JPH08505332A - 木製プッシャのための交換可能なハンドル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 この発明の主題は、木製プッシャ（４２）のための交換可能なハンドル（１０）である。掴み（１８）は、断面がＬ型であるベースプレート（１２）を有し、このベースプレート（１２）は、木製プッシャ（４２）に打込むための大くぎ（２４、３４）が設けられる長い脚部（１４）および短い脚部（１６）を有する。短い脚部（１６）に取付けられた大くぎ（２４）は、短い脚部（１６）から直角に突出し、かつ長い脚部（１４）と平行に延びる。長い脚部（１４）の自由端に設けられる大くぎ（３４）は、軸（３０）の周りを回転可能であるスイベルレバー（３２）に取付けられる。長い脚部（１４）から長い脚部の開口（３６）を通って突出する大くぎ（３４）は、作動レバー（３８）によって、短い脚部（１６）と実質的に平行な方向からそれに対して傾いている係合位置に回転され得る。

Description

【発明の詳細な説明】 木製プッシャのための交換可能なハンドル 説明 この発明は、ベースプレートに固定される掴みを備えた、木製プッシャのため の交換可能なハンドルに向けられており、ベースプレートは、断面がＬ型であり 、かつ長い脚部と、木製プッシャに打込むための大くぎが設けられる短い脚部と を有し、短い脚部に取付けられた大くぎは、短い脚部から直角に突出し、かつ長 い脚部に平行に延びる。 小さいワークピースを手動案内により木工切断機械で切断するときに、ワーク ピースを工作機械を通って案内し、かつワークピースを止めに対して押圧するか または工作機械から取出すために、木製プッシャが用いられる。これは、作業員 の手が工作機械にすぐ近接した所に入るのを防ぎ、したがって負傷を避ける。切 断機械、平削り盤、丸のこ、または帯のこなどの工作機械で作業するときに、木 製プッシャが定期的に工作機械の作業領域に入るので、それらは激しく摩耗し、 しばしば取換えられなければならない。様々な形の木製プッシャが、異なる作業 工程のために利用可能であり、かつ必要が生じれば木工作業員により用いられる 。比較的簡単な態様でその大くぎにより木製プッシャに取付けることができる、 上で述べた交換可能なハンドルは、木製プッシャの交換および簡単な取扱いのた めに用いられる。 上で述べた態様で構成される交換可能なハンドルにおい て、木製プッシャに係合する大くぎは、Ｌ型ベースプレートの短い脚部および長 い脚部に固く取付けられる。板ばねが、長い脚部の長手方向側から下に突出して いる側板（cheek）に、回転可能な態様で取付けられる。その自由端で、この板 ばねは、側板の穴を通って木製プッシャの狭い側に打込まれなければならない別 の大くぎを保持する。それらが９０°の固定した角度で配置されているために、 硬い大くぎは、木製プッシャに固定されるときに、またはそれから除去されると きに簡単に折れる危険があり、そのためにそれらは交換可能なものとして設計さ れる。板ばねに取付けられた大くぎは特に簡単に曲げられ、その結果それはもは や側板の穴で係合せず、穴の隣の側板と接触する。ベースプレートの長い脚部か ら突出している横の側板のために、工作機械の止めがワークピースの右側に配置 されるかまたは左側に配置されるかによって、２つの異なる交換可能なハンドル が利用可能でなければならない。最後に、板ばねを係合を外れた位置に引張る工 具が必要である。 この発明の目的は、あらゆる場合に木製プッシャの上の最適な位置にいかなる 種類の作業のためにも用いることができ、かつ工具を必要とせずにまたは労せず して手で少し調整するだけで所与の場合に必要とされる木製プッシャに固定する ことができる、汎用の木製プッシャのための交換可能なハンドルを提供すること である。 上で概略を述べた、一般的な型の交換可能なハンドルに おいて、この目的は、長い脚部の自由端に設けられる大くぎが、軸の周りを回転 可能であるスイベルレバーに固定されるという点で、この発明に従って、満たさ れる。 この発明に従う交換可能なハンドルがその長手方向側のいずれにも下に突出し ている側板を有していないので、それは、木製プッシャの右もしくは左側または 中央に固定することができる。スイベルレバーに固定された大くぎは、スイベル レバーが作動されると上から木製プッシャに打込まれ、そうしながら、短い脚部 に突出している大くぎを木製プッシャに打込み、そのためハンドルの木製プッシ ャへの非常に速いかつ安定した固定を達成する。すべての大くぎがそれらの縦軸 の方向だけに荷重をかけられ、その横方向に荷重をかけられないので、大くぎが 折れるかまたは曲がる危険がない。 スイベルレバーは、その自由端が好ましくはベースプレートの短い脚部に面す る作動レバーと、動かない（固定的な）態様で固定される。したがって、交換可 能なハンドルが保護シールドなどのすぐそばに移動されなければならない作業を 妨げるように作動レバーが突出するようなことはない。 この発明の他の特徴に従うと、長い脚部の開口を通って長い脚部から突出して いる大くぎは、作動レバーによって短い脚部と実質的に平行な方向からそれに対 し傾いている係合位置に回転され得る。 この発明のさらなる特徴および利点は、請求の範囲と、図面に示されている実 施例の次の説明とから明らかになるであろう。 図１は、長い脚部に設けられた大くぎが木製プッシャまで回転される前の交換 可能なハンドルの縦断面図を示す。 図２は、木製プッシャに固定された交換可能なハンドルを示している、図１に 対応する断面図である。 図３は、図１に示されている位置の交換可能なハンドルの斜視図を示す。 図４は、図２に従う位置の交換可能なハンドルを示す。 図５は、図１および図３に示されている位置の交換可能なハンドルの部分的な 断面図である。 図６は、図２に示されている位置の交換可能なハンドルの斜視図を示す。 図７は、交換可能なハンドルの別の実施例の斜視図を示す。 この発明に従う交換可能なハンドル１０の構造および用途は、図１および図２ から明らかになるであろう。断面がＬ型のベースプレート１２は、長い脚部１４ と、長い脚部１４の一方の端部から直角に下方に突出する短い脚部１６とを有す る。プラスチックから作られる掴み１８は、金属ベースプレート１２に取付けら れ、かつそれが手で心地よく掴まれ得るように形づくられる。掴み１８の２つの 端部は、Ｕ型ハンドル２０に変形し、その底部分２２はベース プレート１２にねじ止めされる。 ２つの大くぎ２４が、ベースプレート１２の短い脚部に取付けられる。これら の大くぎ２４は、短い脚部１６から直角に、長い脚部１４の自由端の方向に突出 し、かつ後者と平行に延びる。すべての大くぎ２４は、交換可能であるように、 六角スパナ２６によって短い脚部１６のねじ切り穴にねじ込まれ、かつ同時にハ ンドル２０をベースプレート１２に固定するように働く。 ２つの側壁２８は、長い脚部１４の自由端から上方に突出し、かつハンドル２ ０から切取られた凹み４０の内壁の間で係合する。スイベルレバー３２が固定さ れる軸３０は、互いに平行に延びている２つの側壁によって自由に回転可能であ るようにサポートされる。スイベルレバー３２は、軸３０から長い脚部１４の自 由端の方向に延び、かつその下側に２つの大くぎ３４を保持し、これらの２つの 大くぎ３４は、交換可能であるように大くぎ２４と同じ態様で構成されかつ固定 される。大くぎ３４は、ベースプレート１２から長い脚部１４の開口３６を通っ て下方に突出する。スイベルレバー３２は、軸３０の他方の側にあり、かつ図１ から図６に示されている例ではハンドル２０の凹み４０を通って短い脚部１４の 方向に突出する作動レバー３８と一体に接合される。 その代わりに、長い脚部１４の側壁３８がなくてもすむように、軸３０をサポ ートする目的のために、凹み４０を 規定するハンドル２０の側壁にブッシュを挿入することができる。 図７に示されている実施例では、スイベルレバー３２と作動レバー３８とは同 一である。なぜなら、それらが軸３０の同じ側にあるからである。この場合、凹 み４０はハンドル２０の前側から切取られる。作動レバー３８は、後者から、図 １から図６に示されているものと反対の方向に突出する。 交換可能なハンドル１０を木製プッシャ４２と接続するために、ベースプレー ト１２は、最初に、大くぎ３４が図１に示されている位置で木製プッシャ４２上 に平坦に置かれ、そこで、短い脚部１６の２つの大くぎ２４が木製プッシャ４２ の端側に打込まれる。このために工具は必要でない。 次に、手で作動レバー３８を上に引きながら、掴み１８の軸３０の上にある部 分に他方の手で圧力ｐを与える。こうして、スイベルレバー３２を図１に示され ている位置から図２に示されている位置にすることによって、２つの大くぎ３４ が木製プッシャ４２に打込まれ、そのため、短い脚部１６と２つの大くぎ２４と が木製プッシャ４２の端面に完全に引寄せられる。大くぎ３４が短い脚部１６に 対し傾いている係合位置に回転される、図２に示されている位置は、このように 達成される。この位置では、交換可能なハンドル１０が木製プッシャ４２上に確 実に固定され、そ のため所望の作業を実施することができる。 木製プッシャ４２が消耗したとき、または取換えなければならないときには、 交換可能なハンドル１０が取外されかつ新しい木製プッシャに固定される。この 目的のために、作動レバー３８が再び下に押され、そのため、木製プッシャ４２ が大くぎ２４から引離され、かつ回転可能な大くぎ３４が木製プッシャ４２から 上方に引上げられる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ベースプレートに固定された掴みを備えた、木製プッシャのための交換可能 なハンドルであって、前記ベースプレートは、断面がＬ型であり、かつ長い脚部 と、木製プッシャに打込むための大くぎが設けられる短い脚部とを有し、前記短 い脚部に取付けられた前記大くぎは、前記短い脚部から直角に突出し、かつ前記 長い脚部と平行に延び、ここで前記長い脚部（１４）の自由端に設けられる大く ぎ（３４）が、軸（３０）の周りを回転可能なスイベルレバー（３２）に取付け られることを特徴とする、交換可能なハンドル。 ２．前記スイベルレバー（３２）は、固定した態様で作動レバー（３８）と接続 されることを特徴とする、請求項１に記載の交換可能なハンドル。 ３．前記作動レバー（３８）の自由端は、前記短い脚部（１６）に面することを 特徴とする、請求項１または請求項２に記載の交換可能なハンドル。 ４．前記長い脚部（１４）から前記長い脚部の開口（３６）を通って突出してい る前記大くぎ（３４）は、前記作動レバー（３８）によって、前記短い脚部（１ ６）と実質的に平行な方向からそれに対して傾いている係合位置に回転され得る ことを特徴とする、先行の請求項の１つに記載の交換可能なハンドル。 ５．前記軸（３０）は、前記長い脚部（１４）から突出し ている２つの側壁（２８）に支持されることを特徴とする、先行の請求項の１つ に記載の交換可能なハンドル。 ６．前記掴み（１８）は、前記掴み（１８）と一体接合されるハンドル（２０） を介して前記ベースプレート（１２）と接続されることを特徴とする、先行の請 求項の１つに記載の交換可能なハンドル。