JPH08505221A - 分光装置の較正 - Google Patents

分光装置の較正

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JPH08505221A
JPH08505221A JP6508979A JP50897992A JPH08505221A JP H08505221 A JPH08505221 A JP H08505221A JP 6508979 A JP6508979 A JP 6508979A JP 50897992 A JP50897992 A JP 50897992A JP H08505221 A JPH08505221 A JP H08505221A
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マガード,スティーブン・エム
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アシュランド・オイル・インコーポレーテッド
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    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • G01N21/27Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands using photo-electric detection ; circuits for computing concentration
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Abstract

(57)【要約】 較正された分光計が、特定のサンプルに関してこの分光計によって測定されたスペクトル応答に基づき、サンプルの物理的又は化学的性質を間接的に決定することができる。この発明は、第1の分光計又はそれ自身を利用して第2の分光計を較正又は再較正する方法に関する。この較正では、第1及び第2の装置の両方から得られたスペクトル・データのユニークな選択及び操作を用いる。再較正の場合には、同じ第1の装置から得られたスペクトル・データすなわち再較正の必要性が生じる前後の両方で得られたスペクトル・データのユニークな選択及び操作を用いる。第1及び第2の装置の、又は、較正の必要が生じる前後に第1の装置の、それぞれの応答を修正するのではなく、本発明では、第2のすなわち再較正された装置の較正方程式を修正して、第1の装置のすなわち較正を行う前の第1の装置によって得られた結果と一貫する結果を生じる。較正方程式とは、種々の波長での特定のサンプルのスペクトル・データを化学的又は物理的性質に対する計算された値に変換する方程式である。一般的に、このような方程式の形式は、吸光度又は各サンプルに対して第1及び第2の装置によって測定された吸光度の数学的変換の線形結合である。驚くべきことに、そして統計的に確認されているのであるが、較正又は再較正された装置の精度は維持され、また、ある場合には、改善される。

Description

【発明の詳細な説明】 分光装置の較正 I.発明の分野 本発明は、赤外線、近赤外線、紫外線、可視光線、ラモン(Ramon)スペ クトル、レイリー散乱などの電磁気的放射を測定することのできる分光測光器( spectrophotometer)に関する。更に詳しくは、本発明は、観 測されたスペクトル・データ、好ましくは分光測光器によって得られたデータに 基づいて化学的又は物理的性質を予測するのに有用な較正技術に関する。更に好 ましくは、この発明は、オクタンなどの物理的又は化学的性質を予測又は評価す るのに適した近赤外線較正方程式を実現する。 II.従来技術の概要 J.Sci.Food Agric.,34(1983),p.1441−1 443において、B.G.Osborneは、1つの装置から他の装置に較正方 程式を転送している。 Puchwein他による“Use of Indirect Multiv ariate Calibration for Quality Contr ol of Agricultural Products by Near− Infrared Spectroscopy”(Mikrochim.Act a(Wien),1986 II,43−51)では、装置を較正するコンピュー タ・プログラムが示されている。このプログラムは、装置を較正し残りのサンプ ルに関して有効化するサンプルのセットの一部に対する、スペクトル・データの ために有効な周波数を拾いあげる。 Palmerによる“Near−Infrared Limitationt o Silicon Photodetector Self−Calibra tion”(SPIE Vol.499,Optical Radiation Measurements[1984],p.7−14)は、自己較正シリコ ン光ダイオード検出器を開示している。 Chandrasekhar他による“A Simple Internal Modulation Technique for the Spectr al Calibration of Circular VariableF ilter Spectrometers in the Near−Infr ared”(Infrared Physics,Volume 24,No. 6,1984,p.571−572)は、低圧水銀アーク・ランプの周波数従属 信号を用いた天文学研究のための近赤外線装置に付属した望遠鏡の波長較正を開 示している。 Markらは(Spectroscopy,311,28)、アイソニューメ リック(isonumeric)な波長を見いだすコンピュータ・アルゴリズム を開発した。アイソニューメリックな波長は、較正波長であり、マスタNIRと スレーブNIRとの上で同じ吸光度リードアウトを生じる。 Heckmanらは(Analytica Chemica Acta,19 2(1987),197)、方程式の中の各波長に対して勾配及びバイアス訂正 を計算して較正方程式を移転する(transfer)コンピュータ・プログラ ムを開示する。この勾配及びバイアス訂正の方法は、実際に、本発明の例3で用 いられる。米国特許第4761522号では、Rosenthaulは、近赤外 線に対するポリテトラフルオロエチレンの基準と、その基準を作成するための方 法をクレームしている。しかし、この基準は、ある装置から別の装置への較正移 転には用いられない。 Wang他による“Multivariate Instrument St andardization”(Anal.Chem.1991,63,275 0−2756)は、主たる較正モデルを二次的な装置での使用のために訂正する 又は、第2の装置において装置間の応答の差を説明するために要求されるスペク トルを訂正するための4つの標準化が開示されている。あるバッチから構築され た較正モデルは別のバッチには適応できないこともあることが発見された。しか し、多変数較正の数学を用いることによって、4つの異なるアプローチがとられ て、入手可能な較正移動サンプルの最良の部分集合が選択される。また、ある装 置の別の装置への強度のスペクトル応答の線形移動の方法によりスペクトルを訂 正する方法も論じられている。この文献には、関心対象である物理的な性質に対 応して計算された従属変数を、第2の較正方程式の中の定数に対する係数を確立 するキーとして用いることは開示されていない。 これ以外にも発明者の博士学位論文を含め、この分野においては、種々の研究 がなされて来ているが、本発明は、これらに対して以下で詳述する点で優れてい るものである。 発明の概要 較正された分光計が、特定のサンプルに関してこの分光計によって測定された スペクトル応答に基き、サンプルの物理的又は化学的性質を間接的に決定するこ とができる。この発明は、第1の分光計又はそれ自身を利用して第2の分光計を 較正又は再較正する方法に関する。この較正では、第1及び第2の装置の両方か ら得られたスペクトル・データのユニークな選択及び操作を用いる。再較正の場 合には、同じ第1の装置から得られたスペクトル・データすなわち再較正の必要 性が生じる前後の両方で得られたスペクトル・データのユニークな選択及び操作 を用いる。第1及び第2の装置の、又は、較正の必要が生じる前後に第1の装置 の、それぞれの応答を修正するのではなく、本発明では、第2のすなわち再較正 された装置の較正方程式を修正して、第1の装置のすなわち較正を行う前の第1 の装置によって得られた結果と一貫する結果を生じる。較正方程式とは、種々の 波長での特定のサンプルのスペクトル・データを化学的又は物理的性質に対する 計算された値に変換する方程式である。一般的に、このような方程式の形式は、 吸光度又は各サンプルに対して第1及び第2の装置によって測定された吸光度の 数学的変換の線形結合である。驚くべきことに、そして統計的に確認されている のであるが、較正又は再較正された装置の精度は維持され、また、ある場合には 、改善される。 今日市販されている装置では、生のスペクトル・データをとり、デジタル化す る、又は、それを表すアナログ信号を形成する。この計算における本質的なステ ップとして、この信号と共に較正方程式が従属変数を定義する。この従属変数は 、生のスペクトル・データが測定された物質の何らかの物理的又は化学的性質に 対する値に等しい又はその値を示すものである。特定の装置に適した較正方程式 は、 生のスペクトル・データを生じる分光計における変化に依存して変動する。分光 計を較正するためには、何らかの物質に関してその分光計によって測定された生 のスペクトルを表す信号と共にその従属変数の値に対して測定された物質の何ら かの物理的又は化学的性質に等しい又はそれを示す値を決定する適切な較正方程 式を定義する。実際には、その方程式における変化は、その方程式の中の定数の 変化に直接に関係している。本発明は、部分的には、較正された装置及びその較 正方程式を用いることによって、未較正の装置に対するこれらの定数をいかにし て決定するかに関する。いったんこれらの定数が決定されれば、新たな又は移転 された(transferred)較正方程式が見いだされ、前の未較正の装置 によって測定された生のスペクトルを表すデジタル化された信号又はアナログ信 号と共に用いられる。 たとえば、第2の装置2に対する較正方程式を、較正された第1の装置1とそ れに対応する較正方程式1とを用いることによって、決定する場合には、本発明 によってこれを達成するには、 (a)較正セットの各メンバーに対応する各従属変数1を示す値を、装置1に よって測定された前記較正セットの各メンバーに対するスペクトル・データ1に 基づいて、較正方程式1から決定するステップと、 (b)前記較正方程式2における定数2を、(1)較正方程式2に基づく前記 較正セットの各メンバーに対する前記従属変数2のそれぞれを示す前記値と、前 記メンバーのそれぞれに対応するデータ2と、の差の絶対値(absolute difference)と、(2)較正方程式1に基づく前記メンバーのそれ ぞれに対して計算された従属変数1の対応する値と、前記メンバーのそれぞれに 対応するデータ1と、の差の絶対値と、の和が実質的に最小になるように決定す るステップと、を任意の順序で実行する。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の概略図である。 図2は、例5の流れ図である。 図3は、例6の流れ図である。 発明の詳細な説明 本発明は、ある装置の較正結果を別の装置の較正にどのように用いるかという 問題を解決する。また、本発明は、ある装置の再較正を行い、たとえば切れた電 球を交換したことによる光源の変化や、経路の長さの変化や透過率(trans mittance)からトランスフレクタンス(transflectance )へ等の分光モードの変化などに起因する1つの場所から別の場所へ光又は電磁 気的放射を送出するのに用いられるファイバ・オプティクスにおける変化などの データを異なるデータ源から収集するのに用いられる新たな接続など、によって 生じる装置のスペクトル応答の変化の後での一貫した結果を生じさせることを保 証する。 本発明は、広くは、基準(reference)装置の助力によって新たな装 置の較正を扱うが、また、装置を連続的にモニタしてその装置が関心対象の物質 の何らかの物理的又は化学的性質の信頼できる予測を得るのに新たな較正方程式 が必要になるほどには変化していないことを確認する方法も考えられている。 本発明は、分光データによって、セタン、オクタン、芳香族ナフテン・オレフ ィン内容、粘性インデックス、分子量などの種々の性質pを間接的に決定する方 法を与える。スペクトル・データは、広くは、無線周波数から紫外線までの広い 範囲の周波数をカバーすることを広くは意図している光が物質と相互作用する際 に生じるすべての強度対波長スペクトルを、これに限定されずに、含むことを意 図している。一般的に、この明細書において定義され、スペクトル・データから 導くことが可能であり、直接間接に決定される化学的又は物理的性質に対して予 測される値に補正することの可能な任意のスペクトル特性(spectralf eature)は、この発明の範囲に含まれるものとする。 本発明によって実現される効果は、以下のものを含む。すなわち、 1.基準装置の較正方程式を用いることができるので、未較正の装置のための 較正方程式を決定するのに、(基準装置の元の較正で用いられる数と比較して) サンプルの数は、少なくてかまわない。例7には、4つだけからなる小さな較正 サンプルを用い得ることが示されている。 2.較正セットのサンプルCは、サンプルの当初の較正セットに含まれ得るい かなる不安定な例を含む必要はない。ガソリン又はそれ以外の石油燃料などの混 合物の場合には、好ましくは、純粋の分子又は容易に準備された混合物のいくら かを含み得る。 そのスペクトル応答に基づいて未較正の装置に適した較正方程式を決定する際 のサンプルcの適切なメンバーに対する制限は、部分的には、データに対して選 択された統計的な扱いに依存する。多重線形回帰(multiple line ar regression)のためには、勾配及びバイアス訂正又はその他の エラー削減ステップが用いられない場合には、サンプルcのメンバーの数は、用 いられる波長(独立変数)の数よりも少なくとも1多くなければならない。たと えば、3つの独立変数を有する較正方程式をトランスファするには、少なくとも 4つのサンプルが用いられなければならない。 勾配及びバイアス調整に加えて、最小2乗エラー削減、一般化された最小和、 またそれ以外の方法も含め、エラー減少ステップを用いて、結果的な較正方程式 2における任意の残留エラーを削減できることを、我々は見いだした。 好ましくは、統計的な変化量(バリアンス)、共変量(コバリアンス)、又は 、較正済みの装置から未較正の装置へ又は後の時点での同じ装置への変化量から 導かれる関数をトランスファするのに有用な基準セット(サンプルc)に対して は、このサンプルcは、装置が変化するにつれて変化するスペクトル特性を開示 する。本発明の目的のためには、サンプルcは、装置のパフォーマンスの変化が 生じる場合にその吸光度(absorbance)が関心対象の波長での変化を 示すように、選択されなければならず、しかし、この装置が標準的な又は典型的 な条件で動作される際には(装置の限界内で)一定に維持されなければならない 。 この発明から導かれる1つの回答の特定の応用は、完全に又は部分的に較正さ れた基準の近赤外線分光光度計(スペクトロフォトメータ)から導かれる結果を 用いた近赤外線分光光度計の較正である。この明細書を通じて、1つ又は複数の 分光光度計を参照することにする。完全に又は部分的に較正された分光光度計又 はそれ以外の装置は、「基準装置」又は「基準分光光度計」と呼ぶことにし、完 全に又は部分的に定義された較正方程式を有している。基準に対して較正される べき装置は、「未較正の装置」又は「未較正の分光光度計」と称される。基準装 置は、装置自体の内部又は装置とその測定又はスペクトル・データをそこから導 くソースとの間の接続からの種々の変化の結果として、未較正又は較正からはず れることになる。 本発明は、未較正の分光光度計を、基準分光光度計に対してまず較正方程式を 完全に定義するのに必要になるよりもサンプルの少ない較正セット(サンプルの 較正セット)を用いて、基準分光光度計を参照することにより較正することを可 能にする。サンプルの較正セットは、ここでは、サンプルcのセット又は単にサ ンプルcと称することにする。NIRシステム・モデル6500、LTインダス トリーズ・モデル1200、導波モデル300シリーズ、Bran−Luebb eインフラライザ、インフラプルーバなどの近赤外線装置に対して、オクタン、 芳香族、オレフィン、ポリオール、ハイドロキシル数を計算するための較正方程 式を決定するには、およそ200ブレンドが用いられる。不幸にも、ガソリンは 異なる揮発度を有する成分との混合物であるので、これらのサンプルを保存して 後の時刻において未較正の分光光度計上でランさせるのは、不可能ではないにし ても非常に困難である。別言すれば、基準分光光度計を較正するのに用いられる サンプルは入手可能である必要はない。基準分光光度計を較正するのに用いられ る同じ物質を使用しないということは、未較正の分光光度計を較正する困難を倍 加させる。これは、およそ200のサンプルsのセットの各メンバーが、AST MD2699及びD2700などに従って決定されるオクタン又はノック値を有 さなければならないからである。ノック値を決定する手順には非常に時間がかか り、信頼し得るノック値の結果が得られるまでには、異なるエンジンを有する同 じサンプルについて、複数の決定が要求される。 本発明以前に知られていなかったのは、特定の炭化水素分子などの容易に再生 可能な純粋のガソリン用の成分がサンプルcのセットに対して選択可能かどうか であった。800から2500ナノメータの範囲の波長を有する近赤外線の場合 には、ベンゼン、メチル、tブチルエーテル、イソオクタン、nデカン、1オク タン、2、3、4トリメチルペンタン、nヘプタン、サイクロヘキサン、nヘキ サン、トルエンを含むサンプルcのセットは、基準装置と未較正装置との両方に おいて測定されて各装置からのスペクトル・データを生じる場合には、未較正の 装置を較正するために十分なデータ又は情報を与え得る。この明細書では、較正 された装置とは、安定で再生可能なスペクトル応答を提供し、サンプルの物理的 又は化学的な性質に対する統計的に有意的な値がその化学的又は物理的性質を決 定するための直接テスト法(たとえば、ASTM)の精度と同等又はそれ以上の 精度をもって得られるものである。 広くは、オクタンのための較正方程式をトランスファするには、近赤外線アク ティブすなわち800から2500ナノメータの範囲の近赤外線放射を吸収する 任意の化合物を用いることができる。このような化合物の例は、nパラフィン、 イソパラフィン、(ジクロロベンゼン又はベンゼンなどの)芳香族、(メタノー ル又はエタノールなどの)アルコール、(1オクタンなどの)オレフィン、(ト リクロロメタンなどの)ハロゲン化されたアルケン、(メチル、エチル、ケトン などの)ケトン、(メチルtブチル・エーテルなどの)エーテル、(アミラスタ ーテなどの)エステル、(サイクロヘキサン、メチル・サイクロヘキサンなどの )ナフテンなどである。この明細書及び請求の範囲を通じて、評価又は予測の標 準的なエラーは、それ以外であると明言されない限り、すべて68%の信頼限度 (コンフィデンス・リミット)とする。それぞれは、SEE及びSEPと称する ことにする。 特定の装置に対する較正方程式は、スペクトル応答又はスペクトル・データに 基づいて物理的又は化学的な性質を予測する。オクタン値を測定する際には、特 定のスペクトル応答又は数学的な変換が、そのスペクトル特性の値に対応し、そ れが、特定のサンプルに対するオクタン値を予測するのに用いられる。これにつ いては、米国特許第4963745号に詳細に記載がある。方程式は、好ましく は線形であるが、非線形方程式を用いることも可能である スペクトル特性は、スペクトル特性のそれぞれがそのスペクトル・データによ って一意的に定義されるという点で、スペクトル・データと関数関係を有する。 この関数関係の例は、1階、2階、及びそれ以上の階数の導関数、周波数成分及 びその寄与分を生じるフーリエ解析、差スペクトル、セグメントによる積分(i ntegration by segment)などである。この関数関係又は 数学的変換を選択する際の唯一の制限は、それらをスペクトル・データに適応す ることによって導かれる任意の値が、直接間接に物理的又は化学的性質に対する 値に対応する較正方程式における従属変数に対する値を正確に決定するために、 独立変数として、相関可能であることである。 本発明を詳細に説明するに当たって、以下の定義が有用である。この出願では 、「関数」とは、独立変数のセット(集合)に対する値の各セットに、従属変数 に対する値を関連させる対応である。この定義によれば、本発明の較正方程式は 、スペクトル特性によって決定される値を有する独立変数と化学的又は物理的性 質に対する値に対応する従属変数との間の対応を確立する関数である。スペクト ル・データと一意的に関連する、かつ較正方程式において用いられ得るスペクト ル特性に対する値を決定する任意の関数は、本発明の範囲内にある。スペクトル ・データは、物質の電磁気的な放射へのスペクトル応答を測定する結果によって 一意的に定義される。電磁気的放射の例は、この明細書の別の箇所で説明されて いる。従来技術によれば、スペクトル・データからスペクトル特性に対する値を 導くのに用いられ得る種々の関数が確立されている。ある関数によって定義され る、スペクトル特性に等しい独立変数を含む較正方程式が存在する限り、本発明 と共に用いられ得るスペクトル特性を決定するスペクトル・データに対する特定 のスペクトル特性又は関数に関する制限は存在しない。 この明細書及び請求の範囲での「較正方程式」とは、1つ又は複数のスペクト ル特性(独立変数)とおそらく何らかの他のパラメータたとえば温度とに基づく 化学的又は物理的性質(従属変数)の量に直接間接に予測する、たとえば関数関 係を有する方程式を意味する。 MTBEを含むガソリンにおけるオクタン測定のための近赤外線回帰モデルは 、アメリカ化学会の燃料化学部会のプロシーディング(Volume 35,N o.1,pages 266−275)の本にMaggardによって書かれて 出版されている。また、1990年8月22−27日にマサチューセッツ州ボス トンでの第199回アメリカ化学会全国大会で本人によって発表されている。こ の論文及び発表には、特に、オーバトーンを含むメチルtブチル結合帯のモデル での使用が開示され、MTBEを含むガソリン組成のオクタンを予測する。 この出願における「スペクトル特性」とは、吸光度、透過率、リフレクタンス (拡散、スペキュラー、トータル、減衰されたトータルなど)、発光(エミッシ ョン)、フルオロセンス、リン光、又はトランスフレクタンス、又は、導関数、 比率、フーリエ変換、及び、紫外線、可視光線、近赤外線、中赤外線、遠赤外線 、マイクロ波、無線周波数電磁気放射などに対する差などの数学的関数を意味す る。 この明細書を通じて、スペクトル吸光度データの導関数の使用が参照される。 ここでは、導関数という際の、この明細書での意味するところの例を示す。スペ クトル吸光度データの導関数をとる場合に用いられる論理は、有限差の微積分に 基づくが、これは、データが規則的に離間した間隔において表現され、この離間 した間隔の間では不連続であるからである。 NIRシステムのOL−6500によって収集されたスペクトル吸光度データ が用いられ得る。このOL−6500は、約9nmのスペクトル通過帯域を有し ているが、スペクトル・データは、記録が2nmの間隔で表示されるようにデシ タル化されている。一般的に、1つの点の周囲での導関数が計算される際には2 つのものが変動する。すなわち、第1のものはセグメントであり、第2のものは ギャップである。セグメントは、導関数がとられる点の左右にある平均の数を計 算するのに用いられる点の数を決定する。他方で、ギャップは、(全体のセグメ ントの長さは不変であるが)隣接するセグメントの計算から除外される中間点( 導関数がとられる点に直ちに隣接する)の周囲の点の数に相当する。導関数がと られている点の上の(高い波長)セグメントの平均値をAとして、導関数がとら れている点の下のセグメントの平均値をBと称すれば、有限差の微積分によれば 、この点の1階導関数は、AマイナスBである。 たとえば、セグメントが、2nm増分/セグメントにおいて10であり、ギャ ップがゼロであれば、1170nmにおけるスペクトル吸光度(d1A/dw) は、以下のように計算される。 d1A/dw1170={(A1172+A1174+A1176+A1178+A1180)/5} −{(A1168+A1166+A1164+A1162+A1160)/5} セグメントが6に変化して、ギャップが8に変化すれば、1階の導関数は、次 のようになる。 d1A/dw1170={(A1176+A1178+A1180)/3} −{(A1164+A1162+A1160)/3} 一般的には、2nmの間隔で生じるデータに対しては、波長xにおけるスペク トル吸光度データの1階の導関数は、xをnmでの波長たとえば1170であり 、iを1からセグメント/2であるとして、次のようになる。 d1A/dwx=Σi(A(x+(gap/2)+2i)/(セグメント/2) −Σi(A(x-(gap/2)-2i)/(セグメント/2) NIRシステムのソフトウェア・パッケージであるNSAS(near−in frared spectral analysis,NIR Systems ,Inc.)では、理由は不明であるが、上の方程式は、厳密に、セグメント2 、610、14、18、・・・と、ギャップ0、4、8、12、16、・・・と 、についてだけ成立する。0のセグメントは、2のセグメントとして扱われる。 同様にして、4のセグメントは6として扱われるなどである。同じように、2の ギャップは0のギャップとして、6のギャップは4のギャップとして扱われるな どである。 高い階数の導関数は、1階の導関数の項だけを含む表現に簡略化され、前の方 程式の形式によって解くことができる。一般には、求められている導関数がh次 の階数のものである場合には、 dhA/dwx=dh-1A/dw(X+{(Segment+gap)/2}+1) −dh-1A/dw(x-{(segment+gap)/2}-1) のようになり、ギャップはh階の導関数のギャップに等しく、(h−1)階の導 関数を計算するのに用いられるセグメントは、h階の導関数に対して求められる ものと同一である。 たとえば、10のセグメントと4のギャップでの1170nmの4階の導関数 は、 d4A/dw1170 =d3A/dw1178−d3A/dw1162 =(d2A/dw1186−d2A/dw1170) −(d2A/dw1170−d2A/dw1154) ={(d1A/dw1194−d1A/dw1178) −(d1A/dw1178−d1A/dw1162)} −{(d1A/dw1178−d1A/dw1162) −(d1A/dw1162−d1A/dw1146)} ={{[((A1198+A1200+・・・+A1206)/5) −((A1190+A1188+・・・+A1182)/5)] −[((A1182+A1184+・・・+A1190)/5) −((A1174+A1172+・・・+A1166)/5)]} −{[((A1182+A1184+・・・+A1190)/5) −((A1174+A1172+・・・+A1166)/5)] −[((A1166+A1168+・・・+A1174)/5) −((A1158+A1156+・・・+A1150)/5)] −{{[((A1182+A1184+・・・+A1190)/5) −((A1174+A1172+・・・+A1166)/5)] −{[((A1166+A1168+・・・+A1174)/5) −((A1158+A1156+・・・+A1150)/5)] −{[((A1166+A1168+・・・+A1174)/5) −((A1158+A1156+・・・+A1150)/5)] −[((A1150+A1152+・・・+A1158)/5) −((A1142+A1140+・・・+A1134)/5)]} ただし、すべてのより低い階数の導関数も同様に、10のセグメントと4のギ ャップを用いてとられる。一般化した公式の1つを適用する前に、セグメントと ギャップとを有効値に補正する必要があることに注意しなければならない(たと えば、8のセグメントと6のギャップでの4階の導関数は、公式を適用する前に 、10のセグメントと4のギャップに補正する。) 2nmのセグメントが用いられるが、より小さい又はより大きい数又はnmの 分数のセグメントを用いることもできることに注意しなければならない。この選 択は、好ましくは、分光計に利用可能なスペクトル解像度の度合いに依存する。 ここで論じられている微分、有限微分の例は、とり得る有限微分の多くのタイ プの中の1つだけである。入手可能なすべての方法の背後にある理論は実質的に 同一であるが、しかし、計算における個々の詳細は、いくぶん異なっている。ま た、有限微分が論じられているが、何らかの有限の数ではなくゼロに近づく差を 有する微分も可能である。たとえば、テーラー級数のような多項式のベキ級数を 、強度対波長曲線又はスペクトル・データからとられた一連の点に基づいて確立 することも可能である。 本発明は、基準分光光度計に対する較正方程式を得るのにそれまでになされた 実質的な量の仕事を利用する第1の(プライマリ)装置に対する較正方程式を決 定する手段を提供する。実際に、第1の装置は、上述した理由で較正を終えた基 準分光光度計であり得る。 理解を容易にするために、次のような約束をする。第1の装置に対する較正方 程式に適した独立変数は、i又は1によって識別される。たとえば、独立変数i 又は独立変数1は、装置i又は装置1と称される第1の装置に対する較正方程式 i又は較正方程式1それぞれの内部に含まれる独立変数のセットの1つ又は複数 のメンバーに対応する。ほとんどの例においては、それぞれが波長jと称される 3つの波長が用いられ、この3つの波長から3つの独立変数iが、サンプルのセ ットから取られサンプルcと称されるもののスペクトル応答から関数的に値を導 く。独立変数iの特定のセットに対応して、従属変数iと称される従属変数が存 在する。従属変数iの値は、サンプルcの性質pの予測された値に通常は等しい 。較正方程式iにおける定数は、定数iと称される。定数iには2つの異なるタ イプがある。一方は、勾配定数iであり、他方はバイアス定数iに対応する。勾 配定数は、独立変数iの係数である。明らかに、各独立変数iに対して勾配定数 iがあり、これが次に、較正方程式iにおいて用いられる波長jの数に依存する ことになる。どの独立変数iの係数でもないバイアス定数iは1つだけ存在する 。 装置iに対する較正方程式を用いて装置k(装置2とも呼ばれる)に適した較 正方程式を決定する際には、定数kに対応する較正方程式の定数の新たなセット を本質的に決定することになる。新たな係数は、装置iに対して既に決定された 較正方程式iを有していると仮定すると、少なくとも1つ及び好ましくは2つの ステップで見いだされる。 較正方程式iを、成功裏に、較正方程式kにトランスファ又は修正するために は、較正方程式k又は較正方程式2を用いて装置k又は装置2のスペクトル・デ ータに基づいて性質pに対する値のSEE又はSEPは、好ましくは装置iと較 正方程式iとによって達成されるものと実質的に同じくらい良いはずであり、ま た、装置kが装置iと同じように較正された場合に達成されるであろうものと実 質的に同じくらい良いはずであり、しかし、ほとんどの場合には、装置iを較正 するのに用いられる性質pに対する値を直接に測定するプライマリ・テスト法に 対するSEEと少なくとも等しい又はよいはずである。本発明によって実現され る効果は、装置i又は装置kのどちらか又はその両方の上をランしなければなら ないサンプルの数は、装置iに対する信頼し得る較正方程式iを得る又は装置i と同じように装置kを完全に較正するのに必要なサンプルの数よりも著しく少な いことである。別言すれば、値がどのようなものであっても、装置kと較正方程 式kとに基づいた性質pに対する値の予測の標準エラーは、装置iを較正するの に当初用いられた直接又はプライマリ・テスト法による性質pに対する値を決定 することの結果の予測の標準エラーに対する値よりも実質的に大きい。 較正方程式iを装置kにトランスファする1つの、しかし唯一ではない方法は 、較正方程式iの定数を変化させることである。これらの変化した定数は定数k になる。較正方程式iは、好ましくは、較正方程式kに、2つのステップで変換 される。ステップ2(後述)はオプショナルであり、しかし、好ましくは、ステ ップ2によって指示された訂正が有意的かどうかに依存している。有意的とは、 予測された値において生じる変動がステップ2なしで較正方程式kによって達成 されるSEE又はSEPのいずれか大きい方よりもおよそ10パーセントよりは 大きくないことを意味する。 ステップ1:較正方程式k(較正方程式2)を較正方程式i(較正方程式1) を用いて決定するには、次のサブステップが含まれる。 (a)Eの評価の標準エラーを有するプライマリ・テスト法によって直接に従 属変数iを測定し、この従属変数iを独立変数iのセットに相関させることによ って、較正方程式iを決定する。独立変数iのセットは、1つ又は複数のメンバ ーを含む。 (b)サンプルcの各メンバーに対して、装置iと装置kとを用いて、スペク トル・データiとスペクトル・データkとをそれぞれ取得し、これをステップ (c)で用い、独立変数kと独立変数iとのそれぞれに対応するサンプルcの各 メンバーに対して、値kと値iとをそれぞれ機能的に決定する。 (c)サンプルcの各メンバーに対して従属変数iに対する値を(較正方程式 iに従って)決定する。従属変数iに対して決定された値又は従属変数iに対し て決定されたこの値を用いて何らかの関数fによって決定された値が、較正方程 式kの中の従属変数kの値に対する較正方程式kに代入される。また、較正方程 式kには、サンプルcの各メンバーに対して決定されるスペクトル特性kに対す る値を代入する。(スペクトル特性kは、サンプルcの各メンバーの装置kによ ってなされた測定から決定されるスペクトル・データkによって機能的に決定さ れる。較正方程式kにおいて唯一の未知数は、したがって、定数kに対応する。 )較正方程式kに代入されるべき定数kに対する値は、結果的に較正方程式kを 生じ、サンプルcに対する従属変数kに対応するサンプルcに対する性質pの評 価された値それぞれと、サンプルcに対する従属変数iに対応するサンプルcに 対する性質pの評価された値との間のすべての絶対差(absolute di fferences)の和を最小化して、関心対象の範囲内の性質pに対する値 を有するサンプルuに対する性質pに対する値が、結果的な較正方程式kに基づ いて得られ、SEEよりも実質的には大きくないSEP又はEのSEPが、何ら かのプライマリ・テスト法によって直接に従属変数uを決定する。いったんサン プルuのメンバーに対する従属変数kの値を得ることを可能にし、関心対象の範 囲内であり、直接又はプライマリ・テスト法のEのSEE又はSEPの範囲内に 性質pに対する値を有する定数kを定義すれば、前の較正方程式iにより、較正 方程式kを得たことになる。絶対差(absolute difference s)とは、最初に2乗して次に正の平方根をとることから生じる2つの数の間の 差に対する値である。(第1の装置である装置kは、実際には、較正を終えた基 準装置であり、すなわち、実際には、全く異なる装置であることを思い出すべき である。) 従属変数kに対する較正方程式kに代入される従属変数iの値は、関数fによ り従属変数iと関数関係を有しており、Ys kに対する関心対象の値の範囲にわた って、この関数が実質的に線形であれば、たとえば、任意の底(自然対数又は1 0など)の対数である、nとmとを定数として、Yc k=n・logYc i+mの形 や、線形関数のYc k=n・Yc i+m)あるいは、それらの線形結合として書ける し、又は一般に、多項式又は幾何級数などの任意の関数でも書ける。 Ys kに対する関心対象の値の範囲は、較正方程式kが装置kと共に較正されて プライマリ・テスト法のSEE又はSEPよりも小さなSEE又はSEPを予測 する化学的又は物理的性質に対する値の範囲である。 明らかに、Yc k=n・Yc i+mで、nが1でmが0であれば、Yc k=Yc iであ る。しかし、nとmとの任意の他の値に対しては、対応する定数がnが1でmが 0である場合に決定された以外のものと次のように関係する。すなわち、 Ak=nA0 kであり、Bj k=nBjo kであって、 A0 kは、n=1でm=0に対する定数の値であり、 Bjo kは、波長jにおける、n=1でm=0に対する定数の値である。 別言すれば、nとmとに対してどのような値が用いられるとしても、従属変数 kは、従属変数iと関数関係を有する。直接に測定された対応する物理的又は化 学的な性質に対する値を決定するには、Yc kをYco kに逆に変換するだけでよい 。ここで、任意のmとnとに対して、ただしn=0を除いて、Yco k=(Yc k− m)/nである。 装置kとそのスペクトル・データとは、装置kが装置iを較正するのに成功裏 に用いられたのと同じ方法によって較正され得るのならば、本発明で利用可能で ある。 好ましくは、較正方程式iと較正方程式kとは線形である。本発明のために上 述された一般化された方法においては、較正方程式iと較正方程式kとは、同じ 形式であるとか、共に線形である必要はない。同じ形式とは、同じ数の独立変数 に同じ関数従属を有し、対応する定数が従属変数を決定することを意味する。 好ましくは、装置iと装置kとに対する較正方程式は、次の線形の形式を有す る。すなわち、 Ys i=Ai+Σj{Bj ijs i} Ys k=Ak+Σj{Bj kjs k} ここで、Ys iは、サンプルsの任意のメンバーsの性質pに実質的に等しい値 を好ましくは想定する較正方程式iにおける従属係数iであり、Ys kは、関数f によってYs iと関数関係のある較正方程式kにおける従属変数kである。 AkとAiとは、較正方程式iと較正方程式kとのそれぞれにおけるインターセ プト又はバイアス定数i及びkである。 Xjs iとXjs kとは、較正方程式i及びkにおける少なくとも1つの独立変数i 及びkの1つであり、波長jでのメンバーsのそれぞれスペクトル特性i及びk に等しい値を有する。 Bj iとBj kとは、波長jでのメンバーsのそれぞれスペクトル特性i及びkに 対応する少なくとも1つの独立変数i及びkのそれぞれに対する係数に対応する 勾配定数i及びkである。 較正方程式kを生じる定数kに対する値を、SEEよりも実質的に大きくない SEP、又は、何らかの点で用いられる直接法において必要的に存在して直接又 は間接に較正方程式iをうるSEPで代替する方法は、実際には、非常に多くの 種類がある。実質的に大きいとは、30パーセント大きいことを意味するが、好 ましくは20パーセントであり、さらに好ましくは10パーセントである。性質 pの直接に決定された値は、少なくとも一度は何らかのプライマリ又は直接テス ト法によって得られなければならず、それによって、その物質に対するスペクト ル・データに基づいて物質の列に対する物理的又は化学的性質pに対する値を予 測するその較正方程式を決定することによって装置を較正する。しかし、第1の 装置をいったん較正すると、その装置を用いて、プライマリ・テスト法により性 質pを必ずしも再び測定することなく、他の装置を較正できる。装置iは、その 中の定数iの幾つか又は全部がプライマリ・テスト法によって直接に決定された 値によって決定されている場合には、直接に決定された較正方程式iを有する。 しかし、定数kを決定するのに用いられた値だけが性質pに対するプライマリ・ テスト法からの値なしに前に較正された装置によって予測された値から生じる場 合には、装置kは間接的に較正される。すべての場合において、その較正方程式 がプライマリ・テスト法によって決定された従属変数に対する値に基づいて主に 決定される少なくとも1つの装置が存在する。これが、上述されているプライマ リ・テスト法のSEE又はSEPである。 しかしながら、較正方程式k及び較正方程式iが先に定義した線形の形式を有 すると仮定すると、以下の基準が定数kを決定するのに特に有用であることが分 かった。1つの基準は、Bj kとAkのそれぞれに対応する定数kが実質的に有り 得る最大程度まで次の式 Σc(Yc k−Ak−Σjj kjc k2 を最小化することを要する。 代替として、次の2つの方程式を同時に実質的に満足するBj k及びAkの値を 用いることができる。 Bj k=Bj iΣcjc ijc k/Σc(Xjc k2, Ak=Σc(Yc k−Σjj kjc k)/n ここで、n=サンプルcのメンバーの数。 最後に、Bj k及びAkに対応する定数kを決定するための特に有用な基準は、 次の2つの方程式を同時に実質的に満足することを含む基準であることも分かっ た。 Bj k=Bj iΣcjc i/Σc(Xjc k), Ak=Σc(Yc k−Σjj kjc k)/n ここで、n=サンプルcのメンバーの数。 ステップ2は、勾配及び偏倚(バイアス)の訂正に関連する。勾配及び偏倚の 訂正に適するサンプルに対する要件は、事例に述べられている。本質的に、勾配 及び偏倚の訂正は、次の式を満足する“m”及び“b”の値を決定することから 生じる。 m=[(Σcc aΣcc k)/n−Σc(Yc ac k)]/ [{Σcc kΣcc k}/n−Σcc kc k], b={Σcc a−mΣcc k}/n ここで、Yc aは、主テスト方法のEより大きくない推定値の推定された標準誤 差を用いて決定されるサンプルpの特定のメンバーcの特性pについて直接的に あるいは間接的に決定された値であり、かつ特性pに対する上記値は、関心対象 の範囲内にあるものである。 nは、サンプルpのメンバーの数である。 vは、較正方程式kの値を用いてサンプルメンバーcについて、従属変数kを 決定するための推定値の標準誤差であり、かつEより著しく大きくない。 m及びbについての上記値を次の式に代入して、改良した較正方程式が装置k についての従属変数kに対して、次の通り生じる。 Y^c k=[mAk+b]+Σj[mBj kjc k] ステップ2は、ある事例では削除し得る。それは、勾配及び偏倚の訂正を適用 することにより示唆されあるいは必要とされる訂正が較正方程式kについての定 数kの著しい変化をもたらさないからである。しかし、著しい訂正を必要とする か否かを決定するため勾配及び偏倚の訂正に関連するステップを実行することは 好ましい。多くの事例において、勾配及び偏倚の訂正を必要とすることが分かっ た。 ステップ2、勾配及び偏倚の訂正について驚くべきことは、その訂正によりあ るいはそのため必要とする定数kの値の著しい変動ですら、誤差がステップ1を 実行する際に生じたことを意味しないことである。本発明者は、ステップ1にお いて誤差があればその誤差は、勾配及び偏倚の訂正により実質的に訂正され、ま た逆も同じであることを見いだした(事例1参照)。更に、勾配及び偏倚の訂正 を実行するのに必要とされるサンプルの数が、ステップ1を実行するのに必要と されるサンプルの数に加えられる場合でさえ、一緒にして、装置iについての較 正方程式iを決定するのに必要とされた数よりはるかに少ないことが分かった。 このことは、全体的に予期し得ないことであり、予測できなかったことである。 実際に、定数の著しい訂正は、勾配の訂正により指示されるとき、当該技術(N IRシステム社(メリーランド州シルバースプリング)により1989年刊行さ れた近赤外線スペクトル分析ソフトウェアのマニュアルを参照)は、最初に装置 iを較正するため用いた同じ方法により装置kを再較正すべきであることを教示 する。 ステップ1及び2を適用するように較正方程式kにおける定数kに生じている ことの一層密接な審査は興味あることである。ステップ1において、各定数は、 前述した数値基準のセットを満足するため実質的に独立的に変化する。ステップ 2において、勾配定数の全ては、“m”により決定された量により一緒に変化す る。切片(intercept)定数kは、2つの方法で、“m”増分量“b” との双方により影響を与えられる。共に適用されたとき、装置kについての較正 方程式kは、装置iにより測定されたデータを用いて較正方程式iにより得られ たものと殆ど同程度良い、またしばしばはるかに良い、従属変数kについてのS EPか、Eに等しいかそれより良い少なくとも1つのSEP、即ち、装置iを較 正するのに用いられる値を決定するための直接テスト方法についてのSEPの値 を好適に提供する。事例にしめされているこの結果は、全体的に予期されず、驚 くべきことで、価値のあるものである。 サンプルuについてのデータkを決定することができる装置kにより測定され たスペクトルデータkを用いてサンプルuについての特性pを決定するための間 接的方法も、本発明により実現される。当該技術が、装置についての較正方程式 を同定するための多くの方法を教示するにも拘わらず、当該技術は、今日まで装 置iに適する較正方程式iを装置kに適する較正方程式kに変換する容易な方法 を提供しなかった。 較正方程式k又はiの独特な形式は、隣接次数微分(adjacent or der differentials)の使用をスペクトルの特徴として必要と する。例えば、装置kと装置kに対する較正方程式はそれぞれ次の形式を有する 。 Yc k=Ak+Σjj kjc k+Σjcj kjc lkc i=Ai+Σjjjc i+Σcj ijc li ここで、Yc iとYc kは、それぞれサンプルcからの各メンバーcに対する装置 i及びkについての較正方程式に基づく従属変数に対する計算されたあるいは予 測された値である。 Xjc iとXjc kは、波長jのサンプルcからの各メンバーcのそれぞれに対する 装置i及びkについて観測された吸光度の2次微分である。 Xjc liとXjc lkは、波長jのサンプルcの双方に対するそれぞれの装置i及び kについて観測された吸光度の3次微分である。 本発明者は次のことを見いだした。即ち、スペクトルデータの隣接字数の微分 の形式の較正方程式を用いて、驚くべきことに勾配及び偏倚の訂正が、較正方程 式の定数kの変動をもたらし、当該変動は、装置i及び較正方程式iから見いだ された結果と素晴らしく一致する装置kによりサンプルcについて測定されたス ペクトルデータに基づいた、サンプルcの特性pについて推定された値をもたら すことである。 例1 較正されていない装置に対する較正方程式は基準装置について確立された較正 方程式に基いて得られる。以下に示す方程式の解は、装置k(較正されていない 装置)について式Yc k=Ak+Σjj kjc kを有する線形較正方程式のBj kとAk を決定する。この式は、較正された、すなわち基準装置である装置iについての 較正方程式Yc i=Ai+Σjjjc iに依存している。 3つの異なる数学的基準が独立して使用される。3波長のみが使用されるので J=1〜3であり、サンプルc内のメンバーの総数=25であるのでc=1〜2 5である。独立変数Xjc k(kは装置kを示す)は、波長jのときの装置jのス ペクトル応答から導き出されたスペクトル特徴についての値である。各波長jは 800〜2500nmの波長範囲内に含まれる。ここで、スペクトル特徴とは、 3つの波長:1196、1220、及び1286nmに対して決定される吸光度 の2次導関数である。 装置iは、近似的ボックカー分布においてオクタン範囲が86〜93に亘る7 2個のガソリン・サンプルを使用して従属変数(R+M)/2オクタンをモデル 化し、1196、1220、及び1236nmでの吸光度の2次導関数における 多重線形回帰を使用して較正される。装置iは経路長が18mmの光ファイバを使 用してトランスフレクタンスで動作するNIRシステム6500である。 装置iについての回帰方程式から、25の較正トランスファ標準が得られ、次 にそれらを25個の較正トランスファ標準に対する従属変数(R+M)/2オク タンに当てはめる。その標準は例2に示すものと同じである。 25個の較正トランスファ標準とオクタンが分かっている10個のサンプルが 装置iに適用される。その結果を表1に要約する。 別の方法として、較正トランスファを行った方程式kから較正方程式kを間接 的に導き出すことが可能であることを確認した。ここでは、スロープ及びバイア ス調整の代わりに最小二乗誤差低減ステップを使用した。その誤差がスペクトル ・データkを使用する従属変数kとしてモデル化されたとき、再び独立変数とし て、得られた定数と較正トランスファされた方程式kからの定数とを加算して、 最小二乗解(数学的基準I)を間接的に導き出すことが可能となった。 注:c=1〜25(3つの波長1196、1220、及び1236のみを使用の ため)及びn=25(サンプルc内のサンプル数が25のため) 装置iは、近似的ボックカー分布においてオクタン範囲が86〜93に亘る7 2個のガソリン・サンプルを使用して従属変数(R+M)/2オクタンをモデル 化し、1196、1220、及び1236nmでの吸光度の2次導関数における 多重線形回帰を使用して較正される。装置iは経路長が18mmの光ファイバを 使用してトランスフレクタンスで動作するNIRシステム6500である。 装置iについての回帰方程式から、25個の較正トランスファ標準が得られ、 次にそれらを25個の較正トランスファ標準に対する従属変数(R+M)/2オ クタンに当てはめる。その標準は例2に示すものと同じである。 25個の較正トランスファ標準が装置kに適用される。回帰定数は次のように 計算される。 B1 k=B1220k=[B1220iΣcX1220,c iX1220,c k]/Σc(X1220,c k2k=Σc[Yc i−(B1220kX1220,c k) −(B1196 k1196,c k)−B1236 k1236,c k)]/25 較正方程式の前記定数によってオクタンが既知の10個のサンプルの値が予測 される。5.314(R+M)/2オクタン数のシビアなバイアスがある。コン ピュータ・プログラムが、0.56741のスロープ補正及び35.646のイ ンターセプト補正が必要であることを規定する。これらの調整によって、装置k に対する最終スロープ及びバイアス調整された較正方程式が得られ、残りの62 サンプルについて0.184の標準誤差推定値及び0.0265(R+M)/2 オクタン数のバイアスが示される。 注:r=1〜3(3つの波長のみ使用)及びn=25(サンプルc内のサンプル 数が25)である。規準IIと全く同様に規準IIIが使用され、すべての方法の結 果が表1に示される。 1つの装置iから他の装置kにオクタン方程式を転用(トランスファ)するこ とによって相対的精度を推定する実例を示すため、次のことを行う。 装置iと装置kの両方とも同じ72個のサンプルを使用して独立して較正され る。その較正によってオクタンを予測するのに使用可能な線形較正方程式が確立 される。それらの方程式の各々についての予測の標準誤差は、10個の既知数に 対して決定される。 装置kに対するトランスファ較正方程式は、較正方程式iと基準I,II、及び IIIのうちの1つから導き出される。 トランスファされた方程式は10個のサンプルを使用してスロープ及びバイア スが補正され、スロープとバイアスが補正された較正方程式が得られる。 前述したステップから得られる結果が表1に示される。そこで特に重要なこと は、SEPがスロープとバイアスの補正の結果として、顕著に変化することであ る。しかし、スロープ及びバイアス補正の後、最終SEPは、規準Iの場合、元 の較正方程式iと同じSEPとなる。 この例で期待される最良のSEPの良好な推定値は、0.146のSEPであ り、これは72個のサンプルを使用して完全に較正されたときの装置kに対する SEPである。 例2 この例においては、例1の数学的判断基準I(多重線形回帰)が用いられ、ま た較正方程式の形は線形であるが、選択された周波数のそれぞれに対応するスペ クトル・データの2次及び3次の近接導関数(adjacent deriva tive)に相当するスペクトル特性は、独立変数に関して用いられる。 Yc k=Ak+Σjj kjc k+Σjcj kjc lkc i=Ai+Σij ijc i+Σcj ijc li なお、Yc i及びYc kは、8つのメンバを有するサンプルcから、装置i及び装 置kに関する較正方程式に基づく従属変数に関して計算された値又は推論された 値であって、それぞれのメンバーcに関して両方の装置それぞれに得られた値で ある。 Xjc i及びXjc kは、波長j(i=1,2,3)におけるサンプルcから、装置 i及び装置kに関する観測された光学的濃度(光吸収度)の2次導関数であり、 それぞれのメンバーcに関して両方の装置にそれぞれ得られたものである。 Xjc li及びXjc lkは、波長j(j=1,2,3)におけるサンプルcに関して 、装置i及び装置kに関する観測された光学的濃度(光吸収度)の3次導関数で ある。 3つの波長は、例1において用いられた波長と同一である。 72のガソリン・サンプルの光学的濃度スペクトルを得るために、該72のサ ンプルが装置iにおいて分析される。さらに、25のサンプルからなる較正トラ ンスファ標準もまた流入される。そしてスペクトルの2次及び3次導関数が作成 されるが、これは、NSAS(NIR System,Inc.から入手するこ とができるNear Infrared Spectral Analysis Software)のソフトウェアにおいて、セグメント長を20としギャッ プを0として作成される。25の較正トランスファ標準のコンポジションが、表 7に示されており、また特別に選択されている。これは、較正で用いられた波長 において72のガソリン・サンプルの大部分の変動を、該コンポジションが包含 したからである。72のガソリン・サンプルは、86.3〜93.2(R+M) /2オクタンの範囲内のオクタンを有し、また該サンプルは、近似的ボックス・ カー分散内にある該オクタン範囲に分散される。それぞれのサンプルは、AST M方法2699及び2700による4つの異なるノック・エンジン・ラボラトリ (APAL,No.2 Control Lab,Canton Contro l Lab,and St,Paul Control Lab)によって4回 分析され、ほぼ(R+M)/2オクタンを提供する。 72のガソリン・サンプルの2次及び3次導関数のファイルは、メインフレー ム・コンピュータに送られ、数学的判断基準Iに従う多重線形回帰が実行される が、これは、従属変数(R+M)/2オクタンをモデル化している、1196、 1220及び1236nmにおける光学的濃度の2次導関数と、1196、12 20及び1236nmにおける光学的濃度の3次導関数とのSAS統計(SAS Institute,Inc.,Cary,北カロライナから入手可能)を用 いて、汎用のコンピュータ・プログラムによって実行される。この方法によって データを分析することにより、以下の多重線形判断モデルを提供する。 Yc i[(R+M)/2]オクタン =Al+B1 l(X1c l)+B2 l(X2c l)+B3 l(X3c l) +C1 l(X1c li)+C2 l(X2c li)+C3 l(X3c li) Bjタームの値が表2に示されている。デターミネイションの多重係数(R2) 、相関の多重係数(R)、F値、及び概略の標準エラーが表2に示されている。 表2から、較正方程式が極めて正確であることを推察することができる。 次に、較正トランスファ標準の値が装置iの較正方程式から推定され、該推定 された値が従属変数((R+M)/2オクタン)として用いられ、装置iにおけ る較正トランスファ標準に関する光学的濃度のデータが2次及び3次導関数に変 換されかつ独立変数kの値として用いられ、典型的な最小二乗法又は数学的判断 基準Iを用いて適切な定数kが決定される。この結果が、表3に示されている。 表4は、較正方程式kに対する統計的データを示している。 72のガソリン・サンプルはその後、装置kに流入され、2次及び3次の導関 数のファイルが前と同じように得られる。表3から得られる新しい較正方程式が 用いられて、72のガソリン・サンプルの(R+M)/2オクタンを推定する( これらのサンプルが、装置iに流された較正用のオリジナルな組と同一であるこ とに留意されたい)が、これは、装置iでのオリジナル較正において用いられた のと同一のオクタンを用いて実行される。これらの計算は、BASICプログラ ムを用いているPCにおいて実行される。計算されたオクタンは−0.431の バイアスを示し、かつ推定0.586の標準エラーを有している。これらのエラ ーは、装置iにおけるオリジナル標準エラーがほぼ0.145であることからす れば、極めて高い。また、推定されたオクタンから、低いオクタン推定値((R +M)/2≒86)に関するエラーは、高いオクタン推定値((R+M)/2≒ 93)におけるエラー(例えば約0.1であって0に極めて近い)と比較すると 、非常に高い(すなわち、約−0.8)値である。このような振る舞いは、概算 オクタンの関数である量によって計算された推定値が誤差を生じる、hetro scedasticityと同様である。例えば、低いオクタンは高いエラーを 生じており、高いオクタンは低いエラーを生じている。上記した振る舞いが 観測されると、(実際のY−推定されたY)対オクタンのプロットがほぼ直線で ある場合に、傾斜及びバイアスの調整が適切であるとされる。これは通常、オリ ジナルの較正方程式が線形関係を得ることができるように変換された線形又は非 線形方程式であることを前提としている。データを分析することにより、関係が 直線的であることから、傾斜の調整が適切であることが明瞭になる。これを実行 するためにPC BASICプログラムが用いられて、該プログラムは、「m」 に対する傾斜補正0.86406、及び「b」に対するバイアス補正12.55 90が必要であることを示す。 Y(推定値)=Y^c k=[0.86406(Ak十Σi=1 72j kic k +Σi=1 72j kjc lk+12.5590 表5は、傾斜及びバイアス補正に従う補正トランスファを用いて得られた、装 置kに対する最終的な回帰定数を示している。 この方程式は、72のガソリン・サンプルにおいて、装置iの標準エラーが0 .145であることと比較して、装置kの概算の標準エラーが0.190である ことを示している。 例3 この例は、本明細書で先に言及したスロープ及びバイアス補正について実証す るものである(Analytica Chemica Acta,192(1987),197)。 各項は、本明細書中で前に定義した通りであり、Y項は、X項として識別した 1又はそれ以上のスペクトル特徴部に等しい独立変数に基づいて計算あるいは予 測した従属変数である。 m及びb(ここで、mは、スロープ補正であり、bはバイアス補正である)に 対応したスロープ及びバイアス補正のサイズ又は大きさに依存して、非校正装置 用の校正式を変更しないように決断することができる。Y^c kは、後で示すある 物理特性に関し予測したスロープ補正しかつバイアス補正した値である。 この特定の例においては、スロープ及びバイアス補正前のYc k即ち校正式kか らの予測オクタン価と、Yc k即ちサンプル測定したオクタン(又は較正したNI R装置により予測したオクタン)とは、スロープ及びバイアス補正を定めるのに 使用する。スロープ及びバイアス補正を行うのに使うサンプル集合においては、 必要なことは、その集合が、 1. ある特定の特性(例えば、オクタン)について問題のレンジを代表するも のであること。そのとき、サンプルは、問題のオクタン価レンジ内にほぼある実 際のオクタン価(ASTM D2699及びD2700に従って測定)を有する ようにすべきである。 2. 各サンプルに関し測定したオクタンを有し、またその実際のオクタン価は そのとき校正式(これに対しスロープ及びバイアス補正を行う)を使って決定し た各サンプルの計算オクタン価と相関(実際にはプロット)させる。 3. スロープ及びバイアス補正を行うのに使うサンプルの数nは、mとbの双 方を定めるのに2でなければならないが、本例では、10を通常使用する。Yc k =Ak+Σcj kjc k装置k用の較正式Yc aは、直接決定したあるいは実際に装 置した特性であり、ここではASTM測定オクタンである。 4. mとbとを求めるためには、次の数学的規準を満たすmとbとについて解 く必要がある。 Σc(Yc kc a)−mΣcc kc k−bΣYc k=0 Σc(Yc a−mYc k−b)=0 結果は、次のようになる。 m=[(Σcc aΣYc k)/n−Σc(Yc ac k)]/ [{Σcc kΣcc k}/n−Σcc kc k] b=1/n{Σcc a−mΣcc k} Y^c k=[mAk+b]+Σj[mBj kjc k] 例4 装置iから装置kへの較正トランスファのために多重線形回帰から部分的最小 二乗法に変化するには、数学的な扱いを変化させる必要がある。 この例では、装置iは、ファイバ・オプティクスを用いてトランスフレクタン ス・モードで動作しているNIRシステムズ6500のベンチ・トップ装置であ る。この装置は、例1の場合のように、72のガソリンのサンプルを用いて較正 される。較正は、多重回帰較正方程式のための独立変数として1220、119 6、1236nmでの吸光度の2階微分を用いて、(R+M)/2オクタンをモ デル化する前になされる。較正トランスファ規準は、例5に示すのと同じ25で ある。 装置kは、ファイバ・オプティクスを用いてトランスフレクタンス・モードで 動作しているNIRシステムズのOL6500である。本発明によれば、装置i の場合とは異なる数学的アプローチを用いて、この装置kを較正できる。ここで は、最小二乗法(PLS)を多重線形回帰の代わりに用いる。 例5 この例は、MTBEに適した較正方程式を、1つの製油所から別のMTBEを もたない製油所に、1つのノック・エンジンから別のものに、また、構成とラン プ変化の後の1つの装置から別の装置に、二重較正トランスファによってトラン スファして、予測されるエラーが実質的に減少させる内容を開示する。 この例は、本発明の有用性を劇的に示す。たとえば、装置kが、MTBE(メ チルtブチル・エーテル)を含むガソリンだけを用いて完全に較正される。装置 kはMTBEを使用せずに較正されているので、装置kの現在の較正がMTBE を含む未知のサンプル上で用いられる場合には、実質的なエラーが予測される。 装置kを完全に再度較正することを避けるために、MTBEを与え得る較正方程 式をトランスファすることが望まれ得るだろうが、これは、製油所のガソリン・ ブレンド・ストックに将来の日付で加えられるからである。この例では、装置k は、ファイバオプティクスを用いてトランスフレクタンス・モードで動作するN IRシステムズのOL6500である。 NIRシステムズの6500が装置iとして動作するように選択されるが、こ れは、それが、226のサンプルを用いていったん較正されているからである。 そのいくらかは、MTBEを含み、体積のMTBEで0から15パーセントを含 むサンプルを与える MTBEとの較正の間に装置i上でランされる較正規準だけが表6に示す8つ の純粋の化合物(及び計算されたオクタン)であるという事実によって、問題は いくぶん複雑になっている。これらの8つの化合物は、装置kの上はランせず、 したがって、直接の較正トランスファは不可能である。 トランスファを達成するには、8つの較正規準(表6)が再び、装置iの上を ランすることになる。MTBE較正に対する装置iの較正の後で、装置iは、2 0mmの経路の長さでの送信測定から、ファイバオプティクスを用いた18mm の経路の長さでのトランスフレクタンスに変化する。ランプ及び検出器ゲインも 同様に変化する。 8つの較正基準を用いる新たなセットの条件下で、MTBEに対する較正は、 送信の装置iからトランスフレクタンスの装置iにトランスファされる。この方 程式は、勾配又はバイアスあるいはそれ以外のエラー訂正手段なしで、用いられ て、トランスフレクタンスの装置iとトランスフレクタンスの装置kとの上をラ ンする25の較正基準に対する予測されるオクタン値を計算する。 表7を参照のこと。 この新たな方程式は、10のガソリンのサンプルに関して勾配及びバイアス調 整されている。これらのサンプルの中の4つは、プレミアム無鉛ガソリン[(R +M)/2オクタン値=92(およそ)]であり、残りの6つは、レギュラーの 無鉛ガソリン・ブレンド[(R+M)/2オクタン値=87(およそ)]。これ らのサンプルは、−0.919のバイアスを、0.946(R+M)/2オクタ ン値を示す。 このデータから、0.950の勾配訂正と5.30のバイアス訂正とがなされ る。結果的な方程式は、未知のガソリンのサンプルに関して、0.0401のバ イアスと、0.122の予測のエラーを示す。次の表を参照のこと。 この表は、トランスファされた較正方程式が当初の方程式よりも約2倍正確で あるという点で、非常に興味深い現象を示している。これは、装置kの勾配及び バイアス調整に用いられるオクタンが、装置iについて用いられる較正サンプル よりも正確に知られていることによる。 この例は、NIRの専門家の何人かが共通に有している意見とは合致しない。 彼らは、1つの製油所について開発された方程式は、別の製油所での予測には役 に立たないと信じている。この例では、装置iのMTBE較正は、アッシュラン ド社のカトレッツバーグ製油所で開発されたものであり、装置kは、ミネソタ州 セントポール製油所でのものである。この2つの製油所は必ずしも共通点を有し ているわけではない。 この例の概略の流れ図は、図2に示されている。 例6 この例は大略図3に要約され、Yk,sがYi,sの線形関数であるときに、以前の 例の直接較正トランスファに起因する式と同様に較正トランスファ式が有効か又 はほぼ有効であることを証明する(すなわち、ここにYi,s predicted=Yk,sac tual )。ここでYi,sの線形関数は考え、ここにYk,s=3(Yi,sPredicted+ 25 前の例において、(R+M)/2オクタン校正は226のサンプルを使用して 示され、そして8較正標準の(R+M)/2オクタン較正を予言する(イソオク タン、n−デカン、1−オクタン、2,3,4−トリメチルペンタン、n−ヘプ タン、シクロヘキサン、n−ヘキサンおよびトルエン)。この校正は20mmの パス長における伝送モードで動作するNIRシステム・モデル6500で生成さ れる。 続いてこの装置は、ランプと検出ゲイン設定が変更される後に18mmのパス 長においてトランスフレクタンスを使用するファイバ光学部品用に形成されてい る。8校正標準は、従属変数の値として伝送測定から決定されるオクタン値の3 倍に25を加えて使用される装置で実施される。多重線形後退の結果は、次の通 りである。 Ak =286.951 Bk,1220=283.252 Bk,1169= 70.020 Bk,1236= 84.185 値は10ガソリン・サンプルのために予言される。 予言された10ガソリン・サンプルは3つの等価な方法により訂正される。方 法1は(R+M)/2ガソリン・サンプルのために予言された値から25を減算 し、その結果を3で分割し、そしてスロープとバイアス調整を含む。方法2はサ ンプルの実際に測定されたオクタンを使用するスロープ及びバイアス調整を含む 。方法3はスロープ及びバイアス調整において使用されたサンプルのためにガソ リン・サンプルのオクタンの3倍に25を加算して使用しそして25を減算して 3で割ることにより引き続く未知数のために予言される値を訂正することを含む 。この3つの方法は、0.0281のバイアスと0.240(R+M)/2オク タン数の予言の標準誤差が62の未知数からなる未知数の組を使用して観察され る。 直接較正トランスファ(Yi,s predicted=Yk,s actual)用の最終式は以前 の方法(バイアス=0.0237、SEP=0.223(R+M)/2オクタン 数)のいずれかによるよりも幾分低い誤差及びバイアスを示すことに気が付くべ きである。定数に加算されるいくつかの別の定数をもった該定数により乗算され たYk,s actualは、逆数学関数又はスロープ及びバイアス調整のいずれかによっ て確実に取り除かれない誤差項(Yk,s predicted−Yk,s actual)に効果をも つトランスファ用の従属変数用の値をもたらす。 しかし、校正トランスファ式(スロープ及びバイアス調整なしに)発生しそし て回帰定数(Ak、Bk,1220、Bk,1196、及びBk,1236)を3で乗算してAkに2 5を加算するならば、10サンプルの実際の(R+M)/2オクタンを使用する スロープ及びバイアス調整を使用した後に、又はオクタンの値の3倍に25を加 算しそして各予言されたオクタンから25を減じて3で割る式を調整するスロー プ及びバイアスにより、直接方法(Yk,s predicted=Yk,s actual)がもたら されるという確実な答えに達する。 例7 非校正装置用の校正式は基準装置用に確立された校正式に基づいて得られる。 次の式の解が決定する。装置k用の線形校正におけるBj kとAk、非較正装置は 形式:Yc k=AkΣjj kjc kをもち、そして較正されたまたは基準装置、装置 iのための校正式:Yc i=Ai+Σjj ijc iによる即ち信頼をもつ。 数学的判定基準I、階級の最小二乗が使用される。しかし、唯一の3つの波長 がJ=1から3まで使用される。そして4=サンプルcにおけるメンバーの総数 だからc=1から4までである。独立変数Xjc k(ここにkは装置kを示す)は 波長jにおける装置kのスペクトル反応から導かれたスペクトル特徴用の値をも つ。各波長jは800から2500nmの波長範囲内にある。ここに、スペクト ル特徴は波長J:1196、1220、及び1286nmにおいて決定された吸 収の2次導関数である。 数学的判定基準1において、基準装置iのための校正式の形式は非較正装置k用 の形式と同じではないことに気が付かれたい。 装置のスペクトル特徴を順番に変えるバルブを変化することおよび異なるパス 長でトランスフレクタンスモードにおいて動作する光ファイバ用の装置をまた再 構成することの両方の後にこの発明のステップによりこのような装置を再校正す ることが可能であった。 校正はポンプ・オクタン用の装置iに生成される。校正セットは226サンプ ルからなる。これらのサンプルは装置iで分析されそして多重線形回帰は、12 20、1196および1236nmにおける吸収の2次導関数で(R+M)/2 オクタンをモデル化して実行される。装置iは20nmの全パス長を使用する伝 送モードにおいて動作している。得られた回帰定数は、次の通りである。 Ai =87.925 B1 i =69.864 B2 i =18.581 B3 i =27.644 以上に述べた特定の構成、方法または実施例は、この明細書で開示した発明を 単に例示するためのものである。これらの構成、方法または実施例の改変は、こ の明細書の教示に基づいて当業者には自明のことであり、ここで開示した発明の 一部として含まれるものである。 式のための概算の標準誤差は0.330である。これらの結果は、同一のノッ ク機関でサンプルを走らせる2つの異なる機関演算子からのものであることを指 摘されるべきである。これらの結果は、(R+M)/2に対するASTM許容限 界が約0.35の概算の標準誤差であるので、良好と考えられる。これらのサン プルは、84−94(R+M)/2オクタンからの近似ボックス・カー分布内に 存在していた。 倍数回帰較正に基づき、式値は4つの較正トランスファ基準に対して予測され る。これらの標準及びこれらの算出(R+M)/2オクタンは以下に示される。 装置iは4ヵ月間に亘って較正され(即ち、サンプルは、それらがラボに入った ときに走らされた)、そしてこれは較正を行うのに最適の方法ではないというこ とも指摘されるべきである。また最適ではないとは、これらの較正標準が初期較 正後又はそれと同時に装置に迅速に走らされず、較正が完了した後1ヵ月以上 たって初めてという事実であった。 これに続いて、装置iのランプは焼き切れ、新しいランプが挿着される。装置 はまた、異なる全パス長(約18mm)においてトランスフレクタンス・モード で動作ファイバ光学系用にも構成される。配置モード及びパス長変化に加えて、 検出器利得は、(トランスミッションに反して)新しいランプとファイバ光学系 配置の比較的低いスループットを適応させるために変更されなければならない。 較正トランスファ標準は装置iで再び走らされ、変換された較正式は、122 0、1196,1236nmで吸収率の第2導関数の関数として算出オクタンを モデリングして展開される。 得られた回帰定数は以下の通りであった。 Ak =87.717 B1 k =92.471 B2 k =24.079 B3 k =32.054 B1 kはB1 iとは非常に異なり、他方、Ak、B2 k、B3 kはそれぞれ、Ai、B2 i 、B3 iからの6(R+M)/2オクタン価内にある。 続いて、97のサンプルが(R+M)/2オクタンに対して分析される。これ らのサンプルはいずれも以前のものと同じものはない。更に、これらのサンプル は、以前使用されたものとは異なるノック機関について倍数演算子によって分析 される。較正変換式は、0.0392(R+M)/2オクタン価のわずかなバイ アス(2つの異なるノック機関の間のバイアスは一般にこれよりはるかに高いこ とに留意)と、0.371(R+M)/2オクタン価の概算の標準誤差とを与え る。スロープ及びバイアス調整は、2つのサンプル、即ち、87.4オクタンで のサンプルと92.5オクタンでのサンプルを用いて行われ、0.9402のス ロープ補正及び切片補正、又は5.297のバイアス補正及び以下の最終式を与 える。 Ak =87.774 B1 k =86.945 B2 k =22.640 B3 k =30.139 スロープ及びバイアス調整式は、0.0のバイアスと0.343の予測の標準 誤差とを有する。 これがトランスミッション・データからの元の較正式から直接達成され得なか ったことを示すために、元の較正式は、97のガソリン・サンプルのそれぞれに 対する(R+M)/2オクタンを予測するために使用される。その結果は、−0 .482オクタンのバイアスを示す。この元の較正式に97の全てのサンプルを 使用するだけのスロープ及びバイアス調整は、0のバイアスと、1.96(R+ M)/2オクタンの概算の標準誤差を示す。また、2点スロープ及びバイアス調 整も、それが幾何学の技法を用いて等価的に行い得るという意味で、一般化され た最小和誤差減少ステップとして可視化できる。例えば、測定された実際値を拡 張するラインを定義して、2つのラインを等価にするような方法で調整する前に 予測された値の間に延圧するラインを乗ずるために定数を決定することができる 。従って、これは、このアプローチが平方を使用していないので、一般化された 最小和である。 例えば、この発明の特許請求の範囲に含まれるべき、例示された方法と等価な 方法では、例えば装置k内の較正式kのバイアス値Akを、装置iに対する校正 式iに基づいて決定する。ここでAiの値は、零のような何か任意の値か、Ai及 び関数Ai、即ち部分的に校正された装置に関連して決定された値と仮定する。 Akの「正しい」値は、校正式kで用いたときに、必要な物理的あるいは化学的 特性の実際の値に等しい従属変数kに対する値を決定する値である。Akの「正 しい」値は、傾斜及びバイアス補正を、Aiに対する任意の値またはある関数Ai によって決定された値を用いて得られた式に適用して得ることができる。もう1 つの以上のような等価な方法は、さもなければ傾斜及びバイアス式からの結果と して得られる最終式が、mまたはb(例6で論じた項)の関数を用いて変換され たときに生ずる。これは明らかに、計算された値または予想された値を従属変数 に変換する。しかしながら、較正式iからのYiの関数を用いることができるこ とを明細書で既に示したように、mまたはbの関数を用いて結果としての従属変 数を問題の化学的又は物理的特性に対する実際の値に実質的に等しい値に逆変換 することも可能である。 この発明の範囲に入るべきもう1つの変形は、どうやって値を従属変数kに割 り当てるかに関する。校正式kの定数kを決定するため、または傾斜及びバイア ス補正を実行するために用いることができる従属変数kに対する値は、予備テス ト方法を用いず、その代わりに較正式i及び装置iから得られたスペクトルデー タi、または他の較正された装置と、それに対応する、問題のレンジと実質的に 同じレンジを含む校正式及び適切なスペクトルデータとを参照することによって 決定することが可能である。 この発明の範囲に入るべきもう1つの変形は、校正式kにおけるスペクトル特 性と異なる、較正式iにおけるスペクトル特性、例えば、それぞれ問題の物理的 または化学的特性との相関可能性を与える、異なる波長または異なる数学的変換 又はそれらの両方を用いることである。 この明細書での文書の参照は、それらの特許や文献を、それらが参照している 特許や文献と共に、この明細書中に明確に組み入れることを意図している。 殆どの例において、3つの波長のみが用いられている。しかしながら、この数 は必要な統計的信頼性によって変化できる。もし間接的方法が、なにかの特性を 決定するための直接法の信頼性期間より小さい、「v」のSEPを有するなら、 そこには「v」を得ることを求めるのに妥当な小ささと、いくつの波長が必要か とについて、実質上の制限がある。 もう1つの変更は、吸収スペクトルから得られるスペクトル特性に関する。例 において、強度に対する波長又は吸収性の2次および高次の導関数が用いられる 。明らかに、1次,2次,3次,4次および5次またはそれ以上の高次の導関数 は、明確にこの発明に組み入れられるよう意図されている。スペクトル特性に対 する値は、単に特定の波長に対して見いだされた値と等しくてもよく、何らかの 基準波長、例えば吸収波長のあたりの波長のレンジであってもよい。スペクトル 特性は、スペクトル・データが値においてスペクトル特性と異なる必要があるこ とを提案することを意図するものではない。スペクトル特性の直線的組み合わせ や、その数学的変換が本願発明の範囲に入ることを意図することにおいて、事態 がより複雑になることは明らかである。 本願発明の変形としては、スペクトル・データの3次及び4次導関数やより高 次の隣接する導関数のような、隣接するより高次の導関数の直線的組み合わせで ある。例5を参照されたい。 更に、明細書で参照された任意の数のレンジまたはメンバーの組は、明確にこ こに組み込まれることを意図されており、この組又はレンジ及び参照された組又 はレンジの任意のサブセット内に入るすべてのメンバーや数はそれぞれ、本願発 明に含まれる。
【手続補正書】特許法第184条の7第1項 【提出日】1993年8月10日 【補正内容】 請求の範囲 1.較正方程式1を有するスペクトル装置を参照することによって、スペクト ル装置を較正し、該装置に対する較正方程式2における定数を用いることにより 未知のサンプルの性質の値を決定する方法において、 (a)較正移転基準(transfer standards)のセットの各 メンバーに対応する従属変数1の値を、較正移転基準の前記セットの各メンバー に対するスペクトル・データ1に基づいて、較正方程式1から決定するステップ と、 (b)前記較正方程式2における定数2を、(1)前記装置によって測定され たスペクトル・データ2を用いた較正移転基準の前記セットの各メンバーに対す る従属変数2の前記値のそれぞれの絶対差(absolute differe nce)と、(2)較正方程式1によって決定された較正移転基準の前記セット の各メンバーに対して決定された従属変数1の対応する値の絶対差と、の和が実 質的に最小になるように決定するステップと、 を任意の順序で含むことを特徴とする方法。 2.較正方程式1を有する第1のスペクトル装置を参照することによって、第 2のスペクトル装置を較正し、該第2の装置に対する較正方程式2における定数 を用いることにより未知のサンプルの性質の値を決定する方法において、 (a)較正移転基準のセットの各メンバーに対応する従属変数1の値を、装置 1によって測定された較正移転基準の前記セットの各メンバーに対するスペクト ル・データ1に基づいて、較正方程式1から決定するステップと、 (b)前記較正方程式2における定数2を、(1)前記第2の装置によって測 定されたスペクトル・データ2を用いた較正移転基準の前記セットの各メンバー に対する従属変数2の前記値のそれぞれの絶対差と、(2)前記第1の装置によ って測定された較正移転基準の前記セットの各メンバーに対して決定された従属 変数1の対応する値の絶対差と、の和が実質的に最小になるように決定するステ ップと、 (c)前記第2の装置を用いることによって、前記未知のサンプルにおける前 記性質の値を決定するステップと、 を任意の順序で含むことを特徴とする方法。 3.第1の装置である装置1を第2の装置である装置2を参照することによっ て、関心対象である性質に対する値の範囲にわたって較正する又は再較正する方 法において、 (a)装置1と装置2とによって、較正移転基準のセットの各メンバーに対し てそれぞれデータ1とデータ2とに対応するスペクトル・データを得るステップ と、 (b)前記装置1の較正方程式1によって、較正移転基準の前記セットの各メ ンバーに対応する従属変数1に対する値を決定するステップと、 (c)較正移転基準の前記セットの各メンバーに対して、前記関心対象の性質 と関数fによって関数関係を有する従属変数2に対する値を決定するステップと 、 (d)較正方程式1における前記定数1に対する値を、(1)前記選択された 定数1を用いて前記較正1によって評価された各従属変数1と、較正移転基準の 前記セットの各メンバーに対するデータ1と、の絶対差と、(2)較正移転基準 の前記セットの同一のメンバーに対応する従属変数2の絶対差と、の和が実質的 に最小になるように選択するステップと、 を任意の順序で含むことを特徴とする方法。 4.請求項1、2、又は3記載の方法において、較正移転基準の前記セットは 主参照テスト法(primary reference test metho d)によって得られ得る前記従属変数の値とは異なる前記従属変数の値を有し、 較正移転基準の前記セットは前記サンプルの組成とは異なる組成を有し、定数2 の決定は、(a)部分的最小2乗法(partial least squar es)、(b)多重線形回帰(multiple linear regres sion)、及び(又は)主要成分回帰(principal compone nt regression)から成る方法によることを特徴とする方法。 5.請求項1、2、又は3記載の方法において、前記スペクトル・データ1と スペクトル・データ2とは赤外線スペクトル・データを含み、前記サンプルは液 体を含み、較正移転基準の前記セットは装置1を較正するのに用いられたものと は異なる少なくとも1つの組成を含むことを特徴とする方法。 6.請求項1記載の方法において、較正移転基準の前記セットは、純粋な化合 物又は純粋な化合物の混合物である少なくとも1つの基準を含むことを特徴とす る方法。 7.請求項1記載の方法において、較正移転基準の前記セットは少なくとも1 つのメンバーを有し、この少なくとも1つのメンバーは、較正方程式2に従って 前記少なくとも1つのメンバーに対する前記従属変数2に対する値を決定する装 置2によって測定された場合に、前記較正方程式1及び較正方程式2はこれをモ デル化するように定式化されている直接テスト法によって決定された値とは決定 的に異なる値を示すスペクトル・データ2を生じることを特徴とする方法。 8.請求項1記載の方法において、較正方程式2は、 Y2 s=A2+Σj(Bs j・Is js) という形式を有し、ただしこの数式においては、 Y1 sは、サンプル・メンバーsに対する従属変数1であって、装置1に対する較 正方程式1に基づき、 Y2 sは、サンプル・メンバーsに対する従属変数2であり、 A2は、インターセプト定数2であり、 B2jは、波長jにおけるすべてのサンプル・メンバーsに対する勾配定数2であ り、 I2 jsは、波長jにおけるサンプル・メンバーsに対応するスペクトル・データ 2から決定される独立変数であり、 前記絶対差の前記最小化は、数学的表現である Σs{Y1 s−A2−Σj(B2 j・I2 js)}2 を実質的に最小化することによって達成され、前記独立変数は吸光度(abso rbance)の数学的変換を行うことによってスペクトル・データ2から決定 され、前記数学的変換は吸光度スペクトルの微分(differntial)を 含むことを特徴とする方法。 9.請求項1ないし請求項8の中の任意の請求項に記載の方法において、勾配 、m及びbに対する値を、次の表現、 いて、mとbとは、 m={(Σcc aΣYc k)/n−Σc(Yc ac k)}/ {{Σcc kΣcc k}/n−Σcc kc k} b=1/n{Σcc a−mΣcc k} によって定義され、 また、従属変数(ac)であるYa cは、メンバーcの性質pに対して直接に決 定された値と、メンバーcの性質pに対してモデル化するために前記較正方程式 が確立されている範囲内にある性質pのための較正方程式によって性質pに対し て予測された値と(ただし、前記性質pに対する前記値はモデル化するために前 記較正方程式1が確立されている範囲内にある)、それらの組み合わせと、から 成るグループから選択され、 nは、前記較正方程式1がモデル化を意図している範囲内の値を示す計算され た値を生じる勾配及びバイアス・サンプルのセットのメンバーの数である、よう な表現に代入するステップを含むことを特徴とする方法。 10.請求項1ないし請求項8記載の方法において、エラー削減ステップを含 む改善を更に含むことを特徴とする方法。 【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年3月5日 【補正内容】 【図1】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.較正方程式1を有する第1の装置を用いることによって、第2の装置を、 該第2の装置のための較正方程式2における定数を決定することによって較正す る方法において、 (a)較正セットの各メンバーに対応する各従属変数1を示す値、装置1によ って測定された前記較正セットの各メンバーに対するスペクトル・データ1に基 づいて、較正方程式1から決定するステップと、 (b)前記較正方程式2における定数2を、(1)較正方程式2に基づく前記 較正セットの各メンバーに対する前記従属変数2のそれぞれを示す前記値と、前 記メンバーのそれぞれに対応するデータ2と、の絶対差(absolute difference )と、(2)較正方程式1に基づく前記メンバーのそれぞれに対して計算された 従属変数1の対応する値と、前記メンバーのそれぞれに対応するデータ1と、の 絶対差と、の和が実質的に最小になるように決定するステップと、 を任意の順序で含むことを特徴とする方法。 2.請求項1記載の方法において、前記較正セットは少なくとも1つのメンバ ーを有し、この少なくとも1つのメンバーは、較正方程式2に従って前記少なく とも1つのメンバーに対する前記従属変数2に対する値を決定する装置2によっ て測定された場合に、前記較正方程式1及び較正方程式2はこれをモデル化する ように定式化されている直接テスト法によって決定された値とは決定的に異なる 値を示すスペクトル・データ2を生じることを特徴とする方法。 3.請求項1記載の方法において、較正方程式1は、 Y1 s=A1+Σj(B1 j・I1 js) という形式を有し、ただしこの数式においては、 Y1 sは、サンプル・メンバーsに対する従属変数1であり、 A1は、インターセプト定数1であり、 B1 jは、波長jにおけるすべてのサンプル・メンバーsに対する勾配定数1であ り、 I1 jsは、波長jにおけるサンプル・メンバーsに対応するスペクトル・データ 1から決定される独立変数であり、 前記絶対差の前記最小化は、数学的表現である Σs{Y2 s−A1−Σj(B1 j・I2 js)}2 を実質的に最小化することによって達成されることを特徴とする方法。 4.請求項3記載の方法において、前記独立変数は、吸光度(absorba nce)の数学的変換を行うことによってスペクトル・データ1から決定される ことを特徴とする方法。 5.請求項4記載の方法において、前記数学的変換は、吸光度スペクトルの微 分(differential)を含むことを特徴とする方法。 6.請求項1記載の方法において、前記較正方程式1と較正方程式2とは、 Y1 s=A1+Σj(B1 j・I1 js) ただし、Y1 sは、サンプル・メンバーsに対する従属変数1であり、 A1はインターセプト定数1であり、 B1 jは、波長jにおけるすべてのサンプル・メンバーsに対する勾配定数1であ り、 I1 jsは、波長jにおけるサンプル・メンバーsに対応するスペクトル・データ 1から決定される独立変数であるという数式と、 Y2 s=A2+Σj(B2 j・I2 js) ただし、Y2 sは、サンプル・メンバーsに対する従属変数2であり、 A2は、インターセプト定数2であり、 B2 jは、波長jにおけるすべてのサンプル・メンバーsに対する勾配定数2であ り、 I2 jsは、波長jにおけるサンプル・メンバーsに対応するスペクトル・データ 2から決定される独立変数であるという数式という同一の形式を有し、 前記絶対値の差の和の前記最小化の決定は、較正方程式1に対する勾配及びイ ンターセプト定数を、 B1 j=B2 j{Σs(I2 js・I1 js)}/{Σs(I1 js・I1 js)}と、 A1=Σs{Y2 s−Σj(B1 s・I1 js)}/I、ただしIは前記較正セット内のメ ンバーの数、と、によって確立される値に設定するステップを含むことを特徴 とする方法。 7.請求項1記載の方法において、前記較正方程式1と較正方程式2とは、 Y1 s=A1+Σj(B1 j・I1 js) ただし、Y1 sは、サンプル・メンバーsに対する従属変数1であり、 A1は、インターセプト定数1であり、 B1 jは、波長jにおけるすべてのサンプル・メンバーsに対する勾配定数1であ り、 I1 jsは、波長jにおけるサンプル・メンバーsに対応するスペクトル・データ 1から決定される独立変数であるという数式と、 Y2 s=A2+Σj(B2 j・I2 js) ただし、Y2 sは、サンプル・メンバーsに対する従属変数2であり、 A2は、インターセプト定数2であり、 B2 jは、波長jにおけるすべてのサンプル・メンバーsに対する勾配定数2であ り、 I2 jsは、波長jにおけるサンプル・メンバーsに対応するスペクトル・データ 2から決定される独立変数であるという数式という同一の形式を有し、 前記絶対値の差の和の前記最小化の決定は、較正方程式1に対する勾配及びイ ンターセプト定数を、 B1 j=B2 j{Σs2 js/I1 js}と、 A1=Σ{Y2 s−Σj1 s・I1 js}/n、ただしnは前記較正セット内のメンバ ーの数、と、によって確立される値に設定するステップを含むことを特徴とする 方法。 8.請求項X記載の方法において、m及びbに対する値を、次の表現、 Y^1 s={m×A(1)+b}+Σj{m×B1 j+I1 js}、ただし、この数式に おいて、mとbとは、 m={(Σcc aΣYc k)/n−Σc(Yc ac k)}/ {Σcc kΣcc k}/n−Σcc kc k} b=1/n{Σcc a−mΣcc k} によって定義され、 また、従属変数(ac)であるYa cは、メンバーcの性質pに対して直接に決 定された値と、メンバーcの性質pに対してモデル化するために前記較正方程式 が確立されている範囲内にある性質pのための較正方程式によって性質pに対し て予測された値と(ただし、前記性質pに対する前記値はモデル化するために前 記較正方程式1が確立されている範囲内にある)、それらの組み合わせと、から なるグループから選択され、 nは、前記較正方程式1がモデル化を意図している範囲内の値を示す計算され た値を生じる勾配及びバイアス・サンプルの組のメンバーの数である、ような表 現に代入するステップを含む勾配及びバイアス訂正を行うことからなる更なる改 善が含まれることを特徴とする方法。 10.請求項1記載の方法において、前記スペクトル・データ1は、吸光度又 はその数学的変換を含むことを特徴とする方法。 11.請求項10記載の方法において、前記従属変数1はオクタン又はセタン を示す値に対応し、前記吸光度又はその数学的変換は800から2500ナノメ ータの範囲の周波数に関することを特徴とする方法。 12.請求項11記載の方法において、前記較正セットの少なくとも1つのメ ンバーは、800から2500ナノメータの範囲で活性である化合物から選択さ れることを特徴とする方法。 13.請求項12記載の方法において、800から2500ナノメータの範囲 で活性である前記化合物は、nパラフィン、イソパラフィン、芳香族、アルコー ル、オレフィン、ハロゲン化されたアルカン、ケトン、エステル、エーテル、及 びナフテンからなるグループから選択されることを特徴とする方法。 14.第1の装置である装置kを第2の装置である装置iを参照することによ って較正する又は再較正する方法において、 (a)装置kと装置iとによって、較正セットの各メンバーに対してそれぞれ データkとデータiとに対応するスペクトル・データを得るステップと、 (b)前記装置iの較正方程式iによって、前記較正セットの各メンバーに対 応する従属変数iに対する値iを決定するステップと、 (c)前記較正セットの各メンバーに対して、前記従属変数iに対する前記値 iと関数fによって関数関係を有する従属変数fの値を決定するステップと、 (d)前記較正方程式kにおける前記定数kに対する値を、(1)前記較正k に基づいて前記選択された定数kを用いて計算された各従属変数kと、前記較正 セットの各メンバーに対するデータkと、の絶対差と、(2)関数fによって決 定された前記較正セットの同一のメンバーに対応する従属変数fと、前記メンバ ーのそれぞれの従属変数に対応するデータiと、の絶対差と、の和が実質的に最 小になるように選択するステップと、 を任意の順序で含むことを特徴とする方法。
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