JPH08509598A - 除草剤抵抗性植物 - Google Patents

除草剤抵抗性植物

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JPH08509598A JP6518425A JP51842594A JPH08509598A JP H08509598 A JPH08509598 A JP H08509598A JP 6518425 A JP6518425 A JP 6518425A JP 51842594 A JP51842594 A JP 51842594A JP H08509598 A JPH08509598 A JP H08509598A
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アール. ウォード,エリック
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信一 小泉
幸代 多田
一郎 森
源司 岩崎
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Abstract

(57)【要約】 成長および発育が、通常植物に対して抑制するレベルにおける、種々のイミダゾールまたはトリアゾール化合物に耐性のあるまたは抵抗性のある、植物、植物組織および植物種子を開示する。上記耐性および抵抗性は改変されたイミダゾールグリセロールホスフェートデヒドラターゼ(IGPD)により与えられる。野性型のおよび改変されたIGPDをコード化する植物遺伝子、精製植物IGPD、植物からIGPDの単離法、ならびに精製IGPDおよびIGPD−コード化遺伝子の両方を使用する方法もまた開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 除草剤抵抗性植物 本発明は広く農業のバイオテクノロジーに関する。さらに特別には、本発明は 植物、植物組織および種子の除草剤抵抗性(harbicide resistance)に関する。 雑草または作物植物防除するための除草剤の使用は殆ど一般的に行われるよう になっている。関連する市場は毎年10億ドルを超えている。この広範な使用に もかかわらず、雑草防除は農業従事者にとって重大なおよび費用のかかる問題を 残している。 除草剤の有効な使用は完全な管理を要求する。例えば、時間、施用方法および 雑草植物の発育段階は除草剤による良好な雑草防除を得るのに重要である。多様 な雑草の種が除草剤に対する抵抗性をもつため、有効な除草剤の製造はますます 重要になってきている。 残念なことに、より大きい能力、より広い雑草スペクトルおよび土中でのより 迅速な分解を示す除草剤はしばしばより大きい作物植物毒性を示す。除草剤に抵 抗性(resistant)のあるまたは耐性のある(tolerant)作物雑種または変種は 付随する作物に対する損傷の危険のない除草剤の使用を可能にする。アンダーソ ン(Anderson)らによるU.S.4,761,373では、種々のイミダゾリノンまたは スルホンアミド除草剤に対する植物抵抗性について示す。この抵抗性は、改変さ れた(altered)アセトヒ ドロキシ酸シンターゼ(AHAS)酵素により与えられる。グッドマン(Goodman) らによるU.S.4,975,374は、グルタミンシンセターゼ(GS)を阻害するこ とで知られる除草剤、例えばホスフィノスリシンおよびメチオニンスルホキシミ ンによる阻害に対する抵抗性のある突然変異グルタミンシンセターゼをコード化 する遺伝子を含む植物細胞および植物を記載する。ベッドブルック(Bedbrook) らによるU.S.5,013,659はスルホニル尿素除草剤による阻害に抵抗性を与え る突然変異アセトラクテートシンターゼを発現する植物を示す。ソマーズ(Some rs)らによるU.S.5,162,602はシクロヘキサジオンおよびアリールオキシフ ェノキシプロパノン酸除草剤による阻害に対して耐性のある植物を開示する。耐 性は改変されたアセチル補酵素Aカルボキシラーゼ(ACCアーゼ)により与え られる。 除草剤抵抗性を目的とする遺伝子工学植物に対し、まず除草剤の標的を確認し なければならない。 この作業は非常に困難であるといえる。例えば大腸菌coliは少なくと も60個のアミノ酸生合成酵素を発現することができる。植物はずっとより複雑 であり、従ってずっとより多くの酵素を含む。可能性のある標的の本当の数はそ のため、1つのファクターである。また、植物酵素は精製することが困難である ことも分かっており、それはin−vitroにおけるスクリーニングの努力に おいて大規模に阻害される。さらに、特別な植物 酵素における除草剤の作用は必ずしも微生物の類似物における除草剤の作用に基 づいて予測できない。種々の除草剤例えばアミノトリアゾールは、植物および微 生物において異なる生合成経路に影響する。ハミルトンら(Hamilton et al.), Arch.Biochem.Biophys.112:544-547(1965);ジェイムおよびラリヌア(Jei ms and Larrinua),Plant Phisiol,91:1226-1231(1989)参照。最後に、植物 は迅速な代謝、および乏しい吸収および酵素標的の説明を複雑にする除草剤の転 流のような他の抵抗性機構をもつ。 本発明の範囲内においてはイミダゾールグリセロールホスフェートデヒドラタ ーゼ(IGPD)が植物から精製され、種々の除草剤に感受性が高いことが見出 された。さらに、IGPDをコード化する植物由来のcDNAが単離された。 これらの発見に従って、本発明はイミダゾールまたはトリアゾール除草剤およ びその混合物による阻害に抵抗性または耐性があり、その抵抗性は元来発現され る量におけるIGPDの活性を通常阻害するレベルにおいて、上記の除草剤によ る阻害に抵抗性のある又は耐性のある改変された(altered)IGPDにより与 えられる、植物、植物組織および植物種子を提供する。本発明に含まれる植物は 除草剤に対して可能性のある標的たりうべき植物であり、特に、農業的に重要な 作物である、例えばトウモロコシおよび小麦、オーツ麦、ライ麦、ソルガム、米 、 大麦、キビのような他の穀物、芝および牧草(forage grasses)等ならびに綿、 サトウキビおよび大豆である。 本発明はさらに元来発現された量におけるIGPDの活性を通常阻害する濃度 において、イミダゾールおよびトリアゾール除草剤による阻害に抵抗性または耐 性がある植物、植物組織および植物種子の製造方法を示す。本発明の1つの特別 な具体例は、野性型IGPDをコード化する構造遺伝子と操作可能に連結される 植物中で機能する適当なプロモーターを含んでいる組換えDNA分子により安定 に形質転換された、トランスジェニックトウモロコシ植物、トウモロコシ組織ま たはトウモロコシ種子の製造を示す。 これらはトウモロコシ植物の除草剤による酵素の阻害を克服するのに十分な過 剰な発現(over-expression)を引き起こす。本発明はまた野性型、改変されて ないIGPDの活性を通常阻害する濃度において、イミダゾールおよびトリアゾ ール除草剤による阻害に抵抗性または耐性がある改変されたIGPD酵素を発現 する植物の製造を具体的に示す。この具体例では、植物が耐性IGPDをコード 化する構造遺伝子を含む組換えDNA分子によって安定に形質転換されていてよ く、または除草剤耐性系から単離され、特徴づけられ、発育されることによる直 接選択技術(direct selection techniques)により調整されてもよい。 本発明はまたIGPDを製造しおよび使用するための方 法にもまた関する。特に本発明は、IGPDの活性に影響を及ぼす新しい除草剤 に対するスクリーニングのため、および除草剤−抵抗性IGPD突然変異を確認 するため、精製した野性型IGPDを使用する方法に関する。改変されたIGP Dをコード化する遺伝子は植物細胞形質転換法において選択可能なマーカーとし て使用できる。 本発明はイミダゾールおよびトリアゾール除草剤およびその混合物による阻害 に抵抗性または耐性があり、その抵抗性または耐性は改変されたIGPD酵素に より与えられる植物、植物組織および植物種子を示す。 IGPD[EC4.2.1.19]はイミダゾールグリセロールホスフェート (IGP)のイミダゾールアセトールホスフェート(IAP)への脱水を触媒す る。反応はヒスチジン生合成経路で起こる。代表的な植物は通常意図される目的 のためにこれらの除草剤を施用したいかなる植物をも含む。好ましい農業的に有 用な作物は、即ち、綿、大豆、ナタネ、トウモロコシ、米、小麦、大麦、オーツ 麦、ライ麦、ソルガム、キビ、芝、牧草等として表す種子植物および裸子植物で ある。 用語「イミダゾール除草剤」は以下に示す、式Iによりおよび除草剤活性;即 ちそれは植物細胞または植物全体の成長、代謝または複製を阻害する;を示す式 Iの全ての誘導体により示されるイミダゾールを包含する。 〔式中、R’は水素原子もしくはフッ素原子を表すか、または−O−L基(基中 、Lは水素原子、 を表す。)を表し、ならびに R”は−SCH2CH3または−SCH2CH2OH基を表す。〕。 用語「トリアゾール除草剤」は以下に示す、式IIによりおよび上記で定義し た除草剤活性を示す式IIの誘導体により示される除草性化合物を包含する。 〔式中、Aは式: (式中、R1は水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基または炭素原子数 2ないし4のアルケニル基を表す。)で表される置換基を表し; Bは水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基または−CH2OH; DおよびD’は水素原子またはヒドロキシ基を表し、但しDおよびD’のうちの 一つのみがヒドロキシ基を表すことができ; FおよびGは互いに独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか; 式中、BおよびGは一緒に−(CH3)−を表し; nは0または1を表し;および KはP(O)(OR22 (基中、R2は水素原子またはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム もしくは有機アンモニウムカチオンを表す。)を表す。〕 IGPDの活性に対して通常、阻害的であるイミダゾールおよびトリアゾール 除草剤のレベルは技術的によく知られた施用割合を含み、そして、それは環境、 時間または施用方法のような外部因子に一部には依存する。例えば、式(II) で表されるトリアゾール除草剤の場合、施用割合は0.0001ないし10kg /ha、好ましくは0.005ないし2kg/haの範囲である。この施用割合 または除草剤の濃度は所望の作用に基づいて変えることもでき、技術的によく知 られた方法により決定してもよい。 「改変された(altered)IGPD酵素」は野性型、除草剤感受性酵素の増加 された発現または突然変異体の、 除草剤−耐性IGPDの発現を意味する。「増加された発現」は少なくとも除草 剤により生じた成長阻害を克服するのに十分な植物細胞中のIGPDのレベルを 生じる。発現されたIGPDのレベルは通常、元来の発現量の少なくとも2倍、 好ましくは5倍、およびより好ましくは10倍である。従って、増加された発現 は野性型IGPD遺伝子の多重複製によるものであってよく;IGPD遺伝子の 範囲内のIGPDコード化配列の多重発生、即ち遺伝子増幅;または植物細胞中 の内因性IGPD遺伝子の非コーディング調節配列における突然変異によるもの であってもよい。 このような改変されたIGPD酵素を含む植物は直接選択により得ることがで きる。この方法は技術的によく知られている。例えばソマーズ(Somers)らのU .S.5,162,602およびアンダーソン(Anderson)らのU.S.4,761,373および それらに引用されている文献参照。これらの植物はまた技術的に周知である遺伝 子工学技術により得ることもできる。除草剤−感受性IGPDの増加された発現 はまた、IGPDをコード化する相同のまたは異種の構造遺伝子に操作的に連結 された、植物細胞中の関連する構造遺伝子の発現を起こさせうるプロモーターを 含む組換えまたはキメラのDNA分子により安定に形質転換することによって達 成できる。「相同の(homologous)」は、IGPD遺伝子は標的の植物細胞につ いて分類上同一の有機体から単離されることを意味する。 「異種の(heterogeous)」はIGPDが標的の植物細胞とは分類学上異なる有 機体から得られることを意味する。IGPD遺伝子は植物cDNAライブラリー により、バクテリアのまたは酵母の栄養要求性突然変異体を相補させることによ って得ることができる。スナスタッドら(Snustad et al.),Genetics 120:1111−1114(1988)(トウモロコシグルタミンシンター ゼ);デロウンニーら(Delauney et al),Mol.Genet.221:29 9−305(1990)(大豆、プロリン−5−カルボキシレートレダクターゼ );フリッシュら(Frisch et al.),Mol.Genet.228:287−2 93(1991)(トウモロコシジヒドロジピコリネート シンターゼ);エラ ーら(Eller et al.),Plant Mol.Biol.18:557−566 (1992)(ナタネクロロプラスト 3−イソプロピルマレエート デヒドロ ゲナーゼ);エレッジら(Elledge et al.),Proc.Natl.Acad. Sci.USA 88,1731−1735(1991);ミネットら(Minet et al.),Plant J.:417−422(1992)(ジヒドロオロテ ート デヒドロゲナーゼ)およびそれらに引用された文献参照。他の公知の方法 は例えば特定の核酸プローブとクロスハイブリッド形成する配列に対して、また は特定の抗体プローブと交差反応するIGPD酵素の製造のための発現ライブラ リーをスクリーニングすることにより、 高等植物のゲノムまたはcDNAライブラリーをスクリーニングすることを含む 。 好ましい方法はE.coli、hisB栄養要求性突然変異体とアラビドプシ ス タリアナ(Arabidopsis thaliana)cDNAライブラリーを相補させること 含む。 用語「改変されたIGPD酵素」の用語はここでは突然変異除草剤−抵抗性ま たは除草剤−耐性IGPDを包含する。このような酵素をコード化する遺伝子は 技術的に周知な多くの手法により得ることができる。第一の一般的方法は全ての 種類の微生物もしくは組織培養、種子または植物における、直接的または間接的 突然変異誘発手法を含む。例えば、一般的に操作可能な微生物例えばE.col またはS.cerevisiaeは例えば、紫外線、エチルもしくはメチルメ タンスルホネートによりin vivoでランダム突然変異にかけることができ る。突然変異誘発手順は例えばミラー(Miller),Experiments i n Molecular Genetics ,コールド スプリング ハーバー ラボラトリ(Cold Spring Harbor Laboratory),コールド スプリング ハ ーバー(Cold Spring Harbor),NY(1972);デーヴィスら(Davis et a l.),Advanced Bacterial Genetics,コールド スプリング ハーバー ラボラトリ,コールド スプリング ハーバー,NY( 1980)および シャー マンら(Sherman et al.),Methods in Yeast Geneti cs ,コールド スプリング ハーバー ラボラトリ,コールド スプリング ハーバー,NY(1983)に記載されている。突然変異誘発のために選択され る微生物は、IGPD遺伝子を含み、その配列がよく知られている。突然変異誘 発された細胞は通常阻害剤の阻害性濃度の存在下で成長できる。DNAは阻害剤 に抵抗性または耐性を示すコロニーから調整され;これらのコロニーから得られ たIGPDはさらに本発明の実例となる。それらはクローンニングまたはポリメ ラーゼ連鎖反応増幅のいずれかにより単離され、そしてそのそれらの配列は決定 される。推測される突然変異IGPD遺伝子は形質転換により野性型細胞に阻害 剤抵抗性または耐性を付与するそれらの能力を試験される。 IGPDの突然変異除草剤−抵抗性または除草剤−耐性対立遺伝子を得る第二 の方法は植物から直接的に得る方法に関する。例えば、アラビドプシス(Arabid opsis )のような植物の成長阻害において上記に記載したようなIGPD阻害剤 の作用は、阻害剤の増加する濃度を含む単なる最少塩類培地の平板上に技術的に 認識される方法で滅菌された種子を平板培養することにより測定できる。このよ うな濃度は1,3,10,30,110,330,1000および3300部/ 百万(ppm)の範囲である。著しい成長阻害を再現可能に検出できる最少投与 量 は以降の実験に対して使用される。 エチルメタンスルホネート(EMS)で突然変異誘発されたM2種子〔レール シーズ社,アリゾナ州,ツクソン(Lehle Seeds,Tucson,AZ)〕、即ちエチル メチルスルホネートで突然変異誘発された種子から生育された植物の子孫の種子 を、抵抗性に対して選択するため阻害剤の適当な濃度を含む最少塩類培地上に1 0,000個までの種子/平板(10cm径)の密度で平板培養する。成長を続 けおよび緑色に生存する実生は平板培養7−21日間後に土壌に移植しそして完 全に発達して種が結実するまで成長させる。これらの種子の子孫を除草剤に対し て抵抗性および耐性について試験する。 抵抗性が優性であると仮定すれば、種子を抵抗性:感受性=3:1に分離した 植物はM2世代で抵抗性に対して異形接合したと推定される。全ての抵抗性の種 子を生じさせる植物はM2世代で抵抗性に対して同形接合したと推定される。 抵抗性または耐性の遺伝的ベースが改変されたIGPD遺伝子であることを確 認するため2つのアプローチを利用することができる。第一に、以下の表1(配 列番号:1)に示されるアラビドプシス(Arabidopsis)cDNAの配列で与え られた、推測上阻害剤に対する抵抗性を生ずるIGPD遺伝子の新しい対立遺伝 子はPCRを使用して単離できる。コーディング配列における突然変異の存在を 決定する対立遺伝子を配列決定後、推測上抵 抗性を与える対立遺伝子が形質転換されている植物において、上記対立遺伝子を 阻害剤に対する抵抗性を与えるそれらの能力に関して試験できる。これらの植物 はアラビドプシス植物または成長が阻害剤に敏感な他の植物のいずれかであって よい。第二には、上記IGPD遺伝子は公知の制限断片長多型(RFLPs)に 関してマッピングされ得る。例えばチャングら(Chang et al.)Proc.Na tl.Acad,Sci,USA 85:6856−6860(1988);ナ ムら(Nam et al.),Plant Cell :699−705(1989) 参照。抵抗性の特徴は同じマーカーを使用して個別にマッピングされる。IGP D遺伝子位置の1つから区別できない位置への上記抵抗性がマッピングされる場 合にはそのIGPD遺伝子の突然変異の結果らしいとする。 IGPDの阻害剤−抵抗性または阻害剤−耐性対立遺伝子を得る第三の方法は 、植物細胞培養における選択である。問題の植物の活発に成長しているカルスま たは懸濁培養を阻害剤の増加する濃度の存在下で、ヒスチジンを欠く規定の培地 で生育される。成長の程度の変化は種々の培養で記録される。ある培養では、阻 害剤の通常の阻害濃度の存在下においてさえも成長し続ける早い成長の変種のコ ロニーが生じる。推測上抵抗性を与えるIGPD遺伝子の対立遺伝子が単離され 、前述の段落に記載された方法と同様に試験される。 第四の方法はヒスチジンを欠くが、阻害剤の阻害濃度を含む培地上の微生物を 培養し、次に阻害剤の存在下で成長するそれらのコロニーを選択することによる 、細菌または酵母の野性型、除草剤感受性IGPD遺伝子の突然変異誘発に関す る。さらに特別には、IGPDをコード化するアラビドプシスcDNAのような 植物cDNAは他のIGPD活性を欠く微生物中でクローニングされる。このよ うな微生物の例は、E.coliまたはS.cervisiae栄養要求性突然 変異体を含む。形質転換された微生物は次にin vivoで直接、上記したよ うな突然変異誘発物質に曝すか、あるいは例えばナトリウムビスルフィット〔シ ョートルら(Shortle et al.),Methods Enzymol.100,4 57−468(1983);メトキシルアミン〔カドナガら(Kadonaga et al. ),Nucleic Acids Res.13:1733−1745(198 5);オリゴヌクレオチドに関連する飽和突然変異誘発(oligonucleotide-dire cted saturation mutagenesis)〔ハッチンソンら(Hutchinson et al),Pr oc.Natl.Acad.Sci.USA.83:710−714(1986 )〕;または種々のポリメラーゼ取り違い手法(verious polymerase miscorpor ation strategies)〔例えば、ショートルら(Shorte et al.),Proc.N atl.Acad.Sci.USA,79:1588−1592(1982); シライシら(Shiraishi et al.),Ge ne 64:313−319(1988);およびロイングら(Leung et al.) ,Technique :11−15(1989)参照。〕のような技術的に 公知の数種類の化学的または酵素学的方法のいずれかによりin vitroで 突然変異誘発物質に曝す。阻害剤の通常の阻害濃度の存在下で成長するコロニー を取り出しそして線状接種を繰り返すことにより純化する。これらのプラスミド を純化しそしてそれらをIGPD−欠損微生物中に形質転換させることにより阻 害剤への抵抗性または耐性を与える能力を試験する。この試験に合格したプラス ミドからのIGPDcDNA挿入断片のDNA配列が次に決定される。 植物または植物細胞において機能できるプロモーター、即ち植物細胞中のIG PDのような関連した構造遺伝子の発現させることの可能なプロモーターの例は 、カリフラワーモザイクウィルス(CaMV)19Sまたは35Sプロモーター およびCaMVダブルプロモーター(double promoter);ノパリンシンターゼ プロモーター;病原関連(pathogenesis-related:PR)タンパク質プロモータ ー;リブロースビスホスフェートカルボキシラーゼ(ssuRUBISCO)プ ロモーター;ユビキノンプロモーター;アクチンプロモーター;ヒストンプロモ ーター;チューブリンプロモーター等である。好ましいものは参照文献によりこ こに組み込まれる、カイら(Kay et al.),Science 236:1299 −130 2(1987)に記載されるような35Sプロモーターおよび拡張されたおよび 2倍35Sプロモーター、ならびにpCGN2113内でクローン化されそして EP−392225の実施例23により開示されるATCC40587として寄 託された2倍35Sプロモーターである。上記プロモーターは、技術的に認識さ れる手順で、それら自体IGPD発現を増加するためにプロモーター強度を操作 するよう修飾(modified)されていてもよい。 発現シグナルはまた組織−優先(tissue-preferential)または組織特異的(t issue-specific)プロモーターも含む。用語、組織−優先プロモーターは上記の 与えられた発現シグナルが関連する発現可能なDNAの転写の、またはいずれか の慣用のRNAまたはタンパク質検定により示されたようなコード化された生成 物の発現のより高いレベルを促進するであろうこと、あるいは与えられたDNA 配列が幾つかの異なる作用を示すであろうこと;即ち関連するDNA配列の転写 または遺伝子産物の発現が植物のある組織において全ての他の組織よりより大き いことを示すため使用される。例えば、組織−優先プロモーターは種子よりも葉 、茎、根および/または花粉におけるIGPD遺伝子産物のより高い発現を示す ことができる。本発明の範囲内で適当に使用することのできる、組織−優先プロ モーターの一つの例はトウモロコシTrpA遺伝子から単離された髄−優先(pi th-preferred)プローモーターである。 用語、組織特異的プロモーターは、植物の他の全ての組織または組織の種類に おいて実質的に関連するコーディングDNA配列の転写が生じないにもかかわら ず、与えられた調節DNA配列が植物の1もしくはそれ以上の組織においてまた は組織の1つの種類、例えば緑色組織において関連する発現可能なDNA配列の 転写を完全に促進するであろうことを示すのに使用される。その発現が組織特異 的手段において変化することで知られている多くのプロモーターは技術的に周知 である。このような例は、緑色組織に特異的である、トウモロコシホスフェノー ルピルベートカルボキシラーゼ(PEPC)である〔ハドスペスら(Hudspeth e t al.),Plant Mol Biol 12:579−589,1989〕 。他の緑色組織に特異的なプロモーターはクロロフィルa/b結合タンパク質プ ロモーターおよびRubisCo小ユニットプロモーターを包含する。ここで言 及できる他のものは、例えば、植物性カルシウム依存性ホスフェートキナーゼ( CPDK)遺伝子から得られるような花粉−特異的プロモーターである。発育的 に調節されたプロモーターもまた使用できる。もちろん、本発明においては、所 望の宿主植物で機能するいずれかのプロモーターも、関連するIGPD遺伝子の 発現を指示するために使用できる。プロモーター配列および隣接するコード化D NA配列間のリーダー配列であって、該リーダーの長さが、該プロモーターおよ び本発明による該DNA配列間の距 離が関連する構造遺伝子の発現のための最適な距離になるよう選択されるものを 組み込むことはしばしば有利である。 キメラ遺伝子の構築のために使用できる、他の調節DNA配列は、例えば,誘導 または阻害(repression)の意味において植物組織中で関連したDNA配列の転 写を調節できる配列である。 例えば、種々の内部因子および外部因子、例えば植物ホルモン、加熱ショック、 化学薬品、病原、酸素欠乏、光、ストレス等々により誘導されることの知られた ある植物遺伝子がある。 植物において誘導可能な遺伝子の他の類は、光調節遺伝子、特にリブロース−1 ,5−ビスリン酸カルボキシラーゼ(RUBISCO)の小サブユニットの核コ ード化遺伝子(nuclear coded gene)である。モレリら(Morelli et al.),N ature 315:200−204(1985)はエンドウからのRUBIS CO遺伝子の5’−フランキング配列がリポーター遺伝子に光誘導性を転移する ことができ、提供された後者はキメラの形態でその配列に結合することを示す。 この観察報告を、他の光誘導性遺伝子、例えばクロロフィル−a/b−結合タン パク質に拡張することもまた可能である。 調節可能なDNA配列の他のグループは例えばタバコのPR(pathogenesis-r elated:病原体に関する)タンパク質遺伝子において存在し、そしてEP−A− 332, 104に記載されるような化学的レギュレーターにより誘導可能な、化学的に調 節可能な配列である。 上記の実施例により言及される調節可能なDNA配列は天然または合成起源の両 方であってよく、またはそれらは天然または合成DNA配列の混合物からなるも のであってよい。 本発明の化学的なDNA構築物(類)(chemical DNA construct(s))はプロ モーターの多重複製またはIGPD構造遺伝子の多重複製を含んでいてよい。加 えて、構築物(類)はマーカーに対するコーディング配列およびシグナルもしく は移送(transit)ペプチドのような他のペプチドであって、それぞれDNA分 子の他の機能要素とともに適切なリーディングフレームのもの、に対するコーデ ィング配列を含んでいてよい。このような構築物の製造は当業者の通常のレベル の範囲内にある。 有益なマーカーは除草剤、抗生物性または薬剤抵抗性、例えばハイグロマイシ ン、カナマイシン、G418、ゲンタマイシン、リンコマイシン、メトトレキセ ート、グリホセート、ホスヒノトリシン等に対する抵抗性を提供するペプチドを 含む。これらのマーカーは本発明のキメラDNA構築物により、形質転換されて いない細胞から形質転換された細胞を選択することに使用できる。他の有益なマ ーカーは可視的反応、例えば発色反応により容易に検出できるペプチド酵素であ り、例えばルシフェラーゼ、β−グルクロニダーゼまたはβ−ガラクトシダー ゼである。 シグナルまたは移送ペプチドは、その作用の所望の部位に輸送する能力により 、本発明のキメラDNA構築物の発現により形成されるIGPDを提供する。 シグナルペプチドの例は植物病原−関連タンパク質、例えばPR−1、PR−2 等に元来連結されたペプチドを含む。ペインら(Payne et al.),Plant Mol.Biol.11:89−94(1988)参照。移送ペプチドの例はフ ォン ヘインら(Von Heijne et al.),Plant Mol.Biol.Re p.:104−126(1991)に記載されたような葉緑体移送ペプチド、 およびボウントリーら(Bountry et al.),Nature 328:340−3 42(1987)に記載されたようなミトコンドリアの移送ペプチドを含む。液 胞のような種々の細胞性仕切り(Cellular compartment)に対してコード化され たタンパク質の局在(localization)をもたらす配列もまた含まれる。ノイハウ スら(Ne uhaus et al.),Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88 :10362−10366(1991)、EP−462065およびクリス ピールズ(Chrispeels),Ann.Rev.Plant Physiol.Pl ant Mol.Biol.42:21−53(1991)参照。これらの出版 物の近年の開示はそれらの全ての文献によりここで組み込まれる。組換えDNA 分子は技術的に認識される方法により植物細胞に導入され る。当業者は方法の選択が形質転換に対する標的となる植物の種類、例えば単子 葉または双子葉植物に依存されることを認識するであろう。植物細胞を形質転換 する適当な方法は微量注入法〔クロスウェイら(Crossway et al.),Bio Techniques :320−334(1986))、エレクトロポレー ション〔リグら(Rigg et al),Proc.Natl.Acad.Sci US A 83:5602−5606(1986),Agrobacuteriumが 介在した形質転換〔ヒンチら(Hinchee et al.),Biotechnology :915−921(1988)〕、遺伝子直接導入(パスコウスキら(Pasz kowski et al.),EMBO J.:2717−2722(1984))およ びアグラセタス社,ウィスコンシン州,マディソン(Agracetus,Inc.,Madison ,Wisconsin)およびデュポン社,デラウェア州,ウィルミントン(Dupont,Inc.W ilmington,Delaware)から市販されている装置を使用する撃ち込み微粒子加速( ballistic particle accelation)〔例えばサンフォードら(Sanford et al.) ,US特許4,945,050;およびマクカーベら(Mccabe et al.),Bi otechnology :923−926(1988)参照〕を含む。ワイ シンガーら(Weissinger et al.),Annual Rev.Genet.22 :421−477(1988);サンフォードら(Sanford et al.),Part iculate Science and Techno logy :27−37(1987)(タマネギ);クリストーら(Christou et al.),Plant Phsiol.87:671−674(1988)( 大豆);マクカーベら(McCabe et al.),Bio/Technology :923−926(1988)(大豆);ダッタら(Datta et al.)Bio/T echnology :736−740(1990)(米);クラインら(Kl ein et al.),Proc.Natl.Acad.Sci.USA,85:430 5−4309(トウモロコシ);クラインら(Klein et al.),Bio/Tec hnology :559−563(1988)(トウモロコシ);クライン ら(Klein et al.),Plant Physiol.91:440−444(1 988)(トウモロコシ);フロムら(Fromm et al.),Bio/Techno logy :833−839(1990);およびゴードン−カムら(Gordon -Kamm et al.),Plant Cell ,603−618(1990)(ト ウモロコシ);スヴァブら(Svab et al.),Proc.Natl.Acad. Sci.USA 87:8526−8530(1990)(タバコプロトプラス ト)も参照。 IGPD阻害剤の抵抗性または耐性のある改変されたIGPDをコード化する 遺伝子は、形質転換してない植物から遺伝子は関心ある(of interest)導入遺 伝子により形質転換された植物、植物組織または植物細胞を選択 する方法において選択可能なマーカーとして使用でき、その段階は (a)IGPD阻害剤に抵抗性をもつ改変されたIGPDをコード化する遺伝子 で、植物、植物組織または植物細胞を形質転換すること; (b)このような形質転換された植物または植物細胞をIGPD阻害剤を含んで いる培地に移すこと;および (c)培地に生存する植物、植物細胞を選択することからなる。 例えば、植物、植物組織または植物細胞は関心ある導入遺伝子と選択性マーカ ーとしての植物中で発現しうる改変されたIGPDをコード化する遺伝子との共 −形質転換することができる。このような形質転換された細胞を形質転換された 細胞のみが生存できるであろうIGPD阻害剤を含む培地に移す。この方法は改 変されたIGPDをコード化する遺伝子で形質転換され得るいかなる植物細胞に ついても適用でき、いかなる関心ある導入遺伝子と一緒にも使用できる。導入遺 伝子およびIGPD遺伝子の発現は植物細胞上で機能する同じプロモーターによ って、または異なるプロモーターによって行わせることができる。 本発明の他の実例は実質的に精製されたIGPD、好ましくは植物IGPDお よび最も好ましくは小麦IGPDを記載するものである。IGPDは植物材料か ら粗IGPDを単離し、次にこのように得られた抽出物を精製 することにより製造できる。植物材料からの植物酵素の精製は主に植物の酵素の 低い量のため非常に困難であった。IGPDの場合、従来の研究で使用される標 準検定法は信頼できないため、事態を悪くさせている。従って、多くの植物にお いてIGPD活性は検出不可能であった。はっきりいうと、全ての従来報告され た研究に使用されたAmes,J.Biol.Chem.228:131−14 3(1957)に記載される、強アルカル中、280nmにおけるエノール化I AP(イミダゾールアセトールホスフェート)の直接定量は、このような植物調 整試料に内在する高いバックグラウンド吸収のために粗植物抽出物および僅かな 量の酵素調整試料に適用できない。本発明の内では、HClよりもむしろアルカ リホスファターゼおよびアルカリの存在下で合成IAPの酵素的加水分解から生 成するイミダゾールアセトール(IA)の量をアルカリ中、370nmにおける エノール化された形態のそれの吸光度を測定することによって測定する代替の方 法が従来は検出不可能な植物中のIGPDを検出するのを適切にした、より感度 の高い方法であることが見出された。 出発材料、例えば粗酵素抽出物は公知の技術によって調整できる。同様に粗I GPD抽出物の精製は技術的に認識される手順を適当に組合わせることによって 達成できる。スコープス(Scopes),Protein Purificatio n:Principles and P ractice ,第2版,Springer−Verlag(ニューヨーク,1 987)参照。一般に、分画法およびクロマトグラフィのような精製技術の組合 せは精製IGPDを得るのに好ましい。「精製」は、実質的に均質なIGPD調 整試料を意味する。好ましい精製スキームは硫酸アンモニウム分画法、疏水クロ マトグラフィー、アフィニティクロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフ ィーおよびFPLCクロマトグラフィーのような技術の組合せを含む。特定の精 製スキームは求める精製の程度および特に使用する出発材料に主に依存する。 特別に好ましい精製技術はアフィニティークロマトグラフィーによるIGPD に結合できるリガンドを使用することに関する。好ましいリガンドは式(III) に示される。 ろ過用ゲルまたはマトリックスのカラムは標準的な技術を使用して調整できる 。好ましいカラムはチオプロピルセファロース6B(thiopropyl Sepharose 6B )から製造し、そしてそれを緩衝液A(pH7.4において、20mM NaP B/1mM EDTA)中の5mM DTTで洗浄する。リガンドはカラムに予 め決められた濃度、例えば緩衝液A中に60μmolで使用され、溶離 液をカラムの最上部から再度注ぎそして再循環を一夜継続する。カラムは次いで 1M NaClを含む緩衝液Aで洗浄できる。 IGPDを精製するべき試料を予め決められた流速、例えば8ml/時間でア フィニティーカラムに加え、そして次いで、IGPDを脱着させる溶液、例えば 1Mアミノトリアゾールの添加によるIGPDの溶離の前に、カラムを緩衝液A で洗浄しその後pH7において10mM トリス−HClで洗浄する。当業者は 、特別のパラメーターおよび試薬を適宜に変化できることを認識するはずである 。 本発明のこの実例は高等植物のいずれかから単離されるIGPDを包含する。 好ましいIGPD源は、小麦、トウモロコシ、ライ麦、ソルガム、米、大麦、キ ビ、芝および牧草、キャベツおよびエンドウを含む。 さらに好ましい実例は、IGPDが小麦胚芽(wheat germ)から単離されたI GPDであり、その調整は以下の実施例7に明らかにされている。小麦胚芽IG PDは本来約600,000Dないし約670,000Dの分子量をもつ。分子 量はスーパーデックスG−200(Superdex G-200)ゲルろ過により測定したも のとして約600,000Dある。670,000の分子量は本来のPAGEに より測定された。酵素はおのおの25,500Dの分子量をもつ、少なくとも2 4個のサブユニットから構成される。上記サブユニットは非共有結合的に会合 している。上記酵素はタンパク質約5.7U/mgの特異的活性をもつ。等電点 は約5.65である。酵素活性は約30℃まで安定であるが、60℃で40分間 のインキュベーションを行った場合約50%減少する。この酵素は、−80℃で 少なくとも1カ月保存した場合、安定のままであり、即ち実質的に全ての生物活 性を保持する。IGPDに対する小麦胚芽IGPDのKm値は0.4mMとして 測定された。最大酵素活性はpH6.6において、100mM2−メルカプトエ タノールおよび1mM MnCl2を含む50mMビス−トリス−プロパン−H Cl緩衝液中で測定されるものである。 S.typhimuriumIGPDの競合阻害剤として知られるアミノトリ アゾールはpH6.6で約46μMのKiにより競合的にIGPDを阻害する。 マンガンイオンの存在は0.5mMの濃度で酵素の活性を7倍に増強する。Mn2+ に対するKm値は約0.11である。N.crassaS.typhimu rium および酵母のIGPDと同様に、小麦胚芽酵素は活性に対する還元剤を 必要とする。小麦胚芽酵素は以下の表3A(配列番号:9)で明らかにする配列 により示されるDNAで宿主細胞を形質転換することにより製造でき、それは本 発明の教示するところに一致する。 実質的に精製されたIGPDはまた技術的に周知の遺伝子工学によりここに開 示するIGPD cDNAを使用して製造できる。この方法によれば、安定にI GPD 構造遺伝子を含むDNA分子で形質転換され、その細胞が遺伝子を発現できる組 換え宿主細胞は、該宿主細胞が予め決められた量でIGPDを製造し得るような 適当な条件下で培養され、次に製造されたIGPDを単離する。キメラDNA分 子の構築は技術的に公知である。プロモーター、シグナル配列、5’および3’ 未翻訳配列およびエンハンサーのように特定の調節配列の選択は技術的にルーチ ン従業者の技術レベルの範囲内にある。適切なリーディングフレームと連結する 個別の要素を含む得られた分子は、宿主細胞に形質転換できるベクターへ挿入で きる。例としては、pBluescript〔ストラータジーン社,カルフォル ニア州,ラ ジョラ(Stratagene,La Jolla,CA)〕,pFLAG〔インターナシ ョナルバイオテクノロジーズ社,コネチカット州,ニューヘヴン(Internationa l Biotechnologies,Inc.,New Haven,CT)〕,pTrcHis〔インビトロジェ ン社,カリフォルニア州,ラ ジョラ(Invitrogen,La Jolla,CA)〕,のような プラスミド、およびバキュロウィルス発現ベクター、例えばAutograph ica californica 核多角体病ウイルス(AcMNPV)〔ルック コウおよびサマーズ(Luckow and Summers),Bio/Technology :47−55(1988)〕のゲノムから導きだされたものが含まれる。好ま しいバキュロウイルス/昆虫系はpb11 11392/Sf21細胞〔インビ トロジェン,カリフォルニア州,ラ ジョラ(Invitrogen,La Jolla,CA)〕である。他の適当な宿主は微生物、好まし くは細菌および最も好ましくはcoliおよび酵母である。 精製されたIGPDはIGPDに阻害作用を有すると予想される化学物質のI GPDに阻害作用を測定する方法であって下記の段階: (a)実質的に精製されたIGPDを含む反応混合物の予め決められた容量に上 記化学物質の予め決められた量を加えること; (b)酵素反応を開始するため、得られた混合物にIGPを加えること; (c)予め決められた時間後反応を終了させること; (d)この混合物にアルカリホスファターゼおよびアルカリを添加すること;お よび (e)370nm、吸光係数10,400における吸光度の差を測定することに よる、生成したイミダゾルアセトール(IA)の量を測定すること; からなる方法に使用できる。 精製されたIGPDは新規な酵素の阻害剤を発見するための検定に使用でき、 該阻害剤は商業的に利用可能な除草剤として機能する可能性があるであろう。代 表的には化学物質のIGPDにおける阻害作用は、IGPからIAPの生成を意 味する、370nm、吸光係数10,400を使用する吸光度の差を測定するこ とにより、定量する。Amsら(Ams et al.),J.Biol.Che m.212:687−697(1955)参照。種々の濃度の阻害剤溶液、例え ば1mM、100μM、10μMおよび1μMを酵素反応の開始の前に添加する 。それぞれの反応混合物は50mMビス−トリス−プロパン−HCl(pH6. 6),100mM 2−メルカプトエタノール、1mM MnCl2、1mM IGP、およびIGPDの2ないし5mUを含む。1度IGPを添加すると反応 は30℃で進行しおよび反応混合物の10%までの容量の過塩素酸の添加により 停止する。遠心分離後、上澄みを、例えば1M 2−エチルアミノエタノールの 添加によりpH10に調整する。アルカリホスファターゼおよびMgCl2を次 に混合物にそれぞれ25U/mlおよび2.2mMの最終濃度になるまで添加す る。得られた混合物を45℃で20分間インキュベーションしその後混合物を、 例えば塩−氷中で冷却する。5N NaOHの5容量を溶液に加え、2分後、エ ノール化したIAを分光光度計で測定する。酵素活性の1ユニットは検定条件下 で1分間当りのIAP/イミダゾールアセトールの1μmolの形成を触媒する 酵素の量として定義される。IC50=10μMより大きい阻害剤の測定が予想さ れる場合、検定は阻害剤の一層より低い濃度を使用して繰り返し検定できる。 本発明の他の実例は阻害剤−抵抗性または阻害剤−耐性IGPD突然変異体を 確認するための検定法にIGPDを使用することを含む。代表的な検定法は、以 下の段 階: (a)野性型IGPDの阻害剤の存在下に、野性型IGPDおよびその基質、I GPをインキュベーションすること; (b)段階(a)の野性型IGPD活性を測定すること; (c)野性型IGPDの阻害剤の存在下に、突然変異IGPDおよびその基質、 IGPをインキュベーションすること; (d)段階(c)の突然変異IGPDの活性を測定すること;および (e)段階(b)で測定された野性型IGPDの活性を段階(d)で測定された 突然変異IGPDの活性と比較すること;からなる。 以下に示す改良を伴うIGPDの阻害剤を確認するための検定(阻害剤検定) に対しては反応混合物および反応条件は同様である。第一に、上記に示した方法 で得られたIGPD突然変異体は反応混合物の一つにおいて阻害剤検定の野性型 IGPDと置き替えらえる。第二に、野性型IGPDの阻害剤は両方の反応混合 物に存在する。第三に突然変異活性(阻害剤および突然変異IGPDの存在下の 酵素活性)および非突然変異活性(阻害剤および野性型IGPDの存在下の酵素 活性)を比較して、非突然変異活性と比べた場合に突然変異活性に酵素活性の顕 著な増加が観察されるかどうか決定する。適当な基質 および野性型IGPD酵素の阻害剤の存在する一方で、突然変異活性は突然変異 IGPD酵素の酵素活性の何らかの測定がある。適当な基質および野性型IGP D酵素の阻害剤の存在する一方で、非突然変異活性は野性型IGPD酵素の酵素 活性の何らかの測定がある。測定技術に伴うある程度の誤差より大きい酵素活性 の増加として、好ましくは阻害剤の存在下で野性型酵素の活性の約2倍の増加、 より好ましくは約5倍の増加、最も好ましくは約10倍より大きい増加として著 しい増加が明らかになる。 本発明を以下の詳細な実施例を参照してさらに記載する。これらの実施例は説明 のみを目的として提供され、他に明示しない限り、限定することを意図するもの ではない。実施例 実施例1E.coli hisB突然変異体を相補する植物cDNAの単離 Uni−ZAP XR Gigapack II Goldクローニングキット (ストラータジーン社)を使用して、製造業者により記載されたようにして、ア ラビドプシス タリアナ(Arabidopsis thaliana:イヌカラシ)・エコタイプ・ コロンビア(Lehle Seeds Tucson,AZ)からのポリA(+)RNAのcDNAラ イブラリーを、バクテリオファージベクター ラムダ ZAPII〔ストラータジ ーン クローンニング システムズ(Stratagene Cloning Systems),カリフォ ルニア,ラ ジョ ラ(La Jol1a,CA)〕内に、構築した。DNA挿入断片を含む線状ファージミド (filamentous phageimds)を製造業者の説明に記載されたようにしてヘルパー ファージR408(ストラータジーン社)を使用してライブラリーの増幅された 部分から切出した。Escherichia coli SB3930菌株(CGSC♯4930)はcoli Genetic Stock Center〔コネチカット,ニ ューヘヴン(New Haven,CT)から入手した。SB3930はIGPDデヒドロゲ ナーゼ活性に特定の損傷を含む、hisB463対立遺伝子をもたらす。SB3 930はcoli K603菌株(CGSC♯6451)との交配により雄 性にした。K603株はロイシン、スレオニンおよびトリプトフファン栄養要求 性株であり、テトラサイクリン抵抗性(tetR)を与えるF1::Tn10を 保有する。tetR、leu+、thr+、trp+トランス接合部(Transcon jugamts)を、選択しおよびヒスチジン栄養要求性に対して試験した。得られた 菌株をST1と名付けた。 cDNAライブラリーファージミドストックの90μl部分(2.1×106 形質導入単位/ml)をST1菌株のmid−log期の培養2.2mlに感染 させる。混合物を37℃で15分間インキュベーションし、次にペレット化し最 小量のフォーゲル−ボナーVB培地(Vogel-Bonner VB medium)〔Vorgel and Bon ner,J.Biol.Chem.218:97−106,1956〕で洗浄す る。洗浄した細胞はVB寒天平板(アンピシリンを100μg/ml[amp1 00]で含有)および37℃で2日間インキュベーションを行う。 おのおのの平板上には少しのコロニーも観察されない。対照の、栄養に富む培地 のamp100の平板およびVB+ヒスチジン平板にはそれぞれ数え切れない数 のコロニーを有する(10,000より多いコロニー/平板)。ファージミド感 染のないST1のない対照(negative control)は(VB)amp平板上にコロ ニーは発生しなかった。ファージミド感染由来のコロニーはVBamp100寒 天培地上への線状接種(streaking)を繰り返すことにより純化した。コロニー を液体培養により成長させ、そしてそれらのプラスミドを当業者に公知の方法に て抽出する。 ST1をヒスチジンプロトトロフィに高い頻度で形質転換するそれらの能力に対 し純化したプラスミドを試験した。hisB463突然変異体と再現性をもって 相補する、pSTA3およびpSTA4に示される2つのプラスミドが単離され た。pSTA3に含まれるIGPDをコード化するこのアラビドプシスcDNA は以下の表1〔配列番号(SEQ ID NO):1〕に明らかにする。 表1に示されたcDNA配列はpBluescript中にクローニングされ 、その結果プラスミドpSTA3を生じる。このプラスミドはメリーランド州2 0852,ロックヴィレ,パークローン トライヴ 12301(12301 Parkla wn Drive,Rockville,MD 20852)のATCCに寄託されている。上記寄託は19 91年6月5日に、受託番号ATCC75014が与えられている。 表1(配列番号:1)に示されたアラビドプシスcDNAは長さ1140bp であり、ヌクレオチド22においてメチオニンコドンにより開始されている27 1個のアミノ酸の予想されるタンパク質をコード化している。予想されるタンパ ク質のN末端は、他の葉緑体塩基転位ペプチドに類似する特徴をもち、葉緑体に 対するヒスチジン生合成経路の明らかな位置に一致する。ナガイら(Nagai et a l.),Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88,4133(19 91)。E.coliからのhisBの配列およびS.serevisiaeか らのHIS3について予想されるアミノ酸配列の比較は、cDNAの予想される オープンリーディングフレームのコドン73において開始する高い保存配列の領 域を明らかにした。このコドンは、このタンパク質のN−末端がエドマン分解に 対して遮断される(blocked)ため、実験的に決定されないが、完全なIGPD のN末端と推定される。デヴァラックスら(Deveraux et al.)による、N ucleic Acids Res.12.387(1984)に記載されたプ ログラムGAPを使用して決定されたように、推定に基づく完全なアラビドプシ スIGPDタンパク質配列はE.coliからの遺伝子生成物と52%の同一性 および酵母からのHIS3遺伝子生成物と45%の同一性を共有する。 IGPDをコード化する第二のcDNAは表1として示されたIGPD cD NAブローブによりアラビドプシスの葉の組織のmRNAから作成されたcDN Aライブラリーのスクリーニングにより単離された。部分的な配列分析は、幾つ かのクローンがコーディング領域内で無関係な遺伝子から誘導されたcDNAに 代表されるもとの単離されたIGPDの配列に対してかなり相同であること(お およそ77%)を示した。第二のcDNAに対する部分的なクローンはcDNA ライブラリーをスクリーニングするのに使用され、そしてさらに追加のクローン が単離された。このクローンの部分的な配列は配列番号:12に示される。アラ ビドプシスからのこの第二のIGPD cDNAの部分配列を含むプラスミドp IGPDat.2は1994年4月26日に、アメリカ合衆国、イリノイ州61 604、ペオリア,ノース ユニバーシティ ストリート 1815(1815 Nor th University Street,Peoria,Illinois 61604 U.S.A)のアグリカルチュラル リサーチ サービス,パテント カルチャー コレクション(Agricultural R esearch Service, Patent Culture Collection),ノーザーン リージョナル リサーチセンター (Northern Regional Research Center)(NRRL)に寄託し、受託番号NR RL B− が与えられた。 実施例2:植物cDNAによりコード化された酵素活性の確認 E.coliST1(pSTA3)、ST1、およびXL1−Blue(スト ラタジーン社)菌株、野性型his+対照菌株からのからの可溶性タンパク質の 抽出は以下に示すよう調整された。細菌を栄養に富む培地で、またXL1−Bl ue株の場合にはVB培地で一夜生育させ、そして遠心分離により集める。細胞 のおおよそ0.5ないし1.0gを、100mMトリエタノールアミン(pH7 .5)、100mM 2−メルカプトエタノールおよび1mM MnCl2から なる溶液4mlに再度懸濁させ、そして2−3分間ショートパルスの超音波処理 により破壊する。細胞破片を遠心分離により除去し、上澄中のタンパク質を濃度 80%(w/v)の(NH42SO4の添加により沈澱させた。タンパク質ペレ ットを上記の緩衝液中に再度溶解し、セファデックスG−25(Sephadex G-25 )カラム〔ニュージャージー州.ピスカタウェイファーマシア社(Pharmacia,P scataway,NJ)への通過により脱塩を行った。IGPはアメス(Ames),J.B iol.Chem.228:131−143(1957)に記載されている方法 により合成し、以下 に示すようにに精製した。第一の精製段階でドウェックス50(Dowex 50)カラ ムの酸性溶出液(pH1.0)に木炭を加えた(アムス,1957)。吸着され ていないIGPを含む透明な濾液をNaOHで中和し、木炭カラムにかけた。吸 着されたIGPを0.1N HCl中の50%(v/v)メタノールにより溶出 し、凍結乾燥しそしてメタノールで溶解した。IGPを等量の水を含むプロピレ ンオキシドで中和した。 抽出液は次に、以下に示すようにIAPを加水分解することにより得られるイ ミダゾールアセトール(IA)を測定することによって、IGPD活性に対して 検定された。反応混合物(総容量125μl)は、50mM Bis−Tris −プロパン−HCl緩衝液(pH6.6)、100mM 2−メルカプトエタノ ール、1mM MnCl2、1mM IGPおよび細菌抽出液100μlを含む 。反応をIGPD基質を添加することにより開始し、そして37℃でインキュベ ーションしそして60分後1N過塩素酸1/10容量を加えることによって終了 させる。遠心分離後、上澄みを1M 2−エチルアミノエタノールでpH10に 調整する。アルカリホスファターゼ〔シグマ社,モンタナ州,セントルイス(Si gma,St.Louis,MO)〕およびMgCl2を混合物にそれぞれ25U/mlおよび2 .2mMの最終濃度に達成するまで添加する。45℃で20分間のインキュベー ション後、反応混合物を塩−氷浴中で冷やす。5N NaOHの5 容量を溶液に加え、そして2分後にエノール化IAの濃度を吸光係数10,40 0を使用して370nmにおける吸光度から測定する〔アムス アンド ミッチ ェル(Ams and Mitchell),J.Biol.Chem.212,687-697(1955)〕。酵素の1ユニ ットは記載した検定条件下で1分間当りのIAPの1μlの形成を触媒する量と 定義される。当業者はこの検定の反応体および反応パラメーターをアルカリホス ファターゼを除いては、感度を犠牲にすることなく変化できることがわかるであ ろう。表2に得られたデータをまとめる。ST1は完全にIGPD活性を欠くこ とが見出された。XL−1Blueは検出可能なIGPD活性を含んでいた。S T1(pSTA3)はIGPD活性の比較可能なレベルを有した。 上記に記載したようにIGPを伴うインキュベーションおよび続くIAの測定 により、抽出物はIGPD活性に対して検定される。IGPなしの(列2)およ び煮沸された抽出物による(列3)インキュベーションに対して得られた値を列 1の生の値から差し引いて、列4の値を得る。ST1(pSTA3)およびST 1(pSTA4)はX1−1Blueに比較して活性を有したのに対し、ST1 は活性が見られなかった。実施例3 :小麦からのIGPD cDNAの単離 出発材料として小麦の実生(seedling)を使用して実施例1で上記に記載した 方法でcDNAライブラリーを構築した。ファージライブラリーは10cmペト リ皿上おおよそ10,000プラークの密度で平板培養し、そして37℃で平板 を一夜インキュベーションした後プラークのフィルターリフト(filter lifts o f plaque)が作成される。プラークリフトをプライムタイムキット(Prime Time kit)〔インターナショナルバイオテクノロジーズ社,コネチカット州,ニュー ヘブン(International Biotechnologies Inc.,New Haven,CT)を用いるランダ ムプライミング法により32P−dCTPでラベルされたアラビドプシスcDN Aによりプローブする。ハイブリダイゼイション条件は50℃で、7%ドデシル 硫酸ナトリウム(SDS),0.5M NaPO4pH7.0,1mM EDT Aである。一夜のハイブイダイゼイセション後、フィルターを2X SSC,1 %SD Sで洗浄する。明確にハイブリダイズしたプラークをおおよそ1/10,000 の頻度でオートラジオグラフィーにて検出した。単一のプラークに純化した後、 製造業者の説明に従って(ストラータジーン社,カリフォルニア州ラ ジョラ) 、cDNA導入切片をin vivoで切り出した。プラスミドDNAはマジッ クミニプレップカラム(Magic Miniprep columns)〔プロメガ バイオテク社, ウインスコシン州,マディソン(Promega Biotech,Madison WI)〕を使用して精 製し、そしてそれらの配列を蛍光染料〔アプライド バイオシステムズ社,カリ フォルニア州,フォスターシティ(Applied Biosystems,Inc.,Foster City,CA )〕でラベルしたジデキシターミネーターを使用するチェインターミネーション 法により決定する。幾つかのクローンの配列はArabidopsis IGP D cDNAのDNA配列と約70%の同一性を共有することを見出した。ある 外見上完全な長さのクローンに対してもともと決定された配列アンチセンスまた は逆相補性(reverse complement)配向(orientation)における以下に示す表 3に明らかにする(配列番号:2)。さらなる配列分析後に組み込まれた若干の 修正とともにこの配列はセンス配向(sence orientation)で以下に示す表3A に明示する(配列番号:9)。 表3Aに示されたcDNA配列はpBluescript中でクローニングさ れてプラスミドpWIGPDにを生じる。このプラスミドは1994年4月26 日に、アメリカ合衆国,イリノイ州 61604,ペオリア,ノース ユニバー シティ 1815のアグリカルチュラル リサーチ サービス,パテント カル チャー コレクション(NRRL),ノーザン リージョナル リサーチ セン ターに寄託されそして受託番号 NRRL B− を受けた。 この実施例は当業者がIGPD cDNAまたは他の高等植物種からの遺伝子 を比較的簡単な手法で得ることのできるような実験的手順からなる。 表1に示される配列(ヌクレオチド249ないし831)および3A(ヌクレ オチド 453−1037)によりコード化されたそれぞれの蛋白質の予想され るアミノ酸配列のアラインメントを表4に明らかにする。 同一残基を2つの配列の間の縦棒で示す。アラインメントはデヴェラックスら (Deveraux et al.),Nucleic Acids Res.12:387-395(1984)に記載されるG APプログラムを使用して行われる。精製された小麦胚芽IGPD(以下の実施 例7参照)から決定されたペプチド配列に相当する領域は下線を引いて示す。実施例4: E.coliの組換えIGPDの発現 PCRオーバーラップ拡張技術(overlap extention technique)を使用して 、E.coli中の組換え高等植 物IGPDを製造するため、lacZ遺伝子の5’末端に対するアラビドプシス IGPD cDNAの翻訳融合(translational fusion)をpBluescri pt SK〔ストラタジーン社,ラ ジョラ(Stratagene,La Jolla)〕中に作 成する。合成オリゴヌクレオチドプライマーSV124(配列5’−TGC A AT CCG CGG GTA GAA TTG GAG AAG TAA−3 ’:配列番号:5)およびSV122(配列5’−TGC TCC ACC A AC TGA GTA TC−3’;配列番号:6)は、長さ約418bpのp STA3のDNAフラグメントを増幅するためポリメラーゼ連鎖反応で使用され る。PCR生成物はその特異なSacIIおよびXbaI部位にて消化され、結果 として長さ約300bpのフラグメントが得られる。消化生成物をを低ゲル化温 度の(low-gelling-temperature)アガロースゲル上で分離し、そして300b pSacII−XbaIフラグメントを切り出す。並行して、プラスミドpSTA 3をSacIIおよびXbIで消化し、生成物をゲル上で分離し、pBluesc riptベクターおよびIGPD cDNAの3’部分を含む、消化生成物から の大きいフラグメントをゲルから切り出す。ベクターフラグメントはPCR生成 物を消化した300bp SacII−XbaIに連結し、連結反応生成物はE. coli XL1 Blue能力細胞〔ストラタジーン社,カリフォルニア州,ラ ジョラ(Stratagene,La Jolla,CA)〕中で形質転換させる。 アンプリシン抵抗性コロニーを選択し、培養しそしてそれらのプラスミドDN Aを抽出する。プラスミドの構造はジデオキシ鎖停止法(dideoxy chain termin ation method)によって配列することにより確認する。予期された構造をもつ組 換えプラスミドはplacIGPDと呼ぶ。得られたこの菌株から製造された融 合タンパク質は、予測されるタンパク質コーディング配列のコドン73において 開始する、推測上アラビドプシスIGPDに対する完全なコーディング配列が続 く、ベータガラクトシダーゼのN−末端の約23個のアミノ酸を含む。E.co li 中の高等植物の発現のための他のプラスミドはIGPDの推測上完全なコー ディング配列をベクターpFALG〔インターナショナル バイオテクノロジー 社,コネチカット州、ニューヘブン(International Biotechnologies,Inc.,N ew Haven,CT)〕に挿入することにより構築された。実施例5 : バキュロウイルス表現系による昆虫細胞中の組換えIGPDの発現 IGPD cDNAをpSTA3から切り出し、バキュロウイルス転移ベクタ ーpVL1392〔インビトロジェン社,カリフォルニア州,サンディエゴ(In vitrogen Corp.San Diego,CA)〕内に連結する。得られたプラスミドはポリヘ ドリンプロモーター(polyhedrin promoter)の下流にアラビドプシスIGPD コーディング配 列を含む。プラスミドを、野性型AcMNPV DNAでさらにトランスジェク ションした、スポドプテラ・フルギペルダ(Spodoptera frugiperda)培養細胞 系Sf21〔インビトロジェン社,カリフォルニア州,サンディエゴ〕中に共ト ランフェクションする。組換えプラークを顕微鏡試験下で屈折力のあるポリヘド リン結晶(refrctile polyhedrin crystal)のないことにより確認する。高い力 価のウイルスストックが単一の組換えプラークから調整される。組換えIGPD を製造するために、Sf21細胞(0.8×106細胞/ml)を感染多重度( MOI)10でウイルスより感染させる。感染3日後、感染したSf21細胞か らの粗抽出物を上述したと同様にIGPD活性に関して検定する。結果を以下の 表5にまとめる。感染されたSf21細胞からの抽出物の特異活性が1.3ユニ ット/リットルの全活性をもつ、4.7mu/mgであると測定された。 表5におけるIGPD発現レベルの比較はTn細胞中で発現されるアラビドプ シスIGPDにより培地中に高いIGPD活性が得られることを示す。 実施例6: トランスジェニック植物におけるアラビドプシスIGPD cDN Aの発現 トランスジェニック植物中でアラビドプシスタンパク質を発現するため、pS TA3中に含まれる完全な長さ のcDNAを、以下に示すようなpCGN1761(EP-392225)から誘導され た植物発現ベクターpCGN1761ENXに挿入する。pCGN1761は、 その特定のEcoRI部位で消化され、および配列:5’−AAT TAT G AC GTA ACG TAG GAA TTA GCG GCCC GCT CTC GAGT−3’(配列番号:7)および5’−AAT TAC TCG A GA GCG GCC GCG AAT TCC TAC GTT AC G TCA T−3’(配列番号:8)の2つのオリゴヌクレオチドからなる二 本鎖DNAフラグメントと連結する。得られたプラスミド、pCGN1761E NXは、カリフラワーモザイクウイルスからの重複の35Sプロモーター〔カイ ら(Kay et al.),Science 236:1299-1302(1987)〕およびアグロバクテリウム ・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)のtml遺伝子の3’−非 翻訳の配列(untranslated sequence)との間にある特定のEcoRI,Not I,XhoI部位を含む。このプラスミドをEcoRIおよびXhoI部位で消 化し、pSTA3の部分的な消化にから得られたEcoRI/XhoIフラグメ ントに、完全なIGPD cDNA(内因性EcoRI部位を含むcDNA)を もたらすように連結する。このプラスミドからは、重複の35Sプロモーターと アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)のtm l遺伝子の3’−非翻訳の配列とに フランキングされる(flanked)アラビドプシスIGPD cDNAを含むXb aIフラグメントが切り出される。このXbaIフラグメントをT−DNA末端 配列の間にあるその特定のXbaI部位において、バイナリーベクターpCIB 200(EP−332104)内に挿入する。pCIB200IGPDと呼ぶ、 得られたプラスミドをA.ツメファシエンス菌株CIB542内で形質転換させ る。ウクネスら(Uknes et al.),Plant Cell 5:159-169(1993)参照。 ニコチアナ・タバカム,キサンチ-hC変種(Nicotiana tabacum cv.Xanthi-nc )を、ホルッシュら(Horsh et al.),Science 227:1229(1985)に記載され た方法で、pCIB200IGPDをもつA.ツメファシエンスCIB542で 感染させる。15個の独立の葉ディスク由来のカナマイシン耐性若木を根付け培 地(rooting medium)に移し、次に土に移植しそして得られた植物を温室内で成 熟するまで成長させる。これらの植物からの種子を集め、カナマイシンを含むM S寒天培地で発芽させる。10個の個々の初代形質転換体からの個々のカナマイ シン耐性苗木を温室で成熟するまで成長させ、そしてそれらの種子を集める。こ れらの種子をカナマイシンを含むMS寒天培地で発芽させる。もっぱらカナマイ シン抵抗性苗木のみを生じる植物系統は挿入された遺伝子に対して同型接合であ り、より先の分析にかける。15個の別々のトランスジェニック系統のおのおの の葉ディスクは 紙パンチにより切出し、そして式(IV)、つまり に示される特定のIGPD阻害剤の0または30ppmを含むMS寒天培地上に 置く。 3週間後、それぞれの系統の10個のディスクの2セットを秤量し、結果を記 録する。IGPD−C、EおよびGと命名するトランスジェニック系統は、野性 型の形質転換されない植物よりも約3倍多い阻害剤への抵抗性または耐性である 。 RNAはこれらの系列のおのおのの葉から抽出される。おのおのの別々の同型 接合系統からの、および非−トランスジェニック−対照植物からの全RNAはホ ルムアルデヒド存在下の寒天ゲル電気泳動によって分離する〔オースベルら(Au sbel et al.),Current Protocols in Molecular Biology, Wiley & Sons,New Y ork(1987)〕。ゲルをナイロン膜(上記オースベルら)にブロットし、そして放 射線ラベルされたアラビドプシスIGPD cDNAでハイブリダイズする。ハ イブリダイゼイションおよび洗浄条件はチャーチおよびギルバート(Church and Gilbert),Proc.Natl.Acad.Sci.USA 81:1991−1995(1984)により記載 される。フィルターをオートラジオグラフィーにかけ、IGPD導入遺伝子に相 当する強い RNAバンドを全ての4つのトランスジェニックで検出した。 アラビドプシスIGPDメッセージの最も高い外見上のレベルを示すIGPD −Gラインの種子を、式(I)に示される特定のIGPD阻害剤に対する抵抗性 または耐性に対して試験する。トランスジェニック系列からの種子および野性型 非−形質転換タバコからの種子は1500ないし3000ppmの濃度における 阻害剤を含むMS寒天培地上で発芽させる。2週間後、実生の成長を視覚的に得 点に数える。結果を以下の表6に示す。 表は式(I)のIGPD阻害剤において生育した実生に関する視覚的にまとめ る。系統IGPD−Gの実生は 式(I)のIGPD阻害剤1500ppmを含む培地で発芽した場合、阻害され ない成長を示す。3000ppmでは、成長の僅かな阻害のみある。野性型タバ コ植物は式(I)の阻害剤1500ないし3000ppmを含むMS培地で阻害 される。 これらの同型接合トランスジェニック植物から葉を集め、液体窒素で凍結し、 200mMトリエタノールアミン−HCl,10%ポリクラー(Polyclar)AT 〔和光純薬(株)大阪,日本〕にホモジナイズする。抽出物をミラクロス(Mira cloth)〔カリバイオケム、カリフォルニア州、サンディエゴ(Calbiochem,San Diego,CA)を通してろ過しそしてIGPD活性について実施例7に記載するよう に検定する。活性は0.68mu/mgタンパク質または7.45mu/g生鮮 重量であるよう測定される。粗抽出物においてもまたは30−60%硫酸アンモ ニウム画分においても、このことはトランスジェニック対照タバコ植物の活性の 検出できないレベルと好ましく比較される。他の植物種のIGPD活性を表7に まとめる。 これらの結果はトランスジェニックタバコ植物の粗抽出物のIGPDの活性が 試験したいずれかの植物からの80%硫酸アンモニウム画分のIGPDの活性を 超えることを示す。 IGPD−過剰発現系IGPD−Gの耐性のさらなる評価のため、植物を温室 で成長させそして上記式(IV)で示されるIGPD阻害剤の種々の濃度ので処理 する。処理した植物を写真に撮った後、それらの健康状態を視覚的に得点にする 。結果を以下の表8に記録する。 実施例7: 小麦胚芽からのIGPDの精製 小麦胚芽〔シグマケミカル社,セントルイス(Sigma Chemical Co.,St Louis )をアセトン粉体(acetone powder)に加工する。以下の段階を4℃で行う。上 記アセトン粉体を200mMトリエタノールアミンHCl(TEA−HCl)に 懸濁し、不溶の材料を遠心分離によりろ液により除く。上澄みを、1mM Mg Cl2、100 mM 2−メルカプトエタノールおよび硫酸アンモニウム(20%飽和溶液)を 含む50mM TEA−HCl(pH7.5)で平衡させたブチルトーヨーパー ル(butyl-Toyopearl)650Mカラム(トーソー,東京)に入れる。酵素活性 は同じ緩衝液中の硫酸アンモニウムの直線的勾配(20−0%飽和溶液)により 溶出する。タンパク質を硫酸アンモニウム(80%飽和溶液)により沈降させる ことにより集め、1mM MnCl2および100mM 2−メルカプトエタノ ールを含む20mM TEA−HCl(pH7.5)(精製緩衝液)に溶解する 。セファデックス(Sephadex)G−25により脱塩後、抽出物を精製緩衝液で平 衡させたDEAE−トーヨーパール(DEAB-Toyopearl)650Mカラム(トーソ ー,東京)に入れる。酵素は精製緩衝液中のNaCl(0−500mM)の直線 的勾配により抽出する。活性画分をセファデックスG−25で脱塩し、そして精 製緩衝液を用いてMonoQ FPLC〔ファーマシア社(Pharmacia-LKB)〕 にかける。活性画分をプールし、そして限外ろ過〔アミコン(Amicon)YM30 〕により濃縮する。この調整物を150mM NaClを含む精製緩衝液を用い たスーパーデックス200FPLC(ファーマシア社)で2回クロマトグラフに かける。得られた酵素調整物は使用するまで−80℃で貯蔵する。 表9に酵素の114,000倍精製をもたらす、小麦胚芽からのIGPD精製を 示す。 IGPD活性の決定 IGPD活性はIAPの加水分解により得られるイミダゾールアセトールを測 定することにより決定した。 脱水素酵素反応混合物は容量25ml中、50mMビス−トリス−プロパン−H Cl緩衝液(pH6.6)、100mM 2−メルカプトエタノール、1mM MnCl2、1mN IGP、および酵素の2ないし5mUを含む。反応を基質 の添加により開始し、30℃でインキュベーションし、そして40分後、1N過 塩素酸10%(v/v)を加えることにより反応を停止する。遠心分離後、上澄 みを、1M 2−エチルアミノエタノールの添加によりpH10に調整する。ア ルカリホスファターゼおよびMgCl2を混合物に、それぞれ25U/mlおよ び2.2mMの最終濃度に達するまで添加する。45℃で20分間インキュベー ション後、反応混合物を、塩−氷中で冷却する。5N NaOHの5容量を溶液 に加え、2分後、吸光係数10,400を使用してエノール化したイミダゾール アセトールの濃度を370nmの吸光度から決定する〔アメスおよびミッチェル (Ames and Mitchell),J.Biol.Chem.212:687-697,1955〕。酵素活性の1ユニッ トは検定条件下で1分間当りのIAP/イミダゾールアセトールの1μmolの 形成を触媒する酵素の量として定義される。ヒスチジノールホスフェート活性 ヒスチジノールホスフェート活性は、幾らかの改良を 伴う前に記載した方法〔アムス(Ames)ら1955〕により決定される。検定混 合物は最終的容量180μl中、200mM TEA−HCl(pH8.2)、 5mM L−ヒスチジノールホスフェートおよび酵素を含有する。反応は基質の 添加により開始し、37℃で180分間インキュベーションし、および1N過塩 素酸10%(v/v)て停止する。混合物を10,000rpmで3分間遠心分 離にかける。上澄み180μlの部分をアルコルビン酸−モリブレン酸試薬42 0μlと混合し45℃で20分間インキュベーションする。820nmにおいて 基質または酵素を除いた対照液に対して吸光度を読み取る。酵素活性の1ユニッ トは検定条件下で1分間当りのホスフェートの1μmolの形成を触媒する酵素 の量として定義される。タンパク質の測定 タンパク質濃度は標準として牛血清アルブミンを使用するブラッドフォード( Bradford)タンパク質検定法(Bradford,Anales of Biochemsitry 72:248-254 ,1976)により測定した。電気泳動法 ラエミリ(Laemmli)(Nature 227:680-685,1970)の方法に従って、勾配ゲ ル〔ファストゲル(Phastgel)8−25,ファーマシア社(Pharmacia-LKB)〕 を使用してSDS−PAGEを行った。本来のPAGEはデービスの方法(Davi s,Ann.NY Acad.Sci.121:404-427,1964)に 従ってスラブ勾配ゲル(slab gradient gel;PAGプレート4/15,第一化 学(株)(Dai-ich Chemicals),日本)を使用して行った。等電点電気泳動は 両性電解質担体としてセルバライト(Selvalyt)pH3−7を含むポリアクリル アミドゲル(4%)を使用して行った。pI値は検定キット(calibration kit )〔ファーマシア社(Pharmacia-LKB)を使用して測定した。 このように得られた精製されたIGPDはリシルエンドペプチダーゼにより消 化し、得られた消化物を逆相HPLCにより分離する。得られたペプチドをアプ ライドバイオシステムズ〔Applied Blosystems,カリフォルニア州、フォスター シティ(Foster City,CA)〕470Aタンパク質配列決定装置による自動化エド マン分解にかける。以下に示すペプチド配列が決定される。ペプチド♯1 :GINRFGHFTAPLDEA(配列番号:10)ペプチド♯2 :GVLSRV(配列番号:11) ペプチド♯1は小麦IGPD cDNA(表4,下線部)から決定された予想 されたタンパク質配列と正確に合致する。ペプチド♯2は、最終残基においてc DNAから誘導された予想されたタンパク質配列と異なる。ペプチドのアミノ酸 配列と比較した不一致は、ゲノムサザーンブロット分析により決定されたように アラビドプシス(Arabidopsis)が2つのIGPD遺伝子を有する事実で特に示 される、小麦ゲノムの異なる遺伝子によりコー ド化された複数のイソ型(multiple isoforms)の存在によるものらしい。その 6倍体ゲノムをもつ、小麦は2つのIGPD遺伝子よりもさらに多くをもつであ ろう。さらにこれらの配列はアラビドプシス(Arabidopsis)IGPD cDN A(表4)によりコード化された予想されたタンパク質配列の2つのセグメント と殆ど同じであった。 この明細書にて言及した全ての出版物および特許出願は本発明に関係する当業 者の技術レベルを示すものである。全ての出版物および特許出願は、それぞれの 個々の出版物または特許出願が特別におよび個々に参照文献を組み込んでいるこ とを示すと同じ程度で、ここに組み込まれる。ここに記載した本発明の種々の改 良は当業者により明らかになるであろう。このような改良は付属の請求の範囲の 範囲内に入ると見なされる。寄託 プラスミドpSTA3:ATCC 75014引用された文献
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CZ,FI,GE,HU,JP,KG,KP,K R,KZ,LK,LV,MD,MG,MN,MW,NO ,NZ,PL,RO,RU,SD,SI,SK,TJ, TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 多田 幸代 大阪府堺市槙塚台3―23―3 (72)発明者 森 一郎 兵庫県宝塚市美幸町10―66 (72)発明者 岩崎 源司 兵庫県宝塚市美幸町10―66

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.成長および発育が、イミダゾールまたはトリアゾール除草剤またはその混 合物による抑制に耐性(tolerant)があり、その耐性は通常イミダゾールグリセ ロールホスフェートデヒドラターゼ(IGPD)の活性を抑制するレベルにおい て、上記の除草剤による抑制に耐性のあるIGPDにより与えられる、植物、植 物組織および植物種子。 2.トウモロコシである請求項1に記載の植物。 3.小麦または大豆である請求項1に記載の植物。 4.耐性が野性型IGPDの過剰発現(over-expression)より与えられる請 求項1に記載の植物。 5.耐性が突然変異体IGPDの発現により与えられる請求項1に記載の植物 。 6.植物IGPDをコード化する精製されたDNA分子。 7.小麦IGPDをコード化する請求項6に記載のDNA分子。 8.配列番号(SEQ ID NO):9に示される配列からなる、請求項7に記載の DNA分子。 9.アラビドプシス(Arabidopsis)IGPDをコード化する請求項6に記載 のDNA分子。 10.配列が配列番号:1に示す配列からなる、請求項9に記載のDNA分子。 11.配列が配列番号:12に示す配列からなる、請求項 9に記載のDNA分子。 12.請求項6に記載の分子に操作可能に連結された、植物細胞の関連したコー ディング配列の発現を起こさせ得るプロモーターを含む組換えDNA分子。 13.宿主細胞内へ安定に形質転換できる、請求項12に記載のDNA分子を含 む組換えベクター。 14.IGPDを発現できる、請求項13に記載のベクターにより安定に形質転 換された宿主細胞。 15.植物細胞、細菌細胞、酵母細胞または昆虫細胞である、請求項14に記載 の宿主細胞。 16.上記耐性が請求項12または13に記載の組換えDNAから与えられる、 請求項1に記載の植物。 17.実質的に精製されたIGPD。 18.高等植物から単離された請求項17に記載のIGPD。 19.小麦から単離された請求項18に記載のIGPD。 20.配列番号:4に記載されたタンパク質のための配列からなる、請求項19 に記載のIGPD。 21.アラビドプシスから単離された請求項18に記載のIGPD。 22.配列番号:3に記載されたタンパク質のための配列からなる、請求項11 に記載のIGPD。 23.請求項14に記載の宿主細胞により製造される実質的に精製されたIGP D。 24.IGPDに抑制作用を有すると予想される化学物質 のIGPDに抑制作用を測定する方法であって下記の段階: (a)実質的に精製されたIGPDを含む反応混合物の予め決められた容量 に上記化学物質の予め決められた量を加えること; (b)酵素反応を開始するため、得られた混合物にイミダゾールグリセロー ルホスフェート(IGP)を加えること; (c)予め決められた時間後反応を終了させること; (d)この混合物にアルカリホスファターゼおよびアルカリを添加すること ;および (e)370nm、吸光係数10,400における吸光度の差を測定するこ とによる、生成したイミダゾルアセトール(IA)の量を測定すること; からなる方法。 25.少なくとも1回の繰り返し段階をさらに含み、各繰り返し段階において上 記化学物質の異なる量を反応混合物に加える請求項24に記載の方法。 26.IGPが合成由来である、請求項24に記載の方法。 27.IGPD抑制剤に耐性のあるIGPD突然変異体を確認するための方法で あって、以下の段階: (a)野性型IGPDの抑制剤の存在下に、野性型IGPDおよびその基質 、IGPをインキュベーションすること; (b)段階(a)の野性型IGPDの活性を測定すること; (c)野性型IGPDの抑制剤の存在下に、突然変異IGPDおよびその基 質、IGPをインキュベーションすること; (d)段階(c)の突然変異IGPDの活性を測定すること;および (e)段階(b)で測定された野性型IGPDの活性を段階(d)で測定さ れた突然変異IGPDの活性と比較すること;からなる方法。 28.関心ある(of interest)導入遺伝子によって、形質転換されていない植 物から形質転換された、植物、植物組織または植物細胞を選択する方法であって 、以下の段階: (a)植物、植物組織または植物細胞をIGPD抑制剤に耐性のある改変さ れたIGPDをコード化する遺伝子で形質転換すること; (b)このように形質転換された植物または植物細胞をIGPD抑制剤を含 む培地に移すこと;および (c)培地中に生存している植物または植物細胞を選択すること;からなる 方法。 29.関心ある導入遺伝子によって植物、植物組織または植物細胞を形質転換す る別の段階を含む、請求項28に記載の方法。 30.試料中のIGPDの測定方法であって、アルカリホ スファターゼおよびアルカリの存在下で、IGPのIGPDにより触媒される加 水分解から生成するエノール化イミダゾールアセトールホスフェート(IAP) の量を測定することよりなる段階からなる方法。 31.上記測定が、370nmでのエノール化IAPの吸光度を測定することか らなる、請求項30に記載の方法。
JP6518425A 1993-05-13 1994-05-06 除草剤抵抗性植物 Pending JPH08509598A (ja)

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