JPH08508192A - 瘻板を貼用するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は瘻板をより迅速にかつより均等に加熱するとともにそれらを皮膚の上に圧力によって完全に付着させる装置であって、それが棒状体（１）の少なくともヘッド（２）を予調整温度に維持するための調整自在の加熱抵抗体（５）を備えた棒状体（１）を有することを特徴とする装置に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 瘻板を貼用するための装置 本発明は瘻板（ｓｔｏｍａ ｐｌａｔｅ）をより迅速にかつより均等に加熱す るとともにそれらを皮膚の上に圧力によって付着させる装置に関するものである 。 結腸造瘻術、回腸造瘻術または尿路造瘻術の場合に手術部位において皮膚上に 付着させるように予定された瘻板（即ち外科的手段で形成された人工永久開口板 ）は、常に一方の側面に接着層を設けられている。普通この接着層は加熱したと きによりよい付着特性を示すペクチンを主成分としている。中心開口を有するそ のような瘻板には小さい袋が便または尿を収集するために取付けられなくてはな らない。 普通は加熱は前記中心開口の周囲においてそれから前記瘻板が作られている材 料を指でマッサージすることによって達成される。 摩擦作用によって熱が発生されてペぺクチン層が粘着性にされしたがって小さ な瘻板はこの処置の１０分から２０分の後に皮膚に付着し得る。この時間範囲は 長すぎかつ時間を浪費しすぎるだけではなく加熱作用は通常十分でないことが見 いだされた。 再充電できない電池を装備された装置を設計する試みは既に為されている。こ の小形の装置はいくつかの欠点を有した。その最も重要なことは利用可能の温度 が低すぎることであった。また電池を適時に交換する必要があることは相当厄介 であると思われ、この装置の使用をほとんど融通性の無いものにした。 この点に関して、熱が発生され得ることと圧力が前記部分に対して加えられ得 ることが重要である。 本発明の目的は瘻板の加熱さるべき部分を迅速にかつ最高の正確さを以て加熱 して付着させることを可能にする装置を提供することである。 以上において示された問題およびそれらと関連するその他の問題を解決するた め、本発明による装置は棒状体およびその少なくともヘッドを予調整温度に維持 するための調整自在の加熱抵抗体を有する。 きわめて有利な一実施例において前記加熱抵抗体は自己制御加熱抵抗体である 。 一特定実施例において前記加熱抵抗体は正温度制御（Ｐ．Ｔ．Ｃ．）タイプま たは負温度制御（Ｎ．Ｔ．Ｃ．）タイプである。 本発明のその他の細部および利点は本発明による装置に関する以下の説明から 明らかになるであろう。この説明は単に一例として提供され、本発明を限定しな い。参照数字は添付図面に関連する。 第１図は本発明による装置の縦断面図である。 第２図は本発明による装置をどのように使用するかを例示する。 これら図面によって示されている装置は摩擦面３を有する加熱可能ヘッド２を 備えた棒状体（sｔｙｌe）１から成っている。この摩擦面は人間工学的観点から 弧状の輪郭を有する。加熱可能ヘッド２は加熱抵抗体５が組込まれた中心キャビ ティ４を有する伝導性質量から成っている。この加熱抵抗体５は電気導線６によ って低圧電力点７と接続されている。 本発明の特徴は加熱抵抗体としてＰｏｓｔｉｖｅ Ｔｅｍｐｅｒａｔｕｒｅ Ｃｏｎｔｒｏｌタイプ即ちＰ．Ｔ．Ｃ．タイプ（正温度制御）またはＮｅｇａｔ ｉｖｅ Ｔｅｍｐｅｒａｔｕｒｅ Ｃｏｎｔｒｏｌタイプ即ちＮ．Ｔ．Ｃ．タイ プ（負温度制御）の自己制御抵抗体を使用することである。また、サーモスタッ トを介して供給される抵抗体も使用され得る。 Ｐ．Ｔ．Ｃ．タイプまたはＮ．Ｔ．Ｃ．タイプの加熱抵抗体を使用することに よって、装置全体は極めて小さい寸法を有し得、したがって極めてコンパクトに 組立てられ得る。その結果として、患者は装置の良好な制御を達成し、一方、棒 状体ヘッドの加熱摩擦面は最適の寸法を有する。 前記３つの場合において棒状体ヘッドはしたがって常にその理想的温度にされ てこの理想的温度に維持される。 棒状体１のヘッド２の弧状摩擦面３は棒状体の摩擦能力を相当増すポリテトラ フルオロエチレン（テフロン）の層を設けられることが好ましい。 この“テフロン”層のおかげで、ポリエチレンまたは技術的に同等の材料から 成る袋を介して瘻板をマッサージすることも可能である。 患者（第２図に示される）のため極めて短い時間を以て瘻板８、普通はその円 形中心部分８’、を所望温度にすることが今可能である。瘻板８の一側面に配置 されている感熱ペクチン層が今問題無しに患者によって加熱されて所望温度にさ れ得るがこのために瘻板の中心部分の通例の持続的な摩擦にまで移行することを 要しない。 前記タイプの加熱抵抗体によって発生される温度はしたがって常に所望レベル でありその結果としてやけどは完全に防止される。 多数の患者は瘻のまわりの区域における皮膚の炎症および傷にうまく対処しな くてはならない。瘢痕形成および癒傷パウダの使用によってこれら患者は瘻板を この区域に付着させるのに特別の困難に遭遇する。 本発明による装置はまたパウダの使用および液体の存在が瘻板の付着をひどく 妨害するこれら困難な状況において前記瘻板の付着特性を相当に増すことが見い だされた。 棒状体１は中空であるが電気導線６はまたセラミックまたは絶縁充填質量内に 埋込まれ得る。 またその内部に棒状体が配置され得る別個の保持具を使用することも可能であ る。その場合該保持具は一定の値に維持される調整可能の温度に保たれるであろ う。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 瘻板をより迅速にかつより均等に加熱するとともにそれらを皮膚の上に 圧力によって完全に付着させる装置であって、それが棒状体（１）の少なくとも ヘッド（２）を予調整温度に維持するための調整自在の加熱抵抗体（５）を備え た棒状体（１）を有することを特徴とする装置。 ２． 請求項１に記載の装置であって、前記加熱抵抗体（５）が自己制御加熱 抵抗体であることを特徴とする装置。 ３． 請求項２に記載の装置であって、前記加熱抵抗体（５）が正温度制御（ Ｐ．Ｔ．Ｃ．）タイプであることを特徴とする装置。 ４． 請求項２に記載の装置であって、前記加熱抵抗体（５）が負温度制御（ Ｎ．Ｔ．Ｃ．）タイプであることを特徴とする装置。 ５． 請求項１に記載の装置であって、前記加熱抵抗体（５）がそれに結合さ れたサーモスタットによって制御されることを特徴とする装置。 ６． 瘻板をより迅速にかつより均等に加熱するとともにそれらを皮膚の上に 圧力によって完全に付着させる装置であって、それが棒状体（１）であってその 少なくともヘッド（２）が、Ｐ．Ｔ．Ｃ．タイプまたはＮ．Ｔ．Ｃ．タイプの自 己制御加熱抵抗体を備えた保持具内に差込まれ得るものを有することを特徴とす る装置。 ７． 瘻板をより迅速にかつより均等に加熱するとともにそれらを皮膚の上に 圧力によって完全に付着させる装置であって、それが棒状体（１）であってその 少なくともヘッド（２）がサーモスタットを備えた保持具内に差込まれ得るもの を有することを特徴とする装置。 ８． 請求項１から７の何れか一つの項に記載の装置であって、前記棒状体（ １）のヘッド、すなわち前記瘻板がそれによって加熱されている先端、が弧状の 摩擦面（３）を有することを特徴とする装置。 ９． 請求項８に記載の装置において、前記摩擦面（３）がポリテトラフルオ ロエチレンまたは同様の摩擦能力を有する物質によってコーティングされている ことを特徴とする装置。