JPH08511285A - 洗剤組成物の分散助剤として好適なスルホン化エステルオリゴマー - Google Patents

洗剤組成物の分散助剤として好適なスルホン化エステルオリゴマー

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JPH08511285A JP6522475A JP52247594A JPH08511285A JP H08511285 A JPH08511285 A JP H08511285A JP 6522475 A JP6522475 A JP 6522475A JP 52247594 A JP52247594 A JP 52247594A JP H08511285 A JPH08511285 A JP H08511285A
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    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
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Abstract

(57)【要約】 洗剤組成物において分散助剤として有用な完全におよび部分的にオリゴマー化されたアニオン性エステル。これらのエステルは、テレフタル酸単位、オキシ−1,2−アルキレンオキシ単位(オキシエチレンオキシ単位が好ましい)、およびスルホイソフタル酸単位を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】 洗剤組成物の分散助剤として好適なスルホン化エステルオリゴマー 技術分野 本発明は、布帛保護組成物、特に液状および顆粒状の洗濯洗剤組成物および合 成ランドリーバー洗剤の汚れ分散助剤として有用なアニオン性エステル組成物に 関する。 関連出願に対するクロス・リファレンス 本出願は、1993年4月7日出願の同時係属出願連続番号第08/044, 995号明細書の一部継続出願である。 発明の背景 汚れのひどい織物および布帛に対して優れたクリーニング効果を示し、かつ汚 れを洗濯液に分散および懸濁してそれらが布帛に再付着するのを防止する洗剤組 成物が必要とされていることは以前より知られていた。このことは、産業汚染、 身体の汚れおよび/または自動車の排気ガスによって形成されるような有機性の 汚れや染みについては特にその通りである。このようなひどい汚れに暴露された 布帛は、洗浄の後でも薄灰色またはくすんだ色をしていることがしばしばある。 多くの場合に、消費者は洗濯液をいくつかの洗濯物に再使用する。洗濯サイクル の際に、布帛から除去された汚れや染みは洗濯液中で濃縮されて、布帛が洗濯液 から取り出される前に布帛に再付着する。再付着した汚れも、薄黒く、くすんだ 外観の原因となる。 この問題は、多くの消費者によって用いられる洗濯法であって、布帛を、典型 的には水対布帛の比率を低くして顆粒状洗剤または洗剤バーを用いて洗濯する場 合、すなわち水:布帛量の比率が実質的に自動洗濯機におけるより小さい場合に 大きくなる。このことは、手洗い条件下では特にその通りであるが、1984年 12月25日にSpendelに発行された米国特許第4,489,455号および第 4,489,574号明細書に開示されているような濃縮された洗濯工程でも起 こる。 多数の分散または再付着防止化合物が、洗剤組成物、特に粘土のような無機粒 状物質についての洗剤組成物に有効であることが知られている。しかしながら、 今日までのところ、これらの化合物は、汚れが洗濯液中で極めて濃厚になるひど い有機性の汚れの条件下では有効であることが見いだされていない。 近代的な通常の洗剤組成物のもう一つの成分は、汚れ放出剤(s.r.a.′s)で ある。s.r.a.′sは、洗濯サイクル中に布帛表面、特にポリエステル布帛に付着 すると考えられている。布帛が使用されまたは着用されると、汚れは処理された 布帛表面に集まる。布帛を再度洗濯するときに、s.r.a.′sは、これらの汚れが 布帛表面から離脱するのを容易にする。 家庭での布帛の処理工程で使用される多種多様な汚れ放出剤が、当該技術分野 で知られている。様々なs.r.a.′sが発売されており、洗剤組成物および布帛柔 軟剤/帯電防止剤製品および組成物に用いられている。アニオン性のs.r.a.′s は、典型的にはオリゴエステル主鎖を有しており、それ自身は場合によっては各 種のアニオン性置換基を有することがありかつ通常はこれもまたアニオン性の1 種類以上の末端キャッピング単位で終る。例えば、スルホアロイル置換基で末端 キャッピングした各種のオキシアルキレン/テレフタレート/スルホイソフタロ イルオリゴマーが、洗濯洗剤に用いられる既知で重要な種類のs.r.a.′sを構成 している。 s.r.a.′sと本発明のオリゴマー組成物との一つ主要な差は、s.r.a.′sが有利 になるには複数サイクルの洗濯が必要であることである。複数回の洗濯によって 、s.r.a.′sは布帛表面に付着するのである。s.r.a.′sが布帛に付着してしまっ て初 めて、s.r.a.′sはクリーニング工程を促進するのである。対照的に、本発明の 分散助剤は布帛表面に付着する必要がないので、布帛を予め分散助剤と接触させ ておかなくとも最初の洗濯サイクル中にもクリーニング効果が提供されるのであ る。 本発明によれば、s.r.a.′sとして用いたものと同様なある種のアニオン性オ リゴマー組成物、特に低分子量で不完全なオリゴマー化の組成物を分散助剤とし て用いることができるが見出された。このような分散助剤は、ひどい布帛の汚れ の条件下で特に有効であることが判った。以下の理論により限定されるわけでは ないが、このオリゴマー組成物は洗濯液に汚れを分散および懸濁させ、かつこの 汚れが布帛表面に再付着するのを防止するものと考えられる。従って、洗濯を行 なった布帛は、最初の洗濯サイクルの後であっても光沢が増し、くすみが少ない 外観を有する。 従って、本発明は、汚れを洗濯液に懸濁しかつそれらが布帛表面に再付着する のを防止することによって布帛に光沢を与える新規な方法を提供する有効な分散 助剤についての積年の要求を解決するものである。分散助剤は、手洗いまたは低 比率の水対布帛を洗濯操作で用いる他の環境下での液状または顆粒状洗剤組成物 および合成洗剤バーで特に有効である。 これらおよび他の目的は、下記の開示から明らかになるように、本明細書で確 保される。 背景技術 1987年10月27日に発行されたGosselinkの米国特許第4,702,8 57号明細書には、洗剤組成物において汚れ放出剤として有用なブロックポリエ ステルエステルおよびそれらの混合物が開示されている。米国特許第4,86, 512号明細書も参照。 1988年1月26日に発行されたGosselinkの米国特許第4,721,58 0号明細書には、洗剤組成物において汚れ放出剤として用いられる末端キャッピ ングしたオリゴマー性エステルおよびそれらの混合物が開示されている。米国特 許第4,968,451号明細書および米国特許第4,877,896号明細書 も参照。 ポリエステルも、リンスを添加した消費者用洗濯生成物、乾燥剤を添加した生 成物およびある種のビルダー入り液体洗剤に使用するのに開示されている。 1975年7月8日に発行されたBeckerらのカナダ国特許第1,100,262 号明細書、1973年1月23日に発行されたZenkの米国特許第3,712,8 73号明細書、1980年12月9日に発行されたRudyらの米国特許第4,23 8,531号明細書、および1986年9月24日に発行されたCrossinの英国 特許出願第2,172,608号明細書も参照。 本明細書で用いる合成法および分析法の種類は、1986年6月25日に発行 されたGosselinkの欧州特許出願第185,427号明細書、およびOdian著、Pr inciples of Polymerization 、Wiley、ニューヨーク、1981年に詳細に説明 されている。Odianの文献の第2.8章の「工程条件」という表題、102〜1 05頁では、ポリ(エチレンテレフタレート)の合成について集中的に説明して いる。 発明の概要 本発明は、布帛をクリーニングする方法を包含し、この方法は、その布帛を、 通常の洗剤成分と分散助剤として有用なオリゴマー性の実質的に線状のエステル 組成物とを含んでなる水性液に接触させることからなっている。この洗剤成分は 、場合によっては、液状、顆粒状またはランドリーバー洗剤組成物中に洗剤ビル ダーおよび他の通常の洗剤添加剤を含むことができる。 本発明の方法は、洗浄の前に汚れの着いた布帛を洗剤液に浸すことも包含する 。本発明で用いられる洗剤組成物は、洗濯物を一晩浸すのに用いることもできる 。それ故、好ましい洗濯の方法は、布帛または織物を、通常の洗剤成分を少なく と も約300ppm、好ましくは約300ppm〜約20,000ppmおよび前 記分散助剤を少なくとも約1ppm好ましくは約1ppm〜約50ppm含んで なる洗剤組成物を含む水性洗濯液と約5分間〜約15分間接触させることを含む 。洗剤成分が洗剤用界面活性剤を含むときには、分散助剤対界面活性剤の比率は 好ましくは約1:10以下であるべきである。洗浄操作は、好ましくは本発明の 組成物を含む水性液で布帛を撹拌することを用いる。次いで、この布帛を水で濯 ぎ、ライン(line)またはタンブル(tumble)乾燥することができる。分散助剤は、 典型的な手洗条件下で、または水対布帛荷重の洗濯物の比率が低い状態(布帛: 水(kg:リットル)の比率が約1:15〜約1:0.5、特に約1:7〜約1 :1)で特に有効である。手洗条件下での典型的な比率は、約1:5である。 本発明の分散助剤は、完結指数(Completion Indices)が比較的低くかつ分子量 が比較的低い(すなわち、繊維形成ポリエステルの範囲以下)のエステル組成物 を含む。本発明の典型的な分散助剤は、約400〜約3,000の範囲の数平均 分子量を有する。 本発明で用いる前記エステル組成物は、オキシエチレンオキシまたはオキシ− 1,2−プロピレンオキシ単位およびテレフタロイル単位を含む。好ましいエス テル組成物は、更にスルホイソフタレートおよびスルホン化した末端キャッピン グ単位を含んでいる。(これらのエステルと反応副生成物などとの混合物は、そ れらが微量の二重に末端キャッピングしたエステルを含むときには汚れ分散助剤 としてそれらの一体性を保持する。) 本発明によって提供されるエステル組成物は、その最も広義では、「主鎖」を 含むオリゴマー性エステルの混合物であって場合によっては末端キャッピング単 位によって主鎖の一端または両端が末端キャッピングされているものを包含する 。好ましくは、これらのエステルは、完全にオリゴマー化されておらず、すなわ ち二重に末端キャッピングされていない。所定の組成物における完全にオリゴマ ー 化されたエステル分子対部分的にオリゴマー化されたエステル分子の相対比は、 その完結指数(以下に定義)に関連づけることができる。 本発明の末端キャッピング単位は、アニオン性のスルホン化した親水性基であ り、エステル結合によってエステルに結合されている。好ましい末端キャッピン グ単位は、下記のものからなる群から選択される。 a) MO3S(CH2m(CH2CH2O)−(RO)n−(式中、Mはナトリウ ムまたはテトラアルキルアンモニウムのような塩形成性カチオンであり、Rはエ チレンまたはプロピレンまたはそれらの混合物であり、mは0または1であり、 nは0〜4である);b)式(MO3S)(C64)C(O)−のスルホベンゾイ ル単位(但し、Mは塩形成性カチオンである);およびc) a)およびb)の混合物 。 ある種の帯電していない疎水性のアリールジカルボニル単位は、本発明のオリ ゴエステルの主鎖単位に本質的である。好ましくは、これらはテレフタロイル単 位単独からなる。他の帯電していない疎水性のアリールジカルボニル単位、例え ばイソフタロイルなどは、エステルの汚れ分散効果が著しく減少しない限り、所 望により添加することもできる。 場合によっては、エステルに更に親水性単位を配合することも可能である。例 えば、2つのエステル結合を形成することができるアニオン性の親水性単位を用 いることができる。この特殊な形態の好適なアニオン性親水性単位は、スルホン 化したジカルボニル単位、例えばスルホイソフタロイル、すなわち −(O)C(C63)−(SO3M)C(O)−、(式中、Mはアルカリ金属ま たはテトラアルキルアンモニウムイオンのような塩形成性カチオンである)によ って十分に例示される。 従って、本発明の好ましい分散助剤は、下記のものの混合物を含んでなるもの である。 A) 下記式を有する完全にオリゴマー化された(ジ−キャッピングされた) エステル0%〜約95% (CAP)2(EG/PG)v(T)y(SI)z (式中、 i) (CAP)は、 (a)MO3S(CH2m(CH2CH2O)(RO)n− (式中、Mはナトリウムまたはテトラアルキルアンモニウムのような塩形成性カ チオンであり、Rはエチレンまたはプロピレンまたはそれらの混合物であり、m は0または1であり、nは0〜4である); (b)式(MO3S)(C64)C(O)−のスルホベンゾイル単位(但し、M は塩形成性カチオンである);および (c) (a)および(b)の混合物、 からなる群から選択されるスルホン化された末端キャッピング単位であり、 ii) (EG/PG)は、オキシエチレンオキシ単位、オキシ−1,2−プロピ レンオキシ単位、またはそれらの混合物であり、 iii) (T)は、テレフタロイル単位であり、そして、場合によっては iv) (SI)は、式−(O)C(C63)−(SO3M)C(O)−、(式中 、Mは塩形成性カチオンである)の5−スルホイソフタロイル単位であり、vは 約0.25〜約50であり、yは約1.25〜約30であり、好ましくは約1. 5〜約8であり、zは式y/(z+1)によって決定され、約1.25〜約5で あり、但しv、yおよびzは上記エステルの1モル当たりの対応する単位のモル 数の平均値である) および B) 数平均分子量が完全にオリゴマー化されたエステルA)の分子量の70% 以下である部分的にオリゴマー化されたA)のエステル約5%〜100%であ って、分散助剤の数平均分子量が約400〜約3,000、好ましくは約500 〜約1,100、最も好ましくは約600〜約900となるもの。 好ましくは、(CAP)単位がi) (a)であるときには、vは式v=y+z〜y +z−1によって決定される。(CAP)単位がi) (b)であるときには、vは式 v=y+z+1によって決定され、(CAP)単位がi) (c)であるときには、v は式v=y+z±1によって決定される。 好ましいエステルは、数平均分子量が、完全にオリゴマー化されたまたは「標 的」(target)構造の式重量の70%以下、好ましくは約10%〜約60%であ る。組成物の数平均分子量の計算においては、エステル成分だけが算入され、存 在していることがある残りの遊離グリコールはいずれも算入されない。標的式重 量の所望な割合を得るのに要するオリゴマー化度は、完結指数に関連つけること ができる。本発明のエステル組成物は、部分的にオリゴマー化されたエステルを 、少なくとも約5%、好ましくは少なくとも約10%、最も好ましくは少なくと も約50%含む。完全にオリゴマー化したエステルは、二重に末端キャッピング され、完結指数は無限大となる。 本発明の組成物のエステル「主鎖」は、定義によれば、末端キャッピング単位 以外の総ての単位を含む。エステル中に配合される総ての単位は、エステル結合 によって相互に結合されている。従って、一つの簡単な態様では、エステル「主 鎖」はテレフタロイル単位およびオキシエチレンオキシ単位だけを含んでいる。 オキシ−1,2−プロピレンオキシ単位を配合する好ましい態様では、エステル 「主鎖」はテレフタロイル単位、オキシエチレンオキシおよびオキシ−1,2− プロピレンオキシ単位を含んでいる。更に他の極めて好ましい態様では、5−ス ルホイソフタレートのような親水性単位が主鎖に含まれ、テレフタロイル対5− スルホイソフタロイル単位の好ましい比率は式y/(z+1)=2〜4によって 決定され、但しyおよびzは前記定義の通りである。本発明のエステル組成物は 、 数平均分子量が約400〜約3,000のエステルオリゴマーを少なくとも50 重量%含む。 本発明は、分散助剤の製造において、分散助剤が本質的にテレフタル酸ジメチ ルまたはテレフタル酸、エチレングリコール、プロピレングリコールまたはそれ らの混合物の反応のオリゴマー生成物、スルホン化した末端キャッピングモノマ ーの1価のカチオン塩、および場合によってはソディオスルホイソフタル酸ジメ チルまたはスルホイソフタル酸、一ナトリウム塩からなる群から選択される化合 物、からなることを特徴とする製造をも包含する。生成する水溶性のオリゴマー 生成物は、水性洗濯液で汚れを分散するのに有用である。 好ましい分散助剤は、スルホン化した末端キャッピングモノマーの1価のカチ オン塩1モル、テレフタル酸ジメチル5モル、スルホイソフタル酸ジメチル1モ ル、およびエチレングリコール、プロピレングリコールまたはそれらの混合物1 2モルを反応させることによって製造される。 本発明で用いられる通常の洗剤成分は、洗剤用界面活性剤約1%〜約99.9 %、好ましくは約5%〜約80%を含む。場合によっては、洗剤用界面活性剤は 、洗剤ビルダー約5%〜約80%を含む。他の任意の洗剤添加物を、通常の使用 濃度でこの組成物に配合することもできる。分散助剤は、典型的には、洗剤組成 物の約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約0.25重量%〜約5重量% である。 本明細書における総ての百分率、比率および割合は、特に断らない限り、重量 でのものである。総ての引用文献は、その開示の一部として本明細書に引用する 。 発明の詳細な説明 本発明に用いられる組成物の本質的成分は、完全におよび部分的にオリゴマー 化したエステルの混合物を含んでなる分散助剤であり、ある種の本質的主鎖単位 および任意の末端キャッピング単位であって、これら総ては特定の割合でありか つ後記する構造配列を有することを特徴とするものである。 下記の構造は、本発明のエステル分子の好ましい構造を例示するためのもので あり、限定するためのものではない。完全にオリゴマー化したエステルの標的構 造は、下記の式を有する。 本発明で用いられる好ましい部分的にオリゴマー化されたエステルは、式重量が 上記標的エステルの約50%であり、完結指数が約6である。 もう一つの例では、標的構造は、下記の通りである。 本発明で用いられる好ましい部分的にオリゴマー化されたエステルは、式重量が 上記標的エステルの約40%〜約50%であり、完結指数が約3である。 更にもう一つの例では、標的構造は、下記の通りである。 本発明で用いられる好ましい部分的にオリゴマー化されたエステルは、式重量が 上記標的エステルの約20%であり、完結指数が約1.8である。 本発明のエステルは、実質的に線状のエステル「主鎖」および場合によっては 1種類以上の末端−キャッピング単位、具体的には2−(2−オキシエトキシ) エタンスルホネートまたはスルホベンゾイルを含んでなるオリゴマーとして単純 に特性決定することができる。 エステル主鎖を含む構造単位を適正に選択し、スルホン化した末端キャッピン グ単位を十分な量使用し、オリゴマー化度を制御すると、これらの材料によって 提供される所望な汚れ分散効果が得られる。オリゴマー化度 本発明の組成物は、樹脂状の高分子量の、高分子または繊維 形成性ポリエステルではなく、代わりに、比較的低分子量でありかつポリマーと してよりはむしろオリゴマーとして一層好適に記載される種を含むものと考える べきである。末端キャッピング単位を含む本発明のエステル分子は、数平均分子 量が約400〜約3,000であることができる。グリコール−テレフタレート の繊維状ポリエステル(典型的には、分子量が平均して15,000以上のもの )と比較の目的で適当なものは、分子量範囲が約500〜約1,100であり、 本質的な単位を配合する本発明のエステルの好ましい分子は、通常はその範囲内 に見いだされる。従って、本発明の組成物は、繊維状ポリエステルのような高重 合 体を表すのに一般に用いられる用語の口語的意味での「ポリエステル」よりは「 オリゴマー性エステル」と表される。分子の形態 本発明のエステルは、2個を上回るエステル結合形成部位を有す る単位がその構造中に配合されるため余り分岐したり、架橋したりしていないと いう意味において、総て「実質的に線状」である。(対照的に、本発明のエステ ルの定義において除外される種類の分岐または架橋を有するポリエステルの典型 的例については、1985年11月19日に発行されたSinkerらの米国特許第4 ,554,328号明細書を参照。)更に、環状エステルは、本発明の目的には 本質的ではないが、本発明の組成物にエステル合成の際の副反応の結果として低 濃度で存在することができる。好ましくは環状エステルは、組成物の約2重量% を超過せず、最も好ましくは、環状エステルは組成物に全く含まれない。 しかしながら、上記とは対照的に、エステルに適用される「実質的に線状」と いう用語は、本明細書では、エステル形成またはエステル交換反応では反応しな い側鎖を有する材料を明らかに包含する。従って、オキシ−1,2−プロピレン オキシ単位は非対称的に置換された形態であり、それらのメチル基は、ポリマー 技術において「分岐」として通常考えられる物を構成せず(Odian著、Principle s of Polymerization、Wiley、ニューヨーク、1981年、18〜19頁を参照 。本発明の定義は、これと完全に一致する)、エステル形成反応では反応しない 。本発明のエステルにおける任意単位も、同様に、同じ非反応性の基準と一致す る限り、側鎖を有することができる。分子単位 本発明のエステルは、末端キャッピング単位および反復主鎖単位を 含む。本発明の一態様を簡単に説明すると、エステルの分子は、下記の3種類の 単位から構成されている。すなわち、 i) 下記のものからなる群から選択されるスルホン化された末端キャッピン グ単位: (a) MO3S(CH2m(CH2CH2O)(RO)n−(式中、Mは塩形成 性カチオンであり、Rはエチレンまたはプロピレンまたはそれらの混合物であり 、mは0または1であり、nは0〜4である); (b)式(MO3S)(C64)C(O)−のスルホベンゾイル単位(式中、M は塩形成性カチオンである);および (c)(a)および(b)の混合物; ii) オキシエチレンオキシ主鎖単位、すなわち−OCH2CH2O−、オキシ −1,2−プロピレンオキシ単位、すなわち−OCH(CH3)CH2O−または −OCH2CH(CH3)O−、またはそれらの混合物;および iii) テレフタロイル主鎖単位、すなわち−(O)CC64C(O)−。 場合によっては、本発明のエステルは主鎖にアニオン性の親水性単位も含むの が好ましい。これらの単位は、最も好ましくは、式−(O)C(C63)−(S O3M)C(O)−、(式中、Mは塩形成性カチオンである)の5−スルホイソ フタロイル主鎖単位である。 下記の構造は、前記態様の範囲内にあるエステル分子の構造を例示したもので あり、単位同士がどのように結合しているかを示している。 a) 単位i)、ii)およびiii)からなる二重に末端キャッピングされたエステル 分子 b) 単位i)、ii)およびiii)からなる一方だけが末端キャッピングされたエス テル分子 c) 単位i)、ii)およびiii)からなる一方だけが末端キャッピングされたエス テル分子(本明細書では、「ハイブリッド主鎖」エステル分子と命名)。単位ii )は、オキシエチレンオキシおよびオキシ−1,2−プロピレンオキシ単位の混 合物であり、下記の例では3:1モルの比率で示されている。 d) 単位i)、ii)、iii)およびiv)からなる一方だけが末端キャッピングされ たエステル分子 本明細書に開示されるエステル分子の構造に関して、本発明は、分子レベルで の単位の配置だけでなく、本発明の反応工程図から生じかつ所望な範囲の組成お よび特性を有するエステルの総体的混合物をも包含するものと考えるべきである 。 従って、モノマー単位の数または単位の比率が与えられるときには、これらの数 は組成物のオリゴマーに含まれるモノマー単位の平均量を表す。エステル主鎖 前記で図示した構造に例示されているように、本発明で用いら れるエステルでは、主鎖はオキシエチレンオキシおよび/またはオキシプロピレ ンオキシ、およびテレフタロイル単位が交互に結合したものによって形成される 。場合によっては、この主鎖は、5−スルホイソフタロイル単位、テレフタロイ ル単位、オキシエチレンオキシおよび/またはオキシプロピレンオキシ単位がア リールジカルボニルおよびオキシアルキレンオキシ単位と交互に結合したものに よって形成される。ポリオキシエチレンオキシ単位、特にエステルの合成中に形 成されるジ(オキシエチレン)オキシ単位が、主鎖中に微量で存在することがで きることを認めるべきである。エステル主鎖の末端における基 同様に、「本発明で用いられるエステル」と は、本発明で開示される二重および一方だけが末端キャッピングされた化合物、 それらの混合物、およびこれらの末端がキャッピングされた材料とキャッピング されていない種との混合物を包含する用語である。従って、単に「エステル」と 表すときには、定義によれば、任意の単一の製造から生じるスルホン化されたキ ャッピングされたおよびキャッピングされていないエステル分子の混合物を集合 的に表すものである。 末端キャッピング単位によって完全に、すなわち、二重に、末端キャッピング されていない本発明の組成物に含まれる任意のエステル分子は、スルホン化され た末端キャッピング単位ではない単位で終了しなければならない。これらの末端 基は、典型的にはヒドロキシル基または単位形成性反応基に寄与し得る他の基で ある。例えば、前記の構造b)では、−Hが結合する連鎖停止位置はヒドロキシル 基を形成する。構築することができる他の構造では、−(O)CC64C(O) −OCH3および−(O)CC64C(O)−OHのような単位を停止位置に 見いだすことができる。アニオン性末端キャッピング単位 本発明のエステルに用いられる末端キャッ ピング単位は、アニオン性のスルホン化された基である。これらの末端キャッピ ング単位は、エステルを洗濯液のような水性媒質に分散するとアニオン性に帯電 した部位を提供する。末端キャップは、水性媒質中で油相を促進し、エステル分 子上に親水性部位を提供する働きをする。 酸の形態を除外しようとするものではないが、ほとんどの場合には、本発明の エステルはナトリウム塩として、他のアルカリ金属の塩として、窒素含有カチオ ン(特に、テトラアルキルアンモニウム)との塩として、または水性環境中で解 離したイオンとして、用いられる。 アニオン性の末端キャッピング基モノマーの例としては、イセチオン酸ナトリ ウム、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エタンスルホン酸ナトリウム、2−[2 −(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エタンスルホン酸ナトリウム、5−ヒ ドロキシ−4−メチル-3-オキサペンタンスルホン酸ナトリウム、α−3−スル ホプロピル−ω−ヒドロキシ−ポリ(オキサ−1,2−エタンジイル)ナトリウ ム、5−ヒドロキシ−3−オキサ−ヘキサンスルホン酸ナトリウム、3−ヒドロ キシ−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、スルホベンゾイル、およびそれらの 混合物が挙げられる。対称性 オキシ−1,2−プロピレンオキシ単位も含まれるエステルでは、オ キシ−1,2−プロピレン単位は隣接する−CH2−の水素原子の一つと無作為 に交互になっているメチル基を有することがあるため、エステル鎖の対称性が低 下すると理解すべきである。従って、オキシ−1,2−プロピレンオキシ単位は 、−OCH2CH(CH3)O−配置を有するものとして、または反対の −OCH(CH3)CH2O−配置を有するものとして表すことができる。メチル 基が結合するオキシ−1,2−プロピレン単位における炭素原子は更に非対称 であり、すなわちキラルであり、それらは4種類の同等でない化学的実態を結合 している。 好ましくは、親水性を促進し、非ポリエステルの実在的形態の各種の任意の単 位を、エステルに配合することができる。このような配合のパターンは、通常は ランダムになる。好ましい任意の単位は、5−スルホイソフタロイルまたは類似 の単位などのアニオン性親水性基である。 本発明の本質的な帯電していないアリールジカルボニル単位はテレフタロイル 単位だけに限る必要はないことも留意すべきである。従って、例えば、イソフタ ロイルなどの異性体性の帯電していないジカルボニル単位の少量は、エステルに 配合するのに許容し得るものである。スルホン化された末端キャッピングしたエステルの製造法 本発明のエステル 組成物は、数種類の選択的な一般的反応の形態であって、いずれも当該技術分野 で周知のもののいずれか1つまたは組合わせを用いて、製造することができる。 多くの異なる出発材料および様々な周知の実験および分析手法が、合成に用いら れる。 力学的には、本発明のエステルの製造に好適な一般的反応形式としては、下記 のように分類し得るものが挙げられる。 1. ハロゲン化アシルのアルコール分解、 2. 有機酸のエステル化、 3. エステルのアルコーリシス(エステル交換)、および 4. アルキレンカーボネートと有機酸との反応。 上記のうち、反応形式2〜4は、高価な溶媒およびハロゲン化反応物を用いる 必要がないので、極めて好ましい。反応形式2および3は、極めて経済的である ので本質的に好ましい。 本発明のエステルの製造に好適な出発材料または反応物は、反応形式1〜4に 従って組み合わせることができる任意の反応物(特に、エステル化可能なまたは エステル交換可能な反応物)、またはそれらの組合わせであり、エステルの前記 単位(i)〜(iv)の総ての正確な割合を有するエステルを提供するものである。こ のような反応物は、「単純な」反応物、すなわち単にエステルの製造に必要な単 位を1種類だけ提供することができるものとして、または単にエステルの製造に 必要な単位の2種類以上の異なる形式を含む単純な反応物の誘導体として、分類 することができる。単純な種類の反応物の例は、テレフタロイル単位だけを提供 することができるテレフタル酸ジメチルである。対照的に、ビス(2−ヒドロキ シプロピル)−テレフタレートは、テレフタル酸ジメチルと1,2−プロピレン グリコールとから製造することができ、かつ本発明のエステルを製造するための 2種類の単位、すなわちオキシ−1,2−プロピレンオキシおよびテレフタロイ ルを提供するのに好ましく用いることができる反応物である。 通常は、オリゴエステルまたはポリエステル、例えばポリ(エチレンテレフタ レート)を本発明の反応物として用い、末端キャッピング単位を配合し分子量を 減少させる目的でエステル交換を行なうことも可能である。しかしながら、更に 極めて好ましい手続きは、分子量の増加(本発明によって提供される限界領域ま で)および末端キャッピングを伴う工程で極めて単純な反応物からエステルを製 造することである。 「単純な」反応物は、極めて好ましくかつ好都合に用いられるものであるので 、この種の反応物を更に詳細に例示するのに有用である。例えば、2−(2−ヒ ドロキシエトキシ)エタンスルホネートを、本発明の末端キャッピング単位の供 給源として用いることができる。金属カチオンは、窒素含有カチオンがオリゴマ ーの結晶化を過度に促進せずかつ合成中は反応しないという条件で、カリウムま たは窒素含有カチオン、例えばテトラアルキルアンモニウムによって置換するこ とができる。本発明のエステルはいずれも合成の後にカチオン交換を行なうこと に よって、エステル組成物中に更に深遠な(espteric)または反応性のカチオンを 導入する手段を与えることができることは勿論である。 適当なグリコールまたはその環状カーボネート誘導体を用いて、オキシ−1, 2−アルキレンオキシ単位を提供することができ、従って1,2−プロピレング リコールまたは(出発カルボニル基が酸形で含まれるときには)環状カーボネー ト: は、本発明で用いられるオキシ−1,2−プロピレンオキシ単位の好適な供給源 である。オキシエチレンオキシ単位は、エチレングリコールによって極めて好都 合に提供される。しかしながら、別法としては、遊離のカルボン酸基をエステル 化しようとするときには、エチレンカーボネートを用いることができた。 アリールジカルボン酸またはそれらの低級アルキルエステルを用いて、本質的 なアリールジカルボニル単位を提供することができ、従って、テレフタル酸また はテレフタル酸ジメチルはテレフタロイル単位の好適な供給源である。一般的に は、アリールジカルボニル単位を提供するには、酸形の反応物よりはエステルを 用いるのが本発明で好ましい。 エステルの他の単位は、周知および容易に同定可能な試薬によって提供され、 例えば5−スルホイソフタル酸ジメチルは、本発明のエステル中へ任意に配合す ることを目的とした5−スルホイソフタロイル単位を提供することができる試薬 の一例である。前記に定義した通りの形式(iv)の総ての単位は、エステルまたは カルボン酸形態での反応物によって提供されるのが一般に好ましい。 前記のような極めて単純な反応物で出発すると、全般的合成は通常は多段階で あり、最初のエステル化またはエステル交換(エステル交換(ester interchange ) としても知られている)段階の後にオリゴマー化段階であって、エステルの分子 量を、本発明によって提供されるような限定された範囲までだけ、増加する段階 などの少なくとも2段階を含む。 反応形式2および3におけるエステル結合の形成は、水(反応2)または単純 なアルコール(反応3)のような低分子量の副生成物の除去を伴う。反応混合物 からの後者の完全な除去は、前者の除去よりも幾分容易であるのが通常である。 しかしながら、エステル結合形成反応は一般的に可逆的であるので、いずれの場 合にもこれらの副生成物を除去することによって、反応を「前進」させる必要が ある。 実際的条件では、第一段階(エステル交換)では、反応物を適当な割合に混合 して、(好ましくは、窒素またはアルゴンのような不活性ガスの)大気圧または 若干過圧で加熱して溶融体を提供する。水および/または低分子量アルコールを 遊離させ、約200℃までの温度で反応装置から蒸留する。(この段階では、約 150〜200℃の温度範囲が一般的に好ましい。) 第二(すなわち、オリゴマー化)段階では、第一段階より幾分高い真空および 温度を適用し、揮発性の副生成物および過剰の反応物の除去を、通常の分光光度 法によって観察して、反応が所望な完了段階になるまで、継続する。典型的には 約50mmHg以下の連続的に適用される真空を用いることができる。 前記の反応段階のいずれにおいても、一方では迅速な反応の望み(高温および 短時間が好ましい)と、(望ましくないことに、汚い色や副生成物を生じること がある)熱分解を回避する必要とのバランスをとる必要がある。特に反応装置の デザインによって過熱または「ホット・スポット(hot spots)」が最小限になり 、またエチレングリコールが存在するエステル形成反応が高温に一層耐えるとき には、一般的に一層高い反応温度を用いることができる。従って、(熱分解を制 限する目的で、反応装置のデザインのような特別な対策を払わないものと仮定す る と)高比率のEG/PGが存在するときには、オリゴマー化に好適な温度は、最 も好ましくは約150℃〜約260℃の範囲にあり、低比率のEG/PGが存在 するときには、約150℃〜約240℃の範囲にある。テトラアルキルアンモニ ウムカチオンが存在すると、縮合温度は150〜240℃が好ましい。 前記の処理において、連続混合を用いて、反応物が常に良好に接触するように するのが極めて重要であり、極めて好ましい処理は、前記の温度範囲で反応物の 十分に攪拌した均質な溶融体の形成を伴う。真空または不活性ガスに暴露する反 応混合物の表面積を最大にして、特にオリゴマー化段階での揮発性物質の除去を 促進するのが極めて好ましく、良好なガス−液体接触を生じる高剪断渦形成型の 混合装置がこの目的に最適である。 エステル化、エステル交換、オリゴマー化、およびそれらの組合わせに好適な 触媒および触媒濃度は、いずれもポリエステル化学において周知であり、本発明 において一般的に用いられるが、前記のように、単独の触媒で十分である。好都 合なことには、触媒金属は、Chemical Abstracts,CA83:178505vに報告されてお り、カルボキシベンゼンスルホン酸KおよびNaのエチレングリコールによる直 接エステルの際の繊維金属イオンの触媒活性は、Sn(最高)、Ti、Pb、Z n、Mn、Co(最低)の順に減少することが記載されている。 反応は、所望な水準のオリゴマー化に到達するのに十分な時間継続することが でき、または各種の通常の分析的観察手法を用いて正反応の新興を観察すること ができる。このような観察により、処理を幾分加速しかつ最小限度の許容可能な 組成を有する生成物が形成されたならば直ちに反応を停止することができる。通 常、テトラアルキルアンモニウムカチオンが存在するときには、ナトリウムカチ オン形に関して、反応を完全に完了する停止して、熱的不安定性の可能性を減少 させるのが好ましい。 適当な観察手法としては、相対的および固有粘度、ヒドロキシル数、1Hおよ び13C核磁気共鳴(n.m.r.)スペクトル、および液体クロマトグラムの測定が挙げ られる。 最も好都合には、揮発性反応物(例えば、グリコール)と比較的不揮発性の反 応物(例えば、テレフタル酸ジメチル)との組合わせを用いるときには、反応は 、存在している過剰のグリコールで開始される。Odian(前記引用)によって報 告されたエステル交換反応の場合と同様に、「化学量論的バランスは、この工程 の第二段階の最終段階で本質的に達成される。」過剰のグリコールは、反応混合 物から蒸留によって除去することができるので、正確な使用量は決定的なもので はない。 エステル組成物の最終的化学量論が、反応混合物に保持されておりかつエステ ル中に配合される反応物の相対比によって変化する限り、非グリコール反応物を 効果的に保持しかつそれらを蒸留または昇華から防止する方法で縮合を行なうの が望ましい。テレフタル酸ジメチルおよびこれより少量であるがテレフタル酸の 単純なグリコールエステルは十分な揮発性を有し、反応装置の低温部に対して時 折「昇華」を示す。所望な化学量論を確実に得るようにするには、この昇華物を 反応混合物に戻すか、あるいは昇華損失を小過剰のテレフタル酸塩の使用によっ て補償するのが望ましい。通常は、テレフタル酸ジメチルなどの昇華損失は、1 )装置のデザインによって、2)反応温度を徐々に上げて、高い反応温度に達す る前にテレフタル酸ジメチルの大半が揮発性の少ないグリコールエステルに転換 されるようにすることにより、3)低〜中圧でエステル交換の初期相を行なうこ とによって、最小限にすることができる(特に効果的なものは、真空を適用する 前に、メタノールの理論収率の少なくとも約90%を生じるのに十分な反応時間 の処理である)。他方、本発明で用いられる「揮発性」のグリコール成分は、過 剰に用いようとするときには、真に揮発性でなければならない。一般的に、低級 グリコールまたは大気圧で沸点が約350℃以下であるそれらの混合物が本発明 で用い られ、これらは、典型的な反応条件下では実際に除去可能とするのに十分な揮発 性を有する。 典型的には、本発明では、ポリマー合成のため相対モル比および標的完結指数 を計算するときには、反応物、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エタンスルホン 酸ナトリウム(A)、エチレングリコール(B)、プロピレングリコール(C)、テレフ タル酸ジメチル(D)、および5−スルホイソフタル酸ジメチル(E)の組み合わせに ついて例示されているように、下記の手順を行なう。 1.一般化された標的構造を、所望なモノマー性反応物から誘導される単位から なる完全に二重にキャッピングされたポリマーについて選択する。この例では、 一般化された標的構造は、(CAP)2(EG/PG)x(T)y(SI)zであり 、但しCAP単位は(A)から誘導され、EG/PG単位は(B)および(C)から誘導 され、T単位は(D)から誘導され、SI単位は(E)から誘導される。 2.標的構造に対して所望なテレフタル酸塩単位の平均数を選択し、この例につ いては、本発明による最も好ましい値の範囲にある5の値をyについて選択して 、用いる。 3.標的構造に対して所望なスルホイソフタル酸塩単位の平均数を選択し、この 例については、本発明による最も好ましい値の範囲にある1の値をzについて選 択して、用いる。 4.従って、(A)対(D)対(E)のモル比は2:5:1となるべきであり、反応物(A) 、(D)および(E)の量はそれに応じて採用される。 5.適当な過剰量のグリコールを選択し、典型的には、テレフタル酸ジメチルと 5−スルホイソフタル酸ジメチルとのモル数の和の2〜10倍が好適であり、こ の例ではグリコールはエチレングリコール(B)およびプロピレングリコール(C)で ある。 6.配合されるエチレングリコール:プロピレングリコールの標的比(EG/P G比)を選択し、この例では、本発明による最も好ましい範囲にある2:1の比 を選択し、典型的には、配合されるEG/PG比は、揮発性および反応性の差に より初期の(B):(C)の反応物の比率より高く、このため、この例については、約 1.5:1の初期の(B):(C)比を選択し、最終オリゴマーのEG/PG比を2: 1とする。 7.所望な部分的に重合したエステルについての所望な分子量範囲に相当する標 的完結指数を計算し、この計算は、第一に13C−NMRのピーク高さは存在する 様々な種の比率を正確に反映すること、第二に、測定をエチレングリコールエス テルについてだけ行なうが、ジ:モノエステル同じ比率はエチレンおよびプロピ レングリコールについて存在すること、という単純化する仮定に基づいている。 この計算は、また、完全に重合した試料は、グリコールとエステル交換によって 反応し、1個の遊離グリコールがポリマー中のグリコールの1個のジエステルと 反応して、ポリマーフラグメントの末端基として2個のグリコールのモノエステ ルを生成するという式にも基づいている。次に、平均分子量を所望な範囲にまで 減少させるのに要する開裂の数を決定し、この開裂度でのグリコールジエステル :モノエステルの比を決定する。これから、所望な開裂レベルでのエチレングリ コールのモノエステルおよびジエステルについての13C−NMRピークを決定し 、完結指数に転換する。簡単にするために、開裂はグリコールジエステル結合で だけ起こるものと仮定し、開裂したポリマーの分子量に対する攻撃グリコールの 寄与は無視する。この例では、計算結果は、下記の通りになる。 a.完全に重合し他標的の平均分子量 1594 b.所望なエステルの平均分子量 640 c.所望な標的分子量の分率(640/1594) 1/2.5 d.1/2.5によって減少した平均分子量を得るのに グリコールエステル交換による必要な開裂の数 1.5 e.標的を1.5倍に開裂するためのグリコールのモル数 1.5 f.平均の完全に重合した標的におけるグリコールのモル数 5 g.1.5開裂後のグリコールの総モル数 6.5 h.1.5開裂後のグリコールのモノエステル数 3 i.1.5開裂後のグリコールのジエステル数 3.5 j.1.5開裂後の13C−NMRにおける−63ppmでの ジエステル炭素(3.5ジエステル×2炭素/エステル) 7 (総てエチレングリコールと仮定) k.1.5開裂後の13C−NMRにおける−60ppmでの モノエステル炭素(3モノエステル×1炭素/エステル) 3 (総てエチレングリコールと仮定) l.63/60ピーク高さの比の計算値(7/3) 2.3 m.所望なエステルに対する完結指数の計算値 2.3 本発明に開示された分散助剤として有用なオリゴマーエステルは、所望なモノ マー単位を含み完結指数が所望の値より高いオリゴマーエステルから製造するこ ともできる。オリゴマーエステルを、エチレングリコール、またはエチレングリ コールとプロピレングリコールとの混合物と、加熱しながら混合して、オリゴマ ーの重合を反転させる。グリコールはオリゴマーを開裂させる作用をするので、 平均完結指数の低いオリゴマーエステルの混合物を提供する。好ましくは、エチ レングリコールとプロピレングリコールとの混合物を用いるときには、エチレン グリコール対プロピレングリコールの比率は、オリゴマーエステル中に含まれる 2種類のグリコールの比率とほぼ同じになる。オリゴマーエステルと混合するグ リコールの量は、所望な最終完結指数によって変化する。一般的には、グリコー ルの量を増せば、完結指数は低くなる。 1〜3のエチレンまたはプロピレン基を有し、オキシエチレンオキシ対オキシ −1,2−プロピレンオキシ単位の比率が約0.5:1を上回る末端キャップ単 位を含む分散助剤は、合成中または洗濯液に導入する際に望ましくない結晶化を 引き起こすことがある。アルキルベンゼンスルホン酸、クメンスルホン酸または トルエンスルホン酸のようなスルホン酸型のヒドロトロープ剤または安定剤を、 エステルの合成中に反応物と混合して、結晶化の問題を減少させることができる 。典型的には、安定剤を、エステル組成物の0.5重量%〜約20重量%、組成 物に加える。 (末端キャッピングおよび主鎖単位の同一性および特性に関する限り)本発明 の教示を考慮すれば、本発明のエステル組成物の多数の合成法は、上記の開示内 容から直接得られる。下記の更に詳細な例は、例示のためのものである。 実施例I 2−(2−ヒドロキシエトキシ)エタンスルホン酸ナトリウムの合成 マグネティックスターラーバー、pHプローブ、Therm-O-WatchTM(I2R)に 結合した温度計、冷却器を介して不活性ガス導入口を備えた1リットルの三つ口 丸底フラスコに、蒸留水400gをいれる。これを、激しく攪拌しながら30分 間水中に不活性ガスを通じることによって脱酸素する。これに、水酸化ナトリウ ム(40.0g、1.00モル、Mallinckrodt)を加える。溶液が均質になった ならば、系の不活性雰囲気を保持しながらClaisenヘッドを通ってガラス管を溶 液中に入れる。pHは、11を上回る。二酸化硫黄ガス(Air Products Co.)を 、約0.02モル/分で塩基性溶液に通じる。溶液のpHが約1時間で4.0ま で降下したならば、SO2の添加を中止する。溶液の温度を約85℃まで上げ、 その温度に保持する。不活性ガスを用いて送気管を洗浄し、残っているSO2を 除去する。次に、エチレンオキシド(Wright Brothers Corp.)を、約0.02 〜0.03モル/分の速度で加熱した淡黄色水溶液中に通じる。亜硫酸塩のイセ チオン酸塩への転換を、反応混合物0.50mlをヨウ素滴定によって観察する 。 亜硫酸塩が反応するに従い、溶液のpHが徐々に上昇する。亜硫酸塩の約98% が消費された直後に、反応混合物は弱アルカリ性になる。滴定により、亜硫酸塩 が本質的に残っていないことが示された終了時には、pHは9まで上昇する。こ の時点で、エチレンオキシドの添加を停止する。透明な溶液のpHを、5M硫酸 を少量添加することによって調整して、約pH5まで下げる。このpHの調整は 、pHが安定するまで(通常は、数分後)、必要なだけ繰返す。この時点で、あ らゆる微量の亜硫酸塩の残量は相当する量の30%H22を加えて酸化して、硫 酸塩とすることによって除去することができる。(あるいは、あらゆる残存亜硫 酸塩は、2−(2−ヒドロキシエトキシ)−エタンスルホン酸ナトリウムに転換 した後に酸化することができる。)生成するイセチオン酸溶液は、改質したイセ チオン酸塩へ転換するため直接用いることができる。 イセチオン酸塩溶液の2−(2−ヒドロキシエトキシ)エタンスルホン酸ナト リウムへの転換は、水酸化ナトリウム(4.00g、0.10モル、Mallinckro dt)、およびエチレングリコール(260g、5.9モル、Baker Chemical Co. )を加えることによって起こる。不活性雰囲気を保持しながら、pHプローブを 取り外し、改良したClaisenヘッドに置き換え、水を蒸留する。水が留出するに 従い、温度が徐々に約195℃まで上昇し、次いで、更に反応水が留出するので 約20時間保持される。反応混合物をメタンスルホン酸で中和して、pH7とす る。これにより、保存溶液407.9gが生成し、これは室温で部分的に結晶化 する。これは、オリゴマー製造に直接用いることができ、または2−(2−ヒド ロキシエトキシ)エタンスルホン酸塩を単離することが所望な場合には、微量の 一塩基性リン酸カリウム(2−(2−ヒドロキシエトキシ−エタンスルホン酸塩 の約1モル%)を緩衝剤として加え、過剰のエチレングリコールを真空下にて球 入り管装置でストリッピングを行なう。 改質したイセチオン酸塩、特にオキシアルキル化したイセチオン酸塩の合成は 、 イセチオン酸塩に対して過剰量のポリオール反応物を用いて行なうのが好ましい 。少なくとも2:1のポリオール対イセチオン酸塩のモル比が好ましい。更に他 の一層好ましい態様では、少なくとも5:1最も好ましくは約5:1〜約10: 1のモル比を用いる。ポリオール対イセチオン酸塩の比率を更に高くして、モノ スルホン酸生成物を有性にすることができる。理論によって限定しようとするも のではないが、過剰のポリオール反応物は所望なモノスルホン酸生成物を提供す ると考えられる。1:1以下の比率を用いると、ジスルホン酸生成物を主生成物 として得ることができる。 好ましいポリオールとしては、ジオール、トリオールおよびそれらの混合物、 例えばエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレ ングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペ ンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロ パンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、グリセリン、ジエチレ ングリコール、トリエチレングリコール、およびそれらの混合物が挙げられる。 反応は、任意の圧力、典型的には大気圧付近から約300psigで行なうこ とができる。反応の温度は、反応条件下でポリオールが留出する温度以下であり かつ形成した水を除去するのに十分高い、典型的には約150℃〜約250℃で あるべきである。 反応は、塩基触媒の存在下で行なうのが好ましい。塩基は、イセチオン酸反応 物の約1〜約25モル%に等しい量で存在する。塩基触媒の代わりに、ポリオー ルのヒドロキシル置換基の1個以上をアルコキシドに転換することができる。ポ リオールのアルコキシドを形成するのに用いられる好適な反応物としては、アル カリ金属、アルカリ酸化物、アルカリ水酸化物が挙げられる。特に好ましい反応 物としては、ナトリウム金属および水酸化ナトリウムが挙げられる。 反応の終了点は、用いる塩基および反応を行なう温度によって変わる。典型的 には、理論上の水の大半が反応容器から留出するまで、反応を続ける。イセチオ ン酸塩と改質イセチオン酸塩との混合物が所望な場合には、理論上の改質イセチ オン酸塩の所望な分率が生成するまで反応を行なうことができる。これは、反応 容器から留出した理論上の水の分率に基づいて計算することができる。 更に、改質イセチオン酸化合物を単離することが所望な場合には、過剰のポリ オールが揮発性であってその除去が容易であることが好ましい。気化によって過 剰のポリオールを除去する前に、塩基性触媒を中和してストリッピングの際に系 のpHを中性付近に保持するようにするのが好ましい。このためには、少量の緩 衝剤、例えばリン酸アルカリを系に添加するのがよいことがある。過剰のポリオ ールの除去は、約100mmHg未満の真空下で行なうのが好ましい。 実施例II ステンレス鋼製反応装置を用いる2−(4−ヒドロキシブトキシ)エタンスルホ ン酸ナトリウムの合成 1リットルのステンレス鋼製反応装置に、三つ口のガラス製カバーを取り付け 、所定位置に固定する。蓋の一つの口を通して、一端にテフロン製の攪拌羽根を 備えたガラス棒を挿入する。このガラス棒を、攪拌の目的でモーターに接続する 。蓋の他の口には、熱電対および温度制御装置(Tehrm-O-WatchTMI2R)、および 蒸留のための改良Claisenヘッドと冷却器のセットが備えている。この反応フラ スコに、イセチオン酸のナトリウム塩(Aldrich、50.2g、0.339モル )および等重量の水を加える。イセチオン酸のナトリウム塩が完全に溶解するま で、混合物を攪拌する。過酸化水素(Aldrich、30重量%水溶液、総ての微量 の亜硫酸塩を酸化するため)1滴を反応溶液に加え、溶液を約1時間攪拌する。 この時点で、溶液を試験すると、指示薬ストリップでのペルオキシドの存在につ いて弱陽性を示す。1,4−ブタンジオール(Aldrich、213.6g、2.3 7モル)および水酸化ナトリウム(Mallinkrodt、1.36g、0.034モル )をフラス コに加える。反応混合物を、アルゴン雰囲気下で225℃で4時間加熱すると、 水が反応容器から留出する。粘稠な生成物混合物の温度を90℃まで下げる。こ の温度で、溶液のpHを調整し、メタンスルホン酸(Aldrich)で中和する。生 成物混合物を脱イオン水に溶解して、30%溶液を形成する。溶液を1リットル の一つ口の丸底フラスコに移す。このフラスコに、少量の一塩基性リン酸カリウ ム(Aldrich、2.6g、0.019モル、イセチオン酸のナトリウム塩の量に 対して6モル%)を加え、ストリッピング操作中にpHが変化するのを防止する 。この時点で、溶液のpHは約5.5となる。pHを、1N NaOH溶液およ びpHメーターを用いて再調整して7とする。水のほとんどを、アスピレーター 真空下で65℃でRotavapor(Buchi)上でストリップする。次に、フラスコを、 2mmHgの真空下でクーゲルロー(Kugelrohr)装置(Aldrich)に据える。クーゲ ルローの温度を、170℃に1.5時間保持して過剰の1,4−ブタンジオール および最後に残った微量の水を除去する。生成物は明るい黄色の脆い固形物であ る。 13C−NMR(D2O中)は、〜25ppm(−CH2CH2OH)、〜28p pm(−OCH2CH2CH2CH2OH)、〜50ppm(NaSO3CH2−) 、〜61.5ppm(−CH2CH2OH)、〜65ppm(NaSO3CH2CH2 OCH2−)、および〜70.6ppm(NaSO3CH2CH2O−)に特徴的 な共鳴を示す。同様に、1H−NMR(D2O中)は、4プロトンに対して〜1. 7ppm(−OCH2CH2CH2CH2OH)、2プロトンに対して〜3.3pp m(NaSO3CH2−)、4プロトンに対して〜3.7ppm(−OCH2CH2 CH2CH2OH)および2プロトンに対して〜3.9ppm(NaSO3CH2C H2O−)に共鳴を示す。積分値は過剰のブタンジオールを完全に除去したもの と一致する。 実施例III 2−(2−ヒドロキシエトキシ)エタンスルホン酸ナトリウム、一ナトリウム 塩、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、およびテレフタル酸 ジメチルから作成したエステル組成物。この実施例では、本発明によるエステル 組成物であって、主鎖が本質的なエチレングリコールおよび非本質的な1,2− プロピレングリコールの混合物を含むものを説明する。 1リットルの三つ口丸底フラスコに、マグネティックスターラーバー、改良Cl aisenヘッド、温度計、温度制御装置(Therm-O-WatchTM,12R)、および蒸留用の冷 却器セットを取り付ける。この反応フラスコに、試薬2−(2−ヒドロキシエト キシ)エタンスルホン酸ナトリウム(実施例Iと同様にして製造、40.1g、 0.209モル)、テレフタル酸ジメチル(Aldrich、80.8g、0.416 モル)、エチレングリコール(Baker、105.0g、1.69モル)、プロピ レングリコール(Baker、120.3g、1.58モル)、および触媒チタン( IV)プロポキシド(porpoxide)(Aldrich、0.058g、総反応重量の0.0 2%)を加える。また、ヒドロトロープ剤のクメンスルホン酸ナトリウム、トル エンスルホン酸ナトリウム、およびキシレンスルホン酸ナトリウム(いずれもRu etgers-Nease社製、それぞれ4.8g、それぞれは最終ポリマー重量の4%であ る)を加える。メタノールおよび水が反応容器から留出するので、反応混合物を アルゴン雰囲気下にて180℃の定温で1日加熱して、プレポリマー反応生成物 を生じる。このプレポリマー溶液81.7gを1リットルの一つ口丸底フラスコ にあけ、2mmHg真空下にてクーゲルロー装置(Aldrich)に置く。クーゲルロ ーの温度を240℃に上昇させ、この温度に6分間保持する。この時点で、熱源 のスイッチを切り、フラスコを連続真空下にて室温まで30分間放冷する。所望 なオリゴマーの収率は、不透明な淡黄色ガラス状物質37.6gである。13C− NMR(DMSO−d6中)は、〜63.2ppmにエチレングリコ ールのジエステル(−C(O)O 22OC(O)−)についての共鳴を、 〜59.2ppmにエチレングリコールのモノエステル(−C(O)O 22OH)についての共鳴を示す。ジエステルピークの高さ対モノエステルピー クの高さの比は、完結指数(CI)2.8に対しては2.8:1.0となること が判った。1H−NMR(DMSO−d6中)は、〜7.9ppmにテレフタル酸 基の芳香族プロトンについて共鳴を、〜2.8ppmに2−(2−ヒドロキシエ トキシ)エタン−スルホン酸塩から誘導されるキャッピング基の硫黄に隣接する プロトン(−C 2SO3Na)について共鳴を示す。〜4.7ppmのエチレン グリコールのジエステルのメチレン基におけるプロトンのピーク面積対約5.4 ppmのプロピレングリコールのジエステルのメチン(methyne)プロトンのピー ク面積の比を測定する。これから、配合されたエチレン/プロピレングリコール のモル比(EG/PG比)は、1.6と計算される。完成したポリマーの少量の 試料をねじ蓋付きバイアル瓶に入れ、微細粒子に粉砕する。十分な量の脱イオン 水を加えて、2重量%溶液を作成する。ポリマーは最初のうちは溶解して透明溶 液を形成するが、2時間経過すると不透明な乳白色になる。 実施例IV m−スルホ安息香酸、一ナトリウム塩、エチレングリコール、プロピレングリ コール、5−スルホイソフタル酸ジメチル、ナトリウム塩、およびテレフタル酸 ジメチンから作成したエステル組成物。この実施例では、本発明によるエステル 組成物において、エステル分子がスルホン化単位を配合する主鎖を有するものを 説明する。 マグネティックスターラーバー、改良Claisenヘッド、冷却器(蒸留用セット )、温度計、および温度制御装置(Therm-O-WatchTM,I2R)を備えた1リットルの 三つ口丸底フラスコに、m−スルホ安息香酸の一ナトリウム塩(50.0g)0 .223モル)、テレフタル酸ジメチル(237.9g、1.22モル)、 5−スルホイソフタル酸ジメチルのナトリウム塩(Aldrich、66.0g、0. 223モル)、エチレングリコール(Baker、103.7g、1.67モル)、 プロピレングリコール(Fisher、127.1g、1.67モル)、チタン(IV)プ ロポキシド(Aldrich、0.10g、総反応重量の0.02%)、酢酸ナトリウ ム(Baker、0.73g、5−スルホイソフタル酸ジメチルのナトリウム塩およ びm−スルホ安息香酸の一ナトリウム塩の2モル%)、クメンスルホン酸ナトリ ウム(Ruetgers-Nease、14g、最終ポリマー重量の4%)、キシレンスルホン 酸ナトリウム(Ruetgers-Nease、14g、最終ポリマー重量の4%)、およびト ルエンスルホン酸ナトリウム(Ruetgers-Nease、14g、最終ポリマー重量の4 %)を加える。この混合物を180℃に加熱し、メタノールおよび水が反応容器 から留出するので、アルゴン下でこの温度に2晩保持する。この材料(プレポリ マー)の〜224gを1リットルの一つ口丸底フラスコに移し、約20分かけて 約2mmHgでクーゲルロー装置(Aldrich)中で240℃まで徐々に加熱し、 その温度に10分間保持する。次いで、反応フラスコを真空下にて極めて速やか に室温付近まで空冷する(〜30分)。この反応により、黄色のぱりぱりしたガ ラス状生成物として所望なオリゴマー139gが得られる。 13C−NMR(DMSO−d6)は、〜63.2ppmに−C(O)O 22O(O)C−についての共鳴(ジエステル)と、59.4ppmに−C(O )O2CH2OHについての共鳴(モノエステル)を示す。ジエステルピーク 対モノエステルピークの比は、完結指数[C.I.(63/60)]1.4に対 しては1.4:1.0となると測定される。 1H−NMR(DMSO−d6)は、〜8.4ppmにスルホイソフタル酸芳香 族水素を表す共鳴、〜8.3ppmにスルホ安息香酸芳香族水素の一つを表す共 鳴、および〜7.9ppmにテレフタル酸芳香族水素を表す共鳴を示す。〜4. 7ppmにおけるエチレングリコールのジエステルのメチレン基について のピーク対〜5.4ppmにおけるプロピレングリコールのジエステルのメチレ ンプロトンについてのピーク面積の比を測定する。これから、配合されるエチレ ン/プロピレングリコールのモル比(EG/PG比)は、1.5:1と計算され る。少量の材料をバイアル瓶に秤量し、35重量%溶液を作成するのに十分な蒸 留水を加え、バイアル瓶を激しく攪拌することによって、溶解度を試験する。こ の材料は、これらの条件下では大部分は溶解する。生成する乳状の溶液は、数時 間後にはゲル化する。 2mmHgで、前記プレポリマーの194g試料をクーゲルロー装置上で24 0℃にて20分間加熱すると、EG/PG=1.4およびCI(63/60)= 2.3の黄色のぱりぱりしたガラス状生成物150gを生じる。この物質は、前 記条件下で可溶性である。これは、透明な溶液を生じるが、約1日後には濁りを 生じる。 前記オリゴマーのそれぞれ約100gを、保持する。残りの材料を1リットル の丸底フラスコで合わせて、約2mmHgで、クーゲルロー装置上で240℃で 15分間加熱すると、EG/PG=1.4およびCI(63/60)=4.9の 黄色のぱりぱりしたガラス状生成物67.2gを生じる。この物質は、前記条件 下では可溶性である。これは、透明な溶液を生じるが、約3日後には濁りを生じ る。 完結指数が1.4〜4.9であるオリゴマーは、汚れ懸濁剤として直接用いら れる。 実施例V m−スルホ安息香酸一ナトリウム塩、エチレングリコール、5−スルホイソフタ ル酸ジメチルのナトリウム塩、およびテレフタル酸ジメチルから作成したエステ ル組成物。この実施例では、完結指数が低い本発明によるエステル組成物を例示 する。 マグネティックスターラーバー、改良Claisenヘッド、冷却器(蒸留用セット )、温度計、および温度制御装置(Therm-O-WatchTM,I2 R)を備えた250mlの 三つ口丸底フラスコに、3−スルホ安息香酸一ナトリウム塩(Eastman Kodak、 30.3g、0.135モル)、テレフタル酸ジメチル(Aldrich、65.6g 、0.338モル)、5−スルホイソフタル酸ジメチルのナトリウム塩(Aldric h、20.0g、0.0675モル)、エチレングリコール(Baker、41.9g 、0.675モル)、水和したモノブチルスズオキシド(M&T Chemicals、0. 32g、総反応重量の0.2%)、および酢酸ナトリウム(MCB、0.33g、 スルホ安息香酸の一ナトリウム塩および5−スルホイソフタル酸ジメチルのナト リウム塩の和の2モル%)を加える。この混合物を180℃に加熱し、メタノー ルおよび水が反応容器から留出するので、アルゴン下でこの温度に1晩保持する 。この時点の反応混合物で測定した13C−NMRは、幾らかのメチルエステルが 残留していることを示す。更に約20gのエチレングリコールを加え、更に18 時間加熱を継続すると、残留メチルエステルが検出されない物質を生じる。この 物質を1000mlの一つ口丸底フラスコに移し、約20分かけて徐々に240 ℃まで約0.5mmHgでクーゲルロー装置(Aldrich)中で加熱し、そこに2 .5時間保持する。次に、反応フラスコを、真空下にて室温付近まで極めて速や かに空冷する(〜30分)。この反応は、オレンジ色のガラス状生成物として所 望なオリゴマー約110gを生成する。13C−NMR(DMSO−d6)は、〜 63.2ppmに−C(O)O 22O(O)C−(ジエステル)について の共鳴、および〜59.4ppmに−C(O)O2CH2OH(モノエステル )についての共鳴を示す。ジエステル対モノエステルピークの高さの比を測定す ると、完結指数6.8については6.8:1となる。1H−NMR(DMSO− d6)は、〜8.4ppmにスルホイソフタル酸の芳香族水素を表す共鳴、およ び〜7.9ppmにテレフタル酸の芳香族水素を表す共鳴を示す。少量の物 質を2個のバイアル瓶に秤量し、これを粉砕し、5重量%および10重量%溶液 を作成するのに十分な蒸留水を加え、バイアル瓶を激しく攪拌することによって 、溶解度を試験する。この物質は、これらの条件下で溶解する。 実施例VI 2−(2−ヒドロキシエトキシ)エタンスルホン酸ナトリウム、テレフタル酸ジ メチル、5−スルホイソフタル酸ジメチルのナトリウム塩、エチレングリコール 、およびプロピレングリコールをヒドロトロープ安定剤と混合したものから作成 したエステル組成物。この実施例では、完結指数の低い本発明によるエステル組 成物を例示する。 1リットルの三つ口丸底フラスコに、マグネティックスターラーバー、改良Cl aisenヘッド、温度計、温度制御装置(Therm-O-WatchTM,12R)、および蒸留用の冷 却器セットを取り付ける。この反応フラスコに、2−(2−ヒドロキシエトキシ )エタンスルホン酸ナトリウム(実施例Iと同様にして製造、75.0g、0. 390モル)、テレフタル酸ジメチル(Aldrich、189.3g、0.975モ ル)、5−スルホイソフタル酸ジメチルのナトリウム塩(Aldrich、57.8g 、0.195モル)、エチレングリコール(Baker、193.7g、3.12モ ル)、およびプロピレングリコール(Baker、237.4g、3.12モル)を 加える。また、酢酸ナトリウム(Baker、0.320g、5−スルホイソフタル 酸ジメチルのナトリウム塩の2モル%)、触媒としてのチタン(IV)プロポキシ ド(Aldrich、0.126g、総反応重量の0.02%)、ヒドロトロープ剤の クメンスルホン酸ナトリウム、トルエンスルホン酸ナトリウム、およびキシレン スルホン酸ナトリウム(いずれも、Ruetgers-Nease社製、それぞれ12.9g、 それぞれは最終ポリマー重量の4%である)を加える。メタノールおよび水が反 応容器から留出するので、反応混合物をアルゴン雰囲気下にて180℃の定温で 2日間加熱して、プレポリマー反応生成物を生じる。 この時点で、プレポリマー溶液80.5gを1リットルの一つ口丸底フラスコ にあけ、2mmHg真空下にてクーゲルロー装置(Aldrich)中に置く。クーゲル ローの温度を240℃に上昇させ、20分間保持する。加熱要素のスイッチを切 り、ポリマーを含むフラスコを連続真空下にて30分間放冷する。所望なオリゴ マーの収率は、半透明の淡黄色ガラス状物質36.6gである。13C−NMR( DMSO−d6中)は、〜63.2ppmにエチレングリコールのジエステル( −C(O)O 22OC(O)−)についての共鳴を、〜59.2ppmに エチレングリコールのモノエステルについての共鳴を示す。ジエステルピークの 高さ対モノエステルピークの高さの比は、完結指数(CI)3.9に対しては3 .9:1となることが判った。 1H−NMR(DMSO−d6中)は、〜8.4ppmにスルホイソフタル酸基 の芳香族プロトンについて共鳴を、〜7.9ppmにテレフタル酸基の芳香族プ ロトンについての共鳴、および〜2.8ppmに2−(2−ヒドロキシエトキシ )エタン−スルホン酸ナトリウムから誘導されるキャッピング基の硫黄に隣接す るプロトン(−C 2SO3Na)について共鳴を示す。〜4.7ppmのエチレ ングリコールのジエステルのメチレン基におけるプロトンのピーク面積対〜5. 4ppmのプロピレングリコールのジエステルのメチレン(methyne)プロトンの ピーク面積の比を測定し、1.7:1であることを見いだしている。これから、 配合されたエチレン/プロピレングリコールのモル比(EG/PG比)は、1. 7と計算される。 完成したポリマーの少量の試料をねじ蓋付きバイアル瓶に入れて、溶解度の試 験を行なう。これを粉砕して、十分な脱イオン水を加えて、35重量%溶液を作 成する。ポリマーは最初のうちは溶解して透明溶液を形成するが、3時間後には 、溶液は乳白色になる。溶液は2日後にゲルを形成する。 プレポリマーの第二の部分(80.5g)を1リットルの一つ口丸底フラスコ に加えて、上記と同様にクーゲルロー装置に置く。しかしながら、このプロトン を240℃で5分間だけ加熱する。DMSO−d6中で、生成するポリマーにつ いて測定したNMRスペクトルは、前記と同様の方法によってCI=1.3およ びEG/PG=〜1.7となる。このポリマーの18.5gを、500mlの一 つ口丸底フラスコに加え、真空下にてクーゲルロー装置に戻す。クーゲルローの 温度を再度240℃まで上昇させ、この温度に30秒間だけ保持する。この時点 でのNMRスペクトルから、CI=2.0およびEG/PG=〜1.7となる。 この所望なポリマーの収率は、半透明淡黄色のガラス状物質17.5gである。 このポリマーの35重量%溶液を、脱イオン水で作成する。溶液は最初のうちは 透明であるが、1時間以内に濁りを生じ、5時間以内にゲル化する。 プレポリマーの第三の部分(81.3g)を1リットルの一つ口丸底フラスコ に加えて、上記と同様の圧力および温度で加熱する。このプロトンを240℃で 5分間だけ加熱する。NMRスペクトルデータは、前記と同様の方法によってC I=1.4およびEG/PG=〜1.7である。このポリマーの一部(17.1 g)を、500mlの一つ口丸底フラスコに加え、上記と同様の条件でクーゲル ローで加熱する。240℃の温度を1分間だけ保持する。スペクトルデータは、 CI=2.3およびEG/PG=〜1.7である。このポリマーの収率は、半透 明淡黄色のガラス状物質16.4gである。このポリマーの35重量%溶液を、 前記ポリマーと同様にして脱イオン水で作成する。溶液は最初のうちは透明であ るが、1時間以内に濁りを生じ、6〜24時間以内にゲル化する。 完結指数が1.3〜3.9の範囲にある試料は、汚れ懸濁剤として直接用いら れる。 試験法 オリゴマー化の程度は、オリゴマー構造に配合されるエチレングリコールにつ いてのジエステル:モノエステル比に比例する完結指数から計算することができ る。完結指数が低いオリゴマーは、エチレングリコールの割合が比較的低いので 、オリゴマー化度は低い。完結指数が高いオリゴマーは、エチレングリコールの 割合が比較的高いので、オリゴマー化度は高い。理論的限界としては、完全にジ キャッピングしたオリゴマーは総てがエチレングリコールのジエステルであり、 モノエステルはなく、完結指数は無限大になる。 下記の試験法を用いて、本発明の分散助剤の「完結指数」を決定することがで きる。 1.分散助剤を溶融体として十分に混合して、典型的なサンプリングを確実に 行ない、融点を上回る温度からガラス化温度より十分低い温度、例えば45℃以 下まで速やかに冷却する。 2.バルク分散助剤の固形試料を採取する。 3.1%v/vテトラメチルシラン(Aldrich Chemical Co.)を含むメチルスル ホキシド)−d6中での分散助剤の10%溶液を作成する。必要ならば、90〜 100℃まで加温を行なうことによって、分散助剤を実質的に完全に溶解させる 。 4.溶液を、180×5mmのNMR試料管(Wilmad Scientific Glass,507 -pp-7 Royal Imperial thin-walled 5mm NMR 試料管、8″)に入れる。 5.13C−NMRスペクトルを、下記の条件下で得る。 a.General Electric QE-300 NMR 装置、 b.プローブ温度=25℃、 c.1パルス配列、 d.パルス幅=6.00マイクロ秒 =30度、 e.取得時間=819.20msec、 f.リサイクル時間=1.00秒、 g.取得回数=5000、 h.データーサイズ=32768、 i.ラインブロードニング=3.00Hz、 j.スピン速度=13rps、 k.観察: 周波数=75.480824MHz、 スペック幅=20,000Hz、 ゲイン=60*8、 l.デカップラー: 標準幅のバンド、64変調、 周波数=4.000ppm、 出力=2785/3000、 m.プロットスケール: 510.64Hz/cm、 6.7652ppm/cm、 225.00〜−4.99ppm。 6.63.0〜63.8ppmの領域に見られる最大の共鳴の高さ(「63ピ ーク」と表され、エチレングリコールのジエステルに関連)を測定する。(これ は、具体的な条件下では単一ピークとして観察されることが多いが、余りよく分 解されていない多重線として現われることがある)。 7.59〜59.7ppmの領域見られおよびエチレングリコールのモノエス テルと関連した最大の共鳴の高さ(「60ピーク」として表される)を測定する 。(これが、ベースラインと区別するのに十分な大きさであるときには、これは 具 体的な条件下では通常は単一ピークとなると思われる)。 8.完結指数を、「60ピーク」に対する「63ピーク」についての高さの比 として計算する。 分散助剤がオキシ−1,2−オキシプロピレンオキシ単位を含むが、オキシエ チレンオキシ単位はほとんどまたは全く含まない特別な場合には、エチレングリ コールのジ−およびモノエステルに基づいた完結指数は測定出来ない。これらの 場合には、完結指数は、プロピレングリコールジエステル(約1.4ppm)お よびプロピレングリコールモノエステル(約1.1〜1.3ppmの範囲)につ いてのプロトンNMR(pmr)の共鳴を用いることによって計算することがで きる。これらの共鳴を積分し、比率を測定する。次に、得られる比率に2の因子 を掛け、これを炭素NMR共鳴から誘導される完結し吸うと同じ基礎に転換する 。これは、次のような式として表すことができる。 (1.4ppmのpmrピーク面積)(2)/(1.1〜1.3ppmのpmrピ ーク面積)=完結指数洗剤組成物における分散助剤の使用 本発明のエステルは、典型的には液体洗 剤、顆粒状の洗濯洗剤または洗濯バーに見られるもののような通常の洗剤成分と 洗濯において適合する種類の分散助剤として、特に有用である。また、これらの エステルは、本質的なエステル組成物および通常の洗剤成分を含んでなる洗濯添 加剤または前処理組成物に有用である。 1965年4月13日に発行されたOkenfussの米国特許第3,178,370 号明細書には、洗濯洗剤バーとその製造法とが記載されている。1980年9月 23日発行のAndersonのフィリピン国特許第13,778号明細書には、合成洗 剤洗濯バーが記載されている。各種の押出法による洗濯洗剤バーの製造法は、当 該技術分野で周知である。洗剤用界面活性剤 本発明によって提供される完全に処方された洗剤組成物に 含まれる洗剤用界面活性剤の量は、使用される特定の界面活性剤および所望な効 果によって組成物の約1重量%〜約99.9重量%の範囲で変化することができ る。好ましくは、洗剤用界面活性剤は、組成物の約5重量%〜約80重量%であ る。 洗剤用界面活性剤は、ノニオン性、アニオン性、両性、双性イオン性またはカ チオン性であることができる。これらの界面活性剤の混合物を用いることもでき る。本発明の好ましい洗剤組成物は、アニオン性界面活性剤の価格−有効性と、 本発明のアニオン性オリゴマーエステルのこれらの界面活性剤との増加した適合 性とを合せ持っている。好ましい洗剤組成物は、アニオン性の洗剤用界面活性剤 またはアニオン性界面活性剤と他の界面活性剤、具体的にはノニオン性界面活性 剤との混合物を含んでいる。 本発明で有用な界面活性剤の非制限的例としては、通常のC11〜C18アルキル ベンゼンスルホン酸塩、および第一およびランダムアルキル硫酸塩、C10〜C18 アルキルアルコキシ硫酸塩、C10〜C18アルキルポリグリコシドおよびそれらの 対応する硫酸化されたポリグリコシド、C12〜C18α-スルホン化された脂肪酸 エステル、C12〜C18アルキルおよびアルキルフェノールアルコキシレート(特 に、エトキシレートおよび混合エトキシ/プロポキシ)、C12〜C18ベタインお よびスルホベタイン(「スルタイン」)、C10〜C18アミンオキシドなどが挙げ られる。他の通常の有用な界面活性剤は、標準的なテキストに記載されている。 本発明で特に有用な補助的なノニオン性界面活性剤の一つの特定の種類は、下 記の式を有するポリヒドロキシ脂肪酸アミドを含んでいる。 (式中、 R1はH、C1〜C8ヒドロカルビル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプ ロピルまたはそれらの混合物であり、好ましくはC1〜C4アルキルであり、更に 好ましくはC1またはC2アルキルであり、最も好ましくはC1アルキル(すなわ ち、メチル)であり、R2はC5〜C32ヒドロカルビル残基、好ましくは直鎖のC7 〜C19アルキルまたはアルケニルであり、更に好ましくは直鎖のC9〜C17アル キルまたはアルケニルであり、最も好ましくは直鎖のC11〜C19アルキルまたは アルケニル、またはそれらの混合物であり、Zは鎖に直接結合した少なくとも2 個(グリセルアルデヒドの場合)または少なくとも3個のヒドロキシル(他の還 元糖の場合)を有する線状のヒドロカルビル鎖を有するポリヒドロキシヒドロカ ルビル残基、またはそのアルコキシル化誘導体(好ましくはエトキシル化または プロポキシル化誘導体)である。) Zは、好ましくは還元的アミノ化反応で還元糖から誘導され、更に好ましくは Zはグリシチル残基である。好適な還元糖としては、グルコース、フルクトース 、マルトース、ラクトース、ガラクトース、マンノース、およびキシロース、並 びにグリセルアルデヒドが挙げられる。原料としては、高デキストローストウモ ロコシシロップ、高フルクトーストウモロコシシロップ、および高マルトースト ウモロコシシロップ、並びに前記の個々の糖を用いることができる。これらのト ウモロコシシロップは、Zの糖成分の混合物を生成することができる。これは、 他の好適な原料を除外しようとするものではないことを理解すべきである。Zは 、好ましくは −CH2−(CHOH)n−CH2OH、 −CH(CH2OH)−(CHOH)n-1−CH2OH、 −CH2−(CHOH)2(CHOR′)−(CHOH)−CH2OHからなる群 から選択され、但し、nは1〜5の整数であり、R′はHまたは環状の単糖類 または多糖類、およびそれらのアルコキシル化誘導体である。最も好ましくは、 nが4のグリシチルであり、特に−CH2−(CHOH)4−CH2OHである。 式(I)において、R1は、例えばN−メチル、N−エチル、N−プロピル、N− イソプロピル、N−ブチル、N−イソブチル、N−2−ヒドロキシエチル、また はN−2−ヒドロキシプロピルであることができる。泡立ちを最高にするには、 R1はメチルまたはヒドロキシアルキルが好ましい。低めの泡立ちが所望なとき には、R1はC2〜C8アルキルが好ましく、特にn−プロピル、イソプロピル、 n−ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、および2−エチルヘキシルであ る。 R2−CO−N<は、例えばココアミド、ステアルアミド、オレアミド、ラウ ルアミド、ミリストアミド、カプリックアミド、パルミトアミド、獣脂アミドな どであることができる。洗剤ビルダー 本発明の任意の洗剤組成物は、無機硬度の制御を容易にする目 的で、無機および/または有機洗剤ビルダーを含む。これらのビルダーを用いる ときには、これらのビルダーは、組成物の約5重量%〜約80重量%、好ましく は約10重量%〜約50重量%である。 無機洗剤ビルダーとしては、ポリリン酸(例えば、トリポリリン酸、ピロリン 酸、およびガラス状のポリマー性メタリン酸)、ホスホン酸、フィト酸、ケイ酸 、炭酸(例えば、重炭酸およびセスキ炭酸)、硫酸、およびアルミノケイ酸のア ルカリ金属、アンモニウムおよびアルカノールアンモニウム塩が挙げられるが、 これらに限定されない。しかしながら、幾つか場合には、非リン酸ビルダーが必 要とされる。 ケイ酸ビルダーの例は、ケイ酸アルカリ金属、特にSiO2:Na2Oの比が1 .6:1〜3.2:1の範囲にあるもの、および層状ケイ酸塩、例えば1987 年5月12日にH.P.Rieckに発行された米国特許第4,664,839号明細 書に記載されており、「SKS」の商品名でHoechstから発売されている層状ケ イ酸ナトリウムであり、SKS−6は特に好ましい層状のケイ酸ビルダーである 。 炭酸塩ビルダーの例は、1973年11月15日に公表されたドイツ国特許出 願第2,321,001号明細書に開示されている炭酸アルカリ土類およびアル カリ金属である。 アルミノケイ酸塩ビルダーは、本発明に特に有用である。好ましいアルミノケ イ酸塩は、下記の式を有するゼオライトビルダーである。 Naz[(AlO2z(SiO2y]・xH2O (式中、zおよびyは少なくとも6の整数であり、z体yのモル比は1.0〜約 0.5の範囲にあり、xは約15〜約264の整数である)。 有用なアルミノケイ酸塩のイオン交換材料は、市販されている。これらのアル ミノケイ酸塩は、構造が結晶性または非晶質のものであることができ、また天然 に存在するアルミノケイ酸塩であることもまたは合成的に誘導されたものである こともできる。アルミノケイ酸塩のイオン交換材料の製造法は、1976年10 月12日に発行されたKrummelらの米国特許第3,985,669号明細書に開 示されている。本発明で用いられる好ましい合成の結晶性アルミノケイ酸塩のイ オン交換材料は、ゼオライトA、ゼオライトP(B)およびゼオライトXの名称 で発売されている。 有機ビルダーとしては、エーテルポリカルボキシレートおよびエーテルヒドロ キシポリカルボキシレートのようなポリカルボキシレート化合物、無水マレイン 酸とエチレンまたはビニルメチルエーテルとのコポリマー、1,3,5−トリヒ ドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸、カルボキシメチルオキシコハ ク酸、エチレンジアミン四酢酸およびニトリロ三酢酸のようなポリ酢酸の各種ア ルカリ金属、アンモニウムおよび置換アンモニウム塩、並びにメリット酸、コハ ク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン−1,3,5−トリカルボ ン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸などのポリカルボン酸、およびそれらの 可溶性塩が挙げられるが、それらに限定されない。 クエン酸ビルダー、例えばクエン酸およびその可溶性塩(特に、ナトリウム塩 )は、顆粒状組成物に用いることもでき、取り分けゼオライトおよび/または層 状のケイ酸ビルダーと組み合わせて用いることもできる好ましいポリカルボン酸 ビルダーである。 3,3−ジカルボキシ−4−オキサ−1,6−ヘキサンジオエートおよび19 86年1月28日に発行されたBushの米国特許第4,566,984号明細書に 開示されている関連化合物も、本発明の洗剤組成物に好適である。有用なコハク 酸ビルダーとしては、C5〜C20アルキルおよびアルケニルコハク酸、およびそ の塩が挙げられる。 脂肪酸、例えばC12〜C18モノカルボン酸も、単独でまたは前記ビルダー、具 体的にはクエン酸および/またはコハク酸ビルダーと組み合わせて組成物に配合 して、追加のビルダー活性を提供することができる。このような脂肪酸を使用す ると、通常は泡立ちが減少するので、処方者はこれを考慮すべきである。 リンを基剤とするビルダーを用いることができる場合、および具体的には手洗 い洗濯操作に用いるバーの処方では、周知のトリポリリン酸ナトリウム、ピロリ ン酸ナトリウムおよび正リン酸ナトリウムなどの各種アルカリ金属リン酸塩を用 いることができる。エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホネートおよび他 の既知のホスホネート(例えば、米国特許第3,159,581号、第3,21 3,030号、第3,422,021号、第3,400,148号および第3, 422,137号明細書を参照されたい)などのホスホン酸ビルダーを用いるこ ともできる。任意の洗剤成分 界面活性剤およびビルダーの他に、本発明の組成物は、場合 によっては、1種類以上の通常の洗剤補助材料またはクリーニング性能、クリー ニングを行なう基材の処理を促進または増大し、または洗剤組成物の美観を改良 するための他の材料を含むことができる。通常の技術によって確立された使用濃 度で(通常は、洗剤組成物の0〜約20%)本発明の洗剤組成物に包含すること ができる他の任意成分としては、溶媒、ヒドロトロープ剤、可溶化剤、汚れ放出 剤、キレート化剤、粘土汚れ除去/再付着防止剤、ポリマー性分散助剤、加工助 剤、変色防止および/または腐食防止剤、染料、充填剤、蛍光増白剤、殺菌剤、 pH調節剤(モノエタノールアミン、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウムなど) 、香料、布帛柔軟化成分、帯電防止剤、漂白剤、漂白活性剤、漂白安定剤、泡抑 制剤、起泡増進剤などが挙げられる。洗剤用酵素 場合によっては、本発明に用いられる組成物は、洗剤用酵素を含 む。洗剤用酵素は、タンパク質を基剤とする、炭水化物を基剤とする、またはト リグリセリドを基剤とする汚れなどの除去を包含する多種多様な布帛の洗濯の目 的で、および亡命染料(refugee dye)移りを防止するために加えられる。配合さ れる酵素としては、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、および ペルオキシダーゼ、並びにそれらの混合物が挙げられる。他の種類の酵素を配合 することもできる。それらは、植物、動物、細菌、カビおよび酵母性の任意の好 適な起源のものでよい。しかしながら、それらの選択は、pH−活性および/ま たは最適安定性、熱安定性、安定性対活性洗剤、ビルダーなどの幾つ化の要員に よって支配される。これに関しては、細菌またはカビ性の酵素、例えば細菌性の アミラーゼおよびプロテアーゼ、およびカビ性のセルラーゼが好ましい。 酵素は、通常は、組成物1g当たり活性酵素約5mgまでの重量、更に典型的 には約0.01mg〜約3mgを提供するのに十分な濃度で配合される。換言す れば、本発明の組成物は、典型的には市販の高疎性材を約0.001重量%〜約 5重量%、好ましくは0.01重量%〜1重量%含む。酵素は、通常は組成物1 g当たり0.005〜0.1アンソン単位(AU)を提供するのに十分な濃度で これらの市販製剤に含まれる。 広範囲の酵素材料およびそれらを合成洗剤顆粒に配合するための手段は、19 71年1月5日にMcCartyらに発行された米国特許第3,553,139号明細 書に開示されている。酵素は、1978年7月18日発行されたPlaceらの米国 特許第4,101,457号明細書、および1985年3月26日に発行された Hughesの米国特許第4,507,219号明細書にも開示されている。洗剤に使 用するための酵素は、各種の手法で安定化することができる。酵素の安定化法は 、1981年4月14日にHornらに発行された米国特許第4,261,868号 明細書、1971年8月17日にGedgeらに発行された米国特許第3,600, 319号明細書、および1986年10月29日に公表された、Venegasの欧州 特許出願公表第0 199 405号、出願番号第86200586.5号明細 書に開示され、例示されている。酵素安定化系は、例えば米国特許第4,261 ,868号、第3,600,319号および第3,519,570号明細書にも 記載されている。前記の開示内容の総てをその開示の一部として、本明細書に引 用する。使用法 本発明の分散助剤は、水性の布帛洗濯液中で少なくとも約1ppm、 好ましくは約1〜約50ppm、最も好ましくは約5〜約30ppmの濃度で、 典型的な洗剤成分の存在下にて、水性、好ましくはアルカリ性(約6.5〜約1 1、更に好ましくは約7〜約10.5のpH範囲)環境で洗浄させる布帛に対し て効果的なクリーニングおよび汚れ分散を合わせた処理を提供する。意外なこと には(特に、pHおよびアニオン性界面活性剤に関する限り)、前記洗剤成分の 総ては、エステルの汚れ分散特性に悪影響を及ぼすことなく、それらの通常の仕 事、例えば布帛のクリーニングおよび柔軟化などの仕事を行なうためのそれらの 技術で開示された濃度で洗浄水に存在することができる。 分散助剤を用いて布帛を洗浄する方法は、単にこの布帛を前記の通常の洗剤成 分並びに前記開示の有効濃度の分散助剤を含む水性洗濯液と接触させることから なっている。この方法は、pHおよび含まれる界面活性剤の種類などの因子によ っては格別に限定されることはないが、布帛の最良のクリーニングを行なうには 、洗濯工程において通常の線状アルキルベンゼンスルホン酸などのアニオン性界 面活性剤を使用するのが特に望ましく、かつ前記定義の高いpH範囲を用いるこ とも望ましいことを理解すべきである。従って、本発明によって提供されるクリ ーニングおよび汚れ分散の最適組み合わせの好ましい方法は、下記の総てを用い て構成される。 分散助剤の好ましい濃度(5〜30ppm)、 アニオン性界面活性剤、 約7〜約10.5のpH。 意外なことには、下記の段階を含む単一の使用/洗濯サイクルの後に、クリー ニング効果を得ることができる。 a) 前記布帛を通常の着用または使用によって汚れに暴露し、 b) この布帛を、前記水性洗濯液に浸すまたは手洗いすることによって、ま たは約5分〜約15時間の期間自動洗濯機中で、前記水性洗濯液と接触させ、 c) この布帛を水で濯ぎ、 d) この布帛をライン−またはタンブル−乾燥する。 上記において、段階(b)は、手洗い、および時間、温度、布帛荷重、水の量、 および洗濯生成物濃度の通常の条件下で操作する典型的な米国、日本または欧州 の洗濯機のいずれをも包含する。洗剤は、液体または顆粒状の洗剤によって、ま たは合成洗剤バーによって、系に導入することができる。また、段階(d)では、 「タンブル−乾燥」と見なされるものは、通常の布帛荷重、温度および操作時間 を用いる、通常の種類のプログラミング可能な洗濯乾燥機(これらは、場合によ っては洗濯機と一体になっている)の使用を含む。 下記の非制限的実施例により、本発明の典型的なエステル組成物を各種の布帛 の洗浄中に適用する分散助剤としての使用を説明する。本発明の組成物および方 法は、手洗いに特に有用であるが、1984年12月25日にSpendelに発行さ れた米国特許第4,489,455号明細書および第4,489,574号明細 書に記載されている濃縮した洗濯工程のような、低い布帛:水の比を用いる任意 の布帛洗濯工程でも用いられる。 実施例VII 下記の成分、および実施例IVに記載されている処理に従って製造したエステル 組成物を含んでなる顆粒状の洗剤組成物を製造する。 成分 重量% 13線状アルキルベンゼンスルホン酸 22 リン酸塩(トリポリリン酸ナトリウムとして) 30 炭酸ナトリウム 14 ケイ酸ナトリウム 3 ゼオライトA(0.1〜10μm) 8.2 ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸 3.2 過炭酸ナトリウム 4.5 キレート化剤(ジエチレントリアミン五酢酸) 0.4 硫酸ナトリウム 5.5 分散助剤(実施例III) 0.4 微量成分、充填剤**および水総量を100%とする。* 平均粒度400〜600μm。** CaCO3、タルク、粘土、ケイ酸塩などの好都合な材料から選択することが できる。 分散助剤の汚れ分散性能の試験において、下記の試験法を用いる。 白色100%綿布帛、白色のポリコットン布帛(50%/50%Tシャツ材料 )、および総てが合成材料のもの(81%アクリル、15%ナイロン、4%リク ラ(Lycra))を試験に用いる。Sears KENMORE洗濯機を用いて、布帛を、市販の顆 粒状洗剤(DASH)でデサイジングする。洗浄は、120°F(48.8℃)の温度 で0グレイン/ガロン(gpg)の水で行った後、120°F(48.8℃)の温度 で0gpgの水で濯ぐ。このデサイジング段階を2回行った後、水だけを用いて更 に2回の洗浄サイクルを行う。デサイジングを行った布帛からスワッチ(5イン チ平方)を形成する。 試験は、5ポット式Automatic Mini-Washer(AMW)中で行い、標準化した条件を 用いて手洗い操作を模した。AMWポットにそれぞれ水7.6リットル(2ガロ ン)を満した後、洗剤組成物(上記)および分散助剤をそれぞれのポットに加え る。次に、清浄な試験スワッチを、一定量の未洗浄の汚れた消費者バラストを加 えて単独で加え、水/布の比を約5:1(リットル:kg)の所望な水準にする 。消費者バラストを、分散助剤含有処方と分散助剤を含まない同一のコントロー ル処方を含むポットとの間で等分する。洗浄サイクルを、8グレイン/ガロン( gpg)の水中で、77°F(25℃)の水温で行う。洗浄サイクルは、30分 浸漬の後、10分攪拌からなっている。洗浄サイクルの後、2分のスピンサイク ルを行い、その後77°F(25℃)の温度k8gpg水を用いて2回の2分間 のすすきサイクルを行う。多サイクル試験のため、試験スワッチを乾燥して、同 じ試験スワッチおよび新しい汚れの着いた消費者束を用いて前記の段階を繰り返 す。 最後の濯ぎサイクルを終了したならば、試験スワッチを乾燥機で乾燥する。次 に、三刺激測定装置の読み(L,a,b)を、それぞれの試験スワッチにっいて 決定する。Hunter Whiteness Values(W)についての白度性能を、下記の式に従っ て計算する。 W=(7L2−40Lb)/700 Wの値が大きくなれば、白度性能は向上する。総ての布帛は、本発明の分散助 剤に暴露しなかった布帛と比較して、洗濯の後には著しく改良された白度を示す 。 実施例VIII 手洗い用の汚れの着いた布帛に好適な洗濯バーを、標準的な押出工程によって 製造し、下記の組成を有する。 成分 重量% 12線状アルキルベンゼンスルホン酸 30 リン酸塩(トリポリリン酸ナトリウム 7 として) 炭酸ナトリウム 25 ピロリン酸ナトリウム 7 ココナツモノエタノールアミド 2 ゼオライトA(0.1〜10μm) 5 カルボキシメチルセルロース 0.2 ポリアクリル酸(分子量1400) 0.2 分散助剤(実施例V) 0.5 増白剤、香料 0.2 プロテアーゼ 0.3 CaSO4 1 MgSO4 1 水 4 充填剤* 総量を100%とする。* CaCO3、タルク、粘土、ケイ酸塩などの好都合な材料から選択することがで きる。 分散助剤の汚れ分散性能の試験において、実施例VIIで用いた試験法を行う。 総ての布帛は、本発明のエステルに暴露しなかった布帛と比較して、洗濯の後に は著しく改良された白度を示す。 実施例IX 下記の成分および実施例IVに記載した処理に従って製造したエステル組成物を 含む、液体洗剤組成物を製造する。 成分 重量% 14〜15アルキルポリエトキシレート (2.25)スルホン酸 10 C12〜13線状アルキルベンゼンスルホン酸 8.5 C12〜13アルキルポリエトキシレート(6.5) 2.4 クメンスルホン酸ナトリウム 2.1 エタノール 1.2 1,2−プロパンジオール 5 水酸化ナトリウム 1.9 モノエタノールアミン 2.4 クエン酸 1.5 C12〜14脂肪酸 1.9 分散助剤(実施例III) 1.5 増白剤 0.1 微量成分、充填剤*および水総量を100%とする。* CaCO3、タルク、粘土、ケイ酸塩などの好都合な材料から選択することがで きる。 分散助剤の汚れ分散性能の試験において、実施例VIIで用いた試験法を行う。 総ての布帛は、本発明のエステルに暴露しなかった布帛と比較して、洗濯の後に は著しく改良された白度を示す。 実施例X 下記の成分および実施例IIIに記載の処理法に従って製造したエステル組成物 を含む濃縮した液体洗剤組成物を製造する。 成分 重量% 14〜15アルキルポリエトキシレート(2.25) 10.6 スルホン酸 C12〜13線状アルキルベンゼンスルホン酸 12.5 C12〜13アルキルポリエトキシレート(6.5) 2.4 クメンスルホン酸ナトリウム 6 エタノール 1.5 1,2−プロパンジオール 4 水酸化ナトリウム 0.3 モノエタノールアミン 1 C12〜14脂肪酸 2 クエン酸 1.5 C12〜14脂肪酸 2 分散助剤(実施例II) 1.5 微量成分、充填剤*および水総量を100%とする。* CaCO3、タルク、粘土、ケイ酸塩などの好都合な材料から選択することがで きる。 分散助剤の汚れ分散性能の試験において、実施例VIIで用いた試験法を行う。 総ての布帛は、本発明のエステルに暴露しなかった布帛と比較して、洗濯の後に は著しく改良された白度を示す。 本発明の組成物および方法は、手洗い布帛洗濯操作に特に有用であるが、それ らは水:布帛の比が小さい任意のクリーニング系でも有用であることを理解すべ きである。一つの子のような系は、1984年12月25日に発行されたSpende lの米国特許第4,489,455号明細書に開示されており、これは、布帛を 、吸いそうに浸漬する従来の方法よりも水:布帛の比が小さな洗剤成分を含む洗 浄水に布帛を接触させる洗濯機装置を含んでいる。典型的には、水:布帛の比は 、約0.5:1〜約6:1(水、リットル:布帛、kg)の範囲にある。 実施例XI 前記に引用した米国特許第4,489,455号明細書に開示される装置およ び操作条件を用いて、本発明の実施例VIIによる組成物25gを用いて、布帛を洗 濯する。所望ならば、組成物の起泡は、脂肪酸、第二アルコール、またはシリコ ーン泡抑制成分0.2重量%〜歩重量%を配合することによって最小限にするこ とができる。 食器洗浄組成物 本発明のもう一つの特徴は、食器洗浄組成物、特に自動および手動式の食器洗 浄組成物、具体的には首藤式液体食器洗浄組成物に関する。 本発明による液体食器洗浄組成物は、好ましくは部分的にオリゴマー化したエ ステルを少なくとも約0.1%、更に好ましくは約0.5%〜約30%、最も好 ましくは約1%〜約15%、および洗剤用界面活性剤約1%〜約99.9%を含 む。 本発明による液体食器洗浄組成物は、前記の成分のいずれを含むこともできる 。更に、食器洗浄組成物は、殺菌剤、キレート化剤、起泡促進剤、不透明化剤、 およびカルシウムおよびマグネシウムイオンのような他成分を含むこともできる 。ヒドロトロープ剤 ヒドロトロープ剤は典型的には本発明の組成物に加えられ 、約0重量%〜約10重量%、好ましくは約1重量%〜約5重量%の濃度で含ま れる。 有用なヒドロトロープ剤としては、キシレンスルホン酸ナトリウム、カリウム およびアンモニウム、トルエンスルホン酸ナトリウム、カリウムおよびアンモニ ウム、クメンスルホン酸ナトリウム、カリウムおよびアンモニウム、およびそれ らの混合物が挙げられる。本発明でヒドロトロープ剤として有用な他の化合物と しては、ポリカルボキシレートが挙げられる。幾つかのポリカルボキシレートは 、カルシウムキレート化特性並びにヒドロトロープ特性を有する。本発明に用い ることができる市販のアルキルポリエトキシポリカルボキシレートの一例は、PO LY-TERGENT C、Olin Corporation、チェシャー、コネチカット州、である。 ヒドロトロープ剤として有用なもう一つの化合物は、下記の一般式を有するア ルキルアンホジカルボン酸である。 (式中、 RはC8〜C18アルキル基であり、xは1〜2であり、Mは好ましくはアルカリ 金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、モノ−、ジ−およびトリ−エタノール アンモニウム、最も好ましくはナトリウム、カリウム、アンモニウムおよびそれ らとマグネシウムイオンとの混合物から選択される。好ましいアルキル鎖長(R )は、C10〜C14アルキル基であり、ジカルボン酸官能基はジ酢酸および/また はジプロピオン酸である。 アルキルアンホジカルボン酸の好適な例は、両性界面活性剤のMiranol R 2CM Conc.、Miranol,Inc.製、デイトン、ニュージャージー州である。有機溶媒 本発明の組成物は、最も好ましくは有機溶媒系を、組成物の約1重 量%〜約30重量%、好ましくは約1重量%〜約20重量%、更に好ましくは約 2重量%〜約15重量%の濃度で含む。この有機溶媒系は、単一または混合溶媒 系であることができる。好ましくは、この溶媒系の少なくとも主成分が、低揮発 性のものである。本発明で用いられる好適な有機溶媒は、下記の一般式を有する 。 (式中、 Rは、約1〜約8個の炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキルア リール基であり、R′はHまたはCH3であり、nは1〜4の整数である。)好 ましくは、Rは1〜4個の炭素原子を有するアルキル基であり、nは1または2 である。特に好ましいR基は、n−ブチルまたはイソブチルである。この種の好 ましい溶媒は、1−n−ブトキシドプロパン−2−オール(n=1)、および1 −(2−n−ブトキシ−1−メチルエトキシ)−プロパン−2−オール(n=2 )、およびそれらの混合物である。 本発明で有用な他の溶媒としては、水溶性のCARBITOLまたはCELLOSOLVE溶媒が 挙げられる。これらの溶媒は、2−(2−アルコキシエトキシ)エタノールの種 類の化合物であり、アルコキシ基がエチル、プロピルまたはブチルから誘導され るものである。 他の好適な溶媒は、ベンジルアルコール、および2−エチル−1,3−ヘキサ ンジオールおよび2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールのような ジオールである。低分子量で水溶性の液状ポリエチレングリコールも、本発明で 用いるのに好適な溶媒である。 アルカンモノおよびジオール、具体的にはC1〜C6アルカンモノおよびジオー ルは、本発明で用いるのに好適である。C1〜C4の1価アルコール(例えば、エ タノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、およびそれらの混合 物)が好ましく、エタノールが特に好ましい。プロピレングリコールのようなC1 〜C4の2価アルコールも、好ましい。増粘剤 本発明による組成物は、ポリ第四セルロースカチオン性ポリマー、例 えば、Americhol Corporationから発売されているQuatrisoftRを含むこともでき る。カルシウム 本発明による組成物は、場合によっては、カルシウムイオン約0 .01%〜約3%、更に好ましくは約0.15%〜約0.9%を含むことができ る。カルシウムイオンは、例えば塩化物、水酸化物、酸化物、ギ酸塩、または酢 酸塩、または硝酸塩として加えることができる。アニオン性界面活性剤が酸型で あるときには、カルシウムは、水中に酸化カルシウムまたは水酸化カルシウムス ラリーとして加え、酸を中和することができる。 カルシウムイオンは、塩として組成物に存在することができる。本発明の組成 物に含まれるカルシウムイオンの量は、本発明において含まれる総アニオン性界 面活性剤の量によって変化することがある。カルシウムイオン対総アニオン性界 面活性剤のモル比は、本発明の組成物については、好ましくは約1:0.1〜約 1:25、更に好ましくは約1:2〜約1:10である。カルシウム安定剤 良好な生成物安定性を提供するため、および特に不溶性の カルシウム塩の沈澱を防止するため、リンゴ酸、マレイン酸または酢酸、または それらの塩、またはある種の石灰石鹸分散剤化合物を、カルシウムを含んでなる 本発明の組成物に加えることができる。カルシウムが含まれるときには、リンゴ 酸、マレイン酸または酢酸、またはそれらの塩を、組成物の約0.05%〜約1 0%の濃度およびカルシウム殿モル比が約10:1〜約1:10で、加えること ができる。マグネシウム 好ましくは、マグネシウムイオン約0.01重量%〜約3重量 %、最も好ましくは約0.15重量%〜約2重量%を、生成物安定性を改良し、 かつ起泡性を改良する目的で本発明の液体洗剤組成物に加える。 アニオン性界面活性剤が酸型であるときには、マグネシウムを、酸化マグネシ ウムまたは水酸化マグネシウムの水中のスラリーでこの酸を中和することによっ て加えることができる。カルシウムも、同様に処理することができる。この手法 により、塩化物イオンの添加をできるだけ少なくすることができ、腐食性を減少 することができる。中和した界面活性剤の塩およびヒドロトロープ剤を、次に、 最終混合タンクに加え、任意成分を加えた後pHを調整する。組成物のpH 手動の食器洗浄用に用いる目的で処方した本発明による組成物 は、好ましくは20℃でのpHが約3〜約12、好ましくは約6〜約9、最も好 ましくは約7〜約8.5となるように処方される。 本発明のもう一つの態様では、食器洗浄組成物は前処理用として用いるのに処 方して、この組成物が本質的に濃縮した形態で食器に適用されるようにすること ができる。好ましくは、この組成物は、一定時間食器上に残っている。このよう な用途に用いる組成物は、好ましくはpHが約3〜約14、更に好ましくは約3 〜約5または約8を上回る。 実施例XII 本発明の下記の液体組成物を、表記成分を所定量で混合することによって製造 する。 上記実施例に用いる分散助剤は、本明細書に記載の分散助剤のいずれで置き換 えることもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),BR,CA,CN,JP

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 布帛をクリーニングする方法であって、通常の洗剤成分と下記の混合物 を含む少なくとも1ppmの分散助剤とを含んでなる水性液に前記布帛を接触さ せることを含んでなる、方法。 A) 下記式を有する完全にオリゴマー化されたエステル0%〜95% (CAP)2(EG/PG)v(T)y(SI)z (式中、 i) (CAP)は、 (a)MO3S(CH2m(CH2CH2O)−(RO)n− (式中、Mは塩形成性カチオンであり、Rはエチレンまたはプロピレンまたはそ れらの混合物であり、mは0または1であり、nは0〜4である); (b)式(MO3S)(C64)C(O)−のスルホベンゾイル単位(式中、M は塩形成性カチオンである);および (c) (a)および(b)の混合物、 からなる群から選択されるスルホン化された末端キャッピング単位であり、 ii) (EG/PG)は、オキシエチレンオキシ単位、オキシ−1,2−プロピ レンオキシ単位、またはそれらの混合物であり、 iii) (T)は、テレフタロイル単位であり、そして、場合によっては iv) (SI)は、式−(O)C(C63)−(SO3M)C(O)−、(式中 、Mは塩形成性カチオンである)の5−スルホイソフタロイル単位であり、vは 約0.25〜約50であり、yは約1.25〜約30であり、zは式y/(z+ 1)によって決定され、約1.25〜約5であり、但しv、yおよびzは上記エ ステルの1モル当たりの対応する単位のモル数の平均値である) および B) 数平均分子量が完全にオリゴマー化されたエステルA)の分子量の70 %以下である部分的にオリゴマー化されたA)のエステル5%〜100%であっ て、前記分散助剤の数平均分子量が400〜3,000であるもの。 2. (CAP)単位がi) (a)であり、vが式v=y+z〜y+z−1によっ て決定される、請求の範囲第1項に記載の方法。 3. (CAP)単位がi) (b)であり、vが式v=y+z+1によって決定さ れる、請求の範囲第1項に記載の方法。 4. (CAP)単位がi) (c)であり、vが式v=y+z±1によって決定さ れる、請求の範囲第1項に記載の方法。 5. 前記エステル組成物の数平均分子量が500〜1,100であり、前記 洗剤成分が洗剤用界面活性剤5重量%〜80重量%を含む、請求の範囲第1項に 記載の方法。 6. 前記洗剤成分が、更に洗剤ビルダー5重量%〜80重量%および通常の 洗剤添加剤0%〜20%を含む、請求の範囲第5項に記載の方法。 7. 前記布帛を、それぞれ下記の段階を含んでなる1以上のサイクルに付す 、請求の範囲第6項に記載の方法。 (A)前記布帛を着用または使用により汚れに暴露させ、 (B)前記布帛を、5分間〜15時間前記の洗濯液と接触させ、 (C)前記布帛を水で濯ぎ、 (D)前記布帛をライン−またはタンブル−乾燥する。 8. 前記洗濯洗剤を少なくとも300ppmおよび前記分散助剤を少なくと も1ppm含んでなる水性洗濯液に手によって布帛を接触および攪拌させること を含む、請求の範囲第7項に記載の布帛を手で洗う方法。 9. (A)前記のスルホン化した末端キャッピングモノマーの1価のカチオ ン塩、 (B)テレフタル酸ジメチル、 (C)スルホイソフタル酸ジメチル、および (D)エチレングリコール、プロピレングリコール、またはそれらの混合物、 を含んでなる反応性化合物のオリゴマー生成物から本質的になることを特徴とす る分散助剤を少なくとも1ppm含んでなる水性洗濯液に、布帛を接触させるこ とを含んでなり、かつ前記水性洗濯液のpHが7〜11であることを特徴とする 、水性洗濯液に汚れを分散させる方法。 10. 前記オリゴマー生成物が、 (A)前記のスルホン化した末端キャッピングモノマーの1価のカチオン塩1 モル、 (B)テレフタル酸ジメチル5モル、 (C)スルホイソフタル酸ジメチル1モル、および (D)エチレングリコール、プロピレングリコール、またはそれらの混合物1 2モル を含む、請求の範囲第9項に記載の方法。 11. i)洗剤用界面活性剤1重量%〜99.9重量%、および ii) a) 式 を有する完全にオリゴマー化されたエステル0重量%〜95重量%と、 b) 完結指数が6であるii) a)の式を有する部分的にオリゴマー化されたエ ステル5重量%〜100重量%と を含んでなるを少なくとも0.1重量%の分散助剤 を含んでなる、顆粒状の洗剤組成物。 12. i)洗剤用界面活性剤1重量%〜99.9重量%、および ii) a) 式 を有する完全にオリゴマー化されたエステル0重量%〜95重量%と、 b) 完結指数が6であるii) a)の式を有する部分的にオリゴマー化されたエ ステルを5重量%〜100重量%と を含んでなる少なくとも0.1重量%の分散助剤 を含んでなる、バー状の洗剤組成物。 13. i)洗剤用界面活性剤1重量%〜99.9重量%、および ii) a) 式 を有する完全にオリゴマー化されたエステル0重量%〜95重量%と、 b) 完結指数が3であるii) a)の式を有する部分的にオリゴマー化されたエ ステルを5重量%〜100重量%と を含んでなる少なくとも0.1重量%の分散助剤 を含んでなる、液体状の洗剤組成物。 14. 過剰のポリオール反応物をイセチオン酸塩と反応させることを含んで なる、イセチオン酸を改良する方法。 15. 前記ポリオール反応物および前記イセチオン酸塩が、少なくとも2: 1のモル比で含まれる、請求の範囲第14項に記載の方法。 16. 洗剤用界面活性剤1%〜99.9%と、少なくとも0.1%の下記の ものを含んでなるエステル組成物とを含んでなる、液体食器洗い洗剤組成物。 A) 式 (CAP)2(EG/PG)v(T)y(SI)z (式中、 i) (CAP)は、 (a)MO3S(CH2m(CH2CH2O)(RO)n− (式中、Mは塩形成性カチオンであり、Rはエチレンもしくはプロピレンまたは それらの混合物であり、mは0または1であり、nは0〜4である); (b)式(MO3S)(C64)C(O)−のスルホベンゾイル単位(式中、M は塩形成性カチオンである);および (c) (a)および(b)の混合物、 からなる群から選択されるスルホン化された末端キャッピング単位であり、 ii) (EG/PG)は、オキシエチレンオキシ単位、オキシ−1,2−プロピ レンオキシ単位、またはそれらの混合物であり、 iii) (T)は、テレフタロイル単位であり、および場合によっては iv) (SI)は、式−(O)C(C63)(SO3M)C(O)−、 (式中、Mは塩形成性カチオンである)の5−スルホイソフタロイル単位であり 、vは0.25〜50であり、yは1.25〜30であり、zは式y/(z+1 )によって決定され、1.25〜5であり、但しv、yおよびzは上記エステル の1モル当たりの対応する単位のモル数の平均値である) を有する完全にオリゴマー化されたエステル0%〜約95%、および B) 数平均分子量が完全にオリゴマー化されたエステルA)の分子量の70 %以下である部分的にオリゴマー化されたA)のエステル5%〜100%であっ て、前記分散助剤の数平均分子量が400〜3,000であるもの。
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