JPH08511065A - 親水性インクを除去する改良方法 - Google Patents

親水性インクを除去する改良方法

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JPH08511065A
JPH08511065A JP50101795A JP50101795A JPH08511065A JP H08511065 A JPH08511065 A JP H08511065A JP 50101795 A JP50101795 A JP 50101795A JP 50101795 A JP50101795 A JP 50101795A JP H08511065 A JPH08511065 A JP H08511065A
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Abstract

(57)【要約】 (a)ノニオン系界面活性剤、(b)脂肪酸またはそれの塩、および(c)約1,000,000ダルトン以下の分子量を有する水溶性カチオン系ポリマー、特にエピクロロヒドリンと少なくとも1種のジアミンとを反応させるか或はアジリジンを重合させることで誘導されるポリマー、の組み合わせを用いることで、パルプ繊維スラリーからのインク、特に親水性を示すフレキソ印刷用インクの除去を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】 親水性インクを除去する改良方法発明の背景 本発明は、再生紙製品からインクを除去すること、即ち脱インク(deink ing)に向けたものである。「脱インク」は、廃棄紙からインクおよび他の汚 染物を除去する方法であり、現在使用されている主要な技術は2つ存在している 。「浮選(flotation)脱インク」は、廃棄紙のパルプ繊維、インクお よび他の非セルロース系汚染物が入っている水懸濁液を生じさせた後この懸濁液 に空気を混合することを伴う。特定の添加剤を存在させると、空気の泡が選択的 にインク粒子に付着してこの粒子を上記水懸濁液の表面に運ぶことで、インクが 豊富なフロス(froth)を形成する。次に、このフロスを除くと、インク量 が比較的少ない繊維スラリーが後に残る。浮選脱インク方法は、粒子サイズが約 10μm以上の疎水性インクを除去するに特に有用である。上記方法で用いられ る添加剤は、一般に、この浮選段階における除去効率を高めるように比較的微細 なインク粒子を凝集させることを意図した特殊な界面活性剤または脂肪酸である 。インク粒子を凝集させるのではなくこれらを分散させる可能性のある添加剤を 存在させるのは浮選段階の効率に有害であると考えられている。 他方、「洗浄脱インク」は、除去すべきインクおよび他の粒子が約5μmより も小さいことで微分散している時に特に有用である。この場合、廃棄紙パルプの 希スラリーを濃密にする時に微細なフレキソ印刷(flexographic) 型インクがその除去すべき水と一緒に存在するようにする分散剤を添加する必要 がある。このようにして、比較的奇麗 なパルプが製造される。 長年に渡って新聞紙、雑誌および他の印刷物が再生利用されてきた。最近、再 生紙の要求が益々大きくなってきており、環境上の関心および立法上の動きを考 慮すると将来も同様に要求が大きくなり続ける可能性がある。印刷材料から繊維 を再生利用するには、そのインクおよび他の汚染物を除去する脱インク方法が必 要である。しかしながら、使用される印刷技術が変化しそして幅広く多様な印刷 用インクが用いられてきていることから、廃棄紙の脱インクは益々困難になって きている。その結果として、再生利用する廃棄紙のスラリーにはインク、樹脂結 合剤、充填材などの混合物が含まれており、これらを除去する必要がある。除去 すべき材料は幅広い範囲の粒子サイズを有する。最新のインクには多くの場合、 ポリスチレン、ポリアクリレート類およびアクリル系コポリマー類などの如きポ リマー結合剤が用いられるようになってきたことから、洗浄のみの脱インク方法 でインクを除去するのはより困難になってきたか或は不可能になってきた。この 産業の応答は、一般に、浮選方法と洗浄方法の両方を組み合わせた脱インクシス テムを利用することであった。 しかしながら、浮選方法の要求と洗浄方法の要求は異なり、互いに対立する。 浮選方法では、インク粒子の除去が可能なサイズにまでこれらを凝集させる一方 、洗浄方法では、インク粒子の除去が可能なようにこれらのサイズを小さくして 高度に分散させる。 このような二分性は、親水性を示すフレキソ印刷用インクが益々使用されるよ うになった最近の印刷技術変化で更に大きくなってきている。そのフレキソ印刷 用インクに関連した非常に小さいインク粒子(<5μm)は、一般に、洗浄方法 で除去されている。しかしながら、このフレ キソ印刷用インクの粒子サイズが非常に小さいこととそれらの使用量が増えてき ていることで、数多くの用途で再生紙製品を使用することを可能にするに必要な 白色度を達成することに関する問題が益々大きくなってきている。 長年に渡って、浮選脱インクに通常の産業用化学調合物には脂肪酸または脂肪 酸石鹸が入っていた。例えば米国特許第4,964,949号および4,483 ,741号を参照のこと。しかしながら、脂肪酸および脂肪酸石鹸はこれらに関 連した問題を数多く有し、例えば用量率が高いこと(典型的には廃棄紙1トン当 たり約16ポンドであり、1トン当たり30ポンドの如く高くなることもある) 、発泡性が比較的劣っていることが原因で用量率が高くなること、そして許容さ れ得る性能を達成するには一般に水の硬度レベルを高くする必要があることなど の如き問題を有する。硬水を用いると、しばしば、脂肪酸石鹸が沈澱することが 原因となる取り扱い問題が生じることに加えて、製紙装置内にスケールと堆積物 が蓄積する。より最近になって、脱インクシステムで用いるに適したノニオン系 界面活性剤が開発された。 しかしながら、脂肪酸/脂肪酸塩もノニオン系界面活性剤も、単独もしくは組 み合わせにおいて、親水性を示す非常に微細なフレキソ印刷用インク粒子を浮選 装置運転で除去することができるに充分なほどこれらを効率良く凝集させること はできなかった。その親水性を示すフレキソ印刷用インクは約7以下のpHで不 溶になり、その結果として、これらの除去では中性または酸性条件にすることが 望まれている一方、脱インク方法は一般にアルカリ性pHである約8.5から1 0の間で行われることから、親水性を示すフレキソ印刷用インクの除去では上記 問題が倍 加する。 廃棄紙からインクを除去するための組成物で多様な種類のカチオン系材料を用 いることは、以前のいくつかの特許に開示されている。例えばアミンまたは第四 級アンモニウム基を有するポリオキシアルキレン化合物が例えば米国特許第4, 483,741号、米国特許第4,605,773号、日本特許59 1375 87号、ドイツ特許第3,928,599号、ドイツ特許第4,007,598 号およびドイツ特許第4,007,597号に開示されている。フレキソ印刷用 インクで印刷された紙の脱インクに特に有効であると請求している同様な調合物 がドイツ特許第4,007,596号、国際特許第90 05806号およびヨ ーロッパ特許第478505号に開示されている。界面活性剤、例えば上記特許 に記述されている界面活性剤は、単一物質がノニオン部分とカチオン部分の両方 を含む材料であると見なすことができる。しかしながら、上記従来技術の組成物 はいずれも、親水性を示す非常に微細なインクを充分には浮選脱インク段階また は浮選脱インクシステムと洗浄脱インクシステムを組み合わせた段階で除去する 能力を有さないことが確認された。 従って、本発明の1つの目的は、親水性を示す非常に微細なインク粒子、例え ば廃棄紙に存在する量が益々増えているフレキソ印刷用インクなどが入っている 印刷物を浮選脱インク方法で脱インクする方法を提供することにある。 本発明のさらなる目的は、水スラリーで用いる水の硬度を最低限にしながらイ ンクを除去することにある。 以下に示す本発明の記述から上記およびさらなる目的が明らかになる であろう。発明の要約 本発明は、単独か或は疎水性インクと組み合わされた親水性インクを再生利用 印刷物から浮選脱インクシステムまたは浮選脱インクシステム/洗浄脱インクシ ステムの組み合わせで除去するに有用な脱インク方法に向けたものである。この 脱インク方法は、一般に、(a)アルコキシル化されたノニオン系界面活性剤、 (b)脂肪酸またはそれの塩、および(c)約1,000,000ダルトン以下 の重量平均分子量と少なくとも約50%のカチオン度(cationicity )を示す水溶性カチオン系ポリマー、好適にはエピクロロヒドリンとジアルキル アミンとを反応させるか或はアジリジンまたはそれの第四級化(quatern ized)誘導体を重合させることで誘導されるカチオン系ポリマー、の各々を 廃棄紙パルプ水スラリーに加えることを伴う。本発明の脱インク方法では、親水 性インクを浮選方法または浮選方法/洗浄方法組み合わせの浮選段階で効率良く 有効に除去する。 上記材料組み合わせを適切なレベルで用いると、これは、上記インクの過剰な 分散を生じさせることなく廃棄紙繊維からのインク放出を達成すると同時にこの 微細なインク粒子の凝集を開始させた後このインク粒子を合体させて通常の浮選 脱インク装置のフロスで効率良く有効に除去するに充分な大きさにするに充分な 程凝集を完成させる。発明の詳細な説明 より詳細には、本発明で用いるノニオン系界面活性剤は、一般式: RO[(AO)n−R0m [式中、 AOは、2から約4個の炭素原子を有するオキシアルキレン基であるか或はラン ダムまたはブロック形態における上記基の混合物であり、 Rは、(a)約7から約24個の炭素原子を有する線状および分枝アルキルおよ びアルケニル基、(b)R1CO−(ここで、R1は約7から約24個の炭素原子 を有する線状もしくは分枝アルキルもしくはアルケニル基である)、(c)(R2a65-a−(ここで、R2は線状もしくは分枝C7−C24アルキルおよびアル ケニルでありそして「a」は1から3の整数である)、(d)約2から6個の炭 素原子を有する線状、分枝および環状脂肪族ポリオールから誘導される基、およ び(e)約8から42個の炭素原子を有する線状、分枝および環状脂肪族二酸か ら誘導される基、から成る群から選択され、 R0は、H、R1およびR1COから成る群から選択され、 nは、約4から約250の数であり、そして mは、約1から6の整数である] で表され得るノニオン系アルコキシル化界面活性剤である。 適切なポリオール類には、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール 、トリメチレングリコール、ブチレングリコール、グリセロール、トリメチロー ルプロパン、トリメチロールエテン、1,2,4−ブタントリオール、1,2, 6−ヘキサントリオール、1,1,1−トリメチロールヘキサン、ペンタエリス リトール、ジグリセロールおよびソルビトールなどが含まれる。適切な二酸には 例えばオクタン二酸(スベリン酸)、ノナン二酸(アゼライン酸)、ヘキサデカ ン二酸(タプシック(thapsic))、オクタデカン二酸およびヘンエイコ サン二酸(日本酸)などが含まれる。 このノニオン系界面活性剤成分は2種以上のエトキシル化および/またはプロ ポキシル化材料から成る混合物を含み得る。現在のところ好適なノニオン系界面 活性剤には、モノ−およびジグリセリド類または天然に存在する脂肪酸をエトキ シル化および/またはプロポキシル化したものを基とする界面活性剤が含まれる 。特に好適なノニオン系界面活性剤は、獣脂の如き脂肪と水酸化カリウム、グリ セロール、エチレンオキサイドおよびプロピレンオキサイドとを反応させること で誘導される混合物、例えば米国特許第4,964,949号および5,100 ,574号に記述されている混合物などであり、これは主要成分として、下記の 構造: CH2O-C(O)-R3 CH2O-C(O)-R4 CHO-(AO)n-R4 および CHO-C(O)-R3 CH2O-(AO)n-R4 CH2O-(AO)n-R3 [ここで、 R3は、脂肪、例えば獣脂などから誘導されるアルキル基であり、そして R4は、HまたはR1COである] の各々を含む。このノニオン系界面活性剤は、一般に、スラリー内で紙繊維の浸 透剤として機能すると共にインク粒子がパルプ繊維に再付着しないようにこのイ ンク粒子を安定化する。一般に、このノニオン系界面活性剤成分は商業的に入手 可能であるか或は本分野でよく知られている技術で製造可能である。 本発明では、廃棄紙の重量を基準にして一般に約0.01から0.6重量%、 より好適には約0.05から0.4重量%、最も好適には約0. 1から0.3重量%の量でこのノニオン系界面活性剤を用いる。一般的には紙製 造過程のパルパー(pulper)段階でこのノニオン系界面活性剤を添加する 。 この組成物の第二成分は、式R5COO−M[式中、R5は約7から約48個の 炭素原子を有する線状、分枝または環状アルキルまたはアルケニル基であり、そ してMは、水素または対イオン、例えばNa、K、Ca、NH4またはNHx(C H2CH2OH)y(ここで、xおよびyは各々0から4の整数であって全体で4 である)などである]で表される脂肪酸またはそれの塩である。 最も通常には、経済的理由で、天然油、例えば魚油、なたね油、獣脂油、トー ル油、大豆油、綿実油、やし油などから誘導される約12から48個の炭素原子 を有する脂肪酸またはそれらの塩の混合物形態でこれらの材料を用いる。上記脂 肪酸、塩類および混合物は一般に商業的に入手可能であるか或は公知技術で製造 可能である。この脂肪酸は主にインク粒子を凝集させる機能を果す。廃棄紙の重 量を基準にして一般に約0.05から1.8重量%、より好適には約0.1から 0.8重量%、最も好適には約0.2から0.5重量%の量でこの脂肪酸または それの塩を存在させる。パルプ化段階の水系パルプスラリーにか或はこのパルプ スラリーを浮選段階に導く前のパルプスラリーにこの脂肪酸または塩を加える。 本発明の組成物に含めるカチオン系ポリマー成分は、約1,000,000ダ ルトン以下、好適には約500,000ダルトン以下、最も好適には約200, 000ダルトン以下の重量平均分子量と少なくとも約50%、好適には少なくと も約90%のカチオン度を有する成分である。 このカチオン系ポリマーの具体的な化学構造はそれの分子量およびカチオン電荷 よりも重要でないことを確認したが、現在のところ特定のカチオン系ポリマーが 好適である。特に好適なものは、エピクロロヒドリンとアミンとを反応させるこ とで誘導されるカチオン系ポリマーである。より詳細には、このアミンはC2-6 ジアルキルアミンまたはC2-6ジアルキルアミンと脂肪族ジアミンの混合物であ る。適切な上記カチオン系ポリマーが米国特許第Re 28,807号およびR e 28,808号(これらは引用することによって本明細書に組み入れられる )の中に記述されている。また好適なものは、アジリジンまたはそれの第四級化 誘導体を重合させることで得られるポリエチレンイミンポリマー類である。他の 有用なカチオン系ポリマー類には、(メタ)アクリル酸ジアルキルアミノエチル またはこれと塩化メチルまたはジメチルスルフェートとの第四級塩、ジメチルア ミノプロピルメタアクリルアミドまたはこれの第四級塩、アクリルアミドメチル ブチルトリメチルアンモニウムクロライド、ジアリルジメチルアンモニウムクロ ライド、ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライドなどの如きモノマー を含むホモおよびコポリマー類が含まれる。更に他の有用なカチオン系ポリマー 類には、ポリアクリルアミドポリマー類のマンニッヒ誘導体(ホルムアルデヒド およびジメチルアミンと反応させた)に加えてポリビニルイミダゾリン類が含ま れる。上記カチオン系ポリマー類は一般に商業的に入手可能であるか或は公知技 術で製造可能である。 このカチオン系ポリマーは、親水性を示す非常に微細なフレキソ印刷用インク 粒子がより有効に凝集して浮選方法で有効な除去を受け得る粒子が生じるのを容 易にすると共に助長する。一般的には、印刷物の少な くとも約7.5%が親水性フレキソ印刷用インクで印刷されている印刷物から調 製したフィルターパッド(filter pad)の白色度を少なくとも約2% 高めるか、或は時間の関数として浮選セル(flotation cell)に おけるインク除去率を高めるか、或は脱インクされた印刷物の排水率を高めるに 充分な量で、このカチオン系ポリマーを用いる。一般的には、上記量を、全廃棄 紙の重量を基準にして約0.005から0.5重量%、好適には約0.01から 0.3重量%、より好適には約0.04から0.2重量%の位にする。浮選直前 のパルプスラリーにこのカチオン系ポリマーを加える。 本発明の脱インク技術は、Caが約50から約500ppmの範囲の水硬度レ ベルで使用可能である。この水の硬度を好適には約150ppm以下のCaにす る、と言うのは、このようなレベルは、望ましくない堆積物が生じる閾値レベル であると通常見なされるCaレベルである>200ppmよりも充分に低いから である。脂肪酸を水系のカルシウム塩乳液または分散液の形態で用いると、この 水の硬度は0ppmになる可能性がある。 本発明の脱インク手順は、印刷物、特にインクが100%に及んでフレキソ印 刷用インクであってもよい廃棄新聞紙から親水性を示す非常に微細なインク(フ レキソ印刷用インク)を除去する浮選段階を用いることを伴う。この方法は、一 般に、印刷されている廃棄紙(バージンのウッドパルプとしばしば組み合わせる )を撹拌システム付き反応槽内で水が入っているアルカリ性媒体中で処理するパ ルプ化段階を含む。この印刷物の少なくとも約7.5重量%が約5μm以下の粒 子サイズを有する親水性フレキソ印刷用インクで印刷されている時、本発明の利 点が明確に 明らかになる。このフレキソ印刷用インクの含有量が高くなるにつれて上記利点 が益々明らかになる。上記のように生じさせた水系懸濁液にはパルプ繊維、イン ク、被覆材、無機充填材などが約3から18重量%の量で入っており、これのp Hを約7.5から11に維持する。このパルパーで用いる典型的な化学品にはN aOHおよび過酸化水素などの如き化学品が含まれる。このパルパーにはまた、 ケイ酸ナトリウム、金属キレート剤、例えばジエチレントリアミンペンタ酢酸( DTPA)など、および塩化カルシウムも添加可能である。本発明の方法に従い 、一般的には、このパルプ化段階中、好適にはこれを始める付近で、該ノニオン 系界面活性剤成分を上記パルパーに直接添加する。 このスラリーが上記パルパーを出た後、これを固体含有量が約1重量%になる ように希釈し、そしてこれに該カチオン系ポリマーを添加してその中で混合する 。一般的には、その希釈したパルプスラリーを浮選脱インク装置の中に供給する パルプライン内でか或は上記装置に入った直後に、上記添加および混合を実施す る。このカチオン系ポリマーと同じ様式およびほぼ同じ時間点で該脂肪酸または それの塩を添加してもよい。また、この脂肪酸成分の一部をパルプ化操作中に添 加しそしてその一部を浮選段階に入った時点で添加することも可能である。その 後、この浮選装置に空気を導入することでその希釈したパルプスラリーの激しい 混合を生じさせる。 (a)該アルコキシル化ノニオン系界面活性剤、(b)該脂肪酸またはそれの 塩、および(c)該水溶性カチオン系ポリマーの組み合わせを添加する結果とし て、親水性を示すインク粒子は、その再生利用印刷物から放出され、凝集して、 より大きな粒子を生じる。次に、この凝集し た微細インク粒子に空気泡が付着し、そしてこの泡は、その凝集した粒子をその 浮選装置の表面に運んでその上にフロスを形成する。このインクが豊富なフロス を、脱インク技術でよく知られている通常様式のいずれかでその表面から除去す る。本発明の特別な利点は、その生じるフロスが示す特徴である。このフロスは 、その浮選装置内では、非常に良好な堅さを有する気泡サイズの混合物である。 しかしながら、このフロスは、この浮選セルを出て空気泡の連続供給を受けると 迅速に崩壊し、その結果、その生じるインク含有液は容易に除去されて最終処分 用の廃棄処理に送り込まれ得る。 この浮選脱インク手順後、容易に入手可能でありそして幅広く普及していて商 業的に用いられている通常の装置を用いて、固体含有量が約6から12重量%に なるようにそのパルプスラリーを濃密にして洗浄する。この洗浄で得られる濾液 を典型的には溶存空気浮選(DAF)浄化装置で処理してインク、充填材、繊維 微細物および他の懸濁固体を除去することにより、その濾水を次の脱インク手順 における使用で再利用することができるようにする。通常、その懸濁している固 体を凝集および/または浮遊させて除去する目的で、この溶存空気浮選浄化装置 に入れる前の濾液にか或はその中にカチオン系、ノニオン系および/またはアニ オン系ポリマーを添加する。 本明細書で説明する基本的な脱インク手順の修飾形および変形が数多く提案さ れておりそして/または商業的に用いられており、本発明の方法はそのような手 順に適用可能である。本明細書で説明する簡単なシステムは説明の目的でのみ用 いるものであり、これを本発明の範囲の制限に入れることを意味しない。パルプ 化方法は連続方法またはバッチ式の どちらかで実施可能であり、新聞紙、雑誌、印刷された厚紙および色付き印刷物 を含む如何なる種類の印刷物を用いることでも優れた結果が得られる。上記パル プ化を受けさせる繊維の約10から100重量%の量で再利用紙を存在させるよ うにこれを本方法に供給する。この方法で用いる装置は、容易に入手可能であっ て幅広く普及して用いられている通常の装置である。 本発明の脱インク用組成物は、特に水溶性を示す親水性インクで印刷された印 刷物の脱インクで用いると、通常の従来技術に比較していくつかの利点を有する 。この方法を用いると、通常の脱インク方法に比較して、浮選後に実現化される 白色度が有意に高くなると共にパルプ内の残存インク含有量が低くなる。また、 インク除去率も通常の浮選方法に比較して高くなり、その結果として、製品の品 質が犠牲になることなく生産率が高くなるか或は特定の生産率を達成するに必要 な浮選装置の総額が低くなる。 また、この組成物に含める脂肪酸成分の用量率を、通常方法の場合の約1−2 重量%から、本発明の場合の約0.5重量%以下そして約0.2重量%の如き低 い率にまで大きく下げることができることも見い出した。この量が低いことから 、脱インク装置自身および次の紙製造機両方における脱インク用調合物の脂肪酸 成分に通常関連したスケールおよび堆積物問題が起こる可能性が有意に低下する 。装置の洗浄を行うための高価な停止時間が最小限になり、そしてより高い品質 の最終紙製品を製造することが可能になる。 環境上の関心により、製紙工場で新しい紙を使用する量を低くする探求が継続 して行われている。このことは、再使用すべき水の量が多くな ることを意味する。本発明の利点は、その処理すべき廃棄紙のパルプスラリー内 に存在している炭酸カルシウムおよび二酸化チタンなどの如き無機充填材および 繊維微細物両方の除去率が高いことから、浮選脱インク段階後の洗浄段階で生じ る濾液の透明度が改良されるばかりでなく次の排水率が改良される点である。こ の濾液の透明度が改良されることから、水の清澄化および次の再使用で必要とさ れる凝集剤の量が少なくなる。排水率が高くなることから、プラントの生産率が 向上し得る。 通常の脱インク用組成物に比較して本発明の脱インク用組成物が有する利点を 以下の実施例で更に説明し、ここで、全ての部およびパーセントは特に明記しな い限り重量である。TAPPI試験方法T 218om−83に指定されている ようにみょうばんを用いて全ての白色度用フィルターパッドの製造を行った。必 要に応じて、固体量が1重量%になるようにパルプサンプルを最初に水道水で希 釈した後、各サンプルに10%みょうばん溶液を2mL加え、Ahlstrom グレード631−25濾紙を用いたブフナー漏斗上でこのスラリーを濃密にした 。白色度測定を行う前にこのフィルターパッドを空気乾燥させた。ACS Sp ectrosensor II分光光度計を用いて全ての白色度データを得て、 TAPPI 452白色度として報告した。この白色度データは、そのフィルタ ーパッドから反射して分光光度計で記録される452ナノメートルの波長を有す る光のパーセントを表している。 比較実施例1 20%がOMG(古い雑誌)で80%がONP(古い新聞紙)(25%がフレ キソ印刷)の混合物を乾燥状態で裂いて一緒にすることでマスターバッチを生じ させた。この混合物の90gを1910gの水(12 0度F)と一緒に実験室用パルパーに入れて最終コンシステンシー(consi stency)を4.5%にした。ピペットを用い、獣脂油のモノ−およびジグ リセリドの混合物をアルコキシル化したものが主に入っているノニオン系界面活 性剤(High Point Chemical Corporationから 入手可能なDI−600)を0.1%の用量率で加え、炭酸ナトリウムを0.7 %の用量率で加え、そして脂肪酸石鹸(獣脂油脂肪酸のナトリウム塩)(Hig h Point Chemical Corporationから入手可能なD I−280)を0.5%の用量率で加えた。上記パルパーに加えた廃棄紙の乾燥 重量を基準にした100%有効基準で全用量率を計算する。Ca+2としての水硬 度が150ppmになるようにCaCl2を加えた。次に、化学品と水と廃棄紙 の組み合わせのパルプ化を10分間行った。次に、更に7,000gの水(12 0度F)を用いて1%になるようにその内容物を希釈した。この時点で、脱イン クされたパルプの白色度を測定するためのフィルターパッドを作成した(「浮選 前」の白色度を「Fb」と識別)。次に、この1%ストックスラリーの半分を実 験室用浮選セルの中に入れ、1分当たり4.5リットルの空気流を用いて6分間 運転した。表面に集められたフロスを周期的に取り出して、その泡状物の高さを 測定した。6分後、この浮選セルに送り込む空気流を停止して運転を終了した。 この時点で、脱インクされたパルプの白色度を測定するための別のフィルターパ ッドを作成した(「浮選脱インク後」の白色度を「Fa」と識別)。 実施例1 ここで調製した上記1%溶液の2番目の半分を浮選セルの中に移して比較実施 例Aの手順を継続した。エピクロロヒドリンとアミンとの反応 物から誘導されるカチオン系ポリアミンポリマー(High Point Ch emical Corporationから得られるHipochem C−7 5、約450,000ダルトンの分子量と>95%のカチオン度を有する)を、 繊維の重量を基準にして0.075重量%の用量率で、撹拌しながら30秒かけ て加えた。この浮選セルへの空気流れを開始して6分間継続した。上に記述した のと同様に、その表面に集められるフロスを除去してその高さを測定した。この 6分間の浮選時間が終了した時点で、脱インクされたパルプの白色度を測定する ためのフィルターパッドを作成した(カチオン系ポリマーの存在下で浮選脱イン クを受けさせた後の白色度を「Fca」と識別)。 上に記述した1%溶液各々の一部を80メッシュのふるい上で濃密にしてコン システンシーを10%にすることにより、洗浄方法を模擬した。洗浄したサンプ ルの白色度を測定する目的で、この濃密にしたストックサンプルからフィルター パッドを作成した(カチオン系ポリマーを存在させないで洗浄および脱インクを 受けさせた後の白色度を「Wa」と識別しそしてカチオン系ポリマーを存在させ て洗浄した後の白色度を「Wca」と識別)。 比較実施例Aおよび実施例1のフィルターパッド各々を空気乾燥させて白色度 を測定した。白色度の結果は下記の通りてあった:Fb=38.8%、Fa=4 5.3%、Fca=49.9%、Wa=49.8%およびWca=52.2%。 このように、ノニオン系界面活性剤と脂肪酸のみを用いた浮選脱インク方法にお ける白色度の上昇は6.5「ポイント」または(45.3−38.8)%であっ たが、高いカチオン性を示す低分子量のカチオン系ポリマーを加えると、このΔ 白色度は11.1ポイ ント(49.9−38.8)にまで上昇した、即ち1行程で4.6ポイント改良 された[1ポイントの改良は商業的に大きくて価値ある進展である]。同様に、 浮選脱インク後に洗浄したサンプルでも、カチオン系ポリマーを添加するとこれ を用いない時よりも白色度が2.4ポイント改良された(52.2−49 8) 。 実施例2 実施例1の手順を繰り返したが、ここでは、3つの添加剤、即ちノニオン系界 面活性剤、脂肪酸/塩およびカチオン系ポリマーの濃度を変化させた。その試験 結果を表Iに示す。 実施例3 パルプ化に続いて浮選を行った後、洗浄を行う、実施例1および2と同じ手順 を用い、ノニオン系界面活性剤のみを用いた場合、脂肪酸のみを用いた場合、脂 肪酸とノニオン系界面活性剤の組み合わせのみを用いた場合、および本発明の3 種成分方法を用いた場合とで比較を行った。その結果を表IIおよびIIIに示 し、この結果は明らかに、本発明の方法の方が、酸のみを用いるか、ノニオン系 のみを用いるか、或はこの2つを組み合わせて用いるよりも優れていることを示 している。加うるに、白色になる速度は、本発明の方法を用いた方が他の組み合 わせのいずれよりも速いことは明らかである(表III)。本発明の方法を用い た場合における2分後の白色度向上は、最良の代替法(ノニオン系+脂肪酸の2 成分系)を用いた場合における6分後の白色度向上よりも大きい。 比較実施例B 上記カチオン系ポリアミンの代わりにHigh Point Chemica l Corporationが製品商標Hipochem I−48で販売して いる分子量が約4,000,000ダルトンのカチオン系ポリアクリルアミドポ リマーを用いる以外は実施例1に記述した手順に従った。パルプスラリーが凝集 して表面に浮遊し、これを浮選不合格物の一部として取り出した。この浮選セル の中にはフィルターパッドを作成するに充分な量のパルプが残存しておらず、実 施例2の洗浄を行わないで試験を終了した。 実施例4 実施例1に記述した手順に従い、洗浄段階で得られる濾液の透明度を透明度用 ウェッジで測定した。水がどの程度透明であるかを示す指示として、透明度用ウ ェッジに0から46の目盛りを付ける。読み値が低いことは水が非常に曇ってい ることを意味する一方、高い読み値は水が非常に透明であることを意味する。比 較実施例Aのノニオン系界面活性剤を用いるか或はそのノニオン系界面活性剤に 加えて脂肪酸塩を用いた場合の読み値は両方とも0であった。本発明の方法を用 いると、即ち上記ノニオン系界面活性剤と脂肪酸に加えてカチオン系ポリマーを 用いると、結果として得られる値は35であった。 実施例5 上記ポリアミンの代わりにMWが約200,000のポリエチレンイミンを用 いる以外は比較実施例Aおよび実施例1に記述した手順に従った。ノニオン系界 面活性剤を、High Point Chemical Corporatio nが製品商標DI−1765で販売している C18アルコールアルコキシレートにし、そして脂肪酸を、ココ油(Coco O il)のカリウム塩にした。出発供給物の15%をOMGにしそして85%をO NP(25%がフレキソ)にした。浮選における白色度向上は10ポイント以上 であり、そして実際の白色度は、実施例1に記述したポリアミンを用いた時に得 られる白色度と本質的に同じであった。以下の表は、上記3種成分をある範囲の 用量率で用いた時の結果を示す。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年7月17日 【補正内容】 請求の範囲 1. (1)印刷物と水のパルプ化スラリーを生じさせ、 (2)このスラリーに、(i)式:RO[(AO)n−R0m [式中、Rは、(a)7から24個の炭素原子を有する線状および分枝アルキル およびアルケニル基、(b)R1CO−(ここで、R1は7から24個の炭素原子 を有する線状もしくは分枝アルキルもしくはアルケニル基である)、(c)(R2a65-a−(ここで、R2は線状もしくは分枝C7−C18アルキルおよびアル ケニルでありそして「a」は1から3の整数である)、(d)2から6個の炭素 原子を有する線状、分枝および環状脂肪族ポリオールから誘導される基、および (e)8から42個の炭素原子を有する線状、分枝および環状脂肪族二酸から誘 導される基、から成る群から選択され、AOは、2から4個の炭素原子を有する オキシアルキレン基であるか或はランダムまたはブロック形態における上記基の 混合物であり、R0は、H、R1およびR1COから成る群から選択され、nは、 4から250の数であり、そしてmは、1から6の整数である]で表されるノニ オン系界面活性剤、および(ii)式R5COOM[式中、R5は、7から48個 の炭素原子を有する線状もしくは分枝アルキルもしくはアルケニル基であり、そ してMは、水素または対イオンである]で表される脂肪酸またはそれの塩を添加 し、そして (3)該スラリーに浮選セル内で浮選脱インクを受けさせる、段階を実 施することによる、印刷物の浮選脱インク方法であって、 (A)非フレキソ印刷用インクに加えてフレキソ印刷用インクの混合物 で印刷されている印刷物であってそれの少なくとも約7.5重量%が粒子サイズ が約5μm以下の親水性フレキソ印刷用インクで印刷 されている印刷物を用い、そして (B)該浮選脱インクを受けさせる前のスラリーに、約1,000,0 00ダルトン以下の重量平均分子量と少なくとも約50%のカチオン度を有する 水溶性カチオン系ポリマーを添加する、 ことを特徴とする方法。 2. パルプ化が終了した後でありそして浮選脱インク用の空気を流し始める 前に該水溶性カチオン系ポリマーを添加する請求の範囲第1項の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウルシバタ,ヒデアキ アメリカ合衆国ノースカロライナ州27262 ハイポイント・ノースポイントアベニユー 234―シー (72)発明者 ウイリアムズ,スチーブン アメリカ合衆国ノースカロライナ州27107 ウインストン―セイレム・ボツクス354・ ルート12

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. (1)印刷物と水のパルプ化スラリーを生じさせ、 (2)このスラリーに、(i)式:RO[(AO)n−R0m [式中、Rは、(a)7から24個の炭素原子を有する線状および分枝アルキル およびアルケニル基、(b)R1CO−(ここで、R1は7から24個の炭素原子 を有する線状もしくは分枝アルキルもしくはアルケニル基である)、(c)(R2a65-a−(ここで、R2は線状もしくは分枝C7−C18アルキルおよびアル ケニルでありそして「a」は1から3の整数である)、(d)2から6個の炭素 原子を有する線状、分枝および環状脂肪族ポリオールから誘導される基、および (e)8から42個の炭素原子を有する線状、分枝および環状脂肪族二酸から誘 導される基、から成る群から選択され、AOは、2から4個の炭素原子を有する オキシアルキレン基であるか或はランダムまたはブロック形態における上記基の 混合物であり、R0は、H、R1およびR1COから成る群から選択され、nは、 4から250の数であり、そしてmは、1から6の整数である]で表されるノニ オン系界面活性剤、および(ii)式R5COOM[式中、R5は、7から48個 の炭素原子を有する線状もしくは分枝アルキルもしくはアルケニル基であり、そ してMは、水素または対イオンである]で表される脂肪酸またはそれの塩を添加 し、そして (3)該スラリーに浮選セル内で浮選脱インクを受けさせる、段階を実 施することによる、印刷物の浮選脱インク方法であって、 (A)印刷物の少なくとも約7.5重量%が約5μm以下の粒子サイズ を有する親水性フレキソ印刷用インクで印刷されている印刷物を用い、そして (B)該浮選脱インクを受けさせる前のスラリーに、約1,000,0 00ダルトン以下の重量平均分子量と少なくとも約50%のカチオン度を有する 水溶性カチオン系ポリマーを添加する、 ことを特徴とする方法。 2. パルプ化が終了した後でありそして浮選脱インク用の空気を流し始める 前に該水溶性カチオン系ポリマーを添加する請求の範囲第1項の方法。 3. 該カチオン系ポリマーのカチオン度が少なくとも90%である請求の範 囲第1−2項の方法。 4. 該カチオン系ポリマーを、(i)C2-6ジアルキルアミンまたはC2-6ジ アルキルアミンと1から8個の炭素原子を有する脂肪族ジアミンとの混合物とエ ピクロロヒドリンとの反応生成物、および(ii)アジリジンまたはそれの第四 級化誘導体の重合で入手可能なポリエチレンイミンポリマーから選択する請求の 範囲第1から3項いずれかの方法。 5. 空気を流し始める前のパルプ化中のスラリーに該ノニオン系界面活性剤 を添加して該脱インクを達成する請求の範囲第1から4項いずれかの方法。 6. 該ノニオン系界面活性剤を、天然に存在している脂肪酸のモノ−および /またはジ−グリセリドをアルコキシル化したものから誘導する請求の範囲第1 から5項いずれかの方法。 7. 該ノニオン系界面活性剤を、水酸化物の存在下で獣脂をグリセロール、 エチレンオキサイドおよびプロピレンオキサイドと反応させたものから誘導する 請求の範囲第6項の方法。 8. 該ノニオン系界面活性剤を0.01から0.6重量%の量で存 在させ、該脂肪酸またはそれの塩を0.05から1.8重量%の量で存在させ、 そして該カチオン系ポリマーを0.005から0.5重量%の量で存在させ、こ こで全てのパーセントが該印刷物の乾燥重量を基準にしたパーセントである請求 の範囲第1から7項いずれかの方法。 9. パルプ化後でありそして浮選脱インクを始める前のスラリーを洗浄し、 そしてこの洗浄が終了した後、該脂肪酸またはそれの塩およびカチオン系ポリマ ーを添加する請求の範囲第1から8項いずれかの方法。 10. 該浮選脱インクで空気を流し始める前のスラリーに該ノニオン系界面 活性剤を添加する請求の範囲第1から9項いずれかの方法。 11. 該脂肪酸またはそれの塩が、魚油、なたね油、獣脂油、トール油、大 豆油、綿実油およびやし油から選択される天然油から誘導される混合物である請 求の範囲第1から10項いずれかの方法。
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