【発明の詳細な説明】
TGF-βの制御活性を改変するための組成物および方法
発明の分野
本発明は、細胞生物学および細胞制御因子の生物学的活性を改変するための方
法に関する。さらに詳細には、本発明は新規TGF-β結合性糖タンパク質に関する
。
本出願を通して、種々の刊行物が括弧内に示されている。これらの刊行物の開
示は全体として、本発明に関係する技術内容をさらに完全に記載するために参考
として本明細書に援用されている。
発明の背景
翻訳後のプロセシングで、1つ以上の炭水化物ユニットがタンパク質に共有結
合されている糖タンパク質が、広く分布している。免疫グロブリンを含む数種の
分泌タンパク質は糖タンパク質であり、細胞膜レセプターのような原形質膜の大
部分の成分であるので、その糖タンパク質は細胞-細胞付着に関係し得る。
トランスフォーミング増殖因子β(TGF-β)は、多くの細胞型で種々の形態で
産生される多重機能性の細胞制御因子のファミリーである(検討のためにSporn
ら、J.Cell Biol.105:1039(1987)を参照のこと)。TGF-βの5つの異なる異
性体(isoform)が同定された。TGF-β1およびTGF-β2は詳細に特徴づけられ
た。TGF-βは、本明細書に参考として援用されている、
米国特許第4,863,899号、第4,816,561号、および第4,742,003号の主題である。T
GF-βは、様々な型の細胞上に存在する細胞表面レセプターに結合し、細胞型に
依存して、その他の増殖因子に対するほとんどの細胞の応答を増大あるいは抑制
することが知られている。TGF-βはまた、ある種の細胞型の分化を制御し、その
細胞増殖を促進あるいは抑制する。TGF-βのその他の顕著な効果は、細胞外マト
リックスタンパク質およびそれらのレセプターの細胞産生の促進である(検討の
ために、Keski-Ojaら、J.Cell Biochem.33:95(1987);Massague,Cell 49:4
37(1987);RobertsおよびSporn,"Peptides Growth Factors and Their Recep
tors",Springer-Verlag(1989)を参照のこと)。
有益なおよび必須の細胞制御機能がなされるにもかかわらず、TGF-β制御活性
は、その宿主生物に対して有害であり得る。例えば、間葉細胞の成長および増殖
がTGF-βにより促進されるが、TGF-βを自己分泌増殖因子として使用して、ある
種の腫瘍細胞もまた促進され得る。その他の場合では、TGF-βによる細胞増殖の
抑制は、同様にその宿主生物に対して有害である。その例は、組織損傷の修復を
助けるための新たな細胞増殖の防止である。TGF-βによる細胞外マトリックスの
生産の刺激は創傷治療に必要である。しかし、ある場合には、TGF-β応答は制御
されず、細胞外マトリックスの過剰蓄積が生じる。細胞外マトリックスの過剰蓄
積の例は、糸球体腎炎の病変で生じる「内部」瘢痕化および皮膚瘢痕組織形成で
あ
る。
大部分の間葉細胞および上皮細胞のトランスフォーミング増殖因子-βレセプ
ター系は、数種の成分からなり(Massague,J.Ann.Rev.Cell Biol.6:597(1
990);Lin,H.Y.ら、Cell 68:775(1992);Georgi,L.L.ら、 Cell 61:63
5(1990);Mathews. L.S.ら、 Cell 65:973(1991);Attisano,L.ら、 Cell
68::97(1992);Lopez-Casillasら、 Cell 67:785(1991)およびWangら、 Ce ll
67:796(1991))、その1つはβグリカンである膜アンカープロテオグリカ
ンである。βグリカンに加えて、大部分の間葉細胞および上皮細胞のTGF-βレセ
プター系は、構造がまだ決定されていない、53-kDaの糖タンパク質であるI型レ
セプター、および、II型レセプターからなり、タンパク質セリン/トレオニンキ
ナーゼレセプターファミリーに属する。より限られた分布の、その他の細胞表面
TGF-β結合性タンパク質もまた記載されている。
従って、TGF-βのような細胞制御因子の効果を改変し得る化合物の開発の必要
性が存在する。本発明は、このような必要性を満たし、関連利益も提供する。
発明の要旨
本発明は新規な精製TGF-β結合性糖タンパク質を提供する。そのタンパク質で
あるエンドグリン(endoglin)は、ヒト血管内皮細胞上で高レベルで発現される
。
TGF-βを、TGF-βに結合する能力を有する精製エンドグリン由来のポリペプチ
ドあるいはそれらの任意のフラグメント
の有効量に接触させることにより、TGF-β制御活性に仲介される病理学的症状を
治療するための方法もまた、本発明により提供される。従って、無傷(intact)
の天然のエンドグリンおよびそれらの可溶性フラグメントが、これらの方法に有
用である。本発明は、完全長の可溶性エンドグリン由来のポリペプチドを調製お
よび精製する方法を提供する。新規TGF-β結合性糖タンパク質および可溶性エン
ドグリン誘導ポリペプチドをコードする単離された核酸もまた、その核酸を含有
するベクターおよびこのようなベクターで形質転換された組み換え宿主細胞とと
もに、提供される。
図面の簡単な説明
図1は、βグリカンおよびエンドグリンのドメイン構造を示す。853アミノ酸
のトランスメンブランプロテオグリカンであるβグリカンの直鎖状配列と、各々
633アミノ酸の2つの同一サブユニットから構成されるジスルフィド結合トラン
スメンブランタンパク質であるエンドグリンの直鎖状配列間との類似の注目すべ
き領域が示されている概略図である。エンドグリンのトランスメンブラン領域お
よび短い細胞質領域(黒四角)は、βグリカンの対応領域と高度に配列類似性を
有する。これらのタンパク質の細胞外ドメイン(ectodomain)では、類似性の低
い2つの領域がみとめられる(白四角)。数字は、βグリカンとエンドグリンと
の示されたドメイン間のアミノ酸配列類似性のパーセントを示す。楕円はシステ
イン残基の位置を示す。βグリカン中のグリコサミノグリカン鎖接続のた
めの2つの推定部位が示されている。
図2は、HUVECで発現された、細胞表面TGF-β1結合性タンパク質を示す。HUV
ECのコンフルエントに近い培養物を、100 pM 125I-TGF-β1とのインキュベーシ
ョン、その後の0.16mMのジスクシンイミジルスベレートとの化学架橋結合によっ
て、アフィニティ標識した。A)アフィニティ標識HUVECのTritonX-100抽出物を
、還元(R)あるいは非還元(NR)条件下でのSDS-PAGEゲル上で分離した。レー
ンCは、過剰の非標識TGF-β1の存在下でアフィニティ標識された細胞からの抽
出物を含有する。TFG-βレセプターI(RI)およびII(RII)の移動位置を示す。
矢印の180 kDaおよびより高分子量の主要アフィニティ標識タンパク質は、非還
元ゲル上に現れた。矢じりは、還元ゲル上に認められた110-120 kDaのアフィニ
ティ標識タンパク質である。B)アフィニティ標識HUVECの界面活性剤抽出物を、
最初のゲル上で非還元条件下で分離し、次に、本明細書に参考として援用されて
いるCheifetzおよびMassague,J.Biol.Chem.266:20767-20772(1991)に記載
のように、2次元で還元条件下で分離した。110-120-kDaの対角線を離れて移動
する標識種が示されている(矢じり)。
図3は、TGF-β1-エンドグリン複合体の特異的免疫沈降を示す。HUVECは、図
2に記載されているように、100pM 125I-TGF-β1でアフィニティ標識した。A)
アフィニティ標識細胞の界面活性剤抽出物をmAb 44G4とインキュベートし、免疫
複合体をプロテインG-セファロースで回収した。洗浄後、試料
の等量部分を、還元(R)あるいは非還元(NR)条件下でのSDS-PAGEにより分析
した(5-8%濃度勾配ポリアクリルアミドゲル)。B)アフィニティ標識HUVEC溶解
物を、4℃における100μlの44G4-IgG-Sephaorseとの連続2回の45分インキュベ
ーションによって、エンドグリンを最大限に枯渇させた。S)第2回目の免疫沈
降後の上清。I)83%エンドグリン含有の第1回目の44G4免疫沈降。T)枯渇実験
に使用した総抽出物に対応する量。全ての試料は、還元条件下で操作したIR以外
は、SDS-PAGE上の非還元条件下で分析した。TGF-βレセプターII(RII)、およ
びエンドグリンモノマー、ダイマーならびにオリゴマーの移動位置を示す。
図4は、COS-M6細胞で一過性発現されたエンドグリンが、TGF-β1に結合する
ことを示す。COS-M6細胞は、完全長のL-エンドグリンをコードするcDNA(Endogl
in)あるいはコントロールベクター(C)でトランスフェクトした。細胞は、150
pM 125I-TGF-β1でアフィニティ標識し、界面活性剤抽出物を、mAb 44G4と、次
いでプロテインG-セファロースとインキュベートした。免疫沈降されたタンパク
質を、還元(R)および非還元(NR)条件下でSDS-PAGEにより分析し、オートラ
ジオグラフィーで可視化した。
図5は、COS細胞トランスフェクタントおよびHUVECで評価されたTGF-β異性体
に対するエンドグリンの特異性を示す。A)エンドグリンベクターでトランスフ
ェクトされたCOS-M6細胞を、150pM 125I-TGF-β1のみでアフィニテイ標識する
か、
あるいは、1または10nMの非標識TGF-β1、-β2または-β3の存在下でアフィ
ニティ標識した。B)HUVECを、100pM 125I-TGF-β1のみでアフィニティ標識す
るか、あるいは、5nMの非標識TGF-β1またはTGF-β2の存在下でアフィニティ
標識した。これらの細胞の溶解物を、MAb 44G4で免疫沈降させた。免疫沈降物を
、SDS-PAGEゲル上て還元条件下にて分画した。モノマーエンドグリンを含有する
ゲルの領域を、100-kDaマーカーの移動位置とともに示す。
図6は、1.7kbエンドグリンcDNA挿入フラグメントを有するベクターpcNeoSolE
NDの制限酵素マップを示す。
図7は、単離S-エンドグリンcDNAの部分ヌクレオチドおよび推定アミノ酸配列
を示す。ヌクレオチドは右側に番号を付けてある。アミノ酸は左側に番号を付け
てある。推定シグナル配列(ヌクレオチド283-357)、およびトランスメンブラ
ン領域(ヌクレオチド2042-2116)は太字で示す。135bpの挿入フラグメント(下
線を付けた)は、ドナー/アクセプター部位(2134位および2267位の、GT、AG)
のスプライシングコンセンサス配列、および投げ縄型(lariat)の構造分枝点(
2234位のCTGAC)を含有する。ヌクレオチド372-2021および2322-3073は、内皮エ
ンドグリンの対応cDNA配列と同一であることが見いだされた(Gougos,A.およ
びLetarte,M.J.,J.Biol.Chem.265:8361(1990)、および表1)。
図8は、2つの異なる形態のエンドグリンが存在することを示す細胞質領域の
分析を示す。A.2つの選択可能な形態の
エンドグリンの細胞質領域をコードするcDNAの図解。細胞質ドメインを有する3'
末端に対応する領域のみを示している。単離エンドグリンcDNA(S-エンドグリン
)は、以前に記載された配列(L-エンドグリン)中には存在しない、135bpの挿
入フラグメントを含有する(Gougos,A.およびLetarte,M.J.,J.Biol.Chem .
265:8361(1990))。そのさらなる135bpの挿入フラグメントの配列は、図7
に示されている。終止コドンの位置および対応する翻訳タンパク質配列(太線)
を示す。B.L
m.Biophys.Res.Commun.189:356(1992)、の対応する配列と、S-エンドグリ
ンの細胞質ドメインおよびトランスメンブランドメインを並べた。囲いの中は、
同じ配列を含む。番号は、全配列中の最初のアミノ酸の位置を示す。一致する2
つの主要領域が認められた。第1の領域(73%一致)は、S-およびL-エンドグリ
ンの587-617残基、およびβグリカンの780-810残基を含む。第2の領域(74%一
致)は、L-エンドグリンの634-660残基およびβグリカンの823-849残基を含む。
S-エンドグリンのトランスメンブラン領域は太字で示す。ダッシュは整列目的の
ために挿入した。アスタリスクはタンパク質の最後の残基を示す。
図9は、トランスフェクト細胞でのL-エンドグリンおよびS-エンドグリンの発
現を示す。マウス線維芽細胞を、L-エンドグリンあるいはS-エンドグリンcDNAで
トランスフェクトし、そしてエンドグリン分子の発現を分析した。A.細胞表面
に存
在するエンドグリンのサイトフルオロメトリー(cytefluorometry)による分析
。トリプシン処理後に、間接免疫蛍光法のために、細胞をモノクローナル抗体8E
11(抗エンドグリン)で染色した。エンドグリン-偽(mock)トランスフェクタ
ントのコントロール染色も示す。B.免疫沈降分析。細胞を[35S]メチオニンで
代謝標識し、溶解して、44G4(抗エンドグリン)あるいはHCl/l(抗CDllc)モノ
クロール抗体で免疫沈降させた。モノクロール抗体HCl/lを、陰性コントロール
として含有させた。試料を、非還元条件下での6-12%濃度勾配アクリルアミドゲ
ル上で電気泳動にかけた。C.イムノブロッティング分析。偽(L細胞)cDNA、L-
エンドグリン(L-Endo)cDNA、およびS-エンドグリン(S-Endo)cDNAでトランス
フェクトされたマウス線維芽細胞およびPMA-処理U937細胞を、Triton X-100で溶
解し、そして遠心分離で不溶性物質を除去した。上清に含まれているタンパク質
を、非還条件下での6%アクリルアミドゲル上で電気泳動にかけ、ニトロセルロー
ス膜に移した。エンドグリンの免疫検出を、化学発光アッセイによる、44G4(抗
エンドグリン)モノクロール抗体によって実施した。HCl/l(抗CD11c)およびX6
3モノクロール抗体を、陰性コントロールとして使用した。D.細胞表面標識エン
ドグリンの免疫沈降分析。偽、L-エンドグリン(L-Endo)およびS-エンドグリン
(S-Endo)トランスフェクトマウス線維芽細胞を、125I標識し、溶解して、44G4
モノクローナル抗体(抗エンドグリン)で免疫沈降させた。試料を、還元(R)
あるいは非還元(NR)条件下で、10%アクリルアミドゲ
ル上で電気泳動にかけた。
図10は、PCR増幅によるL-エンドグリンおよびS-エンドグリン転写物の検出
を示す。胎盤、PMA処理HL-60細胞あるいはPMA処理U937細胞からの総RNA試料を、
逆転写酵素の存在(+RT)あるいは非存在(-RT)下でインキュベートした。得ら
れたcDNA試料を、pUC13のS-エンドグリン(S-Endo)あるいはL-エンドグリン(L
-Endo)クローンからのcDNAおよび内皮細胞ライブラリーからのcDNAとともに、S
-エンドグリンに特異的なオリゴヌクレオチド#14および#15の存在下(パネルA)
、またはL-エンドグリンおよびS-エンドグリンに共通のオリゴヌクレオチド#12
および#11の存在下(パネルB)での、PCR増幅に使用した。RT反応を省略したと
きには、増幅は認められず、RNA試料を汚染するDNAの可能性を排除した。L-エン
ドグリンおよびS-エンドグリンの特異的増幅フラグメントの下方のその他のバン
ドは、おそらく、プライマー-ダイマー人工生成物を示す。
図11は、S-エンドグリンおよびL-エンドグリン両者のTGF-β1への結合を示
す。S-エンドグリン(L+-S)およびL-エンドグリン(L+-L)トランスフェクタン
トのコンフルエントな培養物を、100pM 125I-TGF-β1のみとインキュベートす
るか、あるいは4nMの非標識TGF-β1の存在下でインキュベートし、その後ジス
クシンイミジルスベレートと化学架橋結合して、アフィニティ標識した。冷却(
cold)競合リガンドの存在下に対する非存在下でのcpm結合間の4倍比率により
立証されるように、全試料は特異的にTGF-β1に結合し;親L細胞および偽ト
ランスフェクタントは平均60,000比cpm、一方、エンドグリントランスフェクタ
ントは平均110,000比cpm結合した。44G4-IgG セファロースによるL+-Sトランス
フェクタントの免疫沈降物は、コントロールIgG-セファロースによる700cpmに対
して、平均7700cpmを含有し;L+-Lトランスフェクタントの免疫沈降物は、コン
トロールの630cpmに対して4300cpmを含有した。これらの免疫沈降物は、還元(R
)あるいは非還元(NR)条件下で、6-9%濃度勾配アクリルアミドゲルにかけた。
エンドグリンモノマー、ダイマーおよびオリゴマーの位置、および分子量マーカ
ーの位置を示す。
図12は、pcDNAI/Neoの多重クローニング部位を示す。
図13は、「L-エンドグリン」のアミノ酸配列およびヌクレオチド配列を示す
。
発明の詳細な説明
エンドグリンは、ジスルフィド結合されたサブユニットから構成される、ホモ
ダイマー性膜糖タンパク質である。ヒト由来のエンドグリンは、ヒトcDNAライブ
ラリーから発現される少なくとも2つの異性体、推定約90kDaの「L-異性体」あ
るいはより小さい約85kDaの「S-異性体」が存在することが示された。組織から
精製されたヒトエンドグリンは、各々約95kDaの2つのジスルフィド結合された
サブユニットから構成されることが示された。これは、ヒトpre-赤芽球、マクロ
ファージ、および、リンパおよび骨髄系列の白血球に発現され、血管内皮細胞で
より高レベルで発現される。それはまた、栄養細胞合胞体層である、母血液との
界面を構成し、胎児の栄養交換および免疫防御を提供することにおいて重要な役
割なす、多核化胎盤層に豊富である(Gougosら、Inter.Immunol.4:83-92(199
2))。
エンドグリンは最初、mAb 44G4とのその反応性により、pre-B白血病細胞系で
同定された(QuackenbushおよびLetarte,J.Immunol.134:1276-1285(1985)
)。それは、pre-Bリンパおよび骨髄表現型を有する、小児急性白血病(ALL)由
来の細胞に、低レベルで存在し;T-ALLには存在しない(GougosおよびLetarte,J.Immunol.
141:1925-1933(1988b);Kreindlerら、Leukemia and Lymphoma 3:
7-18(1990))。興味深いことに、ヒトエンドグリン遺伝子は、染色体9q34-qte
rに配座し、フィラデルフィア染色体陽性白血病の22番染色体に転座された領域
内
であるようである(Fernandez-Ruizら、Cytogen.Cell Gen.64:204-207(1993
))。正常成人骨髄には、単核細胞のほんの3-5%がエンドグリンを発現し、そし
てそれらはpro-赤芽球表現型を有し;pre-Bおよび骨髄前駆体は、検出可能なレ
ベルのエンドグリンを示さない(Buhringら、Leukemia 5:841-847(1991))。
正常なBおよびTリンパ球ならびに非刺激単核球は、エンドグリンを発現しないが
、活性化マクロファージには上昇制御が認められる(Lastresら、Eur.J.Immun ol.
22:393-397(1992))。
エンドグリン発現は、内皮細胞増殖が生じることが知られている種々の病理学
的皮膚損傷内皮で、かなり増加する(Westphalら、J.Invest.Dermatol.100:2
7-34(1993))。腫瘍では、活性な脈管形成を行なう毛細血管内皮細胞もまた、
隣接組織の休止内皮よりも高いエンドグリンレベルを示す。
精製ヒトエンドグリンには種々の異性型が存在し、Mr=95,000、90,000、ある
いは85,000のジスルフィド結合された2つのサブユニットから構成され、N-およ
びO-結合オリゴ糖を有する。ヒトエンドグリンの一次配列は、25アミノ酸のシグ
ナル配列、約561アミノ酸の細胞外ドメイン、25アミノ酸の1つのトランスメン
ブラン領域、および14から47アミノ酸残基の細胞質テールから構成される(Goug
osおよびLetarte,J.Biol.Chem.265:8361-8364(1990))。
ヒトエンドグリンとTGF-βレセプター系との関連性は、ラットTGF-β結合性プ
ロテオグリカン、βグリカン(III型TGF-
レセプターとしても知られる)の分子クローニングにより発見され、このことは
、トランスメンブランドメインおよびこのタンパク質の比較的短い(43アミノ酸
)細胞質テールが、エンドグリンの対応領域と非常に類似する(71%アミノ酸配
列類似性および63%アミノ酸一致)ことを示した(図1を参照)。この2つのタ
ンパク質の細胞外ドメインは、一次構造に限定された相同性を示し、エンドグリ
ンはプロテオグリカンではないが、N-およびO-結合オリゴ糖を含有する。
TGF-βレセプターIIのクローニング(Linら、Cell 68:775-785(1992))は、125
I-TGF-βに結合および化学的に架橋されたときに、以前に80kdのポリペプチ
ドとして同定された、機能性のトランスメンブランセリン/トレオニンキナーゼ
を明らかにした(Cheifetzら、J.Biol.Chem.265:20533-20538(19
のレセプターは、I型レセプター(53kdタンパク質)と結び付いてTGF-βシグナ
ルを変換する;レセプターIは、TGF-βに結合するためにレセプターIIを必要と
し、レセプターIIは、シグナルを仲介するためレセプターIを必要とすると考え
られている(Laihoら、J.Biol.Chem.266:9108-9112(1991);Laihoら、J.B iol.Chem.
265:18518-18524(1990);Wranaら、Cell 71:1003-1014(1992))
。最近クローニングされたレセプターI、さらにセリン/トレオニンキナーゼに
よるトランスフェクション実験はまた、さらに、TGF-βを結合するためにレセプ
タ
ーIがレセプターIIに結び付かなければならない見解を、支持する(Ebnerら、Sc ience
260:1344-1348(1993))。
本発明は、TGF-βに結合する可溶性エンドグリン由来のヒトポリペプチドを提
供する。完全長の可溶性エンドグリン由来のポリペプチドは、プロセシング中に
切断されるシグナル配列、成熟エンドグリンポリペプチドの561アミノ酸の細胞
外ドメイン、細胞膜内膜タンパク質を有し、これは合計で約600あるいは633アミ
ノ酸からなる。ヒトエンドグリンポリペプチドをコードする核酸配列は、表1お
よび図13に同定されている。可溶性エンドグリン由来のポリペプチドをコード
する核酸配列は、表1(アミノ酸番号1近傍からアミノ酸番号561近傍)および
図13に示した配列内に包含される。さらに本発明により、挿入されたエンドグ
リンをコードするゲノムDNA分子を有するベクターが提供される。このベクター
は、特許手続上の微生物の寄託の国際的承認に関するブタペスト条約の条項に基
づき、1993年10月21日に、Coleccion Espanola de Cultivos Tipo(CECT),461
00 Burjasot(Valencia),Spainに、CECT 4475で寄託された。従って、エンド
グリンをコードする単離ゲノムDNAは、本発明の範囲内である。
本発明はまた、細胞質領域中で互いに異なる2つの異性体をコードする、精製
ヒトエンドグリンポリペプチドを提供する。「S-エンドグリン」は、細胞質領域
に14個のアミノ酸残基を有し、「L-エンドグリン」は、細胞質領域に47個のアミ
ノ酸残基を有する。成熟エンドグリン中の細胞外領域および
トランスメンブラン領域を配列する586アミノ酸は一致する。
本明細書に使用されているように、用語「精製された」は、分子あるいは化合
物が、未変性あるいは天然環境で通常会合する夾雑物を実質的に含まないことを
意味する。例えば、成熟ヒトタンパク質は、多くの方法から得られ得る。膜タン
パク質の精製のために利用可能な方法には、沈降、ゲル濾過、イオン交換、逆相
およびアフィニティクロマトグラフィーが含まれる。その他周知の方法が、Deut
scherら、Guide to Protein Purification:Methods in Enzymology 第182巻(A
cademic Press 1990)に記載されており、これは本明細書に参考として援用され
ている。あるいは、本発明の精製ポリペプチドはまた、例えば、Sambrookら、Mo lecular Cloning:A Laboratory Manual
第2版(Cold Spring Harbor Laborator
y 1989)に記載のような、周知の組み換え法によって得られ得、これもまた本明
細書に参考として援用されている。可溶性エンドグリン由来のポリプチドを調製
するためのこの方法の例は、当該技術分野で周知の方法による、細菌、酵母ある
いは哺乳動物細胞のような適切な宿主細胞で、可溶性エンドグリンをコードする
核酸を発現すること、および、当該技術分野で周知の方法を再度用いて、発現さ
れた可溶性タンパク質を回収することである。
例証する目的のために、可溶性エンドグリンの発現が、pcEXV-L ENDOから完全
長2.3kbのエンドグリンcDNAフラグメントを切り出し、Hind IIIリンカーを加え
て、そして、Hind I
IIでの消化後に、それをpBluescriptベクター(Stratagene)の多重クローニン
グ部位にサブクローニングし、その後、Tth 111Iで消化して、達成された。(こ
の酵素は、トランスメンブラン領域の約80bp上流のコーディング領域を切断する
。)
合成の相補的オリゴマーを、インフレーム終止コドンおよびBam HI突出を有す
るように作成し、線状化したプラスミドに連結した。Hind IIIおよびBam HIによ
る消化、および1.7kbフラグメントの精製後に、pcDNAI/Neo(Invitrogen,San D
iego,図12)に連結した。クローニング後に、そのクローンを、正確な向きに
ついて制限酵素分析によりスクリーニングし、正確な向きであることを認めた。
cDNA挿入フラグメントの確認は、T7およびSP6配列決定プライマーを用いて行い
、挿入フラグメントの5'および3'末端の開始および終止コドンの存在を確認した
。
5'末端プライマー
3'末端プライマー
構築物を発現するために、CHO-kl細胞(ATCC)をpCDNA/Neoでトランスフェク
トし、G418に耐性である安定なトランスフェクタントを発生させるのに必要な最
適条件を決定した。5つ(5)x 106細胞を、960 uFのコンデンサー(Biorad Ge
ne Puls
e)を用いた、電圧300ボルト、時間定数17.9msec.で、5μgのDNAによって、エレ
クトロポレーションを行い、死細胞を最少限にした最大量の安定なトランスフェ
クタントを得た。
以下のフローチャートは、可溶性エンドグリンをコードする核酸を発現するた
めの方法を例示する。
可溶性ポリペプチドおよびその生物学的に活性なフラグメントはまた、化学合
成により生成され得る。合成ポリペプチドは、Applied Biosystems,Inc.Model
430Aまたは431A自動ポリペプチド合成機、および製造者により提供される化学
薬品を用いて製造され得る。可溶性ポリペプチドはまた、以下に詳細に記載され
る発現ベクターで形質転換された細胞から直接単離され得る。
本明細書で使用される、エンドグリン由来のポリペプチドは、表1で示される
633個のアミノ酸配列または図13に示される658個のアミノ酸配列と実質的に同一
のアミノ酸配列、あるいはその活性なフラグメントを有するヒトポリペプチドを
意味する。本明細書で使用される用語「可溶性エンドグリン由来のポリペプチド
」は、この核酸の細胞外ドメインにより発現される、可溶性のヒトエンドグリン
ポリペプチドの生物学的に活性なフラグメントをいう。本明細書で使用される用
語「活性フラグメント」または「生物学的に活性なフラグメント」は、TGF-βに
結合するエンドグリンポリペプチドの任意の部分をいう。ポリペプチドがTGF-β
に結合し得るか否かを決定する方法は、例えば、本明細書で提示されたように当
業者には周知である。
本発明はまた、表1で示される核酸分子とは異なるが、同一の表現型効果を生
じる核酸分子、例えば、図13で示される配列核酸分子を包含する。これらの改変
された、しかし表現型では等価の核酸分子は「等価な核酸」という。本発明はま
、上記の核酸分子と比べたときに、そこから生成されるポリペプチドの表現型を
改変しない非コーディング領域中の変化により特徴付けられる核酸分子を包含す
る。本発明はさらに、本発明の核酸分子またはそのその相補物にハイブリダイズ
する核酸分子を包含する。本明細書で使用される用語「核酸」は、mRNAおよびcR
NA、ならびに一本鎖および二本鎖の、ゲノムDNA、DNA、およびcDNAを包含する。
さらに、本明細書で使用される用語「ポリペプチド」は、S-エンドグリンならび
にL-エンドグリンのような、天然に存在する任意の対立遺伝子変異体、および人
工組換え形態を包含する。
本発明は、可溶性エンドグリン由来のポリペプチドをコードする単離核酸分子
を提供する。本明細書で使用される用語「単離核酸分子」は、天然には生じない
形態である核酸分子を意味する。ヒトエンドグリン核酸を単離する1つの手段は
、当該技術分野で周知の方法(Gougos,A.ら、J.Biol Chem.265:8361(1990
))および以下に示す実施例の方法を用いて、エンドグリンに対する天然のまた
は人工的に設計された抗体で、ヒトcDNA発現ライブラリーを検索(probe)する
ことである。ヒトエンドグリンポリペプチドをコードするDNAおよびcDNA分子は
、ヒト、哺乳類、または他の動物の供給源から、相補ゲノムDNA、cDNA、またはR
NAを得るために使用され得る。単離ゲノムDNAがまた、上記のように本発明によ
り包含される。それは、本発明の核酸配列、およびSambrookら(前述)に記載さ
れるような当業者に周知の方法を用いることにより単離される。
本発明は、さらに、RNA転写のプロモーターおよび他の制御配列に作動可能に
連結された単離核酸分子を提供する。本明細書で使用される用語「作動可能に連
結された」は、プロモーターが核酸分子からRNAの転写を行い得るように配置さ
れていることを意味する。このようなプロモーターの例は、SP6、T4、およびT7
である。プロモーターと、そこに挿入されたDNAのフラグメントがそのプロモー
ターに作動可能に連結されるクローニング部位との両方を有するベクターは、当
該技術分野で周知である。好ましくは、これらのベクターは、インビトロまたは
インビボでRNAを転写し得る。このようなベクターの例は、pGEMシリーズ(Prome
ga Biotec、Madison、WI)である。
本発明は、可溶性エンドグリン由来のポリペプチドをコードする、DNA、cDNA
、またはRNAのような本発明の単離核酸分子を含む発現ベクターまたは複製ベク
ターを提供する。ベクターの例は、バクテリオファージ、バキュロウイルス、お
よびレトロウイルスのようなウイルス、コスミド、プラスミド(pcEXV-2のよう
な)、および他の組換えベクターである。核酸分子は、当該技術分野で周知の方
法によりベクターゲノムに挿入される。例えば、挿入DNAおよびベクターDNAの両
者は制限酵素に曝され得、両分子上に、その塩基対が互いに相補的な末端を生成
し、次いでそれらは、リガーゼで連結される。あるいは、合成核酸リンカーが、
ベクターDNA中の制限部位に対応する挿入DNAに連結され得、次いで特定のヌクレ
オチド配列を認識する制限酵素で消化される。さらに、終結コドンお
よび適切な制限部位を含むオリゴヌクレオチドが、例えば、以下のいくつかまた
はすべてを含むベクター中への挿入のために連結され得る:哺乳類細胞の安定な
または一時的なトランスフェクタントの選択のための、ネオマイシン遺伝子のよ
うな選択可能なマーカー遺伝子;高レベルの転写のためのヒトCMVの隣接する(i
mmediate)初期遺伝子由来のエンハンサー/プロモーター配列;mRNA安定性のた
めのSV40由来の転写終結シグナルおよびRNAプロセシングシグナル;適切なエピ
ソーム複製のためのSV40ポリオーマ複製起点およびColE1;多目的の多重クロー
ニング部位;ならびにセンスおよびアンチセンスRNAのインビトロ転写用のT7お
よびSP6 RNAプロモーター。他の手段が利用可能である。
エンドグリン由来のポリペプチド、またはその可溶性フラグメントをコードす
るDNA分子を含む、細菌細胞、酵母細胞、哺乳類細胞および他の動物細胞中での
発現に適合するベクターがまた提供される。ベクターは、さらに、可溶性エンド
グリンポリペプチドをコードするDNAに対して、その発現を許容するように配置
される、細菌細胞、酵母細胞、哺乳類細胞、または動物細胞中でDNAの発現に必
要な制御要素を包含し得る。発現に必要な制御要素は、RNAポリメラーゼに結合
するためのプロモーター配列およびリボソーム結合のための転写開始配列を含む
。例えば、細菌発現ベクターは、1acプロモーターのようなプロモーター、およ
び転写開始のためのShine-Dalgarno配列、および開始コドンAUG(Sambrookら、
前述、1989)を含
む。同様に、真核発現ベクターは、RNAポリメラーゼIIのための異種または同種
プロモーター、下流ポリアデニル化信号、開始コドンAUG、およびリボソームの
脱着のための終止コドンを含む。このようなベクターは市販されており、または
当該技術分野で周知の方法、例えば一般にベクターを構築するための上記の方法
、に記載される配列によりアセンブルされ得る。発現ベクターが上記ポリペプチ
ドを発現する細胞を生成するのに有用である。
本発明は、エンドグリン由来のポリペプチドまたはその可溶性フラグメントを
コードするcDNA分子を含む哺乳類細胞を提供する。例としては、哺乳類細胞中で
の発現に適合するプラスミドを含む哺乳類細胞がある。このプラスミドは、エン
ドグリン由来のポリペプチドをコードするcDNA分子およびこのポリペプチドの発
現に必要な制御因子を含む。宿主として種々の哺乳類細胞が利用され得、例えば
、マウス線維芽細胞NIH3T3、CHO細胞、HeLa細胞、Ltk-細胞などを含む。前述で
記載されたような発現ベクターは、リン酸カルシウム沈澱法、DEAEデキストラン
法、エレクトロポレーション、またはマイクロインジェクションなどのような、
当該技術分野で周知の方法により哺乳類細胞をトランスフェクトするために使用
され得る。
本発明は、薬学的キャリア、および、精製ポリペプチド、精製可溶性ポリペプ
チド、活性なそれらのフラグメント、または精製成熟タンパク質およびその活性
フラグメントのいず
れかを、単独または互いに組み合わせて含む薬学的組成物を提供する。これらの
ポリペプチドまたはタンパク質は、組換え体に由来し得、化学的に合成され得、
または天然の供給源から精製され得る。本明細書で使用される用語「薬学的に受
容可能なキャリア」は、リン酸緩衝生理食塩水、水、および油/水または水/油エ
マルジョンのようなエマルジョン、ならびに種々のタイプの湿潤剤のような任意
の標準の薬学的キャリアを包含する。任意のこれら薬学的組成物が、以下に記載
される方法において、または以下に記載の症状を治療するための医薬の調製のた
めに有用である。
本発明のエンドグリン由来のTGF-β結合性ポリペプチドに対して特異的な反応
性を有する、抗エンドグリン抗体44G4(Quackenbush,E.J.,およびLetarte、M
.J.,J.Immunol.134:1276-1285(1985))のような抗体、またはTGF-β結合
性エンドグリンポリペプチドに対して特異的な反応性を有する任意の抗体もまた
提供される。抗体の活性フラグメントは「抗体」の定義内に包含される。本発明
の抗体およびフラグメントは、当該技術分野で公知の任意の方法により生成され
得る。例えば、ポリクローナルおよびモノクローナル抗体が当該技術分野で周知
の方法により生成され得、これらの方法は、例えば、本明細書に参考として援用
される、HarlowおよびLane、Antibodies:A Laboratory Manual(Cold Spring H
arbor Laboratory 1988)に記載される。ポリペプチドは、このような抗体を生
成する免疫原として使用され得る。キメラ、ヒト化、CDR-
移植化、または2官能性抗体のような、改変抗体がまた、当業者に周知の方法に
より生成され得る。このような抗体はまた、例えば、Sambrookら(前述)に記載
のように、ハイブリドーマ、化学合成、または組換え法により生成され得る。こ
れらの抗体は、本発明のエンドグリン由来のポリペプチドまたはその可溶性フラ
グメントの存在の測定または精製に使用され得る。そのようなポリペプチドの検
出に関して、これらの抗体は、エンドグリンの存在を測定するインビトロ診断方
法またはインビボイメージング法に使用され得る。
試料中の標的可溶性エンドグリン由来のポリペプチドのインビトロ検出に有用
な免疫学的手法は、検出可能な抗体を使用する免疫アッセイを含む。そのような
免疫アッセイは、例えば、当該技術分野で周知の、ELISA、Pandex微量蛍光アッ
セイ、凝集アッセイ、放射免疫アッセイ、フローサイトメトリー、血清診断アッ
セイ、および免疫組織化学染色手法を含む。抗体は、当該技術分野で周知の種々
の手段により検出可能とされ得る。例えば、検出可能なマーカーが、直接または
間接に抗体に結合され得る。有用なマーカーは、例えば、放射性核種、酵素、蛍
光発色団、発色団、および化学発光標識を含む。
本発明は、TGF-βの制御活性により介在される生物学的機能を改変する方法で
あって、TGF-βを含む適切な試料を、有効量の生物学的に活性なエンドグリン由
来のポリペプチド、例えば可溶性エンドグリン、または上記の薬学的組成物と接
触させる工程を包含する方法を提供する。
本明細書で使用する用語「有効量」は、TGF-βに結合するに十分なポリペプチ
ド量を言い、そしてそれによってその制御活性を妨害または阻害する。この方法
は、TGF-β1またはTGF-β3の制御活性を改変するために特に有用である。制御
活性の例は、細胞増殖の刺激、細胞成長阻害、細胞外マトリックスタンパク質の
促進、および免疫機能の制御を含むが、これらに限定されない。TGF-βは、単球
の潜在的な化学的誘引剤(chemoattractant)であることが知られており、そし
てIL-1、TNF-α、TGF-β、および表面FcγRIIIを誘導し得、それらすべては炎
症応答に含まれる。反対に、TGF-βは、抗微生物活性およびスーパーオキシドア
ニオン発生を阻害することによりマクロファージを非活性化し得、そしてマクロ
ファージによるクラスII制限の抗原提示の抑制を誘導する。
本発明の方法は、インビトロまたはインビボで実施し得る。本発明の方法がイ
ンビトロで実施される場合は、試料と、上記のポリペプチド、タンパク質、また
は薬学的組成物とをインキュベートすることにより接触工程が実施される。
インビトロでは、本発明の新規な核酸分子および抗体は、ヒト患者のような被
験体から単離された試料中のTGF-βの量を検出および定量するために有用である
。TGF-βの検出は、TGF-βの過剰発現に関連する疾患、例えば、糸球体腎炎、の
進行をモニターするために有用である。
しかし、好適な実施態様では、接触工程は、上記のように、
被験体、例えば、ヒト患者にポリペプチド、タンパク質または薬学的組成物をイ
ンビボ投与することにより行われる。
投与の方法は、当業者に周知であり、そして、経口投与、血管内投与、または
非経口投与が含まれるが、これらに限定されない。制御活性が効果的に改変され
るような用量で投与され得る。投与は、この量がその意図される目的に有効なよ
うに、連続的にまたは間欠的に実施され得る。
本発明はまた、TGF-βで制御される活性により引き起こされる病的状態を治療
する方法を提供し、この方法は、TGF-βを、精製した可溶性エンドグリン由来の
ポリペプチド、その活性フラグメント、エンドグリン由来のポリペプチドまたは
その活性フラグメントのいずれかと接触させる工程を包含する。TGF-βは上記ポ
リペプチドと結合し、それによってTGF-β制御活性により引き起こされる病的状
態を治療する。本明細書で使用される用語「病的状態」は、TGF-βに誘導された
制御活性から生じる、例えば、炎症、リウマチ様間節炎、炎症性皮膚損傷、瘢痕
組織形成、肺線繊症、肝線繊症、アテローム硬化症、および糸球体腎炎などの任
意の病理を言う。間葉細胞の成長および増殖はTGF-βにより刺激されるが、しか
しいくつかの腫瘍細胞はまた、TGF-βを自己分泌成長因子として用いてこのよう
に刺激され得る。阻害状態の例は、潰瘍および免疫抑制については、組織損傷の
修復を助ける新しい細胞成長が妨害されることである。TGF-βによる細胞外マト
リックス生産の刺激は、損傷修復に必須である。しかし、い
くつかの場合では、TGF-β応答が制御されず、そして過剰の細胞外マトリックス
の蓄積が生じる。細胞外マトリックスの過剰蓄積の例は、糸球体腎炎である。別
の病理例は癌である。
1つの実施態様では、本発明の方法は、被験体、例えば、ヒト患者または哺乳
類に、有効量の精製エンドグリンタンパク質またはエンドグリン由来の可溶性ポ
リペプチド、あるいは生物学的に活性なそのフラグメントあるいは上記の薬学的
組成物を投与することにより実施される。投与方法は前記に概説した。
本発明はまた、エンドグリンと、有効量のエンドグリンに結合し得るポリペプ
チドとを接触することにより、エンドグリンを結合させ、それによってエンドグ
リンの活性を阻害する、エンドグリンの活性を阻害する方法を開示する。本明細
書で使用される用語「エンドグリンに結合し得るポリペプチド」は、エンドグリ
ンと複合体を形成し得る任意の物質、例えば、TGF-β1またはTGF-β3、あるい
はそれらの活性フラグメントを意味する。活性フラグメントは、エンドグリンに
結合する能力を保持するTGF-β1またはTGF-β3のフラグメントに対応するアミ
ノ酸の配列である。そのようなフラグメントを作成する方法は、フラグメントの
結合活性を測定する方法のように、当業者に周知である。本発明はまた、エンド
グリンに結合するそれらの活性を保持するが、レセプターへの機能的リガンドの
結合が破壊され対応する生物学的応答をもはや仲介しないポリペプチドを包含す
る。このように、こ
れら「変異した」ポリペプチドは、細胞上で正常に機能するリガンドのエンドグ
リンへの結合をブロックすることにより、リガンドにより仲介されるエンドグリ
ンに対する生物学的機能に対するアンタゴニストとして作用し得る。
本発明はまた、TGF-βにより制御される生物学的機能を改変するための薬剤の
調製への上記で定義された組成物の使用を包含する。これらの生物学的機能は上
記で詳細に記載される。
本発明の種々の分子の活性に実質的に影響しない改変がまた、前記分子の定義
に含まれることが理解される。
以下の実施例は例示を意図し本発明を制限しない。
A.ヒトエンドグリンタンパク質およびヒトエンドグリンタンパク質をコードす
る核酸の単離
実施例I
細胞培養およびトランスフェクション
ヒト臍血管内皮細胞(HUVEC、CRL 1730 ATCC)を、供給者の指示に従って補填
したα-最小必須培地中で維持するか、または先に述べたように(Gougos,A.ら
、J.Immunol.141:1925(1988))臍血管から調製した。いずれの供給源からの
細胞を用いても類似の結果が得られた。10%のウシ血清を添加したダルベッコの
改変イーグル培地中で維持されたCOS-M6細胞を、哺乳類発現ベクターpcEXV(Mil
ler,J.ら、J.Exp.Med.164:1478(1986))のEcoRI部位に連結した完全長の
エンドグリンをコー
ドするcDNA、またはcDNA挿入物のないコントロールベクター(pcMV5;Lopez-Cas
illas,F.ら、Cell 67:785(1991))で、DEAE-デキストラン-クロロキン手法
(Seed,B.ら、P.N.A.S.USA84:3365(1987))を用いてトランスフェクトした
。トランスフェクションの24時間後、細胞をトリプシン処理し、そしてマルチク
ラスター皿中に再接種し、そして以下に述べるように125I-TGF-β1でアフィニ
ティ標識される前にさらに48時間生育させた。
実施例II
レセプターアフィニティ標識および免疫沈降
TGF-β1およびTGF-β2は、R & D Systems(Minneapolis.MN)から購入した
。そして、TGF-β3は、Oncogene Science(Manhassett. NY)から得た。本発明
の研究で用いた125I-TGF-β1は、先に記載されたように(Cheifetz,S.ら、J .Biol.Chem.
265:20533(1990))、クロラミン-T法により調製されるか、ま
たはAmersham Corp.から購入した:両調製物とも同一の結果を生じた。125I-TG
F-β1およびジスクシンイミジルスベレート(Pierce Chemical Co.)で、細胞
単層をアフィニティ標識する条件は、先に記載されている(Massague,J.、Met hods Enzymol.
146:174(1987))。各実験で使用される125I-TGF-β1および競
合する非標識のリガンドの濃度は、図説明中に示されている。アフィニティ標識
された細胞のTriton X-100抽出物は、ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルア
ミドゲル(SDS-PAGE)上で直接分析されるか、または最初ヒトエンドグリンに対
するモノクローナル抗体(mAb)44G4(Quackenbush,E.J.ら、J.Immunol.13
4:1276(1985))またはコントロール抗体(以下参照)とインキュベートした。
免疫沈降のために、界面活性剤抽出物を等量の1% Triton X-100を含むリン酸緩
衝生理食塩水で希釈し、そしてmAb 44G4との4℃一晩インキュベーションの前に
、プロテインG-セファロース(Pharmacia LKB Biotechnology Inc.)と4℃で2
0分間インキュベートすることにより予備清澄化した。免疫複合体を、プロテイ
ンG-セファロースと4℃で1時間インキュベートすることにより集めた。いくつ
かの実験では、mAb 44G4をセファロースに結合するために使用した。免疫沈降物
を3回(1% Triton X-100を含む生理食塩水)洗浄し、そして次いでジチオトレ
イトール(DTT)の存在下または非存在下のSDS-PAGEにより分析し、そしてオー
トラジオグラフィーにより可視化した。免疫沈降の特異性をモニターするために
コントロール実験で使用した無関係のmAb(44D7)は、任意のアフィニティ標識
バンドを免疫沈降しなかった。
実施例III
SDS-PAGEおよび2Dゲル分析
HUVECのアフィニティ標識プロフィルの分析は、他の供給源からの血管内皮細
胞のように、これらの細胞がβグリカンをほとんどまたは全く持たないことを示
し、これは還元SDS-PAGE上で200KDaと400KDaとの間の拡散バンドとして特徴的に
移動する(図2A)。代わりに、HUVECはジスルフィド結合細胞表面タンパク質
を発現し、それはTGF-βレセプターIおよびIIと
ともに、125I-TGF-β1と架橋することによりアフィニティ標識された。レセプ
ターIおよびIIは、HUVEC中でそれぞれ約65KDaおよび100KDaの標識複合体として
検出され、他のヒト細胞系について報告されたこれら標識レセプターのサイズと
類似している。SDS-PAGE上で分画されるアフィニティ標識タンパク質の相対移動
度の比較は、HUVECの主要アフィニティ標識タンパク質が還元ゲル上で95-120KDa
間に移動したことを示したが、その一方非還元ゲル上では主要アフィニティ標識
タンパク質は、100-110KDa間(レセプターIIと推定される)ならびに180KDaおよ
びそれ以上(エンドグリン)に移動したことを示した(図2)。このパターンは
、ジスルフィド結合したTGF-β結合性タンパク質の存在を示した。
2次元ゲル上でのこれらジスルフィド結合TGF-β1結合性タンパク質の分析(
図2B)は、ジスルフィド結合複合体(おそらくダイマーおよびより高次のオリゴ
マー)が約95KDa(還元した110KDaのアフィニティ標識複合体から架橋結合TGF-
β1モノマー量の12.5KDaを引き算することにより推定した値)のサブユニット
を含むことを確証した。II型レセプターとともに、ジスルフィド結合TGF-β1結
合性タンパク質は、HUVECにより発現される主要アフィニティ標識種である。
実施例IV
抗エンドグリンmAbを用いる免疫沈降
内皮細胞上のジスルフィド結合TGF-β結合性タンパク質がエンドグリンであっ
たか否かを決定するために、アフィニテ
ィ標識したHUVEC抽出物を、ヒトエンドグリンに対して特異的なモノクローナル
抗体(mAb)44G4(Georgi,L.L.ら、Cel1 61:635(1990);MacKay,K.ら、J .Biol.Chem.
266:9907(1992);Merwin,J.R.ら、Am.J.Pathol.138:37
(1991))を用いて免疫沈降した。これらの免疫沈降物の電気泳動分析は、標識
タンパク質複合体のサブユニット構造がエンドグリンのサブユニット構造に類似
することを示した(図3A)。このように、非還元条件下で分析されたとき180K
Da、および200KDaより大きい複合体として移動する、還元条件下で約110KDaの主
要アフィニティ標識バンドが見られた。より高次のオリゴマーは、それ自身がジ
スルフィド結合ダイマーであるTGF-β1が架橋した複数のエンドグリン分子を含
み得た。44G4-IgG-セファロースを用いる繰り返し免疫沈降は、細胞抽出物から
これらの標識種を完全に枯渇化した(図3B)。エンドグリンを欠き、そしてこ
れらの実験の陰性コントロールとして使用した、3つの他のヒト細胞系(A549、
Hep G2、MCF-7)からはアフィニティ標識バンドは免疫沈降されなかった。ヒト
エンドグリンに特異的なモノクローナル抗体は、このように、エンドグリンが、
ヒト血管内皮細胞における主要TGF-β結合性タンパク質であることを示す。
実施例V
細胞におけるエンドグリンの異所性発現
このHUVECのダイマー性TGF-β結合性タンパク質がエンドグリンと同一である
ことは、COSサル腎臓細胞中で完全長のエン
ドグリンcDNAを異所性発現することにより確認した。125I-TGF-β1でアフィニ
ティ標識した後、エンドグリンの特徴を有する標識種は、エンドグリントランス
フェクタントの界面活性剤抽出物からのみ、mAb 44G4で特異的に沈降し得た(図
4)。グリコシル化の違いは、HUVECの内因性エンドグリンに対してCOS細胞中で
発現したエンドグリンがより小さなサイズであることを説明し得る。
B.S-およびL-エンドグリンの単離
実施例VI
エンドグリンcDNAのクローニングと配列決定
λgt10 cDNAライブラリーからの約2.5×105個のクローンを、
J.6:4023(1987))から調製した。(50,000 pfu/150 mmの皿)を、エンドグリ
ンcDNAからの700 bp PstIフラグメントでスクリーニングした(Gougos,A.およ
びLetarte,M.J.,J.Biol.Chem.265:8361(1990))。2.4-3.1 kbの範囲の
サイズを有する3ラウンドのプラーク精製の後、13個のハイブリダイズするクロ
ーンを単離した。最長のクローン(クローン3.3;3073 bp)をpUC13にサブクロ
ーニングしそしてジデオキシチェーンターミネーション法(Sanger,F.ら、PNA S USA
74:5463(1977))を用いて配列決定した。
pUC13中のクローン3.3を、BbrPIおよびBam HIを用いて消化した。エンドグリ
ンフラグメントを平滑末端化しそして哺乳
類発現ベクターpcEXV(Miller.J.およびGermain,R.、J.Exp.Med.164:1478
(1986))中に挿入し、pcEXV-EndoSを生成した。cDNA(表I)中のリーダー配
列の欠如(Gougos,A.およびLetarte,M.J.、J.Biol.Chem.265:8361(1990
))は、pcEXV-EndoLの構築により克服した。pcEXV-EndoSを、Mlul/BamHIで消化
し、そしてエンドグリンcDNA(表I)に特異的な563bp Mlul/BamHIフラグメント
に連結し、pcEXV-EndoLを得た。トランスフェクタントを、pcEXV-EndoSまたはpc
EXV-EndoLのいずれかと、psV2neoとの、マウスL細胞への同時トランスフェンシ
ョンにより生成した。G418選択の後、エンドグリン陽性クローンを単離した。同
じ実験で、エンドグリン陰性クローンを偽トランスフェクタントとして選択した
。
実施例VII
抗体、免疫蛍光、免疫沈降、および免疫ブロッティング
用いたエンドグリン特異的モノクローナル抗体は、IgMクラスの8Ell(Lastres
,P.ら、Eur.J.Immunol.22:393(1992))、およびIgGlサブクラスの44G4(
Gougos,A.およびLetarte,M.、J.Immunol.141:1925(1988))であった。コ
ントロールモノクローナル抗体は、IgGlサブクラスのHCl/l(抗CDllc)およびX6
3であった。FCMおよび免疫沈降分析は、Lastres,P.ら、Eur.J.Immunol.22:
393(1992)に記載のように実施し、この開示は本明細書に参考として援用され
ている。免疫ブロッティング研究には、5×106細胞を、4℃で30分間、250μl
のPBS中1% Triton X-100、1 mM PMSFで溶解した。不溶性物質を、1
00,000×gで1時間、Beckmam TL100遠心分離機で遠心分離して除去した。上清に
含まれるタンパク質を、ミニゲルシステムを用いて非還元条件下でSDS-PAGEによ
り分離し、そしてニトロセルロース膜(Hybond、Amersham)に転写した。この膜
を、最初、ブロック液(PBS中の、10%ウシ胎児血清、0.5% Tween-20、1 Mグル
コース、および10%グリセロール)、次いで、モノクローナル抗体44G4とインキ
ュベートした。エンドグリンの存在は、化学発光アッセイ(ECL検出キット、Ame
rsham)を用いて示した。
実施例VIII
逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)
全細胞RNAを、グアニジニウムイソチオシアネートおよび塩化セシウム超遠心
分離工程により単離した(Chirgwin,J.M.ら、Biochemistry 18:5294(1979)
)。ポリ(A)+RNAをオリゴ(dT)アフィニティクロマトグラフィーにより精製
した(Maniatis,T.ら、「Molecular Cloning:A Laboratory Manual」 Cold S
pring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor(1982))。一本鎖cDNAをポリ
(A)+RNA(0.5μg/40μl反応)から、AMV逆転写酵素により合成した。5μlのc
DNAを50μl PCR反応に用いた(Gilliland,G.ら、Innis,M.A.、Gelfand,D.
H.、Sninsky,J.J.およびWhite,T.J.編)(「PCR Protocols」 Academic P
ress,San Diego 1990、60頁)。増幅に用いたオリゴヌクレオチドプライマーは
、E#12(ヌクレオチド1945-1964)、E#11R(ヌクレオチド2475-2494の逆相補物
)、E#14(ヌクレオチド2136-2158)、お
よびE#15(ヌクレオチド2247-2273の逆相補物)である。増幅は0.25μM濃度の各
プライマーおよび0.25 U/50μlのTaq DNAポリメラーゼ(Promega)で、各0.2mM
のdATP、dCTP、dGTP、dTTPを含む1×Taq緩衝液(Promega)中で実施した。増幅
は以下のように熱サイクラー中で実施した:95℃5分;E#12-E#11Rのオリゴヌク
レオチドペアについては、94℃で45秒、54℃で45秒、および72℃で1分の35サイ
クル、または、E#14-E#15のペアについては、94℃で45秒、68℃で45秒、および7
2℃で1分の35サイクル、そして次いで72℃で10分。逆転写酵素を省略したこと
を除いて同一のコントロール反応を同時に実施した。増幅産物をアガロースゲル
電気泳動およびエチジウムブロマイド染色により分析した。
実施例IX
レセプターアフィニティ標識
TGF-β1はR&D Systems(Minneapolis,MN)から購入し、そして125I-TGF-β
1は2000 Ci/mmolの比活性でAmersham(Oakville、Canada)から得た。親のマウ
スL細胞、S-エンドグリンまたはL-エンドグリンを発現するトランスフェクタン
トマウスL細胞、および偽トランスフェクタントL細胞を、コンフルエントで(
プレートあたり5×106細胞)生育させ、そして4nMの競合する非標識TGF-β1
の存在下または非存在下、4時間、100 pMの125I-TGF-β1とインキュベートし
た。細胞を洗浄し、そして128 mM NaCl、5 mM KCl、5 mM MgSO4、1.2 mM CaCl2
、50 mM Hepes、pH 7.5を含む緩衝液中、0.16 mMの最終濃度の
ジスクシンイミジルスベレート(Pierce Chemical Co.)(DSS)で、4℃15分間
架橋した。細胞を4回洗浄し、そして1% Triton X-100および先に記載されたよ
うな(Massague,J.、Methods Enzymol.146:174(1987))タンパク質分解イン
ヒビターを含む最小の可溶化緩衝液を含んだペトリ皿上で直接可溶化した。抽出
物を免疫沈降、次いでSDS-PAGE分析した。
結果
エンドグリンcDNAクローンの単離および特徴付
細胞質変異体の同定
完全長cDNAクローンは、PMA処理されたHL60細胞から調製したλgt10ライブラ
リーに由来した。クローン番号3.3を、挿入物のサイズが大きいため、さらなる
特徴付けのために選択した。クローン3.3からの3073 bp cDNA挿入物の部分配列
を図7に示す。このクローンは、281 bpの5’非翻訳領域とそれに続く1875 bp
のオープンリーディングフレームとを含む。推定されるタンパク質配列は、予期
されるように(Gougos,A.およびLetarte,M.J.、J.Biol.Chem.265:8361(
1990))、25アミノ酸(aa)を含むエンドグリンリーダーペプチド、次いで細胞
外部分で561残基そして25アミノ酸に広がるトランスメンブラン領域を示す。し
かし、クローン3.3は、既知のcDNA配列内に挿入された、ヌクレオチド(nt)213
4で始まる135 bpセグメントを含む(図8)。この挿入物の最初の21ヌクレオチ
ドは、先行する配列とフレームがあっており、そして新しい7アミノ酸の配列を
コードする。この配列はエンドグリンのC末端の40
個のアミノ酸を置き換え、従って先に報告された47残基(Gougos,A.およびLet
arte,M.J.、J.Biol.Chem.265:8361(1990))とは異なる新規な14個のアミ
ノ酸の細胞質テールをなし(図8)、エンドグリンの2つの選択可能な形態の存
在を示唆する。骨髄単球細胞系HL60中のエンドグリンの優勢な形態は、細胞質ド
メイン中の47残基を含む形態であるようである。何故なら、この配列が分析した
13クローンのうち12クローン中で存在したからである。14アミノ酸および47アミ
ノ酸の細胞質テールを持つ異性体および対応するcDNAは、それぞれ、S-エンドグ
リンおよびL-エンドグリンと呼ばれる。
2つの異なる形態のエンドグリンの発現
2つの選択可能な形態をさらに特徴付けるために、エンドグリンの短形態およ
び長形態に対応する独立の構築物を発現ベクターpcEXV中に挿入しそしてマウス
線維芽細胞中にトランスフェクトした(図9)。S-エンドグリンおよびL-エンド
グリンの両者は、FCMで測定されたように細胞表面上で高率に発現した(図9)
。さらに、トランスフェクタントの代謝標識に次ぐ免疫沈降は、抗エンドグリン
モノクローナル抗体により特異的に認識される170-kDa(L-エンドグリン)また
は160-kDa(S-エンドグリン)のタンパク質を示した(図9)。トランスフェク
タント中のS-およびL-エンドグリンの明確なサイズはまた、非還元条件下の免疫
ブロッティング分析により検出された(図9)。これらの実験では、L-エンドグ
リンは、U937細胞上で検出されたエンドグリンと同一のMrを示し、これが前単球
細胞
系では優勢な形態であることを示唆する。
トランスフェクタントの細胞表面放射標識後の免疫沈降は、異性体の両者が、
ジスルフィド結合したホモダイマーとして発現し(図9)、細胞外部分中に存在
するシステイン残基が鎖間ジスルフィド結合を介在することを示す。
S-エンドグリンおよびL-エンドグリンmRNAの分化発現
S-およびL-エンドグリンの個々の発現をRT-PCRにより分析した。S-エンドグリ
ンcDNAの独特の3’領域由来の2つのプライマーを用いた増幅は、S-エンドグリ
ントランスフェクタント上、ならびにPMA-処理単球細胞系、内皮細胞、および胎
盤上に予想される137 bp産物を生成し(図10)、いくつかの細胞型中のこの異性
体の存在を示した。L-エンドグリンおよびS-エンドグリンに共通のプライマーを
使用したとき、411 bpのL-エンドグリン特異的フラグメントが、PMA-処理単球細
胞系、胎盤細胞、内皮細胞上で増幅され得たが、その一方、546 bpのS-エンドグ
リンフラグメントは、コントロールのS-エンドグリントランスフェクタント上で
のみ増幅された(図10)。PCRにより競合テンプレートが増幅されるとき、多量
のテンプレートがより少ないテンプレートの増幅を抑制し得る(Gilliland,G.
ら、In:[Innis,M.A.、Gelfand,D.H.、Sninsky,J.J.およびWhite,T.J
.編)「PCR Protocols」、Academic Press、San Diego 1990、60頁)。従って
、これらの結果はL-エンドグリンが優勢な形態であり、そしてS-エンドグリンは
これらの細胞型中でより低いレベルで発現することを示す。このことは、
トランスフェクタントL-エンドグリン上で観察されるエンドグリン分子と類似の
Mrのエンドグリン分子がPMA処理U937細胞中に存在することと一致し(図9)、
両細胞型上でグリコシル化レベルが類似すると推定される。
L-エンドグリンおよびS-エンドグリンのTGF-β1への結合
エンドグリンは、TGF-βに対するレセプターシステムの成分であることが見い
だされているので(Cheifetz,S.ら、J.Biol.Chem.267:19027(1992))、
各異性体がこのリガンドに結合する能力を分析することは重要であった。短形態
および長形態のエンドグリンを発現するトランスフェクタントと、親のL細胞お
よび偽トランスフエクタントを、そのTGF-β1に結合する能力について比較した
。免疫沈降分析は、TGF-β1-エンドグリン複合体の同定を可能にした(図11)
。非還元条件下で、エンドグリンのダイマーは、Mrが170 kDa(短形態)および1
75 kDa(長形態)の放射標識バンドとして観察された。エンドグリンのオリゴマ
ーは、両方の場合で、Mrが270 kDaを越えてで移動することが観察された。類似
の複合体がまた、ヒト内皮細胞を用いた架橋実験で先に観察されており、TGF-β
1により架橋されたエンドグリン分子がそれ自身のダイマーであることを示し得
る(Roberts,A.B.およびSporns,M.B.、Sporn,M.B.およびRoberts,A.B
.編、「Peptide growth factors and their receptors」Springer-Verlag,Hei
delberg 1990、419頁)。還元条件下、短形態のエンドグリンについて97 kDaお
よび107 kDaの主要バンドが、そして長形態のエンドグリンにつ
いて102 kDaおよび112 kDaのバンドが観察された。これらの二量体は、先に内皮
細胞について観察されており、そしてTGF-β1のモノマー(12.5 kDa)またはダ
イマー(25 kDa)に結合したエンドグリンを表し得た(Roberts,A.B.およびS
porns,M.B.、Sporn,M.B.およびRoberts,A.B.編、「Peptide growth fac
tors and their receptors」Springer-Verlag、Heidelb
l.Chem.266:20767(1991))。TGF-β1の寄与を差し引くと、S-エンドグリン
については85 kDaの、そしてL-エンドグリンについては90 kDaの分子量を推定し
得る。
考察
配列分析は、L-エンドグリンおよびS-エンドグリンと名付けられた2つの異な
るcDNA変異体の存在を示した。これら2つの異性体は、合成される転写物の大多
数は明らかにL-エンドグリン異性体に対応するが、骨髄細胞、内皮、および胎盤
により同時発現される。2つの異性体が生じる機構が決定されるべきである。両
異性体が選択可能なスプライシングにより生成される可能性が最も高い。事実、
5’および3’末端のドナー/アクセプター部位のコンセンサス配列(GT、AG)
、および、投げ縄型分岐点のコンセンサス配列(CTGAC)が、S-エンドグリンcDN
Aの新規な135 bp挿入物上に見いだされた(図7)。「保持されたイントロン」
のスプライシング機構により生成した細胞質変異体の類似の例は、TGF-βレセプ
ターファミリーのアクチビンレセプターについて最近報告された(Attisan
o,L.ら、Cell 68:97(1992))。
2つのエンドグリン異性体の挙動をトランスフェクション研究により分析した
。両形態は、ジスルフィド結合したホモダイマーとして細胞表面上で発現され、
細胞外領域に存在するシステイン残基がダイマー化に関与することを示す。異な
る細胞質ドメインにもかかわらず、両形態は、TGF-β1結合性タンパク質として
挙動する。
S-エンドグリン、L-エンドグリン、およびβグリカンは、トランスメンブラン
ドメインおよび隣接する細胞質ドメイン中に22個の同一残基を含む(図9)。こ
れは、βグリカンと2つのエンドグリン形態との間の第1の保存モチーフの輪郭
を描き、リン酸化状態が分析されるべき2つのチロシン残基および2つのSer/Th
r残基を含む。細胞質テール中で高い同一性を有する第2の領域は、長形態のエ
ンドグリンとβグリカンにのみ共有される。このモチーフにおけるSer/Thr残基
の高い含有量(40%)およびTyrの不在は、この領域がSer/Thrキナーゼによりリ
ン酸化を受け得ることを示唆する。興味深いことに、TGF-βレセプターIIの細胞
質ドメインは、Ser/Thrキナーゼ活性を示す(Lin,H.Y.ら、Cell 68:775(199
2))。
本発明を、開示の実施態様を参考に記載するが、種々の改変が、本発明の思想
から逸脱することなく成され得ることが理解されるべきである。従って、本発明
は添付の請求項によってのみ制限される。Detailed Description of the Invention
Compositions and methods for modifying the regulatory activity of TGF-β
Field of the invention
The present invention provides a method for modifying the biological activity of cell biology and cell regulators.
Concerning the law. More specifically, the present invention relates to novel TGF-β binding glycoproteins
.
Throughout this application various publications are shown in parentheses. Opening of these publications
The drawings are for the purpose of more complete description of the technical contents related to the present invention.
Are incorporated herein by reference.
Background of the Invention
Post-translational processing involves the covalent attachment of one or more carbohydrate units to a protein.
The combined glycoproteins are widely distributed. Several types including immunoglobulins
Secreted proteins are glycoproteins and are large plasma membrane receptors such as cell membrane receptors.
Being a component of the moiety, the glycoprotein may be involved in cell-cell attachment.
Transforming growth factor-β (TGF-β) is a variable form of many cell types.
It is a family of multi-functional cell regulators that are produced.
,J. Cell Biol.105: 1039 (1987)). 5 different TGF-β variants
The isoform was identified. TGF-β1 and TGF-β2 are well characterized
It was TGF-β is incorporated herein by reference,
It is the subject of U.S. Pat. Nos. 4,863,899, 4,816,561 and 4,742,003. T
GF-β binds to cell surface receptors on various cell types and
Dependently increases or suppresses the response of most cells to other growth factors
Is known to do. TGF-β also regulates the differentiation of certain cell types,
Promotes or suppresses cell proliferation. Another significant effect of TGF-β is the extracellular matrix.
Promotion of cellular production of lix proteins and their receptors (see
For Keski-Oja et al.J. Cell Biochem.33:95 (1987); Massague,Cell 49: 4
37 (1987); Roberts and Sporn, "Peptides Growth Factors and Their Recep.
tors ", Springer-Verlag (1989)).
TGF-β regulatory activity despite beneficial and essential cell regulatory functions
Can be harmful to the host organism. For example, mesenchymal cell growth and proliferation
Is promoted by TGF-β, but using TGF-β as an autocrine growth factor
Species tumor cells can also be promoted. In other cases, TGF-β induced cell proliferation
Inhibition is likewise harmful to the host organism. An example is repairing tissue damage
It is the prevention of new cell growth to help. Of extracellular matrix by TGF-β
Stimulation of production is necessary for wound healing. However, in some cases the TGF-β response is regulated
Instead, an excessive accumulation of extracellular matrix occurs. Excessive accumulation of extracellular matrix
An example of a product is the “internal” scarring and cutaneous scar tissue formation that occurs in glomerulonephritis lesions.
Ah
It
Transforming growth factor-β receptor in most mesenchymal and epithelial cells
The tar system consists of several components (Massague,J. Ann. Rev. Cell Biol.6: 597 (1
990); Lin, H .. Y. ,Cell 68: 775 (1992); Georgi, L .; L. ,Cell 61:63
5 (1990); Mathews. L.S. et al.Cell 65: 973 (1991); Attisano, L .; ,Cell
68 :: 97 (1992); Lopez-Casillas et al.Cell 67: 785 (1991) and Wang et al.,Ce ll
67: 796 (1991)), one of which is a β-glycan, a membrane anchor proteoglyca
It is In addition to β-glycans, most mesenchymal and epithelial cell TGF-β receptors
The pter system is a 53-kDa glycoprotein of type I, whose structure has not yet been determined.
It consists of scepter and type II receptor, and is a protein serine / threonine
It belongs to the Nase receptor family. More limited distribution of other cell surfaces
TGF-β binding proteins have also been described.
Therefore, there is a need for the development of compounds that can modify the effects of cell regulators such as TGF-β.
There is sex. The present invention meets these needs and provides related benefits as well.
Summary of the invention
The present invention provides a novel purified TGF-β binding glycoprotein. With that protein
An endoglin is expressed at high levels on human vascular endothelial cells
.
Polypeptide derived from purified endoglin having the ability to bind TGF-β to TGF-β
Code or any fragment thereof
Contact with an effective amount of TGF-β regulates the pathological conditions mediated by
Methods for treating are also provided by the present invention. Therefore, intact
Natural endoglins and their soluble fragments are found in these methods.
It is for. The present invention prepares full-length soluble endoglin-derived polypeptides.
And a method of purification. Novel TGF-β binding glycoprotein and soluble ene
An isolated nucleic acid encoding a dogrin-derived polypeptide also contains the nucleic acid.
And a recombinant host cell transformed with such a vector
It will be provided.
Brief description of the drawings
FIG. 1 shows the domain structure of β-glycan and endoglin. 853 amino acids
Linear sequences of β-glycans, which are transmembrane proteoglycans of
A disulfide-bonded tolan composed of two identical subunits of 633 amino acids
Look for similarities between the linear sequences of the membrane protein endoglin.
FIG. 4 is a schematic diagram showing a region of a circle. End-Grin transmembrane area
And short cytoplasmic regions (black squares) show a high degree of sequence similarity with the corresponding region of β-glycans.
Have. The extracellular domains (ectodomains) of these proteins have a low degree of similarity.
Two areas are identified (white squares). The numbers are β-glycan and endoglin
Shows the percent amino acid sequence similarity between the indicated domains of. The ellipse is the system
The position of the in residue is shown. Connection of glycosaminoglycan chains in β-glycans
Two putative sites are shown.
FIG. 2 shows cell surface TGF-β1 binding protein expressed in HUVEC. HUV
Cultures near EC confluence at 100 pM125Incubation with I-TGF-β1
By subsequent chemical cross-linking with 0.16 mM disuccinimidyl suberate.
And affinity labeled. A) Affinity labeled HUVEC Triton X-100 extract
, SDS-PAGE gels under reducing (R) or non-reducing (NR) conditions. Leh
C was extracted from affinity-labeled cells in the presence of excess unlabeled TGF-β1.
It contains a good thing. The migration positions of TFG-β receptors I (RI) and II (RII) are shown.
The 180-kDa arrowhead and higher molecular weight major affinity-labeled proteins are non-reducing
Appeared on the original gel. The arrowhead indicates the 110-120 kDa affini found on the reducing gel.
It is a T-labeled protein. B) Affinity labeled HUVEC detergent extract,
First separated on gel under non-reducing conditions, then incorporated by reference herein.
Cheifetz and Massague,J. Biol. Chem.266: 20767-20772 (1991)
, And separation under reducing conditions in two dimensions. Move off the 110-120-kDa diagonal
Marked species are shown (arrowheads).
FIG. 3 shows the specific immunoprecipitation of TGF-β1-Endoglin complex. HUVEC is a figure
100pM as described in 2.125Affinity-labeled with I-TGF-β1. A)
Incubate a detergent extract of affinity-labeled cells with mAb 44G4 for immunization.
The complex was recovered with Protein G-Sepharose. After washing, sample
Equivalent portion of SDS-PAGE under reducing (R) or non-reducing (NR) conditions
(5-8% gradient polyacrylamide gel). B) Affinity labeled HUVEC lysis
The material was incubated with 100 μl of 44G4-IgG-Sephaorse at 4 ° C for two consecutive 45 minute incubations.
To maximally deplete endoglin. S) Second immunoprecipitation
Supernatant after falling. I) First round 44G4 immunoprecipitation with 83% endoglin. T) Depletion experiment
Amount corresponding to the total extract used for. All samples were run under reducing conditions IROther than
Were analyzed under non-reducing conditions on SDS-PAGE. TGF-β receptor II (RII), and
And the migration positions of endoglin monomer, dimer and oligomer.
FIG. 4 shows that endoglin transiently expressed in COS-M6 cells binds to TGF-β1.
Indicates that. COS-M6 cells have a full-length L-endoglin-encoding cDNA (Endogl
in) or control vector (C). 150 cells
pM125I-TGF-β1 was affinity-labeled and the detergent extract was labeled with mAb 44G4 and then with
And incubated with protein G-sepharose. Immunoprecipitated protein
Quality was analyzed by SDS-PAGE under reducing (R) and non-reducing (NR) conditions and
Visualized by geography.
Figure 5: COS cell transfectants and TGF-β isomers evaluated by HUVEC.
Shows the specificity of endoglin for. A) Transfer with Endoglin vector
The infected COS-M6 cells to 150 pM125Affinity labeling with I-TGF-β1 only
Or
Alternatively, in the presence of 1 or 10 nM unlabeled TGF-β1, -β2 or -β3
Niti labeled. B) HUVEC, 100pM125Affinity labeling with I-TGF-β1 only
Or in the presence of 5 nM unlabeled TGF-β1 or TGF-β2
Labeled. Lysates of these cells were immunoprecipitated with MAb 44G4. Immunoprecipitate
, SDS-PAGE gel was fractionated under reducing conditions. Contains Monomer Endoglin
The area of the gel is shown with the migration position of the 100-kDa marker.
FIG. 6 is a vector pcNeoSolE having a 1.7 kb endoglin cDNA insert.
The restriction enzyme map of ND is shown.
FIG. 7 shows partial nucleotide and deduced amino acid sequences of isolated S-Endoglin cDNA.
Is shown. Nucleotides are numbered on the right. Amino acids are numbered on the left
There is. Putative signal sequence (nucleotides 283-357), and transmembrane
Region (nucleotides 2042-2116) is shown in bold. 135 bp insert fragment (bottom
Lined) are donor / acceptor sites (GT, AG at positions 2134 and 2267).
Splicing consensus sequence of, and lariat structural branch points (
It contains CTGAC at position 2234). Nucleotides 372-2021 and 2322-3073 are endothelium
It was found to be identical to the corresponding cDNA sequence of ndugrin (Gougos, A. and A., et al.
And Letarte, M. J.,J. Biol. Chem.265: 8361 (1990), and Table 1).
FIG. 8 shows a cytoplasmic region showing the presence of two different forms of endoglin.
Show analysis. A. Of two selectable forms
Schematic representation of the cDNA encoding the cytoplasmic region of endoglin. 3'with cytoplasmic domain
Only the regions corresponding to the ends are shown. Isolated endoglin cDNA (S-endoglin
) Is a 135 bp insertion that is not present in the previously described sequence (L-Endoglin).
Containing the input fragment (Gougos, A. and Letarte, M. J.,J. Biol. Chem .
265: 8361 (1990)). The sequence of the additional 135 bp insert fragment is shown in FIG.
Is shown in. Position of stop codon and corresponding translated protein sequence (thick line)
Is shown. B. L
m. Biophys. Res. Commun.189: 356 (1992), and the S-endoglycan
The cytoplasmic domain of transmembrane and transmembrane domain. Inside the enclosure,
Contains the same array. Numbers indicate the position of the first amino acid in the entire sequence. Match 2
Two major areas were identified. The first region (73% concordance) is S- and L-endoglyme.
Residues 587-617 of β-glycan and residues 780-810 of β-glycan. Second area (74% one
Contains 634-660 residues of L-endoglin and 823-849 residues of β-glycan.
The transmembrane region of S-Endoglin is shown in bold. Dash is for alignment purposes
Inserted for. The asterisk indicates the last residue in the protein.
FIG. 9 shows the expression of L-endoglin and S-endoglin in transfected cells.
Shows the present. Mouse fibroblasts with L-Endoglin or S-Endoglin cDNA
Transfected and analyzed for expression of the endoglin molecule. A. Cell surface
Exist in
Analysis of existing endoglin by cytefluorometry
. After trypsinization, cells were treated with monoclonal antibody 8E for indirect immunofluorescence.
Stained with 11 (anti-endoglin). Endoglin-mock transfectant
Control staining of the components is also shown. B. Immunoprecipitation analysis. Cell35S] with methionine
Metabolically labeled, dissolved, 44G4 (anti-endoglin) or HCl / l (anti-CDllc) mono
Immunoprecipitated with Kroll antibody. Monoclonal antibody HCl / l, negative control
Was included as. Load the sample onto a 6-12% gradient acrylamide gel under non-reducing conditions.
Electrophoresed on a glass plate. C. Immunoblotting analysis. Pseudo (L cell) cDNA, L-
Trans with Endoglin (L-Endo) cDNA and S-Endoglin (S-Endo) cDNA
Lysis of transfected mouse fibroblasts and PMA-treated U937 cells with Triton X-100
Thawed and centrifuged to remove insoluble material. Protein contained in the supernatant
Were electrophoresed on a 6% acrylamide gel under non-reducing conditions and subjected to nitrocellulose.
It was transferred to a membrane. Endoglin immunodetection by chemiluminescence assay, 44G4 (anti-
Endoglin) Monoclonal antibody. HCl / l (anti-CD11c) and X6
3 Monoclonal antibody was used as a negative control. D. Cell surface labeling
Immunoprecipitation analysis of dogurin. Fake, L-Endoulin and S-Endoglin
(S-Endo) transfected mouse fibroblasts,125I labeled, lysed, 44G4
Immunoprecipitation with a monoclonal antibody (anti-endoglin). Reduce the sample (R)
Alternatively, under non-reducing (NR) conditions, 10% acrylamide gel
Electrophoresed on a glass plate.
Figure 10: Detection of L-Endoglin and S-Endoglin transcripts by PCR amplification.
Is shown. Placenta, total RNA samples from PMA-treated HL-60 cells or PMA-treated U937 cells,
Incubation was performed in the presence (+ RT) or absence (-RT) of reverse transcriptase. Got
The prepared cDNA sample was used for S-Endoglin (S-Endo) or L-Endoglin (L-Endoglin) of pUC13.
-Endo) clones and cDNA from an endothelial cell library along with S
-In the presence of Endoglin-specific oligonucleotides # 14 and # 15 (panel A)
, Or oligonucleotide # 12 common to L-Endoglin and S-Endoglin
And was used for PCR amplification in the presence of # 11 (panel B). When the RT reaction was omitted
No amplification was observed, eliminating the possibility of DNA contaminating the RNA sample. L-En
Other bands below the specifically amplified fragment of dogrin and S-endoglin
Indicates a primer-dimer artifact.
FIG. 11 shows binding of both S-Endoglin and L-Endoglin to TGF-β1.
You S-Endoglin (L + -S) and L-Endoglin (L + -L) transfectants
Confluent cultures of 100 pM125Incubate with I-TGF-β1 only
Or in the presence of 4 nM unlabeled TGF-β1 and then
Affinity labeling was performed by chemically cross-linking with succinimidyl suberate. cooling(
cold) by the 4-fold ratio between cpm binding in the absence and presence of competing ligands
As demonstrated, all samples specifically bind to TGF-β1; parental L cells and mock
Transfectants average 60,000 ratio cpm, while endoglin transfectants
The components bound an average of 110,000 cpm. 44G4-IgG Sepharose L + -S trans
Effectant immunoprecipitates were paired with control IgG-Sepharose at 700 cpm.
And contained an average of 7700 cpm; L + -L transfectant immunoprecipitates
It contained 4300 cpm for 630 cpm of Troll. These immunoprecipitates are reduced (R
) Or under non-reducing (NR) conditions on a 6-9% gradient acrylamide gel.
Endoglin monomer, dimer and oligomer positions, and molecular weight markers
Indicates the position of
FIG. 12 shows the multiple cloning site of pcDNAI / Neo.
FIG. 13 shows the amino acid sequence and nucleotide sequence of “L-Endoglin”.
.
Detailed Description of the Invention
Endoglin is a homozygous, composed of disulfide-linked subunits.
It is a dimeric membrane glycoprotein. Endoglin derived from human live human cDNA
At least two isomers expressed from rally, an estimated "90 kDa" L-isomer "
It has been shown that there is a smaller or smaller "S-isomer" of approximately 85 kDa. From the organization
Purified human endoglin was linked to two disulfide bonds of approximately 95 kDa each.
It was shown to consist of subunits. This is a human pre-erythroblast, macro
Expressed on phage and on leukocytes of lymphoid and myeloid lineage and on vascular endothelial cells
It is expressed at higher levels. It is also a vegetative cell syncytial layer, with mother blood
It plays an important role in configuring the interface and providing fetal nutrient exchange and immune defense.
It is abundant in the multinucleated placental layer (Gougos et al.,Inter. Immunol.4: 83-92 (199
2)).
Endoglin was first identified in the pre-B leukemia cell line by virtue of its reactivity with mAb 44G4.
Identified (Quackenbush and Letarte,J. Immunol.134: 1276-1285 (1985)
). It is due to childhood acute leukemia (ALL) with pre-B lymphoid and bone marrow phenotypes
Present in low levels in native cells; not in T-ALL (Gougos and Letarte,J. Immunol.
141: 1925-1933 (1988b); Kreindler et al.,Leukemia and Lymphoma 3:
7-18 (1990)). Interestingly, the human endoglin gene is found on chromosome 9q34-qte.
Region located at r and translocated to chromosome 22 of Philadelphia chromosome-positive leukemia
Within
(Fernandez-Ruiz et al.,Cytogen. Cell Gen.64: 204-207 (1993
)). In normal adult bone marrow, only 3-5% of mononuclear cells express endoglin, and
They have a pro-erythroblast phenotype; pre-B and myeloid progenitors have detectable levels.
Bell endglin not shown (Buhring et al.Leukemia 5: 841-847 (1991)).
Normal B and T lymphocytes and unstimulated mononuclear cells do not express endoglin,
, Upregulation is observed in activated macrophages (Lastres et al.,Eur. J. Immun ol.
22: 393-397 (1992)).
Endoglin expression is associated with various pathologies known to cause endothelial cell proliferation.
Skin damage endothelium significantly increased (Westphal et al.,J. Invest. Dermatol.100: 2
7-34 (1993)). In tumors, capillary endothelial cells undergoing active angiogenesis also
It shows higher endoglin levels than the resting endothelium of adjacent tissues.
There are various isomeric forms of purified human endoglin with Mr = 95,000, 90,000.
It is composed of two 85,000 disulfide-bonded subunits, N- and
And O-linked oligosaccharides. The primary sequence of human endoglin is a 25 amino acid sig
Null sequence, extracellular domain of about 561 amino acids, one transduction of 25 amino acids
It consists of a Bran region and a cytoplasmic tail of 14 to 47 amino acid residues (Goug
os and Letarte,J. Biol. Chem.265: 8361-8364 (1990)).
The relationship between human endoglin and the TGF-β receptor system was demonstrated by the rat TGF-β binding process.
Roteoglycan, β-glycan (Type III TGF-
(Also known as the receptor)
, Transmembrane and relatively short of this protein (43 amino acids
) The cytoplasmic tail is very similar to the corresponding region of endoglin (71% amino acid sequence).
Column similarity and 63% amino acid identity) (see Figure 1). These two
The extracellular domain of the protein exhibits homology limited to primary structure and
It is not a proteoglycan, but contains N- and O-linked oligosaccharides.
Cloning of TGF-β receptor II (Lin et al.,Cell 68: 775-785 (1992))125
When bound to I-TGF-β and chemically crosslinked, it previously had a polypeptide size of 80 kd.
Functional transmembrane serine / threonine kinase identified as
(Cheifetz et al.,J. Biol. Chem.265: 20533-20538 (19
Is associated with the type I receptor (53kd protein), and TGF-β signa
Convert receptor; receptor I requires receptor II to bind TGF-β
However, we believe that receptor II requires receptor I to mediate signals.
(Laiho et al.,J. Biol. Chem.266: 9108-9112 (1991); Laiho et al.J. B iol. Chem.
265: 18518-18524 (1990); Wrana et al.,Cell 71: 1003-1014 (1992))
. Recently cloned receptor I, plus serine / threonine kinase
The transfection experiment according to the above also further revealed that the receptor for binding TGF-β was used.
Ta
-Supports the notion that I must be linked to receptor II (Ebner et al.Sc ience
260: 1344-1348 (1993)).
The present invention provides human polypeptides derived from soluble endoglin that bind to TGF-β.
To serve. A full-length soluble endoglin-derived polypeptide is produced during processing.
Cleavage signal sequence, 561 amino acid cell of mature endoglin polypeptide
It has an ectodomain, an inner membrane protein, which totals approximately 600 or 633 amino acids.
Consisting of no acid. Nucleic acid sequences encoding human endoglin polypeptides are shown in Table 1
And identified in FIG. Encodes a polypeptide derived from soluble endoglin
Nucleic acid sequences to
It is included in the sequence shown in FIG. Further, according to the present invention, the inserted end piece is
A vector having a genomic DNA molecule encoding phosphorus is provided. This vector
Is based on the provisions of the Budapest Treaty on the International Recognition of the Deposit of Microorganisms for the purposes of Patent Procedure.
October 21, 1993, Coleccion Espanola de Cultivos Tipo (CECT), 461.
00 Burjasot (Valencia), Spain, deposited with CECT 4475. Therefore, the end
Isolated genomic DNA encoding gulin is within the scope of the present invention.
The invention also provides a purified, encoding two isomers that differ from each other in the cytoplasmic domain.
A human endoglin polypeptide is provided. "S-Endoglin" is a cytoplasmic region
It has 14 amino acid residues in the L-endoglin and contains 47 amino acids in the cytoplasmic region.
No acid residue. Extracellular regions in mature endoglin and
586 amino acids that align the transmembrane region are in agreement.
As used herein, the term "purified" refers to a molecule or compound
That the material is substantially free of contaminants normally associated with native or natural environments.
means. For example, mature human protein can be obtained from many methods. Membrane tan
Methods available for protein purification include sedimentation, gel filtration, ion exchange, reverse phase
And affinity chromatography. Another well-known method is Deut
scher et al.Guide to Protein Purification: Methods in Enzymology Volume 182 (A
Academic Press 1990), which is incorporated herein by reference.
ing. Alternatively, the purified polypeptide of the present invention can also be isolated, for example, from Sambrook et al.Mo lecular Cloning: A Laboratory Manual
Second Edition (Cold Spring Harbor Laborator
y 1989) and can also be obtained by well known recombinant methods, which
It is incorporated by reference in the detailed text. Preparation of soluble endoglin-derived polypeptide
Examples of this method for producing are bacteria, yeast, by methods well known in the art.
Or in a suitable host cell, such as a mammalian cell, encodes soluble endoglin
The nucleic acid is expressed and expressed again using methods well known in the art.
To recover the soluble protein that was recovered.
For purposes of illustration, soluble endoglin expression was completely expressed from pcEXV-L ENDO.
A 2.3 kb long endoglin cDNA fragment was cut out and Hind III linker was added.
And then Hind I
After digestion with II, it was cloned into pBluescript vector (Stratagene)
Subcloning into theth Digested with 111I and achieved. (This
Enzyme cleaves the coding region approximately 80 bp upstream of the transmembrane region.
. )
Synthetic complementary oligomer with in-frame stop codon and Bam HI overhang
And ligated to the linearized plasmid. By Hind III and Bam HI
Digestion and purification of the 1.7 kb fragment, pcDNAI / Neo (Invitrogen, San D
iego, FIG. 12). After cloning, put the clone in the correct orientation
It was then screened by restriction enzyme analysis and found to be in the correct orientation.
Confirmation of cDNA inserts is performed using T7 and SP6 sequencing primers.
, Confirmed the presence of start and stop codons at the 5'and 3'ends of the insert
.
5'end primer
3'end primer
CHO-kl cells (ATCC) were transfected with pCDNA / Neo to express the construct.
To produce stable transfectants that are resistant to G418.
The appropriate conditions were determined. 5 (5) x 106Cells were placed in a 960 uF condenser (Biorad Ge
ne Puls
e) with a voltage of 300 V and a time constant of 17.9 msec.
Clotroporation to ensure maximum transfer of stable cells with minimal dead cells
I got a cuntant.
The flow chart below illustrates the expression of nucleic acids encoding soluble endoglin.
The method for
Soluble polypeptides and biologically active fragments thereof may also be chemically combined.
Can be generated by Synthetic polypeptides are described in Applied Biosystems, Inc. Model
430A or 431A automated polypeptide synthesizer, and chemistry provided by the manufacturer
It can be manufactured using chemicals. Soluble polypeptides are also described in detail below.
Can be isolated directly from cells transformed with the expression vector.
As used herein, endoglin-derived polypeptides are shown in Table 1.
Substantially identical to the 633 amino acid sequence or the 658 amino acid sequence shown in Figure 13.
A human polypeptide having the amino acid sequence of
means. As used herein, the term "polypeptide derived from soluble endoglin
Is a soluble human endoglin expressed by the extracellular domain of this nucleic acid.
A biologically active fragment of a polypeptide. For use herein
The term "active fragment" or "biologically active fragment" refers to TGF-β
Refers to any portion of the endoglin polypeptide that binds. Polypeptide is TGF-β
A method for determining whether or not a protein can bind to, for example, as provided herein.
It is well known to those skilled in the art.
The present invention also produces the same phenotypic effects, albeit different from the nucleic acid molecules shown in Table 1.
Nucleic acid molecules, such as the sequence nucleic acid molecules shown in FIG. These modifications
A nucleic acid molecule that has, but is phenotypically equivalent, is referred to as an "equivalent nucleic acid." The present invention
, The phenotype of the polypeptide produced therefrom when compared to the nucleic acid molecule above
Includes nucleic acid molecules characterized by changes in non-coding regions that do not modify
It The present invention further hybridizes to a nucleic acid molecule of the present invention or its complement.
Nucleic acid molecule. The term "nucleic acid" as used herein refers to mRNA and cR
NA, and single- and double-stranded genomic DNA, DNA, and cDNA.
Further, the term "polypeptide" as used herein refers to S-endoglin and
Any naturally occurring allelic variant, such as L-endoglin in
Includes engineered forms.
The present invention provides an isolated nucleic acid molecule encoding a polypeptide derived from soluble endoglin.
I will provide a. The term "isolated nucleic acid molecule" as used herein does not occur in nature
By a form is meant a nucleic acid molecule. One means of isolating human endoglin nucleic acid is
, Methods well known in the art (Gougos, A. et al.,J. Biol Chem.265: 8361 (1990
)) And the methods of the Examples provided below,
Is an artificially engineered antibody to probe a human cDNA expression library
That is. The DNA and cDNA molecules encoding the human endoglin polypeptide are
Genomic DNA, cDNA, or R from a human, mammalian, or other animal source.
It can be used to obtain NA. Isolated genomic DNA is also according to the invention as described above.
Included. It is a nucleic acid sequence of the invention and is described in Sambrook et al. (Supra).
Isolated by using methods well known to those of skill in the art.
The present invention further enables the transcription of RNA transcription promoters and other regulatory sequences.
A linked isolated nucleic acid molecule is provided. As used herein, the term "operably linked"
"Ligated" is placed so that the promoter can direct the transcription of RNA from the nucleic acid molecule.
Means that Examples of such promoters are SP6, T4, and T7.
Is. The promoter and the DNA fragment inserted into it
A vector that has both a cloning site operably linked to the
Well known in the art. Preferably, these vectors are in vitro or
RNA can be transcribed in vivo. An example of such a vector is the pGEM series (Prome
ga Biotec, Madison, WI).
The present invention provides DNA, cDNA encoding a polypeptide derived from soluble endoglin.
, Or an expression vector or replication vector containing the isolated nucleic acid molecule of the invention, such as RNA.
To provide the data. Examples of vectors are bacteriophage, baculovirus,
And viruses such as retroviruses, cosmids, plasmids (such as pcEXV-2
,) And other recombinant vectors. Nucleic acid molecules are well known in the art.
It is inserted into the vector genome by the method. For example, both insert DNA and vector DNA
Can be exposed to restriction enzymes, producing ends on both molecules whose base pairs are complementary to each other.
Then they are ligated with a ligase. Alternatively, the synthetic nucleic acid linker is
It can be ligated to the insert DNA corresponding to the restriction sites in the vector DNA and then to the specific
It is digested with a restriction enzyme that recognizes the otide sequence. In addition, the termination codon
And oligonucleotides containing the appropriate restriction sites include, for example, some of the following:
Can be ligated for insertion into a vector containing: stable mammalian cells
Or for the selection of transient transfectants, use the neomycin gene.
Such selectable marker genes; flanking human CMV for high level transcription (i
enhancer / promoter sequence derived from the early gene;
SV40-derived transcription termination and RNA processing signals for
SV40 polyoma origin of replication and ColE1 for somal replication; a versatile multiclot
Cloning sites; and T7 for in vitro transcription of sense and antisense RNA.
And SP6 RNA promoter. Other means are available.
Encodes a polypeptide derived from endoglin, or a soluble fragment thereof
In bacterial cells, yeast cells, mammalian cells and other animal cells containing
Vectors compatible with expression are also provided. The vector also includes soluble end
Arranged to allow the expression of Glyin polypeptide-encoding DNA
Required for expression of DNA in bacterial, yeast, mammalian, or animal cells.
It may contain the necessary control elements. The regulatory elements required for expression bind to RNA polymerase
Contains a promoter sequence for transcription and a transcription initiation sequence for ribosome binding
. For example, bacterial expression vectors include promoters such as the 1ac promoter, and
And the Shine-Dalgarno sequence for initiation of transcription and the initiation codon AUG (Sambrook et al.,
, 1989)
Mu. Similarly, eukaryotic expression vectors may be heterologous or homologous for RNA polymerase II.
Promoter, downstream polyadenylation signal, initiation codon AUG, and ribosomal
Includes a stop codon for desorption. Such vectors are commercially available, or
Methods well known in the art, such as those generally described above for constructing vectors.
Can be assembled with the sequences described in. The expression vector is the above-mentioned polypeptide.
It is useful for generating cells that express the gene.
The present invention provides endoglin-derived polypeptides or soluble fragments thereof.
Provided is a mammalian cell containing a coding cDNA molecule. For example, in mammalian cells
There are mammalian cells containing a plasmid compatible with the expression of This plasmid
A cDNA molecule encoding a polypeptide derived from dogulin and the expression of this polypeptide.
It contains the necessary control factors. Various mammalian cells can be used as the host, for example
, Mouse fibroblasts NIH3T3, CHO cells, HeLa cells, Ltk-cells and the like. In the above
Expression vectors as described include the calcium phosphate precipitation method, DEAE dextran.
Like method, electroporation, or microinjection,
Used to transfect mammalian cells by methods well known in the art
Can be done.
The present invention provides a pharmaceutical carrier, a purified polypeptide and a purified soluble polypeptide.
Tide, active fragments thereof, or purified mature protein and its activity
Fragment Izu
There is provided a pharmaceutical composition comprising them alone or in combination with each other. these
The polypeptide or protein may be recombinantly derived, chemically synthesized,
Or it can be purified from natural sources. As used herein, the term "pharmaceutically acceptable.
An acceptable carrier is phosphate buffered saline, water, and oil / water or water / oil solution.
Emulsions such as mulsion, as well as various types of wetting agents
Standard pharmaceutical carriers of. Any of these pharmaceutical compositions are described below.
In the method described above, or for the preparation of a medicament for treating the conditions described below.
It is useful for
Specific reaction for the TGF-β binding polypeptide derived from endoglin of the present invention
Anti-endoglin antibody 44G4 (Quackenbush, EJ, and Letarte, M
. J.,J. Immunol.134: 1276-1285 (1985)), or TGF-β binding
Any antibody that has a specific reactivity to the active endoglin polypeptide is also
Provided. Active fragments of antibodies are included within the definition of "antibody". The present invention
Antibodies and Fragments of Rhodobacter can be produced by any method known in the art.
obtain. For example, polyclonal and monoclonal antibodies are well known in the art
Can be produced by, for example, these methods are incorporated herein by reference:
Done by Harlow and Lane,Antibodies: A Laboratory Manual(Cold Spring H
arbor Laboratory 1988). Polypeptides produce such antibodies.
Can be used as an immunogen. Chimera, humanized, CDR-
Modified antibodies, such as transplanted or bifunctional antibodies, can also be prepared by methods well known to those skilled in the art.
Can be generated more. Such antibodies are also described, for example, in Sambrook et al. (Supra).
Can be produced by hybridomas, chemical synthesis, or recombinant methods. This
These antibodies are the endoglin-derived polypeptides of the present invention or their soluble fragments.
Can be used to determine the presence or purification of pigments. Detection of such polypeptides
For export, these antibodies are used in vitro diagnostic methods to determine the presence of endoglin.
Method or in vivo imaging method.
Useful for in vitro detection of target soluble endoglin-derived polypeptides in samples
Immunological techniques include immunoassays using detectable antibodies. like that
Immunoassays may be performed, for example, by ELISA, Pandex microfluorescence assay, well known in the art.
Assay, agglutination assay, radioimmunoassay, flow cytometry, serodiagnosis assay
Includes sei and immunohistochemical staining techniques. Antibodies can be any of a variety known in the art.
Can be detected by the means of. For example, the detectable marker can be direct or
It may be bound to the antibody indirectly. Useful markers include, for example, radionuclides, enzymes, firefly.
Includes photochromophores, chromophores, and chemiluminescent labels.
The present invention provides a method of modifying a biological function mediated by the regulatory activity of TGF-β.
Therefore, an appropriate sample containing TGF-β was added to an effective amount of biologically active endoglin.
Contact with a native polypeptide, such as soluble endoglin, or a pharmaceutical composition as described above.
A method is provided that includes the step of touching.
As used herein, the term "effective amount" refers to a polypeptide that is sufficient to bind TGF-β.
And thus interferes with or inhibits its regulatory activity. This way
Are particularly useful for altering the regulatory activity of TGF-β1 or TGF-β3. control
Examples of activity include stimulation of cell proliferation, cell growth inhibition, extracellular matrix protein
Includes, but is not limited to, promotion and regulation of immune function. TGF-β is a monocyte
Is known to be a potential chemoattractant for
Can induce IL-1, TNF-α, TGF-β, and surface FcγRIII, all of which are flame
Included in illness response. In contrast, TGF-β has antimicrobial activity and superoxide activity.
Macrophages can be inactivated by inhibiting the development of nions, and macrophages
Induces suppression of class II-restricted antigen presentation by phage.
The method of the present invention may be performed in vitro or in vivo. The method of the present invention is
When performed in vitro, the sample and the above-mentioned polypeptide, protein, or
The contacting step is carried out by incubating with the pharmaceutical composition.
In vitro, the novel nucleic acid molecules and antibodies of the invention can be administered to subjects such as human patients.
Useful for detecting and quantifying the amount of TGF-β in samples isolated from test specimens
. Detection of TGF-β is associated with diseases associated with overexpression of TGF-β, such as glomerulonephritis.
Useful for monitoring progress.
However, in a preferred embodiment, the contacting step is as described above,
A subject, eg, a human patient, is administered a polypeptide, protein or pharmaceutical composition.
It is administered by in vivo administration.
Methods of administration are well known to those of skill in the art, and are given orally, intravascularly, or
It includes, but is not limited to, parenteral administration. The regulatory activity is effectively modified
Can be administered at such doses. Administration is such that this amount is effective for its intended purpose.
As such, it can be carried out continuously or intermittently.
The present invention also treats pathological conditions caused by TGF-β regulated activity.
Which provides TGF-β from purified soluble endoglin.
A polypeptide, an active fragment thereof, a polypeptide derived from endoglin, or
Contacting with any of the active fragments. TGF-β is
Pathological conditions associated with lipopeptides and thereby caused by TGF-β regulatory activity
Treat the condition. The term "pathological condition" as used herein refers to TGF-β-induced
Resulting from regulatory activity, eg inflammation, rheumatoid internoditis, inflammatory skin damage, scarring
For tissue formation, lung fibrosis, liver fibrosis, atherosclerosis, and glomerulonephritis.
Say the pathology of the meaning. Mesenchymal cell growth and proliferation is stimulated by TGF-β, but only
However, some tumor cells also used TGF-β as an autocrine growth factor
Can be stimulated by. Examples of inhibition states include tissue damage for ulcers and immunosuppression.
The disruption of new cell growth that aids repair. Extracellular mat with TGF-β
Stimulation of lix production is essential for wound repair. But yes
In some cases, TGF-β responses were unregulated and excess extracellular matrix
Accumulation occurs. An example of excessive accumulation of extracellular matrix is glomerulonephritis. Another
An example of pathology is cancer.
In one embodiment, the method of the invention is performed on a subject, eg, a human patient or a mammal.
To the effective amount of purified endoglin protein or endoglin-derived soluble po
Lipids, or biologically active fragments thereof or pharmaceuticals as described above
It is carried out by administering the composition. The method of administration is outlined above.
The present invention also relates to endoglin and a polypepper capable of binding an effective amount of endoglin.
Contacting with tide causes the endoglin to bind and thereby endoglin.
Disclosed are methods of inhibiting the activity of endoglin, which inhibits the activity of phosphorus. This specification
The term "polypeptide capable of binding endoglin" as used in the text
Any substance capable of forming a complex with the protein, such as TGF-β1 or TGF-β3, or
Means active fragments thereof. The active fragment is the endoglin
The amino acid corresponding to the fragment of TGF-β1 or TGF-β3 that retains the ability to bind.
It is the sequence of the no acids. How to create such a fragment is
Methods of measuring binding activity are well known to those of skill in the art. The present invention also has an end
Retains their activity of binding to gulin but of functional ligands to receptors
Includes polypeptides with broken bonds that no longer mediate the corresponding biological response
It Like this
These "mutated" polypeptides are the end-groups of ligands that function normally on cells.
By blocking binding to phosphorus, ligand-mediated endogliosis
It may act as an antagonist to the biological function of the protein.
The present invention also provides agents for modifying biological functions regulated by TGF-β.
Includes the use of a composition as defined above for its preparation. These biological functions are
Will be described in detail below.
Modifications that do not substantially affect the activity of the various molecules of the present invention also include the definition of said molecules.
It is understood to be included in.
The following examples are intended to be illustrative and not limiting of the invention.
A. Human endoglin protein and encodes human endoglin protein
Nucleic acid isolation
Example I
Cell culture and transfection
Human umbilical vascular endothelial cells (HUVEC, CRL 1730 ATCC) were supplemented according to the supplier's instructions
Maintained in α-minimum essential medium as described above or as previously described (Gougos, A. et al.
,J. Immunol.141: 1925 (1988)) prepared from umbilical vessels. From any source
Similar results were obtained with cells. Dulbecco's supplemented with 10% bovine serum
COS-M6 cells maintained in modified Eagle medium were transformed with the mammalian expression vector pcEXV (Mil
ler, J. ,J. Exp. Med. 164: 1478 (1986)) linked to the EcoRI site.
Coat End Grin
Control vector without cDNA or cDNA insert (pcMV5; Lopez-Cas
illas, F. ,Cell 67: 785 (1991)) at the DEAE-dextran-chloroquine method.
(Seed, B. et al.PNAS. USA84: 3365 (1987)).
. Twenty-four hours after transfection, cells were trypsinized and quantified.
Re-inoculate into a raster dish, and as described below125Afini with I-TGF-β1
It was grown for an additional 48 hours before being labeled with tee.
Example II
Receptor affinity labeling and immunoprecipitation
TGF-β1 and TGF-β2 were purchased from R & D Systems (Minneapolis.MN).
. And TGF-β3 was obtained from Oncogene Science (Manhassett. NY). The present invention
Used in the study125I-TGF-β1 was prepared as previously described (Cheifetz, S. et al.,J . Biol. Chem.
265: 20533 (1990), prepared by the chloramine-T method, or
Or Amersham Corp. Purchased from: both preparations gave identical results.125I-TG
Cells were treated with F-β1 and disuccinimidyl suberate (Pierce Chemical Co.).
Conditions for affinity labeling monolayers have been previously described (Massague, J.,Met hods Enzymol.
146: 174 (1987)). Used in each experiment125I-TGF-β1 and competition
Concentrations of unlabeled ligands that are combined are indicated in the figure legends. Affinity label
Triton X-100 extract of lysed cells was treated with sodium dodecyl sulfate-polyacrylic acid.
Analyzed directly on a mid gel (SDS-PAGE) or first paired with human endoglin.
Monoclonal antibody (mAb) 44G4 (Quackenbush, EJ, et al.J. Immunol.13
4: 1276 (1985)) or control antibody (see below).
For immunoprecipitation, the detergent extract was diluted with phosphate buffer containing an equal volume of 1% Triton X-100.
Diluted with saline and prior to overnight incubation at 4 ° C with mAb 44G4
, Protein G-Sepharose (Pharmacia LKB Biotechnology Inc.) and 2 at 4 ℃
Pre-cleared by incubating for 0 minutes. Immune complex
Harvested by incubating with G-sepharose for 1 hour at 4 ° C. How many
In that experiment, mAb 44G4 was used to bind to Sepharose. Immunoprecipitate
Wash 3 times (1% Triton X-100 in saline) and then dithiotre
Analyzed by SDS-PAGE in the presence or absence of itol (DTT) and
Visualization was carried out by radiography. To monitor the specificity of immunoprecipitation
The irrelevant mAb (44D7) used in the control experiment was labeled with any affinity
Bands were not immunoprecipitated.
Example III
SDS-PAGE and 2D gel analysis
Analysis of the affinity labeling profile of HUVEC was performed on vascular endothelial cells from other sources.
Like cells, show that these cells have little or no β-glycans.
However, this is characteristically as a diffusion band between 200 KDa and 400 KDa on reducing SDS-PAGE.
Move (Fig. 2A). Instead, HUVEC is a disulfide-bonded cell surface protein.
Which expresses TGF-β receptors I and II
Together125Affinity labeled by cross-linking with I-TGF-β1. Reception
Tar I and II as labeled complexes of approximately 65 KDa and 100 KDa in HUVEC, respectively.
The size of these labeled receptors detected and reported for other human cell lines
Is similar. Relative migration of affinity labeled proteins fractionated on SDS-PAGE
The degree of comparison is that HUVEC's major affinity labeling protein is 95-120 KDa on reducing gel.
, But on the other hand, on the non-reducing gel the major affinity label was shown.
The protein is between 100-110 KDa (presumed to be receptor II) and 180 KDa.
It was shown to have migrated to and above (Endoglin) (Fig. 2). This pattern is
, Showed the presence of disulfide-bonded TGF-β binding protein.
Analysis of these disulfide-bonded TGF-β1 binding proteins on a two-dimensional gel (
Figure 2B) shows disulfide-bonded complexes (probably dimers and higher oligos).
About 95 KDa (reduced 110 KDa affinity labeled complex from cross-linked TGF-
Subunit of the value estimated by subtracting 12.5 KDa of β1 monomer amount)
It is confirmed to include. Disulfide-bonded TGF-β1 binding with type II receptor
Compatible proteins are the major affinity labeled species expressed by HUVEC.
Example IV
Immunoprecipitation with anti-endoglin mAb
The disulfide-bonded TGF-β binding protein on endothelial cells is endoglin.
Affinite to determine whether or not
-HUVEC extract labeled with a monoclonal antibody specific for human endoglin
Antibody (mAb) 44G4 (Georgi, LL et al.,Cel1 61: 635 (1990); MacKay, K .; ,J . Biol. Chem.
266: 9907 (1992); Merwin, J. et al. R. ,Am. J. Pathol.138: 37
(1991)). Electrophoretic analysis of these immunoprecipitates was
The subunit structure of the protein complex is similar to that of endoglin
(FIG. 3A). Thus, 180K when analyzed under non-reducing conditions
Da, and a major of approximately 110 KDa under reducing conditions, migrating as a complex larger than 200 KDa.
Affinity labeled band required. Higher-order oligomers themselves
It contains multiple endoglin molecules cross-linked by TGF-β1 which is a sulfide bond dimer.
I got it. Repeated immunoprecipitation with 44G4-IgG-Sepharose was performed from cell extracts.
These labeled species were completely depleted (Figure 3B). Lacking end grin, and this
Three other human cell lines (A549, used as negative controls in these experiments)
No affinity labeled band was immunoprecipitated from Hep G2, MCF-7). Human
Thus, the monoclonal antibody specific to endoglin is
It is shown to be the major TGF-β binding protein in human vascular endothelial cells.
Example V
Ectopic expression of endoglin in cells
This dimeric TGF-β binding protein of HUVEC is identical to endoglin
That is, full-length enz
It was confirmed by ectopically expressing the dogrin cDNA.125Afini with I-TGF-β1
After labeling, the labeled species with the characteristics of endoglin are endoglin trans.
Only the detergent extract of the fectant could be specifically precipitated with mAb 44G4 (Fig.
4). Differences in glycosylation differ in COS cells against the endogenous endoglin of HUVEC
This may explain the smaller size of the expressed endoglin.
B. Isolation of S- and L-endoglin
Example VI
Cloning and sequencing of endoglin cDNA
Approximately 2.5 x 10 from λgt10 cDNA libraryFiveClones
J.6: 4023 (1987)). (50,000 pfu / 150 mm dish),
Screened with a 700 bp PstI fragment from the cDNA (Gougos, A. and
And Letarte, M. J.,J. Biol. Chem.265: 8361 (1990)). In the range 2.4-3.1 kb
After 3 rounds of plaque purification with size, 13 hybridizing clones
Was isolated. The longest clone (clone 3.3; 3073 bp) was subcloned into pUC13.
And dideoxy chain termination method (Sanger, F. et al.,PNA S USA
74: 5463 (1977)).
Clone 3.3 in pUC13 was digested with BbrPI and BamHI. Acorn
Blunt ends and sucks
Expression vector pcEXV (Miller. J. and Germain, R.,J. Exp. Med.164: 1478
(1986)) to generate pcEXV-EndoS. Leader distribution in cDNA (Table I)
Lack of columns (Gougos, A. and Letarte, M.J.,J. Biol. Chem.265: 8361 (1990
)) Was overcome by the construction of pcEXV-EndoL. Digest pcEXV-EndoS with Mlul / BamHI
And a 563 bp Mlul / BamHI fragment specific for endoglin cDNA (Table I).
To obtain pcEXV-EndoL. Transfer transfectants to pcEXV-EndoS or pc
Co-transfection of mouse L cells with either EXV-EndoL and psV2neo
It was generated by Endoglin positive clones were isolated after G418 selection. same
Endoglin negative clones were selected as mock transfectants in the same experiment
.
Example VII
Antibodies, immunofluorescence, immunoprecipitation, and immunoblotting
The endoglin-specific monoclonal antibody used was 8Ell (Lastres
, P. ,Eur. J. Immunol.22: 393 (1992)), and IgGl subclass 44G4 (
Gougos, A. And Letarte, M.,J. Immunol. 141: 1925 (1988)). Ko
Control monoclonal antibodies are IgGl subclasses HCl / l (anti-CDllc) and X6
Was 3. FCM and immunoprecipitation analysis are described in Lastres, P .; ,Eur. J. Immunol.twenty two:
393 (1992), the disclosure of which is incorporated herein by reference.
ing. 5x10 for immunoblotting studies6250 μl of cells for 30 minutes at 4 ° C
1% Triton X-100 in PBS, 1 mM PMSF. Insoluble material, 1
Removed by centrifugation at 00,000 xg for 1 hour in a Beckmam TL100 centrifuge. In the supernatant
The contained proteins were analyzed by SDS-PAGE under non-reducing conditions using a mini gel system.
Separated and transferred to a nitrocellulose membrane (Hybond, Amersham). This membrane
First, the blocking solution (10% fetal bovine serum, 0.5% Tween-20, 1 M group in PBS) was used.
Course, and 10% glycerol), then monoclonal antibody 44G4 and ink
Was added. The presence of endoglin was determined by chemiluminescence assay (ECL detection kit, Ame
rsham).
Example VIII
Reverse transcription polymerase chain reaction (RT-PCR)
Total cellular RNA was guanidinium isothiocyanate and cesium chloride ultracentrifuged
Isolated by a separation step (Chirgwin, JM et al.,Biochemistry 18: 5294 (1979)
). Purify poly (A) + RNA by oligo (dT) affinity chromatography
(Maniatis, T. et al., “Molecular Cloning: A Laboratory Manual” Cold S
pring Harbor Laboratory, Cold Spring Harbor (1982)). Single-stranded cDNA
It was synthesized from (A) + RNA (0.5 μg / 40 μl reaction) by AMV reverse transcriptase. 5 μl c
The DNA was used in a 50 μl PCR reaction (Gilliland, G. et al., Innis, MA, Gelfand, D. et al.
H., Sninsky, J. J. And White, T .; J. Hen) ("PCR Protocols" Academic P
ress, San Diego 1990, p. 60). The oligonucleotide primers used for amplification are
, E # 12 (nucleotides 1945-1964), E # 11R (nucleotides 2475-2494 reverse complement
), E # 14 (nucleotides 2136-2158),
And E # 15 (reverse complement of nucleotides 2247-2273). Amplification is for each 0.25 μM concentration
0.2 mM each with primers and 0.25 U / 50 μl Taq DNA Polymerase (Promega)
Of dATP, dCTP, dGTP, dTTP of 1 × Taq buffer (Promega). amplification
Was performed in a thermocycler as follows: 95 ° C for 5 minutes; E # 12-E # 11R oligonuc
For leotide pairs, 94 ° C for 45 seconds, 54 ° C for 45 seconds, and 72 ° C for 1/35 size.
Cour, or E # 14-E # 15 pair, 94 ° C for 45 seconds, 68 ° C for 45 seconds, and 7
35 cycles of 1 minute at 2 ° C, and then 10 minutes at 72 ° C. Omitting reverse transcriptase
The same control reaction was carried out at the same time except for. Amplified product on agarose gel
It was analyzed by electrophoresis and ethidium bromide staining.
Example IX
Receptor affinity label
TGF-β1 was purchased from R & D Systems (Minneapolis, MN), and125I-TGF-β
1 was obtained from Amersham (Oakville, Canada) with a specific activity of 2000 Ci / mmol. Parent mau
L cells, S-endoglin or transfectants expressing L-endoglin
Tomato L cells and mock transfectant L cells at confluence (
5 × 10 per plate6Cells) grown and 4 nM competing unlabeled TGF-β1
100 pM for 4 hours in the presence or absence of125Incubated with I-TGF-β1
It was Wash cells and wash with 128 mM NaCl, 5 mM KCl, 5 mM MgSO 4.Four, 1.2 mM CaCl2
Final concentration of 0.16 mM in buffer containing 50 mM Hepes, pH 7.5.
Disuccinimidyl suberate (Pierce Chemical Co.) (DSS) at 4 ℃ for 15 minutes
Crosslinked The cells were washed 4 times and 1% Triton X-100 and as described above.
Una (Massague, J.,Methods Enzymol.146: 174 (1987)) proteolytic in
Solubilization was performed directly on Petri dishes containing minimal solubilization buffer with inhibitor. Extraction
The material was immunoprecipitated and then SDS-PAGE analyzed.
result
Isolation and characterization of endoglin cDNA clones
Identification of cytoplasmic variants
A full-length cDNA clone was prepared from λgt10 library prepared from PMA-treated HL60 cells.
It came from Lee. Due to the large size of the insert, clone number 3.3
Selected for characterization. Partial sequence of 3073 bp cDNA insert from clone 3.3
Is shown in FIG. This clone contains 281 bp of 5'untranslated region followed by 1875 bp.
Including open reading frame. Deduced protein sequence is expected
(Gougos, A. and Letarte, M.J.,J. Biol. Chem.265: 8361 (
1990)), an endoglin leader peptide containing 25 amino acids (aa), and then cells
The transmembrane region spans 561 residues and 25 amino acids in the external portion. Shi
However, clone 3.3 has nucleotide (nt) 213 inserted within the known cDNA sequence.
It contains a 135 bp segment starting at 4 (Figure 8). The first 21 nucleoti of this insert
De is in frame with the preceding sequence and has a new 7-amino acid sequence
To code. This sequence is the C-terminal 40 of endoglin.
Amino acids, thus replacing the 47 previously reported residues (Gougos, A. and Let.
arte, M. J.,J. Biol. Chem.265: 8361 (1990)).
No acid has a cytoplasmic tail (Fig. 8), and there are two selectable forms of endoglin.
Suggest presence. The predominant form of endoglin in the myelomonocytic cell line HL60 is cytoplasmic
It seems to be a form containing 47 residues in the main. Because this sequence was analyzed
This is because it was present in 12 out of 13 clones. 14 amino acids and 47 amino acids
Cytosolic tail isomers of non-acids and the corresponding cDNAs,
Called Phosphorus and L-Endoglin.
Expression of two different forms of endoglin
To further characterize the two selectable forms, the short form and the endoglin form
And an independent construct corresponding to the long form were inserted into the expression vector pcEXV and the
Transfected into fibroblasts (Fig. 9). S-End Green and L-End
Both of the grins were highly expressed on the cell surface as measured by FCM (Fig. 9).
. In addition, immunoprecipitation secondary to metabolic labeling of transfectants is associated with anti-endoglin.
170-kDa (L-endoglin) specifically recognized by monoclonal antibody
Showed a protein of 160-kDa (S-endoglin) (Fig. 9). Transfection
The distinct size of S- and L-endoglin in the tant also indicates immunity under non-reducing conditions.
It was detected by blotting analysis (Fig. 9). In these experiments, L-Endog
Phosphorus is the same M as endoglin detected on U937 cells.rAnd this is the front monocyte
cell
It suggests that it is the predominant form in the system.
Immunoprecipitation after cell surface radiolabeling of transfectants revealed that both isomers
Expressed as a disulfide-bonded homodimer (Figure 9) and present in the extracellular portion
It is shown that the cysteine residue that acts as an intermediary interchain disulfide bond.
Differential expression of S-Endoglin and L-Endoglin mRNA
Individual expression of S- and L-endoglin was analyzed by RT-PCR. S-Acorn
Amplification with two primers from the unique 3'region of the cDNA
On transfectants and on PMA-treated monocyte cell lines, endothelial cells, and embryos.
It produced the expected 137 bp product on board (Fig. 10), and this isomerism in several cell types.
Showed the presence of the body. Use common primers for L-Endoglin and S-Endoglin
When used, the 411 bp L-endoglin-specific fragment produced PMA-treated monocyte cells.
Of the 546 bp S-endoglobin, which could be amplified on the cell lineage, placental cells, and endothelial cells.
Phosphorus Fragment on control S-Endoglin transfectants
Only amplified (Figure 10). When PCR is used to amplify a competing template,
Templates can suppress amplification of fewer templates (Gilliland, G. et al.
,In:[Innis, M. A., Gelfand, D. H., Sninsky, J. J. And White, T .; J
. (Eds.) "PCR Protocols", Academic Press, San Diego 1990, p. 60). Therefore
, These results show that L-Endoglin is the predominant form, and S-Endoglin is
It is shown to be expressed at lower levels in these cell types. This is
Similar to the endoglin molecule observed on transfectant L-endoglin
MrIs consistent with the presence of the endoglin molecule in PMA-treated U937 cells (Fig. 9),
It is estimated that glycosylation levels are similar on both cell types.
Binding of L-Endoglin and S-Endoglin to TGF-β1
Endoglin found to be a component of the receptor system for TGF-β
(Cheifetz, S. et al.,J. Biol. Chem.267: 19027 (1992)),
It was important to analyze the ability of each isomer to bind this ligand. Short form
And transfectants expressing long forms of endoglin and parental L cells and
And pseudotransfectants were compared for their ability to bind TGF-β1
. Immunoprecipitation analysis allowed the identification of the TGF-β1-Endoglin complex (FIG. 11).
. Under non-reducing conditions, the endoglin dimer is MrIs 170 kDa (short form) and 1
It was observed as a radiolabeled band of 75 kDa (long form). Endoglin oligomer
Is M in both casesrWas observed to migrate above 270 kDa. Similar
Was also previously observed in a cross-linking experiment with human endothelial cells, and TGF-β
It can be shown that the endoglin molecule cross-linked by 1 is its own dimer
(Roberts, A.B. and Sporns, M.B., Sporn, M.B. and Roberts, A.B.
. Ed., "Peptide growth factors and their receptors" Springer-Verlag, Hei
delberg 1990, p. 419). Under reducing conditions, the short form of endoglin is 97 kDa.
And the 107 kDa major band, and the long form of endoglin.
Bands of 102 and 112 kDa were observed. These dimers are
It has been observed on cells, and the TGF-β1 monomer (12.5 kDa) or
Could represent endoglin bound to the immer (25 kDa) (Roberts, AB and S.
porns, M. B., Sporn, M. B. And Roberts, A. B. Chapter, `` Peptide growth fac
tors and their receptors '' Springer-Verlag, Heidelb
l. Chem.266: 20767 (1991)). Subtracting the contribution of TGF-β1, S-endoglin
For 85 kDa and for L-endoglin 90 kDa.
obtain.
Consideration
Sequence analysis revealed two distinct sequences named L-Endoglin and S-Endoglin.
Indicating the presence of a cDNA variant. These two isomers are the majority of transcripts synthesized.
Number clearly corresponds to the L-endoglin isomer, but bone marrow cells, endothelium, and placenta
Are co-expressed by The mechanism by which the two isomers occur should be determined. Both
The isomers are most likely produced by alternative splicing. fact,
Consensus sequence of donor / acceptor sites at the 5'and 3'ends (GT, AG)
, And lasso-type bifurcation consensus sequence (CTGAC), S-Endoglin cDN
It was found on the novel 135 bp insert of A (Figure 7). "Retained intron"
A similar example of a cytoplasmic variant produced by the splicing mechanism of TGF-β receptor
Recently reported on the activin receptor of the Ter family (Attisan
o, L. ,Cell 68:97 (1992)).
The behavior of the two endoglin isomers was analyzed by transfection studies
. Both forms are expressed on the cell surface as disulfide-linked homodimers,
It is shown that cysteine residues present in the extracellular region are involved in dimerization. Different
Despite their cytoplasmic domains, both forms are TGF-β1 binding proteins.
Behave.
S-Endoglin, L-Endoglin, and β-glycans are transmembrane
It contains 22 identical residues in the domain and the adjacent cytoplasmic domain (Figure 9). This
This is the outline of the first conserved motif between the β-glycan and the two endoglin forms.
, Two tyrosine residues and two Ser / Th whose phosphorylation status should be analyzed
Contains r residues. The second region of high identity in the cytoplasmic tail is the long form of the enzyme.
It is shared only with ndoglin and β-glycans. Ser / Thr residues in this motif
The high content (40%) of Tyr and the absence of Tyr caused this region to be secreted by Ser / Thr kinase.
Suggest that it may undergo phosphorylation. Interestingly, TGF-β receptor II cells
Cytoplasmic domain exhibits Ser / Thr kinase activity (Lin, HY et al., Cell 68: 775 (199
2)).
The present invention will be described with reference to the disclosed embodiments, but various modifications may be made.
It should be understood that it can be made without departing from. Therefore, the present invention
Is limited only by the appended claims.
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C07H 21/02 8615−4C
21/04 B 8615−4C
C07K 14/47 8318−4H
C12N 5/10
C12P 21/02 C 9282−4B
9455−4C A61K 37/02 ACJ
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ABE
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DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AU,BB,BG,BR,CA,CZ,
FI,HU,JP,KP,KR,LK,LV,MG,M
N,MW,NO,NZ,PL,RO,RU,SD,SK
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タリオ,トロント,ハウランド ロード
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ニューヨーク,ヨーク アベニュー 1233
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オネス ビオロヒカス
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