JPH08510891A - 改良されたハンドオーバを有するセルラ移動無線システム - Google Patents

改良されたハンドオーバを有するセルラ移動無線システム

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JPH08510891A
JPH08510891A JP7517944A JP51794495A JPH08510891A JP H08510891 A JPH08510891 A JP H08510891A JP 7517944 A JP7517944 A JP 7517944A JP 51794495 A JP51794495 A JP 51794495A JP H08510891 A JPH08510891 A JP H08510891A
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ゼルナー,ミヒャエル
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フィリップス エレクトロニクス ネムローゼ フェンノートシャップ
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Abstract

(57)【要約】 セルラ構造を有する今日の移動無線システムにおいて、ある基地局とある移動加入者との間の通話は、移動加入者が当該基地局の無線セルを離れるや否や、別の基地局に移行されなければならない。このために、固定ネットワークと基地局間の接続路を切り換える結合スイッチング装置において、相応の切換が行われなければならない。ある無線セルから別の無線セルへの接続の移行(ハンドオーバ)によって生じる中断時間を出来るだけ小さく抑えることができるようにするために、本発明によれば、第1の基地局および第2の基地局(FS1,FS2)が、交換装置(SW1)から出る信号(Sk)を交換装置(SW1)に向かう信号(Sg)に入力結合するための結合スイッチング装置(CD)を有することが提案される。

Description

【発明の詳細な説明】 改良されたハンドオーバを有するセルラ移動無線システム 本発明は、少なくとも1つの第1の基地局、少なくとも1つの別の基地局およ び少なくとも1つの交換局を有する移動無線システムに関する。 本発明はさらに、この形式の移動無線システムに対する基地局、結合装置並び に検出および制御装置に関する。 移動無線システムにおいて、移動する加入者装置に対する無線接続を維持する ために多数の基地局が設けられている。以下に結合スイッチング装置とも称され る交換装置は、当該の結合スイッチング装置に付属する(割り当てられた)基地 局に対する接続を形成するために用いられる。ハンドオーバのために例えば結合 スイッチング装置に、結合スイッチング装置と移動する加入者との間において第 1の基地局(接続を引き渡す側の基地局)を介して形成されている接続を必要の 場合に第2の基地局(接続を引き受ける側の基地局)に引き渡す手段が設けられ ている。 現代の移動無線システムは今日、それぞれ制限された空間的な拡がりを有する 多数の個部無線セルから成っている。それぞれのセルは、1つの固定基地局によ って無線技術上のサービスを受け、その際基地局および移動する加入者の送信電 力は無線セルの大きさに整合されている。このようにして、相互に所定の距離を 有している無線セルにおいて、同じ無線パラメータ(例えば周波数、タイムスロ ットまたはCodesc)を、相互干渉を蒙ることなしに使用することができる。 ある基地局がそのセル内に存在する移動する加入者に対してある無線チャネル を介してその都度接続を維持している一方、基地局自体は例えば有線の伝送区間 を介して結合スイッチング装置に接続されている。結合スイッチング装置の方は 、少なくとも1つの固定ネットワーク、例えば公衆電話網(PSTN=Public S witched Telephone NetworkまたはISDN=Integrated Digital Services Net work)に接続されている。結合スイッチング装置を用いて移動する加入者装置は それぞれのネットワークの任意の加入者(所謂“移動する側からの発呼呼び出し ”)に接続することができるかないしその都度のネットワークの加入者が移動無 線網の任意の加入者(所謂“移動する側への着信呼び出し”)と接続することが できる。この種の接続とは従来の方法では、電話接続であるが、例えばファクシ ミリ伝送に対するデータ接続も扱っている。 移動する加入者がそれにその時属する無線セルのサービスエリアから離れるや 否や、該移動する加入者に対する無線接続が、別の無線セル、すなわち別の基地 局によって引き受けられるように考慮しなければならない。この種の無線セル交 代の必要が差し迫っていることは、例えば、信号電界強度、SN比、障害の発生 確率、基地局と移動する加入者装置との間の距離等によって検出することができ る。このような状況が検出されると、無線接続を一方の基地局から引き受ける側 の基地局に引き渡さなければ(ハンドオーバ)ならないばかりでなく、ネットワ ーク側の加入者と接続を引き渡す側の基地局との間の伝送路を、接続を引き受け る基地局に切り換えなければならない。 例えばGSMシステムにおいて使用される通話ハンドオーバ方法では、接続を 引き受ける基地局においてまず空きチャネルを選択しなければならない。このチ ャネルは、該移動する加入者がそれに指定された無線チャネルにおいて無線接続 を引き続いて実施することができるように、移動する加入者に通報される。別の システム、例えばDECT(Digital European Cordless Communication)にお いて新しい無線チャネルの選択は移動局によって行われる。 移動局の、新しい無線チャネルへの切換によって、移動無線システムの有線部 分における接続も、関連の結合スイッチング装置の相応の制御によって切り換え なければならない。この場合、無線チャネルの切換および結合スイッチング装置 の切換が、例えばクラッキングノイズによって知覚される中断または一層長い休 止が生じないように、できるだけ同時に行われるべきであるという問題がある。 このためにとりわけ、移動する加入者とそれ自体との会議接続を、一方におい て接続を引き渡す基地局を介して、他方において接続を引き受ける基地局を介し て形成し、その結果切換時点に無関係に常時、移動する加入者との接続が生じて いるようにすることも既に提案されている。しかしこの種の会議接続に対するコ ストは相当なものである。さらに、接続を引き受ける基地局による無線チャネル の切換の前ないし接続を引き渡す基地局による無線チャネルの切換の後にその都 度まだ存在していないまたはもはや存在していない無線接続によってノイズ信号 が入力結合されるという問題が生じる。確かにこのことは通話接続の場合には許 容できるが、データ接続の場合には訂正不能な誤りを惹き起こす可能性がある。 ヨーロッパ特許第0544457号明細書から、無線チャネルの切換の前に、 固定ネットワーク加入者から結合装置への接続(路)をまず通話のハンドオーバ のために設けられている独自の切換スイッチを介して形成する、第1の基地局か ら第2の基地局へのハンドオーバを処理する方法が公知である。ハンドオーバの 準備のために、この切換スイッチによって、接続を引き受ける基地局が接続され ている結合スイッチング装置を介して、接続を引き受ける基地局への新しい無線 チャネルの準備を含めて、接続路が完全に形成される。この接続路の形成後、引 き渡す基地局から、移動する加入者は、接続を引き受ける基地局の無線チャネル を切り換えるように指示される。同時に、切換スイッチは、既に準備されている 新しい接続路に切り換えるように制御される。引き続いて、接続を引き受ける基 地局への切換スイッチを介する以前の接続路を解除することができる。 (通話)データが圧縮されたタイムスロット信号として存在する特別な実施例 において、切換スイッチは、タイムスロット交換のためのユニットして実現され ている。この切換スイッチの利点は、本来のハンドオーバの前に既にすべての接 続路が準備されておりかつしたがってネットワーク側への切換のためにこの切換 のみが、すなわちタイムスロット信号の相応の交換のみを行えばよいということ である。相応の制御信号がこの切換スイッチに到来するや否や、切換は遅延なく 行うことができる。このようにして移動する加入者からの接続および移動する加 入者への接続が中断されている持続時間は、150msecより短いようにすべ きである。 この切換時間は、通話接続に対しては問題なく容認することができるものであ る。これに対してデータ伝送の場合、このオーダの切換時間はもはや許容するこ とができない。 本発明の課題は、ハンドオーバによって生じる中断時間を出来るだけ短く抑え ることである。 この課題は、第1の基地局および別の基地局が、交換装置から到来する信号を 交換装置に出て行く信号に入力結合するための、例えば基地局に配置されている 結合装置を有していることによって解決される。 本発明は次の認識に基づいている。すなわち、移動無線システムの個別装置部 分内の切換時間はハンドオーバに対してあまり問題でなく、結合ないしスイッチ ング装置(=交換装置)の操作過程の必要性の識別検出と該操作過程の実行との 間で切換命令を有限の遅延を以て伝送しなければならないことによって比較的大 きな中断が生じるということである。結合装置に到来する切換命令すべてを即刻 実行することはできず、例えば待ち行列に並ぶので、この遅延時間の長さは別の ファクタ、例えば結合スイッチング装置のトラヒック負荷にも依存している。し たがって遅延時間は著しく変化しかつ状況によっては150msより大きくなる 可能性もある。基本的に、本発明の機能にとって、結合スイッチング装置と移動 する加入者との間のどの個所に結合装置(=結合手段)が配置されているかは重 要でない。ハンドオーバの際に結合手段が規定の切換時点で切り換えられるとい う条件が維持されている限り、結合手段を結合スイッチング装置に配置すること も可能である。しかし本発明の有利な実施例によれば、 固定ネットワークから到来する信号を固定ネットワークに行く信号に入力結合す るための手段を基地局に設けている。別の実施例において、入力結合手段を制御 する、ハンドオーバを検出するための手段は同様に基地局に収容されている。こ のような手法で、既存の移動無線システムにおける必要な介入操作をできるだけ 僅かに抑えることができる。 本発明によって提案される結合装置(=結合手段)は、それが無線チャネルの 切換の際に同様にできるだけ遅延なくその切換過程を実施するように構成するこ とができる。本発明は、接続を引き渡す分岐線路および接続を引き受ける分岐線 路に存在する結合手段による時間的に厳しい切換過程を自動的にある手法で実施 させるという思想に基づいている。このような手法により、ハンドオーバの期間 の切換過程は複数の部分フェーズに分割され、その際時間的に厳しい部分フェー ズは結合手段によって処理されるが、結合スイッチング装置の切換は厳しくない 部分フェーズに移される。 本発明を実施するために、結合手段をハンドオーバ、すなわち実際の無線チャ ネル切換と出来るだけ時間的に同時に操作することが重要である。それ故に、ハ ンドオーバを検出するために、直接、すなわち時間的な遅延なしに結合手段に作 用するために、ハンドオーバを検出するための独自の手段を設けると有利である 。有利には、結合手段および検出器手段は場所的に相並 んで配置すべきであり、その場合検出器から結合手段への切換信号に対して伝送 区間を介する付加的なシグナリングは不要になる。 ハンドオーバの制御は、結合スイッチング装置がハンドオーバ希望を検出しか つ入力結合を制御するための検出および制御装置を有することによって保証する ことができる。移動する加入者の無線チャネル切換は例えば、接続を引き渡す基 地局に移動する加入者からもはや信号が到来せず、ないし接続を引き受ける基地 局において信号が受信されることによって検出することができる。信号受信を検 出するために、デジタル無線システムにおいて、受信電界強度および/またはビ ット誤り率の特別な測定が適している。 交換装置から到来する信号の、交換装置に行く信号への入力結合は、結合装置 が、第1の基地局および別の基地局の順次接続のための切換手段を有することに よって簡単に行うことができる。第1の基地局および別の基地局のこの順次接続 によって、殆ど継ぎ目なしのハンドオーバを、移動無線システムのネットワーク 内構造の領域にある手段によってのみ可能にすることが可能になり、すなわち例 えば単に基地局を適当に変形すればよく、一方既存の加入者によっても殆ど継ぎ 目のないハンドオーバが可能であり、すなわち加入者装置における変形は必要で ない。 基本的に、結合装置における付加的な切換手段を含 めて、その時時間的に厳しくない切換過程を結合スイッチング装置において実施 するために種々の可能性がある。本発明によれば、交換装置は、ハンドオーバの 実施の際交換装置から到来しかつ交換装へ出て行く信号の別個のスイッチング通 過伝達のために設けられている切換手段を有することが特別有利であることをが 認めている。これにより、ハンドオーバを実施するために出接続および入接続が 、結合スイッチング装置内で相互に別個にスイッチング通過形成され、その結果 結合スイッチング装置に付加的な切換手段は必要でなく、結合スイッチング装置 の作動プログラムの相応の変更が必要なだけである。結合スイッチング装置にお けるその他の場合は通例対毎の接続切換は例えば2つの個別切換過程に分割され る。最終的な(対毎の)切換の前に、通話ハンドオーバのための準備として、一 方の分岐線路(例えば接続を引き渡す基地局から出ている分岐線路)の入って来 る伝送線路が別の分岐線路(例えば接続を引き受ける基地局に行く分岐線路)の 出て行く伝送線路に接続される。このようにして、結合装置内に、接続を引き渡 す分岐線路と接続を引き受ける分岐線路との間のループが閉じられる。 有利な多段階のハンドオーバは次のように行うことができる。すなわち、第1 のステップにおいて、固定ネットワークから到来し、移動局に伝送すべき送信信 号をハンドオーバ希望の後に別の無線局を介して第1 の基地局に通し接続するために、交換装置の切換手段および別の基地局の結合装 置の切換手段が設けられており、かつ第2のステップにおいて、移動局によって 受信される受信信号を第1の基地局を介するハンドオーバのために別の基地局に 通し接続するために、第1の基地局および別の基地局の結合装置の切換手段が設 けられておりかつ第3のステップにおいて移動局によって受信される受信信号を 固定ネットワークにスイッチング通過伝達するために交換装置の切換手段が設け られている。 次に本発明を図面の図示の実施例に基づいて詳細に説明する。 図面において、 第1a図、第1b図、第1c図は、通話ハンドオーバの3つの異なったフェーズ を有する移動無線システムの実施例を示す概略図であり、 第2図は、セルラ構造の移動無線システムの構造を示す概略図であり、 第3図は、移動無線システムに対する基地局の実施例の概略図であり、 第4図は、基地局の信号プロセッサユニットの構成の概略図であり、 第5a図ないし第5g図は、ハンドオーバの種々のフェーズを有する移動無線シ ステムの別の実施例の概略図である。 第1a図、第1b図、第1c図は、通話ハンドオーバの3つの異なったフェー ズを有する移動無線システムの実施例を示している。第1a図、第1b図、第1 c図に図示の移動無線システムは、第1の基地局FS1、別の基地局FS2、交 換装置SW1並びに移動局MSから成っている。第1a図、第1b図、第1c図 に図示の実施例では、本発明にとって重要な、移動無線システムの部分しか図示 されていない。すなわち、移動局並びに第1および別の基地局FS1,FS2の 送信部には参照符号TXが示されており、一方受信部にはRXが付されている。 第1および別の基地局FS1,FS2はさらにそれぞれ、切換手段SR,STを備 えた結合装置CD並びに切換手段SR,STを制御するための検出および制御装置 Detを有している。交換装置SW1は、固定ネットワークFNから到来する送 信信号SFTないし固定ネットワークに伝送される受信信号SFRの別個の通し接続 のために設けられている切換手段SWR,SWTを有している。交換装置SW1か ら第1の基地局FS1に到来する信号はSk1で示されており、一方第1の基地局 FS1から交換装置SW1に行く信号はSg1で示されている。同様に、第1b図 ないし第1c図における、別の基地局FS2と交換装置SW1との間の信号はSg2 およびSk2で示されている。 第1の基地局FS1、別の基地局FS2並びに交換 装置SW1に設けられている切換手段SR,ST,SWR,SWT,SWRTの目的は 、第1の基地局FS1と別の基地局FS2の順次の接続を形成することである。 その際交換装置SW1から出て行く信号Skおよび交換装置SW1に入って来る 信号Sgの別個の通し接続(スイッチング通過伝達)は、ハンドオーバの実施の 際に行われるべきである。このことから、次に第1a図ないし第1c図に図示の 種々の切換フェーズを用いて説明する、通話ハンドオーバの際の多段階の切換が 生じる。 第1a図には、移動局MSが第1のセルに割り当てられている第1の基地局F S1の領域にあるフェーズが示されている。それ故に交換装置SW1の切換手段 SWR,SWTは、移動局MSに向けられている、固定ネットワークFNから到来 する送信信号SFTが到来信号Sk1として第1の基地局FS1の送信部TXに供給 されるように、切り換えられている。第1の基地局FS1の送信部TXはこの信 号を移動局MSに送信し、このことは移動局MSに向けられた矢印によって示さ れている。反対の伝送方向に対して同じことが当てはまり、すなわち移動局MS の送信部TXから送信された送信信号は第1の基地局FS1から受信部RXを介 して受信されかつ出て行く信号Sg1として並びに交換装置SW1を介して受信信 号SFRとして固定ネットワークFNに転送される。 ところで移動局MSが徐々に、第1の基地局FS1によってサービスされるセ ルの領域から別の基地局FS2によってサービスされるセルの方向に移動すると 、例えば、このことは第5図との関連において説明するように、コマンド“ハン ドオーバ要求”に基づいて交換装置SWにおいて、固定ネットワークから到来す る送信信号SFTがもはや直接第1の基地局FS1に転送されずに、切換手段SWT ,SWRが、送信信号SFTが交換装置SW1から到来する信号Sk2として別の中 央の無線装置FS2に転送されるように切り換えられ、その際この別の基地局F S2の結合装置CDの切換手段ST,SRは、送信信号SFTが別の基地局FS2の 送信部TXに転送されると同時に、出信号Sg2として交換装置SW1にも転送さ れるように切り換えられる。交換装置SW1の切換手段SWRTはこの信号を入信 号Sk1として第1の基地局FS1の送信部TXに転送する。したがって第1b図 に図示の、通話ハンドオーバのフェーズにおいて、送信信号SFTに対して、第1 の基地局FS1と第2の基地局FS2との順次接続が生じている。 第1c図には、移動局が別の基地局FS2に切り換えられた後の、通話ハンド オーバ期間の基地局FS1,FS2の順次切換が示されている。この作動状態に おいて、固定ネットワークから到来する送信信号SFTは入信号Sk2として別の基 地局FS2の送信部TXに通 し接続されかつここから移動局に送信される。移動局MSの送信機TXから別の 基地局FS2に送信される信号は、別の基地局FS2の受信装置RXによって受 信されかつ結合装置CDの切換手段SRを介して交換装置に出て行く信号Sg2と して交換装置SW1に切り換えられかつ切換手段SWRTを介して交換装置から到 来する信号Sk1として第1の基地局FS1に通し接続される。第1の基地局FS 1の結合装置CDの切換手段ST,SRは、この信号Sk1が交換装置に出て行く信 号Sg1として第1の基地局FS1から交換装置SW1に転送されかつここから切 換手段SWRを介して受信信号SFRとして固定ネットワークに転送されるように 、切り換えられる。最後の段階において、交換装置SW1の切換手段SWT,S WRは、別の基地局FS2から交換装置SW1に出て行く信号Sg2が直接受信信 号SFRとして固定ネットワークFNに切り換えられるように、切り換えられる。 このことは第1a図ないし第1c図においてもはや詳しくは図示されていない。 第1a図ないし第1c図において示されている、ハンドオーバの原理は、既存 の移動局においても実施することができる。その理由は、移動局の変形は必要な いからである。この形式のハンドオーバに対する変形は、ハンドオーバに係わる ものを順次接続において切り換えることができるようにするために、ネットワー ク内構成において必要であるだけである。この順次接 続は、送信装置および受信装置に対して別個に切り換えることができかつこのよ うにして同じ情報をすべての関与している基地局に送出するデュプレックスチャ ネルから成っている。第1a図ないし第1c図において提案されているネットワ ーク構成は2、3のネットワークノード(結合装置CD、交換装置SW1)にお いてダイナミックに、従来の一方向スイッチによって実現される。したがってこ れまでのネットワーク構成と比べると、基地局FS1,FS2におけるダウンリ ンクおよびアップリンク方向の通し接続を可能にする切換手段SR,STを有する 結合装置CDが必要なだけである。これにより基地局FS1,FS2は、ネット ワークから送出されるデータに対してトランスペアレントになる。 第1a図ないし第1c図において提案されている構成によって、ハンドオーバ の初期化の後に、すべての基地局には同一の“ダウンストリーム”データが供給 され、これらはそれから相応のグウンリンクチャネルにも提供することができる 。そのときサービス中の基地局FS1(Serving Radio Base Station)において のみ、第1の基地局FS1において、接続を引き受ける基地局FS2が地上チャ ネルを相応の無線チャネルに接続するようにする連続的なアップリンク信号を検 出することができるように、切換手段SR,STはこの作動フェーズ(第1b図参 照)においてダウンリンク およびアップリンクの間で開放されている。 移動局MSが、接続を引き受ける基地局FS2の新しい無線チャネルに切り換 えよという命令を受けると、このチャネルに相応の手法で同期されてまたは同期 をとられない状態でアクセスすることができる。この瞬間において、接続を引き 渡す基地局FS1は移動局MSの信号を失うことになり、その結果として基地局 FS1の結合装置CDのアップリンク−ダウンリンク接続が相互接続される(第 1c図参照)。中間時期において、それ以前の目標基地局が検出され、移動局M Sは割り当てられたチャネルを占有しかつこれにより直ちにチャネルは通し接続 される。この多段階に分割された通し接続操作の結果は、このことは第1a図な いし第1c図に図示されているように、遅延時間なくかつチャネルの不確かな組 み合わせなしに直ちに切り換えられる無線路である。したがって全体として、デ ータ伝送に対しても、伝送品質は提案されたハンドオーバによって著しく改良さ れる。 第1a図ないし第1c図には、2つとも同じ交換装置SW1に属している2つ の基地局FS1,FS2間のハンドオーバが示されている。第1の交換装置に属 している基地局と別の交換装置に属している基地局との間のハンドオーバは、関 与する基地局において、第1a図ないし第1c図において説明した実施例と同じ 切換過程が必要である。この場合単に、第1a図ない し第1c図に図示の、接続を引き渡す基地局と接続を引き受ける基地局との順次 接続の原理を同様に行うことができるように、接続を引き渡す基地局および接続 を引き受ける基地局の関与する交換装置において相応の伝送路を切り換えるべき である。 第2図には、セルラ構造の移動無線システムの構成が示されている。実施例と してヨーロッパですでに稼働しているGSMシステム(Global System for Mobi le Commnication)が選択された。この移動無線システムに関する概観は、冒頭 に挙げたヨーロッパ特許第0544457号明細書に記載されている。GSMネ ットワークは当業者には長くから周知であるので、本発明の説明においては、本 発明の理解のために必要である点に限ってのみGSMネットワークについて説明 する。さらに本発明は勿論、GSMネットワークに限定されず、ハンドオーバが 設定されている別のすべての移動無線システムに対しても適している。 GSMネットワークの骨組みは、相互にデータ線路を介して接続されている無 線交換局2,3(MSC=Mobile Switching Center)から形成される。無線交 換局MSCは、GSMネットワーク1と、例えば公衆電話網17(PSTN)、 ISDNネットワーク等のような別のテレコミュニケーションネットワークとの 間のハンドオーバを形成すると同時に、GSMネットワーク1を管理する、高い 出力性能を有するデジタル 交換局である。それぞれの無線交換局MSCには、1つまたは複数の基地局制御 装置(BSC=Base Station Controller)が接続されている。基地局制御装置 BSCの方は、1つまたは複数の基地局10…15(BTS=Base Tranceiver Station)を管理し、その際それぞれの基地局BTSは1つの無線セルに無線技 術上のサービスをする。無線交換局MSCとそれぞれの基地局BTSとの間の相 応の接続の形成のために、それぞれの基地局制御装置BSCにおいてそれぞれ、 別のスイッチフレームが設けられている。本発明の原理に対して、無線交換局M SCと基地局制御装置BSCとを区別することは必要ない。 無線交換局MSCから基地局制御装置BSCへのハンドオーバは、所謂A−イ ンタフェースとして基準化されている。データフォーマットとして、A−インタ フェースは公知のPCM30−フォーマットを設定しているので、データ伝送の ために従来のPCM30−伝送区間を利用することができる。PCM30−信号 は、30のデータ信号、例えば64Kbit/sのデータレートを有するデジタ ル化された電話信号が2048Mbit/sのビット流に統合される時分割多重 信号である。このためにPCM30−フレームは、それぞれ8ビットである32 のタイムスロットに分割されている。第1のタイムスロット(No.0)はフレ ーム始端の標識を含んでおり、17番目のタイムスロ ット(No.16)は残りの30のタイムスロットに収容されているデータチャ ネルのシグナリングのために使用される。 GMSシステムの第1の形成段階に対して、長時間予測(LTP=long term prediction)に関連した周知のLPC技術(LPC=linear predictive coding )および残りの信号の符号化に基づいて、それぞれ20msecの持続時間を有 する音声標本値に対する規則的な時間パターン(RPE=regular pulse exitat ion)におけるパルス列によってそれぞれ260ビットを有するデータブロック が形成される音声符号化が選択された。このことは正確に13.0Kbit/s のデータレートに相応する。これに対して有線の電話網においては、音声信号の デジタル伝送に対して、64Kbit/sのデータレートを有するパルスコード 変調(PCM)が通例である。PCM信号をGSM信号に変換するために、およ びその逆に変換するために、トランス符号化装置(TCE=Transcoder Equipme nt)が設けられている。20msの音声標本値の、それぞれ260の関連するビ ットは以下正味(ネット)ビットと称される。というのは、それらは別の情報を 含んでいないからである。これらの正味ビットは付加的な制御ビットおよび占有 されていないビットによって全体で320ビットに拡張されかつ所謂TRAUフ レーム(TRAU=Transcoding Rate Adaption Unit)を 形成する。したがってTRAUフレームのデータレートは正確に、16Kbit /sである。 本発明の使用のために、結合スイッチング装置と、関与している基地局との間 において、有効信号符号化の形式が使用されると有利であるが、必ずしも必要な い。 GMSにおいてトランス符号化装置4,5(TCE=Transcoder Equipment) は基地局制御装置BSCの論理部であるにも拘わらず、それは場所的に異なった 所、例えばそれぞれの無線交換局MSCにも収容することができる。トランス符 号化装置TCEと中央の基地局制御装置6,…,9(BCE=Base Station Cen tral Equipment)との間の伝送区間において、このようにして伝送容量の1/4 しか必要とされない。その理由は、64Kbit/sを有するそれぞれのPCM 30−チャネルにおいて同時に、16Kbit/sを有する4つのTRAU信号 を収容することができるからである。無線交換局と中央の基地局制御装置との間 の距離は数百kmにまでなる可能性があるので、このような手法において伝送コ ストを節約することができる。 中央の基地局制御装置BCEと個々の基地局BTSとの間のデータ伝送のため に(所謂Abis−インタフェース)、同じくPCM30−フレームが設定されて おり、その際PCM30−フレーム内に同様に、論理 的なサブチャネルが形成されており、その結果それぞれの有効チャネルに対して 16Kbit/sの伝送容量を使用することができる。 第3図には、基地局BTSの構成が概略的に示されている。集線装置LCU( Line Concentrator Unit)において、Abis−インタフェースから到来するデー タ流有効信号および制御信号が相互に分離される。基地局BTSの内部データバ スを介して、有効データは個別の無線部RT1…RT4(RT=Radio Terminal )に分配され、その際それぞれの無線周波数に対して固有の無線部RTが設けら れている。GSMシステムは、それぞれ8つのタイムスロットを有するTDMA システムとして周波数に基づいて構成されているので、無線部RTはそれぞれ8 つの伝送チャネルを準備することができる。無線部RTに設けられている信号プ ロセッサユニットSPU(Signalling Processing Unit)は、その都度の有効デ ータからタイムスロット送信信号を形成し、それらは送信部TXU(Transmitte r Unit)において、同じく送信部において発生される高周波搬送波に乗せられて かつ場合により高出力段HPA(High Power Amplifier)において相応の出力電 力に変換される。アンテナ出力結合装置ACE(Antenna Coupling Equipment) を介して基地局BTSのすべての無線部RTの送信出力信号は唯一の送信信号に 統合される。 アンテナによって受信される信号は、無線部RTの受信機部RXU(Receiver Unit)において周波数選択されかつ複素、デジタルベースバンド信号に変換さ れる。ベースバンドに変換された信号は信号プロセッサユニットSPUにおいて 復号化されかつ連続するデータ流に統合されかつ内部データバスおよび集線装置 LCUを介してAbis−インタフェースを経てBCEに伝送される(第2図参照 )。 受信部RXUはさらに、受信信号のその都度の受信電界強度を測定しかつこの 測定された受信電界強度を無線制御装置RTC(Radio Terminal Cotroller)に 転送する。受信された信号の復号化の際に、信号プロセッサSPUはビット誤り 率も検出しかつそこから品質情報を求める。無線制御装置RTCは、受信された 信号の品質情報および受信電界強度を集めかつその平均値を形成する。通話ハン ドオーバ決定にとって重要なこれらのデータは、有効データとは別個に集線装置 LCUに転送されかつ独自のシグナリングチャネルにおいて基地局制御装置BS C(第2図参照)に伝送される。 中央のクロック信号を発生するために、各基地局においてさらに、内部制御装 置BCU(BTS-Central-Unit)が設けられている。 第4図には、信号プロセッサSPUの基本構成が示されている。基地局BTS の内部データバスは、Abi s −インタフェースを介して到来するデータ信号を導く第1のデータバス301 と、Abis−インタフェースを介して出て行くデータが導かれる第2のデータバ ス302とから成っている。信号プロセッサSPUに配置されているエンコーダ 304は第1のインタフェース303を、無線チャネルにその都度決められてい るデータが内部データバス301から取り出されるように、制御する。取り出さ れたデータはエンコーダ304によってその都度の無線チャネルに相応して、す なわちそれらが送信されるべきタイムスロットに相応して第1のメモリ305に 一時記憶される。このために、TRAUフレームに常になお束ねられている有効 データが抽出される。20msの音声標本値の260ビットはエンコーダ304 によって誤り検出のための付加ビットを付けられかつ畳み込み符号化によって全 部で456のビットに拡張され、これにより伝送誤りに対して大きな安全性が得 られる。これら456ビットからそれぞれ57ビットである8つの部分ブロック が形成される。それぞれのタイムスロットにおいてその都度、TRAUフレーム の1つの部分ブロックおよびその都度後続のTRAUフレームの1つの相応の部 分ブロックが伝送され、その結果その都度8つのTDMフレームの後全部で2つ のTRAUフレームが伝送される。この交錯形成(インターリービング)によっ て、20msの音声標本値の総量(ブルット)ビット が8つの順次連続するTDMAフレームに分配され、その結果信号は短い障害に 対して影響を受け難くなるが、これにより生じる、伝送の遅延はさほど大きくな らない。類似の手法で、184ビットの正味(ネット)長を有するシグナリング データも同様に456ビットの総量(ブルット)長によって伝送される。 タイムスロット信号を形成するために、エンコーダはそれぞれ57ビットを有 する伝送すべき部分ブロックの間にさらに、26ビットの所定のビットパターン を含んでいるトレーニングシーケンス並びにその都度2つの別のシグナリングビ ット(スティーリングフラグ)およびタイムスロット信号の始端および終端にさ らに3つの始端および終端ビットを付加する。このようにして8つのタイムスロ ットのそれぞれに対して形成される、それぞれ148ビットのデータブロックは 、エンコーダ304によって適時に送信部TXUに送信される。 受信部RXUによってその都度ベースバンドに変換された受信信号は、復号化 すべきそれぞれのビットに対して等化器306において標本値に変換される。デ コーダ307はこれら標本値からそれぞれのタイムスロットに対して受信された データブロックを計算し、部分データブロックを交錯解除し(デインタリービン グ)かつそれらを再びTRAUフレームに統合する。このTRAUフレームを第 2のインタフェース制御部 309を介して適時に送信するために、その都度計算されたTRAUフレームは 第2のメモリ308に一時記憶される。 移動無線局に伝送される所定のコマンドは、所謂トランスペアレントなデータ であり、すなわち基地局はこれらデータをこれらデータの評価を行うことなしに 基地局に伝送する。この種のトランスペアレントなデータは、移動局に、別の無 線チャネル、すなわち別の無線セルにおいて伝送を続行するように指示するため に、基地局制御装置BSCから移動局に送信される“ハンドオーバコマンド”で もある。“ハンドオーバコマンド”の構成は、GSM勧告04.08、第9.1 .14章に規定されている。“ハンドオーバコマンド”における相応の箇所の所 定のビットパターンに基づいて、“ハンドオーバコマンド”を別の制御命令から 一義的に区別することができる。すなわち、“メッセージ形式”を指定する第2 のバイトは例えば、ビット列“0010111”を有している。“ハンドオーバ コマンド”はさらに、例えば使用すべき無線チャネルのような、移動局に対して 重要なデータを含んでいる。 実施例において、エンコーダ304は、それが送信すべき“ハンドオーバコマ ンド”を特徴的なビット列に基づいて検出することができるように構成されてい る。エンコーダ304はさらに、それが所定の無線チャネル、すなわち所定のタ イムスロットに対する“ハ ンドオーバコマンド”を検出するや否や、それがこのタイムスロットの番号をデ コーダ307に転送するように、構成されている。デコーダ307の方はこの実 施例において、インターフェース309に受信されたTRAUフレームを第2の メモリ308から転送すべきであるはずのときその都度、それが第2のメモリに 代わって、第1のメモリ305に一時記憶されている、基地局制御装置BSCに よって受信されたTRAUフレームのフレームを使用するように、構成されてい る。 すなわちこのようにして、“ハンドオーバコマンド”の検出以降、当該の無線 チャネルに対して移動する加入者によって受信されたTRAUフレームに代わっ て、基地局制御装置BSCから到来する、移動する加入者に対して決められてい るTRAUフレームが基地局制御装置BSCに返送される。このプロシージャを 開始するための判断基準は、例えば移動する無線局によって受信される信号の、 殊に内容、受信レベルまたは受信品質に従った評価である。 基地局制御装置BSCによるハンドオーバの要求の際に、接続を引き受ける基 地局は空きチャネルを選択しかつ、移動する加入者がこの無線チャネルに応答す るのを待つ。実施例において、デコーダ307は次のように構成されている。す なわちそれは、ハンドオーバに対する新しい無線チャネルの準備以降、移動局の “ハンドオーバアクセス”の検出まで、この無線チャネルに対してエンコーダ3 04によって受信されたすべてのTRAUフレームを所属の基地局制御装置BS Cに返送する。デコーダ307によってこの無線チャネルに対する有効なアクセ スが検出されるや否や、従来の方法において、移動する加入者によって受信され たデータがTRAUフレームにおいて基地局制御装置に送信される。したがって このような手法において、所定の無線チャネルに対して基地局制御装置から到来 するデータ流が、移動局によってまだ受信されていないデータに代わって基地局 制御装置に返送される。 次に、基地局の上述の構成およびその都度関与する結合装置の協働をハンドオ ーバの例に対して説明する。移動局は連続的に、その独自の基地局並びに隣接す るすべての基地局によっても受信される信号のレベルおよび品質を測定する。評 価されたデータは移動局から基地局制御装置BSCに通報される。このこととは 無関係に、基地局BTSも移動局のレベルおよび受信品質を測定し、これらはそ れからそれぞれの基地局制御装置BSCに伝送される。さらに、GSMシステム においては、移動局の、基地局からの距離を測定するようにもなっている。両方 の場合とも、基地局制御装置はデータを処理しかつ、ハンドオーバを実施すべき であるかまたは実施すべきでないかを決定する。ハンドオーバが行われるべきで あれば、その都度の基地局制 御装置BSCは、ハンドオーバが行われるべきである有利な基地局を計算する。 いずれの基地局制御装置に接続を引き渡す基地局および接続を引き受ける基地 局が接続されているかに応じて、上述の移動無線網においてハンドオーバの際に 異なったプロシージャがある。接続を引き渡す基地局および接続を引き受ける基 地局が、例えば第2図における基地局10および11のように、同じ基地局制御 装置に接続されている場合、このことは“BSC内ハンドオーバ”と称される。 ハンドオーバには、共通の基地局制御装置6に設けられているスイッチフレーム のみが関与する。接続を引き渡す基地局(例えばBTS10)および接続を引き 受ける基地局(例えばBTS12)が異なった基地局制御装置(例えばBCE6 ないしBCE7)に接続されているハンドオーバでは、ハンドオーバは所謂“B SC相互間ハンドオーバとして”無線交換局(MSC2)の作用下で行われる。 この場合さらに、関与している基地局制御装置BSCが同じ無線交換局MSCに 接続されている場合および基地局制御装置BSCが2つの異なった無線交換局M SCに接続されている場合(例えば第2図における基地局12から基地局14へ のハンドオーバ)を区別することができる。後者の場合、接続は2つの無線交換 局(MSC2およびMSC3)を介して行われる。 上述のすべてのハンドオーバに対する代表例として、次に、唯一の無線交換局 MSCを使用する、基地局BTS−Aから基地局BTS−Bへのハンドオーバに ついて説明する。 この場合第5a図ないし第5f図に基づいてハンドオーバの各フェーズについ て説明し、その際よりわかり易くするために、ハンドオーバのそれぞれのフェー ズにおいて移動無線システムが関与しているないし実際にも必要とされるスイッ チフレームSW内の接続路ないし伝送区間のみが示されている。わかり易くする ために、トランス符号化装置TCE、基地局制御装置BSCにおけるスイッチフ レーム、集線装置LCU等のような上述の必要な装置すべて並びに局間のシグナ リングが制御されるチャネルも省略されている。 第5a図ないし第5f図には、基地局、基地局に増する基地局制御装置によっ て受信される、所定の移動する加入者に向けられているデータ流を、基地局から その基地局制御装置へのそれぞれ対毎に対応配置されている戻りチャネルにフィ ードバックするための結合手段は、切換スイッチCD(カップリング装置)によ って象徴的に示されている。 第5a図は、ネットワーク加入者から無線交換局MSC、基地局制御装置BS C−Aおよび基地局BTS−Aを介して移動する加入者MSへの接続が成り立っ ていることを示している。基地局制御装置BSCがハ ンドオーバを開始しようとするや否や、基地局制御装置は相応のコマンド“ハン ドオーバ要求”をその無線交換局MSC(第5b図)に送出する。 メッセージ“ハンドオーバ要求”には、ハンドオーバが行われるべきである基 地局のリストが含まれている。相応の無線交換局MSCにおいてまず、どの基地 局制御装置BSCを介して、ハンドオーバにとって有利な接続を引き受ける基地 局BTSが応答可能であるかが求められる。この基地局制御装置BSC−Bにお いて、命令“ハンドオーバ要求”によるハンドオーバの要求が行われる(第5c 図)。 これに基づいて通話を引き受ける基地局制御装置BSC−Bにおいて、接続を 引き受ける基地局BTS−Bにおける空きチャネルが探索されかつハンドオーバ のために予約される。それからこの新たに選択された無線チャネルに配属されて いる結合手段CDは、このチャネルにおいて接続を引き受ける基地局BTS−B に接続を引き受ける基地局制御装置BSC−Bから到来する信号が接続を引き受 ける基地局制御装置BSC−Bに返送されるように、切り換えられる。接続を引 き受ける基地局BTS−Bにおける無線チャネルの予約によって、接続を引き受 ける基地局制御装置BSC−Bは確認命令“ハンドオーバ要求肯定応答”を無線 交換局MSCに送出する(第5d図)。 確認“ハンドオーバ要求肯定応答”の受信によって、 MSCから、接続を引き受ける基地局BTS−Bまでの伝送区間が形成される( 第5e図)。 さらに、無線交換局MSCにおいてスイッチフレームSWにおける相応の切換 過程によってハンドオーバが準備される。このために、移動する加入者MSから 到来する信号をネットワーク加入者に転送していた、スイッチフレームにおける 本来の接続は解除されかつそれに代わって、移動する加入者から受信された信号 はスイッチフレームSWを介して準備されたチャネルにおいて接続を引き受ける 基地局BTS−Bに転送される。準備された無線チャネルの受信分岐はネットワ ーク加入者まで転送される。接続を引き受ける基地局BTS−Bにおける結合手 段CDのその前の切換によって、このようにして、移動する加入者MSから到来 する信号は、それがネットワーク加入者に送出される前に、まずスイッチフレー ムにおける準備された接続路を介して接続を引き受ける基地局BTS−Bに転送 され、かつ切り換えられた結合素子CDによって無線交換局MSCのスイッチフ レームSWに再び転送される(第5f図)。 このようにしてデータ流のループ状の通し接続のために、切換過程そのものま で、加入者間の連続的な接続が保証されている。スイッチフレーム内の切換時間 は非常に短いので、スイッチフレームSWの相応の切換において殆ど情報を失う おそれがない。スイッチフ レームSWにおいてハンドオーバを準備する切換過程において重要なことは、無 線交換局MSCのスイッチフレームSWにおける既述の切換が行われる以前に、 接続を引き受ける基地局における結合手段CDを介するループの形成が完了して いることである。この前提条件が満たされるや否や、スイッチフレームSWの切 換が行われる実際の時点は重要でない。切換命令の発生と切換命令の実施との間 に比較的長い遅延時間があるときでも、加入者は連続的に接続されているから知 覚できる中断が生じることはない。 無線交換局MSCのスイッチフレームの上述の切換が行われた後に、無線交換 局は命令“ハンドオーバコマンド”を接続を引き渡す基地局制御装置BSC−A に送出する(第5g図)。既述のように、この命令は基地局に転送されかつ移動 する加入者MSに送出される。 同じく既述したように、基地局BTS−Aにおける命令“ハンドオーバコマン ド”の復号化によって、その都度の移動する加入者に対して受信されたデータは 基地局制御装置BSC−Aに戻し転送される。命令“ハンドオーバコマンド”に よって、移動する加入者MSは接続を引き受ける基地局BSC−Bの新しい無線 チャネルに切替る。同じく既に説明したように、移動する加入者MSの、接続を 引き受ける基地局BSC−Bへのアクセスによって、最初の基地局における入 データ流と出データ流との間の結合は解消され、その結果到来するデータ流は接 続を引き受ける基地局の送信部TXを介して移動する加入者MSに送出されかつ 移動する加入者MSから到来するデータ流は受信機RXを介して無線交換局MS Cの方向に送出される(第5h図)。 そこで、接続を引き渡す基地局BTS−Aにおける結合手段CDによって、ネ ットワーク加入者から接続を引き渡す基地局へおよびそこから戻るループが閉じ られ、その際接続を引き渡す基地局において戻される信号は無線交換局MSCの スイッチフレームSWの今なお存在しているハンドオーバ準備をする切換を介し て接続を引き受ける基地局BTS−Bに導かれる。このようにして、加入者によ って知覚される、ハンドオーバ期間における無線伝送路上での接続中断は、移動 する加入者の、無線チャネル切換要求と、移動する加入者の、接続を引き受ける 基地局へのアクセスとの間の時間に制限されている。その理由は、上述の手法で は、ハンドオーバの期間には、スイッチフレームSWにおいてすら切換過程が必 要でないからである。 ハンドオーバが成功した後、接続を引き受ける基地局制御装置BSC−Bは、 確認“ハンドオーバ完了”を交換局MSCに送出する。それからこの命令に基づ いて、交換局MSCにおいて、ネットワーク加入者から接続を引き受ける基地局 BTS−Bへのおよび接続 を引き受ける基地局BTS−Bからネットワーク加入者への双方向の通話に対す る最終的な接続路が形成される。接続を引き渡す基地局BTS−Aにおける結合 素子の今なお存在している接続路のために、無線交換局のスイッチフレームSW においって切換過程が実施される時期はまたもや重要でない。切換過程そのもの には非常に短い切換時間しか必要でないので、双方の加入者はこの切換過程を殆 ど何も気付かない。 成功したハンドオーバの確認“ハンドオーバ完了”によって、無線交換局MS Cは、接続を引き渡す基地局制御装置BSC−Aへの本来の接続路および基地局 制御装置の、接続を引き渡す基地局BTS−Aへの接続路を解除する(第5j図 )。これによりハンドオーバは成功裡に終了する。 無線交換局のスイッチフレームと移動する加入者との間の結合手段の使用によ って、ハンドオーバ期間のスイッチフレームSWの切換過程を、ハンドオーバ前 の切換過程およびハンドオーバ後の切換過程に分割することが可能である。スイ ッチフレームSWそれ自体内での切換過程は遅延なく実施することができるので 、切換過程それ自体により実際には中断は生じない。その際既述のように2つの 基地局を介してデータ流を導くために、接続を引き渡す基地局から到来するデー タ信号がスイッチフレームを介して接続を引き受ける基地局に送信されるのか、 または接続を引き受ける基地 局から到来するデータ信号が接続を引き渡す基地局に送信されるかは同じことで ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.少なくとも1つの第1の基地局(FS1)と、少なくとも1つの別の基地局 (FS2)と、少なくとも1つの交換装置(SW1)とを備えた移動無線システ ムにおいて、 該移動無線システムは、例えば前記基地局(FS1,FS2)に配置されてい る結合スイッチング装置(CD)を有しており、該結合スイッチング装置は、前 記交換装置(SW1)から到来する信号(Sk)を、交換装置(SW1)に出て 行く信号(Sg)へ入力結合する ことを特徴とする移動無線システム。 2.前記結合装置(CD)は、ハンドオーバ希望を検出しかつ前記入力結合を制 御するための検出および制御装置(Det)を有している 請求項1記載の移動無線システム。 3.前記結合装置(CD)は、前記第1の基地局(FS1)および前記別の基地 局(FS2)の順次接続のための切換手段(SR,ST)を有している 請求項1記載の移動無線システム。 4.前記交換装置(SW1)は、ハンドオーバの実施の際に前記交換装置(SW 1)から出て行く信号(Sk)および前記交換装置(SW1)に向かっている信 号(Sg)の別個の通し接続のために設けら れている切換手段(SWR,SWT)を有している 請求項1記載の移動無線システム。 5.第1の段階において、固定ネットワーク(FS)から到来し、移動局(MS )に伝送すべき送信信号(SFT)をハンドオーバ希望に従って前記別の基地局( FS2)を介して前記第1の基地局(FS1)に通し接続するために、前記交換 装置(SW1)の前記切換手段(SWR,SWT)および前記別の基地局(FS2 )の結合スイッチング装置(CD)の切換手段(SR,ST)が設けられており、 かつ第2の段階において、前記移動局から受信される受信信号(SFR)をハンド オーバのために前記別の基地局(FS2)を介して前記第1の基地局(FS1) に通し接続するために、前記第1の基地局(FS1)および前記別の基地局(F S2)の結合スイッチング装置(CD)の切換手段(SR,ST)が設けられてお り、かつ第3の段階において、前記移動局から受信される受信信号(SFR)を前 記固定ネットワーク(FN)に通し接続するために、前記交換装置(SW1)の 前記切換手段(SWR,SWT)が設けられている 請求項1から4までのいずれか1項記載の移動無線システム。 6.少なくとも1つの第1の基地局(FS1)と、少なくとも1つの別の基地局 (FS2)と、少なくとも 1つの交換装置(SW1)とを備えた移動無線システムに対する基地局(FS1 ,FS2)において、該基地局(FS1,FS2)は、前記交換装置(SW1) から到来する信号(Sk)を前記交換装置(SW1)に出て行く信号(Sg)に入 力結合するための結合スイッチング装置(CD)を有している ことを特徴とする基地局。 7.前記基地局(FS1,FS2)は、ハンドオーバ希望を検出しかつ前記入力 結合を制御するための検出および制御装置(Det)を有している 請求項6記載の基地局。 8.前記結合スイッチング装置(CD)は、前記第1の基地局(FS1)および 前記別の基地局(FS2)の順次の接続のための切換手段(SR,ST)を有して いる 請求項6または7記載の基地局。 9.第1の段階において、固定ネットワーク(FS)から到来し、移動局(MS )に伝送すべき送信信号(SFT)をハンドオーバ希望に従って前記別の基地局( FS2)を介して前記第1の基地局(FS1)に通し接続するために、前記別の 基地局(FS2)の結合スイッチング装置(CD)の切換手段(SR,ST)が設 けられており、かつ第2の段階において、前記移動局から受信される受信信号( SFR)をハンドオーバのために前記別の基地局(FS2)を介し て前記第1の基地局(FS1)に通し接続するために、前記第1の基地局(FS 1)および前記別の基地局(FS2)の結合スイッチング装置(CD)の切換手 段(SR,ST)が設けられている 請求項6から8までのいずれか1項記載の基地局。 10.移動無線システムの基地局(FS1,FS2)用の結合スイッチング装置 (CD)において、 該結合スイッチング装置(CD)は、前記交換局(SW1)から到来する信号 (Sk)を前記交換装置(SW1)に出て行く信号(Sg)に入力結合するために 設けられている ことを特徴とする結合装置。 11.該結合スイッチング装置(CD)は、ハンドオーバ希望を検出しかつ前記 入力結合を制御するための検出および制御装置(Det)を有している 請求項11記載の結合装置。 12.前記結合スイッチング装置(CD)は、前記第1の基地局(FS1)およ び前記別の基地局(FS2)の順次の接続のための切換手段(SR,ST)を有し ている 請求項10または11記載の結合装置。 13.少なくとも1つの第1の基地局(FS1)と、少なくとも1つの別の基地 局(FS2)と、少なくとも1つの交換装置(SW1)とを備えた移動無線シス テムの基地局(FS1,FS2)に対する検出 および制御装置(Det)において、 ハンドオーバ希望を検出しかつ前記交換装置(SW1)から到来する信号(Sk )の、前記交換装置(SW1)へ出て行く信号(Sg)への入力結合を制御する ための検出および制御装置(Det)が設けられている ことを特徴とする検出および制御装置。
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