JPH08502458A - ユーザにより一のクーポン表示部を破棄すると同時に他のクーポン表示部を露呈させるクーポン券 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 クーポン券（Ｄ）では、ユーザは２つのクーポン表示部（Ａ’、Ｂ’）の一方を露呈させ他方のクーポン表示部（Ｂ’、Ａ’）は破棄される。クーポン券（Ｄ）は引き剥がし可能な接着剤により外周縁部に沿つて保持された第１および第２のシート（10、12）を含み、各シート（10、12）は密封内側部（16、18）を有し密封内側部上にはクーポン表示部の証印が印刷される。各シート（10、12）は引張りストリツプ部（20、30）を有し、引張りストリツプ部は引き剥がされると各々のシート（10あるいは12）上のクーポン表示部の証印が破損され、同時に他方のシート（12あるいは10）上のクーポン表示部の証印は露呈される。

Description

【発明の詳細な説明】 ユーザによりーのクーポン表示部を破棄すると同時に 他のクーポン表示部を露呈させるクーポン券 （技術分野） 本発明は小売用のクーポン券に関する。 （背景技術） クロストによる米国特許第4,817,990号には、２枚の紙シートがその境界部に 沿つて接着された小売用のクーポン券が提案されている。各シートは密閉された 側（他方のシートの密閉側と対向する）と露呈側（クーポン券の正面側あるいは 背面側をなす）とを有する。２つのクーポン表示部の露呈表面側には印刷がなさ れている。クーポン券を開放する部位は、ユーザが予め形成された複数の分割線 に沿つてシートを切断したとき露呈正面側で視認できる。このときユーザが競合 者の製品のユーザであるかあるいはスポンサの製品のユーザであるかにより、ユ ーザは異なる２本の分割線の一を選択することになる。ユーザはいずれの分割線 を選んだときもスポンサの製品のクーポンを露呈させる。競合者の製品のユーザ に提供される分割線は価値の低いクーポン表示部を破棄して価値の大きなクーポ ン表示部を露出させ、一方スポンサの製品のユーザに提供される分割線は大きな 価値のクーポン表示部を破壊し価値の低いクーポン表示部を露呈させるよう機能 する。 スポンサは競合者の製品のユーザをターゲツトとしてクーポン券を発行し、ス ポンサの製品への切り替えを促す。 このとき、ユーザがハサミを用いて切断を行なう必要のある構成は不都合であ る。また２つの分割線が交差するあるいは重なるような構成はユーザが迷つて誤 つた分割線を切断することも生じ勝ちになる。 上記のクロストによる米国特許第4,817,990号にはクーポン券の変更例も提案 されており、この場合クーポン券は分割線に沿つて引き離す手段またはツール、 即ちシートの共通の一と一体の一対のジツパープル部を有する。ミシン目線によ り区画されたこれらジツパープル部はユーザがこれを引つ張つたときミシン目分 割線に沿つてシートの一方（他方のシートではない）を効果的に切断する手可動 部をなす。一方同一のシート上に両方向の引つ張りタブが具備されていて、ユー ザの一部には依然として迷いが生じる。またジツパープル部の一方を引つ張つた 後、ユーザは依然として他方の破棄されていないクーポン表示部のミシン目線を 有したシートの一部を除去する要がある。ユーザはこれら分割線で誤つて切断さ れてしまい、両方のクーポンとも破棄される危惧がある。 （発明の開示） 本発明はユーザにより一のクーポン表示部を破棄可能であると共に他のなクー ポン表示部を露呈可能なクーポン券に関する。このクーポン券は外周縁部に沿い 接着剤を介在させて引き剥がし可能に接合される第１および第２のシートを備え る。第１のシートは第１の外側部と第１の内側部とを有する。 第１の内側部には第１のクーポン表示部として認識させる第１の証印が印刷され る。第１のシートはまたミシン目により 区画される第１の引張りストリツプ部をも有する。第１の引張りストリツプ部は 外側部から接近して手で引き剥がし可能にされる。第１の引張りストリツプ部は 第１のクーポンの証印と対向して位置せしめられ、上記の構成により第１の引張 りストリツプ部が引き剥がされたとき第１のクーポン表示部は破棄される。第２ のシートは第２の外側部と第２の内側部とを有する。第２の内側部は第１の内側 部と対向させられ、第２の内側部には第２のクーポン表示部を認識させる第２の 証印が印刷されている。第２のシートはまたミシン目により区画される第２の引 張りストリツプ部を有する。第２の引張りストリツプ部は第２の外側部から接近 して手で引き剥がし可能にされる。第２の引張りストリツプ部は第２のクーポン 表示部の証印と対向して位置せしめられ、上記の構成により第２の引張りストリ ツプ部においても引き剥がされたとき、第２のクーポン表示部が破棄される。 好ましくは、各引張りストリツプ部はこれらに相応するシートのすべての外周 縁部から離間された初段の引張り端部を有し、外周縁部の一へ向かつて充分に延 長される。 各分割線は好ましくは最前段の引張り端部と隣接する部位では平行に延び、更 に外周縁部と隣接する部位では互いに広がる方向に延びる。 第２のクーポン表示部の証印は一度第１の引張りストリツプ部が引き剥がされ ると第１のシートに形成されたスロツトから視認可能に設けられ、且つ一度第２ の引張りストリツプ部が引きはがされたとき第２のシートに形成されたスロツト を介し可視可能に構成されることが好ましい。 更に好ましくは、引張りストリツプ部を引き剥がしてシートに形成されるスロ ツトはユーザの指を挿通させるに十分な大きさを有しており、これと相応するシ ートの残部は他方のシートから引き剥がすことができる。 （図面の簡単な説明） 本発明の目的および利点は、同一の参照番号が同一の構成素子を示す添付図面 に沿い好ましい実施例の以下の説明を進めるに伴い明らかとなろう。 図１はシートが接着される前の本発明によるクーポン券の斜視図、図２は図１ に示すシートの背部から見た斜視図、図３は引張りストリツプ部が除去される前 の第１のシートにおける露呈外側部の側面図、図４は引張りストリツプ部が除去 される前の第１のシートにおける密閉内側部の側面図、図５は引張りストリツプ 部が除去される前のクーポン券における第２のシートの露呈外側部の側面図、図 ６は引張りストリツプ部が除去される前の第２のシートにおける密閉内側部の図 、図７は第２のシートに印刷されたクーポン表示部を露呈させるため第１のシー トが除去された後の第２のシートの露呈外側部の図である。 （発明を実施するための最良の形態） 図１および図２には本発明によるクーポン券Ｄの斜視図が示される。このクー ポン券Ｄは第１のシート10と第２のシート12とからなり、これらのシート10、12 は４外周境界部に沿つて接着されている。シートは紙でなり、接着剤はシートを 破棄したり、その面の印刷を損傷することなく、クーポンユーザにより後でシー トが容易に引き剥がし可能な構成のものである。例えば接着剤はニユージヤージ ー州ミルバーンにあるナシヨナル・スターチ社から容易に入手できる種類のもの を使用できる。 第１のシート10は図１および図３に示す露呈外側部14と図２および図４に示す 密封内側部16とを有する（密封内側部16は一度シートが接着されると密閉される ）。第２のシート12も露呈外側部17（図２および図５参照）と密封内側部18（図 １および図６参照）とを有し、シートが共に接着された後は密封内側部18は第１ のシートの密封内側部16と対向される。 且つ第１のシート10には第１の引張りストリツプ部20が具備され、第１の引張 りストリツプ部20は第１のシート10のすべての外周縁部から離間されたエンドタ ブ22により区画される最前段の引張り端部を有する。第１の引張りストリツプ部 20は１組の分割線24、26により区画され、各分割線は第１のシート10を経て延長 されるミシン目として形成される。分割線24、26はエンドタブ22からほぼ平行に 延び、第１のシート10の縁部28に近付くに応じ最終的には互いに広がるように延 長される。 図４は第１のシート10の密封内側部16を示している。第１のクーポン表示部Ａ ’の証印は密封内側部16上に印刷され、特別価格を供する、例えば製品Ａの購入 に対しＹドルの割引を提供する。第１のクーポン表示部Ａ’は密封内側部16を占 めており、また分割線は第１のクーポン表示部Ａ’（図４の 下半分）と製品Ａに関する説明（図４の上半分）とを分割するミシン目の線29と して設けらている。 第１の引張りストリツプ20は第１のシート10のクーポン表示部を含む半分内に 、例えば第１のクーポンの証印と対向して配置され、第１の引張りストリツプ部 20を第１のシート10から除去することにより、第１のクーポン表示部Ａ’が破棄 されるよう機能することになり、この点に関しては以下の説明が進むに伴い明ら かになろう。 第２のシート12にはエンドタブ32により区画される最前段の引張り端部を有し た第２の引張りストリツプ部30が具備される。第２の引張りストリツプ部30は１ 組の分割線34、36により区画され、各分割線は第２の引張りストリツプ部30を経 て延びるミシン目として形成されている。分割線34、36はエンドタブ32からほぼ 平行に延び、第２のシート12の外周縁部38に近づくに応じ最終的には互い広がる ように延びる。 第１のシート10、12が共に接着されるとき、外周縁部38は縁部28と一致するよ うに構成されるが、必ずしもこの構成に限定されない。即ち第２の引張りストリ ツプ部30は右から左へ引つ張る構成に替え、左から右へ引つ張る構成も採用可能 である。 図６には第２のパネル30の密封内側部18が示される。第２のクーポン表示部Ｂ ’の証印は内側密封側18上に印刷され、第１のクーポン表示部Ａ’の通常の価格 と異なる特定の価格が提供される。例えば、第２のクーポン表示部Ｂ’は製品Ａ の購入に対しＸドルの上記とは別の割引を提供する。第２の クーポン表示部Ｂ’は密封内側部18全体を占めるか、あるいは分割線が具備され る（例えばミシン目の分割線39により第２のクーポン表示部Ｂ’（図６の下半分 ）と製品Ａの説明（図６の上半分）とが分割されるように与えられる。 第２の引張りストリツプ部30は第２のシート12のクーポン表示部を含む半分内 に、例えば第２のクーポン表示部の証印と対向して配置され、この構成により第 ２のパネル30から第２の引張りストリツプ部30を除去することにより、第２のク ーポン表示部Ｂ’が破棄されるよう機能する。 ユーザが第１の引張りストリツプ部20を引き剥がすと、第１の引張りストリツ プ部20は第１のクーポン表示部Ａ’を切断、即ち破壊し、一方第２のクーポン表 示部Ｂ’はそのまま損傷されることなく残留することは以上の説明から理解され よう。同様に第２の引張りストリツプ部30が引き剥がされると、第２のクーポン 表示部Ｂ’は破棄され第１のクーポン表示部Ａ’は損傷されることなくそのまま 残される。 ユーザが一度第１または第２の引張りストリツプ部20あるいは30を引き剥がす と、スロツトが夫々のシート10あるいは12内に形成され、ユーザは指をスロツト に入れてそのシートの残りを引き剥がし、他のシートの予め密閉された側を十分 に露呈できる。例えば第１の引張りストリツプ部20が図７に示されるように引き 剥がされると、スロツト40が第１のシート10内に形成され、これによりユーザが 指を入れ、第１のシート10の残部を第２のシート12から剥がして第２のシートの 密封内側部18を露呈できる（即ちユーザは図６に示されるよ うなものを見ることができる）。これは、シート10、12の境界部を閉じる接着剤 は引きはがし可能であるので比較的容易に実行できる。 第１の引張りストリツプ部20を除去する際、第２のシート30の、予め密封され ていた側18の一部が露呈される。この露呈部分は第２のクーポン表示部Ｂ’の割 引部分であり、例えばユーザに対し第１のシート10の残部の除去を促す。 所望ならば露呈部分上に指示説明を印刷してユーザにシートの残部を除去する よう指示できる。更にこのような指示はシートの露呈側上に印刷できよう。 一方のクーポン表示部を露出すると他方のクーポンは破棄されるので、２枚の クーポン表示部Ａ’、Ｂ’の内の１枚のみが露呈されることになる。 ユーザに対し２個の引張りストリツプ部20、30の内の一を選択させるに各種方 法がある。例えば製品Ａのメーカは製品Ａのユーザに対し第２のクーポン表示部 Ｂ’を露呈し競争相手の製品Ｂのユーザに対しては第１のクーポン表示部Ａ’を 露呈するよう指示するクーポン券の配布を補助する。従つて、いずれのクーポン 券を露呈したかは関係なく、ユーザは製品Ａの購入による割引を受ける。一方第 １のクーポン表示部Ａ’を露呈した競合者の製品のユーザはユーザに対し製品Ａ に切り替えるよう勧誘するべく製品Ａの購入に対し大きな割引を得ることができ る（即ち、ＹドルはＸドルより大きい）。この種の特典は一例にすぎず、他の種 類の特典や割引も考えられよう。 使用法を説明するに、ユーザは印刷の指示に基づき引張りストリツプ部20、30 の一方を選択する。ユーザは選択した引張りストリツプ部のエンドタブ22あるい は32を起こす。この起こす作業は半円状の予め形成されたカツト部50をタブの境 界部に設けてあり、容易に実行できる。選択された引張りストリツプ部は次に対 応するシートから分離される。第１の引張りストリツプ20が選択された場合（特 に図７参照）、第１のクーポン表示部Ａ’は破壊され第１のシート10の残部は除 去され、図６に示されるような第２のクーポン表示部Ｂ’が露呈される。 あるいは第２の引張りストリツプ部30が選択された場合には、第２のクーポン 表示部Ｂ’が破棄され第１のクーポンＡ’が露呈される。 第１および第２の引張りストリツプ部を区画する分割線は重ねられず、これら に対応する第１および第２のシートに形成されるので、ユーザが誤つた分割線を 引き破る心配が低減される。またユーザが選択した引張りストリツプ部を有する クーポン表示部の残部を除去すると、他方のシートの分割線が誤つて損傷される ことがほとんど生じないので、確実に選択された（破壊されない）クーポン券を 完全に損傷されずに得ることができる。 本発明は好ましい実施例に沿つて上述したが、添付した特許請求の範囲に記載 された本発明の精神および範囲から離れる事なく本発明には各種の付加構成、変 更構成、置換構成並びに除去できることは当業者には理解されよう。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．接着剤により外周縁部で引き剥がし可能に接着された第１および第２のシー トを備え、第１のシートは第１の外側部と第１の内側部と第１の引張りストリツ プ部とを有し、第１の内側部には第１のクーポン表示部を定める第１の証印が印 刷され、第１の引張りストリツプ部は第１のシートに形成されたミシン目により 区画され、第１の引張りストリツプ部は第１の外側部から接近して手で引き剥が され、第１の引張りストリツプ部は第１のクーポン表示部の証印と対向して配置 され、第１の引張りストリツプ部が引き剥がされると第１のクーポン表示部が破 壊され、第２のシートは第２の外側部と第２の内側部と第２の引張りストリツプ 部とを有し、第２の内側部は第１の内側部と対向し第２の内側部には第２のクー ポン表示部を定める第２の証印が印刷され、第２の引張りストリツプ部は第２の シートに形成されたミシン目により区画され、第２の引張りストリツプ部は第２ の外側部から接近され手で引き離され、第２の引張りストリツプ部は第２のクー ポンの証印と対向して配置され第２の引張りストリツプ部が引き剥がされると第 ２のクーポン表示部が破棄されてなる、ユーザが一方のクーポン表示部を露呈さ せ且つ他方のクーポンは破棄可能なクーポン券。 ２．第１および第２の引張りストリツプ部のそれぞれは対応するシートのすべて の外周縁部から離間された最前段の引張り端部を有し、外周縁部の１へ向つて充 分に延長されてなる請求項１のクーポン券。 ３．各引張りストリツプ部の分割線は最初の引張り端部に隣接した位置で平行に 延び、１外周縁部に隣接した位置で互いに広がる方向に、延びてなる請求項２の クーポン券。 ４．一度第１の引張りストリツプ部が引き剥がされると第２のクーポン表示部の 証印は第１のシートに形成されるスロツトを通して視認可能に構成され、一度第 ２の引張りストリツプ部が引き剥がされると共に第１のクーポン表示部の証印は 第２のシートに形成されるスロツトを経て視認可能に構成されてなる請求項１の クーポン券。 ５．第１および第２の引張りストリツプ部はユーザの指を入れることのできるサ イズのスロツトを対応したシートに形成し、各々のシートの残部は他方のシート から引き剥がされてなる請求項１のクーポン券。