JPH08511186A - 一体型心電図モニタリード・針電極システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 一体型の心電図モニタリード針電極システム（１０）は、心電図モニタ中継部に接続するためのコネクタ（１２）と、該コネクタに一端において接続され信号線（２８）を有する電極リード（１４）と、該電極リードの他端と連結される針電極ユニット（１６）とを具備し、該針電極ユニットが針電極（３４）と、リードの他端を受け入れ、針電極を受け入れ、針電極ユニットを単一の一体型ユニットとして形成するための胴体部分（３２）とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】 一体型心電図モニタリード・針電極システム 発明の技術分野 この発明は、改良された心電図（ＥＣＧ）モニタリード・針電極システムに関 するものである。 発明の背景 従来の電極システムは、例えば、心電図モニタとともに使用され、一端を心電 図に接続され、他端に、患者の皮膚に取り付けられるパッド電極にスナップ接続 される複数の、典型的には５個の、リード線を受け入れる中継部を有するケーブ ルを使用している。これらの電極パッドは、例えば、皮下脂肪が良好な絶縁材と なる太った人に使用される場合や、毛皮が良好な接触状態を妨げることとなる動 物への使用に際して多くの欠点を有している。これらの場合には、針電極が使用 される。針電極は、一般にパッド電極より優れているので、より少ない針電極が 使用される。典型的には、３個までの針電極が使用されることとなるので、中継 部は、３個以下のリード線を受け入れるためにより小さいものである。しかしな がら、各リード線は、止めネジその他によってルアーを取り付けるルアーアダプ タに末端を配されなければならない。このため手作業段階が必要となる。加えて 、針、典型的には皮下針は、血液やその他の体液が中空の針内に逆流してルアー 、ルアーアダプタあるいはリード線等の無菌でない部分に接触することを回避す るために、その末端を閉鎖するように変形されなければならない。さらに、使用 後に滅菌あるいは滅菌後の再据付のために、各針をを取り除く作業が必要である 。また、かなり多くの作業時間を要することに加えて、そのような皮下針電極自 体も高価なものである。 発明の概要 したがって、この発明の１つの目的は、改良された心電図モニタリード・針電 極システムを提供することである。 この発明の他の目的は、リードと針電極ユニットが一体構造とされた、そのよ うな改良された心電図モニタリード・針電極システムを提供することである。 さらに、この発明は、製造および維持費用が少なくて済む改良された心電図モ ニタリード・針電極システムを提供することも目的としている。 また、この発明は、単体として全体的に滅菌された改良された心電図モニタリ ード・針電極システムを提供することをも目的としている。 さらに、この発明の他の目的は、ルアーハブを有する高価な標準中空針を使用 しない改良された心電図モニタリード・針電極システムを提供することである。 この発明によれば、ルアー、ルアーアダプタおよび従来のルアーハブを有する 皮下針を不要とするために、針電極、本体およびリード端部を単一体として一体 的に形成することによって、確実に廉価で、信頼性および安全性が高い心電図モ ニタリード・針電極システムを実現することができる。 この発明は、一体型の心電図モニタリード・針電極システムに特徴を有する。 心電図モニタ中継部に接続するためのコネクタと、そのコネクタに一端において 連結される電極リードとがある。リードは、信号線を具備している。電極リード の他端に連結され、針電極、リードの他端および一体型ユニットとして針電極ユ ニットを構成するように針電極を受け入れるための胴体部分とを有する針電極ユ ニットが設けられている。 好ましい具体例では、針電極は中空で、リード内に信号線を被覆するシールド が設けられ、そのシールドは胴体部分で終了するように設けられている。信号線 は、胴体部分において、針電極に電気的に接続される。心電図モニタ中継部に連 結されるコネクタは、リードに一体的に形成されている。 好ましい実施例の開示 好ましい実施例を示した以下の記述および添付図面に従って、当業者であれば 、他の目的、特徴、利点を見出すであろう。 図１は、この発明に係る一体型心電図モニタリード・針電極システムを示す側 面図である。 図２は、図１の心電図中継コネクタを示す斜視図である。 図３は、図１の針電極ユニットの針を断面で示した側面図である。 図４は、中空針電極を有する図１の針電極ユニットの拡大側断面図である。 図５は、心電図モニタおよび中継部に接続される複数の一体型の心電図モニタ リード・針電極システムを示す模式的なブロック図である。 この発明は、心電図モニタ中継部に接続するためのコネクタを有する一体型の 心電図モニタリード・針電極システムを使用することにより達成される。典型的 には、コネクタは、ポリエチレンその他の適当なプラスチック材料よりなる射出 成形樹脂要素であって、胴体部分とリードに一体的に接続される歪み取り部分（ strain relief portion）とを具備している。リードは、シールドされていても いなくてもよい。典型的に、心電図モニタの周囲において６フィートの長さを有 するリードの他端は、針電極ユニットに接続されている。針電極ユニットは、一 端においてリードを一体的に受け入れ、他端において単一の一体型ユニットを形 成するように電極針を受け入れる胴体部分を有している。リードの信号線は、胴 体部分の内部において電極針に電気的に接続されている。そして、もし、リード がシールドされているものであれば、シールドは胴体部分内において終了する。 針電極自体は中空であっても、中実であってもよい。 図１には、心電図モニタ中継ボックスに接続するためのコネクタ１２と、典型 的には６フィートまでの長さを有するリード１４と針電極ユニット１６とを有す るこの発明に係る一体型の心電図モニタリード・針電極システム１０が示されて いる。コネクタ１２は、典型的には、ポリエチレンその他のような射出成形樹脂 よりなり、リブを有する胴体部分１８と歪み取り部分２０とを有している。コネ クタ１２の端部には、それぞれリード１４のシールド２６および信号線２８に電 気的に連結される２つの雌ソケット２２・２４が設けられている。リード１４は 、典型的には、ポリエチレンやポリウレタンのような樹脂被覆によって被覆され ている。リード１４の他端の針電極ユニット１６も、射出成形樹脂よりなり、図 ３に示すように、歪み取り領域３０および胴体部分３２を具備している。針電極 ３４は、中実で、胴体部分３２から外側に突出して一体的に設けられている。リ ード１４がシールドなしケーブルである場合には、雌ソケット２２はなくしても よい。本体３２は、例えば、針電極３４の位置として「右腕（right arm）」を 意味する「ＲＡ」のような文字を付した位置表示３６を有することとしてもよい 。 針電極ユニット１６は、図４にさらに詳細に示されている。該図４では、シー ルド２６はグリップ（胴体部分）３２内において終了し、信号線２８は針電極３ ４に電気的に接続されている。図４に示されるように、針電極３４は、従来の皮 下針と同様にその中心部分を貫通する管状孔３６を有する中空体であるが、電極 針３４は通常のルアーハブを有していないものである。 図５に示されるように、この発明に係る複数の一体型心電図モニタリード・針 電極システム１０ａ・１０ｂ・１０ｃは、典型的には、ケーブルシステム５２に より従来の心電図モニタ５４に連結される中継ボックス５０に差し込まれて使用 される。ケーブルシステム５２は、エンドコネクタ５８・６０を有する従来のケ ーブル５６よりなる。中継ボックス５０は、典型的には、一体型の心電図モニタ リード・針電極システム１０ａ・１０ｂ・１０ｃのコネクタ１２ａ・１２ｂ・１ ２ｃを受け入れるための３本の単一ピン、シールド付きリード線の場合には３組 のピンを具備している。中継ボックスが、心電図モニタ自体に配置されている場 合には、ケーブルシステム５２は省略することができる。。 この発明の明確な特徴はいくつかの図面に示されており、他の特徴は示されて いないけれども、このことは、便宜上、単に各特徴がこの発明に従う他の特徴の いくつかまたは全てと結合されてもよいことと同じである。 他の具体例は、請求の範囲内において当業者に見出されるであろう。

【手続補正書】特許法第１８４条の７第１項 【提出日】１９９５年１月１２日 【補正内容】 請求の範囲 １．心電図モニタ中継部に接続するためのコネクタと、 該コネクタに一端において連結され、信号線を有する電極リードと、 該電極リードの他端に連結される針電極ユニットとを具備し、 該針電極ユニットが、針電極と、前記リードの他端を受け入れかつ前記針電極 を受け入れるとともに、該針電極ユニットを単一の一体型ユニットとして形成す るための胴体部分とを具備することを特徴とする一体型心電図モニタリード・針 電極システム。 ２．針電極が中空であることを特徴とする請求項１記載の一体型心電図リード・ 針電極システム。 ３．リードが信号線を囲うシールドを具備していることを特徴とする請求項１記 載の一体型心電図リード・針電極システム。 ４．シールドが、胴体部分において終了し、信号線が前記胴体部分内において針 電極に電気的に接続されていることを特徴とする請求項３記載の一体型心電図リ ード・針電極システム。 ５．コネクタがリードと一体的に形成されていることを特徴とする請求項１記載 の一体型心電図リード・針電極システム。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リンヤーリス，ステフェン ジェイ アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01780 トーンタン トリモント ストリ ート 78 (72)発明者 ラドゥコ，ロバート アイ アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01746 ホリストン ショート ロード ４

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．心電図モニタ中継部に接続するためのコネクタと、 該コネクタに一端において連結され、信号線を有する電極リードと、 該電極リードの他端に連結される針電極ユニットとを具備し、 該針電極ユニットが、針電極と、前記リードの他端を受け入れかつ電極針を受 け入れるとともに、該針電極ユニットを単一の一体型ユニットとして形成するた めの胴体部分とを具備することを特徴とする一体型心電図モニタリード・針電極 システム。 ２．針電極が中空であることを特徴とする請求項１記載の一体型心電図リード・ 針電極システム。 ３．リードが信号線を囲うシールドを具備していることを特徴とする請求項１記 載の一体型心電図リード・針電極システム。 ４．シールドが、胴体部分において終了し、信号線が前記胴体部分内において針 電極に電気的に接続されていることを特徴とする請求項３記載の一体型心電図リ ード・針電極システム。 ５．コネクタがリードと一体的に形成されていることを特徴とする請求項１記載 の一体型心電図リード・針電極システム。