JPH08507458A - 頸部及び腰部領域の脊椎を安定させるためのシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 脊椎前方変位に関連する脊椎の腰部領域の湾曲を減少させる装置は椎骨（Ｌ４）に取り付けられるフック組立体（２００）と、椎骨（Ｌ４）（Ｌ５）に取り付けられる横プレート（４８）（５０）と、仙骨の両側に取り付けられる仙骨用プレート（５２）とを有する。サジタル面が存在する前後面に沿って長手方向プレートに組み合わされたフック及びプレートは、脊椎のこの領域における湾曲を有効に減少させ、この領域を固定できる。脊椎の頸部領域を安定化させるための関連する装置は椎骨（Ｃ３）（Ｃ４）（Ｃ５）に取り付けられる横プレート（２４８）（２５２）（２５４）を有する。これらのプレートは長手方向プレートと組み合わされて、有効な安定化を達成できる。横プレートは組織構造とされた表面（１３８）を備え、これらの表面が係合したときにはプレート間の不当な滑りを阻止する。装置はコンパクトで、サジタル面の両側に沿って延びる防護筋肉と抵触しない。

Description

【発明の詳細な説明】 頸部及び腰部領域の脊椎を安定させるためのシステム 発明の分野 本発明は、脊椎（特に、頸部及び腰部領域の脊椎）の変形を減少させ、脊椎癒 着治療の間にこれらの領域における脊椎を保持するための外科用装置及び方法に 関する。一実施例における本発明は軽症の回転変形を減少させることができるが 、本発明は特に脊椎前方変位を減少させる技術に関する。別の実施例においては 、本発明は頸部領域の脊椎即ち頸椎を安定させることができる。 発明の背景 脊椎前方変位とは、１つの椎骨セグメントがそのすぐ下の椎骨に関して曲げ（ 回転）方向及び並進方向に前方へ異常に移動した脊椎の状態をいう。これが生じ る原因は、（ａ）裂けた柔軟な組織（靭帯、ジョイントカプセル等）による拘束 、（ｂ）ジョイントの腐食及び変形（変質脊椎前方変位）及び（ｃ）１つのユニ ットとしての薄膜、サジタル面及びトランスバース（横）面と第２ユニットとし ての椎骨の残りの部分との間の骨の異常（脊椎前方変位）である。 脊椎前方変位が存在したとき、上方の椎骨セグメントはサジタル面内で角度曲 げ方向及び直線的な並進方向に前方へ移動している。一般に、脊椎前方変位の処 置においては、両方の形式の変位が矯正される。すなわち、上方要素の曲げ及び 直線変位及び下方要素の相対的な伸び又は直線変位が共に矯正されて、腰部脊椎 の正常な整合を回復させる。 脊椎前方変位を処置する一方法は肉茎用ネジにより各椎骨レベルＳ１、Ｌ５、 Ｌ４において取り付けられた一対の長手方向プレート（例えば、キャミル（Cami lle）プレート又は可変溝穴付きプレート（ステップ（Steppe）プレート））を 用いて変形を減少させることである。肉茎用ネジが肉茎の長手軸線に従って中間 で角度付けられているので、ネジの先端とネジが最終的にプレートに取り付けら れる位置との間の距離は異なる。長手方向プレートを用いた場合の別の困難は、 変形の減少を行わない場合でさえも異なる肉茎角度で挿入された多数ネジを整合 させることにある。第３の問題点は、長手方向プレートのみを用いた変形減少が 横方向の連結プレートにより予め連結された２つの肉茎用ネジを用いた変形減少 より弱いということである。長手方向プレートはまた、面ジョイント上に多量の 金属を接触させることとなり、癒着部への血管の伸びを制限し、従って骨の形成 を阻害してしまう。プレート及びネジ取り付け体の質量は（筋肉間ではなく）防 護筋肉の中間に作用し、一層大きなデッドスペース及び傷痕組織を生じさせてし まう。 脊椎の下方腰部領域の確実な固定を行い、脊椎前方変位に起因する大きな脊椎 湾曲を有効に減少させるような、脊椎前方変位を処置する装置を提供するのが望 ましい。このような望ましい装置は防護筋肉と抵触しないように設計されたプレ ートを含む。更に、装置がプレートと肉茎用ネジとの間の位置関係の調整を可能 にし、変形減少の前後及びその期間中に最適なプレートの位置を維持できるよう にするのが望ましい。 また、変質性のオリスセシス（olistthesis）、腫瘍及び外傷を含む状態を処 置するに必要な、脊椎の頸部領域の確実な固定を行う装置を提供するのが望まし い。脊椎の下方腰部領域の処置を行う上述の装置と同様、脊椎の頸部領域を処置 するための望ましい装置は防護筋肉と抵触しないように設計されたプレートを含 む。更に、装置がプレートと横方向の質量ネジとの間の位置関係の調整を可能に し、処置の前後及びその期間中に最適なプレートの位置を維持できるようにする のが望ましい。 発明の概要 本発明は構造上正しい湾曲度で脊椎の領域を安定させる装置及びその素子に関 する。例えば、本発明は、脊椎の下方の腰部領域を安定させ、脊椎前方変位とし て知られた状態に起因する椎骨Ｌ４、Ｌ５及び仙骨の変位を減少させる装置を提 供する。この装置は、防護筋肉と抵触せずに上述の目的を達成し、変形減少の前 後及びその期間中に最適なプレートの位置を維持できる取り付け体を含む。 本発明に係る脊椎の下方腰部領域を処置する装置は、椎骨Ｌ４に固定する第１ 及び第２の横プレートと、椎骨Ｌ５に固定する第３及び第４の横プレートとを有 する。第１、第２、第３及び第４の横プレートはそれぞれ、その一端において、 第１軸線に沿って肉茎用ネジを受け入れるためのボアを有する。実質上平行に離 間し実質上同じ長さの２つのフィンガがボアから第１軸線に対して横断方向に延 びている。各対の離間したフィンガは上表面及びこれに対向する下表面を有する 。第１及び第２の横プレートの離間したフィンガの下表面は組織構造とされ、第 ３及び第４の横プレートの離間したフィンガの上表面も組織構造とされる。また 、この装置は第１及び第２の仙骨用プレートを備え、これらのプレートは仙骨の 複数の対向する横方向部分に仙骨用プレートを個々に剛直に固定するための複数 個のボアを具備した実質上平坦な本体を含む。各仙骨用プレートの本体から延び 、実質上同じ長さの２つの実質上平行に離間したフィンガは、上表面と、これに 対向する下表面とを有する。第１仙骨用プレートの離間したフィンガの下表面は 組織構造とされ、第２仙骨用プレートの離間したフィンガの上表面も組織構造と される。細長い離間した部材により相互連結された上端及び下端を有する長手方 向の部材も、装置の一部として設けられる。これらの上端、下端及び離間した部 材は長手方向の部材内に溝穴を画定する。長手方向プレート、横プレート及び仙 骨用プレートはファスナーにより一緒に固定される。ファスナーは横プレート及 び仙骨用プレートの離間したフィンガを長手方向プレートに固定する。 本発明はまた、上述の下方の腰部用の装置の素子を構成する個々の横プレート 及び仙骨用プレートに関する。横プレートに関しては、離間したフィンガの下表 面又は離間したフィンガの上表面は１インチの千分の１の約１５ないし２５倍の 範囲の大きさを有する反復パターンで組織構造とされる。更に、横プレートに関 しては、離間したフィンガは、本発明に従って、ボアの第１軸線に対し、整合又 はオフセットされる。仙骨用プレートに関しては、横プレートと同様、離間した フィンガの下表面又は上表面は１インチの千分の１の約１５ないし２５倍の範囲 の大きさを有する反復パターンで組織構造とされる。 特定の実施例においては、本発明は、脊椎の下方腰部領域を安定させ、脊椎前 方変位として知られる状態に起因する椎骨Ｌ４、Ｌ５及び仙骨の変位を減少させ る上述の装置に関する。第１、第２、第３及び第４の横プレート、並びに、第１ 及び第２の仙骨用プレートに加え、本発明のこの実施例は長手方向プレートを椎 骨Ｌ４の上表面に固定するフック組立体を含む。このフック組立体はシャフトと チップとを備え、チップは椎骨導管内に位置決めされる。 別の形態においては、本発明は、防護筋肉に抵触せず安定化の前及びその期間 中にプレートの最適な位置を維持させることのできる取り付け体を使用して、脊 椎の頸部領域を安定させる装置に関する。この脊椎の頸部領域を安定させる装置 は、椎骨Ｃ３に対して固定を行う第１及び第２の横プレートと、椎骨Ｃ４に対し て固定を行う第３及び第４の横プレートと、椎骨Ｃ５に対して固定を行う第５及 び第６の横プレートとを含む。第１、第２、第３、第４、第５及び第６の横プレ ートはそれぞれ、第１軸線に沿って横方向の質量ネジを受け入れるためのアイ（ 目穴）を備えたアイプレートを有する。第１、第３及び第５の横プレートは椎骨 Ｃ３、Ｃ４、Ｃ５の左側の横方向部分にそれぞれ取り付けられる。第２、第４及 び第６の横プレートは椎骨Ｃ３、Ｃ４、Ｃ５の右側の横方向部分にそれぞれ取り 付けられる。中間プレートは、アイプレートから実質上中間の後方向に延びる。 中間プレートの一端はアイプレートに連結され、中間プレートの他端は中間方向 に延びる実質上同じ長さの２つの実質上平行に離間したフィンガに連結される。 これらの離間したフィンガは後表面及びこれに対向する前表面を有し、第１、第 ３及び第５の横プレートの離間したフィンガの前表面は組織構造とされ、第２、 第４及び第６の横プレートの離間したフィンガの後表面も組織構造とされる。２ つの細長い離間した部材により相互連結された上端及び下端を有する長手方向の 部材も、装置の一部として設けられる。これらの上端、下端及び離間した部材は 長手方向の部材内に溝穴を画定する。ファスナーは長手方向プレート及び横プレ ートの溝穴を貫通し、これらのプレートを一緒に固定する。 図面の説明 本発明の上述の形態及び他の多数の付随する利点は添付図面を参照しての以下 の詳細な説明から一層理解でき、容易に認識できるであろう。 第１図は一部を破断して示す椎骨Ｌ４、Ｌ５及び仙骨の左側の立面図、 第２図は本発明に係る装置を取り付けた脊椎の腰部領域の後方から見た立面図 、 第３図は本発明に係る装置の素子を示す分解部品斜視図、 第４図は第２図の４−４線における椎骨Ｌ５の断面下面図、 第５図は第２図の５−５線における仙骨の断面下面図、 第６図は本発明に係るフック組立体を含む下方の腰部領域についての実施例の 装置を取り付けた脊椎の腰部領域の後部の立面図、 第７図は一部を破断して示す第６図の脊椎の下方腰部領域の左側の立面図、 第８図は本発明に係る装置の頸部に関する実施例を示す脊椎の頸部領域の後部の 立面図、 第９図は本発明に係る装置の頸部に関する実施例の素子を示す分解部品斜視図 、 第１０図は第８図の１０−１０線における椎骨Ｃ４の断面平面図、 第１１図は一部を破断して示す第８図の椎骨Ｃ４、Ｃ５、Ｃ６の左側の立面図 である。 好ましい実施例の詳細な説明 第１図に一点鎖線で示すように、脊椎前方変位は、第５腰椎（時には、第４腰 椎）の脊椎突起、薄膜及び下方の関節突起が一緒に結合されるが、骨の残りの部 分から離れている脊椎１０の腰部領域の状態をいう。この状態においては、脊椎 の腰部領域の（矢印１２にて示す）前方方向における大きな湾曲、及び、（矢印 １６にて示す）後方方向における仙骨の変位が生じる。上述のように、この湾曲 の矯正は仙骨１４を前方方向へ押し、椎骨Ｌ４、Ｌ５を後方方向１６へ引っ張る ことにより達成される。 更に第２図を参照すると、脊椎１０の腰部領域を固定し脊椎前方変位を減少さ せるための本発明に係る装置は、対応する肉茎用ネジ３０、３１により椎骨Ｌ４ の左側肉茎２６及び右側肉茎２８にそれぞれ取り付けられた第１横プレート２２ 及び第２横プレート２４を有する。第３横プレート３２及び第４横プレート３４ は対応する肉茎用ネジ４０、４１により椎骨Ｌ５の左側肉茎３６及び右側肉茎３ ８にそれぞれ取り付けられる。この装置はまた、横方向両側で腰椎と仙骨との間 の接続部に隣接して仙骨１４に取り付けられた第１仙骨用プレート４２及び第２ 仙骨用プレート４４を有する。横プレート２２、２４、３２、３４及び仙骨用プ レート４２、４４の軸線に沿って位置した長手方向プレート４６は後方に凹状に 湾曲していて、所望の位置での脊椎１０の下方腰部領域の固定を可能にする。横 プレート２２、２４、３２、３４及び仙骨用プレート４２、４４は、後に詳説す るファスナ−４８、５０、５２により長手方向プレート４６に連結される。 特に第３図には、上述の装置を構成する個々の素子を詳細に示し、これらの素 子を以下に説明する。第１横プレート２２はその左端５６にボア５４を具備する 。左端５６は丸く形成され、ボア５４はその中心に位置し、第１軸線に沿って肉 茎用ネジ３０を受け入れるような寸法を有する。肉茎用ネジ３０は、肉茎に挿入 される主ネジ部５８を一端に備え、肉茎用ネジ３０を第１横プレート２２に固定 する肉茎用ナット６２を受け入れる補助ネジ部６０を他端に具備する。矩形のフ ランジ６４が左端５６から下方向６３に延びている。フランジ６４はオフセット 素子を提供し、細長い離間したフィンガ６６がこのオフセット素子から（第１軸 線に対して実質上横断する）横方向へ延びている。離間したフィンガ６６は実質 上同じ長さを有し、フランジ６４とは反対側の端部を備え、これらの端部は横方 向の端部材６８により相互連結されている。このように、フランジ６４、離間し たフィンガ６６及び端部材６８は第１横プレート２２を貫通する溝穴７０を画定 する。フランジ６４はまた、前方方向１２において左から右に横方向へ傾斜して おり、左端５６及びフランジ６４が存在する平面と、離間したフィンガ６６及び 端部材６８が存在する平面とが異なるようにする。 左端５６及びフランジ６４は厚さＤ（後表面７２から前表面７４までの距離） を有する。離間したフィンガ６６及び端部材６８は厚さＤの１／２の厚さ（後表 面７２から前表面７４までの距離）を有する。離間したフィンガ６６及び端部材 ６８の減少した厚さを提供するため、前表面７４の一部を除去する。第１横プレ ート２２に対しては、離間したフィンガ６６及び端部材６８の前表面７４は鋸状 凹凸を有するような組織構造とされる。鋸状凹凸の山及び谷は１インチの千分の １の約１５ないし２５倍の大きさの反復パターンを有する。後に詳説するような 第１横プレート２２と第２横プレート２４との間の滑りを防止できる限りは、他 の反復パターンを使用することもできる。図示の実施例においては、第１横プレ ート２２はフランジ６４により提供されるオフセットを有するものとして示され ている。代わりに、第１横プレート２４は後に詳説するような第３及び第４横プ レートと同様に真っすぐなものとすることもできる。 第３図を主として参照すると、椎骨Ｌ４のための第２横プレート２４は、第１ 横プレート２２の左端５６のボア５４及びフランジ６４と実質上鏡面対称のボア ７８及びフランジ８０を含む右端７６を有する。従って、これらの特徴について は詳細に説明しない。第２横プレート２４が第１横プレート２２と異なる点は、 離間したフィンガ８２及び横方向の端部材８４が後表面８６及び前表面８８を有 し、後表面８６が上述のような組織構造とされていることである。離間したフィ ンガ８２及び端部材８４の減少した厚さを提供するため、後表面８６の一部を除 去する。第２横プレート２４の離間したフィンガ８２及び端部材８４の組織構造 とされた後表面８６が第１横プレート２２の離間したフィンガ６６及び端部材６ ８の組織構造とされた前表面７４と一緒に組み合わされたとき、組織構造表面が 噛み合うためにこれらプレート間の滑りが防止される。 第３図を主として参照すると、第３横プレート３２は実質上円形の板で構成さ れた左端９０を有し、この左端は、これを垂直に貫通し第１軸線に沿って肉茎用 ネジ４０を受け入れるボア９２を具備する。肉茎用ネジ４０は上述の肉茎用ネジ ３０と同じ構成を有する。左端９０から延びた実質上平行に離間したフィンガ９ ４は実質上同じ長さを有する。左端９０とは反対側の離間したフィンガ９４の端 部は横方向の端部材９６により相互連結される。左端９０は前方方向に右から左 へ傾斜していて、離間したフィンガ９４及び端部材９６が存在する平面とは異な る平面内に左端９０を存在させる。左端９０、離間したフィンガ９４及び端部材 ９６は第３横プレート３２を貫通する溝穴９８を画定する。離間したフィンガ９ ４及び端部材９６は前後方向における左端９０の厚さの約１／２に相当する（前 後方向における）厚さを有する。離間したフィンガ９４及び端部材９６は後表面 １００と、これに対向する前表面１０２とを有する。離間したフィンガ９４及び 端部材９６の減少した厚さは前表面１０２の一部を除去することにより得られる 。第１横プレート２２に関して上述したように、前表面１０２も組織構造とされ ている。 第３図を参照すると、第４横プレート３４は第３横プレート３２の左端９０に 対して実質上鏡面対称の右端１０４を有する。この右端１０４はこれを貫通する ボア１０６を具備する。第３横プレート３２の左端９０と同様、右端１０４は前 方方向１０２に左から右へ傾斜している。第４横プレート３４はまた、右端１０ ４から横方向に延びた実質上平行に離間したフィンガ１０８を有する。これらの 離間したフィンガ１０８は実質上同じ長さを有し、右端１０４とは反対側の離間 したフィンガの端部は横方向の端部材１１０により相互連結される。右端１０４ 、離間したフィンガ１０８及び端部材１１０は第４横プレート３４を貫通する溝 穴１１２を画定する。第３横プレート３２と同様、離間したフィンガ１０８及び 端部材１１０は前後方向における右端１０４の厚さの約１／２に相当する（前後 方向における）厚さを有する。この減少した厚さは離間したフィンガ１０８及び 端部材１１０の後表面１１４の一部を除去することにより得られる。第４横プレ ート３４の離間したフィンガ１０８の後表面１１４は他の横プレートに関して上 述したような反復パターンで組織構造とされている。第４横プレート３４の反復 パターンは第３横プレート３２の反復パターンと共働し、これらプレート間の滑 りを防止する。 上述のことから、第３図に示した上述の第１及び第２横プレート２２、２４は オフセットした右左端及び離間したフィンガを有するが、必要なら、第３及び第 ４横プレート３２、３４と同様に真っすぐな（直線状の）構造としてもよいこと を理解できるであろう。 第２、３、５図を参照すると、本発明に係る装置はまた、左手側の仙骨用プレ ート１１６及び右手側の仙骨用プレート１１８を有する。図示の実施例において は、仙骨用プレート１１６、１１８は三角形の形状として示されているが、３つ のネジを使用する三角形の仙骨用プレートに限定されず、２つのみのネジを使用 する直線状の仙骨用プレートでもよいことは言うまでもない。第２、３図には、 右手側の仙骨用プレート１１６及び左手側の仙骨用プレート１１８が示されてい る。右手側の仙骨用プレート１１８は左手側の仙骨用プレート１１６に対して鏡 面対称となっている。それ故、右手側の仙骨用プレート１１８のみを詳細に説明 する。右手側の仙骨用プレート１１８は後表面１２２及びこれに対向する前表面 １２４を備えたベース１２０を有する。仙骨用プレート１１８の前表面１２４は 腰部と頸部との間の接続部に隣接した仙骨の後表面に親密に接触するように構成 されている。適所において、ベース１２０は腰部と頸部との間の接続部に隣接し た仙骨の部分に対して実質上接線方向の平面内に存在する。この説明に関して、 この平面を仙骨面即ち背部面として参照する。仙骨用プレート１１８のベース１ ２０はその後表面から実質上前方方向へ延びる３つのボアを具備する。これらの ボアは肉茎用ボア１２６、横ボア１２８及び傾斜ボア１３０である。ボア１２６ 、１２８、１３０は前方方向に延びているが、仙骨面に対して垂直ではない。 代わりに、肉茎用ボア１２６は仙骨面に対して垂直な線に関して好ましくは約 １５°の角度で中央方向にオフセットした前方及び中央方向に延びた軸線を有す るが、この角度は固定される特定の仙骨の構造上の位置に応じて変えることがで きる。このボアを貫通するネジが仙骨の肉茎内を延びその肉茎内に常に存在する ことを諒解されたい。 横ボア１２８は仙骨面に対して垂直な線に関して好ましくは約３０°の角度で 横方向にオフセットした前方及び横方向に延びる。必要なら、この横方向の角度 は変更することができ、ボアの方向は仙骨の構造上の位置に応じて仙骨面に関し て下又は上方向へ傾斜させることができる。 傾斜ボア１３０はベース１２０を貫通し、横及び下方向にオフセットしている 。仙骨面で見たときに、ボア１３０は横方向の線から好ましくは４５°の角度だ けオフセットしているが、特定の仙骨の構造上の位置に応じてこの角度を変える ことができる。ボア１３０はまた、仙骨面に対して垂直な線に関して好ましくは 約３０°の角度で横方向にオフセットしているが、特定の仙骨の構造上の位置に 応じてこの角度を変えることができる。 フランジ１３２は右手側の仙骨用プレート１１８の左横側から延びている。こ のフランジ１３２は実質上矩形を呈し、前後方向におけるベース１２０の厚さに 実質上等しい（前後方向における）厚さを有する。図示の実施例においては、フ ランジ１３２は約４５°の角度で後方方向に左から右へベース１２０から横に延 びる。フランジ１３２は後述する離間したフィンガの長さに比べて比較的短い。 この角度は特定の仙骨の構造上の位置に応じて変えることができる。仙骨用プレ ート１１８とは反対側のフランジ１３２の端部から延びた実質上平行に離間した フィンガ1３４は実質上同じ長さを有する。フランジ１３２とは反対側の離間し たフィンガ１３４の端部は横方向の端部材１３６により相互連結されている。離 間したフィンガ１３４及び端部材１３６は前後方向において測ったフランジ１３ ２又はベース１２０の厚さの１／２にほぼ等しい（前後方向における）厚さを有 する。この減少した厚さは離間したフィンガ１３４及び端部材１３６の後表面１ ３８の一部を除去することにより得られる。離間したフィンガ１３４及び端部材 １３６の後表面１３８は上述の第１、第２、第３及び第４横プレートと同様の方 法で反復パターンとして組織構造とされている。横プレートと同様、フランジ１ ３２、端部材１３６及び離間したフィンガ１３８は右手側の仙骨用プレート１１ ８を貫通する溝穴１４０を画定する。 第２、３、５図を参照すると、左手側の仙骨用プレート１１６は右手側の仙骨 用プレート１１８のベース１２０及びフランジ１３２に対して実質上鏡面対称の ベース１４２及びフランジ１４４を有する。フランジ１４４から延びた実質上平 行に離間したフィンガ１４６の（フランジ１４４とは反対側の）端部は横方向の 端部材１４８により相互連結されている。離間したフィンガ１４６、端部材１４ ８及びフランジ１４４は左手側の仙骨用プレート１１６を貫通する溝穴１５０を 画定する。右手側の仙骨用プレート１１８の離間したフィンガ１３４及び端部材 １３６と同様、左手側の仙骨用プレート１１６の離間したフィンガ１４６及び端 部材１４８は前後方向において測ったフランジ１４４又はベース１４２の厚さの １／２にほぼ等しい（前後方向における）厚さを有する。左手側の仙骨用プレー ト１１６の離間したフィンガ１４６及び端部材１４８は上記厚さを得るために一 部を除去された前表面１２４を具備する。前表面１２４は上述のように組織構造 とされている。 第１、２、３図を参照すると、図示の装置は２つの離間した細長い部材１５４ を含む長手方向プレート４２を有し、これらの部材の下端及び上端は横方向の部 材１５６、１５８により相互連結されている。横方向の端部材１５６、１５８及 び離間した部材１５４は長手方向プレート４６を貫通する溝穴１６０を画定する 。長手方向プレート４６は後方方向に凹状に湾曲していて、脊椎前方変位を首尾 よく処置するのに必要な湾曲面を提供する。このプレートは患者即ち所望の最終 整合（アライメント）に適合するように型取り屈曲工具により決定されるが如き 所望の整合を得るためにテーブル上で屈曲せしめられる。長手方向プレート４６ は椎骨Ｌ４上の第１横プレート２２と第２横プレート２４との間及び仙骨上の仙 骨用プレート１１６と１１８との間を延びるのに十分な長さを有する。長手方向 プレート４６は脊椎の完全な固定及び処置を行うに必要な剛性を提供するのに実 質 上十分な（前後方向における）厚さを有する。 主として第２、３、４、５図を参照すると、横プレート及び仙骨用プレートを 長手方向プレートに固定するために使用されるファスナー４８、５０、５２は後 述する差異を除いて同一である。ファスナー４８、５０、５２はヘッド１６６と 、正方形フランジ１６８と、ネジ部１７０とを備えたキャリッジボルト１６４を 含む。フランジ１６８はヘッド１６６とネジ部１７０との間に位置し、第１及び 第２横プレート又は任意に組み合わせた一対の横プレートの離間したフィンガの 合計厚さに実質上等しい厚さを有する。フランジ１６８はネジ部の軸線に対して 垂直な正方形横断面を有する。フランジ１６８の側部の長さは横プレート又は仙 骨用プレートの溝穴の幅より若干小さい。従って、正方形フランジは対応する溝 穴内で位置決めでき、その回転は阻止される。ネジ部１７０は、対応する対の組 み合わせた離間したフィンガ、後に詳説するファスナーの他の素子、及び、長手 方向プレートの後表面を貫通して延びるのに実質上十分な長さを有する。特定の 脊椎の構造上の形状に従い、ファスナー５０はファスナー４８、５２のネジ部よ り長いネジ部を有することができる。ファスナー４８、５０、５２はまた、キャ リッジボルト１６４のネジ部１７０に適合するように螺合される薄い主ナット１ ７２を有する。主ナット１７２は後表面と前表面とを備え、これらの表面は横プ レートの後表面に対する固定締結を容易にし、ナット１７２とワッシャ１７４（ 後述）の前表面との間の滑りを阻止するように組織構造とされている。ネジ部１ ７０を一対のプレートの溝穴内に挿通させた後、主ナット１７２及びキャリッジ ボルト１６４はそれぞれの対のプレートの離間したフィンガを一緒に固定するた めに使用される。ファスナー４８、５０、５２はまた、主ナット１７２を着座さ せた後にキャリッジボルト１６４のネジ部１６２を収容するためのボアを備えた 薄いワッシャ１７４を有する。ワッシャ１７４の丸い周辺部は後方方向に延びた ２つのフランジ１７６を具備する。フランジ１７６はワッシャ１７４の周辺部の まわりで円周方向に１８０°の角度を隔てて離間している。フランジ１７６間の 横方向距離は、長手方向プレート４６の離間した部材１５４をフランジ１７６間 に嵌合させるのに十分な長さを有する。フランジ１７６は、後方方向における長 手方向プレートの厚さより小さな距離だけ、ワッシャ１７４から後方方向に延び ており、 そのため、装置を一緒に固定したときには、フランジ１７６の端部は長手方向プ レート４６の上方まで延びない。ネジ部１６２を長手方向プレート５６の溝穴１ ６０に挿通した後、ネジ部１７０はこのネジ部１７０に対応するネジボアを備え た補助ナット１７８により固定される。 第２、３、４図を参照すると、第１、第２、第３及び第４の横プレートを椎骨 Ｌ４、Ｌ５に固定するために使用される肉茎用ネジ３０、３１、４０、４１は、 下端に主ネジ部５８を備え、他端に補助ネジ部６０を具備する。これらネジ部の 中間のフランジ１８４は補助ネジ部６０の直径より僅かに大きな直径を有する。 フランジ１８４の上端はネジの軸線に垂直な平面内に位置する肩部で終端してい る。肉茎用ネジはフランジ１８４の下方で椎骨Ｌ４又はＬ５内に固定され、その 後、横プレートのボアをフランジ１８４の肩部まで補助ネジ端６０に挿通する。 ボアは補助ネジ部より若干大きな寸法を有し、肉茎用ネジは、ボアに係合すると きに、プレートに関して横方向に往復移動できるが、ネジの軸線に関して傾斜す ることができない。次いで、ナット６２を補助ネジ部６０に螺合し、これを締め 付けて、プレートの前表面をフランジ１８４の肩部に当接させる。本発明に使用 できる肉茎用ネジはダネック社（Danek Group，Inc.）の医療部門から入手でき る。肉茎への肉茎用ネジの挿入を容易にするため、補助ネジ部６０に隣接した肉 茎用ネジの端部はアレン（Allen）レンチの如き工具を受け入れるためのくぼみ を有する。 第３、５図を参照すると、仙骨用プレート１１６、１１８を仙骨に固定するた めに使用されるネジ１８６は下方のネジ部１８８と、上方の拡大ヘッド１９０と 、このヘッド１９０のすぐ下方の円筒状区分１９２とを有する。ヘッド１９０は アレンソケットを備え、そのため、ネジは肉茎に設けたドリル穴内へ回転進入で きる。下方ネジ部１８８の骨係合ネジ部は普通の構造のものである。円筒状区分 １９２は仙骨用プレートを貫通する肉茎ボアの直径より僅かに小さな直径を有す る。これらの直径は、円筒状区分１９２がボア内にあるときに、ネジが回転でき 往復移動できるように選定されている。しかし、ボアの軸線に関してネジが傾斜 できないような公差としてある。ネジを仙骨内に完全に螺入したとき、上方の拡 大ヘッド１９０はボアに設けた皿もみ部に着座する。横方向のボア及び傾斜ボア に対し て同じネジを使用する。 使用において、上述の装置は以下の工程に従って脊椎の下方腰部領域に固定で きる。特定の状況及び特定の脊椎の構造に対して別の方法を採用できることは言 うまでもない。 第２、３図を参照すると、肉茎用ネジ３０、３１、４０、４１は普通の技術を 使用して椎骨Ｌ４、Ｌ５の肉茎内へ挿入される。仙骨用プレート１１６、１１８ は、上述のようなネジにより、腰部と頸部との間の接続部に隣接して仙骨に固定 される。第１横プレート２２及び第２横プレート２４は、キャリッジボルト１６ ４のネジ部１７０を第１プレート２２及び第２プレート２４の溝穴に挿通するこ とにより、緩い状態で一緒に組み合わされる。キャリッジボルトは薄いナット１ ７４を露出したネジ部１７０上に螺合することにより適所に緩い状態で保持され る。第２横プレート２４のボア７８は右側の肉茎用ネジ３１の補助ネジ部６０に 嵌め込まれ、普通のナットによりこのネジ部に緩く固定される。次いで、第１横 プレート２２のボア５４が左側の肉茎用ネジ３０の補助ネジ部６０に嵌め込まれ 、普通のナット６２によりこのネジ部に緩く固定される。第３及び第４の横プレ ート３２、３４は、第１横プレート２２及び第２横プレート２４に関連して上述 した方法と同じ方法で椎骨Ｌ５に挿入された肉茎用ネジ４０、４１に緩く固定さ れる。 仙骨用プレート１１６、１１８に関しては、これらの仙骨用プレートを仙骨に 固定する前に、キャリッジボルト１６４のネジ部１７０が溝穴１４０、１６０へ 挿入される。組織構造とさせれたナット１７２を使用して、キャリッジボルト１ ６４を左側仙骨用プレート１１６及び右側仙骨用プレート１１８の溝穴１４０、 １６０内で緩く固定する。次いで、ネジ１８６を使用して、仙骨用プレート１１ ６、１１８を仙骨に固定する。横プレート及び仙骨用プレートをそれぞれの脊椎 に固定した後、キャリッジボルト１６４上の組織構造とさせれたナット１７２を 締め付け、それぞれの離間したフィンガの組織構造表面を接触させ、それぞれの プレート間の滑りを阻止することができる。次いで、フランジ付きワッシャ１７ ４を各キャリッジボルト１６４の露出端に嵌め込み、次いで、長手方向プレート をキャリッジボルトの露出端上に配置する。次いで、補助ナット１７８及びキャ リッジボルトの露出端を利用して、長手方向プレート４６を仙骨用プレート及び 横プレートに固定する。 脊椎前方変位に起因する変位及び湾曲の度合いによっては、最初は、長手方向 プレート４６の前側を椎骨Ｌ５のためのファスナーのワッシャ１７４に接触させ ない。変位及び湾曲を減少させるために、キャリッジボルト１６４上で補助ナッ ト１７８を締め付けることにより、このギャップを閉じる。この締め付けにより 、装置が椎骨Ｌ５、Ｌ４を後方方向へ引っ張り、仙骨を前方方向へ押圧する。 上述の装置の適用に当たり、特定の横プレートは脊椎の下方領域の種々の構造 上の要素を避けるように設計されるが、装置の素子の配置を達成するためには種 々の構造上の要素を取り除く必要があることを諒解されたい。代わりに、肉茎用 ネジ及び離間したフィンガのためのボア間の別の度合いのオフセットを使用して もよい。 本発明によれば、肉茎用ネジは、これらが後方方向に互いに開拡するような角 度となるように、椎骨Ｌ４、Ｌ５の肉茎内へ挿入される。上述のように長手方向 プレート４６をキャリッジボルトに取り付けたとき、変位の減少前は、肉茎用ネ ジに関連する開拡する線間の距離は一定（例えば、距離Ａ）である。変位の減少 後、椎骨Ｌ４、Ｌ５を長手方向のバーの近傍へ近づけたとき、肉茎用ネジに関連 する開拡する線間の距離は距離Ａより小さな距離Ｂへと減少する。本発明に係る 装置は、プレート及び肉茎用ネジに関するプレートの最適な位置を維持できるよ うに、肉茎用ネジ間の距離の変化を調整するための手段を提供する。変位の減少 を行うとき、ナット１７８、１７２を緩めることによりファスナーを緩めること ができる。このように、対をなすプレートを構成する個々のプレート間の間隔は 組織構造とされた表面を相対的に滑らせることにより調整できる。所望の間隔を 得た後、ナット１７２、１７８を再度締め付けてプレートを一緒に固定すること ができる。 第６、７図を参照すると、長手方向プレート４６に対する脊椎の付加的な安定 化が必要な場合は、フック組立体２００を利用できる。生物力学的には、レベル の肉茎固定にフック組立体２００のフックを追加使用すると、そのレベルでの固 定を著しく強化できる。フックは肉茎内でのネジの緩みを阻止する補助をなし、 ネジは薄膜からのフックの切り離しを阻止する補助をなす。フック組立体２００ は脊椎の腰部領域を安定させるために横プレート及び長手方向プレートと両立し て使用できる。更に、フック組立体２００は脊椎の他の領域を安定させるために 使用される横プレートの他の組み合わせとも両立できる。第６、７図を参照して の本発明のフック組立体の以下の説明では、簡単のために、第１−５図の素子と 同じ素子（第６、７図）には同じ参照番号を付す。第１−５図及び第６、７図は 脊椎の下方腰部領域を安定させるための装置に関する本発明を示すが、上述の仙 骨用プレートの代わりに一対の横プレートを用いて、本発明に従い脊椎の他の領 域を安定化させることができることは言うまでもない。 フック組立体２００はフック組立体本体２０２を有する。フック組立体本体２ ０２の前端から延びたフック２０４はフック組立体本体２０２に連結された一端 と、チップ２０８に連結された他端とを備えたシャフト２０６を有する。チップ ２０８は、チップ２０８が椎骨Ｌ４の上表面上まで延びるのに十分な距離だけ、 フック組立体本体２０２から離れており、従って、チップ２０８を椎骨の導管２ ０９内へ挿入できる。フック２０４とは反対側のフック組立体本体２０２の後側 は後方方向に延びるボルト２１０を具備する。ボルト２１０は長手方向プレート ４６の溝穴２１１を貫通できる長さを有する。ナット２１２は長手方向プレート ４６を貫通して延びるボルト２１０の端部に螺合され、フック組立体２００を長 手方向プレート４６に固定する機能を果たす。 上述のように、脊椎の下方腰部領域の安定化に加えて、本発明に係る横プレー ト及び長手方向プレートは脊椎の他の領域を安定させるために利用できる。第８ 図を参照すると、横プレート２１２、２１４、２２４、２２６、２３６、２３８ 、長手方向プレート２４８、ファスナー２５０、２５２、２５４及び横方向質量 ネジ２２０、２２２、２３２、２３４、２４４、２４６は脊椎の頸部領域を安定 化させるための装置を提供するために使用される。頸部領域の安定化についての 以下の説明では、脊椎の他の領域を安定化させるために特に構成された本発明に 係る装置の代表例を述べる。 更に第９図を参照すると、脊椎の頸部領域を安定化させるための本発明に係る 装置は、対応する横方向の質量ネジ２２０、２２２により椎骨Ｃ３の左横側質量 部分２１６及び右横側質量部分２１８にそれぞれ取り付けられる第１横プレート ２１２及び第２横プレート２１４を有する。第３横プレート２２４及び第４横プ レート２２６は対応する横方向の質量ネジ２３２、２３４により椎骨Ｃ４の左横 側質量部分２２８及び右横側質量部分２３０にそれぞれ取り付けられる。装置は また、対応する左横側の質量ネジ２４４及び右横側の質量ネジ２４６により椎骨 Ｃ５の左横側質量部分２４０及び右横側質量部分２４２にそれぞれ取り付けられ る第５横プレート２３６及び第６横プレート２３８を有する。横プレート２１２ 、２１４、２２４、２２６、２３６、２３８に対して横断方向の軸線に沿って位 置した長手方向プレート２４８は、図示の実施例では、直線状となっているが、 安定化させるべき脊椎の特定の領域によっては、長手方向プレート２４８は所望 の位置での安定化を可能にするために後方方向に凹状に湾曲することができる。 横プレート２１２、２１４、２２４、２２６、２３６、２３８は後に詳説するフ ァスナー２５０、２５２、２５４により長手方向プレート２４８に連結される。 特に第９図には、上述の頸部に関する装置を構成する個々の素子が詳細に示さ れ、これらの素子を以下に詳細に説明する。第５横プレート２３６、第６横プレ ート２３８、関連するファスナー２５４及び横方向の質量ネジ２４４、２４６を 詳細に述べる。第５横プレート２３６及び第６横プレート２３８は第９図の分解 部品斜視図を参照して説明する。第５横プレート２３６及び第６横プレート２３ ８に関連する以下の説明は他の横プレート及びこれの関連する素子に同様に適用 できることを諒解されたい。それぞれの横プレート間の主な相違は、上方向及び 横方向における横プレートのアイプレートの傾斜の度合いである。 第５横プレート２３６はその左横端にアイプレート２５８を具備する。このア イプレート２５８は丸い周辺部を有し、その中心にアイ（目）２５６を具備する 。アイ２５６はアイプレート２５８の前表面から後表面へ貫通する。アイ２５６ は第１軸線２５９に沿って左側の横方向質量ネジ２４４を受け入れるような寸法 を有する。左側の横方向質量ネジ２４４はその前端に主ネジ部２６０を具備し、 反対の後端に補助のネジ部２６２を具備する。使用において、主ネジ部２６０は 左側の横質量２４０内へ螺入され、補助のネジ部２６２はアイ２５６を貫通し、 ナット２６４により第１横プレート２１２に固定される。中間プレート２６６は アイ プレート２５８の周辺部から実質上中央方向及び実質上後方方向に延びている。 中間プレート２６６は矩形の形状を有し、アイプレート２５６の中央周辺部に連 結された左横側の短い端部を具備する。中間プレート２６６の右側の中央端部は 左横側の端部から後方及び中央に位置する。細長い離間したフィンガ２６８は中 間プレート２６６の右側の中央端部から、第１軸線２５９に対して実質上横断す る中央方向へ延びる。離間したフィンガ２６８は実質上等しい長さを有し、中間 フランジ２６６とは反対側の端部は横方向の端部材２７０により相互連結されて いる。このように、中間プレート２６６の右側の中央端部、離間したフィンガ２ ６８及び横方向の端部材２７０は第５横プレート２１２を貫通する溝穴２７２を 画定する。後に詳細に説明するが、アイプレート２５８は、適正で安全な固定の ために横方向質量ネジ２４４を左側の横質量２４０内へ螺入する線に対して第１ 軸線２５９を一致させるように、上方向へ横に傾斜させることができる。 アイプレート２５８及び中間プレート２６６はその後表面から前表面まで測っ た厚さＤを有する。離間したフィンガ２６８及び横方向の端部材２７０は厚さＤ の約１／２に等しい（後表面から前表面まで測った）厚さを有する。離間したフ ィンガ２６８及び横方向の端部材２７０の減少した厚さを得るために、これらの 素子の前表面の一部を除去する。第５横プレート２３６に対しては、離間したフ ィンガ２６８及び横方向の端部材２７０の前表面は鋸状凹凸を有するような組織 構造とされている。図示の実施例においては、鋸状凹凸の山及び谷は１インチの 千分の１の約１５ないし２５倍の大きさの反復パターンを有する。後に詳説する ような第５横プレート２３６と第６横プレート２３８との間の滑りを防止できる 限りは、他の反復パターンを使用することもできる。 図示の実施例においては、第５横プレート２３６及び第６横プレート２３８は 、左横方向及び右横方向にそれぞれ傾斜し、上方向に傾斜したアイプレート２５ ８、２７４を有する。代わりに、他の傾斜度を利用してもよいし、または、特定 の構造上の要求によっては、アイプレート２５８、２７０は全く傾斜していなく てもよい。 主として第９図を参照すると、椎骨Ｃ４のための第６横プレート２３８は、第 ５横プレート２３６のアイプレート２５８、アイ２５６及び中間プレート２６６ に対して実質上鏡面対称のアイを具備したアイプレート２７４と中間フランジ２ ７８とを有する。従って、これらの素子を理解するために先の説明を参照する。 第６横プレート２３８が第５横プレート２３６と異なる点は、第６横プレートが 上述のような鋸状凹凸を有する組織構造とされた後表面を備えた離間したフィン ガ２８０及び横方向の端部材２８２を有することである。離間したフィンガ２８ ０及び横方向の端部材２８２の減少した厚さをえるために、これらの素子の後表 面の一部を除去する。第６横プレート２３８の離間したフィンガ２８０及び横方 向の端部材２８２の組織構造とされた後表面と第５横プレート２３６の離間した フィンガ２６８及び横方向の端部材２７０の組織構造とされた前表面とが組み合 わされたとき、組合わさった組織構造の表面が２つの横プレートを一緒に係止す るので、これらプレート間の滑りが最小限に抑えられる。 主として第９図を参照すると、第１横プレート２１２及び第３横プレート２２ ４は第５横プレーと２３６と実質上同形である。第２横プレート２１４及び第４ 横プレート２２６は第６横プレーと２３８と実質上同形である。それぞれの横方 向質量の特定の構造的な形状に適合するように、種々の組の横プレートのアイプ レートの傾斜度を異ならせることができることは言うまでもない。簡単のため、 第１、第２、第３及び第４の横プレートの種々の構造上の素子を理解するために 、第５横プレート２３６及び第６横プレート２３８についての説明を参照された い。 更に主として第８、９図を参照すると、本発明に係る脊椎の頸部領域を安定化 させるための装置は２つの離間した細長い部材２８４を含む長手方向プレート２ ４８を有し、これら部材の下端及び上端は横方向の端部材２８６、２８８により 相互連結されている。横方向の端部材２８６、２８８及び離間した部材２８４は 長手方向プレート２４８を貫通する溝穴２９０を画定する。図示の実施例では、 長手方向プレート２４８は真っすぐであるが、長手方向プレート２４８を後方方 向に凹状に湾曲させて、脊椎を首尾よく処置するのに必要な湾曲面を提供するこ とができる。長手方向プレート２４８を湾曲させる場合は、このプレートは患者 即ち所望の最終整合（アライメント）に適合するように型取り屈曲工具により決 定されるが如き所望の整合を得るためにテーブル上で屈曲せしめられる。長手方 向プレート２４８は椎骨Ｃ３上の第１横プレート２１２と第２横プレート２１４ との間及び椎骨Ｃ５上の第５横プレート２３６と第６横プレート２３８との間を 延びるのに十分な長さを有する。長手方向プレート２４８は脊椎の完全な固定及 び処置を行うに必要な剛性を提供するのに実質上十分な（前後方向における）厚 さを有する。 更に第１０、１１図を参照すると、第１横プレート２１２及び第２横プレート ２１４のためのファスナー２５０、第３横プレート２２４及び第４横プレート２ ２６のためのファスナー２５２、及び、第５横プレート２３６及び第６横プレー ト２３８のためのファスナー２５４はそれぞれの対の横プレートを長手方向プレ ート２４８に固定するために使用される。ファスナー２５０、２５２、２５４は 第２、３、４、５図に関連して説明したファスナー４８、５０、５２と実質上同 一である。各ファスナー２５０、２５２、２５４はヘッド３００と、一端の正方 形フランジ３０２と、他端のネジ部３０４とを備えたキャリッジボルト２９８を 含む。ヘッド３００と正方形フランジ３０２とネジ部３０４とを備えたキャリッ ジボルト２９８は第２、３、４、５図におけるファスナー４８、５０、５２に関 連して説明したヘッド１６６と正方形フランジ１６８とネジ部１７０とを備えた キャリッジボルト１６４と実質上同一である。簡単のため、これらの素子につい てはここで説明しないが、必要なら、先の説明を参照されたい。ファスナー２５ ０、２５２、２５４はまた、ファスナー４８、５０、５２に関連して説明した薄 い主ナット１７２、薄いワッシャ１７４及び補助ナット１７８と実質上同一の薄 い主ナット３０６、薄いワッシャ３０８及び補助ナット３１０を有する。これら の素子について必要なら、先の説明を参照されたい。 第８、９、１０、１１図を参照すると、横方向の質量ネジ２２０、２２２、２ ３２、２３４、２４４、２４６は第１、第２、第３、第４、第５及び第６の横プ レートを対応する椎骨Ｃ３、Ｃ４、Ｃ５に固定するために使用される。これらの 横方向の質量ネジは同じ構成を有するので、横方向の質量ネジ２４４のみを以下 に説明する。上述のように、横方向の質量ネジ２４４は一端に主ネジ部２６０を 備え、他端に補助ネジ部２６２を具備する。主ネジ部２６０は横方向の質量ネジ ２４４を椎骨Ｃ５の左側の横方向質量に強固に固定するように設計されたネジを 有する。主ネジ部２６０と補助ネジ部２６２との間で、横方向の質量ネジ２４４ は第５横プレート２３６のアイ２５６を通過できない寸法の肩部３１２を有する 。この肩部３１２は主ネジ部２６０に近い方の補助ネジ部２６２の端部に隣接し て位置する。補助ネジ部２６２はアイ２５６を通過できるような直径を有する。 主ネジ部２６０とは反対側の横方向の質量ネジ２４４の端部は、横方向の質量ネ ジ２４４を回転させるためのアレンレンチの如き工具を受け入れることのできる ノッチを有する。アイ２５６は補助ネジ部２６２よりほんの僅かに大きな寸法を 有していて、アイ２５６に係合するときに、横方向の質量ネジ２４４は第５横プ レート２３６に関して横方向に往復運動できるが、ネジの軸線に関して傾斜でき ないようになっている。本発明に使用できる横方向の質量ネジはダネック社（Da nekGroup，Inc.）の医療部門から入手できる。使用において、好ましくは、横方 向の質量ネジ２４４を左側の横方向質量２４０内へ挿入する前に、許される外科 技術に従って、左側の横方向の質量ネジ２４４の主ネジ部２６０の直径より小さ な直径を有するボアを左側の横方向質量２４０内にドリルで穿つ。左側の横方向 質量２４０内にボアを形成した後、左側の横方向の質量ネジ２４４の端部のノッ チに挿入したアレンレンチを使用して、横方向の質量ネジ２４４をボア内に螺入 する。肩部３１２の前端から後側に測った横方向の質量ネジ２４４の長さは、横 方向の質量ネジ２４４の肩部３１２を横方向質量２４０に着座させたときに、主 ネジ部が横方向質量２４０の反対側から突出しない程度の短さとする。次いで、 補助ネジ部２６２をアイ２５６に挿通し、ナット２６４を補助ネジ部２６２上で 締め付けることにより、横方向の質量ネジ２４４をアイプレート２５８に固定で きる。 第８、９、１０、１１図を参照すると、椎骨動脈２６１の損傷を防止し、左側 の横方向質量２４０への安全で完全な侵入を可能にするために、左側の横方向の 質量ネジ２４４は、約２０°ー３０°の横方向角度Ｌ及び約１０°ー２０°の上 方向角度Ｓで、左側の横方向質量２４０に関して傾斜する。 使用において、脊椎の頚部領域を安定化させるための上述の装置は以下の工程 に従って脊椎の頚部領域に固定できる。特定の状況及び特定の脊椎の構造に対し て別の方法を採用できることは言うまでもない。 第８、９、１０、１１図を参照すると、横方向の質量ネジ２２０、２２２、２ ３２、２３４、２４４、２４６を上述のように椎骨Ｃ３、Ｃ４、Ｃ５の対応する 横方向質量内へ挿入する。キャリッジボルト２９８のネジ部を細長い離間下フィ ンガ間の溝穴に挿通することにより、第１横プレート２１２及び第２横プレート ２１４を緩い状態で組み合わせる。露出したネジ部に薄い主ナットを螺合するこ とにより、キャリッジボルト２９８は適所に緩い状態で保持される。第２横プレ ート２１４のアイを右側の横方向の質量ネジ２２２の補助ネジ部に嵌め込み、普 通のナットを用いてこのプレートをその質量ネジに緩い状態で固定する。次いで 、第１横プレート２１２のアイを左側の横方向の質量ネジ２２０の補助ネジ部に 嵌め込み、普通のナットを用いてこのプレートをその質量ネジに緩い状態で固定 する。上述のように、ファスナー２５２を用いて、第３横プレート２２４と第４ 横プレート２２６とを一緒に緩く組み合わせる。次いで、第１横プレート２１２ 、第２横プレート２１４及び横方向の質量ネジ２２０、２２２に関連して上述し たように、第３横プレート２２４及び第４横プレート２２６を左側の横方向の質 量ネジ２３２及び右側の横方向の質量ネジ２３４に緩く固定する。第５横プレー ト２３６及び第６横プレート２３８も、上述のように、ファスナー２５２を用い て一緒に緩く組み合わせる。次いで、他の横プレートに関して説明したのと同じ 方法で、第５横プレート２３６及び第６横プレート２３８を左側の横方向の質量 ネジ２４４及び右側の横方向の質量ネジ２５６に緩く固定する。各組の横プレー トを対応する椎骨に固定した後、キャリッジボルト上のナットを締め付け、対応 する離間したフィンガの組織構造表面を接触させ、プレート間の滑りを阻止する 。次に、フランジ付きの薄いワッシャを各キャリッジボルトの露出したネジ端に 嵌め込み、キャリッジボルトの露出端上に長手方向プレートを配置する。次いで 、普通のナット及びキャリッジボルトの露出部を利用して、長手方向プレートを 横プレートに固定する。 上述のように、特定の横プレートは脊椎の頚部領域の種々の構造的な要素を避 けるように設計されているが、装置の素子の配置を達成するためには種々の構造 上の要素を取り除く必要があることを諒解されたい。代わりに、横方向の質量ネ ジのためのアイ間の別の度合いのオフセットを使用してもよいし、中間プレート 及び離間したフィンガの別の度合いの角度付けを使用してもよい。 以上、好ましい実施例につき本発明を説明したが、本発明の要旨を変更するこ となく種々の変形が可能であることは言うまでもない。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ ，ＬＶ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ， ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＵＡ，Ｕ Ｚ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 脊椎の腰部領域を安定化させ、脊椎前方変位に起因する脊椎の変位を減少 させる装置において、 椎骨（Ｌ４）に固定される第１及び第２の横プレートと； 椎骨（Ｌ５）に固定される第３及び第４の横プレートと； を備え、上記第１、第２、第３及び第４の横プレートの各々が第１軸線に沿って 肉茎用ネジを収容するためのアイを具備したアイプレートを一端に備え、上記第 １軸線に対して横断する方向へ上記アイプレートから延びる実質上同じ長さの２ つの実質上平行に離間したフィンガを備え、上記離間したフィンガが後表面及び これに対向する前表面を具備し、上記第１及び第３の横プレートの当該離間した フィンガの上記前表面が組織構造とされており、上記第２及び第４の横プレート の当該離間したフィンガの上記後表面も組織構造とされており、 更に、 第１及び第２の仙骨用プレートであって、各仙骨用プレートが、これを仙骨の 両横方向部分に個別に剛直に固定するための複数個のボアを備えた実質上平坦な 本体と、この本体から延び、実質上同じ長さを有し、後表面及びこれに対向する 前表面を備えた２つの離間したフィンガとを具備し、第１仙骨用プレートの上記 離間したフィンガの前表面が組織構造とされており、第２仙骨用プレートの上記 離間したフィンガの後表面が組織構造とされている第１及び第２の仙骨用プレー ト； 離間した部材により相互連結された上端及び下端を有し、これら上端、下端及 び離間した部材により溝穴を画定する長手方向プレート； 上記第１、第２、第３及び第４の横プレートの上記離間したフィンガと、上記 第１及び第２の仙骨用プレートの上記離間したフィンガとを上記長手方向プレー トに固定するためのファスナー；及び 椎骨（Ｌ３）及び上記長手方向プレートに固定されるフック組立体； を備えて成る装置。 ２． 請求の範囲第１項に記載の装置において、上記ファスナーが、 ヘッドと、上記溝穴内に収容されるフランジと、ネジ部とを備えたキャリッジ ボルトであって、上記フランジが上記ヘッドと上記ネジ部との間に位置し、上記 第１及び第２横プレートの上記離間したフィンガの前後方向における合計厚さに 実質上等しい厚さを有しているキャリッジボルト； 組織構造とされた後表面と、これに対向する組織構造とされた前表面とを備え た主ナット； 外周辺部と、この外周辺部の両縁から後方方向に延びた２つの対向するフラン ジとを備えた環状本体を有するワッシャ；及び 補助ナット； を有することを特徴とする装置。 ３． 請求の範囲第１項に記載の装置において、上記離間したフィンガの組織構 造とされた表面が、上記ファスナーにより一緒に固定されたときに上記組織構造 とされた表面間の滑りを阻止するのに十分な大きさの反復パターンを有すること を特徴とする装置。 ４． 請求の範囲第１項に記載の装置において、長手方向の中心線が上記第１及 び第２の横プレートの上記離間したフィンガ間で同フィンガに平行に延びており 、上記第１軸線は、上記長手方向の中心線が当該第１軸線と交差しないように、 当該中心線からオフセットしていることを特徴とする装置。 ５． 請求の範囲第１項に記載の装置において、長手方向の中心線が上記第３及 び第４の横プレートの上記離間したフィンガ間で同フィンガに平行に延びており 、上記第１軸線は、上記長手方向の中心線が当該第１軸線と交差しないように、 当該中心線からオフセットしていることを特徴とする装置。 ６． 請求の範囲第１項に記載の装置において、上記フック組立体がフックとネ ジ部材とを有し、これらのフック及びネジ部材がフック組立体本体の両側から延 び、上記フックが下方向で開いていることを特徴とする装置。 ７． 請求の範囲第６項に記載の装置において、上記フックがチップとシャフト とを備え、このシャフトが上記フック組立体本体から延び、上記チップが当該フ ック組立体本体とは反対側の端部で上記シャフトから延びていることを特徴とす る装置。 ８． 請求の範囲第７項に記載の装置において、上記チップは、このチップが椎 骨導管内に位置した状態で、上記フックを椎骨の上表面上に位置決めできるのに 十分な距離だけ、上記フック組立体本体から離れていることを特徴とする装置。 ９． 脊椎を安定化させるための装置において、 第１椎骨に固定される第１及び第２の横プレートと； 第２椎骨に固定される第３及び第４の横プレートと； 第３椎骨に固定される第５及び第６の横プレートと； を備え、上記第１、第２、第３、第４、第５及び第６の横プレートの各々が、第 １軸線に沿ってネジを収容するためのアイを具備したアイプレートを一端に備え 、このアイプレートから実質上中央方向へ延びた中間プレートを備え、この中間 プレートの一端が上記アイプレートに連結されており、上記中間プレートの他端 が上記第１軸線に対して実質上横断する中央方向に延びた実質上同じ長さの２つ の実質上平行に離間したフィンガに連結されており、上記離間したフィンガが後 表面及びこれに対向する前表面を具備し、上記第１、第３及び第５の横プレート の当該離間したフィンガの上記前表面が組織構造とされており、上記第２、第４ 及び第６の横プレートの当該離間したフィンガの上記後表面も組織構造とされて おり、 更に、 離間した部材により相互連結された上端及び下端を有し、これら上端、下端及 び離間した部材により溝穴を画定する長手方向プレート；及び 上記第１、第２、第３、第４、第５及び第６の横プレートの上記離間したフィ ンガを上記長手方向プレートに固定するためのファスナー； を備えて成る装置。 １０． 請求の範囲第９項に記載の装置において、上記ファスナーが、 ヘッドと、上記溝穴内に収容されるフランジと、ネジ部とを備えたキャリッジ ボルトであって、上記フランジが上記ヘッドと上記ネジ部との間に位置し、上記 第１及び第２横プレートの上記離間したフィンガの前後方向における合計厚さに 実質上等しい厚さを有しているキャリッジボルト； 組織構造とされた後表面と、これに対向する組織構造とされた前表面とを備え た主ナット； 外周辺部と、この外周辺部の両縁から後方方向に延びた２つの対向するフラン ジとを備えた環状本体を有するワッシャ；及び 補助ナット； を有することを特徴とする装置。 １１． 請求の範囲第９項に記載の装置において、上記離間したフィンガの組織 構造とされた表面が、上記ファスナーにより一緒に固定されたときに上記組織構 造とされた表面間の滑りを阻止するのに十分な大きさの反復パターンを有するこ とを特徴とする装置。 １２． 請求の範囲第９項に記載の装置において、上記第１軸線が実質上上方向 及び実質上横方向に角度付けられていることを特徴とする装置。 １３． 請求の範囲第１２項に記載の装置において、上記アイプレートが前表面 及びこれに対向する後表面を備え、これらの前表面及び後表面が上記第１軸線に 対して実質上垂直となっていることを特徴とする装置。 １４． 請求の範囲第９項に記載の装置において、上記第１椎骨及び上記長手方 向プレートに固定されるフック組立体を更に備えたことを特徴とする装置。 １５． 請求の範囲第９項に記載の装置において、上記第１軸線が実質上下方向 及び実質上中央横方向に角度付けられていることを特徴とする装置。 １６． 脊椎を安定化させるために使用する装置において、 第１軸線に沿ってネジを収容するためのアイを具備したアイプレートと； このアイプレートから実質上中央方向へ延びた中間プレートであって、中間プ レートの一端が上記アイプレートに連結されており、中間プレートの他端が上記 第１軸線に対して実質上横断する中央方向に延びた実質上同じ長さの２つの実質 上平行に離間したフィンガに連結されており、上記離間したフィンガが後表面及 びこれに対向する前表面を具備し、この前表面が組織構造とされている中間プレ ートと； を備えたことを特徴とする装置。 １７． 脊椎を安定化させるための装置において、 第１軸線に沿ってネジを収容するためのアイを具備したアイプレートと； このアイプレートから実質上中央方向へ延びた中間プレートであって、中間プ レートの一端が上記アイプレートに連結されており、中間プレートの他端が上記 第１軸線に対して実質上横断する中央方向に延びた実質上同じ長さの２つの実質 上平行に離間したフィンガに連結されており、上記離間したフィンガが後表面及 びこれに対向する前表面を具備し、上記後表面が組織構造とされている中間プレ ートと； を備えたことを特徴とする装置。 １８． 脊椎の頸部領域を安定化させるための装置において、 椎骨（Ｃ３）に固定される第１及び第２の横プレートと； 椎骨（Ｃ４）に固定される第３及び第４の横プレートと； 椎骨（Ｃ５）に固定される第５及び第６の横プレートと； を備え、上記第１、第２、第３、第４、第５及び第６の横プレートの各々が、第 １軸線に沿って横方向の質量ネジを収容するためのアイを具備したアイプレート を一端に備え、このアイプレートから実質上中央方向へ延びた中間プレートを備 え、この中間プレートの一端が上記アイプレートに連結されており、上記中間プ レートの他端が上記第１軸線に対して実質上横断する中央方向に延びた実質上同 じ長さの２つの実質上平行に離間したフィンガに連結されており、上記離間した フィンガが後表面及びこれに対向する前表面を具備し、上記第１、第３及び第５ の横プレートの当該離間したフィンガの上記前表面が組織構造とされており、上 記第２、第４及び第６の横プレートの当該離間したフィンガの上記後表面も組織 構造とされており、 更に、 離間した部材により相互連結された上端及び下端を有し、これら上端、下端及 び離間した部材により溝穴を画定する長手方向プレート；及び 上記第１、第２、第３、第４、第５及び第６の横プレートの上記離間したフィ ンガを上記長手方向プレートに固定するためのファスナー； を備えて成る装置。 １９． 脊椎の頸部領域を安定化させるために使用する装置において、 第１軸線に沿って横方向の質量ネジを収容するためのアイを具備したアイプレ ートと； このアイプレートから実質上中央後方向へ延びた中間プレートであって、中間 プレートの一端が上記アイプレートに連結されており、中間プレートの他端が上 記第１軸線に対して実質上横断する中央方向に延びた実質上同じ長さの２つの実 質上平行に離間したフィンガに連結されており、上記離間したフィンガが後表面 及びこれに対向する前表面を具備し、この前表面が組織構造とされている中間プ レートと； を備えたことを特徴とする装置。 ２０． 請求の範囲第１９項に記載の装置において、上記アイプレートとは反対 側の上記離間したフィンガの端部間を横方向に延びる端部材を更に備えたことを 特徴とする装置。 ２１． 請求の範囲第２０項に記載の装置において、上記離間したフィンガ及び 上記端部材が溝穴を画定することを特徴とする装置。 ２２． 請求の範囲第１９項に記載の装置において、上記第１軸線が実質上上方 向及び実質上横方向に角度付けられていることを特徴とする装置。 ２３． 請求の範囲第２２項に記載の装置において、上記アイプレートが前表面 及びこれに対向する後表面を備え、これらの前表面及び後表面が上記第１軸線に 対して実質上垂直となっていることを特徴とする装置。 ２４． 脊椎頸部領域を安定化させるための装置において、 第１軸線に沿って横方向の質量ネジを収容するためのアイを具備したアイプレ ートと； このアイプレートから実質上中央後方向へ延びた中間プレートであって、中間 プレートの一端が上記アイプレートに連結されており、中間プレートの他端が上 記第１軸線に対して実質上横断する中央方向に延びた実質上同じ長さの２つの実 質上平行に離間したフィンガに連結されており、上記離間したフィンガが後表面 及びこれに対向する前表面を具備し、上記後表面が組織構造とされている中間プ レートと； を備えたことを特徴とする装置。 ２５． 請求の範囲第２４項に記載の装置において、上記アイプレートとは反対 側の上記離間したフィンガの端部間を横方向に延びる端部材を更に備えたことを 特徴とする装置。 ２６． 請求の範囲第２５項に記載の装置において、上記フィンガ及び上記端部 材が溝穴を画定することを特徴とする装置。 ２７． 請求の範囲第２４項に記載の装置において、上記第１軸線が実質上上方 向及び実質上横方向に角度付けられていることを特徴とする装置。 ２８． 請求の範囲第２７項に記載の装置において、上記アイプレートが前表面 及びこれに対向する後表面を備え、これらの前表面及び後表面が上記第１軸線に 対して実質上垂直となっていることを特徴とする装置。