JPH08510674A - 経皮血管拡張薬付きコンドーム - Google Patents

経皮血管拡張薬付きコンドーム

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JPH08510674A
JPH08510674A JP7500927A JP50092794A JPH08510674A JP H08510674 A JPH08510674 A JP H08510674A JP 7500927 A JP7500927 A JP 7500927A JP 50092794 A JP50092794 A JP 50092794A JP H08510674 A JPH08510674 A JP H08510674A
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デンザー,エリック,エル.
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Abstract

(57)【要約】 性交時に男性の陰茎の勃起を起こさせ維持するための血管拡張薬投与システムを備えたコンドームが提供される。血管拡張薬は経皮薬パッチ内に含有される。パッチはコンドーム無しに、又はコンドームと一緒に使用され、この場合コンドームの内側で使用される。パッチがコンドームの内側で使用される場合、製造中にパッチがコンドーム内側壁に接着される。経皮薬パッチは、陰茎皮膚面に適当な血管拡張薬を配給するための薄い、滑らかにされた縁部を有する積層構造を有する。経皮薬パッチがコンドーム内側で使用される場合、そのパッチは性交中コンドームの内側壁に固定されたままでいるか、あるいは陰茎の皮膚にだけ接着してコンドーム内側壁からは剥離できるようにされる。パッチの各実施例において、血管拡張薬は使用者の皮膚に供給され、そして、セックス・パートナの内部組織への望ましくない禁忌の接触を防ぐよう、漏洩しないように密封される。

Description

【発明の詳細な説明】 経皮血管拡張薬付きコンドーム発明の技術分野 本発明は、陰茎の勃起及びその維持が困難な男性に性交を可能にさせると共に 、そのセックス・パートナの内部組織を、男性のインポテンツに対処するため使 用される活性薬剤に接触させないように隔離することに関するものである。例え ばそのような活性薬剤は女性の生殖器に出血をもたらすことがある。 本発明は、その活性薬剤を女性の生殖器から物理的に隔離する不透過性の周縁 境界を与える。 更に本発明は、男性のインポテンツを治療する薬剤の、従来の痛みを伴う皮下 注射の必要を無くす。従来の技術 医学的によく知られているように、男性のインポテンツは多くの原因があるが 、そのインポテンツ問題の1つの有効な解決法は、陰茎の勃起を起こさせるため に陰茎の血管を拡張させることである。 そこで陰茎血管の拡張を行わせるための確実な方法が必要になる。周知のよう に医学的に活性の血管拡張物質には多くのものがある。注射によって陰茎の勃起 を生じさせるものとして知られている血管拡張薬として、個別又は組合わせて使 用されるパパベリン、フェントラミン、及びプロスタグランジンE−1がある。 これら3種の血管拡張薬を組合わせたものは、勃起を起こさせるよう陰茎に注射 するのに適したものである。 そのように医療的に勃起を起こさせる血管拡張薬は知られているが、男性の使 用者に痛い注射をせずにプロスタグランジンのような有効な血管拡張薬を投与す るシステムは開発されていない。よく知られている投薬システムとして、医薬物 質を経皮(皮膚経過)的に投与する経皮薬パッチの使用がある。 そのような経皮薬パッチは、例えば禁煙を助けるものとして、マリオン・マレ ル・ダウ社(カンサス・シティ)のニコダーム(NICODERM)、チバーガ イギー社(ニュージャージー07901、サミット)のディビジョンの、バゼル ・ファマスティカルスのMO64114又はハビットロール(HABITROL )が知られている。ニコダームは使用者が薬品含有パッチを様々な時間数週間に 亘って皮膚に貼付するニコチン経皮薬システムである。このシステムを備えるパ ッチは様々な量の薬品を含有する。ハビットロールは、ニコチン溶液に浸した埋 込みパッドを有するパッチに取付けられた接着層を有するパッチを備える。 ルワートの米国特許第5,124,158号は、消化器の病気のための経皮抗 分泌(antisecretory)薬を記載している。 そのような経皮薬パッチによる投薬は、経皮薬が胃液酸又は酵素によって影響 されることがなく、そして投薬の有効期間中肝臓に影響を及ぼすことがないとい う点で、薬品の経口投与より優れている。経皮薬パッチは一般的に積層構造であ り、その最下の、皮膚に対向する層は微細孔をもった接着層にされる。この接着 層の上に薬品を含有する(含薬)層が置かれ、そして一般的にその含薬層の上に 防水カバー層が備えられる。接着層によってパッチが皮膚に固定され、そして中 間層に含有された薬品がその接着層の微細孔を通して皮膚へ投与される。薬品は 経皮吸収(percutaneous absorption)、即ち経皮性浸 透(transdermal penetration)によって血流中に入る 。パッチの別の利点は、薬の使用者の間違いや忘却を少なく又は無くすことであ る。更に経皮薬パッチによれば、経口薬の場合よりも薬を長時間に亘ってゆっく りと定量ずつ投与することができる。 経皮薬パッチは癌患者に使用されている(「癌の苦痛を防ぐスキン・パッチ」 USAトゥディ、120巻、14−15頁、1992年2月)。又、糖尿病の治 療に用いられる(「スキンサイド・アウト」デボラ・エリクソン著、サイエンテ ィフィック・アメリカン、265巻、128頁〜、1991年11月)。心臓病 に用いられる(「ヘルピング・ザ・メディシン・ゴー・ダウン−オア・イン」ス ザンヌ・ウーリィ著、ビジネス・ウィーク、84頁、1990年1月22日。L .ガース「パッチワーク・メディシン」サイエンス85、6巻、79頁〜、19 85年10月。カプラン G.「ジス・ウォント・ハートーレアリイ」ネー ションズ・ビジネス、73巻、25頁、1985年8月)。又、ホルモン症状の 治療に用いられる(「女性のための老化防止パッチ」グッド・ハウスキーピング 、S.フィールド他著、208巻、163−164頁、1989年2月。「健康 のためのパッチング・アップ」プリベンション、ハイジ・ロダル著、(Emma us,Pa.)40巻、76−81頁、1988年1月。「ホット・フラッシュ !」p.マッカーシィ、ヘルス、(New York,NY)19巻、29頁、 1987年11月。「モア・アバウト・エストロゲン・スキン・パッチ」サタデ ィ・イブニング・ポスト、(C.Servaas)259巻、52−54頁、1 987年1月/2月、ニューズウィーク、107巻、69頁、1986年6月3 0日)。又経皮薬パッチは化粧品や香水の投与にも使用されている(コリー・ブ ラウン「フロム・メーキング・ハート・トウ・ウィニング・ゼム」ビジネス・ウ ィーク、153頁〜、1987年11月16日)。 「新しい投薬法」グッド・ハウスキーピング、203巻、191頁、1986 年8月において著者ハリエット・マンレイはパッチから薬が皮膚へ流れていくメ カニズムを述べている。 「経皮投薬」コスメティクス & トイレットリィス、106巻、97頁、1 991年5月において著者ガリィ・W.クレアリィは、皮膚透過の方法論、その 利用可能なモデル、及び重要性のファクタについて記述している。 経皮薬パッチについて記載しているその他の文献に、「パッチ投薬」ニューズ ウィーク、107巻、69頁、1986年6月30日、M.クラーク及び、「ピ ールを使わない新しい投薬法」ジェット、69巻、20頁、1986年1月20 日がある。 従来技術において、血管拡張薬が女性の生殖器に直接接触するのを防止するよ うに、血管拡張薬が周縁の不透過性の境界を有する、あるいはコンドームの内側 に隔離された選択されたパッチを通して投与される如き、男性の勃起を起こさせ るための血管拡張薬と経皮薬パッチとの組合わせはない。血管拡張薬を女性の傷 付き易い膣組織に直接接触させないように隔離することによって膣とその周囲の 生殖器内の出血の危険を無くすことができる。 コンドームは性病の拡散防止にとってますます重要なものになっているが、又 本発明においてはコンドームは、性的不能の男性に強力で衛生的且つ安全な性的 活性を供与する役を行う。 マクイーンの米国特許第2,577,345号は、コンドームの先端部における 破れを防止するため補強されたキャップを有する予防コンドームを開示している 。ローンの米国特許第2,586,674号は、コンドームの構造的一体性を作る ため補強された環状延長部を有する予防コンドームを開示している。 クリンチの米国特許第3,136,417号は、コンドームの表面に付着させる 潤滑オイルでコンドームの表面を処理する方法を開示する。ダル・ボーゴの米国 特許第2,600,212号は、表面の上に加熱によって層を着ける方法を記述す る。チェムの米国特許第3,339,546号は、パッチ・バンディジ一般につい て開示する。ツィレリィの米国特許第3,677,225号は、皮膚に接着剤で取 付けられる短縮されたコンドームを記述している。 アンダーソンの米国特許第3,998,215号は、傷害を受けた身体手足の電 気刺激治療を行うため皮膚に取付けられるヒドロゲル・パッドを開示している。 ミクラスの米国特許第4,119,094号は摩擦を小さくするコーティングを被 覆されたコンドームを記述する。ハイメスの米国特許第4,274,420号、r eissue31,454号、第4,306,551号、及び第4,307,717 号は、電極又はバンディジとして皮膚に取付けられる基板パッドを開示する。ホ ギンの米国特許第4,354,494号は、コンドームを所定個所に保持する環状 リング・ストラップをもったコンドームを開示している。 コンウェイの米国特許第4,475,910号は、尿の医療検査の間漏れを防ぐ 接着剤を有するコンドーム・カテーテルを記述している。同じくコンウェイの米 国特許第4,638,790号は、コンドームを所定個所に保持する接着剤を有す るコンドームを記述する。レディの米国特許第4,415,548号はスパーマシ ド(spermacide)溶液で飽和されたコンドームを開示する。ハウザー の米国特許第4,640,688号は加圧接着剤を有する尿カテーテルを記述する 。メドゥスの米国特許第4,798,600号は構造部分をもったコンドームを開 示している。 ハーモンの米国特許第4,869,723号はコンドームを所定個所に保持する 接着剤をもったコンドームを記述する。更にハーモンの米国特許第5,137,0 32号も又、コンドームを所定個所に保持する接着剤をもったコンドームを開示 している。 更にハーモンの米国特許第5,137,032号は、内部にスパーマシド薬を散 布したコンドームと、刺激を増すための組織状にされた補助部分を記述している が、コンドーム内に経皮薬パッチを備え、これによって血管拡張薬を皮膚に直接 放出することは示唆していない。 ベックの米国特許第4,829,991号は、陰茎の勃起を生じさせるためのコ ンドームの内面に被覆されたニトログリセリンのような血管拡張薬を使用する。発明が解決しようとする課題 本発明によって解決されるベックの問題点は、(1)ニトログリセリンが一般 的に陰茎の勃起にとって有効な血管拡張薬ではないこと、そして(2)ベックの 発明を使用した場合、コンドーム内面に無差別に被覆される血管拡張薬のコーテ ィングが使用者のセックス・パートナに血管拡張薬に不用意に触れさせ、この結 果セックス・パートナに危険を及ぼす可能性があることである。 ベックの発明では、性交中にコンドームが破れたり外れたりすれば、女性のセ ックス・パートナは望ましくない不注意な経皮血管拡張吸収を受けてしまう。又 、ベックの発明の男性のコンドーム使用者がコンドームの装着や取外しを不用意 に行った場合も女性は血管拡張薬と望ましくない接触を行ってしまう。課題を解決するための手段 セックス・パートナの血管拡張薬への望ましくない接触というベックの問題点 を解決する本発明の方法は、コンドームをもった、又はもたない男性使用者のた めの経皮血管拡張薬パッチを提供することである。本発明のパッチは血管拡張薬 を密封されたシステムの中に含有し、その薬品を男性使用者の皮膚だけに接触さ せ、所要の経皮吸収を行えるようにする。 更に従来技術では、男性の勃起のための血管拡張薬パッチが見られないように 、例えばコンドームの中に隠したり、あるいは男性の陰嚢の背後に接着するなど 、 いずれにしても男性使用者の当惑を無くすようセックス・パートナからはっきり 分からないように隠すということの記述はない。ハーモンは又、コンドーム内で 使用する接着剤を述べている。この接着剤は医療用の任意の周知の接着剤又はそ の他の圧力感知接着剤で、例えば米国特許第4,638,790号及び第4,47 5,910号に述べられているように、通常の手段によって付着される。 コンドームの内側で使用される実施例の他に、本発明はコンドームの外側で使 用される。即ちコンドームを全く必要としない実施例を備える。コンドーム無し (non−condom)実施例は単に実施例と称されよう。コンドームと組合 わせて使用される、即ちコンドームを必要とする実施例はコンドーム実施例と称 されよう。 本発明の特徴を明確にするため、接着剤自体が層と名称付けられることはない 。むしろ接着剤は、本発明では、パッチを構成する面に被覆又は付着せられるも のである。しかし本発明のパッチの各層については詳細に記述されよう。 本発明において、「内側」という用語は、使用者の皮膚に対向する側又は近い 側をいう。「外側」という用語は、使用者の皮膚から反対の側又は遠い側をいう 。そこで例えば3層パッチの外側層とは、パッチが使用者の皮膚に接着されたと き使用者の皮膚から最も遠い側にある層をいうのである。 しかしそれらの層の各々が単層に限定されるわけではない。例えば外側層はパ ッチの摩擦又は破れを防ぐ外側保護バリヤ層とされるが、この少なくとも1つの 外側層は更に別の、例えば水をはじく層(防水層)で覆うこともできる。 又、「バリヤ」層なる用語は本発明では、パッチの少なくとも1つの外側層を 記述するのに使用される。というのはその少なくとも1つの外側層は、これの下 で、パッチの境界内に血管拡張物質を密封する不透過性のバリヤを構成するから である。「バリヤ層の下」というような場合の「下」という用語は、ここでは、 使用者の皮膚とバリヤ層との間を意味し、必ずしも垂直方向の位置関係を示すも のではない。 又例えば、前記の少なくとも1つの外側層はそれぞれ2つの面、即ち外側面と 内側面を有する。その各外側層の例えば内側面とは、外側層の使用者の皮膚に対 向する側の面である。 本発明の以下に出てくる全ての実施例、即ちコンドーム無し実施例及びコンド ーム実施例はいくつかの点で相互に類似している。それらはよく屈曲して使用者 の皮膚の動きに快適に合致するよう適当に薄い可撓性の材料で作られる。 経皮薬パッチは1つ又はそれ以上の層で構成され、それぞれのパッチが使用者 の皮膚に少なくとも1つの縁部を提供する。この1つの縁部はパッチが偏平な円 形である場合に作られ、そしてパッチは少なくとも1つの縁部を備えることにな る。その他の偏平な形状、例えば長円形、正方形、又は長方形にすることもでき 、この場合パッチの縁部は1つ以上になり得る。本発明においてパッチの形状は さして重要ではない。しかし、その縁部はテーパを付け、平滑なものにされ、こ れによってパッチの面が使用者の皮膚に対して可及的に滑らかで摩擦のないもの にされ、使用者の皮膚に接着されたパッチが望ましくない摩擦やこすれによって 外されることのないようにされる。 更に全てのパッチの皮膚対向内側面に接着剤が備えられる。この接着剤はスプ レー付けされるコーティングか、あるいは粘着性の両面をもった別個の基板層と される。パッチが取付けられるときまで接着内側層を保護するため全ての実施例 に剥離可能ライナが備えられる。この「保護ライナ」は、パッチを皮膚に貼付け る直前にパッチ内側面から剥ぎ取られるフィルムである。薄いコーティングの形 の剥離剤が、ライナに構造を与える紙、ポリマー被覆紙、又はポリマー・フィル ムに着けられる。この剥離剤は、皮膚対向接着剤を保護ライナに粘着させないた めに必要なものである。この用途で経皮薬システムでは一般的にシリコン及びフ ルオロカーボン被覆剥離ライナが使用される(Cleary)。本発明の特徴を 明確に記述するため、パッチの使用前に除去される剥離ライナは層のうちに入れ ない。 全てのコンドーム無し実施例は、ポリビニル、ポリエチレン、ポリエステル、 又はアルミニウム・メッキしたポリマー・フィルム及び複合フィルム、又はその 他の適当な不透過性の伸長可能な材料で作られる少なくとも1つの外側バリヤ層 を備える。この外側層は、これの下側に設けられる層の周縁部を超えて延び出し 、そしてその内側面に接着材料を有する。従ってその(又はそれらの)下設層は 外側層の下でこれの周縁部より内側の中央区域に置かれる。外側層は後に詳述さ れ るようにシールとして働く。 外側層の内側面に不透過性の接着剤が被覆され、この接着剤は経皮薬パッチを 使用者の皮膚に係留することと、下設層を外側バリヤ層に取付けることの2重の 機能をもつ。皮膚への係留を瞬間的に行えるようにするために、接着剤は非常に 軽い加圧で瞬間的且つ強力に接着するものでなければならない。接着剤は手術用 として使われる任意の周知の接着剤、又はその他の当該技術で知られている圧力 感知接着剤とすることができ、周知の方法で付けられよう。その実例は米国特許 第4,638,790号と第4,475,910号に記載されている。 パッチは血管拡張薬を男性使用者の皮膚の所定の接触個所に封入してそこから 漏洩又は逃さないように設計される。血管拡張薬がセックス・パートナの内部組 織に少しでも接触することがないようにすることが望まれる。 従ってパッチは、男性使用者の皮膚と血管拡張薬との所定の接触は行わせるが 、不透過性の外側層、即ちバリヤ層を備えて血管拡張薬がパッチの上側面を通っ て逃げるのを防ぎ、又不透過性の接着剤を備えてパッチの縁部での望ましくない 漏洩を防ぐように設計される。こうしてパッチは、これの中央部分内の血管拡張 薬を女性の膣組織から隔離して密封する。 第1実施例、即ちコンドームとは別個及び/又はコンドーム無しに使用される 第1のコンドーム無し実施例において、血管拡張薬は積層の経皮薬パッチの中に 備えられる。陰茎への血管拡張薬の投与は経皮吸収によって行われる。3層型の 実施例のような一つの実例において、それら三つの層は、先に述べたような少な くとも一つの外側バリヤ層、血管拡張薬を含有する少なくとも一つの中間層、及 び少なくとも一つの内側層である。血管拡張薬は経皮薬パッチの中間層に含有貯 蔵される。中間層は経皮薬パッチで通常のように血管拡張薬貯蔵部として機能し 、パッチが使用者の皮膚に接着されると血管拡張薬をその皮膚表面へ供給する。 中間層は血管拡張薬を適当な経皮薬ビークル(vehicle)の中で収容す る。このビークルは、ルワート等の米国特許第5,124,158号に記載のよう に、液体、クリーム、ゲル、又はペーストとすることができ、これらは全て経皮 薬用として当該技術で一般的に知られているものである。本発明で使用される典 型的な経皮コンパウンドはポリエチレン・グリコール、プロピレン・グリコール 、 トリアセトン、プロピル・カーボネート、エタノール及びイソプロビル・ミリス テートである。これら典型的な経皮コンパウンドは貯蔵部内に収納されるか、あ るいは、ルワートの特許第5,124,158号に記載のように、経皮薬パッチを 製造するのに適した多孔性又はその他の材料に付けられる。 多層パッチの内側層は典型的には、幾つかの従来の構造の積層パッチの内側層 と同じにされる。本発明の3層第1実施例の内側層は血管拡張薬を男性使用者の 皮膚に通して配給する手段となり、これは例えば経皮薬パッチ技術においてプラ スチックで作られる微細孔をもった膜とされる。膜の微細孔は、使用者の皮膚に 露呈される中間血管拡張薬含有層の面積を限定し、従って投与される血管拡張薬 の量を調節する開口となる。 こうして血管拡張薬の調節された分配が行われる。この分配は、微細孔の数、 間隔、及び直径を変えることで膜と皮膚の接触個所とを通る血管拡張薬の導入総 面積を選択的に決めることによって調節される。そのような内側層膜材料は通常 、経皮薬投与、コスメティクス・アンド・トイレットリーズ、106巻、199 1年5月 でグレイ・ダヴリュー・クレアリイが述べているように、不織、織製、 又はフォーム・ポリマーから作られるフィルム、又はいろいろな技術で多孔性に されたフィルムである。 その内側層膜の内側皮膚対向面には、内側層を使用者の皮膚に係留する第2の 比較的弱い接着剤が被覆される。この接着剤は、経皮薬パッチ・システム全体を 使用者の皮膚に固定する強力なバリヤ層接着剤より弱いものにされる。 この比較的弱い膜係留接着剤は、血管拡張薬がその接着剤を通って拡散し、使 用者の皮膚へ到達できるように透過性のものにされる。血管拡張薬はパッチの中 間層に含有されており、そしてここに述べられている他の物質の中で上記弱い接 着剤によって使用者の皮膚から隔離されているのであるから、血管拡張薬がその 弱い接着剤を通過して拡散しなければ使用者の皮膚に到達することはできない。 上記のような比較的弱い接着剤は、経皮薬パッチを皮膚に接着させ、しかも、 皮膚を剥ぎ取ったり残留物を残すことなく容易に取外すことができるものとして 知られている。 そのような比較的弱い接着剤の望ましい特徴は、裏打ち材料、即ち前記微細孔 膜の皮膚対向内側面に対しては堅く接着するが、皮膚に対してはより弱く接着す ることである。望ましい比較的弱い皮膚接着剤となる圧力感知接着剤は、溶剤無 しで恒久的な「粘着性」を保つ粘弾性(viscoelastic)材料であり 、経皮投薬でクレアリイが記述している。 既述したように、例えば3層パッチのような多層経皮薬パッチは、中間及び内 側層を完全に覆い且つ密封する伸長可能な少なくとも1つの外側層を備える。こ れによって血管拡張薬がパッチの中に収納され、そして男性使用者の皮膚だけが その薬品に接触するようにされる。そのようにして経皮薬パッチ・システムは血 管拡張薬を密封してその漏洩を防ぎ、又血管拡張薬と女性セックス・パートナの 内部組織との望ましくない接触を防止する。3層パッチのような多層パッチの外 側層の上記覆い及び密封機能は又、本発明の2層実施例及び可撓性固形体(so lid)実施例の外側層によっても備えられる。これら2つの実施例は後に詳述 されよう。 本発明の第2実施例において、血管拡張薬は2層の経皮薬パッチ内に備えられ る。この2層の実施形態は3層形態と類似したものであるが、ただ3層パッチと 違って2層の実施例は、皮膚への薬品の拡散を制限する微細孔付き膜を持ってい ない。 3層パッチと比較してこの第2の2層実施例は、より多量の血管拡張薬をより 迅速に使用者の皮膚へ投与する。皮膚への血管拡張薬の配給を制限し調節する微 細孔膜を備えていないからである。 2層パッチは3層実施例と同様に不透過性の外側バリヤ層を有する。又3層パ ッチと同じくこの第2実施例の2層パッチは、使用者の皮膚に対向して接着され る内側面に被覆された不透過性の接着材料をもった少なくとも1つの外側層、及 び、血管拡張物質を含有するより小さい少なくとも1つの内側層を備える。外側 層の内側面に被覆された不透過性の接着剤は、血管拡張薬を含有する内側層を外 側層に取付けること、そして外側層を皮膚に固定すること、の2つの機能をもっ ている。こうして、外側層に覆われた内側層は、パッチが使用されるとき、外側 バリヤ層が使用者の皮膚に接着されることによって皮膚に取付けられ、その外側 層は接着、係留、覆い、及び密封を行う幅広なバンデイジとして働くのである。 適当な経皮薬ビヒクル内に担持された血管拡張薬は、2層経皮薬パッチのより 小さい内側血管拡張薬貯蔵層内に含有貯蔵される。この薬品含有内側層の内側面 には比較的容易に剥離できる第2の比較的弱い接着剤が被覆され、これによって 薬品担持内側層が使用者の皮膚に取付けられる。3層実施例のような多層実施例 の透過性の弱い接着剤と同様に、その第2接着剤は透過性のものとされ、そこで 貯蔵層の血管拡張薬はその透過性接着剤を通過して伝播し、男性使用者の皮膚に 直接接触することができるのである。2層実施例と3層実施例との相違点は、3 層実施例においては既述のように、より弱い、より剥離し易い接着剤が、微細孔 をもった膜を備える内側層の内側面に被覆されることである。。2層実施例では 微細孔付き膜が備えられないから、弱い接着剤は血管拡張薬含有パッチ層自体に 被覆される。 2層実施例の変化形として、薬品含有内側層の内面に透過性接着剤が被覆され ず、そこでその血管拡張薬層自体が直接使用者の皮膚に接触する。本発明の他の 実施例において、血管拡張薬が外側バリヤ層の下側に封入され、この外側層はシ ールとして働き、血管拡張薬が経皮パッチのその封入個所から漏出するのを防ぐ 。使用者の皮膚に外側バリヤ層を係留する不透過性の強力な接着剤が更に血管拡 張薬を密封し、この薬品がパッチの縁部及び側部から脇方向へ漏洩するのを防止 する。 2層パッチは普通の経皮薬投与パッチのように、パッチが使用者の皮膚に接着 してその皮膚の表面に血管拡張薬を投与する。3層実施例の場合と同様に、パッ チ自体は適当に薄く可撓性のあるものにされ、これによって皮膚の表面の動きに 快適に合致して撓曲することができ、又各層の縁部はテーパが付けられ、これに よりパッチの面が使用者の皮膚に対してできるだけ滑らかで摩擦のないものにさ れ、こうして使用者の皮膚に接着されたパッチが望ましくない摩擦やこすれによ って外れることがないようにされる。 第3実施例において、血管拡張薬が可撓性の固形体(solid)パッチの形 で提供される。2層実施例と同じように、この可撓性固形体パッチは少なくとも 1つの外側の不透過性バリヤ層、及び血管拡張物質を含有する少なくとも1つの 内側層によって構成される。 3層の第1実施例及び2層の第2実施例の場合と同じく、その外側層は内側層 の周縁部を超えて延び出す。 第3実施例では、第1及び第2実施例と違って、血管拡張物質が比較的弱い接 着剤と混合され、そしてこの血管拡張薬−弱い接着剤混合物が、不透過性の外側 バリヤ層の内側面の中央部で薄い、多少湿り気のある(湿潤した)層の形に引き 伸ばされる。血管拡張薬−弱接着剤混合物はゴム状の組織をもった物質であり、 そして可撓性の固形体(solid)である。この可撓性固形体の接着成分はい ぼ除去経皮薬パッチに記載されたものと同様にすることができよう。該経皮薬パ ッチは商品名トランスバーサル(TRANS−VER−SAL)として知られて おり、その可撓性固形体材料はポリエチレン・グリコール−300USP、カラ ヤ(Karaya)、プロピレン・グリコールUSP、及びクォータニウム(q uaternium)15から成る。トランスバーサル・パッチにおいて、上記 可撓性接着物質は、いぼ除去のために皮膚に貼付けられるように約15%のサル チル酸と混合される。 第1及び第2実施例と同じく第3実施例において、第1及び第2実施例で詳述 したように、外側層の内側面に比較的強力な接着剤のコーティングが被覆される 。この強力接着剤は、血管拡張薬−軟質の第2接着剤混合物をパッチの内側面に 保持すること、及びパッチを皮膚に固定すること、の2つの機能を持つ。 第1及び第2実施例と同様に、第3実施例のパッチ自体とその血管拡張物質は 、皮膚の表面の動きに快適に合致し撓曲できるように適当に薄く且つ可撓性のも のにされる。パッチは通常の経皮薬パッチと同様に使用者の皮膚に貼付けられて 血管拡張薬を皮膚表面に供与する。 血管拡張薬−軟質接着剤混合物は、本発明の第3の可撓性固形体実施例の可撓 性固形体材料を作る。その可撓性固形体−血管拡張薬混合物の弱接着剤は、血管 拡張薬が解放されて男性使用者の皮膚を通過して経皮吸収が行われるようにさせ る。血管拡張薬と弱接着剤との混合物で構成されるその可撓性の固形体は、この 可撓性固形体実施例が使用されるとき使用者の皮膚に接触して固定される。 これまで述べてきた実施例において、3層実施例が、使用者の皮膚に対する血 管拡張薬の配給率の制御を最大に行う。血管拡張薬の配給の制御は、微細孔膜の 内側面に被覆される比較的剥離し易い弱接着剤の透過性を制御すること、微細孔 膜内側層の厚さを制御すること、及び、微細孔の寸法、数、間隔を変化させるこ とによって行うことができる。多層実施例において、3層実施例が好適な実施例 である。 パッチ自体の有効性の選択的な変更及び制御も又、本発明のパッチに含有され る血管拡張薬の絶対投与量を変えること、そして又、それとは別に、血管拡張薬 の性質を選択的に変えることによって行われよう。既に指摘したように、パパベ リンのようなそれぞれの血管拡張物質が陰茎の勃起をうながすことが知られてお り、又勃起を起こさせるためにパパベリン、フェントラミン、プロスタグランジ ンのような血管拡張薬を協働的に組合わせることが知られている。 本発明のパッチは、治療医や個々の男性使用者が決める小投薬量から大投薬量 までのスペクトルを含む様々な投薬量を以って提供されよう。全ての薬品に関し て本発明における血管拡張薬の選択と投与量の決定は、各使用者についての通常 のよく知られたいろいろな医学的考察に基づいて行われよう。 こうして本発明では、最も広範なスペクトルの男性使用者の治療上の要件に合 うように、様々な血管拡張薬、これら薬品の組合わせ、そして又投薬のいろいろ な程度が提供されるのである。 薬品の配給量を最大にする必要がある場合、例えば使用者への血管拡張薬の投 与を可及的に迅速にすることが望まれる場合には、微細孔膜の無い第2実施例が 好適な実施例となる。この第2実施例は、内側層の内側面の接着剤が無く、従っ て使用者の皮膚と血管拡張薬貯蔵部との間に接着剤も膜も設けられていない状態 で使用される。第2実施例のそのような内側接着剤無しの変化形実施例は、本発 明の全ての実施例の中で最も迅速な血管拡張薬投与を行う。 これまで挙げた3つの実施例は全て、使用者の身体の生殖器区域のいろいろな 部分、例えば陰茎の両側部、陰茎の基部、陰嚢の背後に固定することによって使 用することができる。 本発明のパッチは、接着剤を保護する普通の剥離ライナ材料を付けて製作され る。剥離ライナは、パッチが皮膚に貼られる前に使用者によって取り除かれる。 使用者は、周知のストリップ・バンディジから剥離ライナを剥ぎ取るのと同様に して、本発明の接着剤から剥離ライナを剥ぎ取る。ストリップ・バンディジの場 合と同じように、軽く手で押せばその接着剤は使用者の皮膚に接着する。 陰茎の基部に使用される場合、パッチは両端部を丸くしたストリップの形に作 られ、陰茎の基部の周囲に環状リングのように取付けられるようにされる。又は その他の任意の形状にされよう。又パッチは複数個の小さな円形又は長円形のデ ィスクとして製造され、この場合好適には1対のディスクとされよう。この1対 のディスクが陰茎基部の両側部にそれぞれ1つずつ取付けられる。 既述の3つの実施例の全てのパッチの材料は、陰茎勃起の間内側層と触れる皮 膚の膨張に適応するように伸長可能なものとされる。あるいは又内側層の基材が 、陰茎勃起の間内側層と触れる皮膚の膨張に適応するように伸長可能なものにさ れる。外側層は伸長可能なプラスチック又はラテックスで作られる。 パッチは萎縮した陰茎の基部近くの両側に貼付けられる。陰茎が勃起すると、 伸長可能な外側層は、望ましくない締付け感又は不快感を与えることなく、その 陰茎の大きくなった周囲と長さに適応して伸長し、そして同時に外側層は使用者 の皮膚に堅く接着し続ける。 更にパッチはウェファ状の輪郭をもっているので少なくとも1つの縁部を有し 、そしてディスク、正方形、その他医療パッチで使用される任意の形状に作られ る。パッチはこれの厚さにテーパが付けられ、その厚さが大きいものではないに しても、縁部の方向へのテーパが備えられるのである。これによって縁部は一層 滑らかなものになる。この縁部のテーパと滑らかさによって、パッチがこれに隣 接する面に対して動くときの摩擦や機械的障害が実質的になくされる。 パッチが陰嚢の背後で使われる場合、パッチは長円形、丸みを付けた三角形、 その他医療パッチで用いられる任意の形状に製造されよう。使用者の皮膚とパッ チとの間の接触を効果的にするために、陰嚢区域のヘヤを除去する必要がある。 ここに陰茎の勃起を促すための経皮薬パッチで投与される血管拡張物質につい て述べてきたが、本発明は又、性交時の陰茎の勃起とこれの維持を行う経皮薬パ ッチ投与血管拡張物質を従来のコンドームと組合わせることも提供する。陰茎へ の血管拡張薬の投与は本質的に経皮吸収によって行われる。本発明のコンドーム 実施例において、経皮薬パッチはコンドームの先端個所又はこれの近傍に設置す ることが必要である。ここでコンドーム先端は又、貯蔵端部、密封端部、又は末 端部とも称する。こうして本発明のコンドーム実施例では、経皮薬パッチは、コ ンドーム−経皮薬パッチ組合わせの使用者の利用の仕方に応じて、陰茎の亀頭上 又はこれの近くに取付けられることになる。 包皮の男性が使用する場合、パッチはその使用者の包皮の背後に取付けられる 。しかしコンドーム内パッチはコンドームの中に備えられているから、そのパッ チは包皮の男性使用者の亀頭上又はこれの近傍に当てられることになる。 本発明では、コンドームの外側にパッチの位置を視覚的に表示する適当な標識 を備えることができる。しかし男性使用者の当惑を避けるため隠すことが必要な らば、コンドーム内のパッチ位置の標識は無くてもよいし、あるいは、コンドー ムの中に何かがあるということを視覚的に留意させることなくその位置を使用者 に知らせるような、ぼんやりとした表示を行ってもよい。コンドームを装着する とき使用者は剥離ライナを剥ぎ取り、従ってパッチがどこにあるか自ずから分か るのであるから、視覚標識を備えるかどうかは本発明で重要なことではない。更 に、パッチが伸長するにしても使用者は恐らくパッチの存在を感じ取ることがで きよう。又コンドームが完全に不透明でない限り、パッチはコンドームを通して ある程度見分けられよう。 全てのコンドーム実施例で使用されるパッチは正方形、長方形、又は長円形の 管形状その他任意の適当な形状にされる。コンドーム実施例のパッチのディスク 形、方形、その他の形状の好適な変化形として、その経皮薬パッチはコンドーム の中に置かれる環状リングの形に作られ、そしてこのリングは好適には、パッチ が使用されるとき使用者の陰茎の亀頭上又はこれの近傍に当てられるようにコン ドーム内に設置される。しかしパッチの形状自体は本発明で重要なことではない 。 全てのコンドーム実施例のパッチの材料は、勃起の間パッチに接する皮膚の膨 張に適合するよう伸長可能なものにされる。 本発明の第1の3つのコンドーム実施例は、先に述べた3つのコンドーム無し 実施例と同様なものである。先述のコンドーム無し実施例が普通のコンドームの 中に備えられる。コンドーム実施例とコンドーム無し実施例との間にはその接着 システムに相違点があり、この相違点については後に詳述されよう。 本発明の第1のコンドーム実施例において、既述の第1コンドーム無し実施例 と同様な3層経皮薬パッチの中に血管拡張薬が備えられるが、ただ異なる点とし て、バリヤ層の外側面に接着剤が備えられ、この接着剤によって3層パッチがコ ンドームの内壁に取付けられる。 本発明の第2コンドーム実施例は既述の第2コンドーム無し実施例の2層経皮 薬パッチと同様なものであるが、ただしバリヤ層の外側面に接着剤が備えられ、 この接着剤によって2層パッチがコンドームの内壁に取付けられる。 第3コンドーム実施例において、第3コンドーム無し実施例と同様に可撓性固 形体経皮薬パッチの中に血管拡張薬が備えられる。ただしバリヤ層の外側面に接 着剤が備えられ、この接着剤によって可撓性固形体パッチがコンドームの内壁に 取付けられる。 コンドーム無し実施例の場合と同様に、3層コンドーム実施例が薬品配給率の 制御を最大に行えるということで最も好適なものであるが、配給を最大限にする 必要がない場合には、内側層の内側面に接着剤を備えられ第2の2層実施例も好 適なものである。 上記の各コンドーム実施例は、パッチをコンドーム内壁に取付ける接着剤の強 度の異なる2つの変化形に構成できる。 その第1の変化形においては、選択的な剥離を行うよう強度の異なる接着剤を 使用する接着システムが用いられる。経皮薬パッチをコンドームの壁に固定する 接着剤は剥離可能なもの、従ってより弱いものにされ、これに対しパッチを陰茎 の皮膚に固定する接着剤はより強力なものにされる。使用に際してコンドーム壁 接着剤は剥がれ、そして陰茎皮膚接着剤は使用者の陰茎皮膚に固定されたまま残 る。こうして経皮薬パッチが使用されるときそのパッチはコンドームの壁から使 用者の陰茎皮膚へ移行してこれに粘着接触する。 この選択的接着システムは使用者が制御するようにも、あるいは又自動的に機 能するようにもすることができよう。使用者の制御が望ましい場合には、経皮薬 パッチの内側面の強力な陰茎皮膚接着剤は圧力感知のものにされる。使用者は手 で、コンドーム内の経皮薬パッチの個所でコンドームの外側壁を押圧する。パッ チのある個所のコンドームの外側壁に適当な視覚標識が備えられているので、使 用者はパッチの位置を知ることができる。 皮膚に対向する内側面の強力な接着剤が皮膚に接着しているとき、パッチをコ ンドーム壁に取付けるより弱い剥離可能な接着剤は剥がれ、これによってパッチ は陰茎上に残留し、陰茎と一緒にコンドームの内側壁に対して動くことができる 。 本発明のコンドーム無し実施例の場合と同様に、それら様々なコンドーム実施 例におけるパッチの構造は、使用中に血管拡張物質が女性の皮膚に接触するのを 防ぐように設計される。経皮薬パッチがコンドーム内壁から外れられるようにな っていても、各パッチは、コンドーム実施例の外側層を成す不透過性の外側層を 備えるように構成され、又陰茎の皮膚にパッチを係留する接着剤は陰茎皮膚に接 着されたままでいるようなものとされ、従って血管拡張薬の横方向への漏出は防 止される。 コンドーム実施例の他の変化形において、パッチをコンドーム壁に係留する接 着剤は剥離できないものにされる。使用中パッチはコンドームに固定されたまま になり、そしてパッチを陰茎に取付ける接着剤はパッチをコンドーム壁に取付け る接着剤より強力なものにはされず、従って使用中パッチはコンドームの内壁と 皮膚との両方に接着したままの状態を保ち、そして陰茎からコンドームを取外す とき同時にパッチは陰茎皮膚との接触から離される。コンドームの使用が望まし い場合にはこの変化形実施例が好適である。 全てのコンドーム実施例において、パッチに隣接する表面とは、いうまでもな く、(a)コンドーム壁、及び(b)陰茎の皮膚である。第1の変化形では、既 述したような接着剤が異なるシステムによって、経皮薬パッチはコンドーム壁か ら使用者の陰茎の皮膚へ移行する。従ってその第1変化形では、パッチに隣接す る表面に対してパッチが相対的に動き、その表面はコンドームの内壁である。先 に述べたように縁部に付けられる厚さのテーパと滑らかさは、パッチとコンドー ム壁との相対動きによるコンドームの破れを防止する。第2の変化形においてパ ッチは両方の隣接表面に対し固定されたままでいる。 本発明のその他のコンドーム実施例は、経皮薬パッチが外側の不透過性バリヤ 層を備えないということで相互に類似している。コンドームの壁自体が血管拡張 薬の漏洩を防止するバリヤとして働く。この結果、他のコンドーム実施例ではい ずれも、パッチはコンドームの内壁に係留されたままで残り、コンドームを取外 すときに同時に血管拡張薬含有パッチも取除かれる。 これまで記述してきた全ての実施例と同じく、パッチの厚みにテーパが付けら れる。その厚さは大きなものではないにしても縁部の方へテーパが備えられる。 これによって縁部は更に滑らかにされる。縁部のそのテーパと滑らかさはパッチ が使用されるときの摩擦又はこすれを実質的に無くす。 既述の実施例と同様にそれら他のコンドーム実施例において、パッチ自体と血 管拡張物質は、皮膚表面の動きと共に撓曲し快適に合致するように薄く可撓性の あるものにされる。 本発明の他のコンドーム実施例において、血管拡張薬は2層経皮薬パッチ内に 備えられる。少なくとも1つの外側のコンドーム対向層が適当な経皮薬ビークル の中で血管拡張薬を収納する。この薬品は貯蔵部に収納されるか、又は既述した ように、経皮薬パッチを作るのに適した多孔質その他の材料に塗布される。外側 層の外側面に、パッチをコンドーム内面に係留する強力な接着剤が備えられる。 内側の皮膚対向層は既述のような微細孔をもったプラスチック膜である。内側層 は既述したように適当な接着剤によって使用者の皮膚に接触保持され、そして微 細孔がパッチの外側貯蔵層から使用者の皮膚への血管拡張薬の調節された配給を 行わせる。 内側膜層の両面に比較的弱い接着剤が被覆される。これによって内側膜層の内 側面が使用者の皮膚に係留され、そして外側面が外側貯蔵層に接着される。その 弱い接着剤は透過性のものとされ、そこで既述のように、その弱い透過性接着剤 を横断通過する拡散によって血管拡張薬の皮膚へ配給を行うことができる。 本発明の第2の他のコンドーム実施例は先に述べた可撓性固形体実施例と同類 のものである。血管拡張物質が軟質の接着剤と混合され、この血管拡張薬−軟質 接着剤混合物がコンドームの内面に、薄い、少しく湿潤した層の形に延ばされる 。血管拡張薬−軟質接着剤混合物は、先に詳述したように可撓性固形体の物質に なる。第2の他のコンドーム実施例において、その可撓性固形体と接触するコン ドームの内面により強力な接着剤のコーティングが備えられる。この強力接着剤 は可撓性固形物層をコンドーム内面に接着保持し、従ってコンドームが取外され る と可撓性固形体層も外される。 そのパッチは経皮薬パッチと同様に作用し、パッチが使用者の皮膚に接着され てその皮膚表面に血管拡張剤を投与する。 以上のコンドーム実施例はいずれも、適当な潤滑剤及び/又は、ノノクシノー ル(Nonoxynol)−9のようなスパーマシド(Spermacide) 、又はその他の適当な潤滑剤/スパーマシドを備えることができる。この潤滑剤 /スパーマシドはコンドームの内面と外面の全体に被覆されよう。潤滑剤/スパ ーマシドは剥離ライナによって、パッチの内側皮膚対向面の血管拡張物質及び接 着剤から隔離することができる。 そこで本発明の目的は、男性使用者の皮膚と接触する血管拡張物質を密封し、 これによってその血管拡張薬が女性セックス・パートナの膣その他の内部生殖器 管に接触するのを防止する、性交時の男性の勃起を容易に行わせるデバイス(d evice)を提供することである。 本発明の目的は、本発明のパッチの外側層の表面や縁部を通して又はその周囲 から血管拡張薬が漏洩するのを防止し、これによって女性の内部生殖システムが 血管拡張薬と接触するのを防止することである。 本発明の他の目的は、男性に性交のための勃起を好適且つ快適に行わせるシス テムを提供することである。 本発明の目的は、陰茎経皮薬パッチに血管拡張物質を備えることである。 本発明の他の目的は、陰嚢の背後に目立たないように取付けることができる経 皮薬パッチに血管拡張物質を備えることである。 本発明の更に他の目的は、経皮薬パッチとコンドームの組合わせに血管拡張物 質を備えることである。 本発明の目的は、使用者が手で押すことで血管拡張薬を放出できる、使用者が 制御する陰茎経皮薬パッチを提供することである。 本発明の他の目的は、コンドームの中に見えないように設けられる経皮薬パッ チを提供することである。 本発明の目的は、使用者が手で押すことで陰茎皮膚接着を接着させ、これによ って陰茎への経皮薬パッチの取付けを制御できる、使用者が制御する陰茎経皮薬 パッチを提供することである。 本発明の目的は、女性のセックス・パートナを血管拡張物質に接触させること のない、男性の勃起を起こさせるデバイスを提供することである。 本発明が更に完全に説明されるとき本発明のその他の目的が明らかにされよう 。以上に挙げたリストは単なる一連の実例であって何等制約的又は完結的なもの ではない。図面の簡単な説明 第1図は本発明の多層実施例の斜視図である。 第2図は接着剤が示される第1図の実施例の分解図である。 第3図は皮膚のパッチに組立てられた第1図の実施例の斜視破断図である。 第4図は本発明の2層実施例の斜視図である。 第5図は接着剤が示される第4図の実施例の分解図である。 第6図は本発明の可撓性固形体実施例の斜視図である。 第7図は接着剤が示される第6図の可撓性固形体実施例の分解図である。 第8図は従来技術のコンドームの斜視図である。 第9図は本発明の多層−コンドーム実施例の破断断面図である。 第10図は第9図のコンドーム実施例の分解斜視図である。 第11図は本発明の2層−コンドーム実施例の破断断面図である。 第12図は本発明の可撓性固形体−コンドーム実施例の破断断面図である。 第13図は本発明の他のコンドーム実施例の破断断面図である。 第13A図は第13図のコンドーム実施例の分解図である。 第14図は更に他のコンドーム実施例の破断断面図である。 第15図は、コンドームの先端部又は頭端部の近傍に設置される環状リングの 形の経皮薬パッチを有するコンドームの破断斜視図である。 これら図面において符号番号は全ての図面を通して一貫して使用される。発明の実施の形態 第1図は、例えば図示のように3つの別々の層をもつ多層経皮薬パッチ10 (本発明の第1実施例)の斜視図で、このパッチは、これが使用されるとき使用 者の皮膚に対向する内側面101と、使用者の皮膚と反対の方向に向く外側面1 02とを有する少なくとも1つの不透過性の外側バリヤ層11を備える。内側面 101は円周方向に延在し、又内側の層を超えて半径方向に延在し、それら内側 層をカバーのように覆う。内側層を超えて半径方向に且つ円周方向に延在する内 側面101の部分は周縁区域120である。この周縁区域120には不透過性の 密封接着剤14が被覆され、この接着剤はパッチ10を皮膚に接着させると共に 血管拡張薬を中に密封し、この薬品がパッチの境界を超えて拡散するのを防止す る。パッチ10は少なくとも1つの中間層12を備え、この中間層の中に、皮膚 から経皮投与される血管拡張物質が適宜に含有貯蔵される。 中間層12は、ザファロニの米国特許第3,742,951号、ハイメスの米 国特許第4,675,009号、ズィチャの米国特許第4,638,043号、 クレッケルの米国特許第5,244,677号に記載のような、又は先にクレア リイで記述したような通常の構成で血管拡張薬を含有することができよう。 中間層12は外側層11と少なくとも1つの内側層13の両方に接触する。内 側層13は、例えば「パッチ投薬」ニューズウィーク、1986年6月30日、 p.69でクラークが記述している微細孔付きプラスチック・フィルムのような 、使用者の皮膚を通して血管拡張薬を投与する手段を備える層に作られる。内側 層13は内側皮膚対向面103を有し、この内側面に透過性接着剤15が備えら れて内側層13を皮膚に係留する。内側層13は、第2図に示される接着剤のコ ーティング16によって中間層12に接触係留される。又図面に示されるように 外側層11の縁部にテーパ17が付けられ、これによって、性交中にパッチ10 が摺動接触する隣接の表面に対してパッチが動くときパッチが実質的に摩擦又は 機械的障害を生じないようにされる。 図面には又剥離ライナ18が示され、このライナはパッチ10が使用されると きまでパッチの内側面、即ち、外側層11の内側面101の周縁区域120と内 側層13の内側面103を覆って、それら接着剤を被覆された面を保護する。第 1図では剥離ライナ18が部分的に剥がされた状態が示されている。 第2図は、第1図の多層パッチ10の反対側から見た分解斜視図である。内側 層13は少なくとも1つの透過性接着剤層16によって中間層12に係留される 。中間層12は内側皮膚対向面105と、皮膚の反対方向に向く外側面106を 有する。 内側層13は内側皮膚対向面103と外側面104を有する。内側層13の外 側面104に透過性接着剤のコーティング16が備えられ、内側層を中間層に係 留する。又図示のように中間層12の縁部と内側層13の縁部にテーパ17が付 けられ、これによって、性交中にパッチ10が摺動接触する隣接の表面に対して パッチが動くときパッチが実質的に摩擦又は機械的障害を生じないようにされる 。 外側バリヤ層11は内側面101と外側面102を有する。内側面101は第 1図に示される接着剤14によって中間層12に係留される。又剥離ライナ18 が図示されている。 第3図は使用者の皮膚150に接着された第1図の多層パッチ10の斜視破断 図で、外側層11の外側面102を示し、外側層11が皮膚に接触している状態 を示し、外側層11の周縁区域120が中間層12と内側層13を超えて延在す ることを示し、そして中間層12と内側層13が中央位置にあることを示してい る。外側層11と、中間層12と、内側層13との縁部にテーパ17が付けられ 、これによって、性交中にパッチ10が摺動接触する隣接の表面に対してパッチ が動くときパッチが実質的に摩擦又は機械的障害を生じないようにされる。 第4図は2層経皮薬パッチ20(第2実施例)の斜視図で、この2層パッチ2 0は、外側面202と内側皮膚対向面201を有する少なくとも1つの外側バリ ヤ層21を備える。内側面201は、少なくとも1つの内側層22を超えて半径 方向に且つ円周方向に延在する周縁区域220を有する。周縁区域220には不 透過性の密封接着剤23が被覆され、この接着剤は内側層22を外側層21に接 着し、そしてパッチを皮膚に接着し且つ血管拡張薬を中に密封し、これによって 血管拡張薬がパッチ20の境界を超えて拡がるのを防止する。パッチ20は少な くとも1つの内側層22を備え、この内側層の中に、皮膚から経皮投与される血 管拡張薬が収納貯蔵される。内側層22は内側皮膚対向面203を有し、この内 側面に透過性接着剤のコーティング15が備えられる。又図示のように外側層2 1の縁部にテーパ17が付けられ、これによって、性交中にパッチ20が摺動接 触する隣接の表面に対してパッチが動くときパッチが実質的に摩擦又は機械的障 害を生じないようにされる。 又剥離ライナ18が示され、このライナは、パッチ20が使用者の皮膚に接着 される前にライナが剥ぎ取られるまで、パッチの内側面を覆ってその接着剤被覆 された面201と203を保護する。図面では剥離ライナ18が部分的に剥がさ れた所が示されている。この実施例の変化形として透過性接着剤コーティング1 5は省かれてもよい。 第5図は第4図の2層パッチ20の反対側から見た分解斜視図である。パッチ 20は、内側面201と外側面202を有する少なくとも1つの外側不透過性層 21を備える。外側層21の内側面201には第4図に示される不透過性接着剤 23が被覆される。 パッチ20は又、内側面203と外側面204を有する内側層22を備える。 又図示のように内側層22の縁部にテーパ17が付けられ、これによって、性交 中にパッチ420が摺動接触する隣接の表面に対してパッチが動くときパッチが 実質的に摩擦又は機械的障害を生じないようにされる。 又剥離ライナ18が示され、このライナは、パッチ20が使用者の皮膚に接着 される前にライナが剥ぎ取られるまでパッチの内側面を覆ってその接着剤被覆さ れた面201と203を保護する。 第6図は本発明の可撓性固形体(solid)実施例(第3実施例)の斜視図 である。可撓性固形体パッチ30は、内側皮膚対向面301と外側面302を有 する少なくとも1つの外側層31を備える。内側面301には不透過性接着剤3 3が被覆されている。この接着剤コーティング33は外側層31を使用者の皮膚 に係留し、そして又少なくとも1つの可撓性固形体層32を外側層31の内側面 301に係留する。可撓性固形体層は内側層32を形成し、そして血管拡張薬と 透過性接着剤の混合物で構成される。内側可撓性固形体層32は内側面303を 有する。可撓性固形体層32は内側層301に接着され、これによって層32は 、パッチが使用されるとき使用者の皮膚に接触する。パッチ30が使用されると き、可撓性固形体層32は、不透過性接着剤を被覆された内側面301の周縁区 域320が使用者の皮膚に接着できるようにされている。図示のように外側層3 1の 縁部にテーパ17が付けられ、これによって、性交中にパッチ30が摺動接触す る隣接の表面に対してパッチ4が動くときパッチが実質的に摩擦又は機械的障害 を生じないようにされる。 又剥離ライナ18が示され、このライナは、パッチ30が使用者の皮膚に接着 される前にライナが剥ぎ取られるまでパッチの内側面を覆ってその接着剤被覆さ れた面301と303を保護する。図面では剥離ライナ18は部分的に剥がされ ている。 第7図は、第6図の可撓性固形体パッチ30を反対側から見た分解斜視図であ る。パッチ30は、内側面301と外側面302を有する外側不透過性層31を 備える。外側層31の内側面301に、第6図に示されるような不透過性接着剤 33が被覆されている。 パッチ30は又、内側面303と外側面304を有する内側層32を備える。 図示のように内側層32の縁部にテーパ17付けられ、これによって、性交中に パッチ30が摺動接触する隣接の表面に対してパッチが動くときパッチが実質的 に摩擦又は機械的障害を生じないようにされる。 又は、剥離ライナ18が示され、このライナは、パッチ30が使用者の皮膚に 接着される前にライナが剥ぎ取られるまでパッチの内側面を覆って、その面30 1と303を保護する。 第8図は従来の通常のコンドームの斜視図で、このコンドームは、外側面40 、内側面41、開かれた端部42、及び閉じられた端部43を有する。 第9図は本発明の多層コンドーム実施例(第1コンドーム実施例)の破断斜視 図であり、そして第10図はこの実施例の部分拡大斜視図である。経皮薬パッチ 10は、少なくとも1つの外側バリヤ層11、そして他の図面にも示されるよう な、血管拡張薬を含有する少なくとも1つの中間層12、及び少なくとも1つの 内側層13を含む3つの基材層を備える。外側バリヤ層11はこれの外側面10 2に接着剤のコーティングを被覆され、コンドームの内側面41に接触して接着 される。内側層13は、例えば微細孔をもったプラスチック・フィルムのような 、使用者の皮膚を通して血管拡張薬を配給する手段を備える層として製造される 。パッチ10は第1図〜第3図に示した多層パッチと同様な構造のものであるが 、 異なる点として外側バリヤ層11の外側面102が接着剤コーティング44を有 し、これによってパッチ10がコンドームの内側面41に取付けられる。バリヤ 層11は、内側層13と中間層12の周縁を超えて延在する周縁区域120を有 する。層12と13の周縁は相互に合致するようにされている。パッチ10は剥 離ライナ18を備える。このライナは図面において部分的に剥がされたように示 されている。 第10図は更にコンドーム40の内側面41に取付けられた経皮薬パッチ10 を示す。内側層13の内側面103に透過性の接着剤15が備えられる。内側層 を半径方向に超え且つ円周方向に延在する外側バリヤ層11の内側面101の部 分は周縁区域120である。又図示のように外側層11と中間層12と内側層1 3との縁部にテーパ17が付けられている。 コンドームの内側面41に接触して接着される外側面102上に被覆されるコ ンドーム接着剤44の強度は、1つの変化形としてパッチ10が使用中にコンド ームの内側面41に固定されたままでいるか、あるいは又、面102により剥離 し易い接着剤が使用される他の変化形としてパッチ10が使用中にコンドーム内 側面41から剥離し、このパッチ10の剥離によってパッチがコンドーム内側面 に対して相対的に摺動するかの、いずれか状態に選択的になるように、変えるこ とができる。しかしながら、第1図のパッチと同じくバリヤ層11の内側面10 1には、陰茎の皮膚に接着し、又2つの内側の層12と13をバリヤ層に保持す る不透過性接着剤が被覆される。パッチ10がコンドームの内壁から剥離すると 否とに拘わらず、パッチ10は陰茎の皮膚に固着されたままでいる。 第11図は2層経皮薬パッチ20(第2コンドーム実施例)の断面斜視図であ る。第11図に示す2層パッチは第4図に示したものと同様なものであるが、異 なる点として、コンドーム実施例である第11図のパッチでは外側面202に、 コンドーム内側面41に接着するための接着剤が被覆される。その他の点につい て第11図のパッチは第4図のそれと同様であるが、異なる点として、コンドー ム内側面41に接触して接着される外側面202上に被覆されるコンドーム接着 剤の強度が、1つの変化形としてパッチ20が使用中にコンドーム内側面41に 固定されたままでいるか、あるいは又、面202により剥離し易い接着剤が使用 される他の変化形としてパッチ20が使用中にコンドーム内側面41から剥離し 、このパッチ20の剥離によってパッチがコンドーム内側面に対して相対的に摺 動するかの、いずれかの状態に選択的になるように、変えられる。しかしながら 、第4図のパッチと同じく、バリヤ層21の内側面201には、陰茎の皮膚に接 着し、又内側層22をバリヤ層に保持する不透過性接着剤が被覆される。パッチ 20がコンドームの内壁から剥離すると否とに拘わらず、パッチ20は陰茎の皮 膚に固着されたままでいる。又図示のように外側層21と内側層22にテーパ1 7が付けられる。 第11図の実施例では、パッチの外側面202に被覆されるコンドーム接着剤 の剥離可能性が異なるものにされるという上記2つの変化形の他に、又別の変化 形として、その1つの変化形では内側層22の内側面203に透過性接着剤15 が備えられ、他の変化形ではその接着剤が省かれる。この接着剤15が省かれる 変化形は図示しない。 第12図は本発明の可撓性固形体実施例(第3コンドーム実施例)の破断斜視 図である。可撓性固形体パッチ30は、陰茎の皮膚に接触する少なくとも1つの 内側層32を備える。少なくとも1つの外側層31の外側面302に更に接着剤 のコーティングが被覆され、コンドームの内壁41に接触して接着し、これによ ってパッチ30をそのコンドーム内壁に係留する。外側面302上の接着剤コー ティングの強度は、コンドーム・パッチ30の2つの変化形を作るように選択す ることができる。その1つの変化形において、面302上の接着剤が比較的強力 なものにされることによってパッチ30が使用中にコンドーム内側面41に固定 されたままでいる。又他の変化形においては面302上の接着剤がより強力でな いものにされ、これによってパッチ30が使用中にコンドーム内側面41から剥 離し、このパッチ30の剥離によってパッチがコンドーム内側面に対して相対的 に摺動する。バリヤ層31の内側面301に不透過性接着剤のコーティング33 が備えられ、陰茎の皮膚に接着し、又内側層32をバリヤ層に固定する。内側面 301の不透過性接着剤コーティング33は、その面301の外側部分となる周 縁区域320上のコーティングを形成する。 内側層32は、可撓性固形体を形成する透過性接着剤/血管拡張薬混合物で構 成される。内側層32の透過性接着剤成分は可撓性固形体の内側面303を使用 者の皮膚に係留する働きをする。 パッチ30の外側層31と内側層32の縁部にはテーパ17が付けられ、これ によって、性交中にパッチ30が摺動接触する隣接の表面に対してパッチが動く ときパッチが実質的に摩擦又は機械的障害を生じないようにされる。 又剥離ライナ18が示され、このライナは、パッチ30が使用者の皮膚に接着 される前にライナが剥ぎ取られるまでパッチの内側面を覆ってその接着剤被覆さ れた面301と303を保護する。図面においてライナ18は部分的に剥がされ たように示されている。 第13図と第13A図は本発明の第4のコンドームの実施例を示す。第13図 は、コンドームの内側面41に接着されたパッチ50の破断斜視図である。第1 3A図は、第13図のパッチの分解図である。パッチ50は、血管拡張薬を含有 する少なくとも1つの外側層51と、使用者の皮膚への血管拡張薬の配給を調節 する微細孔をもったプラスチック・フィルムで構成される少なくとも1つの内側 層52を備える。外側層51は外側面502と内側面501を有する(第13A 図)。内側層52は外側面504と内側面503を有する(第13A図)。外側 層51の内側面501に透過性接着剤53が被覆され、内側層52を外側層51 に係留する。又内側層52の内側面503に透過性接着剤が被覆され、内側層5 2を陰茎の皮膚に係留する。外側層51の外側面502に接着剤が備えられ、パ ッチ50をコンドームの内側面41に係留する。又図示のように各層の縁部にテ ーパ17が付けられ、性交中にパッチ50が機械的障害を生じないようにする。 剥離ライナ18が内側層52の内側面を覆う。この剥離ライナ18は図面では完 全に剥ぎ取られた状態で示されている。 第14図は本発明の第5コンドーム実施例の破断斜視図で、コンドームの内面 41に接着された可撓性固形体経皮薬パッチ60を示す。このパッチ60は可撓 性固形体を構成する透過性接着剤/血管拡張薬混合物で作られた1つの層60を 備える。可撓性固形体の透過性接着剤成分がパッチを陰茎の皮膚に係留する。図 示のように層の縁部にテーパ17が付けられ、性交中のパッチ60の機械的障害 を実質的に無くす。剥離ライナ18が層60の内側面を覆う。ライナ18は完全 に剥がされたように図示されている。 第15図は、コンドーム40の閉じ端部又はこれの近傍に設置される環状リン グ70の形の経皮薬パッチを有するコンドームを示す。ここでも図示のようにパ ッチ70の縁部にテーパ17が付けられる。環状リング経皮薬パッチ70が占め る区域はコンドーム内側面41の2分の1より実質的に小さくなる。 本発明には、請求の範囲に記載する本発明の精神から逸脱せずに、なおその他 の多くの変形が可能であることはいうまでもない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,GE,HU,JP,KG,KP,KR,KZ,LK ,LU,MD,MG,MN,MW,NL,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,SK,T T,UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.男性の陰茎の勃起を起こさせるための経皮薬パッチにおいて: a.男性使用者の皮膚に接着取付けられる血管拡張物質を含有する薄いパッチ を備え; b.該パッチは該血管拡張薬を使用者の皮膚に配給し;そして c.該パッチは、使用者のセックス・パートナの皮膚へ該血管拡張薬が望まし くなく接触するのを防止する、 ことを特徴とする、上記のパッチ。 2.上記のパッチが、テーパをもった、少なくとも一つの縁部を有する複数個の 層を備え、該テーパの厚さがパッチの中央部の方で最大になりそして少なくとも 一つの該縁部において最も薄い、請求の範囲第1項のパッチ。 3.使用者の皮膚から最も遠くに配置される少なくとも一つの外側層、使用者の 皮膚に最も近くに置かれそして接触する少なくとも一つの内側層、及びそれら内 外両層の間に置かれる少なくとも一つの中間層、を含む複数個の層を備え;それ ら各層が、使用者の皮膚から反対の方へ向く外側面と、使用者の皮膚に対向する 内側面とを有し;そして更に、 a.該外側層の外側面が、該血管拡張薬を該パッチの境界の中に密封する不透 過性バリヤ層を含み; b.上記の少なくとも一つの中間層が該血管拡張薬を含有する貯蔵部を含み; c.上記の少なくとも一つの内側層が、該血管拡張薬を男性使用者の皮膚を通 して配給する手段を含む層を含み; d.上記の少なくとも一つの外側層が、該中間層及び内側層より実質的に大き い面積のバンディジ状区域を含み; e.該外側層が、該血管拡張薬を該パッチ内に密封しそしてパッチ使用者の皮 膚に接触させるように、該中間層と該内側層との寸法を超えて半径方向及び/又 は円周方向に延在し; f.該中間層と該内側層とを超える該外側層の半径方向及び/又は円周方向延 在部が周縁区域を含み、該外側層が又中央区域を有し、この中央区域の内側面上 に該中間層が接着取付けされ; g.該外側層の内側面に薬学的に適当な不透過性接着剤が被覆され、この不透 過性接着剤は該外側層の周縁区域及びその中央区域を覆って、それぞれ、使用者 の皮膚に密封接着しそして該パッチの該中間層に接着し; h.該内側層の外側面が、該血管拡張薬に対して透過性の適当な接着剤の薄い 塗膜によって該中間層に接着され; i.該内側層の内側面に、該血管拡張薬に対して透過性の適当な接着剤の薄い 塗膜が備えられ; j.使用者の皮膚に露呈される該接着剤に、該パッチが使用者の皮膚に接着さ れる前に取り外されるストリップ・バンディジ状の保護剥離ライナが備えられる ;ことを特徴とする、請求の範囲第2項のパッチ。 4.該内側層の内側面上に、該血管拡張薬に対して透過性の適当な接着剤の薄い 塗膜を有しない、請求の範囲第3項のパッチ。 5.2つの層だけを備え、微細孔をもったプラスチック膜を含む該内側層が存在 せず、そして請求の範囲第3項で該中間層を含む少なくとも一つの層が、該2層 パッチの少なくとも一つの内側層を成す、請求の範囲第3項のパッチ。 6.2つの層だけを備え、微細孔をもったプラスチック膜を含む該内側層が存在 せず、そして請求の範囲第3項で該中間層を含む少なくとも一つの層が、該2層 パッチの内側層を成す、請求の範囲第4項のパッチ。 7.2つの層だけを備え、そして該内側層が、適当な接着剤と血管拡張薬との混 合物で成る可撓性固形体物質で構成される、請求の範囲第3項のパッチ。 8.2つの層だけを備え、そして該内側層が、適当な接着剤と血管拡張薬との混 合物で成る可撓性固形体物質で構成される、請求の範囲第4項のパッチ。 9.該パッチがコンドームと組合わせて使用され、そこで、そのパッチ−コンド ーム組合わせが使用されるとき、該パッチと陰茎の実質的に亀頭部の皮膚との間 に接触を行わせるように、該コンドームの実質的に閉じた先端部でコンドーム内 側壁に該パッチが接着される、請求の範囲第3項のパッチ。 10.該パッチがコンドームと組合わせて使用され、そこで、そのパッチ−コン ドーム組合わせが使用されるとき、該パッチと陰茎の実質的に亀頭部の皮膚との 間に接触を行わせるように、該コンドームの実質的に閉じた先端部でコンドーム 内側壁に該パッチが接着される、請求の範囲第4項のパッチ。 11.該パッチがコンドームと組合わせて使用され、そこで、そのパッチ−コン ドーム組合わせが使用されるとき、該パッチと陰茎の実質的に亀頭部の皮膚との 間に接触を行わせるように、該コンドームの実質的に閉じた先端部でコンドーム 内側壁に該パッチが接着される、請求の範囲第5項のパッチ。 12.該パッチがコンドームと組合わせて使用され、そこで、そのパッチ−コン ドーム組合わせが使用されるとき、該パッチと陰茎の実質的に亀頭部の皮膚との 間に接触を行わせるように、該コンドームの実質的に閉じた先端部でコンドーム 内側壁に該パッチが接着される、請求の範囲第6項のパッチ。 13.該パッチがコンドームと組合わせて使用され、そこで、そのパッチ−コン ドーム組合わせが使用されるとき、該パッチと陰茎の実質的に亀頭部の皮膚との 間に接触を行わせるように、該コンドームの実質的に閉じた先端部でコンドーム 内側壁に該パッチが接着される、請求の範囲第7項のパッチ。 14.該パッチがコンドームと組合わせて使用され、そこで、そのパッチ−コン ドーム組合わせが使用されるとき、該パッチと陰茎の実質的に亀頭部の皮膚との 間に接触を行わせるように、該コンドームの実質的に閉じた先端部でコンドーム 内側壁に該パッチが接着される、請求の範囲第8項のパッチ。 15.血管拡張薬含有外側層、及び微細孔をもったプラスチック・フィルムから 成る内側層の、2つの層だけを備える、請求の範囲第9項のパッチ。 16.血管拡張薬含有外側層、及び微細孔をもったプラスチック・フィルムから 成る内側層の、2つの層だけを備える、請求の範囲第10項のパッチ。 17.請求の範囲第13項におけるようなコンドームに接着された可撓性固形体 だけを備える、請求の範囲第13項のパッチ。 18.請求の範囲第14項におけるようなコンドームに接着された可撓性固形体 だけを備える、請求の範囲第14項のパッチ。 19.環状スリーブ・リングの形状の請求の範囲第9項のパッチ。 20.環状スリーブ・リングの形状の請求の範囲第10項のパッチ。 21.環状スリーブ・リングの形状の請求の範囲第11項のパッチ。 22.環状スリーブ・リングの形状の請求の範囲第12項のパッチ。 23.環状スリーブ・リングの形状の請求の範囲第13項のパッチ。 24.環状スリーブ・リングの形状の請求の範囲第14項のパッチ。 25.血管拡張薬を男性使用者の皮膚を通して配給する該手段が微細孔を有する プラスチック・フィルムで構成される、請求の範囲第3項のパッチ。 26.各該層を他の各該層に固定するための透過性接着剤層を更に備える、請求 の範囲第2項のパッチ。
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