JPH08503789A - 光学的視認装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 光源と視認マーク（33）とを備えた光学的視認装置であって、本発明によれば、更に、第１の電気−光学的シャッタ（２）と第１の分光キューブ（３）が配置されて窓を備えた光の漏れないケース（１）を備えており、一方、前記キューブの前段でキューブ（３）の内側の表面の脇には第１の正のレンズ（４）と、２つの自由度を持つビームスプリッタ（５）があり、前記ビームスプリッタ（５）の一方の脇には第２の分光キューブ（６）があり、その他方の脇には、第２の電気−光学的シャッタ（10）に加えて、第２のレンズ（８）、第３のレンズ（９）、及び第４のレンズ（11）からなる光学的拡大システムがあり、第２の分光キューブの一方の脇には発光グラフィック表示器（７）があり、その他方の脇には光−電気変換器（12）と第５のレンズ（13）があり、光−電気変換器（12）は電力供給ユニット（17）に接続されており、その入力は電源（14）に接続され、そして電源の第２の出力は電子プロセッサ（22）の１つの入力に接続され、電子プロセッサの第２の入力は制御パネル（23）の出力に接続され、電子プロセッサ（22）の２つの出力は２つの電気−光学式シャッタ（２,10）に接続される一方、その第３の出力は発光グラフィック表示器（７）に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】 光学的視認装置 技術分野 本発明は光学的な視認技術に関し、特に、測地学、軍事訓練、建設技術、航空 技術、及び航海技術の分野において使用されることを目的とした視差のない高精 度な直視型視認装置に関する。 背景技術 銃火器用の照尺の１つの従来技術として知られているものに、対物レンズ、光 源、及び光の点の形をした照準マークを備えたものがある。この照尺の特徴は、 内蔵された照準マークが２つのタンデム配置された透明な（例えば、ガラス）シ リンダから構成されていて、これらのシリンダは互いに直角方向に移動できるよ うになっている点と、銃の胴体が垂直方向になった時に、スイッチの中にある流 動体の水銀が光源の電気回路の中でカットされ、ランプの電気回路を切るように 変化する点である（発明者の発明者証No．218，073参照）。しかしながら、この 光学装置には実質的には次のような問題点がある。即ち、従来の光学装置は、目 標物の拡大された画像が得られず、また、視野角の制限無しでは両眼の照準効果 が得られないという問題点があり、これに加えて、視差の影響を含み、赤外線暗 視装置を提供できない問題点がある。 発明の開示 本発明の主要な目的は、赤外線暗視装置にも適用可能な光学的視認装置を提供 することであり、所望の拡大率で目標物を拡大した画像が 得られ、オペレータが観測する目標物を見た時に光学的な変化が発生せず、視野 角を制限することなしにオペレータが両眼で照準を合わせたような効果を得るこ とができ、視差の影響がなく、標的の照準を精度良く正確に合わせられる特徴を 持ち、そして、薄暗がりの中でも動作が可能で、天候条件に左右されずに動作が 可能な光学的視認装置を提供することである。 前述の目的の達成は、以下の事実によって達成される。即ち、光源と視認マー クとを備えた光学的視認装置であって、第１の電気−光学的シャッタと第１の分 光キューブが配置されて窓を備えた光の漏れないケースを備えており、一方、前 記キューブの前段でキューブの内側の表面の脇には第１の正のレンズと、２つの 自由度を持つビームスプリッタがあり、前記ビームスプリッタの一方の脇には第 ２の分光キューブがあり、その他方の脇には、第２の電気−光学的シャッタに加 えて、第２のレンズ、第３のレンズ、及び第４のレンズからなる光学的拡大シス テムがあり、第２の分光キューブの一方の脇には発光グラフィック表示器があり 、その他方の脇には光−電気変換器と第５のレンズがあり、光−電気変換器は電 力供給ユニットに接続されており、その入力は電源に接続され、そして電源の第 ２の出力は電子プロセッサの１つの入力に接続され、電子プロセッサの第２の入 力は制御パネルの出力に接続され、電子プロセッサの２つの出力は２つの電気− 光学式シャッタに接続される一方、その第３の出力は発光グラフィック表示器に 接続されていることを特徴とする光学的視認装置によって達成される。 発光グラフィック表示器として使用できるものには、“RS”社のカタログNo． 569-301の第546頁に記載の発光マトリックス表示器がある。 制御パネルとして使用できるものには、“RS”社のカタログNo．335-429の第9 59頁に記載のプッシュボタン式制御パネルがある。 図面の簡単な説明 以下に本発明は添付した図面により例示されて詳細に説明される。 図１はここに提案される光学的視認装置のブロック図である。 図２は画像を拡大しない視野の領域を示す図である。 図３は画像を拡大した視野の領域を示す図である。 発明を実施するための最良の形態 本発明の光学的視認装置は、窓を有する光の漏れないケースを備えており、こ のケースの外側には、第１の電気−光学的シャッタ２と、第１の分光キューブ３ が配置されている。このケースの内側のキューブ３の前段には第１の正のレンズ ４と、２つの自由度を持つビームスプリッタ５がある。このビームスプリッタ５ の一方の脇には第２の分光キューブ６があり、この第２の分光キューブ６の一方 の脇には発光グラフィック表示器７がある。 ビームスプリッタ５の他方の脇には第２のレンズ８と第３のレンズ９があり、 その先には第４のレンズ１１を伴った第２の電気−光学的シャッタ１０が位置し ている。 分光キューブ６の他方の脇には第５のレンズ１３を伴った光−電気変換器１２ がある。電源１４には出力１５があり、この出力１５は電力供給ユニット１７の 入力１６に接続されている。この電力供給ユニット１７はその出力１８を通じて 光−電気変換器１２の入力１９に接続されている。この電源１４の出力２０は電 子プロセッサ２２の入力２１に接続されている。制御パネル２３はその出力２４ を通じて、プロセッサ２２の入力２５に接続されている。プロセッサ２２の出力 ２６は発光グラフィック表示器７の入力２７に接続されている。プロセッサ２２ の出力２８は電気−光学的シャッタ２の入力２９に接続されている。プロセッサ ２２の出力３０は電気−光学的シャッタ１０の入 力３１に接続されている。オペレータの目が参照符号３２で示されており、視認 マーカが参照符号３３で示されており、狙いを付けられる目標物が参照符号３４ で示されており、そして、目標物の拡大された画像の領域が参照符号３５で示さ れている。 本発明の光学的視認装置は以下のように動作する。 オペレータの目３２は遠くにある目標物３４を、キューブ３と電気−光学的シ ャッタ２を通じて眺める。従って、このときは目標物が拡大されずに見える。 発光グラフィック表示器７によって発っせられた光線は、分光キューブ６、ビ ームスプリッタ５、分光キューブ３の光反射面を通じて伝わり、そして、オペレ ータの目３２に入射される。この場合、オペレータの目は目標物３４の画像を見 ると共に、この画像に重ね合わされた明るいマーカ３３の画像を見る。 現在眺めている目標物３４を一層正確にこの視認装置で狙うために、オペレー タが制御パネル２３を使ってスイッチをオンすると、第１の電気−光学的シャッ タ２がその中央部分に暗い部分を作り、目標物３４の拡大された画像の領域３５ がこの暗い部分に投影される。 この暗い部分と目標物３４の拡大された画像の領域３５の寸法はほぼ同じであ る。同時に、電気−光学的シャッタ１０がスイッチオンされて不透明状態から透 明状態に変化する。 レンズ１１，９，及び８は、実際には目標物３４を拡大するための光学的な列 またはシステムであり、目標物の画像は、ビームスプリッタ５の一方の表面で反 射され、レンズ４を通って分光キューブ３の光反射面に入射される。このように して、目標物３４の拡大された画像が作られてオペレータの目３２に入り、この 画像は電気−光学的シャッタ２の暗い部分を背景として視認される。この場合、 オペレータの目３２は目標物３４の歪のない画像を、拡大された領域の外側に見 る ことができ、そして、目標物３４の拡大された画像と明るいマーカ３３を、目標 物３４の拡大された画像の領域３５の中に見ることができる。 レンズ１３と光−電気変換器１２は、目標物３４からの赤外線の放射を可視ス ペクトルに変換する光学式夜間透視システムを構成するものである。このように して、可視スペクトル画像は分光キューブ６、ビームスプリッタ５、レンズ４、 及び分光キューブ３を通過した後に、オペレータの目に届く。この結果、オペレ ータの目は、目標物３４の赤外線画像を、変換された可視スペクトルとして、そ の上に重ね合わされた明るいマーカ３３と一緒に見ることができる。 電子プロセッサ２２は、電気−光学的シャッタ１０及び２と、発光グラフィッ ク表示器７の動作を制御するためのコマンド信号を制御パネル２３から受信する 。 産業上の利用可能性 本発明は測地学、軍事訓練、建設技術、航空技術、及び航海技術の分野におい て適用することができる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フェドロフ，スフヤトスラフ ニコラエビ チ ロシア連邦共和国，103030，モスコー，ペ レウロク，ドストエフスコゴ，１／21，ク バルチーラ 32 (72)発明者 クルトフ，セルゲイ バシリエビチ ロシア連邦共和国，127562，モスコー，ウ リツァ サンニコバ，９，コルプス ２, クバルチーラ 452

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 光源と視認マーク（33）とを備えた光学的視認装置であって、 第１の電気−光学的シャッタ（２）と第１の分光キューブ（３）が配置されて 窓を備えた光の漏れないケース（１）を備えており、一方、前記キューブの前段 でキューブの内側の表面の脇には第１の正のレンズ（４）と、２つの自由度を持 つビームスプリッタ（５）があり、 前記ビームスプリッタの一方の脇には第２の分光キューブ（６）があり、その 他方の脇には、第２の電気−光学的シャッタ（10）に加えて、第２のレンズ（８ ）、第３のレンズ（９）、及び第４のレンズ（11）からなる光学的拡大システム があり、 第２の分光キューブの一方の脇には発光グラフィック表示器（７）があり、そ の他方の脇には光−電気変換器（12）と第５のレンズ（13）があり、 光−電気変換器（12）は電力供給ユニット（17）に接続されており、その入力 は電源（14）に接続され、そして電源の第２の出力は電子プロセッサ（22）の１ つの入力に接続され、電子プロセッサの第２の入力は制御パネル（23）の出力に 接続され、電子プロセッサ（22）の２つの出力は２つの電気−光学式シャッタ（ ２，10）に接続される一方、その第３の出力は発光グラフィック表示器（７）に 接続されていることを特徴とする光学的視認装置。