JPH08510151A

JPH08510151A - 多数回の再締付け可能なテープクロージャー機構

Info

Publication number: JPH08510151A
Application number: JP6525600A
Authority: JP
Inventors: ジェイ．ロスラム，ロバート
Original assignee: ミネソタマイニングアンドマニュファクチャリングカンパニー
Priority date: 1993-05-07
Filing date: 1994-05-06
Publication date: 1996-10-29
Also published as: WO1994026223A1; DE69419506D1; DE69419506T2; EP0697847B1; EP0697847A1; CA2162378A1

Abstract

(57)【要約】多数回の再締付け可能なテープクロージャー機構（10）が開示されている。このテープクロージャー機構は、同一もしくは実質的に同様の感圧接着特性をもつ感圧接着剤の両面塗布表面を有し、感圧接着剤の逐次露出のための多分割された剥離ライナー（68）を備えたファスナーテープ構成要素（12Ｂ）を含む。この構成要素は、また、感圧接着剤および低粘着性解放層の反対表面を有する解放テープ構成要素（30）を有する。

Description

【発明の詳細な説明】多数回の再締付け可能なテープクロージャー機構発明の分野この発明は、多数回の再締付け可能な感圧接着性テープクロージャー機構、その使用方法、およびそのようなテープ構成要素を含む製品に関する。発明の背景カバーは、数世紀もの間哺乳動物の体を保護し、他に役立たせるために使われてきた。ボディカバーは、クロージャーを必要とするその部分を付して作られてきた。これらの中には、引き締めひも、スナップ、フックとループのファスナー機構、ピン、ボタン等がある。種々の再締付け機構の平易性や多重反復性は、かかるクロージャーを取り囲む継目の一体性、締付け手段の無欠性、および多重反復による締付けや取り外しに必要な手先の器用さに左右される。例えば、人間の患者用のホスピタルガウンに取り付けられたボタンや引き締めひもの使用には、屡々受け入れ難くて不快な結果を伴う相当な手先の器用さが要求される。ボディカバーは、一体のもしくは多数の構成要素の素材であり、制限無しに、衣類、メディカルドレープ、メディカルガウン、メディカルスモック、履き物カバー、造瘻術機具、おむつ、女性生理用品、工業クリーンルーム用衣類、チューブもしくは器具の固定拘束手段、ボディ移送用シート、体液もしくは滲出液用の収納袋および他の構成要素を結合するかあるいは他の構成要素と一緒になって哺乳動物の体の少なくとも一部に極く接近して機能することのできる他の構成要素（例えば、添え木または腕板）を含むことができる。最近では、使い捨てボディカバーが増々人気を高めている。相当もてはやされている使い捨てボディカバーの中には、使い捨ての子供用おむつがある。再締付け可能な感圧接着性のテープクロージャー機構が、使い捨ての子供用おむつと共に普通に使われるようになってきたが、そこではおむつの前後部が再締付けできるような方法で閉じられている。おむつの背部にある片面塗布の感圧接着性テープの垂れは、その片面塗布の接着性表面を用いておむつの背部にある解放小片に対して解放自在に締付けられている。これらの垂れは、締付けたまゝにしておき、そしてその片面塗布の接着性表面を用いておむつの前部にある解放表面に対して解放自在の状態に当てる。おむつの前部に意図的に配置したかかる垂れによって、おむつの背の部分がおむつの前の部分と重なり、ぴったりあったおむつが生み出される。何故なら、かかる垂れは片面の接着剤塗膜を有し、その垂れが、おむつの前部とおむつの後部との重なり部分から延長する部分で接合するからである。かくして、この垂れは、起こりうる分裂と分離の不安に常に曝されている。このような片面塗布テープの使い捨ておむつクロージャー機構の代表的な事例は、米国特許第4,710,190号（Wood外）、同第4,861,635号（Carpenter外）、同第4,801,480号（Panza外）、および同第5,019,071号（Bany外）に見られる。肌着と接する感圧接着剤層を突き出る多数の丸い先端の葉柄を有する、肌着に用いる両面塗布テープは、米国特許第4,959,265号（Wood外）に開示されている。発明の概要本発明は、複数枚のボディカバーの重なる部位または一枚のボディカバー端部の重なる部位に、遮断されてない連続のシール保護を付与することができる複数回再締付けが可能な感圧接着性テープのクロージャー機構を提供することによって、複数枚のボディカバーまたは一枚のボディカバーの端部同士を重ねあうための締付け機構に対する要求を解決する。本発明の締付けテープのクロージャー機構は、締付け時に、意図せぬ分離を最小にするに必要な剪断強さを与えるが、しかし要求される手先の器用さは最小にしてボディカバーを滑らかに開くことができるに十分な最小の剥離付着力を与えるような、感圧接着テープ同士の連結を一実施態様に採用するものである。本発明の多数回再締付け可能なテープクロージャー機構は、一実施態様では、ファスナーテープ構成要素を含む。他の実施態様では、多数回再締付け可能なテープクロージャー機構は、ファスナーテープ構成要素と解放テープ構成要素の両方を含む。そのファスナーテープ構成要素は、第１の裏地の第１の表面に塗布された第１の感圧接着剤の部位および第１の裏地の第２の反対表面に塗布された第２の感圧接着剤の部位を含む。ファスナーテープの構成要素の他の実施態様では、第１の裏地の第１の表面に塗布された第１の感圧接着剤の部位および第１の裏地の第２の表面に接着積層されている第２の裏地に塗布された第２の感圧接着剤の部位を含む。これらファスナーテープの構成要素の両実施態様では、第１の感圧接着剤は、ボディカバーの第１の端部に沿って強く付着することができ、そして第２の感圧接着剤の部位は第２のボディカバーに対して、あるいはボディカバーの第１の端部に対向するボディカバーの第２の端部に沿って、対向するボディカバーと接触させ、あるいはボディカバーの対向する第１および第２の端部同士を接近させて、意図しない開放に対しては高い動的剪断力を有するが継目の軸内での意図する開放に関しては低い剥離力を有するような、重なりあう扁平な継目を形成するように、何回でも再締付けが可能な方法で、解放自在に付着することができる。好ましくは、第１の感圧接着剤の部位は、第２の感圧接着剤の部位よりも、より大きい単位面積を有し、そして任意により多くの塗布量を有することに基づいてより高い粘着性を有する。 “より高い粘着性”は、表面付着量および任意には塗布量による表面粘着力に関係し、二つの部位が同じあるいは同様の接着剤の配合をもつことの事実とは無関係である。かくして、露出面の量に基づき付着力の割合が異なる。製造および使用を容易にするため、第１の部位の感圧接着剤は、第２の部位の感圧接着剤と同一あるいは実質的に同様の接着特性を有する。“同一あるいは実質的に同様の接着特性”は、接着特性において実質的に区別できないばかりでなく、同一の処方も必要としない接着剤を選択する処方を意味する。また、第２の感圧接着剤の部位は、ファスナーテープ構成要素の全表面よりも小さい部位を占め、その表面に第２の感圧接着剤の部位が目的使用中塗布されている。有限の多数回再使用の間、本発明の一実施態様では、第２の感圧接着剤の部位に多分割された剥離ライナーのカバー部分を具備した第２の感圧接着剤の部位を付与することができる。また、第２の感圧接着剤の部位は、そのような表面の非付着性帯域によってふさがれる。前記解放テープ構成要素は、低粘着性の解放層でおおわれた解放テープ構成要素の第１の表面および第３の感圧接着剤の部位で塗布された解放テープ構成要素の第２の表面をもった、第１および第２の反対の表面を有する裏地を含む。この第３の感圧接着剤の部位は、第２のボディカバーに対して、あるいは第１のボディカバーの対向端部に沿って強く付着することができ、そして、ファスナーテープ構成要素の第２の感圧接着剤の部位は、対向するボディカバーと接触させ、あるいはボディカバーの対向する端部同士を接近させて、重なりあう扁平な継目を形成するように何回でも再締付けが可能な方法で、低付着性の解放層に対して付着することができる。本発明は、本発明の多数回の再締付け可能なテープクロージャー機構の使用方法を含む。この方法は、第１のボディカバーの少なくとも一端部に沿って前述したファスナーテープ構成要素を貼付すること、そして扁平な継目を形成するように重ねあう方法で、対向するボディカバーをおおう端部あるいは第１のボディカバーの対向する端部を閉じることを含む。本発明は、また、継目を形成することができる少なくとも一つの端部を有する天然または合成材料を含むボディカバー、およびボディカバーの端部に沿って付着される第１の感圧接着剤の部位を具備する前述したファスナーテープ構成要素を含む。本発明の特徴は、ファスナーテープ構成要素として、両面塗布した感圧接着性テープあるいは両面塗布および片面塗布の感圧接着性テープの組合せを利用し、そして解放テープ構成要素として、低粘着性の反対表面を有する片面塗布テープを利用する、多数回の再締付け可能なテープクロージャー機構にある。好ましくは、この多数回の再締付け可能なテープクロージャー機構は、両面塗布の感圧接着性テープを利用する。本発明の他の特徴は、慣用で商業的に入手可能な両面塗布テープが、ファスナーテープ構成要素として使用することができ、しかも、慣用で商業的に入手可能な低粘着性の反対表面を有する片面塗布テープが、解放テープ構成要素として使用することができることである。本発明の多数回の再締付け可能なテープクロージャー機構は、対向するボディカバーあるいは一枚のボディカバーの対向する端部同士を重ねあう方法で扁平形状の再締付けをなすために、予期せぬ組合せで商業的に入手しうる材料を使用することができる。本発明の他の特徴は、ファスナーテープ構成要素の反対の感圧接着性表面が、単位当りで同一あるいは実質的に同様の接着特性を有し、かつ、かかるファスナーテープ構成要素の反対表面の付着量に差異があることである。本発明の他の特徴は、解放テープ構成要素の低粘着性の解放層に付着するファスナーテープ構成要素の粘着性表面が、いずれの方向での物質の通過損失をも最小にするように重なりあう方法で、対向するボディカバーあるいは一方のボディカバーの対向する端部同士のためのシールを提供できることにある。この特徴は、医療使用における感染のコントロールのために、また、工業利用における汚染物に関して重要である。本発明の他の特徴は、本発明の多数回の再締付け可能なテープクロージャー機構が、閉じられている時にその閉じたボディカバーの意図せぬ分離が最小となるように、ボディカバーの端部同士を重ねあわせることによっておおわれていることである。本発明の他の特徴は、ボディカバーの一つの継目と接触する第１の感圧接着剤の部位が、低粘着性の解放層に対する第２の感圧接着剤の部位の付着の剥離力よりも高い剥離力を有することにある。本発明の他の特徴は、テープクロージャー機構が、それと付着しているボディカバーよりも一層高い動的剪断強度をもつことができることである。本発明の他の特徴は、解放テープ構成要素の低粘着性表面が、ファスナーテープ構成要素の感圧接着性表面よりも広いので、ファスナーテープ構成要素上にある第２の感圧接着剤の部位は、対向するボディカバーあるいは一枚のボディカバーの対向する端部同士が重なりあう時に、解放テープ構成要素上にある低粘着性の解放層に対して解放自在に付着させることができることにある。本発明の他の特徴は、テープクロージャー機構が、医療用装置の消毒のために屡々使われる放射線量である、少なくとも50KGys（グレイ毎秒）まで曝された後においても機能することである。本発明の一実施態様に係る本発明の他の特徴は、ファスナーテープ構成要素として第２の感圧接着剤の部位をおおう多数のスリット剥離ライナーを有する両面塗布テープを提供すること、それによって異なる量の接着剤を露出させるべく第２の部位の１つまたはそれ以上のセグメントを露出することを選択して、第２の部位の感圧接着剤に対して異なる付着量の第１の感圧接着剤を付与することにある。本発明の利点は、そのテープクロージャー機構が、そのような対向する商品を締めることから生ずる不快感を最小のものとする低い型形状の方法で、対向するボディカバーあるいはボディカバーの対向する端部同士を繰り返し重ねあわせて閉じることができるように、多数回にわたる再締付けが可能となっていることである。本発明の他の利点は、本発明の多数回の再締付けが可能なテープクロージャー機構は、診断または治療の医療行為中に、種々の間隔で人体の各部位への接近がくり返し必要となり、またそのような人体部位への接近が不必要なときには心地よく、つつましいまゝでいられるような場合に使用できることである。本発明の他の利点は、本発明の多数回の再締付けが可能なテープクロージャー機構は、分離される時に明瞭な引き裂き音を発するようなファスナーテープ構成要素と解放テープ構成要素を使用することにある。この明瞭な音は、またボディカバーの重なりあう端部を意図的にせよ無意識的にせよ開くときのそれを可聴表示とすることができる。本発明の実施態様は、図面との関連で記載される。図面の簡単な説明図１は、ボディカバーの重なりあう端部間に用いられる本発明の多数回の再締付け可能なテープクロージャー機構の断面図である。図２は、本発明の多数回の再締付け可能なテープクロージャー機構に有用なファスナーテープ構成要素の他の実施態様の断面図である。図３は、限定された数の多重再締付けに有用なテープ構成要素の他の実施態様の断面図である。本発明の実施の態様本発明の多数回の再締付け可能なテープクロージャー機構は、感圧接着剤の塗布表面を有する、好ましくは同一もしくは実質的に同様な接着特性を有し、そしてまた布ボディカバーと接触させるために露出された異なる表面積の接着剤の部位を有する、少なくとも一つのファスナーテープ構成要素を含む。ファスナーテープ構成要素は、ボディカバーの一端に沿って強く付着させ、そして第２のボディカバーに対してあるいは第１のボディカバーの対向する端部に沿って、または好ましくは解放テープ構成要素に対して、解放自在に付着することができる。ファスナーテープ構成要素および解放テープ構成要素の両者は、ボディカバーの継目で重ねあわせを与えるように意図されたそのような端部内で、対向するボディカバーあるいは一枚のボディカバーの対向する端部同士に沿って強く付着させるために、ストリップ材として提供することができる。そこで、この再締付け可能なテープクロージャー機構は、重ねあう継目部内にあって、その重ねあう継目からはみ出ることによって意図しない分離に遭合することがない。図１は、一つのボディカバーの対向する端部同士が閉じられることになっている場合の一実施態様を示している。多数の再締付け可能なテープクロージャー機構は、一般に10で示されているが、ファスナーテープ構成要素12および解放テープ構成要素14を含む。ファスナーテープ構成要素12は、外側のボディカバーの端部16の内面に沿って付着しており、一方、解放テープ構成要素14は、内側のボディカバーの端部18の外面に沿って付着している。文字Ｓは、端部16および18の重なり部の範囲を示し、その範囲内で、テープクロージャー機構10は、多数回にわたるそのような端部16および18の締付け・解放のために付着されている。ファスナーテープ構成要素12は、反対の表面22および24を有する裏地20を含む。第１の即ち感圧接着剤をおおう部位26は、表面22上に塗布されていて、外側のボディカバーの端部16に沿って強固に付着させるために利用される。第２の即ち、締付けの接着剤の部位28は、表面24上に、好ましくはその中心に塗布されていて、解放テープ構成要素14即ち端部18に対して解放自在に付着されるために利用される。解放テープ構成要素14は、反対の表面32および34を有する裏地30を含む。第３の即ち感圧接着剤の部位36は、表面34上に塗布されていて、内側のボディカバーの端部18に沿って強固に付着させるために利用される。低粘着層38、例えば低粘着性の“裏糊”材は、表面32上に、あるいはそれを含む別の方法で塗布される。一方、図１に示される実施態様では、ファスナーテープ構成要素12は、重ねあう端部16に沿って付着され、そして、解放テープ構成要素14は、重ねあわされる端部18に沿って付着されているが、その構成要素12および14の配置は、重ねあわされる端部18上に構成要素12を、そして重ねあわす端部16上に構成要素14を与えるように逆にすることも可能である。ファスナーテープ構成要素図１にみられるように、接着剤28は、少なくとも表面24の一部をおおうことができ、そして好ましくは、全体の表面24をおおう必要はない。最も好ましくは、解放粘着力を調節するために、接着剤28は、それに隣接する非接着剤域の帯域Ｚを有する表面24の中心部を占める。帯域Ｚの付与により、端部16にある接着剤28 の接触の可能性を最小とし、また、接着剤28が端部18即ち層38から解放されるときに、端部16からの構成要素12の持ち上がりを最小とする。これに対して、解放テープ構成要素14の低粘着性解放層38は、解放裏地30の全表面32をおおうことができる。好ましくは、締付け幅Ｗは、解放幅Ｗ′より小寸法であり、これによって、低粘着性解放層38上の面積を最大にして、そこに付着する接着剤28が、重ねあう部位Ｓでの端部16および18の封止のために解放自在に付着させることができ、そして扁平な継目とすることができる。図１に示されるように、被覆接着剤26は、締付け接着剤28の締付け幅Ｗよりも大きくすることができる。好ましくは、接着剤28の幅に対する接着剤26の幅の比率は、約２：１である。これらの相対寸法は、被覆接着剤26および締付け接着剤 28が、単位面積当り同一もしくは同様の粘着力を有する同一もしくは同様の感圧接着剤の配合を含むときに、好ましい。そこで、被覆接着剤26および締付け接着剤28は、同一のあるいは実質的に同様の接着特性を有する。好ましくは、接着剤の部位26および28に対するこれらの実質的に同様の接着特性は、両接着剤部位の 26および28に対して同一のもしくは実質的に関係する感圧接着剤の配合を採用することによって達成される。最も好ましくは、ファスナーテープ構成要素12の製造および利用を容易となすために、同一の感圧接着剤が、両接着剤部位26および28に対して選定される。よって、部位26 に対しては強固な粘着力をそして部位28に対しては解放自在な粘着力を付与するのは、部位26および28の間の露出した接着剤表面に差異があるからであり、使用される同一もしくは実質的に同様の接着特性を有する接着剤の種類によるものではない。かくして、現在では、被覆接着剤26と外側のボディカバーの端部16の粘着力の方が、締付け接着剤28と解放テープ構成要素14の低粘着性解放層38との粘着力に比して一層大きくすることが好ましい。好ましくは、被覆接着剤26は、締付け接着剤28と同一もしくは実質的に同様の感圧接着特性、例えば粘着性を有する。例えば、被覆接着剤26および締付け接着剤28の両者として、同一もしくは実質的に同様な感圧接着特性を有する同一の感圧接着剤もしくは関連する感圧接着剤を使用すると、約1.1：１〜約1.9：１の、好ましくは約1.6：１の表面22対表面24の付着力の比率の差異をもたらすことができる。ファスナーテープ構成要素12は、商業的に入手しうる医療用テープを使用できる。この事例では、被覆接着剤26および締付け接着剤28は、典型的に同一かまたは同様の幅である。入手できるファスナーテープ構成要素の例には、これらに限られないが、No.1509透明ポリエチレン0.124mm両面塗布医療用テープ；No.1512 透明ポリエチレン0.086mm両面塗布医療用テープ；No.1513透明ポリエステル0.08 6mm両面塗布医療用テープ；No.1522透明ポリエチレン0.160mm両面塗布医療用テープ；No.9874透明ポリエチレン0.122mm両面塗布医療用テープ；No.9920 0.024 mm両面塗布ポリエチレンファスナーテープ；No.9877 0.114mm両面塗布ポリエステル高性能テープ；およびNo.9 878水分散性接着テープ0.1mm両面塗布医療用テープが含まれる。前記で特定した商業的に入手しうるテープの全て（Kraton系の医療用テープであるNo.9877テープを除く）は、両面とも低刺激性の感圧アクリレート接着剤（この接着剤の保護のために、シリコン処理された漂白クラフトグラシン紙のライナーで巻かれている）で塗布された適当な裏地からなる。上記で特定した商業的に入手しうるテープの全ては、米国，ミネソタ州，セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング社より入手可能である。これらの医療用テープのほとんどは、1991年に３Ｍのヘルスケア（Health care）により出版された。３Ｍ医療用特製品参照ガイド（3M Medical Specialties Product Reference Guide）の中で確認されていて、３Ｍの医療特製品部門（3M Medical Specialties Departm ent）より入手できる。この開示は、こゝに引用することによって本明細書に含める。これらの医療用テープの余剰品は、また、３Ｍの医療特製品部門からの出版物中で入手可能である。また、他の商業的に入手可能なテープも有用である。一例として、ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリングより商業的に入手可能なNo.9416 テープがある。それは、裏地の反対面に異なる感圧接着剤が異なるコーティング量で塗布された両面塗布テープである。また、図２にみられるように、ファスナーテープ構成要素12Ａは、ある幅の両面塗布された感圧接着性テープをそれより幅の広い片面塗布された感圧接着性テープに対し積層した積層体を含む。片面塗布テープは、裏地44の第１の面上に塗布された比較的高い粘着性の感圧接着剤の部位42を有するアンカーテープ40として役立たせることができる。裏地 44は、第１の面の反対側の第２の面上に非接着性の表面即ち層46を有する。好ましくは、表面即ち層46は、接着剤の受容性を改善するための微細構造表面、艶消仕上、またはコロナ処理を有する。両面塗布コートは、裏地56の反対面に塗布された比較的低い粘着性の感圧接着剤の部位52および54を有する締付けテープ50として役立たせることができる。好ましくは、部位54は、表面46の中央部分に沿って表面46と強く付着しており、それは、図１における構成要素12に関して述べられているのと同じ方法および同じ理由で、非接着性表面の帯域に残しておく。また、部位42および52は、図１における構成要素12に関して述べたと同じ理由で、同一もしくは実質的に同様の接着特性を有する感圧接着剤を用いることができる。また、図３にみられるように、ファスナーテープ構成要素12Ｂは、感圧接着剤の部位62が裏地64の一方の表面63をおおい、そして部位62の接着剤と同一もしくは実質的に同様な感圧接着特性を有する感圧接着剤の部位66がその反対側の表面 67をおおう実施態様を示している。構成要素12Ｂは、部位22が表面63をおおっているのと同じ面積の表面67を部位66が実質的におおっている点で構成要素12と相違している。また、部位66は、多分割された剥離ライナーによりおおわれるが、これは、図３に示されているように、三つのセグメント68ａ，68ｂおよび68ｃからなり、そのセグメント68ａおよび68ｃは、図１にみられる幅Ｚに対応する幅Ｚ ′を有し、セグメント68ｂは、図１にみられる幅Ｗに対応する幅Ｗ″を有する。ライナー68のどれか一つのセグメント、例えばセグメント68ｂを除去すると、図１にみられるのと同様の比率で、幅Ｗ″の感圧接着性表面を与えるだけの表面積が部位66に露出されるが、これは、剥離ライナーのセグメント68ａおよび68ｃが部位66に残されたまゝになって解放自在のボディカバーへの接近に対して未露出部分となるためである。さらに、剥離ライナーセグメントの68ａまたは68ｃが逐時解放されると、部位 66の露出表面積は増大し、その結果表面63：表面67の接着力の比率の差は１：１に近づく。また、仮に剥離ライナーのセグメント68ｂにより露出された部位66が汚されるか、あるいはその接着力が尽きるまで用いられた場合には、剥離ライナー68の第２のセグメントがその時除去されて、第２回目の使用のために部位66の汚れのない部分が露出される。使用回数の数は、ライナー68のセグメントの数によって決まる。好ましくは、そのセグメントは、等しい幅であるが、接着力の種類および接着再締付けの程度を調節するため等しくない幅とすることができる。例えば、仮に外科医が手術室に入る前に襟を締付けるようにされた外科用ガウンに用いられるような場合には、より安定した襟の締付けを得るため大きく分割された剥離ライナーを除去した後に、快適にフィットさせるべく予め重なりあう襟の配置を定めるために小さく分割された剥離ライナーが除去できるようにしてもよい。この場合には、ライナー68に２個もしくは３個のセグメントというような少ないセグメントが用いられる必要がある。同様な構成要素12、構成要素12Ｂは、多数回の再締付けの制御内で操作できる多数回の再締付け可能なテープクロージャー機構において使用するための、平らで、柔軟な締付けテープ構成要素を提供する。商業的に入手可能な片面塗布医療用テープは、アンカーテープ40として使用のために入手することができる。これらに制限されない例には、No.1523淡褐色0.1 3mmポリエチレン医療用テープ；No.1526透明0.13mmポリエチレン医療用テープ； No.9830透明0.07mmポリエチレン医療用テープ；およびNo.9835白色0.14mm同時押出エチレンビニルアセテト／ポリエチレン医療用テープがある。No.1523，No.1526および No.9830の医療用テープは、非接着性の表面に艶消仕上を有する。No.1523および No.1526の医療用テープは、コロナ処理されている艶消仕上の非接着性表面を有する。全てのテープは、低剌激性の、感圧アクリレート接着剤で一方の表面が塗布されている。全てのテープは、シリコーン処理され、ポリエチレン塗布された表面を有する漂白クラフト紙のライナーで巻回されている。全ての列挙した医療用テープは、商業的にミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング社より入手可能である。ファスナーテープ構成要素12に関して述べた商業的に入手可能な両面塗布医療用テープは、締付テープ50として使用することができる。テープ40および50の満足できる組合せは、ファスナーテープ構成要素12Ａを形成するため積層することができる。制限されない例には、No.1509およびNo.1526 の医療用テープの積層物；No.1509およびNo.1523の医療用テープの積層物；No.1 512およびNo.1526の医療用テープの積層物；およびNo.1513およびNo.1526の医療用テープの積層物がある。好ましくは、アンカーテープ40としてのNo.1526 0.1 27mm透明ポリエチレン片面塗布医療用テープが、締付テープ50としてのNo.1509 透明ポリエチレン0.124mm両面塗布医療用テープに積層される組合せである。ファスナーテープ構成要素12にとって現在のところ好ましいものは、高−低粘着性の両面塗布医療用テープであって、これは、裏地20の表面22上に浸水塗布されたアクリレート接着剤26をおおう塗布量11グレイン／24平方インチ（約4.6mg ／cm²）の塗膜と、裏地20の表面24の中心帯域部分上に浸水塗布されたアクリレート接着剤26を締付ける塗布量７グレイン／平方インチ（2.9mg／cm²）の塗膜を有し、現在No.9920 0.024mm両面塗布ポリエチレンファスナーテープとして商業的に入手可能である。表面22の浸水塗布または表面24の帯域塗布のいずれかに適当な感圧アクリレート接着剤は、約1.0dl／ｇ〜約2.0dl／ｇの内部粘度を有する共重合体を得るために、少なくとも１種のＡモノマーと少なくとも１種のＢモノマーとを重合させた反応生成物である共重合体を含むことができる。Ａモノマーは、アルコールが約１〜14個の炭素原子、好ましくは平均約４〜12 個の炭素原子を有する非第３級アルコールあるいは非第３級アルコールの混合物のアクリレートエステルまたはメタクリレートエステルを含む重合性単量体である。Ｂモノマーは、エチレン系不飽和化合物であり、好ましくは、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ビニル酢酸、Ｎ−ビニルピロリドン、またはその混合物である。Ａモノマーは、重合性であり、そして感圧接着性共重合体の粘弾性特性に寄与する。制限しないかかるＡモノマーの例には、アクリル酸もしくはメタクリル酸と非第３級アルキルアルコール、例えば、１−ブタノール、１−ペンタノール、２−ペンタノール、３−ペンタノール、２−メチル−１−ブタノール、１−メチル−１−ブタノール、１−メチル−１−ペンタノール、２−メチル−１−ペンタノール、３−メチル−１−ペンタノール、２−エチル−１−ブタノール、２−エチル−１−ヘキサノール、３，５，５−トリメチル−１−ヘキサノール、３−ヘプタノール、２−オクタノール、１−デカノール、１−ドデカノール、等とのエステルが含まれる。Ｂモノマーは、得られる感圧接着性共重合体の物理的特性に影響を与えるために、Ａモノマーと共重合させるエチレン系不飽和化合物である。一般に、Ｂモノマーが存在すると、得られる感圧接着性共重合体の柔軟性を減少させる。そこで、ＡモノマーおよびＢモノマーの重量割合は、約1.0dl／ｇ〜約2.0dl／ｇの内部粘度を有する感圧接着性共重合体を提供するためには、平衡が保たれねばならない。このＡモノマー対Ｂモノマーの重量パーセント比は、約85：15〜約 98：２、そして好ましくは約90：10〜97：３の範囲にある。感圧接着性共重合体は、室温ばかりでなく哺乳動物の皮膚温度でも粘着性でなければならない。また、この接着剤は、低剌激性でなければならない。つまり、皮膚との連続接触があった後にも、付着時の著しい皮膚への過敏性や剌激があってはならない。屡々、接着剤が低剌激性であるか否かを決定するために、次の評価がなされる：即ち、細胞毒性、皮膚剌激、および過敏性電位。米国食品・薬品管理局は、「医療装置のための三者間の生体適合性ドラフトガイドライン」の中でかかる評価を推奨している。本明細書中に述べた種類のアクリレート感圧接着剤を用いる前述した商業的に入手可能な医療用テープは、低剌激性であると思われる。表面22の浸水塗布および表面24の帯域塗布のためのアクリレート感圧接着剤として現在のところ好ましいものは、約94：６の重量比にあるイソオクチルアクリレート／アクリル酸共重合体である。この共重合体の内部粘度は、約1.4〜1.6dl ／ｇである。好ましくは、アクリレート感圧接着剤は、粘着性を改善するため配合に添加される粘着付与剤を有する。商業的に入手可能な粘着付与剤には、ハーキュレス社（Hercules Corporation）から入手できる例えば「Foral AX」および「Foral 85 」ロジンのような、「Foral」なる商標をロジンに付した酸性ロジン、およびこれもハーキュレス社から入手できる例えば「Piccolastic A25」樹脂のような、部分水素化メチルスチレン炭化水素樹脂が含まれる。かかる粘着付与剤は、アクリレート感圧接着剤の製造中にその共重合体の固体の約35〜40重量％の量で添加することができる。現在好まれている粘着付与した接着剤は、表面22上に塗布量約4.6mg／cm²（11 グレイン）で浸水塗布され、そして2.54cm幅の表面24上にも中心ストリップ1.27 cm幅において塗布量約2.9mg／cm²（７グレイン）で帯域塗布される。本発明に有用な別の感圧接着剤は、テキサス州、ヒューストンのシェル・オイル社（Shell Oil Company）からKratonの商標名の共重合体として商業的に入手可能な、スチレン−ブタジエンあるいはスチレン−イソプレン共重合体を用いて製造される、低剌激性のKratonラバー系の感圧接着剤である。多種類のKraton系の感圧接着剤が、米国特許第5,019,671号（Bany外）および同第5,158,557（Nore en外）に記載されているが、こゝに引用することによってその開示は本明細書中に含まれる。Kratonラバー系の感圧接着剤として好ましいものは、Kraton 1107 ，Kraton 1111，Kraton 1101、およびKraton Dの商標名の共重合体であり、これらは、例えばエクソンケミカル社（Exxon Chemicals）より商業的に入手可能なE scorez（商標）1310LC商標名の粘着付与剤、オハイオ州アクロンのグッドイヤー・タイア・アンド・ラバー社（Goodyear Tire and Rubber Company）からWingta ck（商標）Plusの商標名の粘着付与剤として商業的に入手可能な固体Ｃ₅粘着付与性樹脂およびシェルオイル社からShellflex（商標）371として商業的に入手可能な10％の芳香族炭化水素を有するナフテン油である。このような粘着付与剤は、約45〜約70重量％の感圧接着剤を含むことができ、一方、Kraton共重合体は、約30〜55重量％含むことができる。米国特許第5,019,071号明細書の実施例１〜1 3に開示されるものと同様の配合で現在好ましいものは、約35重量％のKraton 1111、約53重量％のWingtack Plus、約11重量％のShellfle x 371、および約２重量％のIrganox 1010および1076商標名の酸化防止剤を含むK raton系の感圧接着剤である。感圧接着性共重合体は、乳化重合法および溶液重合法のような周知の重合技術を用いて共重合することができる。重合法や重合技術の出所は、有機重合体化学（Organic Polymer Chemistry），Saunders外（Halssted Publishing Company，ニューヨーク 1973年）；応用重合体科学（Applied Polymer Science），Tess 外（American Chemical Society，ワシントン，D.C.，1981年）；重合の原理（P rinciples of Polymerization），Odien（John Willey and Sons，ニューヨーク，1981年）；および感圧接着剤技術のハンドブック（Handbook of Pressure-Sen sitive Adhesive Technology），第２版、Statas，Ed.，（Van Nostrand Reinho ld Company，ニューヨーク，1989年）を含み、この開示は、こゝに引用することによって本明細書中に含まれる。特に、アクリレート感圧接着性共重合体は、米国特許第2,884,126／RE24,906 号（Ulrich）によって製造することができ、この開示は、こゝに引用することによって本明細書中に含まれる。現在のところ好ましいアクリレート共重合体の感圧接着剤は、粘着付与剤が共重合体の固体の約35〜40重量％の量でエマルジョンに添加されたこと、そして粘着付与した共重合体がヘプタン−イソプロパノール（70：30）溶液中に溶解されたことを除き、米国特許第2,884,126／RE24,906号の実施例５に従って乳化重合により調製することができる。現在のところ好ましいKraton共重合体の感圧接着剤は、米国特許第5,019,071 号の実施例１〜13に開示される方法で調製することができ、この開示は、前記の引用によって本明細書中に含まれる。解放テープ構成要素解放テープ構成要素は、商業的に入手可能なテープを使用することができる。そのような商業的に入手可能なテープの制限されない例には、0.14mm幅を有する No.1530微孔質レーヨンの不織布製医療用テープ；No.1530-L 0.14mm微孔質レーヨンの不織布製医療用テープ；No.1516透明0.06mmポリエステル医療用テープ；N o.910水中分散再パルプ化性テープ；No.9921-SL 0.058mmポリエステル剥離テープとNo.9956フルオロポリマー0.07mm医療用剥離ライナーをNo.1509透明ポリエチレン0.124mm両面塗布医療用テープに積層した医療用テープが含まれる。解放テープ構成要素14用に現時点で好ましいものは、低粘着性の裏地層を有するNo.992 1-SL 0.058mmポリエステル医療用テープである。前述した商業的に入手可能なテープの全ては、その一面に、前記ファスナーテープ構成要素12または12Ａに関して述べたテープの低剌激性感圧アクリレート接着剤を塗布した適当な裏地からなる。No.1509医療用テープは、また、積層9956 ／1509テープがロールに巻回されているので、剥離ライナーとして用いられるシリコーン処理され、漂白されたクラフトグリシン紙を有する。No.1530-L医療用テープは、また、剥離ライナーとして用いられるシリコーン処理された、ポリエチレン塗布の漂白クラフト紙を有する。この積層9956／1509テープを除いて、これらのテープの全ては、ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング社より商業的に入手できる。No.9956剥離ライナーおよびNo.1509テープの両者は、それぞれ商業的に入手可能である。低粘着性の解放層38は、好ましくは、低粘着性の裏地材料であり、それは、裏地30の表面32に溶融処理され、またその上に塗布される。有用な低粘着性の裏地材料には、ポリオレフィン、硬化したシリコーン、ポリメチルペンテン、ポリ１−オクテン、シリコーンとポリエチレンの混合物、フルオロケミカルとポリプロピレンの混合物、ポリエチレン、ポリウレタン、またはポリフルオロケミカルをグラフトしたポリオレフィンもしくは同様のポリマー等が含まれる。特に好適な低粘着性の裏地材料は、米国特許第2,53 2,011（Dahlquist外）に記載され、そして50％が加水分解されたポリビニル酢酸（36重量％）とオクタデシルイソシアネート（63重量％）とのグラフト反応生成物から形成されたポリウレタン塗膜を含み、トルエンおよびキシレン中の５％固体混合物から表面32上に非常に薄い層38となるように塗布される。他の低粘着性の裏地材料は、米国特許第2,607,711号（Hendricks）および同第3,318,852号に記載されている。低粘着性の裏地材料の製法は、例えば米国特許第2,532,011号（Dahlquist外）に一般的に記載されており、その開示は、こゝに引用することによって本明細書中に含まれる。裏地30の表面32に対する層38の界面結合を改善する方法で、裏地に低粘着性の裏地材料を塗布することは、米国特許第3,188,265号および同第3,188,266号（共に、Charbonneu外）に記載の方法によって達成することができるが、その開示は、引用することにより本明細書中に含まれる。ボディカバーおよびテープクロージャー機構の適用ボディカバーは、フィルム、膜、不織布、織布、あるいは他の慣用の構成の形で得られる天然または合成材料から作ることができる。本発明の多数回の再締付け可能なテープクロージャー機構は、特に、使い捨ての被服および医療用ガウンとして用いる不織布製生地での使用に適している。ファスナーテープ構成要素12および解放テープ構成要素14は、バルクロールあるいは多層バルクロール上に適当な保護ライナーと共に巻回されたテープとして小分けすることができる。ライナーは、除去を容易にするために切り込みを入れることができる。図３の実施態様では、構成要素12Ｂは、前記したように特定のセグメントに切り込まれた剥離ライナー68を有する。このテープは、巻き出し、適当な寸法に切断し、そして多数回の再締付け可能なテープクロージャーを必要とする対向するボディカバーあるいは適当なボディカバーの対向する端部に適用することができる。テープクロージャー機構の特性 90“Ｔ−剥離”方向における剥離力は、本発明の再締付け可能なテープクロージャー機構が、一方の端部16を他方の端部18から軸方向に剥離することによってボディカバーの閉じている継目を開くことのできるその容易さを決定するために用いられる。剥離力は、ｇ／0.5インチで測定され、そしてまた、ニュートン／ｍ（Ｎ／ｍ）でも測定される。解放テープ構成要素14からのファスナーテープ構成要素12または12Ａの初期剥離力（90°）は、約９Ｎ／ｍ〜約280Ｎ／ｍ、望ましくは、約45Ｎ／ｍ〜約145Ｎ／ｍ、そして好ましくは、約70Ｎ／ｍ〜約100Ｎ／ｍの範囲にすることができる。かかる剥離力は、必要とされる時に、対向するボディカバーあるいは一枚のボディカバーの対向する端部同士を意図的に開くのに必要な手先の器用さを最小とする。動的剪断力は、継目の軸方向とは異なる他の角度で継目に付与される剪断力によるボディカバーの継目の意図せぬ分離に抗するテープクロージャー機構の強度を測定するために使用される。動的剪断力は、ポンド／（0.5インチ縦方向）× （1.0インチ横方向）で測定されるが、また、本明細書ではニュートン／ｍ²（Ｎ／ｍ²）で報告される。テープクロージャー機構10の動的剪断力は、対向するボディカバーあるいは一枚のボディカバーの対向する端部同士の封止を確保するためには、約50,000Ｎ／ｍ²〜約9 00,000Ｎ／ｍ²、望ましくは、約100,000Ｎ／ｍ²〜約200,000Ｎ／ｍ²、そして好ましくは、約120,000Ｎ／ｍ²〜約170,000Ｎ／ｍ²の範囲とすることができる。ボディカバーの端部16から接着剤26,42または62を保護する剥離力は、締付接着剤28，54、または分割された剥離ライナー68を低粘着性の解放層38から除去することにより露出される部位66のその部分の剥離力よりも大きいことが好ましい。また、現在のところ、テープクロージャー機構10は、テープクロージャー機構 10が粘着するボディカバーより高い動的剪断強度を有していることが好ましい。本発明は、これらの実施態様に限定されない。本発明の範囲を評価するには、以下の請求項による。

【手続補正書】特許法第１８４条の８【提出日】１９９５年５月１２日【補正内容】明細書再締付け可能な感圧接着性のテープクロージャー機構が、使い捨ての子供用おむつと共に普通に使われるようになってきたが、そこではおむつの前後部が再締付けできるような方法で閉じられている。おむつの背部にある片面塗布の感圧接着性テープの垂れは、その片面塗布の接着性表面を用いておむつの背部にある解放小片に対して解放自在に締付けられている。これらの垂れは、締付けたまゝにしておき、そしてその片面塗布の接着性表面を用いておむつの前部にある解放表面に対して解放自在の状態に当てる。おむつの前部に意図的に配置したかかる垂れによって、おむつの背の部分がおむつの前の部分と重なり、ぴったりあったおむつが生み出される。何故なら、かかる垂れは片面の接着剤塗膜を有し、その垂れが、おむつの前部とおむつの後部との重なり部分から延長する部分で接合するからである。かくして、この垂れは、起こりうる分裂と分離の不安に常に曝されている。このような片面塗布テープの使い捨ておむつクロージャー機構の代表的な事例は、米国特許第4,710,190号（Wood外）、同第4,861,635号（Carpenter外）、同第4,801,480号（Panza外）、および同第5,019,071号（Bany外）に見られる。肌着と接する感圧接着剤層を突き出る多数の丸い先端の葉柄を有する、肌着に用いる両面塗布テープは、米国特許第4,959,265号（Wood外）に開示されている。独国公開第4010567号明細書（1991年10月10日公開）は、おむつの内面層に付着される両面塗布接着性テープを有するおむつを開示している。この両面塗布接着性テープは、一方の粘着層が高い接着強度を有し、反対の粘着層はそれより低い接着強度を有する点に特徴がある。米国特許第3,848,596号（Pennau）は、テープの自由端部が、少なくとも二個所の別個に除去が可能な保護カバーシートでおおわれた感圧接着性の領域を有する、使い捨ておむつ用の感圧性締付けテープを開示している。おむつの最初の締付けの場合には、一部分が取り除かれて他の部分はそこに残される。おむつの締付けを調節することが望まれる場合には、当初の締付けは行われずに、新しい未使用の接着領域を露出させるために第２の部分を取り除き、新しい接着手段となす。発明の概要本発明は、複数枚のボディカバーの重なる部位または一枚のボディカバー端部の重なる部位に、遮断されてない連続のシール保護を付与することができる複数回再締付けが可能な感圧接着性テープのクロージャー機構を提供することによって、複数枚のボディカバーまたは一枚のボディカバーの端部同士を重ねあうための締付け機構に対する要求を解決する。本発明の締付けテープのクロージャー機構は、締付け時に、意図せぬ分離を最小にするに必要な剪断強さを与えるが、しかし要求される手先の器用さは最小にしてボディカバーを滑らかに開くことができるに十分な最小の剥離付着力を与えるような、感圧接着テープ同士の連結を一実施態様に採用するものである。本発明の多数回再締付け可能なテープのクロージャー機構は、一実施態様では、ファスナーテープ構成要素を含む。請求の範囲１．（ａ）裏地（64）の第１の表面（63）上に塗布された第１の感圧接着剤の第１の部位（62）、（ｂ）裏地（64）の第１の表面（63）の反対にある裏地（64）の第２の表面（ 67）上に塗布された第２の感圧接着剤の第２の部位（66）、こゝで、前記第１の部位（62）を含む前記第１の感圧接着剤および前記第２の部位（66）を含む前記第２の感圧接着剤は、同一もしくは実質的に同様の感圧接着特性を有し、そして、前記第２の部位（66）は、前記第１の部位（62）が第１の表面（63）をおおうのと同一面積の第２の表面（67）を実質的におおっている。そして、（ｃ）感圧接着剤の前記第２の部位をおおう多分割された剥離ライナー（68）、こゝで、剥離ライナーのいずれのセグメントも、支持体に付着させるための感圧接着剤の前記第２の部位の一部を露出させるよう除去することが可能であり、除去されてない剥離ライナーのセグメントは、感圧接着剤の前記第２の部位の残部を未露出のまゝとし、そして、剥離ライナーの少なくとも１個のセグメントを除去した時に、露出された感圧接着剤の前記第２の部位の一部が感圧接着剤の前記第１の部位より小さい表面積を有する。を含んでなる、多数回の再締付け可能なテープ構成要素（12Ｂ）。２．前記剥離ライナー（68）が、感圧接着剤の前記第２の部位（66）の逐次露出用のセグメント（68ａ−68ｃ）の逐次露出のために等しい幅で分割されている、請求項１に記載の構成要素（12Ｂ）。３．前記剥離ライナー（68）が、感圧接着剤の前記第２の部位（66）の逐次露出用のセグメント（68ａ−68ｃ）の逐次露出のために等しくない幅で分割されている、請求項１に記載の構成要素（12Ｂ）。４．前記第１の部位（62）を含む前記第１の感圧接着剤および前記第２の部位（66）を含む前記第２の感圧接着剤が、アクリレート感圧接着剤およびスチレン共重合体感圧接着剤からなる群より選択される同一の感圧接着剤の配合である、請求項１に記載の構成要素（12Ｂ）。５．剥離ライナーの１個のセグメントが除去されている時に、接着剤との接触のために露出された前記第１の感圧接着剤の部位（62）の表面積が、接触のために露出された前記第２の感圧接着剤の部位（66）の表面積よりも大きく、前記第１の部位（62）の感圧接着剤は、ボディカバー（16）の第１の端部に沿って強固に付着させることができ、そして、第２の感圧接着剤の部位（66）は、第２のボディカバー（18）に対して、あるいは第１のボディカバーの第１の端部に対向するボディカバーの第２の端部に沿って、対向するボディカバー同士を接触させあるいはボディカバーの対向する第１および第２の端部を接近させて、重なりあう扁平な継目（これは、意図しない開放に対しては高い動的剪断力を有するが、継目の軸内での意図した開放の場合は低い剥離力を有する）を形成させるようにして、多数回の再締付け可能な方法で解放自在に付着することができる、接着剤１〜３のいずれか１項に記載の構成要素（12Ｂ）を使用した、多数回の再締付け可能なテープクロージャー機構（10）。６．第１および第２の反対の表面（32および34）を有する裏地（30）を含む解放テープ構成要素（14）を更に含んでなり、前記解放テープ構成要素の前記第１の表面は、低粘着性の解放層（32）でおおわれ、前記解放テープ構成要素の前記第２の表面は、第３の感圧接着剤の部位（36）で塗布されていて、前記第３の感圧接着剤の部位（36）は、第２のボディカバーに対して、あるいはボディカバーの第１の端部に対向する第１のボディカバーの第２の端部に沿って強固に付着させることができ、そして前記第２の感圧接着剤の部位（66）は、対向するボディカバー同士を接触させ、あるいはボディカバーの対向する端部同士を接近させて重ねあう扁平な継目を形成させるようにして、多数回の再締付け可能な方法で前記低粘着性の解放層に付着させることができる、請求項５に記載のテープクロージャー機構（12Ｂ）。７．前記分割された剥離ライナー（68）が、第２のボディカバーに対して、あるいは第１のボディカバーの第２の端部に沿って、限られた多数回の再締付け可能な方法で解放自在に付着させるための前記第２の部位の感圧接着剤に、任意に逐次的に露出させた少なくとも１個のセグメントを有する、請求項５または６に記載のテープクロージャー機構。８．（ａ）第１のボディカバー（16）の少なくとも一方の端部に沿って請求項１に記載のファスナーテープ構成要素（12Ｂ）を貼付すること；そして（ｂ）前記端部を、対向する第２のボディカバー（18）あるいは第１のボディカバーの対向する端部の上部に扁平な継目を形成させるようにおおう方法で閉じること、を含んでなる、多数回の締付け可能なテープクロージャー機構の使用方法。９．（ａ）継目を形成することができる少なくとも一つの端部を有する天然または合成材料；および（ｂ）前記第１の部位の感圧接着剤が、前記ボディカバーの前記端部に沿って付着している請求項１に記載のファスナーテープ構成要素（12B）、を含んでなる、ボディカバー（16および18）。

Claims

【特許請求の範囲】１．（ａ）裏地（64）の第１の表面上に塗布された第１の感圧接着剤の第１の部位（62）、（ｂ）裏地の第２の表面上に塗布された第２の感圧接着剤の第２の部位（66）、および（ｃ）感圧接着剤の前記第２の部位をおおう剥離ライナー（68）、こゝで、剥離ライナーは、支持体に付着させるための感圧接着剤の前記第２の部位の一部を露出させるように、剥離ライナーの少なくとも一個のセグメントの除去のために分割されていて、剥離ライナーの少なくとも１個のセグメントを除去した時に、露出された感圧接着剤の前記第２の部位の一部が感圧接着剤の前記第１の部位より小さい表面積を有する。を含んでなる、多数回の再締付け可能なテープ構成要素（12Ｂ）。２．前記剥離ライナーが、感圧接着剤の前記第２の部位の逐次露出用のセグメントの逐次除去のために等しい幅で分割されている、請求項１に記載の構成要素。３．前記剥離ライナーが、感圧接着剤の前記第２の部位の逐次露出用のセグメントの逐次露出のために等しくない幅で分割されている、請求項１に記載の構成要素。４．前記第１の部位を含む前記第１の感圧接着剤および前記第２の部位を含む前記第２の感圧接着剤が、少なくとも実質的に同様の感圧接着剤特性を有する、請求項１に記載の構成要素。５．前記第１の部位を含む前記第１の感圧接着剤および前記第２の部位を含む前記第２の感圧接着剤が、アクリレート感圧接着剤およびスチレン共重合体感圧接着剤からなる群より選択される同一の感圧接着剤の配合である、請求項４に記載の構成要素。６．前記構成要素が、多数回の再締付け可能なテープクロージャー機構（10）に使用され、接着剤の接触のために露出される前記第１の感圧接着剤の部位の表面積は、接触のために露出される前記第２の感圧接着剤の部位の表面積よりも大きく、前記第１の部位の感圧接着剤は、ボディカバー（16）の第１の端部に沿って強固に付着することができ、そして第２の感圧接着剤の部位は、第２のボディカバー（18）に対して、あるいは第１のボディカバーの第１の端部に対向するボディカバーの第２の端部に沿って、対向するボディカバー同士を接触させあるいはボディカバーの対向する第１および第２の端部を接近させて、重なりあう扁平な継目（これは、意図しない開放に対しては高い動的剪断力を有するが、継目の軸内での意図した開放の場合は低い剥離力を有する）を形成させるようにして、多数回の再締付け可能な方法で解放自在に付着することができる、請求項１〜４のいずれか１項に記載の構成要素。７．第１および第２の反対の表面を有する裏地（30）を含む解放テープ構成要素を更に含んでなり、前記解放テープ構成要素の前記第１の表面は、低粘着性の解放層（32）でおおわれ、前記解放テープ構成要素の前記第２の表面は、第３の感圧接着剤の部位（34）で塗布されていて、前記第３の感圧接着剤の部位は、第２のボディカバーに対してあるいはボディカバーの第１の端部に対向する第１のボディカバーの第２の端部に沿って強固に付着することができ、そして前記第２の感圧接着剤の部位は、対向するボディカバー同士を接触させ、あるいはボディカバーの対向する端部同士を接近させて重ねあう扁平な継目を形成させるようにして、多数回の再締付け可能な方法で前記低粘着性の解放層に付着することができる、請求項６に記載のテープクロージャー機構。８．前記分割された剥離ライナーが、第２のボディカバーに対してあるいは第１のボディカバーの第２の端部に沿って限られた多数回の再締付け可能な方法で解放自在に付着させるための前記第２の部位の感圧接着剤を、任意に逐次的に、露出させるために、少なくとも１個のセグメントにおいて除去することができる請求項６または７に記載のテープクロージャー機構。９．（ａ）第１のボディカバー（16）の少なくとも一方の端部に沿って請求項１に記載のファスナーテープ構成要素（12Ｂ）を貼付すること；そして、（ｂ）前記端部を、対向する第２のボディカバー（18）あるいは第１のボディカバーの対向する端部の上部に扁平な継目を形成させるようにおおう方法で閉じること、を含んでなる、多数回の締付け可能なテープクロージャー機構の使用方法。 10．（ａ）継目を形成することができる少なくとも一つの端部を有する天然または合成材料；および（ｂ）前記第１の部位の感圧接着剤が、前記ボディカバーの前記端部に沿って付着している請求項１に記載のファスナーテープ構成要素（12Ｂ）、を含んでなる、ボディカバー（16および18）。