JPH0850529A - 情報機器 - Google Patents

情報機器

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JPH0850529A
JPH0850529A JP18457594A JP18457594A JPH0850529A JP H0850529 A JPH0850529 A JP H0850529A JP 18457594 A JP18457594 A JP 18457594A JP 18457594 A JP18457594 A JP 18457594A JP H0850529 A JPH0850529 A JP H0850529A
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pen
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Akio Kitano
晃生 北野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変換する必要のあるストロークデータの数を
減らすだけでなく、誤認識を引き起こし易い雑な続け字
や略字を変換の対象外にすることにより、変換効率の向
上ひいては変換に要する時間を短縮させる。 【構成】 パソコン,ワープロ等の情報機器において、
ストロークデータに含まれる座標位置と時間の情報から
求められる速度の情報を、あらかじめ実メモリー17の
設定情報記憶部17bにデータとして記憶しておき、新
たに入力されたストロークデータについても同様にして
速度の情報を獲得し、スピード比較部17dにおいてそ
れぞれの速度を比較することにより、あらかじめ設定情
報記憶部17bに記憶されたデータよりも速いスピード
で入力されたストロークデータについては、ストローク
データのまま表示し、あらかじめ設定情報記憶部17b
に記憶されたデータよりも遅いスピードか、もしくは同
等のスピードで入力されたストロークデータについて
は、変換処理部17fを用いてキャラクタ情報を検索
し、文字キャラクタとして表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ペン入力環境の中で、
特に手書きの軌跡を小型情報機器のデータとして取り込
む、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ、電子
手帳、携帯端末機器などの情報機器に関するものであ
る。
【0002】上記のような情報機器において、キーボー
ド(液晶タブレットにキーボードが現れるものも含め
て)方式だけでは、慣れていない操作者はついていけな
いことがある。手書き入力も併用することで機器の利用
者が増える。小型情報機器は、素早くデータ入力ができ
ることが必要である。すなわち、入ってくる情報に入力
が追随する必要があり、手書き入力は、とにかく情報を
素早く取り込むには有利である。また、図形などアナロ
グデータをも情報として利用できる。
【0003】
【従来の技術】本発明の情報機器を、ここではパーソナ
ルコンピュータを例にとって説明する。パーソナルコン
ピュータは、図24に示すように、キーボードからの入
力を制御するキーボード制御部1と、ペンからの入力を
制御する制御部2と、タブレット上でのペンの動作を解
析するタブレット制御部3と、タブレット上でのペンの
押圧を検出する圧力検出部4と、使用するアプリケーシ
ョンプログラムやドライバが格納されているディスク装
置に対するアクセス制御を行うディスク制御部5と、表
示装置に対して各種データや必要なウィンドウ等を表示
する表示制御部6と、キーボードあるいはペンにより入
力された各種データ、指令およびディスク装置から読み
出されたデータ等を記憶する実メモリー7と、時間の経
過を検出するクロック等の計時手段8と、キーボード制
御部1、ペン制御部2、タブレット制御部3、ディスク
制御部5、表示制御部6および実メモリー7を制御する
中央処理装置(CPU)9とを備えている。
【0004】上記実メモリー7には、アプリケーション
プログラムを実行するためのプログラム実行部7a、入
力されたデータを文字キャラクタに変換するための変換
処理部7fが含まれる。また、LCD一体型ディジタイ
ザー方式のようなタブレットの場合は、タブレット制御
部3やタブレットの機能は、表示制御部6や表示装置に
含まれる。ここで、ペンをタブレットや表示装置の表面
上で動かすと、ペンの動きに対応した軌跡が図1に示す
ようなストロークデータ(タブレットに手書きした軌跡
のデータ)として表示装置に表示される。ここで、ペン
をタブレットや表示装置の表面上で動かすと、ペンの動
きに対応した軌跡が図1に示すようなストロークデータ
31として、表示装置に表示される。この時、ディスク
装置に認識モジュールが含まれていて、中央処理装置9
がそのモジュールを実行するようであれば、ペンによっ
て入力されたストロークデータに対する認識を行い、必
要に応じて、変換処理部が文字キャラクタを参照するこ
とにより、図2に示すように手書きのストロークデータ
32を文字キャラクタに変換する。
【0005】また、パーソナルコンピューターだけでな
く、ワードプロセッサ、電子手帳、携帯端末機器等の情
報機器においても同様に、所定のペンを利用して、所定
の場所でペンを動作させることにより、ペンの動きに対
応した軌跡のデータ(ストロークデータ)を、所定の画
面に表示することができる。処理モードを設定するスイ
ッチやペンに付加されたスイッチにより、入力された情
報を処理する方法としては、特開昭58ー221475
号公報、特開昭58ー221476号公報に提案されて
おり、またペン入力の際の圧力を検出する方法として
は、ペンのペン先部分のへこみを検出したり、特開平5
ー127810号公報に提案されていているように、タ
ブレットから出力される圧力信号を圧力検出部において
検出する方法等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】請求項1に対応する課
題,目的として、従来の技術では、ペンを用いて入力さ
れたストロークデータをテキストとみなし、変換を行う
場合に、鉛筆を用いて紙にテキストを書き込むことに比
べると、変換を行うのに時間が掛かるという問題があっ
た。特に、使用者が速くペンを動かした場合には、必然
的に入力されたストロークデータも崩れた形になり、変
換を行うときに誤認識を引き起こし、ペンを用いての入
力に余計な時間がかかった。本発明では、変換する必要
のあるストロークデータの数を減らすだけでなく、誤認
識を引き起こし易い雑な続け文字や略字を対象外とする
ことにより、変換効率の向上ひいては変換に要する時間
を短縮させることを目的とする。
【0007】請求項2に対応する課題,目的として、従
来の技術では、入力用のペン側に各書体に対応したペン
先を用意させたり、書体切替えのスイッチを付加させた
り、ウィンドウ内で線の太さを選択するなどして、文字
の書体や、ポイント(大きさ)、インクの太さなどを選
んでいたが、ペンを用いての入力動作とは異なる動作の
ため、書体やポイント、インクの太さを変える回数が多
くなるほど余分な操作が増えるため、快適なペン入力環
境の妨げになっていた。本発明では、文字入力動作とは
異なる動作を排除し、快適なペン入力環境を提供するこ
とを目的とする。
【0008】請求項3に対応する目的として、本発明で
は、任意のストロークデータに対する管理を容易にする
ことを目的とする。請求項4に対応する課題,目的とし
て、従来の技術では、ペンで入力したストロークデータ
を保存しておき、後から、保存されているストロークデ
ータを呼び出して、呼び出したストロークデータに対し
てアンダーラインを引くことができないという課題があ
った。本発明では、ストロークデータに含まれる情報を
利用して、以前に入力、保存されていて、今呼び出した
ストロークデータに対する編集を容易に行うことを目的
とする。
【0009】請求項5に対応する課題,目的として、従
来、特に、ある専門分野についての記述がなされるとき
に、英語の頭文字からなる略語が多く表記されている
と、その専門分野以外の人にとっては非常に読みにくい
ものになってしまうことがある。逆にその略字に対する
詳細な説明を付加すると、その他の情報を記述するスペ
ースが少なくなるという課題があった。本発明では、一
見情報量が少ないように見えるストロークデータに対し
ても、多くの情報を付加させることができることを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の手段として、
あらかじめペンの使用者に対して普通の速度でのペン入
力を促し、そのときのストロークデータに含まれる座標
位置情報と時間情報から速度を算出し、設定情報記憶部
にその速度を記憶しておく。今回、新たにストロークデ
ータが入力された時も、ストロークデータに含まれる座
標位置情報と時間情報から速度を算出し、あらかじめ設
定情報記憶部に記憶されている速度との比較を行う。
【0011】請求項2の手段として、あらかじめペンの
使用者に対して普通の圧力でのペンの入力を促し、その
ときのストロークデータに含まれる圧力情報を、設定情
報記憶部に記憶しておく。今回、新たにストロークデー
タが入力された時も、ストロークデータに含まれる圧力
情報を検知し、あらかじめ設定情報記憶部に記憶されて
いる圧力との比較を行う。
【0012】請求項3の手段として、あらかじめペンの
使用者に対して普通の状態(速度や圧力)での入力を促
し、そのときのストロークデータに含まれる座標位置情
報と時間情報から算出される速度情報や、圧力情報等を
設定情報記憶部に記憶しておく。今回、新たにストロー
クデータが入力された時も、速度や圧力等を検知し、あ
らかじめ設定情報記憶部に記憶されている速度や圧力と
の比較を行う。
【0013】請求項4の手段として、請求項3によりあ
らかじめ設定情報記憶部に記憶されている情報とは、異
なる情報をもっていると特徴付けがされているストロー
クデータ(キーワード)に対して、どのような処理を施
すかを前以て決めておく。今回、ストロークデータを読
み取ったときに、キーワードに対して、設定されている
処理を施す。
【0014】請求項5の手段として、請求項3により、
あらかじめ設定情報記憶部に記憶されている情報とは、
異なる情報をもっていると特徴付けがされているストロ
ークデータ(キーワード)に対して、別のストロークデ
ータをリンクさせておく。今回、ストロークデータを読
み取り、あるストロークデータを指定し、そのストロー
クデータがキーワードになっていれば、リンクされてい
る内容を表示する。
【0015】
【作用】請求項1の作用として、設定情報記憶部に記憶
されている速度と、今回入力されたストロークデータの
速度の比較を行い、あらかじめ設定情報記憶部に記憶さ
れている速度よりも速いスピードで入力されたストロー
クデータに関しては、メモ書きや殴り書きのようなもの
ではり、入力した人間だけが理解できればよいものであ
るという判断基準により、入力された手書きのストロー
クデータを変換する必要がないので、ストロークデータ
をそのまま表示する。設定情報記憶部に記憶されている
速度と同等、もしくは遅いスピードで入力されたスピー
ドに関しては、ゆっくりと丁寧に入力されたものであ
り、入力した人間以外の人にも読み取ることができる必
要があるという判断基準により、入力されたストローク
データを文字キャラクタに変換する。
【0016】請求項2の作用として、設定情報記憶部に
記憶されているペン入力圧力と、今回入力されたストロ
ークデータの圧力の比較を行い、あらかじめ設定情報記
憶部に記憶されている圧力よりも強い圧力で入力された
ストロークデータに関しては、大切な部分については力
を入れてペン入力を行うという判断基準により、ポイン
ト(大きさ)や書体を変える、インクの太さを太くする
等、前以て設定された内容に従い、ストロークデータを
表示する。
【0017】請求項3の作用として、設定情報記憶部に
記憶されている情報と比較を行い、あらかじめ設定情報
記憶部に記憶されている情報と異なった特徴をもってい
るストロークデータが存在しないか調べる。
【0018】そのようなストロークデータに関しては、
該当する特徴を付加することにより、キーワードと見な
し、後からそのキーワードに対して処理が施せるように
保存、管理する。
【0019】請求項4の作用として、請求項3によりキ
ーワードとして管理されているストロークデータに対し
て前以って設定されている処理を施す。例えば、あらか
じめ設定情報記憶部に記憶されている圧力よりも、強い
圧力で入力されたストロークデータには、アンダーライ
ンを付加し、設定情報記憶部に記憶されている速度より
も、速いスピードで入力されたストロークデータには、
センタリングをする等としておくことにより、以前に入
力されたストロークデータに対しても、アンダーライン
を引いたり、センタリングをする等の編集作業が容易に
行える。
【0020】請求項5の作用として、請求項3により、
キーワードとして管理されているストロークデータに対
して必要に応じて別のストロークデータをリンクしてお
く。例えば、あらかじめ設定情報記憶部に記憶されてい
る圧力よりも強い圧力で、略語を入力し、それに略語の
正式名称と意味をリンクさせておく。その後、そのスト
ロークデータが呼び出された時には、リンクしているス
トロークデータは表示されていないが、そのキーワード
がタップされた時というように、必要なタイミングで、
リンクしているストロークデータを表示する等、定めら
れた処理を実行する。
【0021】
【実施例】本発明の情報機器において、ストロークデー
タに含まれる各種情報を利用することにより、快適なペ
ン入力環境を提供する手段についての実施例を図面と共
に説明する。
【0022】図3は、パーソナルコンピュータを使用し
た場合の、本発明の情報機器によるシステムの一実施例
を示すブロック図であり、キーボード制御部11は、キ
ーボードからの入力を制御する。ペン制御部12は、ペ
ンの制御を行う。タブレット制御部13は、タブレット
上でのペンの動作を解析し、タブレットからのデータ、
指令などを入力制御している。圧力検出部14は、タブ
レット上でのペンの押圧を検出する。ディスク制御部1
5は、ディスク装置に対するアクセス制御を行う。表示
制御部16は、ディスプレイ等の表示装置に対して、入
力文字等の各種データや必要に応じたウィンドウ等を表
示する。実メモリー17は、キーボードあるいはペンに
より入力された各種データ、指令およびディスク装置か
ら読み出されたデータ等を記憶する。
【0023】クロック等の計時手段18は、時間の経過
を検出する。中央処理装置(CPU)19は、キーボー
ド制御部11,ペン制御部12,タブレット制御部1
3,ディスク制御部15,表示制御部16,計時手段1
8および実メモリー17を制御する。実メモリー17に
は、アプリケーションプログラムを実行するためのプロ
グラム実行部17a,入力されたデータを文字キャラク
タに変換するための変換処理部17f,情報の比較に利
用する基準のデータを記憶したり変換すべき内容を記憶
する設定情報記憶部17b,或る条件に該当するストロ
ークデータやリンク情報を記憶するデータ記憶部17
c,ペンの入力速度を比較するスピード比較部17d,
ペンの入力圧力を比較する圧力比較部17e等が含まれ
る。
【0024】また、LCD一体型ディジタイザ方式のよ
うなタブレットの場合は、タブレット制御部13やタブ
レットやタブレットの機能は、表示制御部16や表示装
置に含まれる。次に図4は、代表的なメモリマップを示
している。本発明において関連するプログラムが使用す
る領域と、各種設定情報やデータを保存するワークエリ
アとして標準RAM領域の一部を使用する。
【0025】次に、本装置の実施例について記述し、そ
のフローチャートを示す。 (実施例1)まず、図5に示すように、ペンの使用者に
通常の速さでのペン入力を促すためのウィンドウ33を
表示する。例えば、ウィンドウ内に点A、点Bを表示
し、点Aから点Bに向かって、通常、文字を入力した
り、線を引いたりするスピードで入力をさせる。次に、
入力されたストロークデータの速度を計算し、比較基準
のデータとして、設定情報記憶部に保存する。
【0026】ペンダウン(ペンがタブレットに接触した
とき)からペンアップ(ペンがタブレットから離れたと
き)まで、ストロークデータには、図6に示すように、
タブレットの左上を原点にし、原点から右方向をX軸の
正の向き、及び下方向をY軸の正の向きとした時の、ス
トロークデータの位置情報(X、Y)34だけでなく、
ペンがそれぞれの位置でどれくらいの圧力でタブレット
に接触していたかというストロークデータの圧力情報3
5、ペンダウンとペンアップがなされたときの、ストロ
ークデータの時間情報36等が含まれている。このペン
ダウンからペンアップの間における、位置情報の変化分
と時間情報の変化分を検出することにより、ストローク
データの速度を求めることができる。このストロークデ
ータの速度を求めるフローチャートを図7に示す。
【0027】図7において、ステップS1ではペンのタ
ブレットとの接触(ペンダウン)をチェックする。ペン
ダウンが検出されるまでは、ステップS1を繰り返す。
ペンダウンが検出されたステップS2では、そのときの
ストロークデータの時間情報36を獲得し、これを開始
時間t1として記憶する。ステップS3においては、ペ
ンのトータルの移動距離を表すrと直前の点からのペン
の移動距離を表すΔrを初期化するために、それぞれに
0を代入する。ステップS4においては、ペンのトータ
ルの移動距離rに直前の点からの移動距離Δrを加える
ことにより、トータルの移動距離rを更新する。
【0028】ステップS5においては、ペンがタブレッ
トから離れた(ペンアップ)かどうかチェックし、ペン
アップを検出したらステップS7へ、そうでなければス
テップS6へ進む。ステップS6においては、直前の点
からのX方向の位置情報変化分ΔxとY方向の位置情報
変化分Δyを検出することにより、直前の点からの移動
距離Δrを求める。この後は、次の位置を獲得するため
に再びステップS4に戻る。
【0029】ペンアップが検出されたステップS7で
は、そのときのストロークデータの時間情報36を獲得
し、これを終了時間t2としてステップS8に進む。ス
テップS8においては、ペンダウンからペンアップまで
のトータルの移動距離rをペンダウンからペンアップま
でに要した時間(t2−t1)で割ることにより、その
ストロークに対する速度を求める。
【0030】次に、新たに入力されたストロークデータ
の変換をどのタイミングで行うか決定する。すなわち、
入力されたそのときにストロークデータの変換を行うの
か、すべての入力を終了し、後からそのストロークデー
タを呼び出して変換を行うのかどうかをペンの使用者に
決定させる。
【0031】もし入力されたそのときにストロークデー
タを変換するのであれば、入力されたストロークデータ
の速度を計算し、あらかじめ設定情報記憶部に記憶され
た速度との比較を行う。入力したストロークデータが文
字などの場合、複数のペンダウン、ペンアップが存在す
るので、それぞれのストローク(ペンダウンからペンア
ップまで)ごとに速度を求め、それを平均したものを、
文字を入力したときの速度とする。この様子を図8に示
すが、文字入力の終了は、一定時間入力が行われない
等、既存の技術に従う。
【0032】図8において、ステップS1ではストロー
クの総数Cとストローク毎の速度の合計Vを初期化する
ために、それぞれに0を代入する。ステップS2ではペ
ンのタブレットとの接触(ペンダウン)をチェックす
る。ペンダウンが検出されるまでは、ステップS2を繰
り返す。ペンダウンが検出されたステップS3では、そ
のときのストロークデータの時間情報36を獲得し、こ
れを開始時間t1として記憶する。
【0033】ステップS4においては、ペンのあるスト
ロークにおけるトータルの移動距離を表すrと、あるス
トロークにおける直前の点からのペンの移動距離を表す
Δrを初期化するために、それぞれに0を代入する。ス
テップS5においては、ペンのあるストロークにおける
トータルの移動距離rに直前の点からの移動距離Δrを
加えることにより、あるストロークにおけるトータルの
移動距離rを更新する。
【0034】ステップS6においては、ペンがタブレッ
トから離れた(ペンアップ)かどうかチェックし、ペン
アップを検出したらステップS8へ、そうでなければス
テップS7へ進む。ステップS7においては、直前の点
からのX方向の位置情報変化分ΔxとY方向の位置情報
変化分Δyを検出することにより、直前の点からの移動
距離Δrを求める。この後は、再びステップS5に戻
る。
【0035】ペンアップが検出されたステップS8で
は、そのときのストロークデータの時間情報36を獲得
し、これを終了時間t2としてステップS9に進む。ス
テップS9においては、ペンダウンからペンアップまで
のトータルの移動距離rをペンダウンからペンアップま
でに要した時間(t2−t1)で割ることにより、その
ストロークに対する速度V1を求める。
【0036】ステップS10においては、ストロークの
数を数えるために、ストロークの総数Cに1を加えて、
ストロークの総数Cを更新する。ステップS11におい
ては、ストローク毎の速度の合計VにステップS9で求
められた速度V1を加えることにより、ストローク毎の
速度の合計Vを更新する。
【0037】ステップS12においては、文字入力が終
了したかどうかを検出し、文字入力終了が検出されれば
ステップS13へ進み、そうでなければステップS2以
降を繰り返す。ステップS13においては、ストローク
毎の速度の合計Vをストロークの総数Cで割ることによ
り、複数のストロークから構成される文字に対する、平
均の入力速度を求める。
【0038】図9に示すように、スピード比較部17d
において比較した結果、設定情報記憶部17bに記憶さ
れている速度よりもスピードが速いストロークデータ3
7であれば、ストロークデータをそのまま表示し、そう
でなければ、入力された手書きのストロークデータを変
換処理部17fを通して、文字キャラクタに変換してか
ら表示する。その後、引き続いてストロークデータが入
力されていれば、再び設定情報記憶部17bに記憶され
ている速度との比較を行い、入力されるストロークデー
タがなければ、終了する。一方、後からまとめて変換を
行なうとした場合は、入力された時点でストロークデー
タの速度を計算し、あらかじめ設定情報記憶部17bに
記憶されている速度と比較する。比較した結果、設定情
報記憶部17bに記憶されている速度よりもスピードが
速いストロークデータである場合のみ、入力されたスト
ロークデータに速いという特徴を付け、入力されたスト
ロークデータをそのまま表示する。
【0039】ストロークデータが表示されたら、次に入
力されているストロークデータが存在するかを調べ、ス
トロークデータが入力されなくなるまで、設定情報記憶
部17bに記憶されている速度と新たに入力されたスト
ロークデータの速度を比較し、表示する。上記の手順を
図10(a)のフローチャートに示す。図10(a)に
おいては、ステップS1でどのタイミングで変換を行う
かを決定し、今、変換を行うのであればステップS2に
進み、そうでなければステップS6へ進む。ステップS
2においては、設定情報記憶部に記憶されている速度よ
りも速いかどうかのチェックを行い、速ければステップ
S3でストロークデータをそのまま表示した後ステップ
S5に進み、そうでなければステップS4でストローク
データを変換して表示した後ステップS5に進む。ステ
ップS5においては、データが入力されているかをチェ
ックし、入力されているデータがあればステップS2に
戻り、そうでなければ終了する。
【0040】一方、あとからまとめて変換を行うものと
してステップS6に進んできたものについても、ステッ
プS2と同様、設定情報記憶部に記憶されている速度よ
りも速いかどうかのチェックを行い、速ければステップ
S7で速いという特徴を付けた後、ステップS8に進
み、そうでないものについては、そのままステップS8
に進んで、ストロークデータをそのまま表示し、ステッ
プS9に進む。ステップS9においては、ステップS5
と同様に、データが入力されているかをチェックし、入
力されているデータがあればステップS6に戻り、そう
でなければ終了する。
【0041】後からまとめて変換を行うとされたストロ
ークデータについては、ストロークデータ変換のプログ
ラムがプログラム実行部17aで実行されるのを待つ。
【0042】プログラムが実行されたら、それぞれのス
トロークデータに、設定情報記憶部17bに記憶されて
いる速度よりも速いという特徴が付けられているかを調
べ、そのような特徴の付いているストロークデータ38
はそのまま表示し、そのような特徴の付いていないスト
ロークデータ39は、変換処理部17fを用いて文字キ
ャラクタに変換して表示する。この様子を図11に示
し、上記の手順を図10(b)のフローチャートに示
す。
【0043】図10(b)においては、ステップS1で
ストロークデータを変換するプログラムを実行して、ス
テップS2に進む。ステップS2においては、図10
(a)のステップS7を通ることにより、速いという特
徴が付けられているかどうかをチェックし、速いという
特徴が付けられていたら、ステップS3でそのまま表示
した後終了し、そうでなければステップS4で変換を行
って表示した後、終了する。
【0044】(実施例2)まず、図5に示すように、ペ
ンの使用者に通常の強さでのペン入力を促すウィンドウ
33を表示する。例えば、ウィンドウ内に点A、点Bを
表示し、点Aから点Bに向かって、通常、文字を入力し
たり、線を引いたりする圧力で入力をさせる。次に、入
力されたストロークデータから圧力の情報を読み取り、
比較基準のデータとして設定情報記憶部17bに保存す
る。図6に示すように、ペンダウンからペンアップまで
のストロークデータには、それぞれの点における圧力の
情報が含まれているので、この情報を利用して、ペンの
入力圧力を求めることができる。このストロークデータ
の圧力を求めるフローチャートを図12に示す。
【0045】図12において、ステップS1ではペンの
タブレットとの接触(ペンダウン)をチェックする。ペ
ンダウンが検出されるまでは、ステップS1を繰り返
す。ペンダウンが検出されたステップS2及びステップ
S3では、検出した圧力情報の総数Cと検出した圧力の
合計Pを初期化するために、それぞれに0を代入しステ
ップS4に進む。ステップS4においては、ストローク
データの圧力情報35を獲得し、これをP1として保存
し、ステップS5に進む。ステップS5においては、圧
力の合計Pに今獲得したP1を加えることにより、圧力
の合計Pを更新し、ステップS6に進む。
【0046】ステップS6においては、ペンがタブレッ
トから離れた(ペンアップ)かどうかチェックし、ペン
アップを検出したらステップS8へ、そうでなければス
テップS7へ進む。ステップS7においては、検出した
圧力情報の総数Cに1を加えることにより、検出した圧
力情報の総数Cを更新し、次の点の圧力情報を獲得する
ためにステップS4に戻る。ペンアップが検出されたス
テップS8では、検出した圧力の合計Pを圧力情報の総
数Cで割ることにより、複数の座標からなるストローク
の平均圧力を求め、終了する。
【0047】次に、設定情報記憶部17bに記憶されて
いる圧力より強い圧力で入力されたストロークデータに
対して、どのような処理を施すかを選択する図13に示
す、ウィンドウ40を表示し、ペンの使用者に決定させ
る。つまり、設定情報記憶部17bに記憶されている圧
力よりも強い力で入力されたストロークデータをどれく
らいの大きさの文字で表示するか、どんな書体で表示す
るか、どれくらいの太さの線で表示するかを決定させ
る。設定された内容については、データ記憶部17cに
記憶しておく。
【0048】次に、どのタイミングで新たに入力された
ストロークデータの変換を行うか決定する。すなわち、
ストロークデータが入力されたそのときに変換を行うの
か、ストロークデータをすべて入力し、後からそのスト
ロークデータを呼び出して変換を行うのかどうかをペン
の使用者に決定させる。もし入力されたそのときにスト
ロークデータを変換するのであれば、入力されたストロ
ークデータの圧力を計算し、あらかじめ設定情報記憶部
17bに記憶されている圧力との比較を行う。
【0049】入力したストロークデータが文字などの場
合、複数のペンダウン、ペンアップが存在するので、実
施例1と同様に、それぞれのストロークごとに圧力を求
め、それを平均したものを、文字を入力したときの圧力
とする。圧力比較部17eにおいて比較した結果、設定
情報記憶部17bに記憶されている圧力よりも圧力が強
いストロークデータであれば、データ記憶部17cに記
憶してある処理を施して表示を行い、そうでなければ、
入力された手書きのストロークデータをそのまま表示す
る。図14に示すように、設定情報記憶部17bに記憶
されている圧力よりも強い圧力で入力されたストローク
データ41に対して、ポイントを大きくして表示する場
合の例である。
【0050】その後、引き続いてストロークデータが入
力されていれば、再び設定情報記憶部17bに記憶され
ている圧力との比較を行い、入力されるストロークデー
タがなければ、終了する。一方、後からまとめて変換を
行うとした場合は、入力された時点でストロークデータ
の圧力を計算し、圧力比較部17eにおいて、あらかじ
め設定情報記憶部17bに記憶されている圧力と比較す
る。
【0051】比較した結果、設定情報記憶部17bに記
憶されている圧力よりも圧力が強いストロークデータで
ある場合のみ、入力されたストロークデータに強いとい
う特徴を付け、入力されたストロークデータをそのまま
表示する。ストロークデータが表示されたら、次に入力
されているストロークデータが存在するかを調べ、スト
ロークデータが入力されなくなるまで、設定情報記憶部
17bに記憶されている圧力と、新たに入力されたスト
ロークデータの圧力を比較し、表示する。上記の手順を
図15(a)のフローチャートに示す。
【0052】図15(a)においては、ステップS1で
どのタイミングで変換を行うかを決定し、今、変換を行
うのであればステップS2に進み、そうでなければ、ス
テップS6へ進む。ステップS2においては、設定情報
記憶部17bに記憶されている圧力よりも強いかどうか
のチェックを行い、強ければステップS3でストローク
データにあらかじめ設定しておいた処理を施して表示し
た後ステップS5に進み、そうでなければ、S4でスト
ロークデータをそのまま表示した後ステップS5に進
む。
【0053】ステップS5においては、データが入力さ
れているかをチェックし、入力されているデータがあれ
ばステップS2に戻り、そうでなければ終了する。一
方、あとからまとめて処理を行うものとしてステップS
6に進んできたものについても、ステップS2と同様、
設定情報記憶部に記憶されている圧力よりも強いかどう
かのチェックを行い、強ければステップS7で強いとい
う特徴を付けた後、ステップS8に進み、そうでないも
のについては、そのままステップS8に進んで、ストロ
ークデータをそのまま表示し、ステップS9に進む。ス
テップS9においては、ステップS5と同様に、データ
が入力されているかをチェックし、入力されているデー
タがあればステップS6に戻り、そうでなければ終了す
る。
【0054】後からまとめて変換を行うとされたストロ
ークデータについては、ストロークデータ変換のプログ
ラムが実行されるのを待つ。プログラムが実行された
ら、それぞれのストロークデータに、設定情報記憶部1
7bに記憶されている圧力よりも圧力が強いという特徴
が付けられているかを調べ、そのような特徴の付いてい
るストロークデータは、データ記憶部17cに記憶され
ている処理を施して表示し、そのような特徴の付いてい
ないストロークデータは、そのまま表示する。図16に
示すように、設定情報記憶部17bに記憶されている圧
力よりも強い圧力で入力されたストロークデータ42に
対し、インクの線を太く表示するような処理がデータ記
憶部17eに記憶されている場合を例にして、上記の手
順を図15(b)のフローチャートに示す。
【0055】図15(b)においては、ステップS1で
ストロークデータを変換するプログラムを実行して、ス
テップS2に進む。ステップS2においては、図15
(a)のステップS7を通ることにより、強いという特
徴が付けられているかどうかをチェックし、強いという
特徴が付けられていたら、ステップS3で設定されてい
る処理を施して表示した後終了し、そうでなければステ
ップS4でそのまま表示した後、終了する。
【0056】(実施例3)まず、図5に示すように、ペ
ンの使用者に通常の状態でのペン入力を促すウィンドウ
33を表示する。後は、実施例1や実施例2に示したの
と同様に、通常、文字を入力したり、線を引いたりする
速度や圧力で入力を行い、入力されたストロークデータ
に含まれる各種情報(ペン入力の速度、圧力等の座標情
報に付加されている情報)から、ペン入力の速度、圧力
等を計算し、比較基準のデータとして設定情報記憶部1
7bに保存する。
【0057】ペン入力速度の計算やペン入力圧力の計算
は、図5、図12のフローチャートに従う。次に、入力
されたストロークデータの個々の速度、圧力について、
設定情報記憶部17bに記憶されているデータと異なる
ところがないか調べる。新たに入力したストロークデー
タの方が入力速度が速い、入力圧力が強い等の異なる部
分がある場合には、それぞれに対応した特徴付けを行
う。
【0058】次に、引き続いてストロークデータが入力
されているかを調べ、ストロークデータが入力されてい
る場合は、再び設定情報記憶部17bに記憶されている
データとの比較を行い、入力されるストロークデータが
なければ終了する。上記の手順を図17のフローチャー
トに示す。
【0059】図17においては、ステップS1で、入力
されたストロークデータの各種情報について、設定情報
記憶部17bに記憶されているデータと異なるところが
ないかをチェックし、異なる部分があればステップS2
へ進み、そうでなければ、ステップS3を通ってステッ
プS4に進む。ステップS2においては、設定情報記憶
部17bに記憶されているデータと異なるものに対応す
る特徴をストロークデータに付けた後、ステップS4に
進む。ステップS4においては、データが入力されてい
るかをチェックし、入力されているデータがあればステ
ップS1へ戻り、そうでなければ終了する。
【0060】(実施例4)あらかじめ、設定情報記憶部
17bに記憶されているデータとは異なる部分があると
いう特徴付けがされているストロークデータとそのスト
ロークデータに対してどのような処理を施すのかを設定
する図18に示すウィンドウ43により、ある特徴の付
けられたストロークデータに対してどのような処理を施
す必要があるのかを設定しておく。
【0061】例えば、設定情報記憶部17bに記憶され
ている圧力に比べて強い圧力で入力されたストロークデ
ータに対しては、アンダーラインを付加するように設定
して、その情報をデータ記憶部17cに記憶する。この
時、文字のポイントを大きくしたり、書体を変えるよう
な選択をすると、具体的にどれくらいのポイント数にす
るか、どんな書体にするかなどを選択できるようにして
おく。ゴシック体、明朝体、イタリック体等を設定した
場合は、変換処理部17fを用いて、文字キャラクタを
参照する。この様子を図18に示す。
【0062】次に、既に入力されているストロークデー
タを取り込み、取り込んだストロークデータの中に、設
定情報記憶部17bに記憶されているデータと比較し
て、何らかの特徴付けがされているストロークデータが
あるか調べる。特徴付けがされているストロークデータ
が存在すれば、そのストロークデータに対して施すべき
処理がデータ記憶部17cに記憶されているか調べ、記
憶されている処理があれば該当する処理を行う。
【0063】データ記憶部17cに記憶されている必要
な処理を行った後や、特徴付けがされているストローク
データがなかったり、特徴付けがされているストローク
データに対する処理がデータ記憶部17cに記憶されて
いない場合は、次のストロークデータが存在するかを調
べ、ストロークデータが存在しなくなるまで繰り返す。
前以て、設定情報記憶部17bに記憶されている圧力よ
りも強い圧力で入力された図19に示すストロークデー
タ44に対して、アンダーラインを付加するような処理
内容がデータ記憶部17cに記憶されている場合に、い
くつかの特徴付けがされたストロークデータを取り込ん
できたときの様子を図19に示す。上記の手順を図20
のフローチャートに示す。
【0064】図20において、ステップS1で既に入力
されているストロークデータを取り込む。ステップS2
においては、取り込んだストロークデータが、図17の
ステップS2により、特徴付けをされているかチェック
し、特徴付けがされていればステップS3に進み、そう
でなければステップS5に進む。ステップS3において
は、図18により、現在の特徴に対して施すべき処理が
設定されているかチェックし、施すべき処理が設定され
ていればステップS4でその処理を施した後ステップS
5に進み、そうでなければそのままステップS5に進
む。ステップS5においては、次のデータがあるかをチ
ェックし、次のデータがあればステップS2へ戻り、そ
うでなければ終了する。
【0065】上記図19において設定情報記憶部17b
に記憶されている速度よりも速いスピードで入力された
ストロークデータ45に対しては、施すべき処理内容が
データ記憶部17cに記憶されていないため、そのスト
ロークデータに対しては、特別な処理を施さず、そのま
ま表示している。
【0066】(実施例5)まず、ある特徴をもっている
ストロークデータに対して、別のストロークデータをリ
ンクさせる場合には、以下のような手順で行う。最初
に、ペンによるストロークデータの入力を行い、設定情
報記憶部17bに記憶されているデータとは異なるとい
う特徴をもっているストロークデータを入力するまで、
ストロークデータの入力を繰り返す。
【0067】図21に示すように、特徴付けがされたス
トロークデータ46を入力した場合、そのストロークデ
ータに別のストロークデータをリンクさせるかどうかを
決める。特徴付けがされたストロークデータに別のスト
ロークデータをリンクさせない場合はペン入力を繰り返
して行い、リンクさせる場合はリンクさせる情報を入力
するためのウィンドウ47を表示する。この様子を図2
1に示す。
【0068】ペンの使用者により、ウィンドウ47に入
力されたリンクの情報については、通常ストロークデー
タを表示する際には、見えないようにしておき、データ
記憶部17cに保存しておく。ストロークデータの入力
を終了するまで、上記の操作を繰り返す。上記の手順を
図22(a)のフローチャートに示す。
【0069】図22(a)において、ステップS1で設
定情報記憶部17bに記憶されているデータとは異なる
特徴をもつストロークデータを入力し、ステップS2に
進む。ステップS2においては、特徴を付けたストロー
クデータに別のストロークデータをリンクさせるかどう
かを決め、別のストロークデータをリンクさせるのであ
ればステップS3に進み、そうでなければステップS1
へ戻る。ステップS3においては、リンクさせる情報を
入力し、ステップS4に進んでこの情報を通常は見えな
いようにした後、ステップS5に進む。ステップS5に
おいては、引き続いてデータを入力するかどうかをチェ
ックし、入力するのであればステップS1へ戻り、そう
でなければ終了する。
【0070】次に、ウィンドウ47に入力されたリンク
情報を表示する場合の手順を以下に示す。最初に、既に
入力されているストロークデータを読み込み、必要に応
じてストロークデータをタップする。あるストロークデ
ータをタップした場合、そのストロークデータが何らか
の特徴付けがなされているかを調べ、特徴付けがなされ
ていなければ、入力されたタップを無視する。
【0071】タップしたストロークデータに対して何ら
かの特徴付けがされている場合は、タップされたストロ
ークデータ48にリンクされている別のストロークデー
タが存在するか、データ情報部の中を探す。タップした
ストロークデータにリンクされているストロークデータ
があれば、ウィンドウを開いて、リンクされている内容
49をデータ記憶部17cから呼び出し、表示する。こ
の様子を図23に示す。また、上記の手順を図22
(b)のフローチャートに示す。
【0072】図22(b)において、ステップS1で読
み込まれたストロークデータをタップして、ステップS
2に進む。ステップS2においては、別のストロークデ
ータがリンクされているかどうかチェックし、別のスト
ロークデータがリンクされていればステップS3へ、そ
うでなければステップS4へ進む。ステップS3におい
ては、図22(b)のステップS3により既に入力され
ている情報を、ウィンドウに表示し、ステップS4に進
む。ステップS4においては、処理を続けるかどうかチ
ェックし、処理を続けるのであればステップS1へ戻
り、そうでなければ終了する。
【0073】
【発明の効果】本発明による情報機器は叙上のような構
成であるから、次のような効果を奏するものである。請
求項1の構成によって、通常の入力速度よりスピードが
遅い、すなわち丁寧に入力されたストロークデータにつ
いてのみ、変換を行うことになり、速いスピードで入力
した荒っぽい文字や続け字を変換の対象から外すので、
誤認識を引き起こしにくくなる。入力する速度によって
変換の要・不要を区別し、変換する必要のあるストロー
クデータの数を減らすこともできるので、変換に要する
時間を減らすことができ、より快適なペン入力環境を提
供できる。すべての入力ストロークデータを変換した際
には残すことのできなかった、ペン入力者の状態(急い
で入力している、焦って入力している)も、後後にまで
残すことが可能になる。
【0074】請求項2の構成によって、通常の入力圧力
より強い圧力で入力したストロークデータを大きく、太
く表示することにより、重要な点が一目で分かるように
なる。入力用のペン側に付加されたスイッチでなく、ペ
ン入力を行った際の圧力情報を利用しているので、一連
のペン入力動作の中で、重要な点を指定することがで
き、ストロークデータに重要度を与えるための余分な操
作(ペンスイッチを切り替える、ウィンドウで線の太さ
を選択する等)が不必要になり、より快適なペン入力環
境を提供できる。ペン入力を行う際のペン先のへこみ等
を利用するのでなく、ストロークデータの中に含まれる
圧力情報により、ペン入力を行った際の圧力を検知する
ことができるので、入力を行っている時だけでなく、入
力を行ってからしばらく時間が経過して、再度ストロー
クデータを呼び出した時にでも、圧力の情報を利用する
ことができる。
【0075】請求項3の構成によって、ストロークデー
タの中に含まれる情報を利用して、個々のストロークデ
ータに特徴付けを行うので、一連のペン入力動作の流れ
の中で、色々な区分けをすることが可能になり、ペン入
力を終えた後からでも、その情報を参照することができ
るので、時間の流れに関係なく、ストロークデータの管
理を行うことが容易になる。
【0076】請求項4の構成によって、ストロークデー
タの中に含まれる情報を利用し、各々の特徴と編集機能
を容易に、任意に結び付けることができるので、一連の
ペン入力動作の中に編集動作を組み込むことができ、ス
トロークデータに対する編集作業が行い易くなる。ま
た、ストロークデータに含まれている情報を利用すると
いうことにより、一旦入力したストロークデータに、後
からアンダーラインを引くことができないという課題を
解決することも可能になる。
【0077】請求項5の構成によって、ストロークデー
タの中に含まれる情報を利用することにより、別のスト
ロークデータをリンクさせたり、リンクされている情報
を取り出すことが容易になる。また、略語の正式名称や
詳細な説明をリンクさせることは、携帯端末器などの、
画面が小さい機器では有効である。例えば、ある専門分
野に関する報告書などをストロークデータで作成する場
合には、略語などが多く含まれ、その言葉に関する詳細
な説明が付加されていないと、その分野に対して専門で
ない人にとっては、理解することが難しくなる。逆に、
事細かな説明を付加すると、画面の大きさの関係で、表
示する文字を小さくする必要があり、見にくい画面にな
ってしまう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報機器で利用するストロークデータ
の説明図である。
【図2】本発明の情報機器によるストロークデータの変
換を表わす説明図である。
【図3】本発明の一実施例であるパーソナルコンピュー
タを示す概略のブロック回路図である。
【図4】本発明の一実施例であるパーソナルコンピュー
タの代表的なメモリーマップの説明図である。
【図5】本機器の、ペン入力を促すウィンドウの説明図
である。
【図6】本機器の、ストロークデータが含んでいる情報
の説明図である。
【図7】本機器の、ストロークデータの速度を求める動
作フローチャートである。
【図8】本機器の、文字を入力したときの速度を求める
動作フローチャートである。
【図9】本機器の、ペン入力した時点での変換の様子を
表す説明図である。
【図10】本機器における実施例1を説明する動作フロ
ーチャートである。
【図11】本機器の、ペン入力した後での変換の様子を
表す説明図である。
【図12】本機器の、ストロークデータの圧力を求める
動作フローチャートである。
【図13】本機器の、施す処理を選択するウィンドウの
説明図である。
【図14】本機器の、ペン入力した時点でのポイントを
大きく表示する様子を表す説明図である。
【図15】本機器における実施例2を説明する動作フロ
ーチャートである。
【図16】本機器の、ペン入力した後でインクの幅を太
くする様子を表す説明図である。
【図17】本機器における実施例3を説明する動作フロ
ーチャートである。
【図18】本機器の、ストロークデータの特徴と実施す
べき処理を結び付ける様子を表す説明図である。
【図19】本機器の、取り込んだストロークデータに対
して設定されている処理を行う様子を表す説明図であ
る。
【図20】本機器における実施例4を説明する動作フロ
ーチャートである。
【図21】本機器の、別の情報をリンクさせる場合の説
明図である。
【図22】本機器における実施例5を説明する動作フロ
ーチャートである。
【図23】本機器の、リンクされている情報を表示する
場合の説明図である。
【図24】従来のパーソナルコンピュータを示す概略の
ブロック回路図である。
【符号の説明】
1,11 キーボード制御部 2,12 ペン制御部 3,13 タブレット制御部 4,14 圧力検知部 5,15 ディスク制御部 6,16 表示制御部 7,17 実メモリー 8,18 計時手段 9,19 中央処理装置 31 ストロークデータ 32 手書きのストロークデータ 33 ペン入力を促すウィンドウ 34 ストロークデータ位置情報 35 ストロークデータ圧力情報 36 ストロークデータの時間情報 37 スピードが速いストロークデータ 38 特徴の付いているストロークデータ 39 特徴の付いていないストロークデータ 40 施す処理を選択するウィンドウ 41 強い圧力で入力されたストロークデータ 42 強い圧力で入力されたストロークデータ 43 特徴と処理を結び付けるウィンドウ 44 強い圧力で入力されたストロークデータ 45 速い特徴のあるストロークデータ 46 特徴付けられたストロークデータ 47 リンクさせる情報を入力するためのウィンドウ 48 タップされたストロークデータ 49 リンクされている内容のウィンドウ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06K 9/62 G 9061−5H

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラム実行部,設定情報記憶部,デ
    ータ記憶部,スピード比較部,キャラクタ変換処理部等
    からなる実メモリー、キーボード制御部、ペン制御部、
    タブレット制御部、表示制御部、計時手段等を制御する
    中央処理装置を有する情報機器等において、ペン入力に
    よるストロークデータに含まれる座標位置と時間の情報
    から求める速度の情報をあらかじめ設定情報記憶部にデ
    ータとして記憶する手段と、新たにペン入力されたスト
    ロークデータについても座標位置と時間の情報から求め
    る速度の情報と上記設定情報記憶部に記憶されたデータ
    とをスピード比較部で上記それぞれの情報の速度を比較
    する手段と、あらかじめ設定情報記憶部に記憶されたデ
    ータよりも速いスピードで入力されたストロークデータ
    についてはストロークデータのまま表示する手段と、あ
    らかじめ設定情報記憶部に記憶されたデータよりも遅い
    スピードか若しくは同等のスピードで入力されたストロ
    ークデータについてはキャラクタ変換処理部を用いてキ
    ャラクタ情報を検索し、文字キャラクタとして表示する
    手段とからなる情報機器。
  2. 【請求項2】 プログラム実行部,設定情報記憶部,デ
    ータ記憶部,圧力比較部,キャラクタ変換処理部等から
    なる実メモリー、キーボード制御部、ペン制御部、タブ
    レット制御部、圧力検出部、表示制御部、計時手段等を
    制御する中央処理装置を有する情報機器において、ペン
    入力によるストロークデータに含まれる圧力の情報を圧
    力検出部で検出し、あらかじめ設定情報記憶部にデータ
    として記憶する手段と、新たにペン入力されたストロー
    クデータについても圧力の情報を上記圧力検出部で検出
    し、上記設定情報記憶部に記憶されたデータとを圧力比
    較部で上記それぞれの情報の圧力を比較する手段と、あ
    らかじめ設定情報記憶部に記憶されたデータよりも強い
    圧力で入力されたストロークデータについては、該設定
    情報記憶部に記憶されているデータ内容に従い、文字の
    フォント・ポイント若しくはインクの太さを変更する手
    段とからなる情報機器。
  3. 【請求項3】 プログラム実行部,設定情報記憶部,デ
    ータ記憶部,スピード比較部,圧力比較部,キャラクタ
    変換処理部等からなる実メモリー、キーボード制御部、
    ペン制御部、タブレット制御部、圧力検出部、表示制御
    部、計時手段等を制御する中央処理装置を有する情報機
    器において、ペン入力によるストロークデータに含まれ
    る座標位置と時間の情報から求める速度の情報とペン入
    力によるストロークデータに含まれる圧力の情報をあら
    かじめ設定情報記憶部にデータとして比較する手段と、
    該設定情報記憶部に記憶された速度および圧力のデータ
    と、新たにペン入力されたストロークデータから求めら
    れる速度の情報および圧力の情報のそれぞれとをスピー
    ド比較部と圧力比較部で比較する手段と、あらかじめ設
    定情報記憶部に記憶されているデータよりも速いスピー
    ドで入力されたと検出されたり、あらかじめ設定情報記
    憶部に記憶されているデータよりも強い圧力で入力され
    たと検出されたストロークデータ等を、通常の入力状態
    とは異なる状態で入力されたストロークデータとして見
    なし、該当するストロークデータをデータ記憶部に記憶
    する手段と、通常の入力状態とは異なる状態で入力され
    たという情報を付加したキーワードとして管理する手段
    とからなる情報機器。
  4. 【請求項4】 上記データ記憶部に記憶されたキーワー
    ドを利用することにより、現在よりも前の時間に入力さ
    れたストロークデータを呼び出して新たにアンダーライ
    ンを付加して表示し、若しくは文字の種類や大きさを変
    えて表示する等、前に入力されたストロークデータに対
    して後から編集を行う手段を有することを特徴とする、
    請求項3に記載の情報機器。
  5. 【請求項5】 上記データ記憶部に記憶されているキー
    ワードに別のストロークデータをリンクさせ、リンクし
    たストロークデータも上記データ記憶部に記憶する手
    段、該データ記憶部に記憶されているリンクしたストロ
    ークデータが後から呼び出された際に、該データ記憶部
    の情報を呼び出すことによりリンクしているストローク
    データを付加的に表示する手段を有することを特徴とす
    る、請求項3に記載の情報機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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