断面形状を成し、前記クサビ状 ネジ山は負の荷重側面と正のスタブ側面とを含み、前記クサビ状ネジ山は完全メ イク・アップに際して、ねじりメイク・アップに抵抗する支持応力をネジ山の全 長にわたって分布する事によってネジ山の全長にわたってトルク荷重を分布しま たネジ山を密封し、ピン部材がボックス部材に対して組立てられる際に、回転メ イク・アップ前に前記クサビ状ネジ山の前記正のスタブ側面がピン部材をボック ス部材に対して自己定心させる事を特徴とする管連結部を提供する。 好ましい実施態様において、スタブ側面は連結部の軸線に対して、荷重側面よ りも大きい角度にある。すなわち荷重側面よりも放射方向にある。これらのネジ 山は、長手方断面においてその頂部が基部より広いので相互にかみ合う。またこ の実施態様においては、完全メイク・アップ前にまたはネジ山のクサビ止めの前 に、ある程度の締まりばめが生じてネジ山の輪郭全体の回りにまたネジ山の全長 にそってかみ合い接触支持応力を生じるように、ボックスネジ山に対してピンネ ジ山の放射方向サイズを決定する。ネジ山に隣接したショルダによる密封は実施 されない。従って支持応力のみならず密封荷重およびトルク荷重もネジ山の全長 にそってネジ山の中に分布され、ネジ山に組合わされた他の構造要素によって分 有される事はない。ピン部材上のパイロットコーンは密封またはその他の目的に 必要とされないので、好ましくは第１ネジ山から反対方向に急角度で傾斜させら れ、ピン部材をボックス部材中に定心させるのに役立ち、このようにしてネジ山 の損傷を防止し、また回転メイク・アップ前にピン部材をボックス部材の中に最 大限に進入させる事ができる。またネジ山上の正のスタブ側面がこの定心進入を 実施するのに役立つ。回転メイク・アップ前に、ネジ山の少なくとも半分が係合 する事が望ましい。 また本発明は、ネジ山を有するピン部材がネジ山を有するボックス部材に係合 し、前記部材の前記ネジ山が螺 旋状に巻かれるに従って前記クサビ状ネジ山の荷重側面とスタブ側面が相互に離 間してクサビ状ネジ山断面形状を成し、前記クサビ状ネジ山は正の荷重側面と負 のスタブ側面とを含み、前記クサビ状ネジ山は完全メイク・アップに際して、ね じりメイク・アップ力に抵抗する支持応力をネジ山の全長にわたって分布する事 によってネジ山の全長にわたってトルク荷重を分布しまたネジ山を密封し、分解 に際してピン部材がボックス部材から後退させられる際に、前記クサビ状ネジ山 の前記正の荷重側面がピン部材をボックス部材に対して自己定心させる事を特徴 とする管連結部を提供する。 好ましい実施態様において、側面の角度は荷重側面が連結部の軸線に対してス タブ側面よりも放射方向にあって、各ネジ山が長手方断面においてその頂部が基 部より広いように成される。これは、ネジ山のスタブ側面がメイク・アップに際 してピン部材を定心せずまたスタブ側面の鋭い隅部を隣接のネジ山から防護しな い事以外は、各ネジ山が前記の実施態様と同様にメイク・アップ中にかみ合い機 能する事を意味する。しかしピン部材がボックス部材から引き出される際には荷 重側面の傾斜がネジ山を防護し、またこの分解工程中にはピン部材の自己定心を 生じる。 図面の簡単な説明 以下、本発明を図面に示す実施例について詳細に説明 するが本発明はこれに限定されるものではない。 第１図はネジ山付き管状連結部の本発明による好ましい実施態様においてボッ クス部材の中に係合するピン部材の部分的断面図である。 第２図は第１図に図示のネジ山付き管状連結部のネジ山構造の拡大断面図であ る。 第３図は本発明の第１実施態様のピン部材のネジ山セットの一部の拡大断面図 である。また 第４図は本発明の第２実施態様のピン部材のネジ山セットの一部の拡大断面図 である。 好ましい実施態様の説明 付図について述べれば、まず第１図において、本発明の好ましい実施態様のピ ン部材１０が収容ボックス１２と共に完全に組立てられた状態が示されている。 連結部の一方の側面のみを示し、この連結部の長手方中心軸線１４は図の左側に ある。ネジ山が軽度のテーパを成す事が見られる。この図においてネジ山は完全 に係合しているが、ピン部材１０のショルダ１６はボックス部材１２の入口面１ ８と接触せず、またピン部材１０のノーズ２０がボックス部材１２のショルダ２ ２に当接していない。 ピン部材１０上のノーズ２０に最も近い第１ネジ山２４がピン部材のネジ山の 中で最も小さい断面幅を有し、また最後の完全ネジ山２６がピン部材上のネジ山 の中で 最大断面幅を有し、他のネジ山の幅のサイズがその間において段階を成すので、 これらのネジ山がクサビネジ山である事が分かる。実際に、ネジ山２４と２６と を含むネジ山セットはネジ山２４からネジ山２６までピン部材の回りに巻き付け られてネジ山の幅が段階的に増大するような螺旋体である。 螺旋ネジ山がボックス部材１２の入口末端からその最深部まで巻くに従って、 ボックス部材中の対応のネジ山グルーブのサイズが同一方向に減少し、またはボ ックス部材中の中間歯のサイズが段階的に増大する。第１図に図示の連結部は完 全係合状態であるので、歯の側面は対応の歯グルーブの側面に接触し、ネジ山の 全長にそって歯がグルーブを完全に充填している。 ピン部材１０は、ノーズ２０と第１歯２４との間にコーン２８を有し、このコ ーン２８は軸線１４に対して顕著な角度で傾斜したテーパ面である。従って連結 部の組立て中にピン部材１０をボックス部材１２の中に下降させる際に、コーン ２８のテーパ面は原則としてボックス部材１２の歯と接触しない。もし組立て中 にコーン２８がボックス部材の歯に当接するほどにピン部材１０が中心線からず れていれば、コーン２８がボックス部材の歯から中心線にむかって滑り出る。好 ましくはコーンの角度は連結部の長手方軸線に対して１５°乃至４５°の範囲内 とする。 第２図に図示のように、また第３図について下記に説明するように、ネジ山の スタブ側面と荷重側面がピン部材のノーズから見た時に中心線からそれぞれ相異 なる角度で後退している。これはピン部材ネジ山のスタブ側面または前側側面が 隣接のネジ山グルーブから離れる角度を有する「正」側面である事を意味する。 ピン部材上のネジ山の荷重側面は軸線１４に対して大体にスタブ側面と同一方向 の角度を有するが、隣接ネジ山グルーブの上に傾斜する「負」側面である。 すなわち、ピン部材１０上のネジ山セットの尖端部分を拡大図示する第３図に おいては、ノーズ２０に近くスタブ側面３０が配置され、その反対側に荷重側面 ３２が配置される。スタブ側面３０が放射方向面から荷重側面３２より小角度で 延在する事を示すために放射方向線が引かれている。その結果、ネジ頂部の断面 幅がネジ基部の幅より広い。従って、連結部が組立てられた時、ネジ山はボック ス部材中の対応のグルーブとかみ合い係合する。 再び第１図について述べれば、ピン部材１０の最後のネジ山２６に隣接した円 筒形面ととボックス部材１２の最初のネジ山に隣接した円筒形面との間にギャッ プ３４ａがあり、ピンのショルダ１６とボックスの入口面１８との間にギャップ ３４ｂがあり、またピンのノーズ２０とボックスのショルダ２２との間にギャッ プ３４ｃ が見られる。従って図示の連結部においては、連結が完全に組立てられた時にネ ジ山そのものの内部以外に、面間の接触が存在しない。また連結が完全にメイク ・アップされた時、ネジ山の頂部、谷底および側面は完全に係合している事が分 かる。実際に、完全メイク・アップの直前にネジ山の頂部と谷底が放射方向に接 触するので、連結部がその使用状態までトルク締め付けられる際に、連結部中に 応力を生じてトルク荷重に抵抗する支持面は、ネジ山の頂部、谷底および側面で ある。ネジ山、さらに詳しくはその谷底と頂部の締まりばめと側面係合との相互 関係は、連結部のネジ山の全長にそって支持応力が均等に分布されるように設計 される。ネジ山の螺旋クサビ作用とスタブ側面および荷重側面のそれぞれの放射 方向力成分の平衡との故に、ピン部材とボックス部材のいずれにおいてもフープ 応力が制御される。さらに、連結が完全にメイク・アップされた時に、一方の部 材のネジ山の頂部と対応部材の谷底との間にギャップが存在せずまたネジ山その ものの中にその他のギャップが存在しないので、先行技術のクサビ型ネジ山のよ うにネジ山の頂部と谷底の間に潤滑剤が捕捉される事がない。 このような支持応力の均等分布と、応力の一部が近傍のショルダによって担持 されない事との故に、支持応力荷重を少なくとも部分的に単数または複数のショ ルダによって担持する先行技術の連結部と比較して同一の荷重 を担持するために連結部の外側直径を小さくする事ができる。 また前記の構造は、ネジ山の全長にそって密封作用を分布する事により圧力に 対して完全密封を成す事が理解されよう。同様に、使用中の連結部の全トルク荷 重が完全にネジ山の中に集中されネジ山の全長にそって分布される。 再び第３図について述べれば、最も前端のネジ山またはノーズ２０に最も近い ネジ山として、ピン部材１０上に部分的ネジ山と完全ネジ山とが図示されている 。この図において、これらのネジ山はコーン２８に対して誇張されたサイズで示 されているが、スタブ側面３０の角度は全体としてノーズ２０から離れるように 後退している。先にこのスタブ側面の傾斜を「正」と述べた。正傾斜を有するス タブ側面ネジ山は、ボックス部材のネジ山の縁をかすめる以上の力をもって不必 要に衝突しないで、ボックス部材中を前進するピン部材を定心させるのに役立つ 。このようにして組立て中に、ピン部材またはボックス部材のネジ山が損傷する 可能性が少なくなる。このようにして、ピン部材とボックス部材上のネジ山の一 部が組立体の回転に先だって係合整列する。ネジ山の少なくとも半分がこのよう に係合する事が望ましい。また組立体の回転前のこの初期段階において、コーン がピン部材をボックス部材に対して自己定心させのに役立つ。 第４図は、第３図のネジ山に対する本発明の他の好ましい実施態様のネジ山を 示す。この実施態様において、ピン部材のネジ山は負のスタブ側面３４と市の荷 重側面３６とを有する。かみ合いネジ山を形成するため、負のスタブ側面の放射 方向面に対する角度は正の荷重側面の放射方向面に対する角度より大である。言 い替えれば、連結部材の軸線に対する負のスタブ側面の角度は正の荷重側面の角 度より小である。いずれにせよ、ネジ山の長手方断面における頂部の幅はそれぞ れの基部の幅より大である。これは第３図に図示の歯断面と同様にかみ合い歯形 を成すので、メイク・アップ中およびメイク・アップ後の連結部は、組立て中の スタブ側面の接触によって生じる自己定心作用以外は前記の実施態様と同様の特 性を示す。 その代わりに、第４図の構造はピン部材が対応のボックス部材から分解される 際に同様の自己定心作用を示す。これは、ピン部材がボックス部材から引き出さ れる際に、ピン部材の正の荷重側面がボックス部材のネジ山に対して無害のかす め作用で接触するにすぎないからである。 本発明は前記の説明のみに限定されるものでなく、その主旨の範囲内において 任意に変更実施できる。例えば、ピン部材とボックス部材は必ずしも第１図に図 示のような１本のネジ山に限定される事なく、多くの高級油井管状部品に使用さ れているように、相異なる放射方向位置 に第２のピンネジ山セットを含む事ができよう。さらにこの連結部は掘削管の連 結に限定される事なく、ケーシング、チュービングおよびその他の管状連結にも 使用する事ができる。また好ましい実施態様においてはメイク・アップ支持応力 、トルク荷重および密封応力がネジ山の全長にわたる分布によって支持されてい るが、ネジ山の実質的全長にわたって支持されている限りこの構造は本発明の主 旨の範囲内にある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． ネジ山を有するピン部材がネジ山を有するボックス部材に係合し、前記 部材の前記ネジ山が螺旋状に巻かれるに従って前記クサビ状ネジ山の荷重側面と スタブ側面が相互に離間してクサビ状ネジ山断面形状を成し、前記クサビ状ネジ 山は負の荷重側面と正のスタブ側面とを含み、前記クサビ状ネジ山は完全メイク ・アップに際して、ねじりメイク・アップに抵抗する支持応力をネジ山の全長に わたって分布する事によってネジ山の全長にわたってトルク荷重を分布しまたネ ジ山を密封し、ピン部材がボックス部材に対して組立てられる際に、回転メイク ・アップ前に前記クサビ状ネジ山の前記正のスタブ側面がピン部材をボックス部 材に対して自己定心させる事を特徴とする管連結部。 ２． 前記正のスタブ側面は連結部の軸線に対して、前記負の荷重側面よりも 大きな角度で傾斜し、かみ合いネジ山形状を成す事を特徴とする請求項１に記載 の管連結部。 ３． クサビ状ネジ山の完全メイク・アップ前にネジ山の谷底と頂部とが放射 方向に締まりばめする事を特徴とする請求項１または２に記載の管状連結部。 ４． 回転メイク・アップの完了前に多数のネジ山が係合するようにピン部材 をボックス部材に対して定心す るためピン部材の末端に配置された急角度パイロットコーンを含む事を特徴とす る請求項１に記載の管状連結部。 ５． 連結部材軸線に対する前記パイロットコーンの角度範囲が１５°乃至４ ５°である事を特徴とする請求項４に記載の管状連結部。 ６． 連結部の回転メイク・アップの前にネジ山の少なくとも半分が係合する 事を特徴とする請求項４に記載の連結部。 ７． ネジ山を有するピン部材がネジ山を有するボックス部材に係合し、前記 部材の前記ネジ山が螺旋状に巻かれるに従って前記クサビ状ネジ山の荷重側面と スタブ側面が相互に離間してクサビ状ネジ山断面形状を成し、前記クサビ状ネジ 山は正の荷重側面と負のスタブ側面とを含み、前記クサビ状ネジ山は完全メイク ・アップに際して、ねじりメイク・アップ力に抵抗する支持応力をネジ山の全長 にわたって分布する事によってネジ山の全長にわたってトルク荷重を分布しまた ネジ山を密封し、分解に際してピン部材がボックス部材から後退させられる際に 、前記クサビ状ネジ山の前記正の荷重側面がピン部材をボックス部材に対して自 己定心させる事を特徴とする管連結部。 ８． 前記負のスタブ側面は連結部の軸線に対して前記正の荷重側面より小さ い角度を成してかみ合いネジ山断面形状を成す事を特徴とする請求項７に記載の 管連結 部。 ９． クサビの完全メイク・アップ前に放射方向に締まりばめするネジ山谷底 と頂部とを含む事を特徴とする請求項７または８のいずれかに記載の管連結部。