JPH08507374A - 担体両性電解質を使用しない等電点電気泳動方法及び装置 - Google Patents

担体両性電解質を使用しない等電点電気泳動方法及び装置

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JPH08507374A JP6519418A JP51941894A JPH08507374A JP H08507374 A JPH08507374 A JP H08507374A JP 6519418 A JP6519418 A JP 6519418A JP 51941894 A JP51941894 A JP 51941894A JP H08507374 A JPH08507374 A JP H08507374A
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Abstract

(57)【要約】 緩衝液中の両性電解質を等電点電気泳動するための方法および装置は、陽極が毛管の径の小さい端部に連結され陰極が径の大きい端部に連結された円錐形の毛管を用いるものである。緩衝液にかかる電位によって温度勾配が生じ、さらにこれからpH勾配が生じる。また、電流によって、両性電解質を等電点電気泳動する電界の勾配が生じる。従来の装置および方法は、温度勾配を得るために担体の両性電解質を用いるまたは恒温槽を用いるものであった。

Description

【発明の詳細な説明】 担体両性電解質を使用しない等電点電気泳動方法及び装置技術分野 本発明は、緩衝液に含まれる両性電解質の等電点電気泳動用の装置および方法 に関する。その電気泳動は、両性電解質成分の分画を容易にするものである。背景技術 等電点電気泳動は、従来、等電点の相違に基づいて、たんぱく質などの両性電 解質検体を分離するために使用されていた電気泳動法である。検体は、明瞭なp H勾配をもつアガロースゲルなどの培地に作られた静電領域に置かれる。検体は 、最初に、検体が存在する緩衝液のpHに依存してプロトン化および脱プロトン 化され、正味の電荷が零であり、したがってその移動性が皆無であるそれぞれの 等電点に向かって、静電領域中を移動する。両性電解質検体は、しばしば検体帯 間に0.01pH単位以上の良好な分解能を与える狭い領域に濃縮され等電点電 気泳動される。毛管を用いる等電点電気泳動は、速度が速く、さらに極めて小さ な試料の分析を可能とする5m程度の小さな内径を備えることが可能なので、ゲ ル形態に有利である。毛管を使用する場合には、pH勾配は、ポリアミノポリカ ルボン酸である担体両性電解質を用いて作られる。これらの担体両性 電解質は高価であり、たんぱく質の精製が煩雑となる。さらに、それらは、紫外 線検出を妨害する。また、分離容器の両端部に取り付けられた異なる温度の2つ の循環槽系を用いることにより、温度勾配から結果としてpH勾配を作ることは 公知である。しかし、残念なことに、温度はジュール熱に起因して不安定であり 、この方法は極めて不便である。担体両性電解質を用いない従来技術の方法の全 てにおいて、pH勾配は、両性電解質の実質的な分離または分画に用いられる電 流とは別に作られる。発明の開示 本発明の目的は、電流が分離容器に沿って温度勾配を作るために使用されてお り、さらに同じ電流が等電点電気泳動および分画用の電場勾配を作るために使用 されることを特徴とする等電点電気泳動および分画の装置並びに方法を提供する ことにある。さらに、本発明の目的は、温度勾配が、一定電流を発生する電源を 用いた分離容器の物性に起因して生ずることを特徴とする等電点電気泳動および 分画の装置並びに方法を提供することにある。 緩衝液に含まれる両性電解質の等電点電気泳動に用いられる装置は、2つの端 部を備えた先細形の分離容器を有する。該容器は、緩衝液を含み、一定電流を発 生させる電源を用いて内容物内に温度勾配を作ることが可能であるという物性を 有する。該電源は、該容器の一端と接続した端子および該容器の他端と接続した もう一つの端子を有する。 該電源は、かかる電気泳動の経過を監視するための検出システムを備えた該容器 内で、緩衝液に沿って温度勾配を作るために接続される。 緩衝液中の両性電解質についての等電点電気泳動では、2つの端部を備えた先 細形の分離容器を使う。該容器は、電源からの一定電流を用いて容器の内容物内 に温度勾配を作ることが可能であるという物性を有する。該電源および画像検出 系は、かかる電気泳動の経過を監視するために配置される。その方法は、容器を 両性電解質を含む緩衝液で満たし、該容器内の該緩衝液に沿って温度勾配を形成 させるため電源を接続し、さらに該検出システムを用いて該電気泳動の経過を監 視する段階が含まれる。 緩衝液に含まれる生化学的原料の両性電解質成分を分画する方法では、2つの 端部を備えた先細形の分離容器が用いられる。該容器は、容器の一端と接続され た一つの端子と、他端と接続されたもう一つの端子を有する電源によって発生さ せた一定電流を用いて、容器の内容物内に温度勾配を作ることができるという物 性を有する。該容器の各端部には端子用のリザーバーがある。1つのリザーバー は陰極リザーバーであり、他のリザーバーは陽極リザーバーである。種々の分離 陽極リザーバーがある。その方法は、十分に小さいpIを有する緩衝液成分の全 てが容器を通過して第1陽極リザーバーに入るまでその流れを活性化する段階と 、第1陽極リザーバーを第2陽極リザーバーに交換し、 第1リザーバーで使用されたよりも僅かに低い電流で系を活性化し、それにより 、容器の一端に等電点電気泳動させ十分に小さいpIを有する両性電解質の一部 を負に帯電させ、第2陽極コンテナ内に移動させる段階と、第2陽極コンテナを 第3陽極コンテナに交換し、同じく小さな電流でその工程を繰り返して、容器の 一端に等電点電気泳動させ、十分に小さなpIを有するもう一つの両性電解質を 第3陽極コンテナに移動させる段階と、両性電解質成分の十分な分画が得られる まで、継続して陽極コンテナを用い継続して電流を低下させて該工程を繰り返す 段階からなる。図面の簡単な説明 図1は、等電点電気泳動システムの部分概略透視図であり、図2は、等電点電 気泳動システムの概略側面図であり、図3aは、試料領域に分けられた両性電解 質を備えた円錐形毛管の概略側面図であり、図3bは、図3aの毛管に沿った温 度勾配を示すグラフであり、図3cは、該毛管の長さに沿ったpH勾配を示すグ ラフであり、図4は、各端部においてリザーバーを有する円錐形毛管の側面図で あり、図5は、一定の内径を有し、厚みの異なる導電体を有する毛管の側面断面 図であり、図6は、V型の横断面を有する連続流動分離容器の概略透視図であり 、図7は、内壁が被覆された毛管の長さに沿った連続的な吸収シグナルの強度を 示すグラフであり、図8は、内壁が被覆されていない毛管の長さに沿った連続的 な吸収シグナルの強度を示すグラ フである。発明を実施するための最良の形態 図1において、先細形の分離容器2には、各端部においてリザーバー4、6を 備える2つの端部がある。該容器とリザーバーは、緩衝液8を含む。緩衝液は、 弱酸と共役塩基または弱塩基と共役酸(通常は水中で)との混合物のいずれかで ある。一定の電流を発生する電源(図示せず)は、容器2の一端部において接続 された一つの端子10および容器2の他端において接続されたもう一つの端子1 2を備える。電源は、容器2内の緩衝液8に沿って温度勾配を生ずるように接続 される。同様に、電源によって生ずる電流は、両性電解質成分の等電点電気泳動 に要求される電場勾配を生じさせる。膜14は超瀘過膜であり、電極を囲んで緩 衝液中のタンパク質またはその他の物質が電極表面と接触することを妨げるので 、吸収、酸化、還元、または減成が起きないであろう。容器2は、電源が容器に 一定電流を通すように接続されたときに、緩衝液8内に温度勾配が生ずるような 物性を有する。容器2は、狭い端部16と広い端部18を有する円錐型毛管であ る。陽極端子は狭い端部16においてリザーバー6に接続され、陰極端子12は 広い端部18においてリザーバー4に接続されている。毛管は先細の形状は、緩 衝液内部に毛管の一端部から他端部にわたって温度勾配を生じさせる。温度勾配 は、次いで、pH勾配を生じさせる。 電流が緩衝液を通過するとき、毛管の狭い端部は広い端部18よりも熱くなり 、緩衝液に沿って温度勾配が生じる。電流の存在によって生じた電場勾配は、両 性電解質を、同じ等電点を有し毛管の同じ領域に移動する両性電解質とともに等 電点電気泳動または分画する。 検出システムは、等電点電気泳動の経過を監視する。検出システムは、光線2 0を発生させる光源(図1に図示せず)から成る。光線20は、円柱レンズ22 、透明な毛管およびレンズ24を介してセンサー26に至る。センサー26は、 光線が毛管を通過するときの光線の吸収シグナルの相違を決定する。 図2において、毛管または分離容器2および検出システムのより詳細な概略図 は、図1に示されるものと同じであり、同じ符号によって特定される。図2にお いて、光源28は一方の側に反射板30を有し、フィルター32を介して導かれ る光線20を生ずる。光線20は、フィルター32の後方で、仕切38において ピンホール36上に光線を集める焦点レンズ34を通過する。ピンホールを通過 した後、光線20は、収集レンズ40を通過し、その後毛管2上に光線を集める 円柱レンズ22を通過する。毛管2と毛管内に含まれる緩衝液8を通過した後、 光線はレンズ24を通過し、連続的に吸収シグナルの強度が測定されるセンサー 26に導かれる。 好ましくは、電気は、およそ1KVの高圧のDC電源か ら供給する。好ましくは、電圧は、分離容器の長さ1cm当りI00Vから1k Vがよい。 図3a、3b、3cより、毛管は広い端部よりも狭い端部においてより熱くな り、さらにpHは広い端部よりも狭い端部においてより小さいことが明らかであ る。 電解質緩衝液で満たされた分離容器の単位長さ当たり生成した熱量は、変数x で示せばdQ(x)/dxであり、電気泳動電流Iと変数xで示される分離容器 に沿った電界の強さE(x)に比例する。すなわち、 と表される。 電気泳動電流Iの値は、毛管の中心軸線に沿って一定であり(図3a参照)、 式 I=kA(x)E(x) により算出される。ここで、A(x)は変数xで与えられる分離チャンネルの断 面積、kは電解質の電導率であり、ゆえに となる。 毛管形状が円錐形の分離容器については、上記関係は と表される。ここで、R(x)は変数xで与えられる毛管の半径である。 上記式は、毛管の中心軸線に沿って毛管の直径が小さくなることによって、系 内で生成する熱量が急速に増加することを明確に示しており、結果として、図3 bで示すように毛管内で温度勾配を生ずることとなる。円錐形毛管内でもたらさ れる正確な温度曲線は、系内における熱移動を示し、かつ適切な電解質の流れを 考慮した微分方程式を解くことによって算出される。 緩衝液のpHを決定する弱酸または弱塩基の解離定数は、熱力学的特性なので 、円錐形の毛管の内部で生成した熱勾配は、図3cで示すような対応するpH勾 配をもたらす。 図4は、少量の生化学的原料を分析の前に迅速に濃縮精製するのに用いられる 装置を示している。まず第一段階として、上部リザーバー4は緩衝液8に含まれ る両性電解質で満たされている。容器2の下端に設けられたリザーバー6には、 電源(図示せず)から正端子が接続されている。リザーバー4は、負端子または 接地端子が接続されている。分離電圧をかけた後、緩衝液8中で目的のタンパク 質は、被覆されていない円錐形の毛管の内部で濃縮され等電点電気泳動される。 それから、試料の正に荷電した両性電解質 (緩衝液のpHより高いpIをもつもの)および非荷電化学種を含む部分は、リ ザーバー4から取り除かれる。それから、毛管の内容物は採取のため空けられる 。リザーバーの下方から上方へ流れる電気浸透による流れは、非荷電化学種が毛 管に入ることを妨げる。しかしそれはまた等電点電気泳動工程の速度を低下させ る。上部リザーバー4を加圧するか下部リザーバー6を減圧することにより、毛 管内の液体力学的流れを増加させることができる。図4に示した装置は、陽極コ ンテナ(その一つのみが図4に示されている)を使用したとき、生化学的物質の 両性電解質成分を分画するのに用いることもできる。すべての試料成分は、毛管 の通過を可能にするのに十分に低いpIなので、はじめに、第一のリザーバー6 において採取され、第一画分を構成する。それから、第一の陽極コンテナ6は第 二の陽極コンテナ(図示せず)に交換され、毛管2の先端部42は、第二のコン テナ内に据えられ、系内の電流はわずかに低下し、それによって、先端部42内 の温度は低下する。電流は電位の低下に従って低下する。このことは、結果とし て先端部における緩衝液のpHを大きくする。十分に低いpIをもち、毛管内の 非常に先端部に存在するタンパク質は負に荷電され、第二の陽極コンテナに移動 する。円錐形の毛管内部で等電点電気泳動され濃縮された生化学的原料をさらに 分画し、所望の更なる画分を得るため、この過程は、引き続いて電流を低下させ ることによって数回繰り返され る。この工程は、連続的に自動化された方法で行うことができ、また、濃縮、分 画または分離に用いられる。 図5においては、分離容器44は、一定の内径を有し、厚さの異なる導電性の 外壁46を有する。正電極が狭い端部48側、負電極が広い端部50側になるよ う電極を外壁46に接続し、一定電流を外壁46に流したとき、電極が容器内の 緩衝液中に接続されている代わりに導電性の外壁46に接続されている点を除い て図1で示した分離容器2に対する温度勾配と同じように温度勾配が形成される 。外壁46内に温度勾配が形成され、外壁46からの熱は容器44内の緩衝液に 伝導されて、緩衝液内に同様の温度勾配を形成する。正電極(図示せず)は外壁 46の狭い方の端部、負電極(図示せず)は外壁46の広い方の端部に接続され ている。単一の電源が好適に用いられるが、外壁46に一つと等電点電気泳動に 一つの電源を別々に使用してもよい。 図6において、二つの互いに平行でない壁54と56を有する連続流動分離容 器52が示されている。両壁は容器がV字状の横断面となるよう互いに狭まり、 該横断面に垂直となる方向に、緩衝液を該容器に連続的に流入および流出させら れるよう流入口58と流出口60が設けられている。流出口60に設けられた収 集装置62は、収集装置が配設された容器の長さ方向に沿って興味のある位置に おける等電点電気泳動された両性電解質を含む緩衝液の部分を 収集する。電極は図6には示されていないが、正電極は狭い端部64の緩衝液中 に、負電極は広い端部66の緩衝液中に接続されている。端部壁はそれ自身を膜 で保護された電極とすることもできる。 図7は、0、27、32および37分の等電点電気泳動の毛管の長さ方向に沿 った電場の吸収シグナルの大きさを示している。これらの結果は、電気浸透によ る流れを除去するため、毛管壁の内側を架橋していないポリアクリルアミドでコ ートしたものを用いて得られた。加えて、電位の流体力学的流れを減じるために 毛管の両端には、アガロースゲルプラグを用いた。まずはじめに、円錐形の毛管 と二つのリザーバー(図1に示したもの)に、pH=7.3のトリス緩衝液で満 たした。次に、均一の温度とそれに対応するpH勾配を形成するため、毛管に1 kVの電位を10分間かけた。次に、二つの型のヘモグロビン(メトヘモグロビ ン、pI=7.20、オキシヘモグロビン、pI=7.00)の0.1mg/m l試料溶液を接地電極(陰極)の接続された毛管の広い端部側のリザーバー4に 数滴注入した。試料成分は、選択された緩衝液のpHと比較して、わずかに低い pI(pH単位の画分で)を有しているので、これらは最初は負に荷電しており 、毛管を通って正電極10に向かって泳動し始め、それらの等電点に到達して泳 動を終始する。検体は毛管の内部で捕捉され、これらは、メトヘモグロビン68 とオキシヘモグロビン70それぞれの 二つの狭い領域を形成する。それは毛管での検体の蓄積が確認される間は、吸収 シグナルの強度が連続的に増加することが認められる。言い換えれば、ピーク面 積がその間増加することとなる。等電点電気泳動帯の幅は、試料中に存在する二 つの型のヘモグロビン(0.2pH単位と約0.04pH単位)の間の距離から 算出される。図3においては、円錐形の毛管の二つの端部間の推定のpH差は、 およそ1pH単位である。これは、両端部間の温度差が約40℃あること対応し ている。pH幅を広げるために、より大きいpHの温度係数をもつ緩衝液が使用 される。また、毛管の小さい方の端部を狭めることにより、または電位差を大き くして電気泳動電流を増加することにより、温度差を増大させることができる。 この場合、毛管内部が高温になることによりタンパク質が変性するのを防止する ため、緩衝液リザーバーを冷却することが要求される。32分と37分の間でも 、試料帯はまだ毛管に沿って位置を変えているので、図3において、30分後で も温度条件は定常状態にあるとはいえない。しかしながら、32分と37分の間 で起こる移動は27分と32分の間で起こる移動よりは小さいので、系は定常状 態の温度条件に近づきつつあるといえる。 図8は、毛管の長さ方向に対する時間ごとの吸収シグナルの大きさを示してい る。図8で使用した円錐形毛管は、内壁が被覆されていないものを用いた。緩衝 液中の検体の 濃度は、図7における場合の約10倍であった。したがって、図8の系では図7 の系よりも試料は迅速に凝集された。図8における検体の帯は、適切な等電点の 位置ではなく、タンパク質の電気泳動の速度が電気浸透によって発生した流れに 等しくなる、いくぶん高いpHのところに現れている。毛管内の電解質の流れは 系を冷却し、結果として、pH値は毛管の狭い端部の方にシフトする。また、流 れが存在することにより、より迅速に温度平衡に達する。このことは、毛管内に おける検体の帯の位置が非常に安定していることからも示唆される。例えば、ピ ーク72は、3分後、4分後および7分後のいずれにおいても、毛管に沿ってお よそ19.5mmの位置に出現していることがわかる。図8における分解能は、 図7におけるものと比較して約50%減退する。これはおそらくは系内の流れに よって引き起こされるものである。 図8の最下部に示した結果は、分離電圧を約1kVから約1.5kVに増大さ せて得られたものである。毛管内で生成した熱量が増加し、pH値はより冷たい 端部側にシフトするので、検体の帯72と74毛管の広い端部の方へ移動してい る。 新しい位置では帯幅と毛管の直径が増大するので、帯の強度は減少している。 図7より、本発明の等電点電気泳動の技術は、分析や調整のための分離だけで なく、分析前の生化学的試料の前段 階的濃縮や精製にも使用できることがわかる。また、図8より、等電点電気泳動 システムは、電位をかけることによって、検出点または収集点に向かって検体が 泳動する性質をもつ標的の両性電解質(例えば、タンパク質、ペプチド、アミノ 酸その他の等電点を有する物質)の毛管内での捕集や濃縮に使用できることがわ かる。実施例 #1 長さ4cmの円錐形の毛管を分離濃縮チャンネルとして用いて、内径5mmの ガラス管を引っ張ることによって作製した。毛管の一端の直径が0.2mmであ り、他端は1mmであった。この毛管をカートリッジ上にのせ、その2端を図1 に示されるように緩衝液のリザーバーに繋いだ。実験によっては、報告された方 法によって電気浸透を排除するために、毛管の内壁を非架橋ポリ(アクリルアミ ド)で被覆した。架橋ポリ(アクリルアミド)を使用してもよい。分離を高圧直 流電源(スペルマン(Spel1men)製、プレインビュー(Plainview)、ニューヨ ーク)によって行ない、分離電圧は約1kVであった。陽極を毛管の径の小さい 方の端部の緩衝液のリザーバー中に挿入し、毛管の他端を接地した。 本実験に使用したタンパク質のサンプルは、メトヘモグロビン(75%)及び オキシヘモグロビン(25%)の2つの主要なイソ型を含むヒトヘモグロビン( シグマ(Sigma)製、セントルイス(St,Louis)、ミズーリ州)であった。 化学薬品はすべて試薬用であり、溶液は脱イオン水を用いて調製した。緩衝液と してはpH7.3の0.05Mトリス緩衝液を用いた。この緩衝液は、大きいp Hの温度係数を有する(dpH/dTが25℃で−0.028K−1である)( 10)。タンパク質溶液はトリス緩衝液中で調製された。この溶液を0.2μm の細孔を有するディスク形状の酢酸セルロースフィルター(サルトリウス(Sart orius)製、ゴッティンゲン(Gottingen)、ドイツ国)を用いて濾過した。 紫外線−可視光線吸収結像検出器を、毛管内で等電点電気泳動されたタンパク 質領域を検出するのに用いた。図2に示されるように、検出器の光源としてハロ ゲンランプを用いた。センサーとしては、1024ピクセルCCD(タイプ S 3903−1024Q、浜松、浜松市、日本国)を用いた。帯域着色フィルター (400nm〜600nm)を用いてランプのIR及び紫外線付近をカットした 。光線をまず図2に示すように平行にした後、3つの円筒形のレンズによって毛 管に焦点を合わせられた。図2に示すように、毛管の像をCCDセンサーに投影 した。 2つのサンブル導入方法を本実験に用いた。第一の方法では、被覆された毛管 に緩衝液を充填し、1%のアガロースゲル(緩衝液中で調製)の栓を両方のリザ ーバーに詰め、システムにおける流体力学的な流れを防止した後、電圧をかけた 。10分後、0.1mg/mlのサンプル溶液を数 滴毛管の陰極側のリザーバーの頂上に添加した。第二の方法では、リザーバー及 び被覆していない毛管にタンパク質溶液を満たし、電圧をかけた。すべての実験 において、印加電圧を約1kVに調節することによって、毛管を流れる電流を約 0.8mAに維持した。すべての実験を3連で行い、再現性を担保した。 本発明の等電点電気泳動システムを用いると、毛管の径の小さい側(陽極端) のリザーバー6を所定の温度に維持し、リザーバー内に存在する標的タンパク質 (即ち、陽極側のリザーバーに添加されサンプル)を正に荷電するのに十分低い pHの緩衝液を得る。次に、これらのタンパク質を陰極側に毛管を通じて移動さ せ、そのタンパク質自身の等電点で毛管内に静止させるまたは毛管の径の大きい 端部に連結されたリザーバー4で収集する。このシステムは、等電点に関して生 物学的原料を分画することによってこの材料を精製するのに使用することができ る。陰極側のリザーバー4は、室温に保たれたリザーバー4中の緩衝液よりも低 いpIを有するタンパク質を含む。陽極側のリザーバーはそのリザーバー中の緩 衝液のpHよりも高いpIでタンパク質を含む一方、毛管は中間のpIを有する タンパク質を含む。陽極側のリザーバー6は処理中加熱され、この加熱によって サンプルが陰極及び陽極側のリザーバーに導入される際の濃縮及び等電点電気泳 動処理が加速される。 添付された請求の範囲の概念内に含まれる、数多くの変 化が可能であることは、当業者には容易に明らかである。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年1月24日 【補正内容】 請求の範囲 1.緩衝液中に含まれる両性電解質の等電点電気泳動に使用される装置であって 、該装置は二つの端部を有する先細形の分離容器を有し、該容器は緩衝液と一定 電流を発生する電源を有し、該電源はその一つの端子が該容器の一端に連結され もう一つの端子が該容器の他端に連結されており、該容器は該電源が等電点電気 泳動の経過を検出する検出システムを伴って該容器内で該緩衝液に沿って温度勾 配を生じるように連結され得るような物性を有することを特徴とする、装置。 2.該分離容器は円錐形の毛管である請求の範囲第1項に記載の装置。 3.該電源はDC電源であり、該電源の陽極は該毛管の径の小さい端部の緩衝液 中に連結され、該DC電源の陰極は該毛管の径の大きい端部の緩衝液中に連結さ れている請求の範囲第2項に記載の装置。 4.毛管の各端部にリザーバーがあり、該リザーバーは緩衝液を含み、電極は該 リザーバーに連結されている請求の範囲第3項に記載の装置。 5.該分離容器は一定の内径を有する先細形のチャンネルを含み外壁には導電性 表面を有し、該導電性表面はチャンネルの一端から他端に向かって厚さが変化し 、陽極は径の小さい端部の外壁に連結され、陰極は径の大きい端部の壁 に連結されている請求の範囲第1項に記載の装置。 6.電源はDC電源であり、径の小さい端部は径の大きい端部より高い温度を有 する請求の範囲第5項に記載の装置。 7.導電性表面は、先細形のチャンネルの外壁を完全に覆うものである請求の範 囲第5項に記載の装置。 8.検出システムは等電点電気泳動の経過を連続的に検出する吸収結像検出シス テムであり、分離容器が透明である請求の範囲第1、2または5項に記載の装置 。 9.容器の内壁が電気浸透による流れを排除する物質で被覆されている請求の範 囲第1、2または5項に記載の装置。 10.該装置はタンパク質を等電点電気泳動させるために用いられ、内壁がポリ (アクリルアミド)で被覆されている請求の範囲第7項に記載の装置。 11.該容器は緩衝液が容器の縦軸方向に沿って容器内を連続して流れ得るよう な流入口及び流出口を有し、収集装置が等電点電気泳動された部分の緩衝液を収 集できるように流出口に配置されている請求の範囲第1、2または5項に記載の 装置。 12.該容器は、容器がV形状の横断面を有するように相互に狭まっている二つ の側壁を有し、流入口及び流出口は、緩衝液が該横断面方向に連続して容器中に 及び容器から流れることができるように配置されている請求の範囲第1項に記載 の装置。 13.等電点電気泳動された緩衝液部分を収集する少なく とも1つの収集装置を流出口に有する請求の範囲第12項に記載の装置。 14.容器にかかる電圧が実質的に1kVである請求の範囲第1、2または5項 に記載の装置。 15.容器にかかる電圧が1cmの長さ当たり100ボルトから1cmの長さ当 たり1kVの範囲である請求の範囲第1、2または5項に記載の装置。 16.二つの端部を有する先細形の分離容器を用いた緩衝液中に含まれる両性電 解質の等電点電気泳動方法であって、該容器は電源からの一定電流を用いて容器 の内容物中に温度勾配を生じさせ得るような物性を有し、電源及び結像検出シス テムが等電点電気泳動の経過を検出できるように配置されており、かつ該容器は 両性電解質を含む緩衝液で満たされており、該方法は、該容器内の該緩衝液に沿 って温度勾配を生じさせ該両性電解質を等電点電気泳動させるために電源を連結 し、検出システムを用いて等電点電気泳動の経過を検出することを特徴とする、 方法。 17.二つの端部を有する先細形の分離容器を用いた緩衝液中に含まれる生物学 的原料の両性電解質成分の分画方法であって、該容器は一つの端子が該容器の一 端に連結されもう一つの端子が該容器の他端に連結された電源により発生させた 一定電流を用いて容器の内容物中に温度勾配を生じさせ得るような物性を有し、 容器の各端部には端子用のリザーバーがあり、一方のリザーバーが陽極リザーバ ーで あり他方のリザーバーが陰極リザーバーであり、陽極リザーバーは複数個あり、 該方法は十分に低いpIを有する緩衝液の全成分が容器を通過して第一の陽極リ ザーバー中に通るまで電流を活性化する段階と、第一の陽極リザーバーを第二の 陽極リザーバーと交換し、第一のリザーバーで用いた電流より若干低い電流でシ ステムを活性化する段階と、これにより等電点電気泳動により容器の一端に配置 された十分に低いpIをもつ両性電解質の一部を負に荷電し第二の陽極コンテナ 中に移動させる段階と、第二の陽極コンテナを第三の陽極コンテナと交換し、等 電点電気泳動により容器の一端に配置された十分に低いpIをもつ両性電解質の 他の一部を第三の陽極コンテナ中に移動させるためにさらにより低い電流で前記 工程を繰り返す段階と、両性電解質成分の十分な分画が得られるまで継続して陽 極コンテナを用い継続して電流を減少させて前記工程を繰り返す段階からなる、 方法。 18.該容器は一端に先端部を有する円錐形の毛管であり、毛管の先端部が継続 して陽極コンテナ中に浸漬されている請求の範囲第17項に記載の方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.緩衝液中に含まれる両性電解質の等電点電気泳動に使用される装置であって 、該装置は二つの端部を有する先細形の分離容器からなり、該容器は緩衝液を含 み、かつ一定電流を発生する電源を用いて容器の内容物中に温度勾配が生じるよ うな物性を有し、該電源はその一つの端子が該容器の一端に連結されもう一つの 端子が該容器の他端に連結されており、かつ等電点電気泳動の経過を検出する検 出システムを伴って該容器内で該緩衝液に沿って温度勾配を生じるように連結さ れたことを特徴とする、装置。 2.該分離容器は円錐形の毛管である請求の範囲第1項に記載の装置。 3.該電源はDC電源であり、該電源の陽極は該毛管の径の小さい端部の緩衝液 中に連結され、該DC電源の陰極は該毛管の径の大きい端部の緩衝液中に連結さ れている請求の範囲第2項に記載の装置。 4.毛管の各端部にリザーバーがあり、該リザーバーは緩衝液を含み、電極は該 リザーバーに連結されている請求の範囲第3項に記載の装置。 5.該分離容器は一定の内径を有する先細形のチャンネルを含み外壁には導電性 表面を有し、該導電性表面はチャンネルの一端から他端に向かって厚さが変化し 、陽極は径の小さい端部の外壁に連結され、陰極は径の大きい端部の壁 に連結されている請求の範囲第1項に記載の装置。 6.電源はDC電源であり、径の小さい端部は径の大きい端部より高い温度を有 する請求の範囲第5項に記載の装置。 7.導電性表面は、先細形のチャンネルの外壁を完全に覆うものである請求の範 囲第5項に記載の装置。 8.検出システムは等電点電気泳動の経過を連続的に検出する吸収結像検出シス テムであり、分離容器が透明である請求の範囲第1、2または5項に記載の装置 。 9.容器の内壁が電気浸透による流れを排除する物質で被覆されている請求の範 囲第1、2または5項に記載の装置。 10.該装置はタンパク質を等電点電気泳動させるために用いられ、内壁がポリ (アクリルアミド)で被覆されている請求の範囲第7項に記載の装置。 11.該容器は緩衝液が容器の縦軸方向に沿って容器内を連続して流れ得るよう な流入口及び流出口を有し、収集装置が等電点電気泳動された部分の緩衝液を収 集できるように流出口に配置されている請求の範囲第1、2または5項に記載の 装置。 12.該容器は、容器がV形状の横断面を有するように相互に狭まっている二つ の側壁を有し、流入口及び流出口は、緩衝液が該横断面方向に連続して容器中に 及び容器から流れることができるように配置されている請求の範囲第1項に記載 の装置。 13.等電点電気泳動された緩衝液部分を収集する少なく とも1つの収集装置を流出口に有する請求の範囲第12項に記載の装置。 14.容器にかかる電圧が実質的に1kVである請求の範囲第1、2または5項 に記載の装置。 15.容器にかかる電圧が1cmの長さ当たり100ボルトから1cmの長さ当 たり1kVの範囲である請求の範囲第1、2または5項に記載の装置。 16.二つの端部を有する先細形の分離容器を用いた緩衝液中に含まれる両性電 解質の等電点電気泳動方法であって、該容器は電源からの一定電流を用いて容器 の内容物中に温度勾配を生じさせ得るような物性を有し、かつ電源及び結像検出 システムが等電点電気泳動の経過を検出できるように配置されており、該方法は 両性電解質を含む緩衝液で容器を満たす段階と、該容器内の該緩衝液に沿って温 度勾配を生じさせるために電源を連結する段階と、検出システムを用いて等電点 電気泳動の経過を検出する段階からなる、方法。 17.二つの端部を有する先細形の分離容器を用いた緩衝液中に含まれる生物学 的原料の両性電解質成分の分画方法であって、該容器は一つの端子が該容器の一 端に連結されもう一つの端子が該容器の他端に連結された電源により発生させた 一定電流を用いて容器の内容物中に温度勾配を生じさせ得るような物性を有し、 容器の各端部には端子用のリザーバーがあり、一方のリザーバーが陽極リザーバ ーで あり他方のリザーバーが陰極リザーバーであり、陽極リザーバーは複数個あり、 該方法は十分に低いpIを有する緩衝液の全成分が容器を通過して第一の陽極リ ザーバー中に通るまで電流を活性化する段階と、第一の陽極リザーバーを第二の 陽極リザーバーと交換し、第一のリザーバーで用いた電流より若干低い電流でシ ステムを活性化する段階と、これにより等電点電気泳動により容器の一端に配置 された十分に低いpIをもつ両性電解質の一部を負に荷電し第二の陽極コンテナ 中に移動させる段階と、第二の陽極コンテナを第三の陽極コンテナと交換し、等 電点電気泳動により容器の一端に配置された十分に低いpIをもつ両性電解質の 他の一部を第三の陽極コンテナ中に移動させるためにさらにより低い電流で前記 工程を繰り返す段階と、両性電解質成分の十分な分画が得られるまで継続して陽 極コンテナを用い継続して電流を減少させて前記工程を繰り返す段階からなる、 方法。 18.該容器は一端に先端部を有する円錐形の毛管であり、毛管の先端部が継続 して陽極コンテナ中に浸漬されている請求の範囲第17項に記載の方法。
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